カテゴリー: アストンマーティンF1チーム

  • ホンダF1 「2026年以降はレッドブルとの育成プログラム継続は難しい」

    ホンダF1 「2026年以降はレッドブルとの育成プログラム継続は難しい」

    ホンダは、アストンマーティンF1とパートナーシップを開始する2026年以降は、レッドブルとのF1ドライバー育成プログラムを継続することは難しいと認める。

    現在、ホンダが展開する育成プログラム「ホンダ フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」とレッドブル・グループが主催するプログラム「レッドブル・ジュニアチーム(Red Bull Junior Team)」で連携し、角田裕毅に続くF1をはじめとした世界のトップカテゴリーで活躍する日本人の若手ドライバーを共同で育成している。

    ホンダがレッドブルと共同で育成しているドライバーの筆頭にFIA-F2に参戦する岩佐歩夢がおり、英国GB3選手権には荒尾創大がレッドブルのジュニアドライバーとして参戦している。

    また、逆にレッドブルは、今季のリアム・ローソン、過去にはピエール・ガスリーなど、F1への待機組がレース勘を失わないようにホンダのサポートで日本のスーパーフォーミュラに参戦させるというパターンもある。

    しかし、HRCの渡辺康治社長は、アストンマーティンF1と提携する2026年からはこの関係を継続することは難しくなると認め、関係を終了する方向で進めてることを示唆した。

    「レッドブル側とやめるという議論はまだしていません」と渡辺康治は語った。

    「これから議論することになりますが、急に全部やめということになると今プログラムいる人に大きな影響が出ます」

    「ただし、2026年から別のパートナーと組むことになったので今の形で続けていくのは難しいと考えています」

    アストンマーティンF1は、昨年末からチームの新しいジュニア アカデミーである AMF1 Driver Development Programmeを設立し、F2王者のフェリペ・ドルゴビッチが所属。今後、ホンダはアストンマーティンのアカデミーと組むことになる可能性がある。

    「もちろんHFDPとして続けていきますが、単独でやっていくのか、新たにアストンマーティンF1と組んでやっていくのかはこれから議論していきます」と渡辺康治は付け加えた。

    ホンダとアストンマーティンF1との提携は、現在、スクーデリア・アルファタウリに参戦している角田裕毅の去就にも影響を与えてくるだろう。現在、レッドブルの契約ドライバーである角田裕毅だが、レッドブル・レーシングへの昇格の兆しは見えておらず、2026年にアストンマーティン・ホンダのドライバー候補に名前が挙げられている。

    予てから角田裕毅はホンダとレッドブルの関係によってF1デビューができたと見る目は多く、また、岩佐歩夢、荒尾創大が各カテゴリーで結果を残したにも関わらず、レッドブル・ジュニアチームから外れることになれば、両者の関係が大きな比重を占めていたことが明確になるだろう。

  • フェルナンド・アロンソ 「F1オーストリアGPはアップデート導入に不適当」

    フェルナンド・アロンソ 「F1オーストリアGPはアップデート導入に不適当」

    フェルナンド・アロンソは、今週末のオーストリアGPで再び導入されるスプリントフォーマットがアストンマーティンF1チームの総合的な競争力を阻害させると予想している。

    アロンソは冬のアストンマーティンF1チームへの移籍後、開幕から8戦で6回の表彰台を獲得し、華々しいスタートを切っている。

    アストンマーティンはスペインGPで控えめな週末を過ごした後、カナダGPではAMR23の大幅なアップグレードパッケージによって挽回を果たし、アロンソを2位に押し上げた。

    しかし、2度のF1チャンピオンであるアロンソは、今週末のプラクティスセッションが1回しかないことが、チームが改良されたマシンについてどれだけ学べるかに大きな影響を与えるだろうと予想している。

    「そうだね、オーストリアがどうなるか見てみようう。スプリントの週末は僕たちにとって理想的ではないと思う」とアロンソは認める。

    「新しいアップグレードされたマシンでフリープラクティスを行う時間はまだあるけどね」

    「まだパッケージをもう少し理解して最適化する必要がある。でも、もちろんオーストリアではスプリントがあるので、それを行うにはFP1しかない。仕方ないことだけどね」

    前回のモントリオールGPでアロンソは2位表彰台を獲得し、グリーンフラッグが振られた状況でライバルチームがレッドブルのマシンに10秒差まで迫ったのは初めてのことだった。

