カテゴリー: ヘルメット

  • ジル・ヴィルヌーヴ使用ヘルメットが約2億円で落札 F1史上最高額を記録

    ジル・ヴィルヌーヴ使用ヘルメットが約2億円で落札 F1史上最高額を記録

    ジル・ヴィルヌーヴが1982年F1サンマリノGPで着用したレース用ヘルメットが、F1関連ヘルメットとして史上最高額で落札された。落札価格は125万ドル(約2億円)に達し、これまでの記録を大きく更新した。

    今回オークションに出品されたのは、フェラーリ時代のジル・ヴィルヌーヴが1982年サンマリノGPで実際に使用したGPA製ヘルメット。当時のレースでは、チームメイトのディディエ・ピローニがチームオーダーを無視して優勝し、ヴィルヌーヴは2位でフィニッシュしていた。

    このレースは、ヴィルヌーヴが事故死するわずか2週間前の出来事だった。

    “最後のレース”で使用されたヘルメット
    1980年代当時のF1では、現代のようにセッションごとやレースごとにヘルメットを変更する文化はなく、ドライバーはシーズンを通じて数個のみを使用していた。

    ジル・ヴィルヌーヴも1982年シーズン用として2個しかヘルメットを持っていなかったとされており、その希少性が価値をさらに押し上げた。

    オークションを担当した「Hall of Fame Collection」はSNSで次のように発表した。

    「歴史が作られた。100万ドルを超えて落札された初のF1ヘルメットは、1982年にジル・ヴィルヌーヴがレースで使用したオリジナルのGPAヘルメットだった」

    「このヘルメットは約30年間にわたって個人コレクションに保管されていた。今回の歴史的な販売を担当できたことを誇りに思う」

    「世界中のトップコレクターたちは、こうしたアイテムを投資対象としても見始めている。この落札は、ジルのレガシーを称えるものでもある」

    ジル・ヴィルヌーヴ F1 ヘルメット

    セナ超えでF1史上最高額に
    これまでF1用ヘルメットの最高落札額記録を保持していたのは、アイルトン・セナが1992年ベルギーGPで使用したヘルメットだった。

    そのヘルメットは昨年72万ポンド(現在のレートで約96万8000ドル)で落札されていたが、今回のヴィルヌーヴのヘルメットはそれを大きく上回る結果となった。

    Hall of Fame CollectionのCEOを務めるダレン・ジャックは、カナダGP会場であるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでCBCに対し、次のように語った。

    「このGPAヘルメット自体が、コレクター市場では極めて希少なモデルだ」

    「さらに、現存するジル・ヴィルヌーヴ使用ヘルメットは5個、あるいはそれ以下しか存在しない可能性がある」

    F1メモラビリア市場の価値は上昇
    近年のF1人気拡大を背景に、ドライバー関連メモラビリアの市場価値は急速に高騰している。

    今回のヴィルヌーヴのヘルメットに続く高額落札例としては、ルイス・ハミルトンが2023年に使用したヘルメットが38万7000ドル(約6150万円)で落札されている。

    NetflixやSNSを通じてF1の世界的人気が高まる中、歴史的アイテムへの投資価値も上昇を続けており、今後も同様の高額取引が注目を集めそうだ。

  • ランド・ノリス F1カナダGPで特別ヘルメット 認知症支援メッセージ発信

    ランド・ノリス F1カナダGPで特別ヘルメット 認知症支援メッセージ発信

    マクラーレンのランド・ノリスが、F1カナダGPで特別仕様のヘルメットを披露した。これは3度のF1ワールドチャンピオンであるジャッキー・スチュワート卿が主導する「Race Against Dementia(認知症との闘い)」を支援するために制作されたもので、妻ヘレンさんの認知症診断をきっかけに始まった活動への賛同を示すものとなっている。

    ヘルメットは“健康な脳”と“シナプス喪失による影響を受けた脳”を左右で対比する大胆なデザインが特徴だ。科学的な視点と感情的なメッセージの両面を融合させたもので、Race Against Dementiaの研究員であるマウラ・マルペッティ博士と共同で開発された。

