投稿者: dbcheck

  • アルピーヌF1改革で300人削減 ブリアトーレにルノー内部から不満

    アルピーヌF1改革で300人削減 ブリアトーレにルノー内部から不満

    アルピーヌF1のエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレが進めた大胆な改革は、チームを確実に前進させる一方で、ルノー内部には今なお強い反発を残しているようだ。

    2025年にコンストラクターズ選手権最下位に沈んだアルピーヌは、2026年から自社製パワーユニットを廃止し、メルセデス製パワーユニットのカスタマーチームへ移行。エンストンを拠点とするチームにとって大きな方向転換となった。

    この決断を主導したのがブリアトーレだった。ルノーのヴィリー=シャティヨン工場で行われていたF1エンジンプログラムを終了させたことで、約300人の人員削減につながり、ルノーグループ内には現在も不満が残っているという。

    ルノー内部には依然として不満の声
    The Raceのポッドキャストでジャーナリストのジョン・ノーブルは、ブリアトーレの決断が大きな波紋を呼んだと語った。

    「アルピーヌは昨年、明らかにどん底だった。コンストラクターズ選手権最下位に終わり、将来性も見えず、非常に厳しい状況だった」

    「フラビオは、ごく限られた人しかできない方法で組織を揺さぶった」

    「ルノーのエンジンプログラムを終わらせ、『我々はカスタマーチームになる。メルセデスへ移行する』と決断したことは、当時大きな批判を招いた。ルノー内部には、今でもその決定に非常に不満を抱いている人たちがいるだろう」

    勝利だけを目指すブリアトーレ
    一方でノーブルは、ブリアトーレの視点から見れば、この決断は極めて合理的だったと説明する。

    「しかしフラビオの視点では、これはF1で勝つための話だ。彼が戻ってきた理由も、彼の唯一の使命もF1で勝利することにある」

    「彼はパワーユニットという観点では目的を達成した。メルセデスはF1最高のパワーユニットを持っている。その体制を手に入れた」

    「さらに最高のスポンサーと最高レベルの予算も必要だが、それも確保した」

    アルピーヌは2027年から高級ファッションブランドのグッチとのタイトルスポンサー契約締結を発表しており、資金面での強化も進んでいる。

    まだ優勝争いの段階ではない
    ただしノーブルは、現状を過大評価すべきではないと警鐘を鳴らしている。

    「グッチが加わり、メルセデスのパワーユニットを搭載したからといって、来年すぐにアルピーヌが優勝争いをするわけではない」

    「これはまだ2〜3年規模のプロジェクトだ」

    「それでも昨年から今年への進歩は非常に大きい。2027年に向けてさらに大きな前進を果たす可能性は十分にある」

    実際、アルピーヌは開幕5戦終了時点でコンストラクターズランキング5位につけており、2025年の最下位から大きく巻き返している。フランコ・コラピントの好調もあり、ブリアトーレの改革は少なくとも短期的には成果を示し始めている。

    BYD参入説と工場売却の行方
    一方で、ヴィリー=シャティヨンの旧F1エンジン施設を巡る動きにも注目が集まっている。

    アルピーヌの株式24%を保有するオトロ・キャピタルが持ち株売却を検討しているとの報道が続く中、中国の自動車メーカーBYDがアルピーヌへの関心を示していると噂されている。

    仮にBYDがF1参入を目指してアルピーヌへの出資や買収に動けば、現在は稼働していないヴィリー=シャティヨンの施設が再び活用される可能性もある。

    また、クリスチャン・ホーナーやメルセデスとの関係を巡る様々な憶測も続いており、アルピーヌの将来像を巡る議論は今後も続きそうだ。

  • レッドブルF1 メキース代表が再主張「ランビアーゼはマクラーレンF1代表になる」

    レッドブルF1 メキース代表が再主張「ランビアーゼはマクラーレンF1代表になる」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、ジャンピエロ・ランビアーゼが将来的にマクラーレンのチーム代表に就任することを目指して移籍すると改めて主張した。

    マックス・フェルスタッペンのレースエンジニアとして長年コンビを組み、近年はレッドブルの上級職も兼任していたランビアーゼは、2028年からマクラーレンへ移籍することが決定している。

