カテゴリー: スクーデリア・アルファタウリ

  • 角田裕毅、F1イギリスGPでホンダF1勢唯一の入賞 「その点は満足」

    角田裕毅、F1イギリスGPでホンダF1勢唯一の入賞 「その点は満足」

    アルファタウリ・ホンダF1の角田裕毅のシルバーストンでの週末は理想的なスタートとは言えないかったが、驚くべきことにF1イギリスGPでポイントを獲得した唯一のホンダF1エンジンを搭載したドライバーとしてサーキットを離れることにあった

    F2時代にシルバーストンのスプリントレースで優勝した角田裕毅だが、F1史上初となったスプリント予選のフォーマットに苦労し、日曜日のレースを16番手グリッドからスタートすることにあった。

    それでも、角田裕毅は決勝でプッシュし、20周目までに12位、30周目のピットストップの前には7位まで上がり、最終的に10位でチェッカーフラッグを受けてポイントを獲得した。

    マックス・フェルスタッペンは1周目にリタイアし、セルジオ・ペレスが16位、ピエール・ガスリーが11位でフィニッシュしている。マックス・フェルスタッペンはスプリント予選での1位で3ポイントを獲得したが、他のホンダF1勢はグランプリ自体で得点できなかった。

    「その点にとても満足しています」と角田裕毅は語った。

    「フォーマットが違うので少し難しいかったです。F1で経験したことのないシルバーストンで1回のフリープラクティスで予選に直行しました。ポイントを獲得できたのはとても良い結果だと思います」

    自身4度目、2戦ぶりのポイント獲得となったレースについては「プランに忠実にレースを進めようと、タイヤマネージメントに集中しましたが、うまくやれたと思います」とコメント。

    「レースウイークを通じて苦戦していましたし、新フォーマットによって僕のようなルーキーには厳しさが増したと思います。そうした中でもチームにとって重要なポイントを持ち帰ることができて、満足しています」

  • ホンダF1:2021年 第10戦 F1イギリスGP 決勝レポート

    ホンダF1:2021年 第10戦 F1イギリスGP 決勝レポート

    2021年 第10戦 F1イギリスGPの決勝は、非常に厳しい戦いとなったが、ホンダF1パワーユニット勢の最上位にスクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田裕毅が入り、ポイント獲得を果たした。

    前日に行われたスプリント予選の結果により、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポールポジションからスタート。スプリント予選をリタイアで終えた、セルジオ・ペレスは、パーツ交換を行ったためにピットレーンスタートとなった。

    スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは、ピエール・ガスリーが12番グリッド、角田裕毅が16番グリッドとなった。このフォーマットでは、全ドライバーがスタートタイヤを自由に選択できるが、ペレスがハードタイヤを装着したほかは、全員がミディアムタイヤを選択した。

    スタート直後から、フェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)は激しいバトルを繰り広げると、ターン9のコプスで、後方からオーバーテイクを試みたハミルトンが、フェルスタッペンの左リアに接触。フェルスタッペンは高速でコース外のバリアへ衝突した。これによってレースは赤旗中断となったものの、幸いにもフェルスタッペンは自力でマシンを降り、救急車へ歩いて乗り込むことができた。その後、予防の意味も含めてさらなる検査を行うために、地元の病院へと搬送された。このインシデントに対して、スチュワードは、ハミルトンに10秒加算のタイムペナルティーを科した。

    マシン回収とバリア修復を行ったため、レース中断は30分以上に及んだが、この間にはタイヤ交換とマシン修復が認められており、全車がスタンディングスタートでの再開に備える。

    残り49周時点からスタンディングスタートで再開されると、19番グリッドのペレスが見事な追い上げで12番手まで浮上。しかし、ここでペースの上がらないエステバン・オコン(アルピーヌ)に引っかかっていたガスリーの後方で抑えられる形となり、ペレスは18周目にピットイン。ミディアムタイヤに交換して2ストップ戦略に切り替える。

