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  • 【WEC】 トヨタ:2017 WEC 第7戦 富士6時間 公式練習レポート

    【WEC】 トヨタ:2017 WEC 第7戦 富士6時間 公式練習レポート

    2017年FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間レースが開幕。初日となる13日(金)は生憎の雨模様の中で2回の公式練習セッションが行われた。

    TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは、ウェットコンディションでのデータ収集とセットアップ作業をこなすも、赤旗中断により周回数は限られることとなった。

    FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦 富士6時間レースは、10月13日(金)に静岡県駿東郡小山町の富士スピードウェイで開幕、出場26台が日曜日の決勝レースに向けて公式練習初日のセットアップを開始した。

    TOYOTA GAZOO Racingにとって、年に1度のホームレース。多くのファンの皆様の応援に加え、富士スピードウェイから僅かの距離にあるトヨタ東富士研究所のWEC関係者、さらにはトヨタの社員も期待を込めて2台のTS050 HYBRIDの活躍を支える。

    しかし、公式練習初日の富士スピードウェイは時折、激しい雨に見舞われ、TOYOTA GAZOO Racingも、このレースが最後のWEC富士6時間レースとなるライバル勢も、出鼻をくじかれる形となった。週末は3日間とも富士スピードウェイは雨に見舞われる予報で、チームは初日から雨のセッティングに注力した。

    富士スピードウェイはTOYOTA GAZOO Racingにとって相性の良いサーキット。WECの開催が始まった2012年以来、過去5年間に4勝を挙げている。現在のTOYOTA GAZOO Racingの6人のドライバーは、ホセ・マリア・ロペスを除く5人が富士のレースで勝利を経験している。ロペスにとっては、初めての富士スピードウェイだが、1日中続いた悪天候のために、十分な走行が出来なかった。それでも公式練習2回目では1分39秒202のセッション最速タイムを記録している。

    各チームともに、公式練習1回目には、一昨日までの暖かな気候から12℃と急降下した気温と時折の激しい雨のために、十分なデータの取得が出来なかった。とはいえ、TOYOTA GAZOO Racingは、予想される雨の決勝レースに向けて可能な限りの性能発揮を狙ったセッティングを試し、同時にミシュラン・ウエットタイヤの性能確認を行った。

    雨に見舞われた公式練習1回目では、TOYOTA GAZOO Racingの#7号車が1分36秒010で3番手、#8号車は1分36秒105で4番手となった。トップタイムはライバル#1号車の1分35秒527。そして公式練習2回目は、赤旗で長い中断があったが、#7号車のロペスが1分39秒202のベストタムを叩き出した。#8号車トヨタは3番手となった。

    明日10月14日(土)は公式練習3回目と公式予選が行われる。公式練習3回目は午前10時半から、LMPクラスの公式予選は午後3時から20分間で行われる予定。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習第1回目: 3番手 (1分36秒010), 38周
    公式練習第2回目: 1番手 (1分39秒202), 7周

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
    公式練習第1回目: 4番手 (1分36秒105), 38周
    公式練習第2回目: 3番手 (1分41秒413), 6周

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車):
    雨にたたられ、ファンの皆様には残念な一日になってしまいました。慣れ親しんでいるホームコースに戻って来られるというのはいつでも最高の気分ですが、今日はあまり多くの走行は出来ませんでした。ウェットコンディションで最大限のパフォーマンスを引き出すべくセットアップを試みましたが、明日も更にバランス向上を目指し作業を続けます。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車):
    今日は天候に恵まれなかったので、あまり話すことはありません。午前中の公式練習1回目でいくつかのプログラムをこなせましたが、走行時間が少なかった午後は多くのトライは出来ませんでした。全てのチームが同条件ですので、この限られた状況から最良の結果を導き出し、明日も全力で作業を続けます。明日はもう少し天候が良くなってくれることを期待しています。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車):
    かなりの雨となってしまいました。午前中はある程度走ることが出来ましたが、午後はほとんど走れない状況でした。まだやるべきことはたくさんあり、今日の結果で結論を出すのは早過ぎます。明日の天候次第ですが、一歩一歩着実にセットアップを進めていくだけです。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車):
    天候を除けば、富士に戻って来たことを楽しんでいます。特に公式練習2回目がほとんど走れなかったことで、ファンの皆様には申し訳なく思います。午前中の公式練習1回目で、数種類のウェットタイヤを試し、データを得ることが出来たので、午後はそれをもとにしたセットアップを試したかったのですが、明日やるしかありません。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車):
    日本に戻って来て、日本のファンの皆様とお会い出来てとても嬉しく思います。残念ながら今日はコンディションに恵まれず、あまり多く走ることは出来ませんでした。少なくとも公式練習1回目でデータは得られたので、それを分析し、予選と決勝に向けてセットアップの方向性を見つけていきます。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車):
    大好きな富士に戻ってこられたのは素晴らしいです。ベストを尽くしたものの、コンディションが悪過ぎて、私は公式練習2回目を走ることが出来ませんでした。しかし、午前中の公式練習1回目での感触は良く、バランスを取るための作業は進みましたが、午後にそれを検証するまでに至りませんでした。

