タグ: ヘルメット

  • F1特別仕様ヘルメットの進化:安全装備からストーリーテリングへ

    F1特別仕様ヘルメットの進化:安全装備からストーリーテリングへ

    ランド・ノリスのディスコボール・デザインからアレックス・アルボンのマイアミ・オレンジまで、今シーズンのF1では特別仕様ヘルメットが目立っている。本来は安全装備にすぎなかったヘルメットが、いまや自己表現とストーリーテリングの象徴へと進化した。その変遷を振り返る。

    特別仕様ヘルメットは近年のF1文化の中で急速に定着した存在だ。ドライバーはヘルメットを通じて個性を主張し、ルーツを表現し、あるいはファンとの絆を示している。

    かつては「安全」と「識別」のためだけにあった装備が、今ではファッション、アート、そしてメッセージ性を帯びたアイコンとなった。

    初期の時代:キャリア全体で一つのデザイン
    バイザーの奥に顔が隠れるスポーツにおいて、ヘルメットは常にドライバーのサインのような存在だった。長年にわたり、ジェームス・ハント、ジョン・サーティース、ジャッキー・スチュワート卿といったドライバーたちは、キャリアを通して同じデザインを使い続けていた。

    当時のヘルメットは現在ほど防護性能が高くなく、安全性に加えてファンやマーシャルがドライバーを見分けるためのものでもあった。それでも個性が垣間見える瞬間はあった。ハントは自らの名前をヘルメットの側面に大胆にあしらい、スチュワート卿はスコットランドのルーツを象徴するタータン模様のバンドを頭頂部に施していた。

    一方で、アイルトン・セナの黄・緑・青のヘルメットほど瞬時に誰のものかわかるデザインはほとんどない。ブラジルの象徴とも言えるそのヘルメットは、かつてオークションで100万ドル近い価格で落札されたこともある。

    F1の長い歴史の中で、ヘルメットはドライバーを象徴するものであり、チームを示すものではなかった。しかしその流れはミハエル・シューマッハがフェラーリへ移籍したときに変わる。彼はヘルメットのドイツ国旗を外し、チームカラーの鮮やかな赤で統一することを決めたのだ。これが、ドライバーとチームが協調しながら創造性を発揮する新たな時代の幕開けとなった。

    F1 ヘルメット アイルトン・セナ

    デザインの裏にいるアーティストたち
    ヘルメットデザインは突然生まれるものではない。特別仕様ヘルメットのすべては、デザイナー兼エンジニアであるアーティストの手によって始まる。その世界で最も有名な存在の一人がイェンス・ムンサー、そしてもう一人がマッド56だ。

    ムンサーは、シューマッハのフェラーリ時代のヘルメットや、ランド・ノリスのスケッチ風デザイン、さらにセバスチャン・ベッテルが2024年イモラGPで使用したセナ追悼モデルなどを手掛けてきた人物だ。彼は『Motorsport Tech Magazine』にこう語っている。

    「プロセス自体はあまり変わっていない。今でも最初はスケッチから始める。ただ、以前はすべて手描きだったロゴを、今では印刷ステッカーにしている。塗料も軽量化され、石などによる損傷にも強くなった。ミハエルは常に軽量化を求めていた。たとえ艶が減ってもね」

    一方、マッド56ことマッシモ・ダンテは主にレッドブルと協力し、ウィリアムズのアレックス・アルボンとも10年以上の関係を続けている。アーティストには創造の自由があるものの、FIAの規定やスポンサーの要求との両立が求められ、それ自体が高度な芸術でもある。

    F1 ヘルメット ルイス・ハミルトン

    2015年の禁止令:5年間の制限時代
    2015年、FIAはドライバーがシーズン中に1種類のヘルメットデザインしか使用できないという新ルールを導入した。理由は明快で、頻繁に変わるデザインによってファンや解説者、そしてレースオフィシャルが誰を見ているのか分かりにくくなっていたからだ。

