カテゴリー: MotoGP

  • MotoGP 第9戦 ドイツGP | マルケスが9年連続ポール・トゥ・ウィン

    MotoGP 第9戦 ドイツGP | マルケスが9年連続ポール・トゥ・ウィン

    MotoGP シーズン前半戦の締めくくりとなる第9戦ドイツGPは、今季3回目のポールポジションから挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)がフリー走行、予選の走りを見事に再現し、今季5勝目を挙げた。オープニングラップでは3番手へとポジションを落としたが、5周目にダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)をパス。13周目にホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)を抜くと、着実にリードを広げた。

    その後、中盤から後半にかけてバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)がマルケスとの差を縮めるが、それまでタイヤをセーブしていたマルケスは一気にペースを上げて引き離し、終盤は2位のロッシとの差を約4秒まで広げての独走優勝だった。

    これでマルク・マルケスは、前戦オランダGPからの2連勝で今季5勝目を達成。ドイツGPはMotoGPクラスにデビューしてから6連勝、125cc、Moto2時代を含めて9連勝という偉業を達成した。

    今回の結果によりマルク・マルケスは、前半戦を終えて総合2位のロッシとの差を41点から46点へ、総合3位のマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)との差を56点へと広げることに成功。3年連続5回目のチャンピオン獲得に向けて、大きく前進した。

    予選10番手から決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は8位でフィニッシュした。決勝日当日はレースウイークを通じて最も暑い27℃、路面温度も48℃という厳しい条件となったが、着実な走りで見事、完走を果たした。今大会は、開幕前日に今季を最後にMotoGPから引退することを表明しての最初のレース。初日こそ20番手と大きく出遅れたが、予選で10番手、さらに決勝では8位へとポジションを上げた。ザクセンリンクでは過去に250ccクラスで2勝、MotoGPクラスでは4勝を挙げているペドロサ。得意とするサーキットなだけに、フラストレーションをためるレースとなったが、後半戦は現役生活の総決算として、一戦一戦を今まで以上に全力で挑むことになる。

    前戦オランダGPで痛めた左手が完全ではなく、FP1を走行後、今大会の欠場を決めたフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)の代役としてFP2から走行したステファン・ブラドルは、地元ファンの声援を受け、ポイント獲得まであと一歩の16位でフィニッシュ。チームメートのトーマス・ルティは17位と、今大会も惜しくもポイント獲得を果たせなかった。

    カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、5番手を走行していた10周目の12コーナーで転倒してリタイア。12番手を走行していた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、5周目の13コーナーで転倒し、リタイアとなった。

    マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
    「今日の結果にはとても満足しています。そして、とてもうれしいです。ここで9回目の優勝を達成するなんて信じられない気持ちです。それにしても、年を追うごとにプレッシャーは大きくなっています。なぜなら、木曜日からたくさんの人が日曜日は優勝できますか?と聞いてくるからです。確かにこれまでいろんな展開、コンディションで優勝を経験してきました。そして今日のレースはこれまでと違う戦いを期待していました。今日はタイヤのグリップの低下が2回ありました。最初は9周を終えたとき、もう一度はラスト5周から7周くらいでした。今大会もあらゆる状況に対応できる自信はありましたが、最初のドロップは簡単ではありませんでした。スタートがあまりよくなく、2つポジションを落としました。それをリカバリーするのは簡単ではありませんでした。ダニーロ(ペトルッチ)とホルヘ(ロレンソ)を抜いてからは後ろにギャップを作ろうとプッシュしましたが、レース終盤までタイヤをセーブしようと、冷静に走りました。そのあとバレンティーノ(ロッシ)が2人を抜き、タイム差が0.6秒になったので、再びプッシュしてアドバンテージを築きました。チェッカーを受けたあと、ダニの26番のキャップをかぶっているマーシャルがいました。今大会は、今季を最後に引退する彼が主役だと思うし、彼の帽子を振って祝福しました。我々とHondaは、とてもいい仕事をしています。後半戦もこの調子を続けたいです」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 8位)
    「残念なレースでした。なぜなら、このサーキットではいつもいいレースができているからです。しかし、今大会はセットアップに苦労しました。セッションをこなすたびに着実に改善できましたが、最後まで完ぺきなフィーリングにはなりませんでした。今日はスタートからゴールまで一環したペースで走ろうと努力しましたが、十分な速さがありませんでした。引き続き、フィーリングを改善するためにセットアップに集中していきます」

    カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)
    「フロントから転んだときはいつも理解に苦しみます。なぜなら、3ラップ前にはそれより速いペースで走っていたのに全く問題はなかったからです。気持ちよく乗れていましたし、グループの中で快適な気分でした。状況をもう少し理解しなければいけないのかもしれませんが、それまではすべてうまくコントロールしていました。それなのに12コーナーでフロントを失い、転んでしまいました。チームの仕事も順調だったし、マシンの状態もよかったです。夏休み前のレースを、こうして転倒で終えるのはとても残念です。今日の状態で次戦のブルノ(チェコ)をもう一度走ってみて、改善できるかどうかを見極める必要があります。今日は自分の後ろを走っていたマーベリック(ビニャーレス)が表彰台に立っています。彼はリアにソフトを履いていました。それだけにとても残念でした」

    中上貴晶(MotoGP リタイア)
    「完全に自分のミスで転倒してしまいました。今日は(ヨハン)ザルコとスタート直後からバトルになったのですが、お互い速いポイントが違っていたので、無理をせず彼についていこうと決めました。しかし、最終コーナーのブレーキングで入りすぎてフロントから転んでしまいました。タイヤはフロントがハード、リアがソフトで、選択はよかったと思います。今日はスタートもよかったし、ザルコについていけばトップ10はいけたと思うので、とても残念です。シーズン前半の締めくくりのレースとしては残念な結果ですが、内容としては次のチェコにつながるものだったと思います。次は鈴鹿8耐なので、鈴鹿ではしっかり結果を残したいです」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 16位)
    「最後まで走り切ることができてとてもうれしいです。ホームグランプリでMotoGPにカムバックすることができて、夢が叶いました。短い走行時間だったことを考えれば、自分としてはいいレースができたと思うし、まだMotoGPライダーとしてパフォーマンスがあると感じました。次戦ブルノでは、フランコがさらに強くなって復帰することを願っています」

