カテゴリー: F1マイアミGP

  • アイザック・ハジャー F1マイアミGPでの激昂にピケJr.「少し子供っぽい」

    アイザック・ハジャー F1マイアミGPでの激昂にピケJr.「少し子供っぽい」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)に対する批判が、F1パドック内でさらに広がっている。

    2026年F1マイアミGPでクラッシュを喫したアイザック・ハジャーは、マシンを降りる前から無線で激しい怒りを露わにし、コクピット内でステアリングを叩く姿も映し出された。週末を通してマックス・フェルスタッペンとの差に苛立ちを見せていたハジャーにとって、マイアミはフラストレーションの募る一戦となった。

    その感情的な反応については、すでにギュンター・シュタイナーやジェームス・ヒンクリフらが懸念を示していたが、今度は元F1ドライバーのネルソン・ピケJr.も厳しく批判。精神面での未熟さに疑問を投げかけた。

    ネルソン・ピケJr.「少し子供っぽい」
    ポッドキャスト『Pelas Pistas』に出演したネルソン・ピケJr.は、マイアミGPでのハジャーの振る舞いについて次のように語った。

    「この出来事を引きずりすぎなければいいと思う。でも、完全に自分自身のミスだったよね」

    「他に見るべき相手もいないし、責任を押し付ける相手もいない。彼自身の問題だ」

    ハジャーはターン14のイン側ウォールに接触してサスペンションを破損。そのままターン15出口でクラッシュを喫した。ダメージ自体は不運な側面もあったが、ピケJr.はその後の感情的な反応を問題視した。

    「彼にはこれからカナダとモナコという難しいレースが待っている。カナダも簡単なサーキットじゃないし、モナコはさらに厄介だ」

    「まだそのレベルには達していないと思う。同じことがカナダでも起きて、モナコでも起きれば、彼自身も目を覚ますだろう」

    「そこで初めて、心理的にそのプレッシャーに耐えられる準備ができているのかが見えてくる」

    さらにピケJr.は、F1で生き残るドライバー像についても言及した。

    「感情的になりすぎるのは、少し子供っぽい。成熟さが足りないということだ」

    「F1のボスたちは、ドライバーが次々と入れ替わる世界を見続けてきている。結局、最後に前方で戦い続けるのは冷静なドライバーたちなんだ」

    「頭に血が上らないタイプのドライバーだよ」

    レッドブル内でも試練の時期
    ハジャーは2026年シーズン序盤、開幕戦では速さを見せた一方で、ここ数戦はフェルスタッペンとの差に苦しんでいる。本人もマシンバランスやシャシー面への不満を口にしており、精神的な苛立ちが無線でも目立つようになってきた。

    レッドブル・レーシングはこれまでにも、セカンドドライバー側がマシン適応に苦戦するケースを繰り返してきた。そうした中で、ハジャーがプレッシャーの中でも冷静さを保てるかは、今後の評価を左右する重要なポイントになりそうだ。

  • バルテリ・ボッタス F1マイアミGPで愛車盗難 FBI出動「逃走車に使用?」

    バルテリ・ボッタス F1マイアミGPで愛車盗難 FBI出動「逃走車に使用?」

    バルテリ・ボッタス(キャデラックF1)は、2026年F1マイアミGP週末に滞在していたAirbnbで愛車が盗難被害に遭い、その後FBIまで捜査に乗り出す異例の事態に発展していたことを明かした。

    盗まれたのはキャデラック・エスカレードで、車内にはパドックパスやVIP駐車許可証まで残されていたという。結果的に車両は翌日に発見されたが、ボッタスは「逃走用の車として使われたのではないか」と語っている。

    パドックパス入りの車が消失
    ボッタスは『What’s next?』ポッドキャストで、事件当時の状況を詳細に説明した。

    「金曜日はいつも通り帰宅して、車をAirbnbのドライブウェイに停めた。軽く夕食を食べて、早めに寝たんだ。車の鍵は家の中にあったし、車もロックしていた」

    しかし翌朝、友人から異変を知らされたという。

    「信じられなかったよ。外へ出てドアを開けたら、エスカレードが消えていた。鍵はまだ家のテーブルの上にあるのに見えるんだ。『どうやってAirbnbのドライブウェイから車が盗まれたんだ?』って感じだった」

    この日はスプリントと予選が行われる重要な土曜日だったこともあり、ボッタスは急遽別の移動手段を確保する必要に迫られた。

    「当然、サーキットに遅れそうになった。別の移動手段を探さないといけなかったからね。幸運にも別のエスカレードが送られてきて、それでサーキットへ向かった。でもその時になって『あ、パドックパスが車の中だ』って気づいた」

