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  • ピアストリがフェルスタッペンを称賛「F1で成功に必要なのは称号じゃない」

    ピアストリがフェルスタッペンを称賛「F1で成功に必要なのは称号じゃない」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、ジュニアカテゴリーでの成功実績がF1での成功を保証するものではないと強調し、その象徴的な例としてマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)を挙げた。

    オスカー・ピアストリは、F3とF2を連続制覇するなど、比較的王道といえるステップアップを経てF1に到達した。一方でマックス・フェルスタッペンは、カートからシングルシーターに進んだ後、わずか1年でF1へと昇格している。

    ピアストリは、フェルスタッペンがF1昇格前に数多くのタイトルを獲得していなかった点に触れつつ、それでもF1で成功する準備が整っていたことを指摘した。

    「マックスは、F1にふさわしい能力を示すために、必ずしもチャンピオンになる必要がなかった完璧な例だと思う」とピアストリは語った。

    フェルスタッペンはヨーロッパF3選手権で唯一フル参戦したシーズンをランキング3位で終え、タイトルは現在F1で戦うライバルのエステバン・オコンが獲得している。それでも、その後のF1キャリアで圧倒的な成功を収めたことは周知の通りだ。

    F1タイトル争いとジュニア時代の違い
    ピアストリは、F1でのタイトル争いとジュニア時代の選手権争いには共通点がある一方で、大きな違いもあると説明している。

    「似ている部分はあると思う。感じる感情自体は、ほとんど同じだ」とピアストリは、RacingNews365を含むメディアに語った。

    続けて、シーズンの長さがもたらす違いについて言及した。

    「F1で違うのはシーズンの長さだ。ジュニアで一番長かった選手権でも10戦だった。F1はその2倍半もある。その期間を戦い抜く必要がある」とピアストリは述べた。

    さらに自身のF2時代を振り返りながら、次のように補足している。

    「僕のF2シーズンは8戦だった。だから、その点はかなり違うと思う」とピアストリは続けた。

    そのうえで、ジュニアカテゴリーとF1の価値観の違いについて、こうまとめている。

    「ジュニアでは、もちろんチャンピオンを狙うけれど、それ以上に“なぜ自分がF1に行くべきか”を示すことが目的になる」とピアストリは説明した。

    「長年見てきたように、マックスはその代表例だけど、F1に通用する能力を示すために必ずしもタイトルは必要ない」と語り、

    「でもF1に来たら、チャンピオンになること以上の目標は存在しない。その点は違うけれど、共通する部分も確かにある」と結論づけた。

  • マクラーレンF1の内部緊張が激化:ピアストリ冷遇疑惑が豪州上院まで波及

    マクラーレンF1の内部緊張が激化:ピアストリ冷遇疑惑が豪州上院まで波及

    F1タイトル争いが最終決戦を迎えるなか、マクラーレンを巡る“ピアストリ冷遇”疑惑が異常な広がりを見せている。カタールGPの戦略ミスに端を発した騒動はついにオーストラリア上院にまで飛び火し、パドックの空気は一段と重くなった。

    疑念の中心は、7周目のセーフティカーでピットに入らなかった不可解な判断だ。一部では、ランド・ノリスに不利になるリスクを避けるため、あえてピアストリに有利な展開を拒んだのではないかとまで囁かれている。

    豪州上院議員の“ジョーク”が象徴する異常事態
    オーストラリアのマット・カナバン上院議員は、運輸担当官に対し「マクラーレンはピアストリに不利な判断をして、彼のワールドタイトルを奪っていると思いますか?」と冗談交じりに質問した。

    軽いジョークのつもりだったが、パドックの状況は笑えない。カタール後、ピアストリ側が不信感を強めているとの憶測が広がっているためだ。

    ザク・ブラウンの“抱擁”が逆効果に:ウェバーの冷たい視線
    疑惑をさらに加速させたのは、ピアストリのマネージャーであるマーク・ウェバーの反応だった。
    F1フォトグラファーのキム・イルマンによると、ザク・ブラウンCEOがカメラの前でピアストリに抱擁しに行った瞬間、ウェバーは**「氷のような視線」**を向けたという。

