タグ: ティモ・グロック

  • ティモ・グロック、イギリスGPを振り返る

    ティモ・グロック、イギリスGPを振り返る

    トヨタのドライバー ティモ・グロックが、先週末のイギリスGPを振り返った。

    イギリスGPの週末を終えて、どんな気持ちですか?
    「結果は予選12番手・決勝12位だったが、これはレース前週のテスト後に期待していたものではない。テストではかなり調子が良かっただけにね。予選ではトップ10入りを期待していたし、ヤルノが表彰台を獲得したマニクールでの力強いパフォーマンスを今回も続けられると思っていた。ところが我々は金曜日に時間を失ってしまった。私はクラッチの問題を抱え、2回目のフリー走行の時間をかなり失ってしまったんだ。その後は幾分遅れを取り戻していったけどね」

    レースはウェットになりましたが、あの状況はどのくらい難しかったですか?
    「本当に難しかった。良いスタートが切れて、1周目に9位に浮上したものの、クルマにはかなり燃料が入っていて重かったし、水しぶきのまっただ中にいたからね。第1スティントの間はタイヤを労ることに集中していた」

    雨が激しくなった際はどんな感じだったのでしょう?
    「自分自身にちょっと落胆した。というのも、雨が降り始めたら出来るだけ早くエクストリーム・ウェット・タイヤに交換すべきだと直感していたのに、その通りに行動できなかったからね。2〜3周くらい、どんな感じか様子を見たかったため自分から無線でタイヤ交換を打診しなかったんだ。それに我々が持っていた情報によれば、雨は短時間しか降らないことになっていた。残念なことに、そうしているうちにスタンダード・ウェット・タイヤがあまりにも冷えてしまい、グリップを失ってしまった。このためドライビングが非常に難しくなり大きくタイムを失ったが、これにはかなりフラストレーションを感じたね。自分の最初の直感が正しかったわけだから」

    次戦に目を向けてみましょう。ドイツGPはあなたにとってどのくらい重要ですか?
    「誰もが母国GPでは良い結果を手にしたいと思っているはずだし、これまでのところ、私はホッケンハイムでは嬉しい成果を手にできている。2006年のGP2では優勝と3位だったから、次戦のドイツGPではTF108でポイント圏内を走り、良いレースが出来ればと思っている」

    モントリオールでの4位入賞により母国での評価が高まりましたか?
    「あの結果がかなり大きな助けになった。ちょっと予想外ではあったものの、あれは良い結果だったし、その後チームはフランスGPでも力強いパフォーマンスを発揮できたからね。今シーズン中にあと何度かトップ5入りを果たせたらチームと私自身にとって素晴らしいことになるだろうし、ホッケンハイムはそういった流れを作る手始めとして良い舞台になるはずだ」

    現在ドイツ人ドライバーが5人いますが、その中で最高のドライバーの座を賭けた激しい戦いがあるのでしょうか?
    「いや、私はそんな風には考えていない。なぜなら、最終的に私は最高の結果を目指しているわけで、自分が最高のドイツ人ドライバーかどうかというのは何も意味を持たないからね。多くのドライバーと同じく、私の野望は全体のベストになることだ。そしてそれが実現すれば、当然ながら最高のドイツ人ドライバーにもなれるわけだからね!それが私の目指している目標だが、ただし、1年目はとにかく出来る限り経験を積まなければならない。近道なんてどこにもないし、走れるようになる前に、まずは歩き方を身につける必要があるからね」

    あなたはホッケンハイムの近くで育ったのですか?
    「45分程離れたオーデンヴァルト郡周辺で育った。最初にホッケンハイムに行ったのは1996年にDTMのレースを見たときだった。あの場所は好きだよ。F3とGP2で2度良いレースをしている」

    改修前の高速コースだった元々のホッケンハイムを走ったことはありますか?
    「シングルシーターに乗って1年目のフォーミュラBMWでレースしたことがあるけど、あれはとても楽しかった。参加したクルマはどれも同じスピードだったから、とにかく大きな集団が一つになってバトルしたんだ。とてもエキサイティングだった」

