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  • F1イギリスGP:シルバーストンにユニークな3つ目のDRSゾーンが追加

    F1イギリスGP:シルバーストンにユニークな3つ目のDRSゾーンが追加

    FIA(国際自動車連盟)は、今週末のF1イギリスGPに3つ目のDRSゾーンを追加。しかし、他のDRSゾーンとは異なり、2つの高速コーナーを含んだユニークなDRSゾーンとなっている。

    伝統的にDRSゾーンは、中・低速コーナー手前のロングストレートに設置されており、ドライバーはDRSゾーンの最後にブレーキをかける必要があり、DRSは自動的に閉じていた。

    しかし、FIAはシルバーストンの3つ目のDRSをホームストレートからターン1、ターン2までのパートに設置。ドライバーが勇敢であり、ブレーキを踏んだり、アクセルを緩めるがなければ、2つのコーナーをDRSを開いたまま全開で走行することになる。

    アビー (Abbey)、ファーム (Farm)は、160mphの高速コーナーだが、DRSが追加されたことでさらにスピードが上がる可能性がある。他のDRSゾーンは、これまで通り、5コーナーから6コーナー区間と14コーナーから15コーナー区間に設置される。

    「ビッグゾーンではないが、彼らが望めばターン1を開けたままでいられるので興味深いものになるだろう」とFIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングはコメント。

    「ターン18の後、最終コーナーの立ち上がりで起動することができ、彼らがブレーキを踏んだり、バックオフした場合にだけ閉じる。潜在的に彼らはオープンにしたままでターン1とターン2を抜けることができる」

    2011年にDRSが導入されて以来、このような選択肢があるDRSゾーンは初めてとなる。その年、FIAはモナコのトンネルでウイングをオープンにしたままではリアのダウンフォースを失うリスクがあるとしてトンネル内での使用を禁止にしている。

    だが、2017年に現行の空力レギュレーションが導入されて以降、オーバーテイクの数は減少しており、FIAはオーバーテイクを促進するために今季開幕戦のオーストラリアGPと第7戦カナダのレースでも3カ所にDRSゾーンが設置した。

    先週末のオーストリアGPでも3つ目のDRSゾーンが追加された。レース前には何名かのドライバーが、オーバーテイクがあまりに簡単になることでレースが“マリオカート化”するとの懸念を示していたが、チャーリー・ホワイティングは、レッドブル・リンクでの3つ目のDRSゾーンは成功だったと考えている。

    「実際、少しは役立ったと思う」とチャーリー・ホワイティングはコメント。「F2で役立ったのは確かだ」

    「だが、F1ドライバーにもオーバーテイクのチャンスを与えたと思う。ターン3に入ったときよりもクルマがより近づけることを頻繁に目にしたと思う。その後、ターン4でオーバーテイクが見られたはずだ。かなりうまく機能したと思う。ドライバーが考えていたほど簡単ではなかったしね」

    関連:2018年 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • 2018年 F1イギリスGP:各ドライバーのタイヤ選択…ハードが今季初登場

    2018年 F1イギリスGP:各ドライバーのタイヤ選択…ハードが今季初登場

    2018年 F1世界選手権 第10戦 イギリスGPでの各ドライバーのタイヤ選択をF1公式サプライヤーのピレリが発表した。

    F1イギリスGPは、7月6日(金)~8日(日)にシルバーストン・サーキットで開催される。ピレリは、高速のシルバーストンに今シーズン初めてハードタイヤ(アイスブルー)を投入。ミディアム(白)とソフト(黄)という硬いレンジの3種類のコンパウンドが選択されている。

    チームはレースでハードとミディアムのいずれか1セットを使用されなければならず、ソフトは予選Q3で使用しなければならない。残りの10セットはチームが自由に選択できる。

    トップ3チームは、平均してソフトを8セット、ハードを1~2セット、ミディアムを3~4セットという選択。ソフトに比重をおちながらも、ミディアムをそれなりに持ち込んでいる。メルセデスとフェラーリはドライバー間でハードとミディアムの選択数を分けている。

    極端な選択をしているのはトロロッソ・ホンダとウィリアムズ。ソフトが10セットと最多で、トロロッソ・ホンダはハードが1セット、ミディアムを2セットという選択にしている。

    ピレリカーレーシングの責任者、マリオ・イゾラは「シルバーストンは5G以上のコーナリングがかかるトラックであり、タイヤにとっては非常にチャレンジングだ。そのため我々はハードタイヤをデビューさせることに決めた」と今シーズン初めて投入するハードタイヤについて説明。