    脳の変化をヘルメットで表現
    ノリスは、このデザインについて次のように説明した。

    「デザインは2つの側面で構成されている。片側は健康な脳、もう片側はシナプス喪失の影響を受けた脳を表現している」

    また、ノリスの公式グッズショップではミニヘルメット版も販売され、収益はすべてRace Against Dementiaへ寄付されるという。

    認知症は記憶やコミュニケーション能力、意思決定能力を徐々に蝕んでいく病であり、本人だけでなく家族全体にも大きな影響を及ぼす。ノリスは、ジャッキー・スチュワートが自身の経験を率直に語っていることに強く心を動かされたと明かした。

    「ジャッキーを知り、認知症がヘレンや家族、そして周囲の人々にどれほど影響を与えてきたかを率直に語る姿を見て、この病気がどれだけ多くの人に影響を与えているかを改めて実感した」

    ランド・ノリス F1カナダGP

    F1界で続く支援の輪
    Race Against Dementiaは2016年の設立以来、2000万ポンド以上を集めてきた。F1界では長年にわたりスチュワート卿の活動を支援する動きが続いており、今回のノリスの取り組みもその流れを受け継ぐものとなる。

    F1がコンマ数秒を争う世界である一方で、こうした活動はより長い時間軸で人々に影響を与える取り組みでもある。

    ノリスの投稿に対し、ジャッキー・スチュワート卿はInstagramで感謝のメッセージを送った。

    「ありがとう、ランド。このような形で協力してくれて、とても誇りに思う。スポーツの頂点にいる君がRace Against Dementiaを支えてくれることは、本当に多くの家族にとって大きな意味を持つ」

  • マックス・フェルスタッペン F1マイアミGPで特別ヘルメット 大胆なピンク基調

    マックス・フェルスタッペン F1マイアミGPで特別ヘルメット 大胆なピンク基調

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、今週末の2026年F1第4戦マイアミGPで新しいヘルメットカラーリングを使用する。発表されたデザインはピンクを基調とした大胆なもので、これまでのキャリアで慣れ親しんできたレッドブル系のカラーとは大きく異なる。

    マイアミ・インターナショナル・オートドロームで開催される今大会は、同サーキットでの5回目のF1開催となる。フェルスタッペンにとっては、レッドブルが序盤戦でトップ争いから後退し、さらに2026年F1レギュレーション下の新型マシンにも不満を抱えるなかで迎える一戦となる。

    5週間の中断明けに迎えるマイアミGP
    F1は5週間のブレイクを経て、マイアミGPで再開される。各チームはこの期間を利用してアップグレードを準備しており、さらに最近発表されたマシンへの変更も今週末から影響を及ぼすことになる。

    そのため、マイアミは単なる第4戦ではなく、序盤戦の勢力図がどこまで変化するのかを見極める重要な週末となる。レッドブルにとっても、開幕から続く苦戦をどこまで立て直せるかが焦点になる。

    従来のレッドブルカラーから大きく変化
    フェルスタッペンが投入する新ヘルメットは、鮮やかなピンクを前面に押し出したデザインとなっている。これまでフェルスタッペンが使用してきたヘルメットは、レッドブルのブランドカラーを基調とするものが多かっただけに、今回の変更は視覚的にも大きなインパクトを持つ。

    マシン面で不確定要素の多いマイアミGPにおいて、フェルスタッペンはヘルメットでも新たな印象を打ち出す。レッドブルがアップグレードと規則変更への対応でどこまで流れを変えられるのか、その走りとともに新デザインにも注目が集まる。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) マイアミグランプリマックス・フェルスタッペン マイアミグランプリ

  • ボッタス F1日本GP特別ヘルメット公開 ラーメン×招き猫の異色和風デザイン

    ボッタス F1日本GP特別ヘルメット公開 ラーメン×招き猫の異色和風デザイン

    キャデラックF1のバルテリ・ボッタスが、2026年F1日本GPに向けたスペシャルヘルメットを披露した。鮮やかなブルーを基調に、日本文化をモチーフとした大胆なデザインが施されている。

    鈴鹿サーキットでの週末に合わせて用意されたこの特別仕様は、伝統とポップカルチャーを融合させたユニークな仕上がりとなっており、パドックでも注目を集めている。

    日本文化を大胆に取り入れたポップデザイン
    ヘルメット全体には、招き猫やラーメン、波模様といった“日本らしさ”を象徴するモチーフが随所に描かれている。さらに、和風の建物なども散りばめられ、カラフルで遊び心のあるビジュアルが特徴だ。

