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  • WRC | トヨタ、ラリー・メキシコでオット・タナックが2位表彰台

    WRC | トヨタ、ラリー・メキシコでオット・タナックが2位表彰台

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第3戦 ラリー・メキシコの最終日となる競技4日目、デイ4が3月10日(日)にレオンを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合2位で、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)が総合5位で、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)が総合8位でフィニッシュ。ヤリスWRCは、これまで苦手としてきたラリー・メキシコで全車が完走し、初のポディウムフィニッシュを達成した。

    ラリー・メキシコのデイ4は、サービスパークを中心に3本、計60.17kmのSSが行なわれた。最終日も天気は良く路面コンディションはドライだった。デイ3で総合3位に浮上したタナックは、最初のSS19でベストタイムを記録し、総合2位にポジションアップ。続くSS20でもベストタイムを刻み、総合3位の選手に対するリードをさらに広げた。最終のパワーステージはパンクにより攻め切れず、ボーナスポイントは得られなかったが、それでも総合2位でフィニッシュをした。総合2位に入ったことにより、タナックとヤルヴェオヤはドライバーおよびコ・ドライバー選手権首位の座を堅持。再び選手権リーダーとして、次戦のツール・ド・コルス(フランス)に臨む。なお、ヤリスWRCはラリー・メキシコ3回目の挑戦で、初の表彰台フィニッシュを果たした。

    デイ3最初のステージで首位に立つも、その後パンクで総合5位に後退したミークは、前後の選手とのタイム差が大きく開いていたため、デイ4ではボーナスの選手権ポイントがかかる最終のパワーステージに注力。最初の2本のSSではタイヤを温存して走り、パワーステージに臨んだ。残念ながら僅か0.1秒差でベストタイムは逃したが、セカンドベストタイムによりボーナスの4ポイントを獲得。また、マニュファクチャラーポイントにも貢献し、チームはマニュファクチャラー選手権トップの座を守った。

    デイ2での電気系トラブルによるデイリタイアを経て、デイ3で再出走したラトバラは、デイ3で総合8位まで順位を回復。デイ4では2本目のSSで総合7位にポジションを上げたが、フロント部を石にヒットして破損。最終SSを前に、ラトバラとコ・ドライバーのアンティラは、サンプガードの修理を行ないタイムをロスしたが、それでも総合8位でフィニッシュした。

    WRC次戦は、3月28日(木)から31日(日)にかけて、フランスのコルシカ島で開催される第4戦ツール・ド・コルス。シーズン最初のフルターマック(舗装路)ラリーであるツール・ド・コルスは、島の東部バスティアのサービスパークを中心に、島の広い範囲でSSが行われる。険しい山岳地帯を舞台とするステージは全体的に非常にツイスティで、岩壁や崖が道のすぐ近くに迫り、路面コンディションも刻々と変わるため、ミスのない精度の高いドライビングが求められる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ドライバーにとっても、エンジニアにとっても、そしてメカニックにとっても、非常に厳しいラリーでしたが、過去2年間と比べると我々のクルマは大きく進化しました。冷却系に問題は起こらず、高いパフォーマンスも発揮できました。オットは初めて選手権リーダーとなり、1番手スタートを初めて経験しましたが、冷静に対応し、素晴らしい走りをしました。彼が置かれた状況を考えると、総合2位は最高の結果だと思います。クリスとヤリ-マティはアンラッキーな面もありましたが、最後まで戦い続け、選手権争いにおいて重要なポイントを獲得してくれました。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    良い週末でした。このラリーはクルマにとっても、タイヤにとっても、そしてクルマの中で戦うドライバーにとっても、非常に過酷なイベントでした。しかし我々は上手くやったと思いますし、ミスをすることも、問題に遭うこともなく走り切れて嬉しく思います。我々の強さを示すことができたのではないでしょうか。パワーステージではパンクをしてしまったので、何もできませんでしたが、最初の2本のステージは上手く走れ、2位に順位を上げることができました。開幕3戦で3回表彰台に立つなど、ここまで良いシーズン序盤戦を過ごしていますので、引き続きこの良い流れを保ちたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    4ポイントを獲得するために、これほど頑張って戦ったのは初めてです。デイ4の2本目のステージ終盤に、路面の根石にクルマが当たってしまい、サンプガードにダメージを負いました。もしかしたら走り続けられないかもしれないとも思いましたが、どうしても諦められませんでした。何とかサンプガードを応急処置できましたが、パワーステージでは攻められませんでしたし、タイムコントロールに遅着した結果ペナルティを受け、4秒差で総合7位の座を失いました。しかし、フィニッシュすることができて良かったと思います。この週末は本当にいろいろなことが起きたので、次のラリーは平穏無事であることを願っています。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    総合5位はほぼ確実という状況でデイ4をスタートしたので、その順位を守りつつ、パワーステージを全開で攻めることにしました。最初の2本のステージではタイヤを守って走りましたが、それは正しい戦略だったと思います。そしてパワーステージでは、総合5位でフィニッシュすることを最優先しながらも、思い切りアタックしました。デイ3ではラリーをリードしながらもパンクで遅れるなどタフなラリーになりましたが、14ポイントを獲得できたのでポジティブな結果だといえるでしょう。チームにとって、そしてマニュファクチャラー選手権にとって、本当に価値のあるラリーになったと思います。

    ラリー・メキシコ デイ4の結果
    1.セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC)3h37m08.0s
    2.オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ(トヨタ ヤリス WRC)+30.2s
    3.エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(フォード フィエスタ WRC)+49.9s
    4.ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー(ヒュンダイ i20クーペ WRC)+1m27.0s
    5.クリス・ミーク/セブ・マーシャル(トヨタ ヤリス WRC)+6m06.2s
    6.ベニート・グエラ/ハイメ・ザパタ(シュコダ ファビア R5)+15m35.5s
    7.マルコ・ブラチア・ウィルキンソン/ファビアン・クレトゥ(シュコダ ファビア R5)+18m51.5s
    8.ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ(トヨタ ヤリス WRC)+18m55.9s
    9.ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ(ヒュンダイ i20クーペ WRC)+22m44.1s
    10.リカルド・トリビーニョ・ブハリル/マルク・マルティ・モレノ(シュコダ ファビア R5)+30m13.8s

  • WRC | トヨタ:2019年 第3戦 ラリー・メキシコ 3日目レポート

    WRC | トヨタ:2019年 第3戦 ラリー・メキシコ 3日目レポート

    2019年FIA世界ラリー選手権(WRC) 第3戦 ラリー・メキシコの競技3日目デイ3が3月9日(土)にレオンを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合3位に浮上。クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合5位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合8位につけた。

