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  • WRC:トヨタ、3年連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得

    WRC:トヨタ、3年連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得

    2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦「ラリー・チリ・ビオビオ」の最終日デイ3が10月1日(日)にチリ中部コンセプシオンのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が総合3位に入り、表彰台を獲得。カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は総合4位で、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は総合5位でフィニッシュし、チームは3年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。

    ラリー・チリのデイ3はサービスパークの東側エリアで、新たに設定された2本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。4本のステージの合計距離は54.12kmと3日間で最も短い一日でした。最終日は雲の多い朝となったが、ステージの路面は全体的にドライコンディションだった。

    デイ2で総合3位のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と10.7秒差の総合4位につけたエバンスは、デイ3オープニングのSS13を3番手タイムで、SS14を4番手タイムで走行。ヌービルとの差は20.8秒差に拡がった。ミッドデイサービスを挟んで始まった再走ステージのSS15では2番手タイムとなり、ヌービルとの差はさらに拡がったが、総合2位につけていたライバルがこのステージでリタイアとなった結果、エバンスはヌービルに次ぐ総合3位にポジションアップ。ロバンペラは総合4位に、勝田は総合5位に順位を上げた。そして迎えた最終ステージは、ボーナスの選手権ポイントがかかる「パワーステージ」。この日23歳の誕生日を迎えたロバンペラが、今シーズン6回目となるパワーステージ優勝を果たし、総合4位でフィニッシュ。エバンスは2番手タイムで総合3位に入った結果、最大ボーナスポイントの加算もあり、TGR-WRTにとっては3年連続4回目となる、トヨタにとっては通算7回目となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。

    一方、首位ロバンペラを、2番手のエバンスが33ポイント差で追う展開となっていたドライバー選手権は、順位は変わらずも差は31ポイントと僅かに縮まった。今シーズン、残り2戦で獲得可能な最大ポイントは60ポイントのため、ドライバーおよびコ・ドライバー選手権争いは次戦も続くが、今回の結果によりタイトル獲得可能な選手はロバンペラ/ハルットゥネン組と、エバンス/マーティン組に絞られ、TGR-WRTの選手たちが5年連続でタイトルを獲得することになった。

    最終日を総合6位からスタートした勝田は、順位をひとつ上げ総合5位でフィニッシュ。今シーズン5回目となったワークス登録ドライバーとしての仕事を完遂した。また、SS5では今大会最上位となる3番手タイムを記録。最終のパワーステージは5番手タイムで走りきり、ボーナスのドライバー選手権ポイントを獲得した。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    このラリーを、このような形で終えることができて嬉しく思います。土曜日は本当に厳しい一日でしたし、今朝は表彰台に上がることは難しいかもしれないと思うなど、決して簡単ではない週末でした。しかし、ラリーでは常にサプライズが起こり得るので、忍耐強く最後まで走り続ける必要があることが改めて証明されました。シーズン中、チームと選手たちが頑張ってくれたことを本当に誇りに思います。シーズン終了まで2戦を残してのマニュファクチャラーズタイトル獲得は、TGR-WRTとしては最も早い記録です。競争は激しく、クルマのパフォーマンスは接近していますが、信頼性を高め、今回のようにクルマを最後まで問題なく走らせたことで差をつけることができたのだと思います。今は、ドライバーズタイトルとコ・ドライバーズタイトルを争う2クルーのうち、どちらが残り2戦で成功を手にするのか楽しみでなりません。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    チームのマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献することができて嬉しいです。シーズン2戦を残し、ここチリでタイトルを決めることができたのは素晴らしいことですし、とてもいい気分です。金曜日は出走順によって少しハンデを負い、土曜日はベストな判断を下すことができなかったなど、決して簡単な週末ではありませんでした。今日は、再走ステージであっても路面にはルースグラベルが多くあったので非常に滑りやすく、トリッキーでしたが、タイヤを温存してパワーステージでハードにプッシュするという良いプランを暖めていました。その結果、いいタイムが出て自分たちに速さがあることを証明できましたし、ポイントを獲得することもできたので、満足しています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    全体的には、自分が期待していたようなラリーではありませんでした。さらに良い結果を得られるだけのポテンシャルはあったはずです。所々では速さを示すことができましたが、今回は全てを上手くまとめることができませんでした。それでも、表彰台を獲得できたことについてはそれなりに満足しています。最高のニュースは、チームがマニュファクチャラーズタイトルを獲得したことです。チームの一員であることを光栄に思いますし、みんなのハードワークが報われたのは素晴らしいことです。ドライバー選手権では、この週末カッレとの差をもう少し縮める必要があったかもしれませんが、少なくとも戦いはまだ続いています。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)
    非常に厳しい週末でしたが、マニュファクチャラーズタイトルを獲得したチームのみんなにおめでとうと言いたいです。シーズン中、本当に多くの人たちが素晴らしい仕事をしてくれていますし、このような強くて速いクルマに乗れることをいつも嬉しく思っているので、彼ら全員に心から感謝しています。チリのステージは素晴らしかったですが、とても難しくもありました。金曜日の午後はかなりいいフィーリングで走ることができましたが、土曜日はアグレッシブな路面に苦戦しました。簡単ではなかったですが、今後に向けて改善するためのヒントを得ることができたので、良い経験になったと思います。

