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  • 太田格之進 スーパーフォーミュラ第6戦で13番手から逆転優勝 今季3勝目

    太田格之進 スーパーフォーミュラ第6戦で13番手から逆転優勝 今季3勝目

    太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が7月18日、富士スピードウェイで開催された2026年全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦決勝で、13番手スタートから逆転優勝を飾った。今季3勝目を挙げ、タイトル争いへ向けて大きな勝利となった。

    2位にはポールポジションからスタートしたザック・オサリバン(TEAM IMPUL)、3位にはチームメイトの牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が入り、ダンディライアン勢が1-3フィニッシュを達成した。

    太田が怒涛の追い上げで逆転劇
    決勝は気温25度、路面温度29度のドライコンディションでスタート。レコノサンスラップでは小雨が舞ったものの、レースはスリックタイヤで争われた。

    スタートではポールポジションのオサリバンが首位を守る一方、後方では野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)がストールする波乱が発生した。

    13番手からスタートした太田は序盤から圧巻のペースを披露。オーバーテイクシステム(OTS)を効果的に使いながら次々と前車を攻略し、20周目までに優勝争いへ加わる。20周終了時にピットインすると、アンダーカットを成功させて首位オサリバンとの差を一気に縮めた。

    23周目にオサリバンがピットインすると、太田は背後まで接近。翌25周目のストレートで豪快なオーバーテイクを決め、実質トップに浮上した。

    その後はオサリバンの追撃を退けながらリードを維持し、41周を走り切ってトップチェッカー。13番グリッドからの見事な逆転勝利で今季3勝目を手にした。

    オサリバン2位 牧野は涙の3位
    ポールスタートのオサリバンはレース前半をリードしたものの、太田の戦略とペースに屈して2位。それでも今季上位争いを続ける力強い走りを見せた。

    8番手スタートの牧野も着実に順位を上げたが、ピット戦略の違いもあり太田とオサリバンには届かず3位でフィニッシュ。レース後には「勝ちたかったです」と悔しさから涙を見せた。

    4位は大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、5位には終盤に順位を伸ばした小出峻(ThreeBond Racing)が入賞した。

    レース後、太田はフラッシュインタビューで次のように喜びを語った。

    「1周目からオーバーテイクシステムの使い方など、すべて間違っていなかったと思いますし、ピットの作戦も完璧でした。勝てると思っていなかったですが、最高です」

    スーパーフォーミュラ第6戦 決勝結果
    1位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
    2位 ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)
    3位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
    4位 大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)
    5位 小出峻(ThreeBond Racing)
    6位 イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)
    7位 阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)
    8位 ルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)
    9位 野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)
    10位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)
    11位 サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)
    12位 小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)
    13位 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)
    14位 山下健太(KCMG)
    15位 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
    16位 ロマン・スタネック(ナビクル Buzz MK RACING)
    17位 松下信治(DELiGHTWORKS RACING)
    18位 ジュリアーノ・アレジ(KCMG)
    19位 小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)
    20位 笹原右京(REALIZE KONDO RACING)
    21位 チャーリー・ブルツ(TEAM GOH)
    22位 Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)
    23位 福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)
    24位 野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1の将来は安泰もアントネッリの“ナンバー2”に?

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1の将来は安泰もアントネッリの“ナンバー2”に?

    ジョージ・ラッセルのメルセデスF1での将来は安泰だが、“ナンバー2”になる可能性がある――。元ハースF1代表のギュンター・シュタイナーは、2026年シーズン最大のサプライズとしてキミ・アントネッリを挙げ、メルセデス内での力関係が変化しつつあるとの見方を示した。

    アントネッリは今季ここまで複数回の優勝を挙げ、F1ベルギーGPを前にドライバーズランキング首位に立ち、チームメイトのジョージ・ラッセルに25ポイント差をつけている。

    シュタイナーはラッセルの契約自体は揺るがないとしながらも、チーム内での立場は変わる可能性があると語った。

    シュタイナー「アントネッリは今季最大のサプライズ」
    シュタイナーはドイツの『Sport Bild』の取材で、アントネッリの活躍は想像を上回るものだったと評価した。

    「彼が速いことは分かっていた」

    「でも、ここまで早くジョージ・ラッセルに大きなプレッシャーをかけ、何勝も挙げるとは思っていなかった」

    メルセデスは2026年シーズンを通じて好調を維持しており、その中心にいるのが19歳のアントネッリだ。ルーキーイヤーとは思えない安定感を見せ、タイトル争いでも主導権を握っている。

    ラッセルには結果が必要だと指摘
    シュタイナーは、現時点でプレッシャーが大きいのはラッセルの方だと分析する。

    「ジョージにはキミよりもはるかに多くのものが懸かっている」

    「アントネッリが今年タイトルを逃しても悲劇ではない。まだ19歳だからだ」

    「一方でジョージは、今こそ大きな成功を収める必要がある。そうでなければ、世界選手権タイトルを獲得するチャンスは終わってしまうかもしれない」

    ラッセルはこれまでメルセデスのエースとして期待されてきたが、急成長を遂げるアントネッリの存在によって、その立場はこれまで以上に厳しく評価される状況となっている。

    ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    契約は安泰もエースの座は保証されず
    それでもシュタイナーは、ラッセルがメルセデスのシートを失うとは考えていない。

    「ジョージは非常に優れたドライバーだ」

    「どのトップチームにも強力なセカンドドライバーは必要だ」

    「結局、勝者になれるのは一人だけだからだ」

    シュタイナーはラッセルの実力を高く評価しつつも、今後のメルセデスではアントネッリがチームの中心となり、ラッセルは“ナンバー2”という役割を担う可能性があるとの見方を示した。

    2026年シーズン前半戦で最も大きな驚きをもたらしたアントネッリの躍進は、タイトル争いだけでなく、メルセデス内部の勢力図にも変化をもたらしつつある。ラッセルにとっては、自らの評価を改めて証明する後半戦となりそうだ。

