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  • 2026年F1オーストリアGP:レッドブルリンクのタイヤ戦略と注目ポイント

    2026年F1オーストリアGP:レッドブルリンクのタイヤ戦略と注目ポイント

    2026年F1第8戦オーストリアGPの舞台となるレッドブルリンクは、標高660mの高地に位置する全長4.326km、10コーナーの高速サーキットである。急激な高低差と強力なブレーキングゾーンを特徴とし、短いラップの中で加速と減速を繰り返す「ストップ&ゴー」型レイアウトがタイヤに独特の負荷を与える。

    ピレリは今週末、最も柔らかいC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)を投入する。タイヤ摩耗よりも熱によるデグラデーションが支配的となるコースであり、戦略面では1ストップへの移行も注目される。

    Characteristics
    レッドブルリンクはブレーキングとトラクション性能が重要なサーキットだ。路面は使用年数を重ねており、ミクロ・マクロ両面で粗さが大きく、その特性がタイヤ内部に熱を発生させる要因となる。

    また年間を通じて数多くのモータースポーツイベントが開催されるため路面グリップは高く、週末を通じてラバーが乗ることでコンディションは大きく向上していく。

    コーナー立ち上がりでの強い加速はリアタイヤへの負担を増加させる一方、下り勾配でのブレーキングではフロントタイヤにも大きなストレスがかかる。コース全体で63mの高低差があり、この点ではスパに次ぐレベルだ。

    オーストラリアグランプリ

    Technical Analysis
    2026年型パワーユニットは従来より高い出力を発生するため、下り区間のブレーキングではフロントタイヤのロックアップが発生しやすくなる可能性がある。

    さらに標高660mという環境も重要な要素だ。空気密度の低下によりダウンフォースが減少し、タイヤのスリップ量が増加する傾向がある。これはタイヤ温度上昇や熱劣化を促進する要因となる。

    気温も戦略を左右する。6月下旬のシュピールベルクはバルセロナ並みの高温になることもある一方、シュタイアーマルク州の山岳地帯に位置するため天候が急変しやすく、雨や気温低下が突然訪れる可能性もある。

    オーストラリアグランプリ タイヤ戦略

    Race Strategy
    2025年大会では大半のチームが2ストップ戦略を採用した。スタートタイヤはソフト(C5)とミディアム(C4)に分かれ、表彰台を獲得したドライバーはいずれもハードタイヤで中盤スティントを走行した後、ミディアムでフィニッシュしている。

    しかしピレリは現在のタイヤが昨年より安定性を増していることから、2026年大会では1ストップ戦略が有力になる可能性があると見ている。

    タイヤ摩耗が比較的小さい一方で熱管理が重要となるため、各チームは路面温度や気象条件を見極めながら柔軟な戦略判断を迫られることになりそうだ。

    Records
    オーストリアGPは今年で39回目の開催となる。初開催は1964年のツェルトヴェークで、その後1970年から現在の開催地近郊へ移転した。

    ドライバー最多勝はマックス・フェルスタッペンの4勝で、アラン・プロストの3勝を上回る。コンストラクターではマクラーレンが7勝でトップを維持し、フェラーリとメルセデスがそれぞれ6勝で続いている。

    また新型コロナウイルス流行の影響を受けた2020年と2021年には、同サーキットでシュタイアーマルクGPも開催された。

    【関連】
    ・F1オーストリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

  • F1オーストラリアGP フリー走行1回目:結果・タイムシート ルクレール最速

    F1オーストラリアGP フリー走行1回目:結果・タイムシート ルクレール最速

    2026年F1オーストラリアGP フリー走行1回目の結果・タイムシート。3月6日(金)にアルバート・パーク・サーキットで2026年のF1世界選手権 第1戦 オーストラリアグランプリのフリープラクティスが行われた。

    トップタイムを記録したのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手にルイス・ハミルトン(フェラーリ)、3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、ホンダF1のパワーユニット関連のトラブルの疑いで出走できなかった。

    ■ ルクレールがトップタイム フェラーリがFP1でワンツー
    2026年F1オーストラリアGPのフリー走行1回目は、シャルル・ルクレールが1分20秒267でトップタイムを記録。フェラーリはチームメイトのルイス・ハミルトンも上位につけ、セッション終盤にはワンツー体制を築いた。シーズン最初のプラクティスでフェラーリが早くも存在感を示した。

    ■ ソフトタイヤで勢力図が見え始める
    セッション中盤以降は全チームがC5ソフトタイヤを使用。タイムが本格的に出始めると、ハミルトン、マックス・フェルスタッペン、ルクレール、アイザック・ハジャーが上位に並び、2026年の勢力図の一端が見え始めた。

    ■ メルセデスはやや控えめのスタート
    プレシーズンで有力候補と見られていたメルセデスはこの時点で6番手と7番手。トップ争いからわずかに遅れる形となり、初日から期待ほどの速さは見せていない。

    ■ ルーキーのアービッド・リンドブラッドが存在感
    レーシングブルズのルーキー、アービッド・リンドブラッドはP5と健闘。トップチームに割って入る走りを見せ、2026年シーズンの新世代ドライバーとして早くも印象的なパフォーマンスを披露した。

    ■ アルボンがマシントラブルでストップ
    アレクサンダー・アルボンはターン10と11の間でマシンを停止。「パワーステアリングを失った」とチームに報告し、コース上に止まったことでバーチャルセーフティカーが導入された。

    ■ ペレスがターン4でスピン
    キャデラックのセルジオ・ペレスはターン4でスピン。ソフトタイヤにフラットスポットを作った状態でコースオフし、黄旗が提示された。この影響でオスカー・ピアストリのアタックラップも中断された。

    ■ ノリスはギアボックストラブルで走行終了
    ランド・ノリスはギアボックス関連の問題によりセッション途中で走行終了。マクラーレンは予防措置として交換作業を行うと説明しており、ノリスの走行はわずか7周にとどまった。

    ■ アウディは2台トップ10で好発進
    2026年から参戦するアウディは、ニコ・ヒュルケンベルグが8番手、ガブリエル・ボルトレトが9番手に入り、2台ともトップ10入り。新しいパワーユニットを搭載する唯一のチームとして、まずまずのスタートを切った。

    ■ アストンマーティンはアロンソがFP1欠場
    アストンマーティンはパワーユニット関連の疑いがある問題により、フェルナンド・アロンソがFP1を欠場。ランス・ストロールのみが走行し、チームはFP2での復帰を目指す見込みとなっている。

    オーストラリアグランプリ 2026年のF1世界選手権

    F1オーストラリアグランプリ フリー走行1回目 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分20秒267   32
    2 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分20秒736 0.469 29
    3 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分20秒789 0.522 27
    4 6 アイザック・ハジャー レッドブル 1分21秒087 0.820 23
    5 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分21秒313 1.046 22
    6 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分21秒342 1.075 20
    7 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分21秒371 1.104 26
    8 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分21秒376 1.109 23
    9 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分21秒696 1.429 23
    10 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分21秒969 1.702 20
    11 31 エステバン・オコン ハース 1分22秒161 1.894 27
    12 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分22秒323 2.056 30
    13 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分22秒613 2.346 28
    14 87 オリバー・ベアマン ハース 1分22秒682 2.415 25
    15 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分23秒130 2.863 24
    16 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分23秒325 3.058 26
    17 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分24秒022 3.755 24
    18 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分24秒035 3.786 27
    19 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分24秒391 4.124 7
    20 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分24秒620 4.353 14
    21 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分50秒334 30.067 3
    22 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン      
  • F1オーストラリアGP FP1展開:フェラーリが開幕ワンツー ルクレール最速

