カテゴリー: ニコ・ヒュルケンベルグ

  • F1カナダGP:ローソンとヒュルケンベルグが発進手順違反で“異例”の異なる裁定

    F1カナダGP:ローソンとヒュルケンベルグが発進手順違反で“異例”の異なる裁定

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)とニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)は、2026年F1カナダGPでの発進手順違反をめぐり、FIAから戒告処分を受けた。

    ただし裁定は同一ではなく、ヒュルケンベルグには今季残り期間を対象とする執行猶予付きのストップ&ゴー・ペナルティも科された。スチュワードは今回の事案を「異例」と位置づけ、違反の影響が限定的だったことを考慮して即時適用を見送った。

    フォーメーションラップで発生した位置関係の混乱
    問題となったのは、3度目のフォーメーションラップ開始時の動きだった。スチュワード報告によれば、ヒュルケンベルグはグリッド位置からの発進が通常想定されるより遅く、ローソンの後方に下がる形となった。

    一方でローソンは「想定より早く」動き出しており、スチュワードは「ヒュルケンベルグがスタートするのをもっと長く待つべきだった」と判断した。

    両者は第1セーフティカーライン通過時点で正しい順序ではなかったが、最終的にはグリッドに着くまでに本来の位置へ戻り、決勝スタートそのものに遅延や競技上の混乱は生じなかった。

    本来はピットレーンスタート義務、ただし処分は執行猶予に
    レギュレーション上、フォーメーションラップ中に第1セーフティカーラインまでに本来の位置へ戻れなかった車両は、ピットレーンからスタートしなければならない。ヒュルケンベルグはこれを行わなかったため、本来であればストップ&ゴー・ペナルティの対象となる。

    しかしスチュワードは、今回の違反が「比較的軽微な効果と影響」にとどまったと判断。即時のストップ&ゴーは「極めて厳しく、比例しない」として、国際スポーツコード第12.4.6条に基づき執行猶予付きとした。

    その結果、ローソンとヒュルケンベルグはいずれも戒告処分。ヒュルケンベルグについては、同様の違反を今季中に繰り返した場合に限り、執行猶予付きのストップ&ゴー・ペナルティが適用されることになった。

  • ニコ・ヒュルケンベルグ F1カナダGP予選「Q3まであと0.03秒だった」

    ニコ・ヒュルケンベルグ F1カナダGP予選「Q3まであと0.03秒だった」

    ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)は、2026年F1カナダGP予選で11番手となり、Q3進出をわずか0.03秒差で逃した。スプリントでは15位に終わったが、苦戦続きだった週末を考えれば「かなり良い結果」だったと前向きに振り返っている。

    アウディは今週末、パワーユニットやドライバビリティ面で複数の問題を抱えており、ヒュルケンベルグもマシンバランスに苦しんでいた。それでも予選に向けてセットアップを改善し、Q3目前まで迫る走りを見せた。