    かつてのコースと比較して、新しいコースはいかがですか?
    「全く特徴が異なるコースになった。かつてのホッケンハイムのようなコースが、新しくコンピューターで設計されたサーキットに改修されるのは残念に思うこともあるけど、改修を担当した面々はとても良い仕事をしたと思う。今分析してみれば、既に新コースは幾つか良いレースの舞台になっているし、そしてそれこそが重要なことだからね」

  • ティモ・グロック(イギリスGPプレビュー)

    ティモ・グロック(イギリスGPプレビュー)

    ティモ・グロックが、イギリスGPへの意気込みを語った。

    ティモ・グロック
    「シルバーストンは面白いサーキットだし、2006年のGP2ではいくつか良いレースを行っているので、イギリスGPを楽しみにしている。私が気に入っているのは、最初のコーナー“Copse”だ。なぜなら6速ギアで走るほとんど平坦なコーナーなので、とても面白いんだ。そして、続いて“Becketts”が来る。私は周回の終わりでは、遅いコーナーより速いコーナーが好きなんだけれど、一般的に言ってこのコースはその両方がうまく組み合わさっている。」

    「天候は、シルバーストンではいつも問題だよ。 5月に短期でシルバーストンに来たのだけれど、毎日雨が降っていたんだ!このレースの週末の間に気紛れな天候状態にあたってしまったら、次の1時間くらいには何が起きるか分からないから、油断がならないね。しかしながら、この天候を考慮に入れたとしても、イギリスはレースをするには面白い場所だし、私は行くたびに楽しんでいるよ。フランスでは、ヤルノが表彰台を獲得したのでチームにとって素晴らしい週末だったけれど、残念ながら、私はポイントを逃したので、シルバーストンでは上を目指したい。」

  • ティモ・グロック、「更にポイントを追加したい」

    ティモ・グロック、「更にポイントを追加したい」

    カナダGPで、念願のトヨタでの初ポイントを獲得したティモ・グロック。フランスGPでも更なるポイントの追加に意欲を見せた。

    ティモ・グロック
    私にとって、マニクールは特別なコースではない。いいコースだし、チャレンジングではあるが、決してお気に入りというわけではないんだ。

    カナダを4位でフィニッシュできたのは、素晴らしいことだったよ。特に、チームの皆が今年行ってきたハードな作業が報われたからね。我々が良い結果を獲得できる可能性があったのはわかっていたけれど、それにはすべてが良い方向に進まなければならなかった。そして、カナダでそれは起こったんだ。以前に良い結果に手が届きそうだった時は、状況が悪かった。そして、やっとチームのために、自分にとって最初のポイントを獲得した。

    今は、近い将来、更にポイントを追加したいと思っている。我々の車は、マニクールで十分競争力があると思っている。バルセロナでのテストは順調だったから、我々の準備は整っている。オベ・アンダーソンの事故のために、現在チームがかなりショックを受けているのを知っているから、彼らに良い結果をもたらすことができるといい。個人的にはオベと一緒に仕事をしたことはないんだけれど、彼に関してはたくさんの話を聞いている。だから、彼が亡くなったことは本当に悲しいニュースだったよ。

  • ティモ・グロック、カナダGPでの4位を振り返る

    ティモ・グロック、カナダGPでの4位を振り返る

    ティモ・グロックは、カナダGPで4位入賞。トヨタ加入後初となるポイントを獲得した。

    カナダGPではF1で自己最高の結果を手にしたわけですが、どんな気持ちですか?
    「とてもうれしい。こうした結果を手にするために、私を担当するスタッフみんなが一生懸命仕事をしてきたわけだからね。この2週間程、彼らは非の打ち所のない仕事をしてくれたし、それに私のメカニックたち全員が一生懸命仕事をしてくれた。だから彼らのために、そしてケルンにいるみんなのために、4位でフィニッシュしてポイントを獲れた瞬間は素晴らしかったよ。ファクトリーにはかなり頻繁に足を運んでいるし、彼らがどれほど仕事に打ち込んでいるのかもこの目で見ているからね」

