タグ: トヨタ

  • WRC | トヨタ 第7戦 ラリー・ポルトガル 初日レポート

    WRC | トヨタ 第7戦 ラリー・ポルトガル 初日レポート

    2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリー・ポルトガルの競技初日となるデイ1が5月31日(金)に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合2位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(ヤリスWRC 5号車)が総合3位につけ、ヤリスWRCがトップ3を占めた。

    昨晩、古都コインブラで行なわれたセレモニアルスタートで開幕したラリー・ポルトガルは、サービスパークが置かれるマトジニョスの南側エリア、アルガニルの周辺で3本のグラベルステージを各2回走行。1日の最後にはロウサダのラリークロスサーキットで1本のスーパーSSを走り、計7本94.50kmのステージが行なわれた。アルガニル周辺のステージは2001年大会以来の走行となり、マニュファクチャラーチームの全ドライバーにとって、初めて走るステージだった。アルガニルの上空には朝から青空が広がり、ステージコンディションはドライ。そのため、道の表面は「ルーズグラベル」に覆われて滑りやすくなり、出走順が早い選手に不利な走行条件となった。

    しかし、出走順が2番手と前方だったタナックはSS1で、ドライバー選手権の上位を争うライバル達よりも10秒以上速い2番手タイムを記録。SS2と3では連続でベストタイムをマークし、首位に立った。午後に入り路面コンディションが悪化しても安定したタイムで走り続け、首位の座を堅持。総合2位のラトバラに17.3秒差をつけ、首位でデイ1を締めくくった。

    ラトバラは、SS2で2番手タイムを刻み総合3位に。SS3では3番手タイムで、首位タナックに続く総合2位に順位を上げた。その後ラトバラは順位を守り、総合2位でデイ2を走り切った。また、ミークは午前中のステージでじわじわと順位を上げ、SS3で総合3位に浮上。SS5でひとつポジションを落とすも、SS6で挽回し、ラトバラと5.5秒差の総合3位で1日を終え、ヤリスWRCのトップ3独占に貢献した。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    我々チームにとって素晴らしい1日でしたが、決して簡単だった訳ではありません。むしろ、予想よりも厳しい1日だったと思います。コンディションは過酷で、多くの選手がトラブルに見舞われました。それでも、ここまで上手く行っています。クルマのパフォーマンスは高く、ドライバーは自信を持って走り、この難しいコンディションにとても上手く対応しています。しかしまだ先は長く、明日は長いステージが控えているので、皆にとって非常に困難な1日になるでしょう。確かに我々は好位置につけていますが、ライバルとの差はあまり大きくないので、この戦いに勝つためにはトップの座を守り続けなければなりません。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    大変厳しい1日でした。とても暑く、ステージは非常に難しいコンディションでしたが、1日を通してクリーンな走りができたと思います。クルマのフィーリングは素晴らしく、自信を持てたので、攻めの走りができました。明日からのステージを有利な出走順で走りたいと思っていたのですが、その目標は達成できました。そういう意味では、今日はすべて上手く行ったので喜ぶべきでしょう。チームとしても非常に良いポジションにつけていますが、ラリーはほんの一部が終わったに過ぎず、ゴールはまだ先です。明日のステージは、レッキで走った時点でもかなり荒れていたので、きっとタフな1日になるでしょう。集中力を高めて臨まなければなりません。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    全体的には良い1日でした。クルマの調子はとても良く、楽しんでドライブできました。今朝は自分の運転に満足することができ、午後もスピードは十分にありました。ただし、ポルトガル北部のラリーでは今まで体験したことがないくらい気温が高かったこともあり、タイヤの摩耗に悩まされました。きっと、自分のアグレッシブなドライビングスタイルも摩耗に影響したと思います。明日はもう少し楽に摩耗をコントロールできるように、今晩対策を考えるつもりです。現在のこの良い順位を、何とか守らなければなりません。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    チームにとって素晴らしい1日になりましたが、今日は気温が非常に高く苦労しました。午前中はインターコムに問題が生じ、あるSSでコ・ドライバーのセブが読み上げるペースノートの情報が聞こえなくなってしまいました。しかし、セブは手で指示をしてくれたので、それに従って走りました。午後も小さな問題が生じましたが、それでも総合3位という結果には満足しています。すぐ後方には速いライバルが迫っていますが、今晩のサービスでクルマのコンディションを整え、明日も全力で戦いに臨みます。

    ラリー・ポルトガル デイ1の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 1h03m26.7s
    2 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +17.3s
    3 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +22.8s
    4 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +24.2s
    5 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +25.8s
    6 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +1m15.7s
    7 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタWRC) +1m22.1s
    8 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +1m23.7s
    9 オーレ・クリスチャン・ヴェイビー/ヨナス・アンダーソン (フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +3m45.2s
    10 ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー (シュコダ ファビア R5) +3m49.3s

    明日のステージ情報
    競技2日目となる6月1日(土)のデイ2は、サービスパークの東北に広がるカブレイラ山脈で3本のステージを各2回走行します。そのうち、SS10とその再送ステージであるSS13「アマランテ」は、全長37.60kmと今大会最長のステージです。6本のSSの合計距離は160.70km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は622.86kmとなります。

    注目のステージ
    SS10/13 アマランテ 全長37.60km

    ミーカ・アンティラ(ヤリスWRC 10号車 コ・ドライバー)
    アマランテは非常に難易度が高いステージです。5つのパートに分かれていて、グラベルと短い舗装路を交互に走ります。選手にも、クルマにも、タイヤにも厳しいステージですが、挑戦し甲斐があり私は気に入っています。暑い中、連続するステージの最後でこのような長いSSを走行するのは、本当に大変です。

  • WEC | トヨタ、トーマス・ローランをテスト兼リザーブドライバーに起用

    WEC | トヨタ、トーマス・ローランをテスト兼リザーブドライバーに起用

    TOYOTA GAZOO Racingは、2019-2020年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)におけるテスト兼リザーブドライバーとして、トーマス・ローランが加わることを発表した。

    21歳のトーマス・ローランは、まだ10代だった2017年にル・マン24時間レースの2位表彰台に上るなど、耐久レースの世界において既に若き期待のドライバーとしてその名を知られている。そして彼は同年12月にバーレーンで行われたルーキーテストで初めてTS050 HYBRIDをドライブし、その才能を印象づけた。

    トーマス・ローランはまた今シーズン、WECの最高峰LMP1クラスに初参戦し2018年のシルバーストン6時間レースで勝利を飾っており、現時点でドライバーズ選手権の3位につけている。