    ブラウンが何と言ったかについて、ピアストリは「謝罪だった。それ以上求めることはできないね」と語った。

    しかし、ウェバーがカタールGP週末にアストンマーティンのガレージでエイドリアン・ニューウェイと並んで座っていたことが発覚し、ピアストリの将来に関する噂が一気に拡大している。

    三つ巴のタイトル決戦:ヨス・フェルスタッペンが遠隔から圧力
    アブダビGPではノリス、フェルスタッペン、ピアストリが2010年以来となる三つ巴のタイトル争いに挑む。

    フェルスタッペンの父ヨスはケニアでのラリー参戦のため現地に来ないが、「マクラーレンには緊張があるだろう」「このチャンスを逃したら次はないかもしれない」と発言し、遠隔から強烈な圧力をかけた。

    さらに「今、人々はマックスがどれほど特別かを理解している。各チームはレッドブルではなく“マックス”を相手にしている」と語り、マクラーレンへのプレッシャーを一段と増幅させた。

    アンドレア・ステラが沈静化を図る:「オスカーもタイトル候補」
    内部不穏が高まる中、チーム代表アンドレア・ステラはピアストリを擁護した。

    「オスカーはタイトルを獲れる位置にいる。歴史的に、第3の候補が勝つこともある」

    さらに疑惑を否定するように、「我々は誠実さと透明性を持って判断する。どちらか一方がタイトルを獲れるなら、その結果を尊重する」と語った。

    しかし、今年度のマクラーレンが掲げる“パパイヤ・ルール”(完全平等の扱い)は、これまでにもたびたび嘲笑の的となり、カタールGPで再び批判を浴びた。

    新たな陰謀論:「ドラマの方がF1とマクラーレンに得」
    カタール後、ザク・ブラウンが笑みを浮かべながら「F1ファンにとっては最高のギフトだ。数字にも良いだろうね」と発言したことが、さらなる陰謀論を招いた。

    「マクラーレンとF1はこのドラマで得をしているのでは?」という憶測が一部で広まり、事態はますます複雑化している。

    ブラウンは続けて「昨年アブダビで勝っているから強いはずだ」と前向きに語ったが、パドックの視線は厳しいままだ。

  • F1ラスベガスGP:ノリスとピアストリが失格 スキッドブロック規定違反

    F1ラスベガスGP:ノリスとピアストリが失格 スキッドブロック規定違反

    マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリが、2025年F1ラスベガスGP決勝後の車検で技術規定に違反していたことが確認され、正式に失格処分となった。

    両マシンの後部スキッドブロックの摩耗が、規定である最小9mmを下回っていたためで、スチュワードは重大な違反として最終リザルトから除外した。

    これにより、レースを制したマックス・フェルスタッペンはドライバーズ選手権で大きく前進し、オスカー・ピアストリと同点の366ポイントに到達。首位ランド・ノリスとの差は24ポイントまで縮まり、残り2戦とスプリント1回の計58ポイントでタイトル争いはさらに緊迫する展開となった。

    ■ 明確な技術違反と再測定での“さらなる不足”
    スチュワード文書によれば、レース後に実施された詳細検査の段階で、マクラーレンMCL39の後部スキッドブロックが規定値を下回っていることが技術部門によって確認された。

    その後、マクラーレンの代表3名が立ち会う再測定が実施されたが、数値は初期測定よりもさらに低いものであり、規定違反が決定的となったと明記されている。

    規定は2025年F1技術規則第3.5.9条に基づくもので、スキッドブロックの厚みは新品で10mm±0.2mm、摩耗後でも最低9mmを維持する必要がある。スチュワードはチーム側の主張を受けたものの、測定結果が覆らない以上、失格以外の裁定はあり得ないと判断した。