    トーマス・ルティ(MotoGP 17位)
    「レース序盤はいい感じでした。タイヤをセーブしながら何人かをキャッチすることができました。しかし、後半はリアタイヤのレベルが大きく落ちて苦戦しました。今大会は、いいレースができるんじゃないかと期待していました。後半戦最初のチェコGPでいいレースができるようにがんばります」

  • MotoGP | ホンダ:第9戦 ドイツGP 予選レポート

    MotoGP | ホンダ:第9戦 ドイツGP 予選レポート

    MotoGP シーズン前半戦の締めくくりとなる第9戦ドイツGPの予選は、予想通り、厳しいアタック合戦となり、フリー走行で決勝レースの準備を進めたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が2戦連続今季3回目のポールポジション(PP)を獲得した。

    マルク・マルケスは、大接戦となったフリー走行では、初日5番手、2日目午前中のFP3では6番手と1つポジションを落としたが、ダイレクトで予選Q2に進出した。

    そして、上位12台で行われた予選Q2では3回のアタックを行い、マルケス自身が15年大会でマークしたサーキットベストタイム(1分20秒336)を3年ぶりにブレイクする同20秒270を叩き出し、125cc、Moto2時代を含め、9年連続でPPを獲得した。史上最多PP記録を更新中のマルケスは、これでPP獲得記録を「76」とした。

    今大会のマルケスは、レースウイークを通じて天候が安定していることもあり、決勝に向けてタイヤテストに集中した。ソフト、ミディアム、ハードの組み合わせでロングランに集中し、フリー走行では総合6番手をマーク。これだけでもマルケスの仕上がりのよさを強烈に感じさせるものだったが、予選では、フリー走行で温存した新品タイヤを3セット使い、見事、PPを獲得した。予選に続き、決勝では9年連続の優勝が期待される。

    初日9番手のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、フリー走行で3番手に浮上。大接戦となった予選では、マルケスから0.405秒遅れの7番手につけて3列目を獲得した。今大会はこれまでにない大接戦となり、フリー走行ではトップから1秒差に16台。予選Q2では、トップから12位までの差が0.668秒という厳しいものだった。予選のアタックでミスをしたというクラッチローは、目標とする2列目にはわずかに届かなかったが、好スタートを切ってトップグループに加わる意気込みだ。

    初日、フロントのフィーリングが決まらず20番手と出遅れたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、2日目のフリー走行で10番手に浮上。大接戦の予選でも10番グリッドを獲得した。ペドロサにとっては納得のいくグリッドではないが、過去6勝しているザクセンリンクで今季ベストを狙う。

    初日ベストリザルトの7番手タイムをマークした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、2日目のFP3で16番手へとポジションを落とし、Q1からの予選となった。このセッションで中上は、1分20秒963で2番手タイムをマークしてQ2進出を果たす。今季2回目となったQ2では、ポジションアップこそ果たせなかったが、今季ベストタイの12番グリッドを獲得。決勝では目標とするシングルフィニッシュを目指す。

    急きょ、代役として出場することになったステファン・ブラドル(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、セッションをこなすごとにタイムを短縮して21番グリッド、チームメートのトーマス・ルティは22番グリッドから追い上げのレースに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
    「正直、今日はPPを獲れるとは思っていませんでした。それだけにすばらしい一日になりました。チームは3本のタイヤでアタックしようと完ぺきな戦略を立てました。それが見事にPP獲得につながりました。今日は2台のドゥカティが速いことを知っていました。しかし、ミディアムのフロントで行った2回目のアタックのときにハードならもっといけるということを確信しました。最後のアタックでは、いくつかのミスを犯しましたが、0.025秒差でPPを獲得しました。PPをほぼ手中にしていたダニーロ(ペトルッチ、ドゥカティ)には申し訳ない気持ちですが、1番重要なのはフロントローからスタートすることです。明日の30周の決勝は、前半と後半で二つのレースがあると思っています。前半は速いライダーが多いと思いますが、タイヤのパフォーマンスが落ちる後半が勝負の鍵を握っています。フリー走行では21秒台でロングランできるようにがんばってきました。とても厳しい走りを要求されましたが、明日の決勝はもっと厳しい戦いが待ち受けていると思います」

    カル・クラッチロー(MotoGP 7番手)
    「チームはいい仕事をしてくれました。昨日よりもフィーリングはよかったです。ザクセンリンクで3列目スタートは決していいグリッドとは言えませんが、自分がいくつかミスを犯してしまったからです。PPを獲得したマルクは信じられないラップをこなしましたが、セクターあたり0.1秒差なので、それを思うと残念でした。しかし、決勝に向けて今日は大きな進歩を達成しました。明日はいいバトルができると思うし、ポジティブな一日でした。明日はいいスタートを切ってトップグループで戦いたいです。明日のレースを楽しみにしています」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 10番手)
    「昨日よりセットアップを前進させることができました。しかし、いくつかのパートで思うような走りができず苦戦しました。予選では、新品タイヤのパフォーマンスを十分に引き出すために全力を尽くしましたが、ラップタイムがとても接近していて、期待したようなポジションではありませんでした。全体的には、マシンの状態はよくなりレースペースも改善できました。明日の決勝では、スタートを決めなくてはいけません。タイヤのマネージメントが重要になると思います」

