タグ: マーベリック・ビニャーレス

  • マーベリック・ビニャーレス MotoGP引退示唆 KTMから「契約は無効」と通告

    マーベリック・ビニャーレス MotoGP引退示唆 KTMから「契約は無効」と通告

    MotoGPで通算10勝を挙げるマーベリック・ビニャーレスが、自身の将来について衝撃的な発言を行った。KTMとの2027年契約を巡るトラブルを明かしたうえで、「この世界には燃え尽きた」「もう続けないと思う」と語り、MotoGP引退の可能性を示唆した。

    ビニャーレスは、KTMから送られた契約書に署名したにもかかわらず、後に「無効」と告げられた経緯を告白。交渉はすでに終了したと明かし、チームへの不信感とともに現在の率直な心境を語った。

    KTMとの契約交渉は完全終了
    ドイツGPが開催されるザクセンリンクで取材に応じたビニャーレスは、KTMとの交渉がすでに終わったことを明かした。

    昨年、このサーキットで負った肩の負傷から完全回復を目指すなか、2027年の去就についても大きな転機を迎えている。

    ビニャーレスは以前、KTMファクトリーチーム昇格の可能性を示唆していた。しかし、KTMは2027年のファクトリーライダーとしてアレックス・マルケスとファビオ・ディ・ジャンアントニオを起用すると発表。これにより昇格の道は閉ざされた。

    Tech3 KTMのシートはまだ正式決定していないものの、ルカ・マリーニが1席を獲得し、残る1席はセナ・アギウスまたはマヌエル・ゴンサレスが争うとみられている。

    ビニャーレスは交渉状況について次のように語った。

    「もう話し合いはしていない。先週が最後だったと思う。それ以降は何も話していない」

    「契約書に署名したのに無効と言われた」
    ビニャーレスは、KTMとの間で起きた契約トラブルの詳細も明かした。

    事の発端は5月のカタルーニャGP後だったという。

    「モンメロの後、ディ・ジャンアントニオが僕の代わりにファクトリーチームへ行くと知った。実際にはメディアで知ったんだ」

    「その後、ムジェロに着いた時にKTMからメールで契約書が送られてきた」

    「僕は署名した。内容は決して良い条件ではなかった。それでもレースを続けたかった」

    「KTMのエンジニアたちを本当に信頼している。だから自分にとって不利な契約でも署名したんだ」

    しかし、その約2週間後に状況は一変したという。

    「2週間後になって『これはまったく有効ではない契約だ』と言われた」

    「そんなことをされたら何を期待できる? 正直、ここにはいたくない。あれは彼らの対応として真剣なものではなかった」

    マーベリック・ビニャーレス MotoGP

    「MotoGPには燃え尽きた」 引退も示唆
    契約問題を受け、ビニャーレスはMotoGPへの情熱そのものが薄れていることを率直に認めた。

    「バイクレースでは自分にできることはすべてやったと思う」

    「良いチャンスがあるかどうかも分からないし、今は探してもいない。今欲しいのは長い休暇だけだ」

    さらに、鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦したジャック・ミラーの姿にも触れ、MotoGP以外での活動に興味を示した。

    「レースは大好きだし、モトクロスも好きだ。将来は違うレースにも挑戦してみたい」

    「ジャックが鈴鹿8耐を走っているのを見て、本当に楽しそうだと思った。ああいうことをやってみたい」

    そして最後に、自身の将来について次のように語った。

    「今の僕は、この世界に燃え尽きてしまった。だから、もう続けないと思う」

    今後の焦点
    ビニャーレスの発言は、単なる契約交渉の決裂を超え、MotoGPからの引退を現実的な選択肢として示した点で大きな衝撃を与えている。

    一方で、2027年のサテライトチームにはまだ空席が残されており、本人も完全に現役続行を否定したわけではない。今後、新たなオファーが届くのか、それとも鈴鹿8耐など別カテゴリーへの転向を選ぶのか、その決断に注目が集まる。

  • MotoGP:アプリリアのマーベリック・ビニャーレスが史上初3メーカーで勝利

    MotoGP:アプリリアのマーベリック・ビニャーレスが史上初3メーカーで勝利

    2024年 MotoGP 第3戦 アメリカズGPの決勝レースが4月14日(日)にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)が優勝を果たした。

    気温27度、路面温度42度のドライコンディションの中、ポールポジションからスタートしたビニャーレスは、1ラップ目に他車との接触が原因で11番手に後退したが、2ラップ目8番手、7ラップ目5番手に浮上。

    9ラップ目にフランチェスコ・バグナイア、11ラップ目にホルヘ・マルティン、13ラップ目にペドロ・アコスタを抜き、トップに飛び出すと、14ラップ目にはファステストラップを記録した。

    アプリリアに所属してから63戦目で、2021年3月の開幕戦カタールGP以来72戦ぶりに優勝。プレミアクラス10勝目、キャリア通算26勝目。スズキ、ヤマハに続き、そして、アプリリアで優勝を挙げ、2002年に始まったMotoGPで史上初となる3メーカーのバイクでの勝利を成し遂げた。

    2番グリッドのペドロ・アコスタはホールショットを決めてレースをリード。複数のライダーたちとバトルを繰り広げ、1.728秒差の2位に入り、前戦ポルトガルGPの3位を上回り、19歳と324日で史上最年少の連続表彰台を獲得。

    5番グリッドのエネア・バスティアニーニは2.703秒差の3位に入り、2戦連続の表彰台を獲得。ドゥカティの連続優勝記録が11戦でストップしたが、2020年11月の第14戦バレンシアGPから63戦連続の表彰台を獲得。

