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  • キミ・アントネッリ F1ハンガリーGPで3位「ダメージを最小限に抑えられた」

    キミ・アントネッリ F1ハンガリーGPで3位「ダメージを最小限に抑えられた」

    アンドレア・キミ・アントネッリは、2026年F1ハンガリーGPで3位表彰台を獲得し、ドライバーズ選手権でのリードをさらに拡大した。

    メルセデスにとって厳しい週末となったハンガロリンクだったが、アントネッリは戦略をうまく生かして上位争いを展開。タイトル争いのライバルを上回る結果を残し、サマーブレイク前に理想的な形で前半戦を締めくくった。

    戦略でつかんだ3位表彰台
    予選ではマクラーレン勢やフェラーリ勢に及ばず4番手だったアントネッリ。しかし、黄旗区間での違反により3グリッド降格ペナルティを受け、7番グリッドから決勝に臨んだ。

    これまでのようなフロントロースタートとは異なる状況だったが、メルセデスは他車とは異なる戦略を選択。ライバルがピットストップを行う間に順位を上げた。

    当初は1ストップ戦略を目指したものの、タイヤの摩耗が限界に近いと判断され、最終的には2回目のピットストップを実施。その後、バーチャルセーフティカー(VSC)のタイミングでフェラーリ勢がピットインしたことで再び3位に浮上した。

    終盤は新品ソフトタイヤを履くフェラーリ勢の猛追を受けたが、ハードタイヤでポジションを守り切り、さらにルイス・ハミルトンがピットレーン速度違反によるタイムペナルティを受けたこともあり、3位フィニッシュを果たした。

    「厳しいレースだった。オーバーテイクが本当に難しかったから、戦略で勝負するしかなかった」とアントネッリは振り返った。

    「最初は1ストップを狙っていたけど、チームから『タイヤが限界に近い』と言われてピットに入った」

    「その後、バーチャルセーフティカーが出てフェラーリ勢がピットインした。僕はハードタイヤで、彼らはソフトタイヤだったから、本当に厳しい展開になると分かっていた。でも、何とか後ろに抑えることができた」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    ランキング首位を50ポイント差に拡大
    メルセデスはハンガロリンクでライバル勢に後れを取った。ジョージ・ラッセルもスタート直後のアンチストール作動による後退から7位まで挽回したものの、本来の速さは示せなかった。

    それでもアントネッリは3位を獲得し、ラッセルとハミルトンの両タイトル争いのライバルを上回るポイントを獲得。ランキングではフェラーリ勢に対して50ポイントのリードを築き、ラッセルとの差もさらに9ポイント広げた。

    シーズン前半を理想的な形で終えたことについて尋ねられると、アントネッリは満足感を口にした。

    「いや、正直ここまでとは思っていなかった。もちろん、とても嬉しいよ。サマーブレイクに入る最高の形になった」

    「今日はダメージを最小限に抑えられたレースだったと思う。後半戦は間違いなく厳しくなるから、これからもプッシュし続けなければならない。僕たちはベストを尽くすつもりだ」

    ハンガロリンクでは苦戦を強いられたメルセデスだったが、アントネッリは難しい週末を表彰台という最高の形で締めくくり、タイトル争いでもさらに有利な立場を築いてサマーブレイクを迎えることになった。

  • キミ・アントネッリ 黄旗区間の減速不足で3グリッド降格 F1ハンガリーGP予選

    キミ・アントネッリ 黄旗区間の減速不足で3グリッド降格 F1ハンガリーGP予選

    2026年F1第11戦ハンガリーGPの予選後、メルセデスのキミ・アントネッリに対し、黄旗区間で十分に減速しなかったとして3グリッド降格ペナルティが科された。

    FIAスチュワードは、アントネッリがQ3終盤にマックス・フェルスタッペンのスピンによって提示された黄旗に対し減速を試みたことは認めた一方、その減速は「不十分かつ持続性に欠けていた」と判断。スーパーライセンスにはペナルティポイント1点も加算された。