    ラリー・チリ・ビオビオの結果
    1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード Puma Rally1 HYBRID) 3h06m38.1s
    2 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +42.1s
    3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m06.9s
    4 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m11.0s
    5 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +4m41.5s
    6 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +8m18.5s
    7 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +8m44.3s
    8 サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン (シュコダ Fabia RS Rally2) +9m20.6s
    9 ヨアン・ロッセル/アルノー・デュナン (シトロエン C3 Rally2) +9m53.9s
    10 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia RS Rally2) +10m08.2s

    トヨタのWRCマニュファクチャラーズタイトル獲得記録
    1993年:セリカ GT-Four ST185
    1994年:セリカ GT-Four ST185
    1999年:カローラ WRC
    2018年:ヤリス WRC
    2021年:ヤリス WRC
    2022年:GR YARIS Rally1 HYBRID
    2023年:GR YARIS Rally1 HYBRID*
    *後日、FIAの公式結果発表をもって正式決定となります。

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、10月26日(木)から10月29日(日)にかけて行われる、第12戦「セントラル・ヨーロッパ・ラリー」。今回がWRC初開催となるこのイベントは、ドイツ、オーストリア、チェコの三カ国を舞台とするターマック(舗装路)ラリー。ラリーの中心となるサービスパークはドイツのバイエルン州パッサウに置かれ、チェコの首都プラハで26日に開幕。4日間に渡って三カ国でステージを走行した後、29日にパッサウでフィニッシュを迎える、非常にスケールの大きな一戦となる。

    トヨタ 世界ラリー選手権

  • WRC:2023年のラリージャパンは豊田スタジアムに新スペシャルステージ

    WRC:2023年のラリージャパンは豊田スタジアムに新スペシャルステージ

    ラリージャパンは、2023年の世界ラリー選手権(WRC)シーズン最終戦のスケジュールに新たなスタジアムスーパースペシャルステージを追加すると発表した。

    イベント主催者は、日本の愛知県にある4万5,000人収容の豊田スタジアム内にまったく新しいアスファルトステージを建設することを明らかにした。この新ステージは、木曜日から土曜日まで1日1回、満員の観客の前で行われる。

    豊田スタジアムは昨年、イベントのセレモニアルスタートとフィニッシュを主催し、その周辺はラリーのサービスパークとして機能した。これは、11月16日から19日まで開催される今年のイベントでも継続される。

    昨年のアクロポリス・ラリー(ギリシャ)でのスタジアム・スーパースペシャルの成功に続き、今年のWRC日本遠征では、この新しい真っ向勝負の観戦ステージを設けることになった。アテネ・オリンピックスタジアムで開催されたこのイベントでは、65,000人もの観客が真っ向勝負を繰り広げた。

    また、ラリージャパンの主催者は、ファンが特別チケットを購入することで、マシンがステージに挑む前にコースを歩くことができることを確認した。今年のラリーは22のアスファルトステージで争われる。

    日本は昨年、12年ぶりにWRCカレンダーに復帰した。ティエリー・ヌービルがヒュンダイの1-2フィニッシュを飾り、2023年にMスポーツ・フォードに移籍する前の最後の参戦となったオット・タナックを抑えて優勝した。

  • WRC王者カッレ・ロバンペラ、フォーミュラドリフトジャパン参戦が決定

    WRC王者カッレ・ロバンペラ、フォーミュラドリフトジャパン参戦が決定

    WRC(FIA 世界ラリー選手権)チャンピオンのカッレ・ロバンペラが、5月20日~21日にエビスサーキット西コースで行われるフォーミュラドリフトジャパン(FORMULA DRIFT JAPAN) Round.2にKR69 CUSCO Racingから『Red Bull GR COROLLA』で参戦することを発表した。

    世界からトップレベルのドライバーが集まり、ドリフトのテクニックを競い合うフォーミュラドリフトジャパンは、アメリカで大ブレイクしたフォーミュラドリフトを逆輸入するような形で始まったドリフト競技。

    「 STYLE 」「 LINE 」「 ANGLE 」という、独自の3つの評価ポイントで審査され、単走予選上位者による追走トーナメントで決勝が行われる。 フォーミュラドリフトジャッパンにとっても10周年を迎えるアニバーサリーイヤーに、現役 WRCチャンピオンが日本のドリフト競技に参戦するというだけでも異例のこととなるが、今回は新型車のGRカローラをドリフト仕様にしたNEWマシン「Red Bull GR COROLLAを投入。世界的にも大きな注目を集めることは間違いない。

    カッレ・ロバンペラは、実父もWRCで活躍したサラブレッド家系のラリードライバー。2020年から TOYOTA GAZOO Racing World Rally TeamにてWRCのトップカテゴリーへフル参戦すると、翌年にはWRC優勝の最年少ドライバー記録を更新、さらに2022年には6勝をあげて最年少シリーズチャンピオンに輝いたばかりの新星。もちろん今年も、多忙なWRCシーズンの合間を縫っての訪日となる。

    ドリフト競技にも強い関心を持っており、ヨーロッパの「ドリフト・マスターズ・ヨーロピアン・チャンピオンシップ(DMEC)」にも出場している カッレ・ロバンペラ。 日本、特にドリフトの聖地として海外でも 広く知られる エビスサーキットへのリスペクトも高く、今回のエントリーを非常に楽しみにしているそうだ。