    トーマス・ローランは今季のWEC最終戦となる来月のル・マン24時間レースをもって現在のレベリオン・レーシングとの契約を終える。その後すぐにローランはTOYOTA GAZOO Racingのチームメンバーとして、来シーズンの世界タイトル防衛へ向けた準備のプレシーズンテストに加わることとなる。

    村田久武 (TOYOTA GAZOO Racing WECチーム 代表)
    トーマス・ローランが TOYOTA GAZOO Racing に加わってくれることを歓迎します。彼はとても速く、かつ堅実なドライバーです。彼の若さを考えると非常に印象的です。今までローランが示してきたパフォーマンスから見て、彼は今後も成長を続け、耐久レースにおける本当のスターになるであろうことを確信しています。チームの全員が彼のさらなる成長を楽しみにしています。

    トーマス・ローラン
    私のレーシングドライバーとしてのキャリアの中で、初めてのワークスチームであるTOYOTA GAZOO Racingの一員となれることを誇りに思います。この機会を与えてくれた全ての人に感謝します。まずは今所属しているチームでの最後となるル・マン24時間レースを全力で戦うことに集中したいと思っていますが、チャンピオンチームの一員としてTS050 HYBRIDを再びドライブするのが本当に楽しみです。

    トーマス・ローラン 経歴
    国籍:フランス
    生年月日:1998年4月5日 ラ・ロシュ・シュル・ヨン, フランス
    身長:180cm
    体重:70kg

    レースキャリア
    2013:
    フランスカート選手権KZ125ロングコース(セドリック・スポーツ):1位

    2014:
    フランスカート選手権KZ125ロングコース(セドリック・スポーツ):1位

    2015:
    フランスカート選手権KZ125ロングコース(セドリック・スポーツ):1位
    カート世界選手権KZ2(セドリック・スポーツ):1位
    2015-2016アジアン・ル・マン・シリーズ(DCレーシング):3位(3勝)

    2016:
    ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(YMR):LMP3クラス8位(1勝)
    ロード・トゥ・ル・マン(DCレーシング):LMP3クラス1位
    2016-2017アジアン・ル・マン・シリーズ(ジャッキー・チェン・DCレーシング):10位(1勝)

    2017:
    世界耐久選手権(ジャッキー・チェン・DCレーシング):LMP2クラス2位(3勝)
    ル・マン24時間レース(ジャッキー・チェン・DCレーシング):総合2位(LMP2クラス優勝)
    WECバーレーン・ルーキーテスト(TOYOTA GAZOO Racing)

    2017-2018:
    アジアン・ル・マン・シリーズ(ジャッキー・チェン・DCレーシング):1位(3勝)

    2018-2019:
    世界耐久選手権(レベリオン・レーシング)

    2018
    ル・マン24時間レース(レベリオン・レーシング):3位

  • WRC | トヨタ ラリー・ポルトガル&ラリー・イタリア プレビュー

    WRC | トヨタ ラリー・ポルトガル&ラリー・イタリア プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、5月30日(木)から6月2日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリー・ポルトガルと、6月13日(木)から16日(日)にかけて開催される第8戦ラリー・イタリア サルディニアの南ヨーロッパ グラベルラリー2連戦に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。

    2019年のWRCは、第5戦ラリー・アルゼンティーナ、第6戦ラリー・チリと、2戦連続で南米のグラベル(未舗装)ラリーが続いた。そして戦いの舞台は移り、ヨーロッパでの今シーズン最初のグラベルラリーとなるラリー・ポルトガルと、ラリー・イタリア サルディニアが、1週間のインターバルを置いて開催される。

    第7戦ラリー・ポルトガルは、昨年と変わらずポルトガル北部ポルトの近郊、マトジニョスのサービスパークを中心に行われる。テクニカルなセクションを含む中高速のステージが多く、道の表面は「ルーズグラベル」と呼ばれる、目の細かな砂利や砂に覆われている。そのため、出走順が早い選手は滑りやすいルーズグラベルが多い状態の路面を走らなければならず、タイヤのグリップが十分に得られない。また、土質が軟らかい路面も多いため、ステージを2回目に走行する際は下から硬い石が現れ、深い轍(わだち)も刻まれる。

    ラリーはサービスパーク南側の古都コインブラでのセレモニアルスタートで木曜日に開幕。金曜日から競技が始まり、2001年の大会以来久々に、アルガニルの周辺でSSが行なわれる。3本のステージを日中のサービスを挟むことなく各2回走行し、1日の終わりにはロウサダのラリークロスサーキットでスーパーSSが行なわれる。土曜日は多くの選手にとって馴染みのあるエリアで、3本のステージを各2回走行。その中には、カブレイラ山脈の風光明媚なステージも含まれる。最終日の日曜日は5本のステージを走行。そのうちSS17/20ファフェは、大勢の観客が集まるビッグジャンプで有名な、ラリー・ポルトガルの名物ステージ。全20本のSSの合計距離は306.97km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1,433.15kmとなる。

    続く第8戦ラリー・イタリア サルディニアは、地中海に浮かぶイタリアのサルディニア島北部、アルゲーロにサービスパークが置かれる。ラリー全体の構成は昨年と非常に似ており、島北部のグラベルロードを走行する。全体的に道幅の狭い中高速ステージが中心で、路面の多くは目が細かい砂に覆われている。しかし、多くのクルマが走ると表面の砂が掃け、下から硬質な路面や石が現れる。また、同じステージを2回目に走行する際には、深い轍ができるステージもある。道の両側には木々が迫り、大きな石や岩もあるため精度の高いドライビングが求められる。さらに、天候次第では気温がかなり上昇することも多く、クルマにとって非常に厳しいラリーだといえる。

    ラリーは木曜日の晩、アルゲーロ近郊のモトクロスサーキットでスーパーSSが行われ、戦いの火蓋が切られる。金曜日はサービスパークの東北エリアで4本のステージを各2回走行。土曜日は東側で3本のステージを各2回走る。そのうち、SS11/12モンテ・レルノは「ミッキージャンプ」というニックネームで呼ばれる大きなジャンプが有名な、人気ステージ。最終日となる日曜日は、アルゲーロの北側にある美しい海岸地帯で2本のステージを各2回走行。全19本のSSの合計距離は310.52km、リエゾンも含めた総走行距離は1,383.64kmとなる。