    黄旗で減速も「十分ではなかった」と判断
    アントネッリはQ3最後のアタック中、最終コーナーでスピンしたマックス・フェルスタッペンの影響により黄旗区間を通過。この件について予選後に審議対象となっていた。

    スチュワードはテレメトリーを精査した結果、アントネッリが黄旗を確認してアクセルを戻したこと自体は認めたものの、その減速はごく短時間にとどまり、事故現場を通過した際の速度は前周よりもわずかに高かったと結論付けた。

    ミニセクターのタイム差は自己ベストより0.03秒遅いだけで、黄旗区間進入時には前周より14km/h遅かった一方、ブレーキングを弱めたことで事故現場通過時には逆に3km/h速かったという。FIA側も、この区間全体の速度低下は1%未満だったと報告している。

    スチュワードは「過去におとがめなしとなった事例とは異なり、同様の条件下で十分な速度差が確認できなかった」と説明し、違反が成立すると判断した。

    通常なら5グリッド降格も情状酌量で3グリッドに軽減
    スチュワードによれば、この違反に対するガイドライン上の標準的な処分は5グリッド降格となる。

    しかし今回は、アントネッリが実際には減速を試みていたこと、さらに黄旗提示から反応までの時間と距離が限られていたことを考慮。その結果、「減速は行われたものの不十分で持続性がなかった」と認定し、処分を3グリッド降格へ軽減した。

    これによりアントネッリは予選4番手から7番グリッドへ降格。オスカー・ピアストリが3番グリッド、フェルスタッペンが4番グリッドへ繰り上がることになった。

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    アントネッリ「できる限り減速した」
    予選直後、アントネッリは自身の対応について「黄旗がコーナー進入時に提示されたので、できる限り減速しようとした」と説明していた。

    「オンボードを見れば分かるけど、ターン9では追い風の影響でコンマ1秒ほど失い、最終コーナーでも前の周回でタイヤのグリップを最大限に引き出せなかったことでコンマ15秒ほどロスしていた」

    「黄旗はコーナーへ進入するタイミングで提示された。だからできる限りアクセルを戻した。実際にアクセルは戻したし、最低速度も前よりかなり落とした。それでも残念な結果になってしまった」

    さらにタイムへの影響については、「3番手は間違いなく獲得できたと思う。でもポールポジションまでは届かなかったはずだ。ランド・ノリスにはおそらくコンマ05秒ほど届かなかったと思う」と振り返った。

    今回の裁定により、ドライバーズランキング首位を走るアントネッリは、決勝を7番グリッドからスタートすることになった。

  • キミ・アントネッリ F1ベルギーGP優勝「勢いはずっとあった」

    キミ・アントネッリ F1ベルギーGP優勝「勢いはずっとあった」

    メルセデスのキミ・アントネッリは、2026年F1ベルギーGPで今季6勝目を挙げ、ドライバーズ選手権でのリードをさらに広げた。

    バーチャル・セーフティカー(VSC)によって一時は首位を失いながらも逆転勝利を飾ったアントネッリは、「モメンタム(momentum)はずっとあった。ただ結果を出せていなかっただけ」と振り返り、苦しい数戦を経て再び勝利をつかんだ喜びを語った。

    VSCの不運を乗り越えて勝利
    アントネッリは決勝を振り返り、「トップに戻ることができて本当にうれしい。ここ数戦は難しいレースが続いていた。VSCで首位を失ったけど、そこから順位を取り戻すことができた。シャルルはとても速く、最後まで抑え切らなければならなかったので、本当に厳しい勝利だった」と語った。

    決勝ではVSCのタイミングに恵まれず、一度は首位を明け渡す展開となったが、「少し悔しかったけど、こういうことは予測できない。鈴鹿ではセーフティカーのタイミングで運が味方してくれたし、今日は逆だった。それでも、その時々で最大限の結果を持ち帰るしかない」と冷静に受け止めた。