    トヨタに来て初めてのポイント獲得ですよね。ほっとしましたか?
    「ゴールラインを通過したときはとにかく最高の瞬間だった。どこかの段階で全ての物事が上手く行って結果が出るはずだと、私には分かっていた。私を担当するスタッフはずっと素晴らしい仕事を続けていたし、これまでのレースでもかなりの速さを発揮できていたからね。モナコの週末は本当に期待はずれだったけど、でも今回は全てが完璧に進んだ。今シーズンはここまで何度かポイントが獲れそうなレースがあった。例えばオーストラリアやバーレーンとかね。でもその時は結果に繋がらなかった。だから今回5ポイント獲れたことには本当に満足している」

    モントリオールでは今回だけではなく過去にも好結果を出していますが、このコースが特にお気に入りなのでしょうか?
    「カナダではいつもいい結果を残しているが、でもそれはこのコースが特に好きだからとかそういう理由ではない。F1にデビューした2004年にポイントを獲得し、その1年後のチャンプカーでは2位、そして今回の4位と、カナダでは自分にとって最高の結果を何度か残しているが、でもこれはたまたまそうなっただけのことだ。もっと気に入っているコースや、もっと自分に合っていると感じているコースはいくつかあるのに、とにかくカナダでのレースで好結果が続くのは確かにちょっと普通じゃないけどね」

    グランプリで初めてトップを走った時はどんな気持ちでしたか?
    「ピットボードのP1のサインを見た瞬間はもちろん特別だったけど、でも自分もピットインすることはわかっていたからね。1位走行は良かったけど、でもそれほど大きな意味があるわけじゃなかった。F1での私の究極の目標はピットボードのP1のサインをもっと頻繁に目にできるようになることだが、その段階に到達するにはまだやるべき仕事があることは分かっている。我々は現在の自分たちの位置を分かっているし、今回の4位は我々にとって良い結果だった」

    今シーズン初ポイントを手にしたわけですが、フランスGPでは更にポイントを重ねられそうでしょうか?
    「マニクールで再びポイントを獲れないという理由は何もない。私の最初の目標は予選第3セッションに進むことだ。過去数レースでは本当にギリギリの所まで行っておきながら、あと少しの所で第3セッション進出を逃している。もし第3セッションに進めれば、ポイントを狙って戦えるだろう。ただし再び4位を手にするのはかなり難しいはずだけどね。残りのシーズンの目標は常時トップ8でフィニッシュすることだ」

    今回のコース状況を考えると、キツいレースだったのでは?
    「レースはかなりキツかったね。今まで走った中でも一番厳しいレースの一つだった。コース状況が悪くとてもドライブしづらかったし、約20周でグリップが全くなくなり、そのせいで非常に厳しい状況になってしまったんだ。一つのミスも犯さないよう完全に集中しなければならなかった。そうしないとすぐに走行ラインを外して、クラッシュしそうだったからね。私は100パーセント集中していたが、残念なことにレース終盤のターン2で一度小さなミスを犯してしまった」

    あの時は何が起こったのですか?
    「縁石に乗り上げ、クルマが外側に振られたため、大回りしてしまったんだ。順位を失わないよう走行ラインに戻らなければならなかったが、残念なことにそのせいでヤルノが5位をマッサに明け渡してしまった。彼にとっては残念だったが、でもあれはレースにつきもののアクシデントだった。彼には謝ったし、全てが丸く収まっているよ。私たち二人の関係は良好だし、それに重要なのは二人がチームのために何ポイントも稼いだということだからね」

    レース序盤、あなたはヤルノのすぐ近くを走っていましたが、あのときはかなりギリギリの戦いだったのですか?
    「私は1コーナーで3つ順位を落とし、その後、レース序盤はヤルノのすぐ後ろを走っていた。私の方が彼より少し速かったが、あのコース状況では追い越すのはほぼ不可能だった。もう少しで彼を追い越せそうになったが、そのせいで私はリアタイヤを痛めてしまい、そのためピットストップまで待つことになった。自分の方が搭載燃料が多いのは分かっていたからね」