    ■ マクラーレンの主張は却下 “意図的ではない”とFIA
    マクラーレンは「予想外の強いポーポイズ現象」「初日の悪天候による走行制限」「短縮されたプラクティスによるセットアップ不足」を理由に挙げ、状況には“情状酌量の余地がある”と訴えた。

    しかしスチュワードはこれを退け、最終的に失格処分を決断。一方でFIAは違反が「意図的に規則を回避するためのものではない」と強調し、チームに不正の意図がなかったことも公式文書に記した。

    なお、今季はすでにルイス・ハミルトン(フェラーリ)やニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)がスキッドブロック関連で失格となっており、2025年シーズンでは3例目の発生となる。

    マクラーレン ランド・ノリス オスカー・ピアストリ F1 ラスベガスグランプリ

    ■ 失格前のノリスのレース:燃料系トラブルで終盤に大幅後退
    ポールポジションからスタートしたランド・ノリスは、ターン1で強引にフェルスタッペンをブロックしたものの、ブレーキングをミスしてワイドに膨らみ3番手へ後退。その後追い上げて2番手に戻ったが、終盤には燃料に関する懸念から“リフト・アンド・コースト”を繰り返し、ペースを落としていた。

    「何が問題だったのか正直わからない。チームから“いくつかトラブルがあるからペースを落とせ”と言われただけで、詳しくはこれから確認する」とノリスはレース後に語っていたが、失格によりこの順位も無効となった。

    ■ ピアストリも失格 序盤の接触と追い上げが水泡に
    一方のオスカー・ピアストリは、スタート直後のターン1でリアム・ローソンとの軽い接触により7番手まで後退。そこから着実に追い上げ、キミ・アントネッリに科された5秒加算ペナルティの影響もあり4位でフィニッシュしたかに見えた。

    「1周目はとにかく大荒れだったし、その後のミスも自分を助けなかった。でもチームの戦略がレースを立て直してくれた」と述べ、悔しさを滲ませていた。しかしこの順位も正式結果では抹消され、両者そろってレースから除外されることとなった。

    ■ タイトル争いは三つ巴のまま最終盤へ
    今回の失格により、ドライバーズ選手権は一気に緊迫度が増した。首位ランド・ノリスはポイントを失うことなく390点のままだが、マックス・フェルスタッペンとオスカー・ピアストリがともに366点で並び、残り2戦とスプリント1回の計58ポイントで三つ巴の争いに突入した。

    ラスベガスでの大波乱は、シーズン終盤のドラマをさらに加速させることになりそうだ。

  • ノリスとピアストリがF1ラスベガスGP失格危機 マクラーレンにプランク摩耗

    ノリスとピアストリがF1ラスベガスGP失格危機 マクラーレンにプランク摩耗

    マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマシンが、2025年F1ラスベガスGP後の車検で「プランク(スキッドブロック)の摩耗が規定値を下回った疑い」により、FIAスチュワードに召喚されたことが分かった。

    2台ともリア側のスキッドブロック厚が規定値を満たしていないとされ、事実であれば“失格”が適用されるのが通常のケースとなる。ノリスは決勝2位、ピアストリは4位でフィニッシュしており、上位陣に影響が及ぶ可能性が出てきた。

    問題の対象となった2025年F1技術規則「3.5.9 e)」が示す基準を。同条項では、プランクの厚さは新品時で10mm ± 0.2mmでなければならず、摩耗後でも最低9mmを下回ることは許されないとしている。

    召喚の背景:表彰台に影響する重大案件
    今回の疑いが事実と認定されれば、今年すでに5件目・6件目の失格処分となる。しかし、今回のように表彰台に関わる案件は極めて異例。ノリスはラスベガスでマックス・フェルスタッペンに次ぐ2位、ピアストリは4位でポイントを大きく積み上げた。

    記事では過去の例にも触れ、2024年ベルギーGPでジョージ・ラッセルが車重不足により優勝を剥奪されたケースや、前年の2023年アメリカGPでルイス・ハミルトンのスキッドブロック摩耗による失格など、重大な順位変動を招いた実例を紹介している。