    ラリー・メキシコのデイ3は、サービスパークを中心に9本、計138.37kmのSSが行なわれた。天気は前日に続き晴れ。気温は30度前後に達し、グラベル(未舗装路)路面は全体的にドライコンディションとなった。デイ2で総合4位に順位を上げたタナックは、1番手スタートだったデイ2よりもやや後方の4番手でSSをスタート。SS11ではミークのパンクによる後退もあり、総合3位に順位を上げた。午後のステージでタナックは2本のベストタイムを記録し、午後のステージが始まった時点で22.4秒あった総合2位の選手との差を、2.2秒に縮めて長い1日を終えた。

    ミークは、デイ3最初のSS10でベストタイムを記録し、首位に立った。しかし、続くSS11でパンクにより約1分半を失い総合5位に順位を落とした。さらに、SS12では、パンクの際に負ったサスペンションのダメージによりスロー走行を余儀なくされた。それでも依然、ドライバーおよびコ・ドライバー選手権と、マニュファクチャラー選手権で多くのポイントを獲得可能なポジションにつけている。

    金曜日のデイリタイアから、ラリー2規定に基づき再出走を果たしたラトバラは、午前中に2本のベストタイムを記録し、総合12位から総合8位に順位を回復。総合7位も狙えるタイム差で、デイ3を終えた。なお、ヤリスWRCはデイ2の6本のグラベルステージで、3人のドライバーが計5本のベストタイムを記録するなど、タフな路面で高いパフォーマンスとスピードを発揮した。

    競技4日目、ラリー最終日となる10日(日)のデイ4は、サービスパークの東側エリアで3本のグラベルステージが行なわれる。SS19「アルファロ」、SS20「メサ・クアタ」は、いずれもデイ3までに走行した他のステージと多くの部分が重なっている。また、SS7の再走ステージであるSS21「ラス・ミナス」は、トップ5タイムを記録した選手にボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3本のSSの合計距離は60.17km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は181.98kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    オットは今日本当に良い仕事をしました。彼自身とクルマのパフォーマンスをきちんと発揮し、2位争いを続けました。明日の最終日でもまた、ベストを尽くしてくれると確信しています。明日はまだSSが60kmも残っており、このような厳しいコンディションではいかなることも起り得ます。今日、クルマは3台とも速く信頼性も確保できていました。クリスは最初のSSでトップに立ちましたが、次のSSは路面がかなりラフで多くの石が転がっており、運悪くパンクをしてしまいました。それでもまだ、ポイントを獲得できる順位につけています。ヤリ-マティは、良い出走順を活かしてベストタイムを何本か刻みました、昨日のような出来事があっただけに、とても重要なことだと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    良い1日になりました。 午前中のステージでは、依然かなり多くのルーズグラベルが残っていましたが、クリーンな走りで上手くまとめられました。午後は戦えるチャンスがあり、タイムを少し取り戻すことができました。路面コンディションは絶え間なく変わり、タイヤがどれくらいグリップするのか予測不可能だったので、なかなか簡単には行きませんでした。明日は、きっと興味深い展開になるでしょう。いくつか明るい材料があるので、とても楽しみです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    全体的には満足できる1日でした。昨日と比べると、パフォーマンスもかなり良かったと思います。クルマに少し変更を加えたのですが、それが奏功し、特に低速コーナーで効果がありました。今日の我々の合計ステージタイムは首位の選手に近かったので、満足するべきでしょう。総合8位まで順位を回復しましたが、明日も今日と同じようなスピードで走れたならば、総合7位も十分可能だと思います。また、選手権にとって重要となる、パワーステージでのポイント獲得も狙っていきます。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今朝の最初のステージでは素晴らしいスピードがあり、首位に立つなど存分に楽しめました。残念ながら次のステージではパンクをしてしまいましたが、タイヤを交換せずそのまま走り続けることにしました。タイムを考えると正しい判断だったと思いますが、結果的にリヤサスペンションにダメージを負い、その次のステージで大きな影響が出てしまいました。総合5位に落ちて戦うことができない状況に失望していますが、チームのために順位を守って結果を残し、ポイントを獲得するのは重要な任務であると理解しています。

    ラリー・メキシコ デイ3の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (シトロエン C3 WRC) 2h57m21.4s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +27.0s
    3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +29.2s
    4 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m15.7s
    5 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +4m37.1s
    6 ベニート・グエラ/ハイメ・ザパタ (シュコダ ファビア R5) +12m06.0s
    7 マルコ・ブラチア・ウィルキンソン/ファビアン・クレトゥ (シュコダ ファビア R5) +15m39.6s
    8 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +17m32.4s
    9 リカルド・トリビーニョ・ブハリル/マルク・マルティ・モレノ (シュコダ ファビア R5) +21m59.6s
    10 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +21m.59.7s

  • WRC | トヨタ:2019年 第3戦 ラリー・メキシコ 2日目レポート

    WRC | トヨタ:2019年 第3戦 ラリー・メキシコ 2日目レポート

    2019年のFIA世界ラリー選手権(WRC) 第3戦 ラリー・メキシコの競技2日目デイ2が3月8日(金)にレオンを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)が総合3位に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)が総合4位につけた。なお、SS7終了時点で総合4位につけていた、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、電気系のトラブルによりデイリタイアとなった。

    ラリー・メキシコのデイ2は、サービスパークを中心に8本、計114.19kmのSSが行なわれた。今回がヤリスWRCでの初グラベル(未舗装路)ラリー出場となるミークは、速さと安定性を両立させた巧みな走りでメキシコの大地を駆け抜けた。2年連続でオーバーヒートに見舞われたヤリスWRCも、冷却系の改善が奏功し1日を通して高いパフォーマンスを発揮。ミークは総合2位と6.3秒差の、総合3位でデイ2を走りきった。

    ドライバーズ選手権首位のタナックは、本格的なグラベルステージの始まりとなったデイ2で、1番手スタートを担った。メキシコのグラベルステージは、路面がルーズグラベル(滑りやすい砂利)で覆われている。1番手スタートのタナックはその滑りやすい砂利を掻きながら走らなくてはならず、大幅にタイムをロスした。しかし忍耐強くステージを重ね、ライバルがトラブルやアクシデントで戦列を去る中、午後のステージではじわじわと順位を上げて行った。そして、終盤のSS7とSS9ではベストタイムを記録。総合4位に順位を上げて困難な1日を締めくくった。総合4位となったことで明日は出走順が後方となるため、デイ3ではさらなるポジションアップが期待される。