    しかしアロンソは、アストンマーティンがF1初優勝に近づいているのではないかという指摘には反論を続け、モナコがレッドブルの連勝を終わらせるためのアストンマーティンにとって最大のチャンスだったと繰り返し述べた。

    とはいえ、スプリントウィークエンドでのアストンマーティンの見通しを懸念しながらも、アロンソはレッドブルリンクがAMR23にとってより適したトラックになると確信している。

    「サーキットは向いているだろうし、おそらくパッケージも良くなるだろう。例えば、カナダは奇妙なレイアウトだったからね」とアロンソは付け加えた。

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1

    ここ数戦、アストンマーティンとメルセデスが2番手争いを繰り広げる一方で、日曜日はフェラーリの脅威が減り続けている。

    しかし、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、フェラーリ勢が予選をクリーンにしていればチームにとって深刻な脅威となり得たと警告し、オーストリアではSF-23が好成績を収めるだろうと予想している。

    マルコのこの言葉にアロンソも同調しており、シャルル・ルクレールとともに昨年のレースを制した元所属チームがサプライズを起こすかもしれないと予想している。

    「長いストレートと短いコーナーがあるここは、歴史的にもフェラーリにとっていいコースだ。おそらくオーストリアの方がもう少しペースがあるだろう」とアロンソは要約した。

  • フェルナンド・アロンソが考える「ストロールのF1表彰台争いに必要なもの」

    フェルナンド・アロンソが考える「ストロールのF1表彰台争いに必要なもの」

    フェルナンド・アロンソは、現在のアストンマーティンF1のチームメイトであるランス・ストロールを称賛し、カナダ人ドライバーが時々示す「傑出した」パフォーマンスを称賛。ストロールがコンスタントに表彰台争いに加わるためには何が必要だと感じているかも明かした。

    ストロールはプレシーズン中のサイクリング中の事故で手首を骨折し、開幕戦バーレーンGPのグリッドに並んだときにもその影響が残っていた。

    それが、ストロールがこの分野で最強のマシンの一つであるAMR23マシンで2度のチャンピオンであるチームメイトの最高記録を達成できなかった一因となっているのは間違いない。

    アロンソは今年6回の表彰台を獲得し、117ポイントを獲得している。モントリオールでの6度目の表彰台を前に、アロンソはストロールが「向上」し、「このスポーツのスター」になるために必要なことは何かと尋ねられた。

    「ランスのことは2012年から知っている。彼が(フェラーリ・ドライバー・)アカデミーにいたとき、ここ(モントリオール)のフェラーリのイベントで会ったことがある」とストロールが16番手から挽回して9位でフィニッシュしたモントリオールで2位を獲得したアロンソは語った。

    「ランスはクルマのスピードとコミットメントを示していると思う。今年の初めにも、手を骨折したり、そのような状態でレースをしているのを見た。自分がやっていることに本当に情熱を持っているときにのみそれが見える」

    フェルナンド・アロンソ F1アロンソは2023年に8レースで6回表彰台に上り、これはマックス・フェルスタッペンに次ぐ全ドライバー2番目の記録だが、ストロールはまだ表彰台に上がっていない。

    アロンソはさらに、F1ファンが何年にもわたって目撃してきた「ランスのスパーク」を称賛し、2017年アゼルバイジャンGPで史上2番目に若い表彰台フィニッシャーとなり(2020年にさらに2つの表彰台を獲得)、そして2020年トルコGPでは厳しいコンディションの中で初ポールポジションを獲得したことを挙げた。

    「過去にランスのスパークを何度も見たと思う。ウェット予選、レース、スタート時、ラップ1のパフォーマンスなど、傑出していた」とアロンソは語った。

    「そして、他の週末は結果が出なかったり、予選で悪いループに入ったりして、週末が少し妥協している」

    「彼にとって今、最も重要なことは、毎週末、一貫性を保つことだと思う。その一貫性こそが、彼のキャリアにおける次のステップになるはずだ。常にトップ5争いに加わり、年末にはすべての週末をうまくこなしたときに獲得できるポイント数を見ることになるだろう」