    また、今季序盤の上海でルクレール、ガスリーが“重量1kg不足”、 Bahrain ではニコ・ヒュルケンベルグが“リアスキッドブロック摩耗”で失格となったケースも挙げ、近年のF1は車検基準が一層厳格化されていることが示唆されている。

    スチュワード判断待ち、結果次第でランキングにも影響必至
    ノリスは現在、ドライバーズタイトル争いの中心にいる状況で、仮に失格となればランキングの行方に大きな波紋が広がる。ピアストリも同様に大量ポイントの剥奪となり、タイトル争いとチーム間の力学に影響を与えかねない。

    FIAスチュワードの最終判断はまだ示されていないが、決定次第でラスベガスGPの最終結果が大きく書き換わる可能性がある重大局面を迎えている。

  • オスカー・ピアストリ F1タイトル争いの中でも「ノリスとの関係は変わらない」

    オスカー・ピアストリ F1タイトル争いの中でも「ノリスとの関係は変わらない」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、ブラジルGP後に出演したポッドキャストで、チームメイトのランド・ノリスとの関係性について語った。両者は2025年シーズンを通じて熾烈なタイトル争いを繰り広げているが、ピアストリは「関係に亀裂はない」と強調した。

    シーズン残り3戦、ノリスが390ポイントで首位、ピアストリが366ポイントで2番手。タイトル初戴冠がかかる緊張感の中でも、二人のワーキングリレーションは保たれているという。

    ピアストリ「むしろ関係は良くなっている」
    ピアストリは『Beyond The Grid』で次のように語った。

    「関係はまったく同じだと思うし、正直なところこれまでよりも良くなっていると思う。3年目のチームメイトだから、互いのことをより深く知るようになっている。そういう意味では、これまでよりも良い状態にあると言える」

    「僕らは“オン・トラックで起きたことはオン・トラックに留める”タイプの人間だ。短い感情の揺れはあるかもしれないけど、時間が経てば鎮まるし、そこで引きずることはない」

    「チームに最善を尽くすという姿勢は変わらないし、チームに求めるものも大体同じだ。もちろん好むセットアップや強み・弱みは互いに微妙に違うけれど、全体像としては何も変わっていない」

    中盤戦でも「関係は変わらない」と強調
    今季中盤のオランダGP前にも、ピアストリはノリスとの関係性について次のように語っていた。

    「今年は競争環境が違うのは確かだけど、僕らの関係はほとんど同じだ。チームのための働き方も、クルマに求めるものも変わらない。僕たちはこのチームと長く成功したいという思いがあるし、それは互いに共通している」

    オスカー・ピアストリとランド・ノリス(マクラーレン)

    ここまでの戦績とタイトル争いの構図
    ノリスはここまで 6回のポールポジションと17回の表彰台 を獲得しており、ピアストリは 5回のポール、14回の表彰台 と僅差で追っている。

    残り83ポイントが争われる中、アブダビ決戦までタイトル争いは続く見通しだ。

    “マクラーレン内部の空気”はどうなっているのか
    今回の発言から読み取れるのは、両者ともに「内部対立の否定」を強く打ち出している点だ。

    ■ ピアストリは「関係は良くなっている」と強調
    ■ ノリスも週末ごとのコメントで「モメていない」と再三言及
    ■ マクラーレンは2人の協力関係を維持しタイトルを狙う構図

    タイトル争いが接戦になると、どのチームでも「内部対立」や「優遇・不満」などの憶測が出る。しかし、ピアストリは「ミスを指摘される必要はない、自分で分かっている」と語るなど、精神的負荷との向き合い方も冷静だ。

    ただし、近5戦の戦績ではノリス側に勢いがあり、ピアストリはややリズムを落としている。
    競争が激化すれば“短期的な感情の揺れ”は避けられないが、両者がそれを引きずらない性格であることは、チーム全体の戦闘力維持にプラスとなる。

