カテゴリー: アレクサンダー・アルボン

  • アレックス・アルボン トラックリミット違反でP19降格 F1マイアミGPスプリント

    アレックス・アルボン トラックリミット違反でP19降格 F1マイアミGPスプリント

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は、2026年F1マイアミGPのスプリント予選後にトラックリミット違反が認定され、スプリントのスタート位置を19番手に降格された。

    アルボンは当初、スプリント予選を14番手で終えていたが、SQ1で記録した自己ベストラップがターン6でのトラックリミット違反により削除。さらに、本来SQ2へ進出すべきではなかったと判断されたため、SQ2で記録したすべてのラップタイムも取り消された。

    SQ1突破の決め手となった最終アタックが削除
    アルボンはSQ1終盤の最終アタックで1分30秒988を記録し、16番手でSQ2進出圏内に滑り込んでいた。このタイムにより、レーシングブルズのリアム・ローソンは0.1秒未満の差でSQ1敗退となった。

    しかし、セッション後にアルボンの最終アタックがターン6でトラックリミットを超えていたと判断された。これにより、SQ1の該当ラップが削除され、アルボンはSQ2進出資格を失う形となった。

    ローソンはSQ2開始直後までマシンに乗ったまま待機していたが、その後、スプリント予選終了後にアルボンのタイム違反が正式に確認された。

    SQ2開始後に報告された異例のケース
    スチュワードの文書には次のように記されている。

    「SQ1中、23号車はターン6で明確にトラックリミットを超えていた。しかし、これはSQ2が開始されるまでスチュワードに報告されなかった」

    「23号車がトラックリミットを超えたラップで記録したタイムは、SQ2進出に十分なものだった。したがって、23号車がコース外に出ており、そのラップが削除される可能性があるとスチュワードに伝えられた時点で、23号車はすでにSQ2の走行に入っていた」

    「これは異例の状況であるため、スチュワードは国際スポーティングコード第11.7.1.a条に基づく権限を行使し、SQ1における該当ラップタイムを削除することでこの問題を処理することを決定した」

    「23号車はSQ2に進出すべきではなかったため、SQ2で記録されたすべてのラップタイムも結果として削除される」

    ウィリアムズに痛手、ローソンは繰り上がらず
    この裁定により、アルボンはマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われる土曜日のスプリントを19番手からスタートすることになった。

    一方で、SQ1で敗退したローソンがSQ2の結果に復帰する形にはならず、裁定はアルボンのタイム削除とスタート位置降格にとどまった。ウィリアムズにとっては、SQ2進出を果たしたかに見えた直後の大きな後退となった。

  • アレクサンダー・アルボン F1新規則を評価も課題指摘「すべては解決しない」

    アレクサンダー・アルボン F1新規則を評価も課題指摘「すべては解決しない」

    2026年F1レギュレーションの調整を受け、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンがその効果について見解を示した。エネルギーマネジメントやスーパークリッピングを巡る議論が続く中、F1は4月のレース間インターバルを利用して複数の修正を実施している。

    こうした変更はオーバーテイクの増加や安全性の改善を狙ったものだが、ドライビングの本質が変化しているとの指摘も根強い。

    アルボンは前向きな評価を示しつつも、現行規則が抱える根本的な問題について慎重な見方を示した。

    エネルギー管理と安全性を巡る課題
    新世代マシンではエネルギーマネジメントの重要性が大きく増しており、ドライバーは単純に限界まで攻めるだけでは最速ラップを刻めなくなっている。

    特に速度差の拡大は深刻な問題とされており、鈴鹿でのオリバー・ベアマンのクラッシュはその危険性を象徴する出来事となった。低速車両を回避する中でコントロールを失い、バリアに激突する事故は、現在のレギュレーションがもたらす副作用のひとつとされている。

    こうした状況を受け、F1はブースト出力を+150kWに制限し、速度差の抑制を図る対策を導入した。

    スーパークリッピング対策の具体的変更
    予選で「全開で攻められない」というドライバーの不満にも対応が行われた。最大エネルギー回収量は7メガジュールに制限され、スーパークリッピングの発生時間を短縮する狙いがある。

