タグ: オット・タナック

  • WRC | ラリー・イタリア 結果:トヨタのタナックがランキング首位に浮上

    WRC | ラリー・イタリア 結果:トヨタのタナックがランキング首位に浮上

    2019年FIA世界ラリー選手権(WRC) 第8戦 ラリー・イタリア サルディニアの最終日デイ4が6月16日(日)にサルディニア島西北部のアルゲーロを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合5位でフィニッシュ。ドライバーおよびコ・ドライバー選手権で首位に立ちた。また、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は総合8位に入りポイントを獲得。ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、総合19位で完走した。

    サルディニアの最終日デイ4は、サービスパークの北側エリアで2本のステージを各2回走行。その合計距離は41.90kmだった。デイ3が終了した時点で総合2位のライバルに25.9秒のリードを築いていたタナックは、確実な運転でオープニングから3本のステージを走破した。しかし、最終のパワーステージでステアリング系に問題が発生。2分以上の遅れを喫し、総合5位でラリーを終えた。残念ながら優勝は逃したが、タナックはドライバー選手権で首位に立ち、8月第1週の第9戦ラリー・フィンランドに、選手権リーダーとして臨む。

    デイ3の最終ステージでタイヤ交換により総合8位に順位を下げたミークは、順位を堅守。総合8位でラリーを終えた。デイ2でデイリタイアとなったラトバラは、デイ3で再出走を果たし、デイ4でも安定した走りで順位を上げ総合19位で完走した。また、ラトバラはボーナスの選手権ポイントがかかる最終のパワーステージで4番手タイムを記録し、貴重なポイントを獲得した。なお、トミ・マキネン・レーシングからプライベーターとしてヤリスWRCで出場のユホ・ハンニネン/トミ・トゥオミネン組は、デイ4でもクルマの開発を目的とする走りを続け、3本のステージを走行して有益なデータを収集した後、サービスに戻りラリーを終えた。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今日はチームにとって、もっとも厳しい1日でした。ラリーウィークを通してクルマにはパフォーマンスと信頼性がありましたが、悲しいことに最後のステージで問題が起きてしまいました。もちろん、何が原因なのか現在調査を進めています。チームにとっては本当に残念な結果ですが、我々以上にオットとマルティンは大きな失望を味わったはずです。彼らは選手権のトップに立ちはしましたが、本当ならば3連勝でさらに良い夏休みを過ごせたはずです。数日は気持ちが晴れないかもしれませんが、我々は必ず復活してみせます

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    最終ステージをスタートしてすぐ、ステリングに違和感を覚え、動きが硬くなる感じがしました。そして走っている最中に固まり、ステアリング操作が難しくなりました。それでも何とか走り続けたのですが、大きくタイムを失い勝利も逃してしまいました。とてもフラストレーションを感じましたが、悲しい気持ちはチームのメンバーと変わりません。全員がこのイベントのために努力をしていたので、このような結果になってしまったのは本当に残念です。チームは必ず問題を解決してくれると確信していますし、これからも戦い続けます。ここまでタフなシーズンが続いていますが、昨年のこの時期と比べると選手権争いに関してはずっと良いポジションにつけています。この後は少しだけラリーから離れて休みをとり、そしてまた戦いの世界に戻ります。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今日は、パワーステージでのポイント獲得が目標でした。朝はまず良いリズムを掴み、スピードを上げていきました。そして、3本目のステージでは少しタイヤを温存しました。パワーステージは出走順が早かったため簡単ではなく、轍(わだち)にも少々苦労しました。それでも、まずまずの走りができ、少しポイントを獲得できました。ラリーの序盤はとても良かったのですが、全体的にはかなり厳しい週末となり、望んでいたようなラリーにはなりませんでした。しかし、しっかりと前を見据え、これからも戦い続けます。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    昨日の午後は走りのリズムが良くなり、スピードも上がり本当に気持ちよく走れました。しかし最終ステージで問題が起きて遅れ、そのため今日は順位を争えるような状況ではなかったので、完走してチームに少しでもポイントをもたらすことに集中しました。今回のサルディニアは自分にとって厳しい1戦になるだろうと予想していましたが、多くのポジティブな発見がありました。今はもう、次のラリー・フィンランド、そして残りのラリーが楽しみで仕方ありません。ここ数戦、チームはとても強かったので、後半戦に関しても全力で戦いに臨むでしょう。

    ラリー・イタリア サルディニア デイ4の結果
    1 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 3h32m27.2s
    2 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +13.7s
    3 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +32.6s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +33.5s
    5 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +1m30.1s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2m16.7s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +2m59.6s
    8 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +4m40.1s
    9 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +8m24.6s
    10 ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー (シュコダ ファビア R5) +8m49.2s
    19 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +20m36.0s

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、約7週間後の8月1日(木)から4日(日)にかけて開催される、第9戦ラリー・フィンランド。「フィンランド・グランプリ」とも呼ばれるこのイベントは、WRCでもっとも平均速度が高い超高速グラベル(未舗装路)ラリー。路面は全体的にスムーズで流れるようなコーナーが連続し、多くのビッグジャンプが現れる。ラリーのサービスパークが置かれる、ユバスキュラの近郊にヘッドクゥオーターを構えるチームにとってはホームイベントであり、2017年にはエサペッカ・ラッピが、2018年にはオット・タナックが、それぞれヤリスWRCで優勝を飾っている。

  • WRC | トヨタ 第7戦 ラリー・イタリア 3日目…タナックが総合首位に浮上

    WRC | トヨタ 第7戦 ラリー・イタリア 3日目…タナックが総合首位に浮上

    2019年FIA世界ラリー選手権 (WRC) 第8戦 ラリー・イタリア サルディニアの競技3日目デイ3が6月15日(土)にサルディニア島西北部のアルゲーロを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位に順位を上げた。クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は総合6位につけていたが、最終ステージで総合8位に後退。デイ2の最終ステージでデイリタイアしたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、ラリー2規定に基づき再出走を果たし、総合22位につけている。

    サルディニアのデイ3は、サービスパークの東側エリアで3本のステージを各2回走行。その合計距離は142.42kmと、今大会最長の1日だった。好天に恵まれたことで朝から気温が上がり、路面は前日に続きドライ。非常に滑りやすい路面コンディションでの戦いとなった。デイ2で首位と11.2秒差の総合3位につけたタナックは、デイ2よりも後方の9番手スタートとなり、早い出走順から開放され本来のスピードを取り戻した。また、午前中のステージでは上位2選手がハードタイヤ5本を選んだのに対し、タナックはハード2本とミディアム3本を選択。その戦略は当たり、タナックは午前中の3本のSS全てでベストタイムを記録。SS10で総合2位に、SS12で首位に立った。午後の再走ステージは路面が荒れ、気温もさらに高くなったことで、WRカーをドライブする全選手がハードタイヤ5本を選んだが、タナックは午後も全ステージを制覇。デイ3の全てのSSでベストタイムを記録し、総合2位のライバルに対し25.9秒の差を築いてデイ3を締めくくった。