    今後に向けて
    マクラーレンはダブルタイトルを狙える位置にあり、両ドライバーの協力関係は極めて重要だ。今後のラスベガス、カタール、アブダビの3連戦で、二人が本当の意味で「関係を保ったまま」戦い抜けるかが、タイトルの行方を大きく左右する。

  • マクラーレンF1代表ステラ ピアストリのメキシコGPは「自分を誇りに思うべき」

    マクラーレンF1代表ステラ ピアストリのメキシコGPは「自分を誇りに思うべき」

    マクラーレンF1チーム代表のアンドレア・ステラは、メキシコGP決勝で5位に終わったオスカー・ピアストリについて「自分を誇りに思うべきだ」と評価した。

    ピアストリは週末を通して苦戦し、決勝でも単独の5位に終わり、4戦連続で表彰台を逃した。一方、チームメイトのランド・ノリスはポールポジションから30秒差で圧勝。4月以来となるドライバーズ選手権首位を1ポイント差で取り戻した。

    難しい週末の中で得た学び
    ステラは、ピアストリが最近の数戦で「マシンのドライブ方法を変える必要がある」と感じていたことを明かし、チームもその原因をデータや映像から徹底的に分析したと説明した。

    「オスカーとはデータ、コメント、映像の観点から徹底的に見直した。その結果、メキシコのような低グリップ環境で、マシンをどう走らせるべきかという重要な情報を得られた。こうした状況では、マシンがスライドしてもその中でタイムを出せるような運転が必要だが、それはオスカーの自然なスタイルとは少し違う」とステラは語った。

    「彼はクルマ側でできることと、自分のドライビングでできることを特定し、昨日から今日にかけて非常にうまく対応してくれた。レースでは明らかに昨日より競争力が上がっていた」

    オスカー・ピアストリ マクラーレン

    トラフィックが実力を隠した
    ステラはさらに、ピアストリの実際のペースはもっと速かったと強調した。

    「残念なのは、彼がそのペースを十分に発揮できる状況にいなかったことだ。終始トラフィックに引っかかっていて、前のマシンのギアボックスを見続けるレースになってしまった」

    それでも、この経験が今後に向けて大きな糧になるとステラは語る。

    「こうした経験を通して新しいツールをツールボックスに加えていくことが重要だ。それがF1ドライバーとしてより完成された存在になるための道だ。残り4戦でもさまざまな条件に直面することになるが、今回の学びは確実に役立つだろう」

    「だからオスカーは、このレースを誇りに思っていいし、自分自身の成長を実感していいと思う」

  • ピアストリ 復活にはマクラーレンF1にリカルド式“シャシー交換要求”が必要?

    ピアストリ 復活にはマクラーレンF1にリカルド式“シャシー交換要求”が必要?

    ランド・ノリスに5戦連続で後れを取ったオスカー・ピアストリ。メキシコGPでの5位フィニッシュにより、ついにドライバーズ選手権首位の座を明け渡した。わずか1ポイント差でノリスを追う形となったが、その流れを変える“リセット”が求められている。

    英メディアは、同郷のダニエル・リカルドが2024年に苦境を脱した“シャシー交換要求”こそがヒントになると指摘。マクラーレンが両ドライバーを完全に平等な立場で扱う中で、ピアストリがリカルド流の大胆な一手に踏み切れるかが、タイトル争いの行方を左右しそうだ。

    5戦連続でノリスに後れ、ピアストリが初の首位陥落
    メキシコGPまでの5戦で、ノリスとマックス・フェルスタッペンがピアストリを上回る結果を残した。8月のオランダGP終了時点では、ピアストリはノリスに34ポイント、フェルスタッペンに104ポイントの差をつけていたが、その後は失点が続いた。

    バクーでは予選クラッシュとスタート違反が重なりリタイア。シンガポールではノリスとの接触を巡ってチーム内に火種を抱え、COTAスプリントでも両者が再び接触した。マクラーレンは一時的にノリスにペナルティ的な措置を科したものの、翌戦で撤回している。

