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  • MotoGP | ホンダ 第18戦 マレーシアGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 第18戦 マレーシアGP 初日レポート

    マルケス総合6番手、クラッチローは10番手で初日を終える
    3連戦最後の大会となる第18戦マレーシアGPのフリー走行は、朝方に降った雨の影響でMoto3クラスのFP1はウエットコンディションで行われたが、Moto2、MotoGPクラスはドライコンディションで行われた。

    セパンはウインターテストの舞台として定着し、今年も2月上旬に公式テストが行われている。

    そのため各チームともにセッション開始からレベルの高い走りとなった。その中で4年連続6回目のライダーズタイトルを獲得しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、FP1で4番手、FP2で総合6番手と、いつも通りタイヤテストに集中し、さらに、来季に向けての新しいテストを行うなど、忙しい一日になった。この日はニュータイヤを装着してアタックをしておらず、土曜日の予選では今季11回目のポールポジション獲得が期待される。

    前戦オーストラリアGPで2位になり、今季3回目の表彰台に上がったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、FP1ではフロントにソフト、リアにミディアムを選択して9番手、FP2ではフロントにミディアム、リアにソフトを選択して7番手と着実にアベレージを上げることに成功し、総合10番手で初日を終えた。この日は、「2月のウインターテストより路面コンディションが悪く、思うようにセットアップは進まなかった」と語るクラッチローだけに、土曜日のタイム短縮とポジションアップが期待される。

    右肩の手術のため終盤の3戦を欠場する中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)の代役として出場のヨハン・ザルコは、FP1で16ラップ、FP2で15ラップを刻み、RC213Vの攻略につとめた。前戦オーストラリアGPは不安定な天候の中で思うように走り込むことができなかったが、今大会はドライコンディションで周回を刻み、総合14番手で初日を終えた。最後のアタックで転倒を喫したことでポジションを上げることができなかったザルコだが、土曜日のフリー走行と予選の走りが注目される。

    ホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、FP1で2分01秒台、FP2で2分00秒へとタイムを短縮して17番手で初日を終えた。本来の走りにはまだまだほど遠いロレンソだが、2日目のFP3、そして予選でタイム短縮とポジションアップに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 6番手)
    「今日は忙しい一日となりました。FP1の1周目か2周目に危ない瞬間がありました。今シーズンでは、一番のセーブだったかもしれません。でも、そのあと、マシンのダッシュボードに警告がでたので、安全のためにスイッチを切って、ピットに戻ることにしました。チームは問題を解決してくれました。大きな問題ではありませんでした。そのあと普通に仕事をすることができました。午後のFP2はレースペースに取り組みました。それほど悪くありませんでした。連続周回のペースでは、2番手か3番手だと思います。チームはシーズンの最後に集中していますが、2020年のことも考えていて、今日はいくつかのアイディアにトライしました」

    カル・クラッチロー(MotoGP 10番手)
    「2月にテストを行ったときほどフィーリングはよくありませんでした。なぜかよく分かりませんが、とにかくいいフィーリングがなく、コーナリングが決まりませんでした。路面コンディションもテストのときより悪く、そのために、テストのときに抱えていた問題が隠れてしまいました。前進しなければなりません。安定性はありましたが、十分な速さがありませんでした。明日は前進しなければなりません。そして前のライダーたちに近づきたいです」

    ヨハン・ザルコ(MotoGP 14番手)
    「今日はオーストラリアGPよりもいいペースで金曜日をスタートしたいと思っていました。その自信もあったし、その通りの走りができました。午前中のFP1はユーズドタイヤを使い続けました。このセッションはとても興味深い走行になりました。午後のFP2では、すぐにFP1で得た成果を感じることができ、さらに速いペースで走ることができました。最後にソフトタイヤでアタックしました。最初のアタックで少しタイムを更新し、最後のラップはもっとよくなると期待しましたが、1コーナーで転倒してしまいました。コーナーではらんでしまい、フロントが切れ込んでしまいました。普通の転倒だったので、ケガはありません。明日は前進することに集中します。1分59秒台に入れることができると思います」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 17番手)
    「フィリップアイランドからセパンに来ると、大きな違いを感じますし、ほとんど正反対のようです。このサーキットはグリップがよくて、路面もいい状態です。しかも、今日は天気がよくて、おかげでいいフィーリングがありました。ペースは1.1秒から1.5秒ほど遅れていますが、リアグリップを改善するためにセッティングをいくつかトライしました。そして、最後のアタックではその成果を最大限発揮することができませんでした。うまくいけば、 2分00秒3秒か2分00秒2は出せたと思うし、前に近づけたと思います。明日の目標は引き続き前進して1分59秒台を出すことです」

  • MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP 初日レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGP、初日からハイペース!
    Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはトップ争いを目指してフリープラクティスに臨み、それぞれ総合4番手と5番手で初日を終えた。

    ビニャーレスはいつもと同様、セッション序盤からトップに浮上。その後はドライコンディションを活用してセッティングに集中した。

    終盤では前後タイヤをソフトコンパウンドに履き替えてタイムアタックを行い、1分59秒218を記録して3番手を獲得した。

    ラップタイムに自信を持ったビニャーレスはFP2もセッティングに集中し、様々なセッティングとタイヤオプションをテスト。セッション終盤になってもソフトコンパウンドを使用しなかったが、1分59秒845の好タイムで9番手となっている。総合順位ではFP1のタイムが採用されて4番手。

    一方、昨年のこの大会で大活躍を見せたロッシ。今年も初日から好調で、優勝候補の一角として名乗りを上げる勢い。FP1では順調にペースを維持しながらほとんどの時間帯で4番手から6番手につけていたが、終盤で前後タイヤをソフトコンパウンドに換えると1分59秒893を記録してトップに躍り出た。しかしこのあと、ライバルたちもペースを上げ、ロッシは8番手に後退してセッションを終えた。

    午後からのFP2では、開始から10分で4番手とすると、さらに1分59秒284へと短縮してFP2で3番手を獲得し、両セッションの総合ではトップから0.708秒差の5番手となった。

    初日のフリープラクティスでPETRONAS Yamaha SRTが1-2獲得
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは、チームのホームレース、マレーシアGPのフリープラクティスでそれぞれ総合トップと2番手を獲得した。午前中のFP1、クアルタラロはラップレコードを塗り替える1分59秒027を記録してトップを獲得。午後からのFP2では1分58秒576へさらにタイムを更新し、2番手との差を0.630秒差に広げて首位をキープした。

    チームメイトのモルビデリはFP1のタイムアタックでパーフェクトライディング。1分59秒110の好タイムでトップのクアルタラロに0.083秒差と迫る2番手を獲得した。FP2は決勝用セッティングの向上に集中したこともあり、ラップタイム更新はならなかったが、FP1の記録で2番手をキープ。トップから0.534秒差、3番手に0.096秒差でセッションを終了し、総合2番手となっている。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合2番手/1分59秒218)
    「マシンのフィーリングが初めからとても良かったのでハッピーです。リズムも上々で、とくに午後からのFP2では、レースの状況やコースコンディションなど、決勝に向けての準備を進めることができました。今日の時点で好フィーリングがつかめていることが、とても重要なこと。そして明日は、目標のフロントローを獲得するチャンスもありそうです。ここまで良い仕事ができているので、明日以降もこの勢いをキープしていきたいと思います。私自身はコース1周をもっとうまく走り切れるようベストを尽くします。日曜日はきっといいレースができると期待を持っています」

    バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合5番手/1分59秒284)
    「初日としては悪くなかったと思います。FP2では決勝用タイヤでいいペースが出ていましたし、終盤にはソフトコンパウンドで好タイムを記録してトップ5に入ることができました。走りは非常に安定性していましたが、決勝は20ラップと長いのでリアタイヤについては少し心配もあります。でも今日のところは2セッションとも順調でしたし、私自身も十分に力を発揮できたと思います」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「ウイークの初日は非常に充実していました。この大会においての2つの重要なポイントは、2本のロングストレートと過酷な暑さです。通常、この2点は私たちにとって不利な部分ですが、今までのところ、よくコントロールできているように見えます。そしてそれが、しっかりと結果に現れているのです。もちろん、まだ初日の段階ですが、明らかに良い兆しが見えていると言っていいと思います。ビニャーレス選手とロッシ選手は気持ちよく乗れていて、ユーズドタイヤでも順調にラップタイムが上がっています。正しい方向へ進んでいるということです。タイヤも様々なコンパウンドを試すことができ、決勝でどれを選ぶかについて十分な情報を収集できました。ビニャーレス選手は、決勝と最も近いコンディションのときに、タイヤテストを行いました。一方ロッシ選手は最後にタイムアタックに挑み、FP1から大きく順位を上げています。明日の午前中に雨が予想されているので、今日のうちにポジションを確保できてよかったです」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合トップ/1分58秒576)
    「すばらしいタイムが出ました。実際には、その次のアタックのほうがもっと良かったのですが、途中で前のマシンに阻まれてしまいました。いずれにしても、この調子でいけばQ2進出はほぼ間違いないと思うので、明日の午前中はタイヤチョイスに集中することができそうです。先週のオーストラリアで転倒したあとは足首にひどい痛みがありましたが、こうしてトップに立ち、好調に走れているときは少し忘れることができます。また来シーズンは2020年型Aスペックのマシンを与えてもらえることになったと聞き、とても驚いています。ヤマハ、PETRONAS、そしてチームにお礼を言わなければなりません。でもまずは2019シーズン最後の2レースに全力で集中していきたいと思っています」

    フランコ・モルビデリ(フリー走行総合2番手/1分59秒110)
    「1-2フィニッシュを達成し、チームとして完璧なスタートを切ることができました。午前中のFP1で絶好調だったので、午後はセッティングに集中することができました。期待通りに進んだわけではありませんでしたが、いろいろ気づくことがありましたし、何より前回オーストラリアよりもずっと速くなっていることがわかりました。マシンについては様々な課題が残っていますが、今日の調子で作業を続けていくことができれば、明日はダブルフロントロー獲得のチャンスもあると思います」

  • MotoGP | ホンダ 第18戦 マレーシアGP プレビュー

    MotoGP | ホンダ 第18戦 マレーシアGP プレビュー

    マルケスが2年連続大会制覇と今季12勝目に挑む
    MotoGP 日本GP、オーストラリアGPに続く、3連戦最後の戦いとなる第18戦マレーシアGPが、11月1日(金)~3(日)までの3日間、クアラルンプール郊外のセパン・インターナショナル・サーキットで開催される。マレーシアGPは、1991年にシャーアラムでスタートした。その後、ジョホールへと舞台を移し、99年からはクアラルンプール国際空港に近い、セパンで開催されるようになった。マレーシアGPは今年で29度目、セパンでは21度目の開催となる。

    セパンは一周5.543km。2本の長いストレートとバラエティーに富んだコーナーが組み合わさったレイアウトで、MotoGPマシンのテストに適していることから、ウインターテストの舞台としても定着した。マレーシアは熱帯地方であり気候が安定しているため、一年中走行することができた。今年も2月上旬に公式テストが行われた。

    チームや選手にとって、セパンはシーズンを通して最もデータが豊富なサーキット。マシンのセットアップなどがどう進化したのか、確認できる大会となる。Honda勢は、2年連続大会制覇とセパン8勝目を目指す。

    第13戦サンマリノGPから5連勝を達成、前戦オーストラリアGPで今季11勝を挙げたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、今大会、6連勝と12勝目を目指す戦いとなる。

    マルケスは、第15戦タイGPで9勝目を挙げて4年連続6回目のタイトルを獲得。3連戦最初のレースとなった日本GPでは、今季10勝目を達成。この優勝でHondaは4年連続25回目のコンストラクターズタイトルを獲得した。そして連戦となった第17戦オーストラリアGPで達成した11勝目は、Repsol Honda Teamのチームタイトル獲得にとって重要な勝利となった。この勝利でRepsol Honda Teamは、首位のドゥカティとの差を17点から1点と縮め、3年連続10回目のチームタイトル獲得に大きな弾みをつけた。Hondaにとっても9回目の3冠制覇達成に全力を尽くす。

    これまでマレーシアGPでマルケスは、125ccクラスで10年、MotoGPクラスは14年と18年に優勝している。マルケスにとっては優勝回数の少ない大会の一つだが、今年は2年連続大会制覇とシーズン12勝目を目指す。

    総合5位につけるカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、前戦オーストラリアGPで2位になり今季3回目の表彰台を獲得、登り調子でマレーシアGPを迎えます。昨年は、オーストラリアGPのフリー走行で右足首を負傷し、それ以降の戦いを欠場した。そのためマレーシアGPは17年以来、2年ぶりとなるが、2戦連続今季4回目の表彰台と今季初優勝に挑む。

    この数戦、思うようなレースができていないホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、今季ベストを目指す。ケガから復帰して6戦を終えて、過去4戦はポイントを獲得することができなかった。オーストラリアGPでは不安定な天候の影響もあり16位と不本意なリザルトに終わった。

    そして3連戦最後となる第18戦マレーシアGPは、RC213Vでセパンを走るのが初めてとなる。シーズンオフのトレーニング中のケガのため今年2月のウインターテストに参加できなかったからだ。ロレンソにとっては厳しい条件のレースが続いているが、経験値の高いサーキットだけに、今季ベスト獲得を目指し、Repsol Honda Teamのチームタイトル獲得に貢献する意気込みだ。

    右肩の手術のため第17戦オーストラリアGPから終盤の3戦の欠場を決めた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)の代役として、オーストラリアGPに続き、ヨハン・ザルコが今大会に挑む。前戦オーストラリアGPは、予選14番手、決勝13位という結果だった。オーストラリアGPは、フリー走行、予選と断続的に降る雨と強風という最悪のコンディションとなり、RC213Vに初めて乗るザルコは、マシンの攻略もできないまま決勝に挑むことになった。ほぼぶっつけ本番といってもいい状態だったが、好スタートからポル・エスパルガロ(KTM)とし烈なバトルを繰り広げてファンを喜ばせた。Hondaで2戦目を迎える今大会は、前戦をしのぐリザルト、そしてシングルフィニッシュが期待される。

    マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
    「オーストラリアでは勝利を満喫することができました。僕もRepsol Honda Teamもマシンもすべてがとてもうまく機能しました。今週は3連戦の最後のレースです。しかし立ち止まってリラックスするときではありません。セパンもヤマハとドゥカティが得意とするサーキットです。目標は再び優勝争いをすることです。どのような週末になるか状況を見ながらセットアップを合わせていきたいと思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)
    「セパンで行われた2月のウインターテストのときは、19年型マシンを攻略している段階で、あまりいいフィーリングがありませんでしたが、今大会はマシンの安定性に取り組みます。プレシーズンテストからどれだけ前進できたかを見るのが楽しみです。そのあと、最終戦バレンシアが終わったら20年型のマシンのテストを始めることになります」

    ヨハン・ザルコ(MotoGP 総合18位)
    「フィリップアイランドとセパンは全く違うサーキットです。セパンにはMotoGPクラスとMoto2クラスでいい思い出がたくさんあります。フィリップアイランドでHondaのマシンに乗ってつかんだ自信を活かし、今大会はいいスタートを切ることができると思います。マシンのポテンシャルをさらに引き出して楽しめると思います。セパンはブレーキングポイントが多く、フィリップアイランドと較べて高速コーナーが少ないので、マシンとの相性はいいと思います。レースウイークを通して暑くなると思うので、暑さをコントロールして、いいフィーリングをつかむことが目標になります。トップ10か、さらにトップ5に入れることを願っています」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 総合19位)
    「セパンは過去にいい結果を残したことがあるサーキットです。今年始めのテストは、トレーニング中のケガで参加することができませんでした。しかしチームはそこでテストに参加し、十分にデータがあるので、すでにいくつかアイディアがあります。オーストラリアに比べたら、マレーシアのサーキットは僕と相性がいいので、もてぎのときのような走りを取り戻せることを願っています。どのようにレースウイークが進むのか楽しみです」

  • MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP プレビュー

    MotoGP | ヤマハ 第18戦 マレーシアGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGP、トリプル・ヘッダー最終戦のマレーシアへ
    寒さと強風に翻弄されたフィリップアイランドから、暑く湿度の高いセパン・インターナショナル・サーキットへ。マレーシアGPはライダーの体力が試される、シーズン中の最も過酷な大会のひとつ。

    しかしMonster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスはそれを気にする様子もなく、前回オーストラリアでの転倒リタイアを埋め合わせて表彰台に上るため戦いに挑む。

    ここセパンでは2011年の125ccクラスと2014年のMoto2でそれぞれ優勝。MotoGPでは未だ表彰台に上った経験がなく、昨年はわずかに届かず4位に留まった。シリーズポイントでは第17戦終了時点でランキング4位につけ、3位との7ポイント差を追っている。

    一方のバレンティーノ・ロッシは、これまでに数多くの好成績をおさめており、いつも温かく迎えてくれるファンとの再会を楽しみにしている。昨年は優勝争い展開中に転倒してしまったが、2001年、2003年、2004年、2006年、2008年、2010年に優勝、2002年、2005年、2014年、2016年に2位、そして2009年と2015年に3位と、表彰台獲得は合計12回に及ぶ。

    セパン・インターナショナル・サーキットでは1999年に初めてグランプリが開催され、それ以来、毎年、MotoGPが行われてきた。全長5.5kmのコースに低速から高速まで様々なコーナー(左=5、右=10)が設けられ、それらを、最長920mを含む2本のロングストレートがつないでいる。MotoGPコースのなかでも最も長いコースのひとつでもあり、高温高湿の厳しいコンディションがライダーたちに過酷なチャレンジを強いることになる。

    PETRONAS Yamaha SRTがチームの初めてのホームレースに期待
    マレーシア初のMotoGPチームとして今シーズンから始動したPETRONAS Yamaha SRTが、今週末、グランプリ開催通算20回目を迎えるセパン・インターナショナル・サーキットにおいて、チームにとって初めてのホームレースを迎える。そのルーキー・シーズンに何度もフロントローや表彰台を獲得してきたフランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロは、多くのファンの期待を集めている。

    クアラルンプールで最も暑いこの場所は、MotoGPカレンダーのなかでも最も熱い戦いが展開されるサーキットのひとつ。気温と湿度の高さに加え、3週間連続のトリプル・ヘッダーの最終戦という状況、さらには全長5.5kmの長いコースに設けられた2本のロングストレートと様々なタイプのコーナーが、ライダーとチームに試練を与えることになる。前回のオーストラリアではクアルタラロがプラクティスと決勝で転倒。モルビデリもウイーク序盤の好調を決勝で発揮することができず厳しい戦いとなった。

    それでもPETRONAS Yamahaはサテライト・チーム・ランキングのトップをキープし、残り2戦、合計90ポイントの可能性のなかで58ポイントをリードしている。またクアルタラロは、合計50ポイントの可能性のなかでサテライト・ライダー・ランキングを22ポイント、リードしている。

    プラクティス第1セッションは11月1日、現地時間10:50にスタート。日曜日の決勝は、全20ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス
    「先週のフィリップアイランドは絶好調でしたが、結局は転倒ノーポイントに終わり多くのことを学びました。タイヤの消耗の状況は悪くなかったし、私のペースも上々。チームの素晴らしい仕事のおかげでマシンも好調をキープしていたのです。だからここセパンでもう一度、挑戦したいと思っています。まったく異なるタイプのコースですし、暑さに苦しめられることが予想されますが、私たちの準備は整っています。シーズン前のテストでも手ごたえをつかんでいますし、このところ好調が続いているので、もう一度トップを目指します」

    バレンティーノ・ロッシ
    「セパンではシーズン前にテストをしていますが、実際のウイークが始まってみなければライバルたちとの差を知ることはできないし、自分たちのポジションもわかりません。ただ昨年は確かに絶好調だったのです。セパンはフィリップアイランドとは、まったく異なるタイプのコースで、コンディションも前回とはかなり違ってきます。ここは全体的に身体への負担が大きいので、それに苦しめられるかもしれません。それでも私たちは、今回もまたベストを尽くします」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「トリプル・ヘッダーの最終戦を迎えています。ここセパン・サーキットは1年のなかでも最もコンディションが厳しいコースのひとつですが、マーベリックは前回のオーストラリアでの勢いを維持して、ここでもう一度トップを狙っていきます。バレンティーノも昨年のこの大会で優勝争いを見せてくれました。結局は転倒してしまいましたが、そのときの雪辱を果たしてファンを喜ばせることが目標です」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    ファビオ・クアルタラロ
    「オーストラリアは非常にタフな戦いでした。そしてあのあとは、足首の怪我を少しでも回復させることが私のミッションになっていました。決勝での2度目の転倒で悪化させなかったことは幸いでした。100%の状態でマレーシアに臨みたかったので、最大限の回復を目指して頑張ってきましたが、現状を見れば高すぎる目標かもしれません。でも目標は高く置くことが大切ですし、そのような気持ちの持ち方もとても重要なのです。シーズン前にはここでテストを行っているので、ルーキーの私にとってはいくらかのアドバンテージになるはず。チームとPETRONASの多大なサポートに恩返しするために、このホームレースで好成績をあげたいと思っています。私たちはシーズンを戦うなかで様々な経験を積み重ねてここへ戻ってきました。マレーシアのレースファンの前で走れるのはとてもうれしいこと。彼らのためにベストを尽くします」