    ラトバラは、SS3番手タイムを3回記録し、SS7終了時点で総合4位につけるなど順調だった。しかしSS8を前に電気系のトラブルが発生し、残念ながらデイリタイアとなった。チームはクルマをサービスに運んでトラブルを修理した後、ラリー2規定に基づき明日のデイ3に再出走する予定。

    競技3日目となる9日(土)のデイ3は、サービスパークの北側エリアと東側エリアで3本のグラベルステージを各2回走行する。その後、レオンのレーシングサーキットでスーパーSSを2回連続で走り、1日の最後にはサービスパークのすぐ近くで市街地SSに臨む。SSの数は全部で9本、計138.37km。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は348.49kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ヤリ-マティのクルマに問題が起きたこと以外は、良い1日でした。何が起こったのかを正確に探る必要がありますが、最終的には電力不足によるデイリタイアです。クリスにとっては良い1日で、このようなコンディションでクルマに対する理解をさらに深めたことで、明日は今日よりも簡単に走れるのではないかと思います。オットは出走順が1番手だったので、非常に難しい条件で走らなくてはなりませんでした。しかし彼は上手く対処し、明日に向けて良い順位で1日を走り終えました。まだ先は長いですが、良い結果でラリーを戦い終える自信はあります。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    良い1日でした。あれ以上は無理と思えるくらい、全力を尽くして走りました。1日を通してクルマのフィーリングは良かったので、気持ちよく走れましたし、激しく攻める自信もありました。午後のステージは限界まで攻めたので、何度かヒヤッとする瞬間もありました。1日の終わりのスーパーSSでは総合順位が上がりましたが、もしその前のSSでさらに上げられていれば、明日はもっと良い出走順で走れたので少し残念です。とはいえ、少なくともライバルとの走行条件の差は今日よりも少なくなるでしょう。総合2位の選手とのタイム差はそれほど大きくないので、順位を上げるチャンスは十分にあると思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今朝の最初のステージは少し慎重に走り過ぎましたが、その後リズムをつかみ、クルマも本当に好調でした。午後のステージでは走りがさらに良くなり、順位も総合4位に上がりました。しかし、残念ながらオルタネータに問題が起こり発電しなくなってしまいました。残る2本のSSを何とか走ろうとリエゾン(移動区間)で修復を試みたのですが、叶いませんでした。もちろん強いフラストレーションを感じますが、モータースポーツの世界では起り得ることです。視線を先に向けて、残る2日間を戦い抜かなければなりません。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    このクルマで初めて走ったグラベルラリーのデイ2で、総合3位につけられて本当に嬉しく思います。首位を競うためには少し速さが足りませんでしたが、問題は何も起こらず、クルマは技術的に完璧でした。クルマの中に多くの砂と土煙が入り視界が悪化したシーンもありましたが、クルマのパフォーマンスは高かったと思います。明日は難しいステージが多くあり、今日と同じようにハードな道を走行する長い1 日です。総合2位の選手とのタイム差はそれほど大きくなく、出走順も今日より良くなるので、どのような1日になるのか、とても楽しみです。

    ラリー・メキシコ デイ2の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (シトロエン C3 WRC) 1h18m33.8s
    2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +14.8s
    3 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +21.1s
    4 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +37.1s
    5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +39.1s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m00.7s
    7 マルコ・ブラチア・ウィルキンソン/ファビアン・クレトゥ (シュコダ ファビア R5) +5m16.1s
    8 ベニート・グエラ/ハイメ・ザパタ (シュコダ ファビア R5) +5m25.9s
    9 アルベルト・ヘラー/ホセ・ディアス (フォード フィエスタ R5) +6m31.5s
    10 リカルド・トリビーニョ・ブハリル/マルク・マルティ・モレノ (シュコダ ファビア R5) +9m07.2s
    12 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +14m28.2s

  • WRC | トヨタ:2019年 第3戦 ラリー・メキシコ 初日レポート

    WRC | トヨタ:2019年 第3戦 ラリー・メキシコ 初日レポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコが3月7日(木)に開幕。メキシコのグアナファト市街地でSS1が行なわれたが、13名のドライバーが走行した時点でSSはキャンセルになった。そのため、ラリーの主催者は走行を行なえなかった選手に対してノーショナルタイムを与えた。

    ラリー・メキシコは7日の午前中に、サービスパークが置かれるレオンから20km程度離れたグラベル(未舗装路)のコースで、午前10時からシェイクダウンが行なわれた。

    規則により欧州圏外のイベントでは現地での事前テストが行なえないため、実際のSSに近い路面を走行するシェイクダウンは、各選手にとってクルマの最終確認を行なう貴重な機会になった。そしてシェイクダウンでは、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)が全体のベストタイムを、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が6番手タイムを記録した。一方、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)は最初の走行でクルマのセンサーに問題が発生しストップ。チームはクルマをサービスに運び、すぐに問題を解決した。その後タナックは無事シェイクダウンを走り、クルマの最終確認およびセッティング作業を終えた。

    夜8時からは、古都グアナファトの市街地で全長1.14kmのSS1がスタート。銀鉱採掘のための地下トンネルや、ラウンドアバウトをコースに組み入れたユニークな構成のSSは、路面の一部が石畳のターマック(舗装路)で、最後に大きなジャンプも設けられた。しかし、13台のラリーカーが走行した時点でジャンプ台が破損したため、SSはキャンセルになってしまった。その時点でミークは3番手、ラトバラは7番手のタイムを記録していたが、タナックを含むスタートできなかった選手権上位の3選手に対して、ミークと同じトップと0.6秒差のタイムが与えられた結果、ラトバラは総合10位に順位を下げた。

    本格的なグラベルステージが始まるデイ2は、午前中にエル・ショコラテとオルテガのステージを走行し、その後レオンのサービスパークのすぐ近くで1本の市街地SSを行われる。午後はエル・ショコラテとオルテガのステージを再走し、ラス・ミナスのステージを走行。ちなみに、ラス・ミナスは競技最終日のデイ4で、パワーステージとしてもう1度走行する。1日の最後には、レオンのレーシングサーキットでスーパーSSを2回連続で行ないます。SSの数は全部で8本、計114.19km。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は359.45kmとなる。

