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  • ニュルブルクリンクがF1復帰を否定 「民間企業には財政的に実現不可能」

    ニュルブルクリンクがF1復帰を否定 「民間企業には財政的に実現不可能」

    ニュルブルクリンクの関係者は、象徴的なこのサーキットが現在の財務モデルではF1レースを開催できないことを確認し、ドイツGP復活の望みは再び打ち砕かれた。

    モータースポーツの伝統とメルセデスの存在により、F1と深い関わりを持つドイツだが、当面はF1カレンダーの傍観者であり続けることになりそうだ。

    サーキットが最後にF1レースを開催したのは、パンデミックの影響を受けた2020年シーズンで、アイフェルグランプリが開催され、ルイス・ハミルトンが優勝した。
    それ以来、F1はドイツに戻っていないが、同国はF1にとって歴史的に重要な国である。

    2028年からローテーション制に移行するというベルギーグランプリの発表により、スパ・フランコルシャンと交代でドイツ・グランプリが開催される可能性についての憶測が浮上した。
    しかし、ニュルブルクリンクの関係者は、その候補から明確に除外されている。

    財政的な制約により開催は不可能
    ニュルブルクリンクのスポークスマンであるアレクサンダー・ゲルハルトは、F1レースの開催にあたり、歴史あるサーキットが直面する財政的な課題について概説した。

    同氏は、外部からの財政的支援を受けない民間企業にとって、財政的な負担は乗り越えられないものであると強調した。

    「これらの理由により、この計画は民間企業である当社にとって実現不可能だ」とゲルハルトはSky Sports Germanyに語った。

    「1年以上前の最後の話し合い以降、シリーズの主催者側との話し合いは一切ない」

    F1レースの開催には多額の費用がかかる。プロモーターはF1に多額の開催料を支払う必要がある。

    他の国の政府支援イベントとは異なり、ドイツのサーキットにはそのような補助金がなく、チケット販売が主な収入源となっている。

    ゲルハルトの発言は、国家支援のないF1イベント開催の経済的不安定性を浮き彫りにしている。

    スパ・フランコルシャンはワロン政府から補助金を受け取っているが、ベルギーグランプリの主催者は、長期的にはローテーション開催の方がより妥協点を見出し、リスクの少ない取り組みであると考えている。

    ドイツグランプリ

    ホッケンハイムの復活の可能性
    ニュルブルクリンクが候補から外れたことで、注目は過去にニュルブルクリンクとドイツグランプリを共催していたホッケンハイムに集まっている。

    10年前に財政難に直面したこのサーキットは、Emodromグループの経営により、現在大幅な再開発が進められている。

    Emodromの最高経営責任者(CEO)であるティム・ブラウアーは、ホッケンハイムがF1を再び呼び戻す能力について、慎重ながらも楽観的な見方を示している。

    「我々はホッケンハイムリンクを一流のレースサーキットとしてさらに発展させるため、4年以上前から水面下で活動しており、現在、未来志向のプロジェクトを実現させたいと強く思っている」と、同氏はヴェルト紙に語った。

    「もちろん、F1についても考えていますが、そのような検討には細心の注意を払っている」

    「財務的に無謀なことはしないが、F1をドイツに呼び戻す方法を見つけようとしている」

    ホッケンハイム

    カレンダー上のスペースを巡る厳しい競争
    ホッケンハイムがF1レース開催に必要な資金を確保できたとしても、厳しい競争に直面することになる。

    F1のカレンダーはすでに24レースが上限に達しており、アフリカやタイなどの新たな市場からの関心も高まっている。

    また、低額の開催料を提示する既存の開催地もローテーション開催の協定を模索しており、ドイツが再びスケジュールに加わる見通しはさらに複雑になっている。

    ドイツがこれらの課題を克服し、F1に復帰できるかどうかはまだわからないが、今のところ、ドイツ不在により、このスポーツのヨーロッパの中心地に目立った空白が生じている。