    このデザインは、ボッタスのパートナーであるティファニー・クロムウェルが手がけたものだ。

    ラーメン、にんにく、梅干し、おにぎり、たいやき、抹茶ロールなど、日本の食文化を象徴するモチーフがキャラクター化されて描かれている。

    ポップで遊び心あふれるビジュアルは、今回のスペシャルヘルメットの中でも特に印象的な要素となっている。

    まさに渾身の作品と言える仕上がりだ。

    初の日本GPで存在感示すキャデラックF1
    キャデラックF1にとって初参戦シーズンとなる2026年、日本GPは大きな節目となる一戦だ。中国GPではチーム初のダブル完走を果たしており、着実に経験を積み重ねている。

    そんな中で披露された今回のスペシャルヘルメットは、単なるデザイン以上に、日本市場への強い意識とファンへのメッセージを感じさせるものとなっている。

    ボッタスはこの特別な装いとともに、鈴鹿でどのような走りを見せるのか注目が集まる。

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  • バルテリ・ボッタス キャデラックF1新ヘルメットを“全裸”で公開

    バルテリ・ボッタス キャデラックF1新ヘルメットを“全裸”で公開

    キャデラックF1から2026年にグリッド復帰を果たすバルテリ・ボッタスが、新シーズン用ヘルメットデザインを公開した。だが、その発表方法が大きな話題を呼んでいる。

    ボッタスはプールの中で全裸となり、新ヘルメットだけを着用した姿で映像に登場。インスタグラムに投稿された動画で、その詳細を自ら説明した。

    2024年限りでザウバーを離れ、2025年はメルセデスのリザーブドライバーを務めていたボッタスは、2026年に11番目の新規参戦チームとして加わるキャデラックF1と契約。チームメイトはセルジオ・ペレスで、両者合わせて通算16勝を誇る経験豊富なラインアップとなる。

    チーム代表のグレアム・ロードンはすでに、2026年は最後尾で戦う覚悟が必要になると説明しているが、ボッタスはフルタイム復帰に向けて明らかに意欲的だ。

    今回披露されたヘルメットは、実は昨季前にガールフレンドのティファニー・クロムウェルがデザインしていたもの。しかし当時はグランプリ週末で着用する機会がなかったという。

    ボッタスは動画の中で、キャデラックのブランドカラーに合わせて色味を微調整したと説明。一方で自身の“お気に入り”であるブルーは引き続き基調色として残され、フィンランドの紋章もあしらわれている。

    デザイン解説の途中でカメラが引くと、ボッタスがプールの中で完全に裸であることが明らかに。ヘルメット以外は何も身につけていない大胆な演出となった。

    ボッタスは過去にも2024年に慈善目的でヌードカレンダーを制作しており、収益はモベンバーに寄付されている。今回の演出も、そうしたユーモアと自己表現の延長線上にあるといえそうだ。


    キャデラックF1の現在地 バーレーンテストで見えた課題
    2026年プレシーズンテスト(バーレーン・インターナショナル・サーキット)では、キャデラックの立ち位置も浮き彫りとなった。

    最終日、セルジオ・ペレスはシャルル・ルクレールの最速タイムから約9秒遅れを記録。ボッタスは予選シミュレーション的な高速ラップを多く走ったものの、それでもルクレールから約3.5秒差だった。

    もっとも、チームにとって最大の目的は純粋な速さではなく、走行距離の積み上げと信頼性の証明だった。わずか14か月でゼロから約500人規模の組織を構築した新チームにとって、まずは安定して周回を重ねることが最優先課題である。

    その点でキャデラックは、テスト全体で合計741周を走破。テスト中に深刻なトラブルを抱えたアストンマーティンと比較すれば、はるかにスムーズな滑り出しだった。

    2026年シーズンは最後尾スタートが現実的と見られるが、堅実な基盤構築という観点では、キャデラックF1は確実に第一歩を踏み出したといえる。

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  • ニコ・ヒュルケンベルグ、アウディF1のリバリーを予感させるヘルメットを披露

    ニコ・ヒュルケンベルグ、アウディF1のリバリーを予感させるヘルメットを披露

    アウディのF1ドライバーであるヒュルケンベルグが、2026年用ヘルメットのデザインを公開。洗練されたシルバーとオレンジレッドの配色が採用されており、これはアウディが送り出す初のワークスF1マシンのリバリーを強く示唆するものと見られている。

