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  • MotoGP:ホンダ 2023年 第3戦 アメリカズGP 初日レポート

    MotoGP:ホンダ 2023年 第3戦 アメリカズGP 初日レポート

    2023年 MotoGP 第3戦アメリカズGPのプラクティスは、厚い雲が空を覆い、断続的に小雨が降る難しいコンディションとなった。しかし、午後に行われたP2は雲の切れ間から青空がのぞき、まずまずのコンディションの中で行われた。

    その中で、アメリカズGPの舞台となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を得意とするアレックス・リンス(LCR Honda CASTROL)が3番手と好走を見せた。

    午前中、時折り、小雨が降ったP1は2分4秒097で14番手だったが、P2では1.702秒タイムを短縮し、2分2秒395をマークして一気にポジションを上げた。トップとの差は、0.217秒。ダイレクトでQ2進出を果たしたリンスは、明日の予選では、今季初のフロントロー獲得に挑む。

    リンスはこれまでCOTAでは、13年にMoto3クラスで優勝、Moto2クラスでは16年に優勝、そしてMotoGPクラスでは19年に優勝と3クラス制覇を達成している。LCR Honda CASTROLに移籍した今年は、開幕戦ポルトガルGPで10位、第2戦アルゼンチンGPでは9位。このレースでは、上位グループで好走を見せるも、ウエットコンディションの中で視界不良のため9位までポジションを落とす悔しい結果に終わっているだけに、今大会はHonda移籍初表彰台、初優勝が期待される。

    前戦アルゼンチンGPのスプリントレースで転倒し、首や足を負傷して日曜日の決勝レースを欠場したジョアン・ミル(Repsol Honda Team)は、11番手だった。P1は2分4秒312で11番手。P2では1.408秒タイムを短縮する2分2秒904をマークしたが、ポジションを一つ落とし12番手で初日を終えた。前戦アルゼンチンGPのケガの影響で体調はまだ100%ではないが、Q1からQ2進出を狙い、上位グリッドを目指す。

    チームメートの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、P1で9番手とまずまず好調なスタートを切った。P2でもトップ10内のタイムを連続でマークするが、セッション終盤のアタックで13番手へとポジションを落とした。中上も、P1からP2にかけて0.931秒タイムを短縮したが、全体的にタイムが上がり、ダイレクトでのQ2進出は果たせなかった。しかし、チームメートのリンスが好タイムをマークしており、土曜日の予選では、チームメートのデータを活かし、Q2進出を狙う。

    開幕戦ポルトガルGPの決勝レースで右手親指を骨折、アルゼンチンGPから2戦連続で欠場のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役としてステファン・ブラドルが出場した。ブラドルは、大会直前にスペインのヘレスでテスト走行を行い、そのままアメリカ入りするというハードな日程となったが、着実にタイムを短縮し、トップから1.951秒差の20番手だった。今大会は、マルク・マルケスのマシンでセットアップに集中し、マルケスの復帰に向けて多くのデータを収集する意気込みだ。

    アレックス・リンス(LCR Honda CASTROL)
    「アルゼンチンより一歩前進することが出来ました。P2では、ポルトガルの状態で走り、ベストラップもアベレージもよかったです。今日の結果には満足しています。このコースは以前から好きなコースで、今日も楽しく乗ることが出来ました。まだ改善すべき点はありますが、前進したことは間違いありません。チームのみんなに感謝したいです」

    ジョアン・ミル(Repsol Honda Team)
    「今日はポテンシャルがありました。最後の転倒がなければ、あとコンマ5秒は速いタイムをマークできたかも知れず、トップ10に入っていたかもしれません。でもこのようなことはレースではたまに起きるものです。今のMotoGPは、小さなミスをしたり、何かが足りないなど本当にちょっとしたことで、今日のように6位から12位まで下がってしまいます。まだ100%の状態ではありません。ここはシーズンを通して最も体力的にきついサーキットなので、それも影響しています。でも明日は前進できる可能性があると思います」

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
    「午前中のP1はトップ10に入れたので、まずまずいいスタートが切れました。しかし、午後のP2がドライならタイムが上がることは間違いないので、自分もタイムを上げなくてはいけないと思っていました。実際、1秒近くタイムを短縮したのですが、予想していたより全体的にタイムが上がり13番手へとポジションを落としました。今日は、P1、P2ともにプッシュできたのですが、セクター3でタイムロスしているのが影響しました。今日はチームメートのリンスが自分より約1秒速いタイムをマークしているので、そのデータを確認して、コピーできる部分があればコピーして明日に挑みたいです。序盤の2戦、グリッドの悪さが決勝に影響しているので、明日は何としてもQ2に進出したいです」

    ステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)
    「セッションの最後にミスをしてしまいましたが、今日のライディングにはかなり満足しています。あのラップを走り切っていたら、いくつかポジションは上げられたと思います。でも、全体的にはいい一日でした。このサーキットはとても体力を使います。レースに戻ってくることは常にチャレンジですが、ここはさらにたいへんです。幸い、いつも楽しく走っているし、フィーリングもすぐに取り戻すことができました。これから休んで、明日へ向けてプランを練り、初めてのスプリントに備えたいと思います」

  • MotoGP | スズキ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われたアメリカズGP決勝は、アレックス・リンスがMotoGPクラス初優勝を勝ち取り、チームスズキエクスターにとってドラマティックな一日となった。

    リンスはスタート直後にトップ5ポジションにつけ、スムーズなライディングながら虎視眈々と前を行くライダーに近付く。激しい争いの中でもレース中ミスを犯すことなく終始GSX-RRを冷静にコントロールし、3番手まで順位を上げ周回を重ねていた残り11周で、トップを走行するマルケス(ホンダ)が転倒を喫し2番手にポジションアップ。

    レース終盤はロッシ(ヤマハ)との一騎打ちとなるが、リンスは最後まで冷静さを失わず、9度の世界チャンピオンとの戦いを見事に制し、嬉しいMotoGPクラス初優勝を手にした。

    ジョアン・ミルは朝のウォームアップで手応えを感じ、レースに向けて士気を高めていたが、ジャンプスタートのペナルティを受け13番手走行中にライドスルー。再びコースに戻り、最後まで追い上げレースをするも、僅かにポイント獲得に及ばず、17位でチェッカーを受けた。