    同時に最大出力は350kWへと引き上げられ、エネルギーの再充電時間短縮も図られた。スーパークリッピングとは、フルスロットル中にMGU-Kが回収モードへ切り替わり、パワーを吸収する現象を指す。

    これによりラップ中のエネルギー運用はよりシンプルになることが期待されているが、完全な解決には至っていない。

    アルボンの評価「正しい方向だが限界もある」
    アルボンは今回の修正について一定の評価を示している。

    「それは確かにポジティブだし、間違いなく正しい方向に進んでいる」

    一方で、すべての問題が解消されるとは考えていない。

    「すべての問題を解決できるのか?おそらくそうではない。でも、どれだけ解決できるかが重要だ」

    さらに、ドライビングの本質が変化している点にも言及した。

    「僕たちはカート時代から、とにかくできるだけ速く走ることをしてきた。でも今年は明らかに違う。アクセルを緩めた方が速くなる場面がある。そういう意味では、純粋なレースからは少し離れてしまっている」

    “純粋な速さ”と現代F1のギャップ
    今回のレギュレーション調整は、安全性と競争のバランスを取るための現実的な妥協とも言える。

    ただし、アルボンの指摘が示すように、現代F1は「いかに速く走るか」ではなく「いかに効率的に走るか」へと軸足を移しつつある。

    この方向性が長期的にファンやドライバーに受け入れられるのか──今回の修正は、その是非を占う過渡的なステップとなりそうだ。

  • レッドブルF1 フェルスタッペン後任候補にアルボン浮上 オーナーとの関係が鍵

    レッドブルF1 フェルスタッペン後任候補にアルボン浮上 オーナーとの関係が鍵

    マックス・フェルスタッペンの将来が不透明ななか、レッドブルのドライバー構想に新たな現実味が生まれている。アレクサンダー・アルボンの名前が、後任候補として再び取り沙汰されている。

    レギュレーション変更によってフェルスタッペンのモチベーションが揺らいでいる状況は、チームにとって無視できないリスクとなっている。来季も継続参戦する見通しは残るものの、レッドブルが代替プランを検討している可能性は高い。

    アルボン浮上の背景にある“関係性”
    『The Race』のスコット・ミッチェル=マルムは、アルボンを外部候補のひとりとして挙げている。

    「内部から昇格させないのであれば、外部候補としてアレクサンダー・アルボンを挙げる」

    「ウィリアムズから離れる方向の“プッシュ要因”があるかもしれないし、レッドブルは短期的なステップアップであり、より大きなポテンシャルがあるという“プル要因”も存在する」

    アルボンは2019年にトロロッソ(現レーシングブルズ)からF1デビューを果たし、ルーキーシーズン途中でレッドブル昇格を果たした。しかし18カ月でシートを失い、その後は2022年にウィリアムズで復帰している。

    そのキャリアの文脈を踏まえると、今回の浮上は単なる実力評価だけでは説明できない側面を持つ。

    ヨウィディヤ家との結びつきが鍵
    ミッチェル=マルムは、アルボンとレッドブルのオーナー陣との関係性にも言及している。

    「個人的には、レッドブルのタイ側オーナーとの間に強いつながりがある。アルボンは今でもヨウィディヤ家と半ば定期的に会っており、非常に良好な関係を築いていると考えている」

    「彼自身、そこにやり残した仕事があると見ているはずだ。現時点でレッドブルが必要とするドライバー像にも合致している」

    チーム株式の約半分を保有するヨウィディヤ家とのパイプは、通常のドライバー選考とは異なる影響力を持つ可能性がある。アルボンの名前が現実的な選択肢として語られる背景には、この構造がある。

    フェルスタッペンの将来と“つなぎ役”の現実
    フェルスタッペンはレギュレーション変更によって情熱を削がれ、引退の可能性も示唆している。一方で、完全離脱ではなく、レッドブル・ファミリー内に残りながら将来的な復帰を視野に入れるシナリオも取り沙汰されている。

    この前提に立てば、チームが必要とするのは長期的なエースではなく、柔軟に扱える“つなぎ役”となる。

    「私は、もしフェルスタッペンが離れたとしても、彼はいずれ戻ってくるという考えに固執している。1年後にマックスを取り戻せるのであれば、長期の大型契約でトップドライバーを獲得することはしないはずだ」

