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  • トヨタ WRC史上最多タイ10度目の王座 6連覇でランチアの大記録に並ぶ

    トヨタ WRC史上最多タイ10度目の王座 6連覇でランチアの大記録に並ぶ

    TOYOTAGAZOO Racing WRTが2026年WRC(世界ラリー選手権)のマニュファクチャラーズタイトルを獲得し、通算10度目の王座に輝いた。これによりトヨタは、ランチアが保持していたWRC史上最多のマニュファクチャラーズタイトル獲得記録に並んだ。

    さらに2021年から6年連続でタイトルを獲得。こちらもランチアが1987年から1992年に記録した6連覇に並ぶ歴史的快挙となった。ラリー・チリ・ビオビオではオリバー・ソルベルグが優勝し、トヨタは残り2戦を残して2026年の王座を確定させた。

    トヨタがWRC通算10冠 ランチアの最多記録に並ぶ
    トヨタはラリー・チリを迎えた時点で、マニュファクチャラーズタイトルを数学的に確定させるために必要だったのはわずか7ポイントだった。

    そしてチリで十分なポイントを獲得し、10月のラリー・イタリア・サルディニアと最終戦サウジアラビアを待たずしてタイトルを確定させた。

    トヨタにとって今回が通算10度目のWRCマニュファクチャラーズタイトルとなる。

    最初の王座は1993年。翌1994年にも連覇を達成し、1999年には3度目のタイトルを獲得した。

    2017年にWRCへ復帰すると、翌2018年には早くもマニュファクチャラーズ王座を奪還。そして2021年から2026年まで6年連続でタイトルを獲得した。

    これによって通算タイトル数は10回となり、ランチアと並んでWRC史上最多となった。

    6連覇でもランチアの歴史的記録に並ぶ
    トヨタが達成したのは通算10冠だけではない。

    2021年に始まったマニュファクチャラーズタイトルの連続獲得記録も6年に伸びた。

    これまでWRCにおける長期支配の象徴となっていたのが、ランチアが1987年から1992年に達成した6年連続タイトルだった。

    トヨタは2021年、2022年、2023年、2024年、2025年、そして2026年と一度も王座を譲ることなく6連覇を達成。ランチアが築いたもうひとつの歴史的記録にも肩を並べた。

    ソルベルグの勝利で歴史的タイトルに花
    その記念すべき週末にトヨタへ勝利をもたらしたのが、24歳のオリバー・ソルベルグだった。

    コ・ドライバーのエリオット・エドモンドソンとともに3日間を安定して戦い抜き、9度のWRC王者セバスチャン・オジェに16.6秒差をつけてラリー・チリ・ビオビオを制した。

    3位にはヒョンデのアドリアン・フルモーが入り、首位から33.3秒差でフィニッシュした。

    ソルベルグは金曜日のオープニングステージで首位に立った。SS2終了後に一時エルフィン・エバンスにトップを譲ったものの、その後は変化し続けるコンディション、荒れた路面、難しいタイヤマネジメントに対応しながらラリーをコントロールした。

    今回がソルベルグにとって通算3度目のWRC総合優勝。2026年シーズンでは開幕戦ラリー・モンテカルロに続く2勝目となった。

    2025年のラリー・エストニアでトヨタのRally1マシンによるデビュー戦優勝を飾ったソルベルグは、フル参戦となった今季もその実力を証明している。

    エバンスのタイヤトラブルで展開が一変
    最終日を迎えた時点で、ソルベルグはエバンスに19.1秒のリードを築いていた。

    しかし、日曜日最初のカランパングエでは選手権首位のエバンスがステージ優勝。ソルベルグとの差を13.2秒まで縮めた。

    ソルベルグは続くビオビオの1回目で反撃する。右リアタイヤにダメージを負いながらもステージ最速タイムを記録し、リードを14.5秒まで広げた。

    その後、ラリーだけでなくドライバーズ選手権の行方にも大きな影響を与える出来事が起きた。

    総合2番手を走っていたエバンスが、最後から2番目のカランパングエでマシンを止めてタイヤを交換。2分以上を失い、総合5番手まで後退した。

    これによってオジェが2番手、フルモーが3番手へ浮上。ソルベルグは13.3秒のリードを持って最終ウルフ・パワーステージを迎えた。

    ソルベルグ「完璧な週末だった」
    十分なリードを持ちながらも、ソルベルグは最後までペースを緩めなかった。

    最終ウルフ・パワーステージでもエバンスを0.5秒上回るトップタイムを記録し、ステージ優勝でラリー総合優勝を締めくくった。

    「信じられないような週末でした。浮き沈みもありましたが、チームはいつも支えてくれて、いつもプッシュして、いつも僕を信じてくれました」

    「ようやく少し運も僕の味方をしてくれて、自分の仕事に集中して、自分らしく走ることができました。小さなディテールが重要なんです。そして今週末は完璧、本当に完璧な週末でした」

    オジェはローブに並ぶ通算120回目の表彰台
    2位に入ったセバスチャン・オジェも歴史的な節目を迎えた。

    今回が自身通算120回目のWRC表彰台となり、同じく9度の世界王者であるセバスチャン・ローブの記録に並んだ。

    ヒョンデのフルモーは3位に入り、自身通算13回目のWRC表彰台を獲得した。

    エバンスの後退によってサミ・パヤリが4位に浮上。ソルベルグから1分33.9秒差でフィニッシュした。エストニア、フィンランド、パラグアイで3連勝を飾ったパヤリだったが、チリではそのペースを再現できなかった。

    エバンスは5位でフィニッシュし、ウルフ・パワーステージでも2番手タイムを記録。タイヤトラブルで失ったポイントを少しでも取り戻した。

    「もちろん、できる限り効率よく速く走ろうとしていた。今朝の時点ではかなり良い状況に見えていたけど、こういうことは起こる。僕たちは戦い続ける」

    ドライバーズタイトル争いは残り2戦へ
    エバンスのタイヤトラブルによって、ドライバーズタイトル争いも接近した。

    エバンスは依然としてランキング首位を維持しているが、ラリー・チリを制したソルベルグが21ポイント差まで迫った。また、パヤリはソルベルグを4ポイント上回っている。

    次戦ラリー・イタリア・サルディニアで、エバンスが全ライバルに対して少なくとも36ポイントのリードを築けば、最終戦サウジアラビアを待たずにドライバーズタイトルを確定できる。

    また、WRC2ではヨアン・ロッセルがランチアで優勝。ロバート・ヴィルベスがWRC2チャレンジャー王者、アリ・ターカンが2026年FIAジュニアWRCチャンピオンに輝いた。

    1993年に初めてWRCマニュファクチャラーズ王座を獲得してから33年。トヨタは2026年、通算10度目のタイトルと6年連続王座という二つの記録でランチアに並び、WRC史上最も成功したメーカーのひとつとして新たな歴史を刻んだ。

  • 勝田貴元 涙のWRC初優勝 日本人34年ぶりの歴史的快挙

    勝田貴元 涙のWRC初優勝 日本人34年ぶりの歴史的快挙

    3月15日(日)、2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦「サファリ・ラリー・ケニア」の最終日デイ4が、ケニアのナイバシャを起点に行われた。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(GR YARIS Rally1 18号車)がWRC初優勝を達成。TGR-WRT2からエントリーしたサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は総合3位を獲得した。

    また、前日のデイリタイアから再出走したオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(99号車)は総合10位、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(1号車)は総合11位、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合13位でフィニッシュした。

    サファリ・ラリー・ケニアの最終日デイ4は、ナイバシャ湖の南側エリアで「オセレンゴニ」と「ヘルズゲート」という2本の定番ステージを各2回走行。4本のステージの合計距離は57.40kmだった。

    最終日は朝から良い天気に恵まれ、路面コンディションは概ねドライ。一部には湿ったセクションも残っていた。

    首位を争っていたチームメイトたちのデイリタイアもあり、勝田はデイ3でラリーをリードする立場となった。総合2位のアドリアン・フォルモー(ヒョンデ)に1分25.5秒、総合3位のパヤリに4分45.8秒の差をつけてデイ4に臨んだ。

    2位以下に対し十分なリードを築いていたことから、勝田は確実性を最優先に走行。オープニングのSS17オセレンゴニ1では7番手タイムを記録し、3番手だったフォルモーとの差は1分8.8秒となった。

    続くSS18ヘルズゲート1では9番手タイム。4番手だったフォルモーとの差は1分0.3秒に縮まった。

    SS17の再走となるSS19オセレンゴニ2でも勝田は堅実な走りを続け、8番手タイムを記録。6番手だったフォルモーとの差は42秒まで縮まった。

    そして迎えた最終のSS20ヘルズゲート2はボーナスポイントがかかるパワーステージ。勝田は9番手タイムで走り切り、総合2位フォルモーを27.4秒差で抑え切り、WRC初優勝を達成した。

    日本人ドライバーがWRCで総合優勝を果たしたのは、アフリカのラリー・コートジボワールを1991年と1992年に制した篠塚建次郎以来となる。また、サファリ・ラリーでは、2リッター・ワールド・ラリー・カップ(W2L)の一戦として開催された1995年大会で、トヨタ・セリカGT-FOURを駆り優勝した藤本吉郎以来となる2人目の日本人ウイナーとなった。

    WRCでもっとも過酷なイベントとして知られるサファリ・ラリーに、これまで勝田は5回出場し3回表彰台に立っている。2021年はWRC初ポディウムとなる総合2位、2022年は総合3位、2024年は再び総合2位を獲得した。