    「しかし、言ったように、彼のやる気とコミットメント、そしてアストンマーティンが今作っているチームがあれば、それが実現するのは時間の問題だと思う」とアロンソは締めくくった」

    アストンマーティンは現在コンストラクターズランキングで3位につけており、ライバルのメルセデスとの差はわずか13ポイントとなっている。

  • ストロール 「アストンマーティンを救った功績はナイト爵位に値する」

    ストロール 「アストンマーティンを救った功績はナイト爵位に値する」

    ローレンス・ストロールは、英国の名門スポーツカーメーカーのアストン・マーティンを救い、シルバーストーンに本拠を置くF1チームに雇用をもたらした功績により、ナイト爵位に値すると考えている。

    2020年1月、ストロールは投資家コンソーシアムを結成し、アストンマーティン・ラゴンダを長年の苦境から救い出した。これはストロールが所有していたレーシング・ポイントF1チームのアストンマーティンF1へのブランド変更にもつながった。

    アストン・マーティン・ラゴンダを再び収益軌道に乗せることは、この自動車会社の会長にとって困難な挑戦であり、借入金または株式調達を通じて何度か新たな資本を流入させる必要があった。

    アストンマーティンが新モデルに多額の資金を投じ、世界の自動車業界を襲うサプライチェーンの問題に苦戦したため、同社の損失は2022年中に2倍以上に増加した。

    ストロールのロードカーへの取り組みと並行して、カナダの億万長者と彼の共同投資家たちは、アストンマーティンF1チームのインフラをアップグレードし、シルバーストーンのキャンパスに最新鋭の新ファクトリーを建設するなど、F1チームにも多大な投資を行っている。

    全体的に見て、63歳の実業家は自分の努力がもっと評価されるべきだと考えている。

    「自分の行いに対してナイト爵位を授けられるべきだ。私は何千人もの雇用を救い、数億の投資で新しいF1ファクトリーを建設した」とストロールは月曜日、アストンマーティン・ラゴンダのキャピタル・マーケッツ・デイを前にメディアに語った。

    ストロール氏はアストンへの総投資資本を15億ポンド(約2750億円)という数字を挙げ、同社の将来の成功に対する確信の証しとした。

    「この投資は驚異的だ」とストロールは語った。

    「これは会社に対する私の信念の大きな表れだ。将来を信じないビジネスにそのお金を投資する人はいない」

    アストンマーティンの長期的な見通しについて、ストロールは「他のビジネスで私は勝ってきた」と語り、カナダのファッション界の大物は、アストンマーティンで成功を繰り返すことを期待している。

    F1に関しては、アストンは今シーズン、チームが一歩前進したおかげで、トラック上で目覚ましい1年を楽しんでいる。

    今週末のオーストリアGP(2023年F1世界選手権第10戦)を前に、アストンは現在コンストラクターズランキング3位につけており、フェルナンド・アロンソの活躍によってこれまでに6回の表彰台を獲得している。

    そして、アストンマーティンF1は、2026年にホンダとワークスパートナーシップを結び、ホンダのF1パワーユニットを搭載することが決定している。

    ローレンス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

  • アストンマーティンF1 「低速コーナーでのアドバンテージは弱点でもある」

    アストンマーティンF1 「低速コーナーでのアドバンテージは弱点でもある」

    アストンマーティンF1チームのテクニカルディレクターを務めるダン・ファロウズは、チームの2023年F1マシンの最大の強みは予想外のパフォーマンスレベルだと認めている。

    2022年F1シーズンを7位で終えた後、アストンマーティンF1チームは大きく前進しは、現在コンストラクターズランキング3位につけており、2位メルセデスとの差はわずか13ポイントとなっている。

    AMR23の主な長所と短所について尋ねられたファロウズは「最大の強みは、予想していたよりもずっとうまくいっていることだと思う」と語った。

    「競争力のあるマシン、少なくともP2ポジションを狙えるマシンでシーズンを迎えられたことは喜ばしいことだ」

    それでもファロウズは、アストンマーティンの長所がサーキットによっては不利に働くこともあることを認めている。

    「シーズン序盤のトラックでは、低速コーナーでアドバンテージがあった」とファロウズは語る。

    「しかし、実際のところ、あるコーナーのほうが得意なクルマがあるということは、最終的に特定のサーキットに合わせてセットアップを妥協しなければならなくなるということでもある」