    チームスズキエクスターにとっては2016年イリギスGP以来の優勝となり、リンスにとっては2016年フランスGP(Moto2クラス)以来の優勝、またMotoGPクラスでの初優勝となった。

    アレックス・リンス
    「優勝できたなんて信じられない思いさ。嬉しすぎて言葉もないよ。朝のウォームアップでセッティングを変更してみたんだけど、フィーリングがあまり良くなかったから、決勝はいつものセッティングに戻したんだ。終盤のバレンティーノとのバトルはちょっと苦しかったし、プレッシャーもあったけど、とにかく最後まで集中を切らすことなく走り切った。チェッカーフラッグを受けた瞬間に喜びが一気に込み上げてきて、なんとも言えない思いだったよ。チームの皆、日本のスズキスタッフ、そして自分を支えてくれている全ての皆に心からお礼を言うよ。本当にありがとう。」

    ジョアン・ミル
    「ジャンプスタートのミスには自分でも本当にがっかりだけど、レース後に映像で見て、ライトが消える前にほんの少しだけ動いていたことを確認したよ。それでアドバンテージがあったわけではないのにペナルティを受けなくてはならなくて本当に残念な思いさ。マシンのフィーリングもレースペースも良かったから、このペナルティがなければ今日は良い結果を出せたんじゃないかと思うんだ。アレックスは今日本当に素晴らしいパフォーマンスだったし、チームが優勝できたことが心から嬉しいよ。チーム皆で努力を続けて、さらに強いチームになれるように自分も頑張らなくちゃね。」

    河内健 (テクニカルマネージャー)
    「今日は良いレースでした。今年はライダーも成長し、マシンも進化したので、開幕戦からもっと良い結果を期待していたのですが、ここまでなかなか結果につなげられず、今日やっと成果がパーフェクトな形で出せたと思います。ライダーのアレックス、チーム、そしてこのプロジェクトに参加していただいている全ての皆様に改めて感謝の気持ちをお伝えしたいです。ありがとうございました。ジョアンはスタートの小さなミスでレースを失ってしまいましたが、彼のレース中のペースは悪くなかったので、次のレースが楽しみです。今日はともかくチームにとって最高の1日となりました。この調子で次の勝利を早く達成していきたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願い致します。」

    ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
    「プロジェクト結成時から頑張り続けてくれているスズキにとっても我々チームの皆にとっても、今日が最高の一日となり本当に嬉しいです。アレックスはチームに合流したばかりの頃は怪我に泣かされ、決して順調なスタートを切ったわけではありませんでしたが、そこから日々努力を重ね、今日はその成長と進歩を証明する形のレースとなりました。彼の努力を心から誇りに思います。今シーズンの目標はとにかくまず一勝することでしたが、開幕からわずか3戦目で目標が達成できたのも、このプロジェクトに関わる全ての皆の努力の賜物と言えるでしょう。今日はジョアンのレースペースも素晴らしかったのですが、残念ながらジャンプスタートのペナルティによって結果に繋げることができませんでした。今日のミスに関してはレース後にジョアンとも良く話しをしましたが、いずれにしても今日のレースでまたひとつ成長を遂げることができたと思うので、今後の活躍に期待します。」

  • MotoGP | ヤマハ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    バレンティーノ・ロッシが接近戦の末に2位獲得
    ビニャーレスは果敢な攻めとロング・バトルを見せるも11位

    晴天に恵まれたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ (COTA)でMonster Energy MotoGPのバレンティーノ・ロッシが魂を込めた走り。最終ラップまでトップ争いを展開し、僅差の2位でチェッカーを受けた。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスも同様にハイペースを見せていたが、ジャンプスタートのペナルティで順位を下げて11位となった。

    優勝を目指すためには序盤から積極的にプッシュしていかなければならないと考えていたロッシ。予定通りに絶好のスタートを切ってタイトな左の第1コーナーへ向かってダッシュし、M・マルケスを追撃しながら後方のC・クラッチローを巧みに抑えて2番手のポジションを確保した。

    数ラップ後にはクラッチローが転倒したため後続との差がさらに拡大。この時点でマルケスはすでに3秒ほどアドバンテージを広げていたが、ロッシは決してあきらめようとはしなかった。タイヤの温存に注意を払いながら懸命にプレッシャーをかけ続けると、残り12ラップではトップ走行中のマルケスが転倒。これでロッシがついにトップに躍り出た。

    このあとはA・リンスが後方から徐々に差を詰め、残り5ラップではついに背後に迫り2台の一騎打ちへと発展。1ラップ後にはリンスに先行され、ロッシが再びパスを試みるも成就せずに逆に0.5秒差をつけられてしまった。この差を取り戻そうと最後まで攻め続けたロッシは、残り2ラップ、コーナー立ち上がりではらんでさらに傷を広げる。しかしそれでもあきらめず、最終ラップではペースを上げてリンスに襲い掛かる執念を見せたがとうとう届かず2番手となった。

    ビニャーレスは6番手で第1コーナーへ進入後、A・ドビツィオーゾと競り合い、1ラップ目を終える時点で7番手に後退。そのあとさらにフランコ・モルビデリにも先行されて8位となったところで、ジャンプスタートのペナルティを警告されてしまう。このときに長めのペナルティ・レーンを走り、さらに次のラップでピットレーンに入ったため、ついには19番手まで順位を下げてしまうこととなった。

    ビニャーレスはここからハイペースで挽回を図ると次々に順位を上げてゆく。

    そしてH・シャーリンをパスして16番手とポイント圏内に迫り、さらに前方の集団より1秒速いタイムで周回を続けると4秒差を縮めて14番手、さらに5秒差を詰めて12番手、さらにもう1台パスして11位を獲得した。トップとの差は34.077秒となっていた。

    この結果、ロッシはランキング2位に浮上してトップにわずか3ポイント差。ビニャーレスはトップから40ポイント差の12位。ヤマハはコンストラクターズ・ランキングで2位タイ。Monster Energy Yamaha MotoGPもチーム・ランキング2位につけている。

