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  • ルイス・ハミルトン フェラーリで8度目のF1王座へ自信「チャンスはある」

    ルイス・ハミルトン フェラーリで8度目のF1王座へ自信「チャンスはある」

    ルイス・ハミルトンは、フェラーリで初優勝を飾った勢いを維持し、2026年のF1タイトル争いに加わる可能性は十分にあるとの見解を示した。一方で、今季ここまで圧倒的な強さを見せるメルセデスを逆転するには、チーム全体の継続的な開発が不可欠だと強調している。

    バルセロナ・カタルーニャGPでフェラーリ移籍後初のグランプリ優勝を挙げたハミルトンは、その前の2戦でも2位に入り、3戦連続表彰台と好調を維持。

    オーストリアGPを前に、ドライバーズランキングでは首位キミ・アントネッリに41ポイント差の2位につけている。コンストラクターズランキングでもフェラーリはメルセデスとの差を72ポイントまで縮めており、今週末には新型パワーユニットも投入される予定だ。

    「チャンスはある」 開発継続がタイトルへの鍵
    メディアデーで、近年のアップグレードや新型パワーユニットによってタイトル争いに加わる可能性を感じているかと問われたハミルトンは、慎重ながらも前向きな姿勢を見せた。

    「チャンスはあると思う。でも、チャンスがあることと、それを実現するためにチーム全体を結束させて開発を進めることは別の話だ」

    「開発は途中で停滞してしまうこともある。だから僕たちにできるのは、一日一日積み重ねていくことだけだし、それぞれが持てるものをチームにもたらし続けることだけだ」

    さらに、ファクトリーで働くスタッフたちの努力がチームを変えつつあると語った。

    「全員が何が可能なのかを理解している。その可能性が見えると、それが目指すべき北極星になる。そこへ向かって進めばいいと分かるんだ」

    「以前からそうだったかは分からないけど、少なくとも昨年はその北極星がなかった。今年はそれがある。今年は全員がさらに努力を重ねているし、それが結果にも表れ始めている」

    今週末に投入される新型パワーユニットについても期待を寄せた。

    「今週末には新しいエンジンも入る。これで一気に差が埋まるわけではないけど、一歩前進になる。確実に前へ進めるアップデートだ。そのことを本当に誇りに思うし、感謝している」

    ただし、依然として最大のライバルはメルセデスだと認めている。

    「それでも倒すべき相手はメルセデスだ。彼らは今季ほとんどすべてを勝ってきたし、本当に素晴らしいマシンとチームを持っている。ワールドチャンピオンのチームだ」

    「彼らに追いつき、戦えるようになるにはシーズン終了までチーム全員の力が必要になる。でも、不可能だとは思っていない」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    引退論から一転 「やるべきことは分かっている」
    また、ここ数年は引退説も取り沙汰されていた状況から、一転して史上最多となる8度目のワールドチャンピオン獲得が話題となっていることについても言及した。

    「以前はいろいろ言っていた人たちが、今ではまったく違うことを言っている。その変化を見るのは不思議なものだ。でも、そういうことは気にしていない」

    「僕にとって一番大切だったのはファンからの愛情だし、みんなが僕と一緒にこの瞬間を喜んでくれたことだった。それは本当に大きな意味があった」

    タイトル争いについても、経験を生かして冷静に臨む考えを示した。

    「チャンピオンシップについては、そういうことに気を取られてはいない。こういう状況は何度も経験してきたし、自分が何をすべきか分かっている」

    「今週末もタイトルのことを考えて来たわけではない。今週末を最高の形でやり遂げることだけを考えている」

    さらに、フェラーリ代表フレデリック・バスールの姿勢にも共感を示した。

    「フレッドも言っていたけど、みんな盛り上がり過ぎなんだ。大切なのは落ち着いて、地に足をつけて、一つひとつ確実に仕事をこなしていくことだ」

    「成功への近道なんてない。チーム全員がそれぞれの役割を果たしているし、みんなの努力を本当に誇りに思っている。僕たちは成長を続けて、さらにレベルアップしていかなければならない。それが僕がここにいる理由なんだ」

    フェラーリはスペインGPでハミルトンの移籍後初勝利を挙げ、勢いを取り戻しつつある。今週末のオーストリアGPでは新型パワーユニットも投入される予定で、ハミルトンはタイトル争いへの可能性を認めながらも、開発の継続と着実な積み重ねこそがメルセデスとの差を縮める唯一の道だと強調した。

