カテゴリー: ルーカス・ディ・グラッシ

  • 元F1ドライバーのルーカス・ディ・グラッシ フォーミュラE今季限りで現役引退

    元F1ドライバーのルーカス・ディ・グラッシ フォーミュラE今季限りで現役引退

    ルーカス・ディ・グラッシが、2025-26年フォーミュラEシーズン終了をもってプロレーシングドライバーとしてのキャリアに幕を下ろすことを発表した。

    41歳のディ・グラッシは2002年にフォーミュラ・ルノー・ブラジルでプロデビューし、24年にわたって複数のカテゴリーで戦ってきた。なかでもフォーミュラEでは創設初年度から参戦し、シリーズを象徴する存在のひとりとなった。

    フォーミュラE創設期から歩んだ象徴的存在
    ディ・グラッシは2014年にフォーミュラEがスタートした際、最初に参戦を表明したドライバーとして知られる。北京で行われた開幕戦では勝利を飾り、電動フォーミュラの歴史に最初の勝者として名を刻んだ。

    その後も全シーズンに参戦し、2016-17年にはアプトでチャンピオンを獲得。通算13勝を挙げ、フォーミュラE史上でも屈指の実績を残した。

    一方で近年は苦戦が続いており、2023年以降はランキング15位以内に入れていない。2025-26年シーズンもローラ・ヤマハ・アプトから参戦しているが、開幕6戦を終えて無得点となっている。

    ディ・グラッシ「すべての偉大なレースには最終ラップがある」
    今週末のベルリンE-Prixを前に、ディ・グラッシは現役引退を発表した。

    「レースに捧げてきた人生を経て、2026年はプロレーシングドライバーとしての最後のシーズンとなり、新たな章の始まりになる」とルーカス・ディ・グラッシはコメントした。

    「モータースポーツは、物心ついたころから僕の人生だった。なぜそれが必要なのかを理解する前から、規律と粘り強さを与えてくれた。そして、先の道がまったく見えない瞬間にも、目的を与えてくれた」

    「サンパウロ郊外からモナコまで、レースは僕の人生を想像もできなかった形で作り上げた。ドライバーとして、人として、父として、そしてひとりの人間として、僕を深く変えた。僕はこのスポーツに自分のすべてを捧げ、その見返りとして、夢にも思わなかった人生を与えてもらった」

    「初日から支えてくれた家族には心から感謝している。あらゆる犠牲、難しい決断、勝利、敗北を通じて支えてくれた。彼らの愛、忍耐、信頼がなければ、何ひとつ実現しなかった。特に素晴らしい妻と子どもたちとともに、この決断を下した」

    「フォーミュラEには特別な感謝を伝えたい。僕はこの14年間、並外れた人々に囲まれて過ごしてきた。ナプキンに書くところから始め、素晴らしい選手権を作り上げた人々だ。今では、そこを自分のホームだと考えている」

    「この決断には感情が伴うが、同時に穏やかな気持ちもある。すべての偉大なレースには最終ラップがある。僕は自分の最終ラップを、ここまで連れてきてくれたのと同じ強度、献身、愛情をもって走りたい。最後のレースまで全力を尽くす」

    ルーカス・ディ・グラッシ

    シリーズCEOも功績を称える
    フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOも、ディ・グラッシの功績を称えた。

    「ルーカスは最初からフォーミュラEと同義の存在だった」とジェフ・ドッズはコメントした。

    「彼はただレースをしただけではない。初日から電動モビリティの使命を信じ、その競争心によって、このシリーズを現在の場所まで前進させる力になった」

    「今シーズン終了は、ステアリングを握る素晴らしい章への別れになるが、今後もルーカスが選手権に深く関わり続けることを我々は十分に期待している」

    「彼がこのスポーツに与えた影響は、永続的なものになる。彼の献身と、すべてのレースにもたらしたエネルギーに感謝したい。彼は我々が築いているものにとって素晴らしいアンバサダーであり、最後のレースの最後の1センチまで全力を尽くしてくれると分かっている」

