MotoGPイギリスGP:ホルヘ・マルティンがスプリント制覇 小椋藍2位

MotoGPイギリスGP:ホルヘ・マルティンがスプリント制覇 小椋藍2位

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ホルヘ・マルティン(アプリリア)が、2026年MotoGP第12戦イギリスGPのスプリントでポール・トゥ・ウインを飾った。10周のレースを一度も首位から譲らず、今季3勝目となるスプリント勝利を挙げた。

2位には小椋藍(トラックハウス・アプリリア)が入り、マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)が3位。アプリリア勢が表彰台を独占する一方、ドゥカティ勢は苦戦し、アレックス・マルケス(グレシーニ)の4位が最上位となった。

マルティンがポールから全周回をリード
今季2度目のポールポジションを獲得したマルティンは、スタートでホールショットを奪うと、そのままレースを支配した。

序盤は小椋藍が背後につけ、さらにVR46のファビオ・ディ・ジャンアントニオも上位争いに加わった。2周目にはディ・ジャンアントニオがファームで小椋藍のインを狙ったものの、ラインを外してしまい、小椋藍が2番手を守った。

この攻防によってマルティンは0.5秒以上のリードを築くことに成功。その後も徐々に差を広げ、終盤まで一度もプレッシャーを受けることなくチェッカーを受けた。

最終的に小椋藍との差は1.5秒。新しいエアロパッケージを投入したアプリリアで、2024年MotoGP王者のマルティンが今季3度目、通算19度目となるスプリント勝利を手にした。

小椋藍が2位 アプリリア勢が表彰台独占
小椋藍はスタート直後から2番手をキープ。ディ・ジャンアントニオから一度は仕掛けられたものの、落ち着いてポジションを守り、最後までマルティンに次ぐ2位を走り切った。

3位には、負傷からの回復途上にあるベッツェッキが入った。ベッツェッキは6周目、マゴッツへの進入でマルク・マルケスのインに大胆に飛び込み4番手へ浮上。その後、コプスでディ・ジャンアントニオも攻略し、表彰台圏内へと進出した。

これにより、マルティン、小椋藍、ベッツェッキというアプリリア勢がトップ3を独占。ファクトリーとトラックハウスを合わせたアプリリア陣営にとって、圧倒的なスプリントとなった。

ドゥカティ勢が苦戦 マルク・マルケスは9位
対照的に苦しいレースとなったのがドゥカティ勢だった。

ブランド最上位はアレックス・マルケスの4位だったが、3位ベッツェッキからは約3秒遅れ。終盤にディ・ジャンアントニオを抜いて順位を上げたものの、表彰台争いに加わることはできなかった。

さらに厳しかったのがマルク・マルケスだ。レース後半にリアグリップが大幅に低下し、次々とポジションを失った。

ベッツェッキに抜かれた後、ペドロ・アコスタ(KTM)、ジョアン・ミル(ホンダ)、フランコ・モルビデリ(VR46)にも先行を許し、最終的にはポイント獲得圏ぎりぎりの9位。10位との差はわずか0.027秒だった。

ディ・ジャンアントニオも序盤には表彰台を争っていたものの、終盤に後退した。

マルティンがランキング首位を拡大 小椋藍と17ポイント差
今回のスプリント勝利によって、マルティンはMotoGPライダーズランキングでのリードを拡大した。

ランキング2位の小椋藍との差は17ポイント。3位ベッツェッキは首位から27ポイント差、4位マルク・マルケスは29ポイント差、5位ディ・ジャンアントニオは31ポイント差となった。

小椋藍にとっても、タイトル争いでマルティンとの差が広がったとはいえ、2位表彰台で重要なポイントを獲得。シーズン後半戦に向けてランキング2位を維持している。

転倒者も相次ぐシルバーストンのスプリント
10周で争われたスプリントでは転倒も相次いだ。

小椋藍のチームメイトであるラウル・フェルナンデスはフロントロウからスタートしたものの、オープニングラップで6番手まで後退し、レース中盤を前にクラッシュした。

グレシーニで代役参戦しているイケル・レクオナは1周目の終盤にトップ10圏内から転倒。このインシデントはFIMスチュワードによる審議対象となったが、追加措置なしと判断された。

地元イギリスのカル・クラッチローも序盤に転倒。一度はレースに復帰したものの、その後ピットに戻ってリタイアとなった。

予選でレコードタイムを記録してポールポジションを獲得したマルティンは、その速さをスプリントでも結果につなげた。小椋藍とベッツェッキも表彰台に入り、シルバーストンではアプリリアの高い競争力が鮮明になった。

MotoGP イギリスGP スプリント

2026年MotoGPイギリスGP スプリント結果
1位 ホルヘ・マルティン(アプリリア) 19分49秒066
2位 小椋藍(トラックハウス・アプリリア) +1.530秒
3位 マルコ・ベッツェッキ(アプリリア) +3.974秒
4位 アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ) +6.956秒
5位 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ) +8.651秒
6位 ペドロ・アコスタ(レッドブルKTM) +10.745秒
7位 ジョアン・ミル(ホンダHRC) +10.826秒
8位 フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ) +12.539秒
9位 マルク・マルケス(ドゥカティ) +13.965秒
10位 ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ) +13.992秒
11位 ブラッド・ビンダー(レッドブルKTM) +14.142秒
12位 ルカ・マリーニ(ホンダHRC) +14.344秒
13位 ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ) +14.540秒
14位 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ) +15.213秒
15位 エネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3) +16.892秒
16位 アレックス・リンス(ヤマハ) +20.194秒
17位 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ) +23.722秒
18位 ポル・エスパルガロ(レッドブルKTMテック3) +24.380秒
19位 アウグスト・フェルナンデス(ヤマハ) +27.593秒
20位 トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ) +34.332秒
DNF ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)
DNF カル・クラッチロー(LCRホンダ)
DNF イケル・レクオナ(グレシーニ・ドゥカティ)

マルティンはポールから完璧なレースを展開し、小椋藍を抑えて今季3度目のスプリント勝利。アプリリア勢が歴史的な表彰台独占を達成する一方、ドゥカティ勢はマルク・マルケスが9位、バニャイアが17位に終わるなど明暗が大きく分かれた。