カテゴリー: F1動画

  • 2025年F1ハンガリーGP フリー走行1回目 ハイライト動画:角田裕毅は17番手

    2025年F1ハンガリーGP フリー走行1回目 ハイライト動画:角田裕毅は17番手

    2025年F1 ハンガリーGP フリー走行2回目(FP2)のハイライト動画。8月1日(金)にハンガロリンクで2025年のF1世界選手権 第14戦 ハンガリーグランプリのプラクティスが行われた。

    ランド・ノリスがF1ハンガリーGPのフリー走行1回目でトップタイムをマークし、週末の滑り出しを理想的な形で迎えた。マクラーレンにとって記念すべきF1通算200勝目がかかる今週末、チーム内での競争にも熱が入る中、ノリスとオスカー・ピアストリが1-2体制を築き、ライバル勢を圧倒した。

    3番手にはフェラーリのシャルル・ルクレールがつけ、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)がトップ5に入った。

    アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは背中の負傷によりFP1を欠場し、代役としてフェリペ・ドルゴビッチが出走。さらにザウバーではニコ・ヒュルケンベルグに代わってポール・アロンが出走したが、マシントラブルによりセッション途中で走行を終えることとなった。

    角田裕毅は、走行序盤からマシンバランスに苦しみ、思うようにタイムを伸ばせず。ソフトタイヤでのアタックもトラフィックの影響を受け、最終的に17番手にとどまった。チームメイトのマックス・フェルスタッペンも11番手に終わり、レッドブル勢はセットアップに課題を抱えたまま初日を終えることとなった。

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  • 2025年F1ベルギーGP 決勝 ハイライト動画:角田裕毅は13位に沈む

    2025年F1ベルギーGP 決勝 ハイライト動画:角田裕毅は13位に沈む

    2025年F1 ベルギーGP 決勝のハイライト動画。スパ・フランコルシャンで2025年のF1世界選手権 第13戦 ベルギーグランプリの決勝レースが行われた。

    レースは、雨による約80分の中断を経て再開され、マクラーレンのオスカー・ピアストリが優勝。今季6勝目を挙げ、チームメイトのランド・ノリスとの選手権ポイント差を16に広げた。

    再スタート直後の最初のレースラップ、ピアストリはポールスタートのノリスをケメルストレートでオーバーテイクし、レ・コーム進入までに首位に浮上。その後、路面が乾いていく中でマクラーレンは戦略を分け、ピアストリはミディアムタイヤ、ノリスは1周遅れてピットインしハードタイヤを選択した。ピットタイミングの差でタイムを失ったノリスは、逆転のチャンスをつかめなかった。

    3位にはフェラーリのシャルル・ルクレールが入り、4位はレッドブルのマックス・フェルスタッペン、5位にはメルセデスのジョージ・ラッセルが続いた。

    なお、ルイス・ハミルトンはピットレーンスタートながら、最も早くスリックタイヤに交換したドライバーの一人として追い上げを見せ、7位でフィニッシュした。

    角田裕毅はレース序盤、路面が乾き始めた段階でインターミディエイトからスリックへの交換をチームにリクエストしていたが、指示が遅れたためピット入口を通過してしまい、1周余計に走ることとなった。この遅れが大きく響き、ポイント圏内から脱落。終盤はピエール・ガスリーの背後で苦戦し、最終的に13位でレースを終えた。ローラン・メキース代表は「彼を呼び込むのが遅すぎた。我々のミスだ」と認め、角田に謝罪している。

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  • F1ベルギーGP 予選 ハイライト動画:角田裕毅が7戦ぶりQ3進出