    トム・フォウラー(テクニカル・ディレクター)
    シェイクダウンではオットのクルマに、センサーのひとつが信号を伝達できない問題が起こり、エンジンが止まってしまいました。 我々はクルマをサービスに戻し、すべてを慎重にチェックした後センサーの問題を解決しました。その後オットはシェイクダウンに復帰し、何も問題がないことを確認しました。メキシコは標高が高く他のラリーとコンディションが大きく異なるため、ラリー本番に向けて学びの機会を失ったのは残念です。しかし、もっとも重要なのは、今晩最初のステージを走るための準備ができていたことです。他の2台については信頼性に関する問題は起こらず、すべてがうまく行き、ヤリ-マティもクリスもクルマのセットアップに満足していました。また、オットも走りに関しては満足していたので、明日に向けてすべてが順調だと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    朝のシェイクダウンは、最初からとても良いフィーリングで走れたのですが、ステージのフィニッシュ近くでクルマが止まってしまいました。そのためかなり時間をロスしましたが、それほど深刻な問題ではなかったので、その後サービスでクルマを直して再び走行し、すべてが上手く働いていることを確認しました。これからのステージがとても楽しみですし、今週末もまた、良いリザルトを狙っています。グラベルステージを上手く走るためのリズムを取り戻す必要がありますが、クルマのフィーリングは良く、自信もあります。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    昨年の最終戦ラリー・オーストラリア以降、グラベル路面では1回しかテストをしていなかったので、朝のシェイクダウンは走りの感覚を思い出すための良い機会でした。自信を取り戻し、クルマのフィーリングも良かったので満足できる内容となり、明日からの本格的なステージに向けて準備が整いました。グアナファトのスタートは、WRC全戦の中で最高のスタートだと思います。トンネル内の走行は非常にエキサイティングでした。石畳の路面は、普通のアスファルトに比べてグリップ力が高くないため、あまり攻め過ぎず、スムーズでクリーンな走りを心がけました。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    シェイクダウンでの最初の走行は、最高の目覚ましになりました。他の標高が低い場所でのラリーと比べると、全ての動作が緩慢に感じられますが、それがラリー・メキシコの特徴です。標高が高い場所にいることを実感します。とはいえ問題は何もありません。1回目の走行時は路面がかなり滑りやすく感じましたが、ひとたび走行ラインが刻まれると走りのリズムは非常に良くなり、タイムも上がりました。過去数年間、このラリーではいつも楽しむことができていました。今回は違うクルマでの出場となりましたが、ヤリスWRCはきっとうまく対応できると確信していますので、とても楽しみです。今晩のグアナファトのステージは毎年非常に素晴らしい雰囲気で、僅か1kmと距離は短くとも、楽しんで走ることができました。

    ラリー・メキシコ デイ1の結果
    1 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) 1m00.6s
    2 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +0.1s
    3 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +0.6s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +0.6s
    5 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +0.6s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +0.6s
    7 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +0.6s
    8 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +1.5s
    9 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1.5s
    10 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1.7s

  • トヨタ | 2019年 WRC 第3戦 ラリー・メキシコ プレビュー

    トヨタ | 2019年 WRC 第3戦 ラリー・メキシコ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、3月7日(木)から10日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC) 第3戦ラリー・メキシコに、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦。クルマに大きな負荷がかかるラリー・メキシコに、チームは入念な準備をして臨み初優勝を目指す。

    第2戦ラリー・スウェーデンではタナック/ヤルヴェオヤ組が優勝し、ドライバー選手権とコ・ドライバー選手権でトップに立った。同時に、チームもマニュファクチャラー選手権で首位に浮上した。そして迎える第3戦ラリー・メキシコは、今シーズン最初のグラベル(未舗装路)ラリー。競技の中心となるサービスパークは、メキシコ中央高地グアナファト州のレオンに置かれ、その周辺の山岳および丘陵地帯が戦いの舞台となる。SS(スペシャルステージ)が展開される地域の標高は全体的に高く、最高地点は2,737mに達する。標高が高いエリアでは空気中の酸素の量が減るため、エンジンの出力は通常20%程度低下する。また、最高気温は摂氏30度前後と高いためエンジンの温度が上がりやすく、高い冷却性能が要求される。

    チームは過去2年、このラリーでオーバーヒートに苦しみ上位フィニッシュを果たせていないが、今シーズンは対高地、対高温対策を例年以上に入念に施して臨むう。ラトバラとミークは以前にラリー・メキシコでの優勝経験があり、ミークは昨年も総合3位でフィニッシュしている。タナックはドライバー選手権トップとなったため、最初にグラベルステージを走行する金曜日に関しては、出走順が1番手となる。ラリー・メキシコのステージは通常その大部分がドライコンディションであり、道の表面はルーズグラベル(滑りやすい砂利)で覆われている。そして、先頭走者はそれを掻きながら走らなくてはならないため、後続の選手よりもタイヤのグリップ力が得にくい、かなり不利な路面コンディションでの走行となる。