    この動きのきっかけとなったのは、2012年シンガポールGPでセバスチャン・ベッテルが着用したLEDライト付きのヘルメットだった。夜のサーキットでひときわ目を引くデザインだったが、安全面への懸念から即座に禁止となり、FIAがカスタマイズの範囲を見直すきっかけとなった。

    単一デザイン規制は2020年まで続いたが、その間も創意工夫は消えなかった。たとえば、ルイス・ハミルトンがメキシコGPで使用した特別仕様ヘルメットや、ベッテルが2017年モナコGPで通常デザインの色を微妙に変えたケースなど、規制の中でも個性を表現する試みは続いた。

    そして2020年初頭に規制が解除されると、グリッドには再び色と創造性の波が押し寄せ、現在に至るまで勢いは衰えていない。

    F1 ヘルメット セバスチャン・ベッテル

    現代:創造性、自由、そして意味
    今日のF1グリッドは、個性、ルーツ、そして時にユーモアを映し出すワンオフデザインで彩られている。中でも印象的なのは、ルイス・ハミルトンが日本GPで日本人アーティストの空山基とコラボしたクローム調ヘルメット(2023年)や、バルテリ・ボッタスが自身の頭部をモデルにしたプレシーズン仕様、アレックス・アルボンがペットや母国タイへの愛を表現したデザインなどだ。

    2025年シーズンも、芸術的で大胆なデザインから感動的なトリビュートまで、多くの限定モデルが登場している。その中でも特に話題になったのは、カルロス・サインツの“マスコット”であるユニコーン「スパークルズ」のデザインを手掛けた最年少デザイナー、少女テアによる作品だ。サインツはアゼルバイジャンGPでこのデザインのステッカーを着用し、見事3位表彰台を獲得。一度きりのつもりが、縁起の良い相棒として“スパークルズ”が定着することになった。

    そして中には、笑いや遊び心ではなく深い感情を宿すデザインもある。たとえば、ロマン・グロージャンがピレリのタイヤテストでハースのガレージに復帰した際に使用したヘルメットだ。これは2020年の最終戦で使う予定だったが、バーレーンでの壮絶なクラッシュにより叶わなかったものだった。子どもたちがデザインしたそのヘルメットをようやく身につけられたことで、彼にとっては非常に感慨深い瞬間となった。

    この出来事は、特別仕様ヘルメットが単なるマーケティングツールではなく、ドライバーにとって深い意味を持つ存在であることを改めて示した。

  • ランド・ノリス、2023年F1ヘルメットは「カーボン剥き出し」を融合

    ランド・ノリス、2023年F1ヘルメットは「カーボン剥き出し」を融合

    マクラーレンF1チームのランド・ノリスは、2023年F1シーズンの「カーボン剥き出し」を取り入れたヘルメットのデザインを公開した。

    デザインはこれまでのシーズンと同様、イエローを基調とし、両脇に彼のロゴとパターンが施されている。しかし、黒いラインについてはカーボンファイバーを塗装しないことを選択した。

    これは2022年にほとんどのF1チームが798kgの制限を超えることが判明して、軽量化のために実施した措置をヒントにしているかもしれない。

    F1ヘルメットは、2019年にFIAによって新しく安全な設計が導入された後、通常1.25kgになった。テストの一部には、10kgの重りを5.1mからヘルメットの上に落下させることや、バイザーに向けてエアライフルで1.2gのペレットを発射することに耐えられるかどうかが含まれている。

    また、これまではベルヘルメットを装着した人のみが利用できたヘルメットカム“ドライバーズアイ”は、2023年のF1世界選手権ではF1すべてのドライバーに利用できるようになる。

  • ダニール・クビアト、ヘルメット規則に恨み節 「冗談みたいなルール」

    ダニール・クビアト、ヘルメット規則に恨み節 「冗談みたいなルール」

    トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、母国レースとなるF1ロシアGPのために用意したスペシャルヘルメットを許可されなかったことに憤りを露わにした。

