カテゴリー: ジョージ・ラッセル

  • ジョージ・ラッセル、F1タイトル争いに自信「フェルスタッペンと戦いたい」

    ジョージ・ラッセル、F1タイトル争いに自信「フェルスタッペンと戦いたい」

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、2025年F1シーズンを非常にポジティブな形で終えたことを受け、自身には世界タイトルを争うだけの才能があると確信していると語った。

    ルイス・ハミルトンと3年間チームメイトとして戦い、獲得ポイント数や勝利数でほぼ互角の成績を残したラッセルは、ブラックリーのチームにおけるエースドライバーとしての地位を確立。2026年はルーキーのアンドレア・キミ・アントネッリとコンビを組む。

    2025年、ラッセルはタイトル争いを繰り広げた3人を除けば、唯一グランプリ優勝を挙げたドライバーだった。24戦中18回でトップ5フィニッシュを果たし、ポイントを逃したのはモナコで11位に終わった1度だけ。さらに、レースを完走できなかった原因となる接触やアクシデントなしで45戦連続を記録するなど、その安定感がメルセデスのコンストラクターズランキング2位に大きく貢献した。

    自身最高のシーズンだったのか
    「間違いなく、パフォーマンスという意味では最も堅実なシーズンだった。最も安定していて、ミスも一番少なかった。だから、全体として見てもそう言えると思う」

    “マックスと戦いたい”という思い
    「自分にはそれができると確信している。トップドライバーたちと競える。マックス(フェルスタッペン)は、今この瞬間の基準となる存在だ。彼こそが、僕が戦いたい相手だし、誰も疑問を挟まない唯一の存在だと思う。自分の競争力を試すために、チームメイトになってみたいと思える唯一のドライバーでもある」

    もっとも、これまでラッセルはフェルスタッペンと本格的なタイトル争いを演じるまでには至っていない。オランダ人ドライバーが、通常はより競争力のあるマシンを手にしてきたためだ。ただし2025年は、シルバーアローが過去よりも頻繁にトップレベルに近づいたシーズンでもあった。

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    シューマッハから得た教訓
    来季でF1参戦8年目、メルセデス加入5年目を迎えるラッセルは、ミハエル・シューマッハのキャリアにインスピレーションを見出している。シューマッハはフェラーリで勝てるチームを築き上げ、マラネロ加入5年目に初のタイトルを獲得。その後、1996年から1999年までの無冠時代を経て、5連覇を達成した。

    「シューマッハがフェラーリで最初のタイトルを獲るまでに5年かかったことを、いつも思い出す。人々は栄光の時代だけを覚えているけれど、タイトルを獲れなかった最初の4年間を覚えている人はほとんどいない」

    「正直に言えば、選手権2位で終わろうが20位で終わろうが、僕にとってはほとんど同じだ。勝てていないという点では変わらない。ウィリアムズにいた頃、毎週末最下位争いをしていたけれど、それは本当にフラストレーションが溜まった。でも今の立場でも、タイトルを争っていないという意味では大きな違いはない。タイトルを争うか、争わないか。そのどちらかで、2位争いをしたいと思う人なんて誰もいないんだ」

  • メルセデスF1代表 ジョージ・ラッセルの2025年を評価「彼がいることは幸運だ」

    メルセデスF1代表 ジョージ・ラッセルの2025年を評価「彼がいることは幸運だ」

    トト・ヴォルフは、ジョージ・ラッセルの2025年F1シーズンを高く評価し、メルセデスはこの英国人ドライバーを擁していることを「幸運だ」と語った。

    ラッセルは2025年シーズンにおいて、最も安定したパフォーマンスを見せたドライバーのひとりとなった。ドライバーズランキングでは、タイトル争いを繰り広げた3人に次ぐ4位でシーズンを終えた。

    27歳のラッセルは、カナダとシンガポールでの2勝を含む9回の表彰台を獲得した。両レースではいずれもポールポジションから勝利を飾っている。

    彼のシーズンを象徴したのは一貫性だった。モナコで2周を残した以外、全レース周回を完走し、予選では1戦を除いてすべてトップ6以内に入った。

    ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍を受け、ラッセルはルーキーのアンドレア・キミ・アントネッリとともに、自然な形でチームリーダーの役割を引き受けた。