    「代わりに、必要に応じて外したり配置転換したりできるようなドライバーと契約するだろう」

    130戦の経験を持つアルボンは、この条件に合致する存在として位置づけられている。

    「アルボンにとっては賭けになるが、チームが完全な競争力を取り戻すまでにあと2〜3年かかるプロジェクトだと考えるなら、9位か7位かを左右するだけのメガスターに3000万〜4000万ポンドを支払うべきではないと思う」

    本命は内部昇格 リンドブラッドの台頭
    もっとも、レッドブルの基本方針は内部昇格にある。ミッチェル=マルムもその前提は変わらないとみている。

    「私の直感では内部昇格になるだろう」

    「そしてローソンよりもリンドブラッドを選ぶと思う。ローソンの起用はすでに試されているし、その決定を下した人々が今はいなかったとしてもだ」

    アービッド・リンドブラッドはデビュー戦で8位入賞を果たし、すでに2度のQ3進出を記録するなど急速に評価を高めている。

    「もしシーズン前半を通じてリンドブラッドの軌道がこのまま有望であれば、2027年にはハジャーとリンドブラッドのコンビが実現する可能性がある」

    フェルスタッペンの去就が不透明ななかで、レッドブルは短期と長期の両軸で選択肢を整理している。その中でアルボンは、現実的な中間解として静かに存在感を強めている。

  • F1日本GP アレックス・アルボンとセルジオ・ペレスの接触はお咎めなし

    F1日本GP アレックス・アルボンとセルジオ・ペレスの接触はお咎めなし

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は、2026年F1日本GPのフリー走行1回目終盤にセルジオ・ペレス(キャデラック)と接触したものの、FIAスチュワードは最終的に追加処分を科さない判断を下した。

    鈴鹿サーキットの最終シケインで発生したこの接触では、アルボンのマシンがペレス車の側面に当たり、アルボンはスピン。ペレスのマシンは右側フロアを大きく損傷したが、審議では双方の誤解とチーム側の連絡不足が重なった結果と結論づけられた。

    コメントの聞き取りとスチュワード文書によると、ペレスはレースラン中の周回を終え、次の周回に入ろうとしていた段階だった。14コーナーを立ち上がった時点では、後方のアルボンをある程度距離のある位置に確認していたという。

    一方のアルボンはアウトラップ中だったが、15コーナーから16コーナー進入にかけて急速にペレスとの差を詰めた。そして16コーナーでイン側からオーバーテイクを試みた際、両者は接触することになった。

    スチュワードが重視した“誤解”と無線連絡不足
    ペレスは、アルボンの存在を視認できなかったと説明した。バーチャルミラーが機能しておらず、さらにチームからアルボン接近の警告も受けていなかったという。この点はチームラジオでも確認された。

    チーム側は、アルボンがそのまま後方で位置を維持すると考えており、実際にはどれほど急速に差が縮まっていたかを把握できていなかった。そのため、ペレスに警告を出さなかったと説明している。

    これに対してアルボンは、16コーナー進入でペレスがワイドなラインを取ったことから、自分を先に行かせる意図があると受け取っていたと述べた。

    双方に決定的な過失なし
    スチュワードは、両ドライバーとも接近速度の大きさに驚いていたと整理したうえで、今回の接触は誤解によって生じたものだと判断した。その背景には、11号車のドライバーに対するチームの連絡不足もあったとしている。

    また、両ドライバーともに、どちらか一方が全面的、あるいは主として責任を負う事案ではないと受け止めていた。こうした事情を踏まえ、スチュワードはこの件について「これ以上の措置は取らない」と結論づけた。

    ペレスにとってはマシンにダメージが残る痛い一件となり、アルボンにとってもセッション終盤の走行を乱される形となったが、FIAは競技罰則を伴うケースではないと判断した。誤解と情報共有不足が引き起こした接触として、日本GP金曜走行のひとつの焦点となった。

  • F1日本GP FP1でクラッシュ ペレスとアルボンがFIA審議対象

    F1日本GP FP1でクラッシュ ペレスとアルボンがFIA審議対象

    セルジオ・ペレス(キャデラック)とアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が、2026年F1日本GPのフリー走行1回目で接触し、FIAのスチュワードによる審議対象となった。