    ラリーは、今年も古都グアナファトの中心部で開幕。3月7日(木)の夜に、デイ1として全長1.14kmの市街地SSが1本行なわれる。本格的なグラベルステージは翌日のデイ2から始まり、全長31.57kmのエル・ショコラテ(SS2/5)を含む8本のSSが行なわれる。9日(土)のデイ3は全部で9本のSSが設定され、そのうちオタテス(SS11/14)は今大会最長となる全長32.27kmのステージ。ラリー最終日10日(日)のデイ4は、3本のグラベルSSを走行。最終ステージのラス・ミナス(SS21)は、トップ5タイムを記録した選手にボーナスの選手権ポイントが付与される「パワーステージ」に指定されている。ラリーは4日間で21本のSSを走行し、その合計距離は313.87km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1,003.49kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々はスウェーデンで素晴らしい勝利を手にしましたが、メキシコでも良い戦いができると確信しています。高い標高と高い気温により、これまでは常に厳しい戦いを強いられてきました。しかし、この1年の間に、そのような状況におけるクルマの信頼性とパフォーマンスの両方を向上させるべく、多くの作業を重ねてきました。特に、冷却系については力を入れて開発しました。先週スペインで行なった事前テストはとてもうまく行きましたので、準備は十分にできていると思います。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    スウェーデンの優勝は我々にとって素晴らしい経験でしたが、すぐに焦点をメキシコに切り替えました。スウェーデンの翌日月曜日から2日間グラベルテストを行なうため我々はスペインに直行しました。テストでは多くの異なることを試し、メキシコに向けてできる限りの準備をしました。チーム全員が一生懸命働いてきたので、メキシコではきっと競争力があるはずです。選手権のリーダーなので、私は金曜日のステージを最初に走らなくてはなりません。簡単ではないでしょうが、昨年のメキシコでは出走順が早いスタートからでも良い結果を得ることが可能だと理解したので、頑張りたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    メキシコを待ち遠しく思います。特に、フィンランドの冬の終わりに暖かい日差しを浴びることが楽しみです。ここまでのところ、私が望んでいたようなシーズンスタートとはなっていません。しかし今回のメキシコではポジティブな要素があります。それは金曜日の出走順が8番手と、有利な位置からスタートできることです。先週はスペインでとても良いテストができました。クルマは昨年のラリー・オーストラリアで優勝した時とほぼ同じセッティングで、いくつか小さな調整を加えました。もっとも重要なのは、高い標高と高い気温に対する準備が完全にできていると、我々チームが自信を持って臨めることです。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    先週スペイン南部で2日間テストを行ないました。フィンランド以外のグラベルコースでヤリスWRCを運転するのは初めてでしたが、私にとっては本当に意味のあるテストで、クルマはとても運転しやすく感じました。ここ数年、メキシコでは良い戦いができています。2017年は優勝し、昨年は優勝争いに加わり3位でフィニッシュしました。今回は違うクルマですが、再び勝利のために戦えることを願っています。モンテカルロとスウェーデンは非常に複雑なコンディションで、簡単にミスをしてしまうようなイベントでした。しかし、メキシコは通常コンディションが前2戦よりも安定しているので、楽しみです。

  • 【WRC】 トヨタ:ラリー・メキシコ 3日目レポート

    【WRC】 トヨタ:ラリー・メキシコ 3日目レポート

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコの競技3日目デイ3が3月10日(土)にメキシコのレオンを中心に行われ、再出走を果たしたTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #7号車)が総合9位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)が総合12位につけた。なお、デイ2で総合3位だったオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(#8号車)は、トラブルによりリタイアとなったが、チームはサービスパークで問題を解決し、明日のデイ4に再出走する予定。

    ラリー・メキシコのデイ3は、デイ2と同様にレオン周辺の山岳地帯や荒野のグラベル(未舗装路)コースがメインステージとなった。SS(スペシャルステージ)は市街地やサーキットでの3本のショートSSを含む計9本で、その合計距離は140.35km。デイ3もまた高い気温と高い標高での戦いとなった。デイ2で首位と11秒差の総合3位につけていたタナックは、良い出走順にも恵まれ、ポジションアップを目指して最初のSSをスタートした。しかし、途中でターボに問題が発生して2分以上タイムを失い、SSフィニッシュ後にリタイアとなった。

    デイ2でリタイアしたラトバラとラッピは、デイ3で再出走を果たし9本のSSをすべて走破した。ラトバラは出走2番手という早い順により、滑りやすい状態のグラベル路面での走行となったが、3番手タイムを2回記録するなど速さを示し、順位を9位まで回復することに成功。最終日の明日は、約52秒の差を埋め8位にポジションを上げることを目標に戦う。ラッピは初出場となったメキシコでの経験をさらに積むべく走行を続け、セカンドベストタイムを2回記録するなど、成長をタイムで証明した。

    競技4日目、ラリー最終日となる3月11日(日)のデイ4は、レオンのサービスパークを中心に3本のSSが行われる。SS20と、SS21およびその再走ステージであるSS22は、いずれも山岳丘陵地帯でのグラベルステージ。また、SS22はトップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3本のSSの合計距離は46.46km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は210.18kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ラリー・メキシコは、我々にとって非常に難しい1戦です。今朝、オットはとても良い位置につけていたので、あのようなことが起きてしまい全員が残念に思っています。引き続き一生懸命作業を続け、困難から学ばなければなりません。それでも、今回の彼のラリーでのパフォーマンスは、我々にとってポジティブな材料です。まだヤリスWRCについて学んでいる段階であるにも関わらず、初めて臨んだグラベルラリーで非常に速かったという事実は、今後に期待を抱かせるものです。ヤリ-マティは出走順に恵まれませんでしたが、ポイント獲得可能な位置につけています。また、エサペッカは依然として学習を続けており、着実に成長をしています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #7号車)
    今日の午後は、メキシコで過去もっとも暑かったように感じられ、クルマとタイヤにとって苛酷な1日でした。しかし大きな問題はなく全体としては安定して走れたと思います。私たちは、少しずつ前に進んでいると感じます。最終日の明日は高速で流れるようなコーナーのステージが多く、クルマと私自身に合っているお気に入りのコースなので、良い結果を得られるのではないかと楽しみにしています。選手権にとって重要な意味を持つポイントを獲得すべく、総合8位を目標に戦います。もちろん、パワーステージも狙っているので、明日もアタックを続けます。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    今朝はすべてがうまく進んでいました。昨日よりも路面のグリップが感じられ、我々のクルマはコースにとても合っているように思いました。最初のSSの序盤、ジャンクションでミスをして約10秒遅れましたが、調子は良かったのでその後も攻め続けました。しかし、フィニッシュまで7kmという地点でターボに問題が発生しリタイアを余儀なくされました。もちろん残念ですが、これもラリーという競技の一部です。それでも、このチームで戦う初めてのグラベルラリーで、十分な競争力を確認できて嬉しく思います。明日もベストを尽くし、パワーステージではポイント獲得を目標に走ります。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #9号車)
    全体としては良い1日で、昨日よりも状況は良くなりました。昨晩のサービスで、メカニックたちはクルマをきちんと直してくれました。彼らには本当に感謝しています。今朝は楽しんで運転することができ、タイムも昨日より良くなりました。日中のサービスを終えた後、テレビクルーが設置した機材ボックスの下にシートベルトが引っかかってしまい、テレビクルーが来てこれを解決するのに30分程度待たなければなりませんでした。その後SSでは良い区間タイムを記録することができましたが、パンクをしてしまい、その次のSSでもパンクをしたと思ったのですが、タイムはまずまずでした。明日は、パワーステージでのポイント獲得を目指して戦います。