    「彼のパフォーマンスは本当に際立っていた」とヴォルフはシーズン終了後の総括で語った。

    「我々は常に、彼とアントネッリにとって運転しやすいクルマを与えられていたわけではなかった」

    「ある週末では、最初のフリープラクティスからクルマは素晴らしかったが」

    「別の週末では、まったくコントロールできず、速さがあり、安定したプラットフォームを与えられる領域に持ち込むことができなかった」

    「それでも彼は、ほとんどの場面でそれを乗り越えて走っていた。表彰台や勝利は、その証だ」

    2025年におけるラッセルのカナダでの勝利は、メルセデスにとってリアサスペンションに関する判断を誤らせる要因となったが、それでも彼は同年に2勝を挙げた。

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    メルセデスが評価するラッセルの価値
    メルセデスは、マックス・フェルスタッペンの動向を注視していたため、ラッセルとの契約延長交渉を一時的に遅らせていた。

    最終的にフェルスタッペンはレッドブル残留を選択し、ブラックリーを拠点とするチームはラッセルの将来を確保することができた。

    将来的にフェルスタッペンが再び選択肢となる可能性は残されているものの、ヴォルフはラッセルのチームにおける価値は明白だと強調した。

    「ドライバーズランキングを見れば、我々が常にトップにいたわけではない中で、彼がどこでシーズンを終え、コンストラクターズ選手権(メルセデスはマクラーレンに次ぐ2位)にどれだけのポイントをもたらしたかが分かる」とヴォルフは語った。

    「それは彼が誇りに思うべきことだし、我々にとっても、彼を持っていることは幸運だ」

  • ジョージ・ラッセル F1アブダビGP初日「予選はサプライズがあるかもしれない」

    ジョージ・ラッセル F1アブダビGP初日「予選はサプライズがあるかもしれない」

    日没とともに涼しくなったヤス・マリーナ・サーキットで、メルセデスのジョージ・ラッセルはFP1の6番手からFP2で3番手へ順位を上げた。

    しかしトップのランド・ノリスとは0.379秒差と開きが残り、マクラーレンが一歩リードしたまま初日を終えた。一方でベアマン(ハース)が4番手、ヒュルケンベルグとボルトレト(キック・ザウバー)が5・6番手に並ぶなど、中団勢が僅差で迫る混戦状態となった。

    こうした状況を受け、ラッセルは「サプライズが起きるだろう」と予選の接戦を予想しつつ、メルセデスにはまだ改善すべきポイントがあると率直に認めている。

    ラッセル:予選は“接戦”、ロングランに不満も
    ラッセルはFP2後、マシンのフィーリングが良くなったとしながらも、依然として十分ではないと分析する。

    「今夜は確かに良くなった。暗くなって気温が下がると、いつも走りやすく感じるんだ」

    予選については、複数チームが絡む接戦になると見ている。

    「予選は僕たち、レッドブル、フェラーリの争いになると思う。他にも予想外のチームがいる。ベアマンが上位にいたし、ヒュルケンベルグもそうだ。何かサプライズがあるかもしれない」

    特に懸念していたのが、決勝を想定したロングランだ。

    「正直言ってレースペースは良くなかった。今夜しっかり確認して改善しなければならない。C5タイヤはグリップが高くてミスも起きやすい。僕のラップは力強かったし、もうあまり残っていなかったと思う。でも3番手だ。まだ少しペースを見つける必要がある」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) アブダビグランプリ

    アントネッリ:FP1は好走、FP2は最終コーナーのミスで10番手
    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、非代表的なコンディションのFP1で4番手と上々の滑り出しを見せた。トップのノリスからわずか0.1秒強でまとめ、手応えを口にした。

    しかしFP2では10番手。トップとの差は0.667秒まで広がったが、ラッセルとのギャップは0.3秒未満で、ミスがなければ順位はさらに上だった。

    「最初のセッションは本当によかった。FP2は実力を示せたとは言えない。ソフトでの最後のラップはかなり良かったけど、最終コーナーでミスして大きくタイムを失った」

    それでも方向性は悪くないと強調する。

    「僕たちはしっかり戦えている。もちろんマクラーレンは一歩先にいるけど、ギャップはとても小さく、ミスがすぐ響く。ロングランはFP1よりFP2の方が良かった。セットアップをいろいろ試していて、方向性は良い。まだやるべきことは多いけどね」