    6番グリッドのホルヘ・マルティンは4位。今季初めて表彰台を逃し、4番グリッドのフランチェスコ・バグナイアは5位。8番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオと7番グリッドのアレイシ・エスパルガロは今季の最高位となる6位と7位。10番グリッドのマルコ・ベツェッキは8位。17番グリッドのブラッド・ビンダーは9位。

    トラックハウス・レーシングに所属する13番グリッドのラウール・フェルナンデェスと14番グリッドのミゲール・オリベイラは10位と11位。12番グリッドのアレックス・マルケスは11ラップ目に転倒したが、最後まで走って15位。

    16番グリッドのファビオ・クアルタラロは22.899秒差の12位。22番グリッドのルカ・マリーニは33.529秒差の16位。

    マルケスは転倒リタイア
    キャリア通算250戦目を迎えた3番グリッドのマルク・マルケスは、序盤に他車との接触が原因でフェアリングの一部を損失したが、2021年10月の第16戦エミリア・ロマーニャGP以来、903日ぶりとなる優勝、プレミアクラス60勝目に向け、トップに飛び出した11ラップ目の11コーナーで今季5度目の転倒。

    9番グリッドのフランコ・モルビデリは8ラップ目。15番グリッドのアレックス・リンスは11ラップ目、20番グリッドのジョアン・ミルは9ラップ目、21番グリッドの中上貴晶は7ラップ目で転倒。19番グリッドのヨハン・ザルコは7ラップ目にリタイア。

    MotoGP ロードレース世界選手権 マーベリック・ビニャーレス

    チャンピオンシップ
    ポイントリーダーのホルヘ・マルティンは13ポイントを加算。総合2位エネア・バスティアニーニは24ポイント差から21ポイント差に接近すれば、ティソ・スプリントの優勝で総合8位から総合7位に浮上したマーベリック・ビニャーレスは、36ポイント差から24ポイント差の総合3位にジャンプアップ。

    総合6位ペドロ・アコスタは、33ポイント差から26ポイント差の総合5位に浮上。総合4位フランチェスコ・バグナイアは総合5位、総合3位ブラッド・ビンダーは総合6位、総合5位マルク・マルケスは総合8位に後退した。

    シーズン4戦目は2週間後の4月26日から28日にヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで開催される。

    2024年 MotoGP 第3戦 アメリカズGP

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 #12 M・ビニャーレス Aprilia Racing Aprilia 41:09.503
    2 #31 P・アコスタ Red Bull GASGAS Tech3 KTM +1.728
    3 #23 E・バスティアニーニ Ducati Lenovo Team Ducati +2.703
    4 #89 J・マルティン Prima Pramac Racing Ducati +4.690
    5 #1 F・バニャイア Ducati Lenovo Team Ducati +7.392
    6 #49 F・ディ・ギャナントニオ Pertamina Enduro VR46 MotoGP Team Ducati +9.980
    7 #41 A・エスパルガロ Aprilia Racing Aprilia +12.208
    8 #72 M・ベッツェッキ Pertamina Enduro VR46 MotoGP Team Ducati +13.343
    9 #33 B・ビンダー Red Bull KTM Factory Racing KTM +14.931
    10 #25 R・フェルナンデス Trackhouse Racing Aprilia +16.656
    11 #88 M・オリベイラ Trackhouse Racing Aprilia 18.542
    12 #20 F・クアルタラロ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha +22.899
    13 #43 J・ミラー Red Bull KTM Factory Racing KTM +24.011
    14 #37 A・フェルナンデス Red Bull GASGAS Tech3 KTM +27.652
    15 #73 A・マルケス Gresini Racing MotoGP Ducati +32.855
    16 #10 L・マリーニ Repsol Honda Team Honda +33.529
    DNF #42 A・リンス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 10 laps
  • MotoGP | ヤマハ、マーベリック・ビニャーレスとの契約を2022年まで延長

    MotoGP | ヤマハ、マーベリック・ビニャーレスとの契約を2022年まで延長

    ヤマハは、「Yamaha Factory Racing MotoGP Team」のライダーとして、マーベリック・ビニャーレスと2022年までの契約を更新したことを発表した。

    マーベリック・ビニャーレスは、2017シーズンから「Yamaha Factory Racing MotoGP Team」の一員となり、MotoGP世界権に参戦。素晴らしいライディングで、2017年と2019年にはランキング3位、2018年にランキング4位となった。

    これまでマーベリック・ビニャーレスは当社のファクトリーマシン「YZR-M1」で55回のグランプリに参戦し、2017年のヤマハでのデビューレースとなったカタールGP、同年のヤマハグランプリ通算500勝目となったフランスGPでの優勝を含む6回の優勝と19回の表彰台、9回のポールポジションを獲得している。

    ヤマハは引き続き、優れた才能を持つマーベリック・ビニャーレスとの強固なパートナーシップを維持しながら、2月6日のマレーシアはセパンサーキットで開催されるテスト走行から2020年のMotoGPをスタートし、チャンピオン獲得を目指す。

    マーベリック・ビニャーレス
    「今のチームを継続することができ、とてもうれしく思います。私のクルーとは今年で2年目になります。この契約によりさらに2年一緒に戦えることがとても楽しみです。一生懸命に取り組めばよい方向に向かっていくはずです。私はモチベーションを高め、2020シーズンに集中したいと思っていたので、シーズンが始まる前に、今回の発表することが非常に重要でした。将来についてあまり長い時間をかけたくありませんでしたし、家族のようなチームから離れる理由などありませんでした。ヤマハは多くのサポートをしてくれ、自分のチームを持つことができています。努力を続けて強くなり、世界チャンピオンとなって再びヤマハにNo.1の栄光をもたらすことが私たちの目的です。ベストを尽くし、全てを出し切ります。そしてチームのみんなにも誇りを感じてもらいたいです。ヤマハの私に対する信頼に感謝します。私に自信を与えてくれています。私たちは共に成長し続けます」