    数年前、F1はドライバーが頻繁にヘルメットのデザインを変更することで認識しにくくなっているとのファンの苦情を受けて、各ドライバーがシーズン中に一度しかデザインを変更できないというルールを定めた。

    ダニール・クビアトは、決してルールを知らなかったわけではないが、特別なイベントを盛り上げようとする行為を妨げられたことに憤りを示した。

    「良いヘルメットなんだ。見てもらいたいね。訳がわからない・・・とにかくみんなに見てもらうためにガレージに飾っておくよ」とダニール・クビアトはコメント。

    「ジョークだ。でも、いずれにしろ、ルールはルールだ」

    「いつもとは何かをしたいと思って、デザイナー(ジェンス・ミュンサー)と仕事をしただけだ。ロシアの国旗がテーマになっている。ちょっと違うだけだし、同時にシンプルなんだ。デザインにはとても満足している」

    「明日は使えるかもしれない。どうなるか見てみよう。結果はどうなるかはまだ分からないけどね。でも、正直、ドライバーのヘルメットよりも、集中すべき大きな問題があると思うけどね」

    ダニール・クビアト F1ロシアGP ヘルメット

    ダニール・クビアトは、F1ロシアGPのために白・赤・青の新しい配色のヘルメットを用意した。しかし、FIAはイタリアGPで通常デザインとは異なるデザインのヘルメットをレースをしているため、そのヘルメットで走ることを許可しないことを通達した。

    F1レギュレーションでは、ドライバーはシーズンを通してほぼ同じヘルメットデザインでレースをしなければならず、異なるデザインのヘルメットの仕様は1度だけ特別に許可される。

    競技規約 第9.1項
    ドライバーが走路上にいる時に互いに識別しやすくするため、各ドライバーのヘルメットは、ドライバーの選択する1つの競技会を除き、選手権シーズンの間あらゆる競技会で、十分に同一視できる外装を呈してしなければならない。ヘルメットの外装の変更は、ドライバーが選手権シーズンの間でチームを変わった場合にも認められる。

    ダニール・クビアトは、通常ブルーを主体としたヘルメットを着用しているが、イタリアではレッドを主体としたヘルメットを着用。今回のロシアではホワイトを主体としたヘルメットを用意していた。

    だが、F1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、変更点が多すぎるとして使用を許可しなかった。そのためダニール・クビアトは通常デザインのヘルメットで初日のフリー走行を走った。

    通常、ドライバーは全体的に同じデザインやカラーを維持しながら、若干の配置や塗装を変えることでルーの文言を回避している。F1シンガポールGPではカラーリングやデザインなどはそのままにラメ入りの塗装を採用するドライバーが多数いた。

    特にセバスチャン・ベッテルは数回極端に異なるデザインのヘルメットを使用している。モナコGPではニキ・ラウダをトリビュートした赤いヘルメットを着用。ドイツGPではカラーリングを維持しながらベルント・シュナイダーにインスパイアされたデザインを使用し、イタリアやシンガポールでも塗装や細かな部分が異なるヘルメットを着用している。

  • F1 | アライヘルメット、2019年のF1新規格の承認に遅れ

    F1 | アライヘルメット、2019年のF1新規格の承認に遅れ

    数名のF1ドライバーは、2月18日(月)にスタートするぴF1プレシーズンテストでFIA(国際自動車連盟)の安全基準に認定されていないヘルメットで参加しなければならない可能性がある。

    2019年のF1世界選手権では、新しいヘルメット規格「FIA 8860-2018」が義務化される。承認にはドライバーの頭部保護をさらに改善するために広範囲な衝突安全テストが実施される。

    現在、F1ドライバーにヘルメットを供給するヘルメットサプライヤー4社(ベル、スティロ、シューベルト、アライ)は「FIA 8860-2018」の研究開発に携わってきた。

