カテゴリー: アンドレア・キミ・アントネッリ

  • メルセデスF1代表 “アントネッリが譲った”発言のフェルスタッペン陣営を批判

    メルセデスF1代表 “アントネッリが譲った”発言のフェルスタッペン陣営を批判

    メルセデスF1チーム代表のトト・ヴォルフは、2025年F1カタールGP終盤におけるジャンピエロ・ランビアーゼ(マックス・フェルスタッペンのレースエンジニア)の無線発言を「ブレインレス(考えなし)」と痛烈に批判した。

    問題となったのは、ランド・ノリスがキミ・アントネッリをペナルティメットラップで追い抜いた場面について、ランビアーゼがフェルスタッペンに「アントネッリがただ脇に寄ってノリスを行かせたように見える」と伝えたこと。これにヴォルフが強く反応し、レース後の取材で厳しい言葉を投げかけた。

    ノリスの逆転オーバーテイクが引き起こした火種
    レース終盤、ノリスはアントネッリの後ろでしばらく苦戦していたが、メルセデスの新人がターン10でワイドにふくらんだことでオーバーテイクが成立。この2ポイント差がタイトル争いに大きく影響し、最終戦アブダビへのノリスのリードは 12ポイント に。

    ランビアーゼはこの場面について無線でフェルスタッペンに「アントネッリはただ引き返ってノリスを行かせたように見える」と伝え、これがヴォルフの逆鱗に触れた。

    ヴォルフ「完全なナンセンス。腹が立つ」
    ヴォルフはレース後のSky Sportsの取材で、明確に怒りを表した。

    「これは完全にナンセンスだ。そんなことを言うなんて信じられない」

    「我々はコンストラクターズ選手権の2位を争っている。キミ自身もポディウム(3位)を狙って戦っていた。どうすればこんなことを言えるのか?腹が立つ。レース内容にもミスにも怒っているが、この発言は本当に理解できない」

    ヴォルフは、アントネッリの走行が“意図的”である可能性を強く否定した。

    ジャンピエロ・ランビアーゼ(マックス・フェルスタッペンのレースエンジニア)

    ランビアーゼはすでに謝罪、ヴォルフも「空気はクリアになった」
    一方、彼はすでにランビアーゼ本人と会話したことも明かした。

    「GP(ランビアーゼ)と話した。彼はあの瞬間とてもエモーショナルだったのだろう。彼らはP3が必要だったんだ。今の結果ではタイトル争いの条件が変わってしまった」

    「私は彼に言った。『キミはただオフしただけだ』と。前のコーナーで少し挙動が乱れ、その影響で次の左コーナーの進入スピードが落ち、そこでアクセルを入れた時にああいうことは起こり得る。GPとはすべてクリアだ」

    ランビアーゼは「状況を見ていなかった」と釈明し、SNSで騒ぎになったことへの謝罪も行ったという。

    アントネッリ「予想外の“マッシブ・モーメント”。ただのミス」
    当のキミ・アントネッリも、ノリスへの“譲り”疑惑を完全否定した。

    「正直、とても悔しい。ポディウムが近かっただけにね」

    「カルロス(サインツ)の後ろで多くの時間を失った。ダーティーエアがきつくて、タイヤのオーバーヒートも酷かった。ハードでカルロスに追いつくためにプッシュした結果、ターン9で少し速く入りすぎて大きなスライドが出た」

    「予想外だったけど、とにかくリアを失ってコースオフした。ただのミスだよ。あそこでポジションを失ったのは本当に残念だった。あと2ポイントあったはずなのに」

    アントネッリは状況を具体的に説明し、パフォーマンスの限界を攻めた結果だったと語った。

    タイトル争いは最終戦アブダビへ
    この結果、ランキングは以下のように推移した。

    ・ランド・ノリス:首位、フェルスタッペンに対して 12ポイント差
    ・マックス・フェルスタッペン:2位
    ・オスカー・ピアストリ:首位から 4ポイント差の3位