    リン・ジャービス
    「ビニャーレスの特別な才能に惹かれ、2017年にファクトリーチームに加入してもらいました。過去3年間では、6回の優勝、19回の表彰台を獲得しているように、ビニャーレスは気力、体力に恵まれ、常に自身とYZR-M1の最大限のパフォーマンスを引き出してくれました。YZR-M1はレースごとに改善しているので、ヤマハでの輝かしい未来は確実です。今回のYamaha Factory Racing MotoGP Teamとの2年の契約更新という彼の決意は、互いの気持ちを高め、MotoGPチャンピオン獲得に向けてともに挑戦するという思いを示しています」

  • MotoGP | カタールGP 予選:マーベリック・ビニャーレスがPP獲得

    MotoGP | カタールGP 予選:マーベリック・ビニャーレスがPP獲得

    2019年のMotoGP 開幕戦 カタールGPの公式予選が3月9日(土)にロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がポールポジションを獲得した。

    気温17度。路面温度16度のドライコンディションの中、マーベリック・ビニャーレスは1分53秒546をマーク。昨年11月の最終戦バレンシアGPから2戦連続、当地で2年振り2度目、最高峰クラスで7度目、キャリア通算18度目のポールポジションを奪取した。

    2番手には0.198秒差でアンドレア・ドヴィツィオーゾが入り、15年以来4年ぶりに1列目に進出。3番手には0.199秒差でマルク・マルケス(ホンダ)が続き、6年連続の1列目を確保した。

    2列目にはジャック・ミラー(アルマ・プラマック))のファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)、カル・クラッチロー(LCR・ホンダ)。3列目にはダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)、そして、中上貴晶(LCR・ホンダ)が並ぶ。

    スズキ勢はアレックス・リンスが10番手、ジョアン・ミルが11番手。アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が12番手に続いた。

    バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は14番手。ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)は15番手だった。

    2019年 MotoGP 開幕戦 カタールGP 予選 結果n

    Pos. No. Rider Team Time
    1 12 マーベリック・ビニャーレス モンスターエナジー・ヤマハMotoGP 1分53秒546
    2 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ 1分53秒744
    3 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 1分53秒745
    4 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 1分53秒809
    5 20 ファビオ・クアルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT 1分53秒946
    6 35 カル・クラッチロー LCRホンダ・カストロール 1分54秒095
    7 9 ダニロ・ペトルッチ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ 1分54秒200
    8 21 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT 1分54秒236
    9 30 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ 1分54秒239
    10 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 1分54秒257
    11 36 ジョアン・ミル チーム・スズキ・エクスター 1分54秒390
    12 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分54秒917
    13 63 フランセスコ・バグナイア アルマ・プラマック・レーシング 1分54秒472
    14 46 バレンティーノ・.ロッシ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP 1分54秒537
    15 99 ホルヘ・ロレンソ レプソル・ホンダ・チーム 1分54秒563
    16 44 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング 1分54秒740
    17 88 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3 1分55秒122
    18 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング 1分55秒428
    19 29 アンドレア・イアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分55秒464
    20 17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング 1分55秒642
    21 5 ヨハン・ザルコ レッドブルKTMファクトリー・レーシング 1分55秒797
    22 55 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3 1分55秒937
    23 38 ブラッドリー・スミス アプリリア・ファクトリー・レーシング 1分56秒036
  • MotoGP カタール公式テスト初日:ヤマハのビニャーレスがトップタイム

    MotoGP カタール公式テスト初日:ヤマハのビニャーレスがトップタイム

    MotoGPクラスの公式テストは2月23日(土)、開幕戦カタールGPの開催地ロサイル・インターナショナル・サーキットで始まり、前回のオフィシャルテストで総合5番手だったマーベリック・ビニャーレスがトップタイムをマークした。

    ドライコンディションの中、シーズンに使用するエンジンのスペックが既に決定しているヤマハ勢は、前回のテストで試したことを再確認。マーベリック・ビニャーレスがトップタイムをマークした。

    前回総合10番手のバレンティーノ・ロッシは、47ラップを周回して0.553秒差の5番手。前回総合16番手のファビオ・クアルタラロは、新人勢の最高位となる7番手。前回総合8番手のフランコ・モルビデッリは、6コーナーで転倒を喫して14番手。

    シーズンに使用する同じスペックのエンジンを搭載したスズキは、シェイクダウンテストでテストライダーが試したマフラーや開幕戦でホモロゲーションを目指すエアロダイナイックスパッケージのチェック。前回総合12番手のアレックス・リンスは、48ラップを周回して0.108秒差の2番手に進出すれば、前回総合15番手のジョアン・ミルは11番手。

    フレームとエンジンのスペックが決定済みのドゥカティは、開幕戦に向けてセットアップを追求。昨年の開幕戦勝者アンドレア・ドビツィオーゾは、参加者最少となる29ラップの周回数だったが、0.499秒差の3番手に進出。

    前回のオフィシャルテストでキャリア初の総合1番手に進出したダニロ・ペトルッチは4番手。前回総合14番手のティト・ラバット6番手。前回総合2番手のフランセスコ・バグナイアは15番手。前回総合3番手のジャック・ミラーは19番手。前回総合20番手のカレル・アブラハムは20番手。