    中上貴晶(MotoGP 12番手)
    「今日はFP3でトップ10に残りQ2に進出する予定でしたが、FP3が思っていた以上のアタック合戦になり、16番手にポジションを落としました。結果的にいつも通りQ1から戦うことになりましたが、Q1では1分20秒台に入れることができ、2番手タイムでQ2に進出し、ここでもQ1とほぼ同じ20秒9を出しました。現状ではこれが自分の限界。ベストは尽くせたと思います。明日の決勝に向けて、フロントはハードでいくことにしましたが、リアはミディアムかソフトかまだ決めていません。昨日のフリー走行同様、後半セクションはいい感じです。タイムをロスしているセクター1と2をウォームアップと決勝で攻略して目標のシングルフィニッシュを目指します」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 21番手)
    「今日の自分のベストタイムには満足していますが、タイムが上がるにつれて難しくなっています。今日はいくつかセッティングの変更を行いましたが、3回のセッションだけでは、自分のライディングスタイルに合わせることはできませんでした。とは言っても、自分にとってはホームGPとなるので、こうしたチャンスを与えてくれたHondaとすばらしい仕事をしてくれたチームに感謝しています」

    トーマス・ルティ(MotoGP 22番手)
    「予選ではグリップを多少改善しスピードを上げることもできました。しかし、自分のラップタイムにはがっかりしました。トップから離れすぎているので、フラストレーションを抱えることになりました。明日のレースはタイヤの選択が非常に難しいと思います。タフなレースになると思います」

  • MotoGP | スズキ:第9戦 ドイツGP 予選レポート

    MotoGP | スズキ:第9戦 ドイツGP 予選レポート

    MotoGP ドイツGP2日目午前に行われたFP3セッションは、アンドレア・イアンノーネがコースレコードからわずかコンマ1秒落ちのトップタイムをマークし、変わらぬ強さと好調ぶりを見せつける。チームメイトのアレックス・リンスもまた着々とセッティングを煮詰め、セッション後半にトップ10にジャンプイン。チームスズキエクスターライダーはふたり揃ってストレートQ2行きを果たすこととなる。トップから11人がわずか0.477秒差という接近戦は、セッション終了間際に次々と順位が入れ替わり、前戦オランダGPに続くスリリングな展開となった。

    午後の予選はさらに気温が上がり、イアンノーネ、リンス共にフロントミディアム、リアソフトのコンビネーションで、15分間のセッションで2度のタイムアタック。好調な滑り出しで、どちらも全力のアタックでタイムアップを目指すも、期待通りのタイムには届かず、トップからわずか0.5秒差ながら、イアンノーネが3列目8番手、リンスが4列目11番手に甘んじることとなった。

    アンドレア・イアンノーネ
    「昨日なかなかうまく解決策が見つけられなかったタイヤマネージメントが良い方向に向かっているので、僕自身は今のところポジティブな気持ちだよ。あともうちょっとというところなので、明日の朝に最後の調整をしてみる予定なんだ。FP4ではペースも良かったし、フィーリングもかなり良かったけど、問題はレース周回をいかにコンスタントに走れるかなんだ。特に中盤から後のペースが大事だね。正直予選ではもっと上にいけると思っていたんだけど、気温が上がったせいでタイヤがスピンしてしまい、思い通りのアタックができなかったのが残念だね。明日もいつも同様、全力でベストを尽くすよ。」

    アレックス・リンス
    「1周のタイムアタックはうまくいかなかったけど、タイムシートで見ると、中古タイヤでのペースは悪くないんだ。グリッドは後ろだけど、序盤に順調にポジションをリカバリーできるよう全開で行くよ。決勝はきっと面白い展開になるだろうね。ここはタイヤのグリップが12~13周で悪くなってしまうだろうから、そこからどんな走りができるかが勝負の鍵になるだろうね。このサーキットはタイム差が少ないから予選は苦戦してしまったけど、僕らのレースペースは悪くないし、コンスタントに走れているから、 あとは決勝を全力で戦うのみさ。」

    ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
    「明日の決勝に向けての準備という意味では順調に進めることができたと思っていますし、両ライダーとも良いペースだと言えるでしょう。 残念なことに予選では我々のポテンシャルをうまく出し切ることができず、8番手、11番手という悔しい結果となってしまいました。グリッドが後方になってしまったことで、決勝はより厳しいものになると覚悟していますが、決勝に向けて最後の調整をして、良いスタートを切って、順位を上げて行ってもらいたいと願っています。」

  • MotoGP | ヤマハ:第9戦 ドイツGP 予選レポート

    MotoGP | ヤマハ:第9戦 ドイツGP 予選レポート

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、MotoGP ドイツGPの決勝をグリッド2列目からスタートする。

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは予選セッション序盤でトップ争いを展開したあと4位を獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは、Q2に出場した12人が0.7秒差にひしめくなかで、激しい競り合いの末に6番手となった。

    ビニャーレスは15分間のセッションを好調にスタート。最初のアタックで一時トップに立ったあと、少し緩めて態勢を整える。そして2回目のアタックでは1分20秒441へ更新し、改めてトップの座を確実にした。

    残り8分半でピットに戻ると、ほとんどのライダーピットレーンを離れるまで待ち、クリアスペースを確保してからピットアウト。残りの3ラップでポールポジションを狙っていったが、ベストラップを更新することができず最後の4分間で4番手に後退した。トップとの差はわずかに0.171秒だった。

    一方のロッシは予選セッション序盤で苦戦。2回目のアタックで1分21秒台の壁を破り、1分20秒972で7番手につけたあとピットインを行った。

    残り時間は約6分。新品タイヤを装着してコースに戻った時点で8番手に後退していたため、なんとか順位を上げようと果敢に攻めてゆく。そして4回目のアタックで1分20秒532に短縮して5番手に浮上。しかし最後のラップではラップタイムを更新することができず、ひとつ下げて6番手で終了した。トップとの差は0.262秒。決勝はビニャーレスと同じ2列目からのスタートが決定した。

    Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンは、ドイツGP決勝をそれぞれグリッド5列目と6列目からスタートする。

    Q1に臨んだザルコはフリープラクティス初日のタイムを1.431秒短縮したが、シーズン中で最も短いコースで多くのライダーのラップタイムが接近した結果、0.116秒の僅差でQ2進出を逃すこととなった。