    F1オーストラリアGP FP1展開:フェラーリが開幕ワンツー ルクレール最速

    2026年F1シーズンの開幕戦となるオーストラリアGPのフリー走行1回目(FP1)がアルバート・パークで行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムを記録した。2番手にはチームメイトのルイス・ハミルトンが続き、フェラーリがセッション序盤から強さを見せた。

    2026年からはパワーユニットとシャシーの大幅なレギュレーション変更が導入され、勢力図が大きく変わる可能性があると注目されている。

    そんな新時代最初の公式セッションは、トラブルやスピンも相次ぐ慌ただしい展開となった。

    2026年F1最初のセッションがスタート
    2026年シーズン最初の走行となるFP1は、現地12時30分にスタート。最初にコースへ向かったのはアウディのニコ・ヒュルケンベルグだった。

    今季から新規参戦したキャデラックF1チームも初の公式セッションを迎え、グリッドに新たな時代の幕が開いた。

    序盤からトラブル続出 ピアストリやリンドブラッドがストップ
    セッション開始直後、マクラーレンのオスカー・ピアストリが「パワーがない」と無線で訴え、コース上でスローダウン。一時は停止が懸念されたが、その後は走行を再開した。

    レーシングブルズのルーキー、アービッド・リンドブラッドもピット出口付近でストップ。パワー系トラブルとみられ、バーチャルセーフティカーが導入された。

    レッドブルが序盤の主導権
    セッション序盤はマックス・フェルスタッペンが1分22秒920でトップに立ち、チームメイトのアイザック・ハジャーも僅差で続いた。

    フェラーリのルイス・ハミルトンもすぐに2番手タイムを記録し、上位争いは早くも接戦となった。

    ルクレールがトップ奪取
    その後、シャルル・ルクレールが1分21秒227を記録してトップへ浮上。さらにソフトタイヤでのアタックでは1分20秒829までタイムを更新し、セッション終盤には1分20秒267をマークした。

    このタイムは、14周使用したソフトタイヤで記録されたものだった。

    ウィリアムズにトラブル アルボンがストップ
    セッション中盤にはウィリアムズのアレクサンダー・アルボンがターン10〜11の間でマシンを停止。「パワーステアリングも含めすべて失った」と無線で報告した。

    これによりバーチャルセーフティカーが導入され、各チームはピットインして練習ピットストップを行う場面も見られた。

    ペレスがスピン キャデラックの初日
    今季キャデラックF1チームで復帰したセルジオ・ペレスは、ターン4でスピンを喫してランオフエリアへ飛び出した。

    この黄旗の影響で、ちょうどアタックラップに入っていたピアストリは減速を余儀なくされた。


    ノリスはギアボックストラブルで走行わずか7周
    2025年王者ランド・ノリスはギアボックス関連の問題により走行を早々に終了。マクラーレンは「予防措置として交換する」と説明し、FP2に向けて作業を進めることになった。

    ノリスはわずか7周しか走行できなかった。

    アストンマーティンは振動問題に苦しむ
    アストンマーティンはパワーユニット由来とみられる振動問題に苦しみ、フェルナンド・アロンソはFP1を欠場。ランス・ストロールも数周しか走行できなかった。

    新レギュレーション初年度らしく、信頼性の問題が複数チームで浮き彫りになった。

    オーストラリアGP

    ルーキーのリンドブラッドが存在感
    今季唯一のルーキーであるアービッド・リンドブラッドは、序盤のトラブルを乗り越え終盤に好タイムを記録。中古ソフトタイヤで5番手に入り、ピアストリやメルセデス勢を上回った。

    18歳の若手はデビューセッションとしては印象的な走りを見せた。

    フェラーリが最速 FP2へ
    チェッカーフラッグが振られ、FP1はシャルル・ルクレールがトップで終了。2番手ルイス・ハミルトンでフェラーリがワンツーを記録した。

    レッドブルが僅差で続き、ルーキーのリンドブラッドも上位に食い込む結果となった。

    2026年シーズン最初のセッションは波乱含みの内容となり、勢力図はまだ不透明だ。フリー走行2回目(FP2)は現地16時にスタートし、予選へ向けた本格的なセットアップ争いが始まる。

  • F1オーストラリアGPで新スタート手順を導入 MGU-H廃止でターボ対策

    F1オーストラリアGPで新スタート手順を導入 MGU-H廃止でターボ対策

    2026年F1開幕戦となるオーストラリアGPで、新しいレーススタート手順が導入されることが明らかになった。F1レースディレクターのルイ・マルケスがメルボルン週末に向けて発行したレースノートで確認された。

    2026年から導入された新世代パワーユニットは、従来のシステムから大きく変更されている。その影響により、スタート時のターボ挙動に懸念が生じたため、スタート手順が見直されることになった。

    MGU-H廃止でスタート時のターボ挙動に課題
    今回の変更の背景にあるのは、2026年パワーユニットでMGU-Hが廃止されたことだ。これによりターボの立ち上がり方が変化し、スタート時のパワー供給のタイミングに影響が出る可能性が指摘されていた。

    そのためドライバーはスタート直前に高い回転数を長く維持する必要がある。これは、スタートと同時にアクセルを踏み込んだ際、ターボラグによって十分なパワーがすぐに得られない事態を防ぐためだ。

    ただし、この方法には問題もある。グリッド後方のドライバーはスタートライトが点灯するまでの準備時間が短く、エンジン回転数を維持するタイミングが限られてしまう可能性があるためだ。

    オーストラリアグランプリ 2026年のF1世界選手権

    ブルーパネル5秒表示を導入
    この問題への対策として、バーレーンでのプレシーズンテストでは新たなスタート手順が試された。

    すべてのマシンがグリッドに整列したあと、スタートライトが作動する前にブルーのパネルを5秒間表示する方法だ。その後、従来通りの5灯式スタートライトシーケンスに移行する。

    ルイ・マルケスはオーストラリアGPに向けたレースノートで次のように説明している。

    「競技を安全かつ秩序立って実施するため、フォーメーションラップ終了後、すべてのF1マシンがグリッドに戻った時点でスタートライトパネルは青色点滅で5秒間表示される」

    「同時にスタートガントリーの情報パネルには『Pre-Start』と表示され、その後FIA F1レギュレーション第B5.7.2条で定められた通常のスタートライトシーケンスが開始される」

    この手順は、スタート時にドライバーが適切に加速できない状況を防ぎ、安全面の懸念を解消することを目的としている。

    新アクティブエアロの使用制限も決定
    また、2026年F1マシンの新技術であるアクティブエアロにも制限が設けられた。

    ストレートでドラッグを減らす「ストレートモード」は、レーススタート直後には使用できず、オープニングラップではターン1通過後から使用が許可される。

    これはスタート直後の混乱を避けるための措置であり、新世代マシンに対応するための安全対策のひとつと位置づけられている。

    2026年F1シーズンは、パワーユニットと空力の両面で大きなレギュレーション変更が行われた。その影響はマシン性能だけでなく、レース運営の細部にも及び始めている。

  • 2026年F1オーストラリアGP:アルバート・パーク・サーキット&タイヤ解説

    2026年F1オーストラリアGP:アルバート・パーク・サーキット&タイヤ解説

    メルボルンが、これまで以上に多くの未知数を抱えたフォーミュラ1シーズンの幕開けを正式に告げる。パワーユニットと空力の両面で完全に刷新されたマシンは、バルセロナとサクヒールで行われた9日間のテストで初めて走行を行った。しかし、その真のポテンシャルが明らかになるのは、おそらくオーストラリアGPの週末になってからだろう。