    ホンダは、エンジンとエアロダイナイックスパッケージを中心とした19年型RC213Vのチェックに取り組み、前回総合11番手のマルク・マルケスは、16コーナーで19年シーズンのテストで初転倒を喫して10番手。

    トラックオープンの16時過ぎに先陣を喫してトラックに飛び出した前回総合6番手のカル・クラッチローは18番手。前回のオフィシャルテストを欠場したホルヘ・ロレンソは21番手。

    前回総合9番手の中上貴晶は、2コーナーでプレシーズン初の転倒を喫したが、ホンダ勢最高位となる8番手に進出。

    KTMは、シェイクダウンテストの2日目から始めたテストプログラムの完了を目指し、改良されたシャーシとエアロダイナイックスを確認。前回総合18番手のポル・エスパルガロは9番手に進出。前回総合17番手のヨハン・ザルコは最多の53ラップを周回して16番手。前回総合19番手のミゲール・オリベイラは17番手。前回総合23番手のハフィス・シャリンは最後尾の23番手。

    前日にカラーリングを発表したアプリリアは、前回総合7番手のアレイシ・エスパルガロが14コーナーで転倒を喫して12番手。前回体調不良が原因でテストプログラムを消化できなかったアンドレア・イアンノーネは、15コーナーで転倒を喫して13番手。開幕戦でワイルドカード参戦を予定するブラッドリー・スミスは22番手だった。

    オフィシャルテスト1日目
    1. マーベリック・ビニャーレス: 1分55秒051
    2. アレックス・リンス: 1分55秒159(+0.108秒)
    3. アンドレア・ドビツィオーゾ: 1分55秒550(+0.499秒)
    4. ダニロ・ペトルッチ: 1分55秒594(+0.543秒)
    5. バレンティーノ・ロッシ: 1分55秒604(+0.553秒)

    サーキットレコードラップ:1分54秒927(16年/ホルヘ・ロレンソ)
    サーキットベストラップ:1分53秒680(16年/ヨハン・ザルコ)
    オフィシャルテストベストラップ:1分54秒029(18年/ヨハン・ザルコ)

  • MotoGP | マーベリック・ビニャーレスがテスト2日目のトップタイム

    MotoGP | マーベリック・ビニャーレスがテスト2日目のトップタイム

    2019年のMotoGP公式テストが2月7日(木)セパン・インターナショナル・サーキットで2日目を迎え、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がトップタイムをマークした。

    路面温度が58度に上昇したドライコンディションの中、63周を走行したマーベリック・ビニャーレスは、1分58秒897を記録。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは、周を走行して、0.728秒差の6番手だった。

    ペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロは14番手タイム、フランコ・モルビデリは1コーナーで転倒を喫して15番手タイムだった。

    スズキのアレックス・リンスは、2日間連続して61周を走行して0.527秒差の2番手。ルーキーのジョアン・ミルは21番手。

    ジャック・ミラー(アルマ・プラマック・レーシング)は、0.620秒差の3番手に浮上し、ドゥカティ勢とインディペンデントチームライダー勢の最高位を記録。アンドレア・ドヴィツィオーゾは、3レース分の距離となる60周を走行して0.665秒差の4番手。ティト・ラバットは、最多の75周を走行して7番手。ダニロ・ペトルッチは9番手。フランセスコ・バグナイアは、1コーナーで転倒を喫して12番手。カレル・アブラハムは22番手だった。

    カル・クラッチロー(LCR・ホンダ)は、53周を走行して0.669秒差の5番手。マルク・マルケス(ホンダ)は0.893秒差の8番手。中上貴晶は、1.069秒差の10番手。

    KTM勢ではヨハン・ザルコ(KTM・テック3)が1.076秒差の11番手して初めてKTM勢の最高位を記録、ポル・エスパルガロは、セッション開始早々に1コーナーで転倒を喫して17番手に後退。ミゲール・オリベイラは20番手。ハフィス・シャリンは25番手。

    アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、1.204秒差の13番手。アンドレア・イアンノーネは18番手だった。

    Pos. No. ライダー チーム バイク タイム
    1 12 マーベリック・.ビニャーレス モンスターエナジー・ヤマハMotoGP ヤマハ 1分58秒897
    2 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター スズキ 1分59秒424
    3 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング ドゥカティ 1分59秒517
    4 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ミッション・ウィノウ・ドゥカティ ドゥカティ 1分59秒562
    5 35 カル・クラッチロー LCRホンダ・カストロール ホンダ 1分59秒566
    6 46 バレンティーノ・ロッシ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP ヤマハ 1分59秒625
    7 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング ドゥカティ 1分59秒664
    8 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム ホンダ 1分59秒790
    9 9 ダニロ・ペトルッチ ミッション・ウィノウ・ドゥカティ ドゥカティ 1分59秒845
    10 30 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ ホンダ 1分59秒966
    11 5 ヨハン・ザルコ レッドブルKTMファクトリー・レーシング KTM 1分59秒973
    12 63 フランセスコ・バグナイア アルマ・プラマック・レーシング ドゥカティ 1分59秒995
    13 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ アプリリア 2分00秒101
    14 20 ファビオ・クアルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT ヤマハ 2分00秒108
    15 21 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT ヤマハ 2分00秒151
    16 6 ステファン・ブラドル ホンダ・テスト・チーム ホンダ 2分00秒230
    17 44 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング KTM 2分00秒305
    18 29 アンドレア・イアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ アプリリア 2分00秒510
    19 66 ミカ・カリオ レッドブルKTMファクトリー・レーシング・テストチーム KTM 2分00秒523
    20 88 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3 KTM 2分00秒672
    21 36 ジョアン・ミル チーム・スズキ・エクスター スズキ 2分00秒876
    22 17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング ドゥカティ 2分01秒245
    23 31 ヤマハ・テスト1 ヤマハ・テスト・チーム ヤマハ 2分01秒406
    24 50 シルバン・ギュントーリ スズキ・テスト・チーム スズキ 2分01秒654
    25 55 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3 KTM 2分01秒859
    26 32 ヤマハ・テスト2 ヤマハ・テスト・チーム ヤマハ 2分02秒989
    27 85 津田拓也 スズキ・テスト・チーム スズキ 2分03秒276
  • MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    リカルド・トルモ・サーキットで行われているMotoGP バレンシアGPのウイーク2日目。Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスがポールポジションを獲得した。Q1からQ2に進出してポールポジションを獲得したのは史上ふたり目の快挙。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはウエット、ドライともに好感触を得られないまま16番手に留まった。

