投稿者: dbcheck

  • マクラーレンF1 昨季最大の武器を喪失 タイヤ管理で後退

    マクラーレンF1 昨季最大の武器を喪失 タイヤ管理で後退

    2025年にランド・ノリスのドライバーズタイトル獲得を支えたマクラーレン最大の強みのひとつが、2026年シーズンには失われているようだ。

    マクラーレンは昨年、優れたタイヤ温度管理能力によってライバルを圧倒していたが、チーム代表のアンドレア・ステラは、今年のMCL40ではそのアドバンテージを維持できていないことを認めている。

    マクラーレン最大の武器だったタイヤ管理能力
    2025年のマクラーレンは、とりわけリアタイヤの温度管理とデグラデーション抑制で大きな優位性を持っていた。

    その性能はライバル陣営の間でさまざまな憶測を呼び、「タイヤに水を注入しているのではないか」といった根拠のない噂まで飛び交ったほどだった。

    しかし、タイヤへの熱負荷が大きいバルセロナ・カタルーニャGPを前に、ランド・ノリスは現在の勢力図が変わったことを認めた。

    「僕たちはメルセデスほどタイヤのデグラデーションに強くないと思う」

    「今はメルセデスがこの分野のトップだと思う。僕たちも他チームと比べれば良い方だけど、フェラーリもコーナーでは信じられないほど速い」

    ステラ代表も後退を認める
    ステラは、タイヤを適正温度に持ち込む能力と、その温度を維持する能力の両面で、昨年ほど競争力がないと説明した。

    「我々には改善できる余地があることを理解している」

    「カナダのような低温コンディションではタイヤ温度の問題によって競争力を失った。そしてここバルセロナのような高温条件でも、2025年ほどタイヤコンディショニングやデグラデーション管理で優位に立てていない」

    「これは開発面で非常に明確な課題だ。プラクティスで見た限り、この分野で特別な優位性は持っていないように見える」

    2026年レギュレーション変更が影響
    ステラによると、2026年の大幅なレギュレーション変更が影響しているという。

    ダウンフォースの減少、小径化されたタイヤ、新しいブレーキ冷却システム、さらに回生エネルギー増加への対応などにより、車両設計全体が大きく変化した。

    その結果、昨年まで培ってきたタイヤ管理技術をそのまま適用することが難しくなった。

    「タイヤだけではなく、設計上のさまざまな理由からリセットしなければならない部分があった」

    「完全な新車を開発する中で、多くの要求を同時に満たす必要があった。我々は今、その中で最も改善余地の大きい領域を微調整している段階だ」

    「タイヤ自体の要求が大きく変わったわけではない。むしろ、その要求に応えられるマシンを設計する必要があるということだ」

    メルセデスとフェラーリが優勢か
    こうした状況を受け、オスカー・ピアストリも決勝レースでは苦戦を覚悟している。

    「厳しいレースになると思う」

    「予選ではメルセデスに近づけるかもしれないし、フロントローやトップ3争いはできると思っていた。でも決勝距離では隠れる場所はない」

    ノリスも、現在はメルセデスとフェラーリの方がタイヤを温存しながら速く走れると分析した。

    「彼らはコンマ3秒遅いペースで走りながらタイヤを守っても、それでも僕たちより速い」

    「僕はさらにコンマ1秒プッシュしなければならないし、その結果タイヤをオーバーヒートさせてしまう。だから今回は無理に攻め過ぎたくないレースになると思う」

    マクラーレンの開発競争が今後の焦点
    2025年にタイトル獲得の原動力となったタイヤ管理性能を失ったマクラーレンは、2026年シーズン序盤においてメルセデスとフェラーリの後塵を拝している。

    ステラが明言したように、この分野は今後の開発における最優先課題のひとつとなっており、シーズン後半に向けて再び強みを取り戻せるかがタイトル争いの重要な分岐点となりそうだ。

  • アントネッリ F1バルセロナGP予選3番手に不満「ベストな走りではなかった」

    アントネッリ F1バルセロナGP予選3番手に不満「ベストな走りではなかった」

    アンドレア・キミ・アントネッリは2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGP予選で3番手を獲得した。しかし今季初めてフロントローを逃したこともあり、自身のパフォーマンスには満足していない。