    また、スタート直後にはマックス・フェルスタッペンとの激しい攻防を繰り広げた。

    「正直、何が起きているのか分からなかった。マックスがオー・ルージュの手前で抜いていったと思ったら僕が抜き返し、そのあとシャルルまで並びかけてきた。ミラーを見るたびに何台ものマシンが見えて、本当にクレイジーなスタートだった。でも接触せずに切り抜けられて良かった」と振り返った。

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    「モメンタムは失っていなかった」
    チームメイトのジョージ・ラッセルがリタイアしたことで、アントネッリは選手権首位のリードをさらに拡大した。

    しかし本人は、「モメンタムはずっとあった。ただ結果を出せていなかっただけ」と改めて強調した。

    「今日は選手権という意味では少し運もあった。でも状況は本当に簡単に変わる。だからこそ、すべてのチャンスを確実にものにしていかなければならない」

    「僕は毎週末、マシンに乗ったら最高のパフォーマンスを発揮することだけに集中している。新しいレギュレーションでは予測できないことが本当に多いから、1戦ずつ積み重ねていくだけだ」と語り、ランキングのリードにも気を緩めることはなかった。

    次戦ハンガリーGPについては、「バッテリーの影響が少ないサーキットなので、トップ4チームはかなり接近すると思う。モナコのように純粋な速さが重要になるコースで、とても僅差の戦いになるはずだ」と予想した。

    さらに昨年のベルギーGPを振り返り、「去年のここでは、おそらく精神的にどん底だった。今年の自分を当時想像できたかと聞かれたら、間違いなく『ノー』と答えていただろう」と明かし、この1年での大きな成長を感慨深く振り返った。

  • キミ・アントネッリ F1ベルギーGP予選「Q1では自分を見失っていた」

    キミ・アントネッリ F1ベルギーGP予選「Q1では自分を見失っていた」

    アンドレア・キミ・アントネッリは、2026年F1ベルギーGP予選で圧巻の走りを披露してポールポジションを獲得した。しかし本人は、セッション序盤のQ1では「自分を見失っていた」と感じるほど苦戦していたことを明かした。

    最終プラクティスでもトップタイムを記録していたアントネッリは、予選Q3最後のアタックでマックス・フェルスタッペンを逆転。今季6回目となるポールポジションを獲得し、メルセデスの予選での強さを改めて示した。

    風向きの変化でQ1は「自分を見失っていた」
    予選後、アントネッリはQ1ではマシンバランスに苦しみ、自信を持てない状態だったと振り返った。

    「少し変わった予選だった。Q1では少し自分を見失っていたような感覚だった」

    「風が少し強くなって、マシンバランスがかなりシビアになってしまったんだ」

    その一方で、セッションが進むにつれて状況は改善していったという。

    「でも、セッションが進むにつれて自分たちの流れになった。Q3では最初のアタックも悪くなかったし、2回目のアタックではさらに大きくタイムを縮めることができた」

    「路面温度が下がってきたことも、僕たちには少し有利に働いたと思う。本当にいいラップだったし、今は明日のレースに集中したい」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    決勝はタイヤマネジメントとスタートが鍵
    アントネッリは今季、スペインGPとイギリスGPで優勝争いをしながらも信頼性トラブルに泣くなど、不運なレースが続いてきた。メルセデスのトト・ヴォルフ代表も今週末を前に「速さを結果へ結び付けなければならない」と語っており、決勝ではその課題克服が期待されている。

    ポールポジションから迎える決勝についてアントネッリは、スタート直後の攻防とタイヤマネジメントが勝敗を左右すると見ている。

    「明日になってみないと分からないし、まずは天候がどうなるかを見たい」

    「ターン5までは長いストレートが続くから、もちろんいいスタートを決めたい。でもタイヤのデグラデーション(性能劣化)もかなり大きくなるはずだから、できるだけうまくタイヤをマネジメントすることが重要になる」

    スパ・フランコルシャンではケメルストレートで後続車がスリップストリームを使えるため、ポールポジションといえども決して安泰ではない。それでも予選を通じて着実に自信を取り戻したアントネッリは、今季6度目のポールポジションを初日だけの成果に終わらせず、決勝で確かな結果へつなげられるかが注目される。