    ビニャーレスはQ1序盤で2番手につけたあと、全体のペースが上がると3番手へ後退。すぐさま反応して1分32秒418へ更新し、後続に0.593秒もの差をつけて一気にトップに浮上した。1分間のピットストップを終えてコースに復帰したが、残り3分半は激しいトップ争いを展開し、この中で1分32秒の壁を破り1分31秒858を記録し2番手でQ2進出を決めた。

    Q2セッション開始までの10分間でセッティング変更を行ったビニャーレスは、やや後方からピットアウト。1ラップ目で4番手につけたがすぐに10番手まで後退してしまう。しかしこのあとQ1のタイムを更新して8番手に上がり、一旦ピットに戻って勝負への準備を整えた。そして2度目の走行では一気にトップに浮上し、その位置をしばらくキープしてからさらにタイムを1分31秒312へ更新。ここでチェッカーが振られたため誰ひとりチャレンジできず、0.068秒のリードを保って2017年のアラゴンGP以来となるポールポジションを獲得した。

    一方のロッシは午前中に行われたフリープラクティス第3セッションで転倒。気力を振り絞って午後からの予選セッションに出場するも、最初の走行ではなかなかペースが上がらなかった。素早いピット作業のあと2回目の走行に臨むと、1分32秒452を記録して4番手まで浮上。しかしこれ以上は更新できず、Q1を6番手で終えることとなった。この結果、決勝は16番グリッドからのスタートとなった。

    ザルコが4列目スタート。シャーリンは後方から挽回を目指す
    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコがウイーク2日目も健闘。フリープラクティス第3セッションで5番手を獲得し、ヤマハ勢では唯一、直接Q2への進出を果たした。フリープラクティス第4セッションでも2番手を獲得する好調ぶりを見せ、Q2では一時トップに立ったが、第10コーナーで転倒して11番手に後退。明日の決勝はグリッド4列目からスタートすることとなった。

    ハフィス・シャーリンは、ウエットで行われたフリープラクティス第3セッションで前日までのタイムを2秒近くも更新する大健闘。さらに第4セッションでは終盤で8番手に浮上した。しかし、ほぼドライとなったQ1では11番手に留まったため総合21番手。グリッド7列目から挽回を狙う。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (予選トップ/1分31秒312)
    「ポールポジションは最高の成果。2列目までにつけることを目標にしていたので、ポールポジションを獲得できたことはとてもすばらしく、同時に驚いています。このような状態で最終戦に臨めるのはとてもうれしいこと。実際、それ以外に言いようがなく、今はとにかくハッピーな気分です。しかしながら、成功はひとつひとつ積み重ねていかなければなりません。今日が好調だったので明日を楽しみにしていますが、明日はまた別の一日なのです。雨が降るかもしれないし、降らないかもしれない。何が起こるかわからないので、すべての状況に対応できるよう準備しなければなりません。マシンについては、もしも雨ならば、やはりまだ調整が必要だと考えています。そのなかでもポールポジションからのスタートはとても有利になるでしょう。ベストを尽くしますが、プレッシャーはありません。シーズン最終戦にすべてをかけますが、最終ランキングに固執し過ぎることなくエンジョイしたいと思っています。その結果、トップに立つことができるかどうか、とても楽しみです」