    「シャシー変更」で再起したリカルドに学ぶべき
    記事は「ピアストリはリカルドを見習うべきだ」と指摘する。2024年にレーシングブルズへ移籍したリカルドは、開幕3戦ノーポイントに苦しんだ後、中国GPから新シャシーに変更。するとマイアミGPのスプリントで4位入賞を果たすなど、流れを変えるきっかけとなった。

    レーシングブルズは「旧シャシーに致命的な問題はなかった」としていたが、リカルドは“自分の感覚”を信じて要求を貫いた。その姿勢が、いまピアストリに必要だと論じられている。

    「もしノリスがいなければ、マクラーレンは変えていた」ゲイリー・アンダーソン
    元ジョーダンのテクニカルディレクター、ゲイリー・アンダーソンは『テレグラフ』紙に対し、「ピアストリのシャシーには問題があるとは限らないが、メンタル面でのリセット効果は大きい」と語った。

    「ピアストリはバクーで2度もクラッシュしている。マクラーレンは現在のシャシーに問題がないと考えているだろうが、理論的にはスイッチしても失うものはない。だが、この時期にそれを行えば“ピアストリを優遇している”と見られる可能性がある。もしノリスがいなければ、マクラーレンはすでに変更していただろう」

    オスカー・ピアストリ マクラーレン

    チーム内バランスとタイトル争いの狭間で
    シンガポールでの接触や、イタリアGPでピアストリに「ノリスを先に行かせろ」と命じたチームオーダーも、マクラーレンへの“ノリスびいき”疑惑を呼んだ。チームは両者を「完全に平等な立場に戻す」と明言しているが、現実にはノリスの好調が続く。

    残り4戦、ピアストリがこの不利な流れを断ち切るには、メカニカルなリセットが必要だ。リカルドのように「シャシーを換えてくれ」と言えるか──それが、タイトル争いの命運を握る一手になるかもしれない。

  • マクラーレンF1内に「ノリス優遇」陰謀論再燃 ピアストリ不振で火種広がる

    マクラーレンF1内に「ノリス優遇」陰謀論再燃 ピアストリ不振で火種広がる

    2025年F1メキシコシティGPを終えて、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリのポイント差がわずか1点となる中、マクラーレンがノリスを優遇しているという“陰謀論”がSNS上で再び拡散している。きっかけとなったのは、オランダのF1解説者オラフ・モルが語ったチーム代表アンドレア・ステラの発言への反応だった。

    モルはオランダ『Ziggo Sport』で「ステラは『ピアストリはまだ経験が浅いから』と説明したが、あれはあまり感じの良い言い方ではなかった」と指摘。

    「ネット上では『マクラーレンがピアストリを不利にしている』『ザク・ブラウンはノリスが勝った時しか笑わない』などの陰謀論があふれている。もちろん事実ではないと思うが、そうした話題が増えているのは確かだ」と述べた。

    これに対して、ピアストリの元パフォーマンスコーチであるキム・キードルは豪SENラジオで「陰謀論なんて信じない」と一蹴した。「F1では浮き沈みがある。2人とも強力なドライバーだし、ノリスが巻き返しているのも想定内。オスカーにとって得意ではないサーキットが続いただけだ」と語り、「マクラーレンは内部的には非常にうまく対応している。外から見て疑わしく見えても、実際には公正にやっている」とチームを擁護した。

    さらにキードルは「オスカーは冷静な性格ゆえに外部からのプレッシャーが大きく見えるかもしれないが、精神的にはうまく対処している。F1で一番難しいのはクルマの外でのマネジメントだ」とも語っている。

    一方で、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハも独『Sky Deutschland』で「チームが一方のドライバーを優遇する理由なんてない。片方に悪いクルマを与えるなんてあり得ない」と断言。「『クルマが違う』などと口にすれば、それが言い訳と受け取られ、(マネージャーの)マーク・ウェバーが常に電話している姿と重なって悪い印象を与える。これは致命的だ」と警鐘を鳴らした。