    「つまり、特定のコーナー速度または特定のコーナータイプが1つだけ、あるいはコーナーの種類の数が少ないサーキットでは、マシンをより….最適化することができる。だが、より多様性のあるサーキットに行く場合は、妥協する必要がある。それが我々が見つけたことであり、本当に取り組んできたことだ」

    アストンマーティン AMR23アストンマーティン AMR23

    アストンマーティンF1チームはこの問題に取り組んでいるが、ファロウズはレッドブルとの差をすぐ縮めることはできないと認めている。

    「ピエール(ワシェ/レッドブル・レーシング テクニカルディレクター)が言っているように、彼らのマシンの効率は非常に高いことは我々全員がそれを認識しており、データも持っていると思う」とファロウズは続けた。

    「だから、それが明らかに我々が取り組んでいることだ。しかし、それは一朝一夕にできることではない」

    「それはマシンのコンセプトに組み込まれている。だが、コーナーでの速さだけでなく、すぐに滑ってしまうことを解決することも大きな目標だ」

    アストンマーティンF1 「低速コーナーでのアドバンテージは弱点でもある」アストンマーティンF1 「低速コーナーでのアドバンテージは弱点でもある」
  • アストンマーティンF1 「アロンソの勝利のメンタリティによる挑戦を歓迎」

    アストンマーティンF1 「アロンソの勝利のメンタリティによる挑戦を歓迎」

    アストンマーティンF1のチーム代表を務めるマイク・クラックは、レッドブルを追い詰めてF1初勝利を目指すフェルナンド・アロンソの勝利のメンタリティがもたらす挑戦を歓迎している。

    アロンソは冬の間、引退したセバスチャン・ベッテルに代わってシルバーストンを拠点とするアストンマーティンF1チームに加わった。チームは2022年にコンストラクターズランキングで7位に終わっていた。

    チームオーナーのローレンス・ストロールは、レーシング・ポイントから英国の高級メーカーに組織を移行する際に5か年計画を立て、インフラの急速なスケールアップが完了し、ここ数週間でスタッフが新しいテクノロジーキャンパスに移動し、そして、ハイエンドの人材が成功への後押しに加わった。

    今シーズンは予想より早く結果が出たようで、アロンソは8戦中6戦でトップ3に入り、アストンマーティンはコンストラクターズランキングで3位につけ、2位のメルセデスをプッシュしている。

    アロンソは成功への情熱からチーム内での要求が厳しいことで知られており、二度のワールドチャンピオンは近い将来にアストンマーティンのF1初勝利を獲得したいとの願望を示している。

    勝利を待ち望んでいることと、目標を達成したいというアロンソの熱意について、マーク・クラックは「以前、イライラしているのかと誰かに尋ねられたが、私は全くそうは思わない。挑戦的なことだ」と語った。

    「僕らのマシンには、それをやりたがっているドライバーがいる。それを実現する日はそう遠くない」

    「だから、我々にとってはとてもモチベーションになるし、次のレースに向けてできるだけギャップを縮めるためにハードに戦う必要がある」

  • アストンマーティンF1、空力アップデートで気流の安定性を強化

    アストンマーティンF1、空力アップデートで気流の安定性を強化

    フェルナンド・アロンソが優勝したマックス・フェルスタッペンのレッドブルからわずか9秒差の2位につけたF1カナダGPで、アストンマーティンF1チームはサイドポッドの配置を大幅にアップデートしていた。

    アストンマーティン AMR23のサイドポッド配置は、その上面に深い「ウォータースライド」チャンネルを備え、すでに非常に特徴的だった。

    新しいボディワークも基本的なレイアウトは同じだが、サイドポッドの前方下端のアンダーカットが強化され、「ウォータースライド」の幅が狭められ、深くなっている。

    アンダーカットとウォータースライドは、一体となってマシンのリアに向かって気流を加速させる。この2つの気流が合流することで、リアホイールの間を流れるより強力な気流が生まれ、ディフューザーの壁を越えて回り込み、アンダーフロアの性能を向上させる。