    「だから当然、パドックパスも持っていなかった。でも何とか解決したよ」

    “F1関係者になりすます”可能性も懸念
    番組内では、盗難犯がボッタス本人になりすましてパドックへ侵入できた可能性も冗談交じりに語られた。

    共同司会のポール・リプケが「その泥棒、ボッタスになりきって1日過ごせたんじゃないか」と話すと、ボッタスもそれを否定しなかった。

    「そうだね。VIP駐車場も使えたし、パドックにも歩いて入れた。サインインしてチームにも行けただろうね」

    「でも結局、彼らはF1レースには興味がなかったみたいだ。翌日には車が乗り捨てられた状態で見つかったから」

    FBIも捜査に参加 “逃走車両”説が浮上
    事件は単なる車両盗難に留まらず、最終的にはFBIまで捜査に加わる事態となった。

    ボッタスは「FBIも関与した。完全な捜査になった」と明かしている。

    車が発見された場所は“犯罪多発地域”だったといい、当局はF1関係者用パスが残されていたことを重く見たようだ。

    「警察とFBIが動いたのは、その理由もあった。VIP駐車パスもあったし、誰かがその車でサーキットへ行けた可能性があったからね」

    「でも彼らはF1には興味がなかったみたいだ。おそらく犯罪に使って、その後で乗り捨てたんだと思う。僕の中では“逃走用の車”だったんじゃないかと思っている」

    「車を失ったのは残念だけど、かなりクレイジーな出来事だった。人生でこんなことは初めてだよ」

    武装警備員まで配置された異常事態
    この事件を受け、ボッタス陣営は週末の残り期間、Airbnb前に武装警備員を常駐させる対応を取った。

    「武装して、防弾ベストも装備した完全装備の警備員だった」

    さらにボッタスは、盗難グループの手口にも驚きを隠さなかった。

    「かなり高度な技術が使われているはずだ。どうやって車に侵入して、しかも即座に追跡装置まで停止できるのか。本当に驚いたよ」

  • ルイス・ハミルトン F1マイアミGP“中指騒動” FIAの“ダブルスタンダード”に批判

    ルイス・ハミルトン F1マイアミGP“中指騒動” FIAの“ダブルスタンダード”に批判

    ルイス・ハミルトンのレース中のジェスチャーを巡り、FIA(国際自動車連盟)の対応に新たな論争が起きている。

    アストンマーティンのシミュレータードライバーを務めるダニエル・ジュンカデラは、2026年F1マイアミGPでフランコ・コラピントに向けて中指を立てたとされるハミルトンの行為について、「処分が下されなかったのはダブルスタンダードだ」と批判した。

    ジュンカデラ「FIAの二重基準は変わらない」
    ダニエル・ジュンカデラは、自身のSNSでFIAの対応を痛烈に批判した。

    「FIAのダブルスタンダードは相変わらずだ」

    「僕の時と同じように2000ユーロの罰金を科すべきだった」

    ジュンカデラが言及したのは、2025年のWECバーレーン戦で自身が受けた処分だ。当時、GT3クラスでの接触を巡るバトルの最中に同様のジェスチャーを行ったとして罰金処分を受けていた。

    この裁定は当時から議論を呼んでおり、FIAが進めていた“ドライバーの振る舞い”や不適切表現への取り締まり強化とも重なっていた。

    フェルスタッペン問題以降 FIAの姿勢に注目
    この問題が再び注目を集めている背景には、FIAとドライバー側の緊張関係がある。

    特にマックス・フェルスタッペンは、過去に記者会見での発言を巡ってFIAから厳しい処分を受けた経緯があり、“言動規制”への反発は現在もくすぶり続けている。

    そのため今回、ハミルトンのジェスチャーに対して公式な制裁が科されなかったことで、「基準が曖昧ではないか」という声が再び広がる形となった。

    ジュンカデラはフェルスタッペンと親しい関係として知られており、来週のニュルブルクリンク24時間レースでは、メルセデスAMG GT3でフェルスタッペンとチームメイトを務める予定だ。

    このラインアップには、元F1ドライバーのジャン=マルク・グーノンの息子ジュール・グーノン、そしてゲルハルト・ベルガーのおいであるルーカス・アウアーも名を連ねている。

  • F1マイアミGPパワーランキング:アントネッリ首位 コラピント高評価

    F1マイアミGPパワーランキング:アントネッリ首位 コラピント高評価

    キミ・アントネッリ(メルセデス)が、2026年F1第4戦マイアミGPの公式パワーランキングでトップ評価を獲得した。アントネッリはポールポジションからグランプリを制し、選手権リードをさらに拡大した。

    F1公式サイトが発表した最新ランキングでは、ランド・ノリス(マクラーレン)、フランコ・コラピント(アルピーヌ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)らも高評価を獲得。特にコラピントは、スプリント予選から決勝まで安定してトップ10圏内を維持し、週末の主役級パフォーマンスを披露した。

    一方で、キャデラックF1のセルジオ・ペレスや、苦戦が続くアストンマーティンのフェルナンド・アロンソも評価対象となった。マイアミGPでは各チームのアップデート効果も注目され、2026年F1勢力図の変化を印象づける週末となった。

    1.キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) / マイアミグランプリ
    昨年のマイアミGPで自身初のスプリント・ポールポジションを獲得したアントネッリは、フロリダへの2度目の訪問でさらに成功を収めた。難しいスタートとトラックリミット超過によるタイムペナルティによりスプリントは6位に終わったが、メイン予選とグランプリでは誰も彼を止めることができなかった。若きイタリア人は見事にポール・トゥ・ウィンを達成し、選手権リードを広げた。