    接触はセッション終盤、鈴鹿サーキットのターン16で発生した。2台はともにアタックラップ中で、アルボンがペレスを抜こうとした際に接触。アルボンのウィリアムズFW48はフロント左にダメージを負い、コース上には破片が散乱した。

    ターン16で接触 審議対象に
    FIAはこの一件について、ペレスとアルボンの両者を審議対象として記録した。

    対象となっているのは「国際競技規則付則L 第4章 第2条 d項違反の疑い」で、記録には「12時22分、23号車と11号車のターン16でのインシデント」と記されている。

    アルボンがオーバーテイクを試みる
    2台はともにフライングラップ中だったが、この場面ではウィリアムズの方がキャデラックよりも優れたペースを見せており、アルボンはターン16でペレスをかわそうと動いた。

    しかし、ペレスはアルボンの存在に気づかず、コーナーへと進入。その結果、両者は接触することになった。

    両者とも無線で驚き
    接触直後、アルボンは無線で「彼が僕を見ていたかどうかも分からない」と伝えた。

    一方のペレスも「なんてことだ。ウィリアムズがすぐ横にいるなんて全く分からなかった。向こうがぶつかってきた」と話した。

    スチュワードがこの接触をどのように判断するかが注目される。

    アレクサンダー・アルボン セルジオ・ペレス F1 日本GP

  • ウィリアムズF1深刻 アレクサンダー・アルボン苦悩「何をしても直らない」

    ウィリアムズF1深刻 アレクサンダー・アルボン苦悩「何をしても直らない」

    アレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.を擁するウィリアムズは、2026年F1中国GP予選でも苦戦を脱せなかった。2台は再びQ1敗退を喫し、カルロス・サインツJr.が17番手、アレクサンダー・アルボンが18番手に沈み、2026年シーズン序盤の厳しい現実を改めて突きつけられた。

    レギュレーション刷新に向けて早い段階から全リソースを投入してきたとみられるウィリアムズだが、現状のFW48は大幅な重量オーバーに加え、バランス面やダウンフォース面にも課題を抱えている。

    上海ではセットアップを大きく振っても改善が見られず、アルボン自身も強い危機感を口にした。

    アルボン「何をしてもクルマが直らない」
    予選後、アレクサンダー・アルボンはマシンの挙動について率直な不満を明かした。

    「厳しい。クルマには何か奇妙なことが起きている」とアルボンは振り返った。

    「週末を通してセットアップ変更やピットレーンスタートを試してきた。明日もまたやることになると思う。ただ、学び続けていくしかない」

    さらにアルボンは、極端な方向までセッティングを試しても状況が変わらないと説明した。

    「現時点では、僕たちがやっていることは何ひとつクルマを直せていないように見える。このコースが僕たちの弱点を露呈させるのは普通だけど、今回は予想以上だ」

    「これまで試したことのない領域まで踏み込んでいるし、正直に言えば、これからもそこを探っていく。でも何をしてもクルマは直らない」

    アルボンは、コーナーによってはキャデラックのほうが速いと感じているとも語り、問題の深刻さをにじませた。

    「かなり多くのコーナーでキャデラックのほうが僕たちより速いはずだ。だから何が起きているのかを理解しようとしている。最大の問題は“三輪走行”のような状態にあることで、そこを直さないといけない」

    そのうえで、もはや試せることをほとんどやり切りつつあるという感覚も口にしている。

    「僕たちは、できることをほとんど全部チェックし尽くしつつある段階に来ている気がする。そうなると次は何をするんだ、という話になる」

    「今夜はその議論をすることになると思う。何をすれば直せるのか。僕が話しているのはバランスのことで、ダウンフォースとか他の話ではない」

    「何か理論が見つかれば、明日また僕がピットレーンに座っているのを目にすると思う」

    ウィリアムズ・レーシング

    重量オーバーだけでは説明できない低迷
    ウィリアムズの2026年F1マシンFW48は、20〜25kg前後の重量オーバーを抱えているとみられている。ただし、アルボンはその問題だけを言い訳にはできないと強調した。

