ブログ

  • クリスチャン・ホーナー BYD支援のF1新チーム説を一蹴「ただの憶測」

    クリスチャン・ホーナー BYD支援のF1新チーム説を一蹴「ただの憶測」

    クリスチャン・ホーナーは、レッドブル離脱後初めてF1パドックに姿を見せ、古巣へのわだかまりはないと語った。一方で、中国の自動車大手BYDが支援するF1新チームへの関与が噂される中、その憶測を明確に否定した。

    シルバーストンで行われたイギリスGPでは、レッドブル・フォードのパワーユニット開発を誇りに振り返るとともに、将来的なF1復帰については含みを残しつつも、「噂を信じるべきではない」と冷静な姿勢を示した。

    ホーナー「レッドブルに恨みはない」
    レッドブルを突然離れることになったホーナーは、イギリスGPにF1とFIAのゲストとして参加した。決勝後には古巣レッドブルの関係者とも交流する姿が見られたが、チームに対する感情は穏やかなものだった。

    「すべては本当にあっという間に起きた。しかし、起きたことは起きたことだ。今では、もう少し違うやり方もあったのではないかという理解があると思う」

    「でも人生は続く。私は誰に対しても恨みは持っていない」

    レッドブル・フォードのPU開発を誇る
    ホーナーは、自身の在任中に立ち上げたレッドブル・フォードのパワーユニットプロジェクトについても大きな自信を示した。

    「私はあのエンジンは本当に素晴らしいと思っている」

    「忘れてはいけないのは、あの工場は以前は気泡緩衝材(プチプチ)を作っていたということだ。その成果はもっと評価されるべきだと思う」

    「どうやら今は誰よりも優れているようだ。私はその成果を本当に誇りに思っている」

    BYD支援のF1新チーム説は否定
    ホーナーは現在、契約上は他チームで活動できる立場となっており、中国の自動車大手BYDが支援するF1新チームへの参画が噂されている。

    しかし、この報道については強く否定した。

    「すべて憶測だ」

    さらにViaplayには次のように語っている。

    「人生にはF1以外にもいろいろある」

    「噂は信じるべきではない。毎週のように新しい噂が出るし、きっと明日にはまた別の噂が出るだろう」

    なお、今回のシルバーストン訪問では、2か月前にレッドブルを退職した元広報責任者アリス・ヘドワース氏が同行していたことも注目を集めた。

    F1関係者は12チーム制に慎重姿勢
    2026年からキャデラックが11番目のチームとして参戦したことで、F1が将来的に12チーム体制へ拡大する可能性についても話題となった。

    マクラーレンのザク・ブラウン代表は「それがF1にとって良いことなら12チームでもいいし、そうでなければ現状維持で構わない」と中立的な見解を示した。

    また、アルピーヌのスティーブ・ニールセン代表も「誰が参戦するのかによる部分がある」と述べ、新規参入には慎重な姿勢を見せている。

    今回のホーナーの発言からは、BYDとの新プロジェクトを否定する一方で、F1復帰の可能性そのものを閉ざしてはいない姿勢もうかがえる。今後も新チーム構想や主要チームとの関連が取り沙汰される可能性は高く、その動向には引き続き注目が集まりそうだ。

    【関連】
    ・クリスチャン・ホーナー アストンマーティンF1加入説再燃 ニューウェイと抱擁

  • トト・ヴォルフ フェラーリF1への疑念を否定「不正を示唆したつもりはない」

    トト・ヴォルフ フェラーリF1への疑念を否定「不正を示唆したつもりはない」

    トト・ヴォルフは、フェラーリの開発ペースに関する自身の発言が「フェラーリは不正をしている」と受け止められたことについて、そのような意図はなかったと釈明した。前戦オーストリアGP後のコメントを巡り、フェラーリ代表フレデリック・バスールが反論していたが、ヴォルフは「単なる観察だった」と説明している。

    メルセデスとフェラーリは2026年シーズンの開発競争を続けており、両チーム代表の発言はシルバーストンでも話題となった。

    ヴォルフはコストキャップ違反を示唆したわけではないと強調し、バスールとの間に生じた誤解の解消を図った。

    フェラーリの開発ペースを巡る誤解
    発端となったのは、オーストリアGP後にヴォルフがフェラーリの積極的なアップグレード投入について語ったコメントだった。

    フェラーリは今季、マイアミとバルセロナで大型アップデートを投入し、オーストリアではパワーユニットのアップグレードも実施。一方、メルセデスの大規模アップデートはカナダGPの1回にとどまっている。