    WECとF1でも刻んだ足跡
    ディ・グラッシのキャリアはフォーミュラEだけにとどまらない。アウディでは世界耐久選手権にも参戦し、2016年にはランキング2位を獲得した。

    WECでは3シーズンをフル参戦し、ル・マン24時間レースではアウディとともに3度の表彰台を記録している。

    また、2010年にはヴァージン・レーシングからF1世界選手権にも参戦。チームメイトはティモ・グロックだったが、2011年はジェローム・ダンブロシオにシートを譲る形となった。

    ディ・グラッシの今後の計画は後日発表される予定だが、まずは8月15〜16日にロンドンで閉幕する今季フォーミュラEシーズンを最後まで戦い抜くことになる。

  • F1をフォーミュラEが超える?ディ・グラッシ「2026年F1マシンは設計が悪い」

    F1をフォーミュラEが超える?ディ・グラッシ「2026年F1マシンは設計が悪い」

    フォーミュラEドライバーのルーカス・ディ・グラッシは、2026年F1レギュレーションに対して厳しい見解を示し、現在の設計思想は「極めて設計が悪い」と批判した。

    マックス・フェルスタッペンが2026年F1マシンを「ステロイドを打ったフォーミュラE」と表現したことを受け、ディ・グラッシはその議論に応じる形で自身の見解を語っている。

    2026年F1では新たなパワーユニット規則が導入され、MGU-Kの出力が強化されることで、電動パートが総出力のほぼ半分を占める構成となった。このエネルギーマネジメント重視の方向性は一部から批判も受けている。

    「F1のハイブリッド規則は極めて設計が悪い」とディ・グラッシは語った。

    「問題はハイブリッドシステムそのものではない。FIAが決めた規則、そしてその規則を決定したFIA内部の一部の人々に責任がある」

    「その規則のロジックは理解できないが、非常に奇妙な規則が存在する。それによってF1マシンは非常に遅くなり、時には効率的でもなく、レースに適した状態でもなくなっている。だからドライバーたちが不満を口にしている」

    フォーミュラ1カー

    ディ・グラッシはさらに、フォーミュラEの技術ロードマップ次第では、将来的にF1を性能面で上回る可能性があると主張した。

    完全電動シリーズは来季、800馬力のGen4マシンを導入予定であり、その後も進化が計画されている。バッテリー技術の継続的な発展により、フォーミュラEが世界最速カテゴリーになる可能性があるという。

    「僕の見解では、フォーミュラEは数年以内に世界最速のマシンになる」と2016/17年王者は語った。

    「Gen4.5やGen5に向けて適切な進化を実現できるかどうかにかかっている。我々にはそのポテンシャルがある」

    「フォーミュラEがF1よりはるかに速くなったら何が起きるのか? 世界最高のドライバーはフォーミュラEで走るのか?」

    「マシンがより速いという理由で、フォーミュラEのドライバーが最終的にF1ドライバーより優れていると見なされるのか? それともF1ドライバーがこちらに来て両方を戦うのかもしれない。フォーミュラEがウインターシリーズ、F1がサマーシリーズになる可能性もある。両方に参戦できるかもしれない。分からない」

    「政治的な力が後押しするかどうかは分からないが、自然な進化としてフォーミュラEのマシンはF1よりはるかに速くなるだろう」

    モナコについて問われると、ディ・グラッシは次のように続けた。

    「今年ではないかもしれないし、Gen4でもないだろう。しかしGen4の1〜2年後、次のサイクルでは、F1より2秒、3秒、4秒、あるいは5秒速くなる可能性がある。四輪駆動やトラクションコントロールも導入される。非常に良いものになる」

    2026年パッケージをテストしたF1ドライバーと話したかと問われると、ディ・グラッシは「何人かと話した」と答えた。

    「シミュレーターで走っている人たちと話したが、規則は非常に奇妙だ。いくつかのサーキットでは多くの問題を生み出している」

  • F1より“11秒速い” ディ・グラッシが電動コンセプトカー「DGR-Lola」を発表

    F1より“11秒速い” ディ・グラッシが電動コンセプトカー「DGR-Lola」を発表

    ルーカス・ディ・グラッシが、モナコでF1を「最大11秒」上回る可能性を持つ電動コンセプトカーを発表した。ブラジル人ドライバーは今年の夏に自らデザインを手掛け、現行Lola Yamaha ABTフォーミュラEドライバーとして得た知見を詰め込んだという。