    デイ3開始時点で総合6位につけていたミークは、午後のステージに入るとペースを上げ、総合4位および5位のライバルとの差を縮めた。しかし、デイ3最終のSS15でタイヤの空気が抜け、タイヤ交換により約2分をロス。総合8位に後退してしまった。また、デイ2の最終SSでステアリング系のトラブルによりコースアウトしデイリタイアとなったラトバラは、メカニックによって修理されたクルマで再出走。デイ2終了時点では総合49位まで順位を落としていたが、デイ3では不利な前方のスタート順ながら安定した走りを続け、総合22位まで挽回した。なお、トミ・マキネン・レーシングからプライベーターとしてヤリスWRCで出場のユホ・ハンニネン/トミ・トゥオミネン組は、クルマの開発を目的に堅実な走りを続け、総合9位につけていたが、最終サービスを前にデイリタイアとなった。ただし、ラリー2規定に基づき明日のデイ4での再出走を予定している。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    オットの今日の走りは本当に素晴らしいものでした。全てのステージを制し十分なリードを築くなど、非常に印象的な戦いをしました。このような困難な状況でライバルもとても速く安定していましたが、オットは大きな自信を持ち、リラックスしてクルマの性能を引き出していると思います。明日は最後まで問題なく走り切るだけですが、必ず彼はやってくれるでしょう。クリスは、今日の難しいステージで自信を深め、スピードも上がっていただけに、最後のステージであのような事が起きてしまいとても残念です。ヤリ-マティは今日再出走できた事が何よりも重要で、出走順がトップだったことを考えれば、タイムは良かったと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    力強く戦えたと思いますが、本当に大変な1日でした。トップに立ち、リードを築くためハードに攻めなくてはなりませんでした。午前中のタイヤ選択は成功し、それもあって有利に戦いを進められました。クルマの調子は良く、自信を持って攻めることができました。午後は路面が荒れ、クルマの中も非常に暑くなりました。タイヤのコンディションを気にしながらプッシュするのは難しく、簡単にパンクをしてしまうような路面でしたが、良いリズムを掴みクリーンな走りができたと思います。有利な順位につけているとは思いますが、明日は4本の難しいステージが残っているので、最後まで全力で戦い続けなければなりません。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今日の目標は運転を楽しむことでしたが、出走順が1番だったのでそう簡単ではありませんでした。今朝は、出走順を考えるとタイムは良く、満足な走りができました。午後は、何か新しいことを試そうと足まわりのセッティングを硬めにしたのですが、自分のドライビングスタイルに合わず、午前中と同じようなグリップを感じられずタイムも良くありませんでした。十分な自信を感じられない時は、ミスをしないように冷静さを保つべきだと理解しています。明日は、今朝のセットアップに戻した上でファインチューニングを施してステージに臨み、パワーステージでのポイント獲得を狙います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今朝は、そこそこ良いリズムで走れていたのですが、自分が最後にこのエリアのステージを走ってから4年経っていたので、所々思い切り攻められませんでした。それでも、自分の前の有利な出走順のふたりとの差を、何とかキープすることができました。午後は走りのリズムが良くなり、最初の2本のステージは本当に上手く走れました。しかし、最後のステージの高速セクションで、道の真ん中あたりで何かに当たって衝撃を受け、ホイールのリムが曲がり空気が抜けてしまいました。このラリーは自分にとってもっとも難しいラリーになるだろうと覚悟していましたが、本当ならば明日は総合4位争いに加わっていたはずなので、とても残念に思います。こうなった以上は、明日はポイント獲得を目標に戦います。

    ラリー・イタリア サルディニア デイ3の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 3h04m10.3s
    2 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +25.9s
    3 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +42.9s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m25.4s
    5 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m33.3s
    6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +2m32.4s
    7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +2m58.3s
    8 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +3m53.3s
    9 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +7m24.5s
    10 ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー (シュコダ ファビア R5) +7m50.6s
    22 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +20m23.0s

    明日のステージ情報
    競技最終日となる6月16日(日)のデイ4は、サービスパークの北側エリアで2本のステージを各2回走行する。そのうち、SS17の再走ステージとなるSS19「サッサリ-アルジェンティエラ 2」は、トップ5タイムを記録したドライバーおよびコ・ドライバーに対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。4本のSSの合計距離は41.90km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は172.29kmとなる。

    注目のステージ:SS17/19 サッサリ-アルジェンティエラ 全長6.89km
    マルティン・ヤルヴェオヤ(ヤリスWRC 8号車 コ・ドライバー)
    明日のパワーステージは全長6.89kmと、スーパーSSを除くと最も走行距離が短いステージですが、非常にトリッキーなステージなので十分な注意が必要です。大部分が下り坂で、道幅がとても狭くテクニカルですが、最後の海岸沿いの道はかなりハイスピードです。

  • WRC | 第7戦 ラリー・ポルトガル:トヨタのオット・タナックが今季3勝目

    WRC | 第7戦 ラリー・ポルトガル:トヨタのオット・タナックが今季3勝目

    2019年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第7戦 ラリー・ポルトガルの競技最終日となるデイ3が6月2日(日)に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が優勝した。前日のデイリタイアから、ラリー2規定に基づき再出走を果たしたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、総合7位で完走した。なお、総合2位につけていたクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は、最終ステージでリタイアとなり、完走を逃した。

    ラリー・ポルトガルの最終日デイ3は、サービスパークが置かれるマトジニョスの東北エリアで5本、計51.77kmのステージがドライコンディションのグラベル(未舗装路)路面で行なわれた。タナックは、総合2位のミークに対し4.3秒のリードを持ってデイ3をスタートしたが、オープニングのSS16でミークがベストタイムを記録したことにより、差は2.4秒に縮まった。しかし、続くSS17、SS18で連続ベストタイムを刻み、リードを8.1秒に拡大。その後2本の3番手タイムでリードを最後まで守り抜き、今シーズン3勝目を飾った。また、ボーナスポイントがかかる最終のパワーステージで3番手タイムとなったことで、ボーナスの3ポイントを獲得。その結果、ドライバー/コ・ドライバー選手権における首位との差は、僅か2ポイントに縮まった。