    しかし、アライだけは、FIAのパフォーマンステストの一部に合格しただけで、まだ承認されていない。今シーズン、アライはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリー(レッドブル・レーシング)、そして、ダニエル・リカルド(ルノー)にヘルメットを供給する予定となっている。

    アライは、3月17日にオーストラリアで開催される開幕戦までに新モデルが認定されることを期待している。

    だが、他社のヘルメットを使用するドライバーも、F1プレシーズンテストまでに公認の2019年ヘルメットが間に合わないかもしれない。

    FIAの最も最近のヘルメット承認リストによると、現時点ですべてのサイズのヘルメットが公認されているのはスティロのみ。同社は昨年夏にレース対応バージョンのヘルメット『ST5』を製造している。

    4名に供給するシューベルトは、ミディアムサイズの『SF3』しか承認されていない。

    最多となる10名にヘルメットを供給するベルは、54から56+までのサイズが承認されている。同社の『HP77』は61サイズまで展開している。

    このため、承認リストにないヘルメットを使用したいドライバーには影響が出てくる可能性がある。

    しかし、F1プレシーズンテストにおけるヘルメットの要件はある種グレーゾーンとなっている。F1チームとドライバーは、FIAのF1競技規則のテスト条項を満たしているだけでよく、ヘルメットの要件についての記載はない。

    月曜日から開始するプレシーズンテストで、承認されていないメーカーのヘルメットを使用してきたドライバーたちが昨年仕様のヘルメットをかぶるか、もしくは他社の公認されたヘルメットを使用するのか、あるいは公認されていない2019年仕様のヘルメットを使用するかは不明となっている。

    2019年の製品が公認されていない場合、プレシーズンテストでは2018年の製品を使用することが適しているかと質問されたアライヘルメットの担当者は「新しいモデルのプロトタイプが提供されています」とコメント。

    「まだ正式に承認はされていませんが、社内のテストでは製品の品質が保証されています」

    FIAによって正式に承認されていない製品を使用した場合に伴うリスクのひとつは、事故が発生した場合のドライバーの怪我だ。

    2019年の新仕様ではデブリが衝突した際の安全性を高めるためにいバイザーの開口部が10mm狭くなり、粉砕と貫通に対する耐性を向上させたよりエネルギー吸収が優れたシェル構造が採用される。

    メーカー 承認状況 使用ドライバー(2018年)
    スティロ 全サイズ バルテリ・ボッタス、ランス・ストロール
    ベル 54、55、56、56+ ルイス・ハミルトン、キミ・ライコネン、シャルル・ルクレール、ケビン・マグヌッセン、ロマン・グロージャン、アレクサンダー・アルボン、ジョージラッセル、ランド・ノリス、アントニオ・ジョビナッツィ、ロバート・クビサ
    シューベルト ミディアムサイズ ニコ・ヒュルケンベルグ、カルロス・サインツ、セルジオ・ペレス、ダニール・クビアト
    アライ なし セバスチャン・ベッテル、マックス・フェルスタッペン、ピエール・ガスリー、ダニエル・リカルド
  • セバスチャン・ベッテル、全21戦で異なるデザインのヘルメットを着用

    セバスチャン・ベッテル、全21戦で異なるデザインのヘルメットを着用

    フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、2018年のF1世界選手権の21戦すべてで異なるヘルメットデザインを使用した。

    技術的にドライバーは、シーズン全体で同じベースデザインのヘルメットを使用することがルールやレギュレーションで定められている。ただし、ドライバーのホームレース(もしくはチームのホームレース)やモナコGPなど、特別な1イベントで1回限りの例外が認められている。

    しかし、セバスチャン・ベッテルは許容限度がどれくらいかをわかっているようだ。基本的に白をベースにドイツ国旗の赤・黄・黒のデザインをそのままに、各レースでヘルメットをユニークなものにするために小さな微調整が加えられている。