    2.ランド・ノリス(マクラーレン) / マイアミグランプリ
    ランド・ノリスは、マクラーレンが多数のアップデートを投入して前進を見せるなか、スプリントのポールポジションと勝利でマイアミの週末をスタートした。予選はそこまで強力ではなく4番グリッドにとどまったが、イギリス人ドライバーはうまく2位まで順位を上げ、チェッカーフラッグが振られる前にアントネッリにプレッシャーをかけた。

    3.フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム) / マイアミグランプリ
    フランコ・コラピントは、F1マイアミGP週末のスターの一人だった。母国アルゼンチンでの華々しいF1デモ走行を終えたばかりの彼は、再び活力を得たように見え、スプリント予選、スプリント、予選、グランプリのすべてでトップ10入りを果たした。いずれの機会でも、より経験豊富なアルピーヌのチームメイト、ピエール・ガスリーの前からスタートした。

    4.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) / マイアミグランプリ
    マクラーレンと同様、レッドブルもマイアミ・インターナショナル・オートドロームで確かな進歩を見せたように見え、マックス・フェルスタッペンはアップグレードされたRB22でより快適に、そして競争力を持って走っていた。彼は週末を通じて先頭争いに加わっており、グランプリのオープニングラップでスピンがなければ、勝利候補になっていたかもしれない。

    5.セルジオ・ペレス(キャデラックF1) / マイアミグランプリ
    キャデラックはデビューF1シーズンで初の大型アップグレードをマイアミに投入し、初期の兆候は有望だった。特にセルジオ・ペレスの手にかかると、その効果は目立った。スプリントではアレクサンダー・アルボンのウィリアムズとランス・ストロールのアストンマーティンを上回り、グランプリでも再びアストンマーティン勢の間に割って入った。これにより、F1の最新チームはもはや最後尾で切り離された存在ではなくなった。

    6.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング) / マイアミグランプリ
    ウィリアムズは、2025年のチーム選手権5位チームとして、オーストラリア、中国、日本でわずか2ポイントにとどまった厳しい開幕3戦を払拭したい思いでフロリダへ向かった。しかし、カルロス・サインツはマイアミで機を逃さない走りを見せて9位に入り、その合計を倍増させた。堅実なアップデートを生かし、周囲の混乱を避け切った。

    7.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) / マイアミグランプリ
    オスカー・ピアストリは2025年のマイアミGPで3連勝の流れを締めくくったが、今回はチームメイトのノリスを支える形に甘んじた。オーストラリア人ドライバーはスプリントで2位、グランプリで3位に入ったが、日曜のレース終了時点でマクラーレンの2台の間にはほぼ25秒の差があった。

    8.シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) / マイアミグランプリ
    シャルル・ルクレールは、フェラーリの挑戦を週末を通じて自信を持って牽引し、マイアミの最終ラップを表彰台争いの位置で迎えた。しかし、スピンを喫したうえ、複数回にわたってコース外に出てアドバンテージを得たとしてペナルティを科された。「ミスはすべて自分にある」と彼はその後に悔やんだ。「それで3位か4位を失った。おそらく4位だったと思うが、3位もまだ目の前にあった」

    9.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) / マイアミグランプリ
    フェルナンド・アロンソは、アストンマーティン・ホンダが2026年シーズン序盤に苦戦するなか、経験と闘志のすべてを使っている。マイアミ・インターナショナル・オートドロームでは、2度のワールドチャンピオンがいつものように粘り強い走りを見せ、スプリントとグランプリで15位まで戦い抜いた。新たな提携に、トンネルの先に光があり、より良い時期が訪れるという希望を与えた。

    10.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム) / マイアミグランプリ
    ハースF1チームは2026年シーズンをオーストラリア、中国、日本での連続入賞でスタートしたが、マイアミではさらに中団に沈んだ。それがサーキット特性によるものなのか、あるいは各チームのアップデートの影響によるものなのかは別として、オリー・ベアマンもエステバン・オコンもチームのポイントを積み増すことはできなかった。それでもベアマンは11位であと一歩まで迫り、チーム内の争いでは引き続き先行した。

    トップ10圏外
    マイアミのパワーランキングでトップ10のすぐ外に位置したのは、ガスリーとアルボンだった。前者はグランプリでポイントを争っていたが、レーシングブルズのリアム・ローソンに接触されてリタイアに追い込まれ、後者は最後の1ポイントを獲得した。