    フランコ・モルビデリ
    「PETRONAS とチームのホームレースで、多くのファンが私たちを応援してくれています。セパン・インターナショナル・サーキットはテクニカルで楽しく、すべてが揃った大好きなサーキット。あとは前回オーストラリアのような天候変化が起こらないことを望むばかりです。あのときの状況は、ライダーにとっては非常に厳しいもので、決勝に向けてマシンを作り上げていくことができませんでした。今回も暑さと湿度に苦しめられることは承知のうえで、そのためにいつもトレーニングを行っているのです。チームのホームレースで、チームのために良い結果を目指したいと思います」

  • MotoGP | ホンダ 第17戦 オーストラリアGP 決勝レポート

    MotoGP | ホンダ 第17戦 オーストラリアGP 決勝レポート

    マルク・マルケス今季11勝目を達成。カル・クラッチローが2位になり今季3回目の表彰台を獲得する。
    日本GPからの連戦となった第17戦オーストラリアGPは、予選3番手から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、ポールポジション(PP)スタートのマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)との間で繰り広げられた一騎打ちを制し、今季11勝目を達成した。これでマルケスは最高峰クラスで55勝を達成、Hondaで5回のタイトルを獲得したミック・ドゥーハン氏の記録をブレイクした。

    今大会は、土曜日の予選が強風のためにキャンセルとなり、決勝日のウォームアップが終わった後に予選が行われる変則スケジュールとなった。金曜日、土曜日とドライコンディションでタイヤテストがしっかり消化できていないマルケスは、ウォームアップ、それに続く予選でタイヤテストに集中し、3番グリッドを獲得した。

    迎えた決勝では、フロントにハード、リアにソフトを選択。「リアのソフトはちょっとギャンブルだった」と語るマルケスだが、スタートに失敗した序盤の遅れを取り戻すと、5周目にはカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)に続いて2番手に浮上。その後、PPスタートのビニャーレス(ヤマハ)がマルケス、そしてクラッチローと続けてパスして首位に浮上すると、すかさずビニャーレスを追撃して一騎打ちとなった。戦いは最終ラップまでもつれ込み、27周目のストレートでビニャーレスをかわしたマルケスは、ビニャーレスの追撃を振り切って、真っ先にチェッカーを受けた。

    第15戦タイGPでマルケスは9勝目を挙げてライダースタイトルを獲得。第16戦日本GPでは10勝目を挙げて、Hondaがコンストラクターズタイトルを獲得した。そして今大会、マルケスが11勝目を挙げたことで、Repsol Honda Teamは、チームランキングで首位のドゥカティに1点差に迫った。

    最終ラップに、先行したマルケスを追撃したビニャーレスが転倒したことで、単独3番手を走行していたクラッチローが2位でフィニッシュ。今季3回目の表彰台を獲得した。不安定なコンディションとなった金曜日のフリー走行で3番手につけたときに「表彰台に立てる」という自信を得たというクラッチローだが、4周目にトップに浮上すると9周目まで首位を走り、ファンを喜ばせた。

    右肩の手術のため終盤の3戦を欠場することになった中上貴晶の代役として初めてRC213Vに乗ったヨハン・ザルコ(LCR Honda IDEMITSU)は、不安定な天候が続くという厳しい条件の中でのデビュー戦となったが、14番グリッドから好スタートを切って13位でフィニッシュ。ポイントを獲得した。次戦マレーシアGP、最終戦バレンシアGPに向けて大きな期待を抱かせる走りだった。

    不安定なコンディションに翻弄されたホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、予選19番手、決勝16位と、思うような走りができなかった。今大会は雨と強風に苦しんだ。ケガから復帰して今大会が6戦目となるが、復帰してからもっとも悪い内容に厳しい表情だった。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「悪天候が影響するクレイジーな週末でした。マーベリックはとても速い走りをしていましたが、ついていくことができました。そして、優勝に向けて少しずつ攻めていきました。マーベリックは全力でプッシュしていました。とても速いペースでしたが、4周か5周ついていったときに、今日は優勝も可能だと感じました。限られた時間でRepsol Honda Teamはすばらしい仕事をしてくれました。リアにソフトタイヤを選び、少し賭けに出ました。最後は限界の走りでしたが、優勝することができました。Hondaとともに55勝目をあげることができてとてもうれしいです。Hondaファミリーとチームとともにこの瞬間を楽しむことができて興奮しています」

    カル・クラッチロー(MotoGP 2位)
    「金曜日のフリープラクティスがどんな結果であっても、今大会は表彰台に上がれるペースがあると思っていました。表彰台に向けて一生懸命がんばりました。これで1年で3回表彰台に上がることができました。マーベリックが転倒してしまったのは残念ですが、彼が転倒しなくても表彰台に上がっていたと思います。今日のペースには満足しています。マルクやマーベリックについていけるようなグリップもマシンもありませんでした。そのためかなりギャップが開きましたが、自分のペースには満足しています。残り5周になったときにリアタイヤをうまくコントロールしなければなりませんでした。最終ラップは雨が降り始めました。昨年のケガを考えたら、今年ここで表彰台に上がることができてとてもうれしいです。一時は戻ってくることもできないかもしれないと思いました。Hondaとともにすばらしい仕事をしてくれたクルーに感謝しています。彼らのおかげで表彰台に上がることができました。今日はLCR Honda CASTROLの努力が報われました。マーベリックが2位になるはずでしたが、こうして2位になることができたのはラッキーでした。今日は友達のジャック(ミラー、ドゥカティ)と一緒に表彰台に上がることができてとてもうれしいです」

    ヨハン・ザルコ(MotoGP 13位)
    「今日のレースはとてもおもしろく、そしてうれしい結果となりました。Hondaで走る初めてのレースでした。ポル・エスパルガロとバトルとなりました。序盤から彼を何度もオーバーテイクしました。しかし、彼も僕をオーバーテイクして行かせようとしませんでした。そのため僕たちのペースは落ちることになり、前の集団と少しずつ離れていきました。彼とのバトルがなければ前の集団についていくことができたと思います。とにかく今日は多くのことを学ぶことができました。金曜日からマシンを理解しようと努めましたが簡単ではありませんでした。天気が悪く、ドライコンディションでほとんど走ることができませんでした。今日は27周走ることができました。13位という結果はあまりよくありませんが、マシンをうまくコントロールするためには時間が必要です。カルはすばらしい仕事をしました。マルクは優勝しました。とにかく僕もいろいろ学ばなければならないし、それが出来れば結果もついてくると思います」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 16位)
    「ここに来る前は苦戦すると思っていましたが、いろいろ状況が変わり、速く走れるのではないかと期待もしました。しかし、FP1から強風と寒さに苦しみました。アッセンのケガから戻ってから一番悪い結果です。残念ながらこれが現実です。マレーシアが普通のコンディションなら。僕と相性がいいサーキットなので、もてぎの時のペースに戻れると思います」