    一方、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ勢はピットストップを遅らせる戦略に挑みます。ガスリーはトラックリミット違反の警告を受けたことから、ドライビングを修正しつつ、DRSトレイン状態の中でレースを進める。周囲のマシンがピットストップを終えて単独走行となると、28周目にハードタイヤに交換。角田はその背後でペースを上げると、全車の中で最も遅い30周目にピットストップを行う。

    トップ10に浮上していたペレスは、38周目に2度目のピットストップを行い、再度ミディアムタイヤを装着。オーバーテイクを繰り返し、46周目にパンクを喫したガスリーがピットインしたことで11番手まで浮上。さらにキミ・ライコネン(アルファロメオ)をパスしてポイント圏内に入るが、チームはここでチャンピオンシップを考えて戦略を切り替える。

    ハミルトンがレースのリードを奪い、ファステストラップも記録したため、ペレスはソフトタイヤに交換してファステストラップを更新。ペレスは16位でフィニッシュしたため、トップ10以上に限定されるファステストラップポイントの獲得はならなかったが、タイトル争いのライバルであるハミルトンの1ポイント追加を阻止した。

    角田はペースを維持しながら順位を上げて、16番グリッドから10位入賞を果たした。これが自身4度目、2戦ぶりのポイント獲得となる。ガスリーは2度目のピットインの後に、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)をオーバーテイクし、角田に続く11位でフィニッシュした。

    次戦はサマーブレイク前最後のレースとなる、第11戦ハンガリーGP。8月1日(日)に決勝が行われる。

    田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日のイギリスGP決勝は、我々にとって非常に厳しい結果になりました。ポールポジションからスタートしたレッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手は、いいスタートを決めたものの、オープニングラップで後ろから迫るハミルトン選手に接触されてコントロールを失い、タイヤバリアに突っ込みレースを終えました。非常に残念ではありましたが、激しいクラッシュにもかかわらず、フェルスタッペン選手に大きなケガなどがなさそうなことは幸いでした。昨日のスプリント予選でのリタイアを受けてピットレーンからスタートしたチームメートのペレス選手は、オーバーテイクが困難なレースでトラフィックの状況などにより、非常に難しい展開となりました。一時は10番手までポジションを上げましたが、最終的にはノーポイントと、こちらも残念な結果になりました。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダについては、週末を通してペースが上がらず苦しい戦いでしたが、粘り強く走った角田選手が10位入賞と、貴重なポイントを獲得できたことはよかったと思っています。今回のレース結果は非常に厳しいものですが、これがチャンピオンシップを戦っていく厳しさだとも感じています。気持ちを入れ替えて、次戦ハンガリーGPに向けて準備を進めます。このあともタフな戦いが続くと思いますが、強力なライバルを相手にいいレースができるよう、最善を尽くしていきたいと思います」

    クリスチャン・ホーナー(レッドブル・レーシング・ホンダ チーム代表)
    「イギリスGPのレースウイークをこういう形で終えることになるのは本当に厳しいです。マックスが自力でマシンを降りてこられたことが幸いでしたが、彼はその後病院で検査を受けて現在も経過観察の最中です。映像を何度も見返しましたが、コプスのようなF1の中でも最速のコーナーの一つで、イン側からホイールを向けてくるというのは間違った判断で、ルイスが両ドライバーを多大なリスクにさらしたと感じざるを得ません。接触の瞬間を見て分かるように、ルイスはマックスに並びかけておらず、ルイスの左フロントがマックスの右リアに当たっています。この動きによって、マックスは51Gもの衝撃とともに壁に激突しました。マックスとヨス(フェルスタッペン氏/父親)とは連絡を取っており、このあとまた状況をアップデートしようと思います。チェコ(ペレス)にとっては厳しいレースになりました。ピットレーンスタートからすぐにポジションを上げたものの、DRSトレインに引っかかり、タイヤのデグラデーションが大きくなってしまいました。レース終盤では、ファステストラップを記録するために彼をピットに入れました。チャンピオンシップでは我々がまだリードを保っていますが、今日の出来事はチャンピオンシップ獲得に向けて、我々の闘志にさらなる火をつけたと思っています