    予選後の記者会見でアントネッリは率直な思いを語った。

    「正直に言うと満足していない」

    「今週末はずっとマシンとのフィーリングに苦しんでいた」

    「グリップがとても低くて、コーナーを攻めすぎていた」

    「最後のアタックでは最終セクターでほとんどすべてを失った。大きなスライドが何度かあって、タイヤも完全に終わってしまった」

    「ベストなパフォーマンスではなかった」

    ロングランには自信
    一方で、決勝に向けてはロングランのペースに自信を見せた。

    「昨日のロングランは強力だった。それは大きなポジティブ要素だ」

    「明日も同じようなペースがあればいいと思っている」

    「そこに期待している」

    また、FP1を欠場した影響については限定的との見方を示した。

    「多少は影響したかもしれない。でも今週末は純粋に1周のペースが足りなかった」

    「FP3ではトラフィックにも苦しんだし、2セット目のタイヤも試せなかった」

    「でもそれが現実だ」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    スタートが重要になると予想
    決勝では長いターン1までの距離が重要になると考えている。

    「良いスタートを決めることが重要だ」

    「今年はウイングの効果が弱くなっているので、スリップストリームの影響はさらに大きくなる」

    「ターン1までに良い位置を取らなければならない」

    また、タイヤ戦略が勝敗を左右すると予想した。

    「タイヤは非常にデリケートだ」

    「長くは持たないので、多くのピットストップが必要になるかもしれない」

    「重要なのは長いレースを戦うことだ」

    今季ここまで圧倒的な強さを見せてきたアントネッリだが、今回は3番グリッドからの巻き返しに挑む。

  • シャルル・ルクレール 誤ってハミルトンの44番シャツ着用 フェラーリF1で珍事

    シャルル・ルクレール 誤ってハミルトンの44番シャツ着用 フェラーリF1で珍事

    F1スペインGPを前にしたメディアデーで、フェラーリのシャルル・ルクレールが思わぬ形で注目を集めた。

    モナコ出身のルクレールは、チームウェアを着用してバルセロナのサーキットに姿を見せたものの、そのシャツには自身の「16」ではなく、チームメイトであるルイス・ハミルトンの「44」が入っていた。

    この微笑ましいハプニングはすぐにファンの間で話題となり、SNSでは数多くのジョークが飛び交った。フェラーリ自身も公式SNSでこの“間違い”を取り上げ、和やかな雰囲気を演出している。

    44番シャツがSNSで話題に
    ルクレールが着用していたのはフェラーリの公式チームウェアだったが、背番号だけがハミルトン仕様となっていた。

    ファンはこの出来事を見逃さず、「ハミルトンからすべてを学ぶつもりなのではないか」「次はマシンまで借りるのでは」といった冗談が相次いだ。

    特に注目されたのは、フェラーリが現在ブレーキシステムの改善に取り組んでいるタイミングだったことだ。ハミルトンは今季序盤にカーボン・インダストリー製ブレーキディスクとパッドへ切り替えており、最近ブレーキングに苦戦しているルクレールも同様の仕様を評価している。

    そのためSNSでは「シャツだけでなくブレーキもハミルトン仕様になるのでは」という投稿まで見られた。

    フェラーリにとって重要なバルセロナ
    笑い話の一方で、フェラーリにとってスペインGPは非常に重要な一戦となる。

    バルセロナ・カタルーニャ・サーキットはF1カレンダーの中でもマシン性能を総合的に評価できるコースとして知られており、各チームの実力が明確に表れやすい。

    ルクレールは前戦モナコGPでブレーキトラブルによりリタイアを喫しており、今回の週末は流れを変える機会となる。一方のハミルトンはここ数戦で着実な進歩を示しており、SF-26への理解も深まっていると語っている。

    フェラーリにとってはメルセデス、マクラーレン、レッドブル・レーシングとの差を測る重要なベンチマークとなる週末だ。

    ライバル関係以上の協力体制
    今回のシャツ騒動は単なる着間違いだったとみられるが、現在のフェラーリ内部の良好な雰囲気を象徴する出来事とも言える。

    ルクレールとハミルトンは激しいライバル関係にありながらも、これまで両者ともチームを前進させるためには協力が不可欠だと繰り返し語ってきた。

    44番シャツでサーキットに現れたルクレールの姿は、そんなフェラーリの現在の空気感を象徴するワンシーンとなった。ファンに笑顔を届けたひと幕を終えた両ドライバーは、今度はコース上で結果を残すことに集中することになる。