    「だが、今年はコンパウンドが1段階柔らかくなっており、昨年と同等のコンパウンドとなる。また、舗装が新しくなっており、昨年よりさらに速いタイムが期待される。だが、英国の天気は変わりやすく、晴れることもあれば大雨が降ることもあり、チームは対策をする必要がある」

    2018年 F1イギリスGP:各ドライバーのタイヤ選択ピレリ 2018年 F1イギリスGP プレビュー関連:2018年 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • 2018年 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

    2018年 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

    2018年のF1世界選手権 第10戦 F1イギリスGPが、7月6日(金)からシルバーストン・サーキットで行われる。

    F1史上初の3連戦を締めくくるF1イギリスGP。舞台となるシルバーストン・サーキットはF1カレンダー中で最も歴史があり、かつ最も高速なサーキットのひとつ。F1世界選手権の初年度となった1950年に開幕戦を開催。現在に至るまで、F1カレンダーの中でも中心的なグランプリとしての役割を担ってきた。

    コースレイアウトは何度か変更されたものの、開設からの67年間、一貫して高速コースという特性は変わっておらず、F1マシンが全開で攻める姿を堪能できる。高速で流れるようなコーナーの連続、正確なライン取りが要求される難易度の高いサーキットだ。

    シルバーストンではF1以外にも多くのレースが行われ、四輪のWEC(世界耐久選手権)や二輪のMotoGPのほか、多数の英国内選手権も開催。F1チームも英国を拠点としているチームが多く、モータースポーツの聖地とも呼べるサーキットだ。

    ファンの雰囲気は最高で、F1への情熱と深い知識でグランプリを盛り上げる。また、グランドスタンドから漂うバーベキューの香りも、独特の雰囲気を醸し出すのに一役買っている。

    日本とイギリスの時差は8時間。F1イギリスGPのフリー走行1回目は、7月6日(金)の18時(現地時間10時)から行われる。

    テレビ放送に関しては、今年もフジテレビはBSフジによる無料放送は行わず、F1イギリスGPの放送もCS放送による有料放送のみ。フジテレビNEXTでフリー走行から公式予選、決勝まで全セッションをノーカット完全生中継で放送する。

    F1イギリスGP (シルバーストン)

    7月6日(金) フリー走行1回目 18:00~19:30 (現地時間 10:00~11:30)
      フリー走行2回目 22:00~23:30 (現地時間 14:00~15:30)
    7月7日(土) フリー走行3回目 19:00~20:00 (現地時間 11:00~12:00)
      予選 22:00~23:00 (現地時間 14:00~15:00)
    7月8日(日) 決勝 22:10~ (現地時間 14:10~)

    CS放送/フジテレビNEXT F1イギリスGP 放送時間

    【フリー走行1】 7月6日(金) 17:50~19:40
    【フリー走行2】 7月6日(金) 21:50~23:40
    【フリー走行3】 7月7日(土) 18:50~20:10
    【予選】 7月7日(土) 21:50~24:00
    【決勝】 7月8日(日) 21:30~25:00
  • F1イギリスGP:シルバーストン、路面を再舗装

    F1イギリスGP:シルバーストン、路面を再舗装

    F1イギリスGPの舞台シルバーストンが、コース内のバンプを解消するために全長5900m、コース幅15mに渡るレーシングトラックの路面再舗装工事を開始した。

    当初、シルバーストン・サーキットを所有するBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)は、MotoGPで頻繁にアクシデントが発生していたストーとクラブのコーナー間に新しいアスファルトを敷設する予定だった。

    しかし、現在の路面の年齢を考慮し、サーキットの全長にわたって作業を行うことが決定された。

    7月に開催されるF1イギリスGPでは、F1ドライバーは完全に新しい路面でレースをすることになる。

    昨年、BRDCは、F1イギリスGP開催についての契約解除条項を行使。リバティメディアと新しい契約について交渉が重ねられているが、交渉が破たんした場合、今年がシルバーストンでの最後のF1イギリスGPとなる可能性がある。