    マシンと同様に、タイヤにも変更が加えられている。タイヤは18インチのホイールリムを維持しながら、接地面積と全体直径が縮小された。

    ドライタイヤはC1からC5までの5種類のスリックコンパウンドが用意されており、これに加えてウエットコンディション用としてインターミディエイトとフルウエットの2種類がある。

    メルボルンが2026年F1シーズンの最初の章を書く
    アルバート・パーク・サーキットでは、過去2シーズンと同様に、ピレリは最も柔らかい3種類のコンパウンド(C3、C4、C5)を選択した。全長5.278キロメートルのストリートサーキットは湖の周囲を走り、長いストレートと低速および中速のテクニカルコーナーが組み合わされている。

    このレイアウトはタイヤに特別に高い負荷を与えるものではなく、通常は温度による影響よりも摩耗によるデグラデーションが主な要因となる。路面は通常は一般車両が走行する公道の一部で構成されており、非常に滑らかだ。昨年は、雨の影響を受けなかった日にはグレイニングがわずかに発生したものの、そのレベルは非常に低かった。

    オーストラリアグランプリ

    最初のフリー走行セッションから、チームがどのようにこの週末にアプローチするのかを見るのは興味深いだろう。今回のイベントは、各チームがマシンのポテンシャルを完全に発揮できる最初の機会となる。金曜日の段階から、どれだけのパフォーマンスランやロングランを予定しているかを分析することで、一定の傾向が見えてくるはずだ。

    最初のトラックセッションは、前後アクスル間の温度バランスをどのように最適化するかを研究する場にもなる可能性が高い。パワーユニットがリアアクスルへ供給するエネルギーは、避けられない形で前後の非対称性を強めることになる。この問題は、特に予選において、タイヤブランケットの温度設定を前後で変える、あるいはアタックラップ前に準備周回を行うといった方法で調整する必要があるかもしれない。

    レース戦略を左右するピットストップ回数を予測するには、少なくとも2つの要素を考慮する必要がある。ひとつ目は各マシンが発生させる負荷であり、これがレーススティントで最も柔らかいコンパウンドを使用するかどうかを左右する可能性がある。理論上、メルボルンのような低負荷サーキットではそれも選択肢となり得る。

    もうひとつはオーバーテイクの可能性である。ご存じの通り、マシンは従来よりも小型化されているが、近年の改修にもかかわらず、アルバート・パークは依然として追い抜きポイントを見極めるのが容易ではないサーキットだ。この点では、新たに導入されたオーバーテイクモードが役立つ可能性がある。

    オーストラリアGP週末のもうひとつの変動要因は天候だ。レースは秋の始まりに開催される(昨年より1週間早い)。この時期は気温の変化や降雨が頻繁に発生することで知られている。2025年のレースでは断続的な雨が大きな影響を及ぼし、ランド・ノリスがインターミディエイトタイヤで優勝した。

    オーストラリアGP

    2025年
    昨年のレースでは天候が決定的な影響を与え、レースは事実上3つのフェーズに分かれた。そのうちドライコンディションで行われたのは中盤部分のみだった。ルーキーのアイザック・ハジャーが関与したクラッシュによってスタート手順が中断された後、すべてのドライバーがインターミディエイトでレースを開始した。

    33周目のニュートラライゼーションをきっかけにスリックタイヤへの交換が行われ、ミディアムとハードがほぼ半々に分かれた。しかし、その後再び雨が降り始め、全ドライバーが再びピットインしてインターミディエイトを装着し、そのままチェッカーフラッグまで走り切った。

    アルバート・パークで直近の完全ドライレースとなったのは2024年で、その際の主流戦略はミディアム―ハード―ハードの2ストップだった。ただし、一部のドライバーはソフトでスタートする戦略を選択した。

    統計
    オーストラリアGPは今年で40周年を迎える。メルボルンでの開催は今回で29回目となり、この都市は1996年にアデレードから開催地を引き継いだ。アデレードは最初の11回を開催している。

    最も成功したドライバーはミハエル・シューマッハで、4勝を挙げている。これはジェンソン・バトンとベッテルより1勝多い。さらに21人のドライバーがこのレースで優勝しており、その中には2025年のワールドチャンピオンであるランド・ノリスも含まれている。南半球で開催されるこのラウンドは、優勝者の多様性が非常に大きいレースのひとつだ。

    コンストラクターでは、マクラーレンが12勝で最多記録を保持しており、フェラーリがそれに1勝差で続いている。

    オーストラリアグランプリ 2026年のF1世界選手権

    特別仕様のポディウムキャップ
    2026年シーズンでは、ピレリ・デザインと世界的に著名なデザイナー、デニス・デコビッチによるコラボレーションが復活し、15のグランプリで特別仕様のポディウムキャップが制作される。それぞれのキャップは開催国の伝統と文化的アイデンティティに敬意を表したもので、専用のカラーと素材が使用される。

    このコレクションはオーストラリアから始まり、表彰台に上がった3人のドライバーは、南半球の空とオーストラリア国旗の星をイメージしたキャップを着用する。ポディウムキャップはピレリのEコマースプラットフォームで購入することができる。

  • F1オーストラリアGP 木曜会見(パート2) リンドラッド、ピアストリ、ハミルトン

    F1オーストラリアGP 木曜会見(パート2) リンドラッド、ピアストリ、ハミルトン

    FIAの公式記者会見が3月5日、アルバート・パークで行われ、パート2にはアービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が出席した。

    2026年F1シーズン開幕戦を前に、3人のドライバーがチームの準備状況や新レギュレーションへの手応えなどについて語った。

    Q:まず地元のヒーローから始めましょう。オスカー、マクラーレンはここ数年コンストラクターズタイトルを獲得していますが、3連覇への自信はどの程度ありますか?

    オスカー・ピアストリ:まだ分からない。今回はまったく違うレギュレーションだし、12カ月前と同じようなパフォーマンスになると言うのはかなり楽観的すぎると思う。上位争いにはいると思うけど、テストを見る限りメルセデスやフェラーリが少し先行しているように感じるし、レッドブルもそうかもしれない。みんな学びながらアップデートを持ち込んでいるから状況はすぐ変わる。去年はここに来る時にかなり大きな期待を持っていた。今年も良い結果は出せると思うけど、同じレベルのパフォーマンスを出すにはもう少し改善が必要だ。

    Q:個人的にはF1キャリアのオフシーズンごとに大きく成長してきました。2026年に向けてさらにステップアップできたと感じていますか?

    ピアストリ:まだシーズンが始まっていないから難しい。今年はレギュレーションが大きく変わったのが違いだね。これまでのオフシーズンで学んだことは今年にも活かせると思うけど、ドライビングスタイルや取り組んでいる課題はこれまでとかなり違う。これまでと同じプロセスでさらに一歩前進できると思うし、最終的にどこに落ち着くか見てみよう。

    Q:昨年ここでは競争力がありました。地元レースで勝つことにはどんな意味がありますか?