    アンダーカットからの気流は、フロアの縁に沿って設けられた様々な切り込みを通過することで、渦を発生させ、フロアの密閉性を高める。

    アンダーカットは低い気圧を作り出し、対向してくる空気はその気圧を満たすために殺到する。アンダーカットを誇張するなど、その圧力差を高めるものはすべて望ましいとみなされる。同様に、サイドポッド上面のウォータースライダーを狭くしたり深くしたりすることも、その流れを活性化させる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1サイドポッド上面を流れる「ウォータースライド」気流と、フロントのアンダーカットからフロアエッジを沿ってきた気流は、後輪底のすぐ前のエリアで合流する。この隙間に流れ込む気流をいかに速く安定させられるかが、マシンのパフォーマンスを分ける重要な要素となる。

    アストンマーティンF1のテクニカルディレクター、ダン・ファロウズは、サイドポッドの変更が見た目の大きな変化であることは認めたが、その重要性を軽視している。

    「物理的には非常に大きなアップデート」だが、「それ以前にマシンに施した、あまり目に見えないこともかなり重要だ」とダン・ファロウズは語る。

    「我々は数レース待って大きなアップデートを行うのではなく、一貫した開発をマシンに施そうとしている。今回のアップデートは、パフォーマンス面では必ずしも最大級ではない」

    「サイドポッドはマシン後方への気流を調整するフローチューニング機能だが、フロアの機能向上にも役立っている。我々が採用した哲学がグリッド全体で採用されているのを目にしているが、このフロアのコンセプトもその機能するのを助けるものだ。それ自体、ボディワークの実際のパフォーマンス向上はそれほど大きくないかもしれないが、他のすべての機能を助けるものだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1スペインGP(上)とカナダGP(下)でのアロンソのAMR23。

    「マシンのオペレーティングウィンドウを改善しようとしている。苦手なサーキットや得意なサーキットがあるのはわかるし、できるだけ多くのサーキットで運転しやすく、使用できるよものにしたいと考えている」

    オーストリアのレッドブル・リンク、イギリスのシルバーストーン、そしてハンガリーのハンガロリンクと、さまざまな異なるコンフィギュレーションを持つサーキットが目白押しの中、アストンマーティンがレッドブルのアドバンテージを削り続けられるかどうかが注目される。

  • アストンマーティンF1、ATR“ハンディキャップ”リセットで大きな損失

    アストンマーティンF1、ATR“ハンディキャップ”リセットで大きな損失

    2023年のF1世界選手権で大躍進を遂げたアストンマーティンF1は、次のグランプリでやってくるATR(空力試験制限)のリセットで大きな損失を被ることになる。

    F1に導入されたコストキャップは、フィールドの差を縮め、切望されるより緊密なレースを促進しようとしているとして大きな注目を集めたが、もうひとつの新システムは、おそらくレーダーの目をかいくぐった。

    チームに課される出費の制限が注目を集めたのは間違いないが、空力テスト制限規則も施行された。

    基本的にはハンディキャップシステムで、順位が下位のチームにはタイトルを獲得したチームよりも多くの空力テスト時間を与えることでフィールドの広がりを制限するために使用される。

    例えば、ウィリアムズは2023年に最下位に終わったため、利用可能な時間の115%が割り当てられたが、チャンピオンのレッドブルは70%しか割り当てられなかった(その後、コストキャップ違反のペナルティが適用されると63%になった)。

    しかし重要なのは、ATRは6か月ごとにリセットされ、2023年の最初の期間は1月1日から6月30日までとなる。つまり、オーストリアGPの時までに配分は変更され、アストンマーティンは今季ここまでの成功の代償を払うことになる。

    また、レッドブルのペナルティは12カ月間であるため、最初のATR期間に科された控除はそのまま継続されることになる。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1アストンマーティンはATR変更の影響を受ける見通し

    チャンピオンシップで各チームに許されるテスト時間は順位ごとに5%ずつ増加し、7位には100%、つまり320回の風洞走行と2,000回の数値流体力学(CFD)研究が与えられる。この配分はアルファロメオに与えられることになっている。