    大注目のドリームチームで挑む
    KR69 CUSCO Racing 『 Red Bull GR COROLLA 』
    「TOYOTA GAZOO Racing」 × 「Red Bull」 × 「CUSCO」 × 「YOKOHAMA」 × 「HKS」という、夢のようなコラボレーションによる今回のエントリー。

    参戦車両名は「Red Bull GR COROLLA」。世界に1台だけのドリフト仕様のGRカローラが、FDJ Rd.2 エビスサーキットでデビューする。参加チームは、鈴鹿ツインサーキットでのRd.1で予選上位を独占すると、決勝でも1位、3位を飾ったばかりの「CUSCO Racing」とのタッグで、カッレ・ロバンペラの愛称 “KR69″ をあしらった。

    パワーユニットはあの名門「HKS」が手がけ、1000ps以上のパワーを発揮する2JZ GTEエンジンにスワップ。タイヤ とホイールは「YOKOHAMA/ADVAN」が供給。まさに最強のドリームチーム体制で、ドリフトの聖地エビスサーキットへと乗り込でくる。

    WRC 仕込みの超絶テクニックで、どんなドリフトをファンに披露してくれるのか? 楽しみは尽きない。大注目のFDJ Round.2。各プレイガイド等で、一般前売りチケット発売も開始されている。また、現地へお越しになれない方のために、迫力の映像をお届けするライブストリーム配信も実施する。

  • WRC:トヨタ 2023年 第4戦 クロアチア・ラリー デイ2レポート

    WRC:トヨタ 2023年 第4戦 クロアチア・ラリー デイ2レポート

    2023年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第4戦クロアチア・ラリーの競技2日目デイ2が4月22日(土)にクロアチアの首都ザグレブを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が総合1位に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合4位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合5位に、それぞれ順位を上げた。また、TGR WRCチャレンジプログラムにより4台目のGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は、総合6位につけている。

    クロアチア・ラリーのデイ2は、ザグレブに置かれるサービスパークの南西のエリアで、4本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。8本のSSの合計距離は116.60km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は793.98kmという長い一日だった。デイ2は好天に恵まれ、路面は概ねドライコンディションだった。しかし、一部には水溜まりや湿ったセクションがあり、路肩の泥が舗装路面に掻き出されて非常に滑りやすいコーナーも多くあった。

    デイ1で首位ティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と5.7秒差の総合2位につけたエバンスは、3本目のSS11でヌービルがリタイアしたことにより総合1位にポジションアップ。総合2位に順位を上げたオィット・タナック(Mスポーツ・フォード)と22.6秒差で午前中を終えた。デイ2ではリザルト上位のドライバーが後方からの出走となるため、エバンスはコーナーのインカットによりダーティで滑りやすくなった路面を走行することに。それもあって午後の再走ステージでタナックに対するリードは一時12.5秒に縮まった。しかし、エバンスはその後ペースを上げ、タナックに25.4秒のリードを築いて一日を終えた。

    オジエは、デイ1で4本のベストタイムを記録しながらも、ダメージを負ったホイールの交換作業で大幅にタイムロス。それでも総合5位につけていたが、一日の最後に1分のペナルティを課せられ総合7位に順位を下げていた。さらに、デイ2の朝ステージに向かうリエゾン区間で発生した問題の解決に時間を要し、タイムコントロールに遅着したことで10秒のペナルティを受けた。しかしオジエのスピードに陰りはなく、3本のベストタイムを記録して総合4位まで順位を挽回。一方、オジエと同じくデイ1でのホイール交換により大きく遅れていたロバンペラは、デイ2で4本のベストタイムを刻むなどして総合5位まで浮上。SS15が終了した時点で、オジエとの差は1.3秒にまで縮まった。しかし、デイ2最終のSS16を最速で駆け抜けたオジエが0.7秒押し戻し、差は2秒に。2021年大会の勝者オジエと、昨年大会の勝者ロバンペラの総合4位争いは、最終日も続く。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    今日は私たちにとって良い一日でした。ドライバーは全員パフォーマンスレベルが非常に高かったと思います。エルフィンのおかげでラリーをリードすることができましたし、難しいコンディションで25秒以上のリードを築けたのは、彼の多大な努力の賜物です。もちろん、素晴らしい戦いをしていたティエリーのリタイアによってリードを得ることは望んでいませんでしたが、その新しいステージが非常に難しいコンディションだったことが証明されました。また、セブとカッレという2人のワールドチャンピオンが、クリーンファイトをしながら順位を上げていったのは興味深く、マニュファクチャラーズポイントという点でも良かったです。そして、貴元が自信を持ち始めたのもまた、良いことです。明日の最終日は、昨年よりもコンディションが安定しそうなので、すべてがうまくいくことを願っています。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    順位を挽回するためかなりハードに戦い、順位を3つ上げることに成功しました。また、セブと僅差の戦いが続きましたが、彼とのバトルは常に大変なので、とにかく攻め続け、一日を通して速く走ることができました。昨日の午後の走行で、クルマとセットアップに関して良いフィーリングを掴めたので、今日は自信を持ってスタートすることができました。また、今朝は出走順も良くクリーンな路面を走ることができましたが、午後の再走ステージは路面がかなりダーティで滑りやすくなっていました。明日は様子を見ながら、できるだけ多くのポイントを獲得できるように頑張ります。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    長い一日でしたが、良い順位を得ることができました。朝は路面がダーティなところで少し慎重になりすぎていたように思いますが、それでも午前中は事がうまく運び、クルマの調子も良くなっていきました。午後はオィットに対するリードを失っていき、彼が何かしら問題を抱えたことで少し余裕ができましたが、自分としては満足できない状況でした。それでも、このラリーではトラブルを避け道の上に留まり続けることが大事です。このようなラリーでは決して大きなリードとはいえないので、リスクを管理しながら明日もいい走りをしなくてはなりません。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    カッレと戦いながら、二人とも順位を上げることができて良かったです。もちろん、私たちが本当に望む順位を争っているわけではありませんが、少なくともチームのためにより多くのポイントを獲得することには役立っていると思います。運転を楽しむことができていますし、少なくとも今日の午後はトラブルなく走ることができました。今朝はロードセクションでちょっとした問題を解決しなければならず、タイムコントロールに少し遅れペナルティを受けてしまいました。それでも、走り続けることはできましたし、その後はいいペースでした。残る4本のステージもこの調子で頑張ります。