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  • F1オーストリアGP FP1ルーキー起用一覧 岩佐歩夢や平川亮ら6人が走行

    F1オーストリアGP FP1ルーキー起用一覧 岩佐歩夢や平川亮ら6人が走行

    2026年F1第8戦オーストリアGPでは、金曜日のフリー走行1回目(FP1)で6チームがルーキードライバーを起用する。

    F1では、レギュラードライバーはシーズン中2回、グランプリ決勝の出走経験が2戦以下のルーキーにFP1の走行機会を譲ることが義務付けられている。

    今回はフェラーリ、レーシングブルズ、ハース、ウィリアムズ、アウディ、アストンマーティンがラインアップを変更し、6人の若手ドライバーがレッドブル・リンクで実戦走行を行う。

    ディーノ・ベガノビッチ(フェラーリ)
    シャルル・ルクレールに代わってSF-26をドライブするのは、フェラーリ・ドライバー・アカデミー所属のディーノ・ベガノビッチだ。

    22歳のスウェーデン人は前戦スペインGPでもFP1を担当し、ルイス・ハミルトンのマシンで8番手タイムを記録。現在はFIA F2選手権でランキング6位につけており、今回が2026年シーズン2度目、通算4回目のFP1出走となる。

    岩佐歩夢(レーシングブルズ)
    レーシングブルズでは、リアム・ローソンに代わって岩佐歩夢が走行する。

    岩佐は前戦スペインGPではレッドブルのアイザック・ハジャー車を担当しており、今回はレーシングブルズからの出走となる。2025年のスーパーフォーミュラ王者である24歳は、現在も同シリーズに参戦しながらレッドブルおよびレーシングブルズのテスト兼リザーブドライバーを務めており、今回が通算7回目のFP1出走となる。

    平川亮(ハース)
    ハースでは、エステバン・オコンに代わって平川亮がVF-26をドライブする。

    32歳の平川はハースのテスト兼リザーブドライバーを務める一方、世界耐久選手権(WEC)ではトヨタから参戦中。2026年シーズン初のFP1走行となり、通算では7回目のF1公式セッション出走となる。

    ルーク・ブラウニング(ウィリアムズ)
    ウィリアムズでは、カルロス・サインツJr.に代わってルーク・ブラウニングが走行する。

    ブラウニングは前戦スペインGPでもFP1を担当する予定だったが、マシンの技術的トラブルにより走行できなかった。24歳のイギリス人はチームのリザーブドライバーを務めるほか、今季はスーパーフォーミュラにも参戦している。公式記録上は今回が6回目のFP1出走となる。

    ポール・アロン(アウディ)
    アウディでは、ガブリエル・ボルトレトに代わってポール・アロンがステアリングを握る。

    22歳のエストニア人はアルピーヌのリザーブドライバーだが、2025年から両チームの合意により当時のザウバーでFP1を担当している。前戦スペインGPでは6番手タイムを記録しており、今回が通算7回目のFP1出走となる。

    ジャック・クロフォード(アストンマーティン)
    アストンマーティンでは、ランス・ストロールに代わってジャック・クロフォードがAMR26をドライブする。

    21歳のアメリカ人は、2025年FIA F2選手権をランキング2位で終えた後、アストンマーティンのサードドライバーを務めている。今季は日本GPに続くFP1出走で、通算4回目の公式プラクティス走行となる。

    オーストリアGPのFP1では、この6人がレギュラードライバーに代わって各チームのマシンを走らせる。ルーキー走行義務を消化するとともに、それぞれが将来のF1シート獲得に向けた貴重なアピールの機会を迎える。

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  • F1ドライバーが恒例の夕食会 オーストリアGP開幕前に全22人が集結

    F1ドライバーが恒例の夕食会 オーストリアGP開幕前に全22人が集結

    2026年F1第8戦オーストリアGPの開幕を前に、レッドブル・リンクで26日(木)、F1 CEOのステファノ・ドメニカリが主催する恒例のドライバー夕食会が開催された。