    このカラーリングは、ドイツメーカーが築いてきたモータースポーツの伝統へのオマージュであると同時に、未来的かつハイテクなブランドイメージを打ち出すものだ。

    改めて確認しておくと、アウディF1チームとして刷新されたスイス拠点のチームは、1月20日火曜日にベルリンで2026年F1マシンを正式に公開する予定となっている。

    昨年末にはコンセプトリバリーが披露されていたが、火曜日はF1グリッド上で「フォーリングス」が本当の姿を現す初めての機会となる。

    あらゆるカテゴリーで支配的な実績を築いてきたアウディだけに、“もう一つのシルバーアロー”は、少なくとも即座に、そしてスタイリッシュなインパクトを与える存在になりそうだ。

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  • 角田裕毅とマックス・フェルスタッペン 2026年前に別れのF1ヘルメット交換

    角田裕毅とマックス・フェルスタッペン 2026年前に別れのF1ヘルメット交換

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、2026年シーズンを前にリザーブドライバーへと役割を移すことになり、マックス・フェルスタッペンと別れを象徴するヘルメット交換を行った。

    レッドブルは2026年、新体制としてフェルスタッペンとアイザック・ハジャーを起用。レーシングブルズはリアム・ローソンとルーキーのアービッド・リンドブラッドを走らせるため、角田裕毅はF1の新レギュレーション初年度をリザーブとして迎える。

    フェルスタッペンと角田裕毅は、サイン入りクラッシュヘルメットを互いに贈り合い、別れのメッセージとともにSNSに写真を投稿した。キャプションには「Arigato Yuki-san」と添えられていた。

    2025年シーズンの苦戦が決断に影響
    角田裕毅は2025年シーズン序盤、リアム・ローソンに代わって第3戦からレッドブルのRB21をドライブしたが、期待されたパフォーマンスには届かなかったと評価された。記事は「ローソンよりは確かに上だったが、6度のコンストラクターズチャンピオンであるレッドブルが求めるレベルには届かなかった」と記している。

    レッドブルの“セカンドシート問題”は継続
    レッドブルの2台目のシートは、ダニエル・リカルドが2018年末に離脱して以降、一貫して安定しない状況が続いてきた。ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、そして最終的にはセルジオ・ペレスも十分な成果を残せず、チームは複数年にわたり解決策を模索している。

    角田裕毅とマックス・フェルスタッペン角田裕毅 レッドブル・レーシング

  • ルイス・ハミルトン F1ラスベガスGP仕様の“ダイヤ風”特別ヘルメットを公開

    ルイス・ハミルトン F1ラスベガスGP仕様の“ダイヤ風”特別ヘルメットを公開

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)が、ラスベガスのきらびやかな雰囲気に合わせ、今週末のF1ラスベガスGPに向けて“フル・グリッツ&グラマー”仕様の特別ヘルメットを披露した。

    ハミルトンはキャリアを通じて、憧れのアイルトン・セナへの敬意として黄色を基調としたヘルメットを使用してきたが、今回の新作はまったく別物。ラスベガスのネオンと豪華さを意識し、まるでダイヤモンドを敷き詰めたかのようなきらめきを放つデザインとなっている。

    メルセデス時代には白や紫、蛍光イエローといった様々なバリエーションを採用してきたが、フェラーリ移籍後は再びクラシックな“セナ・イエロー”に回帰。しかしラスベガスだけは特別だ。

    ハミルトン自身も「光の街のために、特別なものを作った」と語っており、ナイトレースで輝くことを前提に仕上げられた今回のデザインは、まさに“ラスベガスそのもの”といえる。

    F1が3度目の開催となるラスベガスのストリートを駆け抜ける中、七度の世界王者の新たなヘルメットは、ひときわ強い存在感を放つことになりそうだ。

  • ランド・ノリス ラスベガスGPでF1通算150戦を祝福する特別ヘルメット

    ランド・ノリス ラスベガスGPでF1通算150戦を祝福する特別ヘルメット

    ランド・ノリスは、2025年F1ラスベガスGPに向けて特別ヘルメットを披露した。これは現代アーティストのヴェルナー・ブロンクホルストと、ノリス自身のF1通算150戦を記念するコラボレーションとなっている。

    デザインは「Art in Motion」と題したアート体験イベントを中心に構成されており、ラスベガス・ストリップで展開されるポップアップ企画の一環として制作された。ノリスとブロンクホルストによる共同プロジェクト「LN x WB コンセプトストア」がウィン・ラスベガス内に設置され、ヘルメット展示のほか、ブロンクホルストのプリント作品や限定アパレルも並ぶ。