  • MotoGP | ヤマハ 第17戦 オーストラリアGP 決勝レポート

    MotoGP | ヤマハ 第17戦 オーストラリアGP 決勝レポート

    ロッシが8位、ビニャーレスは最終周トップ奪還中に転倒リタイヤ
    Monster Energy Yamaha MotoGPのふたりはフィリップアイランドの決勝で果敢な走り。バレンティーノ・ロッシはロケットスタートから一時レースをリードしたものの徐々に後退して8位。マーベリック・ビニャーレスは合計16ラップでトップを走行していたが、最終ラップで2番手走行中、ハイスピードから転倒してリタイアに終わっている。

    自己通算400回目のグランプリ出場となったロッシ。グリッド4番手から絶好のスタートを切り、ライバルたちをアウト側から抜き去って真っ先に第1コーナーへ。第2セクションを過ぎるころにはアドバンテージを0.6秒まで拡大してレースをリードした。

    しかしまもなく後続集団に追いつかれると徐々に遅れて8番手まで後退。レース中盤には第2集団の先頭へ出て4番手まで浮上しているが、再び後方からの追撃を受けて集団に飲み込まれる形となった。最終的にはトップから15.841秒離されて8位でチェッカーを受けた。

    チームメイトのビニャーレスはポールポジションからスタートしたあと、第1コーナーの混乱に巻き込まれて後退。6番手から挽回を狙う展開となり、その後ロッシを含め2台をとらえて4番手に浮上した。次のターゲットはA・イアンノーネ(アプリリア)、M・マルケス、C・クラッチロー(ともにホンダ)の3人。ひとりずつ着実にパスしてゆくと、10ラップ目にはついにトップに躍り出た。

    ここから16ラップにわたってポジションをキープしたが、背後にぴったりつけてきていたマルケスに最終ラップ直前のストレートで先行を許してしまう。ビニャーレスはあきらめずに全力でトップ奪還を目指したが、最終の高速セクションで転倒を喫してリタイアを余儀なくされた。幸い怪我はなかった。

    シリーズポイントでは、ビニャーレスがランキング3位に7ポイント差の4位。一方のロッシはビニャーレスから23ポイント差でランキング7位となっている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング3位をキープ。Monster Energy Yamaha MotoGPもチーム・ランキング3位を維持している。

    PETRONAS Yamaha SRTは悔しい結果
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamはフランコ・モルビデリが11位、ファビオ・クアルタラロはオープニングラップで他車に接触されて転倒リタイアとなった。

    強風と難しいコンディションにもかかわらず、ここまで好調をキープしてきたモルビデリだが、スケジュール変更によって今日の午前中に行われた予選セッションでは思うようにペースを上げることができなかった。決勝のスタートで14番手に後退したあと、少しずつ挽回していったものの11位に留まっている。

    一方のクアルタラロは金曜日のフリープラクティス第1セッションで転倒して足首を負傷。厳しい状況のなかでも予選2番手を獲得し、フロントローから絶好のスタートを切った。しかしオープニングラップでややはらんだところへ、後方で転倒したマシンがヒット。この衝撃でクアルタラロも転倒し、そのままリタイアを余儀なくされた。

    シリーズポイントではクアルタラロが6位、モルビデリが10位をキープ。PETRONAS Yamaha SRTはサテライト・チームのランキング・トップと全体のチーム・ランキング4位をキープしている。

    次回、マレーシアGPは11月1日~3日、セパン・インターナショナル・サーキットで開催される。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    バレンティーノ・ロッシ(8位)
    「絶好のスタートを切り、しばらくの間でもトップを走行して、400回目のグランプリを自ら祝うことができて良かったです。最終的には残念な結果になってしまいましたが、表彰台に上ったジャック・ミラーからそれほど大きく離されたわけではなかったし、昨日までと比べて良い走りができていました。いずれにしても、私たちはもっともっと強くならなければなりません。ひたすらハードワークを重ね、成果が現れるのを待つだけです。フィリップアイランドのレースはいつでも素晴らしいのですが、今日は最後に厳しいバトルになりました」

    マーベリック・ビニャーレス(DNF)
    「マルクが最後に仕掛けてくるとすればブレーキングを遅らせるので、その可能性を考えて、それまで以上に縁石に近づけて最終ラップに挑みました。しかし彼は、スタート/フィニッシュラインの手前で抜いていったのです。そこで私は第10コーナーで抜き返すために第3セクションを全力で攻めていきました。ですから、あのときすでにブレーキングせずに飛び込んでいく準備ができていたのです。しかしリアがロックして投げ出されてしまいました。今日は2位ではなく、勝つべきレースでした。チャンスがあると思ったので挑んでいったのです。優勝は逃しましたが、非常にポジティブなレースだったと感じています。転倒してしまいましたが、満足しています。毎ラップ、ベストを尽くし、マシンもとてもよく走ってくれました」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「望んでいたような結果にはなりませんでした。バレンティーノは絶好のスタートを切りましたが、27ラップにわたってトップ・ペースを維持することはできませんでした。タイヤ・グリップが低下していましたし、トップスピードの差も感じていましたが、彼は今週、確実に前進し、上位グループでバトルすることができました。結果は8位ですが、3位から大きく離されたわけではありません。マーベリックはそれとはまったく別の展開となりました。スタート直後の第1コーナーで後退したあと、懸命の挽回で10ラップ目にトップに立つと最終ラップまでレースをリードしました。ここまで絶好調だっただけに転倒はとても残念ですが、怪我がなかったことは幸いです。限界まで攻め、最終ラップまで優勝を賭けて戦うときには、このようなことも起こり得るのです。そのなかでも今回、どのようなコンディションでも力強く戦えることを証明できたことは収穫です。これからは来週のマレーシアGPに全力を注ぎ、そのあとはいよいよ、今シーズンの最終ラウンド、バレンシアへと向かいます」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ(11位)
    「とても難しいレースでした。今朝の予選のときからすでに苦戦を強いられていたのです。昨日までは非常にフィーリングが良かったのでグリッド好位置を狙っていましたが、今朝は大幅にパフォーマンスが低下。その結果、望んでいたポジションからスタートすることができず、そこからの挽回も思うようにいきませんでした。タイヤをコントロールしながら、毎ラップ丁寧に正確な走りを心掛けましたが、ペースは上がりませんでした。今日になってペースが落ちてしまった原因を、しっかり調べなければなりません。そして次のマレーシアでもう一度、トライします」

    ファビオ・クアルタラロ(DNF)
    「非常にタフなウイークでした。金曜日にビッグ・クラッシュし、日曜日にもまた転倒してしまいました。今朝は好調で、初めてQ1に出場してフロントローを獲得。決勝では、もしもペトルッチがぶつかってこなかったとしても、グリーン上に出て大きくポジションを下げていたと思います。いずれにしても、私はGPルーキーとして、どんなことも勉強だと考えています。次のマレーシアまで少し休養をとり、できるだけ怪我を回復させて、セパン・サーキットとPETRONASのために良いパフォーマンスを見せたいと思います」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)
    「PETRONAS Yamaha SRTにとってはとても残念な一日になりました。今回は金曜日にファビオ(クアルタラロ)が転倒、フランコ(モルビデリ)も浮き沈みが激しく、あるときは非常に速いが、それ以外のセッションでは苦戦を強いられました。決勝ではフランコがペースをキープできず、タイヤ・グリップを維持する作戦も十分ではありませんでした。ファビオのほうは逆にチャンスがありましたが、第2コーナーで接触されて転倒。ふたりともハード・タイヤを履いていたため同じタイミングでスライドしてしまったのです。最も大切なのは、ふたりとも無事だったこと。このアクシデントから学ぶことが、私たちルーキー・チームの目標で、良いことも悪いことも、みなで共有していきます。次はいよいよ、最高の舞台、マレーシアです」