    「結局のところ、重量のせいだけにして隠れることはできない。他にも重量オーバーのクルマはあるからだ」とアルボンは語った。

    「もちろん、僕たちほど重くはない。でも、そのチームたちとの差はそれだけでは説明できない」

    「クルマには多くのバランスの問題があるし、ダウンフォースも十分に見えていない。いろいろな要素が積み重なっている」

    「重量はひとつの要素に過ぎない。軽量化と並行して、クルマのバランスを改善し、ダウンフォースを加える計画もある」

    つまり、現状のウィリアムズは単に重いだけではなく、空力面とメカニカル面の両方で本来の性能を引き出せていない可能性が高い。中国GP予選でのQ1敗退は、その複合的な弱点がそのまま結果に表れた格好だ。

    それでもアルボンは再建を信じる
    厳しい状況のなかでも、アルボンはチームへの信頼を失ってはいない。だが同時に、今の苦境が数年前の低迷期を思い出させるとも認めた。

    「僕だけではなく、みんながフラストレーションを抱えていると言っていいと思う」とアルボンは述べた。

    「この点についてはチーム全員の認識が一致している。厳しい冬だったし、シーズンのスタートも厳しかった。去年というより、数年前の状況を思い出させる」

    「それでも僕はこのチームを信じている。去年の高いところから、以前いた場所に戻ってしまったような感覚だ。だからすべてがより重く感じられる。でも残念ながら、僕たちは以前にもここを経験している」

    「立て直すために何が必要かは分かっているし、そのための備えも以前よりできている。あとは待つしかない」

    「簡単なプロセスではないし、僕たちが追いつこうとしている間も、ライバルたちはアップデートを続けている。まずは中団のライバルたちに追いつき、シーズンをいい形で終えられるようにしなければならない」

    「でも今のところ、僕たちは明らかにかなり後れを取っている」

    ウィリアムズにとって2026年F1シーズンは、開幕前に描いていた飛躍の年とは程遠いスタートになっている。重量オーバー、バランス不足、ダウンフォース不足と課題は多いが、アルボンの言葉からは、現実を直視しながら再建への道筋を探ろうとする姿勢もうかがえる。中国GP決勝は、結果以上に次につながる手がかりをどれだけ得られるかが重要な一戦になりそうだ。

  • アルボン 2026年F1マシンに手応え「まだ多くのラップタイムが眠っている」

    アルボン 2026年F1マシンに手応え「まだ多くのラップタイムが眠っている」

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は、バーレーンでのプレシーズンテスト終了後、2026年F1マシンにはまだ解き放たれていないラップタイムが数多く残されているとの見解を示した。

    アクティブエアロの導入と、内燃エンジンとほぼ50/50に近い電動化比率へと進化した新パワーユニットにより、2026年型マシンはこれまでとは根本的に異なる特性を持つ。特に350kWに達するエネルギーの最適なデプロイを実現するためのエネルギーマネジメントは、ドライバーにとって極めて重要な要素となっている。

    その結果、ストレートでのダウンシフトや、長めのリフト・アンド・コーストなど、これまでとは異なる操作が求められている。レギュレーション初期段階にある現時点では、マシンはエネルギー不足の傾向も見られ、各チームはハーベスティングとデプロイの最適化に多くの時間を割いた。

    テスト最終日の最速タイムは、2025年の同地最速タイムから2.6秒差にまで迫った。タイヤ差を考慮すると差は3秒強に広がるものの、複雑かつ大幅に変更されたレギュレーションを踏まえれば、一定の競争力を示したと言える。

    アルボン「まだ多くの改善余地がある」
    「まだ学ぶことは多い」とアルボンは語った。

    「僕は最初の週を走っていないので、初週がどれほど生っぽい感覚だったのかは分からない。でも、ドライバビリティやギアシフト、そしてドライビングそのものに関しても、まだ明らかに多くのラップタイムを見つけられる余地がある」

    「昨年の感覚にはまだ近づいていないけれど、そこに向かっていると思う。マシン開発やドライバビリティの改善が進めば、シーズンを通じてかなり速いペースで向上していくだろう」