    ヴォルフは、この違いを踏まえ、「シーズン終盤までにどれだけアップデートを投入できるのか興味深い」と語り、コストキャップとの兼ね合いに言及した。

    しかし、この発言を受けたフレデリック・バスールはシルバーストンで次のように反論した。

    「レッドブルやメルセデスが開発すれば天才扱いされる。でも僕たちが開発すると『不正をしている』という話になる」

    さらに、「もし彼がコストキャップ超過を示唆しているのなら、その方向に話を持っていっていることになる」と不快感を示していた。

    スクーデリア・フェラーリ

    ヴォルフ「単なる観察だった」
    これに対し、ヴォルフはSky Sports F1の取材で、自身の発言は誤解されたものだと説明した。

    「フレッドはとても感情豊かな人だ。見出しだけではなく僕のコメント全体を読んでいれば、あれが単なる観察だったことは分かったはずだ」

    ヴォルフは、フェラーリが不正をしていると示唆したつもりはないと改めて強調した。

    「僕が言ったのは、『シーズン終盤までにどれだけ多くのアップデートを投入できるのか興味深い』ということだけだ」

    「僕たちは皆、チームの成功に情熱を注いでいる。ああいう感情的な反応になるのも理解できるし、それで構わない」

    コストキャップ違反を示唆する意図は否定
    ヴォルフは最後に、今回の騒動は自分の真意とは異なる形で受け取られたと締めくくった。

    「誤解されたんだ。もし僕が何かをはっきり伝えたいと思えば、そう言う。でも今回は、そういう意味ではまったくなかった」

  • F1 2031年に給油復活を検討 V8エンジン時代へ向けFIAが本格調査

    F1 2031年に給油復活を検討 V8エンジン時代へ向けFIAが本格調査

    FIA(国際自動車連盟)は、2031年に予定される次世代パワーユニット規則の一環として、F1で2009年を最後に廃止されたレース中の給油(リフューエリング)の復活を本格的に検討している。

    この構想は、2031年(合意がまとまれば2030年への前倒しも視野)から、現在の複雑で高コストなV6ターボハイブリッドに代わり、よりシンプルで軽量、低コストなV8エンジンへ移行する計画と密接に結び付いている。

    FIA「給油を検討している」
    FIA会長のモハメド・ビン・スライエムはイギリスGP週末、英国メディアに対し、給油復活について現在も調査を進めていることを明らかにした。

    「給油については、まさに今、検討しているところだ」

    「正しい方法で実施するのであれば、安全面は大きな懸念ではない。そのため現在調査を進めている。まだ何も決定したわけではない」

    さらに将来のパワーユニット像については、持続可能燃料と電動化を組み合わせる方向性を維持しつつも、現行より電動化比率を大きく引き下げる可能性を示した。

    「持続可能燃料と電動化を組み合わせる。電動化比率を10%以上にすることもあるかもしれない。まだあらゆる可能性を検討している段階だ」

    V8復活が給油議論を後押し
    給油復活が再び議論される最大の理由は、FIAが推進するV8エンジンへの回帰にある。

    自然吸気V8は、現在のV6ターボハイブリッドより燃費性能で劣るため、レース距離を走り切るにはより多くの燃料を搭載する必要がある。

    その結果、大型燃料タンクが必要となり、FIAが目標とするマシン軽量化の効果を打ち消してしまう可能性がある。

    ビン・スライエム会長は2031年のマシンで最大100kgもの軽量化を目標に掲げている。

    しかし、大容量燃料タンクを搭載すれば、その恩恵は大きく失われる。

    そのため、燃料タンクを小型化し、レース中に給油することで車重を抑える案が有力な選択肢として浮上している。

    FIAは燃料搭載量も調査
    FIAは現在、給油の有無だけでなく、スタート時の燃料搭載量やレース中の給油量なども含めて検証を進めている。

    ビン・スライエム会長は次のように説明した。

    「スタート時にどれだけ積むべきか、途中でどれだけ補給するべきか、現在検討している」

    「当然ながら、レース全体を給油なしで走るなら大型タンクが必要になる。そうでなければ途中でピットストップを行うことになる。まさにそこを調査している」

    給油時代は戦略の中心だった
    F1では1994年から2009年までレース中の給油が認められており、レース戦略の重要な要素となっていた。

    各チームは燃料搭載量を細かく調整し、軽いマシンでスタートして序盤にタイムを稼ぐ「軽タン戦略」や、給油回数を減らす代わりに重い燃料を積んでロングスティントを走るなど、多彩な戦略を展開していた。