    F1ベルギーGP 予選 ハイライト動画:角田裕毅が7戦ぶりQ3進出

    2025年F1 ベルギーGP 予選のハイライト動画。スパ・フランコルシャンで2025年のF1世界選手権 第13戦 ベルギーグランプリの公式予選が行われた。

    ランド・ノリスがF1ベルギーGP予選で最速タイムを叩き出し、オスカー・ピアストリと共にマクラーレンによるフロントロー独占を果たした。

    金曜日のスプリント予選では、マックス・フェルスタッペンが両マクラーレンの間に割って入っていたが、土曜日の本予選ではその再現はならず。フェラーリのシャルル・ルクレールが2列目3番手に食い込み、フェルスタッペンは4番手にとどまった。

    レッドブルから参戦中の角田裕毅は、アップグレード版フロアの投入によるパフォーマンス向上を活かし、Q3進出を果たして7番グリッドを獲得。チーム加入後最高の予選成績となった。角田は「アップグレードの効果は大きく、フロアだけでもこのポジションに来られるほどだった」と語り、メカニックの迅速な作業とチームの努力に感謝を示した。

    一方、ルイス・ハミルトンにとっては厳しいセッションとなり、Q1でのベストタイムがトラックリミット違反により抹消され、まさかのQ1敗退。決勝は16番グリッドからのスタートとなる。

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  • F1ベルギーGP スプリント:ハイライト動画

    F1ベルギーGP スプリント:ハイライト動画

    2025年F1 ベルギーGP スプリントのハイライト動画。スパ・フランコルシャンで2025年のF1世界選手権 第13戦 ベルギーグランプリのスプリントレースが行われ、マックス・フェルスタッペンが2025年シーズンのスプリントで初勝利を挙げ、スパでマクラーレン勢の挑戦を退けた。

    フェルスタッペンはオープニングラップでロングストレートを活かし、レ・コーム手前でオスカー・ピアストリを交わして首位に浮上。その直後、シャルル・ルクレールもランド・ノリスをオーバーテイクしたが、ノリスはすぐにポジションを取り戻し、3番手に復帰した。

    その後はチャンピオンシップリーダーのピアストリがレッドブルのギアボックスにぴたりと張り付く展開となったが、最後まで順位に変動はなく、フェルスタッペンが逃げ切った。

    ポイント圏内にはルクレールのほか、エステバン・オコン、カルロス・サインツ、オリー・ベアマン、アイザック・ハジャーが続いた。

    一方、スプリント予選でQ1敗退を喫していたルイス・ハミルトンは、挽回するには至らず、15位でスプリントを終えた。

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  • 2025年F1 ベルギーGP スプリント:スタート動画

    2025年F1 ベルギーGP スプリント:スタート動画

    マックス・フェルスタッペンは、ベルギーGPスプリントのオープニングラップでオスカー・ピアストリを抜き、首位に立った。マクラーレンのランド・ノリスも1つポジションを落としている。

    ピアストリは完璧なスタートを決め、ラ・ソースではレッドブルを抑え込んだ。しかし、フェルスタッペンはスキニーなリヤウイングによる直線スピードの優位性を最大限に活かし、長いケメルストレートの先にあるレ・コンブで前に出た。

    その直後、シャルル・ルクレールも同じラインをトレースし、ノリスをかわして3番手に浮上した。

    アルピーヌにとっては厳しいスタートとなった。フランコ・コラピントはリヤウイング交換によりピットレーンスタートを強いられ、8番グリッドのピエール・ガスリーは水漏れの疑いでグリッド上からマシンを押し戻されている。

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  • F1ベルギーGP スプリント予選 ハイライト動画:角田裕毅は12番手

    F1ベルギーGP スプリント予選 ハイライト動画:角田裕毅は12番手

    2025年F1 ベルギーGP スプリント予選(SQ)のハイライト動画。スパ・フランコルシャンで2025年のF1世界選手権 第13戦 ベルギーグランプリのスプリント予選が行われた。

    選手権リーダーのオスカー・ピアストリが、ベルギーで行われたスプリント予選で圧巻のパフォーマンスを披露し、2番手のマックス・フェルスタッペンに0.477秒差をつけてポールポジションを獲得した。