    この革命的コンセプトの設計にはローラ・カーズの支援を受けており、可変アクティブエアロ、極端な低ドラッグ、モジュラー式バッテリーデザイン、オープンソフトウェア統合などが特徴となっている。

    目的は、「現在利用可能な素材と技術で何が可能か」を示すことであり、F1より速いことが“証明可能”であるとする点だ。

    DGR-Lolaは“モナコでF1より速い”とシミュレーションが証明
    コンセプトカーは「DGR-Lola」と名付けられ、そのシミュレーションではモナコ市街地でF1を“楽に上回る”ことが示された。

    ディ・グラッシは、理論上の究極性能ではF1より最大11秒速くなる可能性があると説明している。

    10倍の効率、ツインタービン吸引ダウンフォース、600kWのAWD
    この車両は現在のF1に対して効率が10倍とされ、速度を問わず巨大なダウンフォースを生むツインタービン吸引システムを搭載する。
    さらに4輪駆動で、2基のモーターから合計600kW(804bhp)を発生。60kWhのモジュラーバッテリーを採用している。

    ローラ・カーズとシルバーストンの施設に加え、Sebastian LamourのLamTecがCADを担当、レンダリングはChris Paul Design、CFDはAirshaperが手掛けた。

    ディ・グラッシ「F1より11秒速い。データが示している」
    以下、ディ・グラッシのコメントを逐語で独立段落として配置する。

    「フルダウンフォースで、私が想定したダウンフォース量は15キロニュートン、つまり1.5トンだ。これはマクマートリーが示した“最大2トン”という数字に対しても保守的だ」

    「1.5トンで、さらにサイドからモジュール——つまりバッテリーモジュールを取り外して約200kg軽くすれば、F1より11秒速く走れる」

    フォーミュラ1カーフォーミュラ1カー ルーカス・ディ・グラッシ

    “12周のF1予選ペース”“20周のF1レースペース”が可能と説明
    ディ・グラッシはこのコンセプトを実車化する計画も持っており、これまでのデータとシミュレーションにより自身の理論が裏付けられたと強調する。
    「この車はF1のモナコ予選ペースで12周、F1のレースペースで15〜20周に相当する走行が可能だ」としている。

    「次世代の電動レーシングカーのインスピレーションになる」
    最後に、ディ・グラッシはこのプロジェクトの意義を次のように語った。

    「このプロジェクトは、将来の電動レーシングカーの世代にインスピレーションを与えるべきものだ」

    「電動車がF1より速くなれるかという問いには、データとシミュレーションで答えが出た。僕の計画は、この車を今後2年以内に実際に作ることだ」

  • フォーミュラEを蔑んだセバスチャン・ベッテルに元F1ドライバーが激怒

    フォーミュラEを蔑んだセバスチャン・ベッテルに元F1ドライバーが激怒

    セバスチャン・ベッテルがフォーミュラEを蔑むような発言をしたことで、同シリーズに参戦する元F1ドライバーが激怒している。

    今週、ドイツの週刊誌 Die Zeit は、引退する4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテル、彼の環境活動を考えると、フォーミュラ E への移行を検討するかどうか尋ねた。

    「いや、フォーミュラEには行かない」とセバスチャン・ベッテルは答えた。

    「よくわからないプロジェクトには関わりたくない」

    「このシリーズの要点がわかりらない。この技術は、普通の車が使用できる技術とは何の関係もない」

    「バッテリーは再生可能エネルギー源ではなく、化石燃料で充電されているならば、環境にはまったく役に立たない」

    このセバスチャン・ベッテルの発言に、これまでフォーミュラEレースで13回優勝している元F1ドライバーのルーカス・ディ・グラッシは痛烈な非難を発した。

    「ベッテルがフォーミュラEに参加したくないのなら、それは彼の選択だ」とルーカス・ディ・グラッシは語った。

    「自動車の技術が自動車の未来とあまり関係がないと言うのは、彼が自分が何を言っているのかわからないのか、もしくは意図的に一般大衆を誤解させようとしている」

    「彼が最近行っている、ゴミを集めたり、自転車に乗ったりするなど、環境に配慮したことはすべて、完全なグリーンウォッシング(上辺だけの欺瞞的な環境訴求)であり、彼が本当に信じていることではない」