    デイ2でのサスペンショントラブルによるデイリタイア後、ラリー2規定により総合11位で再出走を果たしたラトバラは、落ち着いた走りで順位を上げ、総合7位でフィニッシュ。貴重な選手権ポイントを獲得した。なお、ミークはSS16でベストタイムを記録し、続く2本のSSではタナックに次ぐ2番手タイムで、総合3位の選手に対するリードを10秒に広げた。しかし、SS19でスピンを喫して総合3位に順位を下げ、さらに最終ステージのSS20ではスタート後すぐ、コーナーのイン側にあった切り株に当たってクルマにダメージを負い、残念ながら完走を果たすことができなかった。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    オィットとチームにとって、今回もまた素晴らしい勝利となりました。金曜日は不利な2番手スタートだったにも関わらずトップに立ち、難しいコンディションを上手く切り抜けるなど、ラリーを力強く戦い抜きました。オィットとマルティンは、本当に良くやってくれたと思います。また、他の2台も速く、週末を通して我々のパフォーマンスは十分高かったと思います。残念ながらヤリ-マティは昨日トラブルに見舞われ、クリスは今日小さなミスで大きな代償を払うことになりました。とはいえ、ドライバーおよびコ・ドライバー選手権、そしてマニュファクチャラー選手権に関しては、依然良い方向に向かっていますので、この後のラリーも自信を持って戦い続けます。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    表彰台の1番高い場所に立ち、とても良い気分でした。今週末は本当に長くタフな戦いが続き、これまででもっとも苦労して手に入れた勝利だと断言できます。金曜日は、不利な出走順であったにも関わらず、高いパフォーマンスを発揮しました。土曜日はかなり厳しい戦いを強いられましたが、今日は速さが十分あり、全てが上手く行きました。最初のステージは大量のダストで視界が非常に悪かったため、少し慎重に走りました。しかし、その後はマージンをとりながらも攻め、差を大きく拡げることができました。選手権争いはかなり接戦ですが、次戦サルディニアでは、良い出走順でラリーに臨めると思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今朝は再出走することができたので、トップ10に入りポイントを獲得することを目標に走りました。パワーステージでは、前を走っていたクルマが道を塞ぎレッドフラッグが出たので、ベストタイムを狙えませんでした。しかし、総合7位に順位が上がり、貴重なポイントを獲得できたのは、特にチームにとって良かったと思います。昨日は本当に速く、良い走りができていたので、個人的には満足できない結果ですが、自分達にスピードがあり、クルマも速かったという事実が何よりも重要です。次のラリーでは、ポジティブに戦えると信じていますので、とても楽しみです。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今朝は総合3位の選手との差を拡げることに成功し、良いスタートを切りました。その差を保ち続けようとしたのですが、最後から2番目のステージでスピンをして遅れてしまいました。最終のパワーステージで得られるボーナスポイントは、自分にとってそれほど重要ではなかったので、無理をしてまで狙うつもりはありませんでした。しかし、右コーナー内側の草の中に木の切り株が隠れていたのを見落とし、自分のペースノートに記していなかったため、それに当たってタイヤが外側に開いてしまいました。完全に自分のミスですし、それまでは非常に力強くラリーを戦えていたので、チームに申し訳なく思います。ただし、自分にとっては今までで1番、クルマのポテンシャルを引き出せたラリーでしたので、気持ちを切り替え、今週末の戦いをポジティブに捉えたいと思います。

    ラリー・ポルトガル デイ3の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 3h20m22.8s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +15.9s
    3 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +57.1 s
    4 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) +2m41.5s
    5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +7m08.3s
    6 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +10m34.2s
    7 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +11m28.2s
    8 ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー (シュコダ ファビア R5) +11m41.9s
    9 ピエール-ルイ・ルーベ/ヴィンセント・ランデ (シュコダ ファビア R5) +12m46.3s
    10 エミル・ベルグヴィスト/パトリック・バース (フォード フィエスタ R5) +14m28.4s
    R クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC)

    次回のイベント情報
    WRC次戦は、6月13日(木)から16日(日)にかけて開催される、第8戦ラリー・イタリア サルディニアです。地中海に浮かぶサルディニア島の北部を舞台とするこのイベントは、中高速のステージが続くグラベルラリー。全体的に道幅が狭く、すぐ近くに木々や大きな岩が迫る非常にトリッキーなステージが多いため、精度の高いハンドリングとドライビングが求められる。路面は目が細かい砂に覆われているが、多くのラリーカーが走ると下から硬質な路面や石が露出し、パンクの危険性が高くなる。また、気温もかなり上昇するため、ラリーカー、タイヤ、そして選手にとって非常に過酷なラリーだといえる。

  • WRC | トヨタ、ラリー・メキシコでオット・タナックが2位表彰台

    WRC | トヨタ、ラリー・メキシコでオット・タナックが2位表彰台

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第3戦 ラリー・メキシコの最終日となる競技4日目、デイ4が3月10日(日)にレオンを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)が総合2位で、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)が総合5位で、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)が総合8位でフィニッシュ。ヤリスWRCは、これまで苦手としてきたラリー・メキシコで全車が完走し、初のポディウムフィニッシュを達成した。

    ラリー・メキシコのデイ4は、サービスパークを中心に3本、計60.17kmのSSが行なわれた。最終日も天気は良く路面コンディションはドライだった。デイ3で総合3位に浮上したタナックは、最初のSS19でベストタイムを記録し、総合2位にポジションアップ。続くSS20でもベストタイムを刻み、総合3位の選手に対するリードをさらに広げた。最終のパワーステージはパンクにより攻め切れず、ボーナスポイントは得られなかったが、それでも総合2位でフィニッシュをした。総合2位に入ったことにより、タナックとヤルヴェオヤはドライバーおよびコ・ドライバー選手権首位の座を堅持。再び選手権リーダーとして、次戦のツール・ド・コルス(フランス)に臨む。なお、ヤリスWRCはラリー・メキシコ3回目の挑戦で、初の表彰台フィニッシュを果たした。

    デイ3最初のステージで首位に立つも、その後パンクで総合5位に後退したミークは、前後の選手とのタイム差が大きく開いていたため、デイ4ではボーナスの選手権ポイントがかかる最終のパワーステージに注力。最初の2本のSSではタイヤを温存して走り、パワーステージに臨んだ。残念ながら僅か0.1秒差でベストタイムは逃したが、セカンドベストタイムによりボーナスの4ポイントを獲得。また、マニュファクチャラーポイントにも貢献し、チームはマニュファクチャラー選手権トップの座を守った。

    デイ2での電気系トラブルによるデイリタイアを経て、デイ3で再出走したラトバラは、デイ3で総合8位まで順位を回復。デイ4では2本目のSSで総合7位にポジションを上げたが、フロント部を石にヒットして破損。最終SSを前に、ラトバラとコ・ドライバーのアンティラは、サンプガードの修理を行ないタイムをロスしたが、それでも総合8位でフィニッシュした。

    WRC次戦は、3月28日(木)から31日(日)にかけて、フランスのコルシカ島で開催される第4戦ツール・ド・コルス。シーズン最初のフルターマック(舗装路)ラリーであるツール・ド・コルスは、島の東部バスティアのサービスパークを中心に、島の広い範囲でSSが行われる。険しい山岳地帯を舞台とするステージは全体的に非常にツイスティで、岩壁や崖が道のすぐ近くに迫り、路面コンディションも刻々と変わるため、ミスのない精度の高いドライビングが求められる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    ドライバーにとっても、エンジニアにとっても、そしてメカニックにとっても、非常に厳しいラリーでしたが、過去2年間と比べると我々のクルマは大きく進化しました。冷却系に問題は起こらず、高いパフォーマンスも発揮できました。オットは初めて選手権リーダーとなり、1番手スタートを初めて経験しましたが、冷静に対応し、素晴らしい走りをしました。彼が置かれた状況を考えると、総合2位は最高の結果だと思います。クリスとヤリ-マティはアンラッキーな面もありましたが、最後まで戦い続け、選手権争いにおいて重要なポイントを獲得してくれました。

