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  • Honda HRCが雨の鈴鹿8耐を制し5連覇 高橋巧が最多記録更新の通算8勝目

    Honda HRCが雨の鈴鹿8耐を制し5連覇 高橋巧が最多記録更新の通算8勝目

    Honda HRCが7月5日、三重県・鈴鹿サーキットで開催された2026 FIM世界耐久選手権(EWC)第3戦「第47回 コカ・コーラ鈴鹿8時間耐久ロードレース」を制し、大会5連覇を達成した。高橋巧は自身が持つ鈴鹿8耐最多優勝記録を更新する通算8勝目を挙げ、Hondaに通算32勝目をもたらした。

    朝から雨に見舞われた鈴鹿は、路面コンディションが刻々と変化する難しいレースとなった。

    11時30分にル・マン式スタートで幕を開けると、序盤はAutoRace Ube Racing Team(BMW)が先行。しかし、高橋巧が11周目のS字コーナーで首位を奪うと、そのまま安定したペースでリードを築いた。

    レース序盤はオイル処理や転倒の影響で2度のセーフティカー(SC)が導入されたが、Honda HRCは高橋からジョナサン・レイへとスムーズにライダー交代を行い、首位を維持した。

    4時間経過時点でもHonda HRCがトップをキープ。AutoRace Ube Racing Team、BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM、YAMAHA FACTORY RACING TEAMが同一周回で追走したものの、高橋とレイは変わりやすいウエットコンディションの中でも安定したラップを刻み続けた。

    6時間を迎えてもHonda HRCの優位は揺るがず、高橋とレイが約30秒前後のリードを保ちながらレースをコントロール。後方ではヤマハ勢とBMW勢による2位争いが激しさを増した。

    終盤に入ると路面は再び悪化し、18時過ぎには雨脚が強まった。Honda HRCは最後のピットストップでレイから高橋へと交代し、高橋が最終スティントを担当。残り34分で逆バンクの転倒事故によりSCが導入されると、トップのHonda HRCと後続との差は大きく広がった。

    そのまま車両回収とコース復旧作業が続き、SC先導のまま8時間が経過。19時30分に赤旗が提示され、レース終了となった。

    Honda HRCは188周を走破して優勝。2位にはYAMAHA FACTORY RACING TEAM、3位にはBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMが入り、Honda HRCは大会5連覇を達成した。

    高橋は自身最多記録を更新する鈴鹿8耐8勝目を達成。レイは3勝目、代役としてチームに加わったソムキアット・チャントラは決勝で走行機会こそなかったものの、チームの一員として優勝を分かち合った。

    Honda勢ではSDG Team HARC-PRO. Hondaが8位、Honda Asia-Dream Racing with Astemoが9位、Team ATJ with NTT docomo Businessが10位に入った。一方、F.C.C. TSR Honda Franceは終盤のテクニカルトラブルにより26位に終わり、Team SAKURAI HONDAはコースへ復帰したものの規定周回数に届かず完走扱いとはならなかった。

    レース後、高橋は「チャントラ選手は走ることができませんでしたが、一つのチームとして力を発揮できたと思います。だから、これは3人でつかんだ勝利です」とチーム全員での勝利を強調。「5連覇を達成し、自分の優勝記録も8勝に伸ばすことができましたが、これは決して自分一人の力で成し遂げられたことではありません。支えてくれたチームメート、そしてチームスタッフのみんなのおかげだと感謝しています」と喜びを語った。

    また、「また『9勝を目指せ』と言われそうですが、その期待は受け止めます。その代わり、私の願いも聞いてほしいです。今年の全日本ロードレース選手権最終戦の鈴鹿にも出場させてください」と笑顔で今後への意欲も示した。

  • ホンダHRCが鈴鹿8耐で4連覇達成、高橋巧は最多7勝目を記録

    ホンダHRCが鈴鹿8耐で4連覇達成、高橋巧は最多7勝目を記録

    2025年FIM世界耐久選手権「“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会(鈴鹿8耐)」が8月3日、三重県の鈴鹿サーキットで開催され、Hondaのワークスチームである「Honda HRC」(マシン:CBR1000RR-R FIREBLADE SP、ライダー:高橋巧/ヨハン・ザルコ)が優勝を果たした。

    Honda HRCはこれで4年連続の鈴鹿8耐制覇となり、Hondaとしては大会通算31勝目をマーク。また、高橋巧は自身の優勝回数を7に伸ばし、鈴鹿8耐史上最多勝記録を更新。ヨハン・ザルコも2年連続の優勝を飾った。

    Honda HRCは8月1日に行われた計時予選でトップタイムを記録し、“トップ10トライアル”への進出を決めた。2日のトライアルでは高橋とザルコが走行し、ザルコが2分4秒290を記録してポールポジションを獲得。このタイムはコースレコードを更新するものであった。

    決勝レースは3日11時30分にスタート。スタートライダーは4年連続で高橋が務め、ホールショットを奪取。激しい先頭争いの中、14周目にトップへ浮上すると、安定したペースと戦略で着実にリードを広げた。ザルコとの継走も堅実に行われ、燃費性能とピット作業の素早さが際立ち、中盤には2位に1周差をつける展開に。

    終盤には2度のセーフティカー導入で差が縮まったが、ライバルの最終ピットインで生まれた約40秒のマージンを守りきり、Honda HRCは217周を走破。ザルコがチェッカーフラッグを受け、チームに4連覇をもたらした。

    ホンダ HRC 鈴鹿8耐

    高橋巧は次のようにコメントした。

    「無事に終えられてよかったです。急遽2人での走行となり、このコンディションの中で相当つらいのはわかっていました。ただただ疲れました。最後、ヨハンのコンディションが厳しそうだったのもあり、その中でしっかり自分ができることをして渡そうと思い、最後のスティントでは6秒台に入れて引き離そうとしましたが、後続の追い上げが激しかったことからタイム差をキープして無事に渡す形に切り替えました。最後は本当にヨハンが頑張ってくれました。彼に感謝しています。チームのみんなも頑張ってくれたと思うし、応援してくれたファンの皆さんに感謝しています」

    ヨハン・ザルコも、レースをこう振り返った。

    「巧と同じで疲れました。レースコントロールはうまくできましたが、スティント間でのリカバリーが難しく、思ったように回復できませんでした。最終スティントでセーフティーカーが入ったことで、巧は周回数を伸ばし、私の回復時間を稼げました。自分が走った時、2度目のセーフティーカーが入ったことでリズムを少しずつ取り戻すことができました。夜の走行ではギャップをコントロールしながら素晴らしい景色の中を走り、幸せを感じながらレースをフィニッシュできました。巧はレースでも暑さにも強い選手でつらい表情も見せず、チームの強さに繋がっていると思いますが、来年は2人体制では走りたくないですね。Hondaは燃費の良いバイクで大きなアドバンテージがあり、7回のピットストップでフィニッシュできました。チームのみんなに感謝しています」

    Honda HRCを率いる松原輝明監督は、ライダーとチームに最大限の賛辞を贈った。

    「本当に素晴らしい結果でとても満足しています。まず、過酷なコンディションの中で懸命に走り、素晴らしい仕事をしてくれた2人のライダーに心から感謝したいと思います。そして、ライダーたちを全力で支えてくれたチームのみんなにも感謝しています。まさにチームワークの真髄を見せてくれました。今回もピットストップは最速で、それが大きな差を生みました。これまでの準備が今日、確実に成果として表れました。簡単なレースではありませんでしたが、最終的にはすべてがうまく噛み合いました。本当に楽しく、やりがいのある経験となりました」

    株式会社ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長も、4連覇の快挙を称えた。

    「Honda HRC 高橋巧選手、ヨハン・ザルコ選手、チームスタッフならびに関係者の皆さん、酷暑の中での2ライダーでのレース、そして4連覇という重圧にもかかわらず、素晴らしいチームワークを発揮して勝利を引き寄せてくれたことに、心から感謝します。高橋選手は、鈴鹿8耐最多記録を更新する7勝目の達成という素晴らしい記録を樹立しました。昨年に引き続き参戦したザルコ選手の貢献にも敬意を表します。そして、参戦をサポートしてくださったスポンサーの皆様、レースを応援してくださったファンの皆様にも、改めて感謝申し上げます。これからもHRCは、モータースポーツファン、Hondaファンの皆様のご期待に応えるべく、チャレンジをしてまいりますので、変わらぬご声援をよろしくお願いします」

  • 鈴鹿8耐:Team HRC with 日本郵便が3連覇 ホンダ通算30勝

    鈴鹿8耐:Team HRC with 日本郵便が3連覇 ホンダ通算30勝

    「2024 FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会(鈴鹿8耐)」が、7月21日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で開催され、Hondaのワークスチーム「Team HRC with 日本郵便(マシン:CBR1000RR-R FIREBLADE SPライダー:高橋巧、名越哲平、ヨハン・ザルコ)」が優勝した。

    Team HRCとしては鈴鹿8耐で3連覇を達成し、Hondaは通算30回目の優勝となった。また、ライダーの高橋巧は、鈴鹿8耐の優勝回数で史上最多となる通算6勝を挙げ、名越哲平とヨハン・ザルコは初優勝になる。

    優勝したTeam HRC with 日本郵便は、19日(金)に行われた計時予選において3位のタイムを記録。予選タイムの上位10チームで争われる“トップ10トライアル”進出を決めた。20日(土)15時30分から行われたトップ10トライアルでは、高橋選手とザルコ選手が走行し、計時予選と同様、3位で決勝を迎えた。

    決勝レースは21日(日)11時30分に火ぶたが切られ、スタートライダーは昨年と同じく、高橋選手がつとめた。スタート直後の競り合いを制して、11周目にトップを奪還した後は徐々にリードを広げていった。その後はザルコ選手、名越選手も、終始安定した走りで差を広げた。レース終盤には、40秒加算のペナルティーを科されたが、Team HRC with 日本郵便は史上最多の220周を走り、高橋選手が19時30分にチェッカーを受け、3年連続の鈴鹿8耐勝利を達成した。

    Team HRC with 日本郵便 高橋巧選手
    「6勝を挙げることができて、Hondaの30勝目を達成できてホッとしています。最高のチームメイトとスタッフ、声援を送ってくれたファンの皆さんのおかげで、ここに来られたと思っています。ここをスタートとして、勝利数をさらに刻めるようにHRCからのいいオファーを待ちたいと思います。機会をもらえたら、また、鈴鹿8耐勝利に挑みたいと思います」