  • 【WEC】 富士6時間レース フリー走行1回目:ポルシェが1-2体制

    【WEC】 富士6時間レース フリー走行1回目:ポルシェが1-2体制

    FIA 世界耐久選手権(WEC) 第7戦 富士6時間レースが開幕。悪天候のなかフリー走行1回目が行われ、ポルシェ #1号車がトップタイムを記録した。

    今大会は、今季限りでWEC LMP1カテゴリーから撤退を発表しているポルシェとトヨタが日本て戦う最後の機会となる。

    富士スピードウェイはTOYOTA GAZOO RacingにとってWECカレンダーの一戦というだけの存在ではない。約1000馬力を発揮するハイブリッド・パワートレーンが開発されたのは、サーキットから20km程しか離れていない、トヨタ東富士研究所であり、まさに生まれ故郷でのレースでもある。

    13日(金)の富士スピードウェイは雨。11時から90分のフリー走行1回目が行われた。

    トップタイムはポルシェ #1号車(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ)の1分35秒257。2番手にもポルシェ #2号車(アール・バンバー/ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー)が続いた。

    トヨタ #7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)が3番手、トヨタ #8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/アンソニー・デビッドソン)が4番手に続いた。

    LMP2クラスはジャッキー・チェン DCレーシングの#37号車、GTE ProラスはポルシェGTチームの#92号車、GTE Amはスピリット・オブ・レースの#54号車がトップタイムを記録した。

    WEC 第7戦 富士6時間 フリー走行1回目 結果

    順位 No. ドライバー チーム/車種  
    1 1 ニール・ジャニ
    アンドレ・ロッテラー
    ニック・タンディ
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    1分35秒527
    2 2 ティモ・ベルンハルト
    アール・バンバー
    ブレンドン・ハートレー
    ポルシェLMPチーム/
    ポルシェ919ハイブリッド
    1分35秒600
    3 7 小林可夢偉
    マイク・コンウェイ
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1分36秒010
    4 8 中嶋一貴
    セバスチャン・ブエミ
    アンソニー・デビッドソン
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    1分36秒105
  • 【WEC】 ポルシェ:2017 WEC 第7戦 富士6時間プレビュー

    【WEC】 ポルシェ:2017 WEC 第7戦 富士6時間プレビュー

    ポルシェは、FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦(全9戦)に特別な思いを伴って参戦する。なぜなら10月15日に日本最高峰である富士山の麓にある富士スピードウェイで開催されるレースにおいて、最終戦を待たずにタイトル獲得が決定する可能性があるからだ。

    このサーキットには、「スピードウェイ」の名に相応しく1.5 kmにおよぶストレートが設定されている。空力関係のセッティングによっては、トヨタおよびポルシェいずれのル・マン・プロトタイプも300 km/hの壁を突破する可能性がある。

    後半のタイトで曲がりくねったコースによって、セッティング作業が困難となり、微妙な調整が要求される。完璧な形状を誇る標高3,776メートルの火山である富士山の麓の地域は、晩夏の温暖な気候もしくは予想しづらい秋の天候になると考えられる。

    現在159ポイントでチャンピオンシップをリードしているアール・バンバー(ニュージーランド)/ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)組のポルシェ919ハイブリッドが108ポイントで続くトヨタ陣営の中嶋一貴(日本)とセバスチャン・ブエミ(スイス)より前でゴールすれば、新たなドライバーチャンピオンに輝くことになる。

    現世界チャンピオンであるポルシェ919ハイブリッド2号車のニール・ジャニ(スイス)/アンドレ・ロッテラー(ドイツ)/ニック・タンディ(イギリス)組は、現在83ポイントの4位。ポルシェが富士で今シーズン4回目の1-2優勝を達成した場合、ポルシェは3年連続でマニュファクチャラーズの世界チャンピオンシップを獲得する。ただし、富士戦ではポルシェではなくホームのトヨタが本命だ。WECの全9戦中6戦終了時点で、ポルシェは242ポイント、トヨタは168.5ポイントとなっている

    フリッツ・エンツィンガー (LM P1担当副社長)
    「6時間のレースでは、計算は役に立ちません。富士の長いストレートはエンジニア達にとって最後まで課題で、コース後半の曲がりくねった部分での混雑したトラフィックには常に高いリスクがつきまといます。私達は、両方のチャンピオンシップタイトル再防衛に向けて進んでいますが、油断はできません。現在までに、ポルシェ919ハイブリッドは64レースにおいて59回、完走を果たしています。常に距離を伸ばすことが鍵となります」