  • メルセデスF1代表が明かすアントネッリ抜擢の舞台裏 9歳から才能を見極め

    メルセデスF1代表が明かすアントネッリ抜擢の舞台裏 9歳から才能を見極め

    2026年のF1でドライバーズランキング首位を走るアンドレア・キミ・アントネッリについて、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフが、同選手を育成プログラムへ迎え入れた経緯と、その成長を支えた家族の存在を明かした。

    ヴォルフは、アントネッリがF1デビュー前年から長期的な育成計画のもとで準備を進めてきたことを説明するとともに、父マルコ・アントネッリの存在が現在の成功に大きく貢献していると高く評価した。

    ヴォルフ「2年目に飛躍する計画だった」
    アントネッリは2026年シーズン、ここまで5勝を挙げる活躍を見せ、ポールポジション、スプリント優勝、そしてドライバーズランキング首位など、F1史上最年少記録を次々と更新している。

    その快進撃について、ヴォルフはイタリア紙『La Gazzetta dello Sport』のインタビューで、当初から2年目で本格的な飛躍を遂げることを想定していたと明かした。

    「彼には落ち着いて成長するための1年が必要だと分かっていた。F1は下位カテゴリーとはまったく異なる世界だからだ」

    「マシンへの適応だけでなく、スポンサー対応やメディア対応なども学ばなければならなかった。我々の目標は2年目に大きく成長することだった。そして彼はまさにその通り、高いレベルの走りで素晴らしい結果を残している」

    「正直なところ、今の彼は我々の期待を上回っている。しかし、そこで満足してはいけない」

    ヴォルフは現在の評価に浮かれることなく、さらなる成長が必要だと強調した。

    「誰もが彼を称賛しているが、私はいつも冷静さを保つよう伝えている」

    「アイルトン・セナと比較すべきではない。セナは3度のワールドチャンピオンであり、F1史上最も偉大なドライバーの一人だ。キミはまだ5勝を挙げたばかりなのだから、成長する時間を与えるべきだ」

    才能を見抜いたのは9歳から
    ヴォルフは、アントネッリをメルセデス育成プログラムへ迎え入れるまでの経緯についても詳しく語った。

    「彼が9歳か10歳の頃には、すでにカートで多くのタイトルを獲得していた。我々はその頃から彼を注視していた」

    その後、2019年にアントネッリはメルセデス・ジュニア・チームへ加入。当時から将来のF1ドライバー候補として育成が始まっていたという。

    ヴォルフは、その成長には家族の存在が欠かせなかったと説明した。

    「彼の成功は家族のおかげでもある。父親は元レーシングドライバーであり、AKMとアントネッリ・モータースポーツのオーナーでもある」

    「だからこそ、息子に素晴らしい助言を与えることができたのだ」

    アンドレア・キミ・アントネッリ F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ハミルトンも依然としてタイトル候補
    一方でヴォルフは、アントネッリのタイトル獲得の可能性を認めながらも、元メルセデスのルイス・ハミルトンを依然として有力なライバルと見ている。

    今季フェラーリへ移籍したハミルトンは、イギリスGP終了時点でランキング3位につけ、首位アントネッリとの差を32ポイントとしている。

    ヴォルフは、ハミルトンの実力を疑ったことは一度もないと断言した。

    「私は彼を疑ったことは一度もない。彼が偉大なチャンピオンであることは分かっている」

    「必要だったのは戦えるマシンだけだった。そしてフェラーリはそれを彼に与えた」

    「今の彼ならレースにも勝てるし、ワールドチャンピオン争いもできる」

    ベルギーGP以降も、メルセデスの若きエースとフェラーリへ移籍した7度の世界王者によるタイトル争いは、2026年シーズン後半戦の大きな見どころとなりそうだ。

  • アントネッリのペナルティ メルセデスF1の主張をオンボード映像が覆す

    アントネッリのペナルティ メルセデスF1の主張をオンボード映像が覆す

    アンドレア・キミ・アントネッリのF1イギリスGP終盤を巡る5秒ペナルティについて、メルセデス代表トト・ヴォルフはレース直後、異議申し立ての可能性を示唆した。しかし、その後公開されたオンボード映像の分析により、FIAの裁定は妥当だったとの見方が強まっている。