    アレクサンダー・アルボン フォーミュラ1カー

    ジョージ・ラッセル「改善のペースは非常に急」
    ジョージ・ラッセル(メルセデス)もまた、改善スピードの速さを強調した。

    「正直に言って、大きな進歩があった」とラッセルは述べた。

    「新しいレギュレーションに直面すれば、予想していなかった課題が出てくる。その初期段階では改善の傾きは非常に急だ」

    「今回のテストは、全体的にかなりスムーズだった。レースランのラップタイムを見れば、12カ月前とそれほど大きくは離れていない。あのときは同じレギュレーションの4年目だった」

    「バルセロナやバーレーンの直後は少し騒がれすぎた面もある。今週は、全体的に見て皆の満足度は上がっていると思う」

    オスカー・ピアストリとフランコ・コラピントも前向き
    最終日の記者会見に出席したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、依然として学習段階にあるとしつつも前進を認めた。

    「間違いなく学習曲線の途中にある。昨年とは明らかに違う運転方法が必要だ」とピアストリは語った。

    「ドライバーとして新しい要求を理解しつつあるし、チームもその運転スタイルに合わせた調整を進めている。まだ以前とは大きく異なるが、自然とパフォーマンスは見つかってきている」

    アルピーヌのフランコ・コラピントも同様の見解を示した。

    「昨年とは違う感覚だが、進歩の傾きは非常に急だ」とコラピントは述べた。

    「日ごとに変化があり、マシンは速くなり、フィーリングも良くなっている。数戦すれば、さらに慣れ、より快適に、そしてより速くなるだろう。まだ昨年と比較するには早いが、確実に改善している」

    2026年F1は“開発力”が勝敗を分ける
    電動化比率の増大とアクティブエアロの導入により、2026年F1は単なる空力開発競争ではなく、エネルギーマネジメントとドライバビリティ最適化を含む総合開発力が問われる時代へと突入した。

    アルボンが語る「まだ眠っているラップタイム」は、各チームの開発速度次第で大きく姿を変える可能性がある。開幕戦メルボルンで、その進化の第一歩が明らかになる。

  • アレクサンダー・アルボン レッドブルF1優位を示唆「GPSがすべてを語る」

    アレクサンダー・アルボン レッドブルF1優位を示唆「GPSがすべてを語る」

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は、2026年F1プレシーズンテストが行われているバーレーンで、レッドブルのパフォーマンスに強い印象を受けていることを明かした。

    とりわけストレートスピードとパワーユニットの効率面において、他チームより一歩抜けている可能性があるとの見解を示している。

    バーレーンでの初日、レッドブルはマックス・フェルスタッペンが136周を走行し、タイムシート2番手につけるなど順調な滑り出しを見せた。新たに自社製パワーユニットでシーズンに臨む同チームは、開幕前から過度な期待を抑える姿勢を強調してきたが、ライバル陣営の目には明確な強みとして映っているようだ。

    アルボンはメディアに対し、コーナリング性能では複数チームが拮抗しているとしながらも、レッドブルの強みはストレートにあると指摘した。

    「コーナーに関して言えば、競争力のあるチームはいくつかある。トップ4は“くねくねした区間”ではどこも強い」

    「でもレッドブルはストレートで強い。ここまで見てきた限り、単にストレートが速いというだけじゃない」

    「デプロイメントの一貫性があるように見えるし、ドライバビリティも優れているように感じる」

    「今の段階では、ドライバビリティやクルマの滑らかさだけでかなりのラップタイム差が生まれている。昨日と今日にかけて取り組んでいる作業の多くは、まさにそこだ」

    アレクサンダー・アルボン レッドブル・レーシング

    また、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、初期データを踏まえレッドブルがストレートで1周あたり1秒速いとまで語っている。

    その発言について問われたアルボンは、次のように応じた。

    「GPSがかなりはっきり示している。彼らはストレートで本当に速い」

    バーレーンテストでは依然として勢力図の全貌は見えていないが、少なくともストレート効率とエネルギーマネジメントにおいて、レッドブルが優位に立っている可能性は、ライバルのデータ上でも明確になりつつある。

  • アレクサンダー・アルボンがウィリアムズF1を鼓舞「厳しい数か月を経てきた」

    アレクサンダー・アルボンがウィリアムズF1を鼓舞「厳しい数か月を経てきた」

    ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンが、2026年マシンFW48での初走行を終えたあと、前向きなメッセージを発信した。水曜日に行われたシェイクダウンで、アルボンはついに新車で最初のラップを刻み、厳しい準備期間を経たチームへの信頼と自信を示している。