    ニコ・ヒュルケンベルグ「Q3まであと0.03秒だった」
    「Q3まであと0.03秒だった」とニコ・ヒュルケンベルグはコメント。

    「正直に言えば、クリーンラップではあれが僕たちの持っていたすべてだった。できる限り限界まで絞り出したよ」

    「ここはグリップレベルが低いから、常にバランスと戦いながらマシンをコントロールしている感じだった。簡単ではなかったけど、今回の内容にはかなり満足している」

    「もちろんQ3に届かなかったのは少し残念だけど、もっと大きな視点で見る必要がある」

    「今週末はかなり難しくて、パワーユニットやドライバビリティ面で本当に多くの問題があった。そう考えれば、実際かなり良い結果だったと思う」

    プレスリリースでも、予選に向けてマシン状態を改善できたことを強調した。

    「このサーキットはドライバビリティやパワーユニットの課題がかなり露呈する」

    「それでも予選に向けてマシンをずっと良いウインドウに入れることができたし、バランスもかなり良かった」

    「まだやるべき仕事は残っているけど、明日はまたチャンスがある。特にコンディションが変わればなおさらだし、その機会を最大限に生かしたい」

    ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ) カナダグランプリ

    スプリントではシケインでのインシデントによってタイムペナルティを受けたが、ヒュルケンベルグは当時の状況について冷静に語っている。

    「後方で走っていたし、もっと大きな問題と戦っていた。あの件はその中では小さなことだった」

    「レースでは特に得られるものはなかったけど、後方にいたことでいろいろ試すことができた。ある意味ではプラクティスセッションのようなものだった」

    「そうした学びをすべて予選へ持ち込んだんだ」

    予選後には、スプリントから予選にかけてセットアップ変更を行ったことも明かした。

    「予選では、現時点で僕たちが持っている中でベストなマシン状態をコースに持ち込めたと思う」

    「でも、パフォーマンス面もパワーユニット面も、そしてドライバビリティについても、まだやるべきことはある」

  • ニコ・ヒュルケンベルグ 2026年F1レギュレーションを擁護「嫌なら見なくていい」

    ニコ・ヒュルケンベルグ 2026年F1レギュレーションを擁護「嫌なら見なくていい」

    ニコ・ヒュルケンベルグが、議論を呼んでいる2026年F1レギュレーションを擁護し、批判的な声に対して「嫌なら見なくていい」と言い切った。

    2026年F1シーズンから導入された新レギュレーションは、電動化とエネルギーマネジメントを重視した内容となっているが、ドライバーやファンからは「リフト&コーストが多すぎる」「レースが不自然だ」といった批判も噴出している。

    マイアミGPではFIAが安全性や予選運用に関する調整を実施し、2027年には内燃機関比率を高める方向でさらなる修正も予定されている。

    それでもアウディのニコ・ヒュルケンベルグは、新時代のF1を前向きに捉えている。

    「時代に合わせる必要がある」
    ヒュルケンベルグは『The Drive』に対し、F1が常に技術革新の最前線に立ってきたカテゴリーだと強調した。

    「正直に言えば、F1は昔からそういうものだったと思う」

    「F1はテクノロジーをリードする存在だし、時代に合わせていかなければならない。5年前や10年前の自動車業界を見ても、今とは全然違う。時代は変わったんだ」

    2026年型マシンに対しては、マックス・フェルスタッペンをはじめ複数のドライバーが懐疑的な姿勢を見せている。しかしヒュルケンベルグは、ここまでのレース内容について一定の評価を与えた。

    「2026年の最初の3レースを見れば、十分に面白かったと思う」

    「見応えがあったし、コース上でのアクションもたくさんあった。嫌なら見なくてもいい」

    “V10回帰論”にも現実的な見方
    FIA会長モハメド・ビン・スライエムは2031年のV8エンジン復活案に言及しており、パドック内では“自然吸気エンジン回帰論”も再燃している。

    ヒュルケンベルグ自身もV10やV12サウンドへの憧れは認めつつ、F1がサステナビリティを重視する方向へ進んだのは自然な流れだと説明した。

    「昔ながらの自然吸気V10やV12のサウンドを愛する純粋主義者がいるのは理解できる。僕自身もそういう部分は好きだ」

    「でも現実はそう簡単じゃない。数年前はサステナビリティが大きなテーマだったし、F1やルールメーカーも時代に合わせる方向へ進む必要があった」

    「もしF1が現代的で、正当性のあるビジネスやエンターテインメントであり続けたいなら、その道を進まなければならない」

    アウディは電動化を重視する2026年F1レギュレーションに魅力を感じて参戦を決めたメーカーのひとつとされており、ヒュルケンベルグの発言は、そうしたブランド戦略とも重なる内容となった。

  • アウディF1内部に不穏な空気? ビノットとヒュルケンベルグに“険悪ムード”報道

    アウディF1内部に不穏な空気? ビノットとヒュルケンベルグに“険悪ムード”報道

    ニコ・ヒュルケンベルグとマッティア・ビノットの間に緊張感が走った――そんなパドック目撃談が、2026年F1マイアミGP後に波紋を広げている。

    F1 Oversteerによると、レース後のパドックでヒュルケンベルグとアウディF1責任者マッティア・ビノットが長時間にわたって話し込む姿が確認され、その様子について「友好的には見えなかった」と報じられた。ジョナサン・ウィートリーの突然の離脱に揺れるアウディF1にとって、苦しい週末の余波が内部にも広がっている可能性がある。

    マイアミGPで相次いだトラブル
    アウディF1はシーズン序盤、ガブリエル・ボルトレトの入賞などで一定の競争力を示していた。予選でもQ2、時にはQ3進出を果たし、新規参戦チームとしては堅実なスタートを切っていた。

    しかし、4月のインターバル以降、チームの状況は急変した。

    ジョナサン・ウィートリーがビノットとの対立説が囁かれる中でチーム代表職を離れ、アストンマーティンへ移籍。後任にはアラン・マクニッシュが就任したが、元F1戦略エンジニアのバーニー・コリンズは「チームにとって非常に有害になる」と警鐘を鳴らしていた。

