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  • MotoGP | 第10戦 チェコGP :ファビオ・クアルタラロが初日のトップ

    MotoGP | 第10戦 チェコGP :ファビオ・クアルタラロが初日のトップ

    Motogp 第10戦チェコgpのフリー走行が、アウトモトドローム・ブルノで行われ、ファビオ・クアルタラロが14度目のトップタイムをマーク。第7戦カタルーニャGP以来、今季2度目となる初日総合1番手に進出した。

    気温24度、路面温度29度のドライコンディションの中、フリー走行1で2番手のマルク・マルケスは、1分55秒台を最多の2回記録して0.023秒差の2番手。フリー走行1で6番手のジャック・ミラーは、0.269秒差の3番手に進出。

    今季初めて週末の1番手発進を決めたアンドレア・ドビツィオーゾは、0.269秒差の4番手。フリー走行1で3番手のマーベリック・ビニャーレスは、最多の21ラップを周回して0.282秒差の5番手。

    フリー走行1で9番手のアレックス・リンスは6番手。フリー走行1で8番手のフランコ・モルビデッリ、フリー走行1で15番手のカル・クラッチロー、フリー走行1で10番手のバレンティーノ・ロッシ、フリー走行1で13番手のダニロ・ペトルッチがトップ10入り。

    フリー走行1で17番手の中上貴晶は、今季5度目の転倒を喫して、0.818秒差の12番手。フリー走行1で4番手のミゲール・オリベイラは、ktm勢の最高位を維持したが13番手に後退した。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 F・クアルタラロ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’55.802
    2 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1’55.825
    3 J・ミラー Alma Pramac Racing Ducati 1’56.071
    4 A・ドビツィオーゾ Mission Winnow Ducati Ducati 1’56.071
    5 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’56.084
    6 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’56.225
    7 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’56.419
    8 C・クラッチロー LCR Honda CASTROL Honda 1’56.443
    9 V・ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’56.527
    10 D・ペトルッチ Mission Winnow Ducati Ducati 1’56.593
    11 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’56.620
    12 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 1’56.662
    13 M・オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’56.732
    14 S・ブラドル Team HRC Honda 1’56.876
    15 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’56.958
    16 T・ラバト Reale Avintia Racing Ducati 1’57.057
    17 S・ギュントーリ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’57.098
    18 A・イアンノーネ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’57.256
    19 H・シャーリン Red Bull KTM Tech 3 KTM 1’57.484
    20 J・ザルコ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’57.496
    21 K・アブラハム Reale Avintia Racing Ducati 1’57.562
    22 P・エスパルガロ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’57.792
    23 F・バニャイア Pramac Racing Ducati 1’57.893
  • MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第13戦 チェコGP プレビュー

    ランキング首位で前半戦を折り返したマルケス。2年ぶりのチェコ勝利へ挑む
    後半戦のスタートとなる第10戦チェコGPが、8月2日(金)~4日(日)の3日間、チェコ第2の都市ブルノで開催される。チェコGPは、1993年にスタートして今年で27回目。チェコスロバキア時代を含めると、今年で43回目という長い歴史を誇る。

    8月開催のグランプリとして定着しているチェコGP。その舞台となるオートモトドラム・ブルノ(以下、ブルノ)には、毎年10万人を超える大観衆が集まる。過去数年を振り返ると、2011年は15万5400人、12年は13万9232人、13年は14万2030人、14年は13万8312人、15年は13万8752人。3日間合計でも毎年20万人以上となり、15年は24万8434人を記録した。

    この年をピークに、隣国オーストリアGPとの2週連続の連戦となった過去3年は、決勝日が8万人台、3日間合計でも18万人から19万人と観客数がやや減少しているが、昨年は決勝日に8万4678人。3日間合計で18万7348人と相変わらず人気のあるグランプリとして注目されている。

    チェコGPの開催されるブルノは、自然の地形を利用した中高速コーナーが連続するサーキットで、パッシングポイントも多く、毎年、熱戦が繰り広げられる。最大の特徴は、コース中盤に設けられた7つのコーナーで一気に73mを下り、その下った分を最終コーナーに向かうストレートで一気に駆け上がるという独特なレイアウト。リズム感あふれる走りとなり選手たちにも好評なサーキット。

    Repsol Honda Teamは過去8年で5勝を挙げている。11年にケーシー・ストーナー、12年にダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)、13年にマルク・マルケス(Repsol Honda Team)、14年に再びペドロサ、15年はHonda勢は優勝を逃したが、16年はカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)、17年は“フラッグ・トゥ・フラッグ”という難しいレースとなりマルケスが制した。昨年は優勝を逃したが3位でフィニッシュ。タイトル獲得に大きく前進する大会となった。

    9戦を終えて総合首位に立つマルケスは、これまで5勝を含む8回の表彰台を獲得し、総合2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に58点差、総合3位のダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)に64点差、総合4位にアレックス・リンス(スズキ)に84点差をつけている。ポイントリーダーとして後半戦のスタートを迎えるが、前半戦に築いたリードを守り、そしてさらにリードを広げるために気持ちを引きしめて挑むことになる。シーズン前半の締めくくりとなるドイツGPでは、MotoGPクラスで7連勝、125cc、Moto2時代を含めて大会10連覇というすばらしい記録を達成した。その勢いをキープし、今大会は2年ぶりの大会制覇とシーズン6勝目が期待される。

    16年の大会で優勝しているクラッチローは、3年ぶりの大会制覇と今季初優勝を目指す。今年は開幕戦カタールGPで3位になり幸先良いスタートを切るが、それからは転倒や不運のレースで表彰台に立てないレースが続いた。しかし、シーズン前半戦のしめくくりとなる第9戦ドイツGPでは大会前に右ヒザを痛めながら熱い走りをみせて3位表彰台を獲得した。体調がほぼ万全になった後半戦は、完走率100%に挑む。

    第8戦オランダGPで他者の転倒に巻き込まれ右足首を負傷した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、その影響で第9戦ドイツGPも厳しい走りを強いられた。今大会も100%の状態に戻っていないが、悔しい結果と厳しい走りを強いられた過去2戦の雪辱に燃えている。

    第8戦オランダGPのケガで第9戦ドイツGPを欠場したホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、回復が遅れており、第10戦チェコGP、第11戦オーストリアGPも欠場する。その代役としてドイツGPに出場して14位でフィニッシュ、ポイントを獲得したステファン・ブラドルが、引き続き代役出場を果たす。先週は鈴鹿8時間耐久ロードレースに出場して3位表彰台獲得に貢献した。8耐からの連戦、そして今季3回目のMotoGP出場となるが、ワイルドカードで出場した第4戦スペインGPの10位以上でのフィニッシュを目標に戦う。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「シーズン後半戦を迎え、またマシンに乗れることをとても楽しみにしています。夏休みは少しですがリラックスすることができました。でもすぐにチームとマシンが恋しくなりました。仕事に戻る準備は整っています。ブルノは走っていて楽しいサーキットです。前半戦をいい形で終えることができたので、引き続き集中力をキープして後半戦に挑みます。ブルノは多くのライダーが得意としているサーキットなので、どういう結果になるかは走ってみないとわかりません。ホルヘがチェコ、オーストリアの2戦を欠場しますが、早く回復してチームに戻ってくることを願っています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)
    「ブルノでのグランプリがとても楽しみです。このサーキットにはすばらしい思い出があります。夏休みを終えて、再びチームと仕事をすることも楽しみです。前戦ザクセンリンクのフィーリングをもっと改善し、さらにいい結果を残したいです。いよいよシーズン後半のスタートです。僕とチーム、そしてHondaのために、もっといい結果を残せることを願っています」