    フェラーリは、2018年のヘルメットをまとめた画像を公開。全体的なイメージを保ちつつも、実際には様々なデザインが採用されていることがわかる。

    おそらく最も目立った変更は星とストライプが入れられたアメリカGPのものだが、それ以外は“違いを見つける”のを楽しむことができるレベル。変更がほんのわずかで簡単に見つけられないものも中にはある。

    最終戦アブダビGPで使用したヘルメットは、すでにセバスチャン・ベッテルの手元を離れている。セバスチャン・ベッテルは、サッカー選手がユニフォームを交換するようにルイス・ハミルトンとヘルメットを交換した。

    自分のヘルメットを滅多に手放すことはないと語るルイス・ハミルトンだが、最大のライバルからの申し出を心よく受け入れたと語る。

    「彼から『ヘルメットを交換しないか?』とメッセージが送られてきたんだ。サッカー選手はこの種のことをいつもやっているけど、ヘルメットはサッカーのジャージよりもずっと交換だし、放り投げられるようなものではない。僕たちにとって非常に貴重なことなんだ」とルイス・ハミルトンは語る。

    「個人的に僕はどのヘルメットも手放さない。1つはミハエル(シューマッハ)と交換した。ヘルメットを交換したドライバーは他にも1~2名はいたかもしれないけど、僕はそのことを軽く考えてはいない」

    「本当にとても特権的な瞬間だった。僕は多くのことを達成した4回のワールドチャンピンの隣に立っているんだからね。彼は素晴らしい男だし、信じられないほどのドライバーだ。ヘルメット交換はリスペクトの究極のサインだ」

    1回限りとされているヘルメットのデザイン変更だが、ベッテルのような“小さな変更”は認められているためほぼ形骸化しており、実際にはベッテル以外のドライバーもシーズン中に複数回にわたってヘルメットのデザイン構成を変更している。

    セバスチャン・ベッテル 2018年 ヘルメット デザイン一覧

  • ルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルがヘルメットを初交換

    ルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルがヘルメットを初交換

    2018年のF1ワールドチャンピオンを争ったルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルは、最終戦アブダビGP後にヘルメットを交換して健闘をたたえ合った。

    後半戦にはポイント差が広がったものの、今シーズンはルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルが僅差でバトルを展開。最終的にルイス・ハミルトンがF1メキシコGPで自身5度目となるワールドチャンピオンを獲得した。

    最終戦アブダビGPではルイス・ハミルトンが優勝、セバスチャン・ベッテルが2位表彰台を獲得。レース後、二人はヘルメットを交換して今シーズンの健闘をたたえ合った。

    F1ドライバーはしばしばお互いのリスペクトの証としてライバルとヘルメットを交換するが、セバスチャン・ベッテルはルイス・ハミルトンと交換するのは初めてだと明かした。

    ルイス・ハミルトンから88ポイント差でランキング2位でシーズンを終えたセバスチャン・ベッテルは「見事だった。5回のチャンピオンは素晴らしい成果だし、今後は止められることを願っているよ」と語った。

    「これはドライバーが行うある種の名誉なことだ」とルイス・ハミルトンはコメント。

    「ドライバーとして僕たちができる最高のリスペクトだ。これは僕たちにとってジャージのようなものだ」

    セバスチャン・ベッテルとルイス・ハミルトン

  • マーカス・エリクソン、“ブラックエディション”ヘルメットでF1に別れ

    マーカス・エリクソン、“ブラックエディション”ヘルメットでF1に別れ

    ザウバーのマーカス・エリクソンは、F1最後のレースとなるアブダビGPのために“ブラックエディション”ヘルメットを用意した。

    ザウバーで5年間F1を戦ったマーカス・エリクソンだが、今シーズン限りでシートを失い、2019年からはシュミット・ピーターソン・モータースポーツからインディカーにフル参戦することが決定している。

    これまで母国スウェーデンのナショナルカラーであるブルーとイエローのヘルメットを着用してきたマーカス・エリクソンだが、F1最後のレースではオールブラックにゴールドのラインが入った“ブラックエディション”のヘルメットでF1に別れを告げる。