    一方で、レース後に公開された無線では、ヴォルフがアントネッリの驚異的なペースを称賛しながらも、相次ぐトラブルによって勝利を逃したことへの無念さを隠せなかった様子も明らかになった。

    優勝目前から一転 ノーポイントに終わったアントネッリ
    アントネッリは終盤、首位シャルル・ルクレールとの差を急速に縮め、優勝争いを展開していた。しかし、フロント左側のホイールシールドが破損したことでステアリング操作が困難となり、マシンのコントロールを失う場面が続出した。

    メルセデスは2度にわたってピットインを指示したが、アントネッリは走行継続を選択。その間にコースオフを繰り返し、最終的にトラックリミット違反で5秒ペナルティを科された。

    9位でチェッカーを受けたものの、ペナルティにより16位へ降格し、優勝争いから一転してノーポイントに終わった。

    無線ではアントネッリが「冗談だろ。わざとじゃない。マシンは壊れていたし、何も得していない」と裁定に不満を示していた。

    ヴォルフは異議申し立てを示唆
    レース後、ヴォルフはGPBlogに対し、ペナルティについて見直しを求める可能性を示した。

    「最新の状況は分からないが、彼はマシンを曲げられない状態だった。だからトラックリミットのペナルティを回避できないか検討している」

    メルセデスはマシントラブルにドライバーの責任はなかったと説明しており、ヴォルフもアントネッリが不当な裁定を受けたとの認識を示していた。

    しかし、最終的にメルセデスは正式な異議申し立てを行わなかった。

    オンボード映像が示した裁定の根拠
    その後、F1公式YouTubeで公開されたオンボード映像を分析したジョリオン・パーマーは、当初は裁定が厳しすぎると考えていたものの、映像を精査した結果、FIAの判断は妥当だったと結論づけた。

    パーマーは次のように説明している。

    「レース中は厳しすぎるペナルティだと思っていた。マシンは曲がらず、彼が不当に利益を得ているようには見えなかったからだ」

    「しかしオンボードを見ると、ストウやブルックランズでコース外へ膨らみながらアクセルを緩めず走行し、結果としてタイムを稼いでいる場面が何度も確認できる」

    「マシンに問題があったとしても、コース内にとどまるにはさらに減速する必要があった。繰り返しトラックリミットを超えて利益を得ている以上、ペナルティは妥当だった」

    パーマーは、過去にシャルル・ルクレールが同様のケースで裁定を受けたマイアミGPの事例にも触れ、「マシントラブルがあってもコース内に留まる義務は変わらない」と指摘した。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ヴォルフは無線で悔しさを爆発
    レース後に公開された未公開無線では、ヴォルフがアントネッリに対し、感情を抑えきれない様子で語りかけていたことも判明した。

    「キミ、くそ……本当に最悪だ。でも仕方ない。ペースは本当に最高だった。でも、それで気持ちが楽になるわけじゃない」

    短いメッセージの中には5回もの罵り言葉が含まれており、勝利目前で失われた結果への悔しさがにじんでいた。

    その直前にはレースエンジニアのピーター・ボニントンも、「本当に申し訳ない。こんな終わり方になってしまった」と無線で謝罪していたが、アントネッリからの返答はなかった。

    一方、ジョージ・ラッセルにはヴォルフが表彰台獲得を祝福。クールダウンラップではラッセルがストレートスピード不足を訴えたものの、ヴォルフはその不満をやんわりとかわしている。

    今回公開されたオンボード映像と無線は、メルセデス陣営が感じていた不運と、FIAが下した裁定の妥当性という二つの側面を浮き彫りにした。マシントラブルによって優勝を逃したアントネッリへの同情は大きい一方で、映像分析からはトラックリミット違反によるアドバンテージが確認され、最終的にチームが異議申し立てを断念した判断を裏付ける内容となっている。

