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  • フェラーリ、F60の初テストをムジェロに変更

    フェラーリ、F60の初テストをムジェロに変更

    フェラーリは、F60の初テストを来週ポルトガルのアルガルベ・サーキットで行う予定だったが、天候状況を懸念し、イタリアのムジェロで行うことに決定した。

    ポルトガルの天気予報は、月曜と火曜日に雨が降ると予報されている。マシンに大きな変更が施された2009年はテストが重要となるため、フェラーリは2日間テストを無駄することを避けた。

    しかし、多くのチームが月曜日からポルトガルで新車の初走行を行うことが予想されており、フェラーリはこの変更により、他のマシンに対してF60の競争力がどうかを測定することを少し待たなければならない。

    今週初めのムジェロでのシェイクダウンに続き、キミ・ライコネンとフェリペ・マッサは、それぞれ2日間F60での走行を行う予定。

    昨日予定されていたマルク・ジェネによる走行は、悪天候によりキャンセルとなった。

  • フェラーリ F60の空力処理

    フェラーリ F60の空力処理

    レギュレーション変更により、2009年はマシンデザインを大きな制約を受けることになるが、フェラーリはF60に独自の解釈で空力処理を施してきた。

    新しいレギュレーションでは、フロントタイヤの中心部より前方450mmからリアタイヤの中心までは、バージボードを含めたウィングレットの装着が禁止される。

    しかし、フェラーリ F60はフロントサスペンション下やフロントタイヤ後方に、制限ぎりぎりの範囲でバージボードを装着している。

    フロントウイングの中央部分は規定の形状となるため、外側の形状が重要となる。フェラーリ F60はシンプルなウイング設計を採用し、エンドプレートに取りつけられた小型のカスケードウィングで補完している。エンドプレートそのものは、フロントタイヤの外側に向けて湾曲しており、それを補助するために小型のフェンスがフットプレートに追加されている。

    フロントサスペンションのマウント下部には2つの小さなウイングが確認でき、それらはサイドポッドの前面下部の大きなウイングへと続いている。

    フェラーリ F60:フロントウイング外側には小さなプレートを装着 フェラーリ F60:フロントサスペンションマウント下部にバージボード風ウイング

    サイドポッドの前面は、規約で側面衝突保護部分として記述されており、空力の自由が認められるエリアとなる。そのためフェラーリは、より多くのウイングを追加するべく、サイドポッド前面を可能な限り短くしている。

    このエリアは、側面衝突保護構造を含む必要があるが、サイドポット前面上部には、興味深い延長パーツが追加されている。サイドミラーとフロアを繋ぐようにポッドウイングが立っており、後半のバージボードと一体化されている。

    フェラーリ F60:サイドミラーからフロアまで繋がるウイング フェラーリ F60:サイドポッド前面は可能な限り短くされている

    F60は、冷却用として規約で許されるサイドポッドの後方を開口部として最大限に活用している。同様に、両方の排気口部分も最大限に開けられている。

    これらの開口部と18,000rpmのエンジン制限にもかかわらず、サイドポッドはさらなる冷却用の排熱口を必要としており、コークボトル形状は後車軸のラインまで延長され、主要の出口を形成している。

    フェラーリ F60:サイドポットの終点には大きな開口部を確保 フェラーリ F60:後車軸まで排熱口を延長

    ディフューザとリアウイングは、単純に新規約を解釈したように見える。しかし、これらはフロントウイングとサイドポッドの前部とともに、テスト継続中に進化していくことが予想される。

    主要諸元表:フェラーリ F60

  • フェラーリ F60 ステアリング

    フェラーリ F60 ステアリング

    フェラーリ F60のステリング。昨年マシンF2008のステアリングも他チームと比べるとかなり多くのボタンが配置されていたが、F60のステアリングにはさらにボタンやスイッチが増やされ、配置も変更されている。

    まず特徴的なのは、中央右下に配置された「KERS」ダイヤル。もちろん2009年から導入されるKERSを調整するダイヤルだと思われ、右上に配置された「K」ボタンは、KERSのブーストボタンだと思われる。

    機能ごとにカラフルに色分けされているのもフェラーリのステアリングの特徴だ。

    「KERS」ダイヤルの隣には、「FFA」という名のダイヤルが設置された。1/2ごとにメモリが切ってあることから考えると、フロントのフラップを調整するダイヤルかもしれない。2009年からドライバーはフロントウイングの角度を6度の範囲内で1周につき2度変更することが可能となる。中央左には、同じグレー色の+-1/4のボタンが設置されており、となると左上の「F」ボタンは、フラップ角度の決定ボタンかもしれない。

