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    【SUPER GT】 チーム無限:鈴鹿1000km レポート

    #16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀英紀/中嶋大祐大祐/ジェンソン・バトン組)は8月26日~27日に鈴鹿サーキットで開催されたSUPERGTシリーズ第6戦GT500クラスに参加した。

    走行距離が1000kmに及ぶ長いレースに備えて、チームは第3ドライバーとしてジェンソン・バトンを起用、戦闘態勢を整えた。

    ジェンソン・バトンは、F1グランプリでHondaのドライバーとして戦い、09年にはF1ワールドチャンピオンになった経歴を持つ現役F1ドライバーである。チームは、高負荷の鈴鹿サーキットでの長距離レースに備え、ロール剛性を下げるなどタイヤに優しいサスペンションセッティングを施して持ち込んだ。

    ■公式練習:クラス5位・武藤英紀:1分49秒284 中嶋大祐:1分56秒951 ジェンソン・バトン:1分50秒097
    26日の公式練習は、早朝に降った雨の影響が残り完全ウエットコンディションで午前9時20分に始まった。全車レインタイヤを装着し水しぶきを上げながら走行するが、走行が進むにつれ、陽が射しはじめて路面コンディションは徐々に良くなっていった。

    #16MOTULMUGENNSX-GTは、まず中嶋大祐がステアリングを握って走り始めた。レインタイヤのまま10周を走り、タイムはコンディションが好転したところで記録した1分56秒951。中嶋大祐はピットに戻りジェンソン・バトンにマシンを受け継いだ。

    まだコースの一部は濡れていたが走行ラインはほぼ乾いた状態となり、ジェンソン・バトンはドライタイヤを装着してコースイン、7周を走ってタイムを1分50秒097まで縮めた。途中、コース上の停止車両を回収するためセッションは赤旗中断されたが、それを挟んで武藤英紀は12周を走り、タイムを1分49秒284まで縮めた。最終的に#16MOTULMUGENNSX-GTの公式練習での順位は5番手となった。

    ■公式予選:GT500クラス13位(Q1:9位・1分48秒588、Q2:出走せず)
    公式予選は参加15台全車が出走するQ1と、Q1のGT500クラス上位8台のみが出走できるQ2でスターティンググリッドを決定する2段階制ノックアウト方式で行われた。決勝のスターティンググリッドは、Q2に進出した上位8台についてはQ2のタイム順、それ以降はQ1のタイム順で決まる。Q1とQ2は別のドライバーが走行しなければならず、タイヤはQ1で1セット、Q2でさらに1セットが使用できる。

    午後2時35分から15分間のQ1セッションが始まった。鈴鹿サーキット上空の天候は好転し、青空が広がって太陽が照りつけた。路面は完全なドライコンディション、気温はセッション開始時点で31℃まで上昇した。

    チームはQ1にジェンソン・バトン、Q2に武藤英紀が走るという作戦で公式予選に取り組んだ。Q1を担当したジェンソン・バトンは、セッション終了8分前までピットで待機した後、タイムアタックを始めた。タイヤをウォームアップし、アタックに入ったジェンソン・バトンのペースは好調だったが、デグナーカーブでペースダウンしていたマシンを追い抜かねばならずわずかに失速、タイムは1分48秒683となった。

    タイムを記録した時点で、ジェンソン・バトンのタイムはQ2に進出できる上位8台の中に食い込んでいた。しかしセッション終了間際、ジェンソン・バトンのタイムをわずか0.089秒差で上回る選手が現れ、#16MOTULMUGENNSX-GTの順位は9番手に落ち、Q2進出はならなかった。

    ■決勝: 12位(169周  2周遅れ ベストタイム:1分52秒532)
    8月27日、決勝日は朝から快晴となり強い陽射しが鈴鹿サーキットに照りつけた。午後0時30分、パレードランが始まった時点で気温は30℃、路面温度は47℃と、真夏のコンディションである。決勝レースは173周の予定で始まった。スタートドライバーは中嶋大祐が務めた。

    9番手からスタートした中嶋大祐は周囲と争いながら順位を8番手へ上げ、24周を走ってピットインしジェンソン・バトンに交代した。ピットクルーは素早くタイヤ交換と給油を行ってジェンソン・バトンをコースへ送り出した。ところが、ピットを離れる際に後方からピットへ進入してきたマシンと交錯したため危険なリリースを問われてジェンソン・バトンにはドライブスルーペナルティが科せられてしまった。

    コースに戻った#16MOTULMUGENNSX-GTの見かけ上の順位は3番手にまで上がった。しかしペナルティの指示を受けたジェンソン・バトンはドライブスルーを行い、順位を大きく下げることになった。しかしその後、コース上に停止した車両を回収するためセーフティカーが入ったため、上位との間隔が縮まった状態で再スタートとなり、#16MOTULMUGENNSX-GTの反撃にとっては有利な展開となった。ジェンソン・バトンは再スタート後、51周目までを走って11番手でピットイン、武藤英紀にマシンを引き継いだ。

    武藤英紀はハイペースで追い上げを開始した。しかし上位にはなかなか追いつかない。そして追い上げ中の83周目、第4スティントの中嶋大祐へドライバー交代を行おうとしていた矢先、#16MOTULMUGENNSX-GTの左リヤタイヤが突然バースト、武藤英紀はかろうじてクラッシュを避けてスローダウンながら走行を続行、ピットへ帰還した。

    ここで中嶋大祐へ交代、タイヤ交換と給油を行いコースへ復帰したが順位は大きく下がってしまった。中嶋大祐はまた追い上げにかかり、115周目までを走ってピットイン、ジェンソン・バトンへマシンを引き継いだ。ところが決勝レース2回目のスティントを走り始めたジェンソン・バトンには、前回のスティントでセーフティカー中に追い越しをしたとして再びドライブスルーペナルティが科せられた。2回目のドライブスルーを行ったジェンソン・バトンに、今度は135周目、右フロントタイヤがバーストするというトラブルが襲った。

    ジェンソン・バトンはそのままピットイン、最終走者である武藤英紀にマシンを引き継いだ。チームは2回のバーストを考慮してペースを抑制して完走を狙う作戦に切り替え、武藤英紀をコースへ送り出した。2回のセーフティカーランの影響で、レースは173周を消化することができないまま、規定終了時刻の午後6時28分で打ち切られそうな状況となってきた。