    アンドレアス・ザイドル (チーム監督)
    「エアロダイナミクスの面では、富士スピードウェイはレースカーに矛盾した条件を突き付けてきます。1周4.5 kmのコース中、1.5 kmは普通の直線で、ここでは空気抵抗を最小限に抑える必要があります。しかし、16あるコーナーではダウンフォースが必要です。レギュレーションでは、1シーズン中に2種類のエアロキットの使用が許可されています。ひとつはローダウンフォース(低空気抵抗)のル・マン・パッケージで、もうひとつはハイダウンフォースキットです。今回のレースに向けてはデータとシミュレーションを慎重に分析し、ハイダウンフォースキットを選びました。私達は規定の範囲内でこれをミディアム寄りのダウンフォースにセッティングします」

    ニール・ジャニ(ポルシェ919ハイブリッド カーナンバー1)
    「私達にとって、2017年のアジアラウンド初戦は非常に困難なレースになるでしょう。先のオースチン戦ではトヨタが強さを取り戻しました。そしてトヨタは昔から自国でのレースでは好調であることが多いです。ストレートでは私達より彼らの方が速いと思います。2016年は、予選と決勝のラップタイムが非常に接戦で、6時間後には、3メーカーのプロトタイプが17秒の間に次々にフィニッシュしました。話は変わりますが、サーキットから見る富士山は美しいですよ」

    アンドレ・ロッテラー(ポルシェ919ハイブリッド カーナンバー1)
    「2003年に、私は富士スピードウェイで人生が一変するほどの体験をしました。当時、私はフォーミュラ・ニッポンのテストを担当していて、その後3年間、御殿場に住みました。現在、私は全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦しており、東京に家があります。私は日本が大変気に入っているので、2012年のWECカレンダーに富士スピードウェイが組み込まれたときは本当に嬉しかったです。ファンの皆さんはすばらしく、知識も非常に豊富です。富士スピードウェイは、最高の景色に囲まれたすばらしいサーキットです。特にこのサーキットの2番3番の高速コーナーが好きです。残念ながら富士でのLMP1レースで優勝したことはありません。そろそろ流れを変えるときです」

    ニック・タンディ(ポルシェ919ハイブリッド カーナンバー1)
    「私にとって、富士スピードウェイは象徴的なサーキットで、日本にはこのような偉大なモータースポーツの伝統があります。世界選手権での富士戦はいつでも重要なレースです。もちろん、ファンの皆さんは非常に情熱的で、毎回大観衆になります。このクルマには『地元のヒーロー」であるアンドレも乗り込むので、ますます応援してもらえることを期待しています」

    アール・バンバー(ポルシェ919ハイブリッド カーナンバー2)
    「富士スピードウェイにはさまざまな思い出があります。2014年には、カレラカップ アジアのレースで優勝しましたが、2015年のWECレースでは、アウディと接触して表彰台を逃しました。しかし、私にとって日本でのレースは愉しいもので、日本文化が大好きです。トヨタという強力なライバルのため、非常に厳しい週末を迎えることになると思いますし、高低のダウンフォースのバランスが大きく影響すると思います。富士スピードウェイで私が好きなコーナーは、中盤の大きな右コーナー、100 Rです」

    ティモ・ベルンハルト(ポルシェ919ハイブリッド カーナンバー2)
    「日本のモータースポーツ文化とファンの皆さんの知識の深さは驚くべきものです。プレゼントをいただく機会も多く、私はそういうところが好きです。サーキットでは、トヨタと厳しい戦いになるでしょうし、富士でどの車両コンセプトがベストであるかが証明されること、および誰がサーキットのさまざまな条件のより優れたクリアポイントを見いだすかを目の当たりにするのがエキサイティングです。セクター1と2は非常に高速です。スタート/フィニッシュのストレートはシーズン中最長で、300Rも全開です。しかし狭いコーナーが連続するセクター3は、タイヤの摩耗という点でも非常に重要です」

    ブレンドン・ハートレー(ポルシェ919ハイブリッド カーナンバー2)
    「私達全員、再び日本でレースできることに喜んでいます。昨年はトヨタが勝利し、今年も自国のレースで手強くなるという予感がします。私達は全力を出し切らなければならないでしょうし、シーズン5勝目を国に持ち帰らなければなりません」

  • トヨタ 「WECに関する将来については近々に決定される予定」

    トヨタ 「WECに関する将来については近々に決定される予定」

    トヨタは、WECに関する将来について議論中であり、今週末のホームレースである富士スピードウェイで発表するとは限らないとしている。

    9月初旬、WECは大幅な見直しを発表したが、トヨタはLMP1計画についてコメントを避けていた。しかし、その後、ホームグランプリとなる富士スピードウェイで開催される第7戦での発表が示唆されていた。

    TOYOTA GAZOO Racingは、9日(月)に富士6時間に関するプレスリリースを発表。日本語のリリースでは今後に「トヨタのWECに関する将来については、現在検討中であり、近々に決定される予定である」の一文のみだったが、英文ではより詳細にその点に触れている。

    「トヨタのWECに関する将来の議論はすべてのステークホルダーとともに進められている。これらは様々なメディア報道の対象となっており、制度は様々であり、10月中には決定される見込みである。必ずしも富士のイベント中とは限らない」