    1週間のインターバルを置いて開催されたラリー・アルゼンティーナとラリー・チリと同様、ラリー・ポルトガルとラリー・イタリア サルディニアも「リンクドラリー」と定義され、ワークスチームの選手は、ポルトガルの最終SSを走り終えたクルマでサルディニアを戦わなくてはならない。シャシー、エンジン、トランスミッション(スペアも含む)は、ポルトガルで使ったものをサルディニアで再使用するため、2戦を考えたマネージメントが求められる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    スムーズな路面のチリで良い結果を得ましたが、次の2戦、特に第8戦サルディニアは荒れた路面での戦いとなります。その時々のコンディションによっても違いますが、通常ポルトガルの路面はそれほど悪くなく、むしろハイスピードで良い状態で走れることの方が多いラリーです。金曜日はアルガニルの周辺でステージが行なわれますが、あの辺りは私が優勝した2001年を最後に使われていなかったので、ドライバーにとっては初めて走るステージとなります。ラリーのオーガナイザーはいろいろなタイプの道を使えるので、選手たちは挑み甲斐があります。我々は、荒れた路面でのクルマの性能改善に一生懸命取り組んできました。そして、数日前にポルトガル北部で充実した内容のテストを実施し、来たるべきイベントに向けて良い準備ができました。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    次の2戦はどちらも好きなラリーですし、自分にとって特別な意味を持つイベントです。ポルトガルは初めて出場したWRCイベントであり、サルディニアは初めてポディウムに上がり、初めて優勝を果たしたラリーでもあります。いずれも非常に高速なステージが含まれますが、それだけでなく、昨年我々が体験したようなとても荒れたステージもあります。チームは一生懸命仕事に取り組んできたので、準備は万端だと信じています。チリでの優勝は非常に重要な意味を持ち、タイトル争いの最前線に戻ることができました。次の2戦で多くのポイントを獲得するため、高い集中力を維持して戦いに臨みます。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    ポルトガルのステージはいつも、アルゼンチンの砂が多い道を思い出させます。とはいえ、路面はアルゼンチンほど荒れていません。今年は金曜日に、1980~90年代に人気のあったアルガニルのエリアを走行します。あの辺りは根石が埋まっているような道が多く、タイヤに厳しいのが特徴です。一方、サルディニアの道はベースとなる部分が硬く、道幅は狭く、両脇に転がる多くの石を避けて走らなければなりません。先週末のテストはとても上手く行き、荒れたコンディションでクルマはさらに進化したと思います。我々には強くて速いクルマがありますので、これからの2戦がとても楽しみですし、自信もあります。久々に表彰台に復帰できることを期待しています。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    ラリー・ポルトガルをとても楽しみにしています。良く知っているイベントですし、2016年には優勝し、その後も2年連続でラリーをリードするなど、常に強さを示してきました。一方、サルディニアはここ数年はあまり出場していませんでしたが、昔からそれなりに知っているラリーです。今季、ここ数戦は、フラストレーションが溜まるイベントが続きました。表彰台に立てるだけの速さはありましたので、その速さを良い結果に繋げることに集中しなければなりません。今週月曜日に行なったテストは良い内容でした。少しでもクルマを良くしようと力を尽くしてきたので、それがこれからの数戦で結実することを願っています。

  • スーパーフォーミュラ | トヨタ 第2戦 オートポリス 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | トヨタ 第2戦 オートポリス 決勝レポート

    スーパーフォーミュラの第2戦が5月18日(土)、19日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催された。第2戦は、土曜日に予定されていた予選が悪天候で順延され、日曜日朝の予選も赤旗3回の大荒れとなったが、決勝はドライで行われ、16番手スタートの関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が圧巻の走りを見せて今季初優勝を飾った。また、11番手スタートの大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)も粘りの走りで3位に入り、2年ぶりの表彰台に立った。

    大荒れとなった開幕戦から約1か月。新生「SF19」でのスーパーフォーミュラ第2戦の舞台は、九州のマウンテンコース、オートポリス。九州地方のファンの皆様へ向けて、「SF19」の初披露となった。

    前戦、「SF19」での最初のレースはアクシデントやトラブルが続出し何度もセーフティカーが導入される荒れた展開となる中、新たなチームでの参戦となったニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)37号車が優勝。山下 健太(KONDO RACING)3号車が3位、そしてスーパーフォーミュラでの初レースとなった坪井 翔(JMS P. MU/CERUMO・INGING)39号車が5位でデビュー戦ポイント獲得を果たす活躍を見せた。

    オートポリスでは「SF19」での事前テスト走行が行われていないため、全チーム初走行でセッティングを決めなくてはならないなど未知の要素も多く、どのようなレースが展開されるのか、注目の一戦となった。

    予選
    好天だった前日までとはうってかわって、18日(土)は朝から強い風と雨に見舞われるあいにくの天候に。朝8時50分から1時間にわたって予定されていたフリー走行は2度にわたってスタートが順延され、わずか30分、それも2度にわたって赤旗が出され、最後は早めに終了するという消化不良のままに予選を迎えることとなってしまった。

    併催レースは雨の中で行われたものの、スーパーフォーミュラの予選が予定されていた午後3時頃には雨脚が更に強まり、走行は危険だと判断され、翌19日(日)への順延が決定された。

    19日(日)の朝方には一旦路面が乾きかけたかと思われたが、朝8時頃には再び降り始めた雨が強さを増し、午前8時45分、完全なウェットコンディションで40分間1セッションのベストタイムで全グリッドが決定される予選が開始された。

    セッション開始前から多くの車両がピットレーンに並びコースイン。しかし、タイヤを暖め、アタックに入り始めた6分過ぎにアルテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)ともう1台がほぼ同じタイミングでスピンしクラッシュ。赤旗中断となった。

    予定よりもチェッカー時間を5分遅らせ、残り18分でセッションは再開されたが、また5分ほどで今度は平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がコースオフを喫し再び赤旗。そこからの再開後もすぐにクラッシュ車両で3度目の赤旗が出され、そのままセッションは再開されずに予定の9時30分で予選は終了。多くの車両が満足にアタック出来ないままに予選を終えることとなってしまった。

    そんな中、最初のアタックでトップタイムを出していた国本 雄資(KONDO RACING)が2017年の第3戦富士以来自身2度目となるポールポジション。最初のアタックで国本を上回るタイムをマークするも赤旗後の計測としてタイムが抹消された坪井は、それでも2番手につけ、デビュー2戦目にして最前列グリッドを獲得した。

    2列目4番手に中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、6番手に石浦宏明(JMS P. MU/CERUMO・INGING)、7番手山下、8番手小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、10番手キャシディ、11番手大嶋というグリッドで決勝レースに臨むこととなった。