    その懸念は、マイアミで現実となった。

    ヒュルケンベルグはスプリントのグリッドへ向かう途中でマシンが炎上し、スタートできず。ボルトレトもスプリント失格に加え、予選でもマシン火災に見舞われた。

    決勝ではボルトレトが最後尾から12位まで挽回した一方、ヒュルケンベルグはわずか7周でメカニカルトラブルによりリタイアした。

    “友好的には見えなかった”会話
    ブラジル人ジャーナリストのジュリアン・セラソリは、自身のYouTubeチャンネルでパドックの雰囲気について次のように語った。

    「ヒュルケンベルグにとって本当に酷い週末だった。故障があり、決勝スタート直後には接触もあった」

    「レース後にビノットと長い会話をしているのを見たけど、友好的には見えなかった。言い争いをしているようには見えなかったけど、とても真剣な長い会話だった」

    アウディF1内部の緊張感を示唆するような証言だが、一方でセラソリはチーム自体の競争力については一定の評価を与えている。

    アウディ F1 ニコ・ヒュルケンベルグ

    “ポイント圏内の速さ”はあったアウディ
    セラソリは、マイアミ週末のアウディF1にはポイント争いをできるだけの速さがあったと分析している。

    「彼らのペースなら6番手付近、少なくともポイント争いはできていた」

    「もしガブリエルが普通に予選を走れて11番手か12番手からスタートしていたら、ポイント獲得の可能性は非常に高かったと思う」

    「ヒュルケンベルグも、スタート時の問題やリタイアがなければポイント争いに加わっていただろう」

    マイアミではアルピーヌが大きく改善し、ウィリアムズも重量問題を解消して戦闘力を上げてきた。一方でハースF1チームは苦戦していたことから、アウディF1陣営も“入賞のチャンスがある週末”と見ていたようだ。

    揺れるアウディF1プロジェクト
    アウディF1は2026年からの本格参戦プロジェクトとして進行しているが、開幕数戦ですでに不安定な側面が露呈し始めている。

    パワーユニット自体には一定のポテンシャルがあるとみられているものの、フェラーリやメルセデス勢との差は依然として存在する。さらに、チーム運営面ではウィートリー離脱による影響が避けられない状況だ。

    ビノットは長期プロジェクトとして冷静な姿勢を崩していないが、現場では結果を求めるドライバー側との温度差も出始めているのかもしれない。

    マイアミGP後に目撃された“長い会話”は、その現在地を象徴するシーンだった可能性がある。

  • ニコ・ヒュルケンベルグ F1マイアミGPスプリントDNS 出火トラブル

    ニコ・ヒュルケンベルグ F1マイアミGPスプリントDNS 出火トラブル

    ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)は、2026年F1マイアミGPのスプリント決勝に出走できず、DNS(スタートせず)が決定した。

    グリッドへ向かう途中、ターン17でマシン後部から炎を伴うトラブルが発生。ヒュルケンベルグはマシンを停止させ、自力で降りて無事であることが確認されたが、そのまま走行継続は不可能となった。

    ターン17で出火 マシン停止でDNS確定
    ヒュルケンベルグのアウディは、スプリントのグリッドに向かう走行中に異常が発生し、ターン17で停止。リアから炎が上がる深刻なトラブルとなり、マシンはその場で走行不能となった。

    これにより、ヒュルケンベルグはスプリントをスタートすることができず、DNSが正式に確定した。

    ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ) マイアミグランプリ

    無事は確認も アウディの信頼性に課題
    ドライバーにケガはなく、安全は確保されたものの、アウディにとっては今季続く信頼性の問題が改めて露呈する形となった。

    スプリントを走れなかった影響は大きく、チームは原因究明とともに、決勝に向けた対応を急ぐ必要がある。

  • ニコ・ヒュルケンベルグ レッドブルF1移籍幻に ニューウェイが見送った理由

    ニコ・ヒュルケンベルグ レッドブルF1移籍幻に ニューウェイが見送った理由

    ニコ・ヒュルケンベルグのF1キャリアは、これまで複数のチームを渡り歩くものとなってきたが、その道のりはまったく違うものになっていた可能性があった。フェラーリF1ではフェリペ・マッサの後任としてフェルナンド・アロンソのチームメイト候補となり、さらにレッドブルF1移籍の可能性も存在していたという。

