カテゴリー: ジョージ・ラッセル

  • メルセデスF1代表 ラッセルの完璧な走りを称賛「今年の彼は本当に強力だ」

    メルセデスF1代表 ラッセルの完璧な走りを称賛「今年の彼は本当に強力だ」

    メルセデスF1チーム代表のトト・ヴォルフは、シンガポールGPで優勝を飾ったジョージ・ラッセルの「完全にコントロールされた」走りを称え、「今年の彼は本当に強力だ」と絶賛した。

    ラッセルはマリーナベイ市街地サーキットでポールポジションからスタートし、終始主導権を握って今季2勝目を挙げた。2位のマックス・フェルスタッペンに5秒以上の差をつける完勝だった。

    これまでラッセルのシンガポールでの最高成績は4位であり、2023年には最終ラップでクラッシュし3位表彰台を逃すなど苦い経験をしてきた。だが、今回はその雪辱を果たす完璧な週末となった。

    ヴォルフは、ラッセルがこの1年でどのように成長したかを問われ、今季18戦中17戦で入賞している安定感を評価した。

    「以前のジョージにはああいう瞬間もあったが、最近はもうそうしたことは起きていない。それが今年の彼の成長の証でもある」とヴォルフは語った。

    「彼は今日のレースを完全に掌握していた。マックスが少し近づいたときも、冷静に差を管理していた。彼の走りにリスクを感じる瞬間は一度もなかった」

    ヴォルフはさらに続けた。

    「彼は今年、本当に強力だ。ミスを見たことがない。もちろん彼自身が『今日はうまくできなかった』と言う週末もあったが、それはどのドライバーにもあることだ。マシンが完璧に仕上がり、ドライバーがそのすべてを引き出せたとき、それが支配的な組み合わせになる。まさに今回のようにね」

    メルセデスがなぜシンガポールでこれほど強力だったのか、その理由についてヴォルフは「説明がつかない」と率直に認めた。チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリも好ペースを見せ、フェラーリのシャルル・ルクレールの後ろで多くの周回を費やしながらも5位でフィニッシュした。

    「ここはこれまで我々にとって得意な場所ではなかった。ドライバーにとっては素晴らしい街だけど、マシンのパフォーマンス的にはね」とヴォルフ。

    「もし誰かが“今日のように支配する”なんて言っていたら、信じなかっただろう。けれど序盤から終盤まで、両方のタイヤで、ドライバーとマシンが完全にシンクロしていて、誰にも負ける気がしなかった」

    また、アントネッリのレースについても触れた。

    「キミはいつも“コップの半分が空”に見えるタイプなんだ。彼はQ3で思うように走れず、フロントロウに並べたかもしれないチャンスを逃したことや、ターン1でのスタートが良くなかったことを気にしていた」

    「それが彼の正直な自己評価だよ。だから彼にとっては『5位を獲得した』というよりも『もっと上のポジションを逃した』という感覚なんだ」

    「でも、しっかり走り切ったし、ルクレールへのオーバーテイクも素晴らしかった。テレビには映らなかったが、我々のテレメトリーで確認したところ、ブレーキングの圧力が非常に高く、システムが振動し始めるほどの強烈な制動だった」

    「それもまた、今日の成果を支える良い要素だったと思う。他の場面で悔しい部分もあったけれど、これが少し慰めになったはずだ」

  • ジョージ・ラッセル F1シンガポールGP制覇 ハミルトンの“伝説の1枚”を再現

    ジョージ・ラッセル F1シンガポールGP制覇 ハミルトンの“伝説の1枚”を再現

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、シンガポールGPで勝利を飾り、ルイス・ハミルトンがマリーナベイ・サーキットのホームストレートで行った“象徴的な勝利後のフォトシュート”を再現した。27歳のラッセルは当時メルセデスのガレージにおり、ハミルトンがW09で勝利を収める姿を見ていた。そして今回、自身がW16を駆ってその同じ舞台で勝利を掴んだ。

    ハミルトンは2013年にメルセデスへ加入し、ブラックリー拠点のチームにもたらした勝利は数知れない。その中でも特に印象的なひとつが、マリーナベイでの勝利だった。

    当時、ハミルトンは予選で驚異的なラップを記録してポールポジションを獲得し、日曜のチェッカーフラッグまで首位を守り切って優勝。その走りはパドックを驚嘆させ、メルセデスのガレージで観戦していた若きラッセルの心にも刻まれた。