    決勝
    予選時まで降っていた雨は止み、併催レースを終えてスタート前のグリッドウォークが始まる頃には、ほぼ路面はドライコンディションに。全車スリックタイヤを装着し、気温19度、路面温度22度のコンディションで午後2時に54周で競われる決勝レースのスタートが切られた。

    予選で最前列を獲得した国本と坪井はソフトタイヤを選択し、スタートで1-2位をキープ。その後方では、ミディアムタイヤでスタートを切った6番手グリッドの石浦、7番手の山下、11番手の大嶋らが1周目を終えたところでピットへ向かい、タイヤをソフトへと交換。早くもタイヤ交換義務を消化した。

    しかし、その直後にスピン車両が発生し2周目にしてセーフティカーが導入。このタイミングで多くの車両がピットへ向かいタイヤを交換。ソフトタイヤでトップを走る国本、そして16番手と後方グリッドながらソフトタイヤでのスタートを選択し一気に順位を上げていた関口を含む3台のみがピットへ入らない選択をし、国本が首位、関口が2位、ピットインを終えた組では石浦が先頭での再スタートとなった。

    セーフティカーは7周で戻り、8周目から本格戦が再開。ソフトでスタートしたため、他の大半の車両とは異なりミディアムタイヤへと交換した坪井はこの再スタートで大きくポジションダウン。

    首位争いは、国本よりもペースで勝る関口が13周目の1コーナー進入で並びかけるとアウト側から豪快にパスし首位浮上。首位に立ったものの、タイヤ交換義務を果たさなくてはならない関口は、そのためのマージンを稼ぐべく、ファステストラップを塗り替えながら後続よりも1周あたり2秒ほども速いペースで周回を重ね、後続との差を広げていった。

    ピットを終えた組では、石浦が最上位につけていたが、中盤を過ぎるとタイヤの摩耗でペースが落ち、ライバルの先行を許すことに。2位の国本もじりじりと順位を落とすこととなってしまった。一方では大嶋が好ペースでの走行を続け、前車を次々にパスしポジションアップ。

    首位を快走する関口は、31周目を終えた時点でピット済みの最上位との差を40秒に。タイヤの摩耗を感じさせないハイペースで更に後続との差を広げていき、残り15周となった40周目終了時点で後続に45秒もの差をつけてピットイン。タイヤ交換と給油を行い、見事ライバルの遙か前でコースへ復帰した。

    51周目にピットインせず首位を走行していた車両がピットへ向かったため、関口は首位へと復帰。2位とは大きな差を保ったまま最後まで走り切った関口がトップでチェッカーを受け、今季初勝利を挙げました。関口の勝利は昨年の第6戦岡山大会以来、通算6勝目。

    大嶋も最後は2位の車両との差を詰めていったが3位でフィニッシュ。それでも2017年のオートポリス大会以来2年ぶりとなる3位表彰台を獲得した。

    開幕戦で表彰台を獲得した山下とキャシディは着実なレースで7位、8位に入り、共に連続ポイント獲得を果たした。

    関口雄飛 (ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 19号車)
    ソフトタイヤでスタートしたのでセーフティカーには入って欲しくなかったんですが、入ってしまいました。ただ、同じ作戦を採った3台のうちのトップにならないと絶対に優勝はないので、国本選手と仲は良いんですけど、プロとして徹底的に戦うという気持ちで攻めてパスしました。首位に立ってからはもちろん、ピットに入らなくちゃいけないので出来る限りギャップを広げることを目指して頑張りました。朝の予選で全く実力を出せないまま16番手と後方グリッドになってしまい落ち込みましたが、自分を信じて、絶対に諦めず優勝してやるという気持ちで戦ってきたので、実現できて嬉しいです。

    大嶋和也 (UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 8号車)
    復帰して3シーズン目ですが、去年までの2シーズンは苦しい思いをしてきたので、表彰台は素直に嬉しいです。今年から新しいエンジニアが入ってきてくれたこともあり、今回は持ち込みのクルマが今までに感じたことのないグリップで僕もびっくりするぐらい好調でした。なので今週は行けるかなと思っていたんですが、予選があんなことになってアタック出来ず、悔しい中盤からのスタートになってしまいました。決勝は作戦も当たってちょっとラッキーな部分もあったんですが、リスタートしたあとは自分の力でオーバーテイクしてこの位置まで来られたので、すごく満足していますし、チームに感謝しています。

  • WRC | トヨタ、オット・タナックがラリー・チリで今シーズン2勝目

    WRC | トヨタ、オット・タナックがラリー・チリで今シーズン2勝目

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第6戦 ラリー・チリの最終日デイ3が5月12日(日)に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が優勝。WRCラリー・チリの初代ウイナーとなった。デイ2で転倒により大きく遅れたクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は、順位を挽回して総合8位でフィニッシュしたが、競技終了後1分間のペナルティを課せられ総合10位となった。また、デイ2でドライブシャフトを破損してデイリタイアとなったラトバラは、ラリー2規定に基づいて再出走し、総合11位で完走した。

    競技最終日のデイ3は、コンセプシオンのサービスパークの東側および南側で、4本計58.38kmのSSが行われた。ステージは3日目も天気が良く青空が広がったが、早朝のステージでは霧が出て、路面も一部は濡れて非常に滑りやすい状態だった。

    首位タナックは30.3秒のリードを持ってデイ3をスタートしたが、後方で激しい総合2位争いが展開されていたため、最後まで高い集中力を保ちタイム差を維持しなければならなかった。そして、優勝に王手をかけて臨んだ最終のパワーステージでは、2番手タイムの選手に1.3秒差のベストタイムを記録。優勝を決めると共に、ボーナスの5ポイントを獲得し、タナックとヤルヴェオヤはドライバー/コ・ドライバー選手権において、首位と10ポイント差のランキング2位に浮上した。

    ラトバラとミークもパワーステージでは速さを示し、ラトバラが3番手タイムを、ミークが5番手タイムを記録し両者ともボーナスポイントを獲得。ミークは前日よりもふたつ順位を上げ、総合8位でフィニッシュした。しかしその後、デイ2のSS7で横転した際に割れたフロントウインドスクリーンを、SS8前のコントロールエリアで取り外したことが規定に抵触していたとされ、1分間のペナルティタイムを課せられ総合10位でラリーを終えた。なお、ラトバラは、デイ2よりもふたつ順位を上げ、総合11位でフィニッシュした。