    オット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
    良い週末でした。このラリーはクルマにとっても、タイヤにとっても、そしてクルマの中で戦うドライバーにとっても、非常に過酷なイベントでした。しかし我々は上手くやったと思いますし、ミスをすることも、問題に遭うこともなく走り切れて嬉しく思います。我々の強さを示すことができたのではないでしょうか。パワーステージではパンクをしてしまったので、何もできませんでしたが、最初の2本のステージは上手く走れ、2位に順位を上げることができました。開幕3戦で3回表彰台に立つなど、ここまで良いシーズン序盤戦を過ごしていますので、引き続きこの良い流れを保ちたいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    4ポイントを獲得するために、これほど頑張って戦ったのは初めてです。デイ4の2本目のステージ終盤に、路面の根石にクルマが当たってしまい、サンプガードにダメージを負いました。もしかしたら走り続けられないかもしれないとも思いましたが、どうしても諦められませんでした。何とかサンプガードを応急処置できましたが、パワーステージでは攻められませんでしたし、タイムコントロールに遅着した結果ペナルティを受け、4秒差で総合7位の座を失いました。しかし、フィニッシュすることができて良かったと思います。この週末は本当にいろいろなことが起きたので、次のラリーは平穏無事であることを願っています。

    クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
    総合5位はほぼ確実という状況でデイ4をスタートしたので、その順位を守りつつ、パワーステージを全開で攻めることにしました。最初の2本のステージではタイヤを守って走りましたが、それは正しい戦略だったと思います。そしてパワーステージでは、総合5位でフィニッシュすることを最優先しながらも、思い切りアタックしました。デイ3ではラリーをリードしながらもパンクで遅れるなどタフなラリーになりましたが、14ポイントを獲得できたのでポジティブな結果だといえるでしょう。チームにとって、そしてマニュファクチャラー選手権にとって、本当に価値のあるラリーになったと思います。

    ラリー・メキシコ デイ4の結果
    1.セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC)3h37m08.0s
    2.オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ(トヨタ ヤリス WRC)+30.2s
    3.エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(フォード フィエスタ WRC)+49.9s
    4.ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー(ヒュンダイ i20クーペ WRC)+1m27.0s
    5.クリス・ミーク/セブ・マーシャル(トヨタ ヤリス WRC)+6m06.2s
    6.ベニート・グエラ/ハイメ・ザパタ(シュコダ ファビア R5)+15m35.5s
    7.マルコ・ブラチア・ウィルキンソン/ファビアン・クレトゥ(シュコダ ファビア R5)+18m51.5s
    8.ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ(トヨタ ヤリス WRC)+18m55.9s
    9.ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ(ヒュンダイ i20クーペ WRC)+22m44.1s
    10.リカルド・トリビーニョ・ブハリル/マルク・マルティ・モレノ(シュコダ ファビア R5)+30m13.8s

  • WRC | ラリー・スウェーデン 結果:トヨタのタナックが今季初優勝

    WRC | ラリー・スウェーデン 結果:トヨタのタナックが今季初優勝

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第2戦 ラリー・スウェーデンの競技最終日となるデイ4が2月17日(日)にトルシュビーを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が優勝。チーム加入2戦目のクリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)は総合6位で、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は総合21位でフィニッシュし、ヤリスWRCは全車が完走を果たした。

    ラリー・スウェーデン最終日のデイ4は、サービスパークの北側で2本のSSを行ない、その後サービスパークのすぐ横でパワーステージを1本走行するステージ構成だった。デイ3で総合2位の選手に54.5秒差を築いたタナックは、最初の2本のステージを注意深く走り、最終のパワーステージでは2番手タイムの選手に3.5秒差をつけるベストタイムを記録。ボーナスの選手権ポイントを5点獲得し、完璧な勝利を飾った。タナックは今回がスウェーデン初優勝であり、初めて選手権をリードする立場になった。また、チームにとってはWRC復帰初年度の2017年以来、2回目のスウェーデン制覇となった。

    総合6位でデイ4に臨んだミークは、最後までしっかりと順位を守りフィニッシュ。週末を通して厳しい戦いが続いが、確実な走りで選手権ポイントを獲得し、チームはライバルと1ポイント差ながらマニュファクチャラー選手権首位に立った。また、ラトバラは金曜日のデイリタイア後再出走を果たし、デイ3では総合25位に浮上。デイ4では最初のSSでベストタイムを記録するなど、調子を取り戻してラリーを戦い終えた。なお、プライベーターとしてヤリスWRCで出場したベテランドライバー、マーカス・グロンホルムは久々のWRC復帰戦を完走で締めくくった。

    次戦のWRCは、3月7日から10日にかけて開催される第3戦ラリー・メキシコ。メキシコのステージはグラベル(未舗装路)で、雪道が舞台となった開幕2戦とは大きく異なる路面での戦いとなる。ステージはメキシコ中央部の都市レオン周辺の高地に展開し、最高地点の標高は2,737mに達する。そのため空気がかなり薄い状態となり、エンジンはパワーが通常よりも20%程度ダウンする。また、外気温は摂氏30度前後に上昇するため、例年「熱」が大きな問題となる。さらに、路面は全体的に滑りやすいルーズグラベルで覆われているため、出走順が前方の選手は不利な路面コンディションでの走行を強いられる。