    次回は3週間後、スペインはヘレス・サーキットでヨーロッパラウンドがスタートする。

    モルビデリが自己ベストの5位獲得
    クアルタラロも7位に入りトップルーキーに返り咲き

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリとファヴィオ・クアルタラロがそれぞれ5位と7位を獲得し、ともにMotoGP自己ベストの成績。

    前日とは打って変わって晴天に恵まれたオースティンはCOTA。モルビデリはグリッド10番手からすぐさま8番手へ上がり、6ラップ目までに5番手に浮上。これをチェッカーフラッグまでキープし、MotoGPで自己最高の成績を獲得した。

    チームメイトのクアルタラロはスタートで出遅れて4ラップ目までに3つポジションを下げたが、そこから調子を上げて挽回し、7位でゴールした。

    この結果、クアルタラロは合計17ポイントでランキング10位、モルビデリは合計16ポイントでランキング11位となっている。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ (2位)
    「マルケスが転倒したときに’必ず勝てる’と自分に言い聞かせていたので、優勝を逃したことは非常に残念です。リンスが追い上げてきたとき、私も全力でプッシュし続けて毎ラップでハイペースを維持していましたが、最後は彼のほうが優っていました。私もよく乗れていたのですが、彼をパスすることはできませんでした。とても長い間、優勝から遠ざかっているだけに悔しさが残りますが、ここまでできることを証明できたので次回またチャレンジします。そのなかでも良かったことは、できることをすべて試し、いいレースをして、長くトップをキープできたことです。限界まで攻めていたので残念ながらミスもありましたが、もしもすべてが完璧にできていたとしたら最終ラップでもう一度トライできたかもしれません。だから気持ちは複雑です。優勝を逃したことは非常に残念。でも充実したウイークを良い結果で締めくくることができたと思っています。最終ラップも良かったのですが、つまらないミスはしたくありませんでした。20ポイントはとても大切ですからね。私たちは今シーズンとても好調で、マシンも良くなっているので、これからも何度もトップ争いができると思います」

    マーベリック・ビニャーレス (11位)
    「ペナルティを少し勘違いしてしまいました。でもそれ以外はとても順調な1週間だったと思っています。決勝でもペースが良く、2分04秒台を楽に出せていたのです。今回はこのようなことになりましたが、次回ヘレスでは挽回できるよう、また全力でプッシュしていきます。今日はスタートでミスをしてしまいました。グリッド上でエンジンが熱くなっていて、クラッチがつながって動いてしまったのです。決勝走行中の好調ぶりを振り返れば、より一層、悔しい気持ちになってしまいます。ペナルティの可能性には気づいていて、ロングラップをしなければならないと思っていたのですが、次の瞬間に’ライド・スルー’のボードが出たので’それでもいいよ’という気持ちでやり直しました。そんななかでもマシンがとてもよく走ってくれました。決勝用セッティングがしっかりできていたのです。これからも全力で作業を続け、スタート時の最善のシステムを探します。実際のところスタート自体は悪くなかったしポジションを下げることもなかったのですが…。次回に賭けます」

    マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
    「今日はチームのなかで明暗が分かれる結果になりました。バレンティーノは優勝を目指して最後まで全力で戦いました。チームにとって、そしてとくに彼自身にとって、ほんのわずかの差で届かなかったことはとても残念ですが、あれほどの熾烈なバトルの末に2位を獲得したことは収穫です。これからの私たちの仕事にも大きな励みになります。一方で、MotoGPでは些細な失敗から雪だるま式に影響が広がることがあります。ジャンプスタートをしたマーベリックは ‘ライド・スルー’のペナルティに加えてロングレーンも走ってしまい遅れを拡大してしまいました。彼の終盤でのペースからすれば、上位争いは間違いなかったと考えています。ですからこの経験からしっかり学ばなければならないのです。マシン・パフォーマンスは上々でした。ここでまた一歩、前進できたので、次のヘレスでは確実に成果を発揮したいと思います」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ (5位)
    「いいレースができて満足しています。昨日の予選では十分に力を発揮することができませんでしたが、ポテンシャルには自信を持っていました。そしてレースのなかで順位を挽回し、ついには5位まで上がってチェッカーを受けることができたのです。レース終盤はペースを落とさざるを得ず悔しい気持ちも残っていますが、私たちチームは確かに成長しており着実にトップとの差を詰めています。チームのみんな、そして私を支えてくれるすべての人にお礼を言います。フィーリングは上々。ヘレスが楽しみです」

    ファヴィオ・クアルタラロ (7位)
    「好スタートを決めて順調にトップ10をキープ。そのあとポル・エスパルガロ、ペトルッチと競り合う間に、ドビツィオーゾやモルビデリのいる前のグループから離されてしまいました。でもペース自体は非常に良くて、最後の5ラップこそやや遅れたものの結果には満足しています。アルゼンチンに続いてさらに進化し、トップルーキーに返り咲き、また今日はペトルッチの後ろについていろいろ学ぶことができました。世界のトップライダーと一緒に走るチャンスがあれば、常に学びたいと思っています。次はさらなる成長を目指します」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ (チーム・マネジャー)
    「チームのみんなの仕事ぶりと、5位、7位という成績に満足です。カタールとアルゼンチンでは実現できませんでしたが、今回ようやく、ふたりが揃ってポイントを獲得することができ非常にうれしく思っています。フランコ(モルビデリ)はトップ6を目標にしており、今日はこれを達成することができました。またファビオ(クアルタラロ)についてはルーキー・オブ・ザ・イヤーを狙っていますが、今日の結果でまたトップに浮上しました。これからもこの好調を維持し、さらに上を目指していきたいと思います」

    辻幸一 (MS統括部 統括部長)
    「ここCOTAサーキットは20箇所の多様なコーナーと2本のストレートに加えてアップダウンも多いためマシンを合わせこむことが非常に難しいサーキットです。それゆえにマシンの基本性能とベースセッティングの良し悪しが試されます。そういう中で、ヤマハのマシンYZR-M1はファクトリーだけでなくサテライトチーム4名のライダーが予選Q2に進出するとともに、予選ではロッシ選手が2番手、ビニャーレス選手が6番手を確保出来たことで、今年の開発の方向性の正しさを再確認できました。決勝レースでは、フロントロー2番手からスタートしたロッシ選手が1コーナーを2位で進入し、その後も2位をKEEPしながらの走行。レース中盤に入りトップを先行していたライダーが転倒したことでその後はレースをリードし、優勝を目指し力走を重ねましたが最終的に2位でチェッカーを受けました。ビニャーレス選手ですがジャンプスタートによるペナルティで一時は18位までポジションを下げてしまいましたが、それ以降は驚異的なペースで追い上げて最終的に11位を獲得できました。結果的に2位表彰台は喜ぶべきでしょうが正直悔しさのほうが勝っております。まだ我々のマシンは優勝できるレベルではないと捉えて引続き開発を進めて近い将来優勝できるようにします。引続き皆様のご声援をお願いしいたします。」