    選手権リーダーのピアストリは、SQ2で最初のアタックがトラックリミット違反により抹消されるという危うい場面があったものの、最終セッションでは1分40秒510を記録して巻き返した。週末序盤はマクラーレン勢が支配していたが、フェルスタッペンはその流れを断ち切り、レッドブルで2番手に食い込み、ランド・ノリスを3番手に押し下げた。

    角田裕毅は、SQ2で12番手に終わり、わずか0.06秒差でSQ3進出を逃した。タイム差が非常に接近する中での敗退となり、本人は「今日はベストな一日とは言えませんでした」と悔しさをにじませながらも、「パッケージの中で全力を尽くしました」と語っている。なお、角田裕毅のRB21はチームメイトのフェルスタッペンが搭載している最新アップグレードに対して「2段階遅れ」の仕様であり、不利な条件での戦いを強いられている。

    一方、スプリントではジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトン、キミ・アントネッリも苦戦を強いられることになる。3人はいずれもSQ3進出を逃し、それぞれ13番手、18番手、20番手に沈んだ。

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  • F1ベルギーGP フリー走行1回目:ハイライト動画

    F1ベルギーGP フリー走行1回目:ハイライト動画

    オスカー・ピアストリが、F1ベルギーGP週末の唯一のプラクティスセッションで最速タイムを記録し、金曜後半のスプリント予選に向けて好スタートを切った。

    ここ2戦連続でチームメイトのランド・ノリスに敗れていた選手権リーダーのピアストリだが、この日は序盤から好調で、1分42秒022をマークしてトップに立った。マックス・フェルスタッペンはこのタイムから0.404秒遅れの2番手、ノリスはさらに1テンポ遅れた3番手に入った。

    フェラーリとメルセデス勢も上位に顔を出し、ジョージ・ラッセル、シャルル・ルクレール、キミ・アントネッリ、ルイス・ハミルトンが4〜7番手に並んだ。

    このセッションではロックアップやグラベルへのコースオフ、さらにはトラフィックの影響も多発し、各ドライバーにとって一筋縄ではいかない内容となった。

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  • ブラッド・ピットが明かす『F1/エフワン』の役作りに影響を与えた“実在の悲劇”

    ブラッド・ピットが明かす『F1/エフワン』の役作りに影響を与えた“実在の悲劇”

    ブラッド・ピット主演の話題作『F1/エフワン』が世界中のファンを魅了するなか、同作でピットが演じたキャラクター「ソニー・ヘイズ」のバックストーリーには、実際のF1史に残る悲劇が色濃く反映されていたことが明らかになった。

    映画はニューヨークとロンドンでの華やかなプレミア上映を経て先月公開され、リアルで迫力あるF1描写が高い評価を受けている。

    ピットは、架空のAPXGPチームに復帰するベテランF1ドライバー・ソニー・ヘイズを演じ、新人ドライバー、ジョシュア・ピアース(演:ダムソン・イドリス)と共にチームを率いる。

    モデルとなったのはマーティン・ドネリーの大事故
    ピットは最近出演したF1公式ポッドキャスト『Beyond the Grid』の中で、「ソニー・ヘイズ」の過去が、1990年スペイングランプリ(ヘレス)で起きたマーティン・ドネリーの大クラッシュをベースにしていると明かした。

    「ソニーの過去はマーティン・ドネリーのクラッシュに基づいているんだ。彼は僕らに映像を提供してくれて、キャラクターの土台を作る手助けをしてくれたんだ」とピットは語った。

    アイルランド出身の元F1ドライバー、ドネリーは、当時所属していたロータスでのフリー走行中、高速でガードレールに激突。マシンは粉々に砕け散り、彼は命に関わる重傷を負った。この事故により、ドネリーのF1キャリアは事実上終わることとなった。