    昨年「F」と「K」の位置に合ったプログラムメニュー入力用の「1」ボタンと「10」ボタンは右側中央に移動となった。カラーリングから考えると、その横のAからLのメモリがあるダイヤルもプログラム選択用のダイヤルかと思われる。

    また、左側にディファレンシャル設定ダイヤルがあるのもフェラーリの特徴。F2008ではIN、MID、EXITと3つのダイヤルが並べられていたが、F60ではINがステアリングを握ったままで操作できる横向きのダイヤルに変更されている。真ん中の大きなダイヤルは、エンジントルクダイヤル。その上にはMIX(燃料の濃度)、左にはREV(エンジンリミッター調整)ダイヤルが配置されている。

    ステアリング下部には、新たに5つのスイッチが増設されているが、XWET、PUNCTの文字からタイヤに合わせて設定を変更するスイッチだと思われる。PUMP(オイル補充?)、R(リバース)、Bf(クラッチミートポイント)、E(エンジンスイッチオフ)などのボタンはステアリング下部にまとめられた。

    KERSや可変フロントウイングの導入で、ドライバーのステアリング操作もレース中のさらなる見どころになるだろう。

    参考までにF2008のステアリング画像。
    フェラーリ F2008 ステアリング

    関連:フェラーリ F60

  • 動画:フェラーリ F60 発表会

    動画:フェラーリ F60 発表会

    フェラーリは12日、2009年F1マシン『F60』を公開した。

    レギュレーションが大きく変わる2009年。その先陣を切って、フェラーリが新車を発表した。新型マシンには予想に反し、F2009ではなくF60という名前がつけられた。F60のネーミングは、1950年の参戦60年を意味する。

    F60は、ダウンフォース削減を目的に空力が大きく制限される2009年のレギュレーションにあわせ、これまでのトレンドである空力付加物が取り去られ、低くて幅広いフロントウイング、背が高く幅の狭いリアウイングを装備。

    フェラーリ F60 発表会 動画

  • フェリペ・マッサ、フェラーリF60の第一印象を語る

    フェリペ・マッサ、フェラーリF60の第一印象を語る

    フェリペ・マッサが、フェラーリの2009年マシンであるF60の印象を語った。

    フェリペ・マッサは、フェラーリ F60の発表会の後、ムジェロサーキットでF60のシェイクダウンを担当。エンジンやギアボックス、サスペンションやKERSを評価し、100kmを走破した。

    マッサは、フェラーリの新車F60でコンペティティブなシーズンを送れることを確信している。

    新車F60の第一印象はいかがですか?
    クルマは、僕たちが昨年乗っていたものとは完全に異なる。レギュレーションが大きく変わり、それら全てが見てすぐにわかる。KERSの導入やエアロダイナミクの変更のようなレギュレーションの影響で、すべてが僕たちが運転していたものとは非常に異なるもになっている。このような重要なレギュレーションの変更があるとき、シェイクダウンはより困難で繊細なものになるので、初日は100周も走行し、特にラップタイムを出す予定はなかった。僕たちは今日、いくつかのマイナートラブルを解決したし、僕たちが最も心配していたKERSを使って100km走行したことを嬉しく思う。僕たちは序盤にKERSを少しずつ使い始め、そのあとパフォーマンスレベルを上げていった。次のテストでは、その全て異なる面をテストする可能性がある。僕たちは今回の初日をエンジン、ギアボックス、サスペンションとKERSの一般的な動作をチェックするために使った。すべてがうまく働いたので、ポジティブだったよ。100周走行したかったけど、実際には期待していたものより多くのことをテストした。

    KERSやフラップ、スリックタイヤにより、多くをコントロールする必要があるので、それらのマシンをドライブするのは、ずっと難しくなると思います。どうですか?
    それは本当だ。マシンには多くの変更が施され、ドライビングは難しくなるだろう。今は多くのことが感じられるけど、一旦マシンがわかれば、新しいルールは反射的に対応できるだろう。ここ数年で見てきたようにね。