    ポイントは“夜の路面”とC5タイヤの扱い
    決勝と同条件となる夜間の路面への最適化が、メルセデスの最重要課題だ。気温低下と高いグリップにより、C5タイヤは一発の速さを発揮する反面、スライドやオーバーシュートが起きやすいピーキーな挙動を示す。

    ラッセルの指摘した「ミスしやすい」挙動は、アントネッリの最終コーナーでの失速にも直結しており、セットアップの微調整が大きなタイム差に繋がる状況だ。

    さらに中団勢も接近しているため、わずかな失敗で3列目から5列目以降まで後退する可能性がある。メルセデスは予選に向けた一発の仕上げと、レースペース改善という二つの課題を短時間でクリアする必要に迫られている。

  • ジョージ・ラッセル 「メルセデスF1はコンストラクターズ2位を狙える」

    ジョージ・ラッセル 「メルセデスF1はコンストラクターズ2位を狙える」

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、シーズン最終戦アブダビGPに向け、チームがコンストラクターズ2位を確保できる「非常に良いチャンスがある」と自信を示した。

    現在メルセデスはランキング2位をキープしているが、後半戦で勢いを取り戻したレッドブルが33ポイント差で追い上げており、最終戦での直接対決が決定打となる。

    ラッセルは木曜メディアデーで、目標は明確だと語る。

    「正直、また1レースにすぎないけれど、もちろんコンストラクターズ2位を確保したい。カタールで決められなかったのは残念だったけれど、今週末は大きなチャンスがある。シーズン最後のレースを楽しみたい」

    前戦カタールでは6位に終わったが、ラッセルはパフォーマンス自体はもっと良かったと振り返る。

    「アイザック(ハジャー)のおかげで長い時間トラフィックに捕まることになったね。でも僕らはとても競争力があった。基本的にはオスカー(ピアストリ)だけが僕らより強かったと思う。

    「9回のうち9回は、競争力があれば結果はついてくる。でもこれは10回のうちの1回で、速さがあっても結果が望んだ方向に転がらなかった。7周目のセーフティカーと、イン側スタートだったことも影響した。最初の4列でイン側からスタートしたドライバーは全員少なくとも1つ順位を落としていたから、あれで週末が難しくなった」

    ラッセルは今年ドライバーズランキング4位を確定させ、2022年のキャリアベストに並んだ。シーズン比較を問われ、今年がより充実していたと断言する。

    「どちらのシーズンも強かったけれど、今年は間違いなく僕が最も競争力を発揮した年だ。2022年は初めてポーポイズに直面してチームも自分も苦しんだし、初めてルイスと同じチームだった。でも今年は本当に強かった」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    アントネッリはルーキーイヤー最終戦へ「成長し続けた1年だった」
    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、アブダビでF1初年度を締めくくる。現在ランキング7位と堂々たる位置につけており、メルセデスのコンストラクターズ2位争いの重要な要素にもなっている。

    初年度を振り返り、アントネッリはこう語る。

    「すごく速かった1年だった。メルボルンはそんなに前のことに思えないのに、もうシーズンが終わってしまうのは正直さみしい。もっとレースがしたい気持ちもあるけれど、もちろん無理だね。

    「アップダウンのあるシーズンだったけれど、後半戦はとても良かった。ポジティブなことが多かったし、難しい瞬間があっても、学んだことは本当に大きかった。人としても大きく成長した一年だったと思う。最後をしっかり締めくくって、2026年に集中したい」

    メルセデスの2位争いは「実力vs勢い」
    メルセデスは純粋なパフォーマンスの面では安定しており、ラッセルもアントネッリも後半戦で確実にポイントを積み上げてきた。一方レッドブルは、フェルスタッペンの怒涛の巻き返しでランキングを押し上げており、勢いの面では脅威となる。