    ドネリーの壮絶な経験と、それを惜しげもなく共有した姿勢は、ピット演じるヘイズの“過去に囚われながらも前を向く”キャラクター性にリアリティをもたらしている。

    マーティン・ドネリー F1/エフワンマーティン・ドネリー

    F1界の全面協力──本物の世界に入り込んだ映画制作
    『F1/エフワン』の撮影は2023年から2024年の実際のグランプリ開催中に行われ、F1の複数チームが撮影に協力。ピット自身もマクラーレンの2023年マシンをアメリカ・サーキット・オブ・ジ・アメリカズで走らせるという貴重な体験をした。

    「今でも恋しいくらいだよ。あんな経験は初めてだった。マクラーレンのザク・ブラウンに感謝してる」とピット。

    また、撮影はメルセデスのシミュレーターやウィリアムズの施設でも行われ、映画に登場するAPXGPの本拠地はマクラーレンのファクトリーが使用されたという。

    「彼らは僕たちを迎え入れてくれた。F1や各チーム、チーム代表、そしてルイス(・ハミルトン)がいなければ成り立たなかった。ルイスは脚本にも多大な影響を与えてくれた」とピットは述懐する。

    映画の規模と革新性について、ピットは「こんな大胆なアイデアは他にない」と語り、F1シーズン中に撮影が行われたことを“唯一無二の映画体験”だと振り返っている。

    ブラッド・ピット F1/エフワン

    F1ドライバーたちも絶賛──リアリティと迫力の融合
    『F1/エフワン』は、現在のF1ドライバーたちからも高い評価を受けており、リアルな描写とドラマ性の融合によって、F1の魅力を新たな視点から伝えることに成功している。

    ソニー・ヘイズというキャラクターは、マーティン・ドネリーという実在の人物の苦悩と希望を継承しながら、映画の中心に据えられた。その結果、本作は単なるスポーツ映画を超え、F1という過酷な世界の「真実」を映し出す作品として、多くの観客の心を打っている。

  • 『F1/エフワン』 映画音楽の巨匠ハンス・ジマーが手掛ける劇伴に絶賛の嵐

    『F1/エフワン』 映画音楽の巨匠ハンス・ジマーが手掛ける劇伴に絶賛の嵐

    映画『F1/エフワン』が日米同時公開から快進撃を続けている。公開3週目を迎えた現地時間7月13日時点で、全世界の興行収入は約578億を突破。日本でも公開からわずか11日間で興収10億円を超え、7月13日時点で動員78万人、興収13.3億円を記録している。

    ブラッド・ピット主演による迫力満点の映像美と、映画音楽の巨匠ハンス・ジマーが手掛ける劇伴が観客の心を掴み、世界各地で絶賛の声が相次いでいる。

    劇場を包み込む“音の興奮” ハンス・ジマーがF1サウンドを革新
    本作で特に注目を集めているのが、ハンス・ジマーが生み出した音楽の迫力だ。SNSでは「エンジン音×ハンス・ジマー=最高の化学反応」「スクリーンと爆音の中で走るF1に鳥肌が立った」など、音楽による臨場感への称賛が止まらない。

    その制作舞台裏を映し出す特別映像も公開された。『トップガン マーヴェリック』に続き、ジョセフ・コシンスキー監督や製作のジェリー・ブラッカイマーと再タッグを組んだジマーは、「観客が劇場で本物さながらのレースを体感できるよう、視覚だけでなく“音”にもこだわった」と語る。

    F1サーキットにも足を運び、プロデューサーとしても名を連ねる現役F1スター、ルイス・ハミルトンからドライバーの感覚やレース中の心理を聞き出し、劇伴に反映。ジマーは「危険な雰囲気を持ちつつ、エレガントな曲になった」と語り、コシンスキー監督も「まさに監督冥利に尽きる経験。ハンスと仕事ができて光栄だ」とその手腕に太鼓判を押している。

    F1サウンドの舞台裏も明らかに
    映像では、ジマーがF1マシンの走行に目を輝かせる姿や、オーケストラ演奏の収録風景など、貴重なメイキングも収録。映画本編とあわせて観ることで、より深い“音の体感”が味わえる内容となっている。