  • F1 角田裕毅、ホンダ NSX GT3 Evoでノルドシュライフェでデモ走行

    F1 角田裕毅、ホンダ NSX GT3 Evoでノルドシュライフェでデモ走行

    角田裕毅が、2023年2023年9月9日にニュルブルクリンクで開催されるプレミアショーイベントにホンダ NSX GT3 Evoを駆って参加することを所属チームのスクーデリア・アルファタウリが発表した。

    角田裕毅は、ダニエル・リカルドやセバスチャン・ベッテルなど、F1ショーランで実施する豪華なラインアップに加わり、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェをドライブする最年少ドライバーとなる。

    「ニュルブルクリンクで走るのは初めてなので、9月のイベントをとても楽しみにしています。ホンダ NSX GT3 Evoは素晴らしいクルマで、最高レベルのGT3レースで勝利を収めた実績のあるクルマです」と角田裕毅はコメント。

    「ノルドシュライフェは伝説的なサーキットで、グランツーリスモのゲームでも体験したことがありますが、とても楽しんでいます」

    2020年、角田裕毅はレッドブルジュニアチームとホンダジュニアの一員として、FIAフォーミュラ2選手権でセンセーショナルな3位入賞を果たした。この年、角田はスーパーライセンスに必要なポイントを獲得し、F1での初シート獲得につながった。 裕毅は4歳のとき、父親と一緒に日本の中井カート・サーキットでカートレースを見始めた。

    歴史あるノルドシュライフェは1927年にオープンし、73のコーナー、急な上り坂、1周300メートルの下り坂があり、今日まで数え切れないほどの勝利とモータースポーツの大興奮の舞台であり続けている。このサーキットのハイライトのひとつはカラッチョラ・カルーセルで、荒れたコンクリートスラブが続く急カーブでは、各ドライバーが汗を流すことになる。レッドブル・フォーミュラ・ニュルブルクリンクでは、約3万人のモータースポーツ・ファンが、感動的なF1ショー・ランや、目を見張るようなショーのハイライトを期待することができる。さらに、観客はニュルブルクリンク耐久シリーズの12時間レースを間近で体験することができる。

  • ニュルブルクリンク、2019年のF1カレンダー復帰を目指す

    ニュルブルクリンク、2019年のF1カレンダー復帰を目指す

    ニュルブルクリンクは、2019年にF1世界選手権のカレンダーに復帰することを積極的に模索している。

    ニュルブルクリンクは、1951年に20.832kmの北コース“ノルドシュライフェ”でF1ドイツGPを初開催。1984年以降は新設された5.1kmのGPコースでF1を開催してきた。

    1984年から2007年までヨーロッパGPとして開催された時期には、アラン・プロスト、ミハエル・シューマッハ、ジャック・ヴィルヌーヴ、ジョニー・ハーバート、フェルナンド・アロンソといったドライバーが勝利を収めている。

    2007年以降、ニュルブルクリンクはホッケンハイムと交互にドイツGPを開催していたが、財政問題によって2015年と2017年に開催することができず、カレンダーからドイツGPは消えた。

    最近、ニュルブルクリンクは所有者が変更となった。現在、サーキットのCEOを務めるマルコ・マークフォートは、2019年にニュルブルクリンクをF1に復活させることが目標のひとつだと語る。

    「我々は2019年にニュルブルクリンクがF1に復帰させることを本当に高く評価している」とマルコ・マークフォートは Autosport にコメント。

    「それは有意義な経済環境を考慮に入れることで初めて可能となる。我々はF1のオーナーであるリバティメディアと会話したことを認めることができる」

    リバティメディアは、今後F1カレンダーを拡大したいと考えており、コマーシャル責任者のショーン・ブラッチズは潜在的な会場から約40件の関心が寄せられていると明らかにしている。