    トヨタは、伝統的に10月後半にモータスポーツプログラムについて承認を行う。したがって、WECプログラムの続行、もしくは撤退に関しては10月末あるいは11月初旬まで発表されない可能性がある。
    トヨタ TS050ハイブリッドの開発を行っているケルンのトヨタ・モータースポーツでは、来シーズンもWECを継続することを前提に作業が進められていると考えている。

    仮にトヨタがLMP1クラスへの参戦を継続したとしても、それは今後ル・マン24時間レースを最終戦とするための調整として1シーズンで2回ル・マンを開催する“スーパーシーズン”となる2018/2019シーズンのみになると考えられている。

    トヨタは、2018年までWEC参戦をコミットしているが、7月にポルシェ撤退の噂が広まった際に、テクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンはファクトリーのライバルがいることが必要であり、見直さなければならないと述べていた。

    しかし、先週、プジョーはWEC復帰の可能性を事実上否定しており、来季のLMP1クラスで自動車メーカーはトヨタのみとなる可能性がある。

  • 【WEC】 トヨタ:2017 WEC 第7戦 富士6時間プレビュー

    【WEC】 トヨタ:2017 WEC 第7戦 富士6時間プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingはこの週末、再び表彰台の頂点を目指すべく、2017年FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦の舞台となるチームのホームグラウンド、富士スピードウェイへと臨む。

    雄大な富士山を間近に仰ぎ見る、耐久レースの聖地でもある富士スピードウェイが、2012年にWECの一戦に加えられて以来、トヨタは5戦中4勝と圧倒的な強さを見せて来た。

    前戦、米国テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズでは、最後まで白熱した首位争いを繰り広げたトヨタは、地元ファンの皆様の前で、母国レースでの今季3勝目を目指す。

    昨年のWEC富士6時間レースで優勝を飾った小林可夢偉とマイク・コンウェイは、ホセ・マリア・ロペスと共にTS050 HYBRID #7号車で2年連続勝利を目指す。#8号車は中嶋一貴とセバスチャン・ブエミに、前戦は欠場したアンソニー・デビッドソンが復帰し、今季3勝目を狙う。

    富士スピードウェイはTOYOTA GAZOO RacingにとってWECカレンダーの一戦というだけの存在ではない。約1000馬力を発揮するハイブリッド・パワートレーンが開発されたのは、サーキットから20km程しか離れていない、トヨタ東富士研究所であり、まさに生まれ故郷でのレースでもある。

    このため、ドライバーやチーム関係者は、週の初めから協力関係企業やトヨタ本社、東富士研究所などを訪れ、多くの関係者様や従業員からの歓迎を受けるが、その声援が大きな力となっている。

    富士スピードウェイは、東京都心から約110km西に位置し、1965年の開設以来、様々な変革を経て来た。開設当時は、1周6Kmのコースの第1コーナーは、名物「30度バンク」を備えたオーバルセクションに続いたが、その後1974年にオーバルセクションは廃止され、現在は全長4.563Kmとなっている。

    富士スピードウェイでは、1967年以来6時間レースや1,000kmレースなどの数多くの耐久レースが開催されており、トヨタは2000GTやトヨタ7、グループC車両そして現在のHYBRID車両で参戦し続け、通算11勝を挙げている。

    今大会は、今季限りでWEC LMP1カテゴリーから撤退を発表しているポルシェとトヨタが日本て戦う最後の機会となる。これまで幾多の激戦を繰り広げたライバルに最大の敬意を払うと共に、トヨタの母国で優勝を飾ることに全力を尽くす。