    レース後、ハミルトンは優勝トロフィーを手にスタート/フィニッシュライン上で座り込む印象的なフォトシュートを行ったが、今回ラッセルは2025年の同レースで優勝を果たしたあと、その構図を再現した。

    「2018年当時、僕はメルセデスと一緒にいて、ルイスが信じられないようなポールと勝利を挙げるのを見ていた。7年後、ここシンガポールで自分が勝てたこと、そしてチームとこの瞬間を共有できたことは本当に特別だ」とラッセルは語った。

    なお、ルイス・ハミルトンが最後にシンガポールGPで表彰台に上がったのは2023年のことだ。

    ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセル

    ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセル、対照的なシンガポールGPの結末
    今季すでに複数の表彰台を獲得しているジョージ・ラッセルがシンガポールGPを制した一方で、ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍後のシーズンは順風満帆とは言えない。7度の王者はスクーデリア加入後、グランプリフォーマットでまだ表彰台を獲得しておらず、マリーナベイでは厳しい週末となった。

    レース後の記者会見で、ラッセルは笑顔でこう語った。

    「他のレースと同じように感じた。勝てるチャンスがあることは分かっていたし、その状況にも落ち着いていられたんだ」

    一方、ハミルトンはレース終盤に左フロントブレーキの故障に見舞われ、その後コースオフを繰り返したとして5秒加算のペナルティを受けた。レース後、DAZNのインタビューで次のように振り返った。

    「悪くないレースだったけど、スタートはあまり良くなかった。オーバーテイクは本当に難しく、ポジションに縛られてしまった。終盤はキミを追っていたけど、ブレーキが壊れたんだ。左フロントから火花が出るのが見えた瞬間、冷やさなきゃと思ってスピードを落とした。冷やした後は少し戻ったけど、完全には戻らなかった」

    2025年シーズンここまでの獲得ポイントは、ルイス・ハミルトンが125点。ジョージ・ラッセルとの差は112点となっている。

  • ジョージ・ラッセル F1シンガポールGP優勝「2年前の借りを返せた」

    ジョージ・ラッセル F1シンガポールGP優勝「2年前の借りを返せた」

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、シンガポールGPでの勝利を「最高の気分だ」と表現し、2023年の「最後の1周でクラッシュして逃したチャンス」をようやく取り戻せたと喜びを語った。

    土曜の予選でサプライズのポールポジションを獲得したラッセルは、日曜の決勝でも完璧な走りを見せ、そのまま首位でチェッカーを受けた。2位のマックス・フェルスタッペンに5.430秒差をつけ、今季2勝目を挙げた。

    レース後、ラッセルは2年前の苦い記憶を振り返りながら感慨を語った。

    「この勝利は本当に最高の気分だ。特に2年前のことを思えばね。あれは間違いなくチャンスを逃したレースだったけど、今日はその借りを返せた」

    「チームには本当に感謝している。この週末ずっと素晴らしい仕事をしてくれた。なぜこんなに速かったのか正直分からないけど、とにかくうれしい」

    日曜の決勝では終始レースをコントロールしていたが、ラッセルによると週末のスタートは決して順調ではなかったという。

    「金曜日は本当にタフな1日だった。いろいろな理由で思うように走れなかったけど、Q3に入る頃にはクルマの感触がすごく良くなっていた。結局それが一番大事なんだ」

    「スタート時、マックスがソフトタイヤだったから少し緊張したけど、最初のスティントはうまくいったし、ギャップを広げることができた」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) F1シンガポールGP

    また、現在のメルセデスのマシンバランスが次戦以降にも通用するかどうか問われると、ラッセルは慎重な姿勢を見せた。

    「昨日も言ったけど、今季勝てそうなレースをリストアップするとしたら、このシンガポールは一番下に書くと思う。それくらい予想外の結果だった」

    「だからこそ、なぜこんなにパフォーマンスが良かったのか、明日と明後日でしっかり分析しなきゃいけない」

    「この勢いをシーズン残りに持ち越せればいいけど、現実的に言えば……ランド(・ノリス)は本当に速かった。マックスのすぐ後ろを1秒差で走り続けるなんて、このサーキットでは簡単じゃない」

