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  • MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP 初日レポート

    MotoGP 第13戦サンマリノGPのフリー走行は終日、雲の多い天候となったが、FP1、FP2ともにドライコンディションとなり、Honda勢は予定されていたそれぞれのメニューに取り組んだ。

    Repsol Honda Teamを除く2チームは、8月下旬にミサノでテストを実施しているため、そのときのデータを基に走行を開始したが、テスト時に比べて気温も路面温度も低かったことから、コースインするたびにセットアップを調整する一日となった。

    その中で、カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が積極的な走りで3番手につけ、Honda勢最上位。総合首位で今季6勝目と大会2連覇を狙うマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、テスト走行をしていないためタイヤテストに集中して5番手。ホームグランプリに闘志を燃やすフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は10番手と、それぞれ好調なスタートを切った。

    自身にとってのホームレースとなるはずだった前戦イギリスGPがキャンセルになり、フラストレーションが溜まっているクラッチローは、チームにとってのホームグランプリとなる今大会に闘志を燃やしている。FP1は2番手、FP2では3番手と一つポジションを落としたが1分33秒台でラップを刻み、セッション終盤には前後に新品タイヤを投入し、トップから0.187秒差の3番手につけた。

    タイトなコーナーが連続するミサノは、毎年、大接戦となるが、不安定な天候が続いているため、FP2はQ2進出を賭けた厳しいアタック合戦となった。その中で総合首位につけるマルケスは、これまで通りFP1、FP2ともにセッション1セットで連続走行を行い5番手につけた。FP1は前後にミディアム、FP2はフロントにミディアム、リアにソフト。ライバル勢が新品タイヤを入れてアタックする中で、1セッション1セットで好走を見せるマルケスの走りは際立っており、今季5回目のポールポジション(PP)獲得を期待させるものだった。

    モルビデリは8月にミサノで行ったテストデータと、決勝レースは中止になったものの前戦イギリスGPで試したセットアップが今大会の好走に大きく貢献し、10番手からの好調なスタートに繋がった様子だ。

    2年ぶり3回目のサンマリノGP制覇を狙うダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、土曜日のウエットコンディションを想定して、Q2進出のためにトップ10内を狙ったが、わずかに届かず12番手に終わった。課題はセクター2とセクター4で、明日はQ2進出と好ポジションの獲得に全力を尽くす。

    フリー走行初日はトップから1秒差以内に15台がひしめく接戦となり、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は順調にタイムを短縮したが、転倒した影響もあり初日総合では16番手。ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(HRC Honda Team)は19番手、初ポイント獲得を狙うトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は23番手だった。

    カル・クラッチロー(MotoGP 3番手)
    「FP1とFP2、そしてFP3は、予選に向けてリズムをつかむことが重要な仕事になります。今日のFP1とFP2では、みんなが違うタイヤを違うタイミングで使っていましたが、これまで通りの手順でセットアップを進めました。全体的にマシンの感触はよく、チームはとてもいい仕事をしています。引き続き、戦闘的になれると思います。今日の唯一の問題は、フロントタイヤが少しロックすることです。この状況を改善するために、引き続き取り組まなければなりません。全体的にはいい一日になりました。今日の結果には満足しています」

    マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
    「とてもうれしい一日になりました。最初からいいセットアップでスタートすることができました。そして、とてもいい仕事ができました。FP2でも、引き続き前進することができました。ほかのライダーたちは2週間前にここでテストをしているので、僕たちは正確にすべての仕事に取り組むように努力しました。そして今日のペースにはとても満足しています。マシンの感触はよく、うまく走ることができました。目標はいつものように決勝に向けて仕事をすることだったので、セッション終盤に新品タイヤを使いませんでした。明日どうなるかは様子を見たいです。多くのライダーはすでに速いラップを刻んでいますが、僕たちもすでにタイムをマークしています」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 10番手)
    「いい日でした。レースに向けて価値のある仕事がたくさんできました。事前にこのサーキットをMotoGPマシンで走っていたので、今日はそれがアドバンテージになりました。今のところ、いい状態に仕上がっています。また、シルバーストンで試したいくつかのセットアップのオプションが、ここでもうまくいっています」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 12番手)
    「今日は少し複雑でした。雨が降ると思っていたので、トップ10に入れるようにプッシュしなければならず、厳しい接戦になりました。幸いにも、終日、ドライセッションになったので、セットアップに集中しました。今日はわずかの差でトップ10を逃したので、明日もドライコンディションになり、前進できることを願っています。今のところセクター2とセクター4があまりうまくいかないので、このパートを改善し、もっと速くなれるようにがんばらなければなりません」