    候補地にはオランダ、デンマーク、アメリカが挙げられており、アメリカではマイアミとニューヨークでのレース開催の可能性が噂されている。

    だが、リバティメディアの代表でF1のCEOを務めるチェイス・キャリーは、F1の将来にとってドイツは重要だと語る。

    「ドイツは、西ヨーロッパで最大かつ最も繁栄している国である、素晴らしいF1の歴史がある。我々のコンストラクターズチャンピオンはドイツ人だ」とチェイス・キャリーは Die Welt にコメント。

    「我々はすでにドイツにあるものを土台にしてきたいと考えている。ドイツでのイベントは明らかに重要な部分だ。我々はそれをどこでどのようにして実現するかを見極める必要がある」

  • ポルシェ 911 GT2 RS、ニュルブルクリンクの最速タイムを更新

    ポルシェ 911 GT2 RS、ニュルブルクリンクの最速タイムを更新

    ポルシェ 911 GT2 RSが、9月20日にニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(全長20.6 km)におけるラップタイムで6分47秒3を達成し、公道走行が可能なスポーツカーの新記録を打ち立てた。ポルシェ自らの予想も超える驚くべきこの記録は公証人の立会いの下で達成された。

    ポルシェのモータースポーツおよびGTカー担当副社長であるフランク=シュテッフェン・バリサー博士は「GT2 RSの開発プロセスを開始した時点では、7分5秒のラップタイムを目標に設定していました」とコメント。

    「これを17秒7も短縮できたのは、見事なチームパフォーマンスを示した開発エンジニア、メカニック、そしてドライバーの功績です。GT2 RSが最もパワフルなだけでなく歴代最速の911であることを公にしました」

    ポルシェ 911 GT2RSが、このようなラップタイムを記録したのは1度限りではない。ラース・ケルン(ドイツ)とニック・タンディ(イギリス)は公道走行が可能なスポーツカーの以前の記録(6分52秒01)を最初のトライで打ち破り、その後5回、6分50秒を切るタイムで走った。

    ポルシェのGTモデルライン・ディレクター、アンドレアス・プロイニンガーは「GT2 RSが達成した新記録は、この車の卓越した性能を示しただけでなく、全てのラップにおける一貫したパフォーマンスを証明しました。2台のマシンと2人のドライバーによってこれが達成されたことを特に誇らしく思います。GT2 RSがこの記録を何度でも再現できることを明確に示しているからです」と語った。

    ポルシェ ワークスドライバーのニック・タンディは、テキサス州オースティンの6時間レースから直接ニュルブルクリンクに到着し、ル・マン・プロトタイプのポルシェ919ハイブリッドから、印象的なミシュラン・パイロット・カップ2タイヤを装着した515kW(700PS)の911 GT2 RSに乗り換えた。

    最終的に新記録のタイムを打ち立てたのは、レースに熱い思いを抱くポルシェのテストドライバー、ラース・ケルンだった。ケルンは、カレラ カップ オーストラリアと並行して定期的にニュルブルクリンクのVLN耐久選手権に出場しており、ノルドシュライフェを熟知している。アタックラップは午後7時11分に理想的な路面条件の中でスタートし、6分47秒3の記録を達成した。慣例に従い記録走行のタイムは全長20.6kmのコースで計測されている。平均速度は184.11km/hだった。

    最速で最もパワフルな公道走行可能な911は、6月末にイギリスで開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでワールドプレミアを祝った。この高性能スポーツカーの心臓部は515kW(700PS)の6気筒水平対向ツインターボエンジン。燃料満タン時の車両重量は1,470kg、0-100km/h加速タイムは2.8秒をマークし、最高速度は340km/hに達する。ニュー911 GT2 RSは、モータースポーツ同様のドライブテクノロジーによって、先代の3.6リッターモデルを59kW(80PS)上回る最高出力を備え、750N・m(50N・m増)の最大トルクを発生する。