    終了予定時刻の20分ほど前になって武藤英紀は車両にわずかな振動が出ていることを感じ取り、チームと相談の上、大事をとってピットインしタイヤを交換しレースに復帰した。結局#16MOTULMUGENNSX-GTは169周を走って12位のチェッカーフラッグを受けて長いレースを完走した。この結果、武藤英紀/中嶋大祐組は無得点でシリーズポイントランキングは18番手となり、TEAMMUGENは完走ポイントを1点加えたもののチームポイントランキングは15番手へ後退、第7戦タイラウンドを迎えることとなった。

    手塚長孝 監督
    タイヤに優しい決勝レース重視のセッティングを選択しました。中嶋選手がスタートして順調 に順位を上げ、バトン選手に交代したのですが、ピットアウトの際、ペナルティを受けてしまいました。責任は僕にあります。バトン選手にもチームにも申し訳なく思っております。SC中での追い越しによるペナルティには愕然とさせられましたが、それを払拭するバトン選手の速さには感銘を受けました。また、バトン選手の走りを見て、多くの新鮮な“気づき”を得ることが出来ました。武藤選手、バトン選手とタイヤバーストが続いてしまったことは、想定外だった上、非常に無念です。現在、原因の究明を急がせております。また、この事で、終盤は完走を目標に慎重策を取らざるを得ませんでした。中嶋選手、武藤選手とバトン選手のコミュニケーションは申し分なかったうえ、勝利のために(バトン選手には)チームに参加して頂いただけに、結果を出せず申し訳ない限りです。武藤選手、中嶋選手、そしてスタッフもよくやってくれていただけに辛いです。なんとか残り2戦で結果を出し、ファンのみなさんやスポンサーの皆さんに恩返しをしたいと思います。

    武藤英紀
    予選は、Q2に行ければもっと行けたとは思うのですが、1000kmレースですからチームの作戦として最初から予選をあまり重視はしていませんでした。その分、決勝レースではペース的には表彰台にからめる速さがあったと思うのですが、2回タイヤがバーストしてしまいました。1回は自分が乗っているときでした。スプーンの手前、6速だから230kmくらい出ている、やや危険な状況での出来事でしたので、結構しびれました。どこにも接触しなかったので、そのままピットまで帰られて良かったです。最後にJBさんが再度バーストして入ってきたので、それを見たらもう今日は慎重に行った方がいいな、ということになりました。クルマには表彰台に届くだけのポテンシャルがあったとは思うのですが、バーストで流れが変わってしまって、そこからはコンサバになって攻めの走りが出来ませんでした。ただJBさんから学べることも多いレースでした。タイムの上げ方など、勉強になりました。直接ワールドチャンピオンとロガーを見比べることなどなかなかできることではないのでいい経験になりました。

    中嶋大祐
    いろんなことがあった週末でした。予選は走りませんでしたが、決勝重視のタイヤ選択ではありましたが、想定以上の速さでした。ジェンソンがトラフィックにひっかかってしまったためQ2には行けなくて残念でしたが、クルマは決勝で十分戦えるレベルにあるなと思いました。決勝はスタートを担当しましたが順調にポジションを上げることができました。飛び抜けて感触がいいというわけではありませんでしたが、前とのギャップも徐々に縮めていける感触がありました。実際、第2スティント、ジェンソンに替わって12号車の前へ出て、実質4位から3位まで上がる事が出来ました。そこまでは順調、計画通りでした。しかしながら、ピットから出て行く際ペナルティがあり、やや足を引っ張られましたが、セーフティカーも出て前とのギャップが縮まったので、これはまだ戦えるぞ、と思いました。しかしながら上位も速く、なかなか思い通りにはならなかったですね。ただ、自分としてはいい戦いができたと思っています。今度こそ結果をきちんと出せるようにチームの皆と協力して頑張りたいと思います。悔しいレースでしたが、今回64号車が優勝したことにはおめでとうと言いたいです。去年まで一緒に戦っていた関係ですから。

    関連:【動画】 SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000km 決勝ダイジェスト

  • 【動画】 SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000km 決勝ダイジェスト

    【動画】 SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000km 決勝ダイジェスト

    SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000kmの決勝レースが鈴鹿サーキットで行なわれた。今年で最後となる鈴鹿の1000kmレースで、GT500クラスは#64号車 Epson Modulo NSX-GT(松浦孝亮/ベルトラン・バゲット)がSUPER GTでは2007年以来の優勝。GT300クラスは、#65号車 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)が優勝を飾った。

    決勝日を迎えたサーキット周辺は朝から強い陽射しが降り注ぎ、厳しい夏の暑さが残る。

    最後の“鈴鹿1000km”と言うこともあり、4万5000人もの大観衆が見守る中、午後0時30分に予定通り、三重県警の4台の白バイと3台のパトカーが先導のパレードラップが行われる。その後1周のフォーメーションラップを経て、午後0時38分、シグナルグリーンで決勝レースはスタートとなった。

    鈴鹿1000kmは周回数173周、もしくは最大延長時間は18時28分が終了時間となる。2回のセーフティカーもあって、173周を消化することができないまま、規定の午後6時28分を迎え、ファイナルラップが宣言される。

    そして“鈴鹿1000km THE FINAL”のトップチェッカーは、#64号車 Epson Modulo NSX-GTに振られる。NAKAJIMA RACING、そしてダンロップタイヤとしては2007年の最終戦富士以来、10年ぶりのSUPER GT優勝となった。松浦孝亮にとっては通算2勝目、そしてベルトラン・バゲットは初の優勝となった。

    GT300クラスでは、残り10周ほどでテールツーノーズのバトルが展開される。勢いに勝る#65号車 LEON CVSTOS AMGの蒲生は、150周目の第1コーナーで#25号車 VivaC 86 MC(松井)をパス。ついにトップを奪い取った。結局、このままゴールした#65号車 LEON CVSTOS AMGが昨年の開幕戦岡山以来の優勝を手にした。

    2017 SUPER GT 鈴鹿1000km 決勝

  • 【SUPER GT】 ホンダ:#64 Epsonが“最後の鈴鹿1000km”で優勝

    【SUPER GT】 ホンダ:#64 Epsonが“最後の鈴鹿1000km”で優勝

    2017 オートバックス SUPER GT第6戦「46th INTERNATIONAL SUZUKA 1000km」の決勝レースが8月27日(日)、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開催された。