    「とにかく今日はこの結果を受け入れて、チームと祝おう。オースティンのことは、まだ考えないようにするよ」

  • ジョージ・ラッセル 「どうやってパフォーマンスを引き出せたのか分からない」

    ジョージ・ラッセル 「どうやってパフォーマンスを引き出せたのか分からない」

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、シンガポールGPで見事なポールポジションを獲得した後、「どうやってこのパフォーマンスを引き出せたのか分からない」と驚きを隠さなかった。

    イギリス人ドライバーのラッセルは、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで自身初のポールを記録。2回のアタックで十分なタイムを叩き出し、マックス・フェルスタッペンに0.2秒未満の差で競り勝った。チームメイトのキミ・アントネッリも4位につけ、メルセデスにとって好調な1日となった。

    ラッセルにとってはFP2でウォールにヒットした後の見事な立て直しとなり、これまで高温環境で苦戦してきたチームの傾向を考えると、驚きの結果だった。

    「どのサーキットでポールを取れる可能性があるかって考えたら、正直ここは下から数えて3番目くらいだったと思う」とラッセルは語った。

    「どうやってこのパフォーマンスを見つけたのか分からない。みんな少し驚いてると思う。特にマクラーレンがここでは速いだろうと予想していたけど、そうならなかった。でも僕としてはもちろん、この結果を喜んで受け取るよ」

    今季ラッセルがポールを取ったのはこれで2回目。前回はモントリオールで、そのときは今季唯一の勝利も挙げている。

    そのときもフェルスタッペンを抑えて勝利しており、今回も日曜の決勝で隣に並ぶフェルスタッペンを相手にすることになるが、ラッセルは勝利を保証できるとは考えていない。

    「シンガポールはこれまで僕にとってあまり優しくない場所だった。ほとんどの場合、自分自身のミスが原因なんだけどね」と語る。

    「このポールポジションで浮かれすぎるつもりはない。もちろんスタートとしてはベストな場所だし、ポール側のグリップも良い。ターン1までリードを保てると信じたいけど、隣のこの男(フェルスタッペン)はスタートが得意で、インにねじ込んでくることもあるから注意しておくよ」

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    一方、キミ・アントネッリは前戦に続き2戦連続でトップ4スタートを決めた。予選全体を通して好調な走りを見せたものの、Q1とQ2ではそれぞれトラフィックとトラックリミットの影響でタイムを記録できなかった。

    「Q1はまたしてもトラフィックがひどくて、結局1回しかアタックできなかった」とアントネッリは語った。

    「でも感触はすごく良かった。Q1でもQ2でも手応えがあったし、Q3では少なくともフロントローに行けると思っていた。でもオーバードライブしすぎて、少しプッシュしすぎてしまったんだ」

    「かなりタイムを失ってしまったのは残念。今日はポテンシャルが高かっただけに、悔しい結果だ」

  • ジョージ・ラッセル F1シンガポールGP初日にクラッシュ「チームに申し訳ない」

    ジョージ・ラッセル F1シンガポールGP初日にクラッシュ「チームに申し訳ない」

    ジョージ・ラッセルは、シンガポールGPのフリー走行2回目でクラッシュし、走行時間を失ったこととメカニックに夜通しの作業を強いることになったことを受けて、メルセデスに謝罪した。

    ラッセルは金曜FP2の3分の1ほどが経過した時点でマリーナ・ベイ・サーキットのターン16のバリアに接触し、フロントウイングを破損。マーシャルがコースを片付けるため赤旗が出された。

    夜間のセッションで他のドライバーたちが20周前後をこなした一方、ラッセルは6周しか走れず、翌土曜の走行に向けて不利な立場に立たされた。

    「正直、ちょっと変な感じだった」とラッセルはクラッシュ後に語った。「何が起きたのかよく分からない。少し早めにブレーキを踏んで、少しゆっくり進入したのに、リアを失ってしまった」