    Team HRC with 日本郵便 名越哲平選手
    「昨年は2位で表彰台に立ち、いつか勝ちたいと思いましたが、1年後にかなうとは思っていませんでした。憧れのHRCで走らせてもらい、強力なチームメイトとHondaの3連勝、30勝目を挙げることができました。表彰台から見た景色は、これまで見た景色で一番きれいなものでした。ライダーとして、まだ、未熟な部分があることを理解しています。今度は、実力で立てるように、この優勝を励みに頑張っていきます」

    Team HRC with 日本郵便 ヨハン・ザルコ選手
    「私たちの目標を達成できてうれしいです。最初から最後まで完璧、思った通りのレースができたことに満足しています。HRCの一員として優勝できたことは光栄です。高橋選手は、感動的で素晴らしい走りをしてくれました。名越選手は走行毎にペースを上げてくれました。この2人と走れたことへ感謝します。来年もスケジュールが許せばまた挑戦したいです」

    Team HRC with 日本郵便 松原輝明監督
    「まずは無事ゴールできてホッとしています。そして高橋選手が鈴鹿8耐6勝目を達成でき本当に良かったです。3人の抜群のコンビネーションに加え、アップデートされたマシンのパフォーマンスもあって、テストから本番のゴールに至るまで順調に進めることができました。応援してくださったファンの皆様のおかげでHondaとして30勝を獲得できたと思います」

    株式会社ホンダ・レーシング(HRC) 代表取締役社長 渡辺康治
    「Team HRC with 日本郵便の3名のライダー、チームスタッフならびに関係者の皆さん、重圧をはね除けて3連覇という偉業を成し遂げてくれて、心から感謝します。高橋選手は、鈴鹿8耐最多の6勝という素晴らしい記録を残してくれました。初参加となったザルコ選手と名越選手もこの勝利におおいに貢献してくれました。参戦をサポートしてくださった日本郵便株式会社をはじめとした多くのスポンサーの皆様にも、改めて感謝申し上げます。これからもHRCは、モータースポーツファン、Hondaファンの皆様のご期待に応えるべく、チャレンジをしてまいりますので、変わらぬご声援をよろしくお願いします」

  • HRC渡辺社長、鈴鹿8耐2連覇を称賛「連覇の重圧をはね除けての結果」

    HRC渡辺社長、鈴鹿8耐2連覇を称賛「連覇の重圧をはね除けての結果」

    2023 FIM世界耐久選手権“コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会(鈴鹿8耐)が、8月6日(日)に鈴鹿サーキットで開催され、Hondaのワークスチーム「Team HRC with日本郵便(マシン:CBR1000RR-R FIREBLADE SP/ライダー:高橋巧、長島哲太、チャビ・ビエルゲ組)」が優勝した。

    Team HRCとしては鈴鹿8耐での連覇を達成し、Hondaは通算29回目の優勝となる。またライダーの高橋巧は、鈴鹿8耐の優勝回数で最多タイの通算5勝目。長島哲太は2年連続2度目、チャビ・ビエルゲは初参戦での優勝になる。

    優勝したTeam HRC with日本郵便は、4日(金)から5日(土)午前にかけて行われた予選において、長島哲太選手が2分5秒722でトップタイムを記録、チームの平均タイムも2番手となり、予選タイムの上位10チームで争われる“トップ10トライアル”進出を決めた。

    続いて5日(土)16時から行われたトップ10トライアルでは、長島哲太選手とチャビ・ビエルゲ選手が走行し、長島哲太選手が記録した2分5秒329で、2年連続のポールポジションを獲得した。

    決勝レースは、6日(日)11時30分に火ぶたが切られ、スタートライダーは昨年と同じく、高橋巧選手がつとめた。スタート直後にはトップを奪われたものの、トップを奪還した後は徐々にリードを広げていった。その後は長島哲太、チャビ・ビエルゲも、終始安定した走りで差を広げ、2位以下を全車周回遅れにした。そしてTeam HRC with日本郵便は216周を走り19時30分にチェッカーを受け、2年連続ポールトゥウインを達成した。

    HRC ホンダ・レーシング 鈴鹿8耐Team HRC with 日本郵便が2連覇達成 4位までをHonda勢が独占

    株式会社ホンダ・レーシング(HRC) 代表取締役社長 渡辺康治
    「まずはTeam HRC with日本郵便の3名のライダー、チームスタッフならびに関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。連覇の重圧がかかる中で、それをはね除けて結果を残してくれてた皆さんのことをとても誇りに思っています。また、参戦をサポートしてくださった日本郵便株式会社をはじめとした多くのスポンサーの皆様にも、改めて感謝申し上げます。これからもHRCは、モータースポーツファンの皆様やHondaファンの皆様のご期待に応えるべく、新たな頂をめざしチャレンジをしてまいりますので、皆様からの変わらぬご声援よろしくお願いします」

  • 鈴鹿8耐:Team HRC with 日本郵便が2連覇達成 4位までHonda勢が独占

    鈴鹿8耐:Team HRC with 日本郵便が2連覇達成 4位までHonda勢が独占

    真夏の祭典「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(鈴鹿8耐)の決勝が行われ、Team HRC with 日本郵便が2連覇を達成。4位までをHonda勢が独占した。

    夕方から雨の予報があったものの、ドライコンディションのまま6時間が経過し、170周をクリアしたTeam HRC with 日本郵便(高橋巧、長島哲太、チャビ・ビエルゲ)の高橋はトップを快走。2番手にグレッグ・ブラック(スズキ)、3番手にはTOHO Racing(清成龍一、國峰啄磨、榎戸育寛)の清成というトップ3の布陣。

    Honda勢は5番手にSDG Honda Racing(名越哲平、浦本修充、埜口遥希)の浦本、7番手にHonda Dream RT 桜井ホンダ(伊藤和輝、日浦大治朗、荒川晃大)の伊藤。9番手にF.C.C. TSR Honda France(マイク・ディ・メリオ、アラン・テシェ、タラン・マッケンジー)のディ・メリオ、10番手にHonda Asia-Dream Racing with SHOWA(モハメド・ザクワン・ビン・ザイディ、アンディ・ファリド・イズディハール、ナカリン・アティラプワパ)のザイディが走行する。

    夕方から雨の予報があったものの、ドライコンディションのまま6時間が経過し、170周をクリアしたTeam HRC with 日本郵便(高橋巧、長島哲太、チャビ・ビエルゲ)の高橋はトップを快走。2番手にグレッグ・ブラック(スズキ)、3番手にはTOHO Racing(清成龍一、國峰啄磨、榎戸育寛)の清成というトップ3の布陣。Honda勢は5番手にSDG Honda Racing(名越哲平、浦本修充、埜口遥希)の浦本、7番手にHonda Dream RT 桜井ホンダ(伊藤和輝、日浦大治朗、荒川晃大)の伊藤。9番手にF.C.C. TSR Honda France(マイク・ディ・メリオ、アラン・テシェ、タラン・マッケンジー)のディ・メリオ、10番手にHonda Asia-Dream Racing with SHOWA(モハメド・ザクワン・ビン・ザイディ、アンディ・ファリド・イズディハール、ナカリン・アティラプワパ)のザイディが走行する。

    午後6時過ぎ、1コーナーに雨が降り出したという情報が飛び込む。雨はすぐに止み、路面はドライコンディションのままだったが、黒い雲が1コーナー方面にかかり、今にも雨が降りそうな状況となる。コースのほかの場所では、明るいながらも雨がぱらついて、フラッグポストからはレッドクロスが提示。それでも、上位陣のタイムは大きく変わらなかった。

    178周をトップでクリアした高橋のラップタイムは2分09秒722。それでも、各ピットではレインタイヤの用意が進む。サーキットの上空は暗くなり始め、6時12分過ぎに雨が降り始めた。

    レインタイヤへの交換のため、ピットインを指示するチームも出始める。184周目、高橋は2分34秒548までタイムが落ちるが、トップチームの多くはスリックタイヤのまま周回することを選択。一方で、SDG Honda Racingの埜口、Honda Dream RT 桜井ホンダの伊藤はピットインした。

    高橋はペースを落としながらも、大きなリードを活かして慎重に周回を重ねていった。難しいコンディションの中、清成は2分21秒870と、高橋の2分33秒116に比べて10秒以上速いタイムで周回し、前を行くブラックにプレッシャーをかける。ライトオンのサインが出されて夜の走行へと移行した後、ブラックはレインタイヤに交換してピットアウトしますが、アウトラップで転倒し大きくポジションを落とした。

    ブラックの転倒により、清成は2番手へと浮上する。ラップタイムは2分26秒877と、ライバル勢と比べてハイペースで周回。186周目には2分15秒635とぺースアップする。

    高橋は189周目にピットインして長島に交代し、スリックタイヤを交換してコースイン。2番手には清成、3番手に津田拓也(スズキ)、4番手に埜口、5番手にはディ・メリオが浮上してきた。7番手に伊藤、8番手にザイディ、10番手をAstemo Honda Dream SI Racing(作本輝介、水野涼、渡辺一馬)の渡辺が走行する。

    190周目、長島は2分10秒587とタイムを上げ、2番手清成も2分11秒135を記録。埜口は2分12秒675で先行する津田を追い、188周目に3番手へ浮上。5番手走行のディ・メリオも2分11秒750で追い上げ、伊藤も6番手へ浮上する。

    レッドクロスフラッグは振られ続け、雨が降り続く状況の中でレースは進んでいく。193周目、長島は2分17秒471とペースダウンするが、首位は変わらず。2番手に清成、3番手埜口で周回を重ねた。ディ・メリオはテシェに、清成は榎戸へと交代し、それぞれポジションをキープしてコースインした。

    200周目は長島がトップで通過、2番手に榎戸、3番手埜口で通過、4番手にはテシェが浮上。5番手にマーセル・シュロッター(スズキ)、6番手は荒川で通過。スタンドのファンは応援するチームのカラーのペンライトを灯し始める。

    残り30分、雨は上がり、終盤の戦いとなった。長島は2分10秒841で201周目をクリアする。榎戸も2分09秒772とペースアップし、埜口は2分12秒045で通過。埜口がピットインし、最後に名越へとライダーチェンジ。タイヤ交換、給油を終え3番手のままコースに復帰した。

    210周をトップで長島がクリア。2番手榎戸、3番手名越、4番手テシェ、6番手荒川、8番手イズディハール、10番手渡辺の順でコントロールラインを通過した。残り15分を切り、暗闇の中で周回を重ねていく。