    ラズラン・ラザリ(チーム代表)
    「シーズン最大のチャレンジでした。フィリップアイランドのコンディションは過酷で、負傷したファビオにとってはとくに厳しく、決勝でも転倒を強いられました。一方のフランコも決勝ではペースをつかめないまま終わってしまいましたが、貴重な数ポイントを獲得し、私たちはサテライト・チームのランキング・トップを維持しています」

    鷲見崇宏(MS開発部モトGPグループリーダー)
    「ビニャーレス選手は、ウィークを通じてコンディションによらず圧倒的なラップタイムパフォーマンスを発揮できていました。レースではスタートでポジションダウンしてしましたが、力強く追い上げ、マルケス選手との一騎打ちとなりました。最終ラップに入るストレートで抜かれた後、得意なコーナーでの最後の勝負をかけようとしたところで無理をして転倒リタイヤとなってしまいました。ポイントを逃したことよりも、あくまで勝利を目指して100%以上の力で挑んだライダーを称えたいと思います。ロッシ選手はスタート後一時トップに立ちましたが、タイヤグリップ低下に伴い徐々にポジションダウンし8位となりました。順位は望んだものではありませんが、内容的には前戦からの改善を確認できた点もありました。モルビデリ選手は車両セッティングの課題が解決しきれず苦戦し11位。クアルタラロ選手はスタート直後のコーナーで他車の転倒に巻き込まれる形でリタイヤ、初日の転倒で負ったたケガの悪化がなかったことが幸いです。次戦に向け両ライダーともコンディションを整え、再び活躍してくれることを期待します。YZR-M1+我々のライダーが持つ”速さ”は、確かなものになってきましたが、レースで勝つための”強さ”は、まだ足りません。今季何度も味わっている最終ラップでの悔しい思いを、マシン開発のモチベーションにつなげていきたいと思います。引き続きご声援よろしくお願いします」

  • MotoGP | スズキ 第17戦 オーストラリアGP 決勝レポート

    MotoGP | スズキ 第17戦 オーストラリアGP 決勝レポート

    オーストラリアGP決勝はミルが健闘の5位、リンスは9位完走
    3連戦の2戦目となるオーストラリアGPは、悪天候の影響で土曜日の予選がキャンセルされたことにより、決勝当日朝に予選が行われる異例のスケジュールとなるも、天候は回復し、現地時間午後3時から予定通り27周の決勝がスタートした。

    チームスズキエクスターライダーのふたりは共に好スタートを切るが、アレックス・リンスはオープニングラップに他車と接触。しかしリンスはすぐにリカバーし、3周目にはファステストラップを記録。リンスはその後も激しい追い上げを見せ、5番手争いのグループで激闘。残り15周では一時4番手に順位を上げるが、その後タイヤの消耗によりペースを上げることができず、終盤は我慢のレースを強いられ9位まで順位を落としてチェッカーを受けた。チャンピオンシップランキングを争うビニャーレス(ヤマハ)、ペトルッチ(ドゥカティ)が共に転倒・リタイヤとなり、リンスはシーズン17戦を終えたところでシリーズランキング3位をキープしたまま次戦マレーシアGPに挑むこととなる。

    一方ルーキーのミルは13番手グリッドからのスタートにより前を行くグループのオーバーテイクに手間取るも、淡々と1台ずつ抜き去りながら着々と順位を上げ、終盤にはチームメイトのリンスと共に4番手争いを繰り広げる。トップグループを走るビニャーレスが最終ラップで転倒したことにより、4位争いは3位争いに変わり、表彰台獲得のチャンスが目の前に訪れるも、僅かに力及ばず5位でゴール。MotoGPクラスでのベストリザルトを獲得したミルはシリーズランキングでも12位まで浮上した。

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「チームにとってはハッピーとアンハッピーの半分半分の結果でした。ジョアンの成長が見られたのは非常に嬉しいことでしたし、表彰台が見える位置でゴールできたので、グリッド位置がもっと良ければさらに上位を狙えるのではないかという手応えを得ることもできました。アレックスに関しては序盤良いペースでグリッド位置をうまくリカバーできたのですが、そこから後半が本来のアレックスのポテンシャルではありませんでした。後半にペースをキープできなかった理由をしっかりデータで確認し、次のレースに備えたいと思います。次戦セパンも我々にとって相性の悪いコースではないので、ジョアンはこの調子でさらに上を目指し、アレックスはしっかり挽回できるよう準備をして臨みたいと思っています。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「結果はさておき、今日はふたりのライダーが揃ってグループの中で激しい順位争いを繰り返し、素晴らしいレースができたと思います。ジョアンは後方からのスタートながらも着々と確実に順位を上げ、MotoGPクラスでのベストリザルトとなりました。彼の成長ぶりを見ることができ本当に嬉しい思いです。アレックスは終盤にペースを維持できず9位まで順位を落としてしまいましたが、4位争いグループで激闘を続け、強い走りを見せてくれました。ベストな結果ではないにしろ、今日のふたりの健闘には大変満足しています。次戦マレーシアでのふたりのライダーの更なる活躍に期待したいと思います。」

    ジョアン・ミル
    「今日は良いレースができたと思う。僕たちチームの努力が少しずつ形になっていって確実な手応えを感じることができていることが嬉しいね。ドライでのフィーリングがかなり良かったから、この週末の悪天候によってドライで走る時間が少なかったことが悔やまれるけど、MotoGPクラスでのベストリザルトになったし、本当にフィーリング良く乗れているんだ。決勝があと一周あったら表彰台を獲得できていたかもしれないね。」

    アレックス・リンス
    「悔しいし、残念な結果だった。トップグループは僕らよりちょっとペースが速くて逃げてしまったけど、僕自身もいくつかのコーナーではかなりアドバンテージがあったし、少なくとも表彰台争いができるチャンスはあったと思う。カル・クラッチローとはペースがほぼ同じだったのに、グリッド位置が悪かったせいで追い上げに時間が掛かってしまったのが敗因だったね。ここ数戦予選位置が悪いせいで、決勝でリザルトを残すことができていない。残り2戦はなんとしてでも予選でセカンドローまでに残れるようにしないとね。気持ちを切り替えて次のマレーシアでまた全力投球するよ。」

  • MotoGP | オーストラリアGP:マルク・マルケスが5戦連続11勝目

    MotoGP | オーストラリアGP:マルク・マルケスが5戦連続11勝目

    MotoGP 第17戦オーストラリアGPの決勝レース(周回数27ラップ)が10月27日(日)、フィリップアイランド・サーキットで行われ、3番グリッドからスタートした19年王者のマルク・マルケスがファイナルラップの1コーナーで逆転。第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPから5戦連続の優勝、今季11勝目を挙げた。