    最終戦アブダビは、3者によるタイトル決定戦となる。

  • メルセデスF1のトト・ヴォルフ、アントネッリの急成長に確信「計画通りだ」

    メルセデスF1のトト・ヴォルフ、アントネッリの急成長に確信「計画通りだ」

    メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、ラスベガスGPで鮮烈な走りを見せたアンドレア・キミ・アントネッリについて、「今は発展途上のごく初期段階にすぎない」と強調し、来季以降にさらなる伸びしろがあると語った。

    ラスベガスGPで予選17番手から追い上げたアントネッリは、5秒ペナルティによって一度は5位に後退したものの、マクラーレン勢の失格により3位へ昇格。今季3度目の表彰台を獲得した。

    予選失敗からの完璧な挽回「19歳でこれはすごい」
    トト・ヴォルフは、アントネッリが19歳という若さでビッグチームに放り込まれながらも、期待以上の成長曲線を描いていると語った。

    「彼は19歳だ。我々はずっと『ルーキーイヤーは難しい』と言ってきたし、実際にそういう瞬間は見てきた」

    「ビッグチームに“パラシュートで降りてきた”ような形で、知らないサーキットも多い。そのうえプレッシャーも大きい。だが、これが想定していた成長の軌道だ。来年(2026年)は皆が新しいクルマになる。彼は1年分の経験を積み、もっと成熟する。すべて計画通りだ」

    ハードタイヤでの長距離走行、判断力も評価
    アントネッリは予選Q1敗退により17番手スタートとなったが、これが戦略を有利に運んだ。ソフトでスタート後、早いVSCでハードに交換し、ほぼ全レースを走り切った。

    ヴォルフはその判断力と持久力を称賛した。

    「最初はワンストップが現実的だとは思わなかった。だが周回を重ねるごとに速さが戻り、グレイニングを克服した。非常に価値ある3位だった」

    スタート罰則の根拠「センサーを確認する必要がある」
    アントネッリはスタート前にマシンが“わずかに動いた”として5秒ペナルティが科された。ヴォルフはその根拠に疑問を呈している。

    「クラッチにも不規則な動きはなかったように見えた。FIAはセンサーを持っているから、その判断を待つ必要がある」

    「私だけが見えたのかもしれないが、少し動いたようには見えた。ただし、クラッチを離したりブレーキを離した動きではなかったと思う。FIAの説明を待つ」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ アンドレア・キミ・アントネッリ

    「決断を疑ったことは一度もない」
    アントネッリは今季すでに3度の表彰台とスプリントポール1回を記録。サンパウロでは予選でチームメイトを圧倒するなど、一発の速さも示している。

    ヴォルフは、アントネッリを早期にF1に昇格させた判断は揺るがなかったと語る。

    「アップダウンの激しいシーズンになることは最初から分かっていた。素晴らしい瞬間も、頭を抱えたくなる瞬間もあるだろうとね」

    「これは発展の終わりではなく、まだごく初期段階だ。来年も、そしてその先の何年も、キミはもっと強くなると確信している」

  • メルセデスF1、アントネッリの“謎の微動”判定でFIAに説明求む

    メルセデスF1、アントネッリの“謎の微動”判定でFIAに説明求む

    メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、2025年F1ラスベガスGP決勝でアイザック・ハジャーのチームメイトであるアンドレア・キミ・アントネッリに科された「フライングスタート(フォルススタート)」判定について、原因が分からないとしてFIAに説明を求めている。

    アントネッリはスタート直前にグリッドボックス内で“ごくわずかに”マシンが動いたとして5秒ペナルティを受けた。P17スタートから序盤にハードタイヤへ切り替えるロングスティント戦略を選択し、チェッカー後は4位でフィニッシュしたものの、ペナルティにより一度は5位へ降格。