    2025年も最終日まで表彰台争いに加わっていたが、最終ステージでロールオーバー。ステージは最後まで走り切るも完走はならなかった。

    そして勝田は今年、昨年悔し涙を流した因縁のステージで優勝を決め、嬉し涙でラリーを締めくくった。

    勝田の今回の勝利により、TGR-WRTはサファリ・ラリーが2021年にWRCのシリーズに復活して以来、負けなしの6連覇を達成。トヨタとしては通算14回目のサファリ・ラリー制覇となった。

    総合2位フォルモーとも、総合4位エサペッカ・ラッピ(ヒョンデ)とも大きな差がついていたパヤリは、確実性の高い走りで4本のステージを走破。前戦ラリー・スウェーデンに続く総合3位表彰台を獲得した。

    デイ3で首位を走行しながらもトラブルによりリエゾン(移動区間)でデイリタイアとなったソルベルグは、TGR-WRTのメカニックによって修理されたマシンで再出走。最終日は、同じくリエゾンで止まり再出走したオジエを抑え、総合10位でフィニッシュした。

    さらにSS19と最終SS20でベストタイムを記録し、パワーステージを制覇。日曜日のステージのみの合計タイムで競われる「スーパーサンデー」でも最速となり、最大となる10ポイントのボーナスを獲得した。

    オジエはSS17でベストタイム、SS19とパワーステージでは2番手タイムを記録。総合11位でフィニッシュし、スーパーサンデーでは2位となった。

    デイ3でマシンにダメージを負いデイリタイアとなったエバンスは、SS18でベストタイムを記録。パワーステージは3番手タイムで走り切り、総合13位でフィニッシュした。

    スーパーサンデー3位によるボーナスポイントも獲得し、ドライバー選手権では2位ソルベルグに8ポイント差、3位勝田に11ポイント差で首位を守った。

    なお、TGR-WRTはマニュファクチャラーズ選手権でも首位を維持している。

    サポート選手権のWRC2にGR Yaris Rally2で出場したガス・グリーンスミス(イギリス)はクラス2位、総合6位を獲得。ディエゴ・ドミンゲス(パラグアイ)はクラス5位、総合9位でフィニッシュした。

    勝田貴元 WRC(世界ラリー選手権)

    豊田章男(TGR-WRT会長)
    ”世界で勝てる日本人ラリードライバー”が
    日本の子供たちの憧れになる日が来てほしいとずっと思っていました。

    憧れの存在がいれば
    それを超えていこうとする子供や若者が現れます。

    勝田貴元を超えたい!と頑張る子供や若者が
    日本のモータースポーツのレベルを上げていってくれます。

    この勝利は、そんな日本の若者たちへの本当に大きなプレゼントになりました。
    貴元、ありがとう!

    貴元には、もっともっと”すごい憧れ”の存在になっていって欲しい。
    ラリージャパンで、そんな姿を見せましょう!

    一方、他のドライバーたちには
    辛いラリーをさせてしまいました。

    またみんなでポディウムに立てるよう
    サファリでの学びを次に活かしていこう!

    チームのみんなよろしく頼みます。

    ユハ・カンクネン(チーム代表代行)
    貴元とアーロンがこのラリーで優勝したことを、チーム全員が心から喜んでいます。これまで何度も優勝にあと一歩というところまで迫っていましたが、今回の勝利はまさに彼らにふさわしいものです。貴元は素晴らしいドライバーですし、日本人ドライバーが再びWRCのラリーで優勝する姿を見ることができたのは、私たちにとって本当に嬉しいことです。サファリ・ラリーは41年前、私がWRCで初優勝したラリーでもあり、これほど難易度の高いイベントで優勝できたというのは、まさに特別なことです。今回のサファリ・ラリーは、WRCのカレンダーに復帰して以来、最も過酷なラリーでしたし、私たちにとってもジェットコースターのような週末でした。昨日は3台がリタイアするという大惨事もありましたが、オリバー、セブ、エルフィンは今日懸命にプッシュし、チームのために日曜日のポイントを最大限獲得してくれました。貴元が優勝し、サミも多くのステージ優勝を含む素晴らしい走りで再び表彰台に立ったので、我々としては大いに喜ぶことができます。

    エルフィン・エバンス(GR YARIS Rally1 33号車)
    間違いなくタフな週末でした。頭を使って走ろうとしましたが、それでもラリー全体を走り切ることはできませんでした。ラリーではこのようなことも時々あるのは分かっています。今日の走りにも少しがっかりしています。午前中の最初のステージはかなり遅く、コンディションも理想的ではありませんでした。頑張ったのですが、期待していたほどのポイントは獲得できませんでした。それでもチャンピオンシップの首位を維持できているのは嬉しいですし、次のクロアチアが楽しみです。貴元とアーロンは一生懸命努力してきたので、この勝利は彼らにふさわしいと思いますし、とても嬉しいです。

    セバスチャン・オジエ(GR YARIS Rally1 1号車)
    今日はできる限り多くのポイントを獲得しようと努めましたが、パワーステージのようなコンディションで限界までプッシュをするのは決して簡単ではありません。轍の中ではクリーンに走ることを心がけましたが、本気でプッシュすればもっと速く走れたはずです。スピードという点では良い週末だったと思いますが、このラリーは一年の中でスピードが最も重要ではないイベントでもあります。それでも、貴元がチームと自分自身のために優勝を勝ち取り、本当に嬉しいです。長年の努力が報われた、まさに彼にふさわしい勝利です。

    オリバー・ソルベルグ(GR YARIS Rally1 99号車)
    今日の目標は、昨日の悔しさを晴らすために最後の力を出し切ることでした。とにかく挽回しようと全力を尽くしましたが、スーパーサンデーとパワーステージで優勝するという素晴らしい一日になりました。挽回するためにできる限りのことをやり切ったので、今日の結果には本当に満足しています。自分たちが優勝できなくとも、貴元とアーロンがラリーで勝ったことを嬉しく思います。これまでの貴元の努力と情熱を考えれば、彼は本当にこの勝利にふさわしいと思います。

    勝田貴元(GR YARIS Rally1 18号車)
    この結果を成し遂げることができて、本当に素晴らしい気分です。フィニッシュラインを通過した時の気持ちを言葉で表わすのは難しいですが、とにかくクレイジーでした。これまで本当に多くの困難な瞬間を経験してきたので、それらの記憶が頭の中を駆け巡りました。決して楽な道のりではありませんでしたが、ついにここまで来ることができました。自分と一緒に一生懸命努力してくれたアーロン、そして常に僕を信じてくれたチームの皆に感謝します。今日は小さな岩ひとつひとつが目に入ってしまい、それを避けるのは本当に大変でしたが、何も問題なく走り切ることができました。こんなにも強いクルマとサポートを提供してくれたチームに感謝します。自分たちがここまで来られたのは決して諦めなかったからですし、これからもこのような結果を出せるように努力し続けます。

    サミ・パヤリ(GR YARIS Rally1 5号車)
    再び表彰台に立つことができて本当に嬉しいです。今回はまさに冒険のような、非常にタフなラリーでしたが、それがこのイベントの本質です。特に金曜日に発揮したパフォーマンスは良かったと思いますし、ベストタイムを5本記録することができたので最高です。今日も自分たちにスピードはありましたが、とにかくトラブルなく完走することが一番重要でした。一週間を通してクルマを最高の状態に保ってくれたチームに感謝します。また、貴元とアーロンの初優勝を、私とマルコは本当に嬉しく思っています。

    サファリ・ラリー・ケニアの結果
    1 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン(トヨタ GR YARIS Rally1)3h16m05.6s
    2 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア(ヒョンデ i20 N Rally1)+27.4s
    3 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン(トヨタ GR YARIS Rally1)+4m26.1s
    4 エサペッカ・ラッピ/エンニ・マルコネン(ヒョンデ i20 N Rally1)+6m07.3s
    5 ロバート・ヴィルヴェス/ヤッコ・ヴィッロ(シュコダ Fabia RS Rally2)+11m37.8s
    6 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン(トヨタ GR Yaris Rally2)+12m09.0s
    7 ファブリツィオ・ザルディヴァー/マルセロ・デル・オハネシアン(シュコダ Fabia RS Rally2)+12m20.0s
    8 アンドレアス・ミケルセン/ヨルン・リストゥルード(シュコダ Fabia RS Rally2)+12m30.7s
    9 ディエゴ・ドミンゲス/ロヘリオ・ペナーテ(トヨタ GR Yaris Rally2)+13m28.4s
    10 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン(トヨタ GR YARIS Rally1)+16m44.5s
    11 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ(トヨタ GR YARIS Rally1)+17m30.7s
    13 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ GR YARIS Rally1)+26m20.9s

    (現地時間3月15日19時00分時点のリザルト)

    第3戦終了時点でのドライバー選手権順位
    1 エルフィン・エバンス 66ポイント
    2 オリバー・ソルベルグ 58ポイント
    3 勝田 貴元 55ポイント
    4 アドリアン・フォルモー 47ポイント
    5 サミ・パヤリ 32ポイント
    6 セバスチャン・オジエ 26ポイント
    7 ティエリー・ヌービル 25ポイント
    8 エサペッカ・ラッピ 21ポイント
    9 ロバート・ヴィルヴェス 10ポイント
    10 ガス・グリーンスミス 8ポイント

    第3戦終了時点でのマニュファクチャラー選手権順位
    1 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 157ポイント
    2 Hyundai Shell Mobis World Rally Team 114ポイント
    3 TOYOTA GAZOO Racing WRT2 35ポイント
    4 M-Sport Ford World Rally Team 23ポイント

    次回のイベント情報
    WRC次戦は4月9日から12日にかけてクロアチアで開催される「クロアチア・ラリー」だ。2021年にWRCとして初開催されたイベントで、今回は2年ぶりの開催となる。