  • ジョージ・ラッセル F1バルセロナGPで復活ポール「自分らしさを取り戻した」

    ジョージ・ラッセル F1バルセロナGPで復活ポール「自分らしさを取り戻した」

    ジョージ・ラッセルは2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGP予選でポールポジションを獲得した。ここ数戦は不運やパフォーマンス不足に苦しんでいたが、今週末はセットアップやアプローチを見直したことで本来の調子を取り戻したという。

    予選後の記者会見でラッセルは、ポールポジション以上に自信を取り戻せたことを喜んだ。

    「正直に言って、この週末を通して自分のリズムを取り戻せたことが一番うれしい」

    「ここ数戦は厳しかった。不運もあったし、良くないパフォーマンスもあった。でも今週末は自分に合っていると分かっているアプローチに戻した」

    「週末のほぼすべての周回でトップ2に入っていたし、自信もあった。気分も良かった。昔の自分に戻ったような感覚だった」

    ラッセルは改善の理由について、セットアップだけでなく精神面も含めて原点回帰したことが大きかったと説明した。

    セットアップと考え方を見直し
    「セットアップもそうだし、メンタリティもそうだ。基本に立ち返っただけだ」

    「今のF1マシンは本当に複雑だ。タイヤも複雑だし、パワーユニットも複雑だ。すべてを理解するのは簡単ではない」

    「隣には今季ずっと好調なキミがいるから、常に改善しようとしていた。でも他人のやり方を真似しようとしたことで、自分を苦しめていた部分もあったと思う」

    「今週末は自分自身の方向性を貫いた。それは過去数年間ずっとやってきたことだし、それが結果につながってうれしい」

    また、シーズン序盤に感じていたマシンとの一体感が戻ってきたと語った。

    「冬季テストやメルボルン、中国で感じていた感覚に戻った」

    「マイアミから難しさを感じ始めた。ここ数戦は我々の判断ミスもあったと思う」

    「このポールポジション以上に、自分自身を取り戻せたこと、自分とマシンが再び一体になれたことが大きい」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    決勝はハミルトンを警戒
    決勝についてラッセルはメルセデスのレースペースに自信を見せながらも、フェラーリのルイス・ハミルトンを最大の警戒対象として挙げた。

    「我々には本当に良いレースカーがあると思う。金曜日のロングランでも強さを見せていた」

    「もちろんキミは脅威になるだろう。でも今日のルイスには全員が驚かされた」

    「予選前はマクラーレンとの争いになると思っていた。でもQ1からルイスが速かった。『どこからそのペースが出てきたんだ?』という感じだった」

    「だから明日もサプライズがあるかもしれない」

    ラッセルはメルセデスでの100回目のグランプリをポールポジションからスタートする。今季4勝目に向けて絶好の位置につけた。

  • FIA会長 F1のV8エンジン復活を再提唱「630kgの軽量マシンを目指す」

    FIA会長 F1のV8エンジン復活を再提唱「630kgの軽量マシンを目指す」

    FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエムFIA会長は、将来的にF1をV8エンジン時代へ回帰させる構想を改めて強調した。現在のマシンは複雑化と重量増加が進み、コストや安全性の面で課題を抱えていると指摘している。

    F1のパワーユニットメーカー各社はすでに2027年および2028年のレギュレーション修正で合意しているが、ビン・スライエム会長はその先の次世代規則を見据えている。

    持続可能燃料を使用する自然吸気V8エンジンへの移行により、軽量化とコスト削減を同時に実現できるとの考えを示した。

    複雑化した現代F1への問題提起
    モハメド・ビン・スライエム会長は、現在のF1マシンが抱える最大の問題として「複雑さ」を挙げた。

    「今のクルマの最悪な部分は何か? システムの複雑さ、開発に費やされる莫大な資金、コスト、そして大きなクルマだ」

    現在のF1マシンはハイブリッド技術の発展に伴い大型化・重量化が進んでいる。会長は、その重量増加が安全性にも悪影響を及ぼしていると考えている。

    「大きくて重いクルマは何を意味するのか? それは安全ではないということだ」

    630kgの軽量マシンを目指す
    FIAは近年、安全性向上のために車両重量を増やしてきた。しかしビン・スライエム会長は、今後はその流れを逆転させるべきだと主張する。