    アストンマーティンは2022年のランキングを7位で終えていたため、2023年の開幕戦ではこの数字を受け取り、メルセデス、レッドブル、フェラーリと並ぶトップ4チームに食い込み、8レースで6回表彰台を獲得しコンストラクターズで3位につけた。

    アストンマーティンの割り当ては、風洞走行256回とCFDアイテム1,600個となり、これは20%の変化となる。

    7月1日からの新しいF1 ATR割り当て

    順位 チーム 順位変化 ATR% 風洞走行 CFDアイテム数
    1 レッドブル Same 70% 224 1,400
    2 メルセデス +1 75% 240 1,500
    3 アストンマーティン +4 80% 256 1,600
    4 フェラーリ -2 85% 272 1,700
    5 アルピーヌ -1 90% 288 1,800
    6 マクラーレン -1 95% 304 1,900
    7 アルファロメオ -1 100% 320 2,000
    8 ハース Same 105% 336 2,100
    9 ウィリアムズ +1 110% 352 2,200
    10 アルファタウリ -1 115% 378 2,300

    表が示すように、2年目の6カ月間に同じ配分を受けるのはレッドブルとハースだけだ。

    メルセデスも5%の減少でわずかに損をすることになっているが、アストンは4つ順位を上げたものの、その過程で20%の犠牲を払うことになる。

    しかし、パフォーマンス・ディレクターのトム・マッカローが説明するように、チームは自分たちの働き方に大きな変化は期待していない。

    「根本的に仕事のやり方を変える必要はない」とマッカローはメディアに語った。

    「しかし、順位がもう少し上になることが明白になって以来、どのようにアプローチを変更できるかを再考するアプローチをとってきたのは確かだ」

    「実際に前倒しするわけではなく、開発が進むにつれて一貫した開発が行われているので、風洞実験とCFDのわずかな減少に適応する必要があるだけだ」

    「風洞よりもCFDの方がはるかに能力が高いので、やろうと思えばもう少しそちらに偏らせることもできる」

    「我々がグリッドの少し上というのはいい特徴で、いろいろな意味でいい問題だ」

    レッドブル・レーシング F1レッドブル・レーシングへの影響

    コストキャップのペナルティと開発期間の短縮のもとで運営されているレッドブルのRB19マシンが、なぜこれほどまでに圧倒的な強さを発揮できるのかについて、一部から疑問の声が上がっている。

    端的に言えば、RB19は昨秋のコストキャップ違反が話題になる前の時期に構想されたものだ。マシンはペナルティのない環境で設計された。

    テクニカルディレクターのピエール・ワシェがほのめかしたように、ペナルティの影響が出るのは2023年後半(7月1日から始まるATR期間)から2024年のRB20誕生にかけてである。

    「決して簡単なことではありませんし、チャンピオンシップをリードしているので簡単なことはない」とワシェは語った。

    「限界に挑戦しているのだから難しいし、現在のマシン開発に影響を与える可能性もある」

    「だが、来年のマシンに大きな影響を与えるだろうし、それが我々のパフォーマンスにどう影響するかはまだわからない」

  • アロンソ 「アストンマーティンF1はキャリアで最も自信をくれるチーム」

    アロンソ 「アストンマーティンF1はキャリアで最も自信をくれるチーム」

    2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソは、アストンマーティンF1のプロジェクトは、キャリアを通してインスピレーションを与えてくれた他のどのチームよりも大きな自信を与えてくれると語った。

    元ルノー、フェラーリ、マクラーレンのF1ドライバーであるフェルナンド・アロンソは、先週末のF1カナダGPで2023年シーズン6度目の表彰台を獲得した。

    8戦を終えた時点でのこの獲得数は、アロンソがF1でフルタイムで過ごした過去7シーズン中に達成したトップ3以内の成績の2倍に相当する。

    アロンソは優勝したマックス・フェルスタッペンから9.57秒遅れの2位でゴーしたが、最終スティントでは追走するルイス・ハミルトンをDRSの圏外に入れないようにした

    アロンソはSky Sports(スカイスポーツ)に対し、アストンマーティンの「今年最も競争力のあるレース」であったと強調し、「ペースという点では、ほとんどのレースでレッドブルと互角だった」と付け加えた。