  • 中村仁がFIA F3初優勝 スパのスプリントで鮮やかな逆転勝利

    中村仁がFIA F3初優勝 スパのスプリントで鮮やかな逆転勝利

    中村仁(ハイテックTGR)が、スパ・フランコルシャンで行われた2026年FIA F3第6戦ベルギー大会のスプリントレースで優勝。スタート直後に2番手へ浮上すると、再開後にブランド・バドエルをオーバーテイクし、FIA F3参戦初年度で待望の初勝利を飾った。

    レースは2度のセーフティカーによって展開が大きく左右されたが、中村仁はスタート、リスタート、終盤のプレッシャーという異なる局面で落ち着いた走りを披露。最後はペドロ・クレロを抑え、ハイテックTGRに力強い勝利をもたらした。

    ロダン勢がフロントロウを独占
    スプリントレースは、ブランド・バドエルがポールポジション、チームメイトのペドロ・クレロが2番手に並び、ロダン・モータースポーツ勢がフロントロウを独占してスタートを迎えた。

    長いフォーメーションラップを終えてシグナルが消えると、バドエルが首位を維持。一方、好スタートを決めた中村仁はオー・ルージュからケメルストレートにかけてクレロを攻略し、2番手へ浮上した。

    しかし、後方ではタイトルを争うウーゴ・ウゴチュクとフレディ・スレーターがレ・コームで接触。スレーターはその場でリタイアし、ウゴチュクもサスペンションの損傷を訴えた。

    さらに、山越陽悠とマッティア・コルナギもケメルストレート終端で接触。山越は26番手まで後退し、一連の事故によってセーフティカーが導入された。

    中村仁がバドエルをアウト側から攻略
    3周目終了時にセーフティカーが退場すると、バドエルが首位からレースを再開した。しかし、中村仁はリスタート直後からバドエルに強いプレッシャーをかけた。

    中村仁はケメルストレートでバドエルに並びかけると、レ・コームのアウト側から鮮やかにオーバーテイク。難しいラインを使いながらマシンを前に出し、首位を奪った。

    トップに立った中村仁は、すぐにバドエルとの差を0.6秒まで拡大。一方のバドエルは、後方から迫るチームメイトのクレロへの対応を迫られた。

    5周目にはバドエルと中村仁の差が0.5秒まで縮まったが、バドエルは最終シケインでクレロに攻められ、首位を追うことよりも2番手を守る必要が生じた。

    加藤大翔は一時4番手を争う
    日本勢では加藤大翔(ARTグランプリ)も上位争いを展開した。

    6周目、加藤は4番手のコルナギに接近し、レ・コームでオーバーテイクを狙った。しかし、コルナギがイン側を閉じたため、順位を上げることはできなかった。

    翌周にはテオフィル・ナエルがDRSを使って加藤に接近。ケメルストレートで前に出て、5番手を奪った。

    その後方では、トゥーカ・タポネンがラ・ソースでエルネスト・リベラのイン側へ飛び込んだものの、リベラがケメルストレートで順位を奪い返すなど、各所で激しいポジション争いが続いた。

    2度目のセーフティカーで差が消滅
    レース中盤、ナンダヴッド・ビロムバクディがラ・ソース出口のグラベルを走行。コース上の安全を確保するため、再びセーフティカーが導入された。

    これによって中村仁が築いていたリードは消滅。首位の中村仁、2番手バドエル、3番手クレロという上位勢が再び接近した状態で、レースは終盤を迎えた。

    10周目にセーフティカーが退場することが発表され、残されたレースはわずか2周。最初の1周はDRSを使用できず、最終周のみDRSが使用可能となる状況で再開された。

    残り2周のリスタートを制する
    11周目、中村仁が首位からフィールドを引っ張った。バドエルはオー・ルージュを上りながら中村仁の背後に迫り、再逆転の機会をうかがった。

    それでも中村仁はケメルストレートからレ・コームまでポジションを守り切った。後方では加藤がナエルをレ・コームで抜き返し、5番手へ浮上した。

    最終周に入った時点で、中村仁はクレロに対して0.9秒のリードを確保。DRS圏内に入られる可能性がある緊迫した状況だったが、ミスなく首位を守った。

    一方、加藤とナエルは最終シケインで並走。ナエルはコース外へはみ出しながら加藤の前でフィニッシュし、順位を戻す必要があるかどうかが注目される形となった。

    中村仁がFIA F3初優勝
    中村仁は最後までクレロの追撃を封じ、トップでチェッカーフラッグを受けた。2026年からハイテックTGRでFIA F3に参戦している日本人ルーキーが、スパ・フランコルシャンでFIA F3初優勝を達成した。

    2位にはバドエル、3位にはクレロが入り、ロダン・モータースポーツがダブル表彰台を獲得。コルナギが4位、加藤が5位、ナエルが6位で続いた。

    7位はタポネン、8位はリベラ、9位はアレッサンドロ・ジュスティ、10位はノア・ストロムステッドとなった。

    中村仁はスタートでクレロを抜き、最初のリスタートではバドエルをアウト側から攻略。最後のリスタートでも背後からのプレッシャーに動じず、速さと冷静さの両方を示して初勝利をつかみ取った。