    中上貴晶(MotoGP 総合12位)
    「今年の夏休みは、日本とスペインで過ごし、オランダGPで負傷した右足首の理学療法に努めました。足の状態はまだ100%ではありませんが、毎日少しずつよくなっています。ザクセンリンクより確実によくなっているので、前戦よりいい走りができると思います。治療のためにいい夏休みを過ごしたとは言えませんが、足の回復を考えれば、いい夏休みになりました。シーズンの後半戦を楽しみにしています。後半戦もブルノからレッドブルリンクと2連戦となります。チャンピオンシップにとってとても重要な戦いになります。オランダ、ドイツの2連戦は厳しいレースを強いられましたが、後半戦のスタートとなる2連戦はしっかりレースを楽しめるようにしたいです」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 総合20位)
    「ブルノが楽しみです。再びRepsol Honda Teamでレースを戦えることをうれしく思います。ザクセンリンクでは、とても楽しく仕事ができました。今週末の目標は、ドイツGP同様、マシンを改善していくことです。このような機会を与えられてうれしく思っています。HRCとRepsol Honda Teamに感謝したいです。そしてホルヘが一日も早く回復して、強くなって戻ってくることを願っています」

  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 チェコGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 チェコGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGP、ブルノでレース再開
    夏季休暇が終了し、MotoGPが3週間ぶりに開催される。シーズン後半戦のスタートとなる第10戦チェコGPはMonster Energyが冠スポンサーとなっていることもあり、この日を待ち望んできたマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはいつも以上に意欲を燃やしている。

    ビニャーレスはこれまでにアッセンでの優勝とザクセンリンクでの2位など活躍を見せてランキング5位。ランキング・トップを100ポイント差、ランキング3位を36ポイント差で追う展開となっている。3週間の休暇中は家族や友人とともに過ごしながら、トレーニングにも励んでおりレース再開への準備は万端。ブルノ・サーキットでは2013年にMoto3で2位、ヤマハに加入した2017年には3位を獲得して表彰台に上っている。

    チームメイトを5ポイント差のランキング6位で追うロッシにとって、ここブルノは、1996年に125ccクラスでグランプリ初優勝を果たした特別な場所。その後も1999年には250ccクラスで、2001年には500ccクラスでそれぞれ優勝し、MotoGPでも2003年、2005年、2008年、2009年と5勝を挙げるなど合計14回もの表彰台を獲得している。昨年、一昨年はいずれも4位に留まっており、今年こそは15回目の表彰台を狙う。

    1930年からモーターサイクル・レースが行われており、当時は村や町の西部を抜ける29kmのロードコースで500ccマシンを走らせていた。1950年に初めてのチェコGPが開催され、1965年から1982年までWorld Grand Prix Championshipの舞台となってきた。1980年代に新たにサーキットが建設され、1987年にはFIMチェコGPを初開催。その素晴らしい雰囲気と景色の美しさでレースファンやライダーを魅了した。自然の窪地を利用して設計されたコースは、観客席から白熱の戦いを見渡せるようになっている。

    クアルタラロとモルビデリが夏休み明けのMotoGPに準備万端
    3週間の夏期休暇が終了し、今週末、第10戦チェコGPがブルノ・サーキットで開催される。PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは戦いの再開を心待ちにしている。

    今シーズンはすでに2回の表彰台を獲得するなど実力を見せてきたクアルタラロ。5月に腕上がりの症状で手術を受けたあとも好調が続いていたが、前回のドイツGPではノーポイントを喫してランキング8位となっている。長い休養を経て十分に回復した今、今季3度目の表彰台獲得を目指して戦いに挑む。

    チームメイトのモルビデリは第9戦終了時点でランキング11位。ライディング・スタイルもYZR-M1も相性の良いこのコースでトップ10復活を狙う。

    現地時間8月2日(金)9:55にフリープラクティス第1セッションがスタート。決勝は8月4日(日)14:00から行われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス
    「非常にポジティブな気持ちでシーズン後半戦をスタートすることができます。アッセンの優勝、ザクセンリンクの2位と好調が続いていたので、正しい方向へ進んでいるという確信と良い仕事をしたうれしさを感じながら休暇を過ごせたことが良かったと思います。束の間の夏休みを楽しみながら、同時に、レースの再開に備えて心身ともに強化するための多くのトレーニングを行ってきました。ここからの2回はどちらも大好きなコースですが、好成績を勝ち取るためにはハードワークが必要です。ポテンシャルをすべて発揮して進化を確かめたいと思っています。大好きなブルノで100%の力を注ぎ、一歩一歩、前進を目指します」

    バレンティーノ・ロッシ
    「シーズン前半戦を終えて束の間の休息をとることはとても重要です。でも今はもう、グランプリの再開が待ち遠しくて仕方がありません。またM1に跨って、シーズン後半の戦いに気持ちを集中したい気持ちでいっぱいです。第10戦と第11戦は2週連続で行われるので、好調を維持して好成績を狙っていかなければなりません。シーズン後半戦は、ここからさらに前進を目指し、2020年に向けた準備を始める重要な時期なのです。ブルノは好きなコースです。チームとともに良い仕事をして、良い週末を過ごしたいと思っています。好成績を目指してベストを尽くします」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「夏休みの間にしっかり充電を済ませ、また戦いに戻る時がやって来ました。今はもう待ちきれないような気持ちです。マーベリックとバレンティーノは休息をとりながら後半戦に備えてトレーニングに励んできました。まさに十分に機が熟しているのです。シーズン後半戦はチェコ、オーストリアの2連戦から始まります。この間はハード・プッシュを継続し、ふたつのレースの合間にはブルノ・サーキットでテストも予定しています。今年のチェコGPはMonster Energyが冠スポンサーとなっているため、私たちにとってはいつも以上に特別な大会になります。ここでMotoGPファンとともに素晴らしい雰囲気を享受できることをうれしく思っていますが、同時に、大変なハードワークの始まりなのです。ウイーク初日からポテンシャルを十分に発揮し、トップを目指していきます。ベスト・リザルト獲得のために、いつものように100%の力を尽くします」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ
    「ブルノ・サーキットはGPサーキットのなかでも最も素晴らしいコースのひとつ。ヤマハのマシンにも合っているようなので、とても楽しみにしています。ここ数戦は絶好調が続いており、その状態を維持したまま後半戦をスタートできるよう願っています。目標についてはライバルたちの状況にもよるので明確には言えませんが、いいバトルができると思っていますし、トップ5を狙っていくつもりです」