    911 GT2 RSが6分47秒3でポルシェ911の歴代最速タイムをマーク

  • ホンダ 新型シビック タイプRがニュルのFFモデル最速ラップタイムを更新

    ホンダ 新型シビック タイプRがニュルのFFモデル最速ラップタイムを更新

    ホンダは、ドイツのニュルブルクリンク北コースで、新型「シビック タイプR」の最終的な性能評価のための走行テストを行い、FFモデルで最速となる、7分43秒80のラップタイムを記録した。

    今回の走行テストは量産前の最終開発車両で行われ、先代のシビック タイプRが記録したタイムを7秒近く更新し、モデルチェンジによりシビック タイプRの運動性能がさらに向上したことを示している。

    新型シビック タイプRは、先代モデルに対して「2.0L VTEC TURBO エンジン」の進化(最高出力320馬力、最大トルク400N・m)や6速マニュアルトランスミッションのローレシオ化によって加速性能を向上。加えて、新プラットフォームの採用によるねじり剛性の大幅向上(プラス38%※4)やボディーの軽量化(マイナス16kg)、マルチリンク式リアサスペンションの採用によるステアリングの応答性やコーナリング性能がさらに向上を遂げており、これらにより運動性能が大幅に上がっている。

    また、新型シビック タイプRは、サーキットでの走行性能だけではなく、一般公道でのグランドツアラー性能も大幅に進化しており、新たに設定したコンフォートモードを含む、3つのドライビングモードによって、市街地からサーキットまで、より幅広い走行シーンにマッチしたダイナミック性能を提供する。

    生産は、ホンダオブザユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミテッド<Honda of the U.K. Manufacturing Ltd.>で行われ、2017年夏より欧州と日本・北米を含む世界各国で販売される予定。

  • トヨタ:ニュルブルクリンク QFレース 予選/決勝レポート

    トヨタ:ニュルブルクリンク QFレース 予選/決勝レポート

    4月22日、23日、ニュルブルクリンク24時間レースのための「Qualifying Race(QFレース)」が開催された。QFレースとはニュル24時間への参加資格や上位クラスのシードチームを決める6時間のレースだが、24時間レース直前の実戦、テスト、調整を行なうチームが多く、今回の参戦の目的もVLN参戦と変わらず、ニュル24時間に向けた様々なトライやデータ取り、そして実戦経験で人の動きや改善点を洗い出す「クルマ」と「人」の実戦テストである。

    VLNでは順調に見えたがその裏では細かいトラブルも発生していたため、改善を積み重ねながら、さらにアップデートを行ない、QFレースに臨んだ。

    今回のドライバーは井口卓人、松井孝允、蒲生尚弥選手の3名。エントリーリストにはVLNには参戦していなかった、スバルWRX STIの記載もあり、LEXUS RCと同じSP 3Tクラスの24時間レースの顔ぶれが揃った格好だ。

    また、SP3クラスにはTOYOTA GAZOO Racing Team Thailandから2台のCollora ALTISが参戦。2台のうち124号車にはTOYOTA GAZOO Racingドライバーの木下隆之選手がエントリーしており、「タイのチームは純粋にレースを楽しんでいて、ドライバーも全力疾走しているところに、自分自身がレースを始めた頃の気持ちを思い出しました。チームの中で刺激し合いながら24時間を走りたいと思います」と語っていた。

    4月22日、午前中の練習走行はニュル特有の霧雨でウエットでのセッティングをトライ。その後雨は止み、18時40分から行なわれた予選1回目はドライ路面で実施。決勝グリッドを狙ったフルアタックは行わず、あくまでも実戦テストとして臨み、途中で空力のセットアップ変更なども行ないながらの走行となったが9分14秒219を記録した。

    翌23日9時から行なわれた予選2回目も同じスタンスでセッティングのトライを行ないながらの走行を行ない、結果は総合46位、SP 3Tクラス2位。

    SP3TのクラストップはスバルWRX STIの9分7秒096だったが、昨年と比べるとその差は確実に縮まっている。RCでは初ドライブとなった井口卓人選手は「VLN1で松井・蒲生選手がセットアップを進めてくれたおかげで、走り始めから気持ち良く走れました」とマシンの進化を語った。