    中村仁 FIA フォーミュラ3

    FIA F3ベルギー大会 スプリントレース 結果
    1. 中村仁(Hitech TGR)
    2. ブランド・バドエル(Rodin Motorsport)
    3. ペドロ・クレロ(Rodin Motorsport)
    4. マッティア・コルナギ(MP Motorsport)
    5. 加藤大翔(ART Grand Prix)
    6. テオフィル・ナエル(ART Grand Prix)
    7. トゥーカ・タポネン(Campos Racing)
    8. エルネスト・リベラ(Campos Racing)
    9. アレッサンドロ・ジュスティ(MP Motorsport)
    10. ノア・ストロムステッド(Trident)
    11. チャーリー・ホー(DAMS Lucas Oil)
    12. ミハウ・グワディシュ(Rodin Motorsport)
    13. ルーク・シャープ(AIX Racing)
    14. ニコラ・ラコルテ(DAMS Lucas Oil)
    15. ブルーノ・デル・ピノ(MP Motorsport)
    16. ジェームズ・ウォートン(ART Grand Prix)
    17. ユヴァン・ダビド(VAR)
    18. エンツォ・デリニー(Hitech TGR)
    19. リー海夏澄(PREMA Racing)
    20. ハビエル・ガルフィアス(AIX Racing)
    21. フェルナンド・バリチェロ(Trident)
    22. ガオ・シエ(Hitech TGR)
    23. マッテオ・デ・パロ(Trident)
    24. ラファエル・エスコット(Campos Racing)
    25. フィオン・マクローリン(PREMA Racing)
    26. ウィル・シン(PREMA Racing)
    27. ナンダヴッド・ビロムバクディ(Trident)
    28. 山越陽悠(VAR)
    29. ウーゴ・ウゴチュク(PREMA Racing)※1周遅れ
    30. フレディ・スレーター(Hitech TGR)※リタイア

  • アストンマーティン・ホンダF1 「ハンガリーでも遅ければPUだけでは解決しない」

    アストンマーティン・ホンダF1 「ハンガリーでも遅ければPUだけでは解決しない」

    アストンマーティンF1のランス・ストロールは、次戦ハンガリーGPで投入される大規模アップデートが今季の行方を左右する重要な試金石になるとの見方を示した。

    シャシー性能が重視されるハンガロリンクで改善が見られなければ、オランダGPで予定されるホンダ製パワーユニットのアップデートだけではチームの問題は解決できないと警鐘を鳴らしている。

    一方、ホンダのパワーユニット改良は夏休み明けのオランダGPで導入される予定だ。

    現在のAMR26に「強みは何もない」
    スパ・フランコルシャンで現在のAMR26の長所を問われたストロールは、率直な言葉で現状を表現した。

    「前に進むしかないという意味では、それが唯一のポジティブなことだね。今の状況は本当にひどい。僕たちのマシンには素晴らしい部分も、気に入っている部分も、強みも何もない。だから、あとは良くなるしかない」

    イギリスGPでは、高速コーナーのコプスで大きなアンダーステアに苦しみ、ステアリングを目いっぱい切り続ける様子がSNSでも話題となった。

    高速域では空力が失速
    ストロールはAMR26が抱える問題点についても詳しく説明した。

    「中低速ではコーナー進入時の不安定さやブレーキングに問題がある。それに加えて、高速コーナーでは空力が失速するような現象が起きていて、フロントウイングやフロアの空力が突然効かなくなり、一気にアンダーステアになってしまう。いくつか大きな制約がある」

    さらに、この現象はデータだけでは原因を特定しにくいという。

    「こうした空力の失速は、圧力センサーのデータだけでは原因を見つけるのが非常に難しい。だからシルバーストンの空力担当に、ドライバーとして実際に何を感じているのかをできるだけ詳しく伝えようとしている。データだけでは見えないこともあるからね」

    目標はダウンフォースだけではない
    ハンガリーで投入されるアップグレードについて、ストロールは単純なダウンフォース増加だけが目的ではないと説明した。

    「もちろんダウンフォースを増やしたい。でも長い間抱えてきた悪い空力特性も改善したい。もっと健全で、ドライバーにとって乗りやすいマシンにしたいと思っている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ホンダPUだけでは解決できない
    アストンマーティンはホンダ製パワーユニットの性能不足も課題とされているが、ストロールはパワー不足と車体性能は別問題だと強調した。

    「これは別々の問題だと思っている。ドライバビリティにはまだ改善すべき点がたくさんあるし、純粋なパワーも不足している。でも、それとは別にバランスやダウンフォースの問題も抱えている。もっと大きなダウンフォースを見つけなければならない」

    ハンガリーGPが今季の分岐点
    ストロールは、シャシー性能が結果を大きく左右するハンガロリンクこそ、アップデートの真価が試される舞台になると語る。

    「ハンガリーは良いテストになる。ここはパワー依存の小さいサーキットで、シャシー性能が重要だからね。それが本当のテストだ」

    「もしハンガリーでも僕たちがすごく遅いままだったら、ザントフォールトで投入されるパワーアップだけでは、僕たちが抱えるすべての問題は解決できない」

    「ここはダウンフォースと優れたバランスが求められるコースだ。もしハンガリーで競争力が大きく向上していれば、それはシーズン残りに向けても良い兆候になるはずだ」

    アストンマーティンはハンガリーGPでシャシー性能の改善、続くオランダGPでホンダ製パワーユニットのアップデートという二段構えで巻き返しを狙う。ストロールは、その第一関門となるハンガロリンクで結果を示せなければ、パワーユニットの進化だけでは今季の苦戦を覆すことはできないとの認識を示した。

    【関連】
    ・ホンダF1 新PUに手応え「目標としていたレベルには達している」

  • F1ベルギーGP初日 ピレリ総括「ハードタイヤ温存が戦略の切り札になる可能性」

    F1ベルギーGP初日 ピレリ総括「ハードタイヤ温存が戦略の切り札になる可能性」

    2026年F1第10戦ベルギーGPの金曜日は、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがフリー走行2回目(FP2)で1分45秒944を記録し、初日最速でセッションを終えた。2番手はマクラーレンのランド・ノリス、3番手はレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとなった。

    セッション後、タイヤサプライヤーのピレリは初日の走行データを分析。ガスリーのクラッシュによる赤旗中断があったものの、各チームは週末に向けて十分なデータを収集できたとの見方を示した。