    ファビオ・クアルタラロ
    「ブルノ・サーキットは高速で、マシンの向き換えを何度も要求されるとても楽しいコース。ストレートはあまり多くありません。夏休みの間に腕と肩を治療することができましたし、シーズン後半戦に備えてハードなトレーニングもこなしてきました。腕と肩の状態が順調に良くなってきていることはモトクロス・ライディングのなかで確認できていますが、MotoGPの実際のレースでどのような反応があるかということも楽しみにしています。目標は依然としてトップ8です。予選での速さはすでに実証済みなので、今後はそこからさらに成長できるよう頑張ります」

  • MotoGP | ホンダ 第10戦 チェコGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 第10戦 チェコGP 決勝レポート

    MotoGP 後半戦のスタートとなった第10戦チェコGPは、予選3番手からトップグループに加わったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、3位でフィニッシュした。MotoGP100戦目を迎えたマルケスは、中盤まではフロントローからスタートしたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、そして2列目スタートのホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)らとトップグループを形成。周回するごとにポジションを入れ替える厳しい戦いを繰り広げた。

    その中からドヴィツィオーゾとロレンソのドゥカティ勢とマルケスが抜け出し、終盤はこの3人の戦いとなる。チャンピオンシップで総合首位につけるマルケスは、ドゥカティ勢とのバトルに加わり優勝の可能性を探ったが、最後はしっかり3位表彰台を獲得した。今大会はMotoGP100戦目という節目の戦い。そこで優勝するのが最大の目標だったが、チャンピオンシップを争うヤマハ勢の2人が後方にいたこともあり、着実にフィニッシュした。

    この結果、総合2位で今大会4位のロッシに49点差、総合4位から3位に浮上したドヴィツィオーゾに68点差、今大会ノーポイントに終わり総合4位にダウンしたマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)に72点差をつけ、3年連続5回目のタイトル獲得に向けて、また一歩前進した。

    2013年にRepsol Honda TeamからMotoGPクラスにデビューしたマルク・マルケスは、過去5年間で4回のタイトルを獲得し、6年目のシーズンを迎えた今年は、ここまで通算40勝を含む71回目の表彰台を獲得した。

    予選5番手から好スタートを切ったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、5位でフィニッシュした。クラッチローは、レース中盤には、ドヴィツィオーゾ、マルケスに続いて3番手を走行したが、終盤は、ロレンソ、そして最終ラップにロッシに抜かれ、表彰台を獲得することができなかった。今大会のクラッチローは、リアタイヤの消耗に苦しんだ。そのため、2年ぶりの大会制覇と表彰台は果たせなかったが、トップグループで見せたバトルは、ファンを喜ばせた。

    予選10番手から決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が8位でフィニッシュした。中盤までは、アンドレア・イアンノーネ、アレックス・リンスのスズキ勢、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)とし烈な8位争いのグループを形成。終盤は、その戦いを制し、グループ首位でチェッカーを受けた。

    予選13番手から決勝に挑んだフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、ケガからの復帰戦で13位でフィニッシュし、ポイントを獲得した。予選22番手のトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、ポイント獲得にあと一歩に迫る16位。予選19番手の中上貴晶(IDEMITSU LCR Honda)は、レースウイークを通じて旋回性に苦しみ17位。ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(HRC Honda Team)は、オープニングラップの3コーナーで他車と接触し転倒。リタイアに終わった。

    マルク・マルケス(MotoGP 3位)
    「今週末の目標はチャンピオンシップでリードを広げることで、それを達成することができました。ここへ来たときは46ポイント差でしたが、49ポイント差で次戦に向かうことになりました。とてもいいことです。昨日の予選が終わったときに、ロレンソとドヴィ、もしかしたらバレンティーノも強敵になると思っていましたが、その通りの戦いになりました。僕も戦う準備はできていましたが、正直、2人のドゥカティ勢とは対等に戦えませんでした。彼らは加速で強く、ブレーキングも安定していました。前に出ようと努力しましたが不可能でした。そこで、作戦を変えて3位を獲得することにしました。今日は僕にとってMotoGP100戦目でしたが、この経験を生かすことができました。もしMotoGP2戦目か3戦目だったら、優勝を狙ったかもしれません。そして優勝するか、もしかすると転倒していたと思います。でも今日は100戦目。冷静に判断をしました。3位というのは、今季ちゃんと走ったレースでは、もっとも悪いリザルトです。でも、ここはいつも苦戦するサーキットなので、トップと僅差でフィニッシュできたことはうれしいです。今後、相性がいいサーキットでは、いいレースをする自信があります」

    カル・クラッチロー(MotoGP 5位)
    「3番手まで浮上しましたが、もう少しスライドさせる余裕がほしかったです。でも、すぐ後ろにライバルがいました。ロレンソは今日すばらしい仕事をして結果を出しました。僕はリアタイヤが消耗し、コーナーの出口で上位のライダーたちのように走ることができませんでした。マシンを何度も起こさなければなりませんでした。それが僕とマルクのマシンの違いだと思います。そこを改善しなければなりません。オーストリアが楽しみです。ブルノは、RC213Vの本当の力を発揮できるサーキットではありません。チームもHondaもすばらしい仕事をしてくれました。ダニより前でバトルできたこともうれしかったです。これは僕とチームにとって大事なことです。表彰台は逃しましたが、いい結果だったと思います」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 8位)
    「マシンは快適ではなく、コーナーを素早く立ち上がることができませんでした。そのためコーナー進入でリカバーしようとがんばりました。ほかのライダーたちのタイヤが消耗し、加速が悪くなった終盤、何人かパスすることができました。このような走り方は簡単ではありませんが、明日はここでテストがあります。コーナーの立ち上がりで加速がよくなるように改善できたらうれしいです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 13位)
    「今日はスタートに失敗し、そのあといくつかポジションを挙げなければなりませんでしたが、13位でフィニッシュできてうれしいです。オープニングラップは何人かのライダーの動きが少し怖く感じましたが、そのあとは落ち着いて走れるようになりました。レース後半は、いくつかのコーナーでフロントが流れましたが、とにかく、ジャック・ミラーに続くポジションをキープすることに集中しました。ケガからの復帰戦でいい結果を出すことができました」

    トーマス・ルティ(MotoGP 16位)
    「1周目にいくつかミスをしてしまいました。その後、15位でフィニッシュしたアレイシ・エスパルガロについていくチャンスがあったのですが、シルヴァン・ギュントーリの後ろでかなりタイムをロスしてしまいました。それを除けばいいレースでした。自分のリズムは安定していました。ここ最近のレースに比べると、上位のライダーたちとの差が近くなっています。この点はポジティブでした」

    中上貴晶(MotoGP 17位)
    「FP4で1分57秒台で走れていたので、決勝もこのペースで走れたらチャンスはあると思っていました。しかし、58秒台で走るのがやっとの状態で、57秒台に入れることができませんでした。なにが原因なのか、データをしっかりチェックして、明日の公式テストで原因追求をしたいです。そして、次のオーストリアGPに向けて、いろいろ確認をしたいです。今日は、フリー、予選に比べて気温も路面温度も低く、本来ならタイムが上がってもいい状態だったのですが、全体的にタイムが上がりませんでした。今大会はレースウイークを通じてコーナーの旋回性に苦しみました。タイヤの選択は悪くなかったと思います」