    19時24分過ぎ、215周目に長島がピットイン、給油のみを行ってトップのままコースへと復帰する。チェッカーライダーとして飛び出して行った長島は、危なげなく216周目を走り切って歓喜のチェッカーを受け、Team HRC with 日本郵便が連覇を達成。高橋は通算5勝目を挙げ、宇川徹が持つ最多優勝記録に並んだ。

    2位にはTOHO Racing、3位にSDG Honda Racingが入り、Honda勢が表彰台を独占。4位にはF.C.C. TSR Honda Franceが入り、EWCレギュラー参戦チームの中ではトップでチェッカーを受けた。6位にHonda Dream RT 桜井ホンダ、8位にHonda Asia-Dream Racing with SHOWA、10位にAstemo Honda Dream SI Racingと、トップ10までに7台のHonda勢が入った。

  • 鈴鹿8耐:Team HRC with 日本郵便が2年連続でポールポジションを獲得

    鈴鹿8耐:Team HRC with 日本郵便が2年連続でポールポジションを獲得

    真夏の祭典「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(鈴鹿8耐)決勝に向け、予選1回目同様、各ライダーが、それぞれ20分の予選2回目に挑んだ。予選1回目のタイムと合わせて、チームライダー2名のベストラップの平均タイム順で上位10チームが決まり、各2名がトップ10トライアルに出走。トップ10トライアルの結果で、1~10番手までのグリッドが決まる。11番手以降は、予選結果の順位で決まる。

    朝から気温が上昇する中、ブルーライダーの予選2回目が始まった。トップタイムはYART – YAMAHA OFFICIAL TEAM EWC(ヤマハ)で2分5秒948を記録。Team HRC with 日本郵便(高橋巧、長島哲太、チャビ・ビエルゲ)の長島はコースインから速さを示し、2分6秒235で2番手となった。Astemo Honda Dream SI Racing(作本輝介、水野涼、渡辺一馬)の水野は、2分6秒730で3番手。5番手には2分7秒146を記録したSDG Honda Racing(名越哲平、浦本修充、埜口遥希)の浦本が入った。

    イエローライダー予選2回目のHonda勢最上位は、Honda Dream RT SAKURAI Honda(伊藤和輝、日浦大治朗、荒川晃大)の日浦。2分7秒454を出して3番手となった。Team HRC with 日本郵便の髙橋は、2分7秒532で5番手だった。

    レッドライダー予選2回目では、TOHO Racing(清成龍一、國峰啄磨、榎戸育寛)の榎戸が2分6秒942を記録して2番手。3番手には2分6秒976をマークしたTeam HRC with 日本郵便のビエルゲ。5番手にSDG Honda Racingの埜口、6番手にHonda Dream RT SAKURAI Hondaの荒川が入った。なお、F.C.C. TSR Honda France(マイク・ディ・メリオ、アラン・テシェ、タラン・マッケンジー)のマッケンジーはS字コーナーで転倒。その後、コースに復帰してピットに戻っている。

    予選1回目、2回目結果を受けて、トップ10トライアルの出場が決定。2番手はTeam HRC with 日本郵便、4番手はAstemo Honda Dream SI Racing、5番手はTOHO Racing、6番手はSDG Honda Racing、8番手はF.C.C. TSR Honda France、10番手はHonda Dream RT SAKURAI Hondaとなり、Honda勢は6チームがトップ10トライアルに挑むこととなった。

    トップ10トライアルの開催は、実に6年ぶり。鈴鹿オリジナルの予選計測システムでチームが決めた2名が選抜され、1人ずつ1周のタイムアタックを行う。

    トップバッターはHonda Dream RT SAKURAI Hondaの荒川。2分7秒282を記録する。F.C.C. TSR Honda Franceのマッケンジーはベストタイムを更新しながらコーナーをクリアしたものの、痛恨の転倒でノータイム。SDG Honda Racingの埜口は、マシンが振られる場面もあったが、後半は持ち直し2分8秒046をマーク。荒川のタイムがリーダーボードのトップにあったが、これをチームメートの日浦が塗り替え、2分6秒970で暫定トップに立つ。AutoRace Ube Racing Team(スズキ)は2分6秒811を出し、日浦のタイムを上回ったものの、SDG Honda Racingの浦本が2分6秒644をマーク。しかし、Team HRC with 日本郵便のビエルゲが2分5秒919を記録し、暫定トップに躍り出る。TOHO Racingの榎戸は2分6秒343を出し、3番手となる。

    その後、Team HRC with 日本郵便は長島が2分5秒329のトップタイムを記録。最後の走者もこのタイムを超えることはなく、Team HRC with 日本郵便は昨年に続きポールポジションを獲得した。

    トップ10トライアルの結果、Team HRC with 日本郵便が1番グリッドを獲得。3番手にTOHO Racing、4番手にSDG Honda Racing、6番手にAstemo Honda Dream SI Racing、8番手にHonda Dream RT SAKURAI Honda、10番手にF.C.C. TSR Honda Franceとなりました。Honda Asia-Dream Racing with SHOWAは、16番手からのスタートとなる

    8月6日(日)11:30、ル・マン式スタートで鈴鹿8時間耐久ロードレースの戦いが始まる。

    高橋巧(Team HRC with 日本郵便)
    「トップ10は走っていないので、2人の走りを見ていました。長島(哲太)選手は、1周のアタックで5秒台に入れてくれました。チャビ(ビエルゲ)も初めてのトップ10なのに、いいタイムを記録してくれました。今日は2人ががんばってくれたので、決勝では自分の役割をしっかりと果たして、チームに貢献したいと思っています

    長島哲太(Team HRC with 日本郵便)
    「ここに戻ってくることができてほっとしています。ケガをしてしまい、マシンに乗れない時期は、心が折れそうになりました。でも、意地でも走りたいという気持ちで過ごしてきました。そして、自分を走らせようと判断してくれたチームに感謝しています。その判断が間違いではなかったことを証明できるように、決勝ではさらにがんばります」

    チャビ・ビエルゲ(Team HRC with 日本郵便)
    「トップ10トライアルの、テツ(長島)のセクター1のライディングはすばらしかった。まっすぐに突き抜けて行くように走っていて、その走り方を勉強したいと思いました。トップ10トライアルを走れるようにしてくれた(高橋)巧に感謝します。僕のことを信じてくれたからだと思うと、『ありがとう』と言いたいです。とてもエキサイティングで楽しい時間でした。テツがポールタイムを記録してくれて、決勝は1番グリッドを得ることができたので、優勝を目指して行きます」

    清成龍一(TOHO Racing)
    チームベストの2人なら、榎戸選手と國峰選手のはずでしたが、チームのみんなの判断で、自分が走ることになりました。思うようにはいきませんでしたが、走らせてもらえたことがうれしかったです。3番手に入れたことを、チームメートに感謝します

    國峰啄磨(TOHO Racing)
    トップ10を走っていませんが、チームメートが速く3番手になれたことをうれしく思います。アベレージタイムでいうと清成選手、榎戸選手のタイムが上です。自分はまだ追いつけていないので、決勝では足を引っ張らないように走り、チーム最高の結果を引き寄せたいです

    榎戸育寛(TOHO Racing)
    「トップ10を走るライダーとして選んでもらえてうれしかったです。トップ10を走るのは初めてでしたが、ベストラップを出すことができてよかったです。決勝では8時間、集中してがんばります」

    名越哲平(SDG Honda Racing)
    「僕自身体調が万全でないので、今日は2周だけ走りって体調の回復を確認して、あとは決勝にむけて休むことになり、チームメートの浦本選手と埜口選手に走行を任せました。チームとしては浦本選手のベストタイムで4番グリッドからスタートできるので、決勝は万全の状態でレースに挑めるように取り組みます。チーム一丸となっていいリザルトを目指します」

    浦本修充(SDG Honda Racing)
    「僕自身トップ10トライアルは2回目でしたが、そんなに経験もないですし、一発勝負も正直得意ではないので不安でした。でも、ファクトリーチーム以外には勝ちたいと思って挑みました。結果は4番手になってしまったので、悔しい気持ちもあります。でも4番グリッドであれば、決勝に向けては大きく影響のない順位なので、よかったと思っています。決勝朝のフリー走行で最終確認をしてレースに臨みます」

    埜口遥希(SDG Honda Racing)
    「予選2回目はトップ10トライアルに入るためにタイムを上げようとして、うまくまとめて走れたのですが、トップ10トライアルでは行くだけ行ったらうまくいかなくて……。その点は非常に悔しいし、反省するべきところです。1周のタイムアタックは経験したことがなかったので、今回はうまくは行かなかったですが、この経験を次に活かしていきたいです。結果としては、予選のときよりも総合順位が上がったので、すごくよかったと思います。水曜日から合流しましたが、チームに受け入れてもらい、溶け込んでいけているので、しっかり結果を残せるように、がんばっていきたいと思います」

    マイク・ディ・メリオ(F.C.C. TSR Honda France)
    「今日の予選はとても複雑でした。タラン(マッケンジー)はとてもいい仕事をしていたけど、残念ながらクラッシュは起こり得ることです。マシンはとてもよかったし、ペースもよかったです。だから明日はいいレースができると思います。幸いなことに、クラッシュしたアラン(テシェ)も、タランもケガをしたわけではないから、何とかしなければならないし、できると信じています。僕たちはいいポジションにいると思うので、マシンをしっかり直して、決勝は表彰台に上がらなければなりません

    アラン・テシェ(F.C.C. TSR Honda France)
    「今日、すべての予選が終わりました。10番手からいいポジションでスタート切ることができます。ラップタイムで大きな差があるわけではないし、目標としているのは、明日のレースです。チャンピオンシップのポイントもそれほど落とさず、表彰台を目指してトップ5を争う準備はできています。天候については誰にも分からないから、とにかく行くしかないですね」

    タラン・マッケンジー(F.C.C. TSR Honda France)
    「予選ラップではすべてがうまくいっていたのに、残念ながらミスをして転倒してしまいました。いいラップを刻んでいたし、少なくとも5位か、あるいは3位以内には入っていた手応えはありましたが、残念な結果になってしまいました。しかし、それ以外はマシンのフィーリングもいいし、レースペースも悪くありません。明日の天候は少しトリッキーになりそうなので、もしかしたら僕に合うかもしれません。レースに向けてはかなり準備できていると思うので、自信はあります」