    しかし、レース後にマクラーレン勢がダブル失格となったことで、最終結果は3位へ繰り上がった。

    ヴォルフは、この動きがドライバーの操作によるものではない可能性を示唆している。

    「クラッチにもブレーキにも異常なし」ヴォルフ、原因不明と強調
    「クラッチにも異常は見つからなかったし、我々を不正スタートへ導くような兆候も何もなかった」
    とヴォルフはRacingNews365などに語った。

    「FIAは専用のセンサーを持っているから、彼らの説明を待つことになる。僕には確かに“わずかな動き”があったように見えたが、それはクラッチを放したり、ブレーキペダルを離したことによる動きとは断定できない」

    「だからこそ、FIAがどう説明するか見てみよう」

    P17→3位 “現実的ではなかった”驚異の追い上げ
    ヴォルフは、アントネッリの追い上げ自体にも驚いたと語っている。

    「P17スタートで、序盤にアグレッシブにピットへ入ったとき、正直、それで最後まで走り切るのは現実的ではないと思っていた」

    「だが彼は周回を重ねるごとに速さを増し、グレイニングも克服した。ペナルティがあってもP5は本当に見事な結果だった。もしもっと前からスタートしていたら、どこまで行けたのか分からない」

    メルセデスはFIAの最終説明を待っているが、アントネッリの走りはルーキーとしての存在感をさらに強める週末となった。

  • キミ・アントネッリ F1ラスベガスGP決勝「本当にリスキーな作戦だった」

    キミ・アントネッリ F1ラスベガスGP決勝「本当にリスキーな作戦だった」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、2025年F1ラスベガスGPで3位表彰台を獲得した。

    ウェットコンディションとなった予選でQ1敗退を喫し、決勝は17番手スタートという苦しい状況だったが、チームが選択した「超早期ピットストップ」が勝負の分岐点となった。

    アントネッリは2周目終了時点でハードタイヤへ交換し、そのまま最後まで走り切る作戦を敢行。タイヤのデグラデーションが極めて小さい同サーキットの特性を最大限に活かす形となり、大幅な順位上昇につながった。

    さらに、レース後にマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリがスキッドブロック磨耗による失格となったことで、アントネッリは5位から繰り上がり3位に確定。自身に課せられた5秒ペナルティ(ジャンプスタート)も結果的に影響を受けない結果となった。

    「途中は不安だった」それでも走り切ったハードタイヤ
    アントネッリはレース後、マクラーレン勢失格の発表前に取材へ応じ、チームの作戦をこう振り返った。

    「本当にうれしい。戦略はすごくリスキーだった。レースの半分くらいまでは正直かなり不安だった。グレイニングが出始めて、このまま最後まで持つのか確信が持てなかったんだ」

    「でも無線で“プランBに移行する”と言われて、つまりこのセットで走り切る方針になった。だから、とにかくタイヤをうまくマネジメントしようと集中した。するとグレイニングが少しずつ消えて、タイムも回復してきて、最終的にはオスカーとシャルルを後ろに抑え込むことができた」

    「もちろん、ペナルティで4位を失ったのは運が悪かったけど、それでもすごく強い結果だと思う」

    アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ブラジルに続く連続表彰台、復調の流れは確かなものに
    前戦ブラジルGPで2位表彰台を獲得していたアントネッリは、今回で2戦連続のトップ3入り
    。
    ヨーロッパラウンドで苦戦した時期から一転、パフォーマンスは明らかに上向いている。

    「マシンのフィーリングはどんどん良くなってきているし、ここ最近は本当にドライブするのが楽しい。ブラジルのあと、いいモメンタムが続いている」

    「昨日(予選)は残念で、すごく悔しかった。でも今日は本当に挽回できた。残り2戦に集中したいし、シーズンを最高の形で締めくくりたい」

    アントネッリはまだルーキーシーズンの真っただ中だが、ここに来て急速な成長を示している。ラスベガスでの“背水の陣”からの3位獲得は、タイトル争いの陰で存在感を確実に高める一戦となった。