    ステファン・ブラドル(MotoGP リタイア)
    「残念ながら、3コーナーで転倒してしまいました。ビニャーレスとそれほど離れていない位置取りで3コーナーでブレーキングを始めたときに衝撃を受けて、気付いたらグラベルにいました。周りを見回すとブラッドリーも巻き込まれていることがわかりました。正直なにが起きたのかよく分かりません。とてもいいスタートを切ることができました。ポジションを上げることができると思っていたので本当に残念です。残念ながら右肩にかなり痛みがあります。メディカルセンターで診てもらい、幸い骨折はありませんでしたが、じん帯がかなり伸びてしまいました。明日のテストを走れるかどうか様子を見たいです」

  • MotoGP | ドゥカティ 第10戦 チェコGP 決勝レポート

    MotoGP | ドゥカティ 第10戦 チェコGP 決勝レポート

    2018年 MotoGP第10戦のチェコGPが8月5日にブルノ・サーキットで開催された。ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、節目となるドゥカティ加入後100戦目のGPを優勝で飾り、ホルヘ・ロレンソも僅差の2位でフィニッシュした。

    ドヴィツィオーゾはポールポジションからのスタート。当初はバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とバトルを展開し、終盤はチームメイトのロレンソやマルク・マルケス(ホンダ)の激しいアタックを退けて、ロレンソとわずか0.178秒差でフィニッシュラインを通過した。

    今日の勝利により、ドヴィツィオーゾはチャンピオンシップ・ポイントを113ポイントに伸ばしてランキング3位に順位を上げ、首位のマルケスとの差を68ポイントとした。

    2列目からスタートしたロレンソも、素晴らしいライディングを見せた。残り1/3まではトップグループのやや後方を走行していたが、その後はトップグループに追いついて、チェッカーフラッグまでドヴィツィオーゾやマルケスと見応えあるバトルを展開した。ロレンソは、ファイナルラップで1分56秒640を記録。これが今レースのファステストラップとなった。ロレンソもポイントを積み重ね、115ポイントでランキング5位に浮上した。

    第11戦のオーストリアGPは、8月12日にレッドブル・リンクで開催される。

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 1位
    「素晴らしい勝利だ!レース・ウィークエンド前からやれそうな気がしていたので本番が待ち遠しかったが、まさかここまでの勝利が手にできるとは予想していなかった。金曜日の第1セッションから速さには手応えを感じていた。昨日の予選は、凄い走りができたと思う。今日のレースも戦略が完璧だった。それ以外にも、すべてに満足している。ラップ毎にレースを組み立てて、周囲で起こっていることを自分なりに解釈して、ライバルのライディングも観察した。リアタイヤを使いすぎずに良いレースができた。終盤はちょっと手こずったが、ホルヘ(ロレンソ)とマルク(マルケス)を抑えることができた。今日はふたりとも本当に速かったので余計に嬉しい」

    ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 2位
    「2位フィニッシュは嬉しいし、チームとしての1-2フィニッシュはもっと嬉しい。金曜日からの状況を乗り越えたことに誇りを感じている。金曜日は若干手間取ったが、少しずつマシンを向上させて、高い戦闘力を確保することができた。レース・セットアップや戦略もしっかりと確定できた。今日は冷静に状況を分析した。今回はタイヤに気を遣って、終盤に最高のレースができるようにすることがポイントだった。加速中にちょっとマシンが暴れる場面もあったが、それ以外は概ね安定していたし、フィーリングも良かった。しかし、今日は勝つチャンスがあっただけに(2位は)残念だ。残り2周時点でマルケスをオーバーテイクしたことで、ドヴィツィオーゾにちょっとしたアドバンテージを与えることになった。おかげでアンドレアをオーバーテイクできなかった。いずれにしても、今日のアンドレアは素晴らしいレースをしていた」

    ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)
    「本当に嬉しい。ライバルとは違って、我々はブルノではテストをしていなかったのに1-2フィニッシュとは、本当に凄いリザルトだ。ふたりのライダーに戦闘力の高いマシンを提供することができた。スタッフの確かな仕事ぶりが証明された。サーキット担当だけでなく、ボルゴ・パニガーレで作業をしているドゥカティ・コルセのスタッフにも感謝したい。本当にエキサイティングなレースだった。アンドレアもホルヘも素晴らしかった!」

  • MotoGP | スズキ 第10戦 チェコGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ 第10戦 チェコGP 決勝レポート

    スズキは、MotoGP 第10戦 チェコGPの決勝で、アンドレア・イアンノーネが10位、アレックス・リンスが11位と苦戦。ワイルドカード参戦のシルバン・ギントーリは痛みと戦いながら19位で完走した。

    短い夏休み明け最初のレースとなったチェコGPには、今年も95,000人を超えるMotoGPファンがブルノサーキットに集結し、例年同様の盛り上がりを見せた。

    この週末は天候に恵まれ、気温もかなり上昇したため、チームスズキエクスターの3人のライダーは、21周という長いレースをコンスタントに走りきるためのタイヤ選択を決勝前にそれぞれが検討。その結果、アンドレア・イアンノーネ、シルバン・ギントーリは前後共ハードのコンビネーション、そしてアレックス・リンスはフロントミディアム・リアハードを選択してレースに挑んだ。

    イアンノーネ、リンスは共に3列目グリッドから好スタートを切り、イアンノーネは6番手に、リンスもイアンノーネの数台後ろにつけ、どちらもトップ10圏内からポジションアップを狙う。しかし決勝は予想以上に厳しい展開となり、どちらもポジションを上げることができないまま、レースは終盤に入り、ラスト3周では数台にオーバーテイクを許し、それぞれ10位、11位と、シングルフィニッシュを逃す結果となった。肋骨を骨折しながら決勝に挑んだシルバン・ギントーリは、好スタートを決めて16番手までポジションを上げるも、最後は19位でレースを終える。

    チームは明日1日ブルノサーキットに残り、オフィシャルテストに参加する。

    アンドレア・イアンノーネ (10位)
    「もっと良い結果を期待していたから残念だよ。でも僕はいつも通り、スタートからゴールまで100%の力を出し切ったし、ベストを尽くした結果だから仕方ないと思っている。特にレース後半、コーナーの立ち上がりでタイヤがスピンしてタイムロスしてしまうので、そこをしっかり改善していかなくちゃいけないね。マシンのポテンシャルは高いけど、まだ全てにおいて完璧というわけではない。明日のテストで現状の問題点を洗い出しながら、さらに良くしていけるよう頑張るよ。」

    アレックス・リンス (11位)
    「長くて厳しいレースだったよ。正直決勝ではトップグループについていける自信があったんだけど、コーナー立ち上がりのトラクションが低くて、そこでタイムロスしてしまうために、オーバーテイクすることができなかった。特に最後の6ラップは本当に辛かったよ。明日のテストでなんとか問題を解決し、また表彰台争いがしたいね。」