    ピアストリ:この質問をされるたびに1ドルもらえていたら、もう少しお金持ちになっていると思うよ。もちろん特別なことだ。どのドライバーも母国GPで勝ちたいし、それは僕も同じだ。開幕戦だから未知の要素も大きい。ここで勝てたら最高だね。マシンにその力があればもちろん、たとえなくても全力で挑むけど、どんなパフォーマンスがあるかは走ってみないと分からない。

    Q:ではアービッド、FIA記者会見へようこそ。今年唯一のルーキーですが、初めてのグランプリを前にどんな気持ちですか?

    アービッド・リンドブラッド:いい気分だよ。これがずっと目標だった。5歳の頃にレースを始めたときからの夢だったから、それが実現するのは本当にワクワクする。

    Q:週末で特に楽しみにしていることは何ですか?

    リンドブラッド:全部楽しみだけど、特に予選とレースかな。そっちの方がよりエキサイティングだから。

    Q:これまでのキャリアと比べて初めてのグランプリはどれほど違いますか?

    リンドブラッド:F2やF3よりずっと忙しい。この部屋にも普段よりずっと多くの人がいる。メディアも多いし、すべてが一段階上がった感じだね。F1は全部がステップアップしているから雰囲気も違う。でも重要なのはドライビングだから、そこに集中しようとしている。

    Q:テストではマシンの信頼性は良好でしたが、一番学んだことは何ですか?

    リンドブラッド:みんな新しいレギュレーションに慣れようとしているところだ。マシンもタイヤも違うけど、一番大きいのはエンジンとエネルギー管理だね。新しいテクニックやドライビング方法が必要になる。チームと一緒にパッケージの性能を最大限引き出す方法を見つけようとしている。

    Q:フェラーリはプレシーズンテストで非常に堅実に見えました。2026年に向けてチームの自信はいかがですか?

    ルイス・ハミルトン:こんにちは。ここに来られてうれしい。もう20年ここに来ている…長いよね。この部屋もずっと同じだ。自信というより、テストではかなりの距離を走れた。ファクトリーでも素晴らしい仕事が行われたし、テストでも多くを学んだ。去年の経験から悪い部分は置いてきて、良い部分を持って前に進んでいる。準備は整っているし、自分たちがやるべきことも分かっている。ただ新しいレギュレーションの下では大きな挑戦になる。

    Q:フェラーリでの2年目ですが、初年度と比べてどの程度違いを感じますか?

    ハミルトン:初年度とはまったく違うし、ずっといい気分だ。チームで1年過ごして文化や働き方を理解できたし、一緒に働く方法も見つけられた。チームとして今は良い状態にあると思うし、今日はチームとかなり一体感を感じている。

    Q:今シーズンの現実的な目標は何ですか?

    ハミルトン:目標は勝つこと。それが目指しているところだ。どのチームも同じだと思うけど、僕たちはすべてのチャンスを最大限活かしたい。できれば序盤からトップ争いをしたいけど、正直まだ分からない。メルセデスはかなり速そうだし、レッドブルもまだ本当の力を見せていないかもしれない。とてもエキサイティングだよ。でも僕の後ろには素晴らしいチームがいて、パフォーマンスを引き出すことに集中している。

    Q:20年の経験の中で学んだことで、アービッドに伝えたいことは何ですか?

    ハミルトン:まず20年目という感じはしない。なぜか今までで一番若く感じるし、すごくフレッシュだ。彼は18歳と言っていたけど、僕も18歳の気分だよ。すべては気持ちの問題だ。身体的にもすごくいい状態だしね。最初の年に言えるのは、まず楽しむこと。彼ももうそうしていると思う。F1ではいろいろな義務があって、このサーカスに慣れるまで時間がかかる。でも彼は冬のテストでも素晴らしい仕事をしたし、ここにいる資格がある。そして悪い日もあるけど、それを重く受け止めすぎないことだ。もちろん競争心があるから難しいけど、過去を変えることはできない。大事なのはどう前に進むかだ。

    Q:昨年は難しいシーズンでしたが、最近はSNSなどでも非常にポジティブな様子が見られます。その変化はどこから来ているのでしょうか?

    ルイス・ハミルトン:いろいろな要素がある。休暇はとても良い時間だったし、周囲の環境や一緒に過ごした人たちの影響も大きい。僕は長くこの世界にいるから、どうやって物事を切り替えるかも理解している。毎回簡単なわけじゃないけど、ポジティブなメンタルを育てることを大切にしている。冬はトレーニングに集中した。クリスマスの日からトレーニングしていたし、自分自身を信じること、自分が誰よりも努力していると信じることも大きい。それから自分自身を再発見することも大きかった。以前の投稿でも言ったけど、一瞬自分を見失っていた時期があった。でもその自分はもういない。

    Q:バーレーンやバルセロナでこのマシンを走らせたとき、またシミュレーターでも、新しいマシンをうまくドライブするために必要だと感じた新しいスキルはありますか?

    ハミルトン:一番大きいのはデプロイメントだ。それ以外は基本的に似ている部分も多いけど、エネルギーの使い方がすごく難しいし、サーキットごとに違う。レースでオーバーテイクしたときに次のコーナーでどう影響するかなどもまだ完全には分からない。サーキットによってはリフト&コーストをまったくしなくてもいいけど、予選ラップでもかなり必要な場所もある。例えばここではターン5やターン6で少しリフトするかどうかで、その後のラップ全体に大きな影響が出る。デプロイメントが合っていないだけで1秒遅れることもある。ドライバーだけじゃなくチーム全体で管理する必要がある。

    ピアストリ:多くのことが違う。ルイスが言ったように、ドライビングやセットアップはすべてパワーユニットを最大限に活かすことを中心に最適化されている。これまでもその要素はあったけど、今はそれが圧倒的に大きい。もちろん基本的なこともしっかりやらないといけない。ただ、この新レギュレーションで難しいのは、ドライバーが学ばないといけないことの多くが直感的ではないという点だ。慣れるまで時間がかかるし、かなりの規律が必要になる。

    リンドブラッド:ルイスとオスカーが言った通りだね。結局レースカーはレースカーで、アクセルとブレーキがある。ただエネルギー管理がこれまで以上に重要になっている。常に全開というわけではなく、どれだけ効率的に走れるかを考える必要がある。それがこれまでより大きな要素になっている。

    Q:バーレーンテストでは多くのチームが他のチームを優勝候補として挙げていました。マクラーレンはフェラーリやメルセデスの後ろで3番手か4番手くらいだと話しましたが、そう感じた理由は何ですか?