    ホストタウンは首都ザグレブから、アドリア海に近い都市リエカへと移動する。ターマック(舗装路)のステージは路面コンディションの変化が大きく、グリップが変わりやすいのが特徴だ。

    コースは中高速コーナーとテクニカルなコーナーがミックスされた、攻め甲斐のあるステージで構成されている。

  • カッレ・ロバンペラ WRCを引退して2026年にスーパーフォーミュラ参戦

    カッレ・ロバンペラ WRCを引退して2026年にスーパーフォーミュラ参戦

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のドライバー、カッレ・ロバンペラが2025年シーズンをもってラリー競技から引退し、サーキットレースの最高峰への挑戦を開始することを発表した。

    2度のFIA世界ラリー選手権チャンピオンであるロバンペラは、今後もTGRファミリーの一員として活動を継続し、2026年にはTGRのサポートを受けて全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦する。ラリードライバーがフォーミュラカーへ転向するのは極めて異例の挑戦であり、モータースポーツ界に新たな話題をもたらすこととなる。

    WRC史上最年少王者、次なる舞台はフォーミュラの世界へ
    ロバンペラは2020年に19歳でTGRと共にWRCトップカテゴリーにデビュー。わずか2戦目のラリー・スウェーデンで3位に入り、WRC史上最年少表彰台獲得者となった。翌2021年にはラリー・エストニアで初優勝を果たし、最年少優勝記録を更新した。

    2022年にはRally1ハイブリッド規定下でGR YARIS Rally1ハイブリッドを駆り、シーズン7戦中5勝を挙げて22歳と1日で史上最年少ワールドチャンピオンに輝くと、翌2023年にもタイトルを防衛。2024年は7戦中4勝を挙げ、TGR-WRTのマニュファクチャラーズタイトル4連覇に貢献した。

    2025年シーズンは残り3戦を残して3度目のドライバーズタイトルを目指しており、ラリー・イスラス・カナリアスでの圧勝や地元ラリー・フィンランドでの待望の初優勝など、ターマック・グラベル両方で圧倒的な速さを見せている。

    カッレ・ロバンペラ
    「今回の決断は簡単ではありませんでしたが、しばらくの間自分の中で考えていたことです。この年齢で、すでにラリーで多くの成果をあげることができ、自分には他にどのような可能性があるのか、どんな新しい挑戦をしたいのかを考えるようになりました。難しい決断でしたが、次の夢や挑戦を追いかけることは正しい選択だと感じています。この新しい挑戦の最初からTGRのサポートを受けられること、そしてスーパーフォーミュラでレースができることは特別なことです。ラリーからの転向でいきなり深いところに飛び込むことになるのはわかっていますが、とても楽しみに思っています。この機会を最大限に活かせるよう、TGRと共に、できる限りの準備をする計画を立てています。小さい頃から運転を始めて、WRCドライバーになること、ラリーで優勝すること、そして世界チャンピオンになることが私の夢でした。このように早い段階で全てを叶えることができたのは言葉では表せないほどの思いで、 TGR-WRTには本当に感謝しています。私たちは素晴らしいことを一緒に成し遂げてきましたし、このような素晴らしいチームと仕事ができて光栄でした。そして、コンビを組んだ初日からずっと支え続けてくれたヨンネには感謝してもしきれませんし、浮き沈みがある中で常に応援してくれたファンの皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです。ラリーでの残り3戦、全力を尽くして最後までプッシュし続けます。」

    ヤリ-マティ・ラトバラ(チーム代表)
    「カッレはTGRと共に、すでにWRCで素晴らしいキャリアを築いてきました。史上最年少でWRC優勝を果たし、その後最年少でワールドチャンピオンとなり、ドライバーズタイトルを2度獲得しています。彼はこれまで多くの成果を挙げながらもまだまだ若いので、挑戦できるうちに新たな挑戦を望むのは自然なことです。これまでにレーシングドライバーがラリーに挑戦する例は見てきましたが、ラリードライバーがサーキットレースに挑戦し、特にフォーミュラカーのようなシングルシーターでトップレベルに挑む例は非常に稀です。TGRは常にドライバーが夢を実現するサポートをしたいという考えを持っており、そのような機会を提供できるメーカーは多くはないと思います。これは双方にとって非常にワクワクすることです。これまでのシーズン、カッレとヨンネはチームの成功に大きく貢献してきました。今シーズン、残り3戦となり、彼がラリーキャリアをワールドチャンピオンとして締めくくりたいと強く願っていることは間違いありません。ですが、同じく勝利を強く望むチームメイトが二人いることも事実です。彼がいなくなることは寂しいですが、我々は才能ある若手ドライバーの育成にも力を入れてきており、2026年以降も強いドライバーラインナップで挑めると自信を持っています。」

  • WRC:トヨタ 文字通り「銀の光」をまとい新章へ

    WRC:トヨタ 文字通り「銀の光」をまとい新章へ

    WRC(世界ラリー選手権)第4戦終了時点で、全12表彰台のうち8つを獲得し、前戦ラリー・イスラス・カナリアスでは1〜4位を独占するなど、圧倒的な強さを見せつけたトヨタ・ガズーレーシングが、新たな装いを発表した。

    注目の新カラーは、シルバーを基調にしたスタイリッシュなデザインで、GRヤリス・ラリー1に施されている。この新しいリバリーは、来月開催される第5戦「ボーダフォン・ラリー・デ・ポルトガル」で初めて実戦投入される予定だ。

    同ラリーには、カッレ・ロバンペラ、エルフィン・エバンス、セバスチャン・オジエ、勝田貴元の4名が出場。ドライバー陣は、これまでの快進撃をさらに加速させ、現在51ポイント差で首位に立つマニュファクチャラーズ選手権でのリード拡大を狙う。

    新たなカラーリングとともに、トヨタがどのような戦いを見せるのか注目が集まる。

    トヨタ WRC 世界ラリー選手権

  • WRC 第3戦 サファリ・ラリー・ケニア:エバンスが今季2勝目 勝田貴元リタイア

    WRC 第3戦 サファリ・ラリー・ケニア:エバンスが今季2勝目 勝田貴元リタイア

    3月23日(日)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦サファリ・ラリー・ケニアの最終日デイ4がケニアのナイバシャを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)が優勝。TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は総合4位でフィニッシュした。なお、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)と、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)はリタイアとなった。

    サファリ・ラリー・ケニアの最終日デイ4は、木曜日の夕方にSS2として行なわれた「ムザビブ」の再走ステージとなるSS17に続き、「オセレンゴニ」と「ヘルズゲート」のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。5本のステージの合計距離は65.99kmでした。最終日は早朝から青空が広がったが、前日に強く降った雨の影響で湿っていたり、泥状になっている路面もあった。

    前日のデイ3で、総合2位のオィット・タナック(ヒョンデ)に対し1分57.4秒という大きな差を築いた首位エバンスは、オープニングのSS17で4番手タイムを記録。既に十分なギャップがあるため、大きなリスクを負って攻める必要はなく、安定性と速さのバランスを上手くとりながらステージを走行した。一方、前日総合4位の勝田は、総合3位ティエリー・ヌービル(ヒョンデ)とのタイム差が33.2秒とそれほど大きくなかったこともあり、アタックを続行。SS17ではハーフスピンを喫しヌービルとの差は拡がったが、総合4位の座は守った。前日総合5位のロバンペラはSS17を3番手タイムで走り切るも、その後ロードセクションでクルマに電気系統のトラブルが発生しストップ。残念ながらリタイアとなった。続くSS18でもエバンスは確実性の高い走りを続け5番手タイムで首位を堅持。一方、勝田は果敢な走りでベストタイムを記録し、ヌービルとの差を僅かに縮めた。ヘルズゲートの1本目、SS19では勝田が3番手タイム、エバンスは5番手タイムで順位は変わらず。ナイバシャでのミッドデイサービスを経て始まった再走ステージ、SS20では勝田が今大会4目のベストタイムを記録。ヌービルとの差を32.9秒まで縮めた。

    そして迎えた最終のSS21、ボーナスポイントがかかるパワーステージでは大きなドラマが起こった。日曜日のみの合計タイムでポイントを争う「スーパーサンデー」で優勝の可能性があった勝田が、スタートしてすぐにロールオーバー。何とか走行を再開しタイムロスを喫しながらもフィニッシュラインを通過し、その時点では総合5位フィニッシュの可能性を残していた。しかし、タイムコントロールでクルマを前に進めることができなくなり、勝田とコ・ドライバーのジョンストンはクルマを押して何とかポディウムを通過。その後、サービスパークに設定されているタイムコントロールまでクルマを戻すべく修理を試みたが、残念ながらリタイアとなった。

    一方、エバンスは最終ステージも安定した走りで駆け抜け、総合2位のタナックに1分09.9秒差をつけて優勝。サファリ・ラリー初優勝、そして前戦ラリー・スウェーデンに続く今シーズン2勝目を挙げ、ドライバー選手権におけるリードを36ポイントに拡大した。TGR-WRTは今回の勝利によりサファリ・ラリーがWRCのカレンダーに復帰した2021年以降、負けなしの5連勝を達成。トヨタとしては通算13回目のサファリ・ラリー優勝となった。パワーステージエンドで行なわれた表彰式では、今回チーム代表代行を務めたユハ・カンクネンが選手達と共に表彰台の最上段に登壇。カンクネンは1985年にセリカ・ツインカム・ターボを駆り、このラリーでWRC初優勝を果たしたが、それから40年後の今大会では、チームを率いる立場でサファリ・ラリー優勝を達成しました。なお、TGR-WRTにとって今回は100戦目のWRCイベントだった。