    マクラーレンは正式発表で、ランビアーゼがチーフ・レーシング・オフィサー(CRO)に就任すると説明している。

    メキース「最終的な目標はチーム代表」
    マイアミGPの週末に行われたインタビューで、ローラン・メキースはランビアーゼの移籍について独自の見解を示していた。

    当時メキースは、ランビアーゼの最終的な目標はマクラーレンのチーム代表職にあるとの認識を明かしていたが、この発言に対しマクラーレンCEOのザク・ブラウンは「私の知らないことを知っているようだ」と冗談交じりに反応し、その見方を否定していた。

    しかしメキースは今回、その主張を撤回しなかった。

    「見ての通り、私の理解ではGP(ジャンピエロ・ランビアーゼ)はチーム代表になるためにマクラーレンへ行く」

    「それが私が当時あなたたちに話したことだ」

    本人との会話が根拠
    ここ数か月、現マクラーレン代表のアンドレア・ステラにはフェラーリ移籍説も浮上していたが、本人はその憶測を明確に否定している。

    メキースはマクラーレン内部の将来的な組織体制について詳細を把握しているわけではないと認めながらも、自身の見解はランビアーゼ本人との会話に基づいていると説明した。

    「彼が決断を下す前に、我々は何度も話をした」

    「それが実際に実現するのか、あるいはいつ実現するのかは私の仕事ではない」

    「私が言えるのは、我々の会話の内容だけだ」

    マクラーレンの将来構想に新たな注目
    ランビアーゼはレッドブルでフェルスタッペンとともに複数回の世界選手権獲得に貢献し、現在のF1パドックでも最も評価の高いレースエンジニアのひとりとされている。

    マクラーレンは2028年からランビアーゼを経営陣に迎えることを明らかにしているが、その先にチーム代表就任という青写真が存在するのかどうかは依然として不透明だ。

    ただし、ランビアーゼ本人と直接話し合ったとするローラン・メキースがここまで断定的な見方を繰り返していることは、マクラーレンの長期的な後継体制を巡る憶測をさらに強めることになりそうだ。

  • メルセデスF1 ラッセルのリタイアを招いた“壊滅的なバッテリー故障”を説明

    メルセデスF1 ラッセルのリタイアを招いた“壊滅的なバッテリー故障”を説明

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は2026年F1カナダGPで好走を続けていたが、レース30周目に突然マシンが停止しリタイアを喫した。

    当初はパワーユニット関連の問題とみられていたが、メルセデスはレース後の分析で原因がバッテリーの重大な故障だったことを明らかにした。チームにとっては今季初の大規模アップグレードを投入した重要な週末だっただけに、大きな痛手となった。

    ジェームス・アリソンが明かした故障の詳細
    メルセデスのチーフテクニカルオフィサーを務めるジェームス・アリソンは、チームのレース後レビュー映像で今回のトラブルについて説明した。

    「我々にとって重要な週末だった。今年最初の大規模アップグレードを投入し、その効果を確認する場だったからだ」

    「実際にマシンのパフォーマンスは良好だった。しかし、その一方でジョージのマシンの信頼性によって彼を失望させてしまったことは、チーム全員にとって非常に残念なことだった」

    アリソンはラッセルのリタイア原因について次のように明かした。

    「ジョージのPUトラブルについてだが、バッテリーの故障によってエンジン停止が引き起こされた」

    「レースの3分の1ほどの時点でバッテリーが壊滅的な故障を起こし、それによってジョージのレースは終わった」

    「レース後の解析では、バッテリーがかなり深刻な状態だったことが確認できている。熱によるダメージも見られた」

    「今後数日から数週間をかけて、何が原因だったのかを正確に突き止め、対策を講じる必要がある」

    タイトル争いに大きな痛手
    ラッセルはリタイア時点でチームメイトのキミ・アントネッリをリードしていた。

    しかしラッセルの脱落によってアントネッリは前方のクリーンエアを確保。そのまま4連勝を達成し、ランキングではラッセルとの差を43ポイントに拡大した。

    メルセデスにとってはアップグレードの競争力を示した週末だった一方で、信頼性面で大きな課題を露呈する結果となった。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ラッセル「今はキミのタイトルだ」
    レース後、ラッセルはタイトル争いの現状について率直な心境を語った。