    中上貴晶(MotoGP 16番手)
    「8月にテストしたときとコンディションが大きく変わりました。今日は気温も路面温度も低く、テストのときはハードコンパウンドがベストでしたが、今日のコンディションには合いませんでした。マシンのセットアップはテスト時のベストの状態でスタートし、午後は少しセットアップを変えました。ホイールベースを長く、車高を上げたのですが、その結果、フロントの安定性が薄くなり、15コーナーでフロントからあっという間に転んでしまいました。明日は元の状態に戻してスタートします。今日はコーナーリングスピードは速かったのですが、ストレートで伸びがなく、その原因を探っています。明日はQ2進出を目指してがんばります」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 19番手)
    「コンディションは2週間前のテストのときとかなり違ったので、違うフロントタイヤを使いました。午後は気に入っているタイヤの使用を我慢しなければなりませんでした。明日、あさってに向けてキープしたかったからです。FP2ではラップタイムとレースペースで前進できました。しかし、フロントタイヤの左側のフィーリングが完全ではなく、少しセットアップを調整しなければなりません。FP1とFP2で、いくつか違うことを試しました。明日は最良のセットアップを見つけなければなりません。前進できると思います」

    トーマス・ルティ(MotoGP 23番手)
    「テストのときはポジティブな仕事ができたのですが、今日の路面コンディションは違いました。午前中のセッションはテストのときよりも遅く、グリップに苦しみました。午後はソフトタイヤを試しましたが、うまくいかず、思うようには進まない一日でした。明日はプランを変えてレースのセットアップを理解しなければなりません。今のところ期待していたようなスピードはありません」

  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP 初日レポート

    ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリは晴れから曇りへ変わるコンディション。Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは2回のフリープラクティスで多くの周回を走行し、それぞれ総合4番手と8番手につけた。

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは、フリープラクティスを順調にスタートして総合4番手を獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは第1セッションで苦戦したものの、第2セッションでは調子を取り戻して総合8番手で初日を終了した。

    ビニャーレスは先週のアラゴン・テストでも良いフィーリングをつかんでおり、ここサンマリノでも好調を維持してウイークをスタート。第1セッションではほとんどの時間帯で慎重な走りを維持していたが、最後の7分で全体のペースが上がるとすぐさま反応。1分32秒739を記録してトップに0.131秒差と迫る3番手を獲得した。

    午後になると頭上に雲が広がりコンディションが変化。第1セッション終了時点と同様の状態で走行を開始したビニャーレスは初めペースが上がらなかったが、セッティングを調整しながら徐々に調子をつかむとセッション終盤では1分32秒台を回復。最終的には1分32秒411へ更新してトップに0.213秒差の4番手に浮上した。総合順位も同様の4番手となっている。

    大勢のイタリアのファンが地元のヒーローの走りを心待ちにしていたが、第1セッションは彼らが望んだようなものとはならなかった。ロッシはなかなかペースが上がらなかったものの、第2セッションと第3セッションのコンディションが不確定な状況のなかで終始、決勝に向けたセッティング作業に集中。ラップタイムではトップから1.007秒離されて15番手に留まった。

    曇り空の下で行われた第2セッションではトップ10入りを目指して懸命のトライ。その結果、最後の2分で1分32秒786へ更新して8番手へ浮上し、トップとの差を0.588秒に縮めてウイーク初日を終了した。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは第1セッションから素早くペースを上げて7番手を獲得。午後からの第2セッションでは0.256秒短縮したが、トップ10には0.005秒届かず総合11番手で初日を終了した。

    一方、ハフィス・シャーリンはYZR-M1で初めて走るミサノ・サーキットに苦戦して25番手。現地時間明日の9:55にスタートするフリープラクティス第3セッションで挽回を狙う。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合4番手/1分32秒411)
    「今日はコース上でのライン取りにおもに取り組んでいました。それが私たちの課題だからです。マシンは非常に良いレベルにありますが、私自身のライディング・スタイルを修正しなければなりません。また電子制御システムについても改善の余地があると考えていますが、今日のところはとりあえず満足できました。タイヤについてはテストのときより消耗が激しくなってしまっているので、決勝用のチョイスは難しい課題になりそうです。まだ初日なので路面コンディションがまだあまり良くなかったのかもしれません。明日の状況を見てから判断することになるでしょう。もしもウエット・コンディションになるとすればライディング・スタイルの調整も必要になるので、フリープラクティス第3セッションで雨が降れば、そのことに集中し、多くの周回数を重ねていきたいと思っています」