    トヨタ WRC 世界ラリー選手権

    クロアチア・ラリー デイ2の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 2h20m05.7s
    2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード PUMA Rally1 HYBRID) +25.4s
    3 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +55.4s
    4 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m49.4s
    5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m51.4s
    6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m25.9s
    7 ピエール=ルイ・ルーベ/ニコラ・ジルソー (フォード PUMA Rally1 HYBRID) +2m32.1s
    8 ヨアン・ロッセル/アルノー・デュナン (シトロエン C3 Rally2) +6m40.2s
    9 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia RS Rally2) +6m51.7s
    10 エミル・リンドホルム/レータ・ハマライネン (シュコダ Fabia RS Rally2) +8m02.4s

    明日のステージ情報
    ラリー最終日となる4月23日(日)のデイ3は、ザグレブの北側エリアで2本のステージを各2回走行。そのうち、SS18の再走となる最終ステージのSS20は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4本のSSの合計距離は54.48kmと3日間で最短。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は374.52kmとなる。

  • WRC:トヨタ  2023年 第4戦 クロアチア・ラリー デイ1レポート

    WRC:トヨタ 2023年 第4戦 クロアチア・ラリー デイ1レポート

    2023年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第4戦クロアチア・ラリーが4月21日(金)にクロアチアの首都ザグレブで開幕。8本のステージが行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が総合2位に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が総合5位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)が総合8位につけた。また、TGR WRCチャレンジプログラムにより4台目のGR YARIS Rally1 HYBRIDで出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は、総合6位につけている。

    今回で3年連続、3回目のWRC開催となるクロアチア・ラリーは、今シーズン最初の純粋なターマック(舗装路)ラリー。クロアチアの首都ザグレブに置かれるサービスパークを中心に、3日間で20本のステージを走行し、その合計距離は301.26kmとなる。

    ラリー・クロアチアへの出場を予定していたアイルランド人ドライバーのクレイグ・ブリーンが、ラリーを前に逝去されたため、サービスパークは深い悲しみに包まれ、ラリー関係者はブリーンに敬意と哀悼の意を表した。

    前日のシェイクダウンに続き、ラリーは21(金)の朝から競技がスタートし、サービスパークの西側に展開する4本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。8本のステージの合計距離は130.18kmと、3日間で最長だった。午前中のステージはドライコンディションだったが、午後は一時的に雨が降り、一部路面は濡れていたり、湿っている状態だった。