    これらのパフォーマンスによって、32回のグランプリウィナーであり、ル・マン24時間レースのダブルウィナーであるアロンソは、アストンマーティンにおいて、これまでのキャリアのどのプロジェクトよりも自信を深めている。

    41歳のアロンソはアストンマーティンでの生活について「すべてが順調だ。正直なところ、僕のキャリアの中で、チームやプロジェクト自体にこれほど自信を持てたことは他にない」と語った。

    楽観的な見方とは裏腹に、アロンソはチームが前進を続け、タイトル争いに加わることになった場合、自分がまだこのチームのドライバーであり続けるかどうかについてはまだ態度を固めていない。しかし、アロンソはそのときが来ればシートに座りたいと考えている。

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1

    「中長期的なプロジェクトだから、自分がドライブするかどうかはわからない」とアロンソは続けた。

    「常に心の中でそう思っている。自分が速いと感じている限り、そしてまだ楽しんでいる限り、なぜやめる必要があるのだろうか? でも、今のところは楽しんでいる」

    短期的には、アロンソはアストンマーティンのAMR23開発能力を信じており、引き続き2023年のレース勝利を目標にしている。

    「まだまだこれからだと思う。今年レースに勝ちたい・・・マシンは正しい方向に進んでいるから、もっとチャンスはやってくるだろう」とアロンソは語った。

    アストンマーティンF1のチーム代表であるマイク・クラックは、カナダでフェルスタッペンとの優勝争いを逃したことは「まったく」イライラしていないと語った。

    「我々にはそれを望んでいるドライバーとマシンがあるので、それは挑戦的だが、そう遠くないところにある」とクラックは語った。

    「だから、いつもとてもモチベーションが上がるし、次のレースに向けてできる限り差を縮めるために一生懸命戦う必要がある」

  • アストンマーティンF1、アロンソに燃料システムのエラーを明かさず

    アストンマーティンF1、アロンソに燃料システムのエラーを明かさず

    アストンマーティンは、F1カナダGPでフェルナンド・アロンソにリフト&コーストを要求したのは、燃料システムのエラーが原因であったことを明らかにした。

    アロンソは、スタートで抜かれた後、2位争いでルイス・ハミルトンのメルセデスを追い抜いたが、レース終盤にチームから「リフト&コースト」するよう指示された。

    その結果、ハミルトンはアロンソに追いついたが、その差が約1.5秒まで縮まったのを見て、アロンソはハミルトンを引き離し、マックス・フェルスタッペンのレッドブルに続く2位を確定させた。

    アストンマーティンF1のチーム代表であるマイク・クラックは、チームのデータはアロンソのマシンに問題がある可能性を示していたが、「最終的には現実化しなかった」と説明した。

    「燃料システムに問題があると考えた」とマイク・クラックは語った。

    「しかし、我々には確信がなかった。そこで私たちは、予防策として、燃料をセーブし、てリフト&コーストを行うのがベストだと言った」

    「どれだけ犠牲になるか? 判断するのは難しい。コンマ数秒、1周あたり1~2秒はかかるかもしれない」

    「予防措置だった。だが、完走できないか、それとも、少し燃料が多い状態で到着するかのどちらかを選べるので、安全を確保したかった」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1フェルナンド・アロンソ、今季6回目の表彰台となる2位フィニッシュ。

    アロンソはレース後、リフト&コーストの指示が何に関係しているのかよく分からないと認めた。

    「よく分からない」とアロンソは語った。「彼らは僕に何も言わなかった。あまり心配させないためだったのかもしれない。でも、分からない」

    「クルマは大丈夫だと感じた。でも、とにかく指示に従った。そうだね、それがもう少しペースがあって、次はマックスにもっとプレッシャーをかけられるといいね」

    クラックは、終盤に向けてもっと速く走れたのではないかというアロンソの疑惑を認めた。

    メルセデスはアロンソの問題の性質を誤解していたようで、ハミルトンはライバルにブレーキの問題があると言われていた。

    「ルイスは我々にブレーキに問題があるとつ与えられていた。我々は顔を見合わせて『ああ、彼らは我々よりも我々のクルマのことをよく知っている。メルセデスのエンジニアと話したほうがいいかもしれない』と言っていたよ」とクラックは語った。