    モントリオールではしばしばブレーキが不安要素になるわけですが、今回のレースでもそうだったのですか?
    「いや、ブレーキに関しては何も問題はなかった。モントリオールでブレーキ冷却が課題になることは事前に分かっていたから、我々はそれに備え、そしてそれが功を奏したというわけだ。ブレーキは安定していたが、あのコース状況だったから、いずれにせよクルマの挙動が安定せず、ドライビングには注意が必要だった」

  • ティモ・グロック(カナダGPプレビュー)

    ティモ・グロック(カナダGPプレビュー)

    いまだポイントを獲得していないティモ・グロックだが、カナダはグロックにとって相性の良いサーキットでもある。カナダGPでトヨタでの初ポイントを獲得できるか。

    ティモ・グロック
    「私は、カナダにおいて7位でフィニッシュした、2004年の、私にとっての最初のグランプリを決して忘れないだろう。それは貴重な体験だったし、デビューで2ポイント獲得したことを非常に誇りに思っている。また、2005年にチャンプ・カーで同じコースを走り、2位でレースを終えた。事実上、私はもう少しでレースに勝つところだったが、それでもこの2位はそのシーズンで最も良い結果だった。つまり今までのところ、モントリオールは私にとってすばらしいコースで、良い記録を持っているから、更に別の良い結果を生み出せるだろうと思っている。

    「確実に、我々はポイントを獲得できる車を持っている。サーキットとしては、モントリオールはシケインがすべてで、高速から大きくスピードを落とすときに、強いブレーキを多用するので、かなりブレーキに負担がかかることになる。しかし、我々はこの件に関して準備しているので、何か問題が起きるとは予想していない。モナコで、我々はポイントを獲得するチャンスがあったのに思うようにはいかなかったから、私にとってモナコは非常に残念なものになってしまった。しかし、我々は、今はモナコのことは忘れて、次のレースで競争していくことに焦点をあわせなくてはならない。」

  • ティモ・グロック、「モナコは初ポイントにぴったりな場所」

    ティモ・グロック、「モナコは初ポイントにぴったりな場所」

    いまだポイントを獲得できずにいるティモ・グロック。伝統のモナコで初ポイントを狙う。

    ティモ・グロック
    「これが自分にとって最初のモナコグランプリになるので、本当に楽しみにしている。モナコは多くのドライバーがレースをしたがっている、とても多くの歴史と感動がある有名なレースだよ。私はすべてのファンの目の前で、そのような伝説的な雰囲気の中でグリッドに並ぶことが待ちきれないし、それは本当に特別だろうね。」

    「コースは既に知っていて、個人的に好きなコースだから、どんなことが想定されるかは正確に分かる。ガードレールがあまりに近くにあるから
    どんなミスをおこす余地もないし、週末全体を通して本当に集中しなければならない。私はまだ望んでいる結果を出していないが、モナコは私がチームのために最初のポイントを獲得するにはぴったりの場所だよ。」

    「モナコではいつものことだが、追い越すのがほとんど不可能だから予選が鍵になってくるだろう。私は、今年の予選で何回か強いパフォーマンスを出せているから、今回はレースでポイントを争うために少しでも良いグリッドを獲得することが目標だ。」

  • ティモ・グロック、トルコGPを振り返る

    ティモ・グロック、トルコGPを振り返る

    トルコGPでは、後方での戦いを余儀なくされたトヨタのティモ・グロック。トルコGPの予選と決勝を振り返りつつ、モナコGPへの豊富を語った。

    トルコGPでは15番手からスタートし13位でフィニッシュとなりました。ですが、実際には見た目以上にクルマのパフォーマンスのレベルは高かったと感じているのでは?
    「結果が示す以上のポテンシャルが我々にあったのは間違いない。金曜日には自分のクルマ用にいいセットアップが見つかっていたし、予選では最後のセッションまで進んでかなりいいグリッドを手に入れられるだろうと楽観的に考えていた。だが実際の状況は私にとって都合がいい形にはならなかった。その後はどうやってもポイント獲得は非常に困難な状況だった」