    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合8番手/1分32秒786)
    「今日はトップ10に入ることがとても重要でした。最後でようやくラップタイムを更新し、その目標を達成することができました。マシンのフィーリングはテストのときより良くなっていて、いくらかスピードも上がっていましたが、ブレーキングなどでいくつか問題もありました。明日以降はマシン・バランスを向上させることとタイヤの選択が課題になるでしょう。ハード・コンパウンドが良いだろうと考えていたのですが、前回のテストのときよりグリップがかなり落ちているため難しい状況。決勝で良い走りをするためにはまだまだ作業が必要です」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「2週間ほど前にここでテストを行っており、そのときに収集したデータをそのまま使えるのかどうかというところが気になっていました。残念ながら路面コンディションとタイヤの消耗度が変わってしまっていたのですが、それでもライダーたちは気持ちよくマシンに乗れているというので、努力の甲斐があったということだと思います。明日のフリープラクティス第3セッションが雨になりそうなので、今日はふたりともQ2進出を確実にすることを課題にしていました。またタイヤ・チョイスも重要でしたが、それはできなかったので、日曜日までに少なくとももう一度、ドライ・コンディションで走る必要があるのです。もちろん、明日までにしっかり準備を整えます。マーベリックもバレンティーノもとても満足しているので、明日もまた一歩前進できると確信しています」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (フリー走行総合11番手/1分32秒985)
    「予想よりは良い状態でスタートすることができたので、そのことには満足しています。でもトップ10入りを逃してしまったことは非常に残念です。午後からは雨の心配もあったので初めから新品タイヤを履いてラップタイム更新を目指しましたが、終盤ではタイヤを消耗していたこともあり、トップ10にはわずかに届かなったのです。それでも何度も好ラップがあったことはとても良かったと、前向きにとらえています。今はただ、明日の午前中が晴れてくれることを祈るのみ。そしてラップタイムを更新し、Q2に進みたいと思います。このコースで、マシンのフィーリングはとても良いので、気持ちは依然として非常にポジティブです」

    ハフィス・シャーリン (フリー走行総合25番手/1分34秒539)
    「今はまだ十分なフィーリングが得られていませんが、第2セッションの序盤はとくにいい仕事ができたと思っています。第7コーナーでフロントを失った原因はわかっていませんが、そのあとはベスト・フィーリングをつかむことができなくなってしまいました。マシンを乗り換えて同様のセットアップを試みましたが、やはり同じにはならなかったのです。明日も懸命に作業に取り組み、ラップタイムを上げていきたい。最後尾からのスタートはなんとしても避けたいと思っています。ベストを尽くし、良いリズムをつかみ、最大限の強さを取り戻せるよう頑張ります」

  • MotoGP 第13戦 サンマリノGP | A.ドヴィツィオーゾが初日総合1番手

    MotoGP 第13戦 サンマリノGP | A.ドヴィツィオーゾが初日総合1番手

    MotoGP 第13戦 サンマリノGPの2回のフリー走行が9月7日(金)、ミサノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリで行われ、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)がトップタイムをマークした。

    気温23度、路面温度32度のドライコンディションの中、アンドレア・ドヴィツィオーゾは1分32秒198をマークし、3戦連続5度目となる初日総合1番手に進出した。2番手にも0.160秒差でホルヘ・ロレンソが続き、初日に1‐2番手に進出。

    3番手には0.187秒差でカル・クラッチロー(LCR・ホンダ)、4番手には0.213秒差でマーベリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハ)が続いた。

    以下、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)、ダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック)、アレックス・リンス(スズキ)、バレンティーノ・ロッシ(モブスター・ヤマハ)、フランコ・モルビデッリ(EG 0,0 Marc VDS)、ヨハン・ザルコ(ヤマハ・テック3)がトップ10入り。ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)は11番手。

    中上貴晶(LCR・ホンダ))は、今季11度目の転倒を喫して1.076秒差の15番手、初日総合16番手だった。

    2018年 MotoGP 第13戦 サンマリノGP フリー走行2回目 結果

    順位 No. Rider Team Time
    1 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 1分32秒198
    2 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム 1分32秒358
    3 35 カル・クラッチロー LCR・ホンダ・カストロール 1分32秒385
    4 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP 1分32秒411
    5 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 1分32秒537
    6 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング 1分32秒722
    7 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 1分32秒775
    8 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP 1分32秒786
    9 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分32秒980
    10 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3 1分32秒985
    11 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム 1分32秒999
    12 51 ミケーレ・ピロ ドゥカティ・チーム 1分33秒005
    13 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム 1分33秒183
    14 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 1分33秒193
    15 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ 1分33秒274
    16 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター 1分33秒423
    17 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分33秒517
    18 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分33秒654
    19 6 ステファン・ブランドル HRC ホンダ・チーム 1分33秒660
    20 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分33秒815
    21 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム 1分33秒878
    22 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング 1分33秒896
    23 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分34秒278
    24 44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分34秒461
    25 55 ハフィス・シャリン モンスター・ヤマハ・テック3 1分34秒539
    2 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング 1分38秒154
  • MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    Movistar Yamaha MotoGPは今週末、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリでMotoGP 第13戦サンマリノGPを迎える。今大会はチームにとっての第2のホームレースであると同時に、同コースから20分のところに住むバレンティーノ・ロッシにとっても非常に重要な一戦となる。

    Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスは、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで開催されるGran Premio Octo di San Marino e della Riviera di Riminiに出場するためイタリアへ戻る。

    チームは2週間前にここミサノでプライベート・テストを実施。その後のイギリスGPは中止になったが、先週はアラゴンで再びプライベート・テストを行って新たにデータを収集した。