    マイアミグランプリ 2026年のF1世界選手権

  • リオネル・メッシ F1ドライバーのコラピントにエール「自分の物語を生きるべき」

    リオネル・メッシ F1ドライバーのコラピントにエール「自分の物語を生きるべき」

    リオネル・メッシが、F1マイアミGPで自己最高7位を獲得したフランコ・コラピント(アルピーヌ)にエールを送った。

    インテル・マイアミでプレーするメッシは、マイアミGP期間中にパドックを訪問。アルゼンチン期待の若手ドライバーであるコラピントと交流し、その才能を高く評価した。

    メッシは地元ポッドキャスト『Lo del Pollo』で、コラピントとの初対面について次のように語った。

    「実のところ、彼とはこれまで一度も接点がなかった。彼はヘルメットをくれて、いつか僕に会いたいとも思ってくれていた」

    「共通の知り合いがいて、先日ようやく実現した。彼が練習に立ち寄ることができて、そこで会った。本当に素晴らしい」

    “公の存在”として送ったメッシの助言
    メッシは、急速に知名度を高める22歳のコラピントに対し、脚光を浴びることの難しさにも言及した。

    「彼は自分自身の物語を生きるべきだと思う。そして多くのことに備えなければならない。公の場に立つと、良いことも悪いことも、あらゆる方向から自分に向かってくる」

    「特に悪い時期には、身近な人たち、家族、自分の周囲の支えが必要になる。結局、それが困難な時間を乗り越える助けになるからだ」

    「物事がうまくいっているときは、ずっと簡単だし、人も近づいてくる。でも大事なのは、物事がうまくいっていないときに誰がそばにいるかを知ることだ」

    コラピントにとっても“夢の時間”に
    一方、コラピントにとっても、メッシとの交流は特別な体験となった。

    「この7日間で多くの夢がかなった。うれしいし、この瞬間を楽しんでいる。レオがここに来てくれたのを見られた」

    「彼が家族全員で僕を応援しに来てくれたことは、とても特別だ。僕のアイドルであり、すべてのアルゼンチン人にとってのヒーローに再び会えたのは素晴らしかった」

    コラピントはマイアミGPで7位入賞を果たし、F1キャリア自己最高成績を記録。アルピーヌも2026年シーズン序盤で中団上位争いを展開しており、コンストラクターズランキング5位につけている。

  • アウディF1内部に不穏な空気? ビノットとヒュルケンベルグに“険悪ムード”報道

    アウディF1内部に不穏な空気? ビノットとヒュルケンベルグに“険悪ムード”報道

    ニコ・ヒュルケンベルグとマッティア・ビノットの間に緊張感が走った――そんなパドック目撃談が、2026年F1マイアミGP後に波紋を広げている。

    F1 Oversteerによると、レース後のパドックでヒュルケンベルグとアウディF1責任者マッティア・ビノットが長時間にわたって話し込む姿が確認され、その様子について「友好的には見えなかった」と報じられた。ジョナサン・ウィートリーの突然の離脱に揺れるアウディF1にとって、苦しい週末の余波が内部にも広がっている可能性がある。

    マイアミGPで相次いだトラブル
    アウディF1はシーズン序盤、ガブリエル・ボルトレトの入賞などで一定の競争力を示していた。予選でもQ2、時にはQ3進出を果たし、新規参戦チームとしては堅実なスタートを切っていた。

    しかし、4月のインターバル以降、チームの状況は急変した。

    ジョナサン・ウィートリーがビノットとの対立説が囁かれる中でチーム代表職を離れ、アストンマーティンへ移籍。後任にはアラン・マクニッシュが就任したが、元F1戦略エンジニアのバーニー・コリンズは「チームにとって非常に有害になる」と警鐘を鳴らしていた。

    その懸念は、マイアミで現実となった。

    ヒュルケンベルグはスプリントのグリッドへ向かう途中でマシンが炎上し、スタートできず。ボルトレトもスプリント失格に加え、予選でもマシン火災に見舞われた。

    決勝ではボルトレトが最後尾から12位まで挽回した一方、ヒュルケンベルグはわずか7周でメカニカルトラブルによりリタイアした。

    “友好的には見えなかった”会話
    ブラジル人ジャーナリストのジュリアン・セラソリは、自身のYouTubeチャンネルでパドックの雰囲気について次のように語った。

    「ヒュルケンベルグにとって本当に酷い週末だった。故障があり、決勝スタート直後には接触もあった」

    「レース後にビノットと長い会話をしているのを見たけど、友好的には見えなかった。言い争いをしているようには見えなかったけど、とても真剣な長い会話だった」

    アウディF1内部の緊張感を示唆するような証言だが、一方でセラソリはチーム自体の競争力については一定の評価を与えている。

    アウディ F1 ニコ・ヒュルケンベルグ

    “ポイント圏内の速さ”はあったアウディ
    セラソリは、マイアミ週末のアウディF1にはポイント争いをできるだけの速さがあったと分析している。

    「彼らのペースなら6番手付近、少なくともポイント争いはできていた」

    「もしガブリエルが普通に予選を走れて11番手か12番手からスタートしていたら、ポイント獲得の可能性は非常に高かったと思う」

    「ヒュルケンベルグも、スタート時の問題やリタイアがなければポイント争いに加わっていただろう」

    マイアミではアルピーヌが大きく改善し、ウィリアムズも重量問題を解消して戦闘力を上げてきた。一方でハースF1チームは苦戦していたことから、アウディF1陣営も“入賞のチャンスがある週末”と見ていたようだ。

    揺れるアウディF1プロジェクト
    アウディF1は2026年からの本格参戦プロジェクトとして進行しているが、開幕数戦ですでに不安定な側面が露呈し始めている。

    パワーユニット自体には一定のポテンシャルがあるとみられているものの、フェラーリやメルセデス勢との差は依然として存在する。さらに、チーム運営面ではウィートリー離脱による影響が避けられない状況だ。