    予選第2セッションでは何が起こったのですか?
    「残念なことに、1セット目のタイヤでアタックした際、些細なミスを犯してしまい、いいラップタイムを記録できなかった。次に、2セット目のタイヤで走った際は、クルマのフィーリングがとても良く、アタックもうまく決まった。この時点で既に最初のアタッックの1分26秒6をコンマ3秒上回っていた。ところがターン8の後、ターン9に続く直線で右フロントホールのドライブペグが破損してしまい、私はスピードを落とさなければならなかった。あの問題が起こらなければトップ10圏内のグリッドを獲得できたと思うし、第2セッションではもしかしたら5番手か6番手になれたかもしれない」

    予選で15番手となったことがレースにどんな連鎖反応を及ぼしたのでしょう?
    「ああなってしまうと、燃料を多めに積んで長めのスティントにし、順位を上げるために戦略を上手く利用できるかどうかを試す以外に選択肢はない。レースではスタートで出遅れてしまったのが痛かった。それに、中嶋一貴とジャンカルロ・フィジケラのアクシデントを避けなければならなかったしね。第1スティントではルーベンス・バリチェロの後ろになり、自分の方がペースが速かったものの、ホンダのクルマを追い越すことはできなかった。レース全体を通してそういった流れになり、またリタイヤが少なかったこともあって13位が自分にできる最善の結果だった」

    ヘイキ・コバライネンのマクラーレンとのバトルはいかがでしたか?
    「楽しんだよ。彼のクルマの方が速かったが、同じ周回で順位争いをしていたわけだし、決して諦めるつもりはなかった。彼が一度私を追い抜いた時は、私がまた抜き返したんだ。GP2時代のイスタンブールでルイス・ハミルトンと戦った時にちょっと似ていたね。彼のために手加減するつもりなんてまったくなかったよ!」

    トルコは予想より気温が低かったですね。このことが何らかの問題になったでしょうか?
    「実際のところ、何も問題はなかった。以前のF1の場合、トルコを訪れるのは8月でとても暑かったが、今回は5月だからそれよりも涼しかった。ただし、用意されたレース用のタイヤは相変わらずハードとミディアムだった。これはターン8で右前輪に非常に大きな負荷がかかるためだと思う。このため、あまり柔らかいコンパウンドを使うことができないのだろう。(柔らかめの)オプションタイヤにはグレイニング(めくれ摩耗)やグリップ不足の問題が生じ、誰もが苦しんでいたね」

    クルマのボトミングを避けながらターン8を速く走り(注:そのためには車高をある程度上げなければならない)、同時にラップの残りをちゃんと車高を低くしたまま走れるよう、適切な妥協点を見出すのは難しかったでしょうか?
    「我々はかなりいい妥協点を見つけていたし、私のクルマはターン8全般を通じて(挙動が)安定していた。特に燃料搭載量を変えた際に、たくさんのクルマがあそこで苦しんでいるのは私も目にした。でもあのコーナーに関してはいい仕事ができたと思う」

    あなたはケルンのファクトリーで長い時間過ごしているのでしょうか?
    「そうだね。ケルンでは、チームとできるだけ近い位置で仕事をすることが私にとって重要なことだ。会社からたった5分の場所にフラットを持っているんだ。様々なことを話し合い、クルマの開発の手助けをしてもらえるドライバーが近くにいるのはチームにとってもいいことだ。キツい仕事だし、多くの物事に関わっているから、時には全てを分析するなんて無理だと思うこともある。ドライバーにとって技術面の話についていくのは難しいことでもあるが、これも学習のプロセスだし、それに最終的にモノを言うのは経験だからね」

    モナコGPはどのくらい楽しみですか?
    「どんな些細なミスであれ手痛い仕打ちを被るコースだけど、でもあそこでレースするのは大好きだよ。GP2のレースは特に楽しかったし、2006年のレースは私のキャリアにとって重要な一戦になった。あの時は17番手からスタートして、ギアボックスのトラブルでリタイヤを余儀なくされるまでの間に4番手まで追い上げたんだ。それをiスポーツのポール・ジャクソンが見ていたんだ。彼のチームの二人のドライバーはすでにリタイヤしていたからね。あれが重要な転機になった。彼はスイミングプールの辺りでレースを見ていただんけど、セットアップが完璧じゃないクルマにも関わらず私がとてもいい走りをしていることに気づいてくれた。その後、自チームのドライバーの一人との間に問題が生じた際、彼が私にチャンスを与えてくれて、私もそれに応じた。モナコのストリートコースでTF108から最大限のパフォーマンスを引き出すようがんばるのを楽しみにしているよ」