    ウィリアムズはバルセロナで行われた最初のウインターテストを前に、複数の問題に直面していた。

    中でも、義務付けられているクラッシュテストのひとつを通過できなかったことで、テストウイークへの参加を断念せざるを得ず、貴重な走行距離を失う結果となった。

    それでも、困難な数週間を経て、チームは徐々に前進し始めている。火曜日には2026年シーズン用の新しいカラーリングを発表し、翌日にはFW48がついにサーキットで初走行を迎えた。この日はカルロス・サインツとアレクサンダー・アルボンの両名が、新車のステアリングを握っている。

    アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ・レーシング

    走行後、アルボンは自身のSNSでこの日を簡潔に振り返り、ファンに向けて励ましの言葉を送った。

    「FW48での最初のラップを走った。僕たちが望んでいた形でのシーズンのスタートではなかったけれど、再びステアリングを握れるのは本当に素晴らしい気分だ。これは僕たちのシーズンを決めるものではない。数か月にわたる厳しい状況の中で、今日ここシルバーストンに僕たちを連れてきてくれたグローブの全員の努力と決意に心から敬意を表したい。次はバーレーンだ。素晴らしい一年にしよう」

    ウィリアムズが序盤に抱えたトラブルが、2026年シーズン全体にどのような影響を及ぼすのかは、まだ判断が難しい。一方で、メルセデス製パワーユニットの後押しを受け、サプライズとなる可能性も残されている。アルボンの言葉からは、チームがすでに前を向き、戦う準備を整えつつあることがうかがえる。

  • アレクサンダー・アルボン ウィリアムズF1史上最多出走へ「チームを信じてる」

    アレクサンダー・アルボン ウィリアムズF1史上最多出走へ「チームを信じてる」

    アレクサンダー・アルボンは、2026年シーズンにウィリアムズF1史上最多出走ドライバーとなる。

    長年にわたるチーム再建の過程を最前線で支え、2025年にはカルロス・サインツJr.とともにコンストラクターズ選手権5位を獲得。ウィリアムズが新時代へ踏み出す節目の年を、経験豊富な中心人物として迎える。

    2026年F1レギュレーションという大きな転換点を前に、アルボンは自身の立ち位置とチームへの思いを率直に語った。なぜウィリアムズに残り続けたのか。なぜ今もこのプロジェクトを信じているのか。歴史に名を刻む瞬間を前に、その胸中を明かしている。

    今季、あなたはウィリアムズでの出走回数がチーム史上最多のドライバーになります。チームにおけるレガシーを確立することになりますが、グリッドの中でもより経験豊富なドライバーの一人としてこの新時代に入ること、そしてウィリアムズの歴史に名を刻む存在になることについて、どのように感じていますか。

    正直なところ、自分がウィリアムズで最も長く走っているドライバーだと考えるのは不思議な感覚だ。たぶん、今のF1がいかに多くのレースをこなす時代になったか、という部分もあると思うけれど、それでもなお、これは自分がどれだけこのチームを信じてきたかを示していると思う。最初の段階からこの旅路の一部であり続けてきたし、今でもそのプロジェクトを信じている。だからこそ、僕はここにいるんだ。

    今話してくれたように、ここ数シーズンでチームの再建においてあなたは重要な役割を果たしてきました。その舞台裏での取り組みが、この2026年マシンとして結実しているのを見ることについて、どれほどの満足感がありますか。

    振り返ってみると、2025年はこれまでで一番強いシーズンだったと思っているし、毎年少しずつ、確実に前進してきたことを見るのは本当に素晴らしいことだ。今年は大きなチャレンジになるのは間違いない。新しいパワーユニットと、新しいマシン、その両方を同時に扱うというのは、すべてのチームにとって大きな負荷になる。最終的にどこに位置するのかは興味深いし、去年ほど拮抗した状況にはならないと思っているけれど、それと同時に、チームとしてどれだけ進歩できたのかを見るのが楽しみだ。

    ウィリアムズが進んでいる方向性について、どれほどの自信がありますか。プロジェクトへの信念について言及していましたが、進歩が生まれていると感じられる理由は何ですか。