    「正直に言えば、今は彼のタイトルだと思う」

    「かなり大きなポイント差がついている」

    「日本GPのセーフティカーのタイミング、中国GP予選Q3でのトラブル、そして今日ここで首位を走っていた時のリタイアを考えると、まるで神様が僕をこの戦いに加えたくないような気がする」

    ラッセルは不運が続いていることを認めながらも、シーズンを諦めるつもりはないと強調した。

    「もうプレッシャーはない。毎レースを楽しみ、毎レース勝利を目指していくだけだ」

    「失うものは何もない。ただ、こういう話をしている自分は好きじゃない」

    「もちろん悔しいし、タイトル争いに加わりたいと思っている。願わくば運が向いてきてほしい」

    メルセデスに残された課題
    今回の故障は単なるパワーユニットの不調ではなく、エネルギーストアに起きた深刻なトラブルだったことが判明した。熱損傷も確認されていることから、単発の部品不良なのか、それとも設計や運用に起因する問題なのかが今後の焦点となる。

    カナダGPではアップグレードの効果によってW16の競争力向上が確認された一方、ラッセルのタイトル争いには大きなダメージとなった。メルセデスが原因究明と再発防止をどれだけ迅速に進められるかが、今後の選手権争いを左右することになりそうだ。

  • ルイス・ハミルトンとキム・カーダシアン交際説 母親も交えた食事会で憶測再燃

    ルイス・ハミルトンとキム・カーダシアン交際説 母親も交えた食事会で憶測再燃

    ルイス・ハミルトンとキム・カーダシアンの関係を巡る憶測が再び加熱している。両者は2026年に入ってから複数の場面で一緒に目撃されており、F1界とエンターテインメント界を代表するスター同士の“新たなパワーカップル”誕生の可能性に注目が集まっている。

    現時点で交際は確認されておらず、ハミルトンもプライベートについて公に語ることを避けている。しかし、今回の出来事は2人の関係を巡る憶測をさらに強めるものとなった。

    母カルメンさんも同席したロサンゼルスでの食事会
    ルイス・ハミルトンの母カルメン・ラーバレスティアさんは、2026年シーズンを通じて息子を支えてきた存在だ。

    今年の中国GPでは、ハミルトンがフェラーリ移籍後初の表彰台を獲得した場面を見守り、先週のカナダGPでも2位フィニッシュを現地で観戦していた。

    ハミルトン自身も近年、母親と旅行する機会が増えていることを明かしており、カナダGPとモナコGPの間の期間にも一緒に過ごす予定だと語っていた。

    その旅行のひとつとみられるのが、ロサンゼルスで開かれたカーダシアン家の集まりだ。

    コートニー・カーダシアンの交際相手スコット・ディシックの誕生日を祝うため、一族が高級レストラン「Nobu」に集結。現地メディアによると、ハミルトンはキム・カーダシアンと母カルメンさんを同乗させた車で会場入りし、その後はカーダシアン家のメンバーや子供たちとともにレストランを後にしたという。

    長年の友人関係が交際説に発展
    ハミルトンとキム・カーダシアンが一緒に目撃されたのは今回が初めてではない。

    2人は長年にわたり友人関係にあり、最近ではフェンシング選手のマイルズ・チャムリー=ワトソンとともに音楽フェス「コーチェラ」に参加。また今年にはパリを一緒に訪れたとも報じられている。

    さらに年末年始には米コロラド州アスペンで開催された女優ケイト・ハドソンのパーティーにも出席。会場を別々に後にする姿が撮影されていた。

    こうした共通の交友関係や頻繁な接触から交際説が広がっているものの、現時点では両者とも関係について公式なコメントを出していない。

    F1界屈指の注目人物に集まる視線
    フェラーリ移籍初年度のハミルトンは、カナダGPで今季最高の2位表彰台を獲得するなど復調の兆しを見せている。一方でコース外では、その私生活にも大きな注目が集まっている。

    今回の食事会は単なる友人同士の交流とも受け取れるが、母親を交えた場にキム・カーダシアンが同席していたことから、海外メディアでは2人の関係に新たな進展があったのではないかとの見方も浮上している。

    ただし、現段階で交際を裏付ける確かな証拠はなく、長年の友人関係の延長線上にある交流である可能性も高い。今後、ハミルトン本人がこの話題について口を開くかどうかに注目が集まりそうだ。