    気温は30℃を越え、路面温度も50℃に迫る厳しいコンディションのなか、鈴鹿1000kmとしては最後となる決勝レースのスタートが切られた。

    序盤から#17 KEIHIN NSX-GT(塚越/小暮)と#64 Epson Modulo NSX-GT(バゲット/松浦)の2台が積極的に上位争いを展開。#100 RAYBRIG NSX-GT(山本/伊沢)も6番グリッドから次第に追い上げていった。

    一時はこれらホンダ陣営による1-2-3フィニッシュも期待されたが、レース終盤の147周目に#17 KEIHIN NSX-GTの左リア・タイヤがパンクしコースアウト、この影響で#17 KEIHIN NSX-GTはリタイアに追い込まれた。

    セーフティーカーが2度出動する荒れた展開となったレースは、規則に従って1000kmにあと2周足りない171周でチェッカードフラッグが振り下ろされ、終始トップ争いを演じた#64 Epson Modulo NSX-GTが優勝。ピットストップのタイミングで一時は5番手まで順位を落とした#100 RAYBRIG NSX-GTは、最終スティントを担当した山本選手の力走により3位表彰台を手に入れた。

    第7戦は10月7・8日にタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催される。

    ベルトラン・バゲット (♯64 エプソン・ナカジマレーシング)

    SUPER GTで優勝するまで、4年間かかりました。正直、とても辛く厳しい日々でした。今日はダンロップ・タイヤが素晴らしい性能を発揮できたので優勝できましたが、ここまで開発するには大変な苦労が伴いました。これまでサポートし続けてくれた中嶋 悟監督を始めとするチームのメンバー、Honda、そしてチームメイトの松浦選手に心から感謝しています。特に松浦選手は大きなミスを犯すことなく、トップのまま走りきってくれました。次のタイ大会でチームはいつも素晴らしいパフォーマンスを発揮してきたので、次戦も楽しみにしています。

    松浦孝亮 (♯64 エプソン・ナカジマレーシング)

    鈴木亜久里さんと一緒にレースをしてきた昨年までの19年間は、思うような結果を残すことができず、申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、今日のレースで自分の実力を証明できたので、本当に嬉しく思っています。僕たちはソフト・コンパウンドでレースを戦ったので、暑い時間帯は苦しい局面もありましたが、夕方になって涼しくなってからはペースが上がり、これが勝因となりました。今日のレースでは自分の力を出し切ったので、次戦まではこのまま勝利の余韻に浸っていたいと思います。

    伊沢拓也 (#100 チーム・クニミツ)

    今日は自分自身の力というよりも、山本選手の頑張りで3位表彰台を手に入れることができました。いずれにせよ、1000kmというレースをミスなく戦いきったことが、この結果につながったと思います。クルマの感触はとてもよく、それは3位表彰台という結果にも表れているとおりです。クルマのポテンシャルだけでいえば、もっと上位を狙えたと思いますが、NSX-GTのパフォーマンスは総合的に改善されているので、次のタイ大会、そして最終戦のもてぎ大会でも力強く戦えるものと期待しています。残る2戦でもさらに上位を目指して頑張ります。

    佐伯昌浩 (Honda GT プロジェクトリーダー)

    Honda勢が最後の鈴鹿1000kmで優勝できたことをとても嬉しく思っています。今日は#64 Epson Modulo NSX-GTが素晴らしい速さを見せてくれたほか、#100 RAYBRIG NSX-GTや#17 KEIHIN NSX-GTも力強くレースを戦ってくれました。それだけに#17 KEIHIN NSX-GTがタイヤのパンクに見舞われたことは残念でした。本大会では上位独占も視野に入れて大量ポイントの獲得を狙っていたので、3台が入賞したことには満足していますが、複雑な気持ちです。次戦以降は上位陣が徐々にハンディウェウトを下ろしていきますが、引き続き好成績を収めることで、これまで行ってきた開発の成果を証明したいと思います。

    関連:【SUPER GT】 鈴鹿1000km 結果:#64号車 Epson NSX-GTが優勝!

  • 【SUPER GT】 NISMO:鈴鹿1000km 決勝レポート

    【SUPER GT】 NISMO:鈴鹿1000km 決勝レポート

    SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000kmの決勝レースが行われ、予選12位からスタートした#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は2位表彰台を獲得。シリーズランキングトップに浮上した。

    前日同様に厳しい暑さの中で、最後の鈴鹿1000㎞がスタート。クインタレッリがスタートドライバーを務めた#23 GT-Rは、同じようなウェイトハンディを背負ったランキング上位勢との争いの中で、じわじわとポジションを上げていった。

    最初のピットインは29周終了時。このピット作業で、ランキングで競り合っている#37 LC500や#36 LC500もかわして暫定6位で第2スティントをスタートした。

    43周目、GT300クラスのマシンが最終コーナーでストップしたためセーフティカーが導入され、48周目にレース再開。前を走る#12 GT-Rと背後の#100 NSX-GTと、3台による4位争いを展開していた松田は、52周目のシケインで#100 NSX-GTと軽く接触し、コースを外れた間に#36 LC500に先行されてしまった。これで7番手に戻った#23 GT-Rだが、粘り強く60周まで周回を重ね、暫定3番手で第3スティントへと入っていった。

    ほとんどのマシンが第3スティントに入り順位が整理されると、#23 GT-Rは4番手に浮上。さらに64周目にはシケインでクインタレッリが豪快なオーバーテイクを披露し、レース中盤には表彰台圏内にポジションを進めた。この第3スティントでは上位陣に大きな順位変動はなく、クインタレッリは3位をキープした状態で89周目にピットイン。再び松田に交代した。暫定4位でレースに復帰したが、この時のピット作業で、他チームのマシンがピットに入ってくるタイミングと交錯してしまい、#23 GT-Rにドライブスルーペナルティが課せられることに。#23 GT-Rは108周目にペナルティを消化したが、今大会2度目のセーフティカーランを終えた直後、集団で走行しているタイミングでのペナルティ消化となったため、#23 GT-Rは12位まで下がることになった。

    ここから#23 GT-Rは猛追撃を開始。トップを走るマシンと同一周回の中では最後尾(12位)で108周目を終えたが、112周目には10番手へ、2周後には8番手へと順位を取り戻し、120周目に4度目のルーティーンピットに入ると、クインタレッリが第5スティントをスタートした。このスティントでもウェイトの重いマシンと激しいポジション争いを繰り返しながら、5番手まで順位を進めて144周目にピットイン。最終スティントは松田に託されることになった。