    シルバン・ギントーリ (19位)
    「過去にもこのサーキットで怪我をしながら決勝を走ってかなり厳しかった記憶があるから、今日のレースも厳しいものになることは覚悟していたけど、思った以上に辛かったよ。怪我の状態は日々悪化していった感じだった。クリニカの医師に痛み止めをもらって決勝を走ったけど、それでもパワフルなMotoGPマシンを21周コントロールするのは難しかったし、ずっと痛みとの戦いだった。目標はトップから40秒以内でゴールすることで、結果は遠くなかったし、やるべき任務をきっちり終えることができてほっとしているよ。路面温度が高かったせいでグリップが悪かったので、明日はその部分を改善できる策を見つけたいと思っているんだ。」

    河内健 (テクニカルマネージャー)
    「昨日までのパフォーマンスから予想していたよりは、かなり悪い結果となってしまいました、ラップタイム自体はさほど悪くはなかったのですが、少しずつの差がこのリザルトとなってしまいました。今回はシルバンもワイルドカードで参戦し、チームワークでマシンをセットアップしていったのですが、結果に繋げることができず大変残念です。明日もう1日テストがあるので、今回の原因を究明して、次のレースに繋げたいと思います。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
    「金曜日、土曜日の走行はかなり良いペースだったので、正直決勝結果にはもっと期待を持っていたのですが、決勝中トップグループのペースについていくことができませんでした。3列目からのスタートでトップグループに食らいついていくことも簡単ではない上に、うまくペースアップが図れなかったために、残念ながらポジションを上げることが出来ないまま終わってしまいました。期待以下の結果で残念ではありますが、すぐ気持ちを切り替え、また次のレースに挑みます。次戦オーストリアGPは、我々のマシンとの相性があまり良いサーキットではなく、苦戦も覚悟していますが、とにかく現状のベストを尽くすつもりです。3人のライダーが揃って完走してくれたことは非常にポジティブなことだと思っていますし、アンドレアとアレックスはチャンピオンシップポイントも獲得しました。肋骨を骨折している状態ながら、最後まで頑張ってくれたシルバンにもとても感謝しています。この週末、彼はチームにとってとても有効な情報を与えてくれましたし、本人もレースを楽しむことができたようです。明日のテストでは今日の問題点を探りつつ、今後のレースと来シーズンを見越した新しいテストパーツも試す予定です。」

  • MotoGP | ヤマハ 第10戦 チェコGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第10戦 チェコGP 決勝レポート

    ヤマハは、MotoGP 第10戦 チェコGPの決勝でMovistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシが激しいバトルの末に4位を獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスは1ラップ目に転倒し、今季初めてのリタイアとなった。

    終盤が厳しい戦いになると予想していたMovistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシは、レース前半で猛チャージをかけて何度かトップを奪取。最終的にはそのポジションを手放すこととなったが、4位でチェッカーを受けて貴重なチャンピオンシップ・ポイントを手中にした。

    チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはオープニング・ラップの不運な転倒のあと、幸い、大きなけがはなかったものの再スタートはかなわなかった。

    バレンティーノ・ロッシはグリッド2番手の位置からホールショット。序盤の数ラップはアンドレア・ドビツィオーゾと抜きつ抜かれつの接近戦を展開し、その後方にマルク・マルケスとホルヘ・ロレンソが続いた。バレンティーノ・ロッシはおもに2番手につけていたが、慎重にタイミングを見極めて残り14ラップで前へ出ると、身体を伏せて一気に加速した。

    その後3ラップにわたってトップをキープしたバレンティーノ・ロッシだが、追いついてきた集団に飲み込まれて5番手まで後退してしまう。レース後半の厳しい状況のなかで懸命にトップグループについて行き、最終ラップの最終シケインでカル・クラッチローをパス。4位でチェッカーを受け、貴重なポイントを獲得した。トップとの差は2.902秒だった。

    一方のマーベリック・ビニャーレスは残念な結果。フロントにミディアム・コンパウンド、リアにソフト・コンパウンドというコンビネーションで序盤の戦いにかけていたが、グリッド12番手からスタート後、大勢が先を争うなかでステファン・ブラドル、ブラッドリー・スミスと絡んで転倒した。幸い大きなけがはなく、次回、オーストラリアGPでのリベンジにかける。

    4位を獲得したバレンティーノ・ロッシはグランプリで最高となる6,000ポイント獲得を達成。チャンピオンシップでは2位をキープしており、トップを49ポイント差で追っている。マーベリック・ビニャーレスはランキング4位に後退したが、2位のバレンティーノ・ロッシに23ポイント差、3位のドビツィオーゾにわずか4ポイント差と激しい戦いが続く。ヤマハはコンストラクターズ・ポイントでトップから43ポイント離されてランキング3位。Movistar Yamaha MotoGPはチーム・ランキングでトップをキープしており、2位との差は3ポイント。

    明日の月曜日にはブルノ・サーキットでIRTA主催のオフィシャル・テストに参加する。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコはグリッド3列目から好スタート。スターティング・ポジションを維持して序盤からペースを上げ、そのままコンスタントに21ラップを走り切って7位を獲得した。2018シーズン第10戦を終えてランキング7位。依然、トップ3まで浮上する可能性を残している。

    ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンは、オープニング・ラップで早くも数台をパス。ルーキー勢の最大のライバル、フランコ・モルビデリとのバトルに全力を注いだが、終盤は作戦を切り替えて14位でゴール。貴重な2ポイントを獲得してルーキー・オブ・ザ・イヤーへのアドバンテージを守った。

    Movistar Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (4位)
    「終わってみれば、私にとってはとてもいいレースだったと思います。好スタートを決め、序盤からペースを上げてトップグループに加わることができました。ただドビツィオーゾ、マルケス、ロレンソと戦うには力が十分ではありませんでした。表彰台に上りたかったので、そのチャンスを逃したことは残念です。終盤はカル(クラッチロー)といいバトルができました。そして最終シケインでパスし、順位をひとつ上げることができたのです。でも、やはり表彰台には届きませんでした」