    ロッシはいつも以上にこのサンマリノGPに意欲を燃やす。昨年は脚の怪我のため同大会を欠場したが、今年はそれを埋め合わせ、ホームGPで’黄色い海’を見渡すのを楽しみにしている。 ロッシは第12戦終了時点でランキング2位。トップとの差は59ポイントあるが、ここミサノでは大勢のファンが後ろから支えてくれる。過去には合計6回の表彰台をゲット。2008年、2009年、2014年にMotoGPで優勝、2012年と2016年に2位、2010年には3位と活躍している。

    チームメイトのビニャーレスはランキング5位からのランクアップを目指す。2013年にMoto3で2位を獲得して表彰台に上った経験があるが、MotoGPでは昨年、ウエット・コンディションで孤軍奮闘したものの表彰台を逃している。 前回イギリスGPのフリープラクティスではYZR-M1のフィーリング向上を確認。先週アラゴンで行われたプライベート・テストでも手応えをつかみ、今大会への決意を新たにしている。

    ミサノ・サーキットは1969年に建設され、’80年代から’90年代初頭にかけてイタリア・グランプリ を開催。2006年にはMotoGPの安全規則に沿って大幅な改修工事が施され、全長4.2kmの時計回りのコースに生まれ変わると2007年、再びGPカレンダーに加えられた。さらに2008年には新たなシケインが追加され、左コーナー6、右コーナー10を含む現在のレイアウトが完成。これらの改修によってコースの安全性が向上したばかりでなく、多くの高速コーナーでオーバーテイクのチャンスが生まれたことでレースの醍醐味が増し、熱狂的なイタリアのレース・ファンを楽しませている。

    Movistar Yamaha MotoGPは今年もKiSS Misno(Keep it Shiny & Sustainable)プログラムをサポート。今後も長年にわたってコースを美しく保つことを目指し、持続可能で環境にやさしいグランプリ・イベントの開催に貢献する。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンは今週末、第13戦サンマリノGPに出場するためミサノへと向かう。昨年、このコースに好フィーリングを得たザルコは、現地時間金曜日の9:55に始まるフリープラクティス第1セッションを楽しみに待っている。一方、MotoGPルーキーのシャーリンは今回もまた、YZR-M1でミサノのコースに挑む。

    バレンティーノ・ロッシ
    「ホームGPを迎えるのはいつも最高の気分です。大勢の友人やファンがサーキットに来てくれるので、彼らに週末を楽しんでもらうために全力を注ぎます。2週間ほど前にここミサノでテストを行っているので、それを土台にウイークをスタートしたいと思っています。可能な限りベストの状態でプラクティスを開始し、決勝でいい走りをして、表彰台を目指します。全員が週末を楽しめるよう、好天を期待しています」

    マーベリック・ビニャーレス
    「前回のシルバーストンではすべてのプラクティスで好調で、マシンのフィーリングもとても良かっただけに、悪天候のため中止となってしまったことは非常に残念でした。そのあとアラゴンでテストを行い、自分のライディング・スタイルに合ったベスト・セッティングを追求。ここで以前のように正しい方向性を見つけることができたので、今は次のミサノに向けてモチベーションが高まっています。昨年序盤と同じようなフィーリングが戻ってきたことで気持ちも落ち着いてきましたし、ミサノ・テストでもいい走りができたことが自信になって、これからは毎回のレースでポイントゲットに集中することができそうです。セッティングが大幅に良くなっているので100%の力を注ぎ、長く遠ざかっている優勝をヤマハにもたらしたいと思います」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「シルバーストンでレースができなかったことで、チームはより一層、このサンマリノGPに意欲を燃やしています。このレースは特別なもので、われわれチームは第2のホームGPと考えていますし、同時にご存知のように、バレンティーノのホームレースでもあります。昨年はそのバレンティーノが欠場。今年は何としても母国の大勢のファンの前で走りたいと、モチベーションが最高に高まっています。このラウンドはいつも素晴らしい雰囲気のなかで行われます。わたしたちチームとしても、大勢のサポーターが応援に来てくれることを期待しています。バレンティーノもマーベリックもミサノ・サーキットをエンジョイしており、2週間前のプライベート・テストや先週のアラゴン・テストの成功を受けて非常にポジティブな気持ちでレースに臨もうとしています」

    ヨハン・ザルコ
    「ミサノはシルバーストンに比べて小さいサーキット。今回はきっと天気にも恵まれるでしょう。ただここでは以前にテストを行っているライダーもいるので、上位に近づきトップ5の争いに加わるのは簡単ではないと思います。かなりの混戦になりますが、それでもチャンスがあると信じています。前回のイギリスではフロントロウに並ぶことができてとてもうれしかったので、ここミサノでもまたそれを再現したいと思っています。ここは好きなコースですし、とくにMoto2では好成績を残しています。ヤマハもまた、2年前にホルヘ・ロレンソが記録したラップ・レコードをキープしているので、ヤマハのマシンにも私自身にも大きな可能性があるのです。いつものようにベストを尽くし、好レースができるよう、しっかり準備していきます」