    時速300km超の世界を音と映像で再現する本作は、まさにハリウッドの“体感映画”の真打。映画『F1/エフワン』は、全国の劇場でぶっちぎりの大ヒット上映中だ。

  • 映画『F1/エフワン』 APXGPマシン開発の舞台裏

    映画『F1/エフワン』 APXGPマシン開発の舞台裏

    イギリス南部、緑に囲まれた工業団地。ガトウィック空港の飛行経路の真下に立っていて、ふと思った──ここはハリウッドから随分遠い。だがこの何の変哲もない倉庫やガレージの並びのなかに、『F1/エフワン』のスターのひとつが潜んでいる──ただし、それはブラッド・ピットではない。

    通りかかったポルシェ993が別の映画用に無惨に切り刻まれ、美容整形さながらに改造されようとしているのを避けたその先に、金色のノーズコーンを備えたAPXGPのマシンがガレージの中に姿を見せた。

    これはまさに、ジョー・コシンスキー監督が手がけ、6月25日に世界公開された映画『F1/エフワン』の中で、ピットと共演のダムソン・イドリスが演じる──いがみ合う架空のチームメイト、ソニー・ヘイズとジョシュア・ピアースがレースする──その車両だ。

    この仕事の特権のひとつは、本物のF1マシンのすぐ近くに立てることだ。そしてガレージに入ると、静かに佇むこれらのマシンのそばにいるときに感じる、まるで名馬の厩舎に入ったような、敬虔な禅のような感覚が訪れる。

    だが、その見た目とは裏腹に、この“野獣”はサラブレッドではない。むしろ、“晴れ着を着たラバ”に近い。

    この車両を生み出したのはグラハム・ケリーと彼のチーム「GK Evolution」だ。ケリーは元モータースポーツエンジニアで、30年以上前にこの映画車両専門会社を立ち上げた。

    ケリーの映画業界での実績は驚異的で、『ボーン』シリーズから『007』にまで及び、さらにはジョン・フランケンハイマー監督──1967年のF1映画『グラン・プリ』の演出でも知られる──による伝説的スタントシーン満載の映画『ローニン』にも関わっていた。

    それでも、彼は「今回ばかりは今までの経験とは違った」と語る。

    「この映画の話が来たとき、断ることなんてできなかった」とケリーは笑いながら話す。私たちは彼のオフィスで話している。そこから見下ろせる作業ベイでは、彼のチームが様々な自動車部品を扱っている。

    「たしか、僕はこの映画に関わった4人目の人間だったと思うよ」

    「2022年に最初の電話が来て、その7月にはジェリー・ブラッカイマーとジョー・コシンスキーと一緒にシルバーストンのレースを視察した。それは面白かったよ。その後いったん話は止まった。僕は当時イタリアで別の映画に取り組んでいて……でも9月にまた電話があって、『よし、来シーズンから撮影を始めたい』って言われたんだ」

    「その時点ではキャストもいなかったし、はっきりした構想もなく、あるのは数個のアイデアだけ。でも、僕がいないところでルイス・ハミルトンがジョーをトト・ヴォルフに紹介して──そこでいろんなアイデアが交わされて、“じゃあ車を作ろう”ってことになった」

    映画『F1/エフワン』 ルイス・ハミルトンルイス・ハミルトンは『F1/エフワン』の初期段階から開発に関与していた。

    メルセデスの参入
    ケリーが『F1/エフワン』用に考案したマシン製作のコンセプトはシンプルだった。メルセデスのApplied Science部門がF1風のボディワークを設計し、それをF2シャシーにスペーサーを挟んで幅と全長を拡張したものにボルトで取り付ける。

    だが、外見だけでは不十分だった。コシンスキーが描いていたのは、映像に入り込めるような臨場感たっぷりの走行シーンだったからだ。だから、ケリーのガレージに今ある初号機のAPXGPマシンには、実際のF2用メカクロームエンジンが搭載された。つまり、完全に本物のレース用マシンと同じ走りができる仕様だった。