    最終スティントは暫定4位でコース復帰。松田は146周目の130Rで前を行く#1 LC500をかわし、同じ周回に上位のマシンがトラブルにより戦線離脱したため2位に上がった。トップを走るマシンとは18秒近い差が開いていたが、松田はこの差を一時11秒近くまで縮める攻めの走りを見せた。最終的に2位でチェッカーを受けた#23 GT-Rは、前戦・富士に続き2戦連続で表彰台を獲得。シリーズランキングでは18ポイントを加算しランキングトップに浮上した。

    ロニー・クインタレッリ (#23 ドライバー)
    「シーズン前から、体力的な部分も含めて鈴鹿1000kmに向けていろいろと準備してきたものが、しっかりと実を結んだと思います。僕も次生も、完璧な仕事ができました。ペナルティを受けたのは本当に残念ですが、リカバリーはできたと思います。昨年は1000kmの結末を、最後まで悪い流れとして引きずってしまいましたが、今年は表彰台に上がれましたし、次のタイ戦にもいい精神状態で臨めそうです」

    松田次生 (#23 ドライバー)
    「ドライバー2人、力を出し切りました。勝てたかもしれないレースですが、正直ここまで上がってこられるとは思っていませんでした。次のタイは、僕たちだけ燃料リストリクター制限がかかることになります。(同じランクのリストリクター制限がかかった)富士のレースの感触でいくと、去年ほどの負担にはならないと思いますが、他のクルマと比べれば不利な状況で戦うことに変わりはありません。でも、ここまでのいい流れを断ち切らないようにチーム一丸で戦っていけば、チャンピオンにつながると思います。残り2戦も頑張ります」

    鈴木豊 (ニスモ監督)
    「ランキングトップに立つことはできましたが、去年に続いて、あってはならないミスを犯してしまいました。しかし、そのミスを除けばドライバーもチームもよく戦ってくれましたし、ミシュランタイヤも非常に良く、全くペースが落ちませんでした。ランキングトップに立ったことで、タイは一番不利な条件で戦うことになります。もう一度チャンピオンに返り咲くためには、しっかり気を引き締めて臨みたいと思います」

    GT300クラス 決勝レース
    B-MAX NDDP GT-Rは14位完走に終わる
    長谷見昌弘監督率いるNDDP RACINGの#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)は、予選16位からスタートし序盤に高星が3位まで順位を上げる走りを見せ活躍が期待された。しかし接触やピット作業違反による2度のペナルティを受け、またタイヤバーストにも見舞われ、14位でレースを終えることとなった。

    #3 GT-Rのスタートドライバーは高星で、オープニングラップで2台をかわして14位に順位を上げると、9周目には入賞圏内となる10位へポジションアップ。さらに早めに最初のピットインを済ませる車両が現れ始めると、22周目には4位、25周目には3位まで順位を上げて26周でピットイン。ここで星野に交代した。星野は16位でコースに戻り、10位争いをしていた38周目に直前を走行していた車両がピットインをするために減速したところに接触。相手が動けなくなってしまったために、セーフティカー(SC)が導入された。

    レース再開後、星野のドライブが危険行為と判定され、ドライブスルーのペナルティが課せられた。さらに星野から高星に交代後の73周目に左フロントタイヤがバーストし、1周近くをスロー走行してピットへ戻って来たこともあり、これでトップから2周遅れとなり完全に勝負権を失うこととなった。また中盤のピットイン時のピット作業手順違反のために、2度目のドライブスルーペナルティを受けた。これで20位まで順位を落とした#3 GT-Rだったが、粘り強い走りを続け最終的には14位まで順位を回復してチェッカーを受けた。

    星野一樹 (#3 ドライバー)
    「(接触した相手とは)シケインで真後ろにつけていたので、相手がピットインするために減速した際に避けきれませんでした。相手にもチームにも申し訳ない気持ちでいっぱいです。その他にもタイヤバーストやピット作業のミスも重なるなど散々な内容になってしまいました。気持ちを切り替えて次のタイでは3年連続表彰台を獲得していますし頑張りたいと思います」

    高星明誠 (#3 ドライバー)
    「最初のスティントでは順位を上げることはできましたが、ペースはそれほど良いものではありませんでした。予選も良くなかったし、いろんな部分でクルマを速くしていかなければなりません。タイは好きなコースですしGT-Rも得意なコースですが、もっとプッシュできるように、頑張ります」

    長谷見昌弘 (NDDP RACING監督)
    「見てのとおりのレースでした。理由はどうであれ耐久レースはぶつかってはダメ。他のチームでもいろいろなことがありましたが、6時間を走るのだからクルマをしっかりゴールまで持ってくるのがドライバーの仕事ですね。しかし今日の高星はタイムも速くて評価できます。次のタイはGT-Rに合ったコースなので、いい戦いができるのではないかと思っています」

    関連:【動画】 SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000km 決勝ダイジェスト

  • 【SUPER GT】 レクサス:鈴鹿1000km 決勝レポート

    【SUPER GT】 レクサス:鈴鹿1000km 決勝レポート

    SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000kmの決勝レースが開催。ウェイトハンデに苦しんだLEXUS LC500勢は長いレースで徐々に追い上げ、終盤には表彰台争いを繰り広げたが、惜しくも届かず、関口 雄飛/国本 雄資/小林 可夢偉組 WedsSport ADVAN LC500 19号車が4位でフィニッシュ。ペナルティやタイヤバースト、クラッシュの多発する波乱のレースを走り抜いた平川亮/ニック・キャシディ組 KeePer TOM’S LC500 37号車が6位、大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO’S 4CR LC500 6号車が7位となった。

    大波乱となった「最後の鈴鹿1000km」レース
    関口雄飛/国本雄資/小林可夢偉組が4位フィニッシュ

    27日(日)は朝から快晴。午後12時30分、気温30度、路面温度47度という暑さの中、三重県警の白バイ、パトカーによる交通安全啓発パレードラップ、フォーメーションラップに続き、173周、1000kmの長いレースへのスタートが切られた。

    2番手グリッドの19号車は関口がスタートを担当し、序盤から激しい2位、3位争いを展開。

    43周目、接触からスピンした車両がコース上に止まってしまったため、セーフティカーが導入。レースが4分の1ほどを終えたところでのセーフティカー導入により、それまでのマージンは帳消しとなった。

    48周目に再スタートが切られ、55周目あたりから2度目のピットが開始されると、このチャンスを活かしたLEXUS勢が躍進。全車が2度目のピットを終えた時点で、3位の19号車だけでなく、14番手スタートのDENSO KOBELCO SARD LC500 1号車が5位、10番手スタートのau TOM’S LC500 36号車が7位、11番手スタートの6号車が9位へとポジションアップ。1号車のヘイキ・コバライネンは、その後ペースの上がらない19号車もかわし、LEXUS勢最上位の4位へと浮上した。

    各所で展開される、激しい順位争いの中、タイヤのバーストやペナルティも続発する荒れたレースに。ZENT CERUMO LC500 38号車はピット作業違反のペナルティを科され、順位を落としてしまった。

    全車が3度目のピットも終え、レースが折り返しを過ぎた95周目、プリウス31号車がクラッシュし、この日2度目のセーフティカー導入。

    このセーフティカーからの再スタート後も19号車、1号車がトップ5圏内でLEXUS勢を引っ張る形となったが、最後となる5度目のピットをやや早めに終え、追い上げを図った関口の19号車は、ピットに入っていない首位の車両に引っかかる形となり、狙い通りにペースが上げられず。全車が最後のピットを終えた時点で1号車がLEXUS勢最上位に浮上。

    トップ車両のタイヤバーストにより3位へとポジションを上げた1号車の平手晃平は、19号車をかわしてきたNSX-GT 100号車の猛追を受け、表彰台を賭け、10周以上に渡ってテール・トゥ・ノーズでの息の詰まるようなバトルを展開。

    レースは2回のセーフティカー導入の影響もあり、予定の173周ではなく、時間制限で午後6時28分を過ぎた時点で終了することとなった。1号車と100号車は毎周ブレーキングで共に白煙を上げるような激戦を繰り広げていたが、残り10分となったところで、1号車の平手はシケイン進入で僅かにはらんだ隙を突かれ、4位へと後退。

    1号車の平手は再逆転を狙い、アタックを続けたが、激しい攻防で予想以上に摩耗していたタイヤにより、デグナーカーブで曲がりきれずにクラッシュ。6時間にわたるレースの、残り2分でレースを終えることとなってしまった。

    1号車のリタイアにより、LEXUS勢最上位は19号車に。こちらも関口がライバルからの猛追でバトルを繰り広げていたが、凌ぎきって4位でチェッカー。貴重な10ポイントを獲得した。

    8番手スタートから、序盤若干順位を落とした37号車がその後着実な走りで6位、6号車が7位。ペナルティや接触でポジションを落とす不運な展開となった36号車が9位、38号車が10位でポイント獲得を果たした。

    GT300

    LEXUS RC F GT3の2台が1000kmを走り抜き、共にトップ6フィニッシュ

    SUPER GT第6戦鈴鹿1000kmの決勝レースが行われ、飯田章/吉本 大樹組 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が4位、中山 雄一/坪井翔組 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車が6位で2台揃ってのトップ6フィニッシュを果たした。

    27日(日)快晴の下、午後12時30分に、約6時間にわたるレースのスタートが切られた。5番手、6番手からスタートを切った2台のLEXUS RC F GT3は、ピットタイミングで何度か首位に立つなど、レースを通してトップ10圏内でのバトルを展開。2度に渡ってセーフティカーが導入され、タイヤバーストやペナルティが多発した荒れたレースで着実に周回を重ねた。

    終盤、60号車が最後までピットインを遅らせ、残り30分ほどの時点で最後のピットへ。8位を走行していた51号車の直前、7位でコースに復帰した。

    終盤、首位を争っていた車両がクラッシュ。その直後、4位を争っていた車両のコースアウトもあり、60号車は4位でフィニッシュ。51号車も6位でチェッカーを受け、2台揃ってのトップ6フィニッシュを果たした。

    プリウス勢は、15番手スタートの31号車が、序盤タイヤ選択が合わなかったために作戦を変え、一旦はポジションを落とすもハイペースでの追い上げを開始。上位を狙えるペースで周回を重ねていたが、プッシュを続けていた87周目にクラッシュ。無念のリタイアとなった。30号車は駆動系のトラブルに見舞われ113周でレースを終えた。

    関連:【動画】 SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000km 決勝ダイジェスト

  • 【SUPER GT】 スバル:鈴鹿1000km 決勝レポート

    【SUPER GT】 スバル:鈴鹿1000km 決勝レポート

    SUPER GT第6戦「46TH INTERNATIONAL SUZUKA 1000km」の決勝レースが行なわれ、SUBARU BRZ GT300(井口卓人卓人/山内英輝)は8番グリッドからスタート、最終的に順位をひとつ上げる7位で完走を果たした。

    この日は朝から好天に恵まれ、気温・路面温度ともに高い状態でのレースが予想された。

    チームは前日の予選結果を受けて、サスペンションセッティングを変更。8番手グリッドからどうやってポジションアップを狙うのか、柔らかめのタイヤを装着するSUBARU BRZ GT300にとっては、タイヤ交換のタイミングも重要な戦略と言える。

    10時55分から20分間のウォーミングアップ走行を終えたあと、決勝レースは12時30分からスタート。約6時間にもおよぶシリーズ最長のレースが幕を開けた。

    レースは5度のピットインが義務づけとなっており、チームは山内英輝をスターティングドライバーに据えた。ふたりで3回ずつのスティントを担当する計算だ。レースは途中2回のセーフティカーランを挟みながらも、大きな混乱なく進行。SUBARU BRZ GT300は、コーナリングとブレーキングの強みを活かし、ストレートスピードに勝るライバルを追い詰めるが、なかなかオーバーテイクするまでには至らない。それでも井口卓人と山内英輝のふたりは粘り強い走りを披露し、いくつもの見せ場を作りファンを沸かせた。また、チームもピット作業でタイムを短縮するべく、タイヤ無交換作戦を実施するなど攻めの姿勢で臨んだ。一時は3番手まで順位アップを果たすが、最終的には7位でフィニッシュ。優勝を狙っていただけに、悔しさの残る1戦となった。

    スターティングドライバーを務めた山内英輝は、第3、第5スティントも担当。「悔しいという気持ちは強いですね。ただ、現状のルールの中ではベストを尽くせたのではないかなと思います。単に後ろを走っているだけでは勝てないので、なんとか前に出られるように、挑戦し続けることが肝心だと思っています。コーナーをいかに速く走るかということを目標に、サスペンションやタイヤ、クルマ作りをしていかないと、ライバルを抜きにいくのは難しいなという感じです。“前を捉える”というところを自分自身でもトライしなければと考えています。次戦のタイはウェイトハンデが半分になりますし、今回みんな悔しい思いをしているので、それをバネに勝てるように頑張りたいと思います」と前向きに締めくくった。

    第2、第4、第6スティントを担当した井口卓人は、「苦しいレースでした。FIA GT3勢を相手に走り続けるのも大変でしたし、自分のレースができませんでした。コーナリングも精いっぱいなので、ピットで巻き返してポジションを上げたかったですが、なかなかいい流れにもっていけませんでした。この鈴鹿で勝つつもりだったので、ポイント的には厳しいですが、次戦のタイは苦手とはしていないので、予選でポールポジションを獲れる速さを作って、いいレースをして勝ちたいと思います」とコメント。次戦に向けて気持ちを切り替えて臨む。

    チーム総監督の辰己英治は、悔しさを押し殺しながら次のようにレースを振り返った。 「作戦やタイヤは悪くなかったと思いますが、相手のペースで走らされてしまった部分も大きいと思います。現状のSUBARU BRZ GT300では、あれ以上は速く走れないです。反省点としては、予選8番手からのスタートはやはり厳しかったかもしれません。予選の時に決勝で使ったセットアップが見つかっていたらと思います。やはり走り込みが不足していることが予選の結果につながっているんでしょう。どれだけを汗水を垂らしてコーナーで抜いても、ストレートで抜き返されてしまう。ドライバーはもちろん、チーム全員が悔しい思いをしています。この悔しさから抜け出すために、次戦に向けて考えていかなければなりません」

    次戦は、10月7日(土)と8日(日)に行なわれる第7戦「Chang SUPER GT RACE」。タイ・ブリーラムのチャーン・インターナショナルサーキットを舞台とする、シリーズ唯一の海外大会。昨年は惜しくもリタイアという結果に終わっているため、その雪辱を果たすべく、チーム一丸となって取り組んでいく。

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  • 【SUPER GT】 アウディ:鈴鹿1000km 決勝レポート

    【SUPER GT】 アウディ:鈴鹿1000km 決勝レポート

    8月26日(土)、8月27日(日)、鈴鹿サーキットで2017 AUTOBACS SUPER GT第6戦「第46回 インターナショナル SUZUKA 1000km」が開催された。

    鈴鹿1000kmは1966年に始まった伝統ある耐久レースで、今年が最後の開催となった。来年は新たに「鈴鹿10時間耐久レース」が予定されている。アウディは、今大会にも新型Audi R8 LMSを擁する#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)と、#26 Team TAISAN SARD(チーム タイサン サード)の2チームが参戦。

    予選、決勝ともに快晴に恵まれ、夏休み期間中ということもあり、真夏の熱さの中、2日間でのべ7万2500人ものファンが鈴鹿サーキットに訪れた。

    予選ではAudi Team Hitotsuyamaのリチャード・ライアンが10位に入りQ1を突破。Q2は柳田真孝がドライブし、最終的に予選13位となった。

    決勝レースは路面温度が50℃にも迫る中、午後12時38分にスタート。Audi Team Hitotsuyamaは第1スティントを柳田真孝に託した。スタート時は、予選をアタックしたタイヤをそのまま使用せねばならず我慢の展開となったが、柳田真孝はベテランらしく落ち着いたペースで周回を重ね、リチャード・ライアンへとバトンをつなぐ。その後、セーフティカー走行中にタイヤがパンクに見舞われピットインを余儀なくされるなど不運な展開に。第3スティントの柳田真孝へと交替するも再びパンクが起こり、次のリチャード・ライアンのスティントでは電気系トラブルが発生、リタイヤとなった。

    今大会は1000kmという長丁場のレースゆえ、3人目のドライバーを用意することが許されていた。Audi R8 LMS で2年目の参戦となるTeam TAISAN SARDは、山田真之亮とジェイク・パーソンという若手コンビに加えて、元F1ドライバーのクリスチャン・クリエンを助っ人に迎えての挑戦となった。予選はクリスチャン・クリエンが担当。しかし、タイヤが路面温度とうまくマッチせず24位となった。決勝は山田真之亮がスタートドライバーを務め、気温が上昇していく中、第1スティントを無事に走りきり、クリスチャン・クリエンへと交替。しかし、15周ほど走ったところでパンクに見舞われる。タイヤを交換しジェイク・パーソンへ交替するも、再びパンクが発生しボディを破損。リタイヤとなった。

    次戦、SUPER GT第7戦は、10月7日(土)〜8日(日)、タイのチャン・インターナショナル・サーキットにて開催予定。

    Audi Team Hitotsuyama

    一ツ山亮次 (チーム代表)
    「気温も高く、長距離のレースですから波乱の展開になることは予想していましたが、自分たちのチームにこれほどのトラブルが続くことは想定外でした。2度のスローパンクチャーがあり、1度目はセーフティカー走行中に発生したためピットインを余儀なくされ、ペナルティを課される不運が続きました。原因はまだわかっていませんが、最後はシフトチェンジができなくなるなど、電気系のトラブルに見舞われるまさかの展開でした。しかし次戦のタイは相性のいいコースです。海外ラウンドのため、準備の時間も限られますが、早急に立て直して確実にポイントが取れる体制でのぞみたいと思います」

    リチャード・ライアン
    「今日は本当に色々なことが起こりました。ただチームの問題というよりは、セーフティカー中のスローパンクチャーだったり、不可抗力でどうすることもできませんでした。最後は走行中に突然エンジンの出力が落ちて、エンジンを再始動したりしてリセットを試みましたが、ギアボックスが動かなくなってしまいました。今日は本当に残念でしたが、残り2戦、諦めることなく全力で挑みます」

    柳田真孝
    「個人的には優勝経験もあって相性のいい1000kmレースで、しかも最後のレースということもあって、最後まで走り切れなかったことがとても残念です。最初のスティントはタイヤが苦しい展開でしたが、2スティント目から調子も良くなり、これからというところだったのですが。残り2戦、気持ちを切り替えて諦めず、応援してくれる人たちのためにもいいかたちでシーズンを終えられるように頑張ります」

    Team TAISAN SARD

    野田英樹 (チーム監督)
    「非常に残念な結果になってしまいました。まだトラブルの原因はわかっていないのですが、まずはそれを解明して次につなげていくしかないと思っています。今回参加してくれたクリエンは、練習走行からいいタイムを出していましたし、若い2人のドライバーにとってはとても刺激になったと思います。ただそれだけに最後まで走れなかったのが本当に残念です。とにかく次に向けて準備を進めます」

    山田真之亮
    「最終的なパンクの原因はまだわからないですが、個人的には前半にペースが上がらない状況で、他車と接触するアクシデントを起こしてしまったことが反省点です。やはり予選でもっと上の順位につけていなければ、こうしてトラフィックに巻き込まれてトラブルに会う可能性が高くなってしまうことを痛感しました。そのためにもラスト2戦は思い切って走りたいと思います」

    ジェイク・パーソン
    「練習でも予選でもそれほど調子は悪くなかったと思います。クリエンはさすがにF1を経験しているドライバーだけあって、知識があるし、マシンのセットアップ能力も高い。それからレースにのぞむ気持ちがとてもポジティブでその点も参考になりました。個人的には少しづつですがマシンのセットアップのポイントがわかってきたので、残りの2レースに集中したいと思います」

    クリスチャン・クリエン
    「Audi R8のレーシングカーに乗るのは初めてのことでしたが、市販車にも共通するファントゥドライブな性能でとても快適でした。練習走行では調子も良くて7番手タイムが出ていましたが、予選以降はタイヤのトラブルもあって、レースはプランどおりにはいきませんでした。久しぶりの鈴鹿でしたが、ここはユニークなコースレイアウトで、伝統ある世界で有数のサーキットだと思います。またチャンスがあればぜひ日本に戻ってきたいと思います」

    関連:【動画】 SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000km 決勝ダイジェスト

  • 【SUPER GT】 ポルシェ:鈴鹿1000km 決勝レポート

    【SUPER GT】 ポルシェ:鈴鹿1000km 決勝レポート

    ポルシェ ジャパンのドライビングアンバサダーを務める藤藤井誠暢が所属し、911GT3RでD’station Racing(#33)より参戦する2017年のスーパーGT GT300クラス 第6戦 鈴鹿1000kmの決勝において、10位入賞を果たし、2ポイントを獲得した。もう1台の911 GT3RでGT300クラスに参戦するGULF NAC PORSCHE 911(#9)は8位入賞を果たした。

    スーパーGTの真夏の天王山であり、シリーズ最長の1000kmレースで争われる第6戦鈴鹿1000km。

    D’station Porsche(#33)は、今回藤藤井誠暢のパートナーとして、ポルシェ ワークスドライバーのスヴェン・ミューラーが復帰した。

    8月26日(土)の公式練習から好調なタイムをマークし、2番手タイムを記録。午後の公式予選でも、コンマ数秒差の中に幾台ものマシンが連なる激戦のGT300クラスのなかで、藤井誠暢が1分59秒564をマークし予選Q1を突破。Q2ではスヴェン・ミューラーが1分59秒175というタイムを記録し、今季ベストとなる10番手グリッドを獲得した。

    晴天に恵まれ、4万5000人という鈴鹿でのスーパーGTで過去最高の観衆を集めた8月27日(日)の決勝レースでは、藤井誠暢がスタートドライバーを務めたD’station Porscheが序盤から力強い走りを披露。4番手までポジションを上げ、スヴェン・ミューラーに交代。その後も表彰台圏内をうかがう戦いをみせていく。しかし、途中ヘアピンカーブ立ち上がりで、ストップしていたトラブル車両の処理のために出されていたイエローフラッグを混戦のなかでスヴェン・ミューラーが確認できず、ペナルティストップ10秒が課されてしまった。

    これによりポジションを落としたD’station Porscheだが、さらにレース中のアクシデントによるセーフティカー導入もあり、作戦変更を余儀なくされてしまう。長丁場の1000kmレースで、藤井誠暢とスヴェン・ミューラーはトップグループと同等のペースで追い上げをみせたものの、最後は10位でフィニッシュ。2ポイントを獲得したが、ペナルティストップがなければ表彰台は確実だったために、D’station Porscheの仕上がりを考えると悔しいレースとなった。藤井誠暢は現在22ポイントで、ランキング10位につけている。

    もう1台の911 GT3RでGT300クラスに参戦するGULF NAC PORSCHE 911(#9)は、予選で履いたタイヤの合わせ込みに苦慮し18番手スタートに。レースではジョノ・レスターがスタートドライバーを務め、峰尾恭輔と交代しながら追い上げ。途中、ドライブスルーペナルティを受けポジションを落としたが、最終的には8位でフィニッシュ。3戦連続のポイント獲得となり、レスター/峰尾組は23ポイントでランキング8位につけている。

    次のスーパーGTレース 第7戦は、10月8日にタイ・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットで決勝レースが行われる予定になっている。

    関連:【動画】 SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000km 決勝ダイジェスト

  • 【SUPER GT】 鈴鹿1000km 結果:#64号車 Epson NSX-GTが優勝!

    【SUPER GT】 鈴鹿1000km 結果:#64号車 Epson NSX-GTが優勝!

    SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000kmの決勝が27日(日)、鈴鹿サーキットで行われた。

    鈴鹿1000kmは、1966年に第一回目が開催されて以来、単独のレースイベントとしては日本で最も長い歴史を持つこのレース、SUPER GTのシリーズ戦として、また1000kmとしては今大会で最後ということとなる。

    SUPER GT恒例の“夏の3連戦”の締めとなる鈴鹿1000kmは、レース距離が長いということで、優勝で25ポイント(通常は20ポイント)が与えられるなど、他のラウンドよりもポイントが多く与えられる。第3ドライバーとして、ジェンソン・バトン(No.16 MOTUL MUGEN NSX-GT)、小林可夢偉(No.19 WedsSport ADVAN LC500)といった選手がスポット参戦しており、シリーズの中でも特に注目を浴びる一戦となっている。

    鈴鹿の天候は快晴。気温33℃、路面温度50度というコンディションで1000kmのレースのスタートは切られた。

    レースは残り30周を切った時点で首位を走行していた#17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)がタイヤバーストにより戦線離脱、残り1周でトップ5を争っていた#1号車 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/平手晃平)するなど苛酷な展開。2度のセーフティカーが入り、制限時間内に全周回を走ることができずにレースは終了した。

    最後の鈴鹿1000kmを制したのは#64号車 Epson NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)。NAKAJIMA RACINGにとって2007年の最終戦富士以来となる10年ぶりの優勝。

    2位には#23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、3位には#100号車 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/伊沢拓也)が続いた。

    小林可夢偉が第3ドライバーを務めた#19号車 WedsSport ADVAN LC500は4位、ジェンソン・バトンが第3ドライバーを務めた16号車 MOTUL MUGEN NSX-GTは12位でレースを終えた。

    GT300クラスは、#65号車 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)が優勝した。

    SUPER GT 2017年 第6戦 鈴鹿1000km 結果:GT500

    順位 No. 車名 ドライバー タイヤ
    1 64 Epson NSX-GT ベルトラン・バゲット
    松浦孝亮
    DL
    2 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生
    ロニー・クインタレッリ
    MI
    3 100 RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴
    伊沢拓也
    BS
    4 19 WedsSport ADVAN LC500 関口雄飛
    国本雄資
    小林可夢偉
    YH
    5 24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R 佐々木大樹
    ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
    YH
    6 37 KeePer TOM’S LC500 平川亮
    ニック・キャシディ
    BS
    7 6 WAKO’S 4CR LC500 大嶋和也
    アンドレア・カルダレッリ
    BS
    8 8 ARTA NSX-GT 野尻智紀
    小林崇志
    BS
    9 36 au TOM’S LC500 中嶋一貴
    ジェームス・ロシター
    BS
    10 38 ZENT CERUMO LC500 立川祐路
    石浦宏明
    BS
    11 12 カルソニック IMPUL GT-R 安田裕信
    ヤン・マーデンボロー
    BS
    12 16 MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤英紀
    中嶋大祐
    ジェンソン・バトン
    YH
    13 1 DENSO KOBELCO SARD LC500 ヘイキ・コバライネン
    平手晃平
    BS
    14 46 S Road CRAFTSPORTS GT-R 本山哲
    千代勝正
    MI
    15 17 KEIHIN NSX-GT 塚越広大
    小暮 卓史
    BS
  • 【SUPER GT】 ホンダ:鈴鹿1000km 予選レポート

    【SUPER GT】 ホンダ:鈴鹿1000km 予選レポート

    2017 オートバックス SUPER GT第6戦「46th INTERNATIONAL SUZUKA 1000km」が8月26日(土)、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開幕した。

    伝統ある“鈴鹿1000kmレース”は今年限りで幕を閉じ、来年からは“鈴鹿10時間”として再スタートを切る。これにくわえて、F1ドライバーのジェンソン・バトンがチーム無限からスポット参戦するとあって、鈴鹿サーキットには土曜日から数多くのファンが詰めかけた。

    午前中の公式練習に続いて行われた公式予選では、Q1にジェンソン・バトンが登場。1分48秒588を記録し、セッション終了間際までQ2に進出できる8番手につけていたが、セッション終了直前でライバルの1台に0.089秒差で敗れ、Q1突破はならなかった。

    ホンダ勢でQ2に進出したのは#100 RAYBRIG NSX-GT(山本/伊沢)、#64 Epson Modulo NSX-GT(バゲット/松浦)、#17 KEIHIN NSX-GT(塚越/小暮)。#17 KEIHIN NSX-GTは3番グリッド、#64 Epson Modulo NSX-GTは4番グリッド、#100 RAYBRIG NSX-GTは6番グリッドをそれぞれ獲得した。

    173周で争われる“最後の鈴鹿1000km”は、明日27日(日)の午後0時30分にスタートする。

    小暮卓史 (♯17 ケーヒン リアル レーシング)

    僕が担当したQ1ではちょっとしたミスもあって、ギリギリでQ1を通過できる7番手となりましたが、塚越選手がQ2で挽回して3番グリッドを獲得してくれたので、明日の決勝レースがとても楽しみです。マシンは公式練習後にセットアップを大きく変更した結果、パフォーマンスが上がっただけでなく、バランス的にも乗りやすくなりました。クルマの感触はまずまず良好で、スターティンググリッドも良い位置です。明日は1000kmと長いレースなので、トップを目指し、ここから着実に走りきっていいレースにしたいと思います。

    塚越広大 (♯17 ケーヒン リアル レーシング)

    公式練習では思うように走れない部分があったので、公式予選が始まる直前までチームと話し合い、セッティングを変更しました。最初に予選に臨んだ小暮選手は7番手でQ1を突破し、「クルマのバランスはよくなった」とコメントしていたので、その言葉を信じてマシンセッティングを殆ど変えずにQ2に挑みました。ライバルたちのタイヤ選択が判らないので何ともいえませんが、自分たちとしてはいい結果が得られたと思います。明日の決勝レースは長いので、自分たちの仕事を確実にこなせるよう、淡々と走りきりたいと思います。

    ジェンソン・バトン (♯16 チーム無限)

    鈴鹿に戻ってこられて、とても嬉しく思っています。このコースにはたくさんの思い出が詰まっているので、いつも特別な気分になります。NSX-GTのフィーリングはよく、予選での走りを楽しむことができましたが、デグナーコーナーで遅いクルマに引っかかってしまい、ここでタイムをロスしました。Q2に進出すれば武藤選手がポールポジションを獲得してくれたはずなので、わずかなタイム差でQ1を突破できなかったのは残念です。明日は長いレースですが、着実に走りきりたいと思います。「ガンバリマス!」

    佐伯昌浩 (Honda GT プロジェクトリーダー)

    今日は午後になって気温と路面温度が上昇し、このコンディションにマッチしたタイヤメーカーとそうでないメーカーの明暗がはっきり分かれたように思います。5台のNSX-GTは午前中の公式練習から順調に走行し、全体的にはいい流れで公式予選を迎えることができましたが、Q1ではアタック中にミスをするドライバーもあって、やや残念な結果に終わりました。バトン選手は惜しくもQ1突破を逃しましたが、現在のSUPER GTはコンマ1秒のなかに数台がひしめくこともある激戦なので、それを考えれば健闘してくれたと思います。明日は1000kmと長いレースなので、信頼性を確保し、ミスなく走りきればおのずと結果がついて来るはずです。富士スピードウェイでの前戦に続く2連勝を目指して挑みますので、ご声援をよろしくお願いします。