    予選順位だけではなく、最初の給油タイミングが勝敗を左右するケースも少なくなく、オーバーテイクが難しいサーキットではピット戦略によって順位が入れ替わる場面が頻繁に見られた。

    一方で、給油中の火災事故など安全面のリスクや、設備・輸送コストの増大、さらにはサーキット内で大量の燃料を取り扱うことへの懸念もあり、F1は2010年からレース中の給油を禁止。以降はスタート時にレース全距離分の燃料を搭載する現在の方式へ移行した。

    しかし2031年以降に自然吸気V8への回帰が実現すれば、燃料消費量の増加によって再び大型燃料タンクが必要となるため、FIAは給油復活を有力な選択肢の一つとして検討している。

    2009年以来となる給油復活
    2009年までのV8エンジン時代は、レース中の給油を前提としていたため、燃料タンク容量は約90~100リットル(約70kg)で済んでいた。

    しかし2010年から給油が禁止されると、レース全距離を走るために燃料タンクは約200リットル(約150kg)まで大型化された。

    2014年にV6ターボハイブリッドが導入されると燃費性能が大幅に向上し、燃料搭載量は100kg前後まで削減。2026年規則でも約105kgに設定される予定となっている。

    一方、自然吸気V8へ戻れば燃料消費量は再び増加すると見られており、給油復活の必要性が現実味を帯び始めている。

    安全性やコストも検証対象
    給油復活には課題も少なくない。

    かつてF1では給油中の火災事故が何度か発生しており、安全面への懸念は依然として存在する。

    また、給油設備や輸送コストなどにより、各チームは年間約400万ドル(約6億円)の追加負担が発生するとの試算もある。

    FIAはこうしたコストや安全性に加え、レース内容への影響についても総合的な評価を進めている。

    FIA(国際自動車連盟) V型8気筒エンジン

    電動化は10~15%程度へ縮小か
    2031年の新エンジンでは、ハイブリッド機構自体は維持される見通しだ。

    ただし、現在のような大きな電動出力は採用しない方向で議論されている。

    ビン・スライエム会長は、電動化比率について次のように語った。

    「10%かもしれないし、15%かもしれない。しかし現在のように46%前後ということはない」

    「ドライバーがストレートでアクセルを戻さなければならない現状は望んでいない。そこから学ぶべき教訓があった」

    また、ターボチャージャーについても重量やコスト、サウンド面で課題があるとして否定的な見方を示した。

    「ターボは重量もコストも増える。そして音も失われる」

    「私としては、ターボかバッテリーか、そのどちらか一方で十分だと考えている」

    独立系エンジン導入とも連動
    今回の給油復活構想は、2031年に向けて検討されている「独立系エンジンサプライヤー」の導入とも並行して議論されている。

    FIAは、コスワースのような独立系メーカーが低コストV8エンジンを供給することで、カスタマーチームがメーカー系チームに依存しない体制を構築する案を検討している。

    V8化、電動化縮小、給油復活、独立系エンジン導入はいずれも、2031年以降のF1を「より軽く、より安く、よりシンプルなカテゴリー」に再構築するというFIAの大きなビジョンの一部となっている。

    最終的なレギュレーション策定にはメーカーとの協議が必要だが、給油復活は16年ぶりに現実的な選択肢として本格的な議論の段階へ入った。

    【関連】
    ・F1 2031年からカスタマーPU廃止を検討 独立エンジン導入も視野

  • フェラーリ F1通算250勝をジョン・エルカン会長が祝福「偉大なことが起こる」

    フェラーリ F1通算250勝をジョン・エルカン会長が祝福「偉大なことが起こる」

    スクーデリア・フェラーリがF1イギリスGPで歴史的な節目を迎えた。シャルル・ルクレールが優勝を飾り、スクーデリアはF1世界選手権における通算250勝を達成。フェラーリ会長ジョン・エルカンは「全員が力を合わせれば偉大なことが起こる」と語り、チームの総力が生んだ記念すべき勝利を称えた。

    1951年にホセ・フロイラン・ゴンザレスがフェラーリ初勝利を挙げたシルバーストンで、75年後に250勝目を記録したことも大きな意味を持つ。

    現地で勝利を見届けたエルカンは、フェラーリの伝統と未来の双方にとって特別な一日だったと振り返った。

    フェラーリ通算250勝の節目を祝福
    シルバーストンで開催されたF1イギリスGPで、ルクレールはポールポジションのアンドレア・キミ・アントネッリをスタート直後にかわして首位に浮上。その後もレースをコントロールし、終盤はセーフティカー先導のままチェッカーフラッグを受けた。