  • キミ・アントネッリ メルセデスF1で今季初優勝は「十分に達成可能」

    キミ・アントネッリ メルセデスF1で今季初優勝は「十分に達成可能」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、F1ルーキーイヤー終盤でのグランプリ初勝利が「十分に達成可能だ」と自信を示した。鍵となるのは、サンパウロGPで示したような理想的なパフォーマンスウインドウに再びマシンを入れ込めるかどうかだという。

    アントネッリはサンパウロGP決勝で自身初の2位フィニッシュを記録。終盤にはマックス・フェルスタッペンの猛追を振り切り、ルーキーとしてキャリア最高の結果を手にした。

    今季のメルセデスはここまで2勝しているが、いずれもジョージ・ラッセルが挙げたものだ。

    「シーズン中に初優勝、十分可能」
    シーズン終盤に勝利を狙えるかと問われたアントネッリは、Sky F1に次のように語った。

    「もちろん、最後のもう一歩を踏み出す必要がある。シーズンが終わるまでに初勝利を挙げられたら本当に素晴らしいと思う」

    「簡単ではないことは分かっているけど、今の流れを維持して、マシンから最大限を引き出すことができれば、十分に達成可能だと感じている」

    メルセデスは次戦ラスベガスで“要注意チーム”として名前が挙がっており、低温コンディションが同チームに有利に働くとの見方が強い。

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    「コンストラクターズ2位死守へ」
    サンパウロGP後、メルセデスはコンストラクターズ選手権2位に浮上。アントネッリはチームに向けて、気を緩めず戦い続けることの重要性を語った。

    「ブラジルではパフォーマンスを最大化できた。あれ以上のことは望めなかった」

    「コンストラクターズでは多くのポイントを稼げた。だから、僕たちはこのレベルを維持して戦う必要がある」

    アントネッリはルーキーながら既に2度の表彰台を獲得しており、メルセデスのマシン特性とコース相性次第では、シーズン終了までに初優勝を掴む可能性も十分に見えてきている。

  • メルセデスF1代表 アントネッリを称賛「これから先の可能性を示した」

    メルセデスF1代表 アントネッリを称賛「これから先の可能性を示した」

    メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、F1サンパウロGP決勝で2位に入ったアンドレア・キミ・アントネッリの走りを称賛した。ルーキーのアントネッリは、終盤にタイトル争い中のマックス・フェルスタッペンを抑えきり、自身最高位となる2位でフィニッシュした。

    この結果により、アントネッリはヨーロッパラウンドの不調から完全に立ち直り、シーズン終盤に向けて確かな成長を示した。

    「プレッシャーの少ない環境で完璧に遂行」
    ヴォルフはレース後の取材で、今回のパフォーマンスがアントネッリにとって最も完成度の高い週末だったかと問われると、次のように答えた。

    「週末を通して本当に強かった。最初からすべてがうまく噛み合っていた。初めて訪れたサーキットということもあり、良い意味で期待値が下がり、プレッシャーも少なかったのかもしれない」

    「フェルスタッペンのような速いドライバーを、新しいタイヤで追ってくる状況の中で抑えきったのは見事だった。完璧な遂行であり、これから先の可能性を示す素晴らしい走りだった」

    「若者が大人へと成長している」
    さらにヴォルフは、アントネッリがヨーロッパ以外のサーキットで調子を取り戻している理由についても言及した。

    「それは成長の過程だと思う。来年はすでに経験のあるサーキットに戻ってくるわけだが、過度な期待を背負わずに臨めるだろう。まさに“学びの年”であり、我々が想定していたアップダウンのあるシーズンそのものだ。今日は間違いなく“アップ”の日だね」