    2021年大会でオジエと最終ステージまで優勝を争い、僅か0.6秒差の総合2位でフィニッシュしたエバンスは、SS1こそ5番手タイムだったが、その後は安定して2、3番手タイムを刻み総合2位をキープ。デイ1最終のSS8ではベストタイムを記録し、首位と5.7秒差の総合2位でデイ1を走破した。また、現在ドライバー選手権で首位に立っているオジエは、SS1でベストタイムを刻みいいスタートを切ったが、続くSS2で路面からの衝撃でホイールがダメージを受け、停車して交換作業を行なったため大幅にタイムロス。しかし、その後3本のベストタイムをマークするなどして追い上げ、総合5位で一日を終えた。ロバンペラは、SS2でオジエと同じ場所でやはりホイールにダメージを負い、交換作業で大きくタイムを失った。午前中のステージでは良いフィーリングをなかなか掴むことができずに苦労したが、午後はフィーリング、タイムともに向上。総合8位で競技初日を走り終えた。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    難しいステージが続いた一日で、少し複雑な心境です。今朝の最初のステージでは、セブを中心に全てがうまくいっているように見えました。ところが、セブとカッレはまったく同じ場所でクルマを停め、ホイール交換をしなければなりませんでした。ふたりとも、路面が盛り上がっているところに当たってしまったようですが、残念ながら衝撃がかなり大きかったのでしょう。大幅にタイムを失ってしまったのは残念ですが、それはよくあることです。一方、エルフィンは午前中のステージをうまく走り切り、自信を深めていくのがわかりました。そして午後からはハードにプッシュし始め、首位との差をどんどん縮めていったので、明日も優勝争いを続けてもらいたいと思います。セブとカッレはこのまま走り続け、どうなるのか展開を見たいと思います。ラリーはまだ2日ありますし、このラリーでは日曜日の最終ステージが終わるまで、何も決まらないことを私たちは知っています。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    今朝は予想していた以上に難しかったです。滑りやすいグラベルが多くあり、グリップも予想以上に低く、非常にトリッキーなコンディションでした。スタートした時のセットアップは、このようなコンディションではあまり良くなかったので、クルマのバランスに少し苦労しました。そして2本目のステージでは、セブと同じようなことが起きてしまいました。ペースノートに路面の情報は記していたのですが、予想以上に大きなバンプだったようです。午後に関しては、かなり良くなりました。ミッドデイサービスでセットアップを変更した結果、ドライビングを楽しむことができましたし、ペースも上がりました。明日も良いフィーリングで走り続けられることを願っています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    今日は簡単にはいきませんでした。コーナーごとにグリップが変化し、前を走るクルマによって掻き出されたダートの量もコーナーによって大きく違いました。最初のステージは自分たちの出走順が後方だったため、路面がかなり汚れていて最高のスタートとは言えませんでした。しかし、その後はどんどん順位を上げていくことができました。午後は雨が降ってきて、少し運試しのような状況でしたが、適切なタイミングで適切なタイヤを履くことができたと思います。ですので、全体としてはかなりポジティブな一日になりました。まだ先は長いですが、この先もいい戦いができることを期待しています。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 17号車)
    今朝のペースは良かったのですが、残念ながらSS2でクルマを停めてホイール交換をしなければならず、大幅にタイムを失ってしまいました。ハイスピードなセクションで路面に盛り上がっているところがあって大きな力が加わったのですが、レッキで走行した時は低速だったので見逃していました。問題が起きないようにあえてコーナーのイン側をカットしないように走ったのですが、路面の盛り上がりで非常に大きな衝撃を受けてしまいました。その後は、少しでも順位を挽回しようとプッシュし続けました。順位がひとつ上の選手とのタイム差はかなり大きいので、これ以上挽回することは難しいと思います。それでも、失うものは何もないのでトライを続け、どのような展開になるのか様子を見たいと思います。

    クロアチア・ラリー デイ1の結果
    1 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) 1h16m02.4s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +5.7s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード PUMA Rally1 HYBRID) +30.0s
    4 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +33.4s
    5 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m23.7s
    6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m52.1s
    7 ピエール=ルイ・ルーベ/ニコラ・ジルソー (フォード PUMA Rally1 HYBRID) +1m52.9s
    8 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m40.3s
    9 ヨアン・ロッセル/アルノー・デュナン (シトロエン C3 Rally2)+3m20.0s
    10 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia RS Rally2)+3m49.9s

    トヨタ WRC 世界ラリー選手権

    明日のステージ情報
    競技2日目となる4月22日(土)のデイ2は、デイ1よりも南西のエリアで、4本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうち、SS12/16「プラタック」はアドリア海に面したリエカの町の近郊で行われる。また、SS11/15「ラヴナ・ゴラ-スクラド」は、今大会唯一の新しいステージ。8本のSSの合計距離は116.60kmとデイ1よりもやや短いが、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は793.98kmに達する。

  • WRC:ヒョンデ、クレイグ・ブリーンを追悼する特別なカラーリングを発表

    WRC:ヒョンデ、クレイグ・ブリーンを追悼する特別なカラーリングを発表

    ヒョンデは、今週末にクロアチアで開催されるWRC(世界ラリー選手権)で、ドライバーのクレイグ・ブリーンを追悼するための特別なカラーリングを発表した。

    韓国の自動車メーカーは今週初め、先週木曜日にラリー・クロアチアのテスト走行中に事故死したブリーンに敬意を表し、WRC第4戦の参戦車両に特別なカラーリングを施すことを発表した。

    ブリーンの遺族、コ・ドライバーのジェームス・フルトン、ヒョンデ・モータースポーツのクルーやチームメンバーとの話し合いを含め、慎重に検討した結果、チームはクロアチアへの参戦を決定したが、フルタイムドライバーのティエリー・ヌービルとエサペッカ・ラッピによる2台体制で参戦することになった。

    WRC ヒョンデ クレイグ・ブリーン

    i20 N を飾る特別なカラーリングは、ブリーンが出場したアイルランドの三色旗をモチーフにした特別なものとなる。

    ヒョンデのチーム代表であるシリル・アビテブールは「私たちは、主にクレイグと彼の素晴らしい人生と才能を称えるためにこのラリーに参戦しています」と語った。

    「クレイグは誇り高きアイルランド人であり、アイルランドラリー界の情熱的な代表者であったため、カラーリングは彼を偲んでアイルランド国旗の色を表現しています」

    世界ラリー選手権 クレイグ・ブリーン

    ヒョンデの特別なトリビュートに加え、今週末にエントリーするすべてのクルーは、ブリーンを偲ぶ黒いステッカーをマシンのドアに貼る。

    また、WRCとFIAは今週、ブリーンの競技番号42を今シーズン限りで欠番とすることを発表した。

    チーム、クルー、主催者、関係者、メディアは木曜日にザグレブのサービスパークに集まり、1分間の黙祷が行われる。

    また、セレモニアルスタートでは、1分間の黙祷が行われる。ブリーンの出走順が決まる時間帯には、トリビュートビデオが流される。日曜日の表彰台では、さらに黙祷が捧げられる。