    今年もグリッドに名を連ねる全22人のドライバーが一堂に会し、レースウィークエンド開幕前の束の間の交流を楽しんだ。

    ドメニカリ主催の恒例イベント
    オーストリアGPでの夕食会は、ドメニカリがF1最高経営責任者(CEO)に就任して以来、毎年恒例となっているイベントだ。

    当初は非公式な集まりとして始まったが、現在ではシーズン中でも注目されるオフイベントのひとつに定着しており、今年も全ドライバーが参加した。

    リラックスした雰囲気の親睦会ではあるものの、過去には競技面の話題が取り上げられたこともある。ドメニカリはこれまで、スプリントレース導入など競技フォーマットに関する意見交換の場として、この夕食会を活用してきた。

    22人が一堂に会する
    今年の夕食会には、44歳のフェルナンド・アロンソと41歳のルイス・ハミルトンというベテラン勢から、2026年最年少となる18歳のアービッド・リンドブラッドまで、世代を超えたドライバーたちが集結した。

    また、2026年からキャデラックがF1に新規参戦したことで、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスが新たに加わり、夕食会の参加者は22人となった。

    27日(金)からはいよいよフリー走行が始まり、オーストリアGPの走行が本格的にスタートする。その前夜に開催された恒例の夕食会は、ドライバーたちがリラックスした時間を共有する貴重な機会となった。

    オーストラリアGP

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  • アストンマーティンF1開発停滞にアロンソ皮肉「他チームには金を生む機械がある」

    アストンマーティンF1開発停滞にアロンソ皮肉「他チームには金を生む機械がある」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1シーズン中盤に入っても継続的なアップグレードを投入し続けるライバル勢に驚きを示し、「他チームの工場地下には“お金を生み出す機械”があるのではないか」と皮肉を交えながら、アストンマーティンの開発方針について複雑な胸中を明かした。

    一方でアロンソは、大規模アップグレードを一括投入するというチームの判断自体は理解を示しており、自身の発言には賛同と不満が入り混じる矛盾した一面ものぞかせた。

    「他チームには“金を生む機械”があるのか」
    2026年のアストンマーティンは開幕から深刻な競争力不足に苦しんでおり、スペインGPでは予選でトップから4秒遅れを喫するなど、現在は事実上グリッド最後尾に沈んでいる。

    チームは細かなアップグレードを随時投入するのではなく、ハンガリーGPまたはオランダGPで予定される大型アップグレードまで現行仕様を維持する方針を選択している。

    マイク・クラックはオーストリアGPで、この決断について次のように説明した。

    「我々が立ち止まっているように見えるかもしれない。しかし実際には、申告されるアップグレード以外にも多くの作業が進んでいる」

    「他チームが前進しているのは事実だ。しかしスペインでも話したように、チームとしてこの方針を選び、それにコミットした以上、最後まで貫かなければならない。毎週のように弱点を嘆くのではなく、現状で最大限を引き出し、より良い時期に備えるべきだ」

    一方、アロンソは大型アップグレードを待つ方針について「正しい決断だ」と認めながらも、冗談交じりにライバル勢への驚きを語った。

    「僕はその判断には同意していなかった。でも、どうやら他チームみたいに無制限にアップグレードを投入するためのお金はないらしい」

    「毎週金曜日にFIAのアップグレード申告を見るたびに驚かされる。もしかすると彼らの工場の地下には“お金を生み出す機械”でも置いてあるのかもしれないね」

    もっとも、アロンソはチームの判断そのものを否定しているわけではないと強調した。

    「コストキャップの制約や、どれだけマシンを変更できるかは外からは分からない。問題を理解するまでに時間も必要だったし、アップグレードは試して失敗してを繰り返せるものではない」

    「最初の3〜4戦は弱点を理解することに費やし、風洞で解決策を試し、他チームのアイデアも研究した。それらを整理して初めてアップグレード計画を立てられる。だから時間が必要なんだ」

    「数戦で0.3〜0.4秒縮めても意味はない」
    アロンソは、開幕当初の混乱が現在の開発計画につながったと説明した。

    「バルセロナでシェイクダウンができず、バーレーンのテストもうまくいかなかった。オーストラリアではレースを完走できるかどうかさえ分からなかった。それが当時の現実だった」

    「だから、この決断は正しかったと思う」

    また、小規模な改良では状況は変わらないとの考えも示した。

    「数戦かけてコンマ3〜4秒改善しても、結局は最後尾で戦うだけだ。僕たちにはもっと大きな変化が必要なんだ」

    「ファクトリーでは全員が全力で取り組んでいる。まだ結果は見えていないが、アストンマーティンを過小評価してはいけない」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    夏休みまでに2027年の去就を決断へ
    アロンソは自身の将来についても言及し、F1参戦継続の可否は夏休みまでに判断する考えを明らかにした。