    豊田 章男(チーム総代表)
    今シーズンの2戦目となるラリー・スウェーデンでタナック選手、ヤルヴェオヤ選手が優勝しました。今季の初勝利をもたらしてくれた2人の選手とチームのみんなに”おめでとう”と”ありがとう”を伝えたいと思います。そして、応援いただいたファンの皆様、パートナーの皆様にもお礼申しあげます。ありがとうございました。一昨年、WRC復帰からの2戦目であったスウェーデンでの初優勝は、私の想像を超えるものでした。その時の驚きと喜びは今も鮮明に覚えています。今回のラリー・スウェーデンでは序盤から常に優勝争いに加わりながらの戦いでした。初優勝を遂げた一昨年の戦い方、悔しい想いをした昨年の戦い方を思い出しながら、今年の戦いを見ていると改めてチームとしての成長を感じます。チームを引っ張り続けているマキネン代表へ、改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。今大会の表彰台ではタナック組の横に、私にとっては見慣れないレーシングスーツ姿のラッピ選手、フェルム選手が立っていました。やはり、ラトバラ組やミーク組にそこに立っていて欲しかったという悔しさはありますが、“少し”嬉しさも感じました。昨年まで一緒に戦った彼らの笑顔がそこにあったことが嬉しく感じた理由のひとつであることは間違いありませんが、一方で、強力なライバルとして彼らがいるということに嬉しさを感じたのかもしれません。次はチームのドライバー全員が彼らより高いところに立っていたい…。マキネン代表はじめチームのみんなも私と同じように、強くそう感じてくれていると思います。そして、それが負け嫌いのTOYOTA GAZOO Racingにとって次への大きな力になっているだろうということを感じた、嬉しさなのだと思います。 シーズンは、まだ始まったばかりです。強力なライバル達とも切磋琢磨しながら、これからもTOYOTA GAZOO Racingは戦ってまいります。引き続き、応援をよろしくお願いいたします。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今シーズン2戦目で優勝し、両選手権をリードするなど素晴らしいラリーになりました。オットは週末誰よりも速く、このような難しいコンディションでどのように走ったら良いのかを皆に示しました。彼は今、本当に強いドライバーだと思いますし、タイトルを取るために集中していた20年前の自分を見ているようです。クリスとヤリ-マティにとっては困難な週末になりましたが、彼らもまた我々のクルマのスピードと、信頼性の高さを証明してくれたと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    とても良い週末でした。我々にとっては金曜日が鍵で、あのような路面コンディションでタイムロスを最小限に抑えなくてはなりませんでした。しかし、土曜日は良いリズムを保ち、ミスをしないように走るだけで十分でした。今日はパワーステージのためにタイヤを温存し、パワーステージでは思い切りプッシュしました。自分でも良い走りができたと思いますし、全てがうまく進んだのでリラックスしてドライブする事ができました。我々のチームは本当に強く、だからこそシーズン序盤に良い結果を得られたのだと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今朝の最初のSSは、今回のラリーでもっとも良いステージでした。路面はしっかりと凍り、両側には雪壁もありました。流れるように高速な道には多くの起伏があり、運転がとても楽しく感じられ、良いリズムを取り戻す事もできました。最後のパワーステージではポイントを獲得して良い形でラリーを終えたかったのですが、非常に難しい路面コンディションで、特にステージの最後の部分は大量の雪と解けた雪で困難な状況でした。気持ちは既に切り替わり、今はもう次のラリー・メキシコを楽しみにしています。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今朝のステージは全体が氷で覆われ、運転を楽しめるような良いコンディションでした。今日の自分の目標は、総合7位のセバスチャン・ローブ選手の前でフィニッシュする事でしたが、タイム差を拡げられたので満足しています。パワーステージではクルマの左前に大きな衝撃を受け、その後は運転に苦労しました。今週末の暖かな気候により、路面は私がテストで走った時と大きく異なり、そのため力を十分に発揮できませんでした。それでも、最後はチームのためにポイントを獲得できたので良かったと思います。

    ラリー・スウェーデン デイ4の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 2h47m30.0s
    2 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +53.7s
    3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +56.7s
    4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m05.4s
    5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m08.2s
    6 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1m38.8s
    7 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +1m49.7s
    8 ポントゥス・ティディマンド/オーラ・フローネ(フォード フィエスタ WRC) +3m37.7s
    9 オーレ・クリスチャン・ヴェイビー/ヨナス・アンダーソン (フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +6m34.0s
    10 ヤンネ・トゥオヒノ/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +8m21.4s
    21 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +14m44.4s

  • WRC | ラリー・スウェーデン 3日目:トヨタのタナックが総合首位に浮上

    WRC | ラリー・スウェーデン 3日目:トヨタのタナックが総合首位に浮上

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第2戦 ラリー・スウェーデンの競技3日目デイ3が2月16日(土)にトルシュビーを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合6位に順位を上げました。なお、デイ2でのリタイア後、ラリー2規定に基づき再出走したヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、総合25位でデイ3を走り切った。

    ラリー・スウェーデンのデイ3は、サービスパークの東側エリアを中心に、スウェーデン国内で8本のSSが行われた。首位のライバルと2秒差の総合2位で1日をスタートしたタナックは、オープニングステージのSS9で逆転に成功し首位に立った。その後、ライバルがミスで大きく遅れ、午前中のステージが終了した時点で総合2位の選手に対するリードは33.8秒となった。タナックは午後のステージでは3本のベストタイムを記録し、差を54.5秒に拡げてデイ3を締めくくった。

    総合8位でデイ2に臨んだミークは、SS9で総合6位に浮上。午前中のステージでは表彰台をめぐる戦いに加わるなど、好調だった。しかし、午後に入り気温が上昇すると路面の雪や氷が解け、ライバルよりも出走順が前方のミークは解けた雪や泥状になったグラベル(未舗装路)のならし役を担う事に。不利な路面条件で思うようにペースが上がらなかったが、それでも総合6位で1日を終えた。なお、ミークは彼の元師匠である、故コリン・マクレーの名を冠したヴァルゴセン2のビッグジャンプ「コリンズ・クレスト」で今大会最長記録となる41mを飛び、観客から拍手喝采を受けた。

    デイ2の最終ステージでコースオフしてデイリタイアとなったラトバラは、ラリー2規定に基づき再出走。朝1番のSS9ではベストタイムを刻んだ。しかし、その後の日中のステージではミークよりもさらに不利な出走順により、厳しい戦いが続いた。なお、自身のチームからプライベーターとしてヤリスWRCで出場のマーカス・グロンホルムは、デイ3全てのSSを走破した。

    競技4日目、最終日となる2月17日(日)のデイ4は、トルシュビーのサービスパークを中心に3本のSSが行われる。SS17/18「リケナス」は、サービスパークの北側に展開する全長21.19kmのステージ。そしてファイナルステージとなる全長8.93kmのSS19「トルシュビー2」は、デイ2のSS8と同じコースを走行し、トップ5タイムを記録した選手にボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3本のSSの合計距離は51.31km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は202.00kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今日、オットはラリーを完全にコントロールしていました。昨日は良くないコンディションで注意深く、あまり攻めすぎないで走るなど非常に上手く戦いましたが、それが今日の出走順に繋がったのです。とても賢いドライビングにより、オットは優勝に大きく近づいたといえます。一方、クリスとヤリ-マティは特に午後のステージで苦戦しました。彼らによると路面は解けた雪で覆われ、ラリー・モンテカルロをもう1度戦っているような感じだったようです。我々も、多くの選手がコースオフするシーンを目にしました。クリスはポディウム争いから少し遠ざかりましたが、彼の前方にいるドライバー達の戦いは激しく、このようなコンディションでは何が起こっても不思議ではありません。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    非常に上手く行った1日でした。朝の路面コンディションは昨日と同じようにとても良く、心から運転を楽しめました。ただし限界までは攻めず、良いリズムを保つ事だけを心がけて走りました。午後のステージコンディションは、昨日の午後とは大きく異なり非常にスムーズでした。昨日頑張って走った事が今日の有利な出走順に繋がり、アドバンテージを得られたのです。2 位の選手に対して大きなマージンができたので、明日はそのリードを最初の2本のSSで保ち、最終のパワーステージではできればポイントを獲得したいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    ラリー2で競技に復帰し、今朝1本目のラメーンではベストタイムを記録するなど良いスタートになりました。ラメーンは、2008年にこのラリーでWRC初優勝を決めた時に走った、とても良い思い出があるSSです。今朝は路面コンディションがとても良かったのですが、午後は非常に難しくなったので、明日のステージに向けたセットアップを試す事にしました。高速で流れるような道でクルマは素晴らしいフィーリングなのですが、テクニカルなセクションでは思うように走る事ができなかったので、何とかセットアップでその問題を解決し、明日のパワーステージでは良い結果を狙いたいと思います。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    昨日に続き、私にとっては今日も複雑な1日でした。路面が良くしっかりと凍結している状況では十分なスピードがあり、表彰台を狙える位置につけていました。クルマのフィーリングは良く、自信も深まってきたので少しハードに攻めてみました。午後は気温が上がり私の出走順では厳しい戦いになると予想していましたが、実際そうなってしまいました。明日は、今現在の順位を守る事に集中しなくてはなりません。