    気温16度、路面温度30度のドライコンディションの中、6番グリッドのカル・クラッチローは、11.413秒差の2位。1年前に右足首を骨折した当地で今季の最高位、第9戦ドイツGP以来今季2度目の表彰台を獲得すれば、9番グリッドのジャック・ミラーは、8人の表彰台争いに競り勝って14.499秒差の3位に入り、地元で今季4度目の表彰台を獲得。

    2人の新人、15番グリッドのフランセスコ・バグナイアと13番グリッドのジョアン・ミルは、自己最高位となる4位と5位を獲得。

    8番グリッドのアンドレア・イアンノーネは、アプリリアに加入してからのベストリザルトとなる6位に進出。10番グリッドのアンドレア・ドビツィオーゾ、4番グリッドのバレンティーノ・ロッシ、12番グリッドのアレックス・リンス、7番グリッドのアレイシ・エスパルガロがトップ10入り。

    14番グリッドのヨハン・ザルコは13位。19番グリッドのホルヘ・ロレンソは16位。

    5番グリッドのダニロ・ペトルッチは、1ラップ目にハイサイドから今季8度目の転倒を喫した際に外側に位置していた2番グリッドのファビオ・クアルタラロに激突。週末2度目、今季6度目の転倒、3度目の転倒リタイア、4度目のリタイアを強いられた。

    ポールポジションのマーベリック・ビニャーレスは、10ラップ目からレースをリードしたが、最終ラップに逆転を許した後、今季6度目の転倒、4度目の転倒リタイアを喫した。

    チャンピオンシップは、ドビツィオーゾの3年連続総合2位が決定。リンスは総合3位を維持し、ビニャーレスとのギャップを7ポイント差に広げた。

  • MotoGP | ホンダ 第17戦 オーストラリアGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ 第17戦 オーストラリアGP 初日レポート

    クラッチローが3番手。マルケスは最後のアタックをミスして6番手で初日を終える
    日本GPからの連戦となるMotoGP 第17戦オーストラリアGPのフリー走行は、午前中がウエットコンディション、午後はドライコンディションとなるも風の強い一日となり、厳しい条件の中で行われた。その中でカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が好調な走りを見せて3番手で初日を終えた。ウエットコンディションとなったFP1は、右足首を骨折した昨年の大会の苦い思い出もあり、14番手と慎重な走りだったが、ドライコンディションとなったFP2では快調にラップを刻み3番手までポジションを上げた。

    ウエットコンディションとなったFP1で3番手とまずまずのスタートを切ったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、ドライコンディションとなったFP2でも快調にラップを刻んだが、セッション終盤のアタックで、スロー走行していたチームメートのホルヘ・ロレンソと接触。これでタイムをロスして6番手に終わった。セクター3までは圧倒的なスピードでベストを更新しており、トップタイムは確実だっただけに残念なアタックとなった。しかし、トップタイムを逃したマルケスは、その後に行われた特別走行のタイヤテストセッションでトップタイムをマークして好調ぶりをアピール。大会6年連続と今季11回目のポールポジション獲得に向けて、大きく前進した。

    右肩の手術のため終盤の3戦を欠場する中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)の代役として出場のヨハン・ザルコが、初めて乗るRC213Vで15番手。その後に行われた特別走行のタイヤテストセッションで14番手と着実に限界点を上げることに成功した。午前中の走行はウエット。午後はドライコンディションになるも風が強いという厳しいコンディション。RC213Vの初ライドとしては難しい条件となったが、2日目の走行に期待を膨らませた。

    ケガから復帰して着実に調子を取り戻しているホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は16番手で初日を終えた。ウエットコンディションとなったFP1では18番手だったが、ドライコンディションとなった午後の走行では着実にタイムを上げることに成功した。FP2のセッション終盤には、チームメートのマルケスと接触するハプニングもあったが、セッション終了後、ともに話し合いの場を持ち、わだかまりを解消した。

    カル・クラッチロー(MotoGP 3番手)
    「マシンのフィーリングはあまりよくありませんでした。昨年ケガをした1コーナーの進入で少し怖い思いをしましたが、今日はそこを自己最速のトップスピードで走行できました。初めての時速343㎞でしたが、それほど怖くはありませんでした。全体的には満足しています。いくつか改善しなければならない部分はありますが、今日は特別走行でミシュランのタイヤテストの時間があり、それがかなり役に立ちました。明日の天気予報はあまりよくありません。今日は雨の中でいいフィーリングがなかったので、明日はフィーリングを改善できるかどうか考えてみたいです。日曜日のレースがドライになることを願っています」

    マルク・マルケス(MotoGP 6位)
    「今日のフィーリングは悪くありません。アタックした周にあまりいいタイムを出すことができませんでしたが、リズムはよかったです。正直、思っていたよりいい走りができたと思います。(マーベリック)ビニャーレスとヤマハがこのサーキットで強いことは分かっていましたが、彼らとそれほど離れていません。引き続きがんばります。明日と明後日の天気があまりよくなさそうなので、引き続き天気を気にしなければなりません。今日は転倒をうまくセーブしてまた記録を破りました。弟のアレックスが、もてぎですばらしいセーブを見せています。僕もすばらしいセーブにトライしなければなりませんでしたが、彼の方が上手でした。FP2の最後にホルヘがゆっくり走行しており、そのとき僕はアタックしていて、少しホルヘと接触してしまいました。しかし、そのことについてはお互い話をしました」

    ヨハン・ザルコ(MotoGP 15番手)
    「午前中のFP1は雨が降っていたので、マシンを理解するのは簡単ではありませんでした。しかし、ウエットコンディションはペースが遅いので、マシンを理解していくという点ではよかったと思います。フィリップアイランドは高速コースなので、ウエットコンディションで初ライドというのは厳しい条件でしたが、全体的にはポジティブでした。午後のFP2はドライになり、本当のインフォメーションを得ることができました。簡単ではありませんでした。そして一歩一歩自信をつけていかなければなりませんでした。このサーキットはマシンを本当に信頼しなければ攻めることはできません。ほかのライダーたちと比べるとコーナーの進入があまり速くありませんが、それでも少しずつペースを上げていくことができました。トップ10には入れませんでしたが、少なくともタイムを縮めることはできました。新しい限界を見つけ、高いレベルのパフォーマンスをしなければならないので難しい週末になると思います。でもそれが挑戦だと思います。ベストを尽くします」

    ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 16番手)
    「今日はウエットで始まりました。スタートしたときのフィーリングはよかったですが、午後のFP2では中古タイヤで走行しているときに少しコーナーの進入で苦戦しました。ソフトタイヤではすぐに1秒半タイムが縮まりました。そのおかげでポジションがかなり上がりました。残念ながらセッションの終わりに、僕のうしろに3、4人のライダーがいることを確認できませんでした。できるかぎりインサイドに寄って走行していたのですが、マルクとは少し近すぎました」

  • MotoGP | ヤマハ 第17戦 オーストラリアGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ 第17戦 オーストラリアGP 初日レポート