    ハフィス・シャーリン
    「フル・ウエットのコンディションでレースをしたことがなかったので、前回のシルバーストンが中止になりとても残念に思いました。でも何よりも安全が大切ですから、中止の判断は当然だったと思っています。ミサノではいくつか良い思い出もあるので、今は次のレースを楽しみにしています。最初のフリープラクティスから準備を整え、予選順位を上げなければなりません。そのためにも先週はハードなトレーニングを行い、いつも以上に集中できるよう目指してきたのです。すべてうまくいくよう願っています」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「前回のシルバーストンがキャンセルとなったあと、今は誰もが、レースそのものを待ち望み、明るく暖かいコンディションで走りたいと考えているでしょう。ここミサノはMotoGPのためのとても良い場所です。季節は夏の終わりになっていますが、多くの方が依然としてホリデーを楽しんでいるかのように感じられるでしょう。海に近く、暖かく、すてきなレストランがたくさんあり、ほとんどのホテルの部屋から海が見られるようなここミサノは、夏の終わりにぴったりの場所と言えます。わたしたちはここでテストを行っていませんが、ファクトリー・チームなどはテストをしています。ヤマハファクトリー・チームもそのひとつなので、彼らから情報をもらえることを期待しています。しかしながら、ライダーたちはそれぞれスタイルが異なるので、わたしたちとしてはヨハンとハフィスとともに作業を行っていくことが大切です。好成績を目指し、いいレースができると信じています」

  • MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    MotoGP 第13戦サンマリノGPが、9月7日(金)~9日(日)の3日間、イタリアのアドリア海に面したミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催される。このサーキットは、2011年のマレーシアGPにおいて、不慮の事故で亡くなったマルコ・シモンチェリ選手に敬意を表し、12年にミサノ・サーキットから現在の名称へと変更された。

    ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ(以下ミサノ・サーキット)は、1993年にイタリアGPが開催されたのを最後に、2006年までグランプリの舞台から外れ、サンマリノGPも93年のムジェロを最後に開催が中断されていた。しかし、07年にコースの全面改修を受け、14年ぶりにグランプリの舞台として復活。同時にサンマリノGPも復活し、今年で12年目を迎える。

    ミサノ・サーキットは従来左回りのコースだったが、07年の大改修で右回りに変更された。そのときのコース全長は4.180km。08年にはコースの一部が改修され、4.226kmに延長された。

    低中速のコーナーが連続するテクニカルコースで、リズミカルな走りを要求される。ホンダ勢としては、直近11年の大会で、10年にダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が勝利、15年は“フラッグ・トゥ・フラッグ”の難しいレースとなる中、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が大会初制覇を果たした。16年はペドロサが、6年ぶり2度目の優勝を果たし、昨年はウエットコンディションの中でマルケスが2度目の大会制覇と、Honda勢が3連覇を達成している。以前のサンマリノGPは、シーズンを通じてRC213Vが最も苦手とするサーキットだったが、それを克服した。今年は4年連続の勝利を目指す。

    前戦イギリスGPは、雨の影響で大会がキャンセルされた。1980年のオーストリア大会以来、実に38年ぶりのことで、選手たちはもちろん、レースファンにとっても残念なレースウイークとなった。その結果、今年は全19戦を予定していたが、18戦でタイトル争いをすることになり、ここからの7戦、ライダーズタイトル、コンストラクターズタイトル、チームタイトルでリードするHondaは、3冠制覇に向けて全力を尽くすことになる。

    前戦イギリスGPがキャンセルになり、第11戦オーストリアGPを終えて総合2位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に59点差をつけて総合首位に立つマルケスは、今季6勝目と3度目の大会制覇に挑む。

    過去のサンマリノGPでは、10年に125ccクラスで、11年と12年にはMoto2クラスで優勝している。最高峰クラスでは15年に優勝、16年は4位だったが、昨年は、サンマリノGPで優勝したことでタイトル獲得に大きな弾みをつけた。今季は、総合首位をキープすることはもちろん、2位以下にリードを広げることが最大の目標となる。通算6度目のサンマリノGP制覇が期待される。

    サンマリノGPを得意とするペドロサは、今季初表彰台獲得に闘志を燃やしている。これまでサンマリノGPでは、09年に3位、10年に優勝、11年に2位、13年と14年が3位と表彰台の常連となっていた。“フラッグ・トゥ・フラッグ”になった15年は9位と低迷したが、16年は大会2度目の勝利。ウエットコンディションになった昨年はタイヤのパフォーマンスを引き出せず14位と苦戦した。今年はシーズン初の表彰台と3度目のサンマリノGP制覇に挑む。

    Repsol Honda Teamは、8月下旬にミサノ・サーキットでテストを実施。準備はできている。しかし同サーキットでは、ライバル陣営もテストを実施しているだけに、初日から厳しい戦いになりそうだ。

    ホームグランプリとなった前戦イギリスGPがキャンセルになったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、今大会、その悔しさをぶつける大会となる。昨年の大会はウエットレースで転倒を喫したが、再スタートを切って13位でフィニッシュ。熱い走りでファンを喜ばせた。今年はシーズン2勝目、そして今季2度目の表彰台獲得に挑む。