    チームは残留を望んでいるが、本人はまだ最終決断を下していない。

    「たぶん夏休みの8月まで待つことになる。その後はザントフォールト、モンツァと続くから、その頃には来年どうするか決めると思う」

    一方で、レース活動そのものをやめる考えはないという。

    「自分はまだ速いと感じているし、モチベーションもある。この仕事が大好きだから、競争力を失ったとかレースが嫌になったという理由で辞めることはない」

    「F1を続けるかどうかは別の話だ。今のレギュレーションやパワーユニットを本当に楽しめるかどうかなど、多くの要素を考えなければならない」

    また、仮にF1を離れてもアストンマーティンとの関係は続くと強調した。

    「僕はこのチームにコミットしている。たとえレースをしなくなっても、このプロジェクトへの関わりは変わらない」

    さらに将来の選択肢として、世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに参戦するヴァルキリーやダカール・ラリー、ラリー競技、さらに四輪駆動となる次世代Gen4マシンのフォーミュラEなどにも興味を示した。

    アストンマーティンは今後、AMR26Bとホンダ製パワーユニットのアップグレードによる巻き返しを狙っているが、アロンソは現状への不満を隠さない一方で、大型アップデートに望みを託している。また、自身の2027年以降については夏休みまでに結論を出す見通しであり、F1残留か新たなカテゴリーへの挑戦か、その決断にも注目が集まる。

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  • エステバン・オコン F1去就騒動を一蹴「何を言われても気にしない」

    エステバン・オコン F1去就騒動を一蹴「何を言われても気にしない」

    エステバン・オコンは、自身のハースでの将来を巡る憶測について「何を言われても気にしない」と一蹴し、チームへの信頼は揺るいでいないと強調した。

    ここ数戦の苦戦を認めつつも、現在はチームとともにパフォーマンス向上に全力を注いでいると語り、噂に振り回されるつもりはない姿勢を示した。

    将来への憶測を一蹴「チームと小松代表を信頼している」
    オコンのハースでの将来を巡っては、カナダGP前後から様々な憶測が飛び交っている。発端となったのは一部メディア報道の誤解で、小松礼雄代表との不和説にまで発展したが、両者はこれを強く否定していた。

    さらに最近では、ラファエル・カマラや角田裕毅が将来的なハースのシート候補として名前を挙げられるなど、新たな憶測も浮上している。

    しかし、オーストリアGPを前に改めて将来について問われたオコンは、チームとの関係に何ら問題はないと強調した。

    「チームから信頼されているし、小松代表からも信頼を得ている。カナダでもこうした話題については十分に話した」

    「僕たちはチームと一緒に、自分たちでコントロールできる部分を改善することに集中している。だから僕自身は落ち着いているし、やるべきことに集中している」

    そして、噂については率直な言葉で切り捨てた。

    「正直なところ、人が何を言おうと勝手だ。そんなことはあまり気にしていない」

    「僕はチームのみんなのために良い仕事をしたいだけなんだ」

    苦戦が続くハースの巻き返しに期待
    オコンは、ここ数戦はチーム全体にとって厳しい戦いが続いていることも認めた。

    「ここ3~4戦はチーム全体にとって本当に厳しかった。ポイントはいくらか獲得できたけれど、十分ではないし、僕たちが望んでいる結果でもない」

    「本来の力を取り戻さなければならないし、それだけの実力はあると思っている」

    「もちろん、みんな本当に懸命に仕事をしている。でも、その努力が結果として表れるのはこれからだ」

    オコンとチームメイトのオリー・ベアマンは、ヨーロッパラウンド初戦となるオーストリアGPで、ハースが競争力を取り戻し、流れを変えるきっかけをつかむことを期待している。

    ハースは直近数戦で思うような結果を残せていないものの、オコンは将来に対する不安を否定し、チームへの信頼と巻き返しへの自信を改めて示した。現時点でシート喪失を裏付ける事実はなく、まずは苦戦からの立て直しがチームにとって最優先課題となっている。