    最終戦アブダビはタイヤデグラデーションとトラックポジションが重要で、序盤の混乱やセーフティカーが結果を大きく左右する。それはカタールのラッセルが示したとおりだ。

    メルセデスがクリーンなレース展開を得られれば、依然として優位に立つ。しかしレッドブルが前でフィニッシュする組み合わせが生まれれば、33ポイント差は決して安全とは言えない。

  • ジョージ・ラッセル F1カタールGPスプリント予選「ここ最近ずっと良くなかった」

    ジョージ・ラッセル F1カタールGPスプリント予選「ここ最近ずっと良くなかった」

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2025年F1カタールGPのスプリント予選で2番手を獲得し、自身のパフォーマンスに「驚いた」と語った。

    ここ最近の1周ペースに苦しんでいたラッセルにとって、この結果は復調の手応えを感じる内容となった。メルセデスはコンストラクターズ2位争いの渦中にあり、ここカタールで強い週末を求められている。

    ラッセルは金曜のスプリント予選で、ポールのオスカー・ピアストリと3番手ランド・ノリスの間に割って入る好タイムを記録。高速コーナー主体のルサイル・サーキットはオーバーテイクが難しく、スタート位置がより重要になると指摘した。

    ラッセル「ようやく良いラップをまとめられた」
    「ここ最近、シンガポールを除いて僕の予選は本当に良くなかったんだ。だから今日は満足しているよ。セッションを通して常に良い位置にいる感触があったし、ラップをきちんとまとめることができた」

    そう語ったラッセルは、ルサイルの走り心地についても触れた。

    「このサーキットを走るのは本当に楽しい。とても速くて、グリップも高い。気持ちいいよ」

    しかしスプリントでの展開は読みづらいという。

    「気分を下げるつもりはないけど、おそらく勝負の決め手はターン1になるだろうね。今日はドライバーズ・ブリーフィングで“なぜDRSを延長しないのか”が話題になったんだ。スプリントの後に調整されればいいけど、現状だとオーバーテイクはかなり難しいと思う。もちろん、僕たちは良いポジションからスタートできる。それを活かすよ」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) カタールグランプリ

    キミ・アントネッリは7番手「ちょっと散らかった予選だった」
    チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリは7番手。SQ2で大きなスナップに見舞われた影響で自信を失い、SQ3では攻めきれなかったと振り返った。なおアントネッリは、アイザック・ハジャーのトラックリミット違反によるタイム抹消で辛くもSQ3進出を果たしている。

    「僕の予選は少し散らかった内容だった。SQ2でかなり大きなミスをしてしまって、そこで少し自信を失った。グリップを最大限に引き出せなかったし、ポテンシャルはかなり高かったはずなのに、常に一歩届かない感触だった。データをよく見て、明日はもっと速く走れるようにしないといけない」

    メルセデスは依然としてランキング2位の座を争っており、ラッセル2番手、アントネッリ7番手というスプリント予選結果は、週末全体の流れに弾みをつける可能性がある。

  • ジョージ・ラッセル “残酷すぎる”F1グラウンドエフェクト時代との別れを歓迎

    ジョージ・ラッセル “残酷すぎる”F1グラウンドエフェクト時代との別れを歓迎

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、2025年末で終了するF1のグラウンドエフェクト時代について、「まったく恋しくならない」と断言した。2022年の規則導入から続いた“過酷なマシン”に対し、身体的負担の大きさを強調。特に序盤の深刻なポーポイズ現象については、「健康安全上、デザイナーをリグに乗せるのすら危険だった」と衝撃的な裏話を明かした。

    2026年に導入される新レギュレーションでは、アンダーフロア依存のダウンフォースから大きく脱却するため、ラッセルはこの移行を心から歓迎している。

    「本当に残酷なクルマだった」ラッセルの本音
    カタールGP前に、現在のグラウンドエフェクト規定に別れを告げる準備はできているかと問われたラッセルは、遠慮なくこう答えた。

    「もちろんだ。本音を言えばね。正直、ものすごく残酷なクルマなんだ。僕たちには、サスペンションの動きをシャシー側から再現してラップを再生するリグがあるんだけど、僕とルイスは、バクーの再現走行をチーフデザイナーの誰かに体験させようとしたんだ。でも安全担当者から『危険すぎる』と言われて止められた。それでどれほど酷かったか分かると思う」