    2009年シーズンに向けて、F1レーシングはあらゆる面に関して不安定です。個人的なレベルとチーム内で、それをどう感じていますか?
    チーム内の人々は、同じモチベーションを共有しているし、同じアプローチで働いている。彼らはこれまでの年と全く同じだと言える。確かに、大きな変更がある年は、特定の部分を仕事の方法を変更する。僕が感じる空気はとても良いし、チーム代表のステファノ(ドメニカリ)から技術部門まで、チームのみんなが懸命にプッシュしている。チームの一部でいられることに満足しているし、良い年のときのように、毎週改善し続けることを期待している。それは事実だし、F1の異なる新しいサイクルのスタートだ。でも、とてもコンペティティブなチャンピオンシップを戦えることを確信しているよ。

    新しいレギュレーションは、これまでの年よりもクルマを醜くしました。好きですか?
    ブラジルから来たとき、風洞でいくつかを見たけど、完全なクルマは異なると考えていた。ここ数年にわたって、僕たちは毎年常に素晴らしいクルマを見てきた。美しいクルマは期待していなかった。でも、クルマを醜くする新しいレギュレーションにもかかわらず、とても美しいクルマだと言えるね。速いことを期待している。美しくて遅いクルマより、醜くても速いクルマの方が好きだね。

    今日は楽しかったですか?それとも、ただの技術的な作業でしたか?
    他のクルマがいれば、ラップタイムを比較できるので、もっと楽しい。だから今日は、その点で楽しみは少なかった。でも、僕たちは、ここでクルマを走らせるという主要な目的を果たした。楽しかったよ。来週のポルトガルでは、丸一日運転できるクルマがあることを期待しているよ。

    昨シーズンのチャンピオンシップのあと、マクラーレンのルイス・ハミルトンに会いましたか?
    年末のFIAの受賞式で会ったよ。彼は相応しいと考えているので、挨拶して、彼を祝福した。休日の間、いつものように起きたことについて多くのことを考えた。今はこれまでより勝ちたいと思っているんだ。僕たちは勝てなかった。それは僕たちが値しなかったのではなく、そうできなかったからだ。僕は今年のチャンピオンシップを戦いたいと思っている。振り向かずに前を見たい。悪い日もあったけど、将来のために多くの学ぶ価値のある素晴らしい日々だったよ。

    関連:フェラーリ F60

  • キミ・ライコネン 「マシンの見た目はそれほど重要ではない」

    キミ・ライコネン 「マシンの見た目はそれほど重要ではない」

    キミ・ライコネンは、フェラーリ F60の発表の場で、再びタイトル獲得へ向けて戦うことを誓った。

    「昨年は望んでいたような一年ではなかったけど、もう過去のことだし、今年は再び挑戦するつもりだ」

    「もちろん、大きなレギュレーションの変更があるからマシンがどれくらい良いかは大きな疑問符だ。でも、僕たちはクルマが良いと自信を持っているし、今後数週間で他のチームに対してどれくらいかわかるだろう」

    ライコネンは、新しいマシンF60のルックスに慣れるには時間がかかるだろうと認めた。しかし、ライコネンはすでに新車を気に入っているようだ。

    「新しいレギュレーションになるのだから、違って見えるね。でも、見た目はそんなに重要ではないし、すぐに慣れるさ」

    「違って見えるけど、とても良いと思うよ。それが走って、どんな感じかを確かめるのを楽しみにしているよ」

    キミ・ライコネンは、13日(火)にF60での初走行を行う予定。

    関連:フェラーリ F60

  • フェリペ・マッサ、F60をシェイクダウン

    フェリペ・マッサ、F60をシェイクダウン

    フェラーリの新型F1マシン「F60」が、午前中の発表に続き、トラックデビューを果たした。

    10時35分、フェリペ・マッサがステアリングを握り、フェラーリ F60のインストレーションラップを完了させた。

    マッサは、10時55分に再びマシンに乗り込み、さらにもう1ラップを走行した。

    マッサは「フェラーリのマシンを初めてトラックデビューさせるのはとても重要なことだし、感動するよ」とシェイクダウンの完走を語った。

    「10年前のようなかなり大きなマシンを期待していた。でも、ここに来てマシンを見ると、特にリアがとても小さくてコンパクトだった。良さそうに見えるし、見た目と同じくらい速いことを期待している」

    マッサは2008年ワールドチャンピオンシップでマクラーレンのルイス・ハミルトンに1ポイント差で破れたが、これから改めて挑戦すると誓った。

    「僕のキャリアの最初からこれまでを考えると、毎年強くなっているように感じる」

    「この6年間で多くの経験を積んだと思うので、強くなったと感じている。特に去年、チャンピオンシップの難しさを知ったので経験も積んだ。学習したおかげで今年の用意はできている」