    そのうちレッドブルF1行きが実現しなかった背景について、デイモン・ヒルがポッドキャスト「Undercat」で興味深い内幕を明かした。

    ヒルによれば、エイドリアン・ニューウェイはヒュルケンベルグの実力を認めつつも、ドライバーの体格がシャシー設計に与える影響を重視し、起用を見送ったという。

    フェラーリF1移籍も目前だったヒュルケンベルグ
    38歳のニコ・ヒュルケンベルグは、2010年にウィリアムズでF1デビューを果たした。その後はフォース・インディア、ザウバー、ルノー、レーシングポイント、アストンマーティン、ハースを経て、2025年はザウバー、2026年はその後継となるアウディF1で戦っている。

    これまで257戦のグランプリに出走してきたヒュルケンベルグだが、キャリアの転機となり得た場面は何度かあった。そのひとつが、2013年に進んでいたフェラーリF1との交渉だった。

    「2013年の間に初期段階の話し合いをしていたし、契約は2014年から始まるはずだった。我々としては合意にかなり近づいていると感じていたけど、最終的には単純にサインには至らなかった」とヒュルケンベルグは明かしている。

    レッドブルF1行きを阻んだニューウェイの判断
    だが、ヒュルケンベルグのキャリアが大きく変わる可能性があったのは、それだけではなかった。デイモン・ヒルはポッドキャスト「Undercat」で、レッドブルF1加入の可能性もあったことを明かしている。

    ヒルは、ニューウェイとのやり取りを次のように振り返った。

    「アドリアンがニコのことを一度話していたのを覚えている。彼は僕に『ヒュルケンベルグをどう思う?』と聞いたんだ。僕は『まあ、かなりいいドライバーだ』と答えた。するとアドリアンは『そうだけど、問題は上半身が高すぎることなんだ』と言った」

    ヒルによれば、ニューウェイはドライバーの体格がマシン設計、とりわけシャシーに及ぼす影響を考慮していたという。

    「つまり、ニューウェイはドライバーの身長がシャシーに与える影響を考えていたということだ。だからヒュルケンベルグの選択肢を見送った。だからニコには気の毒だけど、君にできることは本当になかったんだ」

    実力だけでは決まらないF1移籍の現実
    ヒュルケンベルグは長年にわたって実力を評価されながらも、トップチーム移籍にはあと一歩届かない場面が続いてきた。今回明かされたエピソードは、F1では速さや実績だけでなく、ドライバーの体格さえも重要な判断材料となり得ることを示している。

    フェラーリF1にもレッドブルF1にも近づきながら実現しなかったヒュルケンベルグのキャリアは、それでもなおF1の長い歴史のなかで異彩を放つものだ。アウディF1で戦う現在に至るまで、その歩みは決して平坦ではなかった。

  • ヒュルケンベルグ ウィートリーのアウディF1退任は「母のメッセージで知った」

    ヒュルケンベルグ ウィートリーのアウディF1退任は「母のメッセージで知った」

    アウディF1のニコ・ヒュルケンベルグは、チーム代表ジョナサン・ウィートリーの突然の退任について、思いがけない形で知ることになった。シミュレーター作業中、母親から送られてきた記事がきっかけだったという。

    ウィートリーは2026年シーズン開幕直後、個人的理由によりチーム代表を退任。チーム内で事前の説明はなく、ドライバー陣も突然の知らせに驚きを隠せなかった。

    「世界中と同じタイミングで知った。先週の木曜日、ニュースとして出てきた時だった」とヒュルケンベルグは語った。

    「その日はシミュレーターに乗っていて、スマホを見たら母が記事を送ってきていたんだ。“なんだこれ?”って感じだった」

    突然のトップ交代にもかかわらず、ヒュルケンベルグはチームへの影響は限定的だと強調する。

    「これは後退ではない」

    「F1チームは多くの人で成り立っている。強い人材は必要だが、マッティア・ビノットがプロジェクトのリーダーとして残っている以上、リーダー不在でも構造が崩れるわけでもないし、計画がなくなるわけでもない」

    「予想外の変化ではあるが、それ以外はすべて予定通り進んでいる。レースウィークの運営面でも大きな変化はないと思う。F1チームは、そしてF1そのものは、一人の人物よりも大きい」