    この勝利はフェラーリにとってF1世界選手権250勝目となる歴史的な1勝となった。

    レース後に発表された声明で、ジョン・エルカンは次のように喜びを語った。

    「フェラーリにとって250勝目だ。そして最初の勝利もここシルバーストンだった。今日が我々の歴史、そして何より現在と未来にとってどれほど重要な日かを示している」

    「シャルルのような素晴らしいレースをしたドライバー、ルイスをはじめ、マラネロのファクトリー、そしてここサーキットにいるチーム全員が一丸となって働けば、偉大なことが起こる」

    スクーデリア・フェラーリ

    ルクレール「本来の感触が戻ってきた」
    ルクレールにとっても、この勝利は単なる優勝以上の意味を持つものだった。ここ数戦はマシンバランスに苦しんでいたが、スプリントから予選にかけて手応えを得ており、それを決勝で結果につなげた。

    レース後、ルクレールはマシンへの自信を取り戻せたことを強調した。

    「信じられない気分だ。最後は理想的な終わり方ではなかったけれど、この数戦は本当に厳しかったので、その後に勝てたことは特別な意味がある」

    「マシンのフィーリングを取り戻すために多くの努力を続けてきた。昨日、スプリントと予選の間に何かをつかめた感触があったけれど、それを今日確認する必要があった。そして今日、その感触は本来あるべき状態に戻っていた。本当にうれしい」

    勢いを取り戻したフェラーリ
    今回の勝利はフェラーリにとってシーズン後半戦へ向けた大きな弾みとなった。ルクレールはドライバーズランキング4位につける一方、シルバーストンでノーポイントに終わったアントネッリが179ポイントでランキング首位を維持している。

    節目となる通算250勝を歴史の舞台シルバーストンで達成したフェラーリ。エルカンが語った「偉大なことが起こる」という言葉どおり、復調の兆しを見せる名門がタイトル争いへ本格的に加わるか、今後の戦いが注目される。

  • マクラーレンF1代表 スランプの原因は「アップグレード時期のずれ」

    マクラーレンF1代表 スランプの原因は「アップグレード時期のずれ」

    2026年シーズン序盤の勢いを失いつつあるマクラーレンについて、チーム代表のアンドレア・ステラは、現在の競争力低下の最大の要因はライバル勢とのアップグレード投入時期の違いにあるとの見解を示した。

    さらに、メルセデス製パワーユニットの活用方法にも改善の余地があると認め、ハンガリーGPで予定される新パッケージによって巻き返しを図る考えを明かした。

    アップグレード投入の遅れが最大の要因
    シルバーストンでのマクラーレンは、メルセデスとフェラーリに後れを取り、実質的に4番手の速さにとどまった。ランド・ノリスはスプリントで3位、決勝では4位に入ったものの、決勝はマックス・フェルスタッペンのクラッシュやアンドレア・キミ・アントネッリのマシントラブルにも助けられた結果だった。

    一方、オスカー・ピアストリはスプリント7位、決勝ではオープニングラップでリアム・ローソンと接触してフロントウイング交換を余儀なくされ、11位に終わった。

    こうした苦戦について、ステラは最大の原因として開発スケジュールの遅れを挙げた。

    「アップグレードのタイミングが他チームとずれていることが、おそらく最大の要因だ」

    「各チームはアップグレードを投入するたびに、およそコンマ3秒ほどラップタイムを改善しているように見える」

    「もちろん、それだけでフェラーリやメルセデスとの差である約0.5秒を埋められるわけではないが、大きな助けになることは間違いない」

    マクラーレンはマイアミGP以来、大規模なアップグレードを投入していない。カナダGPでは新型フロントウイングの使用を取りやめ、その後スペインGPで再投入。また、オーストリアGPでは新型リアウイングを持ち込んだものの採用を見送り、イギリスGPでも使用されなかった。