    23日12時から行なわれた6時間の決勝レース。クラス2位からスタートした井口選手は順調にラップを重ね、6周目に1位のスバルWRX STIがピットインしたタイミングでクラストップへ浮上。8周目にピットインし2位となるものの、13周目に再びトップへと返り咲く。15周目の2回目のピットインのタイミングでは、稼いだマージンによりトップのままピットアウト。

    その後もトラブルなく順調に走行。予定周回でのルーティンのピットイン以外はピットに入る事もなく周回を重ね6時間を走り切り、総合23位、そしてVLN1、VLN2に続きに続きSP3Tクラス優勝を獲得。

    しかし、クラス優勝より6時間を着実に走り抜き、周回を重ねたことで多くのトライやデータが得ることができたことのほうが重要だった。また、クルマのみならずエンジニア、メカニックにも変化が見受けられ、前回よりも「判断しなければいけない時の動き」や「各々のコミュニケーション」、「1つ1つの作業」などにも改善が見られ、チーム力もアップしていた。ただ、順調に見えたマシンだったが、足周りの不具合や、ドライバーからはもう少し立ち上がりの時のパワーが欲しいと言う声も聞かれた。不具合は今回のレースで大きな問題にはならなかったが、ニュル24時間では致命傷になる可能性があることを踏まえ、24時間本戦まで残された時間は短いが、ハードを見直して対策を実施。パワートレインに関しても「やるべき事は最後までやる」とRCの強みを更に引き出し、ドライバーが更に安心して走れるように、最後の最後までアップデートを行う。

    VLN、QFレース共に好成績を残したことからチームはいい雰囲気なので満足しがちだが、“もっといいクルマづくり”のための実戦テストであり、今回のQFレースで得られたこと、ドライバーからのフィードバック、各自の改善を反映し、更に乗りやすいクルマに仕上げニュル24時間へと挑む。

    井口卓人
    国内テスト以来の走行でしたが、走り始めから気持ち良く走ることができ、燃費とLAPのバランスは24時間でも有利に働くことも確認できました。しかし、ややアンダー傾向でフロントタイヤに負担をかけるハンドリングや立ち上がり加速など、新たな課題もありました。それ以外は大きなトラブルもなく順調すぎて怖い所もありますが、ニュル24時間は何が起きるか解りません。今まで以上にエンジニアとメカニックとコミュニケーションを密にして、チーム全体で“心を一つ”にして挑みたいと思います。

    平田チーフメカニック(トヨタ自動車社員)
    チーム、マシン共に想定通りの内容でした。これまで一生懸命やってきたことがタイムや燃費、順位と言う数値で表れたのは嬉しいしモチベーションにも繋がっています。メカニックには決勝中にルーティン作業以外をピットロードで行なうなどプレッシャーを掛けて鍛えました。このプロジェクトを率いた成瀬さんも「とにかく物を見ろ」と言っていましたが、例えばひとつの部品も改善を意識しながら作業にあたれば、改善すべき点が見え、作業性の向上などにつながります。更なる作業の精度アップとより自主的に動けるようにしたいです。ただ、マシンは足回りに少し課題を残してしまったので、24時間レースのグリッドにつく瞬間まで改善を行い、ドライバーが安心して快適に乗れるクルマに仕上げます。

    茶谷車両エンジニア(トヨタ自動車社員)
    “走る”ことで我々が目指す方向に着実に進んでいます。今回も細かいトラブルも含め様々な課題を視つけ、レース中でも仕様変更を行っていました。 しかし、今までの課題も走り続けてきたからこそ視つけることができ、車両だけでなくチームの動きも改善が進んできました。 その結果が今回のタイム、順位に表れており、チームに自信と勢いが増し私も本当にうれしいです。 細かいトラブルも24時間では致命的になる可能性もあります。今回得られた自信・勢いを車輌とチームの課題に向け対策をすると共にRCの強みを引き延ばすために最後の最後までアップデートも行ないます。