    トヨタのWECに関する将来については、現在検討中であり、近々に決定される予定である。

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム 代表:
    トヨタにとってホームレースとも言える富士スピードウェイでレースを迎えることに心が高揚しています。ル・マン24時間以後では、富士6時間が最も重要なレースです。我々は、ここでこれまでに素晴らしい実績を残して来ましたし、再び輝かしい成果を挙げるために最大限の努力を尽くします。トヨタ東富士研究所に勤務していたチームスタッフも多く、仲間や、熱い応援を下さるファンの皆様にお会い出来ることを楽しみにしています。勝利に向かってチーム一丸となり、今週末のレースに臨むつもりです。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車):
    この素晴らしいTS050 HYBRIDと共に日本のファンの皆様の前でレースが戦えるのを本当に楽しみにしています。もちろん、私自身はスーパーフォーミュラでも戦っていますが、世界選手権という舞台は特別です。これまでの3レースに比べれば力強いレースが出来ると予想していますし、地元のファンの皆様と共に勝利を目指して戦います。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車):
    我々は昨年の富士では勝利しましたし、トヨタはいつも良いレースが出来ているので、再び高い競争力で戦えるものと期待しています。日本を訪れるのはいつも楽しみで、我々のチームにとってはホームレースということで更に特別です。富士スピードウェイはメカニカルグリップとパワーが要求されるサーキットで、基本的に我々のTS050HYBRIDに向いているので良いレースが出来ると思っていますし、もちろん勝利を狙います。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車):
    富士スピードウェイは他のWEC開催サーキット同様、私にとって初めて走るサーキットなので、まずはレイアウトを学ぶ必要があります。トヨタのホームレースということで、多くのファンの皆様が来てくださると聞いていますし、お会いするのが本当に楽しみです。満足の行くレースが出来ることを望んでいます。マイク、可夢偉、そしてチーム全員が素晴らしい仕事をしてくれていますし、上位争いが出来るはずです。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車):
    自分の母国でレースを戦えるというのは素晴らしい事ですし、今週末のレースをとても楽しみにしています。富士は私にとっても大好きなコースのひとつですし、何年も、様々な日本のレースカテゴリーで戦っているので、全て良く知り尽くしています。我々は充分な速さを見せられると思っていますし、個人的にも2012年、2013年のように表彰台の中央に立つことを目指します。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車):
    富士はトヨタにとってのホームレースなので、とても重要なイベントです。昨年もチームが勝利を挙げており、良いレースが出来るはずと思っていますし、良い週末になることを期待しています。ここ数戦、表彰台には上っているので、狙っているのは3位以上でのフィニッシュです。更なるパフォーマンスを引き出すべく全員が努力を続けて来ており、シーズン終了までにもう何勝かしたいと思っています。

    アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車):
    富士で再びレースの現場に戻れるのが楽しみです。特に、日本のファンの皆様やトヨタ関係者の方々の目の前でレースを戦えるというのはとても嬉しいことです。オースティンで戦っていたチームをヨーロッパから応援し、その戦いぶりは戦列復帰への大きな励みになりました。基本的に我々のTS050 HYBRIDは富士に向いていると思うので、素晴らしいレースが出来るものと期待しています。

    TOYOTA GAZOO Racingの富士6時間における戦績:
    2012 #7: 予選1番手 決勝1位
    2013 #7: 予選3番手 決勝1位 #8: 予選2番手 決勝27位
    2014 #7: 予選4番手 決勝2位 #8: 予選1番手 決勝1位
    2015 #1: 予選5番手 決勝5位 #2: 予選6番手 決勝6位
    2016 #7: 予選3番手 決勝4位 #8: 予選4番手 決勝1位

  • 【WEC】 プジョー、WEC復帰の可能性が事実上消滅

    【WEC】 プジョー、WEC復帰の可能性が事実上消滅

    プジョーは、2018年以降も世界ラリークロス選手権に専念することを発表。FIA 世界耐久選手権(WEC)のLMP1への復帰の可能性は事実上消滅した。

    プジョーは、2020年の新しいルール策定に参加しており、2020年シーズンからWECのLMP1クラスへのワークス復帰が噂されてきた。

    1992年、1993年、2009年にル・マン24時間レースを制しているプジョーは、今シーズン限りでポルシェが撤退し、自動車メーカーがトヨタだけとなるLMP1クラスの唯一の希望とみられてきた。

    しかし、プジョーは、2018年以降も9度のWRCチャンピオンであるセバスチャン・ローブとHansen Motorsportsともに世界ラリークロス選手権に専念していくことを発表。さらに将来的なラリークロスの電気自動車化を支援していくと述べた。

    だが、そこにWECについての言及は一切なく、事実上、WEC復帰を否定するカタチとなった。

    プジョーのブランド責任者であるジャン・フィリップ・イペラートは「ブランドは独自のエネルギー転換をともなくアイデアとともに、当たらなチャレンジに取り組みたいと考えている。また、新しい顧客、新しい世代と強固かつユニークな繋がりを作り出していきたい」とコメント。

    「ブランドは、2023年までにモデルの80%の電気自動車化を提供することを目指す技術計画の一環として、E-WRXの進化をサポートする準備を整えている」

    プジョーの事実上のWEC参戦撤回の発表を受け、ACOフランス西部自動車クラブは声明を発表した。

    「ACOは耐久以外のシリーズでのプログラムを強化するというプジョーの決定を知った。我々はこれを受け入れ、モータースポーツ部門の利益、コスト制限、技術の分野における耐久性、妥当性を証明するため、今後との約束を履行していくしかない。それは、我々と一緒に取り組んでいる他のチームやメーカーが証明することだろう」

    「過去にも頻繁に起こっていたこのような状況を打破するべく、近年必要とされる予算よりもはるかに少ないコストで参戦できるブルーリボンド・カテゴリーを追及していく。我々はこの自然サイクルに耐え、適切な対応を講じるつもりだ」

    「カテゴリーの今後に向けたアプローチはこれまで以上に建設的であり、変化するグローバルな状況において、スポーツカーレースの魅力をより高めるためにより積極的な取り組みを行なっていく」

    トヨタは、2019年末までLMP1クラスへの参戦をコミットしていたが、ポルシェが撤退したことで、来シーズンもWECへの参戦を継続させるかどうかは不透明となっている。