  • 鈴鹿8耐 | レッドブル・ホンダ with 日本郵便が2位表彰台

    鈴鹿8耐 | レッドブル・ホンダ with 日本郵便が2位表彰台

    7月29日(日)、真夏の祭典「鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」が決勝日を迎えた。10年ぶりに復活したホンダワークスチーム、レッドブル・ホンダ with 日本郵便は、ホンダにとって4年ぶりの鈴鹿8耐勝利、F.C.C. TSR Honda Franceにとっては日本チームとして初の世界耐久選手権(EWC)タイトル獲得など、各チームそれぞれの想いが込められた戦いが始まった。

    台風12号の影響が心配されたが、ウォームアップランが行われた時間帯は曇り空で、時折り日が差す天候に。路面は昨夜からの断続的な雨で濡れていたが、走り始めるころには太陽が顔を出すという難しいコンディションとなった。

    時刻は11:30を迎え、雨が降ったり止んだりを繰り返すという不穏な天候の中、いよいよ決勝レースがスタート。ほぼすべてのチームがウエットタイヤを選択する中、KYB MORIWAKI MOTUL RACINGの清成龍一はスリックタイヤでスタートした。

    ポールポシションからスタートしたのはレオン・ハスラム(カワサキ)だったが、2番グリッドから好スタートを切った高橋巧(レッドブル・ホンダ with 日本郵便)が1コーナーで首位に立つと、後続とのリードを広げていき、オープニングラップを制する。高橋に続いてハスラム、マイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)、シルバン・ギュントーリ(スズキ)、ランディ・ドゥ・プニエ(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)が通過。ドゥ・プニエは2コーナーで転倒を喫するも、すぐ再スタートを切った。

    高橋巧は3ラップ目に2番手と3秒934差をつけ、トップを快走していく。そのほかのホンダ勢は濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)が6番手、10番手に長島哲太(au・テルル MotoUP RT)、12番手にフレディ・フォレイ(F.C.C. TSR Honda France)が続く。ドゥ・プニエは転倒の際に右手小指を負傷したため、ピットイン。マシンをピット内に入れ、ダメージを確認した。4ラップ目には、長島が8番手に浮上する。

    スタートから10分が過ぎると、徐々に青空がのぞき始める。MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaはドゥ・プニエからドミニク・エガーターへライダーを交代してコースイン。5ラップ目には長島は9番手にダウンし、HONDA ENDURANCE RACINGのヨニー・ヘルナンデスとのバトルを繰り広げる。

    すっかり天候が回復し、路面がドライコンデションとなった18ラップ目に高橋巧がピットイン。タイヤを交換してそのままコースインするが、この際に順位を失い4番手となる。27ラップ目にはギュントーリがシケインで転倒。これによりジョナサン・レイ(カワサキ)がトップに、2番手にファン・デル・マーク、3番手には高橋巧が浮上した。一方、F.C.C. TSR Honda Franceのフォレイが11番手、それを追いかけるカルロス・チェカ(ヤマハ)が12番手と、EWCのタイトルを争う2台によるバトルも続く。

    スタートから2時間が経過した53ラップ目には、首位にアレックス・ローズ(ヤマハ)、2番手にハスラム、3番手に高橋巧と交代した中上貴晶(レッドブル・ホンダ with 日本郵便)というオーダーでトップ勢が周回を重ねた。

    ローズとハスラムのトップ争いが続く中、中上は3番手で周回を重ねながらトップの2人を追いかける。そんな中、13時56分に起きたヘアピンでの転倒でマシンが炎上したため、セーフティカーが導入。ローズ、ハスラム、中上、そして4番手のイサック・ビニャーレス(au・テルル MotoUP RT)がピットイン。5番手にジョシュ・フック(F.C.C. TSR Honda France)、6番手に亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)が続いた。セーフティカーは69ラップ目に解除され、トップを走るローズとのハスラムの差が0秒179、ハスラムと中上の差は7秒991と、10秒以上短縮される。接触も起こるなど激しいトップ争いが展開される中、その3秒後方に中上がつける。70ラップ目に長島が5番手へ浮上、72ラップ目には、アンディ・イズディハール(Honda Asia-Dream Racing)が7番手に。路面が乾いてきたことでスリックタイヤのセットしていた清成は、ラップタイムを向上させ9番手まで浮上する。

    上位チームのライダー交代が始まる中、レッドブル・ホンダ with 日本郵便も76ラップ目に中上から高橋巧へとチェンジしてコースイン。77ラップ目の順位はレイ、ファン・デル・マーク、そして高橋巧と続き、このトップ3が2分8秒台で周回を重ねていく。4番手の長島は2分10秒台、6番手のフォレイは2分12秒台、そして7番手のイズディハールが2分11秒台で走行。8番手の日浦大治朗(Honda Suzuka Racing Team)、そして9番手の清成も2分10秒台で後方から追い上げていく。

    上位陣は93ラップをクリアし、レイ、ファン・デル・マーク、高橋巧とオーダーは変わらず。4番手以下は2ラップ遅れとなる。4番手に秋吉耕佑(au・テルル MotoUP RT)、6番手に日浦、8番手にトロイ・ハーフォス(Honda Asia-Dream Racing)、そして10番手に高橋裕紀(KYB MORIWAKI MOTUL RACING)。

    99ラップ目、首位につけていたレイがピットロードで燃料不足によるスロー走行中になってしまい、タイムをロスする。これによりトップ3の順位が入れ替わり、高橋巧、ローズ、そしてハスラムというオーダーに。4番手に秋吉、5番手にフォレイ、7番手がハーフォス、8番手が亀井、そして9番手に高橋裕紀。ドゥ・プニエの転倒によりポジションを落としていたMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaは、エガーターが17番手まで浮上する。15時25分に高橋巧がピットインし、中上にライダーを交代。4時間が経過した時点で106ラップが周回され、各チームのピットストップ合計時間はHondaが39秒442、ヤマハが47秒375、そしてカワサキがスロー走行の影響で56秒075となった。トップ3はローズ、中上、ハスラムというポジションとなる。

    そして115ラップ目、ローズと中上の差は25秒400と広がり、中上はハスラムと13秒136差で周回を重ねる。120ラップをクリアした時点で、トップ3のオーダーはローズ、中上、ハスラム。それ以降は4番手にビニャーレス、5番手にフック、7番手に亀井、8番手に清成、そして9番手にザクワン・ザイディ(Honda Asia-Dream Racing)がつけている。

    中上は2分8秒台までタイムをアップしてトップ勢を追い上げ、ローズとの差を22秒068と詰める。126ラップ目を迎え、首位のローズからファン・デル・マーク、ハスラムからレイへとライダーを交代した16時14分あたりから、雨が落ち始める。その6分後、水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)がデグナーで転倒したことで再びセーフティカーが入った。

    順位は、ピットストップタイミングをうまく見極めた中上がトップとなり、2番手以降はファン・デル・マーク、ビニャーレス、フックのオーダー。サーキット上では時折り青空が広がるも、雨もぱらつくうえ、最終コーナー付近では局所的な豪雨となる。そんな中、長島がピットインしてビニャーレスに交代。中上もピットインしてウエットタイヤに履き替え、ライダーはパトリック・ジェイコブセンがコースインする。最終コーナーで転倒車があった影響でセーフティカーは続行され、雨もさらに激しくなっていく。ここで、雨に強い秋吉がピットでスタンバイ、ライダーを交代してコースに出た。首位のファン・デル・マークもピットインしてウエットタイヤに交換後、コースへ復帰。レイはスプーンで転倒するも、すぐさまマシンを起こして走行を続けたが、マシンの修復のためピットインを余儀なくされ、マシンの動作チェックを経て渡辺一馬(カワサキ)がコースインした。

    17時にセーフティカーが解除される。ジェイコブセンの7秒617差後方にファン・デル・マーク、1ラップ遅れで渡辺一馬。143ラップ目にはファン・デル・マークが首位に立ち、ジェイコブセンは2番手にポジションを落とす。3番手には渡辺がつけた。トップのファン・デル・マークが2分26秒台のタイムを記録する中、4番手の秋吉が2分23秒台で追い上げる。17時9分には、転倒したマシンからのオイル漏れにより、その処理のために本日3度目のセーフティカーが導入された。

    そのセーフティカーが解除されたのは17時43分。雨は上がり青空がのぞく天候となり、それに伴って路面はウエットからドライへと変わり始める。153ラップ目時点でトップはファン・デル・マーク、3秒859差で2番手にジェイコブセン、1ラップ遅れで3番手に渡辺一馬。4番手走行の秋吉は、154ラップ目に逆バンクでまさかの転倒を喫してしまい、ピットに戻ってマシンの修復にかかった。

    162ラップ目、ファン・デル・マーク、ジェイコブセン、渡辺一馬は順位を変えずに周回を重ねる。5番手にフォレイ、6番手にイズディハール、7番手に日浦、9番手には高橋裕紀がつける。カワサキ、ヤマハがともにライダー交代を終え、ローズ、ハスラムがチェッカーライダーとなりコースイン。ジェイコブセンも中上にライダーを交代する。一方で、F.C.C. TSR Honda Franceのフックは、世界耐久のタイトルを争うライバルと、テール・トゥ・ノーズの争いを繰り広げる。順位を明け渡す結果となるが、フックは無理に抜き返そうとせずに背後につけ、チャンピオン獲得を見据えた冷静な走行を続けた。

    180ラップ目を迎え、ローズ、中上、レイは8度目のピットインでタイヤを変え、3番手のままでコースへ復帰。184ラップ目になるとローズと中上の差は1分14秒431まで広がってしまうが、それを少しでも詰めようとハイペースで周回を重ねていく。192ラップ目になるとローズが8回目のピットインを終え、首位のままコースイン。2番手の中上との差は25秒713と詰まるが、3番手レイのオーダーは変わらず。5番手にフック、7番手にハーフォス、8番手に清成が続く。

    8時間チェッカーを真っ先に受けたのは、YAMAHA FACTORY RACING TEAM。勝利を目指していたレッドブル・ホンダ with 日本郵便は中上が2位でチェッカー。3位がKawasaki Team GREENとなった。F.C.C. TSR Honda Franceはフックが5位でチェッカーフラッグを通過し、ホームの鈴鹿で見事、世界耐久選手権シリーズのチャンピオンに輝き、日本チームとしては初の快挙達成となった。7位にHonda Asia-Dream Racing、KYB MORIWAKI MOTUL RACINGは8位、HONDA ENDURANCE RACINGが9位、Team Sup Dream Hondaが24位、au・テルル MotoUP RTは39位、Honda Dream RT 桜井ホンダは54位でチェッカーを受け、MuSASHi RT HARC-PRO.Hondaはリタイアとなった。