    豊田 章男(チーム総代表)
    太平洋を挟んだ隣国チリにて、タナック/ヤルヴェオヤ組が今季2勝目を、そしてWRC2では勝田貴元選手が通算2勝目をあげてくれました。ファンの皆さま、応援ありがとうございました。前戦のアルゼンチンで、タナックとヤルヴェオヤの2人には、車両トラブルでチャンスを取り逃させてしまいました。今回、全ての道を思いっきり走りきり、最高の笑顔で表彰台に立つ2人の姿を見られたこと、チーム総代表として本当に嬉しく思います。タナック選手、ヤルヴェオヤ選手、おめでとう!ミーク選手とマーシャル選手は、途中、クルマを横転させてしまいボロボロの状態なっても、諦めずに走り続けてサービスに戻ってきてくれました。メカニック達も、そのクルマを一丸となって修理し、ミーク達を再び戦いの道に戻してくれました。マキネン代表とチームみんなの頑張りで獲得した貴重なポイントは必ずや、シーズン終盤での大きな財産になると思います。ラトバラ選手とアンティラ選手は、チームのために攻めた走りをしてくれた結果のアクシデントだったと思います。後半戦も、このまま攻めの気持ちを崩さずに走ってくれることを願います。ここからはヨーロッパのグラベル戦が続きます。6人のドライバー、コ・ドライバー達と3台のヤリスWRCが、ファンの皆さまにもっと嬉しいニュースをお届けできるようチームは、後半戦も心ひとつに頑張ってまいります。WRC2に出場していた勝田選手は、昨年のスウェーデン以来2度目の優勝でした。勝田選手、バリット選手、優勝おめでとう! WRCドライバーと共に走りながら、ドライビングのことやラリーの戦い方を貪欲に学んでいるからこその成長を、勝田選手は遂げてくれていると思います。「日本人ドライバーが日本車で世界の道を走る姿を見たい」という、私の、そして日本のファンの皆さまの夢が実現する日が一歩一歩近づいてきていると感じます。彼の成長と活躍に、これからも期待しています。TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team並びに勝田貴元、ダニエル・バリット組を、今後とも応援よろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    オットと我々チームにとって、本当に素晴らしい勝利です。週末を通して彼はミスをすることなく見事なドライビングを続けました。最も強いドライバーだったと思いますし、オットとヤリスWRCのコンビネーションはラリー・チリ最強でした。クリスとヤリ-マティは残念ながら昨日罠につかまってしまいましたが、このラリーでミスをしたのは彼らだけではありません。チリの路面はスムーズで流れのあるコーナーが続く良いステージでしたが、ドライバーにとっては攻略が難しく、誰もが苦労しました。木々や土壁、丘が多くあり、コーナーの先が見えにくかったので、新たにペースノートを作るのはきっと大変だったでしょう。それでも、多くのラリーファンが集まり、そして我々が優勝することができたので、とても素晴らしいラリーだったと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    WRCラリー・チリで最初のウイナーとなり、とても嬉しく思います。本当に難しいラリーで、絶対にミスをしないためには高い集中力が必要でした。今日は、ふたりのセバスチャンが背後から迫り、それほどタイム差が大きくなかったので、決して簡単ではありませんでした。最後まで攻め続けなくてはならず、パワーステージでは最大ポイントを獲得できました。ここ数戦は残念な結果が続き後退気味だったので、今回のように完璧な週末を過ごし、逆襲できたのは非常にポジティブなことです。高いモチベーションを保ち、攻め続けることは、特にチームにとって重要ですが、今回のような結果はその大きな助けとなります。再び戦える立場に戻ってこられたので、これからのラリーがとても楽しみです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    昨晩ミスをした後、最終日とパワーステージで一体何ができるのか、前向きに考える必要がありました。最初のステージは良いフィーリングで走れ2番手タイムでした。続く2本のステージはリラックスして走り、最後のパワーステージに向けてタイヤを温存しました。そして、パワーステージではとても良い走りができました。自分が走った後に路面がクリーンになり、乾いていったので、3番手タイムには満足しています。非常に大変なイベントではありましたが、重要なのはクルマが非常に速く、自分も良いペースで走れたことです。これから散らばっている断片をつなぎ合わせて行き、良い結果を狙っていきます。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    パワーステージでは自分より出走順が後方の選手のほうがクリーンな路面で走ることができたようですが、自分もベストを尽くしました。レッキ(コースの事前下見走行)とデイ1では苦戦し、デイ2では最初にミスをしてしまいました。それでも、最終的にはチームにポイントをもたらし、オットの優勝を目にできたのは喜ばしいことです。自分たちには全てのラリーで表彰台争いをできるスピードがあるので、今はとにかくミスのないクリーンなラリーを渇望しています。

    ラリー・チリ デイ3の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 3h15m53.8s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (シトロエン C3 WRC) +23.1s
    3 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +30.2s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m36.7s
    5 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +3m15.6s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +3m45.4s
    7 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +4m39.0s
    8 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +7m52.5s
    9 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +8m16.1s
    10 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +8m33.4s
    11 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +10m59.2s

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、5月30日(木)から6月2日(日)にかけて開催される、第7戦ラリー・ポルトガル。ラリーの中心となるサービスパークは、去年と変わらず北部の都市ポルトの近郊マトジニョスに置かれ、その周辺でグラベル(未舗装路)のステージが行なわれる。日曜日のクラシックステージは石や岩が多く、SSを1回目に走る時は路面が軟らかいため十分なグリップが得にくく、2回目に走る時は深い轍(わだち)が刻まれ、地中から大きな石が掘り出されるため、細心の注意を払って走る必要がある。

  • WRC | トヨタ:第6戦 ラリー・チリ 2日目レポート

    WRC | トヨタ:第6戦 ラリー・チリ 2日目レポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第6戦 ラリー・チリのデイ2が5月11日(土)に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位の座を守った。なお、デイ1で総合5位につけていたクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は転倒で総合10位に順位を落とし、総合3位につけていたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、ドライブシャフトを破損し残念ながらデイリタイアとなった。

    競技2日目のデイ2は、コンセプシオンのサービスパークを中心に、南側で6本、計121.16kmのSSが行われた。前日に続き朝から好天に恵まれまれたが、1日の最後のステージでは降雨があり、一部区間は深い霧に包まれた。

    デイ1で総合2位の選手に22.4秒差をつけてトップに立ったタナックは、午前中最後のSS9でベストタイムを記録。総合2位の選手との差を34.6秒に拡大した。午後のステージでもタナックは速さを維持し、SS11でベストタイムをマーク。最終のSS12では急な雨と霧でやや遅れたが、それでも総合2位の選手に30.3秒のリードを築いて首位の座を守った。