    ビノットは長期プロジェクトとして冷静な姿勢を崩していないが、現場では結果を求めるドライバー側との温度差も出始めているのかもしれない。

    マイアミGP後に目撃された“長い会話”は、その現在地を象徴するシーンだった可能性がある。

  • マクラーレンF1代表 タイトル争いに慎重姿勢「浮かれるには早すぎる」

    マクラーレンF1代表 タイトル争いに慎重姿勢「浮かれるには早すぎる」

    マクラーレンは2026年F1第4戦マイアミGPで今季最高レベルの競争力を披露した。ランド・ノリスがスプリントで勝利を挙げ、決勝でもダブル表彰台を獲得。アップグレード投入後のパフォーマンス向上が明確に表れた週末となった。

    しかし、チーム代表のアンドレア・ステラは、これだけでタイトル争いを語るのは時期尚早だと警戒感を示している。開幕4戦で4勝を挙げているメルセデスの優位は依然として大きく、マイアミがマクラーレン向きの特性を持ったサーキットだった可能性もあると分析した。

    ステラ「まだ4戦目に過ぎない」
    アンドレア・ステラは、現時点で選手権を語ることには慎重であるべきだと強調した。

    「もし今の段階でシーズン終盤の選手権を考え始めるのであれば、少し慎重になる必要があると思う」

    「まだ4戦目だ。我々は最初のアップグレードを投入したばかりだ」

    「マクラーレンは伝統的にマイアミで非常に強い。だから、我々のマシン開発の方向性がこういうサーキットに合っている可能性もある。今後もっと様子を見る必要がある」

    マクラーレンは2025年にダブルタイトルを獲得した王者チームだが、2026年のレギュレーション変更で勢力図は大きく変化。ここまではメルセデスが主導権を握っている。

    それでも、マイアミで投入されたアップグレードによって、マクラーレンが本格的に反撃態勢へ入りつつあることも確かだ。

    マクラーレン F1 マイアミグランプリ

    “長期戦”を見据えるマクラーレン
    ステラは、選手権防衛への意欲を隠してはいない。

    「同時に、まだ4戦目でありながら、我々はメルセデスと比較してもかなりのポイントを獲得している」

    「我々のマシンはさらに開発できることも分かっている。マイアミ前にも言ったように、選手権はまだ決着していない」

    「だから我々の考え方は長期的な視点を持ち、選手権防衛を目指すことだ」

    「ただ、そう言った瞬間に我々は再び現在へ意識を戻す。今日やるべきことを正しくやる必要があるからだ。あまり先を見すぎても意味はない」

    「だが間違いなく、我々はタイトル防衛を目指している」

    マイアミの躍進は本物か
    マクラーレンにとって重要なのは、マイアミで見せたスピードが“サーキット特性限定”なのか、それとも本物の戦力向上なのかを見極めることだ。

    2026年型マシンではオーバーボディ主体の空力コンセプトへ回帰したことで、各チームの得意不得意が従来以上にサーキット依存になっている。ステラが慎重な姿勢を崩さない背景には、その不確実性もある。

    それでも、アップグレード投入直後にスプリント勝利とダブル表彰台を獲得した事実は、マクラーレンが今季のタイトル争いに加わる可能性を十分に示した週末だった。

  • F1マイアミGPを彩った豪華アスリート陣 メッシやナダルら世界的スターが集結

    F1マイアミGPを彩った豪華アスリート陣 メッシやナダルら世界的スターが集結

    F1はマイアミで華やかに再開し、スプリント週末は世界中のファンを楽しませるドラマチックな3日間となった。

    マイアミ・インターナショナル・オートドロームのパドックには、サッカー界のレジェンド、テニス界のアイコン、オリンピック王者、米国スポーツチームの選手たちが集結。ドライバーたちの走りだけでなく、スポーツ界を横断するスターたちの来場も大きな話題を呼んだ。

    ■ リオネル・メッシがメルセデスとアルピーヌを訪問
    サッカー史上最高の選手の一人であり、7度のバロンドール受賞とワールドカップ制覇を誇るリオネル・メッシは、日曜日にマイアミ・インターナショナル・オートドロームへ姿を見せ、熱烈な歓迎を受けた。

    インテル・マイアミに所属するメッシは家族とともにメルセデスのガレージを訪問。子どもたちはチームグッズや、アンドレア・キミ・アントネッリとジョージ・ラッセルのサインを手にし、特別な体験を楽しんだ。

    メッシはアントネッリのマシンにも座り、その後アントネッリは3連勝を達成。幸運を呼ぶ訪問になったとも言える週末だった。

    一方で、最も心温まる場面となったのはアルピーヌのガレージ訪問だった。チーム全体がメッシに圧倒されるなか、同じアルゼンチン出身のフランコ・コラピントにとっては、幼少期からの憧れの存在との対面だった。

    その効果もあったのか、コラピントは決勝で自己最高の7位を獲得。レース後にはインスタグラムで、この出会いを夢がかなった瞬間であり、人生で最も特別な経験のひとつだったと振り返った。


    ■ ナダルはチェッカーフラッグを担当
    男子テニス史上屈指の名選手で、22度のグランドスラム制覇を誇るラファエル・ナダルもマイアミを訪れた。

    ナダルはまずフェラーリのガレージを訪問し、その後ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールとともにブランドイベントに参加。日曜日には同郷のスペイン勢を訪ね、カルロス・サインツからF1ステアリングの技術について説明を受け、アストンマーティンではフェルナンド・アロンソとも再会した。