  • ルーカス・ディ・グラッシ、レッドブルのフォーミュラE批判に反論

    ルーカス・ディ・グラッシ、レッドブルのフォーミュラE批判に反論

    アウディのフォーミュラEドライバーを務めるルーカス・ディ・グラッシは、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコのフォームミュラEへの強い批判に反論した。

    ヘルムート・マルコは“レース純粋主義者”であるうレッドブルがフォーミュラEに参戦することはないとし、フォーミュラEは「F3にバッテリーを積んだだけ」「ディーゼルスキャンダルから気をそらすための自動車業界のマーケティング的な言い訳にしか映らない」と痛烈に批判していた。

    現在、フォーミュラEにはアウディ、BMW、メルセデス、ポルシェ、日産といった大手自動車メーカーが次々と参入し、急速な成長を遂げている。

    アウディからフォーミュラEに参戦するルーカス・ディ・グラッシは、大手自動車メーカーの参入は電気自動車のレースシリーズが新しい技術の開発の場であることを正確に実証していると述べた。

    「アウディはF1よりおフォーミュラEの方が得られるものが多い」とルーカス・ディ・グラッシは Autosport にコメント。

    「実際、将来的にアウディのすべての車が電気自動車になるだろう。僕たちはどの要因が僕たちを制限しているのか、どれが最高のマテリアルなのか、エンジンをコントロールするソフトウェアを開発する方法を理解していく必要がある」

    「僕たちは将来使うことができる電気自動車のあらゆる開発を行っている。何円エンジンがどのような働きをするかはすでにわかっていることだ。興味深いことは、僕たちがどのように電気自動車を速く走らせて、より効率的で安価にする方法を発見することだ」

    「それが僕たちがここで行っていることだ。アウディだけではなく、全員がね。だから、これはF1よりもはるかに商業的な発展だ」

    また、2017年のフォーミュラEチャンピオンであるルーカス・ディ・グラッシは、ヘルムート・マルコがレッドブルを語った“レース純粋主義者”という表現にも噛みついた。

    「マルコ氏は彼が‟レース純粋主義者”だと言った。僕にとってそれは少し誤った議論だ。なぜなら、それは人々にとってそれが何を意味するかに大きく依存するからね」とルーカス・ディ・グラッシはコメント。

    「その考えは正確にどのようなことを言っているのか? 彼はクルマの代わりに馬でレースをする方を擁護するのだろうか?」

    「彼が本物のレース純粋主義者ならば、彼は競馬を擁護するべきだ。もしくは現在のF1のようにハイブリッドシステムを使わずに内燃エンジンだけでレースをするべきだ」

    「もしくは、現在のF1のようなパドルシフトのないマニュアルギアボックスを搭載したクルマでレースをするべきだね。議論の余地がある」

    「『見てみろ。私はフォーミュラEで競いたくはない。私はそれにはあまりに年をとりすぎているし、F1で内燃エンジンでレースをしたい』と言うのは彼の個人的な意見だ」

    「F1はまだモータースポーツの世界で最も重要なカテゴリーであり、誰もそれを否定することはできないあ。でも、マニュファクチャラーの未来は電気だ」

  • ルーカス・ディ・グラッシ、レース引退後のFIA会長選出馬に意欲

    ルーカス・ディ・グラッシ、レース引退後のFIA会長選出馬に意欲

    元F1ドライバーで現役フォーミュラEチャンピオンのルーカス・ディ・グラッシは、レース引退後にFIA(国際自動車連盟)の会長選に出馬する意欲があることを明らかにした。