    マーベリック・ビニャーレス (DNF)
    「地面に投げ出されたあと、何とかマシンを起こして再スタートしようとしましたが、そのときはすでに遅かったのです。誰がミスをしたのかわかりません。でも大きな怪我がなかったことは幸いでした。今週はずっと厳しい状況が続いていました。今朝のウォームアップ・セッションで新しいセッティングを試し、フィーリングがとても良かったので決勝に向けてモチベーションが上がっていました。気持ちを集中して仕事に取り組んでいたつもりですが、この転倒はやはり、グリッド12番手からスタートしたことの結果なのだろうと思います。だからマシン・セッティングの時点で慎重に方向性を見極めていくことが重要なのです。明日のテストが楽しみです」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「チームにとって今週は楽な戦いではありませんでした。そしてその最終日も本当にいろいろなことが起こりました。バレンティーノはフロントロウからスタートしてトップグループで戦い、全力を出し切って、考え得るなかで最高の順位を獲得しました。一方、ビニャーレスはオープニング・ラップで転倒リタイアと、非常に残念な結果になってしまいました。グリッド4列目からスタートすれば、このようなアクシデントも起こるということです。その結果としてランキングも4位に後退。今朝のウォームアップ・セッションでは好感触を得ていて、リアにソフト・コンパウンドを選択する決定もしていただけに残念なことになりました。明日はまたここで、いくつかテストを行います」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (7位)
    「予選と同様の7位。悪くない結果だと思います。レース序盤でもっとパスしたかったのですが、ライバルたちも非常に速く、彼らと同等の走りをすることはできませんでした。彼らについて行こうとすると激しくスライドしてしまうので、少しペースを落とさなければならなかったのです。後半戦は少し状況が良くなって、上位グループとの差を詰めていかれるようになりました。そのまま終盤までしっかりマシンをコントロールしていたのですが、ダニロ・ペトルッチをパスするだけの十分な強さを発揮できないまま終わってしまいました。完走できたことは良かったと思っています。昨日からマシンのフィーリングが戻ってきていましたし、決勝では表彰台も視野に入れることができました。まだ何かが足りなかったわけですが、ここから先は長い休みもなくレースが続くので、この間に解決策を見つけることができると確信しています。前進するための絶好のチャンスになるでしょう」

    ハフィス・シャーリン (14位)
    「レース序盤はマシンのフィーリングがとても良くて、バウティスタにかなり近づくことができました。でも中盤以降は、コーナー出口でマシンが神経質な動きをするようになってしまったのです。なぜそんなことになったのかわからないまま、難しい状況のなかでも懸命にマシンをコントロールしようとするうちに、私はすっかり体力を消耗してしまいました。明日はここでテストを行うことになっているので、体調を回復して臨み、解決策を見つけたいと思っています。今日また2ポイントを獲得し、モルビデリとの戦いは続いています。来週もいいレースができるよう頑張ります」

    エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
    「何という素晴らしいレースでしょう! 数日間の休みをとって、わざわざチェコまでレースを見に来た観客たちは、決してその旅を後悔することはないでしょう。今日はMoto3、Moto2、MotoGPとすべてのクラスで素晴らしい戦いが繰り広げられました。とくにMotoGPがこのような展開になるとするなら、他のどんなスポーツやショーも比較の対象にはならないと思います。スタート前に雷鳴が聞こえてきたので、レースが昨年の再現になるのではないかとグリッド上の全員が不安を感じていました。昨年よりは心の準備もできていましたが、幸いにも最後までドライ・コンディションが保たれ、フラッグ・トゥ・フラッグも避けることができました。ヨハンは、リアにソフト・タイヤを履いた数少ないライダーのひとりでした。彼はその判断に自信を持っていて、私のほうは少し懐疑的。レース前半は非常に好調でトップグループのすぐ後ろにつけていましたが、そのあと2~3ラップにわたってペースが落ちてしまい、やはりギャンブルが外れたのだと考えました。ところがそのあと、ソフト・タイヤを選んだ彼とバウティスタが3ラップ連続でファステスト・タイムを記録したのです。これを見て、わたしたちもようやくタイヤ・チョイスに自信を持てるようになりました。前のライダーをとらえられれば良かったのですが、残念ながらそこまで近づくことはできませんでした。総合的に彼は非常に力強く、素晴らしいレースをしたと思います。残り3ラップの時点でトップまで3.5秒差につけ、その3ラップをしっかり走り切ってチェッカー。7位は大喜びするような結果ではありませんが、トップ・ライダーたちについて行き、集団に入って走れたことは、わたしたちが考え得る最高のレースだったのです。ふたつのファクトリーが表彰台に上り、驚くほどの強さを発揮しています。彼らがハード・ワークを続けていることは間違いありませんが、進化がなければ前へ進むことはできません。ヨハンはチームとともに最高の仕事をしました。足りない何かを補うためにタイヤ・チョイスでギャンブルを仕掛けたわけですが、本来、このようなサーキットではマシンが非常に重要になるので、実際にはわたしたちにできることは多くはないのです。わたしたちはライバルたちに少しだけ劣っていました。非常に悔しいことですが、これが今の状況です。同様のことを数年にわたって続けてきて、わたしたちはこれから先も常にベストを尽くしていくつもりです。ヨハンはファイターですから、彼がトップで戦えるようなマシンを用意することが私たちの使命なのです。ハフィシュのほうもビッグ・バトルを展開しました。ルーキー・オブ・ザ・イヤーのライバル、フランコ・モルビデリとの戦いでは、ハフィシュのほうがほとんどの時間帯で前をキープ。フランコに抜かれたあともテールについていきましたが、結局、最後まで抜き返すことはできませんでした。シリーズポイントでは依然としてルーキー勢トップに立っていますが、その差は1ポイント縮まりました。このようなことから今回もまた多くを学んだはずなので、次のオーストリアが楽しみです」

  • MotoGP 第10戦 チェコGP 結果 | A.ドヴィツィオーゾが今季2勝目

    MotoGP 第10戦 チェコGP 結果 | A.ドヴィツィオーゾが今季2勝目

    MotoGP 第10戦 チェコGPの決勝が8月4日(日)、ブルノ・サーキットで行われ、アンドレア・ドヴィツィオーゾがポール・トゥ・ウィン。ホルヘ・ロレンソが2位に入り、ドゥカティが1-2フィニッシュを達成した。

    気温27℃、路面温度38℃のドライコンディションで21周のレースはスタート。ホールショットを奪ったのはポールポジションからスタートしたアンドレア・ドヴィツィオーゾ。2番手にはバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)、3番手にはホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が浮上した。

    後方ではマーベリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハ)、ブラッドリー・スミス(KTM)、ステファン・ブランド(エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS)の3台が絡むクラッシュ。3台とも1周目でリタイアすることになった。

    残り17周でホルヘ・ロレンソがマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が3番手に浮上。しかし、ロレンスも抜き返す。

    残り14周、バレンティーノ・ロッシがトップに浮上。そして、後方では再びマルク・マルケスが3番手に浮上し、先頭3台が4番手のホルヘ・ロレンソとの距離を広げていく。

    残り12周、カル・クラッチロー(LCR・ホンダ)が4番手に浮上。翌週にはアンドレア・ドヴィツィオーゾが首位、マルク・マルケスが2番手に浮上。そのバトルもあり、上位6台の差が縮まっていく。

    残り10周、カル・クラッチローがバレンティーノ・ロッシを捕えて3番手に浮上。残り8周、バレンティーノ・ロッシはホルヘ・ロレンソにも抜かれて5番手に後退する。

    残り5周、ホルヘ・ロレンソがカル・クラッチローを抜いて3番手に浮上。マルク・マルケスがトップのアンドレア・ドヴィツィオーゾとの距離を縮めていくが前に出るまでには至らない状況が続く。

    残り4周、ホルヘ・ロレンソがアタック。一時は2台を抜いて首位に浮上するもドヴィツィオーゾにすぐさま抜かれて2番手に。トップ2台の激しいバトルが展開され、マルク・マルケスがその隙を狙う。