  • キミ・アントネッリ F1イギリスGPに落胆「悪いことが次々と起きた」

    キミ・アントネッリ F1イギリスGPに落胆「悪いことが次々と起きた」

    アンドレア・キミ・アントネッリは、2026年F1第9戦イギリスGPで優勝争いを演じながらも、終盤のマシントラブルによって16位に終わった。レース後、「受け入れるのは難しい」とノーポイントに終わった悔しさを率直に語った。

    ポールポジションからスタートしたアンドレア・キミ・アントネッリは、ルイス・ハミルトンを抜き返して首位シャルル・ルクレールを追走。しかし、左フロントのホイールシールドが脱落するトラブルに見舞われ、優勝争いから脱落した末にノーポイントという厳しい結果に終わった。

    優勝争いを断ったマシントラブル
    アントネッリは52周のレース終盤、ルクレールとの差を縮めながら優勝争いを展開していた。しかし41周目に左フロントのホイールシールドが脱落し、ステアリング操作が困難な状態に陥った。

    このトラブルに対応するため追加で2度のピットストップを強いられ、さらにコース外走行を繰り返したことでトラックリミット違反による5秒ペナルティも科された。

    それでも10位入賞の可能性を残していたが、48周目のマックス・フェルスタッペンのクラッシュでセーフティカーが導入。隊列が縮まったことでペナルティの影響が大きくなり、最終的に16位まで順位を落としてノーポイントに終わった。

    「悪いことが次々と起きた」
    アントネッリはレース後、状況が次々と悪化していったことへの無念さを率直に語った。

    「信じられなかった。悪いことが次々と起きたからね」

    「最後のピットストップ後は、まだ何とか走れる状態だった。それでもダウンフォースをかなり失っていたけど、ペナルティがあっても10位は十分狙えたと思う」

    「後続との差を広げていたし、必要なギャップは築けると思っていた。でもセーフティカーが出た時点で終わったと分かった」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    相次ぐ不運にも前を向く
    アントネッリは前日のスプリントで優勝した一方、決勝ではノーポイントに終わった。これにより、ランキング2位のジョージ・ラッセルとの差は週末前の40ポイントから25ポイントへ縮まった。

    また、今回のノーポイントは今季2度目となる。第7戦スペインGPでも2位走行中にマシントラブルでリタイアしており、優勝や表彰台を争う中で結果を失う展開が続いている。

    「5戦連続5勝という素晴らしい流れが続いていたし、すべてがうまく行きすぎていたのかもしれない」

    「3戦で2回リタイアしてしまい、本当に受け入れるのは難しい。バルセロナでは2位を走っていたし、ここでは優勝を狙っていた」

    「勝てるチャンスは十分あったし、仕掛けられる位置まで近づいていた。本当に残念だけど、挑戦する機会すらなかった。でも結果は結果だし、大事なのはもっと強くなって戻ってくることだ」

    今回のイギリスGPでは、優勝を狙える速さを示しながらも予期せぬマシントラブルによってノーポイントという厳しい結果に終わったアントネッリ。それでもイタリア人ルーキーは不運を受け止め、再び勝利を目指して次戦ベルギーGPでの巻き返しを誓っている。

    【関連】
    ・メルセデスF1 アントネッリの勝利阻んだトラブルを説明「ホイールシールドが破損」

  • キミ・アントネッリ F1イギリスGPで圧巻ポール「先頭アタックはストレスだった」

    キミ・アントネッリ F1イギリスGPで圧巻ポール「先頭アタックはストレスだった」

    キミ・アントネッリは、2026年F1第9戦イギリスGP予選で今季5回目のポールポジションを獲得した。しかし、最終アタックではメルセデスの走行順によってQ3最初にタイムアタックを開始することになり、大きなプレッシャーを感じていたことを明かした。