  • ティモ・グロック、「クルサードはアウトラップで遅かった」

    ティモ・グロック、「クルサードはアウトラップで遅かった」

    トヨタのティモ・グロックは、11位でレースを終えた。

    2度の接触により、ティモ・グロックのレースは崩れた。レース終盤には、デビッド・クルサードに後ろから接触。レースインシデントと呼ぶには、やや強引な突入により、レースを台無しにした。

    ティモ・グロック (11位)
    「スタートは上手く行かず、第1コーナーに向かう途中に、2、3番順位を落してしまったんだ。そして、他のチームの車が私の車の前を横切って、フロントウィングを破損してしまった。私は空力性能を失ってしまい、そのおかげでレース序盤に大きな影響を受けてしまった。また、レース全体を通じトラフィックのなかで走行することになった。ピットストップでノーズを変えた後に、車の調子はずっと良くなった。しかしその後、クルサードが私の正面に出てきた。彼はアウトラップのために速度を落していたんだ。彼はコーナーで少しスペースを開けていたので、入ろうとしたらその後閉じてしまい、私は彼に衝突してしまった。そのため再びフロントウィングは壊れてしまった。それで、このレースが決まってしまった。」

  • ティモ・グロック、「ポイント獲得に挑みたい」

    ティモ・グロック、「ポイント獲得に挑みたい」

    ティモ・グロックは、第3戦バーレーンGPでポイントには届かなかったものの、9位でフィニッシュ。今シーズン、トヨタでの初完走を果たした。スペインGPでのポイント獲得を目指す。

    バーレーンでの成績には自信が持てたし、もしギアボックスのわずかな問題がなかったらポイントを獲得することができたであろう。トップ10以内でレースを戦い終えることが出来て良かった。今シーズンが始まってから、我々は向上していると思う。そして、自分も良い結果を出し続けていければよいと思っている。

    バーレーンの予選で第3セッションに進めなかったのはとても残念だったから、今週末は、まず第3セッションに進むことが目標だ。そしてレースでポイント獲得に挑みたい。

    先週の2日間のテストは、非常に良いものとなった。新しい空力パッケージを導入した車は調子が良かったから、今回も期待できる。他チームがスリックタイヤを使用していたり、燃料レベルも異なっていたため、テストで判断するのはいつも難しいのだけれど、我々は良いステップを踏んだと思う。今週末は良いレースになる気がするよ。

  • ティモ・グロック、「見通しは明るい」

    ティモ・グロック、「見通しは明るい」

    バーレーンGPの週末はいかがでしたか?
    「オーストラリアとマレーシアでは色々あった後に、しっかりレース距離を走破できたのはプラスだった。ポイント圏内でフィニッシュできていればもっと嬉しかっただろうけどね。予選は容易ではなく、第2セッションではクルマのハンドリングがその前まで程良くないと感じた。多分風の影響だろう。予選第3セッションに進めなかったのはがっかりだったが、でもレースでは力強い走りができた。かなり順位を上げることができたし、今の我々のパフォーマンスのレベルを目の当たりにできたのは励みになる。ヤルノは今回も素晴らしいレースをしたし、今シーズンの自分たちがどれほど競争力があるのかを確認できたのはチームにとっても素晴らしいことだ」

    パナソニック・トヨタ・レーシングでの初の選手権ポイント獲得まで、あなたはあとどの位まで迫っていたのでしょう?
    「かなり近い位置にいた。最後のピットストップの際にはニコ・ロズベルグを追い抜いて8位になれるだけの速さを持っていたからね。残念ながらギアボックスの制御系に問題が生じてしまい、そのせいで予備モードに切り替えなければならなかった。あのトラブルがなければ、8位になれたと思うよ」