    ラリー・メキシコ デイ3の結果
    1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 3h25m03.1s
    2 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +35.9s
    3 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +46.8s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m28.4s
    5 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (シトロエン C3 WRC) +2m19.7s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +4m44.6s
    7 ポントゥス・ティディマンド/ヨナス・アンダーソン(シュコダ ファビア R5)+9m24.2s
    8 ガス・グリーンスミス/クレイグ・パリー (フォード フィエスタ R5) +15m06.8s
    9 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +15m59.6s
    10 ペドロ・へラー/パブロ・オルモス (フォード フィエスタ R5) +21m43.0s
    12 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +30m45.1s
    14 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +58m18.5s

  • 【WRC】 トヨタ:ラリー・メキシコ 2日目レポート

    【WRC】 トヨタ:ラリー・メキシコ 2日目レポート

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第3戦 ラリー・メキシコの競技2日目デイ2が3月9日(金)にメキシコのレオンを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合3位につけた。デイ1で総合4位だったヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#7号車)、総合5位だったエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)は、共にリタイアとなったが、チームはサービスパークでクルマを修復し、明日のデイ3に再出走する予定。

    ラリー・メキシコのデイ2は、メキシコらしい風景が広がる山岳地帯や荒野のグラベル(未舗装路)ステージが主舞台となった。SSは3本のショートステージを含む計9本で、その合計距離は155.15km。気温は午前中最初のSSがスタートする頃にはかなり上昇し、クルマと選手にとって非常に厳しいコンディションでの戦いになった。オット・タナックは、午前中の序盤では総合5位につけていたが、その後ペースと順位を高めていき、SS8から3連続でベストタイムを記録。1位と11秒差の総合3位でデイ2を終えた。ヤリ-マティ・ラトバラはSS8終了時点で総合7位につけていたが、オルタネーターのトラブルによりリタイア。今回がラリー・メキシコ初出場だったエサペッカ・ラッピは、SS7でコースオフしリタイア。チームはサービスパークで2台の修復を行ない、デイ3での再出走を目指す。

    競技3日目となる3月10日(土)のデイ3は、レオンのサービスパークを中心に9本のSSが行われる。SS11、12、13およびその再走ステージであるSS14、15、16は、いずれも山岳丘陵地帯を舞台とするグラベルステージ。そのうちSS13/16の「エル・ブリンコ」は、終盤にビッグジャンプが控えるラリー・メキシコの名物ステージで。また、夕方にはクローズドサーキットで2.30kmのスーパーSSが2本、サービスパーク近くの特設コースで1.11kmのショートSSが1本行なわれる。9本のSSの合計距離は140.35km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は340.55kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    オットは今日、本当に素晴らしい仕事をしました。難しいコンデイションでしたが非常にクレバーに戦い、クルマの性能をフルに引き出したと思います。5番手スタートという出走順での今日の結果を考えれば、より後方からのスタートとなる明日はさらなる期待が持てます。ヤリ-マティのクルマにトラブルが起きてしまったことは残念ですが、明日は再出走できると思いますので、2番手スタートではありますが、選手権ポイントの獲得は十分に可能だと思います。このタフなイベントに初めて出場したエサペッカは、大変な1日でした。しかし明日の再出走に向けてクルマもドライバーも良い状態にあるので、明日はより多くの経験を積むことができるはずです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #7号車)
    今日、最初のSSをスタートした時点でクルマはとても良いフィーリングでした。しかし、その後エンジンの温度が上がり始めました。温度をコントロールすることは可能でしたが、パフォーマンスには影響が出てしまいました。温度に気をとられ、運転に集中することができませんでした。その後、日中のサービスでチームが問題の解決に尽力してくれたお陰で、午後は状況が良くなりました。それだけに、オルタネーターにトラブルが発生しリタイアせざるを得なかったのは残念です。明日、再出走すれば何ポイントか獲得できる可能性があるので、諦めずに戦い続けたいと思います。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    全体的には良い1日でした。このクルマでグラベルラリーを戦うのは初めてだったので、学ばなくてはならない新しいことが沢山ありました。暑さでエンジンの温度がかなり高くなったので、午前中はできるだけ上がらないように調整しながら走りました。しかし日中のサービスでチームが素晴らしい仕事をしてくれたので、午後はかなり状況が改善され、思い切って攻めることができました。自分よりも上位の選手と比べると出走順はやや不利でしたが、何とか彼らに大きく離されずにすみました。今日は良い1日となったので、明日もきっとうまく行くはずです。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #9号車)
    非常に困難な1日でした。今朝はとても残念な結果となり、午後は不必要なミスをしてしまいました。90度の左コーナーで進入ラインを見誤り、その結果ワイドに滑ってしまいコースから外れたのです。クルマにはそれほど大きなダメージはなかったのですが、コースに復帰することはできませんでした。今日はあまりポジティブではない1日でしたが、明日は状況が良くなることを期待しています。

    ラリー・メキシコ デイ2の結果
    1 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 1h47m55.4s
    2 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (シトロエン C3 WRC) +7.2s
    3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +11.0s
    4 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +25.0s
    5 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +30.2s
    6 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +31.7s
    7 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +02m01.9s
    8 ポントゥス・ティディマンド/ヨナス・アンダーソン(シュコダ ファビア R5)+05m05.6s
    9 ガス・グリーンスミス/クレイグ・パリー (フォード フィエスタ R5) +08m13.0s
    10 ペドロ・へラー/パブロ・オルモス (フォード フィエスタ R5) +12m33.8s
    12 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +15m06.1s
    18 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +29m18.4s

  • 【WRC】 トヨタ:ラリー・メキシコ 1日目レポート

    【WRC】 トヨタ:ラリー・メキシコ 1日目レポート

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第3戦 ラリー・メキシコが3月8日(木)に開幕。デイ1としてグアナファト市街地でSS1が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合2位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#7号車)が総合4位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#9号車)が総合5位につけ、トップ5に3台のヤリスWRCが入った。

    今シーズン最初のグラベル(未舗装路)イベントであるラリー・メキシコは、8日(木)の午前9時より、レオンのサービスパークから約17km離れた全長5.31kmのグラベルコースでシェイクダウンが行われた。ヤリスWRCをドライブする3名のドライバーは、SSに近い環境のコースでクルマのセッティングを行ない、明日から始まるグラベルSSに向けて最終的な準備を終えた。そして、夜8時過ぎからはかつて銀鉱で栄えた古都グアナファトで全長2.53kmのSS1がスタート。町の地下に延びるトンネル内のターマック(舗装路)コースを走行し、ヤリスWRCは3台がすべてトップから3秒以内のタイムを刻むなど良いスタートを切った。