    また、現時点では決勝は1ストップ戦略が最有力であり、ハードタイヤを温存したチームの戦略にも注目している。

    アントネッリがFP2最速を記録
    FP2は路面温度37度、気温25度のコンディションで行われ、各チームはミディアム(C3)とソフト(C4)の2種類のみを使用した。

    ガスリーのクラッシュによる赤旗中断の影響で走行周回数は通常より少なく、アントネッリとノリスは17周、フェルスタッペンは20周を走行した。

    アントネッリはソフトタイヤで1分45秒944をマークし、この日のトップタイムを記録。ノリスが0.190秒差の2番手、フェルスタッペンが3番手で続いた。

    FP1ではフェルスタッペンがトップ
    FP1では一部チームがハード(C2)タイヤも評価した。

    アウディ、アルピーヌ、キャデラックは序盤にC2を使用した後、ソフトへ切り替えた。一方、それ以外のチームはミディアムとソフトに集中してプログラムを進めた。

    セッション最速はフェルスタッペンの1分47秒070で、ルイス・ハミルトン、シャルル・ルクレールが続いた。FP1では路面温度が最大43度まで上昇し、FP2より高温条件となっていた。

    ベルギーGP

    ピレリ「決勝は1ストップが有力」
    ピレリのチーフエンジニアを務めるシモーネ・ベラは、夜間から日中にかけて降った雨によって路面グリップが低下し、ラップタイムは事前予想より遅くなったと説明した。

    「夜間から日中にかけて降った雨によって路面グリップは大きく低下し、私たちや各チームが予想していたよりラップタイムは遅くなりました。今後雨が降らなければ、路面にラバーが乗ることで本来想定していたコンディションへ戻っていくでしょう」

    「FP2は赤旗で中断されましたが、各チームは週末に向けて十分なデータを収集できたはずです」

    ハードタイヤ温存が戦略の鍵に
    ベラは、ミディアムとソフトの性能差はシミュレーションどおり約0.4〜0.5秒だったと説明。一方で、デグラデーションは想定よりやや大きかったものの、気温低下と路面改善によって今後は落ち着くと予測した。

    「最も硬いハードタイヤはFP1で限られたチームしか使用しませんでした。その結果、多くのチームはハードを2セット温存しています」

    「日曜日の決勝は1ストップ戦略になる可能性が非常に高い状況です。そのため、ハードタイヤを余分に残しておくことは、最初のピットストップ後にセーフティカーなどでレースが中立化された場合、戦略上の大きな切り札になる可能性があります」

    初日は路面コンディションの影響で想定以上にタイヤ摩耗が見られたが、ピレリは週末に向けて状況は改善すると予測している。一方で、多くのチームがハードタイヤを温存していることから、決勝ではセーフティカーのタイミングも含めた戦略勝負になる可能性が高そうだ。

  • ハースF1小松礼雄代表 予算不足認める「予算上限まで使えないのは我々だけ」

    ハースF1小松礼雄代表 予算不足認める「予算上限まで使えないのは我々だけ」

    ハースF1チームの小松礼雄代表は、F1のコストキャップ(予算上限)時代において、自チームだけが上限額まで予算を投入できていない現状を明かした。ライバル勢との開発競争で後れを取っている背景には、技術力ではなく資金面の制約があると説明している。

    シーズン序盤は好調だったハースだが、中団ライバルが大型アップデートを次々と投入したことで競争力は低下。

    小松代表は、チームの能力には自信を示しながらも、「スタッフに十分な武器を与えられていない」と責任は自身にあると語った。

    ハースだけが予算上限未満で運営
    ベルギーGPのメディアデーで小松礼雄代表は、現在のF1で予算上限額まで資金を投入できていないチームはハースだけだと明かした。

    「もちろん、予算上限まで使いたいです。でも、現状ではそうなっていません」

    「私の仕事の優先事項のひとつは、このチームが予算上限まで使えるだけの資金を確保することです。それがまず達成すべき最低ラインだと思っています」

    ベアマン「開発競争の速さについていけない」
    オリバー・ベアマンは、2026年マシンの開発スピードが前年とは比較にならないほど加速しており、その流れにハースが対応できていないと分析した。

    「昨年はレギュレーションが非常に成熟していて、シーズンを通して大きな性能向上はありませんでしたが、アップデートを投入するタイミングは良かったですし、他のチームも小さな改善を積み重ねていました」

    「でも今年は開発のペースがまったく違います。トップチームは毎週のように大規模なアップデートを投入していますし、その開発スピードには驚かされます」

    「まず、僕たちにはそれができません。そしてライバルと比べても開発競争で追い抜かれてしまいました。投入したアップデートの量が足りませんでしたし、持ち込んだものも期待どおりには機能しませんでした」

    「今年のように開発競争が激しい時代になると、僕たちの弱点がより露わになります。昨年は開発スピードが今の4分の1程度だったので、そこまで問題にはなりませんでした」

    ハースF1チーム

    小松礼雄代表「能力ではなく資金の問題です」
    小松礼雄代表は、アップデートが機能しなかったというベアマンの見方には異論を示したものの、開発競争で後れを取っているという点については認めた。

    その一方で、原因はスタッフの能力不足では決してないと強調している。

    「それはスタッフの能力不足を意味するものではありません。皆、本当に素晴らしい仕事をしてくれています。チームの規模やリソースを知っている人なら、今の成果がどれだけすごいことか理解してもらえると思います」

    「スタッフには十分な能力がありますし、チームワークも良く、コミュニケーションも取れています。誰かを責める文化ではなく、チームとして機能する文化もできてきています」

    「ただ、彼らが実力を発揮できるだけの武器を、私がまだ与えられていません」

    序盤の好調は「予想以上でした」
    小松礼雄代表は、レギュレーションが大きく変わった2026年シーズン序盤にハースが好成績を残したこと自体が予想以上だったと振り返る。