    今回がサファリ・ラリー初出場だったパヤリは、最終日も安定した走りでフィニッシュ。最後まで大きなトラブルに見舞われることなく、総合4位を獲得した。

    豊田 章男 (TGR-WRT会長)
    エルフィン、スコット、優勝おめでとう! ふたりが、今シーズンの3連勝とサファリ・ラリー5連覇を実現してくれました。そして、今回のラリーでチーム代表を代行したユハをポディウムに連れていってくれました。昔からのラリーファンであるモリゾウは、せっかくならユハにはサファリ・ラリーのポディウムに立ってもらいたいと考えていました。それを実現してくれた二人に感謝します。エルフィン、スコット勝ってくれてありがとう。

    今回、エルフィンたちのおかげで勝つことはできましたが、ケニアは例年と変わらず本当に厳しい道でした。簡単に勝てた訳ではありません。我々は、サファリでの4年の経験を生かして万全の準備をしてケニアに臨みました。しかし今年もまたサファリでは新たな課題にぶつかりました。最終日、最終SSまで様々なことがありました。エルフィンたちにはもっと楽に勝たせてあげたかった。カッレたちには最後まで走らせてあげたかった。貴元たちも今回こそはと思っていたし、サミたちにももっと力を発揮させてあげたかった。「もっといいクルマづくりに終わりはない」を改めて実感させてくれるような道に出会うと、我々はワクワクしてきます。

    チームのみんなは明日からまたGR YARIS Rally1を、もっと乗りやすくて、もっと強いクルマに改善していってくれるでしょう。そして、その改善はラリーカーに留まらず、世界中を走るあらゆるトヨタ車に繋がっていきます。ケニアの道は自動車メーカーがラリーに出る意義を再確認させてくれました。チームのみんな、明日からまたもっといいクルマづくりを頑張っていきましょう!そして、ライバルたちとの戦いを楽しみましょう!

    WRC(FIA 世界ラリー選手権)

    ユハ・カンクネン (チーム代表代行)
    ここケニアで、チームにとって100回目のWRCイベントでの優勝を達成できたこと、そして、私が初めてここで優勝してから40年後に、トヨタの優勝をサファリ・ラリーで祝うことができたことをとても嬉しく思いますし、涙が溢れ出ました。近年の走行距離が短くなったサファリ・ラリーの中でも、今回は間違いなく最も過酷なラリーだったと思います。常に何かが起こっていたので、自分が運転していた時よりもずっと緊張しました。特に最終日に関しては、過去数年と比較すると少し運が悪かったかもしれませんが、最も重要なのは、このラリーで再び優勝できたことです。エルフィンとスコットは本当に良くやってくれましたし、彼らは非常に素晴らしいシーズンのスタートを切ったと思います。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    このラリーで優勝することができたのは、素晴らしいことです。まだ実感が湧きませんが、サファリ・ラリーで優勝するのは特別なことです。素晴らしいクルマを用意するために、一生懸命頑張ってくれたチームに感謝したいと思います。また、トヨタのこのラリーにおける輝かしい歴史のほんの一部に関わることができて、誇りに思います。非常に厳しい週末でしたし、自分たちが出場するようになってからは、最も過酷なサファリ・ラリーだったように思います。土曜日は天候が状況をさらに複雑にしました。最終日に、大きなリードを保ちながらフィニッシュを目指すのは、容易ではありませんでした。日曜日に追加ポイント獲得を狙うという誘惑もありましたが、このような状況ではクルマをフィニッシュまで運ぶことが何よりも重要だったので、最終的にとても満足しています。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    難しい週末でしたが、最終日もできるだけ多くのポイントを獲得しようと頑張りました。朝の最初のステージでは全てが順調でしたが、次のステージに向かうロードセクションで、クルマの電気系統に問題が発生し始めました。修理を試みたのですが、結局間に合わず、ラリーからのリタイアを余儀なくされました。ポイントを獲得できずに終わったことは本当に残念ですが、次のラリーではまた頑張ります。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    このような形でラリーを終えることになってしまい、とても残念です。パワーステージをスタートしてすぐハーフスピンを喫してコーナー内側のバンクに当たってしまい、クルマがロールし始めました。まったく予想外のことで、何が起こったのか正確にはわかりません。非常に難しいラリーでしたし、もちろんプッシュしなければならなかったので、このようなことはいつでも起こり得ます。ただ、チームに対しては本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    今回のラリーでは完走することが自分たちにとって唯一の計画だったので、フィニッシュラインを通過することができて本当にホッとしています。ステージのレッキから4日間のラリー本番まで、かなり長い一週間でした。とても疲れましたが、うまく仕事をやり遂げることができたと思います。大きなミスやトラブルもなく、それはまさに自分たちが今回のイベントに求めていたことだったので、とても満足しています。また、チームがこのラリーで再び優勝したことを嬉しく思います。ここで得た経験を活かすことで、次回はさらに強い戦いができるはずです。

    サファリ・ラリー・ケニアの結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) 4h20m03.8s
    2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +1m09.9s
    3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +3m32.0s
    4 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +7m18.7s
    5 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1) +11m35.3s
    6 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +14m11.6s
    7 ヤン・ソランス/ロドリゴ・サンファン (トヨタ GR Yaris Rally2) +17m26.6s
    8 ジョルダン・セルデリウス/フレデリック・ミクロッテ (フォード Puma Rally1) +28m45.5s
    9 ファブリツィオ・ザルディヴァー/マルセロ・デル・オハネシアン (シュコダ Fabia RS Rally2) +35m38.8s
    10 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1) +37m15.8s
    R 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1)
    R カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1)

    第3戦終了時点でのドライバー選手権順位
    1 エルフィン・エバンス 88ポイント
    2 ティエリー・ヌービル 52ポイント
    3 オィット・タナック 49ポイント
    4 セバスチャン・オジエ 33ポイント
    5 アドリアン・フォルモー 31ポイント
    6 カッレ・ロバンペラ 31ポイント
    7 勝田 貴元 25ポイント
    8 サミ・パヤリ 19ポイント
    9 グレゴワール・ミュンスター 16ポイント
    10 マールティンシュ・セスクス 8ポイント

    第3戦終了時点でのマニュファクチャラー選手権順位
    1 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 148ポイント
    2 Hyundai Shell Mobis World Rally Team 122ポイント
    3 M-Sport Ford World Rally Team 47ポイント
    4 TOYOTA GAZOO Racing WRT2 25ポイント

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、4月24日から27日にかけて、スペインのカナリア島で行われる第4戦「ラリー・イスラス・カナリアス」。WRC初開催となるこのイベントは、アフリカ大陸の北西、大西洋上にあるスペイン領カナリア諸島のグラン・カナリア島で行われるターマック(舗装路)ラリーであり、スペインでWRCが開催されるのは2022年以来初となる。ラリーの中心となるサービスパークはグラン・カナリア島のラス・パルマスに置かれ、その周辺のターマック・ロードが戦いの舞台となる。

  • WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン:トヨタのエバンスが優勝 勝田貴元2位

    WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン:トヨタのエバンスが優勝 勝田貴元2位

    2月16日(日)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンの最終日デイ4が、スウェーデン北部ウーメオーのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)が優勝。勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合2位に入り、チームは開幕から2戦連続で1-2フィニッシュを飾った。また、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は総合5位を獲得。TGR-WRT2からエントリーしたサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は、総合7位でフィニッシュした。

    ラリー・スウェーデンの最終日デイ4は、サービスパークの北東エリアに展開する「ベステルビーク」のステージをSS16/17として2回走行した後、最終のSS18「ウーメオー」でフィニッシュ。3本のステージの合計距離は67.32kmだった。早朝のウーメオー周辺はやや雲が多く、気温はマイナス10度程度。ステージの路面は最終日もしっかりとしたアイスに覆われ絶好のコンディションが保たれた。ただし、夜中に降った雪によりステージの一部路面は少量の新雪に覆われ、出走順が早いドライバーたちにとってはやや不利な走行条件となった。

    土曜日のデイ3終了時点で、首位エバンスと総合2位の勝田の差は3.0秒。2台のGR YARIS Rally1による激しいトップ争いは最終日も続き、今大会最長となる、全長29.35kmのベステルビーク1本目のSS16では、勝田がベストタイムを記録。5番手タイムのエバンスより7.5秒速いタイムで首位に立ち、総合2位に後退したエバンスに4.5秒のリードを築いた。

    ウーメオーでの15分間のサービスを経てスタートしたベステルビークの再走ステージ、SS17ではエバンスが反撃。2番手タイムのティエリー・ヌービル(ヒョンデ)より6.7秒、3番手タイムをオィット・タナック(ヒョンデ)と分け合った勝田より8.2秒速い圧巻のベストタイムで、勝田を逆転して首位に復帰。3.7秒のリードを築いた。そして迎えた最終のパワーステージ、SS18ではエバンスが、2番手タイムの勝田に0.2秒差のベストタイムを記録し、差を3.8秒に拡げて今シーズン初優勝、WRCキャリア10勝目を飾った。なお、二人の勝敗を分けた3.8秒は、ラリー・スウェーデンの歴史において最僅差となる。

    エバンスのラリー・スウェーデンでの優勝は、ヤリスWRCで出場した2020年大会以来2回目。5年前も、今回と同じく2月16日に表彰台の中央に立った。エバンスは、日曜日のステージのみの合計タイムで競われる「スーパーサンデー」、そしてボーナスポイントを獲得可能なパワーステージも制したことにより、1戦で獲得可能な最大ポイントの35ポイントを持ち帰ることに成功。ラリー・モンテカルロで優勝するも今回は欠場したオジエを抜き、ドライバー選手権でトップに立った。また、勝田も総合2位、スーパーサンデー2番手、パワーステージ2番手とエバンスに次ぐ大量ポイントを獲得。TGR-WRTは開幕から2戦連続で最大ポイントを獲得したことにより、マニュファクチャラー選手権における首位の座を守り、ランキング2位のライバルチームに対するリードを48ポイント拡大した。なお、今回の優勝によりトヨタのWRCにおける通算優勝回数は95回となり、史上2番目に多くの勝利を獲得したマニュファクチャラーとなった。