    火曜日に、ブリーンの家族や友人たちが集まり、33歳の人気者の葬儀を執り行った。葬儀の模様は、参列できなかった方のためにライブストリーミングで配信された。

    姉のケリーが感動的な弔辞を述べ、ラリー解説者のマイク・チェン、ベックス・ウィリアムズ、ブリーンの長年のサポーターであるジェームズ・コールマンも、ブリーンを「人々のチャンピオン」と表現した。

    WRC(世界ラリー選手権) ヒョンデ クレイグ・ブリーン

  • WRCとFIA、クレイグ・ブリーンを偲びナンバー42を欠番とすることを決定

    WRCとFIA、クレイグ・ブリーンを偲びナンバー42を欠番とすることを決定

    WRC(世界ラリー選手権)とFIA(国際自動車連盟)は、クレイグ・ブリーンが先週のラリー・クロアチアのテスト中のクラッシュ命を落とした後、彼が使用していたナンバー42を欠番とすることを決定した。

    ヒョンデのファクトリードライバーだったクレイグ・ブリーンは、先週木曜日、今週末のクロアチアでのWRCラウンドの準備中に事故で負傷し、悲劇的な死を遂げた。

    WRC(世界ラリー選手権)とFIA(国際自動車連盟)は、クレイグ・ブリーンが先週のラリー・クロアチアのテスト中のクラッシュ命を落とした後、彼が使用していたナンバー42を欠番とすることを決定した。

    ヒョンデのファクトリードライバーは、先週木曜日、今週末のクロアチアでのWRCラウンドの準備中に事故で負傷し、悲劇的な死を遂げた。

    ブリーンは、2019年に初めてパートタイムドライバーとしてヒョンデに加入した際にNo.42を採用し、昨年Mスポーツで唯一のフルタイムシーズンを過ごした際も同じゼッケンで走り続け、2023年にはヒョンデに復帰してチームの3号車をシェアていた。

    ブリーンの死後、ヒョンデが2台体制で今週のラリー・クロアチアに参戦することが発表され、WRCとFIAが共同でNo.42を今年いっぱい欠番とすることを決定した。

    ヒョンデは、ブリーンの遺族と、クラッシュから生還したコ・ドライバーのジェームス・フルトと協議の上、この決定を下した。

    これは、今年初めにケン・ブロックが亡くなった後にWRCが行った同様の措置に続くものであり、その結果、ケン・ブロックが使用していたNo.43は欠番となった。

    また、ヒョンデは、第4戦でティエリー・ヌービルとエサペッカ・ラッピのためにi20 Nカーに特別なカラーリングを施すことを発表。ラリー1とラリー2の全クルーに、33歳のアイルランド人へのオマージュが施される予定となっている。

    「FIAを代表して、クレイグ・ブリーンのご家族とご友人に哀悼の意を表します」とブリーンの訃報を受けたFIA会長モハメド・ビン・スライイエムの声明が発表された。

    「私たちの思いと祈りは、この困難な時期に、彼の愛する人たちとラリーコミュニティ全体とともにあります」

    先週の致命的な事故以来、モータースポーツの友愛団体の周りから、好感の持てるアイルランド人への賛辞が殺到している。

    木曜日にWRCドライバーのクレイグ・ブリーンが悲劇的に亡くなった後、F1コミュニティは彼の家族や友人に哀悼の意を表した。

    アルピーヌF1チームのF1ドライバーであるエステバン・オコンは、アイルランド人ドライバーの家族に哀悼の意を表し、モータースポーツにとって非常に悲しい日だと語った。

    「とても悲しい日です。私の思いはクレイグの家族と友人と共にあります。RIP」


    葬儀は火曜日の午後1時に彼の母国アイルランドのフェリーバンクにある聖心教会で執り行われる。

  • WRC:クレイグ・ブリーンがテスト中の事故で他界

    WRC:クレイグ・ブリーンがテスト中の事故で他界

    WRCドライバーのクレイグ・ブリーンが、来週のラリー・クロアチアにむけてのテスト中にクラッシュし、死亡しました。

    ヒュンダイのファクトリードライバーは、クロアチアのアスファルト道路で行われたチームテスト中に路外に出て、負傷のため息を引き取った。コ・ドライバーのジェームス・フルトンは無傷だった。

    ブリーンは、昨年、Mスポーツ・フォードでのフルシーズンを戦った後、ヒュンダイにサードドライバーとして復帰し、チームとのWRCシーズンの2戦目の準備をしていた。

    33歳のアイルランド人ドライバーは、2月のラリー・スウェーデンで2位に入賞していた。この結果は、2018年スウェーデン、2020-2021年エストニア、2021年ベルギー、2022年サルデーニャで2位を獲得した彼のWRCにおけるキャリアベストに匹敵するものだった。

    ヒュンダイは、短い声明を通じて、このニュースを発表した。

    「ヒュンダイモータースポーツは、クロアチアラリーの事前テスト中の事故により、ドライバーのクレイグ・ブリーンが本日命を落としたことを確認し、深く悲しんでいる」と声明を発表しました。