    ラリー・スウェーデン デイ3の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 2h19m31.7s
    2 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +54.5s
    3 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +54.5s
    4 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +56.8s
    5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m08.7s
    6 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1m36.5s
    7 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +1m38.1s
    8 ポントゥス・ティディマンド/オーラ・フローネ(フォード フィエスタ WRC) +3m08.0s
    9 オーレ・クリスチャン・ヴェイビー/ヨナス・アンダーソン (フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +5m23.4s
    10 ヤリ・フットネン/アナ・アンティ・リナケト (シュコダ ファビア R5)+5m35.4s
    25 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +14m49.3s

  • WRC | ラリー・スウェーデン 2日目:トヨタのタナックが総合2位に浮上

    WRC | ラリー・スウェーデン 2日目:トヨタのタナックが総合2位に浮上

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第2戦 ラリー・スウェーデンの競技2日目デイ2が2月15日(金)にトルシュビーを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合2位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合8位に順位を上げた。なお、デイ2の最終ステージ開始時点で総合2位につけていたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)は、コースオフによりデイリタイアとなったが、ラリー2規定に基づきデイ3で再出走する。

    ラリー・スウェーデンのデイ2は、サービスパークから遠く離れた隣国ノルウェーで多くのステージが行なわれた。午前中は路面の雪が硬く締まっており、タナックは3本のSSのうち2本でベストタイムを記録。総合1位で午前中の走行を終えた。しかし、午後に入って気温が上昇すると、路面の雪や氷が解けて下からグラベル(未舗装路)が出るなどコンディションが悪化。タナックは不利な出走順によりタイムが伸びず総合3位に順位を下げた。しかし、最終ステージのSS8では挽回し、首位と僅か2秒差の総合2位でデイ2を走り切った。

    午前中のステージで総合3位に順位を上げていたラトバラは、午後1本目のSS5でトップに立った。その後、ライバルと激しい首位争いを続けたが、1日の最後のステージでコースアウトしてスタック。復帰することができず、残念ながらデイリタイアとなってしまった。

    ヤリスWRCで臨む2戦目のラリーで、ミークは午前中総合8位に留まったが、午後のステージではペースアップに成功。総合5位に浮上した。しかし、その後SS7のスタートでエンジンがストールしてタイムを失い、総合8位で1日を終えた。それでも総合5位の選手とのタイム差は小さく、デイ3ではトップ5入りを目標に戦う。

    なお、自身のチームである「GRX」からヤリスWRCでプライベート出場の、マーカス・グロンホルムはコースアウトによりSS4でデイリタイアとなったが、デイ3では再出走を予定している。

    競技3日目、2月16日(土)のデイ3は、トルシュビーのサービスパークを中心に8本のSSが行われる。最初の6本のステージはサービスパークの西側に集中し、ラメーン(SS9/SS12)は2016年大会以来の復活となるが、進行方向は以前と逆になる。ハグフォシュ(SS10/SS13)、ヴァルゴセン(SS11/SS14)は多くの観客が集まる名物ステージで、特にヴァルゴセンは有名な「コリンズクレスト」のビッグジャンプで知られている。1日の終わりには、木曜日と同じカールスタードの競馬場でのスーパーSS(SS15)と、サービスパークすぐ横でのトルシュビー・スプリント(SS16)という、2本のショートSSが行なわれる。8本のSSの合計距離は126.18km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は613.31kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今日は非常に難しい路面コンディションでの戦いとなりましたが、我々のクルマは持てる力をきちんと発揮しました。今晩最後のステージでのラトバラのハプニングには皆が肩を落としましたが、彼はそこまで非常よくやっていました。また、オットも出走順を考えると健闘していたと思いますし、順位も素晴らしいと思います。クリスは、このラリーでもクルマに良いフィーリングを感じているようです。午後のステージでは彼のドライビングスタイルと路面のコンディションがマッチし、タイムも向上しました。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    午前中のステージのコンディションは素晴らしく、運転を心から楽しむことができました。午後は真逆のコンディションとなりましたが、このラリーではよくあることです。ですので、厳しいコンディションをただ切り抜けることだけに集中して走りましたが、1日の最後のステージではプッシュし、トップの選手に近づくことができました。ただし雪が深く、タイヤにあまりスタッドが残っていなかったので簡単ではなく、何度かヒヤッとする場面がありました。今日は自分の持つ力を全て出し切りましたが、明日もまた同じようなコンディションでの戦いとなるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    クルマはとても運転しやすく、テーム・スニネン選手と接戦を展開するなど今日は概ね良い1日でした。タイヤに大きな負荷をかける走りを続けスタッドが抜けてしまいましたが、それでも路面の雪が削られてグラベル(未舗装路)にわだちが刻まれているようなステージでは特に問題ありませんでした。しかし最終ステージは凍結した路面の上に雪が多く積もり、そこで激しくプッシュしたところユーズドのタイヤが十分にグリップせず、コースアウトしてしまいました。明日は再出走し、良い運転の感覚を取り戻すことが私にとっては重要です。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    今朝はなかなかペースが上がらず苦労しましたが、午後の再走ステージで状況は好転しました。路面のコンディションは非常に悪く、一部はまるでラリーGBのように大量の泥で覆われ、一部は雪がぐちゃぐちゃに解けてかなり滑りやすい状態でした。残念ながらSS7ではエンジンがストールしてタイムを失い、順位を3つ下げてしまいました。また、その結果明日は出走順が3つ前になってしまいます。ただし、まだ先は長く明日もまた複雑なコンディションになりそうなので、諦めずに頑張りたいと思います。

    ラリー・スウェーデン デイ2の結果
    1 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン (フォード フィエスタ WRC) 1h11m05.3s
    2 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +2.0s
    3 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +17.8s
    4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +28.6s
    5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +42.0s
    6 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +48.8s
    7 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +52.7s
    8 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +53.1s
    9 ポントゥス・ティディマンド/オーラ・フローネ(フォード フィエスタ WRC) +1m24.4s
    10 オーレ・クリスチャン・ヴェイビー/ヨナス・アンダーソン (フォルクスワーゲン ポロ GTI R5) +2m39.7s
    29 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +9m51.1s