    前日、総合5位まで順位を上げたロバンペラは、オープニングのSS16で3番手タイムを、SS17で5番手タイムを、パワーステージのSS18で4番手タイムを記録し、総合5位でフィニッシュ。また、スーパーサンデーでは5番手に入り合計13ポイントを獲得したことで、ドライバー選手権ではエバンス、オジエに続く3番手に順位を上げた。また、TGR-WRT2から出場のパヤリは、最終日も確実性を最優先した走りで経験を積み重ね、総合7位でラリーを終えた。

    サポート選手権のWRC2では、GR Yaris Rally2で出場した地元のオリバー・ソルベルグ(プリントスポーツ)がリードを守り優勝。総合でも9位を獲得した。また、WRC2の2位にはローペ・コルホネン(ラウティオ・モータースポーツ)が入り、GR Yaris Rally2のカスタマーが1-2フィニッシュを飾った。

    WRC

    豊田 章男 (TGR-WRT会長)
    トップ5が10秒差の中にいて、そこに我々のGRヤリスが3台いる。その上位2台はエルフィンと貴元。2人の差はわずか3秒。そこに続くドライバーはカッレも含む歴代チャンピオンの3台…。最終日の朝をこんな状態で迎えた今年のラリースウェーデンは最高に興奮するラリーでした。そんなラリーを最後まで走り抜いて勝ってくれたエルフィンとスコット、優勝おめでとう!ここ数年、スウェーデンでのエルフィンは悔しい結果ばかりだったと思うので、勝てて本当によかった!

    貴元も2位おめでとう!悔しさはまだまだ残ると思うけど、自分の中で何かが切り替わるラリーになっていたらいいなと思います。次はサファリラリー、「どんなことがあってもゴールに帰ってくる」貴元らしいラリーを頼みます。

    エルフィンも貴元も、パワーステージの走りは素晴らしかった!本当に興奮しました。最高の走りです。最高のワンツーフィニッシュをありがとう!チームのみんなも最後までドライバーが気持ちよく戦えるクルマづくりをありがとう!

    ここから3戦はヤリ・マティ代表がチームを離れ、ユハ・カンクネン代表代行がチームをリードします。カンクネン代表代行の初戦は、過去にユハ自身が3勝している縁の深いラリー。ユハさん、みんなのことをよろしくお願いします。チームのみんなも代表代行の初戦を盛り上げていきましょう!ヤリ-マティは一旦ドライバーに復帰ですね。来月からはじまるヒストリックラリーへの参戦にまずは集中してください。セリカのストーリーづくりをよろしく頼みます。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    今回のラリー・スウェーデンは信じられないような接戦となり、私たちのドライバー2人が優勝を争う最終日は、神経がすり減るような展開になりました。エルフィンと貴元の戦い方、そして彼らの精神的な強さに、私は本当に誇りを感じています。エルフィンは1本目のステージで首位を失った後、2本目のステージで反撃に転じました。貴元は既に勝つための準備ができており、プレッシャーがかかる状況でもミスを犯さず、素晴らしいパフォーマンスを維持できることを示しました。ラリー全体を通して上位のドライバーたちの間には数秒の差しかなく、このような戦いが3日間続いたことは素晴らしいことです。我々のチームが最初の2戦で120ポイントという最大限のポイントを獲得できたということは、これ以上は望めないほど最高のシーズンスタートを切れたということですので、次のサファリラリー・ケニアが今から楽しみです。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    素晴らしい週末でした。ラリーの大半でトップを走っていましたが、マージンは常に僅かでしたし、決して楽な展開ではありませんでした。今朝は最初のステージで、全力で戦いを仕掛けてきた貴元に少し不意を突かれる形になりましたが、幸いにもなんとか盛り返し、次のステージでは良いペースを取り戻すことができました。最終結果にはとても満足していますし、パワーステージで勝てたことも非常に嬉しく思います。私たちにとっては素晴らしいシーズンのスタートとなり、これ以上は望めないほどです。通常、ラリー・モンテカルロで良い結果を残した後に、スウェーデンでも良いリザルトを収めるのは難しいのですが、良いコンディションが我々にチャンスを与えてくれましたし、それを最大限に活かすことができたのではないかと思います。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    全体的には、自分にとっては難しい週末でした。全力でプッシュしようとしたのですが、最終日も望んでいたようなペースやパフォーマンスを発揮することができませんでした。とても残念ですが、今回が今シーズン唯一のスノーラリーですし、次は全く異なるタイヤを装着するグラベルラリーなので、より強くなるために焦点を絞って努力する必要があります。今回はトップ争いをずっと、近くでフォローしていましたが、自分たちのチームのドライバーが1-2フィニッシュを達成し、チームに最大ポイントを持ち帰ってくれたことを本当に嬉しく思います。素晴らしい仕事をしたエルフィンに祝意を表すとともに、友人である貴元のことも誇りに思います。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    エルフィン、そして自分のすぐ後ろに迫っていたヒョンデ勢とのバトルを満喫しました。ラリー全体を通して非常に激しい戦いが続き、プレッシャーを感じながらも心から楽しむことができました。最終的に、チームのために良い仕事をすることができましたし、クルマをフィニッシュに導き、多くのポイントを獲得できたことを嬉しく思います。チームのこの素晴らしい結果を祝福するとともに、最後から2本目のステージで素晴らしい走りをみせたエルフィンに脱帽です。次回、勝利を目指してさらにプッシュする準備はできています。週末を通してスピードを維持できたことは今後の自信につながるでしょうし、ケニアに向けても良いフィーリングを得ることができました。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    全体的には本当に楽しいラリーでしたし、大きなミスを犯すことなくフィニッシュすることができて良かったです。それでも、金曜日の朝にタイヤがリムから外れてしまい、多くのタイムを失ってしまったことは非常に残念です。また、そのこともあって翌日以降の出走順があまり良くないものになってしまいました。それでも、自分たちには良いペースと瞬間的なスピードがあったと思いますし、トップ3のステージタイムを記録したことも含め、フィーリングは良かったです。今回は貴重な学習経験となりましたし、サポートしてくれたチームに感謝しています。

    ラリー・スウェーデンの結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) 2h33m39.2s
    2 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +3.8s
    3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +11.9s
    4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +16.8s
    5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +32.8s
    6 マールティンシュ・セスクス/レナールス・フランシス (フォード Puma Rally1) +2m09.4s
    7 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +2m27.0s
    8 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1) +4m08.6s
    9 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (トヨタ GR Yaris Rally2) +8m23.1s
    10 ローペ・コルホネン/アンシ・ヴィニッカ (トヨタ GR Yaris Rally2) +9m05.6s
    (現地時間2月16日15時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    第2戦終了時点でのドライバー選手権順位
    1 エルフィン・エバンス 61ポイント
    2 セバスチャン・オジエ 33ポイント
    3 カッレ・ロバンペラ 31ポイント
    4 ティエリー・ヌービル 29ポイント
    5 オィット・タナック 26ポイント
    6 勝田 貴元 25ポイント
    7 アドリアン・フォルモ− 21ポイント
    8 マールティンシュ・セスクス 8ポイント
    9 サミ・パヤリ 6ポイント
    10 ジョシュ・マッカーリーン 6ポイント

    第2戦終了時点でのマニュファクチャラー選手権順位
    1 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 120ポイント
    2 Hyundai Shell Mobis World Rally Team 72ポイント
    3 M-Sport Ford World Rally Team 25ポイント
    4 TOYOTA GAZOO Racing WRT2 11ポイント

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、3月20日から23日にかけて、アフリカのケニアで行われる第3戦「サファリ・ラリー・ケニア」です。長い伝統と知名度を誇るこのグラベル(未舗装路)ラリーは、2021年にWRCのシリーズに復帰。以降、2023年までの3年間は乾季にあたる6月下旬に行われていた。しかし、2024年大会からは降水量が多くなる3月に移動したことにより、降雨により路面コンディションが大きく変化する可能性もある。サファリ・ラリーのステージは非常にハイスピードな道、「フェシュフェシュ」と呼ばれる軟らかい砂に覆われた道、岩や石が転がる荒れた道など変化に富み、雨が降ると路面は一気にぬかるんで非常に滑りやすくなる。

  • トヨタ:2025年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ3レポート

    トヨタ:2025年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ3レポート

    2月15日(土)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンの競技3日目デイ3が、スウェーデン北部ウーメオーのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)が首位を、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合2位を守り、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は総合5位に順位を上げた。また、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は、総合7位に順位を上げた。

    ラリー・スウェーデンのデイ3は、サービスパークの西側エリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。一日の最後に予定されていたSS15「ウーメオー1」が、ショートバージョンの「ウーメオー・スプリント3」に急遽変更されたことにより、7本のステージの合計距離は97.04kmとやや短くなった。早朝、ウーメオー周辺は曇り空だったが、徐々に晴れ間が広がりやがて快晴に。気温は土曜日の朝もマイナス10度程度まで下がり、夜中に降った雪によりステージの一部路面は少量の新雪に覆われた。