    また、ピアストリの移籍の噂については「今年初めに契約延長している。来季もマクラーレンに残るだろう。ただし、その後にアストンマーティンへの移籍は面白いかもしれない」と見解を示した。

    ノリスとピアストリ、チーム内バランスの実態
    マクラーレンがノリスを「優遇」しているという主張は、過去にもたびたび浮上してきたが、現実的にはその根拠は乏しい。ステラ代表の「経験差」発言はピアストリの近況を説明したに過ぎず、戦略的な差別化の意図は見られない。

    今季ピアストリは一部の低グリップ環境で苦戦しており、メキシコのような路面特性がそれを顕著にした。一方ノリスはタイヤマネジメントとスタートで優位に立ち、レース展開の差が大きく結果を左右した。

    SNS上の陰謀論は、ノリスが笑顔で祝福される映像やステラのコメントの切り取りがきっかけで拡散しているが、内部関係者の証言を総合すると、マクラーレン内部では両者に同等のサポート体制が敷かれていると見られる。

    ラルフ・シューマッハが指摘したように、この種の噂はピアストリ側に心理的ダメージを与える可能性がある。ピアストリは依然として冷静さを保ち、タイトル争いを続けているが、メンタル面のマネジメントが今後のカギを握るだろう。

  • レッドブルF1 マルコ「ピアストリはプレッシャーに耐えきれていない」

    レッドブルF1 マルコ「ピアストリはプレッシャーに耐えきれていない」

    メキシコGPで苦戦するレッドブルにとって、週末の焦点はタイトル争いの行方にも及んだ。ヘルムート・マルコは、オスカー・ピアストリがついに重圧の中で崩れ始めていると見ている。

    マックス・フェルスタッペンはRB21のアップデートにもかかわらず予選5番手に終わり、ピアストリもふるわず8番手。カルロス・サインツのペナルティで7番手に繰り上がったとはいえ、チャンピオンシップ首位の座を守るには厳しい結果となった。

    マルコは『Kleine Zeitung』に対し、「もちろん我々はまだマクラーレンの助けが必要だ」と述べたうえでこう語った。

    「ピアストリはどうやらプレッシャーにうまく対処できていないように見える。確信はないが、最近の様子を見ているとそう思う。」

    レッドブルの目標は控えめだという。

    「すべてが完璧に進めば、表彰台もあり得るだろう。ピアストリとの差を縮めたいが、ノリスには逆にポイントを失うかもしれない。これでさらに接戦になる。緊張感は続くだろう。」

    フェルスタッペン自身も冷静さを保ちつつ、予選後のインタビューでマシンの不調を隠さなかった。

    「この週末は全体的に悪かった。特にセクター2は最悪だ。オンボードを見れば分かると思うけど、バランスもグリップもまったくない。レースではさらに悪化すると思う」とViaplayに語った。

    マルコもノリスの強さを認める。

    「ロングランのペースを見る限り、ノリスは引き離していくだろう。彼はこのサーキットでは無敵だと思う。ただし、それ以外は何が起きてもおかしくない。」

    オスカー・ピアストリ マクラーレン

    一方、ピアストリの失速はマクラーレン内部でも議論を呼んでいる。シーズン中盤には104点あったフェルスタッペンへのポイント差は、今や40点にまで縮まった。

    ピアストリは『Sky Italia』に対し、状況をこう説明した。

    「ここ2戦はこれまでと違う。ペースがない。仕事の方向性は間違っていないと思うけど、なぜかタイムが出ない。この状況は気に入っていない。リズムを取り戻すことが課題で、今はチャンピオンシップのことは考えていない。」

    ただし、プレッシャーを感じているわけではないと否定する。

    「特に何かが変わったとは感じていない。うまくいっていたときと同じように運転している。数字が合わないんだ。そこを理解しようとしている。」

    チーム代表のアンドレア・ステラは、原因はメンタルではなくマシン側にあると強調した。

    「チャンピオンシップを争うすべてのドライバーはプレッシャーを感じているはずだ。だがオスカーはとても落ち着いた性格で、無理をしているようには見えない。問題はマシンがスライドしたときにどれだけ性能を引き出せるかということだ。彼のラップにミスはない。あとは各コーナーで最後の数ミリ秒をどう削るかだけだ。」