  • MotoGP | ドゥカティ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    MotoGP | ドゥカティ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    2019 MotoGP第3戦のアメリカズGPが、4月14日に米国テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催された。

    Mission Winnowドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、このレースで4位に入り、3戦終了時点で合計54ポイントを獲得して、再びチャンピオンシップのリーダーとなった。

    予選13番手、5列目からスタートしたドヴィツィオーゾは、素晴らしいスタートを切って、すぐにポジションをいくつか上げることに成功。その後は、力強いペースでコンスタントに走行し、このレースで3位に入ったプラマック・レーシング・チームのデスモセディチGP19を駆るジャック・ミラーとのギャップを縮め、わずか0.9秒差の4位でフィニッシュラインを通過した。

    予選8番手のダニーロ・ペトルッチは、スタートでは出遅れたものの、徐々にポジションを挽回してレース中盤には6番手まで浮上。その後は、後続ライダーとの差を広げ、そのまま6位でチェッカーを受けた。合計30ポイントを獲得したペトルッチは、ライダーズ・ランキング5位をキープしている。

    第3戦が終了した時点で、合計57ポイントを獲得したドゥカティは、コンストラクターズ・ランキングで首位に立っている。また、84ポイントを獲得したMission Winnow Ducatiチームも、チーム・ランキングでリーダーとなっている。

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #04) 4位
    「予選の順位が13番手だったことを考えると、この結果には満足している。あと半周あれば、表彰台を獲得することもできたかもしれない。今日は非常に厳しいレースとなった。レース序盤は、フロントのグリップに苦しんで、トップグループのペースについてゆくことができなかったが、落ち着いて冷静に走ることに集中した。周回を重ねるごとに自信とリズムを取り戻して、レース後半には戦闘力も高まり、ミラーのすぐ後方まで迫ることができた。何人かのライダーがクラッシュしたのもラッキーだった。しかし、限界までプッシュしていれば、これは誰にでも起こることだ。ライダーズおよびコンストラクターズ・ランキングでトップに返り咲くことができた。去年と比較してマシンのフィーリングは良くなったが、手強いライバルが沢山いるので、まだ十分ではない。今後もマシンの熟成を進める必要がある」

    ダニーロ・ペトルッチ(Mission Winnowドゥカティ・チーム #09)
    「フリープラクティスで発生したさまざまな問題を考えれば、ここテキサスで6位に入れたことには満足している。もちろん、もっと上位を狙いたいが、今日のレースでも貴重なポイントを獲得して、ランキング5位をキープしている。今日は、長く厳しいレースだった。ドヴィツィオーゾとモルビデリ(フランコ:ヤマハ)に追いついたとき、彼らをオーバーテイクできるかもしれないと思ったが、フロントが何度かロックしたので、リクスが大きすぎると判断した。いずれにしても、レースの結果には満足している。チームは素晴らしい仕事をしてくれた。ここは得意なサーキットではないが、今日はできる限り最高の結果を出せたと思う。今後は、僕たちにとってより相性の良いサーキットが続くので、次戦のヘレスから始まるヨーロッパ・ラウンドを今から楽しみにしている」

    第4戦のスペインGPは、5月3日~5日にヘレス・デ・ラ・フロンテーラで開催される。

  • MotoGP | ホンダ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ:第3戦 アメリカズGP 決勝レポート

    MotoGP 第3戦アメリカズGPは、青空の広がる絶好のコンディションの中でスタートが切られたが、ホンダ勢にとっては厳しい結果が待ち受けるレースとなった。

    初開催の2013年から7年連続ポールポジションを獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、ホールショットを奪うと快調にラップを刻み、8周を終えた時点で2位以下に4秒近いリードを築いた。

    前戦アルゼンチンGP同様、独走状態に持ち込んだが、9周目の12コーナーのブレーキングをミス、フロントから転倒を喫し、リタイアとなった。アルゼンチンGPからの2連勝と大会7連覇を逃し、がっくりと肩を落としたマルケスだが、ホームGPとなる次戦スペインGPに向けて、気持ちを切り換えて挑む。

    予選3番手から好スタートを切って3番手につけたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)も、6周目の11コーナーでブレーキングミス、転倒リタイアとなった。トップを走るマルケスを視野に、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ジャック・ミラー(ドゥカティ)、アレックス・リンス(スズキ)と2位争いの集団を形成。ロッシ(ヤマハ)とともに集団をリードしていただけに悔しい転倒となった。

    Repsol Honda Teamで3戦目を迎えるホルヘ・ロレンソは、11番手から決勝に挑んだ。スタート直後の1コーナーでポジションを落とし、オープニングラップ13番手と厳しい出だしとなった。その後、10番手まで追い上げたが、マシンに不調を感じたことからスローダウン。リタイアとなった。

    こうして、予選上位につけた3選手が次々に戦列を離れるというホンダにとっては厳しい展開となったが、Repsol Honda Teamと選手にとってホームGPとなる次戦スペインGPでは、その雪辱に挑む。

    予選15番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が10位でフィニッシュした。スタート直後の1コーナーの混乱で大きくポジションを落としたが、粘り強く追い上げ、開幕から3戦連続でトップ10フィニッシュを果たした。