    金曜日のデイ2終了時点での首位エバンスと、総合2位の勝田の差は僅か0.6秒。チームメイト同士の激しいトップ争いはデイ3でも続き、オープニングのSS9で勝田がロバンペラに次ぐ2番手タイムを記録したことで、差は0.1秒に縮まった。しかし、SS10ではエバンスがベストタイムで両者の差は2.0秒に。続くSS11を走り、午前中のループが終了した時点で差は2.8秒となった。ミッドデイサービスを挟んで始まった午後の再走ステージでは、1本目のSS12で勝田がスタート直後にジャンクションを僅かにオーバーシュートしたことでやや遅れ、差は6秒に拡大。さらに、SS13でエバンスがベストタイムを記録した結果、8.6秒差となった。続くSS14では勝田が2番手タイムを刻んだ一方、エバンスはコントロールを失ってクルマが流れ、雪壁への激突こそ回避したが、少なからずタイムをロス。差は6秒に縮まった。そして迎えたデイ3最終のウーメオー・スプリント3では、勝田が2番手タイムを記録。エバンスはジャンクションでストールしたことで7番手タイムとなり、首位の座は守ったが、総合2位の勝田との差は3秒に縮まった。なお、勝田の3.3秒後方には総合3位のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)が迫り、その6.5秒後方に総合4位オィット・タナック(ヒョンデ)が、タナックの10.1秒後方に総合5位ロバンペラがつけるなど、トップ5のタイム差は23秒以内という接戦が続いている。

    デイ2では新しいハンコック・タイヤに、クルマのセットアップとドライビングを最適化することに苦労したロバンペラは、デイ3で大幅に走りを改善。ベストタイムを1本、2番手タイムを2本、3番手タイムを1本記録するなどペースを上げ、前日の総合6位から、総合5位へと順位を上げた。また、TGR-WRT2から出場のパヤリは確実性を重視した走りを続けながらも、SS11では3番手タイムを記録。総合7位で一日を終えた。

    サポート選手権のWRC2では、デイ2首位のオリバー・ソルベルグ(プリントスポーツ)が4本のベストタイムで首位を守り、総合でも10位にポジションアップ。同じくGR Yaris Rally2をドライブする、2位ローペ・コルホネン(ラウティオ・モータースポーツ)との差を39.0秒まで拡げた。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    今日もまた、大接戦が続いたエキサイティングな一日でした。タイヤが摩耗した状態で、路面がかなり凍結した最終ステージを迎えることになったため、ドライバーにとってはミスを犯しやすい状況でした。そして、残念ながらエルフィンは貴重な数秒をそこで失ってしまいました。それでも、エルフィンも貴元も全体的にはいい走りをしていますし、総合順位で1、2位をキープしているのは素晴らしいことです。ただし、直後につけているヌービルとの差も僅かなので、最終日は誰もがワクワクするような展開になるでしょう。ポイントを持ち帰ることはチャンピオンシップにとって大切なことなので、ハードにプッシュしながらもリスクのレベルを慎重に管理することが重要になるでしょう。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    全体的には、かなり良い一日だったと思います。接戦が続き、ほぼ全員がどこかの時点で浮き沈みを経験したはずです。最後の2本のステージでは、小さなミスがいくつかあり、かなり大きな代償を払うことになりました。タイム差が非常にタイトな状況では、ミスを犯す余地はほとんどありません。最後から2本目のステージではコーナリングラインを少しだけ外してしまい、最後のステージではブレーキング中にリアが滑り出してホイールをロックさせてしまい、エンジンがストールしてしまいました。明日は、このようなミスを避けなければなりません。すべてを賭けて挑むので、きっとエキサイティングな一日になるはずです。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    昨日よりもずっと良い一日でした。昨晩セットアップに多くの時間を費やしたことで、道幅が狭くテクニカルだった今朝最初のステージでは、とても良いフィーリングで走ることができました。走りやすくペースも悪くなかったと思いますが、ステージの道幅が広くなり、コーナーがロングでハイスピードなると、もう少し精度を高める必要があると思いました。明日は、この週末に学んだことを全てまとめ、できるだけ多くのポイントを獲得できるように頑張ります。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    チャレンジングではありましたが、とても良い一日だったと思います。今朝はクルマのフィーリングに完全には満足することができず、午後はコンディションに少し苦戦しました。オーバーシュートをしてリバースを余儀なくされましたが、その後はなんとかタイムを挽回することができたと思います。前後の選手たちとのタイム差は大きくありませんが、この順位を守ることができていることを嬉しく思います。明日は面白くなりそうですが、自分としてはこの週末ずっと続けてきた仕事をやり続け、その上でどうなるか様子を見たいと思います。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    今日はとても充実した一日でした。特に午前中は本当に素晴らしく、楽しんで走ることができました。かなりマージンを残していると感じたステージもあれば、改善の余地があると実感したステージもありましたが、それでもタイムは悪くなかったと思います。午後の再走ステージは、コンディションがトリッキーになったことで少し苦労しました。それでも全体的には、異なるコンディションの中で多くのことを学んだ、クリーンで良い一日でしたし、明日につながる良い点がたくさんあったと思います。

    WRC(世界ラリー選手権)

    ラリー・スウェーデン デイ3の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) 2h00m04.2s
    2 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +3.0s
    3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +6.3s
    4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +12.8s
    5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +22.9s
    6 マールティンシュ・セスクス/レナールス・フランシス (フォード Puma Rally1) +1m31.4s
    7 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m43.6s
    8 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1) +2m05.8s
    9 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1) +2m45.9s
    10 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (トヨタ GR Yaris Rally2) +6m09.6s
    (現地時間2月15日18時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    明日のステージ情報
    競技最終日となる2月16日(日)のデイ4は、サービスパークの北東エリアに展開する「ベステルビーク」のステージをSS16/17として2回走行。全長29.35kmのベステルビークは今大会最長のステージとなります。続く、最終のSS18「ウーメオー」は、当初の予定よりも距離がやや短くなり8.62kmのステージとして行われることに。SS18はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3本のステージの合計距離は67.32km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は224.08kmとなる。

  • トヨタ:2025年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ2レポート

    トヨタ:2025年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ2レポート

    2月14日(金)2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンの競技2日目デイ2が、スウェーデン北部ウーメオーのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)が首位の座を守り、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合2位にポジションアップ。カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は総合6位につけた。また、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は、総合9位につけている。

    13日(木)の夜に1本のナイトステージで開幕したラリー・スウェーデンは、14日(金)から森林地帯で一日を通してステージを走行する「フルデイ」がスタート。ステージは全部で7本、合計124.32kmと、ラリー最長の一日となりました。サービスパークが置かれるウーメオーは早朝気温がマイナス10度程度まで下がり、天気は曇り。降雪はなくステージの路面はアイスにしっかり覆われるなど、理想的ともいえるステージコンディションで競技は始まった。

    前日のSS1、ウーメオー・スプリント1でベストタイムを刻み首位に立ったエバンスは、デイ2オープニングのSS2でもベストタイムを記録。続く2本のステージでは2番手タイムを記録し、総合2位のアドリアン・フォルモー(ヒョンデ)に1.9秒差をつけ首位の座を守った。ミッドデイサービスを挟んで始まった午後の再走ステージでは、1本目のSS5で勝田が今大会初のベストタイムを記録。勝田はSS2で2番手タイムを、SS3およびSS4で3番手タイムを刻み総合4位につけるなど、午前中から好調だったが、午後最初のステージを制したことでエバンスを抜き、5.8秒差をつけて首位に立った。エバンスは午後の再走ステージを出走順トップで走った結果、後続のドライバーたちのために走行ラインを刻むという役を担い、1本目ではペースを上げ切れなかった。しかし、続くSS6では2番手タイムで首位に返り咲き、勝田は1.9秒差の総合2位に。暗闇の中で行なわれたSS7では勝田、エバンスともにやや遅れ、オィット・タナック(ヒョンデ)が首位に浮上。勝田は0.5秒差の総合2位に、エバンスは1.4秒差の総合3位に後退した。しかし、一日の最後のショートステージ、SS8「ウーメオー・スプリント2」でエバンスはベストタイムを記録し首位に復帰。勝田は3番手タイムとなり、エバンスと0.5秒差の総合2位で長い一日を締めくくった。

    前日総合2位のロバンペラは、デイ2で思うようにペースが上がらないながらも奮闘。午前中はティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と総合5位の座を争っていた。ところが、午後の再走ステージ1本目となるSS5でロバンペラはジャンクションをオーバーシュート。タイムを大幅に失い、総合5位ヌービルと16.4秒差の総合6位で一日を終えた。なお、TGR-WRT2から出場のパヤリはオープニングステージの途中まで、ベストタイムのエバンスに匹敵するハイペースで走行していた。しかしその後、スノーバンクに当たった衝撃でタイヤがホイールのリムから外れ40秒以上タイムロス。それでも、パヤリはその後SS7で3番手タイムを刻むなど再び速さを示し、総合9位でデイ2を終えた。