    MotoGPクラスのルーキー勢もミサノで事前テストを行い、今大会に向けて準備を進めている。総合17位でホームグランプリを迎えるフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、今季2度目のQ2進出とスペインGPの9位をしのぐベストリザルトに闘志を燃やしている。総合21位の中上貴晶(IDEMITSU LCR Honda)も、ミサノではMoto2時代に3度表彰台に立っている得意のコース。今大会は4回目のQ2進出とシングルフィニッシュを目指す。総合24位のトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)も、初ポイント獲得に挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「ミサノはツィスティでほかのサーキットに比べると低速のサーキット。ブレーキングと加速がとても多いレイアウトです。過去、僕たちとは相性がよく、いい思い出がたくさんあります。次の日曜日もまたいい思い出を増やしたいと思います。昨年はマシンの感触がよく、思ったように走ることができました。今年も金曜日のフリー走行では、いつものメンタルでコースに出たいです。どのような状況にも合わせていく準備はできています。路面のコンディションとグリップを理解して、セッションごとに前進できることを願っています。週末はずっと天気がよく暖かくなることを願っています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合8位)
    「残念ながらホームグランプリだったシルバーストンではレースができませんでした。でもミサノもまた重要なラウンドです。ムジェロとともに、LCR Teamにとってはホームなので、最も忙しいラウンドの一つになります。昨年は指をケガした状態で大会に挑み、ウエットのレースで転倒してしまい、13位でフィニッシュしました。ミサノはあまり得意なサーキットではありませんが、今週末の目標は全く違います。現在チャンピオンシップ8位ですが、レースでは、その順位よりいい結果が出せると思います。表彰台に立つことがいつも最優先ですが、ポイントを獲得することが今はとても重要です」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合11位)
    「ミサノではいい天気になって、すべてのセッションをうまく活用できることを願っています。このサーキットは、少しバンピーですが好きです。グリップレベルは、午前中と午後のセッションでかなり変わることがあり、難しくなります。タイヤの選択はとても重要です。いつもとても熱狂的なファンがスタンドを埋めますが、この雰囲気も好きですね。グランドスタンドいっぱいの観客の中で戦うことが楽しみです」

    フランコ・モルビデリ(MotoGP 総合17位)
    「ミサノはとてもよく知っているサーキットなのでとても楽しみです。すでにMotoGPマシンでテストも行ったので、重要なデータを集めることができました。Hondaのパッケージで経験を積むことができたので、ポジティブな週末になると思います。応援に来てくれるすべてのファンのためにできる限りいい結果を出せるようにベストを尽くします。力強い週末になることを願っています」

    中上貴晶(MotoGP 総合21位)
    「正直、シルバーストンでレースができなかったので、早くRCVに乗りたいと思っています。ミサノは僕にとって特別な週末になると思います。まずはいい思い出があります。Moto2クラスで3度表彰台に上がりました。でもいつも言っているようにMotoGPマシンで走るとすべてのサーキットは変わってきます。2010年にミサノでショーヤ(富沢祥也選手)が亡くなったので、僕にとっては特別なレースになります。僕たちは友達で、日本で一緒にレ―スをしていました。ミサノへ行くたびに彼のことを思いながら戦っています。今週末はホームグランプリを迎えるチームにとって、とても重要な週末になります」

    トーマス・ルティ(MotoGP 総合24位)
    「ミサノは好きなサーキットです。シルバーストンは悪天候のため、難しい状況となりました。今大会は何事もなく週末を過ごせることを願っています。ミサノではテストを行いました。一日のみのテストでしたが、興味深いセッションとなりました。MotoGPマシンで走ったことのあるサーキットでレースウイークをスタートします。テストのときはとても暑かったので、そのときと同じようなコンディションになり、テストのインフォメーションが役に立つことを願っています」

  • MotoGP 第13戦 サンマリノGP 結果:ダニ・ペドロサが今季初優勝

    MotoGP 第13戦 サンマリノGP 結果:ダニ・ペドロサが今季初優勝

    MotoGP 第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの決勝レースが11日(日)、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで行われ、総合5位のダニ・ペドロサが、昨年10月の第17戦マレーシアGP以来14戦振りとなる今季初優勝、当地で2009年以来2勝目、最高峰クラスで29勝目、レジェンドライダーのフィル・リードに並ぶキャリア通算52戦目を飾り、総合4位に再浮上した。

    気温28度、路面温度43度のドライコンディションの中、8番グリッドのペドロサは、フロントにソフトコンパウンド、リアにミディアムコンパウンドを選択。サーキットレコードラップを上回るペースで14ラップ目に3番手、ラスト7ラップの22ラップに目に1番手に飛び出した。

    2番グリッドのバレンティーノ・ロッシ フロント、リア共にミディアムコンパウンドを選び、2ラップ目からレースの主導権を握ったが、2.837秒差の2位。3戦連続7度目の表彰台を獲得。ポールポジションのホルヘ・ロレンソは、フロント、リア共にミディアムを選び、4.359秒差の3位。3戦振り7度目の表彰台を獲得した。