  • 「F1イギリスGPの消滅は英国モータースポーツ産業にとって大打撃」

    「F1イギリスGPの消滅は英国モータースポーツ産業にとって大打撃」

    元F1チーム代表のデビッド・リチャーズは、F1イギリスGPがカレンダーから消滅することになれば、英国のモータースポーツ産業に大打撃を与えることになると警告する。

    英国モータースポーツ協会の新会長に就任したデビッド・リチャーズは「英国にF1世界選手権のラウンドがないということになれば、英国のモータースポーツの立場に大打撃を与えるのは明らかだ」とデビット・リチャーズはオートスポーツ・インターナショナルでコメント。

    デビッド・リチャーズは、プロドライブの創設者兼会長であり、アストンマーティンでも会長を務めていた。かつてはスバルのWRCチームの監督し、2001年から2004年にはF1でBARチームのチームプリンシパルを務めていた。

    「イギリスGPは1950年にチャンピオンシップが開始されて以来、F1カレンダーに載っている。最近のファン調査によると、イギリスGPが世界的に見たいと思っている象徴的なF1レースのトップ4に入っている。毎年、英国経済に5000万ポンド以上貢献している」

    「昨年は450万人の英国のテレビ視聴者がイギリスGPを視聴した。したがって、アームチェア愛好家にとっても重要だ」

    「これを念頭に置いて、モータースポーツ協会は2019年以降のF1にイギリスGPが継続して開催されることを確実にするために積極的かつ精力的に議論をサポートしていく」

    デビッド・リチャーズは、モータースポーツ境界がどのようなサポートを供給できるかについての詳細については語らなかった。

    「そのサポートが、ロビー活動なのか、政府の介入などを求めるかどうかなど、どのようなものかを明白に示すのは難しい」とデビット・リチャーズは認める。

    「しかし、英国のモータースポーツのためのこのイベントの重要性は完全に支持している。モータースポーツ協会はこの国のグランプリの長期的な将来を確保するためにやれることをやっていく」

    現在、F1イギリスGPを開催しているシルバーストンは、ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)が所有している。

    現行の開催契約は毎年FOMに支払う開催料が増加する契約になっており、BRDCはレースを開催するためにあまりに多くの資金を失っていると述べている。

    昨年7月、BRDCはF1イギリスGP開催についての契約解除条項を行使。現在の契約下では2019年のF1イギリスGPが最後のレースとなり、BRDCは新しい契約についてリバティメディアと交渉を重ねている。

    「BRDCにとってこの決定の背景にある理論的な根拠は明らかだ」とデビッド・リチャーズはコメント。

    「彼らは長年にわたって多くの資金を失っており、レースの開催料は毎年増加している」

    F1の新オーナーであるリバティメディアが、開催料の大幅な削減に合意する可能性は低いが、FOMとシルバーストンが合弁事業としてイギリスGPを共有することが議論されている。

    FOMは、F1カレンダーにイギリスGPを保持するためにシルバーストンをレンタルすることを検討している。来週の水曜日に現在のレースプロモーターがロンドンに集まり、F1の将来についての計画を概説する予定となっている。

  • 「F1はイギリスGPを失う可能性がある」とデレック・ワーウィック

    「F1はイギリスGPを失う可能性がある」とデレック・ワーウィック

    元F1ドライバーのデレック・ワーウィックは、F1は歴史的なイギリスGPを失う可能性があると主張する。

    ガン闘病中のデレック・ワーウィックは、最近、シルバーストン・サーキットを所有するるブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)の会長職を辞任している。

    昨年7月、BRDCはF1イギリスGP開催についての契約解除条項を行使。

    現在の契約下では2019年のF1イギリスGPが最後のレースとなり、BRDCは新しい契約についてリバティメディアと交渉を重ねている。

    しかし、デレック・ワーウィックは、2019年がイギリスでの最後のグランプリになる可能性があると語る。

    「グランプリは高価すぎる。我々は多くのお金を失った。契約解除条項を行使したのはそれが理由だ」とデレック・ワーウィックは Jersey Evening Post にコメント。

    「英国はモータースポーツ発祥の地だ。だからといって、常にイギリスGPがあるということになるか? そんなことは一切ない」

    「もちろん、我々はイギリスGPを望んでいるし、シルバーストンに残ってほしいと思っている。だが、我々はサーキットに再投資するのに十分なお金を稼ぐことができる手頃な価格であることを望んでいる。現行契約ではそれは無理だ」

    関連:シルバーストン、F1イギリスGPの契約解除条項を行使 – 2017年7月12日

  • 【MotoGP】 ドゥカティ:第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ドゥカティ:第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    2017 MotoGP 第12戦のイギリスGPがシルバーストン・サーキットで開催された。ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、2週間前のオーストリアに続いて、シルバーストンでもセンセーショナルなパフォーマンスで表彰台の頂点に立った。