  • キミ・ライコネン フェラーリF1復活に期待「励みになる兆しが見える」

    キミ・ライコネン フェラーリF1復活に期待「励みになる兆しが見える」

    キミ・ライコネンは、長くタイトルから遠ざかっているフェラーリについて、現在のチームには「励みになる兆し」が見えると語った。

    フェラーリは2007年にライコネンがドライバーズタイトルを獲得して以来、王座から遠ざかっている。2008年にはコンストラクターズタイトルを獲得したものの、その後は再び頂点に届いていない。

    ライコネンが見たフェラーリの変化
    ライコネンは2007年から2009年までフェラーリに在籍し、その後ラリー参戦を経て、2014年から2018年まで再びマラネロに戻った。2度目の在籍期間では大きな成功には届かなかったが、2018年アメリカGPでの勝利はキャリア終盤の大きなハイライトとなった。

    ライコネンが離脱して以降、フェラーリにはセバスチャン・ベッテル、シャルル・ルクレール、そしてルイス・ハミルトンといった大物が加わった。しかし、チームはタイトル争いで安定して主導権を握るところまでは至っていない。

    それでも2024年には、フェラーリがコンストラクターズ選手権でマクラーレンと最終戦アブダビGPまで争うシーズンとなり、近年では最も王座に近づいた一年となった。

    「後継者がすぐに現れることを願っていた」
    ライコネンはイタリア紙クオティディアーノ・ナツィオナーレに対し、自身が2018年末にフェラーリを離れた際、すぐに新たなワールドチャンピオンが生まれることを願っていたと明かした。

    「2018年末にスクーデリアを離れたとき、チームがすぐにチャンピオン記録の中で僕の後継者を見つけることを願っていた」とライコネンはコメント。

    「それはまだ実現していないが、遠くから見ていて励みになる兆しは見える」

    フェラーリは2026年シーズンにおいてもメルセデスを基準とするトップ勢にはまだ届いていないが、昨年とは異なる形でシーズンをスタートしている。ライコネンの言葉は、結果だけでなくチームの方向性に対する一定の評価を示すものだ。

    王座空白が続く中で問われるフェラーリの現在地
    フェラーリにとって、ライコネンの2007年タイトルは今なお最後のドライバーズ王座であり、チームにとって象徴的な基準点であり続けている。

    その後のフェラーリは、何度も復活の兆しを見せながらも、シーズンを通じて王者にふさわしい安定感を保ちきれなかった。ルクレールは速さを示し、ハミルトンの加入はチームに新たな経験値をもたらしたが、フェラーリが再びタイトルを争うには、速さだけでなく週末ごとの完成度が問われる。

    ライコネンが語った「励みになる兆し」は、フェラーリが長い空白を終える保証ではない。それでも、かつて最後に王座をもたらした男が変化を認めたことは、マラネロにとって小さくない意味を持つ。

  • 三菱自動車 パジェロ復活を正式発表 2026年秋に世界初公開

    三菱自動車 パジェロ復活を正式発表 2026年秋に世界初公開

    三菱自動車三菱自動車は5月29日、新型クロスカントリーSUVの車名を『パジェロ』とし、2026年秋に世界初公開することを発表した。日本市場では2019年の生産終了以来、7年ぶりの復活となる。

    かつて国内RVブームを牽引し、ダカールラリーで数々の栄光を築いたパジェロが、三菱自動車の新たなフラッグシップとして復活する。単なる懐古的なモデル復活ではなく、SUV市場の変化を見据えた戦略的な再投入と言えそうだ。

    三菱自動車を象徴する伝説のSUVが復活
    1982年に誕生したパジェロは、クロスカントリー4WDの悪路走破性と乗用車の快適性を融合した先駆的なモデルだった。

    4世代にわたって進化を続け、世界170以上の国と地域で累計325万台以上を販売。国内ではRVブームの象徴として人気を集め、「パジェロミニ」「パジェロジュニア」「パジェロイオ」など派生モデルも展開された。

    また、1983年から参戦したダカールラリーでは7連覇を含む通算12勝を記録。過酷な環境で培った信頼性と走破性能は、パジェロブランドの価値を世界的なものにした。

    トライトン譲りの本格オフローダーへ
    新型パジェロは、現行『トライトン』のラダーフレームをベースに開発される。

    ただし、単なるSUV版ではない。三菱自動車によると、キャビンや前後サスペンションを専用開発することで、本格クロスカントリーSUVとしての性能と快適性を両立させるという。