    ピアストリ:テストのタイムから多くを読み取るのは難しい。唯一ある程度参考になるのはレースシミュレーションだ。レースシミュレーションをするにはフルタンクで走る必要があるからね。フェラーリのレースシミュレーションはかなり強そうだった。メルセデスはバーレーンではあまりレースシミュレーションをしていなかったけど、いくつかのラップやバルセロナでの走りはかなり印象的だった。準備もとても順調そうだ。ただ僕たちが大きく遅れているとは思っていない。実際に遅れているかどうかも分からない。今の感触としてはトップ争いにはいるけど、まだ完全に最前列ではないという感じだ。少し改善できればトップに並べると思う。

    Q:今朝サーキットに到着した際のメルボルン・ウォークの雰囲気について教えてください。

    リンドブラッド:かなり違う体験だった。F2でも似たようなことはあったけど、今朝いた人数のほんの一部だったと思う。たくさんの人がいて少し圧倒されたけど、すごく良かった。このイベントの大きな魅力の一つだと思う。

    ピアストリ:僕にとってはかなり特別だ。サインを求めてくるほとんどが僕のファンだからね。それも楽しいポイントだ。メルボルン独特のものだと思う。

    ハミルトン:僕が初めて来た頃よりかなり大きくなった。エネルギーもすごいし、メルボルンはシーズン開幕戦として最高の場所だと思う。街も素晴らしいし、人々も素晴らしい。

    Q:もしアフリカでF1を開催するとしたら、どこが良いと思いますか?

    ハミルトン:これまで10カ国のアフリカを訪れたことがある。まだまだ見たい場所は多い。6〜7年前からアフリカでグランプリを開催できないか働きかけてきた。ケニアはとても好きだけど、現実的には難しいと思う。ルワンダは素晴らしかった。南アフリカも美しい場所だ。あの大陸には本当に大きな可能性があると思うし、F1が開催されるのを見たい。

    Q:新しいサーキットでもパフォーマンスを引き出せる自信はありますか?

    ピアストリ:今年の大きな違いはパワーユニットだ。これまではサーキットごとにダウンフォースやグリップが違う程度だったけど、今はパワーユニットが最大の要素になっている。サーキットごとにアプローチがかなり変わると思う。

    ハミルトン:これまでで一番難しいシーズンになると思う。ルール変更はいつも難しいけど、今回の変化は特に大きい。毎週末がテストのような感じになると思う。

    Q:昨年はタイトル争いの途中でポイントを失いましたが、今年はチームのために戦うのか、それともタイトルを証明するシーズンになりますか?

    ピアストリ:僕たちは常にチームのためにレースをする。もちろん個人の結果のためにも戦うけど、チームと対立することはチャンピオンになる一番早い方法じゃない。改善できる点についてはチームと話し合ってきた。

    Q:チームと完全に一体になったと話していましたが、そのプロセスはどのようなものでしたか?

    ハミルトン:文化の違いが大きかった。イギリスのチームとは働き方がかなり違う。時間をかけてお互いを理解し、多くの会議やコミュニケーションを重ねた。ファクトリーにも何度も行き、関係を築いてきた。その結果、今は去年よりずっと準備ができている。

  • F1オーストラリアGP 木曜会見(パート1) ラッセル、ボッタス、ヒュルケンベルグ

    F1オーストラリアGP 木曜会見(パート1) ラッセル、ボッタス、ヒュルケンベルグ

    FIAの公式記者会見が3月5日、アルバート・パークで行われ、パート1にはニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)、バルテリ・ボッタス(キャデラックF1)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が出席した。

    2026年F1シーズン開幕戦を前に、3人のドライバーがチームの準備状況や新レギュレーションへの手応えなどについて語った。

    Q:ジョージ、まずあなたから伺います。今年のF1では多くのことが変わりましたが、開幕戦を前にメルセデスとしてどれくらい自信を持っていますか?

    ジョージ・ラッセル:開幕戦に向けては未知の要素もあるし、ワクワクする気持ちもある。プレシーズンはここ4年と比べてずっと良かったと思う。マシンには我々にとって大きな懸念となる項目は何もない。すべてが想定どおりに機能している。相関も良いし、シミュレーターの相関も良い。ここ4年はそこがうまくいっていなかったので、ストップウォッチの結果に関係なく、物事は我々が望んでいるとおりに進んでいる。

    Q:未知数という言葉を使われましたが、開幕戦を迎えるにあたって未知数はどれほど多いのでしょうか?

    ラッセル:かなり多いと思う。特にレーススタートについては多くの議論があるし、難しいテーマだ。多くのハードルがあり、小さなミスひとつでつまずく可能性もある。だからレース中も予選もピットストップも気を抜く時間はない。以前は比較的シンプルだったレースの要素が、今ではとても複雑になっている。ただここまでの段階では可能な限りの準備をしてきたと思う。我々は良い状態にあると感じている。ただ新しいサーキットでは状況が変わる可能性もある。

    Q:ライバルの多くがあなたをタイトル候補と見ていますが、そのことについてはどのように感じていますか?

    ラッセル:特に何も思わない。何も変わらない。メルセデスや僕について多くの話があるのは、ある意味では褒め言葉だと思う。ただヘルメットをかぶってバイザーを下ろしたら、ただ全開で走るだけで、そうした雑音について考えることはない。レースごとに取り組んで、どうなるか見ていく。

    Q:バルテリ、次にあなたに伺います。F1で非常に多くの経験を積んできましたが、キャデラックでの新しい挑戦はこれまでのキャリアと比べてどのように感じていますか?

    バルテリ・ボッタス:間違いなくとても違う。新しいチームとともにこのスポーツでスタートする状況はとてもユニークだと思う。毎日あることではないからね。本当に特別な状況だ。多くの問題を解決する必要があって大変だったけど、すでに大きな進歩を遂げている。開幕戦に向けてチーム全体がここまで準備を整えられたことは本当に素晴らしいことだと思う。この旅路を楽しみにしている。まだ始まったばかりだからね。

    Q:すでに大きな進歩があるとおっしゃいましたが、2026年シーズンに向けてご自身やチームの目標は何でしょうか?

    ボッタス:進歩だ。それが一番大事だ。シーズンの最初から最後まで良くなっていかなければならない。すでに多くの努力をしてきたけど、その努力はこれからも続く。新しいパワーユニット、新しいマシンという状況はどのチームも同じだけど、我々はすべてをゼロから作り上げてきた。だからこそ、あらゆる分野で改善し続ける必要がある。

    Q:個人的な質問ですが、2025年はリザーブドライバーとして過ごしました。久しぶりにレースに復帰するにあたり、ドライビングの感覚が鈍っていると感じることはありますか?

    ボッタス:実際にはそう感じていない。問題なく走れている。シーズン前にはかなり多くのテストができたし、通常よりも多く走ることができた。昨年のテスト日数も感覚を維持する助けになったと思う。ただいくつか違うこともある。例えば1年離れていたあとに記者会見に出て、実は少し楽しいと感じている。悪くない気分だ。今は物事を少し違う視点で見るようになった。

    Q:ニコ、次にあなたに伺います。アウディという新しいプロジェクトに取り組んでいますが、現在の進展についてどのように感じていますか?

    ニコ・ヒュルケンベルグ:今週末で最初の読み取りと指標が見えてくると思う。プレシーズンは悪くなかった。良い進歩もあったと思う。ただ同時に、まだ多くの分野で改善の余地がある。特にパワーユニットの面ではまだ若いプロジェクトだし、このパッケージを使っているのは我々だけだ。メルボルンは素晴らしいサーキットで、バーレーンとは全く違う。だから状況が少し混ざり合う可能性もあると思う。この新しいマシンで初めて本気の戦いをすることになる。特に予選、そして日曜日のレースは興味深いものになると思う。

    Q:チーム内部の目標について教えてください。今年、あなたたちにとって成功とはどのようなものになりますか?