    サポート選手権のWRC2では、GR Yaris Rally2のカスタマーたちがデイ1から全ステージを制覇。そのうち6本のステージを制したオリバー・ソルベルグ(プリントスポーツ)が首位に立ち、23.8秒差の2番手にローペ・コルホネン(ラウティオ・モータースポーツ)が、45.9秒差の3番手にゲオルグ・リンナマエ(レッドグレイ・チーム)がつけるなど、GR Yaris Rally2を駆るドライバーがトップ3を独占している。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    とてもエキサイティングな一日でした。午後の再走ステージでは出走順一番手のエルフィンが不利な状況となるかもしれず、優勝争いの機会を失うのではないかと少し心配しましたが、彼は首位で一日を終えるために本当に素晴らしい走りをしてくれました。貴元も、このような路面では行けるだろうと我々が考えていたように、素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。新しいスタッドタイヤは、これまでとはかなり大きく異なる性質ですが、彼ら二人は上手く適応しています。一方、カッレに関しては少し時間がかかっているようですが、そのうち上手く適応できると確信しています。フルデイ初日を戦い終えて1-2体制を築くことができ、本当に素晴らしい一日だったと思いますが、それでも接戦です。多くのドライバーが僅差で競っているので、明日もさらにエキサイティングな一日になるでしょう。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    一日を通してかなりの接戦でした。出走順トップで走ることが私たちにとって有利に働いたこともあれば、そうでないこともありました。朝は我々にとってかなり良いコンディションでしたが、路面のグリップはまだかなり不安定で、読みにくかったです。午後は私たちにとって厳しい展開となり、最終ステージもかなり混乱したフィーリングでしたが、それでも良いタイムが出ました。過去に出走順トップで走った時と比較すると、金曜日を終えてトップに立っていることを喜ぶべきでしょう。ただし、差は非常に僅かなので、明日どうなるのか様子を見たいと思います。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    自分たちにとっては最高の一日ではありませんでした。クルマのフィーリングと、自分のドライビングをタイヤの特性にどう適応させるかについて、予想以上に苦労しました。今日は一日を通して小さな変更をいろいろ試し、少しは進歩しましたが、まだ望むような状態ではありません。明日、さらに何かを見つけることができれば、きっと良い一日になり、トップのタイムに近づくことができるでしょう。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    とてもいい一日でした。非常に心地よく走ることができましたし、無理に攻めなくても良いタイムが出ました。走りを心から楽しむことができていますし、ここまでは上手く行っていますが、まだまだ先は長いですし、現時点でトップ5のタイムは非常にかなり僅差なので、僅かなミスであっても大きく順位を下げることになりかねません。ですから、明日も同じようにクリーンな走りを続けるつもりです。出走順はよりイコールに近づくはずですし、コンディションもきっと良いと思うので、今から楽しみです。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    朝最初のステージは非常にいいフィーリングでした。とてもクリーンで、いい流れを感じていましたし、それほど無理をしているような感じでもありませんでした。ある場所で雪の壁に当たりましたが、それはスノーラリーではごく普通のことです。しかし、なぜかタイヤがリムから外れてしまったのです。多くのタイムを失うことになって非常に残念でしたし、あのトラブルさえなければ本当にいい一日になっていたはずです。それでも、全ては学びのためですし、まだ2日間ドライブする楽しみが残っています。

    WRC(世界ラリー選手権)

    ラリー・スウェーデン デイ2の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) 1h08m36.5s
    2 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +0.6s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +2.5s
    4 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +7.9s
    5 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +9.1s
    6 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +25.5s
    7 マールティンシュ・セスクス/レナールス・フランシス (フォード Puma Rally1) +43.6s
    8 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1) +1m02.6s
    9 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m10.6s
    10 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1) +1m22.5s
    (現地時間2月14日19時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    明日のステージ情報
    競技3日目となる2月15日(土)のデイ3は、サービスパークの西側エリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうちSS9/12およびSS10/13は2004年大会と同じステージとなるが、SS11/14は新しいステージとなる。また、一日の最後にはウーメオー・スプリントのロングバージョンとなる、全長10.08kmの「ウーメオー1」がSS15として行われます。7本のステージの合計距離は101.96km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は349.40kmとなる。

  • トヨタ:2025年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ1レポート

    トヨタ:2025年 WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ1レポート

    2月13日(木)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンが開幕。スウェーデン北部のウーメオーでスーパーSSが1本行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)がベストタイムを刻み首位に立ち、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合2位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合6位につけた。また、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は、総合7位につけている。

    1月下旬にラリー・モンテカルロで開幕した2025年WRCは、早くも第2戦目を迎え、その戦いの舞台は北欧スウェーデン。ラリー・スウェーデンはシーズン唯一の「フルスノーイベント」となる。ラリーは今年もスウェーデン北部最大の都市ウーメオーに置かれたサービスパークを中心に開催され、13日(木)は朝9時過ぎからサービスパークのすぐ近くを流れるウーメオー川の河川敷で全長3.44kmのシェイクダンが行われた。気温はマイナス10度を下回り、路面は雪と氷に覆われスノーラリーとしては最高のロードコンディションに。TGR-WRTのドライバーたちは、競技本番に向けてクルマと雪道専用のスタッドタイヤの最終確認を行った。出場選手の中ではドライバー選手権ランキングトップとなるエバンスは一番手でステージに臨み、1回目の走行セッションでは最速タイムを記録した。

    その後、サービスパークから約3km離れたレッドバーン・アリーナで「ウーメオー・スプリント1」が、日没後の夕方7時過ぎからスタート。森の中をスタートし、屋外アリーナでフィニッシュする全長5.16kmのナイトステージでは、出走順1番手のエバンスがベストタイムを記録。出走順3番手のロバンペラが0.5秒差の2番手タイムをオィット・タナック(ヒョンデ)と分け合い、出走順7番手の勝田が6番手タイムを、出走順9番手のパヤリが7番手タイムを記録し、TGR-WRTは全ドライバーが順調にラリー初日を走り切った。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    ここスウェーデンでラリーをスタートできるのは、いつだって素晴らしいことですが、特に今週はラリーに最も適したコンディションなのでなおさらです。気温が氷点下まで下がり、大きな雪の壁があり、太陽が照りつける中で限界までプッシュするなんて、ドライバーにとって最高の気分に違いありません。今晩は良いスタートを切ることができましたが、明日は路面がどのように変化し、路面の雪が掃けて行く中で新しいハンコック・タイヤを履くドライバーたちのペースがどう変わっていくのか、興味深いところです。明日はエルフィンが出走順トップでステージに臨むので、夜中に気温が下がりコンディションが全員にとって一定に保たれることを期待しています。それでも、我々のドライバーたちの出走順は上手く分散しているので、どのような状況であっても、良いスタートを切れることを期待しています。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    しっかりとしたアイスの層があり、大きな雪壁もあるなどステージのコンディションはとても素晴らしく、これ以上望むものはないと言えるほどです。今晩最初のステージはかなり順調でした。暗闇の中でブレーキポイントを見つけるのは難しく、グリップの判断もつきにくかったのですが、全て上手くいきました。明日は出走順がトップの私たちにとって有利に働くステージもあれば、最初のステージのように路面に少しルーズな雪があることで不利になるステージもあるかもしれませんが、様子を見ながら走りたいと思います。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    今週末は素晴らしいウインターラリーになることを期待していますし、とても楽しみです。レッキ期間中、ステージのコンディションはとても良く、アイスの層も厚くて例年より良い状態だと思いました。今夜の最初のステージのような路面コンディションであれば、出走順がトップに近いことはプラスに作用するでしょう。それでも、新しいタイヤでこのような路面を走ることになるので、学ぶことも多くありそうです。とにかくプッシュし続けなければならないラリーですので、良いフィーリングが得られ、素晴らしいイベントになることを期待しています。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    スノーイベントに戻ってくることができて嬉しいですし、路面のコンディションもかなり良さそうです。アイスの層が厚く、グラベルもあまり露出していません。それでも、まだ新しいタイヤについて学んでいる最中なので、ステージを2回目に走る時は難しく感じるかもしれません。今晩の最初のステージではグリップが予想以上に低かったので驚きましたが、明日のステージは状況が大きく異なるかもしれません。クルマの仕上りは良く、フィーリングも良いのでかなり自信を持っています。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    今週のような、アイスがしっかりとある良い状態で行われる本格的なウインターコンディションのラリーは基本的に好みです。コンディションがこれからどう変わっていくか様子を見る必要はありますが、それでもこの週末が本当に楽しみです。今晩最初のステージはグリップがかなり頻繁に変化したので、流れを上手く掴むことができませんでしたが、明日からの本格的な戦いが始まる前に切り抜けることができたので良かったです。全体的にはクルマにとても満足していますし、自信もあるので、あとは良いタイムで走ることを目指すのみです。

    トヨタ WRC(世界ラリー選手権)

    ラリー・スウェーデン デイ1の結果
    1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) 3m21.6s
    2 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +0.5s
    3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +0.5s
    4 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +1.2s
    5 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +3.7s
    6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +5.4s
    7 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +5.6s
    8 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1) +7.5s
    9 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1) +10.5s
    10 マールティンシュ・セスクス/レナールス・フランシス (フォード Puma Rally1) +11.0s
    (現地時間2月13日20時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    明日のステージ情報
    競技2日目となる2月14日(金)のデイ2は、いよいよ森林地帯の雪道での本格的な戦いがスタート。サービスパークの北側エリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行し、一日の最後にはデイ1に続き2回目のウーメオー・スプリントがSS8として行われる。7本のステージの合計距離は124.32kmとなり、4日間で最長のステージ距離を走行する一日となる。

  • WRC:セバスチャン・オジエが通算10回目のラリー・モンテカルロ優勝を達成

    WRC:セバスチャン・オジエが通算10回目のラリー・モンテカルロ優勝を達成

    1月26日(日)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロの最終日デイ4が、フランス南部ギャップのサービスパークを起点に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 17号車)が優勝。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合2位で、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)は総合4位でフィニッシュした。

    なお、デイ3終了時点で総合6位につけていた勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)はリタイアとなった。

    ラリー・モンテカルロの最終日デイ4は、サービスパークからモナコへと向かいながら3本、合計50.90kmのステージを走行。オープニングのSS16、続くSS17は、木曜日のデイ1でナイトステージとして走行したSS3、SS1の再走ステージだった。天気は早朝から良好だったが、土曜日の夜に降った雨の影響でステージは一部が濡れていたり、凍結している区間もあり、また最終のパワーステージ、SS18はチュリニ峠の一部に積雪および凍結区間もあった。そのため3本のステージ全てにマッチしたタイヤを選ぶことは難しく、ドライバーたちは早朝サービスを離れる直前まで、エンジニアとタイヤ選びに頭を悩ませた。