    ピアストリの「リズム喪失」が鍵、ノリスとの明暗が鮮明に
    タイトル争いが佳境を迎える中で、ピアストリの失速はマクラーレンの内部バランスにも影響を及ぼしている。

    ハイダウンフォース寄りのマシン特性が路面温度の高いメキシコで機能せず、リヤグリップの不足が走り全体のリズムを乱している可能性が高い。ステラ代表が指摘した「スライド時の扱いにくさ」は、ピアストリ特有の繊細なステアリング操作に合わない兆候だ。

    対照的に、ノリスは予選で圧倒的なスピードを見せ、マシンの変化を即座に吸収する柔軟性を発揮した。これによりフェルスタッペンとの差が急速に縮まり、レッドブルにとっても「ノリス対ピアストリ」の構図が新たな希望になっている。

    フェルスタッペンが「バランスもグリップもない」と語ったように、RB21のアップデートは理想的な結果を生まなかったが、マルコの言葉通り“まだゲームは終わっていない”。
    次戦以降、ピアストリがリズムを取り戻せるかが、今シーズンのチャンピオンシップの趨勢を左右することになるだろう。

  • ジェンソン・バトン、ピアストリの苦境に共感「F1は本当に精神的に厳しい」

    ジェンソン・バトン、ピアストリの苦境に共感「F1は本当に精神的に厳しい」

    2009年、ブラウンGP時代にタイトルを争ったジェンソン・バトンは、当時の自分と現在のオスカー・ピアストリの状況がよく似ていると感じている。レッドブルが巻き返しを見せる中で、かつての彼も同じように精神的なプレッシャーに苦しんだという。

    バトンは、当時ダブルディフューザーで圧倒的だったブラウンGPで前半戦を支配したが、夏以降はレッドブル勢の追い上げに苦しめられた。最終的に95ポイントを獲得し、旧ポイントシステムのもとでセバスチャン・ベッテルを下してタイトルを手にした。

    「彼(ピアストリ)は非常に難しい状況に置かれていると思う」とバトンは英『Sky Sports』で語る。「マシンが序盤のようには機能していないし、当時の僕も同じだった。最初は誰もが太刀打ちできないほど速かったのに、今はクルマが少し後れを取っている。そうなると、どうしてもチャンピオンシップのことばかり考えてしまうんだ」

    「そうすると、『このレースではポイントを落とさないようにしよう』『ミスをしないようにしよう』と考えすぎて、逆にミスが起こることもある」と続ける。「僕もタイトルを争っていたときに同じような間違いをした。自分にプレッシャーをかけすぎて、うまく対処できなかったんだ」

    それでも、バトンはピアストリには支えがあると語る。「でもオスカーにはマーク・ウェバーがいる。彼はマネージャーとして見守っているし、自身も苦しい経験をしてきた人物だ。今のオスカーにとっては大きな支えになるだろう」

    ノリスが14ポイント差に接近、マクラーレン内の流れが変化

    バトンはまた、ピアストリのチームメイトであるランド・ノリスの勢いにも注目している。現在ノリスはドライバーズランキングで首位ピアストリに14ポイント差まで迫り、ここ数戦では予選でも決勝でも上回る場面が目立つ。

    「ここ2戦はノリスの方が非常にポジティブだ」とバトンは語る。「もちろん、シンガポールの接触は良くなかった。チームメイト同士でぶつかるのは避けたいことだ。でもオースティンでは自信に満ちていたし、最初のプラクティスからオスカーに0.3秒の差をつけて、それを週末ずっと維持していた」

    「2人はまったく違う方向に進んでいる。今は自信がランドの側にあり、ネガティブな空気がオスカーにある。誰にでも起こり得ることだし、人間だから仕方ない。このスポーツは本当に精神的に厳しい」と締めくくった。