    角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    」今日はポイント獲得を果たせてとてもうれしいです。プランに忠実にレースを進めようと、タイヤマネージメントに集中しましたが、うまくやれたと思います。レースウイークを通じて苦戦していましたし、新フォーマットによって僕のようなルーキーには厳しさが増したと思います。そうした中でもチームにとって重要なポイントを持ち帰ることができて、満足しています」

    ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    「正直なところ、言葉になりません。最終盤までポイント圏内にいたのに、不運なパンクによって残り5周でピットインしなければなりませんでした。今日のようなレースを終えて、ポイントなしに終わるのはとてもフラストレーションが溜まります。ただ、その中でも明るい点はいくつかあって、厳しいレースウイークでしたが、今日のレース中盤で、トラフィックを攻略して単独走行していたときのペースはとてもよかったです。もっと上位で戦い続けたいと思っているので、今週末苦しんだ部分を理解するために懸命に取り組み、ハンガリーではもう一度競争力のある状態に持っていければと思います」

    セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
    「今週末の内容と自分のパフォーマンスにはとてもがっかりしています。想定していたほど改善できず、タイヤのことを考えるととても難しい位置にいました。DRSトレインに入ってからはオーバーテイクするのが不可能でした。残り数周でランス(ストロール/アストンマーティン)とフェルナンド(アロンソ/アルピーヌ)をパスして7位になることはできたと思いますが、戦略的な理由でファステストラップを目指すためにピットインしました。今週末は僕らにとっては忘れるべきものですし、チャンピオンシップでも大きくリードを詰められてしまいましたが、ハードワークで立て直しを図り、ハンガリーでは再び強くなって戻ってこなければなりません。マックスとルイスのインシデントについてはまだ映像を見ていないので、見直す必要がありますが、何よりも大切なのはマックスが無事だったということです」

  • アルファタウリ・ホンダF1 「8位に入れる強さはあったので残念」

    アルファタウリ・ホンダF1 「8位に入れる強さはあったので残念」

    アルファタウリ・ホンダF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2021年F1イギリスGPの決勝レースを振り返った。

    16番グリッドからスタートした角田裕毅は、全車の中で最も遅い30周目にピットストップを実施。その後、ペースを維持しながら順位を上げて、10位でフィニッシュ。自身4度目、2戦ぶりのポイント獲得となった。

    12番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーも、ピットストップを遅らせる戦略に挑む。トラックリミット違反の警告を受けたことから、ドライビングを修正しつつ、DRSトレイン状態の中でレースを進める。周囲のマシンがピットストップを終えて単独走行となると、28周目にハードタイヤに交換。だが、46周目にパンクを喫してピットイン。2度目のピットインの後に、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)をオーバーテイクし、角田裕毅に続く11位でフィニッシュした。

    「マシンのペースは、レースに向けて予想していたものではなかった」とジョディ・エギントンはコメント。

    「予選は期待を下回ったし、スプリント予選では多くのトラフィックによって前進することができなかった。今日のレースではミディアムで第1スティントを延ばす戦略を活かすことができた。非常にうまく機能し、両方のマシンの一部のライバルの前に出ることができた」

    「これにより、ピエールはポイント争いができ、裕毅もそれに近づくことができた。ピエールはアルピーヌやストロール(に対してかなり強いように見えたが、ここでのオーバーテイクは難しかった。残念ながら、ピエールはコース上のデブリによってパンクを起こしてしまい、レース終了間際にソフトに交換するためのピットインを余儀なくされ、ポイント圏外となってしまった。裕毅はこの恩恵を受けるポジションにいたことでポイントを獲得することができた」