    「幸い、ほぼフロントから突っ込んだ形だったから、そんなに大きなダメージではなかった。とはいえ、当然ながらセッションは終わり。少し腹が立つね。チームには申し訳ないけど、今日でよかった。明日じゃなくて」

    続いてこの日の走り全体について問われると、イギリス人ドライバーはこう振り返った。「FP1は難しかった。でもFP2の最初の数周では、クルマのフィーリングがずっと良くなっていた。ペースも良かったと思う」

    「きちんとしたラップはできなかったから、タイムシート上では何も示せてないけど、セクターごとをつなげてみれば悪くなかったはず」

    「正直言って、今日の金曜日はベストな一日とは言えなかった。シンガポールでは路面が常に進化していくし、空気中に少し雨もあった。だからあまり心配はしていないよ」

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    一方、メルセデスのもう一方のガレージでは、キミ・アントネッリがレーシングブルズのリアム・ローソンのクラッシュによる赤旗を経てセッションを走り切ったが、ソフトタイヤでの走行がうまくいかず18番手に終わった。

    「正直、僕にはそんなに悪くは見えなかった」とアントネッリは厳しい一日に見えた理由を問われて語った。「結果は確かに、僕たちが達成できたはずのものを示していない」

    「ソフトタイヤでのラップは中断しなきゃならなかったけど、すごく良いラップになっていたと思う。実際、クルマの中ではかなり良いフィーリングだった。最適なセットアップを見つけようとしているところで、まだ改善できる部分がかなりある。でも僕自身のドライビングも、周ごとに進化していってると思う」

    「明日は自分自身も良くしていければと思うし、クルマも少し改善できればいい。その上で戦えるようにしたい」

  • メルセデスF1 ジョージ・ラッセルとの契約交渉難航は「無意味な戦い」

    メルセデスF1 ジョージ・ラッセルとの契約交渉難航は「無意味な戦い」

    ジョージ・ラッセルのメルセデスF1新契約は依然として未定であり、両者の合意には至っていない。

    メルセデスは2026年のF1ドライバーラインナップをまだ発表していない。メルセデス、アルピーヌ、そして2つのレッドブル系チームには来季に向けて埋めるべきシートが残されている。

    フラビオ・ブリアトーレは、アルピーヌの2つ目のシートはフランコ・コラピントとポール・アロンの間で争われると示唆している。レッドブルはアイザック・ハジャーを昇格させてマックス・フェルスタッペンのチームメイトにする見込みであり、レーシングブルズは角田裕毅かリアム・ローソンのいずれかがリーダーとなるとみられている。

    メルセデスの状況は最もシンプルに見える。トト・ヴォルフは、来季もラッセルがキミ・アントネッリとコンビを組むと強調している。しかし交渉は予想以上に長引いており、その背景にはメルセデスが2026年に向けてフェルスタッペン獲得の可能性を探ったことがある。

    メルセデスはフェルスタッペンに公然と関心を示しており、ラッセルもそれを把握していた。しかしハンガリーGPでフェルスタッペンは、2026年も確実にレッドブルで走ると明言した。

    メルセデスはラッセルを必要としている一方で、選択肢を残すために短期契約を望んでいる可能性が高い。フェルスタッペンのマネージャーであるレイモンド・フェルムーレンは、ヴォルフがフェラーリのシャルル・ルクレールとも話をしたことを示唆している。

    ジョージ・ラッセル F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    メルセデスの「無意味な戦い」
    1997年のF1ワールドチャンピオン、ジャック・ヴィルヌーヴは、メルセデスでのこの状況に意見を述べた。

    カナダ人のヴィルヌーヴは、この長引く契約交渉は「無意味な戦い」だと考えている。なぜならメルセデスにもラッセルにも代替案がないからだ。

    ヴィルヌーヴは語った。
    「ジョージ・ラッセルはとても優れている。ほかのドライバーたちと比べても、常に結果を安定して出しているのは彼だ。彼は大きく成長した。以前のようなミスをしていないように見える。