    新たなアップグレードはハンガリーGPで投入される予定となっている。

    低グリップ路面で弱点が露呈
    ステラはシルバーストン特有の路面コンディションも、マクラーレンの弱点を際立たせたと説明した。

    「シルバーストンは路面グリップが非常に低く、コンディションも難しい。マシンは滑りやすく、風の影響で挙動も予測しづらい」

    「そういう状況では、より高いグリップとダウンフォースを持つマシンが有利になる。クルマの挙動が少し予測しやすくなるからだ」

    現在のMCL40は、そのような条件下でライバル勢ほど安定したパフォーマンスを発揮できていないという。

    パワーユニット運用にも改善余地
    ステラは、パワーユニットの使い方にもまだ改善の余地が残されていると認めた。

    マクラーレンは現在、アルピーヌやウィリアムズが採用しているメルセデス製パワーユニットの最新仕様をまだ使用しておらず、夏休み前までの導入が見込まれている。

    ステラは、改善点はエネルギーデプロイメントだけではないと説明する。

    「現在使用しているパワーユニットから、さらに性能を引き出せる可能性がある」

    「それはデプロイメントだけではなく、仕様を含めた他の要素にも関係している」

    一方でタイヤについては、レース中のデグラデーションを見る限り各チームとの差はほとんどないとの認識を示した。

    「タイヤについては触れない。決勝での摩耗を見る限り、どのチームもほぼ同じだった」

    「確かに2025年に持っていたような優位性は今はない。そのため、この分野でも新たな競争力を生み出す必要がある」

    マクラーレンは反撃への準備を進める
    マクラーレンは現在、アップグレード投入の遅れやマシン特性、そしてパワーユニット運用など複数の課題が重なり、メルセデスとフェラーリに後れを取っている。ハンガリーGPで予定される新パッケージと最新仕様のパワーユニット導入が、後半戦の巻き返しに向けた重要な転機となりそうだ。

  • F1 2026年中止GPの代替開催は夏休み前に決定 ドメニカリCEOが方針

    F1 2026年中止GPの代替開催は夏休み前に決定 ドメニカリCEOが方針

    2026年シーズンのF1で中止となったグランプリについて、F1は夏休み前までに代替開催の可否を最終決定する方針を示した。中東情勢の影響で開幕戦を含む湾岸地域のレースが中止となる中、バーレーンGP復活や代替開催地の候補が引き続き検討されている。

    F1のステファノ・ドメニカリCEOは、条件が整えば未開催となっているレースの追加開催を発表する考えを示す一方、判断を先送りすることはできないと説明した。

    夏休み前までに最終判断へ
    2026年のF1カレンダーは、中東での紛争を受けて開幕戦を含む湾岸地域のレースが中止となったことで、現在も流動的な状況が続いている。

    中止となったバーレーンGPをシーズン後半に組み込む案が取り沙汰されているほか、新たな中止が発生した場合に備え、ポルトガルのポルティマオも代替開催地候補として名前が挙がっている。

    ドメニカリCEOは『Sky Italia』に対し、夏休み前までに結論を出す必要があると語った。

    「まだ開催されていないレースを発表できる機会があれば、適切なタイミングで発表したい。本当にそうなることを願っている」

    「条件が整い、我々の計画どおりに進められるのであれば、もちろん開催したい。しかし、その判断は夏休み前までに下さなければならない」

    カタールとアブダビでのシーズン完結を想定
    一方で、現時点ではシーズン終盤を予定どおりカタールGPとアブダビGPで締めくくる前提で準備を進めているという。

    「我々の使命は、発表したカレンダーどおりにレースを開催することだ」

    「状況を注視している。これらのレースを開催できれば、スポーツだけでなく政治的にも非常に前向きなメッセージになる。その方向に向けて取り組んでいる」

    「レースが実現すれば、こうした問題は過去のものになったと言えるだろう」

    各チームもFIAとFOMの判断を支持
    シルバーストンでは、チーム代表らも開催可否が決まらない状況は物流面で課題になると認めつつも、F1とFIAが最善の判断を下すとの信頼を示した。

    マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは次のように語った。

    「最終的にはステファノとFIAがカレンダーをまとめることになる。我々は示されたスケジュールどおりにレースをし、それを喜んで受け入れる」

    フェラーリのフレデリック・バスール代表も同様の考えを示した。

    「正直に言って、チームもFOMもFIAも、全員が同じ立場にいる」

    「誰もがレースを開催したいし、できるだけ多くレースをしたい。しかし現実は現実だ。カレンダーについてはFIAとFOMを大いに信頼している」

    「彼らは解決策を見つけるために懸命に取り組んでおり、最善を尽くしていると確信している」

    アルピーヌのスティーブ・ニールセンも、複数の代替案が検討されているはずだとの見方を示した。

    「彼らはさまざまなバージョンのカレンダーを用意しているはずだ。そして世界情勢が許す最善の案を選ぶことになるだろう」

    2026年シーズンの開催スケジュールは依然として流動的だが、F1は夏休み前までに中止レースの代替開催を含めた最終判断を下す方針だ。各チームもFIAとFOMの決定を支持する姿勢を示しており、今後の正式発表が注目される。