    2月のテストでバーレーンのコースを経験していたことはアドバンテージになりましたか?
    「サクヒールではGP2でもレースしているし、もちろん2004年には金曜日のフリー走行でも走っている。だから私にはある程度今回のサーキットでの経験があったわけだが、2月のテストではいい感触を得ていたし、TF108で走った経験のあるバーレーンに来れたのは良かったね。テストではレースのシミュレーションをしたので、ある程度のデータがあった。とは言え、どのチームも金曜日の終わりには十分なスピードを確保して速かったけどね。また、風の変化の影響で毎日コース状況がバラバラだったから、それに対応しなければならなかった」

    F1に復帰してこれで3戦を終えたわけですが、しっかり落ち着けていますか?
    「とても楽しんでいるよ。他のカテゴリーのレースとそれほど大きく異なるわけじゃないけど、でもGP2やチャンプカーと比べると、スケジュールがとにかくタイトだということに気づく。もちろん移動も多いし、空港も頻繁に利用することになる。でもそれこそがF1ドライバーの生活だ。飛行機恐怖症だったらこんなことはできないよね!」

    他のシリーズと比べて、F1のテストの量も大きな違いでしょうか?
    「それは間違いないね。GP2ではテストが限られているし、チャンプカーとF3でもそれは同じだ。だからそういった選手権と比べると仕事は多い。テストでは膨大な量の情報を収集するが、自分のクルマのセットアップを正しい方向に進めるためには、その情報の使い方を理解しなければならない。ヤルノは経験豊富だからテストで彼のやり方を見ているのは興味深いよ。彼の仕事ぶりを見ていると、彼はとにかく自分がやるべきことをしっかり心得ているんだ。彼はとてもプロ意識が高く、私は多くのことを学んでいる」

    つまり、クルマの開発について以前より遥かに多くのことを考えているわけですね?
    「24時間ずっとそのことが頭の中にあるというのは不思議な感じだ。それに、自分にできるのは、とにかく改善目指して努力することだけだからね。膨大な開発作業が進行中とはいえ、進歩するのは容易なことじゃない。小さなミスを犯して間違った方向に進んでしまうと、時間を失うことになる。F1は他のシリーズよりもっと複雑で、チームの規模はGP2より遥かに大きい。それにクルマは空力的要素が占める部分が大きいしね。例えば風の向きや強さが変わると、それが大きく影響する。また、溝付きタイヤはスリックの場合と比べて別のアプローチが必要になる。従ってやるべきことは多いが、でも私は常に開発を続けているし、ここまでの進み具合にはとても満足している」

    ヨーロッパラウンドがスタートする前にバルセロナテストがありますが、これは楽しみですか?
    「そうだね。今回は重要な1週間になるだろう。シーズン前のバルセロナテストでは、タイヤを上手く機能させるのに四苦八苦して、かなり難しい状況だった。あの時は気温がとても低かったが、今回のテストではそうした状況にはならないだろう。ヤルノの方がクルマに対していい感触を得ていて、シーズン前のテストの最終日には最速ラップを記録している。テストではやるべきことが数多くある。幾つか新しい空力パーツを試すことになっているが、これは今シーズン初めての新しい空力パッケージだ。チーム全体が、トップ3チームとの差を縮めるべく決意を固めている」

    チーム内の雰囲気はいかがですか?
    「みんなマレーシアでのポイント獲得をとても喜んでいたが、ヤルノはバーレーンでも再び好成績を収めて、その流れを維持してくれた。私の方もレース終盤にギアボックスの問題はあったものの、力強いレースができた。メルボルンでは予選第3セッションに2台そろって進出できたが、あの時点でそういった好結果がどれほどみんなのやる気を高めるのかは確認できていた。そしてマレーシアとバーレーンでは自分たちのクルマが本当に競争力が高いことを示すことができたし、とにかくチームのみんなが精一杯プッシュしているのが誰の目にもはっきりと分かると思う。マクラーレンとフェラーリとBMWの後ろの集団は僅差になっているが、今の所、我々はその中でもトップに位置しているように思える。トップ3チームはそれほど先を行っているわけではなく、レッドブルとウィリアムズと我々の差もほんの僅かだ。今はチーム全体が本当に一生懸命仕事をしていて、今後に向けてみんなが明るい見通しを持っている」