  • WEC:2018/2019シーズン 開催スケジュール

    WEC:2018/2019シーズン 開催スケジュール

    FIA 世界耐久選手権(WEC)の2018/2019シーズンのレースカレンダーが発表された。

    FIA世界モータースポーツ評議会が22日(木)にパリで開催され、WECの2018年のスケジュールが確定した。来季のWECは、今後ル・マン24時間レースを最終戦とするための調整として、1シーズンで2回ル・マンを開催する“スーパーシーズン”として2019年6月まで行われる。以後はウィンターシリーズ化される。

    レース数は8戦と今年よりも少なくなり、スパ・フランコルシャン、ル・マン、シルバーストン、富士、上海、セブリングと6つの会場で開催。バーレーン、ニュルブルクリンク、サーキット・オブ・ジ・アメリカズは外れた。

    第6戦に組み込まれたセブリングは、同じ週末に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のセブリング12時間と差別化するために、時間制ではなく1500マイルという距離制でのレースとなる。

    WEC(FIA世界耐久選手権) 2018/2019シーズン 開催スケジュール

    Rd. 日程 グランプリ レース 国
    1 2018年5月4~5日 スパ・フランコルシャン 6時間 ベルギー
    2 2018年6月17~18日 ル・マン 24時間 フランス
    3 2018年8月18~19日 シルバーストン 6時間 イギリス
    4 2018年10月20~21日 富士スピードウェイ 6時間 日本
    5 2018年11月17~18日 上海国際サーキット 6時間 中国
    6 2019年3月16~17日 セブリング 1500マイル アメリカ
    7 2019年5月3~4日 スパ・フランコルシャン 6時間 ベルギー
    8 2019年6月15~16日 ル・マン 24時間 フランス
  • 【WEC】 トヨタ:2017 第6戦 COTA6時間 決勝レポート

    【WEC】 トヨタ:2017 第6戦 COTA6時間 決勝レポート

    FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦が、テキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で、6時間レースとして行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDは#8号車が3位、#7号車が4位に入賞した。

    予選ではタイヤ選択の失敗などでライバル勢に離されたが、決勝レースではペースを取り戻し、力強い走りを見せた。

    #8号車は、優勝したライバル#2号車から21秒680差の3位表彰台。6時間の総走行距離は1,058kmに及んだ。#7号車は4位に入り、共に貴重な選手権ポイントを獲得した。

    決勝レースのスタートが切られたのは気温30℃の炎天下の正午。午後6時までの6時間に及ぶ長い戦いが始まった。#8号車はセバスチャン・ブエミがスタートを担当、最初から果敢な走行を続け、1周目の終わりにはポルシェ#2号車をかわして2位に上がった。そして、その直後にはマイク・コンウェイがドライブする#7号車もライバルを抜き去り、2位、3位のフォーメーションで序盤が展開された。

    しかし、午後の気温はさらに34℃まで上昇、TOYOTA GAZOO Racingは1スティント毎のドライバー交代を行い、#8号車はブエミから中嶋一貴に、#7号車はコンウェイからホセ・マリア・ロペスに交代した。2台のTS050 HYBRIDはこのピットストップではタイヤ交換を行わず、ドライバー交代と同時にタイヤも交換も行ったポルシェをかわして#8号車が首位でレースをリードした。しかし、ハードコンパウンドのタイヤを選択していた#8号車と異なり、ソフトコンパウンドでレースをスタートしていた#7号車はタイヤ摩耗が激しくなり、ライバル#1号車と競り合いを繰り返した後に4位に後退した。

    2回目のピットストップで、#8号車はステファン・サラザン、#7号車は小林可夢偉に交代、両車は同時にタイヤ交換を行った。#7号車も#8号車と同じ磨耗の少ないハードコンパウンドタイヤを装着、小林はリズムに乗った走りでサラザンの#8号車をかわし、前を行くライバル#2号車とのギャップを縮めていった。

    レースが半分の3時間を過ぎた頃、壊れたガードレール修復のためにセーフティカーが入り、4台のLMP1-H車が上位で一団になる光景が見られた。しかし、セーフティカーが退場してレースが再スタートを切ると、タイヤを温存して走る2台のTS050 HYBRIDに対して新品タイヤのライバル#2号車が迫り、コンウェイの#7号車は4位に後退、#8号車のブエミも次のピットストップの際に3位に後退した。

    レース終盤に入ると2台のライバル勢が逃げ、2台のTS050 HYBRIDがそれを猛追するパターンが繰り返されたが、最終的にライバルの牙城を破ることが出来ず、チェッカーフラッグが振り下ろされた午後6時、中嶋の操る#8号車は優勝したライバル#2号車から遅れること21秒956で3位、小林の#7号車はさらに13秒070遅れて4位でレースを終えた。レース後、#7号車はLMP2カーとの接触に対して10秒のペナルティタイムが加算されたが、順位に変動はなかった。