    「失ったものはいくらか取り戻せたが、今日は8位に入れたはずなので、やはり残念だ。次のレースに向けて準備が必要だ。今日示したように、ミッドフィールドバトルは非常にタイトであり、レースごとにポイントを獲得する必要がある」

  • ピエール・ガスリー、不運なパンク「とてもフラストレーションが溜まる」

    ピエール・ガスリー、不運なパンク「とてもフラストレーションが溜まる」

    アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーは、2021年F1イギリスGPの決勝を11位で終えた。

    12番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは、ピットストップを遅らせる戦略に挑む。トラックリミット違反の警告を受けたことから、ドライビングを修正しつつ、DRSトレイン状態の中でレースを進める。

    周囲のマシンがピットストップを終えて単独走行となると、28周目にハードタイヤに交換。だが、46周目にパンクを喫してピットイン。2度目のピットインの後に、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)をオーバーテイクし、角田裕毅に続く11位でフィニッシュした。

    「正直なところ、言葉にならない」とピエール・ガスリーはコメント。

    「最終盤までポイント圏内にいたのに、不運なパンクによって残り5周でピットインしなければならなかった。今日のようなレースを終えて、ポイントなしに終わるのはとてもフラストレーションが溜まる」

    「ただ、その中でも明るい点はいくつかあって、厳しいレースウイークだったけど、今日のレース中盤で、トラフィックを攻略して単独走行していたときのペースはとてもよかった。もっと上位で戦い続けたいと思っているので、今週末苦しんだ部分を理解するために懸命に取り組み、ハンガリーではもう一度競争力のある状態に持っていければと思う」

  • 角田裕毅、10位入賞「プランに忠実にレースを進めることができた」

    角田裕毅、10位入賞「プランに忠実にレースを進めることができた」

    アルファタウリ・ホンダF1の角田裕毅は、2021年F1イギリスGPの決勝で10位入賞を果たした。

    16番グリッドからスタートした角田裕毅は、全車の中で最も遅い30周目にピットストップを実施。その後、ペースを維持しながら順位を上げて、10位でフィニッシュ。自身4度目、2戦ぶりのポイント獲得となった。

    「今日はポイント獲得を果たせてとてもうれしいです」と角田裕毅はコメント。

    「プランに忠実にレースを進めようと、タイヤマネージメントに集中しましたが、うまくやれたと思います」

    「レースウイークを通じて苦戦していましたし、新フォーマットによって僕のようなルーキーには厳しさが増したと思います。そうした中でもチームにとって重要なポイントを持ち帰ることができて、満足しています」

  • アルファタウリ・ホンダF1 「トレインから抜け出すのは不可能だった」

    アルファタウリ・ホンダF1 「トレインから抜け出すのは不可能だった」

    アルファタウリ・ホンダF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2021年F1イギリスGPのスプリント予選を振り返った。

    アルファタウリ・ホンダF1は、12番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーが12位、16番グリッドからスタートした角田裕毅が16位でフィニッシュと、前後のドライバーに入れ替わりはあるものの、スタートした位置を上回ることができなかった。

    ピエール・ガスリーは、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)のペナルティにより、決勝を11番グリッドからスタートする。

    「チャレンジングな1日だった」とジョディ・エギントンは振り返る。

    「昨日の予選でもプラン通りには進まず、このスプリント予選を望んだ位置からスタートすることができなかった。予想された通り、スタート後しばらくするとトレイン状態となり、そこから抜け出すのは不可能だった」

    「素晴らしい1日とは言い難い内容だが、明日の長いレースに向けて何ができるかを考えるときだ。これまでの通常のレースに比べ、我々にとっては難しい週末とはなっている。膨大な量のデータをレビューし、マシンからさらにスピードを引き出せるよう準備を進める」