    デイ1で総合3位につけたラトバラは、1日を通して僅差のセカンドポジション争いを展開。総合2位の選手と12.2秒差でデイ1最後のSS12を迎えた。しかし、SS12で溝にあった石に左フロントタイヤを当ててしまい、その衝撃でドライブシャフトが破損。走行不能となりデイリタイアとなった。チームはサービスでラトバラ車を修復し、ラリー2規定に基づき明日の最終日デイ3に最出走する予定。

    総合5位でデイ2をスタートしたミークは、最初のステージで転倒。クルマの前部にダメージを負って遅れたが、何とかステージを走りきった。その後、フロントウインドスクリーンがない状態で2本のSSを走行したが、その両方で4番手タイムを記録するなど、ハンデを感じさせない力強い走りを披露した。日中の40分間のサービスでは、チームのメカニックがクルマを完璧に修理。ミークは午後のステージで上位のタイムを刻み、総合10位まで順位を挽回した。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ラリー・チリが誰にとっても非常に難しい1戦であることが証明されました。特に、今日は1日を通して様々なことが起きました。午後は霧と雨で路面コンディションが劇的に変わり、視界がとても悪そうでした。残念ながら、ヤリ-マティは非常に小さなミスでドライブシャフトにダメージを受けてしまいました。クリスも午前中にミスをしましたが、幸いにもクルマのダメージはそれほど深刻ではなく、チームは昼のサービスで素晴らしい仕事をして修復しました。オットは全てを上手くコントロールしているので、明日は彼の勝利に期待しています。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    今日はとても大変な1日となり、このような変わりやすい路面コンディションで状況をコントロールするのは非常に困難でした。実際、色々なことを目にしました。1日を通して良いリズムを保とうと努力しましたが、最後のステージは雨と霧とハードコンパウンドタイヤにより、特に難しく感じました。それでも問題なく1日を走り切り、明日に向けて十分な差をライバルに対して築くことができました。まずは最初の3本のステージに集中して臨み、その上で選手権争いの助けとなるであろうポイントを、最後のパワーステージで獲得できたら良いと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今朝はいろいろなことが起こりました。最初のステージでは、転倒で遅れたクリスの後をしばらく走らなければなりませんでした。しかし、その後妥当なタイムが与えられたので、それは問題ではありませんでした。3本目のステージで我々のタイヤは既にかなり摩耗していたのですが、それでも総合2位争いを続けることができました。午後はステージに自分のクルマのセットアップがあまり合っておらず、昨日のような良いフィーリングが得られませんでした。そして、最後のステージでは溝にあった石に当たり、クルマの左フロント部分とドライブシャフトを破損し走行できなくなりました。そこまではとても力強く戦えていたので本当に残念ですが、最後まで絶対に諦めません。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今朝最初のステージを走り始めてすぐ、右に曲がった直後に低速の長い左コーナーがあったのですが、私のペースノートが正確ではなく、コーナリングラインが膨らんで土手にぶつかってしまいました。速度は低かったのですが転倒してしまい、元の状態に戻るまでに大幅にタイムを失いました。運転に問題はなかったのですが、割れたフロントウインドウを外す必要があり、そのため風の音でペースノートの音声が聞きとりにくく、また風圧で上手く呼吸ができませんでした。それを考えるとタイムは悪くなかったと思います。午後は問題なく走り、今はチームに少しでもポイントをもたらすことが目標です。

    ラリー・チリ デイ2の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 2h41m05.5s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (シトロエン C3 WRC) +30.3s
    3 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +35.4s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m06.3s
    5 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +3m03.0s
    6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +3m13.3s
    7 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +3m43.4s
    8 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +6m21.5s
    9 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +6m55.4s
    10 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +7m21.9s
    13 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +10m31.5s

    明日のステージ情報
    競技3日目最終日となる5月12日(日)のデイ3は、サービスパークが置かれるコンセプシオンの東側および南側で4本のグラベルステージが行なわれる。そのうち、SS13の再走ステージとなるSS16「ビオビオ2」は、トップ5タイムを記録したドライバーおよびコ・ドライバーに対して、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4本のSSの合計距離は58.38km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は245.19kmとなる。

    注目のステージ:SS13/16 ビオビオ 全長12.52km
    セブ・マーシャル(ヤリスWRC 5号車 コ・ドライバー)
    今大会もっとも短いステージとなり、ビオビオ川側から山を上り、その後太平洋側へと下っていきます。ステージの序盤と終盤はシェイクダウンのコースにも似ていて、非常にツイスティでテクニカルです。中盤の山の頂上付近は道幅が広くなり、速度も上がるので、クルマをラインに乗せて走る楽しみが得られます。スタート付近は木々に囲まれていますが、頂上付近では素晴らしい眺望が開けます。

  • WRC | トヨタ:第6戦 ラリー・チリ 初日レポート

    WRC | トヨタ:第6戦 ラリー・チリ 初日レポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第6戦 ラリー・チリのデイ1が5月10日(金)に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合3位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合5位につけ、ヤリスWRCは全車がトップ5に入り順調に競技初日を走り終えた。

    WRC初開催となるラリー・チリの競技初日は、コンセプシオンのサービスパークを中心に6本、計125.27kmのSSが行われた。コンセプシオン周辺はしばらくはっきりしない天気が続いていたが、金曜日は朝から好天に恵まれた。しかしコンセプシオン南側の森林地帯に展開するグラベル(未舗装路)ステージは、夜露や朝霧の影響で一部が湿っており、泥状になった路面もあった。また、午前中は霧に包まれ視界が良くない区間もあるなど、全体的に難しいコンディションだった。

    デイ1を3番目の出走順でスタートしたタナックは、SS2でベストタイムを記録し首位に浮上。午後のSS4、SS5でもベストタイムを刻み、総合2位の選手との差を大きく広げた。1日の最後にコンセプシオン中心部の特設コースで行なわれたSS6では6番手タイムだったが、総合2位の選手に対し22.4秒差をつけ首位でデイ1を締めくくった。