    次戦第7戦は、TOYOTA GAZOO Racingの地元である富士スピードウェイで行われる6時間レースとなる。ここ3戦勝利から見放されているTS050 HYBRIDだが、母国のファンの皆様に今季3勝目をプレゼントすべく、万全の体制で臨む。第7戦富士6時間の決勝レースは10月15日(日)、午前11時にスタートを切る。

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザン)
    決勝: 3位、 192周、ピットストップ 6回、スターティンググリッド:3番手、最速ラップ(1分47秒556)

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    決勝: 4位、 192周、ピットストップ 6回、スターティンググリッド:4番手、最速ラップ(1分47秒391)

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表

    期待通りにいかなかった昨日の予選結果を挽回すべく、決勝レースではチームの懸命な努力によりライバル勢に肉薄し、僅差の接戦をファンの皆様にお届け出来たことは嬉しく思っています。皆様に我々のファイティング・スピリットをご覧い頂けたと思います。ピット時間を可能な限り短くするという戦略も上手く行きましたし、非常に暑く、厳しいコンディションの中で戦ってくれたドライバーや頑張ってくれたチームのスタッフには感謝をしたいと思います。優勝したポルシェ・チームに祝福を送ります。我々自身は、勝てなかったことは、残念ですが、今日のレースで発揮出来たパフォーマンスは、ホームレースとなる次戦富士へ向けて大きな自信に繋がりました。今度こそは表彰台の真ん中に立つべく、富士スピードウェイへと向かいます。

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

    ライバル勢とのバトルに全力を尽くしました。今日の#7号車の戦闘力は高かったので、もう少しポイントを取りたかったのですが、残念ながら、それにはわずかに速さが足りませんでした。しかし、前戦メキシコから速さを取り戻せたことは良い兆候ですし、更にレベルを上げて富士へ向かいます。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)

    私が担当した第1スティントの後はとても調子がよく、行けると感じていたのですが、次のスティントではタイヤのグリップが厳しくなり、タイムを失いました。セーフティカー導入も我々には味方せず、ライバル#2号車の接近を許してしまいました。全体的に見れば、やや残念な結果ではありましたが、昨日の予選を考えれば力強さを見せられた決勝だったと思います。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)

    今日は少し複雑な気分です。ライバル#1号車とのバトルを楽しみ、良いレースが出来たのでその点では嬉しいですが、一方で4位は、勝つためにここに来た我々にとっては、レースの内容に見合ったものとは言い難い結果です。しかし、我々は諦めることなく、予選の後にはしっかり速さを取り戻せたことは良かった面でした。次戦は更なる速さを見せられることを願っています。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

    私の最初のスティントでは首位でレースをリードすることになり、期待以上で良い気分で走れました。我々の走行ペースは良く、後続との差をコントロールすることも出来たのですが、レース終盤、ややスピードを失ってしまいました。3位という結果だけ見れば前戦メキシコと同じですが、今回のレースでは大きな進歩を遂げました。上位争いが出来たので、次戦の富士、そして残りのシーズンへ向けては更に良いレースが出来ると思います。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)

    正直なところ、昨日の予選を終えた時点では、我々はライバル勢に離されてしまい、バトルは出来ないのではないかと心配していました。しかし、中盤、摩耗したタイヤでも良いペースで走ることが出来ました。上位を争うために、混雑したコース上で他のクラスの車両をパスして行くのは大変でしたが、可能な限りハードに攻めました。しかし、最後はややペースが落ち、勝利を争うまでには至りませんでした。

    ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #8号車)

    再び皆と共に表彰台に上がることが出来て嬉しいです。セバスチャンと一貴、そしてチーム全員が素晴らしい仕事をしてくれました。予選の後、少し気落ちしていたのですが、決勝は力強いレースで、接近戦を繰り広げることが出来ました。富士へ向けてTS050 HYBRIDを改良すべく更なる努力が必要ですが、富士では毎年速さを見せていますし、期待しています。

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    【WEC】 第6戦 COTA6時間レース 結果:ポルシェが1-2フィニッシュ

    FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)6時間レースの決勝レースが16日(土)に行われれ、ポルシェの2号車が優勝。1号車も2位に続き、ポルシェが1-2フィニッシュを達成した。

    レースは後半からポルシェが1-2体制で優位に進める展開。そして、残り8分でポルシェはチームオーダーを発令。チャンピオンシップで優位に立つ#2号車(アール・バンバー/ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー)を前に出した。

    3位表彰台はトヨタ #8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/アンソニー・デビッドソン)が獲得。4位にはトヨタ #7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)が続いた。

    LMP2クラスは、シグナテック・アルピーヌ・マットムート #36号車、GTE ProクラスはAFコルセ #51号車、GTE Amクラスはアストンマーティン・レーシング #98号車が優勝した。

  • 【WEC】 トヨタ:2017 第6戦 COTA6時間 公式練習初日レポート

    【WEC】 トヨタ:2017 第6戦 COTA6時間 公式練習初日レポート

    FIA WEC(世界耐久選手権)第6戦COTA(Circuit of the Americas)6時間レースが行われるアメリカ・テキサス州オースティンは、真夏の気温35℃。その灼熱の太陽の下で公式練習走行が始まった。