  • トヨタ:ニュルブルクリンク VLN1 予選/決勝レポート

    トヨタ:ニュルブルクリンク VLN1 予選/決勝レポート

    トヨタが2007年からスタートした「ニュルブルクリンクへの挑戦」も、今年で11年目となった。

    「もっといいクルマ作り」の軸を支える重要な活動の1つであり、この10年で様々な変化が生まれた。中古のアルテッツァでの参戦から、LEXUS LFA、トヨタ86、そしてクロスオーバートヨタ C-HRにより参戦が行なわれた。

    特にC-HRはTNGAの進化・熟成なども担っており、「極限でのテスト」がスポーツカーに限らず浸透し始めている証拠にもなった。この10年の経験や知見は、確実に市販モデルにフィードバックされているのである。

    新たな1年目としてスタートとなる2017年のニュルブルクリンクへの挑戦は、「人とクルマを鍛える」原点を見つめなおし、「人を鍛える」面でも、エンジニアのリーダーに今年初めて参加する若手の茶谷を起用したほか、チーフメカニックは2007年からニュルへの挑戦に関わってきた平田が担当。メカニックは5名で、昨年無念のリタイヤ経験したメンバーで構成、2年目の成長への期待はもちろん、リベンジも掛かっている。

    マシンは過去2年参戦しているLEXUS RCとなるが、その経験や反省を活かして大幅な改良を実施。初年度は“あえて”市販車のアイテムを採用してきた部分が多かったが、今年のマシンはパワートレイン、ドライブトレイン、フットワーク、軽量化、空力などに将来のスポーツカー開発のための技術蓄積を行なうためのスペシャルアイテムを投入するなど、これまで以上にエンジニアリングにも力が入っており、エンジニアの人づくりにも大きく貢献している。そういう意味では、LEXUS RCによるニュルブルクリンク挑戦「3年目の集大成」と言えるマシンと言ってもいい。とは言え、クルマづくりは全て順調だったわけではない。2016年末に行なわれた火入れ、シェイクダウン、国内テストでは様々なトラブルが発生。エンジニア・メカニックの力で解決すべき多くの課題は毎回数多く見つかった。それらを1つ1つ確実に修正・調整を行ない、国内最終テストでは2016年仕様よりも6秒速いタイムを記録。3名のドライバーからも「温度も安定」、「乗りやすい」とポジティブな意見が数多く聞かれた。

    国内テストを終えたマシンは海を渡り、ドイツ・ニュルブルクリンクへ。3月25日に行なわれたニュルブルクリンク耐久シリーズ第1戦(VLN1※)へ参戦した。

    ここでのミッションはニュル24時間に向けた様々なトライやデータ取り、そして実戦経験で人の動きや改善点を洗い出すこと。つまり、「クルマ」と「人」の実戦テストである。今回のドライバーは松井孝允/蒲生尚弥選手の2名での参戦。

    ※VLNはニュルブルクリンクで年間11回開催されている耐久レースシリーズの事で、3-4月に開催されるVLN1/VLN2には、ニュル24時間に向けたテスト/調整を兼ねて参戦を行なうチームも多く、TOYOTA GAZOO Racing も毎年エントリーを行なっている。

    前日の練習走行は、クルマの状況やコースの状況を見ながらセットアップに専念。空力やサスペンション、トランスミッション、燃料マップなどを、ニュルのコースの特性に合わせて様々なセットアップをトライ。2名のドライバーの評価を反映しながらクルマを仕上げていった。

    迎えた3月25日の8時半、快晴の天気の中でスタートした予選もタイムアタックが目的ではなく、前日同様にセットアップに専念。セットアップを変更する度にクルマは良い方向に仕上がっていたようで、ドライバーからは「マシンは速い上に安定して乗りやすい」と言う高い評価も。結果は8分56秒073と9分台を切るRC最速タイムを記録、更にSP3Tクラストップも獲得。クルマの仕上がりが結果になって現れてきた。