    「シーズン序盤のパフォーマンスは、本当に予想以上でした」

    「これだけ大きなレギュレーション変更があった年に、F1で最も小さなチームがあのような走りを見せるとは普通は期待できません」

    一方で、その状態を維持するのは難しかったとも認めた。

    「これはスタッフの責任ではありません。私自身の責任です。チームの収益をもっと増やして、スタッフが力を発揮できる環境を整えなければいけません」

    「スタッフにもドライバーにも十分な力があります。環境さえ整えられれば、必ずまた競争力を取り戻せると信じています。ただ、それには時間が必要です」

    シュタイナー時代から続く課題
    ハースは2016年のF1参戦以来、フェラーリ製コンポーネントを積極的に採用する独自の運営モデルを続けてきた。一方で、チームオーナーのジーン・ハースが十分な投資を行っていないのではないかという議論は以前から続いており、それが前代表ギュンター・シュタイナーとの決別につながった要因のひとつともされている。

    小松礼雄代表は、できるだけ早く予算上限まで資金を投入できる体制を実現したい考えを示した。

    「取り組み始めたばかりというわけではありません。ずっと続けていますし、今も非常に前向きな話し合いができています」

    「でも正直に言えば、今の制約はスタッフにとってフェアではありません。両手を縛られた状態で戦っているようなものです」

    それでもチーム内には責任転嫁する雰囲気はないという。

    「マイアミやバルセロナ、シュピールベルク、シルバーストンで苦戦した時も、誰も隠れたり責任逃れをしたりはしませんでした。『何が問題だったのか』『なぜこうなったのか』『どう改善するのか』という話ばかりです。その姿勢は本当に尊敬しています」

    「だから私は、スタッフが本来ふさわしい環境で仕事ができるようにすることだけを考えています」

    ハースは2026年序盤に中団争いで存在感を示したものの、ライバル勢の積極的な開発によって競争力を失いつつある。小松礼雄代表は、その原因はスタッフの能力ではなく予算面の制約にあると強調し、予算上限まで運営できる体制の実現こそがチーム再浮上への鍵になるとの考えを示した。

  • 2026年F1ベルギーGP 初日フリー走行:全22人ドライバーコメント

    2026年F1ベルギーGP 初日フリー走行:全22人ドライバーコメント

    2026年F1ベルギーGP初日のフリー走行がスパ・フランコルシャンで行われ、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがトップタイムを記録した。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が続き、各チームは予選と決勝を見据えたセットアップやエネルギーマネジメントの確認を進めた。

    ここではFP2の結果順に、各ドライバーが初日を振り返ったコメントを紹介する。

    クラッシュを喫したピエール・ガスリーや、10グリッド降格を控えるノリスらも、それぞれ週末への手応えや課題について語っている。

    1番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「難しいFP1の後、マシンにいくつか変更を加えたことで状況が改善した。残りの週末に向けて前向きな方向性を見つけられたと思う。セットアップ面でも自分のドライビング面でも、まだやるべきことはたくさんある。今日は最速で終えられたが、1周の速さでもロングランでもライバルたちが非常に接近していることは分かっている。それでも、FP2ではずっと良い感触で走れたので満足しているし、週末が楽しみだ。目標はいつも通り最大限のポイントを獲得し、優勝を争うことだ。シルバーストンは僕にとって残念な結果だったが、もう気持ちは切り替わっている。そこではペースも良かったし、スパはまた違う挑戦になるとはいえ、今日の内容を見れば上位争いに加われる自信を持てる。」

    2番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「スパでの初日は着実な一日だった。FP1ではいくつか問題があってガレージに留まる時間があり、クリーンなセッションにはならなかったが、FP1とFP2の間でマシンを前向きな方向へ進化させることができた。1周のペースは悪くないし、今朝よりもバランスにも満足している。ただ、まだ楽観はしていない。この流れは金曜日によく見てきたもので、ライバルたちは明日さらに本気を出してくるはずだ。今夜はデータを分析し、明日のプラクティスでもう一歩前進できるか確認してから予選に臨む。本当の立ち位置は明日分かるだろうし、4基目のパワーエレクトロニクス使用による日曜日の10グリッド降格という悔しさはあるが、それでも前進を続けられるよう努力していく。」

    3番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    「今日のプラクティスは僕たちにとってかなり良い内容だった。最初からバランスも良く、主にマシンを細かく調整する作業を進め、その結果として少しペースを引き出せたと思う。FP2では実際の差がよりはっきり見えたかもしれないが、自分たちのパフォーマンスには満足しているし、他ではなく自分たちに集中している。このサーキットはエネルギーマネジメントがとても難しく、セッション中はダウンシフトの改善にも取り組んだ。うまく機能させるまで少し時間がかかったが、バランス自体は悪くなかった。予選までにもう少し速さを見つけられればいい。改善すべき部分はいくつかあるが、総合的には良い一日だった。」

    4番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「今日は両セッションを通じて多くの作業をこなし、有益な情報をたくさん集めることができた。マシンバランスは全体的に良好だが、特にセクター2には改善できる部分がいくつかある。今夜はエンジニアとともにデータを確認し、セットアップを煮詰め、予選で違いを生む小さな改善を積み重ねていく。」

    5番手:アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
    「今日は最初のラップからマシンのペースが良かった。シルバーストンからパフォーマンス面で一歩前進できたように感じるし、それはポジティブだ。自分自身も良い感触だったので、その流れをFP2でも続けようとした。ただ、2回目のセッションではトップとの差が広がったので、どこでその差を縮められるのかを分析していく。全体としては堅実な一日で、上位争いに加われているのは良いことだ。」

    6番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「全体としては悪くない一日だった。残念ながらFP1終盤に発生した油圧トラブルの修復作業があったため、FP2の走り始めが遅れてしまった。対応してくれたチームには感謝している。それでもFP2ではしっかり前進できたし、ペースも悪くない。正しい方向へ進んでいるので、明日のFP3と予選に向けてさらに積み上げていけると思う。」