    マーカス・エリクソンは「ブラックフライデー! 今週末のためのスペシャルな“ブラックエディション”ヘルメットだ。みんなどう思う? 僕はとても気に入っているよ!」とTwitterで語った。

    マーカス・エリクソン 2018年 F1アブダビGP ヘルメット ①マーカス・エリクソン 2018年 F1アブダビGP ヘルメット ②マーカス・エリクソン 2018年 F1アブダビGP ヘルメット ③マーカス・エリクソン 2018年 F1アブダビGP ヘルメット ④

  • ピエール・ガスリーのテブリ直撃のヘルメットをアライが精密検査へ

    ピエール・ガスリーのテブリ直撃のヘルメットをアライが精密検査へ

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーのヘルメット供給元であるアライは、F1ロシアGPの決勝でデブリが直撃したヘルメットを詳細に検査していく。

    ピエール・ガスリーは、F1ロシアGPのオープニングラップで飛来してきたカーボンパーツの破片がバイザーに特激。幸運にも大事故を免れていた。

    数年前、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、同様に事故で視力を失ってレーサーとしてのキャリアに終止符を打っている。

    「もちろん、それについて考えた」とピエール・ガスリーはコメント。

    「あの時にそれほど速いスピードで走行していなかったことを神に感謝している。もしストレートエンドで300km/hが出ているときだったが、違っていたかもしれない」

    「コックピットから部品を投げたとき、その大きさに驚いた」

    アライのF1担当であるピーター・バーガーは、バイザーは原型を留めており、ヘルメット自体は損傷を受けていないと述べた。

    「ヘルメットは工場に届いており、そこで分析が行われる」とピーター・バーガーはコメント。

    「あのような重大なインパクトを受けた後はあらゆるデータを収集することが重要だ」

    関連:ピエール・ガスリー、パーツの破片がバイザーに直撃 「恐ろしかった」

  • 【F1】 FIA、2019年から義務化する新ヘルメット規格を発表

    【F1】 FIA、2019年から義務化する新ヘルメット規格を発表

    FIA(国際自動車連盟)は、ドライバーを保護するために2019年のF1世界選手権から義務化する新しいヘルメット規格を発表。他の全てのシリーズでも順次導入される。

    FIAは、ヘルメットメーカーと安全性を高めるための究極の規格を造り出すために10年以上にわたって研究を実施している。

    FIA 8860-2018と呼ばれる最新の規格は、ヘルメットメーカーがFIAのトップシリーズ用のエキップメントを提供するために達成しなければならない設計および性能要件を概説している。この規格は2019年からまずF1世界選手権で義務化される。

    これらの新しいヘルメットは、高度な耐衝撃性、エネルギー吸収の強化、ドライバーの保護範囲の拡大など、様々な安全上のメリットを提供する。

    FIAのセーフティディレクターを務めるローレン・メキースは「現行のトップエンドヘルメットはすでに世界で最も安全ですが、新しい基準はそれらを次のレベルに引き上げます。我々は継続的に改善に努めているおり、すべての安全性研究が重要です。我々の選手権のためにすべてのメーカーがこの厳しい基準を満たすことが求められています」と語った。

    研究プログラムを通じて、FIAの研究者は、スティト、ベル、シューベルト、アライなどのF1ヘルメットメーカーと緊密に協力してきた。2019年のF1世界選手権にむけて新しいヘルメットの生産バージョンを提供することがメーカーに求められる。

    ベル・レーシング・ヘルメットのステファン・コーエン会長は「テストの分野は、我々が現在経験しているものと比較して拡大されるだろう。つまり、ヘルメットの全体的な保護がより良く考えられ、いつものようにFIAはヘルメットの保護技術の最前線に立つ。これは議論の余地なく、世界で最も高度な基準となるだろう」と述べた。