    今季の彼は、あのチームとあのマシンで取れるポイントを本当に最大限に引き出しているように思える。

    メルセデスはラッセルにコミットしているように聞こえるが、今はラッセル自身がもうコミットしたくないようだ。待たされたことに腹を立てているからだ。

    問題は、メルセデスが他に誰を契約するのかということだ。誰も空いていない。一方でラッセルにとっても空いているチームはない。だから今は無意味な戦いだ。

    重要なのは、みんなが知っているようにマックスはあと1年レッドブルにいるということだ。だから、2027年の契約を持たない者は誰であれリスクにさらされる。それだけの話だ」

  • メルセデスF1 2026年体制に迷走? ラッセル契約延長はいまだ不透明

    メルセデスF1 2026年体制に迷走? ラッセル契約延長はいまだ不透明

    メルセデスF1の2026年ドライバー体制を巡り、不透明感が広がっている。ジョージ・ラッセルの契約延長がいまだ確定していないことに加え、ルーキーのアンドレア・キミ・アントネッリの不振やカルロス・サインツの起用説、さらにはルイス・ハミルトンの不調も重なり、パドックでは「迷走」の声すら上がっている。

    ベテランのスイス人ジャーナリスト、ロジャー・ブノワは『Blick』紙で、チーム代表のトト・ヴォルフがいまだにジョージ・ラッセルの契約延長を確定していないことに、自分自身も含めたインサイダーたちが「驚いている」と記した。

    「なぜ彼はラッセルとの契約をためらっているのか」とブノワは問いかけた。そして、ヴォルフの10代の庇護下にあるアンドレア・キミ・アントネッリがルーキーイヤーに「低迷」していると指摘した。

    「そのルーキーにかかるプレッシャーは実際のところ予想以上に大きいのではないか」と彼は続けた。「メルセデスのパートナーであるウィリアムズでカルロス・サインツと入れ替えることは理にかなっている。あるいは最終的に新たなエンジン顧客であるアルピーヌへ降格させられるのか?」

    ラルフ・シューマッハも同様の噂を耳にしているが、『Formel1.de』に対して、ヴォルフの現行ラインナップに代わる選択肢は乏しいと語った。

    「今の市場には、『絶対に欲しい』と言えるようなドライバーはいない」とラルフは語った。「トップドライバーのほとんどはすでに契約が固まっている。加えて、例えばバルテリ・ボッタスについて言えば、トト・ヴォルフは彼をあまり高く評価していない。申し訳ないが、もしそうでなければ彼を残していただろう」

    「だから難しい状況なんだ。僕はジョージ・ラッセルの件はやや驚きだと思う」とラルフは付け加えた。

    「おそらく何かひねりがあるのだろう──長引いていることの説明がね。メルセデスは今のうちに彼を手元に置いておくべきだ。代わりはいないのだから。1年待って様子を見るしかないだろう」

    「とはいえ、サインツは常にメルセデスにとって利用可能だと思う。彼の契約にはいくつか条項があるようだ。僕がメルセデスなら、今すぐにでも彼に電話をかけるだろう」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    もう一つの要素はルイス・ハミルトンの将来に対する不確実性だ。2026年には41歳となる7度のチャンピオンは、今季フェラーリで大きく苦しんでいる。

    「今年の開幕前に、フェラーリでは簡単にはいかないだろうと僕は言っていた」とラルフは『T-Online』に語った。「だが、ここまで長期間にわたって彼が苦しむとは思わなかった」

    「ザントフォールトで2度スピンし、タイヤバリアに突っ込み、その後ピットレーンへの進入が速すぎたとしてペナルティを受ける──彼ほどの経験を持つドライバーなら、本来そんなことは起きないはずだ。チーム代表の立場なら、その点に対する同情は少なくなるだろう」

    「これが単なる集中力の欠如であることを願う。でも、もし彼がすでにマシンの限界までプッシュしている結果としてこれらのことが起きているのだとしたら、それは良い兆候ではない」

    ハミルトン自身は夏休み前に、自分のパフォーマンスを「役立たず」と表現していた。

    「彼の典型的な演技的振る舞いは別として、僕はルイスがこの状況に深く影響を受けていると信じている」とラルフは語った。「しかしドライバーがあれほど公然と諦めてしまえば、チームにとっては全くモチベーションにならない。フレデリック・バスールが彼に対して、もう少し冷静に対応するよう促したのも当然だ」