    ファイナルラップ。マルク・マルケスがホルヘ・ロレンスを抜くも、再びロレンスが抜き返す。

    優勝はアンドレア・ドビツィオーゾ。開幕戦カタールGP以来となる今季2勝目。2位にもホルヘ・ロレンスが続いて、ドゥカティが1-2フィニッシュを達成。3位にはマルク・マルケスが入り、表彰台を死守した。4位は最終コーナーで順位を上げたバレンティーノ・ロッシが入り、6000ポイントという大台を超えた。

    以下、カル・クラッチロー(LCR・ホンダ)、ダニオ・ペトルッチ(アルマ・プラマック)、ヨハン・ザルコ(ヤマハ・テック3)、ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)、アルバロ・バウティスタ(アンヘル・ニエト)、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)がトップ10入り。

    中上貴晶(LCR・ホンダ)は17位でレースを終えた。

    2018年 MotoGP 第10戦 チェコGP 決勝 順位

    順位 No. Rider Team
    1 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム
    2 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム
    3 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム
    4 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP
    5 35 カル・クラッチロー LCR・ホンダ・カストロール
    6 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング
    7 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3
    8 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム
    9 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム
    10 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター
    11 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター
    12 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング
    13 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
    14 55 ハフィス・シャリン モンスター・ヤマハ・テック3
    15 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    16 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
    17 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ
    18 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム
    19 50 シルバン・ギュントーリ チーム・スズキ・エクスター
    20 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング
      45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
      53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング
      38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング
      25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP
      6 ステファン・ブラドル エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS
  • MotoGP | ヤマハ 第10戦 チェコGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ 第10戦 チェコGP 予選レポート

    MotoGP 第10戦 チェコGPの予選、Q2セッションに出場したMovistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシが、ファンを観客席の先端まで引きつけた。最終ラップまでアタックを続けたロッシは、Monster Energy Grand Prix Ceske Republiky決勝に向けてグリッド2番手を獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはQ1を突破してQ2に出場したが、同様の好感触を得られず12番手に留まった。

    バレンティーノ・ロッシはフリープラクティス第3セッションでトップタイムをマーク。これを再現しようと臨んだQ2セッションでは後方からスタートし、2ラップ目のアタックで10番手につけてさらに順位を上げようというところ。

    残り6分でピットイン。素早く作業を済ませてコースに戻ると、あと2回分のトライが残されていた。1回目は成功せず、2回目には第1セクションからベスト・タイムを刻む。そして残りの3セクションでもすべてベストをキープし、1分54秒956をたたき出して12番手から2番手まで急浮上した。ポールポジションまであと0.267秒だった。

    一方のマーベリック・ビニャーレスはQ1に出場することとなったが、ここでは言わばライバル不在の状況。1回目のアタックで1分56秒109を記録してトップに立つと、残り8分弱でピットイン。2分後に再びコースに戻り、2回目の走行を開始した。

    ますますペースが上がるビニャーレスは全セクションでベストタイムを記録し、1分55秒538に短縮して後続を0.6秒以上も引き離す。その後それ以上のタイム更新はならなかったものの、最後までトップをキープしてセッションを終了した。2番手との差は0.314秒。

    短い休憩のあとQ2に臨んだビニャーレスは、最初のトライで1分55秒823の7番手。全体のペースが上がると10位に後退してしまったため、Q1と同様の作戦をとり、残り8番手で早めのピットインを行った。

    残り6分でコースに戻り、ここからポジション・アップを狙っていこうというところだったが、ラップタイムを更新できないまま、トップに1.134秒差をつけられて12番手となった。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコはウイーク2日目の土曜日、フリープラクティス第3セッションで前日のタイムを1秒更新。午後からの予選セッションでもさらに更新して好調をアピールした。そしてトップにコンマ5秒差まで近づいたものの、終盤の激しい競り合いのなかで順位を下げて7番手。決勝は3列目トップからスタートすることとなった。

    チームメイトのハフィス・シャーリンはウイーク2日目も順調に課題をこなし、フリープラクティス第3セッションでは、前日最初のセッションから1.415秒も短縮した。Q1では暑さと戦いながら6番手を獲得したが、Q2進出には0.433秒届かなかった。決勝は6列目から、現地時間14:00にスタートする。

    バレンティーノ・ロッシ (予選2番手/1分54秒956)
    「この暑さにはかなり苦しめられましたが、午前中のフリープラクティス第3セッションからニュータイヤで好調だったので、予選でもいい走りができると確信していました。実際のところ、午後になるとより一層ペースが上がり、コーナー進入のブレーキングでは限界ぎりぎりまで攻めていくことができました。1分54秒9は非常にいい記録だと思います。この気温の高さのなかでここまでできたことに満足しています。明日の決勝は、フロントローからのスタートが重要になるでしょう。決勝セッティングでのペースはそれほどでもないので、何周かするうちに苦しくなってくるかもしれませんが、あきらめずに挑み続けます」

    マーベリック・ビニャーレス (予選12番手/1分55秒823)
    「今、ここで、すべてを出し切ろうと決意して臨みました。Q1ではミディアム・タイヤを使用して好調。Q2ではハードのほうがいいだろうと考えたのですが、終わってみればそれは間違っていたようです。ミディアムのほうが、フィーリングでは格段に上。もはや疑問の余地はなく、ミディアムのほうがずっと良くて、ハード・タイヤではプッシュすることができません。セッティング自体がまだパーフェクトになっていないので、今晩も引き続き作業に取り組んでいきます。明日はハード・タイヤを使うことはないと思いますが、ソフト・タイヤの耐久性と、序盤での優位性についてこれからよく検討したいと思っています。決勝はどんな展開になるか。私としては、いつものようにベストを尽くすだけです」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「まず初めに、フロントローを獲得したバレンティーノにお祝いの言葉を述べさせてください。今日のような猛暑のなかでは非常に難しいことだったと思います。午前中のセッションですでにハイ・スピードを見せてくれていましたが、午後はそれをさらに向上させたのです。マーベリックもQ1ではとてもいい仕事をして、ライバルたちを大きく引き離しました。ところがQ2でハード・タイヤを履くと、それまでと同様のフィーリングが得られなくなってしまいました。結果的にグリッド4列目に留まり、決勝で厳しいチャレンジを強いられることになってしまい非常に残念です。決勝用セッティングでのペースについては、今日また一歩、前進できたと思っていますが、まだ完璧ではありません。タイヤの消耗を抑えられるようなセッティングを目指し、バレンティーノとマーベリックにベスト・マシンを提供できるよう全力で作業に取り組みます。明日の決勝は、ライダーにとってもタイヤにとっても非常にハードなものになるでしょう」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選7番手/1分55秒221)
    「今日はとても好調でした。マシンのフィーリングもとても良くて、いつも同様、すべてはチームの懸命な努力によるものだと思っています。Q2に直接進出できたことにも満足しています。この暑さのなかですから、少しでも体力を温存できるほうが助かりますから。予選セッションでは、第1コーナーから第2コーナー出口で好調でしたが、今日はライバルたちも本当に速かった。結局、ただ力が及ばず、前の2列を逃すこととなってしまったというわけです。競争は非常に激しいですが、これがMotoGPです。それによって自分自身を限界まで追い込めるようになるのですから、この熾烈な戦いをエンジョイしたいと思います」