  • マックス・フェルスタッペン F1夏休み後に契約解除条項を行使可能に

    マックス・フェルスタッペン F1夏休み後に契約解除条項を行使可能に

    マックス・フェルスタッペンは、F1イギリスGPでリタイアを喫したことで、2027年に向けた契約解除条項を行使できる条件を満たす可能性が高まった。

    現時点ではレッドブルとフェルスタッペンの双方が契約継続を望んでいるとされるが、チームの競争力や移籍市場の動向を巡る憶測は依然として続いている。

    契約解除条項を行使できる状況に
    『RacingNews365』によると、フェルスタッペンの契約には、夏休み前最後のレースとなるハンガリーGP終了時点でドライバーズランキング2位以内に入っていなければ、2027年シーズンに向けて契約解除条項を行使できる内容が含まれているという。

    イギリスGPでノーポイントに終わったフェルスタッペンは現在76ポイント。夏休みまで残るベルギーGPとハンガリーGPの2戦で獲得できる最大ポイントは50点のため、到達可能な最高得点は126ポイントとなる。

    一方、ランキング2位のジョージ・ラッセルは154ポイント、3位のルイス・ハミルトンは147ポイントを獲得しており、フェルスタッペンは残り2戦で全勝しても夏休み時点で2位以内に入ることは不可能となった。このため、契約解除条項を発動できる条件を満たす見通しとなっている。

    レッドブルは残留を希望
    ただし、契約解除条項を行使できることと、実際に移籍することは別問題だ。

    チーム代表のローラン・メキースは、フェルスタッペンを引き留める最善の方法は競争力のあるマシンを提供し、優秀なエンジニアを集めることだと説明している。

    また、フェルスタッペン自身も現時点で2027年の去就について明言しておらず、レッドブル側も残留を望んでいると伝えられている。

    移籍先の選択肢は限られる
    仮に契約解除条項を行使した場合でも、移籍先の候補は多くない。

    報道によれば、現実的な選択肢はメルセデス、フェラーリ、マクラーレンの3チームとみられている。

    フェルスタッペン陣営は先週、マクラーレンと接触したとされるものの、CEOのザク・ブラウンはランド・ノリスとオスカー・ピアストリの体制を維持する考えを示している。また、シャルル・ルクレールはフェラーリと新契約を締結し、ルイス・ハミルトンも残留の意思を示している。

    そのため、現時点で最も現実味のある移籍先はメルセデスとみられる。しかし、メルセデスではアンドレア・キミ・アントネッリが好成績を残しているほか、ジョージ・ラッセルも2027年までの新契約を結んだとされており、フェルスタッペンが加入できる余地は限られているとの見方が強い。

    今回の報道は、フェルスタッペンが2027年に向けた契約解除条項を行使できる状況になったことを伝えるものだ。ただし、レッドブルと本人は引き続き契約継続を希望しており、実際に移籍へ発展するかどうかは、今後のチームの競争力や各チームのドライバー市場の動向が大きく影響するとみられる。

  • クリスチャン・ホーナー アストンマーティンF1加入説再燃 ニューウェイと抱擁

    クリスチャン・ホーナー アストンマーティンF1加入説再燃 ニューウェイと抱擁

    クリスチャン・ホーナーは、F1イギリスGPで約1年ぶりにF1パドックへ姿を見せた。レッドブル代表解任後では初のグランプリ訪問となり、アストンマーティン加入説が続くなかでの行動に注目が集まっている。

    シルバーストンのグリッドでは、アストンマーティンを率いるエイドリアン・ニューウェイと抱擁を交わす姿が目撃された。この場面は、両者の関係改善を示すものとして、ホーナーの将来を占う「手がかり」になる可能性があると報じられている。

    約1年ぶりにF1パドックへ復帰
    クリスチャン・ホーナーは2026年F1イギリスGP決勝に姿を見せた。2025年のイギリスGPを最後にレッドブルのチーム代表を退任して以来、初めてグランプリのパドックを訪れたことになる。

    ホーナーはレッドブルとの和解条件に基づき、春以降は他チームでの活動が可能となっており、この1年ほどアストンマーティンやアルピーヌへの加入がたびたび噂されてきた。一方、新規参戦チームに加わる可能性も取り沙汰されている。