    一方のシャーリンは、特徴的なザクセンリンクのコース攻略に苦戦。金曜日の午前中から土曜日の午後までに1.5秒以上を短縮したにもかかわらず、決勝グリッドは6列目に留まっている。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (予選4番手/1分20秒441)
    「予選セッションは好調でした。とくに最初の走行は本当に良かったと思います。2回目の走行でも同様にプッシュしていきましたが、すでにフロントタイヤを消耗していたので思い通りの走りができませんでした。本来なら、今日はポールポジションも不可能ではなかったと思っていますが、それよりも明日の決勝のほうに照準を定めています。明日までにもう少し改良したいところもあるので、その成果に期待しています。おもな課題は電子制御システムとわたし自身のライディング・スタイルですが、どちらもきっとうまくいくと信じています」

    バレンティーノ・ロッシ (予選6番手/1分20秒532)
    「昨日よりはずっと良くなりました。電子制御システムを活用して、マシン・バランスと加速性能が向上したのです。ペースはそれほど良くはありませんでしたが、同時にそんなにひどい状態でもありません。今シーズンはもう何度も経験していることですが、大勢が非常に接近しているので、2列目に並べたことはとても良かったと思います。ここから好スタートを決め、そのまま最初の数ラップを順調に走ることが重要なのです。そのあとは様子を見なければなりませんが、とくにリアタイヤの選択が鍵を握ることになると思っています。どれにするかはまだ決まっておらず、どのタイヤがベスト・チョイスなのかもまだ把握できていません。これからデータをチェックし、作業に取り組み、明日もまたそれを続けて決勝に備えます」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「ザクセンリンクの2日目はとても忙しい一日になりました。昨日もお話ししたように、今日はマシン・セッティングと決勝用タイヤ・スペックのテストに集中し、これだけでふたつのセッションのほとんどを費やすこととなったのです。マーベリックはQ2の序盤で自信にあふれる走りを見せてくれました。そしてセッションの残り3分まで暫定トップに立っていたのはとても良かったと思います。ただ2回目の走行でラップタイムを更新できなかったことが残念です。バレンティーノのほうは、それとは反対の状況になり、最初のトライでは1分20秒台に入れることができずに苦しみました。それでも2回目の走行でなんとか6番手まで上がってきて、結果的にふたりともグリッド2列目に並ぶことになったのですから、まずまずの成果と言っていいと思います。このサーキットはとくにオーバーテイクが難しいところなので、グリッド位置がとても重要なのです。もちろん、依然として激しいレースになると予想しています。明日のウォームアップ・セッションまでにさらに改善を試み、もう一歩前進できるよう頑張って仕事に取り組んでいきます」

    Monster Yamaha Tech3
    ヨハン・ザルコ (予選14番手/1分21秒059)
    「とても難しい一日になりました。何がいけなかったのか、未だにはっきりとは理解できていない状態です。ウイークのスタートからここまでずっと、ペースが上がらず状況は少しも好転しません。明日の決勝でどこまでやれるかわかりませんが、いつものように戦いに挑むつもりです。いずれにしても、非常に厳しい状況です。早くここから抜け出せるよう願っています」

    ハフィス・シャーリン (予選18番手/1分21秒460)
    「セッティング向上を目指して作業に取り組みましたが、フリープラクティス第3セッションでは、それがなかなかうまくいきませんでした。でもそのあとでチームがとても良い状態に仕上げてくれて、プラクティスの第4セッションでは決勝を想定してロングランも行いました。予選終盤は少しナーバスになっていましたが、それでもあとコンマ2~3秒は短縮できると考えていたので、もしそうなっていればトップ15に入れたかもしれません。結局そこには届きませんでしたが、かなり近づくことができました。明日は好スタートを目指し、チームのために少しでもポイントを獲得できるよう頑張ります。同じくルーキーの中上選手が今回はとても好調なので、彼とバトルできればうれしいです」

  • MotoGP | 第9戦 ドイツGP 予選:マルク・マルケスがポールポジション

    MotoGP | 第9戦 ドイツGP 予選:マルク・マルケスがポールポジション

    MotoGP 第9戦 ドイツGPの公式予選が7月14日(土)にザクセンリンクで行われ、マルク・マルケス(ホンダ)がコースレコードを更新してポールポジションを獲得した。

    気温24度、路面温度46度のドライコンディションの中、マルク・マルケスは1分20秒270をマーク。2015年に記録したサーキットベストラップを自ら更新して、今季2戦連続3度目、MotoGPクラスで48度目、キャリア通算で76度目、ザクセンリンクでは2013年から6年連続、キャリア3年目の2010年から9年連続となるポールポジションを獲得した。

    2番手には0.025秒差でダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック)が入り、自己最高位タイを獲得。3番手には0.057秒差でホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が入り、今季3度目の1列目を確保した。

    2列目にはマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。カル・クラッチロー(LCR・ホンダ)、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)、アルバロ・バウティスタ(アンヘル・ニエト)までがコンマ5秒以内という接戦となった。

    以下、ダニ・ペドロサ(ホンダ)、アレックス・リンス(スズキ)が続き、中上貴晶(LCR・ホンダ))が初めて公式予選2に進出して0.668秒差の12番手だった。

    マルク・マルケス (1番手)
    「素晴らしいな計画だった。予選前に時間を計算したことがポールポジションをもたらした要因だと思う。ボックスに戻ったとき、『全力で行くからフロントタイヤを交換してくれ』と伝えた。今週末は1度も1番手に進出できなかったら、ポールポジションは難しいと思われた。良いなペースで走れているから、ポールポジションが必要だった。中古タイヤでは上手く走れているけど、フランイングラップが不足していたから、何としてもポールポジションが欲しかった。ミスを犯して、3コーナーで転倒しそうになった。ラストラップの始まりで、ミスを犯してしまったけど、何とか挽回できた。タオルを投げそうだったけど、そんなことはできないと自分に言い聞かせ、気持ちで攻め続けた。明日は長く、タフなレースとなるだろう。全員がタイヤに苦しむだろう」