    中上貴晶(MotoGP 10位)
    「今日はスタートがあまりよくなかったうえに、1コーナーでロレンソ選手がラインを変更した際にラインが重なってしまい、ポジションを落としてしまいました。そのあと(ヨハン)ザルコ選手(KTM)を抜くのに手間取り、前のグループから遅れてしまいましたが、前を走る選手が転倒したり、トラブルがあったりで、ポジションを上げていくことができました。終盤に向けてペースを上げていけましたし、もう少し周回があれば8位も可能だったと思います。追い上げているということもありますが、最終ラップにベストラップを出せたのはポジティブでした。10位という結果には満足しています。ただ、内容は序盤の2戦に比べてあまりよくはありませんでした。正直、このサーキットは自信があったので、今季ベストを期待していましたが、トップから31秒差の10位というのは、素直には喜べない内容でした。序盤の2戦は10秒以内でしたし、この遅れについては、これからしっかり検証して次のレースに活かしたいです。これで序盤の3戦が終わりました。とりあえず3戦連続でトップ10フィニッシュを達成し、ヨーロッパラウンドを迎えられるのはうれしいです。次のヘレスは得意なサーキットなので、ベストリザルトを目指します」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP リタイア)
    「天候の影響もあり、難しい週末となりました。スタートはあまりうまく行きませんでしたが、すぐにリカバリーすることができました。そして、徐々にポジションを上げることができたのですが、残念ながら、マシンに問題があり、リタイアすることにしました。昨日の問題とは別の問題でした。ポジティブなことは、これまで苦戦してきたところで、いいフィーリングを得られたことです。次はヘレスです。ここは好きなサーキットです。次戦はもっと強くなれることを願っています」

    マルク・マルケス(MotoGP リタイア)
    「COTAでは6年連続で優勝してきましたが、今日は大きなミスを犯してしまいました。ピットに戻り、チームに謝罪しました。自分のミスなので、ファンにも謝罪しなければなりません。5位争いでミスをするのと、優勝争いでミスをするのは違います。今日は勝てる力がありました。この結果、総合で5番手となりましたが、総合首位とはわずか9ポイント差です。僕たちは人間なので、ミスをすることもあります。今日の失敗から学んで、ヘレスでは強いレースをしたいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)
    「とても残念な結果です。いいスタートが切れて、トップグループと同じペースで走行することができました。マルクが少しリードしていましたが、僕は快適に自分のポジションを走っていました。しかし、切り返しで、フロントタイヤのフィーリングがよくありませんでした。転倒したのは11コーナーでフロントがロックしてしまいました。僕の今日のレースはここで終わってしまいました。今年初めてのミスでした。ポイントを獲得できず、残念ですが、ヘレスに向けて気持ちを切り換えなければいけません。ヘレスもすばらしいサーキットです。もっといい仕事ができることを願っています。すばらしいマシンをつくってくれたチームに感謝しています。2週間後のヘレスではもっと前進できるようにがんばります」

  • MotoGP | 第3戦 アメリカズGP 結果:スズキのA.リンスが初優勝

    MotoGP | 第3戦 アメリカズGP 結果:スズキのA.リンスが初優勝

    2019年のMotoGP 第3戦 アメリカズGPの決勝レースが14日(日)にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、スズキのアレックス・リンスが初優勝を果たした。

    気温21度、路面温度39度のドライコンディションの中、アレックス・リンスはラスト4ラップでトップに飛び出し、最高峰クラス34戦目で初優勝。スズキに3年ぶりの勝利をもたらした。

    2位には0.462秒差でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が続き、2戦連続して表彰台を獲得。3位にはジャック・ミラー(プラマック)が最高峰クラスで初優勝を挙げた16年6月の第8戦TTアッセン以来となる2度目の表彰台、ドライコンディションでの最高位を獲得した。

    15番グリッドからスタートした中上貴晶は、31.011秒差の10位でチェッカーを受け、開幕から3戦連続のトップ10入りを果たした。

    マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)とジョアン・ミル(スズキ)は、ジャンプスタートでライドスルーのペナルティが課せられた後、12位と17位でゴール。

    ポールポジションのマルク・マルケス(ホンダ)は、トップを独走していた9ラップ目の12コーナーで今季3度目の転倒を喫して、今季初のリタイア。3番グリッドのカル・クラッチロー(LCR・ホンダ)は、3番手走行中の6ラップ目に今季初転倒。11番グリッドのホルヘ・ロレンソ(ホンダ)は、10番手を走行中の11ラップ目に技術的問題が発生してリタイアを強いられた。

    チャンピオンシップは、アンドレア・ドヴィツィオーゾがポイントリーダーに再浮上。バレンティーノ・ロッシが3ポイント差の2位。マルク・マルケスは9ポイント差の4位に後退した。

    次戦はヨーロッパランドの緒戦となる第4戦スペインGP。87年から33年連続の開催となるヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで19日後の5月3日に初日、5日に決勝レースが行われる。

    2019年 MotoGP 第3戦 アメリカズGP 決勝 結果

    Pos. No. Rider Team
    1 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター
    2 46 バレンティーノ・.ロッシ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
    3 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング
    4 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ
    5 21 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT
    6 9 ダニロ・ペトルッチ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ
    7 20 ファビオ・クアルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT
    8 44 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング
    9 63 フランセスコ・バグナイア アルマ・プラマック・レーシング
    10 30 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ
    11 12 マーベリック・ビニャーレス モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
    12 29 アンドレア・イアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
    13 5 ヨハン・ザルコ レッドブルKTMファクトリー・レーシング
    14 88 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3
    15 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング
    16 17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング
    17 36 ジョアン・ミル チーム・スズキ・エクスター
    18 55 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3
      99 ホルヘ・ロレンソ レプソル・ホンダ・チーム
      93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム
      35 カル・クラッチロー LCRホンダ・カストロール
      41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ
  • MotoGP | 第3戦 アメリカズGP 予選:マルク・マルケスが7年連続PP獲得

    MotoGP | 第3戦 アメリカズGP 予選:マルク・マルケスが7年連続PP獲得

    2019年のMotoGP 第3戦アメリカズGPの公式予選が4月13日(土)にサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われ、マルク・マルケス(ホンダ)がポールポジションを獲得した。

    気温21度、路面温度31度のドライコンディションの中、マルク・マルケスは2分03秒787をマーク。前戦アルゼンチンGPに続き2戦連続、最高峰クラスで54度目、COTAでは7年連続、アメリカで11度目、キャリア通算82度目のポールポジションを奪取した。

    2番手には0.273秒差でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、3番手には0.360秒差でカル・クラッチロー(LCR・ホンダ)が入り、2人は今季初めて1列目を獲得した。