    「この先の3戦で、若い少年が若い大人になり、真のレーシングドライバーとして成熟していく姿を見られると思う」

    メルセデス、コンストラクターズ2位へ前進
    ブラジルGPでは、アントネッリが2位、ジョージ・ラッセルが4位とダブル入賞を果たし、メルセデスはコンストラクターズ選手権で2位浮上への一歩を踏み出した。レッドブルとの差は32ポイント、フェラーリとの差は36ポイントに広がった。

    しかしヴォルフは依然として慎重な姿勢を崩さない。

    「1レースで30ポイントのスウィングは起こり得る。フェラーリのようにダブルDNFになれば、すぐに立場が入れ替わる。だからこそ地に足をつけて、一戦一戦を確実に戦うことが大切なんだ」

    アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    「これがF1のあるべき姿」
    アントネッリがフェルスタッペンを抑え込んだ一方で、ラッセルもオスカー・ピアストリの追撃を見事に防ぎ、4位を守り切った。

    「これこそF1本来の姿だ。攻める側も守る側も全力で戦っていた。2人とも素晴らしい仕事をしてくれた。アントネッリの2位はもちろん輝かしい成果だが、ラッセルの防御も同じように誇らしい」

    「エネルギーマネジメントも完璧だった。エンジン担当、レースエンジニア、ドライバーが一体となってエネルギー回収と使用を最適化し、ストレートで最大限の力を発揮できた。あれが勝負を分けた要因のひとつだった」

    成長を続ける18歳、次戦以降への期待
    アントネッリのインテルラゴスでの2位は、彼がメルセデスの将来を担う存在であることを改めて印象づけた。ヴォルフの言葉どおり、残り3戦で18歳のルーキーがどこまで進化を遂げるのか、注目が集まる。

  • アントネッリ F1サンパウロGPで2位表彰台「最後はマックスを必死で抑えた」

    アントネッリ F1サンパウロGPで2位表彰台「最後はマックスを必死で抑えた」

    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、F1サンパウロGPで自身最高位となる2位を獲得した。19歳のルーキーはレース中盤に起きたオスカー・ピアストリとシャルル・ルクレールの接触に巻き込まれながらも、幸運にもダメージを最小限に抑え、今季2度目の表彰台を手にした。

    週末を通じて好調を維持したアントネッリは、スプリントと決勝の両方でランド・ノリスと最前列を分け合ったが、レースでは序盤のセーフティカーリスタート直後に危うい場面を迎えた。

    ピアストリがターン1のイン側から仕掛け、ルクレールがアウト側に並ぶ3ワイドの展開となった瞬間、マクラーレン勢がブレーキングでロックアップ。ピアストリがメルセデスに接触し、跳ね飛ばされたアントネッリのマシンがルクレールに当たり、フェラーリはタイヤを失って即リタイアとなった。

    ピアストリには10秒ペナルティが科せられたが、アントネッリは幸運にも走行を続けることができた。

    「リスタートは良くなかった。少しアクセルを踏みすぎてホイールスピンしてしまい、1コーナーに向かうまでに勢いを失った」とアントネッリは説明した。「3ワイドになって、正直オスカーは完全には並んでいなかった。彼がイン側、シャルルがアウト側にいて、僕は両方にスペースを与えようとしたけど、オスカーがロックアップして僕にぶつかってきた。そこからシャルルに当たってしまったんだ」

    「彼がリタイアしてしまったのは残念だったけど、僕としてはとても運が良かった。車が大きく壊れなかったのは幸運だった。挙動は少しおかしかったけど、集中を切らさずに走り続けて2位でフィニッシュできた」

    フェルスタッペンとの激しい終盤バトル
    クラッシュを免れたアントネッリはその後も安定した走りを見せたが、終盤にはピットレーンスタートから驚異の追い上げを見せたマックス・フェルスタッペンに猛追され、最後の数周は激しい防衛戦を強いられた。フィニッシュラインではわずか0.362秒差で逃げ切り、2位を守りきった。