    ダニロ・ペトルッチ (2番手)
    「ホルヘ(・ロレンソ)に感謝しないといけない。彼の後ろで走ったから。単独走行だったら、もっと遅かっただろう。2番グリッドから嬉しいけど、レース後半はリアタイヤがどうなるか誰も分からないから、厳しいレースになるだろう。その上、僕はタイヤの消耗に苦しんでいる」

    ホルヘ・ロレンソ (3番手)
    「競技規則を変更しなければいけないだろう。昨年は、トラック上で他車を待つことができないと言われたけど、ペトルッチは非常に恥知らずな行為をした。合法的なのかどうかは分からない。確かにマルクや僕は決してあのような走りはしないけど、数人のライダーたちはいつもあのような走りをする。とにかく、このトラックを考えれば、素晴らしいリザルトだからとても嬉しい。もう少し速く走ることができたけど、最終コーナーでちょっとしたミスを犯してしまい、貴重なコンマ数秒を失ってしまった。僕たちは良い仕事をしているけど、レースは長く、厳しくなるだろう。グッドなスタートを切ること、終盤に向けて少し体力を温存すること、そして、正しいタイヤを選択することが重要となるだろう。表彰台を争うけど、優勝も可能性がある」

    2018年 MotoGP 第9戦 ドイツGP 予選

    順位 No. Rider Team Time
    1 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 1分20秒270
    2 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング 1分20秒295
    3 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム 1分20秒327
    4 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP 1分20秒441
    5 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 1分20秒444
    6 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP 1分20秒532
    7 35 カル・クラッチロー LCR・ホンダ・カストロール 1分20秒675
    8 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター 1分20秒682
    9 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム 1分20秒700
    10 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム 1分20秒831
    11 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 1分20秒847
    12 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ 1分20秒938
    13 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分20秒972
    14 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3 1分21秒059
    15 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 1分21秒183
    16 44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分21秒242
    17 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分21秒287
    18 55 ハフィス・シャリン モンスター・ヤマハ・テック3 1分21秒460
    19 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング 1分21秒546
    20 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分21秒749
    21 6 ステファン・ブラドル エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分21秒802
    22 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分22秒012
    23 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム 1分22秒159
    24 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング 1分22秒709
  • MotoGP | ホンダ:第9戦 ドイツGP 初日レポート

    MotoGP | ホンダ:第9戦 ドイツGP 初日レポート

    MotoGPシーズン前半戦の締めくくりとなる第9戦ドイツGPのフリー走行は、終日青空が広がる絶好のコンディションで行われ、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が5番手、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が7番手、カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が9番手という結果となった。トップタイムのホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)から1秒差以内に18台という大接戦。その中で、3人のHonda勢が順調なスタートを切った。

    MotoGPクラスへのデビューを果たしてからドイツGPでは5連覇を達成、125cc、Moto2時代を含めると8連勝中のマルケスは、FP1で2番手。FP2では5番手へとポジションを落としたが、連続走行ではライバルを圧倒し、ドイツGP9連覇の可能性を十分に感じさせる内容だった。

    FP1では、フロントにミディアム、リアにソフトコンパウンドのタイヤを装着して27ラップを走行。1セッションを1セットのタイヤで、セッションのほとんどでトップタイムをキープするという快走を披露した。セッション終盤にニュータイヤを入れたアンドレア・イアンノーネ(スズキ)に首位を譲りタイムは2番手だったが、今季5勝目を期待させるすばらしいスタートとなった。

    FP2では、前後にミディアムを入れて連続走行を行い、ここでもセッションの大半でトップタイムをキープする。終盤、多くの選手がソフトコンパウンドのニュータイヤを入れてのアタック合戦となり、マルケスは5番手へとポジションを落とした。セッション終盤もタイヤテストに集中し、フロントにハードコンパウンドのタイヤを装着、リアはミディアムのまま27ラップを周回し、決勝に向けて着々と準備を進めた。土曜日も引き続き、決勝に向けて準備を進めることになるマルケスだが、予選では2戦連続3回目のポールポジション獲得が期待される。

    ルーキーの中上は、ベストリザルトとなる7番手で初日を終えた。FP1で11番手と好調なスタートを切ると、FP2でも順調にセットアップを進めた。セッション中盤、チームからのアドバイスで中上のライディングに合った車体のセットアップに変更すると、それがズバリ的中して一気にタイムを上げ、ベストリザルトの7番手で初日を終えた。土曜日の予選では、ダイレクトでのQ2進出を狙う。

    9番手のクラッチローが、やや苦戦のスタートとなった。特にリアタイヤのグリップに不満を抱え、初日はその問題の解消に取り組んだ。試行錯誤の一日となったが、土曜日のフリー走行と予選では、引き続き決勝に向けてのタイヤ選択に集中する予定だ。予選ではトップ5を目指す。

    前戦オランダGPのフリー走行で左手甲を痛めたフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、FP1で19ラップを走行し22番手タイムをマークしたが、左手の回復が十分ではないことから、今大会の欠場を決めた。代役として、FP2からはHondaのテストライダーを務めるステファン・ブラドルが走行し21番手。ホームグランプリで急きょ巡ってきた出場のチャンスに、ブラドルは闘志を燃やしている。チームメートのトーマス・ルティは23番手だった。

    開幕前日に今季を最後に引退することを表明したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、フロントのフィーリングが決まらず20番手。250ccクラスで2勝、MotoGPでは4勝を挙げている得意のコースなだけに、2日目のタイム短縮とポジションアップに挑む。

    マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
    「昨年に比べるとライバルたちと接戦になっていますが、初日としてはいい日になりました。今週末は完全にドライになりそうなので、日曜日の決勝はまた接戦になりそうです。とにかく、とてもいいスタートが切れました。午前中のソフトタイヤでも午後のハードタイヤでもいいペースを維持できたので、ポジティブです。しかし、マシンを思うようにスライドできないので、明日はもう少しセットアップを進めたいと思います。このサーキットではそれが重要になってくるので、その方法を見つけなければなりません。グリップはあまりよくありませんでした。タイヤの消耗もかなり早そうだったので、その面もうまくコントールできるようにしなければなりません」