    アンドレア・ドヴィツィオーゾは、これで今季4勝目。獲得ポイントを183に伸ばし、再びチャンピオンシップのリーダーとなった。

    2列目からスタートしたドヴィツィオーゾは、オープニングラップを6番手で通過。バレンティーノ・ロッシ、マーベリック・ビニャーレス(以上ヤマハ)、マルク・マルケス、カル・クラッチロー(以上ホンダ)らとバトルを展開しつつ、6周目に3番手にポジションを上げた。さらにふたりのスペイン人ライダーを攻略、ロッシに次ぐ2番手となった。残り3周時点でロッシを攻略、その後は猛追するビニャーレスを振り切って、トップでチェッカーを受けた。

    チームメイトのホルヘ・ロレンソも、素晴らしいレースを見せた。フィニッシュ時点で、ドヴィツィオーゾとのタイム差は3.5秒にすぎなかった。レース当初はダニ・ペドロサ(ホンダ)やヨハン・ザルコ(ヤマハ)と争った後、このふたりに若干の水を開けて5位フィニッシュ。今日のリザルトにより、ロレンソはここまで90ポイントを獲得し、ランキング7位をキープしている。

    次戦サンマリノGPは、9月8~10日にミザノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリで開催される。

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04)1位

    「今日の勝利は本当に嬉しい。これまで4勝を上げてきたが、そのすべての内容が異なっている。つまり、僕らの強さが本物で、チャンピオンシップを狙えるということだ。ライバルが揃って好調だったので、今日はひと際タフなレースだった。今日のマルケスはアンラッキーだったが、僕らは完璧なレースをした。僕たちは最速ではなかったものの、自らのパフォーマンスをうまく解釈して、勝利に結びつけることができた。週末の仕事が素晴らしかっただけでなく、僕自身のレース戦略も良かったと思う。正しいタイミングで、正しいポジションにつけていた。今年はすべてのレースに違ったストーリーがある。タイヤが常にカギになっている。チーム戦略は適格に機能しているので、脇目を振らないで自分たちのやり方にこだわりたい」

    ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 5位

    「今回はいつもよりも保守的にスタートを切った。序盤の動きが良くなかったのは、その辺に理由があった。週末と通じて良いリズムが見つからず、ずっと苦戦を強いられたものの、レースではうまくスロットルをコントロールして、タイヤを温存することができた。今日のリザルトで満足すべきだと思う。リアタイヤを良い状態に維持することができたが、それだけではトップグループにはついて行けなかった。だが、首位とは今季最小のギャップでフィニッシュできた。ミザノではもっとやれるだろう。アンドレアは巧みなレースをして、この手のレース・マネージメントではベストライダーであることを証明した。勝利がすべてを物語っている。アンドレアは4勝をマークして、タイトル争いをリードしている。チームとして、これほど嬉しいことはない」

    ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)

    「ドゥカティコルセのスタッフ全員に祝福の意を表したい。彼らはこの数年というもの、本当に一生懸命仕事に取り組んできた。そしてようやく、その結果が現れてきた。アンドレアは、ひとつのミスもない素晴らしいレースを見せてくれた。ホルヘも難しいサーキットで着実にポイントを積み重ねた。アンドレアとのタイム差も3秒強でしかなかった。今後のレースが楽しみだ」

    関連:【MotoGP】 第12戦 イギリスGP:ドヴィツィオーゾが今季4勝目

  • 【MotoGP】 ヤマハ:第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ヤマハ:第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    Movistar Yamaha MotoGPにとって多くのドラマをもたらしたMotoGPイギリスGPは、最終的にダブル表彰台で幕を閉じた。マーベリック・ビニャーレスはタイヤを消耗した終盤、厳しい状況のなかでそれを完璧にコントロール。優勝争いを展開したあと2位でチェッカーを受けた。バレンティーノ・ロッシは終始、ハイペースをキープし、ほとんどの時間帯でレースをリードしていたが、終盤で先行を許して3位となった。

    マーベリック・ビニャーレスはグリッド4番手から好スタートを切り、その順位を守って第1コーナーへ。バレンティーノ・ロッシがトップに立ったのを見てすぐさまペースを上げ、C・クラッチロー(ホンダ)をパスして3番手へ浮上した。3ラップ目にはM・マルケス(ホンダ)に並んでいってこれをとらえ、すでに1秒以上のリードを築いていたバレンティーノ・ロッシを追いかけてゆく。