    「正直、どこから彼が現れたのか分からなかった!」とアントネッリは笑った。「最後のラップは本当にストレスだった。マックスは新しいタイヤで来ていたからね。僕たちはクリーンエアの状態でまずまずのペースを維持できていたけど、彼が近づいてきたときにはペースを上げてプッシュした」

    「このマシンでは汚れた空気の中で追うのが難しいから、その特性をうまく使って防いだ。結果的にうまくいったと思う」

    「これまでのなかで最も完成度の高い週末だったと思う。ようやくすべてが噛み合ってきた。チームとしても結果を最大化できたし、コンストラクターズでも良いポイントを稼げた。これを続けていきたい」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) ブラジルグランプリ

    ルーキーの成熟と冷静さ
    インテルラゴスでのアントネッリは、予選・決勝を通じて終始冷静で、自身初の2位表彰台にふさわしい走りを披露した。ピアストリとの接触では不運にも巻き込まれたが、トラブル後も落ち着いてレースを立て直し、終盤のフェルスタッペンとの攻防ではルーキーらしからぬ成熟した判断を見せた。

    また、今季2度目の表彰台はメルセデスにとっても大きな前進を意味し、チームの開発方向性と若手育成の成果を裏付ける結果となった。今後のレースでも、アントネッリがこの安定感と冷静さを維持できるかが注目される。

  • アントネッリ F1サンパウロGP予選2番手「週末を最高の形で締めくくりたい」

    アントネッリ F1サンパウロGP予選2番手「週末を最高の形で締めくくりたい」

    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、2025年F1サンパウロGP予選で再び2番手を獲得し、「週末を良い形で締めくくりたい」と語った。スプリントに続き、決勝でもポールシッターのランド・ノリスの隣からスタートする。

    同日のスプリントで2位フィニッシュを果たしたアントネッリは、その勢いを予選にも持ち込み、最終ラップでノリスにわずか0.174秒差のP2。週末を通して安定した速さを見せている。

    「またランド(ノリス)の後ろになってしまって、正直ちょっと悔しい」とアントネッリは笑顔で語った。

    「今日は風がとても厄介で、ラップをまとめるのが本当に難しかった。でも最後のアタックでは悪くないラップができたと思う。最終コーナーで少しリアをロックさせてしまったけど、それでも大きな失敗ではなかったし、仮に完璧でもランドには届かなかっただろう。だからP2には満足しているよ」

    午後の予選では気温と風向きの変化により、各ドライバーが苦戦を強いられたが、アントネッリは終盤に集中力を切らさず安定したパフォーマンスを見せた。

    「コンディションは本当に難しかった。風がラップごとに変わるし、クルマの感触もつかみにくかった。それでも最後にいいラップをまとめられたのは良かった」と振り返る。

    日曜の決勝に向けては、「今朝のスプリントではとてもいいペースを見せられた。気温も低かったし、明日も同じようなコンディションなら僕たちにとって有利になるかもしれない」と自信をのぞかせた。

    「もちろん、前を走るのは簡単じゃない。ダーティエアの中で走るとグリップが落ちるから、スタートがすべてだと思う。ランドのスタートは最近すごく強いけど、僕も全力で挑むつもりだよ」

    また、メディアからメルセデスのマシン特性とタイヤ選択について聞かれると、アントネッリは冷静に答えた。

    「ミディアムで走ることも少し考えたけど、ソフトの方が感触が良かった。ミディアムとの差はほとんどなくて、むしろソフトの方が扱いやすかった。特に明日のスタートでは新品のソフトを使えるのがアドバンテージになると思う」

    「明日は本当に大きなチャンスだ」とアントネッリは語気を強めた。「フェラーリ勢とレッドブル勢を上回って、できればランドにプレッシャーをかけたい。コンストラクターズ争いでも重要な週末だから、チームのためにベストを尽くす」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) ブラジルグランプリ F1