    ニューウェイとの抱擁が注目集める
    ホーナーのアストンマーティン加入で課題とみられていたのが、エイドリアン・ニューウェイとの関係だった。

    両者は2024年4月のニューウェイ退任前後に関係が悪化したと伝えられていたが、英『The Telegraph』によると、シルバーストンの決勝前グリッドでは2人が抱擁を交わす様子が目撃されたという。

    ニューウェイは現在、アストンマーティンでチーム代表を兼任しており、チームの株式も保有している。このため、ローレンス・ストロール会長がホーナー招聘を決断するには、ニューウェイの理解や賛同も重要になるとみられている。

    今回の抱擁は両者の関係が良好であることを示すものであり、ホーナーのアストンマーティン加入実現への「手がかり」になる可能性があるとの見方が報じられている。

    ホーナーは将来について明言避ける
    ホーナーはイギリスGP期間中の複数のインタビューで、適切なプロジェクトがあればF1復帰に前向きな姿勢を示した。

    ただし、特定のチームについてはコメントを避け、アストンマーティンとの交渉状況などについても明言しなかった。

    一方のアストンマーティンはイギリスGPでフェルナンド・アロンソが21位、ランス・ストロールが22位に終わるなど苦戦が続いている。チームは今後数戦のうちに今季最大規模となるアップグレードパッケージを投入する計画だが、シルバーストン予選ではQ2進出まで2.2秒届かず、大幅な戦力向上が求められている。

    ホーナーとニューウェイの抱擁が単なる再会の挨拶だったのか、それとも将来につながる意味を持つものだったのかは現時点では不明だ。しかし、アストンマーティン加入説が続くなかで両者が友好的な関係を示したことは、今後の動向を占う上で注目すべき出来事となった。

  • F1イギリスGP決勝 ピレリ総括:終盤SCでタイヤ戦略が一変

    F1イギリスGP決勝 ピレリ総括:終盤SCでタイヤ戦略が一変

    2026年F1第10戦イギリスGPは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がセーフティカー先導のまま今季初優勝を飾った。レースは終盤のバーチャルセーフティカー(VSC)とセーフティカー(SC)によって戦略が大きく変化し、当初想定されていた1ストップレースは大きく様変わりする展開となった。

    ピレリは決勝後、各チームが採用したタイヤ戦略やタイヤ性能を分析。レース終盤のSCによってソフトタイヤを装着したドライバーが本来の性能を発揮できなかったことや、表彰台争いにも大きな影響を与えたと総括した。

    終盤のSCがタイヤ戦略を大きく変えた
    決勝は全車がC2(ミディアム)タイヤでスタートし、その後ハードタイヤへ交換する1ストップ戦略が主流だった。

    しかし終盤にVSCとSCが相次いで導入されたことで、全車が少なくとも2回のピットストップを実施。多くの上位勢は最後のスティントでC3(ソフト)へ交換した一方、ジョージ・ラッセル(メルセデス)は2回目のピットストップですでにミディアムタイヤへ交換していたため、ソフトへ履き替えずコース上のポジション維持を優先した。

    その後、レースはセーフティカー先導のままチェッカーを迎えたため、ソフトタイヤを装着したドライバーたちは、その高いグリップ性能を生かす機会を得られなかった。

    タイヤ使用状況ではアントネッリが最多周回
    タイヤ使用データでは、アンドレア・キミ・アントネッリがミディアムタイヤで35周を走行し最多周回を記録。ハードタイヤではオスカー・ピアストリが34周、ソフトタイヤではアレクサンダー・アルボンが12周で最多となった。

    決勝でノーポイントに終わったアントネッリだが、ドライバーズランキングでは179ポイントで首位を維持。チームメイトのジョージ・ラッセルが154ポイントで2位、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が147ポイントで3位につけている。

    ピレリ「最速戦略は想定通りだった」
    ピレリのモータースポーツディレクター、ダリオ・マラフスキは、各チームの戦略について次のように振り返った。

    「すべてのチームが、我々のシミュレーションでも最速と判断していた同じ戦略を採用しました。最初のバーチャルセーフティカーまでは、ミディアムからハードへ交換するタイミングに多少の違いがあった程度で、戦略面に大きな違いはありませんでした」

    「序盤に早めのピットストップを行ったチームもありましたが、それは日曜日の気温上昇によって、これまでよりタイヤのデグラデーションが大きくなったことも影響しています」

    「最初のニュートラライゼーションでは、新品のC2を装着してグリップ向上を狙うチームもありました。しかし最終盤のセーフティカーによってC3の使用が一気に広がり、結果として表彰台の順位も決定づけられました」