    バレンティーノ・ロッシ (予選16番手/1分32秒452)
    「とても難しく、とてもタフな一日でした。昨日のウエットではフィーリングがよかったので、今日の午前中もそのまま好調を維持してトップ10に入れると考えていました。しかし序盤でプッシュして転倒してしまったのです。でもそれがなかったとしても、このフリープラクティスからQ2に進むだけの速さはなかったように思います。午後はコンディションが変化し、路面が乾いてきたのでセッティングを変更することになったわけですが、このときもフィーリングがつかめず十分にプッシュできませんでした。Q1でようやくタイムを更新しましたが、Q2進出には届かなかったため、後方から決勝をスタートすることになってしまったのです。非常に厳しい状況ですが、これからまた作業を続けて改善を目指します。明日は天候悪化が予想されるので、その点にも注意を払わなければなりません」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「チームにとっては明暗が分かれてしまいました。ビニャーレス選手は直接Q2に進むことはできませんでしたが、強い決意を持ってQ1に臨み、最終的にはなんとポールポジションを獲得したのです。ロッシ選手は、昨日までの好調ぶりとは逆にウエット、ドライともにフィーリングがよくありませんでした。フリープラクティス第3セッションの雨は予想していなかったのですが、それによって明日のためにデータを収集できたという意味では、逆に幸運だったかもしれません。天気は読みにくいものですが、予報によれば、あまりよくはなさそうです。晴れてくれればビニャーレス選手が強さを発揮するはずですが、雨ならば、まだ多くの課題が残っています。現時点でロッシ選手の状況はまったくその逆です。グリッド6列目からのスタートは非常に難しいものですが、彼は以前にもこのような苦境を何度も克服してきたのです」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選11番手/1分32秒179)
    「フリープラクティス第3セッションのためにチームがよい仕事をしてくれました。おかげで5番手を獲得してQ2に進出することができました。路面の水の量もそれほど多くはなかったので、十分に自信を持って走ることができたのです。そして午後になるとドライに変わり、ますます走りをエンジョイできました。序盤は少し何かが足りない感じがありましたが、セッティングを調整したらフィーリングがよくなり、同時にタイヤも新品に換えて格段に走りやすくなっていました。ところがペースを上げていこうとしたところで転倒してしまったのです。右コーナーだったので、フロントタイヤが十分に暖まっていなかったのかもしれません。フロントローを目指していただけに非常に残念ですが、明日はグリッド11番手から挽回を目指します。ダニーロ・ペトルッチ選手、アレックス・リンス選手と戦うために、最初から最後まで全力を尽くします」

    ハフィス・シャーリン (予選21番手/1分32秒749)
    「フリープラクティス第4セッションは非常に順調。第3セッションもいいリズムで走ることができました。予選はコンディションが変わって難しくなったのですが、いつものようにハードワークを続けて対応。しかしコーナーがスムースにいかず、出口でのコントロールが難しくなって、コーナースピードを落としてしまうことになりました。明日は、もし晴れればウォームアップでもう一歩、前進を目指します。雨ならば、すでによい感触がつかめてきていると思うので、この方向性を維持していきます。2018シーズン最終戦で納得のいく走りができるよう、午前中のセッションでしっかり準備します」

  • MotoGP | 最終戦 バレンシアGP:ビニャーレスが今季2度目のPP奪取

    MotoGP | 最終戦 バレンシアGP:ビニャーレスが今季2度目のPP奪取

    MotoGP 最終戦 バレンシアGPの公式予選が11月17日(土)にサーキット・リカルド・トルモで行われ、マーベリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハ)がポールポジションを獲得した。

    気温18度、路面温度20度。路面の一部が濡れたドライコンディションの中、マーベリック・ビニャーレスは1分31秒312をマーク。第3戦アメリカズGP以来今季2度目、最高峰クラスで6度目、キャリア通算17度目となるポールポジションを奪取した。

    2番手には0.068秒差でアレックス・リンス(スズキ)が入り、最高峰クラスで初めてフロントローを獲得。3番手には0.080秒差でアンドレア・ドヴィツィオーゾが入り、今季7度目の1列目を獲得した。

    2列目には0.102秒差の4番手でダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック)。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は、2ラップ目の4コーナーで今季22度目の転倒を喫した際に左肩を脱臼したが、再びコースに戻って0.130秒差の5番手。ポル・エスパルガロは、昨年10月の第16戦オーストラリアGP以来、KTMでの最高位タイとなる6番手に進出。

    以下、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)、ジャック・ミラー(アルマ・プラマック)、ヨハン・ザルコ(ヤマハ・テック3))、ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)がトップ12入り。

    ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)は、公式予選1で3番手でなり13番グリッド、中上貴晶(LCR・ホンダ)は公式予選1で4番手となり14番グリッド。バレンティーノ・ロッシは、公式予選1で6番手。明日の決勝レースを6列目から迎える。

    2018年 MotoGP 最終戦 バレンシアGP 予選結果

    順位 No. Rider Team Time
    1 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP 1分31秒312
    2 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 1分31秒380
    3 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 1分31秒392
    4 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング 1分31秒414
    5 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 1分31秒442
    6 44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分31秒577
    7 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター 1分31秒629
    8 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分31秒630
    9 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム 1分32秒140
    10 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 1分32秒145
    11 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3 1分32秒179
    12 51 ミケーレ・ピロ ドゥカティ・チーム 1分32秒310
    13 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム 1分31秒900
    14 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ 1分31秒928
    15 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分32秒385
    16 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP 1分32秒452
    17 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分32秒545
    18 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム 1分32秒547
    19 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム 1分32秒568
    20 6 ステファン・ブランドル LCR・ホンダ・カストロール 1分32秒708
    21 55 ハフィス・シャーリン モンスター・ヤマハ・テック3 1分32秒749
    22 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分33秒011
    23 81 ジョルディ・トーレス レアーレ・アビンティア・レーシング 1分34秒427
    24 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分35秒171
  • MotoGP | ヤマハ 第17戦 オーストラリアGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第17戦 オーストラリアGP 決勝レポート

    ヤマハは、MotoGP オーストラリアGPの決勝で、マーベリック・ビニャーレスが今シーズン初優勝を成し遂げた。

    予選2番手フロントローに並んだビニャーレスは、スタート後の第1コーナーで10番手へ後退。1ラップ目が終わるころから少しずつ順位を挽回し、3ラップ目で8番手に上がったあとは、そのまましばらくポジションをキープした。

    6ラップ目にはヨハン・ザルコとM・マルケス(ホンダ)が接触するアクシデント。幸い、これに巻き込まれなかったビニャーレスは、その間にも順調にアタックを続けていた。そしてするするとすり抜けて、8ラップ目にはついにトップに浮上。そこからは身体を伏せて前日と同様の強さを再現し、1分29秒台で周回を重ねながら後続を引き離していった。
    レース終盤には4秒ものリードを築き、最後の5ラップは少しリラックスする余裕も。そしてひとつのミスもなくゴールまで走り切り、1.543秒のアドバンテージをキープして優勝を果たした。