    中上貴晶(MotoGP 7番手)
    「今回は大きなチャンスだと思っていました。このサーキットはストレートがないので、タイムに差が出ません。その分、厳しい戦いは覚悟していますが、FP1からいい走りができていました。FP2では、HRCからのアイディアでセッティングを大きく変えました。それがすごくよくて、スムーズな走りができるようになり、特に後半セクションのセクター3と4ではものすごくいい走りができました。反面、セクター1、セクター2で苦戦していますが、明日はその辺を克服したいです。HRCに感謝しています。明日の予選がすごく楽しみです。ダイレクトでQ2に進出したいです」

    カル・クラッチロー(MotoGP 9番手)
    「今日はあまりいい感触がなくて、正直苦戦しました。今日は13日の金曜日なので絶対プッシュしません(笑)。本当のことを言えば、あまりいいセットアップを見つけることができず、リアグリップもよくなくて、うまくいかなかっただけのことです。だからと言って、明日も前進できないというわけではありません。マシンをよくする秘策があるので、ひそかに自信はあります。今日はタイヤにいい感触がなかったので、明日はレースタイヤの選択に集中しなければなりません。ここ数戦はかなり順調で、毎戦トップ6に入ることができたので、この進歩には満足しています。今回は表彰台を獲得しなければなりません。厳しい戦いになりますが、悪くてもトップ5には入れると思います」

    ダニ・ペドロサ(MotoGP 20番手)
    「今日のラップタイムは最初からとてもよかったのですが、でもほかのライダーについていけるほどのいい感触はありませんでした。フロントフォークのセッティングに苦戦し、コーナーで十分な速さがありませんでした。2つのセッション中に前進できなかったので、明日はセットアップにおいてなにか別のことを試したいと思います」

    ステファン・ブラドル(MotoGP 21番手)
    「忙しい一日になりました。今回はテレビ放送のために来ていたし、FP1はテレビの仕事をしていました。そのあと、HRCのアルベルト・プーチ監督から呼ばれ、フランコの代役を頼まれました。急な展開でしたが、チームは温かく迎えてくれましたし、とてもプロフェッショナルな対応をしてくれました。チームには本当に感謝しています。Honda RC213Vは知っているので、FP2ではとにかく楽しもうと努力しました。と同時に、レースに向けて準備をしました。フランコが回復して、できる限り早くレースへ復帰することを願っています」

    トーマス・ルティ(MotoGP 23番手)
    「今日は初めてこのサーキットをMotoGPマシンで走ったのですが、とても難しかったです。忍耐強く、FP2に向けて前進しようとがんばりました。午後はもっと前進できると思っていましたが、思ったほどではありませんでした。これからすべてのデータを検証して、明日の午前中にもっといい感触を得られるようにしたいです」

  • MotoGP | ヤマハ:第9戦 ドイツGP 初日レポート

    MotoGP | ヤマハ:第9戦 ドイツGP 初日レポート

    ザクセンリンクで開催されたドイツGPのフリープラクティス初日。Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、その第1セッションで走りをエンジョイ。しかし第2セッションでは同様のフィーリングをつかむことができず、それぞれ総合6番手と17番手で終了した。

    Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは午前中の第1セッションでハイスピードをアピール。

    第2セッションではさらに前進を目指していたが、思い描いたような成果を見ることはできなかった。その結果、ふたりはそれぞれ総合6番手と17番手でフリープラクティス初日を終えている。

    ビニャーレスは第1セッション、開始の合図とともに早々にコースに飛び出していった。ほとんどが左コーナーというタイトコースとビニャーレスのスムースな走りがよくマッチし、セッション終盤では1分22秒152を記録して4番手を獲得。トップとの差は0.710秒だった。

    午後からの第2セッションではドライ・コンディションを大いに勝応して様々なセッティング・オプションをテスト。セッション中盤で一時2位まで浮上していたが、最後の10分で全体のペースが上がると徐々に順位を下げた。それでも最終ラップに1分21秒384のベストラップを記録し、トップに0.449秒差の6番手でプラクティス初日を終了した。

    チームメイトのロッシも第1セッションでは好調ぶりを見せていた。セッションを通じてハイペースを維持し、多くの時間帯でトップ3をキープ。最後のアタックでは1分21秒964に更新してトップに0.522秒差と迫り、そのまま3番手でセッションを終えた。

    第2セッションではマシン・バランスの調整に取り組んだ。序盤は第1セッションと同じような好フィーリングをつかめず苦戦したが、走りこむうちに解決策が見つかり、最終的にはしっかりと手ごたえをつかんでいる。その結果、終盤で1分21秒784へと短縮し、トップから0.899秒差の17番手で終了。

    この結果、ビニャーレスは総合6番手。ロッシは総合17番手から明日のフリープラクティス第3セッションで挽回を目指す。

    Monster Yamaha Tech3のハフィス・シャーリンとヨハン・ザルコはフリープラクティスを順調にスタート。シャーリンはビッグマシンでタイトコースを走るという難しい課題に取り組みながら、トップに0.892秒差まで近づく快挙。一方のザルコは第1セッションでトップ10に入り、第2セッションではそこからさらにコンマ7秒短縮した。しかし特徴的なこのコースで上位を目指すためには、もう少し時間がかかりそうだ。明日のフリープラクティス第3セッションは、現地時間9:55スタート予定。

    Movistar Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合6番手/1分21秒384)
    「難しい状態でした。非常に集中し、毎ラップ、最大限までハードにプッシュしていきましたが、このコースへ来てすっかりマシンが変わってしまったような感じがしました。本来、ザクセンリンクは私にとって良いコースのはず。トップを目指して全力をかけて攻めていきましたが、まだまだ多くの課題が残ってしまいました。路面が滑りやすい分、電子制御システムの効果が重要になります。そこに焦点を当てて作業を進めていますが、明日も引き続き、多くの課題に取り組むことになりそうです」

    バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合17番手/1分21秒784)
    「加速に大きな問題があります。地面にパワーを伝えようとするとタイヤが激しくスピンしてしまうので、十分に加速していくことができません。その結果としてタイムも上がらず苦戦する状態です。これを解決するために午後のセッションでいろいろなトライをしてみましたが、残念ながら状況は好転してくれませんでした。明日もまたこの作業を続けていかなければなりません」

    マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
    「前回のアッセンでは素晴らしい走りをお見せするができましたが、今回はまったく異なる形でウイークをスタートすることとなってしまいました。午前中の第1セッションは良かったのですが、午後になると路面がより滑りやすくなったこともあって、難しい状況になりました。ヤマハ勢の全員がコース・コンディションの変化に苦しめられ、リアグリップ不足を感じていたのです。路面温度はそれほど大きく変わっていないのに、なぜそのようなことになったのか、コンディション変化の原因を解明しなければなりません。明日はリアグリップ向上を狙ってセッティング変更を試みます。午前中でこの新しいセッティングを試すつもりですが、今日のことを考えれば、コンディション変化が予想される午後にもまた同じことをやってみる必要があるでしょう。このように、予定していたプラクティス・プログラムを変更しなければならなくなったことで、わたしたちはより一層、難しい状況に追い込まれることになります。予定外の作業をする分、タイヤ・チョイスの時間が短くなってしまったわけですから」

    Monster Yamaha Tech3
    ハフィス・シャーリン (フリー走行総合16番手/1分21秒777)
    「初日としてはフィーリングがとても良かったと思います。GPマシンでこのコースを走るのは初めてなので、とくに、多くの左コーナーが続いたあとの最初の右コーナーとなる第11コーナーで十分に注意が必要でした。最初の走行でコースのすべてを理解したいと考えました。そして2回目の走行では、ミディアム・タイヤを履いてとても良い感触をつかむことができたのです。そのあとソフト・コンパウンドに替えてみましたが、ハード・ブレーキングでフロントのフィーリングが失われる感じがありました。トップとの差はわずか0.8秒です。明日もベストを尽くします。初日の走りには満足できたので、明日はもっと良くなるよう頑張ります」

    ヨハン・ザルコ (フリー走行総合18番手/1分21秒787)
    「ザクセンリンクの初日は好調のうちに始まり、好調のうちに終わりました。ここはコース長が短いので、決勝では多くの周回数を走らなければなりません。だからいつも以上に、気持ちよく走ることが重要になるのです。難しいコースですが、だからこそここで良いフィーリングをつかみたいと思っています。午前中のセッションでは、楽に走りながらラップタイムが上がって来たので満足できました。もっと上げていくことも可能でしたし、実際、終盤でもニュータイヤを履きませんでした。ラップタイヤよりもむしろ、決勝用セッティングを充実させていくことのほうが重要だと考えているからです。その分、明日のフリープラクティス第3セッションではハードにプッシュしてQ2進出を目指さなければなりません。でも今日の成果が良い方向へ導き、決勝での成功へつなげてくれると確信しています」

  • MotoGP | 第9戦 ドイツGP:ホルヘ・ロレンソが初日トップタイム

    MotoGP | 第9戦 ドイツGP:ホルヘ・ロレンソが初日トップタイム

    MotoGP 第9戦ドイツGPのフリー走行2回目が7月13日(金)にザクセンリンクで行われ、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が初日のトップタイムを記録した。

    気温23度、路面温度35度のドライコンディションの中、ホルヘ・ロレンソは唯一の1分20秒台となる1分20秒885をマーク。第7戦カタルニアGPに続き、今季2度目の初日総合1番手タイムを記録した。2番手には0.257秒差でダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック)、3番手には0.319秒差でアンドレア・イアンノーネ(スズキ)が続いた。

    以下、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、マルク・マルケス(ホンダ)、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ))が続き、中上貴晶(LCR・ホンダ)がトップから0.562秒差で7番手。ジャック・ミラー(アルマ・プラマック)、カル・クレッチロー(LCR・ホンダ)、アルバロ・バウティスタ(アンヘル・ニエト)までがトップ10入り。

    ダニ・ペドロサ(ホンダ)は20番手。また、前戦TTアッセンで左手中手骨を骨折したフランコ・モルビデッリ(エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS)が欠場したことにより、代役に指名されたHRCのテストライダー、ステファン・ブラドルが16年11月の最終戦バレンシアGP以来となる参戦。21番手タイムをマークした。

    2018年 MotoGP 第9戦 ドイツGP フリー走行2回目

    順位 No. Rider Team Time
    1 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム 1分20秒885
    2 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング 1分21秒142
    3 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター 1分21秒204
    4 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 1分21秒309
    5 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 1分21秒349
    6 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP 1分21秒384
    7 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ 1分21秒447
    8 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 1分21秒497
    9 35 カル・クラッチロー LCR・ホンダ・カストロール 1分21秒540
    10 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム 1分21秒568
    11 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 1分21秒616
    12 44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分21秒680
    13 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分21秒718
    14 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分21秒743
    15 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング 1分21秒777
    16 55 ハフィス・シャリン モンスター・ヤマハ・テック3 1分21秒777
    17 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP 1分21秒784
    18 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3 1分21秒787
    19 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分22秒003
    20 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム 1分22秒305
    21 6 ステファン・ブラドル エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分22秒457
    22 17 カレル・アブラハム アンヘル・ニエト・チーム 1分22秒555
    23 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分22秒767
    24 36 ミカ・カリオ アンヘル・ニエト・チーム 1分23秒194
    25 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング 1分23秒437
  • MotoGP | 第9戦 ドイツGP:アンドレア・イアンノーネがトップ発進

    MotoGP | 第9戦 ドイツGP:アンドレア・イアンノーネがトップ発進

    MotoGP 第9戦ドイツGPのフリー走行1回目は7月13日(金)にザクセンリンクで行われ、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)がトップタイムをマークした。