  • WRC ラリー・モンテカルロ | トヨタのオット・タナックが初日の首位

    WRC ラリー・モンテカルロ | トヨタのオット・タナックが初日の首位

    2019年 FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロのデイ11月24日(木)、が、フランス南部のギャップを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)が総合1位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(10号車)が総合5位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(5号車)が総合7位につけ、ヤリスWRCは全車が競技初日を走破した。

    ラリー・モンテカルロの初日は、午前中にサービスパーク北側のターマック(舗装路)コースでシェイクダウンが行なわれた。全長3.35kmのコースでは、今シーズンよりチームに加わったミークが全体のトップタイムを記録。タナックは4番手タイム、ラトバラは5番手タイムと、好調な滑り出しになった。

    ギャップ市街の中心部では夜6時50分からセレモニアルスタートが始まり、多くの観客が見守る中ラリーは華やかに開幕。その後、雪やアイスバーンが所々に広がる峠道で7時38分からSS1がスタートし、暗闇のナイトステージでタナックがベストタイムをマーク。ミークが2番手タイムを刻んだ。続くSS2でタナックは3番手タイムに留まったが、総合では2位に9.1秒差をつけ首位の座を堅持。SS1でやや出遅れたラトバラは、4番手タイムで総合5位に順位を上げた。また、ミークはステージの後半でパンクを喫してタイムを失ったが、それでも総合7位で競技初日を走り終えま。

    競技2日目となる1月25日(金)のデイ2は、ギャップの南西エリアで3本のステージを各2回走行。6本のSSの合計距離は125.12kmと4日間でもっとも長く、選手達にとっては最初の勝負どころとなる。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は、457.06kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今晩最初のSS1は、ベストタイムのオットと2番手タイムのクリスにとって素晴らしいステージになりました。オットは自信を深めたはずですし、クリスは残念ながらSS2でパンクをしましたが、それでも新しいクルマに良い感触を持ったのではないかと思います。暗闇の中での走行は非常に難しく、ヤリ-マティはやや慎重な走りでした。まだ先は長く明日はきっとタフな1日となるでしょうが、今日とは違い、日中の明るい時間帯は遥かに走りやすいと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    予想通り、今夜は大変難しいスタートとなりました。最初のステージは非常にトリッキーで、路面コンディションが大きく変わるような所もいくつかありました。しかし、クルマはとても良いフィーリングでした。タイヤのグリップ変化を把握しやすく、そのため自信を持って走ることができました。SS2は大部分がドライで、異なるタイヤをミックス装着して走るのは大きな挑戦でしたが、自分では良い走りができたと思っています。 総合的に考えると、我々のタイヤ選択は正解だったといえるでしょう。明日は長い1日となり、我々にとってはいつものモンテカルロと同様、大きな挑戦となるでしょう。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 10号車)
    今晩のステージは暗闇の中で凍結路面と湿った路面が所々に現れるという、非常に挑戦し甲斐のあるコンディションでした。そのような困難な路面ではタイム差が広がりやすく、私は走りに自信を持てなかったためSS1でかなりタイムを失いました。事前のテストではそのようなコンディションを経験しておらず、フィーリングを掴みきれなかったからです。しかし、最終的にそれを克服することができたのは大きな収穫です。明日はきっと違う1日となるでしょうし、状況も簡単に変わるので、我慢して戦う必要があります。

    クリス・ミーク (ヤリスWRC 5号車)
    コンディションが変わりやすく、とても難しいスタートとなりましたが、クルマに対しては自信と良いフィーリングを持つことができました。2本目のSSはドライな路面が多くなりましたが、ドライビングの感覚は変わらず良いままでした。その後、自分では何にも当たった感覚はないのにパンクを喫してしまいましたが、戦いはまだ始まったばかりですし勝負はこれからです。私はラリーをエンジョイしており、クルマにも自信を持っていますので、これからの数日間がとても楽しみです。

    ラリー・モンテカルロ デイ1の結果
    1.オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 26m33.0s
    2.セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +9.1s
    3.ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +14.3s
    4.エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +45.2s
    5.ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +46.4s
    6.エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +48.2s
    7.クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +53.8s
    8.セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +55.2s
    9.アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +59.6s
    10.ポントゥス・ティディマンド/オーラ・フローネ(フォード フィエスタ WRC) +1m41.1s

  • WRC | 第13戦 ラリー・オーストラリア:タイトルを狙うタナックが首位

    WRC | 第13戦 ラリー・オーストラリア:タイトルを狙うタナックが首位

    2018年 FIA 世界ラリー選手権(WRC) 第13戦 ラリー・オーストラリアの競技2日目デイ2が11月17日(土)に東海岸のコフスハーバーを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (ヤリスWRC 8号車)が首位に浮上した。また、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)は総合2位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)は総合5位にポジションを上げ、ヤリスWRCは全車がトップ5に入った。

    ラリー・オーストラリアのデイ2は、コフスハーバーのサービスパークを中心に、5本のステージを各2回走行。SS12/16「ラレー」と、SS17/18「デスティネーション・ニューサウスウェールズ」以外は、すべてコフスハーバー南側のグラベル(未舗装路)ステージが舞台となった。森林地帯と農場地帯に広がるグラベルステージは、全体的に滑りやすいルーズグラベルに覆われた。加えてドライコンディションとなった事で、後方からの出走となるデイ1上位の選手達にとっては、かなり有利な路面コンディションとなった。

    デイ1総合3位のラトバラ、総合5位のタナックは、午前中の3本のステージが終わった時点でそれぞれ総合1位、総合2位にポジションをアップ。午後のSS14ではドライバーズタイトル獲得のチャンスがあるタナックが首位に立ち、ラトバラが総合2位となった。首位でデイ2を終えたタナックは、全10ステージのうち6ステージでベストタイムを記録するなど1日を通してスピードがあり、優勝に大きく近づいた。一方、タナックと僅差の首位争いを続けたラトバラは、総合2位でデイ2をフィニッシュ。最後のスーパーSSでは突然の強い降雨により大幅にタイムを失ったが、それでも依然総合3位の選手に対し4.4秒差をつけている。また、デイ1総合6位のラッピは、SS15でベストタイムを記録するなど好調を維持し、前日よりもひとつポジションを上げた。総合4位の選手との差は3.8秒と小さいため、明日のデイ3ではさらなるポジションアップを目指す。