    「コ・ドライバーのジェームス・フルトンは、現地時間の正午過ぎに発生した事故で無傷だった」

    「ヒュンダイモータースポーツは、クレイグの家族、友人、そして彼の多くのファンに心からの哀悼の意を表します」

    「ヒュンダイ・モータースポーツは、現時点ではこれ以上のコメントを控えさせていただきます」

    WRCは「WRCファミリーは、クレイグ・ブリーンの死去を知り、ショックを受け、悲しんでいます」と声明を発表。

    「この信じられないほど悲しい時に、私たちの思いと哀悼の念は、クレイグの家族と友人と共にあります」

    FIA会長のモハメド・ビン・スライエムも哀悼の意を表した。

    「FIAを代表して、クレイグ・ブリーンがクロアチアでのプライベートテスト中に亡くなったことを受け、そのご家族とご友人に心から哀悼の意を表します」

    「私たちの思いと祈りは、この困難な時期に彼の愛する人たちとラリーコミュニティと共にあります」

    ラリーの父、レイ・ブリーンの息子であるブリーンは、サーキットレースでキャリアをスタートさせたが、2009年にラリーに本格的に転向した。

    2010年に国内のブリティッシュラリー選手権とアイリッシュターマックラリー選手権に参戦した後、翌シーズンにはWRCに参戦し、WRCアカデミーに参加して初代アカデミーカップの勝者となった。

    ブリーンは2016年、パートタイムでシトロエンDS3をドライブし、ラリー・フィンランドで3位となり、初表彰台を獲得したことで、ラリーのトップクラスに到達した。2018年シーズンの終わりにドライブを失うまで、シトロエンに留まった。

    ヒュンダイは2019年から2021年にかけて彼のサービスをパートタイムで獲得し、9つのラリーで4つの表彰台を獲得した後、昨年はMスポーツに転向し、今年はヒュンダイに復帰した。

    ブリーンはWRCステージで30回優勝し、81回のラリーで合計9回の表彰台を獲得した。

  • WRC:トヨタ 2023年 第2戦 ラリー・スウェーデン 最終日デイ4 レポート

    WRC:トヨタ 2023年 第2戦 ラリー・スウェーデン 最終日デイ4 レポート

    2023年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦「ラリー・スウェーデン」の競技最終日デイ4が2月12日(日)にウーメオーのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)が総合4位で、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合5位でフィニッシュした。また、デイ2のデイリタイアを経てデイ3で再出走した勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は、メカニカルトラブルによりリタイアとなった。

    ラリー・スウェーデンの競技4日目デイ4は、ウーメオーの北側とウーメオー市街地近くの特設ステージで3本のステージを走行。その合計距離は63.04kmだった。ステージ周辺の天気は概ね曇りで、気温は日中4度前後まで上昇。オープニングのSS16「バスタービック1」は朝7時過ぎスタートと、日が昇る前の走行となった。その全長26.48kmの新ステージ、SS16では総合4位につけるロバンペラがベストタイムを記録。総合3位ティエリー・ヌービル(ヒョンデ)との差を1.1秒に縮めた。しかし、ウーメオーでのサービスを挟んで行なわれたSS16の再走ステージ、SS17では3番手タイムとなり、ベストタイムを記録したヌービルとの差は7.1秒に拡大。ボーナスの選手権ポイントがかかるパワーステージ、最終のSS18「ウーメオー2」を3番手タイムで走り終えたロバンペラは、ヌービルと5.1秒差の総合4位でフィニッシュした。その結果ロバンペラはドライバー選手権2位の座を維持し、首位に浮上したオィット・タナック(Mスポーツ・フォード)とは3ポイント差につけている。

    前日のデイ3で自分が望むような走りをできなかったエバンスは、パワーステージに焦点を合わせてデイ4に臨み、パワーステージではベストタイムと僅か0.6秒差の2番手タイムを記録。総合5位でラリーを終えるも14ポイントを獲得し、ドライバー選手権4位の座を守った。なお、チームはロバンペラとエバンスが獲得したポイントにより、14ポイント差でマニュファクチャラー選手権首位を守った。

    デイ2でのデイリタイアから復帰し、デイ3で再出走した勝田は、最終日も好調を維持。オープニングのSS16で6番手タイムを、SS17で5番手タイムを記録した。しかし、SS17でクルマに発生した問題により、最終のパワーステージを前に勝田はリタイアとなった。