    高橋巧|#33 レッドブル・ホンダ with 日本郵便(2位)
    「今日はスタート前に雨が降ってきたりとコンディションが安定せず、大変なレースでした。もうちょっと自分もハイペースで周回して、ここまでの差をつけられることなくバトンパスしたかったです。正直、今日のレースに関しては悔しい気持ちしかないので、なにを言っていいか分からないですね。前半の4時間のうち3時間半は走ったのですが、そのあとはチームメート2人に任せてしまったので、そういうところでももっと自分が引っ張っていければよかったなと思います。また来年挑戦できる機会があれば、もっとしっかりと準備をして、万全の体制で挑めるようにしたいです」

    中上貴晶|レッドブル・ホンダ with 日本郵便(2位)
    「昨年は自分が転倒を招いてしまったので、今年はリベンジの年でした。ライダーは3人ともベストを尽くしたと思いますが、2位で負けてしまったので、悔しい気持ちの方が強いです。ただ、今年HRCが10年ぶりに復活したというのはいいことだと思います。また来年以降チャンスがあれば、打倒ヤマハを目指して戦いたいです」

    パトリック・ジェイコブセン|#33 レッドブル・ホンダ with 日本郵便(2位)
    「正直言って、今日はかなり難しい一日でした。ウエットでのテストはほとんどできていなかったので、今日のようなコンディションでの走行は、僕にとっては未知の領域だったんです。HRCというファクトリーチームの一員として走ることへの緊張もあったと思います。本来はウエットは僕の得意なコンディションのはずなんですが、今日はいろいろな要因が重なってあまり自信が持てず、本来のポテンシャルを発揮できませんでした。ただ、ウエットでしっかり走りきってチェッカーライダーのタカ(中上貴晶)にバトンを渡せたのはよかったです。2人のチームメートはすばらしい仕事をしてくれました。鈴鹿8耐で表彰台を獲得できたのは僕にとって初めてなので、とてもうれしく思います」

    藤井正和|#5 F.C.C. TSR Honda France – 総監督(5位、EWCシリーズチャンピオン)
    「まず我々がこの場所に立てたのは鈴鹿のおかげだと言いたいです。鈴鹿で勝ちたい、結果を出したいと思いながら、チャレンジを続けてきました。私は世界中のサーキットで表彰台に登ってきましたが、鈴鹿の表彰台は別格です。来年は鈴鹿8耐の本番でも勝ちたいですね。我々は、トップライダーを揃えているわけでもないし、マシンもトップではない、チームだって特別なものではないです。それでも世界一になれるということを本気で思っていました。このような結果を残せたのは、日本の皆さま“Team Japan”が支えてくれて、後押ししてくれたからです。鈴鹿に帰ってくれば、必ずチャンピオンになれると信じていました。皆さま、本当にありがとうございました」

    フレディ・フォレイ|#5 F.C.C. TSR Honda France(5位、EWCシリーズチャンピオン)
    「本当に最高の気分です。チームはシーズンが始まってから今まで、どんなときでも常に全力を尽くしてくれました。チームメンバーみんなの努力がこのように実を結んだことを、とてもうれしく思います。しかも、藤井監督やHonda、さらにTSRのホームである鈴鹿サーキットで、大勢の日本人ファンに見守られながらチャンピオンに輝くことができたことも本当にうれしいです。本当にこれ以上ない、特別なロケーションでタイトルを獲得することができました。僕のことをいつも支えてくれている妻にもありがとうと言いたいです」

    ジョシュ・フック|#5 F.C.C. TSR Honda France(5位、EWCシリーズチャンピオン)
    「僕らはこの瞬間を迎えるために、シーズンを通して全力を尽くしてきました。どのレースでもとにかく勝利を得るために走ってきました。これまで努力してきた全てが、今日こうしてチャンピオンという結果に無事に繋がって、とても幸せな気持ちです。チームのメンバー全員に心からありがとうと言いたいです。藤井監督やTSRのチームスタッフの皆さんには、これまで全日本選手権に参戦しているときから、お世話になっているので、今回TSRのホームコースである鈴鹿サーキットで世界一をプレゼントできて、最高にうれしいです」

    アラン・テシェ|#5 F.C.C. TSR Honda France(5位、EWCシリーズチャンピオン)
    「僕にとっては、これがEWCでの初のタイトル獲得になりました。本当にすばらしい気分です。2016年のル・マン24時間耐久レースからこのシリーズに参戦させてもらっていますが、まさか3年目でチャンピオンに輝けるとは思いませんでした。このチームから参戦するチャンスをくれた藤井監督に感謝しています。すばらしい日本人ファンが大勢いる鈴鹿サーキットでチャンピオンを決めることができたのも本当に特別でした。今夜、表彰台の上から見た景色は一生、忘れないでしょう。最後に、F.C.C. TSR Honda Franceとブリヂストンにもおめでとうと言いたいです」

  • 鈴鹿8耐 | ヤマハ、鈴鹿8耐4連覇&通算8回目となる優勝

    鈴鹿8耐 | ヤマハ、鈴鹿8耐4連覇&通算8回目となる優勝

    ヤマハは、2018 FIM世界耐久選手権シリーズ “コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレースで、ヤマハ初となる鈴鹿8耐4連覇、通算8回目となる優勝を達成した。

    鈴鹿8耐の第41回大会は雨のなかで始まった。YAMAHA FACTORY RACING TEAMのスタートライダーはマイケル・ファン・デル・マークが務めたが、スタートの瞬間、僅かにフロントタイヤを上げてしまいオープニングラップを#33ホンダ、#11カワサキに次ぐ3番手で終える。

    その後、雨が止むとコースは乾き始め、スタートから約30分が経過したところでファン・デル・マークはピットインしてタイヤをスリックに変更。この素早い対応が功を奏し、19周目には#12ヨシムラ、#11カワサキとトップグループを形成した。

    20周目の最終シケインでは、#11カワサキとファン・デル・マークが相次いで#12ヨシムラをパス。そしてファン・デル・マークは1時間40分弱を走行してYZF-R1をアレックス・ローズに託す。そのローズは#11カワサキ、#33ホンダとトップ争いを展開し、スタートから約2時間が経過した頃にローズがトップに躍り出た。
    その後も3チームによる戦いは続くが、午後1時55分頃にセーフティーカーが介入。これで一時は3番手の#33ホンダに約23秒差をつけていたのだが、10秒差に迫られることになる。そしてレースが再スタートするとローズと#11カワサキがスプリント並みの激しいバトルを展開。そしてその戦いはファン・デル・マークと#11カワサキに持ち越されたが、ファン・デル・マークは引き離されることなくしっかりと#11カワサキをマークする。

    ファン・デル・マークからローズへとYZF-R1は託されたが、#11カワサキのマシンはガス欠症状を起こして惰性でピットに戻る。これでファン・デル・マークと#11カワサキとの差が開き、ファン・デル・マークはそのマージンをキープするのだが、午後4時過ぎに激しい雨が降り始めた。

    この雨はすぐに上がったのだが、129周目に2度目のセーフティーカーが介入する事態となり、さらにこの間に立て続けにアクシデントが発生。さらに豪雨も手伝ってファン・デル・マークは予定外のビットイン。タイヤをレイン使用に替えてコースインするが、この直前、#11カワサキがスプーンカーブで転倒してしまう。

    午後5時にセーフティーカーは解除されたが、なんと午後5時10分頃に3度目の介入となり、その解除後、レースはファン・デル・マークと#33ホンダとの戦いになった。そして#33ホンダを徐々に引き離しにかかったファン・デル・マークがトップでローズへとバトンタッチ。#33ホンダもライダー交替するが、すでにYAMAHA FACTORY RACING TEAMは2番手以降に大きなマージンを築いていた。

    192周目にYAMAHA FACTORY RACING TEAMはガソリンのみを入れるスプラッシュ&ゴーを実行。これでトップの座を不動のものとすると、199周を走破してチーム4連覇を達成。中須賀克行は前日の転倒で負傷してしまい決勝を走ることなかったが、中須賀も4連覇となり、単独での連覇新記録。また、ファン・デル・マークとともに鈴鹿8耐最多優勝記録の2番手となった。また、YZF-R1の誕生20周年に華を添えることになった。

    GMT94 Yamaha Official EWC Teamは、突然の天候変化による様々なアクシデントをものともせず確実に順位を上げ6位とし、年間ランキングでは2位を獲得。YART Yamaha Official EWC Teamはレース前半で転倒してリタイアとなり、年間ランキングは16位となった。

    #21 YAMAHA FACTORY RACING Team
    決勝:優勝(199周:8:00’01.728)

    中須賀克行
    「自分が走ることができず、こんなに悔しいことはありませんが、アレックスそしてマイケルとチームメイトになれて、そして彼ら2人が勝つことができたことはチームメイトとして本当にうれしく思います。こんなに心強いチームメイトは他に探してもいないと思いますし、彼らともう一度一緒に鈴鹿8耐を戦うために、自分のポテンシャルをさらに高めたいと思っています。ヤマハの連覇記録を更新できたこともうれしいし、YZF-R1の20周年に華を添えることができたのもうれしいです。本当にアレックスとマイケルには感謝しています」

    アレックス・ローズ
    「中須賀さんが走らないレースなんて初めてで、すごくタフではあったけど楽しみました。中須賀さんが中心となってセットアップを進めたYZF-R1は、決勝でも非常によく走ってくれました。チームのがんばりにも感謝しています。なによりもチームメイトのマイケルがいい走りをしてくれましたね。僕のスティントはなぜかコンディションが安定していたんですが、マイケルの時は雨が降ったりセーフティーカーが入ったりして大変だったと思います。でも、すばらしい走りで勝利に貢献してくれました。それにしても鈴鹿8耐での勝利は格別ですね! ぜひ来年もこのメンバーでレースできることを願っています」

    マイケル・ファン・デル・マーク
    「すごくタフなレースでした。いろいろあったレースウィークでしたが、チームは基本的に作戦を変えませんでした。それがうまくいったんだと思います。僕自身としては、中須賀さんが決勝を走らないと聞かされた時は、とても驚きましたよ。僕がスタートライダーを務めることになって、緊張もしました。しかも僕の走るスティントはすごく長かったし、レインになったりドライになったりセーフティカーが入ったりして本当に大変だったんです。でもアレックスと僕で、うまくレースをリードできたと思います。またこの3人でチームを組んで、今度は中須賀さんにも走ってもらって、鈴鹿8耐を戦いたいですね!」