    限界ぎりぎりまで激しく攻めるマーベリック・ビニャーレス。毎ラップ、約コンマ5秒ずつ差を詰める勢いでついにはバレンティーノ・ロッシのテールに迫り、残り10ラップ、最初のアタックを試みようとしたところでA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)が先に動いた。ここからが熾烈な2位争いの始まり。マーベリック・ビニャーレスはマルケスにも抜かれて4番手に後退し、この間にもバレンティーノ・ロッシが再びアドバンテージを広げていこうとしたが、バトルはそれでは終わらなかった。

    マルケスが戦列を離れたあとマーベリック・ビニャーレスが再び集団に加わり、残り2ラップでバレンティーノ・ロッシをパスして2番手。さらにドビツィオーゾに襲い掛かるが0.114秒届かず、そのまま2位でチェッカーを受けた。

    一方のバレンティーノ・ロッシは、史上初となるグランプリ・プレミアクラス300回目の出場。グリッド2番手、フロントローから飛び出してホールショットを奪い、そのまま一気にペースを上げると2ラップまでに後続に1秒もの差をつけた。

    多くの時間帯でトップをキープして逃げ切り態勢に入ろうというところ。ライバルたちがそうはさせまいと懸命の追撃を開始。まずドビツィオーゾがバレンティーノ・ロッシのテールに迫るも、バレンティーノ・ロッシは巧みにこれを抑えこんでペースをコントロール。しかし激しい競り合いが残り3ラップまで続いたあと、バレンティーノ・ロッシがドビツィオーゾに先行を許しさらにマーベリック・ビニャーレスにも交わされて3番手へ後退した。

    リアタイヤの消耗で苦しい戦いを強いられていたバレンティーノ・ロッシは、このあと3位キープに作戦を切り替えてゴールを目指し、着実にポイントを加算。トップとの差は0.635秒だった。

    この結果、マーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはそれぞれランキング3位と4位をキープ。ランキングトップとの差は、マーベリック・ビニャーレスが13ポイント、バレンティーノ・ロッシが26ポイントという接戦が続く。コンストラクターズ・ランキングではヤマハが7ポイントをリードしてトップ。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコが見事な戦いぶり。グリッド8番手から飛び出して、果敢にバトルに挑んでいった。レース後半はますますペースが上がり、トップグループにも負けない速さで走り切って6位。この結果、ポイント争いでも優勢となり、サテライト勢トップの6位につけている。

    一方、チームメイトのジョナス・フォルガーは、午前中に行われたウォームアップ・セッションで転倒し、決勝欠場を余儀なくされた。メディカル・センターでの検査の結果、出場は困難と判断された。

    MotoGPはこのあとイタリアへ移動。2週間後にミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで第13戦が開催される。

    Movistar Yamaha MotoGP

    マーベリック・ビニャーレス (2位)
    「難しいレースでしたが、何とか最後までコントロールすることができたと思います。とくに電子制御システムについては、すべてのエリアで強さを発揮できました。今回は本来のポテンシャルを取り戻し、このところ苦労を強いられていたレース終盤が本当に良くなりました。最後の数ラップは私のマシンが最速だったので、次回からはもっと強く、もっと積極的に攻めていくつもりです。終盤まで好調を維持することができていたので、あとはただペースを守り、集中力を切らさず、最後までタイヤをもたせることだけを考えました。もちろん、序盤から飛ばすことも可能でしたが、そうすればタイヤを激しく消耗してしまいます。だから別の方法を試みたのです。つまり序盤はペースを抑えて終盤でプッシュする。その結果がこの2位という成績です。最終ラップではドビツィオーゾをとらえようとベストを尽くしました。最終ラップも最速に近いタイムで走ることができたので全力で挑みましたが、結局、今日は2位が最善だったのだと思います。何より、正しい方向を見つけて本来の強さを取り戻せたことを喜んでいます」