    ヒュルケンベルグは、これまでもチームの体制変化を経験してきたとし、今回の件も特別なものではないと受け止めている。

    「これはこの世界の一部だ」

    「グリッドを見渡せば、どのチームにもこうした局面はある。中心人物に問題があれば、行動を起こさなければならない」

    「詳細は分からないし、まだ深く話してもいない。ただ問題があるなら、対応する必要がある。それをしなければ、もっと良くないことになる」

    「いずれにしても、焦点はレースに戻る。週末が始まれば、すべては通常運転だ」

    また、ウィートリーの仕事ぶりについては、現場主導型のリーダーだったと評価している。

    「彼は非常に関与していた。チーム代表として、とてもハンズオンだった。常に忙しく働いているのを見ていた」

    ジョナサン・ウィートリー アウディ F1

    一方、チームメイトのガブリエル・ボルトレトも、突然の別れに言及しつつ、感謝の言葉を口にした。

    「彼は僕についてとても良いことを言ってくれていたし、それには感謝している」とボルトレトは語った。

    「一緒に過ごした時間も良いものだったし、多くを学んだ。まだ初期段階のプロジェクトだし、彼がいなくなる最初のレースになるけど、今後のキャリアがうまくいくことを願っている」

    「正直なところ、あまり多くは話していない。発表後に少し話しただけだ。個人的な理由でプロジェクトにコミットできなかったと公表されているが、詳細には踏み込んでいない」

    「チーム内では良い代表だったし、みんなから好かれていた。ここでの体制構築に大きく貢献したと思う。短い期間だったが良い時間だった」

    さらにボルトレトも、日常業務への影響は限定的だと強調する。

    「チーム内ではこうした状況への理解はあるので、驚きではなかった。ただ、起きたスピードは確かに速かった」

    「個人的な事情があるなら、それが最優先になるべきだと思う」

    アウディF1は今後もマッティア・ビノット体制のもとでプロジェクトを継続する見通しであり、今回の電撃的な人事がパフォーマンスに与える影響は最小限に抑えられるとみられる。

  • ニコ・ヒュルケンベルグ F1日本GP展望「すべてをまとめる必要がある」

    ニコ・ヒュルケンベルグ F1日本GP展望「すべてをまとめる必要がある」

    ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)は、鈴鹿サーキットで迎える第3戦日本GPに向け、開幕戦からの流れを受けて中団争いでの確実なポイント獲得を目指す。ここまでの2戦は好材料と課題が混在する内容となっており、チームはその両面を踏まえて週末に臨む。

    「鈴鹿は常に特別なチャレンジだ。コースとして非常に要求が高いが、うまくまとめられたときの満足感も大きい」とニコ・ヒュルケンベルグはコメント。

    「最初の2レースは良い部分もあったが、取りこぼした機会もあり、そこは改善しなければならない」

    「今の目標は、すべてをうまくまとめてクリーンな週末を送り、自分たちが達成できる最大限の結果を引き出すことだ」

    「週末のもうひとつのハイライトはファンだ。日本に来るといつも素晴らしい歓迎を受けるし、それがこのレースを特別なものにしている」

  • アウディF1の実力は?ヒュルケンベルグ「全員が“丸裸”になるまで不明」

    アウディF1の実力は?ヒュルケンベルグ「全員が“丸裸”になるまで不明」

    2026年F1シーズンからワークス体制で参戦するアウディは、旧ザウバーを引き継ぐ形でグリッドに加わる。バーレーンでのプレシーズンテストでは突出したタイムこそ記録しなかったものの、バルセロナでのシェイクダウン後に大規模なアップグレードパッケージを投入し、一定の進歩を印象づけた。

    そのアウディの現在地について、ニコ・ヒュルケンベルグは率直な見解を示している。

    「バルセロナから今に至るまで、非常に良い進歩があったと感じている」とニコ・ヒュルケンベルグは語った。

    「間違いなくポジティブな点はあるが、まだ初期段階だ。常にやるべきこと、取り組むべきこと、最適化すべきことがある」

    「これはまさに進行中のプロジェクトだ。学びながら進み、できる限り宿題をこなし、そしてレースに臨む」

    ただし、自身の手応えについては慎重な姿勢を崩さない。

    「今のところは推測にすぎない。メルボルンに行くまでは本当に分からないし、数戦を終えるまでは判断できないと思う。現時点では、サーキットごとにパッケージの感じ方がかなり変わる可能性がある」