    吉川和多留監督
    「ローズ選手とファン・デル・マーク選手は、レース序盤では同じスーパーバイク世界選手権を戦うライダーやブリティッシュスーパーバイクを戦うライダーたちといいレースをしていたし、これで一気に集中力が高まりました。レース自体は、天候の急変が続いて荒れた展開になりましたが、チームスタッフはサーキット全体を見渡すことは不可能なので、ライダーのポテンシャルの高さを信じて時には自己判断してもらう部分もありましたが、これがしっかり機能しました。ミスなくしっかりと戦えたことが今大会の勝因ですが、レースを走れなかった中須賀選手が、しっかりとローズ選手とファン・デル・マーク選手をサポートしていてくれたことがなによりの勝因です」

    #94 GMT94 Yamaha Official EWC Team
    決勝:6位(196周:8:01’48.403)

    デビッド・チェカ
    「敗北は苦いものですが、勝つまでには何度か味わうものでもあります。過去2シーズン、僕たちのチームはEWCでとてもいい戦いをして、2016年にはランキング2位、2016-2017シーズンはチャンピオンを獲得しました。2017-2018シーズンももちろんチャンピオン獲得をめざしましたが、鈴鹿8耐の結果により、ランキング2位という残念な結果に終わりました。これがレースです。来シーズンがどうなるかはまだわかりませんが、どのレースを戦うにしても、チームメイトとともにベストを尽くすという自分の姿勢を変えるつもりはありません」

    ニッコロ・カネパ
    「この2シーズンでEWCのタイトルとランキング2位を得ることができたので、とてもハッピーです。僕のレースキャリアの中でもベストなシーズンになりました。今季はちょっと不運がありましたが、チームとしてベストを尽くしたので悔いはありません。GMT94がEWC参戦に幕を下ろすのは非常に残念ですが、チームメンバーとしてともに戦った経験は僕にとってすばらしいものになりました」

    マイク・ディ・メリオ
    「いいレースができましたが、路面コンディションがめまぐるしく変わってとてもタフでしたね。僕たちはEWC最終戦の鈴鹿8耐でチャンピオンを獲得すべく全力を尽くしましたが、ルマン24時間でのクラッシュが響き、結局ランキング2位でシーズンを終えました。残念ですが、各レースでポイントをリカバリーできたので、内容としては満足です。2シーズンを一緒に戦ったチームメイトにも、すばらしい機会を与えてくれたヤマハにも感謝しています。特に鈴鹿8耐ではスーパースターのように扱ってもらえたんです。GMT94がEWC参戦を休止するのは残念ですが、彼らは新たなチャレンジにもベストを尽くすはずです」

    クリストフ・グィオ監督
    「ここ鈴鹿でEWCは最終戦を迎えましたが、いつものように今季もすばらしいシーズンになりました。まずはチャンピオンを獲得したTSRを心から祝福したいです。藤井監督はじめ、TSRは見事な戦いぶりでした。我々も諦めることなく最後までベストを尽くして戦い続けましたが、彼らには残念ながら届きませんでした。でも、これも耐久レースです。来季は基本的にWSSに参戦することになり、鈴鹿8耐への挑戦がどうなるかは未定です。鈴鹿8耐は常に強いライバルたちがたくさんいるので非常に厳しい戦いだったのですが、2012年に3位表彰台に立てたことは忘れがたい思い出になっています。またいつの日か、鈴鹿8耐に戻って来たいですね!」

    #7 YART Yamaha Official EWC Team
    決勝:リタイア

    ブロック・パークス
    「レース全体としては順調に運んでいました。スタート直後はタイヤが十分に温まっておらず、少し出遅れてしまいましたが、すぐ挽回しファクトリーチームの直後につけることができました。そのまま順調にいっていれば上位フィニッシュも可能だったと思います。しかし残念ながらタクヤが転倒してしまいました。新しいタイヤで少しマシンを寝かせすぎてしまったようですね。でも、こういったことが起こり得るのも耐久レースです。タクヤの転倒の後もレースを続けようとしてコースに戻りましたが、フロントまわりにトラブルが出てしまい、続行を断念しました。非常に残念な結果ですが、勝つために何が必要なのかを十分にチームやヤマハと話し合って、また来年鈴鹿に戻ってきます」

    マービン・フリッツ
    「路面コンディションがめまぐるしく変わる難しいレースでしたが、走りながらいいリズムを作ることができ、自分としてはベストを尽くせました。タクヤにバトンタッチしましたが、路面は彼の想像以上にスリッピーだったのだと思います。タクヤが転倒してしまったのは残念ですが、これもレースです。ただ、自分たちのペースで走れば上位につけられることがわかったし、全体としてはいいレースウィークだったと思います。僕自身はヤマハで2回目の鈴鹿8耐で、大きなプレッシャーもありましたが、自己ベストをマークできたし”ネクストステップ”に進めたと思います」

    マンディ・カインツ監督
    「いろいろな意味で、難しい鈴鹿8耐でしたね。決勝はすべてがうまく運んでおり、上位を走ることができていました。残念ながらタクヤが転倒してしまいましたが、彼なりにベストを尽くし、攻めの走りをした結果。レースをしている以上起こり得ることだと思っています。私たちがEWCチームの中でかなりのパフォーマンスを持っていることは証明できました。また来年も戻ってきます」

    Pos. No. Rider Team Machine Laps
    1 21 中須賀 克行
    アレックス・ローズ
    マイケル・ファン・デル・マーク
    YAMAHA FACTORY RACING TEAM Yamaha 199Laps
    2 33 高橋 巧
    中上 貴晶
    パトリック・ジェイコブセン
    Red Bull Honda with 日本郵便 Honda 199Laps
    3 11 渡辺 一馬
    レオン・ハスラム
    ジョナサン・レイ
    Kawasaki Team GREEN Kawasaki 198Laps
    4 95 生形 秀之
    トミー・ブライトウェル
    渡辺 一樹
    S-PULSE DREAM RACING・IAI Suzuki 196Laps
    5 5 フレディ・フォーレイ
    ジョシュ・フック
    アラン・テシェ
    F.C.C.TSR Honda France Honda 196Laps
    6 94 マイク・ディ・メリオ
    ニッコロ・カネパ
    デビット・チェカ
    GMT94 YAMAHA Yamaha 196Laps
    7 22 ザクワン・ザイディ
    トロイ・ハーフォス
    アンディ・イズディハール
    Honda Asia-Dream Racing Honda 195Laps
    8 19 清成 龍一
    高橋 裕紀
    ダン・リンフット
    KYB MORIWAKI MOTUL RACING Honda 195Laps
    9 111 ヨニー・ヘルナンデス
    セバスティアン・ジンバート
    エルワン・ニゴン
    HONDA ENDURANCE RACING Honda 194Laps
    10 12 シルバン・ギントーリ
    津田 拓也
    ブラッドリー・レイ
    ヨシムラ スズキ MOTUL Suzuki 194Laps
    16 806 長尾 健吾
    松本 隆征
    NCXX RACING & ZENKOUKAI Yamaha 190Laps
    18 6 徳留 和樹
    奥田 貴哉
    津田 一磨
    Titanium Power Racing with HOOTERS Yamaha 190Laps
    22 74 稲垣 誠
    南本 宗一郎
    児玉 勇太
    AKENO SPEED・YAMAHA Yamaha 189Laps
    25 77 パウエル・ゴルカ
    パウエル・スコーペク
    マレク・スコーペク
    WOJCIK RACING TEAM Yamaha 187Laps
    26 502 國松 俊樹
    吉田 忠幸
    NCXX RACING Yamaha 186Laps
    34 41 宮腰 武
    上野 友寛
    佐藤 龍彦
    IWATA RACING FAMILY Yamaha 184Laps
    40 59 渡部 一夫
    齋藤 達郎
    小山 葵
    HKC & IMT Racing Yamaha 180Laps
    44 13 豊田 浩史
    池田 吉隆
    井上 哲悟
    NIPPON SUMATORA BIO MASSE+D;REX Yamaha 176Laps
    49 51 小谷 咲斗
    鈴木 孝志
    福山 京太
    T・モトキッズ中日本自動車短大ALTEC・NRS・icu Yamaha 167Laps
    DNF 65 ジロフロイ・ダヘイ
    ジャン・ビーマン
    クリストファー・ケマー 
    MOTOBOX KREMER RACING Yamaha 97Laps
    R 7 ブロック・パークス
    マービン・フリッツ
    藤田 拓哉
    YART Yamaha Official EWC Team Yamaha 65Laps
    R 99 吉田 和憲
    柴田 義将
    中本 翔
    icuRT. 大阪Mobius. OUTRUN. モトキッズ. 三陽. co Yamaha 47Laps
  • 鈴鹿8耐 | ヤマハ: 鈴鹿8時間耐久ロードレース 予選レポート

    鈴鹿8耐 | ヤマハ: 鈴鹿8時間耐久ロードレース 予選レポート

    7月27日(金)、鈴鹿8時間耐久ロードレースの公式予選が行われた。

    午前に行われた2時間のフリー走行を経て、午後から公式予選がスタート。12時5分から20分間がライダーレッド、12時40分からライダーイエロー、13時15分からライダーレッド。さらに15時40分からライダーレッド、16時15分からライダーイエロー、16時50分からライダーレッドで、路面温度が下がる最終走者が有利とも言われている。

    YAMAHA FACTORY RACING TEAMではライダーブルーの中須賀克行が最初のタイムアタックライダーとなり、2分6秒854を記録。そして予選2回目では、予選1回目で使用したユーズドタイヤを使用しながらも2分6秒263にまでタイムを詰めた。

    ライダーイエローのアレックス・ローズは、予選1回目で2分6秒620をマーク。予選2回目では2分7秒507と予選1回目のタイムを上回れなかったが、これはユーズドタイヤを使用していたからだ。

    ライダーレッドのマイケル・ファン・デル・マークは、すべてのセッションをユーズドタイヤで走行し予選1回目のベストタイムが2分7秒428。予選2回目は2分7秒569となった。今大会では使用できるタイヤ本数が前後合わせて20本という制限があり、決勝では16本が必要になることから予選では4本しか使得ないということからファン・デル・マークが常にユーズドタイヤでの出走となった。