    “揺さぶられ続ける90分” ドライバーの肉体は限界
    ラッセルは、現在のマシンがドライバーに与えてきた負荷をあらためて説明する。

    「1時間半のあいだ、全身が揺さぶられ続ける。背中も身体も、目もだ。初めてラスベガスに行ったときなんて、クルマが激しく路面に当たって、ブレーキボードが見えなかったことを覚えている」

    「時速240マイルで走っていて、ブレーキングの看板が見えないんだ。他のドライバーにも聞いたけど、半分くらいは同じ状況だった」

    「だから、この規定から離れられるのは本当にうれしい」

    ジョージ・ラッセル フォーミュラ1カー

    2026年は“アンダーフロア依存”からの脱却へ
    2026年マシンは床下のダウンフォース依存を下げ、2021年以前に近い空力哲学へと移行する。これにより、ポーポイズの根本的な改善が期待され、ドライバーはより“扱いやすい”コクピット環境を得られる見込みだ。

    また、パワーユニットも新世代ハイブリッドへ移行し、エンジンと電動のバランスが大きく変わることで、マシンのフィーリングそのものが刷新される。

    ラッセルにとって、これは単なるレギュレーション変更ではない。3年間にわたり肉体を痛めつけてきた“拷問装置のような”マシンから、ついに解放される瞬間でもある。

    グラウンドエフェクト時代の終わりが意味するもの
    2022年に“接近戦促進”の目的で導入されたグラウンドエフェクトだが、現実にはドライバーたちの首・背中・視界に甚大な負荷を与え、安全上の議論を引き起こした。ラッセルはその象徴的な存在であり、“時代の終焉を喜ぶ”姿は、この3年間がどれほど厳しいものであったかを物語っている。

    2026年に向けて、彼はようやく“揺さぶられないF1”を迎える準備が整ったようだ。

  • ジョージ・ラッセル F1ラスベガスGP決勝「またステアリングの問題が出た」

    ジョージ・ラッセル F1ラスベガスGP決勝「またステアリングの問題が出た」

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2024年大会で見せたラスベガスGPでの圧倒的なパフォーマンスを再現することはできなかったが、今季型マシンの進歩については前向きな姿勢を示した。

    ラッセルは2025年F1ラスベガスGP決勝を3位でフィニッシュし、その後、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリが失格となったことで正式に2位へ繰り上がった。

    序盤は2番手を走行し、ピットストップ後にノリスの後ろへ戻る形となったラッセルだったが、レース中は再びステアリングの問題に見舞われ、苦しい戦いを強いられた。

    ステアリングの問題が再発「楽しいレースではなかった」
    「予選と同じで、5周目くらいからまたステアリングの問題が出た」とラッセルは語った。「その問題に対処しながら走っていたけど、だんだん慣れてきて、最初のスティントのペースは悪くなかった。」

    「2回目のスティントで、マックス(フェルスタッペン)がピットアウトしてきたとき、『よし、攻めるぞ』と思ったんだ。でもそこでタイヤをグレイニングさせてしまって、フロント右が限界にきた。」

    「『このタイヤじゃ最後までもたないと思う』とチームに伝えたけど、ギャップ的に大丈夫だと自信を持っていた。でも毎周が本当にキツかった。どんどん遅くなっていくし、『全然楽しくない』って感じだった。今日は3位が精一杯だったし、1周目以外はあまり楽しめるレースじゃなかった。」

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    昨年の“支配”から一変も、メルセデスは進化を強調
    2024年のラスベガスでは、ラッセルがルイス・ハミルトンとの1-2フィニッシュを飾ったメルセデスだったが、今回はフェルスタッペンに20秒以上の大差をつけられる結果となった。