    競技3日目、最終日となる11月18日(日)のデイ3は、サービスパークの北側で3本のグラベルステージを各2回走行する。そのうちSS19/22「コランバ」とSS20/23「サファイア」は新しいステージだが、過去の大会で使用された「ブッカ」のステージと多くの部分が重なる。また、SS21/24「ウェディングベルズ18」は、スタート後の最初のセクションが、デイ1のSS1/4「オラーラ・イースト」と重なっている。なお、ウェディングベルズ18の2回目の走行となるSS24は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。6本のSSの合計距離は83.96km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は222.39kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    非常に良い形で1日を終える事ができました。特に大きな問題もなく、素晴らしい日だったと思います。最後のスーパーSSのコンディションは皆にとって公平ではありませんでしたが、幸運にも大きな影響は受けませんでした。我々の3人のドライバーは良くやってくれましたし、明日どう戦うべきかも理解しているはずです。このような形でシーズンを終える事ができたら、とても素晴らしいと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    午前中は本当に良かったと思います。クルマはとても素晴らしく、ドライビングを楽しんで少し順位を上げる事ができました。午後も初めは良かったのですが、恐らくタイヤに対する負荷が強過ぎたからだと思いますが、タイヤがかなり摩耗してしまいました。そのためペースを緩めなくてはならず、タイムが落ちていってしまいました。また、スーパーSSではアンラッキーなコンディションでの走行となりました。それでも、以前総合2位につけていますし、この順位を最後まで保つ事がマニュファクチャラーズ選手権にとっては本当に重要です。また、良いフィーリングでシーズンを終えるのは、自分にとっても大切な事です。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    とても良い1日でした。今朝は本来のリズムを取り戻しクルマのフィーリングも良かったので、少し攻めた走りをしてタイムを挽回しました。そして午後も攻めの走りを続け、後方の選手に対するマージンをさらに拡大する事ができました。明日は少々トリッキーなステージがあり、また天気も安定しないようなので、簡単には行かないかもしれません。とはいえ、現時点では全てが正しい方向に進んでいますし、あらゆる状況をコントロールできていると思います。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    今日は良い仕事をできたと思います。自分の前と後ろにいる選手とはタイム差が大きくついていたので、少し孤立した感じがしました。また、激しく攻める必要もなかったため、集中力を保つのは簡単ではありませんでした。午後2本目のステージで少しペースを緩めたところ、すぐにミスをしてしまいました。そこで、やはり攻めるべきだと決心したところ、次のステージではベストタイムを記録し、総合4位の選手との差を詰める事ができました。明日は、クルマをフィニッシュに運ぶ事が最大の目標です。

    ラリー・オーストラリア デイ2の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 2h07m52.0s
    2 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +21.9s
    3 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +26.3s
    4 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 WRC) +46.6s
    5 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +50.4s
    6 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +1m44.8s
    7 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +2m04.6s
    8 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2m35.2s
    9 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +2m49.0s
    10 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +6m26.8s

  • WRC ラリー・スペイン 2日目 | トヨタのタナックが総合首位に浮上

    WRC ラリー・スペイン 2日目 | トヨタのタナックが総合首位に浮上

    2018年FIA世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・スペインの競技2日目デイ2が10月26日(金)にスペインのサロウを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (ヤリスWRC 8号車)が首位に立った。また、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(7号車)は総合5位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)は総合10位につけ、ヤリスWRCは全車がデイ2を走破した。

    ラリー・スペインのデイ2は、サロウの西側で6本計144.88kmのSSが行なわれた。ステージは基本的にグラベルで、クルマもグラベル仕様だったが、ロングステージの途中にはターマック路面も含まれるなど、複雑な路面構成の1日だった。前日に行なわれたバルセロナ市街地でのSS1で総合3位につけたタナックは、デイ2オープニングのSS2でベストタイムを記録し総合2位に浮上。SS3では、ラトバラに続くセカンドベストタイムをマークし、首位に立った。以降、タナックは安定して上位のタイムを刻み続け、2位に26.8秒差をつけてトップでデイ2を終えた。

    ラトバラはSS3が終了した時点で総合2位につけていたが、SS4で左後輪のパンクにより約50秒をロス。総合10位まで順位を落としたが、その後SSベストタイムを2回マークするなどして総合5位まで順位を回復した。総合2位との差は11秒弱であり、表彰台を目指す戦いは明日も続く。

    ラッピにとっては困難な1日となり順位は総合10位に留まったが、デイ2最後のSS7では4番手タイムを記録。9位の選手とのタイム差は僅差であり、明日から始まるターマックステージに向けてラッピは気持を新たにした。

    競技3日目となる10月27日(土)のデイ3は、サービスパークの北東部を中心に7本のSSが行われる。デイ3の路面はすべてターマックとなるため、クルマはデイ2の最終サービスで普段よりも長い75分間の作業時間を使いグラベル仕様からターマック仕様へと変更される。SS8/11「サバイアー」、SS10/13「アル・ムンメイ」、SS14「サロウ」は2017年と基本的に同じステージを走行する。また、SS9/12「ケロール」は、2017年の「アル・ポン・ダルマンテーラ」を逆走するステージ。7本のSSの合計距離は121.80km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は465.80kmとなる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    今日もオットは強さを証明し、彼にとっては本当に素晴らしい1日になりました。ドライバーズタイトル争いは依然続いていますし、3人のドライバーによる戦いはとてもエキサイティングです。また、ヤリ-マティもとても良い走りをしていました。パンクはアンラッキーでしたが、それさえなければきっとラリーをリードしていたでしょう。彼は十分に自信を持っていますし、依然として良い位置につけています。エサペッカにとっては困難な1日となりましたが、彼は明日のターマックステージを楽しみにしています。明日は降雨の可能性がかなり高いようですが、事前のテストではウェットコンディションでも良いテストが出来ていますので、自信を持っています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
    今日は初めからクルマとドライビングに良いフィーリングを感じていました。最初の2本のステージは上手く行き、3本目のステージも過去に苦労したターマック区間が途中にありながら、上手く走れました。それなのにパンクをしてしまいとてもフラストレーションが溜まりました。しかし、すぐに気持ちを切り替え、午後も同じスピードを維持することができました。あまり考え過ぎずに、思い通りに運転できるのことは良い事だと思います。

    オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
    全体的には良い1日だったと言えるでしょう。特に、多くのドライバーが自分より後方の出走順で、良い路面コンディションで走っていた事を考えればなおさらです。朝のステージは良いリズムで走れ、特に最初の2本は流れるようにスムーズな走りをできました。そして午後も最初のステージは本当に良いフィーリングで、続くステージではその良い感覚が少し失われましたが、それでも攻め続ける事ができたので、十分なギャップを築けました。とはいえ、ラリーはまだ終わっていません。明日から新たなるラリーが始まるようなものです。しかも、どうやらウェットコンディションになりそうなので、気を引き締めて臨まなくてはなりません。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
    正直に言うと、とても大変な1日でした。いくつか小さな問題が起こりましたが、それでも戦い続ける事ができているのが重要です。今日の最後のステージでは、すべてが正しい状態にあれば良いタイムが出せる事を証明できたと思いますが、まだまだ改善すべき点もあります。明日からはターマックのステージが始まりとても楽しみです。雨により条件がかなり難しくなると予想され、私はそのような路面コンディションでここスペインのステージを走った事がありません。しかし、とにかく頑張りたいと思います。

    ラリー・スペイン デイ2の結果
    1 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) 1h34m27.4s
    2 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +26.8s
    3 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +29.7s
    4 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (シトロエン C3 WRC) +30.2s
    5 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +37.6s
    6 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +39.1s
    7 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +39.4s
    8 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +44.7s
    9 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +59.7s
    10 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +1m07.4s