    近年のSUV市場ではモノコック構造の都市型SUVが主流となっているが、新型パジェロはあえてラダーフレームを採用。ランドクルーザーやジープ・ラングラーなどと同様、本格4WD市場を狙うモデルとなる見込みだ。

    なぜ今パジェロを復活させるのか
    今回の発表で注目されるのは、三菱自動車が「新たなるフラッグシップモデル」と位置付けている点だ。

    現在の三菱自動車はアウトランダーPHEVやトライトンがブランドの中核を担っているが、パジェロはそれらの上位に位置する象徴的存在となる可能性が高い。

    世界的なSUV需要の拡大に加え、近年は本格オフローダー市場も再び活況を呈している。トヨタ・ランドクルーザー、日産パトロール、フォード・ブロンコなど、伝統的なクロスカントリーSUVへの注目が高まるなか、三菱自動車も歴史あるパジェロブランドを再び前面に押し出す判断を下したとみられる。

    三菱ブランド再建の象徴となるか
    パジェロは単なる一車種ではなく、三菱自動車の歴史そのものを象徴する存在だ。

    近年の三菱自動車はアセアン市場や電動化戦略を重視してきたが、世界的なブランド力という点では往年のパジェロが持っていた存在感は特別だった。

    新型パジェロが、かつてのように三菱自動車を代表するグローバルモデルとなれるのか。2026年秋の世界初公開は、自動車業界における今年最大級の注目イベントのひとつとなりそうだ。

  • ランボルギーニCEOがフェラーリ初EVに持論「PHVへ転換して正解だった」

    ランボルギーニCEOがフェラーリ初EVに持論「PHVへ転換して正解だった」

    フェラーリ初のEV「ルーチェ」を巡る議論が続くなか、ライバルメーカーであるランボルギーニのCEO、ステファン・ヴィンケルマンが同車について言及した。

    ヴィンケルマンは直接的な批判こそ避けたものの、自社がEV計画を撤回してプラグインハイブリッド(PHV)路線へ舵を切った判断について「正しい方向だった」と強調している。

    フェラーリ「ルーチェ」論争にライバルが見解
    フェラーリのルーチェは、ブランド初のEVとして大きな注目を集めている一方、そのデザインやコンセプトを巡って賛否が分かれている。

    元フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼーモロは「中国メーカーでさえコピーしないクルマだ」と皮肉り、「伝説を壊しかねない」とまで語ったことで話題となった。

    そうした中、同じイタリアのスーパーカーメーカーであるランボルギーニの動向にも注目が集まっていた。ランボルギーニは今年2月、EVとして計画していた「ランザドール」の市販化方針を見直し、PHV化へ転換することを決定している。

    「顧客はEVを求めていない」
    CNBCの取材に対し、ヴィンケルマンは競合批判を避けながらも、自社の判断に自信を示した。

    「我々にとって、従来の内燃エンジンからプラグインハイブリッドへ移行する決断は非常に重要だった。そしてそれはうまく機能している」

    「競合他社について語ることはない。しかし、誰もがそれぞれの戦略を持っている」

    さらにヴィンケルマンは、市場調査の結果がEV撤退の決め手になったと説明した。

    「市場を観察した結果、このカテゴリーの顧客におけるEVの受容曲線は上昇していないことが分かった。そのため我々はフルEVから離れ、プラグインハイブリッドへ移行することを決めた」


    高級車市場で続くEVへの慎重姿勢
    ランボルギーニは今年2月のEV計画見直し発表時にも、高級スポーツカー市場におけるEV需要が伸び悩んでいるとの見解を示していた。

    ヴィンケルマンは当時、「ランザドールが属するラグジュアリー市場ではEVの受容曲線が横ばいになっており、ほぼゼロに近い」と説明。「現在のEVは、この種のクルマに求められる感情的なつながりを提供するのに苦労している」と語っている。

    一方で今回のインタビューでは、フェラーリのルーチェについて全面否定する姿勢は見せなかった。

    「イノベーションは成功のために不可欠だ」と認めつつも、「顧客が求めていない革新を押し付けるべきではない」との考えを示した。

    フェラーリとランボルギーニで分かれる電動化戦略
    今回の発言は、イタリアを代表する2つのスーパーカーブランドが電動化に対して異なるアプローチを取っていることを改めて浮き彫りにした。