    ブライル出身のルーカス・ディ・グラッシ(33歳)は、現在アウディスポーツ・アプト・シェフラーからフォーミュラEに参戦しているが、ドライバーとしてのキャリアを終えた後もモータースポーツへ関与したいと考えている。

    現在、ドライバーとしてだけでなく、のドライバーレス電気自動車レース『ロボレース』のCEOも務めているルーカス・ディ・グラッシは、安全性の改善にも尽力しており、モータースポーツ全体として変化が必要だと考えている。

    将来、FIA会長の役割を含め、モータースポーツでリーダーシップを揮うことに興味を持っているかと質問されたルーカス・ディ・グラッシは「もちろん」と Autosport にコメント。

    「僕はモータースポーツを愛している。他の人々とは非常に異なる見解を持つこともある」

    「それは僕たちがフォーミュラEを始めたとき、5年前にWECに加入してLMP1はこのままでは持続可能ではないとWECに関する自分の見解を少し示したとき、そして、ロボレースに加わったことではっきりと現れたと思う」

    「僕はスポーツの役に立ちたいと思っている。もっと良いレース、もっとエキサイティグなものして、全てをもっと安全にすると同時に、財政問題が多く、スポンサーが少ないカテゴリーと一緒に後方からモータースポーツを支えてこの波と戦いたい」

    「もちろん、僕はそれをやっていくつもりだけど、まだ若い。僕にはこの先多くの時間があるけど、大きなことを考えたり、将来FIAの会長になることについて考えることはいけないことではないよね?」

    「それが正しい方法だと思えば、そして、人々が僕のアイデアを共有していたと思ってくれるのであれば、僕は喜んでそうするよ」

    ルーカス・ディ・グラッシは、ブラジルのビジネススクールIBMECで経済学を学び、人口上位2%のIQ(知能指数)を有する者の非営利団体であるMENSA(メンサ)のメンバーでもある。

  • ルーカス・ディ・グラッシ、フォーミュラEのチャンピオンに輝く

    ルーカス・ディ・グラッシ、フォーミュラEのチャンピオンに輝く

    ルーカス・ディ・グラッシが、電気自動車のフォーミュラカーによるレースシリーズ、FIA フォーミュラE選手権のチャンピオンに輝いた。

    アウディが支援するチーム ABT Schaeffler Audi Sport(アプト シェフラー アウディ スポーツ)のドライバー、ルーカス・ディ・グラッシは、モントリオール(カナダ)で行われたレースに参戦。土曜日に行われた第11戦では、見事なポール・トゥ・ウィンを決め、日曜日の最終戦では7位に入ってシリーズを締めくくった。

    ルーカス・ディ・グラッシは、ルノーのドライバー、セバスチャン・ブエミに10ポイントの差をつけられた状態で、モントリオールに入った。緊張した面持ちで土曜日のレースに臨んだセバスチャン・ブエミは、フリー走行でクラッシュを喫し、レースも0ポイントに終った。

    一方のルーカス・ディ・グラッシは、まったくミスを犯さない完璧な走りでポール トゥ ウィンを達成し、セバスチャン・ブエミに18ポイント差をつけてランキング首位に立った。

    日曜日のレースでは、ルーカス・ディ・グラッシとチームメイトのダニエル・アプトは共に3列目からのスタート。セバスチャン・ブエミは予選14番手。スタート直後の混乱により、ルーカス・ディ・グラッシとダニエル・アプトは、9番手と10番手に順位を落とすが、巧みなエネルギー管理システムにも助けられ、6番手および7番手までポジションを回復してフィニッシュラインを通過。その結果、チームABT Schaeffler Audi Sportは、チーム部門でも総合2位とった。

    「今日は、これまでのレース人生で最高の1日となりました」と、フォーミュラEの新チャンピオンに輝いたルーカス・ディ・グラッシは、興奮気味にコメント。

    「僕は、設立当初からフォーミュラEを信じてこれまでやってきました。モータースポーツも含めて、世界は変化しているからです。3年前、北京でフォーミュラE初優勝を飾り、そしてついに今日タイトルを獲得することができました。前回のニューヨークでは、あまり強さを発揮することができませんでしたが、今回ABT Sportsline、Schaeffler、そしてAudi Sportは完璧な仕事をしてくれました。フォーミュラE最高のサーキットのここモントリオールで、我々は最初からライバルに差をつけることができました」