  • ルクレール PUアップグレードに期待「チーム全員が限界まで努力している」

    ルクレール PUアップグレードに期待「チーム全員が限界まで努力している」

    シャルル・ルクレールは、フェラーリがオーストリアGPで投入するパワーユニット(PU)アップグレードについて、チーム全体が「限界まで努力して実現させた成果」だと評価し、今週末の表彰台復帰への期待を語った。

    フェラーリは今大会でADUO(追加開発・アップグレード機会)を活用したPUアップグレードを投入。ルイス・ハミルトンが前戦スペインGPで優勝を飾った勢いを維持し、メルセデスとの差をさらに縮めることを狙っている。

    PUアップグレードは「正しい方向への一歩」
    シーズン序盤は好調だったルクレールだが、ここ2戦は相次ぐトラブルに見舞われた。

    母国モナコGPではブレーキトラブルからクラッシュを喫し、スペインGPでもパワーステアリングの故障によりリタイア。速さを示しながらも結果を残せないレースが続いている。

    そうした中で投入される新型PUについて、ルクレールはチームの努力を高く評価した。

    「まず第一に、チームはマシンのあらゆるコンポーネントについて、本当に信じられないほど努力している」

    「開発だけでなく、それを実際に製造する作業もある。全員が限界までプッシュしている」

    「今回のアップグレードは、その成果だ。どれだけ大きな違いを生むか答えるのは難しいけれど、間違いなく正しい方向への一歩だ」

    一方で、現時点ではメルセデスが依然として優位に立っているとの見方も示した。

    「メルセデスには大きなアドバンテージがある。それだけで差を埋められるわけではない」

    「みんなそのことは理解しているし、最大限努力している。少しでも前進できるなら、それは非常に大きなプラスだ。バルセロナと同じように、日曜日にまた勝利という形でチームの努力が報われればいいと思う」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    優勝候補とは見ず「決勝では戦える」
    今回のPUアップグレードは、メルセデスとの差を縮める切り札として期待されているが、ルクレールはフェラーリが今大会の本命になるとは考えていない。

    「そうは思わない。このコースには長いストレートがいくつもある」

    「やはりメルセデスのパワーユニットの方が強力だと思うし、これまであったアドバンテージを多少取り戻してくるはずだ」

    「様子を見よう。バルセロナよりは差が縮まっていてほしいし、どうなるか見てみたい」

    「特に決勝では優勝争いに加われると思う。ただ、予選では少し苦戦するかもしれない」

    「まずはクリーンな週末を送りたい」
    ルクレールにとって今週末の最大の目標は、トラブルなくレースを戦い切ることだ。

    「まずはクリーンな週末を送りたい」

    「モントリオールとモナコではマシンのフィーリングがまったく良くなかった。でもバルセロナではいくつか変更を加えたことで、その感触が戻ってきた。それは良いことだ」

    「ただ、その2戦はいずれもメカニカルトラブルで日曜日にポイントを獲得できなかった。だから本来いるべき位置に戻りたい」

    さらに、チームメイトのハミルトンの活躍にも触れ、週末への期待を語った。

    「ルイスは素晴らしい仕事をしているし、チームも新しいパーツの投入に向けて本当に努力してきた」

    「だから今週末は表彰台、できればそれ以上の結果を期待している」

    ここ2戦連続でノーポイントに終わったルクレールだが、フェラーリはオーストリアGPでPUアップグレードを投入し、さらなる戦闘力向上を目指している。ルクレールは依然としてメルセデス優位と見ているものの、決勝では優勝争いに加われると手応えを示しており、まずはトラブルなくレースを完走し、表彰台復帰を果たせるかが注目される。

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  • レッドブルF1に痛手 FIAがADUO再審査でも判定維持へ

    レッドブルF1に痛手 FIAがADUO再審査でも判定維持へ

    FIA(国際自動車連盟)が進めていた2026年F1パワーユニット(PU)の「ADUO(Additional Development and Upgrade Opportunities)」初回評価の再審査で、レッドブルの異議申し立ては認められない見通しとなった。

    レッドブルは、FIAが自社の内燃エンジン(ICE)をグリッド最強と評価したことに異議を唱え、詳細な説明を求めていた。

    しかし再審査を経ても当初の判定は変更されない見込みで、同チームは引き続き性能向上のためのADUOアップグレードを認められない可能性が高い。

    FIAはレッドブルへの説明を準備 判定変更の兆候はなし
    レッドブルは、FIAによるADUO評価で自社PUがメルセデスやフェラーリを上回る「ベンチマークエンジン」と認定されたことに納得しておらず、評価方法の詳細な説明を求めてきた。