    それでもアントネッリは難しいコンディションを克服し、フェラーリ勢のシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンを抑えてポールを獲得。メルセデスは2026年シーズン開幕から9戦連続でグランプリ予選ポールポジションを守り抜いた。

    Q3最終アタックは「最初に走るのが好きじゃない」
    アントネッリはQ3最後のアタックで最初にコースへ出ることになったことが精神的な負担だったと振り返った。

    「少しストレスを感じていた。最後のアタックで最初に走るのは本当に好きじゃないんだ。でも最後のラップはすごくクリーンにまとめることができたし、すべてがうまく噛み合った」

    また、この日のシルバーストン特有の強風にも苦しめられたという。

    「風がとても難しかった。突風が強くて予測できなかった。でも予選を通して少しずつ改善できたし、最後にポールを持ち帰ることができて本当に満足している」

    Q2ではブレーキの不具合にも直面
    予選は順調だったわけではない。アントネッリはQ2でフロントタイヤのロックアップに加え、ブレーキペダルのトラブルにも見舞われていたことを明かした。

    「今日は特にターン3でフロントをロックしやすかった。Q2最初のランでもフロントをロックしてしまった」

    「さらにブレーキペダルにも少し問題があった。ブレーキを踏み始めたときに最初は反応せず、そのせいでブレーキングが少し遅れてしまった」

    その後、セットアップを調整したことで改善したという。

    「セットアップを少し変更したことでブレーキングへの自信を取り戻すことができた」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    マシンは変更せずセッティングを最適化
    スプリント予選ではルイス・ハミルトンにポールを奪われたメルセデスだが、一夜で速さを取り戻した理由について、アントネッリはマシン自体は変更していないと説明した。

    「マシン自体はまったく変えていない」

    「変更したのはデファレンシャルやブレーキマイグレーション、それにドライビングだけだ。それらを調整して、自分が予選を通して改善できるセッティングを見つけることができた」

    決勝はフェラーリ勢との戦いを警戒
    スプリント優勝でランキング首位をさらに広げたアントネッリは、決勝でも優勝候補の筆頭だが、2番手ルクレール、3番手ハミルトンのフェラーリ勢を警戒している。

    「もちろん簡単なレースにはならない。後ろにはフェラーリが2台いるし、彼らは間違いなく協力してくるはずだ」

    「彼らのペースはとてもいい。でもスプリントでは僕たちも強かった。明日も同じペースを維持して、いいレースができればと思っている」

    メルセデスは予選での無敗記録を9戦連続へ伸ばした一方、決勝ではフェラーリ勢が強力なライバルとなる。アントネッリがスプリントに続いてシルバーストンを完全制覇できるかが注目される。

  • キミ・アントネッリ フェラーリF1躍進を警戒「驚異的な前進を遂げた」

    キミ・アントネッリ フェラーリF1躍進を警戒「驚異的な前進を遂げた」

    キミ・アントネッリは、F1イギリスGPのスプリント予選でルイス・ハミルトンにわずか0.011秒差でポールポジションを逃したものの、メルセデスとして十分に戦える手応えを得た。一方で、フェラーリの急速な競争力向上を認め、「驚異的な前進を遂げた」と警戒感を示した。

    ハミルトンはFP1からスプリント予選のSQ1、SQ2、SQ3まで全セッションでトップタイムを記録し、母国シルバーストンで圧巻の速さを披露。ドライバーズランキング首位を走るアントネッリは、その勢いを強く意識している。

    フェラーリの進化とハミルトンを警戒
    アントネッリは、フェラーリがここ数戦で大きくパフォーマンスを向上させたと評価し、スプリントでも厳しい戦いになると予想した。

    「フェラーリは驚異的な前進を遂げた。だから間違いなく厳しい戦いになる。それにルイスも絶好調だからね」

    それでも、その状況を前向きに受け止めている。

    「でも、それは良いことだ。僕たちはそういう挑戦が好きだし、その中でベストを尽くしたい。もちろん勝負を挑むし、全力を尽くすつもりだ。簡単ではないけれど、十分に良い結果を出せる可能性はあると思っている」