    ルーカス・ディ・グラッシは、フォーミュラEが初開催された年に総合3位、そして昨年は2位となり、ついに今年は世界初の電気自動車によるレースシリーズで3代目のチャンピオンとなった。これまでの成績は、33レース中6勝を挙げ、表彰台には20回登壇して、最も成功したフォーミュラEドライバーの1人となった。12レースが開催された2016/2017シーズンにおいて、ルーカス・ディ・グラッシは、2回の優勝、3回のポールポジション、7回の表彰台を獲得している。ポイントが得られなかったのは、第6戦のパリ・ラウンドのみ。シーズンを振り返ると、コンスタントにポイントを稼いだことがタイトル争いにとって極めて重要だった。見事な逆転劇を演じて2位に入った初戦の香港、圧倒的な強さを見せつけたメキシコでの勝利は、記憶に残るレースとなった。

    「ルーカス・ディ・グラッシは、フォーミュラEにおいて、現在もっとも優秀なドライバーです」と、Audi Motorsport責任者のディーター ガスは述べた。

    「特に、モントリオールで開催された土曜日のレースは、素晴らしいの一言に尽きます。ニューヨークの後、多くの人々は、彼が逆転してタイトルを獲得するとは思っていなかったでしょう。しかしルーカス・ディ・グラッシは、一瞬たりともあきらめずに、最高のパフォーマンスを発揮するために、チーム全体を鼓舞し続けました。ハンス-ユルゲン ダニエル・アプトとトーマス ビエルマイヤー率いるチームは、見事に仕事をやってのけました。パフォーマンスの面では、ルーカス・ディ・グラッシにわずかに及ばなかったダニエル・アプトも、モントリオールでは力強い走りを見せて、最高のフィナーレを迎えることができました。私たちアウディに続いて、BMW、メルセデスベンツ、そしてポルシェが参戦することは、完全な電気自動車によるこの未来志向のレースシリーズが、ますます重要なものになっていることを意味しています。今年の12月に香港で開催される新しいフォーミュラEシーズンの開幕戦を今から楽しみにしています。ワークスチームとして参戦する来シーズンは、アウディのモータースポーツ史に新たな章を追加することになるでしょう。パートナーであるABT及びSchaefflerと共に、ますます競争が激化するこのシリーズにおいて、我々は非常に有利なポジションを確保していると言えるでしょう」

    ルーカス・ディ・グラッシは、8月11日にブラジルのサンパウロで生まれた。現在は、妻のビアンカと共にモナコに住んでいる。ルーカス・ディ・グラッシは、2005年のモナコF3グランプリで優勝した後、テスト&レーシングドライバーとしてF1へステップアップ。その後、2012年にアウディに移籍して、FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦。ルマン24時間レースでは、3度の表彰台を獲得している。彼は、フォーミュラE設立当初からテストドライバーとして参加し、このレースシリーズの実現に大きく貢献している。そして今回、新チャンピオンに輝いた。

  • 【フォーミュラE】 ルーカス・ディ・グラッシがチャンピオン獲得!

    【フォーミュラE】 ルーカス・ディ・グラッシがチャンピオン獲得!

    フォーミュラE 最終戦 モントリオールePrixの決勝が30日(日)に行われ、ルーカス・ディ・グラッシ(ABTシェフラー アウディスポーツ)がシーズン3のチャンピオンに輝いた。

    カナダでの初開催となるモントリオール大会は、3rdシーズンのフィナーレとして7月29日・30日にダブルヘッダーで行われる。コースはヴィジェ通り東からラジオ・カナダを通る特設コース(2.745m)。