    「彼の発言を見ると、このままの状態が続けば本当に引退してしまうのではないかという印象を受ける」

  • メルセデスF1代表 「ラッセル体調不良でボッタス代役の可能性もあった」

    メルセデスF1代表 「ラッセル体調不良でボッタス代役の可能性もあった」

    メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、ジョージ・ラッセルがアゼルバイジャンGPに出走できるかどうかは一時「紙一重」だったと明かし、週末を通じて病と闘っていたことを認めた。ラッセルは週末の始まりに体調不良を訴えていたため、メルセデスはボッタスの代役起用を検討せざるを得ない状況にあった。

    ラッセルは木曜のメディア対応を欠席し、金曜の2回のフリー走行では無線越しに声がかすれている様子も聞かれた。

    それでも土曜には予選でQ3に進出し、決勝では見事2位を獲得。メルセデスのリザーブドライバーで、将来キャデラックから参戦予定のバルテリ・ボッタスが控えていたが、最終的に必要とはならなかった。

    ヴォルフは日曜のプレスブリーフィングで、ラッセルの体調についてこう説明した。無線で「インフルエンザは効くな」と冗談めかした祝福の言葉をかけた後、彼がどれほど体調不良だったかを語った。

    「金曜の朝は本当にギリギリで、バルテリがクルマに乗るかもしれない状況だった」とヴォルフ。「ジョージ自身が『できるか分からない』と言っていたんだ。それが午前中に少し回復して、結局マシンに乗ることを決めた。それからは毎日力強くなっていった。ここバクーで1時間半のレースをこなし、2種類のタイヤを使いながら一切ミスをしなかった。これはまさに価値ある2位だ」

    ヴォルフはまた「彼は本当に体調が悪かった。夜になると体調が悪化していく中で、ドライブし、このパフォーマンスを出したのは素晴らしい」とスカイスポーツF1に語った。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ ジョージ・ラッセル

    レース後、ラッセル自身も「今日は良くなっている。ここ数日は本当にきつかったけど、昨夜はようやく半分まともに眠れて、回復に向かっていると感じている」と説明した。「戦略については正解が分からなかったので、キミ(アントネッリ)と僕とで分けてみた。マクラーレンやフェラーリの少なくとも1台がハードタイヤを履くと予想していて、それが主なライバルになると思っていた」

    さらに「カルロス(サインツ)は素晴らしい走りをしてとても速かった。僕自身はハードタイヤで感触が良く、攻められた。ピットインの進入でも本気で攻めて、そこで大きくタイムを稼げたと思う。それが結果を分けたので、この結果には本当に満足している」と振り返った。

    ラッセルは今回の2位で今季7回目の表彰台を獲得し、ドライバーズ選手権4位の212点を維持している。

    一方、チームメイトのキミ・アントネッリも決勝で4位に入り、ヨーロッパラウンドでの不調を断ち切る大きな自信をつかんだ。ヴォルフも「モンツァのあと素晴らしい巻き返しだった。厳しい時期を経て、ここでトップ集団に入り4位を取ったことは重要だ」と高く評価した。

    アゼルバイジャンGPでの好結果により、メルセデスはコンストラクターズ選手権でフェラーリを抜いて2位に浮上。メルセデスが290点、フェラーリが286点、レッドブルが272点となっている。

  • ジョージ・ラッセル 体調不良を押してアゼルバイジャンGPで2位表彰台

    ジョージ・ラッセル 体調不良を押してアゼルバイジャンGPで2位表彰台

    メルセデスのジョージ・ラッセルは体調不良に見舞われながらもアゼルバイジャンGPで見事な走りを披露し、2位表彰台を獲得した。ラッセルは木曜のメディアデーを欠席し、金曜と土曜も回復を優先するためメディア対応やドライバーブリーフィングを免除されていたが、日曜には力強いパフォーマンスを発揮。前を走っていたカルロス・サインツ、リアム・ローソン、チームメイトのキミ・アントネッリらを逆転してメルセデスにハンガリーGP以来となる表彰台をもたらした。

    「チェッカーフラッグを見たときは本当にホッとした」とラッセルは語った。「金曜や土曜に比べて、今日は体調がだいぶ良くなった。だから今は少し休養を楽しみにしているよ。結果には本当に満足している。我々チームにとってフェラーリをコンストラクターズで打ち負かそうとしているので、これはそのための大きな一歩になった」