    「私は完成状態のマシンで650kg未満を見たい。私の目標は630kgだ」

    現在のF1マシンは最低重量が800kg近くに達しており、この構想が実現すれば大幅な軽量化となる。

    V8自然吸気エンジン復活を提唱
    ビン・スライエム会長は軽量化を実現する手段として、持続可能燃料を使用する自然吸気V8エンジンを提案している。

    「内燃エンジンだけで約760馬力、そこに10%程度の電動化を組み合わせることができる。それならサウンドも生まれるし、はるかに安価になる」

    現在の複雑なハイブリッドシステムと比べて、パワーユニットそのものを大幅に簡素化できるという考えだ。

    国際自動車連盟 V型8気筒

    コスト削減とファン重視の姿勢
    ビン・スライエム会長は、この構想によって研究開発費の削減も可能になると説明した。

    「研究開発費は大幅に安くなる。エンジン自体もずっと軽くなり、扱いやすくなる。そして観客はサウンドを楽しめる」

    さらに、この変更はファン、チーム、メーカーのすべてに利益をもたらすと主張した。

    「我々はビジネスとスポーツへの愛情の両方を支えなければならない。ファンに何かを提供する必要がある」

    2031年より前倒しの可能性も示唆
    一方で、会長は一方的な導入を考えているわけではない。実現にはパワーユニットメーカーやチームとの協議が不可欠だと認めている。

    「チーム、とりわけパワーユニット供給者との協議は重要だ」

    ただし合意が得られるなら、当初想定される2031年より前倒しでの導入も歓迎する姿勢を示した。

    「もし彼らが1年早く導入したいのであれば、我々は非常に歓迎する。なぜなら、その方が簡単で安価だからだ」

    F1が持続可能性とエンターテインメント性をどのように両立させるのか。その議論はすでに2030年代へ向けて始まっており、ビン・スライエム会長はその方向性として軽量なV8マシンへの回帰を強く訴えている。

  • アイザック・ハジャー F1バルセロナGP予選6番手に悔しさ「かなり憂鬱だ」

    アイザック・ハジャー F1バルセロナGP予選6番手に悔しさ「かなり憂鬱だ」

    アイザック・ハジャーはF1バルセロナ・カタルーニャGP予選で6番手を獲得した。しかし、その結果に満足しているわけではない。わずかなミスがなければ、さらに上位グリッドを獲得できた可能性があったからだ。

    実際、ハジャーはマックス・フェルスタッペンから0.05秒以内の差につけており、3番手争いにも加われるだけの速さを示した。予選後の本人は好ラップへの手応えと、取り逃したチャンスへの悔しさの両方を口にしている。

    ターン1でのミスがすべてを変えた
    ハジャーは予選Q3の最終アタックについて、ほぼ理想的なラップだったと評価している。しかし唯一の例外がターン1だった。

    ブレーキングで攻めすぎたことでコーナー出口のラインが乱れ、その影響は続くターン2、ターン3まで及んだ。結果として第1セクターでタイムを失い、それが最終順位に影響したと分析している。

    「すべて良かったと思う。ターン1以外は本当に良いラップだった」

    「P3との差を見るとかなり憂鬱になる。あの位置にいてもおかしくなかった。でも現実はそううまくはいかない」

    フェルスタッペンの前も見えていた
    ハジャーによれば、問題はターン1の頂点からすでに始まっていたという。

    「攻め込みすぎた。それで終わりだった」

    「ターン2とターン3にも影響した。第1セクターはかなり悪かった。でもそこから先は本当に良かった。後悔はないけど、少し残念だ」

    今回の予選でハジャーはフェルスタッペンのすぐ後ろにつけた。わずかなミスがなければチームメイトを上回り、2列目争いに加われていた可能性もあった。

    フェルスタッペン自身も3番手獲得の可能性があったと語っており、レッドブル陣営にとっては細かなミスが結果を左右した予選となった。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    予想以上に小さかったポールとの差
    バルセロナ・カタルーニャは高速、中速、低速コーナーが揃うサーキットとして知られ、マシンの総合力が試されるコースだ。さらに今週末は高い路面温度によってタイヤ管理も難しくなっていた。

    そうした状況のなかでハジャーは、レッドブル勢が週末を通じて改善を進めたことを認めながらも、現在のマシンのフィーリングを考えるとトップ争いに近づけたこと自体が予想外だったと明かした。

    「こういうサーキットはクルマの問題点がより強調されるし、高温によってそれがさらに大きくなる」

    「週末を通して良い進歩はあった。でも正直なところ、今の感触を考えると僕たちはトップにいるべき状態ではないと思う」

    「それでもポールとの差はそれほど大きくなかった。今のクルマの感触を考えると驚きだ。まだやるべきことはたくさんある」

    決勝はタイヤマネジメントが鍵
    決勝では高いタイヤ摩耗率から複数回のピットストップが予想されている。ハジャーは厳しいレースになると見ながらも、その戦略的な展開を楽しみにしている。