    2列目4番手はジャック・ミラー(プラマック)、5番手はポル・エスパルガロがKTMの最高位、6番手はマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)。

    ホルヘ・ロレンソ(ホンダ)は公式予選1で1番手で突破して11番手。フランセスコ・バグナイア(ヤマハSTR)は12番手。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)は、公式予選1で3番手となり13番手だった。

    中上貴晶(LCR・ホンダ)は、公式予選1で5番手。明日の決勝レースを5列目15番グリッドから迎える。

    2019年 MotoGP 第3戦 アメリカズGP 予選

    Pos. No. Rider Team Time
    1 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 2分03秒787
    2 46 バレンティーノ・.ロッシ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP 2分04秒060
    3 35 カル・クラッチロー LCRホンダ・カストロール 2分04秒147
    4 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 2分04秒416
    5 44 ポル・エスパルガロ レッドブルKTMファクトリー・レーシング 2分04秒472
    6 12 マーベリック・ビニャーレス モンスターエナジー・ヤマハMotoGP 2分04秒489
    7 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 2分04秒534
    8 9 ダニロ・ペトルッチ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ 2分04秒696
    9 20 ファビオ・クアルタラロ ペトロナス・ヤマハSRT 2分04秒941
    10 21 フランコ・モルビデリ ペトロナス・ヤマハSRT 2分05秒278
    11 99 ホルヘ・ロレンソ レプソル・ホンダ・チーム 2分05秒383
    12 63 フランセスコ・バグナイア アルマ・プラマック・レーシング 2分05秒887
    13 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ミッション・ウィナウ・ドゥカティ 2分05秒907
    14 36 ジョアン・ミル チーム・スズキ・エクスター 2分06秒147
    15 30 中上貴晶 LCRホンダ・イデミツ 2分06秒324
    16 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 2分06秒464
    17 29 アンドレア・イアンノーネ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 2分06秒527
    18 88 ミゲール・オリベイラ レッドブルKTMテック3 2分06秒543
    19 5 ヨハン・ザルコ レッドブルKTMファクトリー・レーシング 2分06秒824
    20 17 カレル・アブラハム レアーレ・アビンティア・レーシング 2分07秒129
    21 55 ハフィス・シャーリン レッドブルKTMテック3 2分07秒308
    22 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング 2分07秒417
  • 【MotoGP】 ドゥカティ、ドヴィツィオーゾがランキングトップに返り咲く

    【MotoGP】 ドゥカティ、ドヴィツィオーゾがランキングトップに返り咲く

    2018 MotoGP 第3戦のアメリカズGPが、4月22日に米国テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催された。ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、このレースを5位でフィニッシュ。ホルヘ・ロレンソは11位となった。

    3列目からスタートしたドヴィツィオーゾは、レースの大半をヨハン・ザルコ(ヤマハ)やカル・クラッチロー(ホンダ)とのバトルに費やした。クラッチローがクラッシュすると、17周目にザルコにアタックをかけて5位でチェッカーを受けた。

    ドヴィツィオーゾのポイントはこれで46となり、このレースを制したマルク・マルケス(ホンダ)とわずか1ポイント差ながら、再びランキング首位に立った。

    一方、チームメイトのホルヘ・ロレンソは、2列目の6番グリッドからスタート。スタートに手間取って順位を落としたが、レース中盤には8番手にポジションを上げた。しかし、その後の数周で再度ポジションを下げ、11位でフィニッシュラインを通過した。

    第4戦のスペインGPは、5月4日~6日にヘレス・デラ・フロンテーラで開催される。

    アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 5位
    「今日はかなり苦労させられたが、チャンピオンのシップリーダーとしてヨーロッパに戻れることが嬉しい!今シーズンはアルゼンチンやオースティンでもっと戦えると期待していたが、2017年と状況は変わっていなかった。だが、昨年はポイントリーダーに大きく離された状態でヘレスへ向かったが、今年はランキングトップに立っている。今年は接戦のレースが続いているが、それでも我々は着実に進歩している。今週末も、立ち上がりがかなり悪かったにもかわらず、正しいセットアップ、フェアリング、タイヤ選択を行なって、良いリザルトを持ち帰ることができた。チャンピオンシップ争いを考えると、これは重要なことだ」

    ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 11位
    「僕にとってはとっとと忘れたいレースだ。本当にガッカリしているし、悲しい気持ちだ。1周たりとも戦闘力のあるペースでラップすることができなかった。恐れていたとおり、ユーズドタイヤでまったくペースが上がらなかった。そのせいでスローダウンするより他はなかった。オースティンのようなサーキットだと、デスモセディチGPを乗りこなすにはかなりの体力が要求される。リアにもっともハードなコンパウンドを選んだのだが、それも助けにはならなかった。今は厳しい時期だが、シーズン当初から起こっていることをしっかりと分析しなければならない。ヘレスをきっかけにこのネガティブなトレンドを逆転させたい」

  • 【MotoGP】 ヤマハ、ビニャーレスが2位表彰台:アメリカズGP 決勝

    【MotoGP】 ヤマハ、ビニャーレスが2位表彰台:アメリカズGP 決勝

    MotoGP アメリカズウGPの決勝。グリッド・トップの位置からスタートしたマーベリック・ビニャーレスは、3番手で第1コーナーへ。リズムを整えたあと、後ろにバレンティーノ・ロッシを従えてともにペースを上げて行く。そして6ラップ目の第1コーナー進入でアンドレア・イアンノーネ(スズキ)をパス。前方が開けると2分05秒台に上げて、いよいよトップを目指していったが、その差はなかなか詰まらなかった。マーベリック・ビニャーレスは2番手をキープしてそのままチェッカー。トップとの差は3.560秒。

    一方のバレンティーノ・ロッシはグリッド5番手から好スタートを切って第1コーナーを目指したが、タイトな左コーナーに大勢が集中したため後退を余儀なくされた。そのあとすぐさま挽回を図り、オープニングラップの第12コーナーでヨハン・ザルコをパスして5番手。次のラップでC・クラッチロー(ホンダ)をとらえてチームメイトの後ろにつけた。