    その結果、レッドブルだけが現時点でADUOによる性能アップグレードを一切認められていない。

    チーム代表ローラン・メキースはスペインGPで次のように疑問を呈していた。

    「より深く議論したいのは、我々が持っているデータには、メルセデスより優位にあることを示すサンプルが一つも見当たらないからだ」

    FIAのADUOランキングは内燃エンジン(ICE)の性能のみを対象としており、高出力バッテリーやエネルギー回生システムの性能は評価対象外となっている。

    レッドブルの要請を受け、FIAは5月のカナダGPまでを対象とした初回評価期間のデータを再確認した。

    しかし『The Race』によると、この再審査は最終段階に入っているものの、レッドブルのICEがメルセデスより少なくとも2%優れているとした当初の判断が誤りだったことを示す証拠は確認されていないという。

    そのため、モナコGP決勝日に各チームへ正式通知された初回評価結果は維持される見通しだ。

    ベルギーGP前に正式発表へ 他メーカーは開発を進行
    FIAはレッドブルとの最終的な協議を続けているものの、ベルギーGPまでに正式なADUO評価結果を公表するとみられている。

    それに先立ち、FIAは収集したデータや評価理由についてレッドブルへ詳細な説明を行う用意がある。ただし、他PUメーカーに関する機密データについては守秘義務のため開示されない見込みだ。

    現状ではレッドブルのみがアップグレード権を持たない唯一のPUメーカーとなる可能性が高い。

    一方、フェラーリは今週末のオーストリアGPでADUOを利用した今季初の性能向上版PUを投入。アウディもスペインGPでドライバビリティ改善を実施したとされる。

    ホンダも今季中に認められたアップグレード枠の一つを使用する予定で、夏休み前後、早ければベルギーGPで新仕様を投入する可能性がある。

    第2評価期間でもレッドブルは厳しい立場
    レッドブルが第2評価期間でADUO対象となるかどうかは、メルセデスが内燃エンジンの性能向上を実施するかに左右される。

    第2評価期間はモナコGPからハンガリーGPまでとなっており、もしメルセデスがICEの性能を据え置き、他のPU要素のみを改良した場合、レッドブルは再び「最強ICE」と判定される可能性が高い。

    そうなれば、同チームは再び大規模な性能アップグレードを実施できない状況が続くことになる。

    今回の再審査では、レッドブルが求めていた評価変更は実現しない見通しとなった。ベルギーGPまでに正式発表が行われれば、同チームは唯一アップグレード権を持たないPUメーカーとしてシーズン後半戦を迎える可能性が高く、今後の勢力図にも影響を与えそうだ。

  • マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1と極秘交渉 ピアストリと電撃トレード説

    マックス・フェルスタッペン マクラーレンF1と極秘交渉 ピアストリと電撃トレード説

    マックス・フェルスタッペンが、レッドブルからマクラーレンへの移籍に向けて極秘交渉を進めていると英『Daily Mail』が報じた。交渉が成立した場合、オスカー・ピアストリがレッドブルへ移籍する大型トレードが実現する可能性もあるという。

    この報道は、メルセデスがジョージ・ラッセルとの契約オプションを行使し、2027年も残留させる方針を固めたとイタリア『Corriere della Sera』が伝えた直後に浮上した。

    これまでフェルスタッペンの有力な移籍先と目されてきたメルセデスへの道が狭まったことで、新たな選択肢としてマクラーレンが急浮上した形だ。

    マクラーレンと極秘協議を開始か
    英『Daily Mail』のジョナサン・マケボイ記者によると、フェルスタッペン陣営とマクラーレンはすでに予備的な協議を開始しており、その内容は「極秘裏」に進められているという。

    計画では、フェルスタッペンがランド・ノリスとコンビを組み、マクラーレンのドライバーラインアップを形成する構想が検討されている。移籍時期は早ければ2027年とされ、フェルスタッペンのレッドブルとの契約に盛り込まれている契約解除条項が利用される可能性があると報じられている。