    第3戦ル・マンから勝利に見放されているTOYOTA GAZOO Racing。シーズン後半に入り、母国日本での戦いを次戦に控え、ここアメリカでのレースは落とせない大切な1戦。

    走行初日となる今日は正午からと午後4時半から、それぞれ1時間半の公式練習走行が行われ、2台のTS050 HYBRIDは明日の公式練習走行3回目に続く公式予選、そして土曜日の決勝レースに向けての車両調整を進めた。

    今回のCOTA6時間レースでは、ドライバーの変更があった。#8号車のレギュラー・ドライバーであるアンソニー・デビッドソンが個人的な理由で欠場、代わりにステファン・サラザンが中嶋一貴、セバスチャン・ブエミと共に名前を連ねた。サラザンは昨年までのTOYOTA GAZOO Racingレギュラー・ドライバーであり、今年は第2戦スパ・フランコルシャン6時間と第3戦ル・マン24時間でTS050 HYBRIDを走らせている。しかし、その2戦のTS050 HYBRIDはロー・ダウンフォース空力仕様。今回の公式練習走行1回目が、ハイ・ダウンフォース空力仕様車での初走行となった。とはいえ、サラザンは、COTAで2013年と2016年の2回表彰台に上る実績を挙げており、今日の走行も余裕を持って臨んでいる。

    COTAは1周が5.51kmの長いコース。第1コーナーへの急激な上り、それに続くS字コーナーは高レベルのバランスが要求され、ドライバーにも高度のドライビング技術が求められる。TOYOTA GAZOO RacingはこのコースでTS050 HYBRIDが最大限の性能を発揮出来るように、メカニカル・セットアップはもとより空力デバイスの最適調整を行った。さらにハイブリッドシステムの出力最適調整、ターボ過給圧調整など、最大効率化のための全ての要素に対して車両セットアップが行われた。

    週末のレースで最も心配されるのは高い気温。今日も練習走行中の最低気温が30℃を下回ることはなく、パワートレインの冷却、タイヤの摩耗などが最大のポイントになる。ミシュランは今回、高い路面温度に対応するために数種類のタイヤを準備しており、チームはその評価にも追われた。

    本日2回の公式練習走行を終え、#8号車が走り出しでパンクに見舞われた以外は順調にプログラムをこなした。明日、明後日に向けて重要なデータも取得し、今シーズン3勝目に向けて万全な準備が進められている。

    TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
    公式練習第1回目: 4番手 (1分49秒314), 38周
    公式練習第2回目: 3番手 (1分46秒819), 43周

    TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザン)
    公式練習第1回目: 3番手 (1分48秒584), 34周
    公式練習第2回目: 4番手 (1分48秒839), 44周

    小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

    このサーキットのハイスピードセクションでは、しっかり空力ダウンフォースが実感出来、LMP1カーで走るのはとても楽しいです。今日の公式練習はまずまずでしたが、最高のスタートが切れたと言えるまでではありませんでした。様々な評価項目をテストしながらTS050 HYBRIDの最適化に取り組んでおり、効果は出ていますが、まだやるべきことはあります。

    マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)

    TS050 HYBRIDはバランスに若干の問題があったので、ラップタイム改善のためにその原因を探る必要があります。決勝レースへ向けては、タイヤの摩耗が鍵になるでしょう。パフォーマンスを落とさずに、2スティントを1本のタイヤで走り切れるかどうかが非常に重要になると思います。

    ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)

    ここは私にとって初めて走るサーキットなので、今日はとにかく学ぶことが最優先でしたが、とてもこのコースが気に入りました。我々のパフォーマンスと言う点では、前戦メキシコよりは良いスタートが切れたと思います。さらなる改善が必要ですが、可能な限り高い競争力を引き出すべくプッシュを続けます。

    中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

    とても暑い一日でしたが、再びCOTA でTS050 HYBRIDの走行を楽しむことが出来ました。前戦メキシコよりもグリップを感じられ、バランスも向上していたので、運転しての感触は良かったのですが、まだラップタイムでは改良の余地があります。明日も努力を続け、決勝レースへ向けてペースの向上を図ります。

    セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)

    今日の段階でライバルとの競争力を比較するのは、まだ難しいですが、今のところ彼らに及んでいないというのは確かです。明日はラップタイムを向上させて良い戦いへ持ち込めることを願っています。昨年と比べると若干コースの凸凹が増えるなど変わったところもあるので、しっかり合わせ込む必要があります。

    ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #8号車)

    今日のところはタイムでライバルに若干劣っていますが、私自身は、レースの現場に戻れて最高の気分です。チーム、そして、楽しみながら一貴とセバスチャンと共にセットアップ作業を進めています。決勝レースへ向けて全てを最適化し、全力を尽くせば、良い結果がついてくるはずです。

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