    マーベリック・ビニャーレスがイアンノーネをパスしたときに同時に前へ出ようと試みたものの、抜き切ることができずに4番手に留まり、さらにそのあとタイヤのグリップ不足により離されることとなってしまう。これで単独走行となったバレンティーノ・ロッシは2分5秒台後半から6秒台でラップを重ね、最終的にはトップから9.587秒差の4位でチェッカーを受けた。

    この結果、マーベリック・ビニャーレスはシリーズポイントを合計41に伸ばしてランキング3位へ浮上。バレンティーノ・ロッシもひとつ上げ、合計29ポイントでランキング7位となった。ヤマハは合計56ポイントでコンストラクターズ・ランキング2位。Movistar Yamaha MotoGPは合計70ポイントでチーム・ランキングのトップに浮上している。

    チームは2週間後、スペインはヘレス・サーキットで開催される第4戦に出場する。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコは序盤から表彰台争いを展開。フリープラクティスでは苦戦することもあったヨハン・ザルコだが、決勝ではサテライト勢トップの6位でチェッカーを受け、貴重なポイントを持ち帰った。

    ハフィス・シャーリンは午前中に行われたウォームアップ・セッションで転倒があったが、それを克服して決勝に臨み、オープニングラップで一気に4ポジション・アップ。そこからさらに上げていこうというところ、8ラップ目の第1コーナーでミスをしてリタイアとなった。

    シリーズポイントではハフィス・シャーリンが依然としてトップ・ルーキーの座を維持。その活躍もありMonster Yamaha Tech3は合計47ポイントでサテライト勢トップに立っている。次回は2週間後、スペインでヨーロッパ・ラウンドが始まる。

    マーベリック・ビニャーレス (2位)
    「フロントローからのスタートは、やはり有利ですね。今回はグリッド上で落ち着いて呼吸を整えることができましたし、上位3〜4台の動きを把握しながら走ることができました。チームがウイークを通じていろいろな方法を試してくれたことも良かったと思います。それが功を奏してペースの上げ方がわかるようになり、今日はそれを結果につなげることもできました。今の私たちのマシンは、去年よりも強くなっていると思います。マルクには及びませんでしたが、これまでの難しい状況を考えれば2位は良い結果です。去年のようなミスはしたくなかったので、今回はマルクを追いかけるのを止めてアンドレアとの差をキープすることに集中しました。今はとてもポジティブな気持ちですが、それで満足せずプッシュし続けなければなりません。マシンの上では常に良いフィーリングを保ち、常に前へ前へと進んで行きたいと思います。今回、マシンのフィーリングが大きく変わりました。この好調をこのあともずっとキープできるよう頑張ります。とくにこのあとは大好きなコースが続きます。次のヘレスを楽しみにしており、優勝を目指していきます」

    バレンティーノ・ロッシ (4位)
    「今回は予選で5番手まで上がれたので順調と言っていいと思いますが、決勝はもっと上を期待していましたし、もちろん表彰台を目指していました。マルケスとマーベリックの強さはわかっていたので、イアンノーネとの表彰台争いを予想していたのですが、終わってみれば私よりも彼のほうが速かったということ。彼に追いつくことができず、アタックもできませんでした。それには暑さの影響もあったと思います。課題はまだ多く、もっともっとがんばっていかなければなりません。次のウイークのスタートまであと10日。ヨーロッパ・ラウンドが始まれば状況も変わると信じています」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「2位と4位は良い結果です。オースティンではいつも苦戦させられていますが、今回は、昨日の予選でいい走りをして自信をつかむことができました。マーベリックとバレンティーノが一緒に順位を上げていき、なかでもマーベリックはペースが速く、コンスタントに2分05秒台をキープして貴重なポイントを獲得。結果、ランキングトップとの差を詰め、かなり近づくことができました。
    バレンティーノもまた序盤から果敢に攻めて上位を狙っていきました。暑さによってフロントを消耗したため無理はできませんでしたが、4位も十分に評価できる結果です。今回私たちは、階段を一段、上ることができたと思っています。次のヨーロッパ・ラウンドで、ここで行った作業の成果を改めて確認したいと思います」

    ヨハン・ザルコ (6位)
    「ウイークを通じて難しい状況が続きました。スタート前には表彰台獲得を心に決めていましたが、終わってみれば、ライバルたちのほうが私よりも良い仕事をしたということです。コース上のどこで遅れてしまうのかは、自分でもわかっていました。それでも何とか克服して差を詰めていこうとがんばっていたのですが、どうしても詰め切れませんでした。残り数ラップでドビツィオーゾに抜かれたときも、私としては彼とバトルするつもりでいたのですが、力が足りずついて行けませんでした。その結果、6位ということになってしまったわけですが、今回のように厳しい状況のなかではポイントを獲れただけでも良かったと思っています」

    ハフィス・シャーリン (DNF)
    「レースのスタート時点はとても良い状態だったのですが、おそらくそのあと、とくにブレーキングでプッシュし過ぎてしまいました。いい走りができていたしペースも良かっただけに、自分自身にがっかりしています。午前中のセッションで転倒してしまったこともあってセッティング変更を試すことができず、フリープラクティスと同様のもので行かなければなりませんでした。決勝を走り出してみると、マシンの挙動がソフト過ぎる感じがあったのです。そんななかでも、この難しいコースでルーキー勢として強さを見せることができたと思っていますが、ノーポイントに終わったことは非常に残念。ストレートで非常に速いライバル勢を、ブレーキングで取り返そうとするなかでフロントから転倒してしまいました。でも、次はまた復活できるよう頑張ります」