  • ホンダF1:20201年 第10戦 F1イギリスGP スプリント予選レポート

    ホンダF1:20201年 第10戦 F1イギリスGP スプリント予選レポート

    2021年F1第10戦イギリスGPのスプリント予選が行われ、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンがポールポジション(PP)を獲得。シルバーストーンでは、9年連続でメルセデスのポールポジション獲得が続いていたが、レッドブル・レーシングが2011年以来のPP獲得を果たし、連続記録にストップをかけた。

    今季、試験的に導入されたスプリント予選は、日曜の決勝レースのスターティンググリッドを100kmのスプリントレースの結果により決定するもので、今回のシルバーストーンでは17周で実施された。

    今日は金曜日の予選で決定したグリッドにより、フェルスタッペンが2番手、セルジオ・ペレスが5番手スタート。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダはピエール・ガスリーが12番グリッド、角田裕毅が16番グリッドからポジションアップを目指した。

    スプリント予選では、全ドライバーがスタートタイヤを自由に選択でき、ホンダF1パワーユニット勢は4名ともミディアムタイヤを装着。ソフトタイヤでスタートしたのは、バルテリ・ボッタス(メルセデス)と、アルピーヌの2名、キミ・ライコネン(アルファロメオ)の4台のみだった。

    2番手から見事なスタートを決めたフェルスタッペンは、ターン1でルイス・ハミルトン(メルセデス)の前に出てリードを奪う。ペレスは7番手に順位を落とし、ガスリーは12番手をキープ。角田はソフトタイヤのライコネンに先行されて17番手でオープニングラップを終えた。

    フェルスタッペンが好ペースでリードを拡大する一方で、ペレスはランド・ノリス(マクラーレン)をパスすべくプレッシャーをかけていたが、高速セクションで前方からの乱気流の影響もあってスピンを喫する。これによって、ペレスはタイヤにフラットスポットを作り、順位も19番手まで後退。その後の走行で、追い上げを見せたが、タイヤからの振動が大きく、残り1周時点でリタイアを余儀なくされた。明日の決勝では最後尾からのスタートとなる。

    フェルスタッペンは、後続との差を保ったままフィニッシュし、4戦連続のPPを獲得。ホンダF1として、イギリスGPでのPP獲得は1989年のアイルトン・セナ以来となり、4戦連続PPは1989~90年のセナ(7戦連続)以来。

    ガスリーは、ペレスのスピンによって順位を上げたものの、オープニングラップの接触とコースアウトによって後方から追い上げてきたカルロス・サインツ(フェラーリ)に前を行かれて12位フィニッシュ。角田は16位となり、明日は8列目からのスタートとなる。

    ※スプリント予選終了後、9位でフィニッシュしたジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)に3グリッド降格ペナルティーが科され、ガスリーは11番グリッドとなた。