    一方のロッシはグリッド7番手から好スタート。1ラップ目で好位置につけると、まもなくA・リンス(スズキ)をパスして5番手に上がった。早々に集団の先頭まで出たいところだったが、ザルコとJ・ミラー(ドゥカティ)の接触に巻き込まれて6番手へ後退。6ラップ目の第1コーナーでザルコとマルケスが接触して戦線を離脱すると、このあとトップ争いはますますヒートアップした。ビニャーレスが8ラップ目でトップに浮上したとき、ロッシもその後ろについて行こうとしたが、A・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)とバトルする間にチャンスを逸して一歩、後退。さらにA・イアンノーネ(スズキ)とのバトルで時間を費やしたあとは、5台による2位争いのなかで懸命にポジションアップを図ることとなった。激しい接近戦のなかで5番手まで後退することもあったが、ロッシは決してあきらめることなくプッシュし続ける。そして残り8ラップでは、一旦グループの先頭まで出て2番手につけたものの、6番手へ後退してしまう。このあと最後の3ラップで再度トライしたがポジションアップはならず、ビニャーレスから5.132秒遅れて6位でチェッカーを受けた。

    この結果、ロッシはランキング3位をキープして2位に15ポイント差。ビニャーレスは4位をキープし、ロッシとの差を15ポイントに縮めた。コンストラクターズ・ランキングでヤマハは、2位に44ポイント差の3位をキープ。チーム・ランキングではMovistar Yamaha MotoGPが、トップに16ポイント差と迫る2位につけている。
    次回は11月2日~4日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催される。

    Monster Yamaha Tech3 ポテンシャルをアピールするも結果につながらず
    予選で自己ベストのグリッドを獲得したハフィス・シャーリン。決勝では好スタートのあと13番手に後退したが、2ラップ目には上位グループを上回るスピードで追い上げ、ひとつ、またひとつとポジションを上げていった。そして6ラップ目には8番手へ浮上して今季最高の結果をつかみとるかに見えたが、19ラップ目に転倒を喫してリタイアとなった。

    一方、シャーリンのチームメイトのヨハン・ザルコは予選2番手、フロントローから絶好のスタート。しかしオープニングラップの混戦のなかで9番手まで後退してしまう。そこから懸命の挽回を試み、ついにはトップグループに追いついたが、M・マルケス(ホンダ)をとらえようとした第1コーナー進入でハードに攻めすぎて転倒。そのままリタイアを余儀なくされた。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (優勝)
    「まさにベスト・フィーリング! 最高の喜びです。今シーズンはずっと暗闇のなかを走ってきましたが、今日突然にそこを抜け出し、光に包まれました。今までは自分のポテンシャルを十分に発揮することができませんでしたが、今日はそれができたのです。ここオーストラリアでの優勝はいつも本当にうれしいもの。最高のサーキットだと思っているので、ここでトップを走るのは最高の気分なのです。長い間、優勝できなかったヤマハが、ここでそれを止められたこともとても¥良かったと思っています。今日の決勝は、昨日のフリープラクティス第4セッションと同じように好調に走ることができました。マシンのフィーリングが素晴らしかったので、中盤ではずっと1分29秒台をキープすることができました。タイヤが最後までもたないことはわかっていたので、この間にできるだけアドバンテージを広げようとしていたのですが、もちろんそう簡単なことではなく、何度か危ない場面もありました。それでも何とかトップをキープして走り切ることができ、今は本当に信じられないような気持ちです。チームのみんなにお礼を言わなければなりません。彼らがこの優勝のために懸命に努力してくれたのです。これからもベストを尽くし、良い方向へ進めるようトライを続けます。次のマレーシアでどんなことが待っているかわかりませんが、集中力とモチベーションを高くもち続けてがんばりたいと思います」

    バレンティーノ・ロッシ (6位)
    「残念ながら、オープニングラップからすでにフロントがスライドし始めていました。できるだけスムースな走りを心がけてタイヤをコントロールしたかったのですが、15ラップ目ごろからは、左コーナーの立ち上がりでスピンが激しくなり、苦しい状況になってしまいました。この原因を究明し、解決しなければなりません。マーベリックの優勝は、チームとヤマハに大きなモチベーションを与えてくれました。最高にうれしいニュースです」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「何というスリリングでドラマティックなレースでしょう! マーベリックはフィリップアイランドでいつも強さを発揮しますが、今年もそのようになりました。ウイークを通して好調をキープし、そのままの勢いで優勝を成し遂げたのです。チームはこの日のために、今までずっとがんばってきました。でもこの瞬間を待ちわびていたのは私たちだけではなく、ファンのみなさんも同様でしょう。だからこの喜びも、きっとみなさんと共有できるものと信じています。バレンティーノもほとんどの時間帯でベスト・ポテンシャルを見せてくれましたが、最終的に一緒に表彰台に上れず残念です。彼もそのチームも全力でプッシュしましたが、終盤はタイヤの消耗もあり、6位は考え得る最高の結果だったと言っていいでしょう。この週末はふたりとも最高の強さを見せてくれました。1週間後のマレーシアGPがとても楽しみです」