    ランキング首位のルーカス・ディ・グラッシは2位のセバスチャン・ブエミ(ルノー e.dams)に18ポイント差をつけて最終戦を迎えた。

    レースはオープニングラップから波乱の展開。1コーナーで複数のクラッシュがあり、セバスチャン・ブエミもリアウイングを翼端板を損傷。オレンジボール旗が出されて修復を余儀なくされ、最後尾まで後退する。

    優勝は、3番グリッドからスタートしたジャン・エリック・ベルニュ。テチーターに初勝利をもたらした。2位にはフェリックス・ローゼンクヴィスト(マヒンドラ レーシング)、3位にはホセ・マリア・ロペス(DSヴァージン レーシング)が続いた。

    ルーカス・ディ・グラッシは7位でフィニッシュ。対するセバスチャン・ブエミは11位でノーポイント。

    最終的に24ポイント差をつけてルーカス・ディ・グラッシがシーズン3のドライバーズチャンピオンを獲得。チームタイトルはルノー e.damsが獲得した。

    フォーミュラE 2016/2017 最終戦 モントリオールePrix 結果

    順位 No ドライバー チーム
    1 25 ジャン・エリック・ベルニュ テチーター
    2 19 フェリックス・ローゼンクヴィスト マヒンドラ レーシング
    3 37 ホセ・マリア・ロペス DSヴァージン レーシング
    4 2 サム・バード DSヴァージン レーシング
    5 23 ニック・ハイドフェルド マヒンドラ レーシング
    6 66 ダニエル・アプト ABTシェフラー アウディスポーツ
    7 11 ルーカス・ディ・グラッシ ABTシェフラー アウディスポーツ
    8 33 ステファン・サラザン テチーター
    9 7 ジェローム・ダンブロシオ ファラデーフューチャー ドラゴンレーシング
    10 4 トム・ディルマン ヴェンチュリー フォーミュラE
    11 9 セバスチャン・ブエミ ルノーe.ダムス
    12 20 ミッチ・エバンス パナソニック ジャガーレーシング
    13 27 ロビン・フラインス アンドレッティ フォーミュラE
    14 47 アダム・キャロル パナソニック ジャガーレーシング
    15 28 アントニオ・ダ・コスタ アンドレッティ フォーミュラE
    16 3 ネルソン・ピケJr. ネクストEVニオ
    17 88 オリバー・ターベイ ネクストEVニオ
    18 5 マーロ・エンゲル ヴェンチュリー フォーミュラE
    19 6 ロイック・デュバル ファラデーフューチャー ドラゴンレーシング
    20 8 ニコラス・プロスト ルノーe.ダムス
  • ルーカス・ディ・グラッシ、AFコルセからル・マン24時間レースに参戦

    ルーカス・ディ・グラッシ、AFコルセからル・マン24時間レースに参戦

    元F1ドライバーのルーカス・ディ・グラッシが、2017年のル・マン24時間レースのGTE ProクラスにAFコルセから参戦することが発表された。

    ルーカス・ディ・グラッシは、2016年末にアウディがWECから撤退するまでル・マン24時間レースで3度の表彰台を獲得。現在、アウディからフォーミュラEに参戦している。

    ルーカス・ディ・グラッシは、AFコルセと契約し、2017年のル・マン24時間レースで、ジェームス・カラド、アレッサンドロ・ピエール・グイディとともに51号車を走らせる。

    「ル・マン24時間に戻ることができてとても嬉しい」とルーカス・ディ・グラッシはコメント。

    「あらゆるプロレーシングドライバーが歴史の一員になりたいものだし、フェラーリでレースをすることは僕にとって多くの意味がある」

    「LMP1での4年間の後、メーカーが後援するGTE Proは間違いなく最高の場所だ」

  • ルーカス・ディ・グラッシ、フォーミュラEのタイトルは「完全にオープン」

    ルーカス・ディ・グラッシ、フォーミュラEのタイトルは「完全にオープン」

    今週末に最終戦を迎えるフォーミュラEは、ネルソン・ピケJr.にアドバンテージがあるが、タイトル争いは“完全にオープン”だとルーカス・ディ・グラッシは語る。

    今季2勝を挙げ、3戦目以降は4位以上でフィニッシュしているネルソン・ピケJr.は、ルーカス・ディ・グラッシに17ポイント差、セバスチャン・ブエミに23ポイント差をつけて首位に立っている。