    フェラーリはルーチェを通じてEV市場への本格参入を進める一方、ランボルギーニは現時点でPHVを最終形と位置付けている。

    高級スポーツカー市場でEVが本当に受け入れられるのか。ルーチェの販売動向は、今後のスーパーカー業界全体の方向性を占う試金石となりそうだ。

    【関連】
    ・フェラーリ初EV「ルーチェ」に賛否噴出 ハミルトンとルクレールの試乗映像も話題

  • マン島TTで死亡事故 デビューイヤーのダニエル・インガムが予選中にクラッシュ

    マン島TTで死亡事故 デビューイヤーのダニエル・インガムが予選中にクラッシュ

    2026年マン島TTで、ダニエル・インガムが予選中のクラッシュにより死亡した。33歳のインガムは今年がマン島TT初出場だったが、マウンテンコースでは10年にわたる経験を持つライダーだった。

    事故は現地時間水曜日、スーパースポーツ予選3回目の1周目にドランズ・ベンドで発生した。主催者は声明でインガムの死亡を確認し、家族や関係者に哀悼の意を表した。

    マン島TT初出場のインガムが予選中に死亡
    マン島TT主催者は、メルトン・モーブレー出身のダニエル・インガムが、予選中の事故で命を落としたと発表した。

    「マン島TTレースは、メルトン・モーブレー出身のダニエル・インガム(33歳)が、昨日のマン島TTレース予選中の事故で亡くなったことを確認し、深い悲しみとともに発表します」と主催者は声明で述べた。

    「事故は、3回目の予選セッションの1周目、ドランズ・ベンドで発生しました」

    インガムは2026年がマン島TT初出場だったが、マウンテンコースでは2016年にマン島グランプリでデビューしており、その後TTへとステップアップした。10年にわたる参戦経験の中で複数の表彰台を獲得しており、2024年にはシニア・マン島グランプリで優勝を果たしていた。

    「マン島TTレースは、妻ヘレイナ、息子ジョーイ、娘フィービー、そして家族と友人の皆さまに、心よりお悔やみを申し上げます」

    サイドカー部門も安全面の懸念で中止
    インガムの死亡事故が起きた同じ日、マン島TTではサイドカー部門にも大きな判断が下された。主催者は安全上の懸念から、2026年大会の残り期間におけるサイドカー部門の実施を停止すると発表した。

    この決定は、水曜日の予選でカラム・クロウとライアン・クロウの兄弟がクロスビー・リープで転倒したことを受けたものだった。大会4勝の実績を持つ2人は、事故後に意識があり会話もできる状態でノーブルズ病院に搬送された。

    両親によれば、カラムは肩の手術を受け、今後さらに検査を受ける予定だという。ライアンは手首を骨折し、路面を滑った際に背中にやけどを負った。

    サイドカー部門では、火曜日にもマリア・コステロとショーン・パーカーがクラッシュしており、今回が今大会2件目の重大事故となっていた。

    主催者「安全が最優先でなければならない」
    主催者は、サイドカー部門の停止について、技術面と運営面の即時レビューを実施したうえでの判断だと説明した。

    「2026年マン島TTレースの3回目の予選セッション中にサイドカーチームが関与する事故が発生したことを受け、レース運営組織は、事故の状況とサイドカー部門の継続参加について評価するため、直ちに技術面および運営面のレビューを開始しました」

    「そのレビューの結果、イベントプロモーターと協議したうえで、2026年マン島TTレースの残り期間におけるサイドカー部門を停止する決定が下されました」

    主催者は、この措置を「競技者と観客の安全のための予防的措置」と位置づけた。

    「この決定は軽く下されたものではありません。しかし、競技者、観客、マーシャル、役員、そしてイベントに関わるすべての人々の安全が、最優先であり続けなければなりません」

    2026年マン島TTは5月25日から6月6日まで開催される予定で、予選は5月29日(金)に続行され、最初の決勝レースは5月30日(土)に行われる。

  • バルテリ・ボッタス更迭説を否定 キャデラックF1は全面支持を継続

    バルテリ・ボッタス更迭説を否定 キャデラックF1は全面支持を継続

    バルテリ・ボッタスのキャデラックF1での将来に疑問符が付けられているとの報道が広がった。しかし、複数の関係者によれば、その噂は事実ではなく、チームは依然としてボッタスを高く評価しているという。