    アート×F1キャリアを融合した“150戦記念ヘルメット”
    ストアはレース週の火曜日にオープンし、土曜日まで一般公開されている。営業時間は10時〜22時(最終日のみ19時終了)で、ヘルメットはギャラリースペースで展示される。

    強い色彩と重厚なテクスチャーを特徴とするブロンクホルストは、今回の特別作品について次のように語った。

    「このコラボレーションは旅路を称えるものだ。ランドが150戦に到達するにあたって、これまでの149戦を形作ってきた決定的な瞬間や細部を一つの祝福の作品として織り込みたかった。ヘルメットは150戦に至るまでのランドのF1キャリアの肖像になる」

    ノリスも今回のプロジェクトへの誇りを口にしている。

    「150戦に到達できたことは本当に誇らしい瞬間だ。この道のりを特別な形で残したくて、ヴェルナーとヘルメットでコラボするのが最もふさわしいと思った。これまでの旅路を表現する素晴らしい方法だ」

    ランド・ノリス(マクラーレン) ラスベガスグランプリ

    24ポイント差でラスベガスへ “最終3連戦の準備は万端”
    今週末のラスベガスGPは今季第22戦となり、シーズン終盤の3連戦の初戦でもある。コースは前年からレイアウトの変更はなく、マクラーレンにとっては難しい傾向が続いてきたが、ノリスは前向きだ。

    「ラスベガスは次だ!ストリップを走るのは本当にクールな体験だし、今年最後のアメリカでのレースでファンに会えるのが楽しみだ」

    ノリスはMTC(マクラーレン・テクノロジーセンター)で最終3戦に向けた準備を進めており、メキシコ、ブラジルと強力なペースを示したことで勢いを感じているという。

    「最終のトリプルヘッダーに向けて、チームと一緒にMTCで入念に準備をしてきた。直近2レースではしっかりポイントを持ち帰れたし、メキシコとブラジルでは強いペースを見せられた」

    「過去のラスベガスは僕たちにとって簡単ではなかったけれど、だからといって全力を尽くさない理由にはならない。クルマから引き出せるパフォーマンスは最大限に引き出すつもりだ。気分はとても良いし、やる気に満ちている。最後のプッシュに向けて準備はできている」

  • F1特別仕様ヘルメットの進化:安全装備からストーリーテリングへ

    F1特別仕様ヘルメットの進化:安全装備からストーリーテリングへ

    ランド・ノリスのディスコボール・デザインからアレックス・アルボンのマイアミ・オレンジまで、今シーズンのF1では特別仕様ヘルメットが目立っている。本来は安全装備にすぎなかったヘルメットが、いまや自己表現とストーリーテリングの象徴へと進化した。その変遷を振り返る。

    特別仕様ヘルメットは近年のF1文化の中で急速に定着した存在だ。ドライバーはヘルメットを通じて個性を主張し、ルーツを表現し、あるいはファンとの絆を示している。

    かつては「安全」と「識別」のためだけにあった装備が、今ではファッション、アート、そしてメッセージ性を帯びたアイコンとなった。

    初期の時代:キャリア全体で一つのデザイン
    バイザーの奥に顔が隠れるスポーツにおいて、ヘルメットは常にドライバーのサインのような存在だった。長年にわたり、ジェームス・ハント、ジョン・サーティース、ジャッキー・スチュワート卿といったドライバーたちは、キャリアを通して同じデザインを使い続けていた。

    当時のヘルメットは現在ほど防護性能が高くなく、安全性に加えてファンやマーシャルがドライバーを見分けるためのものでもあった。それでも個性が垣間見える瞬間はあった。ハントは自らの名前をヘルメットの側面に大胆にあしらい、スチュワート卿はスコットランドのルーツを象徴するタータン模様のバンドを頭頂部に施していた。

    一方で、アイルトン・セナの黄・緑・青のヘルメットほど瞬時に誰のものかわかるデザインはほとんどない。ブラジルの象徴とも言えるそのヘルメットは、かつてオークションで100万ドル近い価格で落札されたこともある。