    7番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日は非常に実りの多い一日だったし、FP2を7番手という良い位置で終えられたので、両セッションを通じた進歩には満足している。FP1では2台で異なるアイデアを試し、開発や改善すべき点を探る作業を行った。ライバルの中には本来のタイムを出していないチームもあるだろうが、まずは自分たちに集中し、さらに改善してパフォーマンスを引き出したい。ラップの中には強い区間もあれば少し弱い区間もあるが、異なるセクター特性を持つスパでは自然なことだ。目標はマシンを改善し、さらに速さを見つけ、明日できる限り最高の結果を目指すことだ。」

    8番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「スパでの金曜日は決して順調ではなかった。FP1ではグリップレベルを過大評価してしまい、スタート時のセットアップが適切ではなかった。バランスに苦しみながらも学びは得られたが、理想的な週末の入り方ではなかった。そのためFP2前に懸命に作業して変更を加え、状況は改善した。特に1周の速さではまだタイムを縮められる余地があり、一晩かけてそこを詰めていく。ロングランはより競争力があり、それは土曜日と日曜日に向けて励みになる。」

    9番手:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「全体としてスパでの初日は悪くなかった。今回もチームが非常に良いベースのマシンを用意してくれたおかげで、週末を良い形でスタートできた。まだ一晩かけて分析しなければならない部分はあるが、内容には勇気づけられている。主な課題はソフトタイヤでさらにパフォーマンスを引き出すことだ。今日は期待したほどタイムを伸ばせなかった。また、FP1では数周、FP2ではほとんどロングランができなかったので、日曜日に向けてはまだ不確定要素がある。パッケージには競争力があるし、すべてをまとめられればQ3進出とポイント争いができるはずだ。」

    10番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「2台ともトップ10に入り、良い金曜日になった。今年のスパはこれまでとはかなり違う印象なので、マシンを最適化しながらバッテリーとエネルギー展開をどう管理するかに重点を置いて取り組んだ。今夜その部分をさらに詰め、明日はもっと良い状態で戻ってきたい。ここまではマシンも良く機能しているので、あとは細部を煮詰め、今あるパッケージを最大限に生かすことに集中する。」

    ベルギーGP 2026年のF1世界選手権

    11番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「今日は一日を通して多くの作業を行い、競争力という点ではまだ改善の余地がある。明日に向けてセットアップをさらに煮詰め、予選であと少しタイムを縮められるよう取り組んでいく。」

    12番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「今日は前向きな一日だった。新しいフロントウイングを投入したが、大きな変化ではないものの、正しい方向への一歩だし、マシンのフィーリングにも満足している。結局は自分たちが持っているもので戦うしかないが、正直バランスはかなり良かったので満足している。残りの週末は天候が味方してくれることを期待している。気温が低いほど弱点が目立ちにくくなるし、僕たちにはまだいくつか課題がある。涼しいコンディションは有利に働くと思うので、土曜日と日曜日に結果を出せるよう全力を尽くす。」

    13番手:ガブリエレ・ボルトレト(アウディ)
    「今日は普段通り実りある金曜日だった。FP1とFP2を終え、多くのデータを集めることができた。まだ改善すべき点も学ぶべきことも多く、それが今夜の課題になる。すべてのデータを分析し、どこでさらにパフォーマンスを引き出せるのかを探り、マシンも自分自身も明日の予選に向けて最高の状態に整えていく。」

    14番手:エステバン・オコン(ハース)
    「今日は2026年型マシンでスパ・フランコルシャンを初めて走ることができ、とても興味深かった。エネルギー展開を適切な場所で使うのはかなり難しい。セッションの合間には雨が降ったものの、走行中は降られずに済んだので助かった。ただ、スパではいつもそうだが、明日も天候には注意する必要がある。明日に向けて改善すべき細かな部分があるので、一晩かけてそこに取り組む。」

    15番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「マシンはシルバーストンよりも少し良くなっていて、正しい方向への一歩だ。カルロスと僕はさまざまな仕様を試したので、今夜それらを分析し、予選と決勝に向けた最適なセットアップを見つけたい。中団との差はまだ大きいが、明日は今あるパッケージを最大限に生かすことが重要になる。」

    16番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「今日はまとまりのない一日だった。FP1ではマシンに問題が発生し、予定していたセットアップ作業ができなかったため、実力を示せる内容ではなかった。FP2では前進し、マシンをより良い領域に持ち込めたが、どこかでダメージを負ってしまい、こちらもクリーンなセッションにはならなかった。今夜はすべてを確認し、解決策を見つけてバランスを改善し、明日はもっと良い状態で臨みたい。」

    17番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「今日は学びの一日だった。マシンでいくつか異なることを試し、有益な情報を集めることができたので、今夜はそれらを整理し、明日ベストなパッケージをコースに送り出せるようにする。ここでトップ10入りするのは簡単ではないと分かっているが、まだ何が起こるか分からない。週末の展開は予測できないので、すべてをまとめ、あらゆるチャンスを最大限に生かすことに集中する。」

    18番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「まずはFP2のアクシデントのあと無事でいられたことを嬉しく思う。マシンが突然挙動を乱し、完全には立て直せず壁にかなり強く当たってしまった。何が起きたのかは調査することになると思うが、大きなスナップでマシンにもかなりのダメージが出てしまった。それ以外では、両セッションで2台を使って異なるパーツを試すなど、まずまずのテストができた。これから学びを整理し、何が良くて何を週末に向けて採用するべきかを見極める。明日はすべてをまとめ、午後の予選でトップ10入りを目指す。」

    19番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    「全体として前向きで実りある一日だった。予定していたセットアップ作業をすべて終え、多くの有益なテストをこなし、マシンにも問題はなかったので走行時間を最大限に活用できた。ここでは中団との差も少し縮まっているようで、それは励みになる。まだ今夜分析すべきことは多いが、多くのデータを集めることができたので、明日さらに一歩前進するための小さな改善を見つけることに集中する。」