    しかしラッセルは、この結果に悲観する必要はないと強調する。

    「今シーズン全体を見ればわかる通り、去年のシンガポールでは僕たちは酷かったのに、今年は勝っている。去年のラスベガスでは支配的だったけど、今年は表彰台だった。」

    「つまり、僕たちは24戦全体で見れば“より良いクルマ”を持っている。去年のマシンはコースによって極端に強かったり弱かったりした。」

    「だから、今年のほうがシーズンを通してポイントを積み重ねられる。ただ、そのぶん去年ほどのハイライトは減るかもしれないね。」

  • ジョージ・ラッセル F1ラスベガスGP予選「パワステがないみたいだった」

    ジョージ・ラッセル F1ラスベガスGP予選「パワステがないみたいだった」

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2025年F1ラスベガスGPの予選で4番手を獲得したものの、「ステアリングの問題」によってQ3の走りが崩れたと明かした。

    路面が濡れた難しい状況の中で、ラッセルはFP3、Q1、Q2を全てトップで終えるほど速さを示していたが、最後のアタックで突如クルマの操舵感覚を失ったという。

    また、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリはQ1で17番手に終わり、直前の雨により極端に滑りやすい路面に苦しんだ。両者ともに、予選ではメルセデスの強さが最後まで発揮しきれない展開となった。

    ラッセル「パワステがないみたいだった」
    ラッセルはQ3で突如ステアリングが重くなり、コーナーでまともに向きを変えられなかったと説明した。

    「Q3は本当にうまくいかなかったけど、最後の3周は何かステアリングの問題があった。パワステを失ったみたいだったんだ。クルマの感触が良くなくて、ポールを取れたとは思わないけど、ああいうことが起きるのは正直かなり厄介だ」

    「コーナーで本当に曲がるのに苦労した。問題が何だったのかは分からないけど、Q1とQ2がすごく良かったぶん、Q3だけうまくまとまらなかった」

    それでも、ラッセルは決勝でポールシッターのランド・ノリスを追撃できる手応えがあると語る。

    「P4は理想的な位置じゃないけど、このサーキットでは何が起きてもおかしくない。すごく難しいセッションだったし、もっと悪い結果になっていても不思議じゃなかった。だけど戦えるポジションではあると思っている」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) ラスベガスグランプリ

    アントネッリ「最後の周はロックアップして台無しに」
    メルセデスのもう1台、17番手に終わったアンドレア・キミ・アントネッリも、直前のアタックでミスが出たと語った。

    「最後の周でフロント右をロックアップしてしまった。理由はまだ理解できていない。最後の周だと分かっていたから、ブレーキングは慎重にいって悪いサプライズが起きないように余裕を持たせたんだけど、それでもロックしてラップを失ってしまった」

    「本当に残念だ。あのラップ自体はQ1を突破するのに十分な内容だった」

  • F1公式ショーで“ラッセルいじり”台本が一度却下 ホワイトホールが裏側告白

    F1公式ショーで“ラッセルいじり”台本が一度却下 ホワイトホールが裏側告白

    ジャック・ホワイトホールが、F1公式イベント「F1 75」ショーで使用したジョークの裏側を明かした。彼はジョージ・ラッセル本人に“許可取り”をするという異例のプロセスを経て、ようやく脚本に残せたという。

    ホワイトホールは今年2月、ロンドンのO2アリーナで開催された記念イベントを司会として仕切り、10チーム20名のドライバーが一堂に会した初の“合同シーズンローンチ”で、多くの笑いをさらった。

    しかし、台本はF1側により厳しく精査され、彼のネタのいくつかは“検閲対象”となったという。

    「バーンリー・エクレストンはNG、フラビオ・ブリアトーレもNG」脚本は“重警備”状態
    ホワイトホールは Radio X の『The Chris Moyles Show』で当時を振り返り、脚本のチェックがいかに厳しかったかを語った。

    「脚本にはジョージ・ラッセルを“TikTokの鉄道マニアっぽい”とイジる一行があったんだけど、まず審査で止められた。ほかにもバーンリー・エクレストンのジョーク、フラビオ・ブリアトーレのジョークも全部カットされたんだ」

    F1側は“扱ってはいけない人物”について明確に線引きしていたようで、ホワイトホールは思わず笑ったという。

    声メッセージでジョークを本人に送信「こんなの初めて」
    ラッセルをネタにした一文も却下されそうになったが、ホワイトホールは「いや、彼なら絶対笑うはずだ」と抵抗。するとF1側からは驚きの条件が提示された。