    バレンティーノ・ロッシ (3位)
    「とてもいいレースができたので満足しています。スタートも絶好でしたし、そのあとの走りも非常に順調で、限界まで攻めながらミスをおかさずにトップをキープすることができました。17ラップを心から楽しんで走り、MotoGPのプレミアクラス300回目を祝う、とても素晴らしいレースになったと思います。もちろん、終盤でリアタイヤを消耗してしまったことは残念に思っていますが、それも以前よりかなり良くなっているのです。いずれにしても、まだトップに立ったわけではないので、優勝を目指すためにはもっともっと頑張らなければなりません」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「今日の結果は、この数週間、懸命にハードワークを続けてきたふたりのライダーとそのクルーたちにとって最高の贈り物になりました。マーベリックはリアタイヤに、金曜日もウォームアップでも好感触をつかんでいたソフト・コンパウンドを選択。決勝では賢明にも、最後の最後までペースを抑えてタイヤを十分に温存しました。そして最終ラップでドビツィオーゾに迫っていきましたが、わずかに届かず2位となりました。バレンティーノについても、300回目のグランプリという記念のレースで17ラップにわたってトップをキープ。その雄姿をしっかり目に焼き付けることができました。終盤でタイヤを消耗してポジションを守り切ることができなかったことは残念ですが、走り自体は最後まで素晴らしいものでした。ふたりとも高ポイントを獲得することができたので、今日のこの結果が、あとあと非常に重要な意味を持つことになるしょう。次は、先週テストを成功させたばかりのミサノなので、またトップを目指して頑張っていきたいと思っています」

    Monster Yamaha Tech3

    ヨハン・ザルコ (6位)
    「最終結果に満足しています。ただ、レース自体はとてもうまくできたのですが、スタートで手間取ってポル・エスパルガロをパスするまでに少し時間がかかってしまいました。彼の前に出てからはずっと、安定したペースをキープ。でもトップグループは終盤で非常に速く、追いつくことができませんでした。マルケスが戦列を離れたことで、ひとつポジションアップ。そのあとロレンソと競り合い、打ち勝てると思っていたのですが、彼も力を温存していてスピードでかないませんでした。最後の2ラップはスライドが激しくなり苦しい状況になってしまいましたが、タイヤ・チョイスは間違っていなかったと思っています。スタートからフィニッシュまで同等のラップタイムを維持して走り切るためには、チームと協力して、セッティングとライディング・スタイルを改善していくことが必要です。10ポイントを獲得し、チャンピオンシップでペドロサとの差を詰めることができました。今回も多くを学び、ウイークを通じて好調をキープし、トップから大きく離されずにゴールできたのはとても良かったと思っています」

    エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)
    「ジョナスがグリッドに並べなかったことをチームのみんなが非常に残念に思っています。まず始めに、このことをお伝えしておきます。彼は今回、腹痛に苦しみながらも懸命に頑張ってきました。そして昨日は本当に素晴らしい走りを見せてくれていたのです。今日は昨日に増して体調が良くなっていたので大いに期待していましたし、彼の好きなこのコースで本来の強さを発揮できると確信していました。ところがウォームアップのなかで高速走行中に転倒。幸いなことに大きなけがはありませんでしたが、ドクターは賢明にも、大事をとって欠場するよう進言してくれました。非常に残念ではありましたが、これで今は体調も完全に回復しています。次のミサノに万全の状態で臨み、必ず本来の速さを見せてくれると信じています。一方、ヨハンのほうは今回もまた素晴らしい走り。ただスタートでちょっと遅れてしまい、何人かのライダーにブロックされてなかなか前へ出ることができませんでした。それでも、彼らをパスして前方がクリアになったあとは一気にペースを上げ、ときにはトップグループ以上の速さを見せていました。それだけに序盤の遅れが残念だったのですが、いずれにしても素晴らしい走りと、その結果としてつかんだ貴重なポイントを祝福します。サテライト勢トップのポジションをより確実にしていることを非常にうれしく思い、誇りに思っています。今回はヤマハ勢全体が調子を取り戻しており、3台がトップ6に入りました。チャンピオンシップも例年以上に激しくなっているので、これからもますます面白いレースが期待できるでしょう。次のミサノを楽しみにしています」

    関連:【MotoGP】 第12戦 イギリスGP:ドヴィツィオーゾが今季4勝目

  • 【MotoGP】 ホンダ:第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    【MotoGP】 ホンダ:第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    MotoGP 第12戦イギリスGPは、終日青空の広がる絶好のコンディションの中で行われ、地元ファンの声援を受けたカル・クラッチロー(LCR Honda)が、トップグループに加わって4位でフィニッシュした。

    カル・クラッチローは、フロントロー3番手から5台で形成されたトップグループに加わる。しかし、タイヤと車体のマッチングが完全ではなく、フロントのフィーリングとリアタイヤのスピニングに苦しみ、トップグループの中でなかなか前に出ることができなかった。