    冷えた路面がメルセデスを後押しするか
    アントネッリが言及したように、メルセデスW15は今季を通じて低温下でのタイヤウォームアップと安定性に強みを持つ。インテルラゴスの日曜は再び冷え込みが予想され、路面温度が20℃前後にとどまれば、メルセデス勢にとって理想的な条件になる。

    一方でフロントローの相手は、今季最も好調なランド・ノリス。マクラーレンMCL39は高いコーナリング効率を武器にしており、アントネッリが述べた通り「ダーティエア」の影響を受けない先行争いが勝負の鍵を握る。

    新人ながら2戦連続でノリスを直接追う立場となったアントネッリ。冷静さと攻めのバランスを保てば、ブラジルGP初優勝も現実的な射程圏内にある。

  • アントネッリ F1サンパウロGPスプリント予選2番手「戦う準備はできている」

    アントネッリ F1サンパウロGPスプリント予選2番手「戦う準備はできている」

    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、インテルラゴスで行われたスプリント予選で2番手を獲得し、明日のスプリントをフロントロウからスタートする。ポールのランド・ノリスにわずか0.097秒差まで迫る快走をみせたアントネッリは、今季ルーキーながら確かな存在感を示した。

    セッション序盤はトラフィックに悩まされる場面もあったが、SQ3では安定した走りを披露。「全体として良いセッションだった」と振り返り、翌日の決戦に向けて前向きな姿勢を見せた。

    「全体として良いセッションだったと思う」とアントネッリはコメント。

    「SQ1は少しバタバタしていて、トラフィックで難しい部分もあったけど、リズムをつかめてからは良かった。ソフトタイヤでのラップは最後のセクターで少し悔しい部分もあったけど、それでも悪くないラップだった。明日は2番手スタートだから、戦うことがたくさんある」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) F1 ブラジルグランプリ

    また、サンパウロの天候が不安定と予報される中、アントネッリはどんなコンディションにも備える覚悟を示した。

    「ウイングの動きにも注意しないといけない。今日とは全く違うコンディションになる可能性があるからね。天気も不安定だと思うけど、どんな状況にも対応できるように準備するよ。良いレースにしたい」

    ジョージ・ラッセル F1サンパウロGPスプリント予選「ポイントを積み重ねていく」

  • アンドレア・キミ・アントネッリ、ブラジルでセナの墓を訪問「世代を超える存在」

    アンドレア・キミ・アントネッリ、ブラジルでセナの墓を訪問「世代を超える存在」

    メルセデスのルーキー、アンドレア・キミ・アントネッリは、F1サンパウロGPを前に、アイルトン・セナが眠るモルンビ墓地を訪れた。イタリア出身の18歳は、セナが亡くなった12年後に生まれた世代だが、その敬意は時代を超えている。

    幼少期から「心で走るとはどういうことか」を体現したセナの名を耳にして育ったアントネッリにとって、その存在は単なる伝説ではない。勇気と信念を象徴するセナの生き様は、今もなお多くの若いレーサーの道しるべとなっている。

    アントネッリは静かな時間を過ごし、墓前で手を合わせた。その瞬間、彼が敬意を表したのはセナという偉大なドライバーの記憶だけでなく、「偉大さを追い求めるすべての挑戦者を導く理念」でもあった。

    アンドレア・キミ・アントネッリ F1 アイルトン・セナ

    若きルーキーと伝説の絆:セナの精神は今も生き続ける
    アイルトン・セナの死から30年が経とうとする今も、彼の名前はF1の原点として語り継がれている。アントネッリがその墓を訪れたのは単なる敬意の表明ではなく、彼自身のモータースポーツ人生における指針を再確認する時間でもあったといえる。

    メルセデスでF1キャリアを歩み始めたばかりのアントネッリにとって、セナの精神――「限界を恐れず、情熱を信じること」――はまさに彼が今学ぼうとしている哲学そのものだ。
    静かな祈りの中で、彼は未来へ続くドライバーとしての覚悟を新たにしたに違いない。