    2026年シーズンからF1に参戦したキャデラックは、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスという経験豊富なラインナップを起用した。だがカナダGPではペレスが明確に優位なペースを見せた一方で、ボッタスは苦戦。

    これをきっかけに「ボッタスがシートを失う可能性がある」との憶測が広がった。

    ボッタス更迭説は“完全な作り話”との見方
    PlanetF1によると、キャデラック内部に近い関係者は、ボッタス更迭説について「完全な捏造」と強く否定している。

    実際、状況に詳しいある情報筋は、この噂の捏造ぶりについて、小松礼雄がエステバン・オコンに関する誤報を流した情報源に激しく反論した際の騒動になぞらえ、「それと同じレベルだ」と語ったという。

    チームはボッタスの経験を高く評価しており、新規参戦チームであるキャデラックがここまで安定した運営を実現できている背景には、ボッタスとペレスの存在が大きいという。

    実際、キャデラックはまだ無得点ながらも、同じく苦戦するアストンマーティンに匹敵する競争力を示している。チーム側は短期的な結果だけでドライバーを評価する段階ではないと考えているようだ。

    ボッタス自身もカナダGP後にマシンの問題を明かしている。

    「今週末はセットアップ面でいくつか問題があった」

    「セッションごとにマシンの状態がかなり違っていたし、今日も修正できなかった部分があった。クルマは100%の状態ではなかった」

    「まだ十分な自信を持てる状態ではないが、自分のクルマが100%ではなかったことも分かっている」

    コルトン・ハータ起用説の最大の障害
    今回の噂では、キャデラックのリザーブドライバーであるコルトン・ハータがボッタスの後任候補として名前を挙げられた。

    しかし、このシナリオには大きな問題がある。

    ハータは現在FIAスーパーライセンスを保有していない。

    FIA規則ではF1参戦に必要なスーパーライセンス取得のため、過去3年間で40ポイントを獲得する必要がある。

    ハータは2025年限りでインディカーを離れ、F1参戦を目指してF2へ転向したが、現時点ではランキング12位に留まっている。F2では上位8位以内に入らなければ十分なポイントを獲得できないため、現状では2027年のF1参戦資格すら確定していない。

    一方で、FP1走行を通じて追加ポイントを獲得する方法は残されており、キャデラックが今季中にハータへフリー走行の機会を与える可能性はある。

    ただし、現段階でシーズン途中にハータがボッタスの代役としてF1デビューすることは現実的ではない。

    代役候補なら周冠宇が有力
    仮にドライバー交代が必要になった場合、現実的な候補として挙げられているのは周冠宇だ。

    周冠宇はFIAスーパーライセンスを保持しており、チーム代表のグレアム・ロードンがマネジメントを担当していることでも知られる。

    ロードンは以前から周冠宇について高く評価しており、ドライバーに問題が発生した場合には即座に起用できる体制が整っている。

    また、周冠宇は今後バルセロナで行われるピレリタイヤテストへの参加も予定している。

    キャデラックが求めるのは速さよりも経験
    今回の噂が現実味に欠ける最大の理由は、そもそもキャデラックがボッタスとペレスを起用した目的にある。

    新規参戦チームにとって最も重要なのは、ポイント獲得よりも走行距離を積み重ね、組織として学習することだ。

    チーム代表のグレアム・ロードンは、マイアミGPの時点で「すべてが新しいチーム」であることを繰り返し強調していた。

    マシン開発、部品調達、製造、レース運営、戦略判断など、あらゆるプロセスがゼロから構築されているため、ドライバー個人のパフォーマンス差だけで評価する段階にはないという。