    前戦ラリー・アルゼンティーナで終盤良い流れを掴んだラトバラは、SS1でミークと同タイムとなるベストタイムを記録。SS3で2番手タイムを刻み、SS4では3番手タイムで総合3位に順位を上げた。1日を通してラトバラは安定して速く、総合2位の選手と6.4秒差の総合3位で明日のデイ2に臨む。また、ミークは、SS1でラトバラとベストタイムを分け合い、SS6では3番手タイムを記録。総合4位の選手と17秒差の総合5位で1日を終えた。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ラリー・チリの初日は、全体的に素晴らしい1 日でした。クルマは本当に調子が良く、午前中のループステージが終わった後、午後に向けてセットアップを少し変えましたが、それは正解でした。特にオットはセットアップを大きく変更したのですが、彼は午後のステージで飛ぶように速く走り、とても良いフィーリングを感じているように見えました。明日に向けて全てが順調に進んでいると思います。明日のステージは今日よりも少し速く、路面のグリップも安定していると思うので、ドライバーはより楽しんで運転できるでしょう。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    午前中のようなコンディションのステージを、初めて走るのは非常に難しかったですが、午後はとても上手く走れました。日中のサービスでエンジニアがクルマにファインチューニングを施し、その結果良いフィーリングと自信を取り戻すことができました。彼らは素晴らしい仕事をしてくれました。現在、クルマはとても良い状態にあります。ラリー・チリのステージはかなり難しいのですが、少しでも理解することができれば、とても良いステージに感じられます。午後は、ペースノートが午前よりもかなり良くなり、楽しんで走れるようになりました。明日のステージは、全体的に今日よりも速度が高そうですが、それは我々のクルマにとって歓迎すべきことです。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    ラリー・チリの競技初日を満喫しました。朝1本目のSS1は良いスタートとなりましたが、SS2はとても難しく、道幅は広くてフィンランドに似ているのですが、まったくグリップが得られませんでした。しかし、SS3でリズムを取り戻し、フィーリングも良くなったので、午後は非常に好調でした。ただし、SS5の終盤スピンをしてしまい、自分に腹が立ちました。明日のステージは道幅が広く、流れるようなコーナーが続くのでとても楽しみです。今日の午後のスピードを、明日も再現できるように頑張ります。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    最初のステージでベストタイムを刻むなど、朝は良いスタートを切りました。しかし、その後の2本のSSでは良いリズムと自信をなかなか得られず、苦戦しました。今日のステージをレッキ(事前下見走行)した時は霧が出ていたので上手くレッキができず、道に対して他の選手ほど自信を持てなかったのが原因だと思います。しかし、午後は状況が好転し自信が増しました。まだ万全とは言いきれませんが、明日も攻め続けます。チームとしては1位、3 位、5位につけていますので、このラリーでのクルマのパフォーマンスはとても高いと思います。明日の朝は、今日よりも良いリズムで走れることを期待しています。

    ラリー・チリ デイ1の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 1h24m12.8s
    2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (シトロエン C3 WRC) +22.4s
    3 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +28.8s
    4 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +29.5s
    5 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +46.5s
    6 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +48.7s
    7 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m01.4s
    8 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2m08.1s
    8 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +2m09.1s
    10 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +2m18.3s

    明日のステージ情報
    競技2日目となる5月11日(土)のデイ2は、サービスパークが置かれるコンセプシオン南側の山岳エリアで、3本のグラベルステージを日中のサービスを挟んで各2回走行する。6本のSSの合計距離は121.16km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は399.96kmとなる。

    注目のステージ:SS7/10 リオ・リア 全長20.90km
    セブ・マーシャル(ヤリスWRC 5号車 コ・ドライバー)
    土曜日のループステージの最初に走行する「リオ・リア」は、とてもテクニカルなコースで、金曜日のロングステージに少し似ていますが、速度は高めです。3速および4速ギヤで走行する、流れるようなコーナーが続き、ドライバーにとってもコ・ドライバーにとってもリズミカルに走ることができる、とても素晴らしいステージです。川の流れに沿うようにして道が作られているので、そのような自然な流れが生まれるのです。

  • WRC | トヨタ:第6戦 ラリー・チリ シェイクダウンレポート

    WRC | トヨタ:第6戦 ラリー・チリ シェイクダウンレポート

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第6戦 ラリー・チリのシェイクダウンが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が2番手タイムを、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が3番手タイムを、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が6番手タイムを記録。明日から始まる森林ステージに向けて、クルマのセッティングおよび最終確認を行った。

    WRC初開催となるラリー・チリは、前戦ラリー・アルゼンティーナと同じく、南米大陸を舞台するグラベル(未舗装路)ラリー。しかし、コースの特徴はアルゼンチンと大きく異なり、ステージの大部分が森林地帯で行なわれる。路面は全体的にフラットで、クルマに大きなダメージを与えるような石はそれほど多くない。スピードが乗る中高速コーナーが続き、ドライバーにとっては比較的走りやすいコースだといえる。しかし、道幅が狭いところも多く、道の先が見えないクレスト(丘)やジャンプもあるため、正確なドライビングテクニックが求められる。

    WRCのマニュファクチャラーチームは、ヨーロッパ以外での走行テストが禁じられており、ラリー前にWRカーでチリの道を走る事はできない。そのため、初開催のラリーながら事前テストのチャンスはなく、チームにとってシェイクダウンは貴重なテストの機会となった。また、アルゼンチンを戦ったクルマを整備した上でチリでも走らせるため、各部が正常に機能しているかどうかの確認も、大切な作業だった。

    シェイクダウンは、サービスパークが置かれるチリ中南部の都市「コンセプシオン」の南側で行われ、ウェットコンディションとなった全長6.45kmのコースでタナックが2番手タイムを刻むなど、良い形で終了した。この後、コンセプシオン市街地の独立広場で夜7時よりセレモニアルスタートが行われ、ラリー・チリは華やかに開幕を迎える。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    シェイクダウンは、ドライバーにとって初めてチリの道を走るチャンスだったので、本当に重要でした。走り始めの路面は濡れていて非常にトリッキーでしたが、その後だんだんとドライになっていき、ドライバー全員が良いフィーリングを感じたようです。何も問題は起こらず、あらゆる路面コンディションで良いタイムがでました。万事順調だと思いますので、明日朝の競技スタートがとても楽しみです。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    走り始めから何も問題なく、とても良いシェイクダウンでした。天気は我々がレッキをした時と大きく違い、降雨によって路面は泥状となり、まるでラリーGB(グレートブリテン)のようでした。ゼロの状態から作ったペースノートで走る時は、完璧ではない部分もあるので大きなチャレンジですが、特に今回のような速いラリーではなおさらです。ステージに集中し、良いフィーリングを感じて走らなければなりません。今週末は、自信を持てるかどうかが戦いの鍵を握るでしょう。ラリーのスタートがとても楽しみですし、準備は万端だと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    シェイクダウンは泥が多くとても滑りやすい路面状態でしたが、最初の走行からクルマに良いフィーリングを感じることができました。走行を重ねてもそれは変わらず、走りを楽しめました。クルマのセッティングを大きく変える必要はなく、自分の中ではすべてがクリアになっています。レッキを行なった時はいくつかのステージで霧が立ちこめていたので、ペースノートを作るのはとても大変でした。このラリーの道は非常に難しく、明日の午前中のステージでは、誰がペースノートに自信を持って走っているのかがきっと明らかになるでしょう。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    森の中のシェイクダウンステージはウェットコンディションで、木材を運搬するための道路はまるでウェールズのようでした。泥に覆われた道での走行開始となりましたが、それでも楽しめましたし、良いリズムを感じました。走行の合間にいくつかセッティングを変更しましたが、シェイクダウンを通してヤリスWRCはとても走りやすかったです。これから路面が乾いていってくれたら嬉しいのですが、もしそうならなくとも走るのは楽しみです。まったく新しいラリーで、新たにペースノートを作るのはいつでも大きな挑戦です。ラリーが始まる前に、間違いがないかどうか再確認しなくてはならず、やるべき事は山ほどあります。