    ヒュルケンベルグ:重要なのは進歩だと思う。シーズンのスタート地点がどこであれ、そこから時間をかけて成長し、改善し、パッケージに取り組んでいくことが大事だ。もちろん競争力を持ちたいし、ポイントも取りたい。ただまだレースウィークを経験していないので、それが数字で何を意味するのかは分からない。だからこそシーズンを通じた進歩と、我々が一年を通してどう見えるかが重要になる。

    Q:最後にレースが行われてから91日が経ちました。バルテリ、今年のドライバーズタイトル争いについて、トップ3を挙げるとすれば誰になると思いますか?

    ボッタス:まだ1レースもしていないし、テストしかしていないから本当に難しい質問だ。各チームは開幕戦に向けて異なるパーツを持ち込む可能性もあるし、現時点で判断するのはほぼ不可能だ。でも今挙げるなら、ランス・ストロール、フェルナンド・アロンソ、ジョージ・ラッセルだと思う。彼らはテストで実力を隠していたと思うからね。だから最終的にはアブダビでアストンマーティンを倒すことになると思う。

    Q:昨年はルーキーが多いシーズンでしたが、今年は経験が重要になるシーズンだと感じますか?

    ヒュルケンベルグ:それはこれから分かると思う。経験は確かに良いものだけど、それだけで保証されるわけではない。アクセルを踏み続け、マシンに自信を持って快適に運転できることが必要だ。今はすべてが新しいので、このシーズン序盤でいかに早く学び、適応するかが重要になる。ドライバーとチームの学習曲線はとても大きくなると思う。経験に頼るだけで物事が解決するとは思わない。

    ボッタス:ニコが言ったように助けにはなるけれど保証ではない。ただ我々のチームには経験豊富なドライバーが2人いる。それは新しいチームにとって良いことだと思う。僕もチェコもいろいろなチームを経験してきたし、何が機能して何が機能しないかを見てきた。それが助けになると思う。

    ラッセル:僕はまだ若いと感じているから、このカテゴリーに入るかどうかは分からないけど、グリッドには若いドライバーが多い。ただ今のF1は以前と多くの点が違う。経験が良いという意見もあれば、経験がなく先入観なしで入ることが良いという意見もある。でも最終的には基本は同じだ。コーナーを全開で走り、最も速いドライバーが勝つ。

    Q:今シーズンのマシンをドライブするにあたり、新たに必要になるスキルや、これまで以上に磨く必要があるスキルはありますか?これまでとはまったく違うマシンになっていますが、ドライバーには別の種類の能力、あるいはより多くの能力が求められるのでしょうか?

    ラッセル:我々は皆、技術面についてかなり多くの努力をしている。これまでもタイヤやシミュレーター、セットアップなど、どうすれば最大限のパフォーマンスを引き出せるかに多くの時間を費やしてきた。ただ今は、エンジンやバッテリーの働きについてさらに多くを学ばなければならないという複雑さが加わっている。各サーキットでバッテリーがどのように機能するのか、パワーユニットがどのように働くのか、ターボを使ったレーススタートの仕組みなどだ。だから必ずしも新しいスキルというわけではなく、新しい手順を学んでいるという感覚だと思う。数戦もすれば、こうした手順は我々の中にしっかり定着して、この話題について語ることもずっと少なくなると思う。

    ボッタス:おそらく一番大きな違いは、レース中のバッテリー管理になると思う。どこでエネルギーを使うのか、どのようにオーバーテイクやディフェンスの戦略を組み立てるのか、そして間違ったタイミングでバッテリーを使い切らないようにすることだ。おそらく最初のレースでは、それが一番大きなポイントになると思う。

    Q:今シーズンは、マシンの中でも外でもドライバーの作業量が増えると感じていますか?レースエンジニアとこれまで以上に密接に作業したり、各サーキットをまったく新しいトラックのように研究する必要があるのでしょうか。また、その分ドライバーがパフォーマンスに与える影響も大きくなると思いますか?

    ヒュルケンベルグ:マシンの中での仕事はおそらくこれまでと似たようなものになると思う。基本的にはやりながら学んでいくことになる。ただ現時点では未知の要素や疑問がまだ多く残っている。ドライバーというのは常に、チームの中でかなり中心的で重要な役割を持っている。どうマシンを操作するのか、どんなフィードバックをチームに返すのか、どの方向に開発を導くのか、といった部分だ。だから間違いなく忙しくなるし、特にシーズン序盤の数戦はかなり激しいものになると思う。

    Q:バルテリ、あなたは今シーズン前のテストでも好調だと言っていましたが、F1のプレシーズンに再び戻ってきて、今週末のレースを前にした高揚感を感じる中で、昨年レースから離れていたことによって、このスポーツに対する見方は変わりましたか?以前よりもF1を強く実感するようになりましたか?

    ボッタス:間違いなくそうだと思う。1年間レースをしていないと、このスポーツのすべてをより強くありがたく感じるようになる。グリッドに戻るというのはまた違った感覚だ。さっき言ったように、今日は記者会見ですらそれほど悪く感じない。でもアブダビの頃に同じことを言っているかどうかは分からないけどね。でも確かに、2年前よりもこのスポーツをずっと強く実感している。それが自分の助けになることを願っている。

    Q:バルテリ、今週末はグリッド降格ペナルティを受ける予定だと聞いていますが…違いますか?

    ボッタス:僕のインスタグラムをフォローしていないの?実は20分前に発表したばかりなんだけど、どうやらその件はなくなったみたいだ。新しいレギュレーションのおかげで、グリッド降格ペナルティはなくなった。

    Q:それは良かったですね。

    ボッタス:そうだね、本当に良かったよ。

    Q:バルテリ、あなたがF1に戻ったことでフィンランド人ドライバーの空白期間は終わりましたが、今後トゥッカ・タポネンやカッレ・ロバンペラといった若いドライバーがF1に来る可能性についてはどう見ていますか?

    ボッタス:可能性は常にあると思うし、このスポーツでフィンランド人ドライバーの流れが続くのは良いことだと思う。トゥッカについてはよく知っているし、とても才能のあるドライバーだ。今年はF3で2年目になるので、彼の進む方向が見えてくると思う。2年目というのは、上に進みたいなら結果を出さなければならない年でもある。今年は注目すべきシーズンになると思うし、僕も彼を応援している。カッレについては、ラリーからシングルシーターに来るというのはとても興味深いことだと思う。かなり大きな挑戦だ。今後2年ほどで、彼がどの方向に進むのかが見えてくると思う。ただ彼は運転という点では本当に特別な才能を持っていると思うので、何でも起こり得ると思う。2人とも今後をとても楽しみにしている。

    Q:あなた自身もラリーを経験していますが、シングルシーターからラリーに移るのはどれくらい難しいものなのでしょうか?

    ボッタス:ラリーからシングルシーターに移るのがどんな感じかは正直分からない。僕は逆の経験しかないからね。シングルシーターからラリーに移るのもかなり難しい。ドライビングスタイルが違うし、基本的には時計と戦う競技で、同じトラック上で他のクルマと戦うわけではない。でも結局のところ、才能があってマシンの感覚を持っていて、学ぶのが上手いドライバーなら適応できると思う。

    Q:現在の中東情勢についてですが、ドライバーの間ではどのような会話がされていますか?また、1か月後に予定されているバーレーンやサウジアラビアで本当にレースができると思いますか?