    エルベ・ポンシャラル (チームディレクター)
    「このコースが私たちにとって簡単なものでないことはわかっていました。その上、天候も味方してくれませんでした。全体として非常に厳しいウイークになりましたが、ヨハンはいつもと同じように強い決意を持って懸命に頑張り、ハードにプッシュして予選で好位置を確保。そしてフロントローに並ぶことができたのです。決勝もスタートは良かったのですが、他の4台のほうが明らかにペースが速かった。彼も非常に集中して良い走りをキープしましたが、ドビツィオーゾのマシンは強く、その前をずっと走り続けることは良いことではないとわかっていました。だから5位争いをあきらめ、代わりに彼は、賢明にもサテライト勢トップの6位と10ポイントを持ち帰ってくれたのです。このコースではフル・ファクトリーのマシンに明らかなアドバンテージがあったので、ヨハンの走りを誇りに思います。次はいよいよヨーロッパ・ラウンドが始まります。ヘレスもル・マンも相性は良いところなので、ここまでの3戦に満足してヨーロッパへ帰れることを喜んでいます。
    一方、ハーフィスは残念な結果となりました。ここまで順調に仕上げてきて決勝も好成績を期待していましたが、ウォームアップ・セッションでニュータイヤを試したところで転倒し、そのことが大きく影響してしまいました。勇敢にも彼は決勝出場を望み、実際に出場し、速さを見せて11番手までポジションを上げました。しかし小さなミスをして転倒してしまったのです。それでも依然としてトップ・ルーキーを維持している彼を、私たちは誇りに思っています。勉強は続きます。そしてスペインとフランスでまた、いい走りを見せてくれるでしょう。ハーフィス、身体をよく休めて、早く良くなってほしい。美しいアンダルシアでの再会を楽しみに!」

    マーベリック・ビニャーレス ヤマハ MotoGP アメリカズGPMovistar Yamaha MotoGP

  • 【MotoGP】 スズキ、イアンノーネが3位表彰台:アメリカズGP 決勝

    【MotoGP】 スズキ、イアンノーネが3位表彰台:アメリカズGP 決勝

    MotoGP アメリカズGPは金曜、土曜と不安定な天候が続いたが、決勝日は快晴となり、アンドレア・イアンノーネ、アレックス・リンスは、共に朝のウォームアップで決勝に向けた最後のセッティングを詰め、午後2時、20周で行われる決勝がスタートした。

    決勝用のタイヤはアンドレア・イアンノーネ、アレックス・リンス共にフロントにミディアム、リアにハードを選択。フロントローからスタートしたアンドレア・イアンノーネはスタートを決め、1コーナーにトップで飛び込む。

    その後マルケス(ホンダ)にオーバーテイクを許すも、3周目には再びトップを奪い返し、マルケスとの激しい争いの末、2番手で走行を続ける。

    しかし後方からマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がペースを上げ、アンドレア・イアンノーネをオーバーテイク。ビニャーレスに先行を許してからは、最後までペースを落とすことなく、3位を死守したままチェッカーを受け、スズキ移籍後初の表彰台を獲得した。ポイントランキングでは4ポジションアップし、トップから僅か15ポイント差で、戦いの地をヨーロッパに移す。

    一方前戦アルゼンチンGPで輝かしい走りを見せたアレックス・リンスは、同じく11番手から好スタートを決め、9番手にポジションアップ。しかしトップグループを追い上げるべくペースアップを図った残り19周で、コースアウトして12番手までポジションダウン。その後も果敢に攻め、ふたたびトップグループとの差を詰めるも、痛恨の転倒を喫し、そのままリタイヤを強いられる悔しい結果となった。

    開幕戦から3戦続いたオーバーシーズラウンドが終わり、2週間後の次戦からはいよいよヨーロッパラウンドが開始する。

    アンドレア・イアンノーネ
    「やっと表彰台に立つことができて本当に嬉しいよ。スズキに来てからなかなか結果が出せず、苦しい思いをしてきたけど、やっと全てが良い方向に回りだしてきた感じなんだ。今シーズンは開幕戦からマシンのフィーリングが良かったのに、予選で一発タイムが出せなくて、グリッドが後ろの方だったために、なかなか前に出ることができなかった。今週はセッティングもうまく決まったし、今までずっと悩んでいたブレーキング時のフロントエンドの問題も解決されて。思い通りの走りができた。僕らはまだまださらに上を狙っていけると思っているし、これからもさらに頑張り続けていくけど、とにかく今はスズキのエンジニア達とチームの皆に心から感謝の気持ちを伝えたいよ。色々と理解できていることも増えているから、これからは常にトップを走れるようにしたいね。」

    アレックス・リンス
    「今週末はちょっとターゲットを見失ってしまった感じで、思うように進まなかった。決勝中はとにかく集中してレースを楽しもうと思い、フィーリング自体も悪くなかったんだけど、転倒してしまったために結果が残せなくて残念だったね。レース中はちょっとミスもあったけど、ウィークを通してマシンのフィーリングは徐々に良くなってきたし、大切な情報もたくさん得ることができて、充実した週末だったと思っているよ。アンドレアは今日素晴らしいレースをしてくれて、僕らのマシンのポテンシャルをきっちり証明してくれた。とにかく今日の結果のことは忘れて、気持ちを切り替えて2週間後のへレスに備えるよ。今シーズンはマシンのポテンシャルにかなり手応えを感じているし、まだまだそのポテンシャルを出しきれてないと思っている。去年はここで怪我をしてしまい、へレスのGPを欠場しているから、今年より経験を積んでへレスを走れるのが今から楽しみでならないよ。」

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「アルゼンチンに引き続き、良いレースができたと思います。アレックスにとっては少し残念な週末でしたが、今週はアレックスのかわりにアンドレアがやってくれました。彼がスズキに来て初めての表彰台ということで、非常に良い仕事をしてくれたと思います。ふたりのライダーが競い合って良い成績を出していくというのは、チームにとって理想だと思うので、これからヨーロッパラウンドが始まりますが、この調子で表彰台のさらに上を目指して、プッシュし続けていきたいと思います。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「先週に引き続き、今週も表彰台を獲得することができて本当に嬉しいです。特に今日はアンドレアが表彰台に立ってくれましたからね。彼は開幕戦から2戦、良い状態にありながら結果に繋げることができなかったので、今週それを克服でき、再び強いアンドレアを見ることができました。今日のこのレースをきっかけに、これからアンドレアがマシンと彼自身のポテンシャルを全開で発揮してくれることを願っています。アルゼンチン、アメリカで、ふたりのライダーがそれぞれ表彰台を獲得してくれたことは、チームにとっても喜ばしいことです。残念ながらアレックスは転倒リタイヤとなってしまいましたが、次戦からのヨーロッパラウンドで、さらに活躍を続けていけるよう引き続き頑張っていきます。」

    アンドレア・イアンノーネ スズキ MotoGP 2018年 アメリカズGPスズキ MotoGP 2018年 アメリカズGP