    土曜日と日曜日にダブルヘッダーで行われる最終大会ロンドンでは、最大で60ポイントを獲得できる。

    ルーカス・ディ・グラッシは、ベルリンでトップでフィニッシュするも車両規定違反で失格となり25ポイントを失っている。2週間後のモスクワではネルソン・ピケJr.に次ぐ2位でフィニッシュしている。

    「ロンドンは非常に面白くなりそうだ」とルーカス・ディ・グラッシはコメント。

    「1つのミスで20ポイント、15ポイント、さらに25ポイントさえ犠牲になる」

    「ロンドンは天候が予測できないので、それが要因になるかもしれない」

    「僕にとってチャンピオンシップは完全にオープンだ。まだ多くのチャンスがある」

    「ある時点で不運が変わるはずだし、ポイントを取り戻したい」

    首位から45ポイント差のニコラス・プロスト、51ポイント差のジェローム・ダンブロシオにも数字的にはチャンスはある。60ポイント差のサム・バードは、パーフェクトな週末を過ごし、ネルソン・ピケJr.がノーポイントに終わり、ライバルが彼よりも低いポイントでフィニッシュする必要がある。

    もう一人の現実的なタイトル候補者であるセバスチャン・ブエミは、攻めることが唯一の選択肢だと語る。

    「基本的にチャンピオンシップでは遅れを取っているので、それほど失うものはない」とセバスチャン・ブエミはコメント。

    「実際、全力でプッシュして、優勝を目指すし、それがチャンピオンシップを争う唯一の方法だ」

    「天候など、あらゆることを考慮に入れなければならないけど、出来る限りハードにプッシュするつもりだ」

    フォーミュラE ドライバーズランキング

    順位 ポイント ドライバー チーム
    1 128 ネルソン・ピケJr. ネクストEV TCR
    2 111 ルーカス・ディ・グラッシ アウディ・スポーツABT
    3 105 セバスチャン・ブエミ e.damsルノー
    4 82 ニコラス・プロスト e.damsルノー
    5 77 ジェローブ・ダンブロシオ ドラゴン・レーシング
    6 68 サム・バード ヴァージン・レーシング
    7 55 ジャン・エリック・ベルニュ アンドレッティ
    8 51 アントニオ・フェルックス・ダ・コスタ アムリン・アグリ
    9 32 ダニエル・アブト アウディ・スポーツABT
    10 31 ニック・ハイドフェルド ヴェンチュリー
    11 30 ハイメ・アルグエルスアリ ヴァージン・レーシング
    12 28 ブルーノ・セナ マヒンドラ・レーシング
    13 23 ロイック・デュバル ドラゴン・レーシング
    14 18 フランク・モンタニー アンドレッティ
    15 18 スコット・スピード アンドレッティ
    16 18 カルン・チャンドック マヒンドラ・レーシング
    17 16 ステファン・サラザン ヴェンチュリー
    18 16 シャルル・ピック ネクストEV TCR
    19 15 オリオール・セルビア ドラゴン・レーシング
    20 9 ヤルノ・トゥルーリ トゥルーリ
    21 2 サルバドール・デュラン アムリン・アグリ
    22 2 ヴィタントニオ・リウッツィ トゥルーリ
    23 1 佐藤琢磨 アムリン・アグリ
    24 0 シャスティン・ウィルソン アンドレッティ
    25 0 タン・ホーピン ネクストEV TCR
    26 0 アントニオ・ガルサ ネクストEV TCR
    27 0 ミケーラ・セルッティ トゥルーリ
    28 0 マリオ・アンドレッティ アンドレッティ
    29 0 マシュー・ブラバム アンドレッティ
    30 0 キャサリン・レッグ アムリン・アグリ
    31 0 シモーナ・デ・シルベストロ アンドレッティ
    32 0 山本左近 アムリン・アグリ
    33 0 オリバー・ターベイ ネクストEV TCR

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