    新しい標準に基づく変更には以下が含まれる:
    ・破片からの衝撃の間に前例のないレベルの安全性を達成する高度な耐衝撃性を組み込むために、バイザー開口部の上部を10mm下げる。
    ・最新のシングルシーターヘッドレストとクローズドカーシートサイドヘッド保護システムとの互換性を提供するために側面を保護し、ヘッドレストが配置されている場所でのエネルギー管理を保証する。
    ・高度なコンポジット材料を使用したヘルメットシェル構造で、丈夫であるだけでなく、粉砕や浸透にも強い。
    ・テスト方法には、様々な事故を評価するための可変クラッシュ速度、様々な頭型を考慮に入れた一連の重量が含まれている。

    新しいFIA 8860-2018規格のすべてのヘルメットは、次のテストに耐えなければならない:
    1.標準的な衝撃:9.5m / sでのヘルメットの衝撃。「運転者の頭部」のピーク減速度は275Gを超えてはならない。
    2.低速衝撃:6m / sでのヘルメット衝撃。ピーク減速度は200Gを超えてはならず、最大平均は180g。
    3.低い横方向衝撃:8.5m / sでのヘルメット衝撃。ピーク減速は275Gを超えてはならない。
    4.高度な耐衝撃性:225gの金属発射体が250km / hで発射される。ピーク減速度は275Gを超えてはならない。
    5.クラッシュh:10kgの重りがヘルメットに5.1メートルから落とされる。横方向および縦方向の試験。伝達される力は10kNを超えてはならない。
    6.シェルの貫通:4kgのインパクタがヘルメットに7.7m / sで落下される。
    7.バイザーの貫通:エアライフルがバイザーに1.2gのペレットを発射。ペレットはヘルメットの内部を貫通してはならない。
    8.バイザーコーティング:トランスミッタのテストで色や視力が大幅に変化したり歪んだりしないようにする。
    9.リテンションシステム:顎ひもとその付属品の強度を確保するためのロールオフ試験と動的試験。
    10.顎ガード線形衝撃:5.5m / sで全ヘッドフォームによる衝撃試験。ピーク減速度は275Gを超えてはならない。
    11.顎ガードクラッシュ:ハンマーを顎ガードに当て、ヘッドからの衝撃を遠ざける能力を測定する。
    12.FHR機械的強度:正面頭部拘束装置の取り付けポイントの高い強度を保証するための試験。
    13.投影と表面摩擦:ヘルメット表面の均一性を保証するためのテストと摩擦が最小限に抑えられていること。また、シェルの表面は、貫通に対する耐性についてBARCOL硬度試験を受ける。
    14.可燃性:790℃の炎にヘルメットを晒す。火炎が除去された後は自己消火しなければならない。

  • フェルナンド・アロンソ、インディ500用ヘルメットのデザインを公開

    フェルナンド・アロンソ、インディ500用ヘルメットのデザインを公開

    フェルナンド・アロンソが、インディ500で着用するヘルメットのデザイを公開した。

    フェルナンド・アロンソは、F1モナコGPを欠場し、5月28日に開催される第101回インディ500に“マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ”から参戦する。

    5月3日(水)にインディアナポリスでインディカーとオーバルコースを初体験するフェルナンド・アロノソは、それに先駆けてインディ500用のヘルメットのデザインを公開した。

    公開されたデザインでは、F1とは異なりベースカラーはマット塗装のブラック。母国スペイン国旗の赤と黄色、アストゥリアス州のカラーである鮮やかブルーがラインで入れられる。サイドにはカーナンバー29がレトロなデザインで入っている。メーカーは今年から使用しているBELLとなっている。

    公開された画像ではパパイヤオレンジに塗られたマシンの一部も確認できる。

    5月3日(水)にインディアナポリスで行われるテストは、インディカーの公式YouTube、Facebookペースでライブ配信される。

    フェルナンド・アロンソ ヘルメット インディ500

    関連:【インディカー】 フェルナンド・アロンソのテストの模様をライブ配信