    Monster Yamaha Tech3
    ハフィス・シャーリン (DNF)
    「19ラップ目まで順調に走れていました。しかしもう一度ミラー(ドゥカティ)に近づこうとしたらフロントから転倒してしまったのです。ストレートではドゥカティ勢がとても速く、簡単に抜かれてしまいます。私はチームのみんなとともに懸命にマシンづくりに取り組んでおり、他のヤマハ勢とは少し違うものになっていたと思います。そして上位グループと戦っていましたが、どんなに激しくプッシュしてもやはり、彼らについて行くのは難しかったんです。19ラップ目に転倒してしまったことは本当に残念です。でもチームも私も、こうして決勝で力強く戦えるところまでがんばってきたので、これからもプッシュし続け、ハードワークに取り組み、自分たちの力を信じていきます」

    ヨハン・ザルコ (DNF)
    「今日は少し寒かったのですが、太陽に恵まれいい日になりました。グリッド3番手からのスタートは大きなアドバンテージでしたが、オープニングラップの第2コーナーで他の数台と同様にリアをスライドさせてポジションを下げてしまいました。でもその時点ではフィーリングがとても良かったので、挽回は可能だと考えていました。自分の好調ぶりと順調なパスにはとても満足しています。数ラップ後、フィーリングは依然として上々で、ジャック・ミラーのスリップストリームについて、マルク・マルケスもその近くにいました。3台がハイスピードで走行中、第1コーナーへのブレーキングでマルクのリアホイールに当たってしまい、完全に跳ね飛ばされてしまったのです。かなり激しい転倒だったにもかかわらず怪我をしなかったことは幸いで、これが最も大切なことだと思います。でもトップ・サテライトを目指すためには完走することも重要だったのに、それができませんでした。また、マルクがリタイアとなったことは大変申し訳なく思っています。今日のために素晴らしいマシンを作り上げてくれたチームには感謝の気持ちでいっぱいです。私がミスをしてしまったので、残りの2戦で埋め合わせなければなりません」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「目の前で起きた出来事が夢であってほしいと願うことがあるでしょう。しかし今日、私たちが見たことは、まさに現実なのです。ヨハン(ザルコ)はフロントロー、ハフィス(シャーリン)は自己ベストの予選10番手を獲得しており、私たちは高い望みを持っていました。スタートはいつものように難しい状況で、他の2クラスと同様、大きな集団のなかで必死に行き場を探さなければなりませんでした。ヨハンは非常にスピードがあり、前後ソフト・コンパウンドの優位性を生かそうとしているように見えました。そしてあの事故が起きるまでは、それがとても順調に機能していたのです。彼は時速280㎞のスピードで地面に叩きつけられました。あのような光景を見れば誰でも、その身に何か悪いことが起こらないことを祈るでしょう。ヨハンは痛みを感じながらも非常にリラックスしており、力強くピットまで歩いて戻り、しかもとても元気に次のレースに向けて準備をしているのです。これは本当に大変なことです。しかしレースファンとレースそのものにとっては、マルクとヨハンの離脱は残念なことでした。このあと私たちはハフィスのほうに集中しました。彼はトップグループから徐々に離されていましたが、ペース自体は順調で、依然として8番手をキープしていました。ところが突然に、何の前触れもなく転倒。原因はまったくわかりません。そしてここで、私たちの週末は終わりました。ふたりとも非常に順調だったにもかかわらず、ノーポイントに終わったことはとても残念です。常に”ネバー・ギブアップ”の姿勢を維持することが大切だということはわかっています。とにかくふたりが無事で良かった。来週またがんばります」

  • MotoGP 第17戦 オーストラリアGP 結果 | M.ビニャーレスが今季初優勝

    MotoGP 第17戦 オーストラリアGP 結果 | M.ビニャーレスが今季初優勝

    MotoGP 第17戦 オーストラリアGPの決勝が10月28日(日)にフィリップアイランド・サーキットで行われ、マーベリック・ビニャーレスが、自身、そしてヤマハにとって今季初優勝を成し遂げた。

    気温13度、路面温度34度で26周のレースはスタート。序盤は上位スタートのマルク・マルケス(ホンダ)やダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック)がコースオフするなどトップが目まぐるしく入れ替わる展開。

    そして、4周目に波乱。4番手を走行していたヨハン・ザルコ(ヤマハ・テック3)がターン1でマルク・マルケスに追突。両マシンともリタイアとなった。

    残り20周。スタートで順位を落としていたマーベリック・ビニャーレスが首位に浮上。そのまま後続を引き離してトップでチェッカー。今シーズン、自身とチームにとって初勝利を挙げた。2位にはアンドレア・イアンノーネ(スズキ)、3位にはアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が続いた。

    以下、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、アレックス・リンス(スズキ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ジャック・ミラー(アルマ・プラマック)、フランコ・モルビデリ(エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS)、アレイシ・アスパルガロ(アプリリア)、ブラッドリー・ブミス(KTM)がトップ10入り。

    中上貴晶(LCR・ホンダ)は14位でレースをフィニッシュした。

    2018年 MotoGP 第17戦 オーストラリアGP 決勝 結果

    順位 No. Rider Team
    1 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP
    2 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター
    3 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム
    4 19 アルバロ・バウティスタ ドゥカティ・チーム
    5 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター
    6 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP
    7 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング
    8 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
    99 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    10 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
    11 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム
    12 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング
    13 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    14 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ
    15 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング
    16 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
    17 81 ジョルディ・トーレス レアーレ・アビンティア・レーシング
    18 7 マイク・ジョーンズ アンヘル・ニエト・チーム
      44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
      55 ハフィス・シャーリン モンスター・ヤマハ・テック3
      26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム
      93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム
      5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3