    「だから予選で全員がパンツを下ろすまで待つ必要がある。その時に分かるだろう」

    ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ F1

    パワーユニットを自社で初めて手がけることについても、その難しさを認める。

    「チームは冬の間ずっと懸命に働いてきた。あらゆる分野を押し上げようとしてきたし、パワーユニット面では今回が初めての挑戦だ。非常に忙しく、チャレンジングだった」

    「現状は悪くないと思うが、まだ多くの作業が残っているし、改善の余地も大きい。まだ伸びしろはある」

    「まだ初期段階だ。今は中団あたりで戦えることを期待しているが、数週間後にどうなるか見てみよう」

    バーレーンでの2回目のテスト最終日には、ガブリエル・ボルトレトが1分33秒755で7番手タイムを記録。ニコ・ヒュルケンベルグは午前セッションを担当し、15番手でテストを終えている。

    2026年F1新時代に向け、アウディの真価が問われるのは、まさに開幕戦オーストラリアGPの予選だ。

  • ニコ・ヒュルケンベルグ アウディF1を冷静分析「PUにまだ伸びしろがある」

    ニコ・ヒュルケンベルグ アウディF1を冷静分析「PUにまだ伸びしろがある」

    ニコ・ヒュルケンベルグは、バーレーンで進められているアウディF1の新型マシン「R26」のテストについて、現時点での率直な評価を示した。

    バルセロナでの走行から明確な進歩はあるとしながらも、新レギュレーション時代に向けて課題は多いと認めている。

    バーレーン・インターナショナル・サーキットで2回のハーフデイ走行を終えたヒュルケンベルグは、まず全体像について前向きな印象を語った。

    「違いはあるし、パフォーマンスと信頼性の面で良い前進だ。多くの周回と距離をこなすことができた。バルセロナと比べれば大きなステップだ」とヒュルケンベルグは述べた。

    一方で、サクヒールはスペインでのシェイクダウンとは性格が大きく異なると指摘する。

    「バーレーンはバルセロナとはまったく違うサーキットだ。ストップ・アンド・ゴーが多く、低速域中心だ。路面、グリップ不足、高温といった要素によってマシンの弱点が露わになる。ここまで過酷な条件を与えるサーキットはそう多くない」

    完全新設計のアウディPUは開発途上
    現在の作業の中心は、完全新設計となるアウディのパワーユニットにある。

    「常にエンジンに取り組んでいる。さまざまなセッティングを試し、項目ごとに確認し、段階を踏んで変更を加え、再びコースに出る。まさにテストだ」

    ヒュルケンベルグはポテンシャルの存在を認めつつも、どのメーカーもまだ最適解には到達していないと見る。

    「この部分にはもう少し伸びしろがあると思う。ただ、まだ5日目だ。どのエンジンメーカーも完璧な状態ではないはずだ。すべてが完全に最適化されているとは思えない。多くの分野で改善の余地がある」

    昨年までの世代との比較では、成熟度の差を強調した。

    「昨年までの世代、とりわけパワーユニットは10年かけて磨き上げられてきた。すべてがスムーズで、均質で、扱いやすかった。だが今はエンジンもギアボックスも初めて作っている。やるべきことがあるし、整理すべき部分もある。それは自然なことだ。ドライバーにとっては一貫性と予測可能性が重要だからだ」

    タイム面については慎重な姿勢を崩さない。

    「集団の中でそれほど離されてはいないが、エネルギーモードによって差は大きく変わる。燃料搭載量も不明だ。道のりは長い。いくつかの部分を整えれば、さらにポテンシャルは引き出せる」

    ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ F1

    ダウンフォース減少と2014年との共通点
    2026年型マシンの特徴として、ヒュルケンベルグはダウンフォースの減少を挙げる。

    「ダウンフォースは少ない。それが最大の変化だ。昨年のマシンは信じられない量のダウンフォースがあった。今はその一部が欠けている。数年のうちに各チームが取り戻していくだろうが、現時点では確実に少ない」

    その状況は2014年の大規模レギュレーション変更を想起させるという。

    「2014年の変更を強く思い出す。新しいパワーユニット、かなり異なる空力。そしてゼロからのスタートだ。再学習し、適応する。それでも最終的には四輪があり、フロントウイングとリアウイングがあり、ステアリングがあるレーシングカーだ。物理法則は変わらない」

    ブレーキングで露呈する難しさ
    バーレーン特有のコンディションは、特にブレーキングで顕著に表れた。

    「ターン9でこれほど多くのマシンがロックするのは見たことがない。特に今回の条件ではなおさらだ。通常はターン1とターン10で向かい風になるが、今年は追い風だ。それが非常に難しい」

    最後に、2026年型マシンの“楽しさ”については判断を保留した。

    「何戦か走ってから評価したい。実際にレースでどれだけバトルできるのか、どう機能するのかを見たい。皆が答えを求めているのは分かっているが、今断言するのはフェアではない」