    「フェラーリがどれくらい良いかはわからない。僕たちは懸命に作業しているけど、開幕戦まではまだ長い道のりだ」

    フェラーリは、開幕戦まで5回のテストを予定している。

    フェラーリ F60 シェイクダウン画像

    フェラーリ F60 シェイクダウン(画像) フェラーリ F60 シェイクダウン(リア フェラーリ F60 シェイクダウン(サイド) フェラーリ F60 シェイクダウン

    関連:フェラーリ F60

  • フェラーリ F60

    フェラーリ F60

    Ferrari F60
    フェラーリの2009年F1マシン「F60」。2009年のフェラーリF1マシンは、これまでのF200Xというネーミングではなく、参戦60周年を意味するF60というネーミングが与えられた。

    2009年の大幅なレギュレーション変更、特に空力面の制限により、F60のエアロはシンプル。低く幅広い構造フロントウイングは、左右にフラップを持つ構造。フロントノーズは高めに設定され、開口部は大きく開けられている。狭く高いリアウイングも2009年の特徴だ。

    サイドポンツーンは、ハイエントリーローバックスタイルをより強調。付加物が取り除かれ、滑らかな曲線を描く。マニエッティ・マレリと共同開発されるKERSシステムは、エンジン後方に搭載される。ギアボックスは6速から7速に変更された。

    <フェラーリ F60 主要諸元>

    形式 フェラーリF60 (660)
    シャシー カーボンファイバー、ハミカムコンポジット構造
    ギアボックス フェラーリ製縦置(リミテッドスリップ・ディファレンシャル)
    トランスミッション セミオートマチック・シーケンシャル電子制御ギアボクス(クイックシフト)
    ギア数 7速+リバース
    ブレーキ ブレンボ製ベンチレート・カーボンファイバー・ディスクブレーキ
    サスペンション 独立懸架サスペンション、前後ともプッシュロッド式トーションスプリング
    重量 605kg(液体、潤滑油、ドライバー含む)
    ホイール BBS製13インチ(前後)
    KERS フェラーリ/マニエッティ・マレリ共同開発
       
    F60 フロント F60 サイド
       
    <エンジン>
    形式 フェラーリタイプ056
    排気量 2,398cc
    気筒数 8
    Vアングル 90度(鍛造アルミニウム)
    バルブ数 32
    バルブ駆動 圧搾空気式
    ピストン口径 98mm
    重量 95kg
    燃料供給装置 マニエッティマレリ製デジタル電子制御燃料噴射
    点火供給装置 マニエッティマレリ製静電気式電子制御点火装置
    燃料 シェル製VパワーULG-66L/2
    潤滑油 シェル製

    関連:フェラーリ F60の空力処理

  • フェラーリ、2009年F1マシンをF60と命名

    フェラーリ、2009年F1マシンをF60と命名

    フェラーリは、2009年のF1マシンにこれまでのF200Xというネーミングではなく、F60という名前を与えた。

    フェラーリは、過去8年間のうち7回にわたってF200Xという名称を使ってきた。しかし、大幅なレギュレーション変更がなされ、F1に新たな歴史が刻まれるであろう2009年、フェラーリは新しいF1マシンに予想されたF2009ではなく、F60という新たな名前を与えた。

    これはフェラーリのF1参戦60周年を記念してのもの。F60発表会の場でフェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリが、F60という名前に込めた思いを語った。

    「新しいシングルシーターがF60と命名された理由を説明する。これは、F1ワールドチャンピオンシップに参戦するためにフェラーリが製造した55代目のシングルシーターである。そして、F1チャンピオンシップは第60回目であり、フェラーリはそのすべてに参戦している唯一のチームだ」

    「F1はチームと密接につながっている。今日は歴史的な日であるが、将来を考えるべき日でもある。今は厳しい状況にあるが、今日は将来を考える日であり、いつかF120を発表することが目標である」

    「我々はDNAのおかげでこのスポーツに留まっている。我々は今、将来を見ている。世界全体が厳しい状況にあるが、我々は楽観視している。この重大な状況を乗り越えることができれば、F1はこれまで以上に強くなると信じている。常にF1に参戦することがフェラーリの重要な責務である」

    関連:フェラーリ F60