    レース中盤には前を走るマルク・マルケス(Repsol Honda Team)がトラブルでリタイアとなり4番手へとポジションを上げる。しかし、ホームGPで2年連続表彰台と今季初優勝を狙っていただけに、最後までフラストレーションのたまるレースとなった。

    この結果、カル・クラッチローは、総合9位から総合8位へとランクを上げることに成功。総合7位のホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)に1点差、総合6位のヨハン・ザルコ(ヤマハ)に20点差とした。

    予選7番手から決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が7位でフィニッシュした。今大会は、シルバーストンのバンピーな路面に苦戦してなかなかセットアップが進まなかった。そのため予選は7番手と苦戦。決勝でもトップグループに加われない苦しい戦いとなったが、粘り強い走りで7位でフィニッシュ。総合5位をキープした。

    チームメートのマルク・マルケスは、今季6回目のポールポジションからトップグループに加わりるが、3番手を走行していた14周目にロングストレートエンドの7コーナーでエンジントラブルが発生してストップ。リタイアに終わった。ノーポイントに終わったことでマルク・マルケスは、総合首位から総合2位にダウン。今大会優勝のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)を9点差で追うことになった。

    以下、ホンダ勢は、ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が予選21番手から12位でフィニッシュ。4戦ぶりにポイントを獲得した。チームメートのジャック・ミラーは、予選17番手(16番グリッド)から決勝に挑み16位。ポイント獲得を果たせなかった。

    カル・クラッチロー(MotoGP 4位)

    「優勝を目指していたのでフラストレーションがたまっています。毎戦、優勝を目指していますが、今週末は特別でした。昨年はここで感触がよく、今週末も感触はずっとよかったです。でも最後は十分ではありませんでした。今日は他のライダーたちが私より速かったです。フロントタイヤは、ソフトすぎました。そのため最後はリアタイヤのスピンに苦しみました。でもベストを尽くし4位になりました。ホームレースで表彰台に上がれたらよかったのにと思います。でもトップの3人はすばらしい走りでした。ドヴィは最高の走りをしました。今大会、彼に勝たなければならないとは考えたことはありませんでした。勝たなければならない相手はマルクだと思っていました。でもミサノで再び挑戦できるようにしっかりがんばります」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 7位)

    「とても難しいレースウイークになりました。チームはできる限り最良のマシンを用意しようとしてくれました。私はレースでベストを尽くそうとしました。本当に全力でがんばりました。実際にペースはプラクティスの時よりよくて約1秒速くなっていました。残念ながらトップグループについていくためにはそれでは十分ではありませんでした。残念な結果ですが、少し前進できたというポジティブな面を持ち帰りたいと思います。チャンピオンシップでもトップとはこれまでと同じギャップなので、今回のレースのことは忘れたいです。そして、もっと強くなってこの先、戦えるように取り組みたいです」

    ティト・ラバト(MotoGP 12位)

    「いいスタートを切ることができたので、いいレースができるチャンスはありました。朝のウォームアップで多くの問題を解決して前進していました。そして決勝でも1周目からリアタイヤの感触がよく、プッシュしました。一人でも速いタイムを出すことができました。難しいレースウイークだったので、今日の結果はとてもうれしいです。次のミサノが楽しみです」

    ジャック・ミラー(MotoGP 16位)

    「決勝レースではリアグリップに苦しみました。その理由を理解することは難しいですが、もしかしたらプラクティスや予選の時よりも路面温度が高かったせいかもしれません。しかし、今日の結果は本当に残念です。ポイントを獲得してすばらしい日になると思っていました。このスランプからリカバーするために引き続きがんばって次のレースへ進みたいです」

    マルク・マルケス(MotoGP リタイア)

    「今日は本当に運がありませんでした。感触はとてもよかったし、ほかのライダーと上位争いをしていました。そして、レースではタイヤのマネジメントに取り組んでいました。昨日より気温が高かったので特にフロントタイヤに気を付けていました。終盤にアタックできるように温存していました。ドヴィがビニャーレスやロッシよりも強い走りをしていましたが、彼に挑み、戦えると思っていました。そのためすべてがうまくいっていましたが、ストレートエンドで突然エンジンに問題が起きました。とても残念なことですが、レースではこうしたことが起きるものです。私にとっては今回のようなことはHondaでは初めてのことでした。ポジティブなことは、他のサーキットと同様に速さがあったことです。まだチャンピオンシップ争いは終わっていません。今日はゼロポイントでしたが、マシンの感触はいいので、この先のレースを楽しみにしています」