    その後、同じくメカクロームエンジンを搭載した車両がもう1台、さらにGP3時代のV6エンジンを積んだマシンが2台加わった。

    そして、ケリーが思いついたのが1台の電動シャシーだった。

    「映画の多くの部分がピットレーンで撮影されることになりそうだった」と彼は語る。「ここで映画とモータースポーツの両方の経験が役に立った。すぐに気づいたんだ、ピットレーンではガソリン車は使えない。爆発するよ!」

    「だから、400ボルトの完全電動システムを組み立てたんだ……正直言うと、あの車がなかったら本当に撮影が続けられなかったと思う」

    F1グランプリでの撮影
    シルバーストンとスペインのアスカリ・サーキットで調整した後、実際のF1グランプリでの撮影が始まった。映画チームは実際のレースウィークエンドに潜入し、2024年のイギリスGPでは、APXGPマシンがフォーメーションラップの最後尾を実際に走る場面まで撮影された。

    だがここで、ハリウッドの手法と現実のモータースポーツの壁にぶつかる。

    「普通の映画では、シーンを設定して、車を走らせて、最後でカットして“ナンバーワン”の位置に戻して、何度も繰り返すんだ」とケリーは言う。

    「でもF1カーやレースカーでは、それができない。アイドリングしているだけでも過熱してしまうし、走行中はラジエーターに空気が流れないといけない。ブレーキも冷却が必要だし、そうしないとピットレーンに戻ってくるころにはマシンが火を吹く」

    「だから僕はずっと言ってた。『クールダウンラップが必要だ』『空気を流して冷やさないとだめだ』って。映画のスタッフの多くは、ここが“モータースポーツの世界”だということを理解するのに苦労していた。でも最終的には、すべてがうまくまとまったよ」

    適したカメラカーを探して
    速い車が走っているだけでは足りなかった。『トップガン マーヴェリック』を手がけたばかりのジョー・コシンスキーは、同じような臨場感ある追従カメラ映像を撮るため、高速で並走できるカメラカーを必要としていた。

    「でもすぐに分かった。僕らには、これらの車に追いつける従来型のカメラカーがなかった」とケリーは言う。「いろいろ試したけど、最終的にアメリカから持ってきた古いLMP(ル・マン・プロトタイプ)カーを使うことになった。直線は速かったけど、コーナーでは全然だめだった」

    「我々のマシンがコーナーを立ち上がると、すぐに消えてしまう。そしてカメラカーのドライバーはストレートで追いつけない。これは大きな問題だった」

    「最終的には、そのアメリカ製の車はダメだと判断した。というか、ハンガリーでぶっ壊れた。オイル圧が落ちて、ポンプが壊れて……僕はその時言ったんだ。『あれはもう終わりだ。送り返せ』ってね」

    代わりに使用されたのが、GP3エンジンを搭載したAPXGPのマシンのひとつだった。理想的とは言えなかったが、映像のインパクトを高めるには十分だった。

    「GP3マシンはF2車両ほど速くなかったけど、スピードを抑えられたし、カメラとの動きも相性が良くて、映像に十分な“スピード感”が出せたんだ」

    映画『F1/エフワン』 ブラッド・ピットとダムソン・イドリスブラッド・ピットとダムソン・イドリスは、マシンの運転に備えて厳しいトレーニングを積んだ。

    俳優であり、同時にレーシングドライバーでもある
    映画の世界では、俳優が運転しているように見えるクローズアップ映像を撮影し、その後にカツラや衣装を身に着けたスタントドライバーが本格的な走行を行うのが一般的だ。

    今回の『F1/エフワン』でも、ダンカン・タッピー、クレイグ・ドルビー、元F2チャンピオンのルチアーノ・バチェタといった精密運転のプロが多数のシーンで走行を担当している。

    しかし、ブラッド・ピットとダムソン・イドリスもまた、自分たちの役作りと本物の走行映像を得るために、特にシルバーストンで多くの時間を割いてシングルシーターでの周回を重ねた。