    ウォームアップ走行で週末2度目、今季12度目の転倒を喫したが、週末2度目、今季22度目の1番時計を記録した4番グリッドのマルク・マルケスは、フロントにハード、リアにミディアムを選択し、4.359秒差の4位。

    3番グリッドのマーベリック・ビニャーレス、6番グリッドのアンドレア・ドビツィオーゾ、5番グリッドのミケーレ・ピロ、7番グリッドのカル・クラッチロー、10番グリッドのポル・エスパルガロ、12番グリッドのアルバロ・バウティスタがトップ10入り。

    15番グリッドのダニロ・ペトルッチ、13番グリッドのステファン・ブラドル、11番グリッドのエクトル・バルベラ、16番グリッドのユージン・ラバティ、17番グリッドのスコット・レディングがポイント圏内に進出した。

    タイトル争いは、総合1位のマルク・マルケスに対して、総合2位のバレンティーノ・ロッシが50ポイント差から43ポイント差に接近した。

    次戦アラゴンGPは、モーランド・アラゴンで23日に開幕、25日に決勝レースが行われる。

    ※決勝レース後、レースディレクションは、クラッチローがコースアウトを喫したことから、1.5秒のペナルティを科すことを決定。9位でゴールしたエスパルガロ弟が8位に昇格、クラッチローが9位に降格した。

  • MotoGP 第13戦 サンマリノGP 予選:ロレンソが史上最多64度目のPP

    MotoGP 第13戦 サンマリノGP 予選:ロレンソが史上最多64度目のPP

    MotoGP 第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの公式予選が10日(土)、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで行われ、総合3位のホルヘ・ロレンソが今季13度目のトップタイムをマーク。今季優勝を挙げた開幕戦カタールGP、第5戦フランスGPに続き今季3度目、最高峰クラスで38度目、当地で3年連続4度目、キャリア通算64度目のポールポジションを奪取した。

    気温27度、路面温度43度のドライコンディションの中、昨年の公式予選で樹立したサーキットベストラップ(1分32秒146)を自ら0.278秒更新する1分31秒868のトップタイムを刻んだ。

    2番手には0.348秒差でバレンティーノ・ロッシが入り、2戦連続9度目の1列目を確保。3番手にはマーベリック・ビニャーレスが入り、2戦連続4度目の1列目を獲得した。

    マルク・マルケスは4番手で2戦連続5度目の2列目だったが、予選最速者を決定するBMW・M・アワーズの総合1位を維持。

    ミケーレ・ピロは、負傷欠場となったアンドレア・イアンノーネの代役に指名されたことから、ワイルドカード参戦をキャンセル。イアンノーネ車に乗り換え、イアンノーネの枠から公式予選に出走して5番手に入り、ドゥカティの最高位だけでなく、自己最高位タイを獲得。

    6番手にはアンドレア・ドビツィオーゾ、7番手にはカル・クラッチロー、8番手にはダニ・ペドロサが続き、アレイシ・エスパルガロは、7ラップ目に10コーナーで週末2度目、今季10度目の転倒を喫したが9番手で3列目に進出。10番手にはポル・エスパルガロ、11位番手にはエクトル・バルベラが続き、12番手のアルバロ・バウティスタはアプリリアで初めて公式予選2に進出した。

  • ホンダ:MotoGP 2016 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    ホンダ:MotoGP 2016 第13戦 サンマリノGP プレビュー

    MotoGP 2016 第13戦サンマリノGPが、9月9日(金)〜11日(日)の3日間、イタリアのアドリア海に面したミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催される。

    このサーキットは、2011年のマレーシアGPにおいて、不慮の事故で亡くなったマルコ・シモンチェリ選手の栄誉を称え、12年に、ミサノ・サーキットから現在の名称へと変更された。

    ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリは、1993年にイタリアGPが開催されたのを最後に、2006年までグランプリの舞台から外れ、サンマリノGPも93年のムジェロを最後に開催が中断されていた。しかし、2007年にコースの全面改修を受けたミサノ・サーキットが14年ぶりにグランプリの舞台として復活し、同時にサンマリノGPも復活、今年で10年目を迎える。

    従来は左回りのコースだったが、2007年の大改修で右回りに変更された。そのときのコース全長は4.180km。2008年にはコースの一部が改修され、4.226kmに延長された。

    コースは低中速のコーナーが連続するテクニカルなもので、リズミカルな走りを要求される。ホンダ勢としては、過去9年の大会で10年にダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が優勝。昨年は“フラッグ・トゥ・フラッグ”の難しいレースとなる中で、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)がサンマリノGP初制覇を達成した。これまではシーズンを通じて、RC213Vが最も苦手とするサーキットだったが、今年は2年連続の優勝を狙う。