    実際、カナダGPではペレス車にサスペンション破損が発生しており、チーム側もアップデートや部品の信頼性評価を続けている最中だ。

    ロードンはチームの現状について次のように説明している。

    「新しいチームにとってはより難しい。すべてのプロセスが新しく、何もかもが真新しい状態だからだ」

    「だがチームには経験豊富なエンジニアがいる。チャンピオンシップを勝った経験を持つ人材も多い」

    「チーム内の雰囲気は非常に良い。困難な状況でもネガティブにならず、むしろ挑戦を楽しんでいる人間が多い」

    2027年もボッタス残留が有力か
    さらにPlanetF1によれば、ボッタスとペレスの契約は単年契約ではないとみられている。

    両者とも複数年オプションを含む契約を結んでいるとされ、少なくとも現時点でボッタスの2027年シートが脅かされている状況ではない。

    ペレスの好調なパフォーマンスが他チームの関心を集めている一方で、ボッタスについてもキャデラック側は長期的な戦力として位置付けているという。

    少なくとも現段階では、「ボッタス更迭」「ハータ昇格」といった話は根拠に乏しく、キャデラックは経験豊富な2人のドライバーとともに、チーム基盤の構築を優先しているようだ。

  • ペーター・ザウバー アウディF1を擁護「批判は時期尚早」

    ペーター・ザウバー アウディF1を擁護「批判は時期尚早」

    アウディの2026年F1シーズンは厳しい船出となっているが、チーム創設者のペーター・ザウバーは、ドイツメーカーへの批判は早計だと擁護した。

    アウディはワークス体制への完全移行初年度に、信頼性の問題やパワーユニットのドライバビリティ不足、さらに絶対的なパフォーマンス不足に苦しんでいる。一部では「大手メーカーとして恥ずかしいスタート」との厳しい声も上がっている。

    ペーター・ザウバー「成功は一夜にして生まれない」
    82歳のペーター・ザウバーはスイス紙『Blick』に対し、現在の評価は時期尚早だと語った。

    「チームにはもっと時間を与えなければならない」

    「アウディはエンジンとギアボックスをゼロから開発しなければならなかった」

    「成功は一夜にして生まれるものではない。だから、多くの批判は時期尚早だ」

    ザウバーは、長年モータースポーツの現場を見てきた経験から、新規プロジェクトが短期間で結果を出すことの難しさを強調した。

    ドライバーも認めるパワー不足と課題
    一方で、現役ドライバーたちは現在の課題を隠していない。

    ニコ・ヒュルケンベルグはモントリオールで、アウディが複数の面で遅れを取っていると認めた。

    「僕たちは最速のマシンに遅れを取っていて、それは複数の要因が組み合わさったものだ」

    「パワーユニットのドライバビリティには、まだかなり改善の余地がある。僕たちは最もパワフルなエンジンを持っているわけではないし、それは分かっている」

    「信頼性についても改善する必要がある」

    ガブリエル・ボルトレトも同様の見解を示している。

    「最終的には単純にパワーが足りない」

    「それは公開されているデータを見れば分かる」

    「プロジェクトが始まったばかりということを考えれば、僕たちは素晴らしい仕事をしている。でも他のチームと比べると、その差は明らかだ」

    アウディ陣営は開発の進展に一定の手応えを感じているものの、現状では競争力不足を認めざるを得ない状況にある。

    開発は継続中 新パーツ投入も
    それでもヒュルケンベルグは、チームが着実に前進していると語る。

    「ここにはいくつか新しいパーツがある。大規模な進化パッケージではないけれど、継続的な開発の一環だ」

    「マイアミから何が変わったのか、とても興味がある」

    2026年シーズン開幕からまだポイントを獲得できていないヒュルケンベルグだが、アウディはアップデートを重ねながら改善を進めている。

    ADUO制度の判断が勢力図を左右
    アウディとホンダは、新レギュレーション下で苦戦するパワーユニットメーカーを支援するADUO制度の対象になるとみられている。

    しかし現在ではフェラーリも支援対象入りを期待しており、FIAの判断に注目が集まっている。

    シャルル・ルクレールもメルセデスの優位性を認めた。

    「今のところ、メルセデスには大きなアドバンテージがあると思う。特にパワーユニットに関してはそうだ」

    「僕たちがADUOの対象にならなかったら驚くだろう」

    「ストレートでは、メルセデスのエンジンやフォードのエンジンと比べて、少しパフォーマンスが足りないと感じることがある」

    2026年F1シーズンは、メルセデスがパワーユニット面で先行しているとの見方がパドック内で広がっている。アウディ、ホンダ、フェラーリがどこまで差を縮められるのか。そしてADUO制度がどのメーカーに適用されるのかが、今後の勢力図を左右する大きな焦点となりそうだ。