    12時から行なわれた4時間の決勝レースは松井→蒲生→松井→蒲生の順番で走行。トラブルもあった国内テストとは打って変わり、ルーティン以外にピットインをする状況も発生することなく順調に周回を重ねる。その結果、スタートから1回もトップを譲ることなく4時間を走り切り、クラス優勝を獲得。しかし、大事なのはこの順位ではなく、順調に周回を重ねたことで、ニュル24時間に向けた多くのセットアップや様々なデータの収集ができたことが大きい。

    マシンの仕上がりに満足する一方で、メカニックにはいくつか反省があり、コミュニケーション不足や作業後の報告、共有の漏れ、レース現場での焦りや時間の無さによる確認ミスなども見られた。しかし、チーフメカニックの平田の指摘の前に、メカニック自身も課題としてシッカリと認識しているようで、次回に向けて確実に改善が行っていくはずである。

    このプロジェクトはレースに勝つ事が目的ではないものの、LEXUS RCの参戦するSP3Tクラスは強豪揃いの激戦区の1つであることから、VLN1で得られた知見やドライバーからのフィードバック、そして各々の反省を踏まえ、短い期間の中で更に乗りやすいクルマに改善と対策を実施。ニュル24時間に向けて更なるステップアップを行なう。

    松井孝允
    今年のVLN1は最初からクルマの限界で走ることができたので、ニュル24時間に向けてのいいスタートが切れました。国内テストでは、ニュルのコースを想定したセットに仕上げたつもりでしたが、実際にニュルを走ると準備が足りなかったように感じます。しかし、今回は数多くのメニューをこなすことができたので、乗りやすいクルマに仕上げることができました。去年悔しい想いをしましたが、今年はクルマの仕上がりを考えると、結果もシッカリついてくると信じています。

    茶谷チーフエンジニア(トヨタ自動車社員)
    練習走行から大きなトラブルなくレースでは優勝できましたが、それよりもニュルブルクリンクで車両としても、チームとしてもいろいろ試せた事が大きいです。長時間での車両評価、私のレース経験が共に初だったので常に緊張していましたが、これまでのチームの頑張り、成果が今回の結果で現れたと思います。しかし、我々の目標は今回のレースでのテスト結果をニュルブルクリンク24時間レースにつなげること、メンバーが得られた技術を市販車につなげる事。それを忘れてはいけません。今回のレースでは自分が任された作業でのミスがありましたがチームに助けられました。このミスもしっかり次に繋げたいです。

    平田チーフメカニック(トヨタ自動車社員)
    予選からのセット変更も実施する度にクルマもよくなっていますし、結果もよかったのでメカニックたちのモチベーションにも繋がっていると思います。彼らは2年目でクルマの整備や準備がシッカリできていますし、困った時に手助けもできるのですが、作業時の合図や各々のコミュニケーションが不足していることや、自分がすべきことを考えて自主的に動けていない事がまだまだ多いです。2年目のメンバーですが、成長して欲しい部分はまだまだあります。

  • ロシアの資産家ヴィクトル・ハリトーニン、ニュルブルクリンクの買収を完了

    ロシアの資産家ヴィクトル・ハリトーニン、ニュルブルクリンクの買収を完了

    ロシアの資産家ヴィクトル・ハリトーニンが、ニュルブルクリンクの正式なオーナーとなった。

    2014年、自動車会社カプリコーンのロベルティーノ・ワイルドがニュルブルクリンクを買収する予定だったが、財政難で支払いができなかった。そして、製薬企業ファームスタンダードの共同オーナーであるヴィクトル・ハリトーニンが買収に合意したと報じられた。