    前戦イギリスGPは、不安定な天候が続いた。そのため総合首位のマルク・マルケスは、フリー走行、予選を通じてタイヤのテストをしっかりできず、それが決勝レースに大きく影響して4位に終わった。チャンピオン獲得を視野に入れながらのミスのできないレースが続いているが、タイヤテストがしっかりできていれば優勝争いは確実だっただけに、悔しいレースとなった。

    マルク・マルケスは10年に125ccクラスで、2011年と2012年にはMoto2クラスで優勝し、昨年、最高峰クラスでも初制覇を達成。今季は通算5度目のサンマリノGP制覇に挑む。

    調子を上げてきたダニ・ペドロサは、10年以来、6年ぶりのサンマリノGP制覇を狙う。過去の大会では、2009年に3位、2010年が優勝、2011年に2位、2013年と2014年が3位という結果を残してきました。8月のチェコGP後のテストでセットアップが進み、前戦イギリスGPでは5位だったが、内容としては今季ベストの走りだった。“フラッグ・トゥ・フラッグ”になった昨年は9位という悔しい結果に終わっているが、今年は今季3度目の表彰台とシーズン初優勝を目指す。

    シーズン中盤戦に入って調子を上げているカル・クラッチロー(LCR Honda)は、3戦連続今季4度目の表彰台獲得とシーズン2勝目を目指す。カル・クラッチローは、難しいコンディションとなった第9戦ドイツGPで2位。ウエットコンディションの第11戦チェコGPでは優勝。ドライコンディションの第12戦イギリスGPで2位と、ウエットでもドライでも好調な走りをみせている。今大会も勢いに乗るクラッチローの走りに注目される。

    復帰2戦目を迎えるジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、今大会もベストを尽くす意気込み。前戦イギリスGPは、完治していない右手首の痛みと闘いながらの走行となった。負担の少ないウエットコンディションでは好走をみせたが、ドライコンディションではまだ100%にほど遠い状態で、今大会も回復に合わせてペースを上げつつ、大会に臨む。

    高速サーキットのシルバーストンでは苦戦したティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、得意のコースであるミサノで本来の走りを取り戻す意気込み。Moto2時代には、2013年に3位、2014年に優勝、昨年2位と常に優勝争いに加わってきた。今大会は、第2戦アルゼンチンGPの9位を上回る自己ベストを目指す。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「前戦イギリスGPでのフロントタイヤの選択は理想的なものではありませんでしたが、全体的にはまずまずの結果となりました。最終的にわずか3ポイント失っただけでした。次はミサノです。ここはイギリスとはかなり違ってツイスティで低速のサーキットです。サンマリノでは、レースウイーク中に順調にセットアップが進めば、また表彰台争いをしたいですね。イタリアでレースをするのはうれしいです。天候に恵まれ、すべてのセッションを最大限に利用できることを願っています」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合5位)
    「イギリスGPでは、自信とモチベーションを少し高めることができました。そしてミサノへ向かいます。シルバーストンでは、周回するごとにいい部分とそうでない部分をより理解できるようになりました。今週も引き続きこの課題に取り組み、プラクティスセッションに集中したいです。マシンのセットアップの方向性を間違わず、コースにより合うタイヤを選び、そのタイヤをよりうまく使う方法に取り組まなければなりません。引き続き仕事に集中したいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合8位)
    「マシンの感触はいいです。シーズン序盤に比べて、自分の限界までどうやってプッシュしたらいいのか分かるようになりました。いい状態になってきているように感じます。ミサノはHondaや僕にとっては難しいサーキットですが、またいいレースができることを願っています。ここ数年、ここではあまりいい結果を出していませんが、だからといってあきらてはいません。先週のシルバーストンも、これまではあまりいい結果を出したことはありませんでした。この状態になるまでに、一生懸命がんばってきました。過去4戦で66ポイントも獲得しました。僕のキャリアの中で、今はいい状態だと思います。ミサノでもがんばります」

    ジャック・ミラー(MotoGP 総合15位)
    「開幕まであと数日リハビリができるので、ミサノでは、より回復していることを願っています。シルバーストンでは、ケガをした右手首に痛みがかなりあって、簡単ではありませんでした。レース中は痛み止めの効果で徐々に楽になりました。ミサノはシルバーストンとはかなり違うサーキットですが、まずまずの走りができると思います。2014年にはMoto3で表彰台に上がったことがあります。昨年の“フラッグ・トゥ・フラッグ”ではカル(クラッチロー)の後ろでフィニッシュしました。今週もがんばります」

    ティト・ラバト(MotoGP 総合19位)
    「ミサノとシルバーストンは全く違うサーキットなので楽しみです。先週のシルバーストンは、3戦連続のポイント獲得になりました。ミサノに向けて役立つこともいくつか学ぶこともできました。今大会の目標は、いつものように学び続け前進し、トップとのギャップを縮めていくことです」

    ※フラッグ・トゥ・フラッグ
    MotoGPクラス決勝レース中のコンディション変化にともない、異なるタイヤを装着したマシン(スリック→ウエット/ウエット→スリック)への交換が許可されるルール。