    一方で、その場合は現在マクラーレンに所属するオスカー・ピアストリが、以前から獲得を狙っているとされるレッドブルへ加入するシナリオも浮上している。

    実現は2028年以降の可能性も
    『Daily Mail』は関係者の話として、マクラーレン側もこの構想に前向きだと伝えている。

    「このアイデアはマクラーレンも非常に気に入っている。もし計画が前進すれば、2028年、あるいはそれより早く実現する可能性もある」

    また、2028年には現在レッドブルでフェルスタッペンのレースエンジニアを務めるジャンピエロ・ランビアーゼが、マクラーレンのチーフ・レーシング・オフィサーとしてチームに加わる予定であり、このタイミングとの一致も注目点として紹介されている。

    現時点では交渉の存在を裏付ける公式な発表はなく、報道内容も匿名関係者の証言に基づくものだ。ただし、メルセデス残留が濃厚となったラッセルの動向を受け、フェルスタッペンの将来を巡る移籍市場が新たな局面を迎えていることは確かであり、今後の展開が注目される。

  • レーシングブルズF1 Salesforceと提携 AIでファン体験を刷新

    レーシングブルズF1 Salesforceと提携 AIでファン体験を刷新

    レーシングブルズ(Visa Cash App Racing Bulls / VCARB)は、AIを活用した顧客管理プラットフォームを展開するSalesforceとのパートナーシップを発表した。両社はAIを活用してファンエンゲージメントやホスピタリティ、レース運営を強化し、F1における新たな観戦体験の創出を目指す。

    今回の提携では、SalesforceのAIソリューション群「Agentforce 360」を導入。

    ガレージからオンラインコミュニティまでを単一のプラットフォームでつなぎ、リアルタイムのデータ活用とAIによるサポートを通じて、ファンとの関係をより深める取り組みを進める。

    AIとデータでファン体験を進化
    VCARBはF1でも屈指のデジタル志向チームとして知られており、今回の提携はチーム運営やファンとの関係構築をAIで進化させる長期戦略の一環となる。

    導入される「Agentforce 360」は、SalesforceのAI、CRM、データ分析機能を統合したプラットフォームで、リアルタイムのファン対応やVIP向けサービスを支援する。また、コミュニケーションツール「Slack」も活用し、レース運営からファンコミュニティ管理まで世界中のチームメンバーを効率的につなぐ。

    両社はスポンサー契約にとどまらず、AIとデータを活用した新世代F1チームの運営モデルを共同で構築していく考えだ。

    ガレージにAIエージェント「TORO」を導入
    提携の目玉となるのが、ガレージ内に設置される「Salesforce Intelligence Centre」だ。

    ガレージのモニターには、Tableauによるダッシュボードを通じて、マシンの比較データや過去のパフォーマンスなどがリアルタイムで表示される。

    その中核を担うのが、Agentforce 360を基盤とするAIエージェント「TORO」である。TOROはチームデータを瞬時に分析し、必要に応じて独自のデータビジュアライゼーションを生成。ファンやVIPゲストは、レース戦略やマシンパフォーマンスをこれまで以上に分かりやすく体験できるようになる。

    Slackでファンコミュニティも新設
    今後VCARBは、Slack上に専用のファンコミュニティを開設する計画だ。

    限定コンテンツの配信やレースウイーク中のリアルタイム交流などを提供し、世界中のファン同士やチームとの新たな交流の場を構築する。

    さらにVIP向けには、F1パドッククラブでの案内やホスピタリティサービスにもAgentforce 360を活用。AIが移動や各種手続きをサポートすることで、スタッフはより質の高い対面サービスに集中できる環境を整えるとしている。

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    バイエルCEO「データでファンとのつながりを深めたい」
    VCARBのCEOを務めるピーター・バイエルは、今回の提携について次のように語った。

    「F1は世界でも最もデータが豊富で、最もスピード感のあるスポーツの一つです。我々はそのデータを活用し、ファンとのより深く意味のあるつながりを築くことを目指しています」

    「Salesforceとの提携によって、AIやデータ、リアルタイムのインサイトを組み合わせ、ガレージから世界中のファンコミュニティまで、あらゆる体験を向上させることができます。イノベーションを重視するチームとして、この新しいF1時代におけるファンエンゲージメントの形を再定義していきたいと思います」

    一方、SalesforceのCMOであるパトリック・ストークスは次のようにコメントした。

    「F1は精密さが求められる競技です。Agentforce 360によってデータ、AIエージェント、人を一体化することで、世界規模でファン対応やサポートを変革できることはすでに実証されています」