    競技2日目となる3月9日(金)のデイ2は、レオンのサービスパークを中心に9本のSSが行われる。SS2、3、4およびその再走ステージであるSS6、7、8は、いずれも山岳地帯を舞台とするグラベルステージで、そのうちSS3/7の「エル・ショコラテ」は今大会最長となる31.44kmのステージであり、途中標高2700mを越える高地を通過する。また、日中にはサービスパークのすぐ横の特設会場でSS5として1.11kmのショートステージが行われ、1日の最後にはクローズドサーキットで2.30kmのスーパーSSが2本行なわれる。9本のSSの合計距離は155.15km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は389.59kmとなる。

    カイ・リンドストローム (スポーティング・ディレクター)
    3人のドライバーが何も問題なく、そして良いタイムで今晩の最初のSSを走り終えたことを嬉しく思います。シェイクダウンでは去年から続けてきた改善作業を仕上げ、データを確認することが主な目的でしたが、それはうまく行ったと思います。メキシコのような特別なコンディションでテストすることは通常できないため、ここでは他のラリー以上にシェイクダウンが重要なのです。そして、ドライバーは皆、とても良いフィーリングを得たのではないかと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #7号車)
    大勢の人が集まるグアナファトでラリー・メキシコをスタートするのは、いつも素晴らしい気分です。私はこのラリーの幕開けをとても楽しみにしていました。シェイクダウンでは、クルマと自分自身のフィーリングを少しずつ改善していき、明日の午前と午後のステージで、それぞれどのセットアップが適しているのか理解することができました。頭の中がきちんと整理されたので、クルマに対してはまったく不安がありません。1年前と比べるとエンジンは高地対策がきちんとなされ、足まわりも進化しており、クルマは別のレベルに達していると感じます。明朝はスタート直後からハードな戦いが始まり、特にエル・ショコラテのSSは要となるでしょうが、自信を持って臨みます。

    オット・タナック (ヤリスWRC #8号車)
    大好きなお客さんに見守られてのグアナファトのスタートは最高でした。自分がこの特別なスタートセレモニーの一部になれたことを嬉しく思います。地下トンネル内を走行するSS1は非常に難しく感じましたが、それでも楽しむことができました。明日からはラリー・メキシコらしい典型的なグラベルのSSが始まりますが、準備は万端です。今日、シェイクダウンで走ったコースは実際のSSと共通点が多かったので、クルマのセットアップに関して良いフィードバックが得られました。多くのセットアップを試しましたが、そのどれもが良く機能したと思います。明日からの戦いがとても楽しみですし、きっとうまく行くでしょう。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #9号車)
    今晩のようなスタートは自分にとって初めての経験でした。信じられない程多くの人々に驚きました。シェイクダウンでは最初の2本はうまく走れたのですが、3本目の走行で露出してきたコンクリートの角にクルマが当たり、サスペンションを壊してしまいました。もっと多く走りたかったので残念ですが、SSが始まる前に直してくれたチームに感謝します。シェイクダウンでは高地でエンジンパワーが想像以上に落ちることが分かり、とてもショックを受けました。ですので、今回はそのような状況に慣れ、どのように走ったら良いのか理解することが目標です。

    ラリー・メキシコ デイ1の結果
    1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 02m06.7s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +1.9s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +2.0s
    4 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +2.5s
    5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +2.9s
    6 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +3.2s
    7 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +3.5s
    8 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +4.5s
    9 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +4.6s
    10 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (シトロエン C3 WRC) +4.7s

  • 【WRC】 トヨタ:第3戦 ラリー・メキシコ プレビュー

    【WRC】 トヨタ:第3戦 ラリー・メキシコ プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、3月8日(木)から11日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #7号車)、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(#8号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(#9号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。

    2018年最初の欧州圏外イベントとなるラリー・メキシコは、シーズン初のグラベル(未舗装路)ラリーでもある。サービスパークが置かれるレオンは、メキシコ中央高地グアナファト州の都市で、標高は約1800mと非常に高い場所にある。さらに、ラリーのコースには標高2700m以上の高地を走行するSS(スペシャルステージ)も含まれ、WRCの中でもっとも「空気が薄い」エリアで行われるラリーとして知られる。標高が高くなると空気中に含まれる酸素の量が減るため、一般的にエンジンの最高出力は20%程度低下する。また、3月のレオン周辺は最高気温が摂氏30度前後に達するなど高温で、エンジンだけでなく選手にとってもメキシコは非常に厳しいラリーとなる。

    トヨタは現在、マニュファクチャラーズランキングで1位と1ポイント差の2位につけており、3名のドライバーは3位のラトバラを筆頭に全員がドライバーズランキング5位以内に入っている。ヤリスWRCは去年、初めて出場したメキシコでこのラリー特有の難題に直面した。しかし、2回目の挑戦となる今年は去年発生した問題の再発防止策をヤリスWRCに施し、チーム一丸となってラリーに臨む。

    今年のラリー・メキシコは、8日(木)の夜にデイ1としてグアナファト中心部で市街地SSが行なわれ、競技がスタートする。全長2.53kmのターマック(舗装路)SSは、かつて銀鉱のために掘られた地下トンネル内も走行する、ラリー・メキシコの名物ステージ。翌9日(金)のデイ2は大自然に囲まれたグラベルコースに戦いの舞台を移し、いよいよロングステージが始まる。そのうち全長31.44kmのエル・ショコラテ(SS3/SS7)は、今大会最長のSSとなる。また、日中にはレオン中心部の特設コースで市街地SSが、1日の最後には市内のサーキットで2本のスーパーSSが連続で行なわれる。競技3日目となる10日(土)のデイ3もグラベルステージが中心の1日となり、デイの最後には前日と同じ場所で2本のスーパーSSと、1本の市街地SSが行なわれる。そしてラリー最終日となる11日(日)のデイ4は、3本のグラベルSSが予定されており、最終ステージのSS22は、トップ5タイムを記録した選手に対してボーナスの選手権ポイントが付与される「パワーステージ」に指定されている。ラリーは4日間で22本のSSを走行し、その合計距離は344.49km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1055.88kmとなる。