    F1の長い歴史の中で、ヘルメットはドライバーを象徴するものであり、チームを示すものではなかった。しかしその流れはミハエル・シューマッハがフェラーリへ移籍したときに変わる。彼はヘルメットのドイツ国旗を外し、チームカラーの鮮やかな赤で統一することを決めたのだ。これが、ドライバーとチームが協調しながら創造性を発揮する新たな時代の幕開けとなった。

    F1 ヘルメット アイルトン・セナ

    デザインの裏にいるアーティストたち
    ヘルメットデザインは突然生まれるものではない。特別仕様ヘルメットのすべては、デザイナー兼エンジニアであるアーティストの手によって始まる。その世界で最も有名な存在の一人がイェンス・ムンサー、そしてもう一人がマッド56だ。

    ムンサーは、シューマッハのフェラーリ時代のヘルメットや、ランド・ノリスのスケッチ風デザイン、さらにセバスチャン・ベッテルが2024年イモラGPで使用したセナ追悼モデルなどを手掛けてきた人物だ。彼は『Motorsport Tech Magazine』にこう語っている。

    「プロセス自体はあまり変わっていない。今でも最初はスケッチから始める。ただ、以前はすべて手描きだったロゴを、今では印刷ステッカーにしている。塗料も軽量化され、石などによる損傷にも強くなった。ミハエルは常に軽量化を求めていた。たとえ艶が減ってもね」

    一方、マッド56ことマッシモ・ダンテは主にレッドブルと協力し、ウィリアムズのアレックス・アルボンとも10年以上の関係を続けている。アーティストには創造の自由があるものの、FIAの規定やスポンサーの要求との両立が求められ、それ自体が高度な芸術でもある。

    F1 ヘルメット ルイス・ハミルトン

    2015年の禁止令:5年間の制限時代
    2015年、FIAはドライバーがシーズン中に1種類のヘルメットデザインしか使用できないという新ルールを導入した。理由は明快で、頻繁に変わるデザインによってファンや解説者、そしてレースオフィシャルが誰を見ているのか分かりにくくなっていたからだ。

    この動きのきっかけとなったのは、2012年シンガポールGPでセバスチャン・ベッテルが着用したLEDライト付きのヘルメットだった。夜のサーキットでひときわ目を引くデザインだったが、安全面への懸念から即座に禁止となり、FIAがカスタマイズの範囲を見直すきっかけとなった。

    単一デザイン規制は2020年まで続いたが、その間も創意工夫は消えなかった。たとえば、ルイス・ハミルトンがメキシコGPで使用した特別仕様ヘルメットや、ベッテルが2017年モナコGPで通常デザインの色を微妙に変えたケースなど、規制の中でも個性を表現する試みは続いた。

    そして2020年初頭に規制が解除されると、グリッドには再び色と創造性の波が押し寄せ、現在に至るまで勢いは衰えていない。

    F1 ヘルメット セバスチャン・ベッテル

    現代:創造性、自由、そして意味
    今日のF1グリッドは、個性、ルーツ、そして時にユーモアを映し出すワンオフデザインで彩られている。中でも印象的なのは、ルイス・ハミルトンが日本GPで日本人アーティストの空山基とコラボしたクローム調ヘルメット(2023年)や、バルテリ・ボッタスが自身の頭部をモデルにしたプレシーズン仕様、アレックス・アルボンがペットや母国タイへの愛を表現したデザインなどだ。

    2025年シーズンも、芸術的で大胆なデザインから感動的なトリビュートまで、多くの限定モデルが登場している。その中でも特に話題になったのは、カルロス・サインツの“マスコット”であるユニコーン「スパークルズ」のデザインを手掛けた最年少デザイナー、少女テアによる作品だ。サインツはアゼルバイジャンGPでこのデザインのステッカーを着用し、見事3位表彰台を獲得。一度きりのつもりが、縁起の良い相棒として“スパークルズ”が定着することになった。

    そして中には、笑いや遊び心ではなく深い感情を宿すデザインもある。たとえば、ロマン・グロージャンがピレリのタイヤテストでハースのガレージに復帰した際に使用したヘルメットだ。これは2020年の最終戦で使う予定だったが、バーレーンでの壮絶なクラッシュにより叶わなかったものだった。子どもたちがデザインしたそのヘルメットをようやく身につけられたことで、彼にとっては非常に感慨深い瞬間となった。

    この出来事は、特別仕様ヘルメットが単なるマーケティングツールではなく、ドライバーにとって深い意味を持つ存在であることを改めて示した。