    「『本人が許可すればOK』と言われたから、彼のチームに確認してもらった。そしたら“本人にジョークを声メッセージで読み上げて送れ”と言われたんだ。こんなの初めてだったよ」

    ホワイトホールは実際にラッセルへ向けて音声メッセージを録音。

    「『ジョージ、O2アリーナのショーでこのジョークを言いたいんだけど、許可をもらえますか?』とね」

    その結果、ラッセルは難なくOKを出し、ジョークは台本に残ることになった。

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    「ドライバー本人はユーモアがある。怖がってるのは周囲の人たち」
    ホワイトホールは、ラッセルが快く承諾してくれたことに感謝しつつ、改めて“F1界のリアル”に触れた。

    「彼はすごくフレンドリーに『もちろん大丈夫だよ』って返してきた。ドライバー自身はみんなユーモアがある。でも、周囲の人たちがとにかく怖がっているんだよね」

    F1という巨大ブランドが主催するイベントだけに、脚本審査は徹底され、時に“ジョーク1行”を巡って本人確認まで必要になる——ホワイトホールが語ったエピソードは、F1の水面下の厳格さを象徴する出来事だった。

  • 1ストップだらけのF1を変える?ジョージ・ラッセルが語る“魔法のタイヤ”とは

    1ストップだらけのF1を変える?ジョージ・ラッセルが語る“魔法のタイヤ”とは

    F1では近年、戦略が硬直化し、1ストップのレースが急増している。タイヤのデグラデーションが小さく、各チームが同じ最適解に収束してしまうことが、レースの動きを奪っているためだ。

    こうした状況の中、F1コミッションは2026年の「2ストップ義務化」を議題に取り上げたものの、明確な結論には至らず、議論は来年に持ち越された。その一方で、メルセデスのジョージ・ラッセルが示した“ある提案”が注目を集めている。

    ラッセルが語る“完璧なタイヤ”とは
    ラッセルは、F1のレースを面白くするためにはタイヤ特性そのものを変える必要があると主張する。ドライバーとして「最速で楽しいクルマ」を望む一方、世界中のファンにとって魅力的なレースを作らなければならないと前置きしたうえで、理想のタイヤ像を語った。

    ラッセルが描く“魔法のタイヤ”とは、60周レースを例にしたとき、各コンパウンドの寿命が明確に設定されているものだ。

    ■ ハード:30周で急激に性能が落ちる
    ■ ミディアム:20周で性能低下
    ■ ソフト:10周で性能低下

    性能が“崖”のように落ちることで、チームは戦略選択を迫られ、レースに幅が生まれる。ラッセルは「これが実現すれば完璧なシナリオになる」と述べている。

    ただし、ピレリにとって路面温度も舗装も異なる全サーキットに対応したタイヤを作るのは容易ではないと理解も示し、この案が“魔法のような理想論”であることも認めている。

    2ストップ義務化だけではレースは変わらない
    F1コミッションで議論された「2ストップ義務化」についても、ラッセルは慎重な立場を示す。
    もしタイヤが今と同じように摩耗しなければ、2ストップを義務化してもオーバーテイクは増えないというのが彼の見解だ。

    「タイヤが減らないままでは、2ストップでも3ストップでもレースは動かない。マシンの速さの差とタイヤ性能の差が組み合わさって初めてオーバーテイクが生まれる」

    つまり、レース戦略の多様化を実現するには、“タイヤがしっかり性能を失う設計であること” が前提条件となる。

    2026年レギュレーションでもタイヤは焦点に
    2026年からはパワーユニットが大幅刷新され、アクティブエアロの導入によってマシン挙動も大きく変化する。

    そのため、現在のタイヤ問題がどの程度維持されるのか、あるいは新たな課題が生まれるのかは未知数だ。

    F1コミッションでの議論も当面は続くため、2ストップ義務化が実際に導入されるとしても早くて2027年以降となる。

    今回のラッセルの提案が示すのは、単なるルール変更ではなく、“レースを動かす仕組みそのものを再設計する必要性” だ。

    2026年の大変革期を前に、F1は再び「面白いレースとは何か」という根本的な問いに向き合っている。