    田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日はF1の歴史上初めて、明日の決勝レースでのグリッドを決める、レース形式のスプリント予選が行われました。昨日の予選結果をもとにしたグリッドから各車がスタートし、2番グリッドから素晴らしいスタートを決めたフェルスタッペン選手が1コーナーでトップに立ち、17周のレースをそのままフィニッシュ。明日のレースでのポールポジションを獲得しました。今までの予選とは異なる手法ですが、これでフェルスタッペン選手は4戦連続のポールポジションとなりました。チームメートのペレス選手は途中でスピンを喫して大きく順位を落とし、そのときにタイヤにダメージを与えた影響から振動が次第に大きくなったため、最終的に安全面を考慮してレースをリタイアしました。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダについては、ガスリー選手が12位、角田選手が16位と、残念ながらともにスタートポジションのままでフィニッシュしました。明日のレースでは、マックス選手のすぐ後ろにメルセデスの2台がいますし、他のマシンは中盤グリッド以降からのスタートと、Honda勢にとっては難しい戦いになることが予想されます。今日のスプリント予選からは、多くの学びがありました。レースに向けてそれらを十分活用できるように、両チームとともにデータを解析して明日の本番に臨みます」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
    「今日はとても楽しいセッションでした。3ポイントを獲得できたことはもちろんうれしいですし、レースの結果によってポールポジションも獲得できたというのはおかしな気分ですが、もらえるものはもらっておきます!このコースは追い抜きが難しいのですが、いいスタートが決まり、1周目はルイス(ハミルトン/メルセデス)といい戦いができました。そこからは自分たちのペースで進めようとしましたが、結果的にはお互い最後までハードにプッシュすることになりました。その辺りは、タイヤにブリスターが出てうまくマネージしなければならなかったことからも、見て取れるかと思います。燃料搭載が少ない状態でレースをスタートすると、高速コーナーでもマシンをハードにプッシュすることができるので、一周ごとにタイヤに負担がかかっていきますが、その点は全員が同じ条件だったと思います。明日のレースに向けてマシンのセッティングを変更することはできませんが、今日の結果から僕らとメルセデスは僅差であることも分かりました。僕らはコーナーではとても速いのですが、彼らはストレートが速いので、とてもエキサイティングなバトルになるはずです。チームはここまで新フォーマットのレースウイークをうまくこなせています。また、ファンの皆さんにも感謝しています。みんながイギリス人ドライバーを応援するために集まっていることは分かっていますが、応援してくれる姿を見るのは最高の気分です。僕は明日ルイスや他のみんなといいバトルをしたいと思いますし、それがファンを楽しませることになるはずです」

    セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
    「マシンの感触がとてもよかっただけに、スプリントレースをリタイアすることになってとても残念です。僕にとってはよくない一日となりました。チームには申し訳ないとしか言えません。ランド(ノリス/マクラーレン)とのバトル中にリアを失って、台無しになってしまいました。コーナーの中盤にいてスロットルをかなり開けていたところで、前方からの乱気流につかまり、コースアウトしてしまいました。ウォールへの接触は避けられましたが、このスピンの後からタイヤの振動が大きくなり、それがリタイアの原因になりました。チームが振動によるマシンへのダメージを懸念したことと、それ以上走っても順位を上げられないことで、リタイアを決断しました。最後尾からのスタートとなり、ここはオーバーテイクが簡単ではないのですが、マシンのペースはいいので、ハードにプッシュしてなるべく多くのポイントを持ち帰りたいと思います。僕にとっては今が最悪の状態ですが、明日はまた違った展開になるので、何が起きるか楽しみです」

    ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    「今日はとてもフラストレーションが溜まる結果で、僕たちが望んでいたものではありません。FP1で調子が上がらず、1回のフリー走行だけでは予選までに十分な対応ができなかったので、今日も苦戦する形になってしまいました。マシンにはもっとポテンシャルがあることが分かっているのに、それを上手く引き出せていないので、とても残念です。今夜はすべてのデータを見直し、明日のレースではポイント獲得のためにできることをすべて試して臨みます」

    角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    「今日のパフォーマンスにはがっかりしています。満足いくポジションでフィニッシュできず、明日も同じグリッドからスタートすることになりました。予選前のフリー走行が1回という今週末のフォーマットは、ルーキーにとって非常に厳しいのですが、ファンの皆さんが楽しんでくれていればと思います。レースウイークを通じてマシンパフォーマンスで悩んでいるので、今夜もデータを見直し、明日のレースに向けて理解を深めていきます」

  • 角田裕毅、16番グリッドのまま「マシンパフォーマンスで悩んでいる」

    角田裕毅、16番グリッドのまま「マシンパフォーマンスで悩んでいる」

    アルファタウリ・ホンダF1の角田裕毅は、2021年F1イギリスGPのスプリント予選を16位で終えた。

    16番グリッドからミディアムタイヤでスタートした角田裕毅は、ソフトタイヤのキミ・ライコネン(アルファロメオ)に先行されて17番手でオープニングラップを終えると、いくつかのバトルはあったものの、スタートとした16番手でスプリント予選を終えた。