    週末のハイライトは、決勝のフィニッシュでチェッカーフラッグを振る役目を任されたことだった。アントネッリがトップでラインを越える瞬間、ナダルがチェッカーを振り、マイアミGPの華やかな締めくくりを演出した。


    ■ セリーナ・ウィリアムズはハミルトンと再会
    23度のグランドスラム・シングルス優勝を誇り、女子テニスを再定義した存在であるセリーナ・ウィリアムズも、長年のF1ファンとしてマイアミのパドックに姿を見せた。

    フェラーリのファッションレーベルを身にまとい、スクーデリアのガレージを訪問。最大の見どころは、親しい友人であるルイス・ハミルトンとの再会だった。

    ウィリアムズは後にインスタグラムで、イギリスのウィンブルドンとシルバーストンで、それぞれの競技を支配する黒人アスリートとして2人がつながった当時を振り返った。10年以上が経った今も、その絆は変わっていないようだった。


    ■ ミカエラ・シフリンもアントネッリを祝福
    アルペンスキー史上最多勝を誇るミカエラ・シフリンは、スプリント週末を通してマイアミを満喫した。

    週末にはF1パートナーのバリラからレザーバイカージャケットを贈られ、モータースポーツの雰囲気にふさわしい装いでパドックを楽しんだ。

    シフリンはアントネッリとも対面し、アントネッリは彼女の2026年冬季オリンピック金メダルを試着。その後にアントネッリが勝利を収めると、シフリンはインスタグラムで興奮を投稿し、素晴らしいレースだったと祝福した。


    ■ ゴルフ界からもジョン・ラームとイアン・ポールター
    ライダーカップで欧州代表として5勝を挙げ、モータースポーツ好きとしても知られるイアン・ポールターは、マイアミで多忙な週を過ごした。

    ポールターはマクラーレンの新ゴルフライン発表に、ジャスティン・ローズやミシェル・ウィー・ウェストとともに参加。その後もレース週末に残り、マクラーレンのダブル表彰台を祝った。

    メキシコシティでのLIVゴルフ勝利直後だったジョン・ラームも、フェアウェイを離れてマイアミのパドックを満喫。ナダルとともにパドックを巡り、スペイン勢と交流した。


    ■ 米国スポーツ界のスターも続々来場
    オリンピック王者で世界王者のノア・ライルズは、米国開催レースの常連になりつつある。スプリントレース前のグリッドでは、彼らしいエネルギーを見せた。

    オリンピック王者で世界記録保持者のシドニー・マクラフリン=レブロンも、タグ・ホイヤーのゲストとしてマイアミでグランプリデビューを果たした。

    さらに、メッシだけでなくインテル・マイアミのチームメイトも多数来場。ルイス・スアレスはルクレールにアドバイスを送り、アウディのガレージやグリッドでレースを楽しんだ。

    アウディのパドックでは、ニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレトがインテル・マイアミの選手たちとボールを使ったゲームを楽しみ、ボルトレトはブラジルらしいテクニックを披露した。


    ■ マイアミの地元チームもF1を体験
    ハードロック・スタジアムをパドックとして使用したこともあり、マイアミ・ドルフィンズの選手たちも週末の盛り上げに参加した。

    NFL選手たちは木曜日にメルセデス、マクラーレン、キャデラックなどのチームと交流し、スタジアムの芝の上でカートも体験。その後は逆に、ドライバーたちにアメリカンフットボールのドリルを体験させた。

    マイアミ・ヒートからも複数の選手が来場。シモーネ・フォンテッキオとハイメ・ハケスJr.は、オスカー・ピアストリの運転でホットラップを体験し、楽しさと恐怖が入り混じった表情を見せた。3度のオールスター選出を誇るバム・アデバヨも、パドックでレースデーの雰囲気を味わった。


    ■ スポーツ界を巻き込んだマイアミGPの存在感
    そのほかにも、アルゼンチンのグランドスラム覇者フアン・マルティン・デル・ポトロ、体操の2度のオリンピック王者スニサ・リー、競泳の4冠金メダリストであるレオン・マルシャン、5度のオリンピック出場を誇るスノーボーダーのショーン・ホワイト、DJでありNBA王者4度のシャキール・オニール、元最速王者マルセル・ジェイコブス、元バイエルン・ミュンヘンDFジェローム・ボアテングらが来場した。

    マイアミGPは、単なるF1レース週末にとどまらず、世界のスポーツスターが集う巨大なショーケースとなった。スプリント週末の激しい戦いとともに、パドックの華やかさもまた、今年のマイアミを象徴する要素となった。

    マイアミグランプリ 2026年のF1世界選手権
    Source: Formula1.com

  • アロンソ アストンマーティンF1振動問題は「エンジンではなくタイヤだった」

    アロンソ アストンマーティンF1振動問題は「エンジンではなくタイヤだった」

    フェルナンド・アロンソは、アストンマーティンF1が2026年シーズン序盤から抱えてきた最大の問題である振動を、少なくともマイアミGPの時点では乗り越えたとの見方を示した。