    夜明け前にスタートしたSS16では、オジエがベストタイムを記録。2番手タイムの総合2位エバンスとの差を24.3秒に拡げた。オジエとエバンスは共に、金属製のスタッドが埋め込まれたウインタータイヤ4本と、2本のスリックタイヤ(スーパーソフト)を選択。彼らのチョイスは正しく、総合3位のアドリアン・フォルモーより20秒程度速いタイムを記録して差を大きく拡げた。しかし、続くSS17ではフォルモーが選んだ4本のスリックタイヤが路面にマッチし、ベストタイムを記録。総合2位エバンスと4秒差、首位オジエと22.2秒差に迫った。そして迎えた最終のパワーステージ、SS18はミックスコンディションとなり、全体的にはドライコンディションだったが、標高が高いチュリニ峠の一部には凍結路面も残る状況。そのため上位3人のドライバーは、いずれもスリックタイヤとスタッドタイヤをミックスして装着しステージに臨んだ。そして、上位選手の中では一番最後にスタートしたオジエがベストタイムを記録。ラリー・モンテカルロ通算10勝目を獲得した。また、エバンスはパワーステージでラインが膨らみ土手に接触しながらも、オジエと0.215秒差の2番手タイムを記録。フォルモーを7.5秒差で抑えて総合2位を獲得し、スーパーサンデーも制覇。スーパーサンデーではロバンペラが2番手となったことで、TGR-WRTは総合順位、スーパーサンデー、そしてパワーステージの全てで1-2を達成し、合計60ポイントを獲得。パーフェクト・ラリーを実現した。

    オジエのTGR-WRTでの優勝回数はこれで通算15回目となり、そのうちモンテカルロは3勝目となる。カッレ・ロバンペラ、過去に2回世界王者を獲得したカルロス・サインツと並び、オジエはトヨタのクルマで最も多くの勝利を飾ったドライバーとなった。また、トヨタのモンテカルロでの優勝は、これで6回目となる。

    デイ3で総合5位に順位を下げたロバンペラは、SS16で3番手タイム、SS17で2番手タイム、SS18で4番手タイムを記録したことにより、総合4位を獲得。スーパーサンデーでも、オジエを抑えて2番手のリザルトを残した。ラリー序盤は思うようなタイムを出すことができず苦戦したが、終盤に向けて確実にペースが改善されていき、ポジティブな形でシーズンフル参戦復帰の初戦を締めくくりった。なお、デイ3終了時点で総合6位につけていた勝田、総合7位につけていたパヤリは、デイ4オープニングのSS16でコースオフを喫し、リタイアとなった。

    セバスチャン・オジエ WRC ラリー・モンテカルロ

    豊田 章男 (TGR-WRT会長)
    記念すべき“セブのモンテカルロ10回目の優勝”で今シーズンの幕を開けることができました。
    2019年までのセブは色々なクルマでモンテカルロを6連勝。トヨタに来てくれた2020年からは1年おきに2位と1位の繰り返し…。その法則があったので今年は絶対に勝ってくれると思っていました。
    セブ、モンテカルロ10回目の優勝おめでとう!来年はそろそろ法則を破ってもらっていいと思っています。

    昨シーズンは、最終戦の最終日の最終ステージまで、ヒョンデと戦い続けた本当に楽しいラリーでした。但し、それはラリーファンとしての気持ちです。チームの一員としては苦しい気持ちになることの方が多いシーズンでした。

    今年はチームの一員としても“心の底から楽しいラリーだった”と思えるようなシーズンにしていきたいと思っています。そして、その気持ちを、またラリージャパンで味わいたい!
    ヤリ-マティ代表、ユハ代表代行、ドライバーのみんな、コドライバーのみんな、そして、チームのみんな、よろしくお願いします!わかっていると思いますが、今年のラリージャパンは最終戦じゃないですからね…

    ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
    本当に嬉しい気持ちです。きっと、これ以上いいスタートは望めないでしょう。チームとして最大の60ポイントを獲得し、総合でも1-2-4フィニッシュを達成し、セバスチャン・オジエがラリー・モンテカルロ10回目の勝利を獲得するという、本当に素晴らしい、そして他に類を見ない偉業を成し遂げることができました。最後までコンディションは非常に厳しく、今朝のタイヤ選択は大きなストレスを感じるものでした。なぜなら、ルートノートクルーがステージを走り終えた後に、路面が凍結したからです。残念ながら、サミと貴元はコースアウトしてしまいましたが、彼らが安全策を選ぶように私がプッシュするべきでした。彼らにとって、このラリーは経験を積むことが全てでした。他のドライバーたちのおかげで最終的には上手くいったので、彼らに感謝したいと思います。とても見どころの多いラリーでしたし、今年はきっとエキサイティングなシーズンになると思います。

    エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
    今回は典型的なラリー・モンテカルロとなり、ここ数年よりも少し過酷な週末でした。ですので、最後にポイントを獲得してフィニッシュすることができてとても嬉しく思います。今日は、非常に難しいコンディションで始まりました。最後の最後で、スタッドタイヤを4本選ぶという変更に踏み切りましたが、果たしてそれが正しい判断だったかどうかはわかりませんでした。結局、2つの選択肢にそれほど大きな違いはなかったようで、最後のパワーステージはかなりスリリングな展開になりました。フィニッシュまであと数コーナーというところで危ない瞬間がありましたが、幸いにも無事に切り抜けることができました。

    カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)
    モンテカルロは常にタフなラリーですが、今年は特にそうでした。個人的には、かなり難しい週末になってしまいました。望んでいたような結果やペースは得られませんでしたが、最終的には多くのポイントを獲得することができたので満足しなければなりません。今日は自分たちにとって悪くない一日となり、ベストを尽くし、安定性を保ち続けたことが報われました。チームに感謝します。次はスウェーデンなので、どうなるのか楽しみです。

    セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 17号車)
    このラリーで10回目の優勝を飾ることができたのは素晴らしいことですし、信じられないほど幸せで、誇らしい気持ちです。このラリーは、私がラリードライバーになるという夢を与えてくれたものです。ですから、シーズンでもし1イベントだけ勝てるとしたならば、常にこのラリーを選びます。今年は最後のステージまで大接戦でした。コンディションの変化や難しいタイヤ選択、そして最後までプレッシャーを感じ続けるなど大変でしたが、なんとかうまくコントロールすることができたので良かったです。確かに危ない場面もありましたが、このラリーで勝つには運も必要だと思います。チームにとって最高のスタートが切れたので、これ以上は望みようがありません。

    勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
    朝最初のステージがかなり難しいコンディションになることは分かっていましたが、凍結した右コーナーに差しかかった時、ペースノートにその情報が反映されていませんでした。かなり速度を落としてコーナーに進入したのですが、それでもクルマがワイドに脹らんで小さな溝に落ちてしまい、そこから抜け出せなくなってしまいました。それまでは、特に土曜日はペースも良かったので、かなり良い戦いができていたと思います。残念ですが、次のラリー・スウェーデンに向けて集中し、チームのために良い仕事ができるように頑張ります。

    サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
    今日のアプローチはこれまでと同じで、特にハードにプッシュするつもりはありませんでした。ただ、予想外の凍結したブレーキングポイントが一ヶ所あり、そこでミスを犯してしまいました。それまではすべて計画通りに進んでいたので、残念な結末となってしまいました。特に土曜日は、タイムが良くなり、フィーリングも良くなり、自信もかなりつきました。すべてがうまくコントロールできているように感じていただけに、このような結末を迎えるのは残念ですが、今回の事から学び、次のスウェーデンに臨みたいと思います。

    ラリー・モンテカルロの結果
    1 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) 3h19m06.1s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +18.5s
    3 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +26.0s
    4 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +54.3s
    5 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +59.0s
    6 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +5m44.2s
    7 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1)+10m15.1s
    8 ヨアン・ロッセル/アルノー・デュナン(シトロエン C3 Rally2)+10m26.8s
    9 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ(シュコダ Fabia RS Rally2)+11m40.7s
    10 エリック・カミリ/ティボー・デ・ラ・アイユ(ヒョンデ i20 N Rally2)+13m14.6s
    R 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1)
    R サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1)
    (現地時間1月26日18時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

    第1戦終了時点でのドライバー選手権順位
    1 セバスチャン・オジエ 33ポイント
    2 エルフィン・エバンス 26ポイント
    3 アドリアン・フォルモー 20ポイント
    4 カッレ・ロバンペラ 18ポイント
    5 オィット・タナック 11ポイント
    6 ティエリー・ヌービル 9ポイント
    7 ジョシュ・マッカーリーン 6ポイント
    8 ヨアン・ロッセル 4ポイント
    9 ニコライ・グリアジン 2ポイント
    10 エリック・カミリ 1ポイント

    第1戦終了時点でのマニュファクチャラー選手権順位
    1 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 60ポイント
    2 Hyundai Shell Mobis World Rally Team 36ポイント
    3 M-Sport Ford World Rally Team 11ポイント

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、2月13日から16日にかけて、スウェーデン北部のウーメオーを中心に開催される、第2戦「ラリー・スウェーデン」です。雪と氷に覆われた森林地帯の未舗装路が舞台となるこのイベントは、2025年もシーズン唯一のフルスノーイベントとなる。ステージは全て積雪路となり、ラリーカーは金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用の「スタッドタイヤ」を装着して走行。かたく締まった雪道や凍結路にスタッドがしっかりと食い込むことで、非常に高いグリップが得られます。そのため平均速度は例年非常に高く、WRCの全イベントの中で3本の指に入る超高速ラリーとなる。