    当時のフォーブスによると、ヴィクトル・ハリトーニンは、総資産額は10億ドル(約1140億円)を超える世界第1342位の富豪だと伝えられている。

    今回、フォーブス・ロシアは、ヴィクトル・ハリトーニンが株式を80%から99%まで引き上げたと報道。新たな取引額は3800万ユーロだとしている。残りの1%はGetSpeedが保有している。

    ヴィクトル・ハリトーニンは、サーキットのために合計で7700万ユーロを支払ったとされている。

    ニュルブルクリンクが財政面とオーナーシップのトラブルに陥ったことで、昨年はF1ドイツGPがカレンダーから外れたが、2017年の開催も疑われている。

    バーニー・エクレストンは、ニュルブルクリンクの買収目前だと述べていたが、当時のオーナーはさらに“100〜200万ユーロ”の別のオファーを選んだ。

    そして、先月、バーニー・エクレストンは2017年も「レースがないのは確実だと言えると思う」と述べていた。

    2015年にF1ドイツGPを開催しなかったことについてヴィクトル・ハリトーニンは「彼らが財政的な問題についてオーガーナイザーと同意に至らなかったので我々自身が拒否した」と説明した。

    だが、フォーブル・ロシアはヴィクトル・ハリトーニンがバーニー・エクレストンとの交渉を再開すると報じている。

  • ニュルブルクリンク、現状では2017年のF1ドイツGP開催は困難

    ニュルブルクリンク、現状では2017年のF1ドイツGP開催は困難

    ニュルブルクリンクは、現状では2017年にF1を開催できるかどうか不透明な状態であることを認めた。

    本来、今年のF1ドイツGPを開催する予定だったニュルブルクリンクだが、経営破綻による財政難によって今年の開催を断念していた。

    F1ドイツGPは、ニュルブルクリンクとホッケンハイムが隔年開催しており、2016年には開催契約を結んでいるホッケンハイムが暫定F1カレンダーに名前を連ねている。

    2017年にはまたニュルブルクリンクにF1ドイツGP開催の順番が回ってくるが、ニュルブルクリンクではいまだに経営破綻後の所有権問題が片付いておらず、財政的にも厳しい状況が続いている。

    そのため、ニュルブルクリンクはがそれまでに状態を改善し、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが求める開催権料の支払いが可能となるという保証はない。

    現在、ニュルブルクリンクの運営に当たっているカプリコーン社のカルシュテン・シューマッハは「現時点では、誰もが2017年にはニュルブルクリンクにF1が戻ってくるかどうかということを考えている」と SID通信 にコメント。

    「基本的にはドイツでF1レースを開催することは可能だと考えている。だが、現在置かれているような状況のもとでは無理だろう」

    カルシュテン・シューマッハは、その責任はF1にもあると主張している。

    「現在のドライバーたちは、昔のドライバーとは比較にならない」とカルシュテン・シューマッハと考えており、F1が人気を取り戻すためには、現在のF1カーやレースも“再びもっと見栄えのするもの”にする必要があると主張する。

    「ミハエル・シューマッハがいた頃と比較すれば、全体的な状況は大きく変わってしまってきている。もしサーキットに9万人の観客が訪れてくれるならば、エクレストン氏が要求している金額を支払うことだってそれほど難しくはないだろうがね」

  • ニュルブルクリンク、F1ドイツGP開催にむけて交渉を継続

    ニュルブルクリンク、F1ドイツGP開催にむけて交渉を継続

    ニュルブルクリンクは、予定通りに2015年のドイツGPを開催できるようにバーニー・エクレストンとの交渉を続けている。

    サーキットの財政難や所有者のトラブルを受け、バーニー・エクレストンは、今年のレースはホッケンハイムで開催するか、レースを中止にするかのどちらかだと発言している。

    しかし、ニュルブルクリンクの広報担当ピエトロ・ヌヴォローニは「21日(水)にエクレストン氏とニュルブルクリンクの代表者の間で話し合いが行われたことは確かです」と SID通信 に述べ、重要な進展があればメディアに伝えるとしている。