    「ジョージ・ラッセルはデブリの影響で予定より早く2回目のピットストップを済ませていたため、2位を守ることができました。一方フェラーリの2台はレース再開を見越してソフトタイヤへ交換しましたが、その再スタートは実現しませんでした」

    イギリスグランプリ タイヤイギリスグランプリ タイヤ使用 2026年のF1世界選手権

    2027年タイヤ開発へ向けたテストも実施
    ピレリのシルバーストンでの活動はレースで終わらない。火曜日と水曜日にはメルセデスとウィリアムズの協力のもと、2027年シーズン用スリックタイヤの構造開発を目的とした2日間のテストを実施する予定だ。

    今回のイギリスGPでは、各チームが最速と見込んだ1ストップ戦略が終盤のVSCとSCによって崩れ、タイヤ選択とピットタイミングが勝敗を左右する展開となった。レース後の分析でも、ピレリはニュートラライゼーションがタイヤ戦略と最終結果に大きな影響を与えたとの見解を示している。

  • ヨス・フェルスタッペン レッドブルF1批判のブランドルに反撃

    ヨス・フェルスタッペン レッドブルF1批判のブランドルに反撃

    レッドブルを巡る混乱が続くなか、マックス・フェルスタッペンの父ヨス・フェルスタッペンが、元F1ドライバーで解説者のマーティン・ブランドルの発言に強く反発した。

    一方で、チーム内では幹部の相次ぐ離脱に加え、マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測も勢いを増しており、レッドブルを取り巻く状況は依然として不安定なままだ。

    ブランドルの発言にヨス・フェルスタッペンが反論
    シルバーストンでブランドルは、フェルスタッペン陣営がレッドブルの経営体制を崩壊させる一因になったとの見方を示した。

    「彼らはレッドブルの経営陣を崩壊させたかった。そして、それを見事にやり遂げた」

    ブランドルのこの発言は、クリスチャン・ホーナー、エイドリアン・ニューウェイ、ジョナサン・ウィートリー、そしてヘルムート・マルコ博士がチームを去ったことを受けたものだ。

    さらにパドックでは、長年チーフエンジニアを務めるポール・モナハンもシルバーストンで姿が見られなかったことから、退団の可能性が取り沙汰されている。

    これに対し、ヨス・フェルスタッペンはブランドルの発言を紹介したInstagramの投稿にコメントを寄せ、次のように反撃した。

    「また事情も知らないくせに分かったようなことを言うバカがいる」

    マックスもRB22に強い不満
    レッドブルにとって厳しい週末となるなか、マックス・フェルスタッペン自身もRB22の競争力不足を隠さなかった。

    予選後には、マシンに抜本的な変更を加え、ピットレーンスタートも視野に入れるべきだとの考えを示した。

    「理想を言えば、すべて交換するか、全面的に作り直したい」

    「僕は迷信深いタイプじゃないけど、まるで黒猫にぶつかったような気分だ。今日は本当に情けなく、ひどかった」

    「このままレースに臨むなら意味がない」

    マクラーレン移籍説とピアストリ交換説
    マックス・フェルスタッペンには2027年にマクラーレンへ移籍するとの噂が浮上しており、その場合はオスカー・ピアストリがレッドブルへ移籍する可能性も取り沙汰されている。

    元F1ドライバーのクリスティアン・アルバースは、両チームが互いのドライバー陣営と接触しているとの見方を示した。

    「両チームがお互いを探っている」

    「ザク・ブラウンがマックスを見ているように、レッドブルもピアストリを狙っている」

    さらにアルバースは、ピアストリのマネージャーであるマーク・ウェバーについても次のように語った。

    「彼はもはやチームやモーターホームで歓迎される存在ではなくなっている」

    タイトル争いには弱気な姿勢
    一方、マックス・フェルスタッペンは自身の将来について語ることは避けた。

    「予選が一度悪かっただけで、いろいろなことを言うべきではない。それでは意味がない」

    「ただ、先週のような良い週末がまた来ることを願っている」

    それでも2026年のタイトル獲得の可能性について問われると、これまでよりも弱気な姿勢を見せた。

    「その質問は、もう僕にはしないでほしい」

    さらに笑みを浮かべながら、こう締めくくった。

    「夏休みが待ち遠しい。でも、僕にとっては十分な長さじゃない」

    レッドブルはチーム体制の変化やマシンの競争力不足、そしてフェルスタッペンの将来を巡る憶測など、複数の課題を抱えている。シーズン後半に向けて状況を立て直せるかが、タイトル争いだけでなくチームの将来を左右する重要なポイントとなりそうだ。