    史上最多6回の赤旗が出た予選ではサインツが2番手を獲得し、決勝前半はその位置を維持していた。しかしラッセルは第1スティントを引っ張り、オーバーカットでサインツを逆転することに成功した。

    「本当に強いレースだった」とラッセルは振り返った。「主にトラブルを避けることに集中した。特別なことをしたわけではないけれど、今週末は予選も決勝も多くのドライバーがミスをしていた。普通ならカルロスの前でフィニッシュできたはずだけど、彼は素晴らしいレースをしたから、僕は自分のベストを尽くして彼の前に出なければならなかった」

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 アゼルバイジャンGP

    一方、メルセデスのキミ・アントネッリもカナダGP以来となる自己最高の走りを見せ、サウジアラビアとマイアミ以来となる連続入賞を果たした。

    「モンツァに比べればはるかにいいレースだった」とアントネッリは述べた。「ただ正直、まだ少し残念だ。表彰台を本当に狙っていて、あと少しのところまで迫ったから。カルロスに近づこうとしたけど、最終的にはDRS圏内に入る寸前で、ダーティエアの影響で少し苦しくなってしまった」

    「それでもチームにとってはまずまずの結果だ。フェラーリに対してたくさんのポイントを稼げたし、間違いなくポジティブなことだ。これから前に進んでいくよ」

  • ジョージ・ラッセル F1アゼルバイジャンGPのメディアデーを体調不良で欠席

    ジョージ・ラッセル F1アゼルバイジャンGPのメディアデーを体調不良で欠席

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、体調不良により2025年F1アゼルバイジャンGP開幕前のメディアデーを欠席することになった。

    本来であれば木曜日にFIA主催のドライバープレスカンファレンスに出席する予定だったが、F1パドックには姿を見せず、メディア対応をすべて回避する。

    メルセデスはラッセルが金曜日のバクーでのフリー走行までには回復する見込みだとしている。

    「ジョージは体調不良のため、残念ながら本日はサーキットに来られません。明日からの走行に備えて静養しています」とメルセデスはCrash.netを含むメディアに発表した。

    ラッセルの病状についてメルセデスはこれ以上の詳細を明らかにしていない。木曜のドライバープレスカンファレンスには、メルセデスのチームメイトであるキミ・アントネッリが代理として出席する。

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ラッセルの契約問題
    ラッセルはまだメルセデスとの契約延長に署名していない。一方で、マックス・フェルスタッペンは少なくとも2026年までレッドブルに残留することをすでに確約している。

    ラッセルとアントネッリの両者は今季末で契約が満了となるが、来季もメルセデスに残留すると広く見られている。

    オランダGPの場で、トト・ヴォルフは「我々はこのまま続ける。当然だ」と述べ、両ドライバーの継続起用を強調した。

    「大きなニュースになるようなことはない。やることは決まっている。我々は2人と共に続ける。もちろんだ」とヴォルフはCrash.netを含むメディアに語った。

    「ジョージについては、移動やマーケティングデーの最適化、何時間を割くかといった部分を調整したい。彼は経験豊富なドライバーだから、そういう点を話し合うことは重要なんだ」

    ロズベルグの見解
    元メルセデスドライバーのニコ・ロズベルグは、ラッセルがヴォルフとの交渉で“同じ土俵で戦っている”と指摘する。

    「トトとの交渉は最悪だ。こちらが条件改善を求めても、彼は姿を消してしまう。全然話をさせてくれない。本当にひどい。僕はすごく苦しんだ」とロズベルグは『The F1 Show』ポッドキャストで語った。

    「でも今は、ジョージがトトに逆のことをやっている。トトの手口をそのまま返している感じだ。ジョージは契約のいくつかの条件に満足していないようだ。彼はメルセデスのジュニアだから、当然ランド・ノリス級の給与ではない。まったく遠く及ばない。だがジョージはランドと同等だと感じている」

    「ジョージはランドと同じレベルで走れるし、マシンがあればレースやチャンピオンシップにも勝てる。だから当然、そこに大きな差があるのは公平じゃないと感じるだろう」