    気温20度、路面温度30度のドライコンディションの中、アンドレア・イアンノーネは1分21秒442をマーク。今季8度目のトップタイムをマーク。第6戦イタリアGP以来今季2度目の1番手発進を決めた。

    2番手には0.390秒差でマルク・マルケス、3番手には0.522秒差でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が続いた。

    以下、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、ダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック)、ジャック・ミラー(アルマ・プラマック)、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)、スコット・レディング(アプリリア)、ヨハン・ザルコ(ヤマハ・テック3)がトップ10入り。

    前戦TTアッセン後にブルノ・サーキットでプライベートテストを実施した中上貴晶(LCR・ホンダ)は11番手。前日の記者会見で今シーズン限りの引退を発表したダニ・ペドロサ(ホンダ)は14番手だった。

    2018年 MotoGP 第9戦 ドイツGP フリー走行1回目

    順位 No. Rider Team Time
    1 29 アンドレア・イアンノーネ チーム・スズキ・エクスター 1分21秒442
    2 93 マルク・マルケス レプソル・ホンダ・チーム 1分21秒832
    3 46 バレンティーノ・ロッシ モビスター・ヤマハ MotoGP 1分21秒964
    4 25 マーベリック・ビニャーレス モビスター・ヤマハ MotoGP 1分22秒152
    5 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ドゥカティ・チーム 1分22秒261
    6 9 ダニロ・ペトルッチ アルマ・プラマック・レーシング 1分22秒337
    7 43 ジャック・ミラー アルマ・プラマック・レーシング 1分22秒415
    8 99 ホルヘ・ロレンソ ドゥカティ・チーム 1分22秒422
    9 45 スコット・レディング アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分22秒453
    10 5 ヨハン・ザルコ モンスター・ヤマハ・テック3 1分22秒490
    11 30 中上貴晶 LCR・ホンダ・イデミツ 1分22秒513
    12 42 アレックス・リンス チーム・スズキ・エクスター 1分22秒554
    13 19 アルバロ・バウティスタ アンヘル・ニエト・チーム 1分22秒591
    14 26 ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム 1分22秒605
    15 41 アレイシ・エスパルガロ アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ 1分22秒674
    16 53 ティト・ラバット レアーレ・アビンティア・レーシング 1分22秒700
    17 38 ブラッドリー・スミス レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分22秒746
    18 44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分22秒866
    19 35 カル・クラッチロー LCR・ホンダ・カストロール 1分22秒957
    20 55 ハフィス・シャリン モンスター・ヤマハ・テック3 1分22秒969
    21 12 トーマス・ルティ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分23秒350
    22 21 フランコ・モルビデリ エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS 1分23秒379
    23 36 ミカ・カリオ アンヘル・ニエト・チーム 1分23秒393
    24 44 ポル・エスパルガロ レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング 1分23秒557
    25 10 ザビエル・シメオン レアーレ・アビンティア・レーシング 1分23秒578
  • MotoGP | ダニ・ペドロサ、今シーズン限りでのMotoGP引退を発表

    MotoGP | ダニ・ペドロサ、今シーズン限りでのMotoGP引退を発表

    ダニ・ペドロサは7月12日(木)、MotoGP 第9戦ドイツGPの開催地ザクセンリンクのプレスカンファレンスルームで記者会見を開き、最終戦バレンシアGPを最後にMotoGPでのキャリアに終止符を打つことを発表した。

    今年6月、ホンダは、ダニ・ペドロサとの契約を双方の合意によって2018年シーズンを持って終了することを発表。後任としてホルヘ・ロレンソが加入することが発表されていた。

    ダニ・ペドロサは「来年はチャンピオンシップに参戦しない。今季のMotoGPでキャリアを終わりにする」とコメント。

    「長く時間をかけて考えた決断だ。僕はこのスポーツを愛しているので難しい決断だった。レースを継続する良い機会はあったけど、以前と同じような強さでレースができないと感じている。これからの人生においては、今までとは異なることが優先となるだろう。」

    「人生において、この経験とこれらの機会が得られたことが、どれほど幸運だったのかを表現したい。ファンの前で重要なチームのためにレースができたということは、素晴らしかった。素晴らしい人生だった。僕が期待していた以上のところまで到達した」

    「このスポーツにおいて、自分がやってきたことをとても、とても誇りに思う。子供の頃にテレビでチャンピオンシップのライダーたちを観て、まさか自分がレーサーになれるとは思ってもいなかった。レーサーになるという夢が叶った。」

    「この機会に、1999年にチャンスを提供してくれたドルナとホンダに感謝したい。僕のキャリアを長く支援してくれたスポンサーにも感謝したい。家族と困難な状況を克服するために沢山のメッセージを送ってくれた全てのファンにも感謝したい」

    ダニ・ペドロサは、2001年にロードレース世界選手権(MotoGP)125ccクラスに参戦してからホンダ一筋で走ってきた。レプソル・ホンダに加入した2006年以降、ダニ・ペドロサは最高峰クラスで31勝を納め、3シーズンをランキング2位で終えている。

    ダニ・ペドロサの記者会見には、ドルナスポーツのCEO最高経営責任者カルメロ・エスペレータも出席。チャンピオンシップ史上7位となる通算54勝、史上3位となる153度の表彰台を獲得し、03年に125ccクラス、04年と05年に250ccクラスでチャンピオンに輝いた功績を称え、レジェンドとして、殿堂入りすることを発表。11月の最終戦バレンシアGPで授賞式が行われることになった。

    「ダニ・ペドロサは本当に偉大です」とカルメロ・エスペレータはコメント。

    「125ccクラスと250ccクラスでワールドチャンピオンに輝き、我々が観てきた中で最も成功を収めたライダーの1人であるペドロサは、輝かしい経歴を持ち、モーターサイクルレーシングの世界において信じられないほどに貢献しました」

    「数年にわたって素晴らしい勝利を収め、多くの勝利と表彰台を獲得したレガシーであり、レジェンドに就任することを大変誇りに思います」と殿堂入りの理由を説明した。