    ラッセル:最終的には、F1とFIAが正しい判断を下してくれると我々は信頼している。状況は日々変わると思うし、まだ4〜5週間ある。だから現時点でそこまで深く議論しているわけではない。これは我々の手の届く範囲のことではないからね。もし開催できない場合でも、代替案があるはずだと思う。我々はトップにいる人たちが正しい判断をすることを信頼している。

    Q:ジョージ、あなたはウィリアムズで3年間F1を戦い、その後メルセデスに移籍しました。しかしその頃にはレギュレーションが変わり、タイトル争いをする機会はありませんでした。今回またレギュレーションが変わり、今度こそタイトル争いをするチャンスだと思いますか?

    ラッセル:それは質問ですか?

    Q:はい、質問です。

    ラッセル:レギュレーションが変わるたびに、それまで勝っていなかったチームに新しいチャンスが生まれると思う。我々にはとても良いチャンスがあると感じている。ただ前回のレギュレーション変更では、最初はフェラーリがレースを勝っていたし、3〜4戦の時点ではチャンピオンシップを争うチームに見えていた。でも2022年の終盤には、彼らはタイトル争いから遠ざかっていた。だから我々の考え方としては、メルボルンの結果だけでシーズンが決まるわけではない。良い週末でも難しい週末でも、勝つためには常に努力し続ける必要があるし、我々はその準備ができている。

    Q:ジョージ、もう一つ質問です。今年のメルセデスの雰囲気は、これまでと違うように感じますか?2022年の時はまだチームが直面している課題の大きさが分かっていなかったと思いますが、今年はチームの士気が違うと感じていますか?

    ラッセル:雰囲気は確かに違う。ただそれは主に、マシンが我々の期待どおりに機能していることが理由だと思う。相関が良いことが確認できたし、マシンに大きな問題もない。僕もキミも、マシンのハンドリングには満足している。エンジンも強そうだ。他のチームのパワーユニットが予想以上に強かったことには少し驚いているけど、パッケージとしては良いものに見える。最初の2回のテストではラップタイムもかなり良かった。ただ今は開発のスピードが一年で最も速い時期でもある。これからの6か月で大きく状況が変わる可能性がある。だから長い戦いになると思うし、その中に我々が加わっていることを期待している。

    Q:バルテリへの質問です。2021年にはあなたとチェコ・ペレスがコンストラクターズ争いで重要な役割を果たし、ドライバーズランキングではあなたがわずかに上回りました。今回キャデラックでチームメイトになることで、そうした過去がチーム内の競争に影響すると思いますか?

    ボッタス:特にそうは思わない。僕はチェコと長い間戦ってきたし、時にはかなり似たようなマシンで戦ったこともある。彼は堅実なドライバーで経験も豊富だし、とても速い。ここ数年を見ても、レッドブルで誰が乗ってもチェコより明らかに良い結果を出したとは言えないと思う。だから今の我々の焦点は、強いチームを作ることだ。チームを助けて、まずチームを前進させることが大事だと思う。僕もチェコも結果を求めているけど、それを実現する一番の方法は協力してチームを前に進めることだと思う。

    Q:ジョージへの質問です。マシンの競争力についてはすでに話しましたが、あなた自身についてはいかがでしょうか。今年に向けて身体的、精神的な準備はどのように進んでいますか?

    ラッセル:正直、とても良い状態だと感じている。昨年は自分にとっておそらくこれまでで一番良いシーズンだったと思う。コース上だけでなく、個人的な面でもそうだった。家での生活も含めてね。プロとして成功するためには、私生活が安定していることもとても重要だと思う。そこからさらに積み上げてきたし、毎年少しずつ自分が良くなっていると感じている。まだ改善したい部分もあるし、それに取り組んでいるところだ。全体としては良い状態だし、自分に自信もある。レースをするのがとても楽しみだ。

    Q:2026年シーズンに向けて、特に改善したいと考えている部分はありますか?

    ラッセル:技術的な細かい部分だと思う。昨年改善したいと思っていた部分でもある。ただそれは自分の個人的な部分でもあるので、あまり詳しく話すつもりはない。F1で8年目になると、ドライバーとして少しずつ進化していく段階になると思う。小さな調整を重ねて、自分からもう少しパフォーマンスを引き出そうとしている。それに加えて、僕の周りにはとても良いエンジニアのグループがいて、3〜4年一緒に働いている。とても安定した環境があるので、それも大きな助けになっている。

    Q:ジョージ、あなたは常にF1で注目される存在ですが、今年はタイトル候補とも言われており、さらに注目が集まっています。そうした状況を楽しんでいますか?

    ラッセル:正直言って、僕にとっては何も変わらない。ここでは木曜日に1時間ほど話をするけど、そこを離れたらチームと仕事に戻るだけだ。ここで話されたことや、メディアに書かれたことが僕を速くするわけでも遅くするわけでもない。だからあまり気にしないようにしている。それがこれまでの僕のやり方だし、良い時も悪い時も同じだ。レースごとに集中するだけで、大きなことは考えない。この週末がどうなっても、シーズンは24戦ある。とても長くて厳しいシーズンだし、今からアブダビまでの間に多くのことが変わる可能性がある。

    Q:バルテリ、あなたは今オーストラリアと関わりが深いことで知られていますが、ここに住み始めてから、マレットヘアや口ひげ以外にもオーストラリア的な習慣を身につけましたか?また、実際に住んでみて初めて知ったオーストラリアの魅力はありますか?

    ボッタス:まず訂正しておくけど、僕はオーストラリアに住んでいるわけではない。いつか住むかもしれないけどね。今もモナコに住んでいる。ただパートナーと一緒に、去年11月に南オーストラリアのマクラーレン・ベールに家を買った。彼女がオーストラリア人だから、この地域に来たときに滞在できる場所がある。とても素晴らしい場所だと思う。オーストラリアのライフスタイルは本当に好きだ。天気も食べ物もすべて素晴らしい。いくつか習慣も身についたと思う。ミートパイは本当に好きだし、Uターンのことを“U-ey”と呼ぶようになった。そういう小さなことだね。

  • F1史上初 オーストラリアGPで女性エンジニアの名を冠したコーナーが誕生

    F1史上初 オーストラリアGPで女性エンジニアの名を冠したコーナーが誕生

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPを前に、アルバート・パークのコーナー名が変更されることが発表された。F1史上初めて、女性の名を冠したコーナーが誕生する。

    レッドブル・レーシングの主席戦略エンジニアであるハンナ・シュミッツと、ハースF1チームでエステバン・オコンを担当するフルタイム女性レースエンジニア、ローラ・ミューラーの功績を称え、ターン6が両名にちなんで命名される。

    今回の取り組みは、エンジニアズ・オーストラリアとオーストラリアGPコーポレーションによる「In Her Corner」イニシアチブの一環として実施されるものだ。

    F1サーキットのコーナーに女性の名が付けられるのは、これが初めてとなる。

    3月8日に決勝を迎えるオーストラリアGPは、新シーズンの開幕戦であると同時に、国際女性デーとも重なる。

    ローラ・ミューラーは次のように語った。

    「『In Her Corner』イニシアチブは、“見える存在になれば、自分もなれると思える”ということの大切さを広めるものです。工学分野における女性の功績に光を当てるために、私たち全員ができることを増やしていくのは素晴らしいことだと思います。」