    20番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    「再びスパに戻ってこられて嬉しいが、新世代マシンではラップの感覚がこれまでとはまったく違う。今日はタイヤコンパウンドや燃料搭載量を変えながら堅実な一日を過ごしたが、両セッションとも赤旗の影響を受けた。ラップ全体でのバランスとエネルギー展開にはまだ改善の余地があるので、今夜そこを分析し、明日の予選に向けて改善したい。」

    21番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「今は明日と決勝に向けて学びを積み重ねること、そして一晩かけてマシンを改善することに集中している。自分たちの現状は理解しているので、できる限りのことを尽くし、厳しい週末になることを受け入れながら戦うしかない。今日はほぼ予想どおりの内容だったし、ハンガリーでは一歩前進できることを期待している。」

    22番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
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  • エステバン・オコン F1デビュー10周年「今の僕はまったく違うドライバー」

    エステバン・オコン F1デビュー10周年「今の僕はまったく違うドライバー」

    エステバン・オコンは、2026年F1第11戦ベルギーGPでF1デビューから10周年という節目を迎える。2016年のスパ・フランコルシャンでマノーからデビューを果たしたフランス人ドライバーは、この10年間でハンガリーGP優勝や複数回の表彰台を経験し、自身が大きく成長したと振り返った。

    一方で今季のハースは中団争いで苦戦が続いているが、ベルギーGPでは新パーツを投入する予定だ。オコンはチームの開発力を信頼しており、ここから巻き返しを図れると前向きな姿勢を示している。

    F1デビューから10年 「時間が経つのは本当に早い」
    オコンは2016年ベルギーGPでマノーからF1デビュー。当時はフェルナンド・アロンソやジェンソン・バトン、キミ・ライコネンら、テレビで見ていたスターたちと同じグリッドに立つことが特別な経験だったと振り返る。

    「10年も経ったなんて信じられない。本当に時間が経つのは早い」

    「自分が10年間F1にいるとはあまり感じない。2~3年くらいしか経っていないような感覚なんだ。だから今週末も楽しみにしている」

    「もちろん当時とは全然違った。デビュー戦だったし、学ぶことが本当に多かった。テレビで見ていたフェルナンド(アロンソ)やジェンソン(バトン)、キミ(ライコネン)たちと一緒にレースをしていたんだから、とても特別な経験だった」

    「結果的に10年後もこうしてF1にいるということは、自分はいい仕事ができたということなんだろう」

    マノー、フォース・インディア、アルピーヌ、そして現在のハースと渡り歩いてきたオコンは、2021年ハンガリーGPで初優勝を飾ったほか、サクヒールGP、モナコGP、サンパウロGPでも表彰台を獲得している。

    エステバン・オコン

    「今の僕はまったく違うドライバー」
    10年間で最も大きく変わった点について問われると、オコンはドライバーとしての成熟を挙げながらも、勝利への情熱は変わっていないと語った。

    「もちろん当時とはまったく違うドライバーになった。でもモチベーションは今も同じだ」

    「与えられたマシンで可能な限り最高の結果を引き出したい。その気持ちは今でも変わらないし、ステアリングを握っている限り最大限のモチベーションを持ち続けている」

    経験を重ねても初心を失わず、常にマシンの性能を限界まで引き出そうとする姿勢こそが、この10年間で得た最大の財産だという考えを示した。

    苦戦するハースにも反撃への自信
    今季序盤はオリバー・ベアマンが開幕戦オーストラリアGPと日本GPでポイントを獲得するなど好スタートを切ったハースだったが、その後はレーシングブルズやアルピーヌに後れを取り、第6戦モナコGP以降は決勝トップ10入りから遠ざかっている。

    それでもオコンは、ベルギーGPから導入されるアップグレードが改善への第一歩になることを期待している。

    「チームとしてここ数戦は厳しい戦いが続いている」

    「もちろん今はパフォーマンスを追い求めているところだ。今週末には少し新しいパーツも投入される予定だし、もっと速さを見つけなければならない」

    シルバーストンではマシンの性能を最大限引き出せた一方で、それでも中団勢には届かなかったと分析する。

    「シルバーストンではマシンの力を最大限引き出せたと思う。それはポジティブだった。でも十分ではなかった」

    「スタートではかなり後方から11番手まで順位を上げられたけれど、その後は他の中団チームのペースについていけなかった」

    「そこが改善しなければならない部分だ。チーム全員がそこに集中しているし、今週末、あるいは今後さらに新しいパーツが投入されれば改善できることを期待している」

    「僕はチームを信頼している。この順位に留まり続けることはないし、必ず改善できると思っている。チーム内部では今、本当にいい仕事ができている。隠すような問題は何もない」

    F1デビューから10周年を迎えたオコンは、過去を懐かしむだけではなく、今も変わらぬ向上心を武器に新たな挑戦を続けている。苦戦するハースにとっても、ベルギーGPで投入されるアップグレードは後半戦浮上への重要な試金石となりそうだ。

  • アレクサンダー・アルボンのマネジメントチームにデビッド・クルサードが加入へ

    アレクサンダー・アルボンのマネジメントチームにデビッド・クルサードが加入へ

    デビッド・クルサードが、ウィリアムズF1のアレクサンダー・アルボンのマネジメントチームに加わる見通しとなった。F1で13勝を挙げた元ドライバーが、アルボンのキャリアを支える新たなアドバイザーとして重要な役割を担うことになる。

    『RacingNews365』によると、クルサードは現在アルボンの専属マネージャーを務めるジャック・ヘックストール=スミスと連携し、既存のマネジメント体制を強化する形で参画するという。

    長年にわたりF1の第一線で培ってきた経験を生かし、アルボンに助言を与えることが期待されている。

    クルサードがアルボンをサポート
    アレクサンダー・アルボンはここ数年、レッドブル・レーシングの元スタッフであるジャック・ヘックストール=スミスが専属マネージャーを務めてきた。