    AMR26は開幕前から振動と信頼性の問題に悩まされ、ホンダとの新パートナーシップにとっても厳しい船出となっていた。しかし、日本とシルバーストンの両拠点で続けられた作業により、アストンマーティンはようやく次の段階に進める土台を手にしつつある。

    アロンソが否定した“いつもの振動”
    マイアミGPの金曜日には、アロンソが無線で不満を訴え、手元を確認する映像もあったことで、再び振動問題が疑われた。しかし、アロンソはそれが従来のパワーユニット起因の振動ではなかったと説明した。

    「タイヤにフラットスポットができたことが原因だった。エンジンではなく、ホイール側のものだった」とフェルナンド・アロンソは語った。

    これにより、アストンマーティンにとって2026年最大の懸念だった振動問題はいったん区切りがついた形となる。

    さくらとシルバーストンが進めた修正作業
    振動問題の改善は、バーレーンテスト以降に続けられてきた作業の成果だ。特に日本GP後の5週間の中断期間では、鈴鹿で使用した1台をホンダのさくらの施設に持ち込み、対策が進められた。

    ホンダのトラックサイド主任エンジニアである折原伸太郎は、マイアミGPを終えて信頼性面の前進を認めている。

    「グランプリとスプリントを信頼性の問題なく完走できました。これは良い進歩です」

    信頼性の不安が和らいだことで、チームはようやく次の課題に取り組めるようになった。

    「次の焦点は、エネルギーマネジメントのためにデータを最適化することです。ドライビングの面でも同じです。そして、パワーユニットには改善すべき点が多くあります。それが我々にとって次のステップです」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    性能向上はまだ先でも“土台”は整った
    アストンマーティンが振動問題を克服したとしても、それがすぐにパフォーマンス向上を意味するわけではない。アロンソの見立てでは、本格的な改善は第12戦から第14戦あたり、つまり欧州ラウンド終盤まで待つ必要がある。

    それまでのアストンマーティンは、大規模な空力アップデートではなく、信頼性、ドライバビリティ、エネルギーマネジメント、パワーユニット運用の改善を通じて、安定した基礎を築く方針とみられる。

    マイアミGPで2台が走り切ったことは、その意味で単なる完走以上の意味を持つ。アストンマーティンは2026年最大の“亡霊”をひとまず背後に置いた。ただし、競争力を取り戻すまでには、まだ別の課題が待っている。

    Source: Marca

  • F1マイアミGPの勝者と敗者 アントネッリ3連勝の裏で明暗分かれる

    F1マイアミGPの勝者と敗者 アントネッリ3連勝の裏で明暗分かれる

    2026年F1マイアミGPは、キミ・アントネッリが圧巻の勝利で3連勝を飾った一方、フェラーリやジョージ・ラッセル、アイザック・ハジャーにとっては厳しい週末となった。

    マイアミ・インターナショナル・オートドロームでは、メルセデスの勢い、マクラーレンの復調、レッドブルの改善、そして中団チームの浮き沈みが鮮明に表れた。F1公式サイトのローレンス・バレットが選んだ「勝者と敗者」をもとに、週末の構図を整理する。

    勝者:キミ・アントネッリ
    キミ・アントネッリは、2年目のシーズンで素晴らしいスタートをさらに加速させた。2026年で最も完成度の高い週末を過ごし、3戦連続ポールポジションと3連勝を達成した。

    イタリア人ドライバーは、自身初の3回のポールポジションから3連勝を挙げた初のドライバーとなり、マイアミGPをポールポジションから制した初のドライバーにもなった。

    キャリアで最も完成度の高い週末だったことは間違いない。スタートではまたしても出遅れたが、現ワールドチャンピオンのランド・ノリスからのプレッシャーを受け止め、経験豊富なチームメイトのジョージ・ラッセルを大きく上回った点も印象的だった。

    アントネッリは開幕4戦を終えてドライバーズ選手権で20ポイントのリードを築いており、現時点で最も勢いのあるドライバーであることに疑いはない。

    敗者:ジョージ・ラッセル
    アントネッリがメルセデスで輝きを放ち続ける一方、チームメイトのジョージ・ラッセルは不運な流れにある。メルセデスは2026年ここまでのフィールドで最速のマシンを持っているが、ラッセルはその恩恵を十分に結果へつなげられていない。

    イギリス人ドライバーは週末を通じてアントネッリより1周あたり約0.5秒遅く、本人もマイアミのコースでは一度も快適に走れなかったと認めている。

    ラッセルは2戦連続で表彰台を逃し、勝利できる速さが明らかにあったマシンで4位に終わった。アントネッリからは27秒遅れでのフィニッシュであり、セーフティカーがなければその差はさらに大きくなっていた可能性がある。

    メルセデスのリードドライバーとしての立場を取り戻すためには、ここから巻き返しが必要になる。

    勝者:マクラーレン
    マクラーレンは開幕時点で開発不足のマシンに苦しみ、中国ではランド・ノリスとオスカー・ピアストリの両方がスタートできない屈辱も味わった。

    しかし、イギリスチームはラップタイムを確実に削るアップグレード投入を続け、マイアミでは少なくとも2番手のチームに浮上しただけでなく、勝利争いにも加わった。

    ノリスは、アントネッリにアンダーカットされる前にレースをリードしていたこともあり、マクラーレンの2026年初勝利を挙げるべきだったと感じていた。それでもノリスが2位、ピアストリが3位に入り、チームにとって今季最高の結果となった。