    ハフィス・シャーリン (予選16番手/1分56秒285)
    「予選は非常に厳しいものになってしまいました。トップを目指していきたかったのですが、リアのソフト・タイヤに少し手間取りました。その結果、今日はフランコ・モルビデリがルーキー勢トップに立ちましたが、私もそこから大きく離されているわけではありません。明日の午前中のウォームアップ・セッションのなかでセッティングに好フィーリングを見出し、決勝では好スタートを決められるよう頑張ります。もっと前のポジションを獲得できなかったことには、チームやファンのみなさんに申し訳なく思っています」

  • MotoGP | ホンダ 第10戦 チェコGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ 第10戦 チェコGP 予選レポート

    2日連続で最高気温が32℃、路面温度が50℃まで上昇したMotoGP チェコGPの予選は、ライダーにもタイヤにも厳しい条件となったが、総合首位のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、トップのアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)から0.272 秒差の3番手につけてフロントローを獲得した。

    4戦連続今季6度目のフロントロースタートとなったマルク・マルケスは、フリー走行では総合4番手。予選前に行われたFP4では、最も厳しいコンディションの中で2分6秒台で連続ラップをこなし、ライバルを圧倒した。

    そして迎えた予選Q2では最後のアタックを回避したことで3番手へとダウンしたが、3戦連続今季6勝目に向けて手応えのある一日となった。

    マルケス同様、フリー走行でセットアップに集中したカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、2日目のフリー走行で7番手に浮上、予選Q2では5番手へと着実に前進した。今大会は、フリー、予選ともに気温も路面温度も高く、暑いときにフロントのパフォーマンスに課題を抱えるホンダ勢には厳しい戦いとなった。そうした厳しい状況の中でクラッチローは2列目5番手を獲得。長丁場となる決勝に向けて、2年ぶりの大会制覇と表彰台に向けて好グリッドを獲得した。

    初日のフリー走行でトップタイムをマークしたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、2日目のフリー走行でも大接戦の中で総合6番手につけてQ2進出を果たした。予選では10番手グリッドと思ったようなポジションを獲得できなかったが、決勝に向けて順調にセットアップを進めた。決勝では追い上げのレースが期待される。昨年はマルケスに続いて2位でフィニッシュ。2年連続Repsol Honda Teamの1-2フィニッシュ、ダブル表彰台が期待される。

    以下、ホンダ勢は、オランダGPのフリー走行のケガから3戦ぶりに復帰のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が13番手。完全復調を感じさせる走りをみせた。決勝は3戦ぶりとなるが、第4戦スペインGP以来となる今季2度目のシングルフィニッシュが期待される。

    ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(HRC Honda Team)が18番手、鈴鹿8時間耐久ロードレースからの連戦となった中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、旋回性に苦戦して20番手、初ポイント獲得に気合を入れるトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は22番手。3選手ともに追い上げのレースに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 3番手)
    「僕たちが選んだセットアップでは、新品タイヤを装着したときに、1周のタイムが少し落ちることに午前中の走行で気づきました。しかし、タイヤが消耗し始めると快適になりました。とにかく、このサーキットでフロントロースタートを獲得できたことはとてもポジティブです。ここまでは順調。予選の最後にタイムアタックをしなかったのは、少しリスキーな状況だったからです。レースウイークを通して一歩一歩前進することができました。特に、レースペースには満足しています。ドビ(ドヴィツィオーゾ)とロレンソも素晴らしいペースがあり、実際彼らのペースは最高です。でも僕たちも悪くはありません。だから明日どこでフィニッシュできるか楽しみです。バレンティーノも戦いに加わってくると思うので、いいレースになると思います。明日は、とても長いレースになると思います。そのため集中して安定した走りをすることがとても重要になってきます。もちろんタイヤチョイスとタイヤマネジメントもとても重要です。表彰台を獲得するのは厳しいと思いますが、がんばって狙いたいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)
    「この暑いコンディションでは、フロントタイヤに少し問題がありました。もしライバルチームがハードタイヤを使うような状況になれば、私たちは問題に直面することは分かっていました。それだけに2列目を獲得できてとてもうれしいです。今日はベストな仕事ができました。予選セッションを楽しめました。5番手という結果は現状では最高の結果です。LCR Honda CASTROLチームとHRCは素晴らしい仕事をしています。そして僕たちは戦闘的になれるようにベストを尽くしています。表彰台に上がれるペースがあると思いますが、天候がどうなるか様子をみたいです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 10番手)
    「今日は2つのポジティブなセッションをこなすことができました。そしてレースのセットアップに十分取り組むことができました。しかし、予選は思ったようにはいかず10番手でした。望んでいたような結果ではないので残念です。ソフトタイヤでタイムを上げようとしましたが、残念ながら大きく前進することはできませんでした。明日に向けて最良の状況は作れませんでしたが、いいスタートを切りたいです。特に最初の数周で追い上げることが非常に重要になるので、そこで速く走れることを願っています」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 13番手)
    「昨日と比べてかなり前進できたし、いい一日でした。ドイツのレースは走れませんでしたが、マシンの感触はさらに快適になっています。スピードが少し足りませんが、予選の結果には満足です。明日は暑い中での厳しいレースになると思いますが、いいペースがあるので力強い走りをしたいと思います」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 18番手)
    「今日はセッティングだけに集中して取り組みました。それが役に立ち、スピードが上がりました。正直、自分のライディングスタイルも、RC213Vに合わせることができるようになり、少しよくなりました。午前中はマシンを乗りこなすのが少しだけ楽になり、コーナースピードも上がりました。まだフロントの感触が少し足りないし、自分の予選タイムにもまだ満足していませんが、レースペースをキープできれば、明日はポジションを上げるチャンスがあると思います」

    中上貴晶(MotoGP 20番手)
    「昨日から多少セッティングを変更してよくはなりましたが、ブレーキングからの旋回性が思ったように改善できず、苦労しました。特にソフトでのアタックでは、レース用タイヤと比べてもほとんどタイムを短縮できず、それがグリッドに影響しました。走っているフィーリングとしては、もう8耐の影響はないと思うのですが、コーナーによってはバンク角が足りなかったり、切り返しが遅い感じです。基本的には前戦ドイツGPのセッティングで走っていますが、明日のウォームアップで最後の調整をして、決勝は追い上げのレースをしたいです」

    トーマス・ルティ(MotoGP 22番手)
    「予選が始まり、最初のセットはかなりホイールスピンをしましたが、セカンドタイヤはだいぶよくなり、大きな違いを感じました。タイムはよくなりましたが、いいポジションを獲得するには、十分な速さがありませんでした。FP4ではフロントに少し問題があり、いつでも転んでしまいそうな感じでした。今日は、それとの戦いでした」