    現在アントネッリはランキング首位を維持しており、ハミルトンとのポイント差は46点となっている。

    マシン調整で一気に改善
    スプリント予選では、SQ1で思うようなフィーリングを得られず7番手に終わったが、セッション間のセットアップ変更が奏功したという。

    「正直、SQ1ではあまり良い感触がなかった。でも少しだけバランスを調整したら、SQ2では昼と夜くらい違う状態になった」

    その結果、一気にトップ争いへ復帰できたと振り返る。

    「突然ペースを取り戻せた。SQ3では少しタイムを残してしまった部分もあったけれど、それでも良いラップだった。残念ながらルイスには本当に僅差で届かなかったけれど、まずは彼を祝福したい」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) イギリスグランプリ

    決勝へ向けて巻き返しを狙う
    メルセデスはジョージ・ラッセルも5番手に終わり、ハミルトンから0.3秒以上離される結果となった。一方、アントネッリはわずか0.011秒差まで迫っており、スプリントでは優勝争いに加わる有力候補とみられている。

    アントネッリは「僕たちは明日に集中する」と語り、17周のスプリントでハミルトン、そして大きく戦闘力を高めたフェラーリに挑む姿勢を示した。

    【関連】
    ・F1イギリスGP スプリント予選 結果・タイムシート:ハミルトンがポール

  • キミ・アントネッリ メルセデスF1無線で自己嫌悪「ひどいレースだった」

    キミ・アントネッリ メルセデスF1無線で自己嫌悪「ひどいレースだった」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、2026年F1第8戦オーストリアGPで3位表彰台を獲得したものの、レース後のチーム無線では「ひどいレースだった。スタートも最悪だった」と自らの走りを厳しく評価した。

    ランキング首位を維持しているアントネッリだが、5連勝が途絶えたバルセロナ・カタルーニャGPに続き、オーストリアGPでも思い描いたレースを展開できず、終盤のペースを評価されながらも序盤のミスを強く悔やむ様子を見せた。

    表彰台でも納得できなかったアントネッリ
    決勝では3位でチェッカーを受けたアントネッリだったが、レースエンジニアのピーター・ボニントン(ボノ)から祝福を受けると、自らのレース内容を厳しく振り返った。

    ボノは「よくやった、キミ。3位だ。あと少しだった」と労いの言葉を掛けた。

    しかしアントネッリは「ひどいレースだった。スタートも最悪だった」と返答。スタート直後の走りを強く悔やむ様子を見せた。

    ボニントンが「序盤については後で振り返ろう」と応じると、アントネッリは「でも終盤のペースは良かった?」と確認。これに対しボニントンは「終盤のペースはかなり良かった」と評価している。

    序盤の失敗を最後まで引きずっていたことが、このやり取りからもうかがえた。

    タイトル争いで求められる精神的な成長
    アントネッリはシーズン序盤、5連勝を達成してタイトル争いをリードしてきた。しかし直近2戦では、バルセロナ・カタルーニャGPのリタイアとオーストリアGPでの苦戦により、これまでのような圧倒的な流れは失われつつある。

    オーストリアGPの予選でも、赤旗後のQ3でラッセルが逆転ポールを獲得する展開となり、週末を通してフラストレーションを抱えていた様子も伝えられていた。

    それでも、終盤には速いレースペースを見せて3位表彰台を確保したことは、ダメージを最小限に抑えた結果とも言える。

    今後はラッセルとの戦いも本格化
    これまでアントネッリはルイス・ハミルトンとのタイトル争いを意識する発言をしてきたが、オーストリアGPを制したラッセルもランキングで差を縮め、メルセデス内部での争いも一段と激しくなってきた。

    若干19歳のアントネッリには高い速さがあることはすでに証明されている。一方で、チャンピオン争いでは速さだけでなく、不調な週末でも冷静にポイントを積み重ねる精神的な強さも求められる。

    シルバーストン以降の後半戦は、アントネッリがトップドライバーへと成長できるかを占う重要な局面となりそうだ。