    「VCARBはその基盤をさらに発展させ、ガレージへAgentforce 360を導入します。モータースポーツにおける『Agentic Enterprise(AI主体型企業)』の新たな基準を示す存在になるでしょう」

    今回の提携により、VCARBはAIとリアルタイムデータを活用した新たなファン体験の実現へ向けて本格的に動き出す。ガレージでのデータ可視化からオンラインコミュニティ、VIP向けホスピタリティまで幅広い分野でAIを導入し、F1におけるデジタルエンゲージメントの新たなモデルケースを目指していく。

  • メルセデスF1 バッテリー対策投入 マクラーレンは1台のみ新仕様

    メルセデスF1 バッテリー対策投入 マクラーレンは1台のみ新仕様

    メルセデスはF1第8戦オーストリアGPに向けて、今季相次いで発生しているバッテリー関連の信頼性問題に対応する新仕様を投入した。ただし、カスタマーチームでは全車への一斉導入とはならず、マクラーレンとウィリアムズではそれぞれ1台のみが新仕様を使用する。

    ジョージ・ラッセルはカナダGPで優勝目前からバッテリートラブルによってリタイアを喫し、前戦スペインGPでもアンドレア・キミ・アントネッリが2位走行中に同様の問題で戦列を去った。

    メルセデスはF1第8戦オーストリアGPに向けて、今季相次いで発生しているバッテリー関連の信頼性問題に対応する新仕様を投入した。ただし、カスタマーチームでは全車への一斉導入とはならず、マクラーレンとウィリアムズではそれぞれ1台のみが新仕様を使用する。

    ジョージ・ラッセルはカナダGPで優勝目前からバッテリートラブルによってリタイアを喫し、前戦スペインGPでもアンドレア・キミ・アントネッリが2位走行中に同様の問題で戦列を去った。

    さらにメルセデス製パワーユニットを搭載するカスタマーチームも信頼性問題に苦しんでおり、特にマクラーレンは多くのポイントを失っている。『The Race』によると、メルセデスはワークスチームとエンジンサプライヤーの両面を合わせ、今季ここまで信頼性問題によるポイント損失が全チーム・全PUメーカーで最多となっている。

    当初、メルセデスは問題解決を急いでいたものの、カナダGPでラッセル車から取り外した故障バッテリーが現在も船便で大西洋を輸送中で、詳細な解析が遅れていたという。

    アントネッリ「耐久性と信頼性を高めるアップデート」
    それでもメルセデスはオーストリアGPに向けて対策部品を完成させた。アントネッリは木曜日のメディア対応で、新仕様バッテリーを投入することを明かした。

    「必ずしも温度だけが原因というわけではありませんでしたが、今週末はパッケージの耐久性と信頼性を向上させるためのアップデートを施した新しい仕様を投入します」

    「この問題には何度も苦しめられてきましたが、チームは本当に懸命に取り組んできました。今回のアップデートは、その最初の大きな成果になることを期待しています」

    「パフォーマンス向上が目的ではありません。こうしたトラブルを二度と起こさないようにすることが目的です」

    「チームは確実に解決策を見つけつつありますし、これは前進となる一歩だと思っています」

    ノリスとアルボンは旧仕様を継続
    『The Race』によると、新仕様バッテリーはマクラーレンではオスカー・ピアストリ車のみに搭載される。

    一方、ランド・ノリスはすでに今季使用可能な最後の3基目のバッテリーを使用中であり、このタイミングで交換すると規定上の使用数を超えてしまうため、グリッド降格ペナルティを受けることになる。

    ノリスは中国GP決勝をバッテリートラブルで欠場し、日本GP鈴鹿ではフリー走行中にも同様のトラブルが発生。その結果、すでに3基目へ交換している状況だ。

    ウィリアムズでも新仕様を使用するのはカルロス・サインツJr.のみで、アレクサンダー・アルボンはバッテリー使用状況に余裕がないことから旧仕様を継続する。

    一方でアルピーヌは、ピエール・ガスリーとフランコ・コラピントの両車が新仕様バッテリーを投入する見込みとなっている。

    メルセデスは今回のアップデートを信頼性向上策と位置付けており、性能向上ではなく完走率改善を最優先としている。オーストリアGPではワークス勢に加え、一部カスタマーチームでも新仕様の実戦データが集められ、その効果が今後のシーズンを左右する重要な指標となりそうだ。

    Source: The Race