    「今日のパフォーマンスにはがっかりしています」と角田裕毅はコメント。

    「満足いくポジションでフィニッシュできず、明日も同じグリッドからスタートすることになった。予選前のフリー走行が1回という今週末のフォーマットは、ルーキーにとって非常に厳しいのですが、ファンの皆さんが楽しんでくれていればと思います」

    「レースウイークを通じてマシンパフォーマンスで悩んでいるので、今夜もデータを見直し、明日のレースに向けて理解を深めていきます」

  • ピエール・ガスリー 「もっとポテンシャルがある。望んだ結果ではない」

    ピエール・ガスリー 「もっとポテンシャルがある。望んだ結果ではない」

    アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーは、2021年F1イギリスGPのスプリント予選を12位で終えた。

    12番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは、オープニングラップでポジションをキープ。セルジオ・ペレス(レッドブル)のスピンによって順位を上げたものの、オープニングラップの接触とコースアウトによって後方から追い上げてきたカルロス・サインツ(フェラーリ)に前を行かれて12位フィニッシュした。

    スプリント予選終了後、9位でフィニッシュしたジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)に3グリッド降格ペナルティーが科され、ピエール・ガスリーは11番グリッドとなった。

    「今日はとてもフラストレーションが溜まる結果で、僕たちが望んでいたものではない」とピエール・ガスリーはコメント。

    「FP1で調子が上がらず、1回のフリー走行だけでは予選までに十分な対応ができなかったので、今日も苦戦する形になってしまった」

    「マシンにはもっとポテンシャルがあることが分かっているのに、それを上手く引き出せていないので、とても残念だ。今夜はすべてのデータを見直し、明日のレースではポイント獲得のためにできることをすべて試して臨む」

  • アルファタウリ・ホンダF1のTDが解説する2022年の次世代F1マシン

    アルファタウリ・ホンダF1のTDが解説する2022年の次世代F1マシン

    アルファタウリ・ホンダF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2022年にいよいよ導入される新世代のF1マシン、そして、新しいルールがどのようなな意味を持つのかを語った。

    F1イギリスGPを控えた7月15日(木)、F1はシルバーストンで『F1 One Begins』と題した発表イベントを開催し、2022年のレギュレーションに沿った「F1史上もっと未来的なレーシングカー」と評した実物大の次世代F1マシンを披露した。

    次世代の2022年F1マシンは、グラウンドエフェクト技術が復活する。このコンセプトは、特に先行するマシンをより密接に追従できるように良いレースを生み出すことを目的としており、次世代F1マシンは洗練されていないフロントウィングとリアウィング、シンプルなサイドポッドとバージボード、よりシンプルな形状のフロア、オーバーウィングウィングレット、薄型のピレリタイヤを備えた18インチホイールを備えたすっきりとしたデザインを特徴としている。

    前をゆくマシンにより接近して走ることができる、それによりオーバーテイクの機会も増加する、というのが新ルールの狙いとなります。狙い通りに機能すると思いますか?
    エアロダイナミクス面での改革によりオーバーテイクを増やそう、というのが今回の新レギュレーションの一番の目的です。F1運営側によって示された数字によれば、マシンの背後で発生するタービュランスを減少し、背後を走るクルマのダウンフォースに現行ルール下ほどの影響を及ぼさないとされています。うまく機能するのではないかと期待しています。

    ショーモデルで見て取れるようにとても華やかなマシンです。マシンの美しさ、というのも重要な要素だったのでしょうか?
    自動車産業でのマーケティングにおいて多大な影響力を持つF1です。当然ながら美しさというのも重要です。この新レギュレーションが生み出す美しいマシンが今後ビジネス面でさらに大きな機会をもたらすことだろうと考えています。エアロダイナミクスのリニューアルと大型化されたホイール、このパッケージが2022年のマシンを大きく異なるものにしている要素ですね。