    ラリー・チリ シェイクダウンの結果
    1 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 4m46.4s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +1.0s
    3 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1.2s
    4 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2.6s
    5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +3.7s
    6 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +3.9s
    7 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (シトロエン C3 WRC) +4.0s
    8 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +4.5s
    9 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +5.4s
    10 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +5.5s

    明日のステージ情報
    競技初日となる5月10日(金)のデイ1は、サービスパークが置かれるコンセプシオンの南側エリアで5本の森林ステージを走行。1日の最後には、コンセプシオン中心部の特設コースで全長2.2kmのショートSSが行なわれる。6本のSSの合計距離は125.27km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は600.53kmとなるう。

    注目のステージ:SS2/4 エル・プマ 全長30.72km
    セブ・マーシャル(ヤリスWRC 5号車 コ・ドライバー)
    明朝2本目に走る「エル・プマ」は今大会最長のステージです。序盤は道幅が広く非常に高速で、多くのクレスト(丘)があり、ラリー・フィンランドのステージと良く似ています。その後、曲がり角を右に曲ると、ステージの特徴は大きく変わります。道幅は少し狭まり、とてもツイスティでテクニカルな道が現れます。中速のコーナーが連続し、内側に傾いているコーナーではクルマの向きを変えやすくなるので、流れに乗って走ることが可能です。

  • ブレンドン・ハートレー、トヨタ TS050ハイブリッドでシート合わせ

    ブレンドン・ハートレー、トヨタ TS050ハイブリッドでシート合わせ

    ブレンドン・ハートレーは、トヨタのLMP1マシン『TS050ハイブリッド』でシート合わせを行った。

    ブレンドン・ハートレーは、今季を最後にトヨタを離れるフェルナンド・アロンソの後任としてチームに加入し、 2019-2020年シーズンのFIA 世界耐久選手権(WEC)を戦うことが決定している。

    ニュージーランド人であるブレンドン・ハートレーは、2018年のF1参戦以前、ポルシェに在籍した2014-2017年の4年間にWECドライバーズチャンピオンを2回獲得、かつ2017年のル・マン24時間レースに勝利している。

    ブレンドン・ハートレーは、6月2日のル・マンテストデーに於いて、TS050 HYBRIDを初ドライブする予定となっている。

    TOYOTA GAZOO Racingは、ブレンドン・ハートレーがレーシングスーツとチームウエアを着用した画像を公開するとともに、TS050ハイブリッドでシート合わせを実施したことを明らかにした。

    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racingで走る機会を与えられてとても光栄です。ライバルとして戦っていた時には、非常にプロフェッショナルで、かつ活気のあるチームとして見ていました。私に関しては、昨年のF1を経験したことで、さらに強いドライバーになってWECに戻ることが出来ると思っています。早くチームに溶け込んでサーキットに向かいたいです。TS050 HYBRIDをドライブする日が待ちきれません。

    ブレンドン・ハートレー TOYOTA GAZOO RacingBrendon Hartley トヨタ・TS050 HYBRID

  • トヨタ 豊田章男社長、WECの2度目のチームチャンピオンを獲得を祝福

    トヨタ 豊田章男社長、WECの2度目のチームチャンピオンを獲得を祝福

    トヨタ自動車の豊田章男社長が2014年以来2度目となるWECのチームタイトルを決めたTOYOTA GAZOO Racingを祝福した。

    5月4日(土)ベルギーで2018-2019年スーパーシーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦スパ・フランコルシャン6時間レースの決勝が行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 8号車が勝利。この勝利によりTOYOTA GAZOO Racingは、最終戦ル・マン24時間レースを待たずに、2014年以来2度目となるWECのチームタイトルを決めた。

    豊田章男 (トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長)
    2014年以来、2度目となるWECのシーズン優勝を達成することが出来ました。
    ファンの皆さまからの応援に心より感謝いたします。

    昨年の富士戦以降も、豪雨の上海、荒れた路面のセブリング、そして今回のスパでは、起伏に富んだコースでの、しかも雪も混じる気象下でのレースと厳しい道での戦いが続きました。
    一つひとつを戦いを走り抜き、チャンピオンを獲得してくれた6人のドライバーとチームメンバー達を誇りに思うとともに、彼らに感謝の気持ちを伝えたいと思います。

    おめでとう。
    そして、ありがとう。

    来月にはシーズン最終戦となるル・マン24時間レースが再び、待っています。
    連覇は決して簡単なものではありません。
    今回のレースでは7号車にトラブルを発生させてしまいドライバー達に悔しい思いをさせてしまいました。
    ル・マンには、必ずや、ドライバー達が、安心して、気持ちよく乗り続けられるクルマにして臨みたいと思います。
    そして、マイク、可夢偉、ホセ、セブ、一貴、フェルナンド6人のドライバーとチームみんな、ファンの皆さまと最高のシーズンエンドを迎えられると信じています。

    引き続き、ご声援いただければと思います。
    よろしくお願いいたします。

    〈追伸〉
    ドライバーのみんな、昨日は誕生日メッセージをありがとう!
    1ヶ月早いチャンピオン決定の知らせが何よりの誕生日プレゼントになりました!
    また一緒に走れる日を楽しみにしています。

    モリゾウ

    関連:WEC | トヨタ、 8号車の勝利で2度目のチームタイトルを決める