    「F1でのキャリアの初期段階で、このような形で認めてもらえたことは光栄ですし、STEM分野を目指す少女や若い世代の励みになれば嬉しいです。これまでのモータースポーツにおける女性の功績を認識することは重要ですし、ハンナと並んで称えられるのはとても嬉しいです。」

    オーストラリアグランプリ

    ハンナ・シュミッツも次のようにコメントしている。

    「私は自分の仕事が本当に大好きです。もし自分で選ぶ特権があるのなら、それが本当に自分に合った役割であることを大切にしてほしいと思います。私はいつも物事の仕組みに興味があり、クルマが大好きでした。」

    「学生時代には、私の視野をエンジニアリングの世界へと広げてくれた素晴らしい先生方の支えがありました。彼らが私のインスピレーションでした。」

    「チームを代表して表彰台に立てたことは、私にとって本当に光栄なことです。昨年のカタールでは、ドライバーズタイトル争いの渦中にいることができましたし、チーム全員が一丸となる姿を目の当たりにできたのは、とても特別な経験でした。」

  • F1オーストラリアGP 2025年の開催から黄色と緑のトラックマークを廃止

    F1オーストラリアGP 2025年の開催から黄色と緑のトラックマークを廃止

    F1オーストラリアGPの主催者は、2025年のF1世界選手権の開幕戦の開催を前にサーキットの変更を余儀なくされた。

    目の肥えたF1ファンなら、トラックマーキングがこれまでの南半球での訪問時に見られた通常の黄色と緑ではなく、白く塗られることに気づくだろう。

    アルバート・パーク・サーキットは、公共の公園の周囲に作られたストリートサーキットであるため、特定のルールについては一定の自由が認められてきたが、FIAは2025年までに変更を加えるよう規定している。

    このユニークな変更は、昨シーズンのターン6と7での事故を受けて、主催者がさらにトラックに変更を加えることを検討した結果である。

    オーストラリアグランプリのチーフ・イベント・オフィサーであるトム・モットラムは「我々はコース上でのちょっとしたユニークな存在だ」とSpeedcafeに語った。

    「なぜトラックマーキングが黄色なのかを理解するために、少しアーカイブをさかのぼらなければならない」

    「ある意味で面白い『立ち入り禁止』のようなものだ。年間を通して黄色い線が引かれており、パークス・ビクトリアが管理している間は駐車禁止となっている」

    「何年も前に交わされた合意により、我々はその黄色を維持することができ、その都度再塗装する必要がなくなった」

    「しかし、トラックリミットの変更に伴い、白地に青の輪郭という新しい仕様が必要になった」

    オーストラリアグランプリ

    アルバート・パーク・サーキットは、1996年にオーストラリアグランプリの開催地としてデビューし、アデレードから引き継いだ。これにより、前者のスケジュールに従って、カレンダー上の最後のレースではなく最初のレースとなった。

    その後も、カレンダーの定番として、開幕戦として、あるいは少なくともグランプリの早い時期に開催されている。

    同サーキットで最多優勝記録を持つのはミハエル・シューマッハで、2000年、2001年、2002年、2004年に優勝している。

    2020年は新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる世界的なロックダウンにより、その年の世界選手権が短縮され、2021年は健康へのリスクが継続していることを理由にキャンセルされた。

  • F1オーストラリアGP 前回大会の事故を受けて2025年にむけてコースを改修

    F1オーストラリアGP 前回大会の事故を受けて2025年にむけてコースを改修

    FIA(国際自動車連盟)は、昨シーズンのF1レースで発生した事故を受けて、オーストラリアのアルバート・パーク・サーキットに改修が加えられたことを確認した。

    2024年のイベントは、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる小休止を経てオーストラリアがカレンダーに復帰して以来3回目だったが、意見が分かれるクラッシュで幕を閉じた。

    ジョージ・ラッセルは最終ラップでフェルナンド・アロンソを追いかけている最中、アロンソがライバルの予想よりも早くブレーキをかけたことでターン6でコントロールを失い、バリアに衝突した。

    この衝突により、ラッセルのメルセデスはコース上を走り回り、無線で「対向車が衝突するかもしれない」とパニックを訴えた。

    ラッセルの事故は、その週末ターン6で2番目に起きた事故だった。ターン7とともに、コーナーリングスピードの向上を目指して改修されたターン6で起きた。開幕プラクティスセッションでアレックス・アルボンが同じコース上の地点でウィリアムズをクラッシュさせてしまい、マシンに大きな損傷を与えてしまった。

    こうした事故やフォーミュラ2での同様の事故を受けて、FIAと地元のサーキット主催者であるオーストラリア・グランプリ・コーポレーションは、数々の変更を検討した。

    その中には、トラックリミット外の既存のグラベルトラップをアスファルトに置き換えたり、出口のバリアを再配置したり、あるいはコーナーを再び変更して速度を落とすといったことが含まれていた。

    FIAはバリアの変更を承認することを選択し、ラッセルのように跳ね返ったマシンが再びトラックに飛び出す可能性を最小限に抑えるよう、バリアの位置を変更することになっている。

    また、縁石にも変更が加えられる予定で、ターン6と7では、これまでの2段式ではなく、単一のフラット縁石が使用される。

    「アルバート・パークでの昨年のイベントを検証した結果、ターン6とターン7にいくつかの変更が加えられることが、地元のASNとグランプリ主催者との協力により承認されました」と、FIAの広報担当者は述べた。

    「ターン6の出口からターン7の入口と頂点にかけての縁石は、単一仕様のネガティブ・カーブに置き換えられた」

    「この調整により、このエリアに存在していたネガティブ・カーブからポジティブ・カーブへの移行が取り除かれる。この移行部分は、これまでカーブの種類間の移行をよりスムーズにするために、カーブの現地での修正(研磨)によって対処されていた。この移行部分がマシンを不安定にする可能性を排除することが目的である」

    「さらに、グラベルトラップは縁石の裏側まで延び、ターン7の左側のバリアも移動され、再プロファイリングされた。これは、このエリアのエネルギー吸収バリアに衝突したマシンが、レースラインの近くで停止する可能性を軽減するためである」

    「これらの変更は、FIAの安全部門が全サーキットの継続的な分析を行った結果、またドライバーやチームからの意見を踏まえて提案されたものである」

    「コーナーのダイナミクスとエキサイティングなレースを維持しながら、安全性の向上を目指すものである」

    オーストラリアグランプリ2024年のオーストラリアGPでターン6でクラッシュしてしまったジョージ・ラッセル

    クラッシュしてしまったラッセルは、対策を求めていた
    FIAの決定は、グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)の代表であるラッセル氏が12か月前にその解決策を提案した通り、承認することになるだろう。

    「あのコーナーは素晴らしい。おそらくサーキットで最高のコーナーのひとつだ。だから、あのコーナーが変わってしまうのは見たくない」とラッセルはメディアに語った。

    「しかし、特定の位置にバリアがあるサーキットでは、サーキットに押し戻されるような状況になるのであれば、それは明らかに良くない」

    「大きなランオフエリアは望ましくない。ただ、その壁の位置が、たとえトラックに近かったとしてもサーキットに沿ったものであれば、少なくともレーシングラインにバウンシングすることはないだろう。」