    公式予選の結果は、3ライダーのベストタイムの平均値がチームタイムとなるが、YAMAHA FACTORY RACING TEAMは2分6秒770のアベレージで予選総合2番手とし、翌日のTOP10トライアルに進出となった。

    また、ブロック・パークス、マービン・フリッツ、藤田拓哉のYART Yamaha Official EWC Teamは、3人の平均タイムが2分8秒239で予選総合8番手となりTOP10トライアルに進出。デビッド・チェカ、ニッコロ・カネパ、マイク・デ・ミリオのGMT94 Yamaha Official EWC Teamの3人の平均タイムは2分9秒296で予選総合14番手となり、TOP10トライアルへの進出はならず、決勝は14番グリッドからのスタートすることとなった。

    YAMAHA FACTORY RACING TEAM
    公式予選総合2番手:2分06秒770

    中須賀克行
    「予選2回目で2分6秒263を記録できましたが、予選1回目で4周ほど走ったユーズドタイヤで出したものです。そしてこのタイヤをアレックス、マイケルも使いましたが、3ともアベレージは出ているし準備は整いました。ライバルがすごいタイムを出していますが、鈴鹿8耐で勝つためにはライダーとチームのコンビネーションとチームの総合力が重要です。僕たちのチームは、やるべきことはすべてやったという状態で、周りのことは気にせずに自分たちのレースをするのみです」

    アレックス・ローズ
    「コースが混み合っていて、タイムを出すのが難しかったです。誰もがベストタイムを出そうとするから、仕方がないですけどね。でも自信を持って走らせられているし、タイヤもうまく機能してくれています。天気がどうなるかわからないけど、今のままいい調子をキープしてレースに臨みたいですね。僕自身も鈴鹿8耐をすごく楽しんでいるし、とてもポジティブ!」

    マイケル・ファン・デル・マーク
    「いい予選になったと思います。タイヤ本数制限がある中でのアタックでしたが、中須賀さんとアレックスはすごくいいタイムを出したし、僕自身にとってもよかったと思ういます。トップ10トライアルに出られることはもちろんハッピーだけど、それ以上に決勝に向けていいペースで走れていることがうれしいし、レースが楽しみです!」

    吉川和多留 (監督)
    「予選では走ることに集中させたかったのですが、チェック項目が残っていたので、予選2回目ではその確認に充てました。もちろんそれもクリアになり、ライダー、チーム、マシンとも決勝に向けて仕上がったという状況です。あとは天候が気になるところですが、できればTOP10トライアルでしっかりとタイムを出し決勝に向けて弾みをつけたいですね」

    GMT94 Yamaha Official EWC Team
    公式予選総合14番手:2分09秒296

    デビット・チェカ
    「ここ鈴鹿でのベストタイムが出せたからハッピー。トップ10トライアルに出られないのは残念だけど、内容としては悪くはないと思っています。台風だと雨が降ったり降らなかったりと難しいコンディションになるでしょうが、決勝に向けて集中して頑張るだけ。EWCチャンピオンが懸かった戦いですが、ライバルのことは気にしていません。自分たちのベストを尽くすだけです!」

    ニッコロ・カネパ
    「予選用のソフトタイヤに少し問題が出て思いっ切り攻めることができなかったけど、僕もチームメイトたちもベストを尽くしました。残念ながらトップ10トライアル出場を逃してしまったけど、決勝に向けてのチーム力は間違いなくトップ10に入っていると思います。今からレースが楽しみです」

    マイク・ディ・メリオ
    「11位という結果は残念だけど、トップ10にほど近いという意味では悪くない予選だったと思います。ニッコロは新品タイヤを履いてタイムアップしたし、僕とデビッドはユーズドタイヤでもいいタイムが出せました。決勝は3人とも同じぐらいのタイムでコンスタントに走れるでしょう。天気がどうなるかわからないけど、きっといいレースができるはずです」

    クリストフ・グィオ (監督)
    「トップ10トライアルに出られる実力があるチームだと確信しているから、予選14番手という結果は残念です。ニッコロの前でクラッシュが起きたという不運もありましたが、決勝に向けてはいいペースで走れているので、何も心配していません。天気がどうなろうと、準備はできています」

    YART Yamaha Official EWC Team
    公式予選総合8番手:2分08秒239

    ブロック・パークス
    「タイヤをセーブするために、予選は1回しか走りませんでした。赤旗も出たし、コース上は混み合っているしで、思うようなラップタイムが出せなかったのが残念です。7秒台を狙ってたんですけどね…… でも、重要なのは明日のトップ10トライアルに出られること。いい走りができるように全力を尽くします。かなり雨が降るという話も聞いていますが、耐久レースはいろんなコンディションで走るものだからね。問題ありません」

    マービン・フリッツ
    「鈴鹿サーキットでの自己ベストタイムをマークできたからうれしいですね! 僕のセッションでは赤旗が2度でましたが、落ち着いていたしクリアラップも作ることができました。決勝を想定した走りでも、コンスタントにいいタイムが出せています。明日の天気は読めませんが、事前テストではウエットコンディションでも走り込めていので、雨でも大丈夫!」

    藤田拓哉
    「予選1回目、2回目ともにバックマーカーや遅いマシンに引っかかってクリアラップが取れず、タイムを上げることができずに精神的に落ち込んでしまいました。予選2回目の途中でニュータイヤを装着させてもらい、2分7秒5をターゲットにしたのですが、クリアラップが取れたのが1周のみで、2分8秒3がベストタイムです。ただ、チームメイトのマービンが2分8秒1、ブロックが2分8秒2なので、3人のライダーのタイムに大きな開きがないことがこのチームの強みだと思います」

    マンディ・カインツ (監督)
    「ブロックとマーヴィンが走ったのは1回目の予選だけ。2回目の方がコンディションがいいのはわかっていましたが、彼らは十分にいいタイムで走っていたから、タクヤに新品タイヤを履いてもらったんだ。タクヤはしっかりと期待に応えてタイムアップしてくれましたね。トップ10トライアルに出られるのはすごくうれしいですね。グリッドが何番手になろうと、トップ10にいるということが決勝に向けてすごく重要だからです」

  • 鈴鹿8耐 | ホンダ: 鈴鹿8時間耐久ロードレース 予選レポート

    鈴鹿8耐 | ホンダ: 鈴鹿8時間耐久ロードレース 予選レポート

    7月27日(金)、真夏の祭典「鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」の決勝に向けて、フリー走行と計時予選が行われた。青空がのぞき、蒸し暑い天候となったこの日は、午前9時から11時までフリー走行。午後からは、ライダーブルー、イエロー、レッドと分けられた計時予選が、20分ずつ2回行われた。この計時予選では、それぞれのライダーのベストタイムを合算して、平均タイムの上位10チームが翌日に行われるトップ10トライアルに進出。10番手以下のチームは、この計時予選で決勝のスターティンググリッドが決まる。

    午前中は、計時予選と決勝に向けての最終調整が行われた。3度も赤旗が出るセッションとなり、路面状況確認のための中断と再開が繰り返された。フリー走行のHonda勢最上位は、3番手のRed Bull Honda with 日本郵便で2分7秒507。5番手にはMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaの2分7秒990。S字で水野涼が転倒してしまう場面もあったが、自力でピットに戻り、事なきを得た。続く6番手にKYB MORIWAKI MOTUL RACINGの2分8秒034。FIM世界耐久選手権のタイトルに王手をかけているF.C.C.TSR Honda Franceは、2分8秒422で8番手。11番手につけたau・テルル MotoUP RTは、長島哲太がピットロード入口付近で転倒して赤旗となったが、自力でピットに戻ることができた。

    午後の計時予選は、気温が33℃、路面温度は49℃でスタート。その後、路面温度はピーク時で53℃まで上がった。計時予選1回目はブルーの腕章をつけたライダーたちが挑み、Red Bull Honda with 日本郵便の高橋巧が走行開始後すぐに2分6秒775と、本レースウイークで初の6秒台にタイムを入れて首位に立つ。そのタイムを超える者は現れず、セッショントップタイムをマーク。続くHonda勢は、MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaのドミニク・エガーターで2分7秒390を記録して4番手。以下、au・テルル MotoUP RTの秋吉耕佑が6番手、Team SuP Dream Hondaの山口辰也が8番手と続いた。F.C.C.TSR Honda Franceは、決勝へのシミュレーションのために走行を使う作戦のため、ライダーたちは燃料をフルタンクで入れて、黙々と走行をこなした。

    続くライダーイエローの走行セッションでは、今大会唯一のMotoGPライダーとしてRed Bull Honda with 日本郵便の中上貴晶が登場。大きな注目の中でコースインし、2分8秒910を記録してその時点でのトップタイムをたたき出す。ライバルチームにタイムを更新されたものの、中上は2分7秒184までタイムアップ。しかし、その周にスプーンで転倒があって赤旗が提示されたことで、このタイムは記録されなかった。その後、セッションは残り11分の時点で再開。中上は2分7秒195とタイムを詰めるが、トップには及ばず、その直後にヘアピン手前で大きなクラッシュがあり、再び赤旗となる。残り5分15秒で再度セッションがスタートし、中上はこのセッションで3番手。KYB MORIWAKI MOTUL RACINGの高橋裕紀は2分8秒344で6番手に付けた。

    ライダーレッドの走行は午後2時からとなり、気温も路面温度も上昇する中で走行が始まった。走行開始後すぐにMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaのランディ・ドゥ・プニエが2分7秒219でトップに立つ。Red Bull Honda with 日本郵便のパトリック・ジェイコブセンは2分8秒782で5番手。その後、シケインでの転倒があり赤旗中断。残り13分33秒で再開された。このセッションはドゥ・プニエがトップのまま終了。ジェイコブセンは2分8秒150とタイムアップして4番手となり、6番手にau・テルル MotoUP RTのイサック・ビニャーレスが入った。

    午後4時15分から行われた計時予選2回目は、気温31℃、路面温度41℃でスタート。Red Bull Honda with 日本郵便は、決勝に向けたセットアップの確認にあて、タイムアップは狙わずに走行したが、高橋が2分7秒509で2番手。4番手にHonda Suzuka Racing Teamの日浦大治朗が2分8秒140を記録したが、2コーナーで転倒してしまい、これ以上のタイムアップはできなかった。

    ライダーイエローの走行でも、始まってすぐにデグナーで転倒があり、赤旗が提示される。残り16分12秒で再スタートしたセッションで、中上が2分7秒939で4番手、続く5番手には2分8秒068までタイムを上げた長島が浮上する。7番手にはHonda Asia-Dream Racingのトロイ・ハーフォスが2分8秒951と上がってきた。