    「トレーニングに使ったシングルシーターは、うちのAPXGPマシンよりもコーナー速度が速かったんだ」とケリーは語る。「だから空力特性も強くて、ブラッドにとっては“空力の効き方”を体で感じるのに最適だった。そこからAPXGPマシンに移行するにはちょうどいい段階だったよ」

    撮影を終えた後、ピットはそのドライビング技術を認められ、テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でマクラーレンの本物のF1マシンを運転する機会も与えられた(その様子は下記の映像で確認できる)。

    では、果たしてピットに本物のレーサーとしての資質はあったのか? ケリーはこう答える。

    「正直に言って、ブラッドにはみんな驚かされたよ」と彼は語る。「僕はずっと懐疑的だった。というのも、僕は安全の責任者でもあって、61歳の俳優を600馬力・600キロのマシンに乗せることになるんだから……心配にもなるさ!」

    映画『F1/エフワン』 ブラッド・ピットブラッド・ピットとスタントドライバーのルチアーノ・バチェタは、撮影中“常に行動を共にしていた”とケリーは語る。

    「でも実際に下位フォーミュラの車に乗せてみたら、その車両の運営チームからこう言われたんだ──『彼は車の置き所が分かってる』って。ブラッドと“ルース”(ルチアーノ・バチェタ)は本当に一心同体のようになっていたよ」

    「彼はとにかく運転が大好きだった。楽しんでいたし、走ることへの愛情がどんどん深まっていった。もともとバイクが好きな人だから、吸収も早くて、我々全員が彼を信頼できるようになった」

    「ダムソンも素晴らしかったよ……でも彼はブラッドほどには“走ること”を愛してはいなかった。やっぱりこの世界では、本気で愛してないと難しいんだ。実際、うちの車はF2より100キロ重くて長くて、扱いやすくはなっていたけど、それでもF2のラップタイムから数秒落ちのタイムで走っていたんだから、たいしたもんだよ」

    映画『F1/エフワン』 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツメルセデスがAPXGPのボディワークのデザインに協力した。

    では、数億円(正確には数百億円)規模の疑問に戻ろう──映画製作者たちが掲げている「史上最もリアルなレース映画を作った」という主張に、ケリー自身の経験を踏まえて納得しているのだろうか?

    「本当に素晴らしい経験だった。最高の体験だったよ」と彼は言う。「ただ、ものすごく疲れた。というのも、この撮影には潜在的なストレスが非常に多かったからね。走行中の車、撮影のプロセス、それにモータースポーツの現場が毎週末どんな風に動いているか──そのすべてが頭にあって、本当に消耗したよ」

    「でも、気づいたんだ。どんな映画に仕上がったとしても、それは絶対にモータースポーツに根ざした作品になるって。観客はとても目が肥えているから、セットやCGで撮られたものかどうかなんて一発で見抜いてしまう。これまで僕がやってきた作品、『ローニン』なんかもそうだけど、あれは“本物”だった。そして今回も、それを徹底したんだ」

    「ジョー(コシンスキー)が『トップガン』を手がけたばかりというのも大きかった。あの映画も、間違いなく本物だった。で、彼が今回この映画に取り組んで、僕が見たすべての映像には、あの“人が600馬力の車を本当に運転しているとき特有の、微細な動き”がちゃんと映っていた」

    「そしてその演出、あの映像こそが、“リアルに感じられる”理由になっている。それがこの映画に必要な要素だった」

    最後に、映画の“究極のリトマス試験”についてケリーはこう語る。

    「モナコで、F1ドライバー全員が映画を観に行ったんだ。僕ら全員、『絶対誰かが神経質になってケチつけるだろう』って思ってたよ。だって彼らは本物のドライバーなんだから」

    「でもね──誰一人として『ひどかった』なんて言わなかった。みんな口をそろえて『本当に良かった』って言ってくれたんだ」