    TGR-WRTのカスタマードライバーとして、今回のスウェーデンで初めてGR YARIS Rally1 HYBRIDのステアリングを握ったロレンツォ・ベルテリは、ハイブリッドラリーカーでスノードライブをエンジョイ。全てのステージを走りきり、総合14位でフィニッシュした。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    スウェーデンは、これまで我々が強かったラリーだっただけに、もっといい結果を得られると思っていました。初日の路面コンディションは出走順が早かった我々にとって理想的とはいえず、出走順が後方だったライバルに差をつけられてしまい、少し苦戦しました。我々も反撃を試み、スピード面に関してはいくつか良い兆候も見えましたが、最終的にはあまり上手くいきませんでした。各チームとも素晴らしい戦いぶりで、予想通り今年は非常に接近した戦いになりそうです。パワーステージの結果によって多くのポイントを獲得し、マニュファクチャラー選手権では首位を守ることができました。また、カッレはドライバー選手権で首位に近い位置につけながらも、次のメキシコでは1番手スタートを免れることができます。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)
    かなり困難な週末でしたが、最終的にとてもハッピーです。出走順が1番手だった金曜日は1本非常に難しいステージがあり、そこを2回走っただけで30秒以上も遅れてしまいました。しかし、最終的には首位と約25秒差だったので、状況を考えればかなり良いラリーを戦えたと思います。今朝の最初のステージでは良いタイムが出てティエリーとバトルすることができましたが、2回目の走行では、路面に轍が深く刻まれていたことでペースが上がりませんでした。週末を通じてハードにプッシュし続けましたが、同じステージを2回目に走る時は総じていいタイムが出ませんでした。少なくとも次のメキシコでは1番手でステージを走る必要がないため、フレッシュな気持ちで臨み、良いラリーを戦いたいと思っています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)
    タフな週末で、自分たちが期待していたような結果にはなりませんでした。個人的にはクルマになかなか自信が持てず、その上、いくつかミスもしてしまいました。そのような状況を考えれば、少なくともポイントを獲得できたことを喜ぶべきですが、私自身はより高いパフォーマンスと結果を得るためにラリーを戦っています。ラリーを終えて、いくつか改善できるエリアが見つかり、今後に向けて作業を進めることになりますが、スウェーデンは常に特殊なイベントなので、今はメキシコに向けて、グラベルラリーに開発の焦点を合わせる必要があります。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)
    週末を通してクルマはとてもいいフィーリングでした。金曜日のアクシデント後、クルマを修理してくれたチームのおかげで、土曜日と日曜日のステージでは今後に役立つ多くの経験を積むことができました。しかし、残念ながら今日はラリーを走りきることができませんでした。パワー不足を感じるようになり、エンジニアがクルマのデータをチェックしたところ問題があることがわかったので、ラリーを続けることができなかったのです。今回、良い結果を出すことができずチームに申し訳なく思いますが、次のラリーでは良いパフォーマンスを発揮できるように頑張ります。

    ラリー・スウェーデンの結果
    1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPuma Rally1 HYBRID) 2h25m54.4s
    2 クレイグ・ブリーン/ジェームズ・フルトン (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +18.7s
    3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +20.0s
    4 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +25.1s
    5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m24.0s
    6 ピエール=ルイ・ルーベ/ニコラ・ジルソー (フォード Puma Rally1 HYBRID) +5m59.0s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +7m42.4s
    8 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +7m48.1s
    9 オーレ・クリスチャン・ベイビー/トシュテン・エリクソン (フォルクスワーゲン Polo GTI R5)+8m30.4s
    10 サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン (シュコダ Fabia RS Rally2) +9m03.2s
    R 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID)

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、3月16日から19日にかけて開催される、第3戦「ラリー・メキシコ」。2020年大会以来の開催となるこのラリーは、今シーズン最初のグラベルイベントであり、以前と変わらずメキシコ中央高地の都市レオンにサービスパークが置かれる。レオン周辺に設定されるステージは全体的に標高が高く、最高地点は2,747mに達するなど空気が薄い状態での走行となるため、エンジンのパワーダウンをいかに抑えるかが重要なポイントになる。また、気温も摂氏30度前後と高く、ドライバーだけでなく、エンジンに関しても非常に厳しい1戦として知られている。

    トヨタ WRC 世界ラリー選手権

  • WRC ラリー・スウェーデン:Mスポーツのオィット・タナックが勝利

    WRC ラリー・スウェーデン:Mスポーツのオィット・タナックが勝利

    オィット・タナックは、ラリー・スウェーデンで重要な勝利を収め、Mスポーツ・フォードがチーム復帰後2回目のFIA世界ラリー選手権イベントで勝利することになった。

    エストニア出身のオィット・タナックは、週末の大半を支配したヒョンデのクレイグ・ブリーンとの緊迫した直接対決を、慎重かつ完璧なドライブで切り抜け、優勝を果たした。

    ヒョンデからMスポーツ・フォード・プーマに乗り換え、2度目の参戦となったオィット・タナックは、クレイグ・ブリーンに18.7秒の差をつけて勝利を収めた。ヒョンデは最終ステージを前に、ブリーンをチームメイトのヌービルに遅らせるというチームオーダーを出したが、最終ステージでヌービルのミスがあり、その計画は失敗に終わった。

    オィット・タナックは4日間で18回のテストを行い、ステージ優勝は1回のみだったが、ブリーンとの緊迫したバトルを制し、昨年8月のイーペルラリー・ベルギー以来の優勝を飾った。MスポーツのWRC優勝は、昨年モンテカルロで行われたセバスチャン・ローブ選手の優勝以来となる。

    トヨタ勢は、ロバンペラ/ハルットゥネンがパワーステージ 3位で総合4位Fフィニッシュ。エバンス/マーティンはパワーステージ2位で総合5位フィニッシュ。勝田/ジョンストンはトラブルによりリタイアだった。

    ラリー・スウェーデンの結果
    1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPuma Rally1 HYBRID) 2h25m54.4s
    2 クレイグ・ブリーン/ジェームズ・フルトン (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +18.7s
    3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +20.0s
    4 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +25.1s
    5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m24.0s
    6 ピエール=ルイ・ルーベ/ニコラ・ジルソー (フォード Puma Rally1 HYBRID) +5m59.0s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +7m42.4s
    8 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +7m48.1s
    9 オーレ・クリスチャン・ベイビー/トシュテン・エリクソン (フォルクスワーゲン Polo GTI R5)+8m30.4s
    10 サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン (シュコダ Fabia RS Rally2) +9m03.2s
    R 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID)