タグ: 桜井孝太郎

  • 桜井孝太郎、GP3テストに参加

    桜井孝太郎、GP3テストに参加

    桜井孝太郎は、11/23〜24にバレンシアで実施されるGP3テストにステイタスGPから参加することが決定した。

    2011年のイギリスF3で史上最年少ルーキーチャンピオンに輝いた桜井孝太郎。来季の活動はまだ未定だが、このたびGP3テストに参加することを自身のブログで明らかにした。

    「明日、明後日とここバレンシアでGP3のテスト走行です」と桜井孝太郎はスペインからブログを更新。

    「僕にとってバレンシアは未知のサーキットですがこの一年間ずっと初めてのサーキットばかりを走ってきたので今更特別な緊張感はありません」

    イギリスF3終了後は、日本で過ごしていたという桜井孝太郎。

    「ただこの半月以上を日本で過ごし一時的にわざとレースから離れていたので再びトップチームからテストが出来るという事にワクワクするのと同時にポジティブなプレッシャーも感じています」

    「なにより今回のバレンシアテストには先週のマカオで行われたF3世界選手権ドライバーの多くが参加するので僕にとって色々な意味で大きなテストになると思います」

    「人間ひとつのことに近付き過ぎるとその物事が良く見えなくなってしまいますし、特に僕はイケイケで突っ走るタイプなので、こうして一時的にレースから離れ今の自分を遠くから見る事が出来る時間を作れたのはもの凄く+になったと思います」

    「残念ながら今年のマカオGPには行けませんでしたが、こう言うまた違った場面で今の自分を世界と比べて見る事が出来るのはすごく嬉しいし楽しみです」

    「今は凄くドライビングするのが楽しみだし、何より気持ちがリフレッシュされて良い気合が入っているので、この良いプレッシャーを感じながらバレンシアテストを突っ走って行こうと思います」

  • 桜井孝太郎、イギリスF3選手権最終戦で3連勝!

    桜井孝太郎、イギリスF3選手権最終戦で3連勝!

    桜井孝太郎は、10月7〜9日にシルバーストン・サーキットで開催されたイギリスF3選手権(第28〜30戦)に参戦し、雨が降ったり止んだりする難しいコンディションの中、3連覇を達成。ヨーロッパ挑戦1年目を、シリーズ全30戦中15勝で、有終の美を飾った。

    シルバーストン・サーキットはF1イギリスグランプリが開催される伝統のサーキット。高速コーナーが連続する独特のレイアウトは、ドライバーとマシンにとって、非常に過酷。つねにスロットルは全開域に近く、速度域が高いだけに、ほんの些細なミスが大きなアクシデントの原因になる可能性が高いサーキットとなっている。

    桜井孝太郎は、すでにルーキークラスのチャンピオンを決定していることもあり、シーズンの優勝記録をどこまで伸ばせるかを、自分自身のテーマとして課して、この最後のイベントに参戦した。

    フリー走行から積極的に周回を重ね、マシンのセットアップを進めていた桜井孝太郎は、低速区間ではチャンピオンクラスのマシンを凌ぐ好タイムをマーク。ダウンフォースが少ないマシンのために、高速コーナー区間ではやはり厳しい状態ではあったが、それでもチームのマシン改良の結果、かなり接近するタイムをマークすした。

    土曜日に開催された第27戦では、素晴らしいスタートを見せた桜井孝太郎は、同じハイテック・レーシングチームからスポット参戦したブラジルの新人、シルバと激しいバトルを展開。さらにもうひとりのチームメイト、F2ドライバーのマックスも加え、コーナー毎に熾烈な戦いを繰り広げた。チームオーナーから無線でチームオーダーが出ることはなく、桜井孝太郎がクラス優勝を飾った。

    日曜日の第28戦は朝の雨が残る難しいコンディション。前回のドニントン・パークでのレースでタイヤチョイスの重要性と決断の早さが要求されることを肝に銘じてコースインした桜井孝太郎は、グリッドに着くまでの1周の間にコースをチェックし、グリッドに着くなり「ウェットタイヤに交換して」と自ら指示。グリッド上の約半分のマシンが晴天用スリックタイヤ、半分のマシンが雨用のレインタイヤに交換するという状況だった。

    レースはタイヤチョイスで、雨用タイヤに交換したドライバーが正解という結果となった。レース終盤は充分スリックタイヤで走れる状況だったが、雨が乾くのが予想以上に遅く、桜井孝太郎は、フォーテック・モータースポーツのドライバーをパスし、チャンピオンクラスのカーリンモータースポーツのふたりのドライバーと激しいバトルを展開し、クラス優勝のチェッカーを受けた。レース中のベストラップもチャンピオンクラスに匹敵するタイムをマーク。エンジニアからは称賛の声があがった。

    2011年イギリスF3選手権最終戦となる第30戦、スタートから最後まで長い40分間のレースを戦い抜いた桜井孝太郎に、嬉しい今季15勝目のチェッカー。スタンドのファンに対して、ストレートで派手にウィービングをしてみせる余裕も生まれた。

    桜井孝太郎は、ヨーロッパ初挑戦にして、2011年度ブリティッシュF3選手権ルーキークラスのチャンピオンを獲得。英国F3選手権60年間の歴史の中で、史上最年少、17歳87日でのタイトル獲得を記録し、イギリスF3史上最年少での初優勝(16歳と321日)もマークした。シリーズ全30戦中(2戦は事故で欠場)、15勝を挙げ、今シーズン参加全ドライバーの中で最多の378ポイントを獲得した。

    チームオーナーのライアン・シャープ監督も、「今年の孝太郎選手の成長ぶりは素晴らしかった。開幕戦では高く宙を舞って全損し、本当にどうなることかと心配したが、1年を通じてみれば、とても立派な結果を残してくれた。チームとしても誇らしい結果だ」と、その喜びを語った。

    桜井孝太郎
    「今シーズンは本当に色々な事があったので、終わりよければすべて良しに出来る様に、しっかりと、かつ必死に走りました。シルバーストンで味わう勝利の味は、また他のコースで味わえるのとは違って特別です。特に第29戦の難しいコンディションでのレースは、この一年、自分がどう成長できたかを他のトップチームや多くの関係者の人たちに見せることが出来たと思うし、僕の今年のベストレースだったと思います。接近戦でしたし、ライン取りも毎ラップ変化していったし、直感で走るのが大変でしたね(笑)。シリーズ最後の3連戦をしっかりまとめる事が出来たし、ここまで応援、そして支えてくださったチームのメンバーやスポンサー方々、そして皆様に対して、結果と言う形で感謝の気持ちを表す事が出来て本当にホッとしています。まだまだ僕らの2011年は終わりません。ここからまた2012年に向けて動いていきますし、個人的にはそっちの方が大変かな?って思います(笑)。来年も自分らしい色、そしてルーキーチャンピオンの名に恥じないレースをして行きますので応援よろしくお願いします」

  • 桜井孝太郎、イギリスF3史上最年少ルーキーチャンピオンに王手

    桜井孝太郎、イギリスF3史上最年少ルーキーチャンピオンに王手

    桜井孝太郎は、9月2〜4日にイギリス、ロッキンガム・サーキットで開催されたイギリスF3選手権(第22〜24戦)で3戦2勝を挙げ、今シーズン11勝目を達成。英国F3史上最年少ルーキーチャンピオンに王手をかけた。

    再びイギリス本土へと舞台を移したロッキンガム・サーキットでの戦いは、波乱の幕開けとなった。イギリスのサーキットの中で唯一、オーバル・コースとロードコースの組み合わせで構成される高速サーキットのロッキンガム、第22戦の予選でポールポジションを獲得したのは、ハイテック・レーシングのチームメイトであるピエトロ・ファンテン。

    ルーキークラスポールポジションの桜井孝太郎は、スタート直後の第1コーナーで発生したマルチクラッシュに巻き込まれ、残念ながらリタイアとなってしまった。しかしレースはチームメイトのピエトロが見事なポール・ツー・フィニッシュを決め、ハイテック・レーシングの士気を高めてくれた。

    日曜日に開催された第23戦は激しい雨の中での開催となった。ルーキークラスのポールポジションは、前日の第22戦で優勝したイタリアのルカ・オルランディ。桜井孝太郎は、最後尾からのスタートだったが、1周目にうまく混乱をかわしてポジションをアップし、見事、ヘヤピンコーナーでルカの前に出ることに成功。そして20分のレースを巧みに抑えきり、今季10勝目のチェッカーを受けた。

    第24戦は、ウェット路面ながら天候はドライと、微妙なコンディションでのレースとなった。全車ウェットタイヤを装着してのスタートで、見事なスタートを見せてトップを奪ったのはケビン・マグヌッセン。ウェット路面を得意とする桜井孝太郎は慎重に1周目を終えると、次第にポジションをアップしてチャンピオンクラスのマシンと激しいバトルを展開。ライバルのヘレキマを抜き去り、トップ集団とほぼ同等のラップタイムで走行を重ねてチェッカー。見事今シーズン11勝目を挙げ、同時にF3史上最年少ルーキークラスチャンピオンに王手をかけた。

    今回のロッキンガム戦で、桜井孝太郎は獲得ポイントを300点まで伸ばし、2位以下を大きく引き離した。この結果、次戦ドニントンパークでのレース結果次第では、最終戦を待たずして、栄えあるイギリスF3権60年の歴史の中で、ルーキークラス史上最年少となる17歳でのチャンピオンに輝くこととなる。

    桜井孝太郎
    「ここで2勝できて、本当に嬉しいです。序盤は水しぶきで視界が真っ白! でも中盤から終盤にかけては水が一気にはけてきて、逆にズルズルに滑る難しいコンディションでした。6速アクセル全開のオーバルでは、マシンが驚くほどに暴れるズルズルのコンディションでしたが、なにより雨になったらチャンピオンクラスとほぼ同タイムでラップ出来たことが、本当に自分にとって自信になりました。レース1のアクシデントは残念でしたが、でもすぐに気持ちを切り換えることができたからこそ、日曜日の難しいレースで良いレースができたのだと思います。数日のオフを日本で過ごし、日本からイギリスに戻ってからの2週間、本当にずっとチームと行動を共にしてきたし、ほぼ毎日サーキットを走って特訓してきたので、今日はその成果を出せたことが嬉しいです。次戦でチャンピオンを決めます!」

  • 桜井孝太郎、スパ・フランコルシャンでもルーキークラス3連勝

    桜井孝太郎、スパ・フランコルシャンでもルーキークラス3連勝

    桜井孝太郎が、7月28〜30日にベルギー、スパ・フランコルシャン・サーキットで開催されたイギリスF3権(第19〜21戦)に参戦し、前戦のポールリカールに続き、ルーキークラスで再び3連勝を達成。シリーズチャンピオン争いでもポイントで首位に立った。

    ヨーロッパ・ラウンドの最終戦となったベルギー、スパ・フランコルシャン・サーキットは、ドライバーズ・サーキットとして名高い伝統あるサーキットのひとつ。

    通常のグランプリサーキットが1周5キロ前後のところ、スパ・フランコルシャン・サーキットは1周が約7キロと圧倒的に長く、高低差も激しく、さらに山間部特有の、スパ・ウェザーと呼ばれる不安定な天候のおかげで、1周の間にウェット、ドライが混在したりする難しいサーキット。世界的にも有名な超高速コーナー、『オー・ルージュ』が大きな壁となってドライバーに立ちはだかる、世界有数のドライバーズ・サーキット。

    伝統のスパ24時間耐久レースと併催のため、チームは火曜日にイギリスを出発し、水曜日にピット設営、木曜日〜土曜日にイベントが開催される変則スケジュール。桜井孝太郎も、チームとともに初めてドーバー海峡を車で渡り、フランス、ベルギーとヨーロッパ大陸を車で移動して現地に入った。

    今回のイベントは、ユーロF3権を戦うチームが招待枠として参戦し、総勢27台でのレースとなった。マカオGP前哨戦として、ユーロF3チームとイギリスF3チームの初顔合わせでもある。

    水曜日に2時間かけてコースウォークを入念にこなし、木曜日のフリー走行を迎えた桜井孝太郎は、毎ラップ、着実にタイムを更新。マシンのセッティング的にも、まずまずの手応えで木曜日のフリー走行を終えた。

    金曜日は、予選、決勝第1レース、第2レースが一気に実施される慌ただしい変則スケジュール。体力的にも厳しい状況の中、不安定な天候での予選となった。途中、コンディションが悪化し、アクシデントが続出。赤旗中断となった段階で、コースはセミウェット。桜井孝太郎はスリックを主張したが、チームは安全策を取って、ウェットに交換してコースインさせた。

    しかし路面コンディションは桜井孝太郎が主張したとおり次第に回復し、早めにスリックタイヤを装着し、温め続けたマシンが次々とタイムアップ。逆に後半でスリックに交換したドライバーは温めきれずに後方グリッドに沈むという難しい結果となりました。桜井孝太郎は、そのままウェットタイヤでアタックし続け、チャンピオンクラスのチームメイトのマシンを凌ぐタイムをマークし、クラストップで予選を終えた。

    エンジニアのマルコいわく、「もし赤旗直後にスリックで出ていたら、孝太郎は6番手になれたかも知れないが、他のドライバーのようにクラッシュしたかも知れない…」と、判断に悩んだ予選だったが、桜井孝太郎は見事な仕事をこなした。

    第19戦、第20戦は、結果的にドライコンディションのレースとなり、チャンピオンクラスのマシンを相手に何周にも渡って粘り強くアタックを続け、どちらもクラス優勝で表彰台を獲得。翌日に開催された第21戦でもトップグループや中団グループのクラッシュやコースアウトのアクシデントを巧みに避けながら、着実に周回を重ねて無事ルーキークラス3連勝のチェッカーを受けた。

    今回の3連勝でポイントランキングではついにヘレキマを逆転してトップに浮上。シリーズチャンピオン獲得に向けて、いよいよ後半戦へと突入する。

    桜井孝太郎
    「スパ・フランコルシャンは僕の憧れのシューマッハがF1デビュー&初優勝を飾った歴史的なサーキットなので、毎日興奮していました。初日からスパ・ウェザーに歓迎されたウィークでしたが、その中でも自分自身、多くのことを得られたと思います。他のサーキットと違い、標高の高い山間に位置するサーキット、そして一周が7kmと非常に長いサーキットとして有名ですが、ドライバーの仕事、とくに”判断力”が戦略に大きく影響するサーキットです。F1のイギリスGPの時と同じ様に、コース半分はドライ、そしてもう半分が水浸しというコンディションが多々おきるサーキットなので、ちゅうちょしたり判断を誤ると、ダメです。予選でも難しいコンディションの中で、ここぞという時にアタックを決められたし、スタート前の難しいコンディションの中でもタイヤチョイスを自らおこなったし、たとえチームスタッフを含めて周りが頭を悩ましていても、自分自身は常に攻めの姿勢を保つ事が大事だと凄く感じました。まだまだ先は長いシーズンですが常に自分自身を追い込んで戦い抜いていきますので、応援よろしくお願いします」

  • 桜井孝太郎、イギリスF3のルーキークラスで3連勝

    桜井孝太郎、イギリスF3のルーキークラスで3連勝

    桜井孝太郎が、7月15〜17日にフランス、ポールリカール・サーキットで開催されたイギリスF3選手権(第16〜18戦)に参戦し、ルーキークラスで3連勝を達成。第18戦ではチャンピオンクラスのマシンを9台抜いて、今季ルーキークラスでのベスト・フィニッシュを果たした。

    前戦のニュルブルクリンクに続くヨーロッパ・ラウンドとなったフランス、ポールリカール・サーキットは、トヨタがF1マシン開発用テスト・サーキットとして莫大な投資をしたHTTT(ハイ・テクノロジー・テスト・トラック)と呼ばれる特殊なサーキット。

    低速、中速、高速、複合といったすべてのタイプのコーナーを兼ね備え、そのうえで長い直線を持つサーキットとなっている。計測システムや監視カメラにも最新技術が投入され、ラインカット等のペナルティもいつもより厳しくチェックされる。

    桜井孝太郎にとって、ポールリカール・サーキットは、シーズン前のGP3テストで走った、ヨーロッパでの最初のサーキット。今シーズンのイギリスF3選手権では、F3マシンに慣れながら、しかも毎回初めてのサーキットでの戦いが続いてきたが、ようやく経験のあるサーキットでの戦いとなった。

    フリー走行から積極的にセットアップを煮詰め、走行開始直後から、テクニカル・セクションでは、パワー的にも20馬力以上違うチャンピオン・クラスのマシンの間に割って入る区間タイムをマークし、決勝への期待が高まった。

    土曜日の第16戦、日曜日の朝の第17戦と、得意のスタートを決めて、チャンピオンクラスのマシンと激しいバトルを展開しながら連続完走。クラス優勝とファステストラップを確実にマークし、40分に渡る最終レース、第18戦を迎えた。

    第18戦は、スタート直後の2コーナーで4台が絡む接触事故のため、セーフティーカーが導入されたが、桜井孝太郎選手は予選20番手のポジションから、今回もスタートで前方のマシンをパスし、アクシデントの混乱に乗じて、うまく11番手までポジションをアップ。再スタートが切られた直後から、チャンピオンクラスのマシンとひとつの集団になって、接触寸前の激しいバトルを展開した。

    しかし、チャンピオンクラスのマシンを相手に何周にも渡って粘ったものの、やはりパワーに劣り、ダウンフォースに劣るマシンでの戦いは厳しく、一時は16番手までポジションダウン。そこから再び粘り強い走りを見せて、次第にポジションをあげ、ラスト10分間では前をいくチャンピオンクラスのマシンを凌ぐタイムを連続でマーク。素晴らしい追い上げを見せ、クラス優勝、総合11位でチェッカーを受けた。

    所属するハイテック・レーシングのライアン・シャープ監督は「孝太郎の今日の仕事はエクセレント。エンジンパワー差が出る高速コースなのに、最後はチームのシミュレーションの計算より2秒近く速いラップタイムで走っていた。マシンではなく、ドライバーが大きく成長した証拠だ」と絶賛。

    今回、ルーキークラスで3連勝、ファステストラップを獲得したことで、ランキング首位のバート・ヘレキマとのポイント差も1点まで迫り、残り12レースでの逆転チャンピオンに向けて、大きな成果のあるレースとなった。

    桜井孝太郎
    「第16戦、第17戦の両方のレースで、チャンピオン争いをしているヘレキマ選手よりも前でゴールできたし、第18戦では最初から最後まで荒れに荒れたサバイバル戦をうまく生き残り、なおかつチャンピオンクラスのマシンにも、タイムでも走りでも食いついていくことができたので、凄くエキサイティングなレースでした。ハンディキャップが大きく響くと思っていたコースだったので、この結果はすごくポジティブだと思います。目の前のリザルトよりも来年やその先の未来のために、ドライバーとして大きく成長できた週末でした。これは今後に大いに影響すると思います。世界で戦っている同じ年代のドライバーたちよりも、一歩でも前へ行けるよう頑張ります。応援よろしくお願いします」

  • 桜井孝太郎、ニュルブルクリンクで連続完走

    桜井孝太郎、ニュルブルクリンクで連続完走

    桜井孝太郎が、7月1〜3日にドイツ、ニュルブルクリンク・サーキットで開催されたイギリスF3選手権(第13〜15戦)に参戦し、第15戦では、レース中のルーキークラスにおけるファステストラップ(最速タイム)を記録した。

    第8戦で、イギリスF3ルーキークラス史上最年少(16歳321日)での初優勝を達成した桜井孝太郎選手は、続く第10戦、11戦でも優勝を飾り、16歳のうちにイギリスF3ルーキークラスで3勝を記録し、6月29日に嬉しい17歳の誕生日を迎えた。

    そして17歳最初のレースとなったのは、F1グランプリサーキットとしても有名なドイツ、ニュルブルクリンク・サーキット。ハイスピードでありながら、息つく暇なくコーナーが連続する高速テクニカルコースは、桜井孝太郎にとって初めて経験する体力的に厳しいサーキットのひとつでもある。

    ニュルブルクリンクは、ライバルのバート・ヘレキマにとっては3年以上レースや練習でホームグランドとして走り込んできた得意なサーキット。マシン的にも不利な条件だった為チームからは、まずは全戦完走。そして1度でもファステストラップを獲得し、ライバルに精神的なプレッシャーを与えることが目標として課された。

    しかしここが正念場と感じていた桜井孝太郎は3連勝を狙って臨んだ。

    フリー走行は大雨。予選、決勝は晴れと、気象条件すら、初めての桜井孝太郎にとって不利に働きます。予選では一部のチャンピオンクラスのマシンより速いタイムをマークしたものの、ヘレキマにわずか及ばずクラス2番手。しかし予選での黄旗区間での減速不足を理由に、10台に5グリッド降格のペナルティが課された結果、桜井孝太郎の直前からスタートが予定されていたヘレキマのグリッドポジションが大きく繰り上がり、ヘレキマに逃げきられる結果となった。

    第14戦では、ハードなバトルの応酬のうえ、最終ラップの最終コーナー手前の最後のシケインで、桜井孝太郎が、前をいくヘレキマのインに飛び込み、2台が接触。高く飛び上がった桜井孝太郎のマシンは、着地後スピンしてしまい、再スタートしたものの、リアウィングを失ったヘレキマが先にチェッカーを受けた。

    レース後、この桜井孝太郎の接触行為に対して審査委員会での審議が続けられ、正式結果が出ないまま、続く第15戦のスタートを迎えた。

    そして第15戦のレース中盤、再びヘレキマを追い詰める桜井孝太郎に、突如、『ピットスルー・ペナルティ』の判断が下った。理由は第4コーナーでのホワイトラインカット。これにはピットも騒然とし、桜井孝太郎も無線で怒りをあらわにし、ペナルティを無視しようとしたが、ライアン・シャープ監督が「抗議はあとでする。まずは競技長に従って、ピットに入れ」と無線で指示。無言でピットに戻った桜井孝太郎は、ピットを通過してレースに復帰するや否や、「ファステストを狙う」と無線で突然叫び、猛然とたったひとりのアタックを開始した。エンジニアも毎ラップ無線で区間タイムを読み上げ、チーム一丸となって最後の最後まで、果敢に攻め続けた。

    チェッカーフラッグを受けて走り抜ける桜井孝太郎のマシンを横目で見ながら、エンジニアの表情がほころんだ。「孝太郎、たぶんファステストラップを出したよ」と小さくガッツポーズ。チーム全員の悔しさを走りで表現してくれたレースだった。

    レース後、競技長から再び呼び出され、「君は17歳と若く、まだまだ経験が必要だが、F3での充分な速さはある。あの事故(ヘレキマとの最終ラップの接触)はクレージーだが、反省もしていることだし、最終ラップの最終シケインで抜こうとするのは、レーサーだからだ。危険行為のペナルティで、若く未来あふれるドライバーの、F1へのキャリアを汚したくはない。よって第14戦の事故に関しては、問題なしとする。しかし、逆に15戦でのラインカットは他のドライバーより回数が多かったとし、厳重にペナルティを課した」と、温かい表情で肩を叩かれながら伝えられました。

    桜井孝太郎
    「今回も初めてのサーキットでぶっつけ本番だったので、出だしは苦しかったけれど、ウィークを通じてひとまわりも、ふたまわりも大きく成長出来たすごくポジティブなレースでした。優勝できなかったのは残念ですが、どのレースもチャンピオンクラスのマシンを追い回せたし、バトルもできた。ルーキークラスの優勝争いでも最後に接触覚悟で突っ込むまでの攻めの走り、姿勢を見せられたのは、今後に大きく影響すると思っています。第15戦もチャンピオンクラスのマシンを挟んで、ルーキークラスの優勝争いをしていただけに、ドライブスルーのペナルティーは痛かったです。でもその後も気持ちを切り換え、最後の最後にファステストラップを狙って取れたのは大きな自信になりました。ドライバーとして大きく成長出来たと思うし、すごくモチベーショナルなウィークでした。全てのレースが接近戦だっただけにいつも以上に悔しさはありますが、これは次のポールリカールでの飛躍につながると信じています。次戦はチャンピオンクラスにも勝って見せます。」

  • 桜井孝太郎、イギリスF3でルーキークラス2連勝!

    桜井孝太郎、イギリスF3でルーキークラス2連勝!

    桜井孝太郎が、6月17〜19日にイギリス、ブランズハッチ・サーキットで開催されたイギリスF3権(第10〜12戦)に参戦し、第10戦と第11戦においてルーキークラス2連勝を達成。自身にとって、16歳最後のレースでイギリスF3通算3勝目を飾った。

    第8戦スネッタートン・サーキットで、イギリスF3ルーキークラス史上最年少(16歳321日)での初優勝を達成した桜井孝太郎は、超高速コースで知られるブランズハッチ戦を前に、ロッキンガム・サーキットで2日間に渡るテストを実施。しかし高速コーナーでの唐突なオーバーステアが最後まで消えず、不安を抱えたままレースウィークを迎えることとなった。

    ブランズハッチ・サーキットは、1986年までシルバーストン・サーキットと1年交代でF1イギリスGPを開催してきた伝統のサーキット。高低差が非常に激しく、6速全開のコーナーがいくつもある超高速テクニカルサーキットで、大きなクラッシュも多数発生している危険なサーキットでもある。

    木曜日にサーキット入りした桜井孝太郎は、他のドライバーがしびれを切らしてホテルに帰ってしまうなか、一般走行時間が終わる夜の8時まで待って、雨の中、エンジニアと歩いてコースを確認。その想像以上の高低差に驚かされ、これまで走ってきた世界中のどのサーキットよりも危険な雰囲気を感じ取りました。

    金曜日のフリー走行は、コース習熟に徹して周回を重ね、マシンのセットアップに集中。チームの努力が功を奏し、極端なオーバーステア症状を解消することができたことが、大きな収穫となった1日だった。雨のセッションでは、チャンピオンクラスのマシンと互角以上のタイムをマークし、決勝に大きな期待が寄せられた。

    土曜日、予選開始直後にコースインした桜井孝太郎だったが、1周目にリヤカウルが吹き飛ぶアクシデントに遭遇。ピットに戻り、予選通過のためにそのまま応急処置をしてコースインしたが、リヤのダウンフォースが激減したマシンで高速コースのブランズハッチを攻めるのは不可能に近く、6速全開でスピンアウト。幸い、マシンにダメージを与えることなくストップしましたが、グリッドは最後尾となった。

    土曜日の第10戦は、雨。ロケットスタートでうまく4台のマシンをパス。激しい高速バトルの中で、クラストップに躍り出ると同時に、チャンピオンクラスのマシンを従えて走る力走を見せ、場内の注目を集めた。

    途中、雨が乾き始め、多くのマシンがレインタイヤから晴天用スリックタイヤに交換する慌ただしいレースとなった。桜井孝太郎もレース中における初めてのタイヤ交換を無難にクリア。レース中盤には、ライバルのバート・ヘレキマが何度も桜井孝太郎のリヤに接触せんばかりに追いすがったが、激しいバトルの末にヘレキマが第1ヘヤピンコーナーでコースアウト。桜井孝太郎がそのまま逃げきり、ルーキークラス優勝。ファステストラップも獲得し、自身にとって嬉しい通算2勝目を挙げた。

    日曜日の第11戦は快晴のコンディション。抜群のスタートを見せた桜井孝太郎は、自己ベストを更新しながら順調にラップを重ねていく。しかしその後方からライバルのバート・ヘレキマが着々とその差を縮め、テール・ツー・ノーズのまま最終ラップに突入。ターン4でインに強引に入ったヘレキマと早めにインを閉めた桜井孝太郎が接触し、2台ともにコースアウト。舗装の待避路に飛んだヘレキマのほうが、芝生に飛び出た桜井孝太郎より先にコースに戻り、森に囲まれた高速セクションへと消えていった。

    その差5秒で桜井もコースに復帰し、ヘレキマを追る。残り4つの高速コーナー勝負。森林セクションから最終コーナーに向けて先に飛び出してきたのは、白いマシン、桜井孝太郎。まさかの大逆転チェッカー、2連勝に場内は拍手と歓声の渦に包まれた。

    桜井孝太郎
    「連勝は狙っていたのでその結果をチームの皆と共に勝ち取れて本当に嬉しいです。初めてのピットストップ、単独でも何も見えないスコールコンディション、そんな沢山の経験を、イギリスF3で16歳のうちに経験出来たことはすごく大きいと思うし、まだまだシーズンは半分残っていますが今シーズンを戦う上で改めて自分が今何をしなければならないかを再確認出来た、非常にポジティブでエキサイティングなレースでした。ブランズハッチは凄くチャレンジングなコースだしヘレキマ選手との超接近戦は凄く面白かったです。ずっとヘルメットの中で叫びながら40分走ってました(笑)。今僕の中でブランズハッチは1番好きなコースになりましたが、次のニュルブルクリンクが僕の1番大好きなサーキットになるよう頑張ります」

  • 桜井孝太郎、イギリスF3のルーキークラスで初優勝

    桜井孝太郎、イギリスF3のルーキークラスで初優勝

    桜井孝太郎が、5月13〜15日にイギリスのスネッタートン・サーキットで開催されたイギリスF3選手権(第7〜9戦)に、ハイテック・モータースポーツから参戦し、第8戦において史上最年少(16歳321日)でのルーキークラス初優勝を達成した。

    スネッタートン・サーキットは名門チーム・ロータスとの縁も深く、イギリスのモータースポーツファンに愛されているサーキット。新装されたコースは、テクニカルでありながら、高速コーナーも多く、攻めがいのあるサーキットとなっている。

    シーズン開幕直前のこのサーキットでのテストで、縁石でジャンプしてモノコックを全損した苦い経験がある桜井孝太郎は、木曜日にサーキット入りすると、入念にエンジニアとコースを下見し、各コーナーごとの縁石の形状や高さを再三チェックして歩いた。

    金曜日のフリー走行を今年初めてトラブルフリーで終えることができた桜井孝太郎は、今回の週末に向けてチームと戦略を練り、土曜日の予選では通常新品タイヤを2セット使って2度のアタックをするところ、1セットで2度のアタックをし、日曜日の第8戦に向けて新品タイヤを温存する作戦を取った。

    第7戦はスタート直後の第1コーナーでライバルのバート・ヘルキマを抜いたものの、第2コーナーで抜き返され、再び第5コーナーでインに飛び込むといったハードバトルを展開した末、前戦に引き続きクラス2位でフィニッシュ。予選で問題となった高速コーナーでのオーバーステアが解消されておらず、セットアップを変更して続く日曜日の第8戦に臨んだ。

    日曜日の第8戦は、桜井孝太郎のみが新品タイヤを装着し、そのアドバンテージを最大限生かして得意なスタートから逃げきる作戦。しかし、今シーズン初めてスタートをミス。やや遅れ気味に第1コーナー、そして第2コーナーへと飛び込んだ。その瞬間、中団グループのマシンが何台か多重接触事故を起こし、桜井孝太郎は自らもダートに飛び出しながら、そのクラッシュしたマシンの隙間を縫うような形で混乱をクリア。一気にクラストップに躍り出た。スタートの失敗が逆に幸運を呼んだ形となった。

    その後、20分という短いレースを、ファステストラップを叩き出しながら快調に周回を続けてたが、終盤、ミッショントラブルで大きくペースを落とさざるを得ない状況に見舞われ、ピットにも緊張が走った。しかし、なんとかゴールまで走りきり、見事念願のルーキークラス初優勝を達成。自身にとって待望の4輪レース初優勝を、イギリスF3の檜舞台で果たした。

    日本人としてのルーキークラス優勝は、1999年の佐藤琢磨選手(2001年21歳でイギリスF3チャンピオン獲得)に続いて二人目の快挙。そして桜井孝太郎の16歳と321日という記録は、イギリスF3史上最年少でのクラスウィナー記録となった。イギリスF3協会の会長は桜井孝太郎を「You are a HERO!」と祝福した。

    夕方スタートを迎えた第9戦は、スタートからクラストップを快走するも、攻めすぎた結果のスピンで順位を落とし、クラス2位でフィニッシュ。確実に速さは増してきたことで、桜井孝太郎自身もF3に対して、ようやく自信をつけてきたレース内容となった。

    桜井孝太郎
    「今日、ここで優勝できたのは本当に心から嬉しいです! この優勝のために今まで努力してきたし、誰よりも努力してきたと思っているからこそ、その頑張りが結果として残せたことが本当に嬉しい。日本が震災の影響で厳しい状況の中、被災地の人たちを少しでも勇気づけたいと思って頑張って走ってきたし、逆にこの厳しい状況の中でいろいろな人達が僕を応援し、そしてサポートしてくれました。そのことにまず心から感謝したいです。もちろんチーム全員に感謝したい。これまでチームを色々振り回してきたし、彼らの苦労も知っているから、ひとりひとりに心から感謝しています。土曜日のレースが終わって、ネットで『AUTOSPORT−WEB』を観た時に、ユーロF3で日本人選手が優勝したことを知って、明日は絶対に勝たなきゃダメだと思いました。今勝たないと、置いていかれる気がしたから、だから今日は今まで以上に、まさに死ぬ気で走りました。それが結果として現れた時は本当に嬉しかったし、気がついたら嬉し泣きしてました(笑)。途中、ミッションにトラブルが出始めた時は冷や汗が出ましたけど、最後までマシンをもたせることができて良かったです。まだまだイギリスF3選手権シリーズは長い戦いですし、1勝だけじゃ満足しません。でもこの1勝が、多くのことを変えてくれると信じています。もう、すぐ週明けからまたテストをすることになっていますし、僕の2011年はまだまだこれからです。周囲の人々を驚かせようと思ったら、まだやるべき事は山ほどありますからね。今後も気を引き締めて頑張りますので、皆さん応援宜しくお願いします」

  • 桜井孝太郎、イギリスF3で初完走

    桜井孝太郎、イギリスF3で初完走

    桜井孝太郎が、4月22〜25日にイギリスのオウルトンパーク・サーキットで開催されたイギリスF3選手権(第4〜6戦)に、ハイテック・モータースポーツから参戦した。

    先週イタリアのモンツア・サーキットで開催されたイギリスF3選手権開幕戦での宙に舞う大事故によってマシンが全損し、今週のイベントへの参戦を危ぶまれていた桜井孝太郎だが、ハイテック・モータースポーツの驚異的な努力とメカニックの数日に渡る徹夜仕事によって、無事、木曜日の夜にはオウルトンパーク・サーキットにマシンが到着し、参戦可能な状態となった。

    金曜日のフリー走行は、またしても実質的なシェイクダウンという状況で、コースを半周したところで燃料系のトラブルによってストップ。午後のセッションにすべてを委ねることになった。午後のセッションは順調に周回を重ね無事初日を終えた。

    土曜日の予選では、2周を走ったところでステアリングトラブルが発生。操舵角の異変によってスピンを喫した桜井孝太郎は、そのままマシンを降りることになった。それにより、107パーセントの予選通過基準タイムをクリアできず、審議会にかけられあた。審査の結果、前日のフリー走行で有効なタイムをマークしており、再車検によって今回のマシントラブルは不可抗力ということが証明されたので、第4戦の決勝進出を許された。

    土曜日に実施された第4戦は、スタートでライバルのバート・ヘルキマの前に出て、何周にも渡って接触寸前の激しいバトルを展開。たまらずチームオーナーのライアン・シャープ監督が「今回はヘルキマを前に出して、まずは完走を狙え」と無線で指示。

    バックストレートでクラストップを譲った桜井孝太郎は、無事30分のレースを走りきってチェッカー。イギリスF3選手権初完走、クラス2位入賞により、自身にとって初ポイントを獲得した。

    日曜日はイースター祭でお休みとなり、月曜日に迎えた第5戦、6戦は、桜井孝太郎にとって厳しいレースとなった。18番手グリッドからスタートした第5戦は、スタートでバート・ヘルキマをパスすることができず、ずっとその後塵を浴びながらチャンスをうかがっていたが、残り3周でブレーキトラブルが発生してコースアウト。

    午後2時半にスタートを迎えた第6戦は、40分という長い戦い。桜井孝太郎は、スタートで再びバート・ヘルキマの前に出ることに成功し、なんとか中盤までクラストップを快走していたが、最終的にはバート・ヘルキマの激しいチャージを退けることができず、完走、クラス2位。チームからはグッドジョブと讃えられたが、本人にとっては、とても悔しい結果となった。

    桜井孝太郎
    「まずは先週の絶望的なクラッシュのあとで、なんとかマシンを間に合わせてくれたチームの努力とメカニックの徹夜の作業に心から感謝します。毎日のようにファクトリーに顔を出して作業を見守っていましたが、本当に彼らの努力に対して、その感謝の気持ちを結果で返すしかありません。そう思ってオウルトンパークに臨みました。このサーキットはとても難しいコースで、コースアウトした時のセーフティ・マージンもないので、今回のレースはとにかくマシンを短時間で煮詰め、完走を目指すことを目標にしました。僕自身はもっと走りたかったのですが、残念ながら許されたフリー走行もトラブルで半周で終わってしまいショックでした。それでも走れるだけ幸せという気持ちで、みんなに感謝してレースウィークは絶対に飛び出さない覚悟で走り続けました。厳しいレースでしたけど、完走できたことでチーム全員が喜んでくれました。タイヤに関して、いろいろ理解できたことが最大の収穫です。全然走り込めていなかったので、タイヤ特性を掴みきってなかったのですが、今回の週末でかなり理解できました。ポイント獲得は素直に嬉しいです。レースですからクラッシュしてでも戦いたかった気持ちも正直ありますが、チームオーナーの指示も理解できます。焦らず、着実に結果を積み重ねていくことで、僕自身も成長できると信じています。他のドライバーは去年のオフから20日間以上も走り込んでいますから、今、この現状での差は納得できます。F3というマシンを自分のものにするためには、まだいくつかの課題もあります。次のレースの前に、プライベートテストでその課題を克服できるかどうかがひとつの鍵だと思っています。頑張りますので、ぜひ皆さんの応援をお願いします」

  • 桜井孝太郎、イギリスF3開幕戦はクラッシュリタイア

    桜井孝太郎、イギリスF3開幕戦はクラッシュリタイア

    桜井孝太郎は、イタリアのモンツァ・サーキットで開催されたイギリスF3選手権開幕戦にハイテック・モータースポーツから参戦したが、2周目にクラッシュリタイアを喫した。

    レース開催1週間前に、新装されたスネッタートン・サーキットで実施された最後の公式テストで、極端に高くなった縁石に撥ね上げられモノコック全損のクラッシュに見舞われた桜井孝太郎は、チームの懸命な努力によってなんとか組み上がったマシンとともに金曜日の早朝にモンツァ・サーキットに入った。

    土曜日の1時間のフリー走行が実質的なシェイクダウンという状況の中、順調に周回を重ねた桜井孝太郎だったが45分を過ぎたことろでミッショントラブルにより最終コーナーでコースオフ。予選に向けて多少の不安を残す展開となった。

    その不安が的中し、予選ではセッション早々にタイヤ交換のためにピットインしたところエンジンが再始動せず、万事休す。最後尾からのスタートが決定した。

    土曜日の第1レースは多くの混乱に見舞われた。ポールポジションのマシンが出走準備に間に合わず、ピットスタート。桜井孝太郎は素晴らしいスタートダッシュを見せて、21番手グリッドから一時は8番手まで浮上する走りを見せ、1周目を12番手でクリアし、ルーキークラスのトップを快走。

    しかし2周目にセーフティーカーが入り、レース再開直後の混乱の中、前車をオーバーテイクしようと右横にマシンを振ったその場所に、桜井孝太郎のさらにアウトを狙ったマシンが並びかけ、後方からもう1台のマシンが続き、行き場を失った桜井孝太郎は前車のリヤタイヤをヒット。高く宙に舞いながら裏返り、そのまま地面に激突。ロールバーを地面に擦らせながら滑走してタイヤバリアに突っ込んだ形でようやく停止した。

    回収された桜井孝太郎選手のマシンのデータロガーからは、時速240キロで接触して空中に舞ったことが確認されました。

    すぐに救急車でメディカルセンターに運ばれた桜井孝太郎だったが、幸い大きな外傷はなく、検査の結果、奇跡的にも身体に異常は無しと診断された。

    しかし残念ながらマシンの損傷は激しく、ロールバーは半分が削れ落ち、エンジンの吸気ポッドも半分が擦り切れてなくなっている状態。裏返って押しつぶされたモノコックの損傷は著しく、ちょうどドライバーの肩の部分にそって真横にクラックが入り切断されている状態だった。

    レース後、競技長のもとに招聘され、事情聴取された結果、あくまでレーシングアクシデントであり、桜井孝太郎にペナルティは課せれられなかった。しかし、マシンの修復は不可能な状態で、チームは日曜日に開催される第2戦、第3戦に出走を取り消す決断をせざるを得なかった。

    桜井孝太郎
    「予選でのトラブルが結果的に大きかったですね。セルモーターが回らずコースに戻れなかった。その結果、決勝レースは攻めのレースを強いられましたが、最後尾から上手くスタートを決め、2周の間に8台をパスし、全体の12番手まで上がってNクラスのトップを奪ったところまでは完璧でした。しかしセーフティーカーが入り、チームとの無線交信がうまくいかず、完璧な再スタートが切れませんでした。トップを奪い返そうと接近戦の中、スリップストリームで続いたのですが、狭いモンツアで前後左右をふさがれ、行き場を失って接触してしまいました。空中に舞って裏返り、逆さまの状態で地面に落ちて頭の上から火花が散りながら滑走している時は、さすがにびっくりしました。ヘルメットが削れてると勘違いしてたんです(笑)。でも本当に身体に怪我がなくて良かったです。しかし同時にチャンピオン争いで大きく出遅れてしまった事実も、素直に受け止めなければいけません。接近戦でのアクシデントは起こり得ることだし、チームのミスでもありません。自分がヨーロッパのドライバーと戦ううえで、まだまだ未熟な部分があった事もわかりました。日曜日の第2、第3戦に出られなくて、ポイント争いで引き離されるのは悔しいですが、残りの27戦を全部勝ちにいけばいいと思うしかないです。いまは来週のレースのことを考えるだけです。せっかくマーク・ウェバー選手のように空を飛ぶ経験もし、彼の気持ちもわかったのですから、この経験を生かさないと(笑)。僕は負けたままで終わる気はありませんからね」