    予選最後のセッションとなったライダーレッドの走行では、ジェイコブセンが6番手につけ2分8秒636を記録。8番手のTeam SuP Dream Hondaの作本輝介は2分9秒008をマークし、8秒台まで迫った。

    計時予選で記録された各ライダーのベストタイムの平均で出された順位では、3番手にRed Bull Honda with 日本郵便が入りHonda勢最上位。5番手にMuSASHi RT HARC-PRO.Honda。7番手にau・テルルMotoUP RT。9番手にKYB MORIWAKI MOTUL RACING。10番手にTeam SuP Dream Hondaが入り、Honda CBR1000RRを駆る5チームがトップ10トライアルの出場権を得た。

    以下、11番手にHonda Asia-Dream Racing、12番手にF.C.C.TSR Honda France、16番手にHonda Suzuka Racing Teamと続いている。

    台風12号接近のため、鈴鹿8耐のイベントは中止の発表が相次いでいるが、トップ10トライアルは実施の方向で準備が進められている。もし中止となった場合には、この計時予選の順位が決勝のスターティンググリッドとなる。

    高橋巧|Red Bull Honda with 日本郵便(3番手)
    「ライダー3人ともペースが上がって似たようなタイムになってきているので、チームはいい方向に向かっていると思います。自分自身としては正直、もうちょっとタイムを出したかったという思いがあります。昨日までは2分6秒台なんて見えていなかったのですが、すぐに2分6秒台に入ったので、自分自身も含めちょっとずつよくなってきていると感じました。3人で車体セッティングに関して意見を出し合うと、だいたい同じようなコメントが多いんです。1人より3人で進められているのが大きな強みになっていると思います。明日のトップ10トライアルでは、自分自身が最大限にできる力を出します。トップ10トライアルでは気持ちよくタイムが出せていないので。予選用のタイヤを使いこなせなかったというか、あまり好きじゃないので、基本タイムアタックでもレース用タイヤを使ってきました。それでも2分6秒6くらいまで出ているので、明日、もしドライコンディションで走れるなら昨年のタイムを超えたいです。今日のトップタイム、2分5秒1台には驚いていますが、最終的にはレースをトップで終えられることが大事だと考えています。いいパフォーマンスを見せたいという気持ちもありますので、がんばります」

    中上貴晶|#33 Red Bull Honda with 日本郵便(3番手)
    「昨日のフリー走行、そして今日の予選2セッションを終えて、3人のタイムが出揃ってきた感じです。(高橋)巧くんのタイムに、やっと僕と(パトリック)ジェイコブセンが届いてきた、そんな走行でした。全体的なペースはまだ足りないのですが、ジェイコブセンも2分8秒台まで伸びてきてくれましたし、僕もテストを通じ初の7秒台となる、2分7秒19までやっと伸ばすことができました。予選の2回目は、最初からアタックせずにフリー走行のつもりでいこうとチームで決めていたので、レースの想定ペースで走っていました。まだまだタイムとしては足りませんが、一周の好タイムを追うのではなく、レースペースをどれだけ上げられるかを、明日の走行で詰めたいと思います」

    パトリック・ジェイコブセン|#33 Red Bull Honda with 日本郵便(3番手)
    「予選で総合3番手に入れたのはよかったですね。正直に言ってほかのライバル勢の中にはかなり速いラップタイムを記録しているチームもありますが、鈴鹿8耐は耐久レースですから、最終的にはチームの総合力をモノを言います。着実に走り続けたチームが勝つわけで、ミスをすればどんなに速いチームでも、すぐに順位を落としてしまいますからね。厳しいレースになると思いますが、決勝日に向けての準備はできていますよ」

    水野涼|#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda(5番手)
    「今日は、2回の走行ともニュータイヤを履かずに走行していたので、1回目2分9秒4、2回目で9秒0と、あまりタイムを伸ばせませんでした。ただ、決勝レースはユーズドタイヤでずっと周回するので、そこを想定して走行していました。チームとしては、ここへきて3人のマシンのセットがまとまってきました。ドミニク(エガーター)が2分7秒3、ランディ(ドゥ・プニエ)が7秒2というタイムを出してくれたので、トップ10トライアルへ進出できました。天候次第でどうなるか分かりませんが、明日は僕が走らせてもらうことになりました。微調整も残っていますが、決勝に向けて、準備が整ってきた感じです」

    ドミニク・エガーター|#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda(5番手)
    「今日の予選では、ニュータイヤを試すこともできました。バイクもよく仕上がっているし、チームメートも順調にタイムを上げています。総合順位も5番手といい位置です。ただ、最も重要なことは、安定していいペースを続けることで、あまり予選のことは気にしていません。今年も鈴鹿8耐に戻ってこられたことがなによりもうれしいです。Hondaのマシンで、HARC-PRO.というチームで走るのはとてもプレッシャーがかかりますが、それを含めて楽しみたいと思います」

    ランディ・ドゥ・プニエ|#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda(5番手)
    「予選では少しミスをしてしまったので、タイムをあまり上げることができませんでした。でも、ドミニクがいいタイムを出してくれていて、マシンも徐々に仕上がってきていることが分かっています。鈴鹿8耐のレースは長いので、なにが起こるか分かりませんが、少しずついいペースを刻んで走り切れば、チームにいい結果がもたらされることを確信しています。チームもマシンも、すべていい方向に向かっています」

    秋吉耕佑|au・テルル MotoUP RT(7番手)
    「チーム一丸で予選を戦い、無事にトップ10トライアル進出を決められました。明日は雨の予報ですし、台風も近づいていますが、それに負けない、弾き飛ばすような走りをしていきます。みんなで好グリッドを勝ち取ります。応援よろしくお願いします」

    長島哲太|au・テルル MotoUP RT(7番手)
    「3人とも2分8秒台前半を出せて、トップ10トライアルへ進むことができました。自分にとっては初めてのトップ10トライアルなので緊張する部分はありますが、チーム一丸となっていい位置からスタートできればと思います。明日の天候がどうなるかは分かりませんが、どんな状況でも全力を尽くしてがんばります」

    イサック・ビニャーレス|au・テルル MotoUP RT(7番手)
    「今日行った予選はとてもいいものでした。明日のトップ10トライアル進出を決められて、よかったです。とても満足のいく一日でした」

    清成龍一|KYB MORIWAKI MOTUL RACING(9番手)
    「午前中にあった練習走行でのコンディションでは、そんなに悪くはなかったのですが、午後の気温が上がった予選では、思ったように走れなくて苦戦しました。結果は、やはりタイム的にトップと3秒の差がありましから、正直に言って勝負にならないと思っています。ここまでの開きがあると、一発のタイムを狙っても届くかどうかなので、もう真っ向勝負というわけにはいきません。決勝では自分たちの戦い方を進めていくしかないですね。それで勝機をつかんでいかなければいけません」

    高橋裕紀|KYB MORIWAKI MOTUL RACING(9番手)
    「やはり気温が上がると難しくて、予選の結果は厳しいタイムになってしまいました。ほかと比べて気温が上昇したときの落ち幅が大きいのかなという感想です。レースはもう明後日に迫っていますが、最後まであきらめずにタイムが落ちないようなセッティング、タイムが落ちないような走り方を見つけていきたいです。決勝レースは2人でいくことが決まりました。ダン(リンフット)のケガにより突然の呼ばれて走ってくれたラタパーク(ウィライロー)選手には申し訳なく、感謝しています。2人というのが決まったので、予選は2人だけで走りました。それでトップ10トライアルへの進出が決まったのはよかったです。明日も全力でがんばります」

    ラタパーク・ウィライロー|#19 KYB MORIWAKI MOTUL RACING(9番手)
    「全体として、今日はいい感触がありましたね。マシンに慣れるために、今日は自分のライディングスタイルをマシンに合わせていく作業を中心に行いました。予選ではいいタイムを記録しているチームが多かったですが、トップ10にも入ることができました。明日はウエットになると思うので、もしかしたら波乱の展開になるかもしれませんが、自分のチームがトップ5に入ることができるといいですね。僕が監督を務めている4耐のチームは、明日が決勝日です。昨年からラップタイムも大幅に向上していますし、ぜひ昨年のリザルトを更新してほしいと思いますが、同時に4耐をおおいに楽しんでくれればいいなと思っています」

    山口辰也|Team SuP Dream Honda(10番手)
    「トップ10トライアル進出は、今回の8耐で重要な任務でしたのでそれが達成できてうれしく思っています。マシンも短い期間でみんなでまとめて、ある程度のタイムで走れるようになったのでその点についてもホッとしています。みんな、ちゃんとセットアップできればタイムが出せる実力のあるライダーなので、マシンがしっかりしたのを確認できましたのがよかったです。3人のライダーのタイムもそろってきて、だれでも乗りやすい安定したマシンに仕上げ、また多くのサプライヤーさんに協力いただいているチームですので、いろいろなパーツが入っていてそれをしっかり機能させられるように細かな点も伝えています。トップ10進出はいい流れにつながっていると思います。明日は最初からトップ10に残った場合には、若手2人を走らせてほしいと言っていたので、トップ10を経験するとともに、ライダーとしてのアピールをしてほしいと思います」

    岩戸亮介|Team SuP Dream Honda(10番手)
    「テストから昨日までチームとして全体的にタイムを上げるのに苦労していましたが、私とチームメートの作本選手が昨日から大幅にタイムアップして、3人のタイムがそろったことがチームにとって大きなプラスになるので、それがよかったと思います。今日のベストタイムは中古タイヤでの記録でしたので、新品タイヤを履けばもっとタイムが出るかと思っていました。しかし、午後の予選では新品タイヤを履いてい勢いよく出たら逆にタイムが出ませんでした。明日はその反省を踏まえていろいろ替えながら、7秒台が見えてきたので、1周にしっかり集中して、タイムを出したいと思っています」

    作本輝介|Team SuP Dream Honda(10番手)
    「予選2回目で自分のベストタイムが出せたことはとてもよかったのですが、これでようやくスタートラインに立てたという気持ちです。自分自身はもっともっと上のタイムを目指しているので、どれだけ上げていけるのかが課題です。マシンも、山口選手をはじめとしたチームスタッフの皆さんが仕上げてくれていたので、それに自分も合わせていけてタイムを出せたことがよかったと思います。明日のトップ10トライアルでは最低限今日のタイムを超えていきたいので、それができるためにはなにをしなければならないのかをこれからしっかり考えていきたいと思います」