    スクーデリア・アルファタウリはいつ頃から2022年マシンの開発に取り組んでいるのでしょうか?
    2019年に開発がスタートしてます。しかし、実際の新レギュレーションの導入が2022年に遅延となり、エアロ関連でのアップデート実施は2021年1月まで禁止されることとなりました。よって、そこから新マシンの開発が本格化しており、とても多忙な開発スケジュールになっています。

    一番チャレンジングなことはどんなところでしょうか?
    マシンの外に気流を流すアウトウォッシュ効果を減少させる狙いがあるなど、エアロダイナミクスに関する規定がこれまでと完全に異なっています。また、フロアまわりも新規定となっていて、このエリアにより大きな可能性があります。

    真新しい設計図からの書き起こすという作業になったのでしょうか?
    はい、その通りです。ほとんどのエリアで新設計が必要とされており、実際のマシンのほとんどのエリアが新しくデザインしなおされています。

    エンジン以外で、2021年マシンから引き継ぐようなパーツはあったのですか?
    ほとんどない状態です。小さなコンポーネントに関してはいくつかそのまま使われる部分もありますが。

    安全性向上のために、マシンがさらに重くなりました。燃料抜きで790kg、レーススタート時の総重量は900kg近くになってきます。どんなチャレンジになってきますか?
    最低重量でマシンをデザインし、さらに理想的な重要配分も実現する。これはどの時代でも変わることのない挑戦で、その意味では2022年レギュレーションも同様と言えます。

    安全性に関して、どんなことが変更となったのでしょうか?
    マシン前後に搭載されるクラッシュ・ストラクチャー(衝撃吸収構造)に大きな変更が加えられました。各チームとFIAが協力し膨大な時間をかけ進めてきた部分です。要求されるレベルを達成することはかなりチャレンジングでしたが、とても重要なステップだったと思います。

    18インチホイールへと変更になりました。どんな狙いがあるのでしょうか?
    市販車でも幅広く採用されるホイールサイズとなり、より技術的なクロスオーバーが可能となります。今後、ピレリが彼らの市販製品を開発する際により有効な活動となるでしょう。

    80年代に見られた「グラウンド・エフェクトカー」に戻ったカタチとなります。これによりボディカウル上のエアロ形状はよりシンプルになり、一転してフロア側でのエアロダイナミクスがさらに重要性を増します。エアロダイナミクスを担当するチームにとっては大きな改革と言えそうですね?
    かなりの変更で、大きな挑戦になりますね。同時にレギュレーションに基づきながらよりクリエイティブなソリューションをみつけるいい機会とも言えます。

    今回のエアロまわりのレギュレーションの変更を簡単に解説してもらえますか?
    バージボード無し、フロントノーズ固定式ウイング、より高くよりワイドになったリヤウイング、開発制限。これらがメジャーなポイントです。また、規定の前後ブレーキダクトなどもポイントとなってきます。

    新レギュレーションによって、チームの勢力図も大きく変わるといわれています。中段グループに属するチームがルール改定をうまく活用し、大きく勢力図が変わる可能性もあります。または、常に強大なリソースをもつ現状のトップチームがやはりそのまま勝ち続ける可能性もあります。どうなると予想しますか?
    歴史がどちらのパターンもありえると証明しています。しかし、今回大きく異なるのが、新しく「予算制限」があるという点です。これにより現状のトップチーム開発能力にも制限がかかり、小さなチームとのギャップを埋めることにもなります。予想は難しいですが、効果的な新ルールだと思います。

    ブレーキサイズが278mmから330mmに大型化され、ブレーキドラム&ダクトが全チーム共通パーツとなります。このエリアでのエアロダイナミクスのデザインは自由度が減るのでしょうか?
    新規定によって、タイヤ温度管理のためにブレーキが担う役割には確実に制限がかかります。しかしそれでも、ブレーキのクーリングやタイヤ温度管理のために極限まで効率的にデザインすることは必須です。よって、ブレーキダクトは引き続き重要開発エリアになってくるだろうと言えると思います。