    トミ・マキネン (チーム代表)
    去年、メキシコは新参の我々チームとクルマにとって非常に厳しいラリーになりましたので、それを解決するために多くの改善作業を続けてきました。前回発生した問題をすべて分析し、冷却系およびエンジンに改良を施しました。 また、(メキシコは標高が高いエリアが舞台となるため、)日本にある低圧試験設備も活用しました。以上のような領域についてかなり力を入れて改善に努めてきたので、すべてが完全に機能すれば十分に競争力のあるパッケージとなるはずです。とはいえ、実際にラリーが始まってみないとどうなるのか分かりません。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #7号車)
    冬が終わり、メキシコで暖かな気候と日差しを最初に経験するのがいつも楽しみです。メキシコのステージは非常に高速なセクションと、低速なセクションの両方があり、走行ラインの外側には岩が転がっているため正確なドライビングが求められます。我々は先週、スペインでグラベルテストを行ない良い結果を得ました。もちろんメキシコはもっと暑くなるでしょうが、1年のこの時期にヨーロッパでできるテストとしてはベストな環境だったと思います。サスペンションに改良を加えた結果、駆動力とブレーキング時のグリップ力が去年の終わり頃よりも良くなったように感じました。クルマに高いパフォーマンスがあることは明らかですし、もし表彰台に上がることができたら、それは選手権を戦う上で本当に素晴らしいことです。

    オット・タナック (ヤリスWRC #8号車)
    私にとってラリー・メキシコは、ヤリスWRCで戦う最初のグラベルラリーとなります。新たに学ぶべきことは沢山ありますが、先週スペインで行なった2日間のテストはとても有効でした。可能な限り多くのことを試し、それに対してクルマがどのように反応するのかを理解しました。まだまだ慣れなくてはならないことや、改善可能な点はありますが、グラベルでの最初のフィーリングはとても良いものでした。メキシコでグラベルステージの「掃除役」はかなり大変ですが、私の出走順は5番手と前戦よりも良いので、それが助けになるのではないかと期待しています。メキシコでの実戦経験は十分にあるので、リラックスしてラリーに臨むことができますし、トップ争いに加わることも十分可能だと思っています。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #9号車)
    去年、コースのレッキ(事前下見走行)は行ないましたが、ラリー・メキシコに出場するのは今回が初めてなので、どのようなラリーになるのか予想がつきません。メキシコの路面は、皆がプレイベントテストを行なったスペインのグラベルコースと似ています。しかし、SSを2回目に走行する時、路面はかなり荒れていることでしょう。また、高度もスペインとは大きく異なりますが、私は空気が非常に薄い状況でドライブしたことがありません。エンジンのパワーが低下するため、普段とは少し異なる運転をする必要があるでしょう。開幕からの2戦については自分でも満足しているので、メキシコでもその良い流れを維持したいと思います。すべてのステージを走り切り、将来のために経験値を高めることが今回の目標です。

  • 【WRC】 シトロエン:WRC 第3戦 ラリー・メキシコ レポート

    【WRC】 シトロエン:WRC 第3戦 ラリー・メキシコ レポート

    ラリーメキシコの最終日、クリス・ミーク/ポール・ナゲル組はこの日も見事な走りを続けた。最終SSのパワーステージでは、フィニッシュ手前数コーナーというところでコースアウトする場面もあったが、シトロエン・トタル・アブダビ WRT のミーク/ナゲル組は、C3 WRCのWRC初優勝を飾った。

    ラリーの最終日に設定されたのは La Calera(32.96km)とDerramadero Power Stage (21.94km)の2SSのみだった。

    クルーがサービスパークを出発する際、小雨が降り始めたため、シトロエン・トタル・アブダビ WRTのクルーは、タイヤ選択を変更。ミーク/ナゲル組はミシュラン LTX フォースのソフトコンパウンド4本とハードコンパウンド2本を、ステファン・ルフェーブル/ギャビン・モロー組はソフト6本を選んだ。

    この日最初のSSでは、ミークが今大会 5 回目のステージウィンを獲得。ライバルのセバスチャン・オジエに対してのリードをさらに6.3秒広げた。ルフェーブルも、見事サードベストタイムを刻んだ。

    唯一、チームに緊張が走ったのは、ライブ中継も行われた最終SSのパワーステージだった。ここで、まさかのドラマが発生した。フィニッシュライン近くの右コーナーで、ミークのシトロエン C3 WRCはコースを外れ、マシンはコース脇の、観客用駐車場に飛び込んでしまった。

    しかし、ミークは冷静さを保ち、駐車場に止まっている車両の合間を抜けながら数秒をロスしただけでコースに戻った。フィニッシュラインを越えたミークは、最終的に2位に13.8 秒差をつけて優勝を決めた。

    最終ステージの、まるでジェットコースターのような展開の末にレオンのサービスパークに勝者として戻ったミークとナゲルは、祝福と喜びのムードに包まれたチームに迎えられた。ミークとナゲルにとっては、2015年アルゼンチン、2016 年ポルトガルとフィンランドに続く WRC4勝目です。シトロエンにとっては、通算97 回目のWRC勝利となった。

    イブ・マトン(シトロエン・レーシング チーム代表)
    「パワーステージでの出来事は、まったく信じがたいことです。アクシデントが発生した時は、何が起きたのか分からず、チームも混乱していました。オンボード映像では大きなアクシデントのようにも見えましたが、GPS トラッキングシステムはまだ走行を続けていることを示していました。マシンがフィニッシュラインを超えた時には、我々は抱き合って喜びました。すべての緊張とドラマから解放されたのです! グラベルラリーでの初勝利によって、シトロエン C3 WRC の基礎が非常に堅実であり、開発段階におけるシトロエン・レーシングの見事な仕事が証明されました。我々の方向性が正しいことが分かり、ここからは向上することだけを目指し開発を続けていくことができます」

    クリス・ミーク
    「きっと、この話は何百回とされるのでしょうね。最終ステージでミスをした時は、自分自身にいら立ちました。大きなバンプの後にマシンが横にスライドしてしまったのです。大きなダメージもなく、とてもラッキーでした。タイム差があったため、まだ勝てると分かっていたので、すぐにコースに戻ることを考えました。なによりも大切なことは、初勝利によってシトロエン C3 WRC のポテンシャルの高さを証明できたことです。チームのみんなのためにも、とても誇らしく思いますし、うれしいです。このリザルトは、チーム全員で勝ち獲ったものです」

    ステファン・ルフェーブル
    「この週末は、非常に多くの経験ができました。最終日の今日は、グリップが上位陣とほぼ同じという状況のなかで走ったので、そういったコンディションでマシンがどのような動きをするのかを身に付けることができました。クリスとポール、そしてチームの戦いぶりは見事でした。この勝利は、シトロエン・レーシングにとって特別な瞬間です」