    フィリップアイランドの初日にビニャーレスがトップ獲得、ロッシは7位
    オーストラリアGPのウイーク初日は天候が激しく変化。午前中のフリープラクティス第1セッションはフル・ウエットで行われ、午後からの第2セッションは一転、フル・ドライのコンディションとなった。そのなかでMonster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは少しもぶれることなく、両セッションで好調ぶりを発揮してトップ・タイムをマーク。チームメイトのバレンティーノ・ロッシもふたつの異なるコンディションでマシン・セッティング向上を目指し、ラップタイムでは7番手で終了している。

    第1セッション、ビニャーレスは雨の影響をものともせずに序盤から果敢にペースアップ。まもなく2番手に浮上したあとはセッティング作業に集中していたが、15分後から再びプッシュすると1分39秒338を記録してトップに浮上。続く2回のトライでも着実にタイムを短縮し、セッション中盤までに1分38秒957へ更新。そのあとこの記録が破られることはなく、2番手以下に0.17秒差をつけてトップでセッションを終了した。

    例年同様、午後になるとコンディションは一転。明るい太陽がライダーたちを温かく迎え、路面は完全なドライに変化した。トップの座をキープしたいビニャーレスは、1度目の走行から素早くコンディションに適応して1分30秒110でトップへ。その後、全体のペースが上がると、すぐさま対応し、リアタイヤをソフト・コンパウンドに履き替えて再びプッシュしていった。最初のトライで1分29秒012へ短縮。次のラップでは初めて28秒台に入れ、1分28秒824のベストラップで2位以下を0.496秒引き離した。

    一方のロッシもフリープラクティス第1セッションの最初から果敢にプッシュ。ウエット・コンディションに合わせてセッティングを追求しながら、何度も自己ベストを更新して5番手まで浮上した。このあとピットに戻って調整を行い、残り20分で再びコースイン。しかしますます雨が激しくなり、なかなかラップタイムを更新できないまま6番手へ後退した。もう一度、素早いピットストップを行って3度目の走行に挑んだロッシは、残り3分で1分39秒885を記録して4番手に浮上した。

    ドライ・コンディションの第2セッションでは開始早々からフィーリングをつかんで好調ぶりを見せたが、ここでもYZR-M1のセッティングを重視。セッション終盤になってからアタックを試み、1分29秒436で一旦、5番手へ浮上したものの、最終的には7番手に後退してセッションを終えている。トップとの差は0.612秒。

    フリープラクティス第2セッションに続いて、’タイヤ・テスト・セッション’が行われ、2020年型ミシュラン・タイヤの耐久性が試された。ビニャーレスとロッシはこの20分間を利用し、ケーシングの安定性とグリップ性が向上したミシュラン製ソフト・コンパウンドのデータを収集した。ラップタイムではそれぞれ、3番手と7番手を獲得している。

    PETRONAS Yamaha SRTのモルビデリとクアルタラロが明暗を分ける
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリは好調を維持して総合9番手。チームメイトのファビオ・クアルタラロも序盤はハイペースを見せていたが、第1セッション終盤で転倒し、第2セッションは走行を取り止めた。

    モルビデリはウエット・コンディションの経験を積みながら第1セッションで6位獲得と好調。フル・ドライに変わった第2セッションではタイムアタックに臨み、1分29秒718のベストラップでトップに0.894秒差の9番手を獲得した。

    一方のクアルタラロはウエット・コンディションの第1セッション終盤、第6コーナーでハイサイドを起こして転倒。検査の結果、骨折はなかったが、左足首に血腫が認められた。そのため第2セッションと、その後のタイヤ・テスト・セッションは走行を取り止め、明日のフリープラクティス第3セッションの前にもう一度、診察をうけることになっている。

    オーストリアGPウイーク2日目は、現地時間10:50にフリープラクティス、15:05に予選セッションがスタート。決勝は日曜日、全27ラップで競われる。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合1番手/1分28秒824)
    「フィーリングがとてもいいですし、このコースではいつも、素晴らしいラップタイムを記録することができるのでハッピーです。マシン・セッティングもとてもうまくいっているので、たとえウエットでも、ただコースへ出て周回を重ねるだけという状況でした。ここではタイヤをしっかり暖めることが非常に重要。そのためにも安定したペースで走行を続けなければならなかったので、そのなかでもこのような結果が出たことはとてもうれしいです。決勝について話すのは早過ぎると思います。今日は良い結果になりましたが、あと2日、これを続けていかなければなりませんし、決勝はまったく別のストーリーなのです。マシン・セッティングには満足していて、今はそのことが最も重要だと思います。2020年型ミシュラン・タイヤはフィーリング上々。非常に安定しており、彼らの仕事ぶりに満足です」

    バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合7番手/1分29秒436)
    「両方のコンディションを経験することができて、とても良かったと思います。それに明日はまた雨の予報なので、誰もがトップ10を目指して懸命にプッシュしていったのです。ドライ・コンディションでは好調ペースで7位を獲得。ウエットでも4位と、どちらのコンディションでも気持ちよく乗れています。もちろん、これで十分というわけではなく、さらなる改善を目指していかなければなりません。タイヤ・チョイスも重要です」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「フィリップアイランドは天候の変化の激しさで知られています。何が起こっても不思議ではなく、今日もその状況を目撃することになりました。フリープラクティス第1セッションはフル・ウエット、第2セッションはフル・ドライ。両方のセッティングを試すチャンスに恵まれ、両セッションで好結果を導き出すことができました。マーベリックはまさにひとり勝ちといった状況で、両セッションで2位以下に大きく差をつけました。バレンティーノもマシンに好感触をつかんで、いい走りができており、総合7位を獲得しています。第2セッションでは前後スリック・タイヤのスペックを比較。これが最後のドライ・セッションになると思うので、欠くことのできない重要な機会でした。また’タイヤ・テスト・セッション’では2020年型ミシュラン・タイヤを試し、ふたりとも好感触を得ていました。まだ1日目ですが、現時点では非常に勢いに乗っています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ(フリー走行総合9番手/1分29秒718)
    「今日はマシンが非常によく走ってくれました。フリープラクティス第1セッションはウエットでペースを上げることができましたし、第2セッションのドライでも好調でした。ドライではもう少し伸ばせるはずでしたが、少なくとも進むべき方向が見えていますし、さらなる進化への自信もあります。明日はどんなコンディションになったとしても向上を目指して前へ進むだけですが、予選セッションはやはり、ドライを期待したいと思っています。今日は最後にスペシャル・セッションがあり、ミシュランのニュー・タイヤをテストしました。いくらか良くなっていると感じましたが、本当に理解するまでには時間が必要です」

    ファビオ・クアルタラロ
    「フリープラクティス第2セッションも走りたかったのですが、足首の痛みがひどく、明日の朝またメディカル・センターへ行かなければならなくなってしまいました。いい感じのクラッシュではありませんでしたが、幸い、骨折は一か所もないので、できれば明日は走りたいと思っています。走れればいいですが、もしだめならリスクはおかしません。依然としてウエット・コンディションの経験は多くありませんが、もしも転倒してしまったら、そこから学ぶこともあります。そして今回のことは本当に多くのことを教えてくれました。明日の午前中はウエットのようなので、初めてQ1を走ることになります。でもそれも、私にとっては新しいことを知るチャンスです」