    関連:【MotoGP】 第12戦 イギリスGP:ドヴィツィオーゾが今季4勝目

  • 【MotoGP】 スズキ:第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    【MotoGP】 スズキ:第12戦 イギリスGP 決勝レポート

    MotoGP イギリスGP決勝はルーキーのアレックス・リンスが健闘し9位でゴール。アンドレア・イアンノーネは転倒・リタイヤに終わるも、朝のウォームアップではトップタイムを記録するなど、今後への期待に繋がる走りを見せた。

    アレックス・リンスは決勝序盤に自身のファステストラップを刻み、その後も安定したペースを維持して、開幕戦カタールGPでのベストリザルトに並ぶ9位でシーズン2度目のトップ10入りを果たし、同時にライダーとしての成長もアピール。

    チームメイトのアンドレア・イアンノーネも、序盤はトップ10ライダーに近いタイムでラップを重ねていたものの、中盤からペースダウンし、終盤に転倒。チームスズキエクスターライダーのふたりが明暗を分ける週末となった。

    アレックス・リンス (決勝9位)

    「今週は色々とポジティブな進化があったし、全体の流れにもとても満足しているよ。決勝もスタートからゴールまで、ずっとリラックスして乗ることができたしね。このところの数戦のように、序盤で順位を落とすことがなかったから、その分レースも楽だった。決勝中は全く無理せずに、コンスタントなペースで8番手、9番手あたりを走れたんだけど、最後の数ラップでリヤタイヤのグリップが急激に落ちてしまったために、ポジションを上げることができなかったのが悔しかったね。ものすごく大きな進歩ではないけど、マシンも自分も確実に少しずつ良くなって来ている。今日のレースのように、予選のポジションが良ければ、決勝も楽にレースができるわけだから、今後に向けてそこをもっと頑張らなくちゃいけないね。」

    アンドレア・イアンノーネ (決勝DNF)

    「今朝のウォームアップのフィーリングがすごく良かったから、決勝は絶対にいけると思っていたよ。でも決勝がスタートした途端に、ウォームアップとはフィーリングが全然違っていたんだ。トラクションに問題があって、アクセルの開け始めにタイムロスをしてしまうんだ。チームに原因を解析してもらっているところだけど、いずれにしても朝にはあんなに調子が良かっただけに、残念としか言いようがないね。僕のミスで転倒してしまい、ペトルッチを巻き込んでしまったことは本当に申し訳なかった。彼にはすぐに謝りに行ったよ。まだまだやるべき課題は沢山あるけど、アレックスが今日素晴らしいレースをし、トップから15秒差でゴールできたのは、僕たちチーム全体にとってポジティブなことだね。」

    河内健 (テクニカルマネージャー)

    「今週は、アレックスにとっては非常にポジティブな週末だったと思います。レースで終始トップ10圏内でバトルをしてくれましたし、最後までレースペースを計算した走りをしてくれました。彼が怪我から復帰して以来のベストなレースだったと思います。これを自信に、これからさらにトライしてくれると思うので、今後が非常に楽しみです。一方、アンドレアは残念ながら転倒してしまい、巻き込んでしまったライダーには申し訳なかったと思っています。今朝のウォームアップの走行でも見せたとおり、彼にはスピードがあるので、レースペースをいかに安定させるかが、我々と彼の今後の課題だと思っています。一方は結果が残り、一方は転倒によって結果に繋げることができませんでしたが、ふたりとも、今週は良い進化がありました。今週の進化をもとに、次のレースもさらに上を目指して闘っていきたいと思います。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)

    「今週もアレックスにとっては非常にポジティブな週末でしたし、彼自身もまたさらに一歩成長できたのではないかと思っています。13番手グリッドからのスタートは決して楽ではないものの、序盤はトップグループのライダー達とも引けを取らないラップタイムで、力強い走りを見せてくれました。ここ数戦の彼の成長ぶりは本当に素晴らしいと思いますし、今後がますます楽しみです。アンドレアはウォームアップで見つけた良いセットアップが決勝では機能せず、とても残念な結果となってしまいましたが、その理由をしっかり分析し、次に繋げていかなくてはなりません。最終的に転倒のため、今週はレースを完走できませんでしたが、色々なデータを解析し、次戦ミザノに向けしっかりと準備を続けていきます。」

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