    僕が持っている信念は、主にグローブのファクトリーで実際に見ているものから来ている。ジェームスが工場で進めている変革、チームのカルチャー、そしてその変化の方向性、そのすべてが正しい方向に向かっていると感じている。それこそが、将来的にチャンピオンシップを勝ち取るチームになるために必要な姿だと思っている。まだ成長段階にあるし、これから先も何年もの時間が必要だけれど、道筋としては間違っていない。

    アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ・レーシング

    あなたとカルロスは、チームメイトとして2年目を迎えます。関係性はどのように発展してきましたか。また、新レギュレーションの下で、2人がどのように協力してチームを前進させていくと考えていますか。

    カルロスと僕にとっては、今年が2年目になる。その分、お互いに対する理解や経験も増えている。コミュニケーションの面でも、カルロスはチームが成長するために必要な分野をしっかり理解しているし、一緒に過ごす時間が増えるにつれて、チームとしてどこに集中すべきかという点で、ますます考えが一致してきていると思う。正直に言うと、今のチームの立ち位置はかなり珍しい。ウィリアムズで最も多くのレースを走るドライバーと、F1全体で見ても多くの経験を積んできたドライバーが揃っている。その組み合わせがあるからこそ、マシンとチームの開発に本当に集中することができる。それが今年にとって非常に重要になると思っている。

    昨シーズン、あなたとカルロスはコンストラクターズ選手権5位を獲得しました。長年の再建を経ての非常に強い結果でしたが、あの達成はあなたにとってどんな意味を持っていましたか。そして、チームが前進し続けるために、何が重要だと考えていますか。

    個人的には、コンストラクターズ選手権5位という結果は素晴らしかったけれど、それ以上に重要だったのは、チーム全体がその手応えを感じられたことだと思う。チャンピオンシップは1レースで決まるものではなく、全レースを通しての積み重ねで決まる。苦しい時も、うまくいっている時も、常に結果を出し続けなければならない。そういう意味で、あの年はチーム全体として非常に完成度の高いシーズンだった。過去には、ピーキーで安定性に欠けるチームだった時期もあったけれど、5位という結果は、「今、僕たちはここにいる」という実感をチーム全体にもたらしてくれたし、これから先に向けて築いていくための正しい土台があることを示してくれた。

    2026年レギュレーションは、近年のF1でも最大級のリセットになります。この新しいマシンへの適応という課題に、どのように向き合っていますか。また、シーズン序盤で特に重点を置く必要があると感じている部分はどこですか。

    今年の準備はすでに始まっていて、正直に言うと、去年の中盤からシミュレーターでかなり集中的に取り組んできた。どんなドライビングスタイルが求められるのかを探っている。ドライバーには非常に高い適応力と、オープンマインドでいることが求められる。これまでに学んできたことをすべて忘れるわけではないけれど、同時に、まったく違う世界になる可能性を受け入れる精神状態でいなければならない。それが面白いところでもあるし、この冬の間は、最善の状態でシーズンに入るために、多くの議論やミーティングが行われている。

    この新しい章を見据えて、あなた自身、そしてチームにとって、成功と言える2026年シーズンとはどのようなものだと考えていますか。

    成功の定義は「前進」だと思っている。2025年に良い基準を築くことができたし、ミッドフィールドのトップチームとしての立ち位置を確立できた。今年は、どこからスタートするかがすべてではなく、適応力とレジリエンスが重要になる。必然的にキャッチアップの戦いになるだろうし、ライバルたちにできるだけ早く追いついていく必要がある。シーズンの終わりに、スタート時よりも前に進めていれば、それは来年に向けて良い状態にあると言えると思う。

    2026年のチームキットを見ると、バークレイズ、クロード、BNYなど、多くの新しいパートナーが加わっています。こうした世界的に名の知れた企業からのサポートを得ることについて、どのように感じていますか。

    僕の意見としては、これはチームに対する信念の表れだと思う。僕自身やカルロスだけでなく、外部の人たちもこの旅路を信じているということだ。こうしたパートナーの力を活用することで、さらに前進することができるし、より早く成長し、将来に向けた基盤をより強固なものにしていけると思っている。