    コンストラクターズ選手権ではフェラーリまで16ポイント差に迫った。メルセデスとの差は86ポイントあるものの、その差を急速に縮める体制が整いつつあるように見える。

    敗者:ニコ・ヒュルケンベルグ
    ニコ・ヒュルケンベルグは、今季2度目のスプリントを含むマイアミGP週末を「人格形成になる」と表現した。アウディのドライバーはスプリントでも決勝でも完走できなかった。

    日曜の決勝ではターン1で挟まれ、深刻なダメージを負ってフロントウイング交換を強いられた。その結果、最後尾まで後退し、その後は技術的な問題でリタイアとなった。

    チーム代表のアラン・マクニッシュは、10番グリッドからのスタートを踏まえれば「十分にポイント争いに加わっていた」と見ていたが、結果にはつながらなかった。ヒュルケンベルグは2026年いまだノーポイントのままだ。

    勝者:マックス・フェルスタッペン
    2026年の厳しい滑り出しを経て、マックス・フェルスタッペンはマイアミでより競争力のある週末を過ごした。4度のワールドチャンピオンは、レッドブルが改善し、もはやステアリングを握るだけの“乗客”のようには感じなくなったと語っている。

    大幅にアップグレードされたレッドブルで、決勝予選では今季最高の2番手を獲得した。スタートではマシンのコントロールを失ったが、スピンを見事に立て直し、そこから5位まで巻き返した。

    これはレッドブルにとって今季ベストの決勝結果だった。フェルスタッペン自身が望む水準にはまだ遠いが、少なくとも表彰台争いに戻るだけの兆しは見せた。

    敗者:アイザック・ハジャー
    アイザック・ハジャーはレッドブルでのキャリアを非常に堅実にスタートさせているが、マイアミからは早く離れたいと感じる週末になったはずだ。

    フランス人ドライバーはピットレーンスタートから前進し、1〜2ポイントを取り戻せる速さを見せていた。しかし、攻めすぎた結果、バリアにクラッシュし、今季2度目のリタイアとなった。

    開幕3戦ではフェルスタッペンに対して非常に競争力を見せていただけに、マイアミ週末を通じて数コンマ遅れていたことも痛かった。

    勝者:フランコ・コラピント
    フランコ・コラピントにとって、これは間違いなくF1でのベストウィークエンドだった。

    アルゼンチン人ドライバーは、開幕3戦で素晴らしい走りを見せていたチームメイトのピエール・ガスリーを、週末の大半で上回った。

    予選では余裕を持ってQ3に進出し、決勝でもトップ10圏内のポジションを快適に守った。8位でフィニッシュし、シャルル・ルクレールのタイムペナルティ後にキャリアベストの7位へ繰り上がった。

    マイアミグランプリ

    敗者:フェラーリ
    フェラーリはメルセデスに戦いを挑む大きな期待を抱いてマイアミに入った。大幅アップグレードを施したマシンには多くのポジティブな要素があったが、それでもイタリアチームには物足りなさが残った。

    シャルル・ルクレールは好スタートで首位に浮上したが、最終的には3番手まで後退した。そのままなら4戦中3度目の表彰台となるはずだったが、痛恨の最終ラップでスピンし、ウォールに接触。なんとか6位でチェッカーを受けた。

    さらに、正当な理由なく複数回コース外に出たとしてドライブスルーペナルティ相当の20秒加算を受け、6位は8位に変わった。

    チームメイトのルイス・ハミルトンはスタートでコラピントとの接触によりダメージを負い、競争するだけのペースを発揮できず、6位完走扱いとなった。

    勝者:ウィリアムズ
    ウィリアムズはマイアミにまずまずのアップグレードパッケージを持ち込み、それが純粋なパフォーマンスで2台そろってQ2に進めるだけの前進をもたらした。

    ポイントを争うだけのペースにはわずかに届いていないものの、日曜の決勝ではチャンスを逃さなかった。カルロス・サインツが9位、チームメイトのアレックス・アルボンが10位で続いた。

    これはウィリアムズにとって今季初のダブル入賞であり、サインツは2026年の自己最高位に並び、アルボンは今季初ポイントを獲得した。

    敗者:ピエール・ガスリー
    ピエール・ガスリーは2026年の主役のひとりだったが、マイアミで決勝全戦入賞の記録が途切れた。リアム・ローソンが技術的トラブルのあとにレーシングブルズのコントロールを失い、ガスリーを弾き出す形になった。

    難しい週末の締めくくりとしては、非常に悔しい結末だった。ガスリーはチームメイトのコラピントに上回られ、自身のマシンに何らかの問題があり、それが足かせになっていると感じながらも、原因を特定できずに苦しんだ。

    マイアミGPは、アントネッリとメルセデスの勢いをさらに強調する一方で、マクラーレンの復調、レッドブルの改善、フェラーリの取りこぼしを同時に浮き彫りにした。序盤4戦を終えた2026年F1は、勢力図が固定される前の揺らぎを残しながら、次の局面へ進んでいく。