    ヘックストール=スミスは今後も引き続きマネジメントを担当する一方で、その体制にデビッド・クルサードが加わることになるという。ヘックストール=スミスとクルサードは以前から親しい関係にあることで知られている。

    今回の体制強化により、アルボンはマネジメント面だけでなく、F1で246戦に出走し13勝を挙げた経験豊富なクルサードから、ドライバーとして直接助言を受けられるようになる見込みだ。

    スパでも助言する姿を確認
    その動きはすでにベルギーGP初日のフリー走行1回目でも見られた。クルサードはスパ・フランコルシャンのパドックでアルボンと熱心に話し込む姿が目撃されている。

    クルサードはレッドブル・レーシングのアンバサダーを務めており、アルボンが同チームに所属していた頃から交流がある。また、両者は過去にビジネス面でも関係を築いていたという。

    苦戦する2026年シーズンで新たな支えに
    アルボンは2020年限りでレッドブル・レーシングのレギュラーシートを失い、2021年はF1参戦を休止。その後、2022年にウィリアムズF1から復帰した。

    以降はチームの中心ドライバーとして安定したパフォーマンスを発揮し、2025年にはカルロス・サインツJr.とともにコンストラクターズランキング5位獲得に貢献。これはウィリアムズにとって8年ぶりの好成績だった。

    しかし2026年は、マシン性能不足に苦しむウィリアムズF1とともに厳しいシーズンを送っている。経験豊富なクルサードがマネジメント体制に加わることで、アルボンにとっては今後のキャリアを支える心強い存在となりそうだ。

  • アストンマーティン・ホンダF1 アロンソ「AMR26のコンセプトは正しくない」

    アストンマーティン・ホンダF1 アロンソ「AMR26のコンセプトは正しくない」

    フェルナンド・アロンソは、2026年F1第10戦ベルギーGPを前に、苦戦が続くアストンマーティンF1の現状を率直に認める一方、次戦ハンガリーGPで投入予定の大型アップグレードへの期待を語った。ベルギーGP初日のフリー走行ではチームが最後尾に沈んだものの、重要なのは目先の改善ではなく、マシンの根本的な問題を解決することだと強調している。

    アストンマーティンは今季ここまで競争力不足に苦しんでおり、ハンガリーGPではエイドリアン・ニューウェイが開発に関わった大型アップデートの投入が予定されている。

    アロンソは、その成果を焦って数字だけで判断すべきではないと語った。

    苦戦は予想していた
    アロンソは、スパ・フランコルシャンがアストンマーティンにとって厳しい週末になることはある程度予想していたという。

    「ここが今季最低のサーキットになるかどうかは分からない。レースごとに状況は違うから予測は難しい。でも、このレギュレーションやエネルギーマネジメントを考えると、誰にとっても厳しい週末になると思う」

    「僕たちはバーレーンテストから基本的に同じマシンで戦っている。一方でライバルはアップデートを重ねていて、僕たちはもともと遅かったのに、日を追うごとにさらに遅くなっているように感じる」

    その言葉どおり、ベルギーGP初日のFP2ではランス・ストロールが21番手でトップから5.187秒差、アロンソも22番手で5.474秒差と最後尾に沈み、厳しい現実を突きつけられた。

    大型アップデートを待った理由
    しかしアロンソは、チームがあえてアップデートを小出しにせず、ハンガリーGPで大型パッケージを投入する判断は正しかったとの考えを示した。

    「少しずつアップデートを投入していく方法もある。でも、レースごとに少しずつ改良しても、マシンのDNAを根本的に変えることはできない」

    「時には立ち止まって、マシンの何が悪いのかを見つめ直し、その問題を根本から解決する必要がある。そのためには、もっと多くの部分を変更しなければならない」

    さらに、その開発方針にはエイドリアン・ニューウェイの考えも反映されていると明かした。

    「それが正しい判断だったと思うし、エイドリアンの考えでもある。僕たちは全員、その方向性を支持している」

    また、コストキャップの存在も一括アップデートを選択した理由のひとつだと説明した。

    「毎レースごとに新しいパーツを作るだけの予算はない。それは僕たちのチームにとって現実なんだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    重要なのは改善幅ではなく方向性
    アロンソは、ハンガリーGPで投入されるアップデートについても、具体的なタイム向上の目標は設けていないと語る。

    「どれだけ速くなるかという数字は設定していない。改善幅を予想しても、その通りにならないことが多いからね」

    そして、現行マシンであるAMR26の基本設計そのものを見直す必要があると率直に認めた。

    「今のマシンのコンセプトは正しいものではない。それを変えようとしているし、軽量化を含めてさまざまな変更にも取り組んでいる」

    さらに、その開発は単なるラップタイムの改善ではなく、チームの将来につながるものだと強調した。

    「工場では、単に何秒速くなるかではなく、今の問題を解決するために本当に多くの作業が行われている。重要なのは、自分たちの取り組みに自信を持ち、それを来年も続けていけるという確信を得ることなんだ」

    また、アップグレードの効果はサーキットによって異なるとの見方も示した。

    「今は最後尾に近い位置にいるから、ポイント争いができるようになれば、それだけでも大きな前進だ。でも落ち着いて評価する必要がある。モンツァのようなコースでは、大きな改善は期待できないだろう。あそこはコーナーが少なく、エネルギー効率の影響が大きいからね」

    「サーキットごとに状況は変わる。アップグレードが投入されたら、そのポテンシャルを最大限に引き出さなければならない」

    ベルギーGP初日は最後尾という厳しいスタートとなったアストンマーティンだが、アロンソは目先のタイムではなく、AMR26のコンセプトを見直し、正しい方向へ開発を進めることこそが復活への鍵になるとの考えを示した。ハンガリーGPで投入される大型アップデートが、その第一歩となるか注目される。