    「かなり厳しいレースになると思う」

    「でも楽しみだ。これほどピットストップが多いレースは経験したことがないと思う」

    「2回か3回ストップになることを期待している。全力でプッシュしながら、ピットストップではクルーも完璧な仕事をしなければならない」

    【関連】
    ・F1バルセロナ・カタルーニャGP 予選 結果・タイムシート

  • メルセデスF1 フェラーリ急接近を分析「アップグレードが機能している」

    メルセデスF1 フェラーリ急接近を分析「アップグレードが機能している」

    フェラーリはF1バルセロナ・カタルーニャGP予選で、ルイス・ハミルトンが2番手を獲得し、メルセデス勢に迫る速さを披露した。週末序盤は大きく後れを取っていたこともあり、その急激なパフォーマンス向上はパドックでも注目を集めている。

    メルセデス代表のトト・ヴォルフは、フェラーリが投入した大規模アップグレードの効果を認める一方で、フリー走行で燃料搭載量を多くしていた可能性も指摘した。

    決勝ではハミルトンがフロントローからスタートするため、メルセデスにとって大きな脅威となりそうだ。

    フェラーリ躍進に驚くヴォルフ
    ジョージ・ラッセルがポールポジションを獲得したものの、2番手のルイス・ハミルトンとの差はわずか0.064秒だった。

    メルセデスは週末を通じて優勢に見えていたが、予選ではフェラーリが一気に差を縮めた。ヴォルフはF1 TVの取材で、事前シミュレーションではフェラーリが大きく後れを取ると予測していたことを明かした。

    「我々の計算では、フェラーリは1周で0.5秒遅れているはずだった」

    「でも今回は盛り返してきた。おそらくアップグレードが機能しているんだろう」

    アップグレード成功説と燃料搭載量説
    フェラーリは今回のバルセロナ・カタルーニャGPに8項目に及ぶ大型アップグレードを投入した。

    特にマイアミGPで効果が不十分だったフロントウイングの改良が注目されており、予選結果を見る限り一定の成果を上げた可能性が高い。

    一方でヴォルフは、フェラーリがフリー走行で重い燃料搭載量を選択していた可能性もあると分析した。

    「もしかすると前のセッションでは、我々より多くの燃料を積んで走っていたのかもしれない」

    「だから我々はシートベルトを締め直さなければならない。あのアップグレードは本当に大規模だった」

    コストキャップ下での開発競争
    ヴォルフは、現在のF1ではコストキャップの影響で大型アップグレードを頻繁に投入することが難しいと説明した。

    そのためフェラーリが今回持ち込んだ開発パッケージを高く評価している。

    「今のコストキャップ時代では、我々はあれほど大きな開発を簡単にはできない」

    「彼らは本当に、本当に手強い挑戦者だ」

    決勝ではハミルトンも優勝候補
    決勝はラッセルがポールポジション、ハミルトンが2番手、ランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリが3番手からスタートする。

    ヴォルフはメルセデスの2人がタイトル争いを続けるなか、ハミルトンも優勝争いに加わると予想している。

    「キミは自分こそがチャンピオン候補だと示したいだろうし、ジョージも『自分を忘れるな』と言いたいはずだ」

    「ルイスも非常に良い精神状態にあり、勝利を狙っている」

    「明日どうなるか分からない」

    メルセデス代表の最優先事項
    ヴォルフが最も警戒しているのは、タイトルを争うラッセルとアントネッリの同士討ちだ。

    「我々にとって最優先なのは接触しないことだ」

    「ただ、キミは後ろから良いスリップストリームを得られるだろう」

    「だから私の白髪はさらに増えそうだ」

    【関連】
    ・F1バルセロナ・カタルーニャGP 予選 結果・タイムシート

  • 2026年 F1バルセロナ・カタルーニャGP 予選 全22人ドライバーコメント

    2026年 F1バルセロナ・カタルーニャGP 予選 全22人ドライバーコメント

    2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGPの予選では、メルセデスのジョージ・ラッセルが今季3回目のポールポジションを獲得した。2番手にはフェラーリのルイス・ハミルトン、3番手にはアンドレア・キミ・アントネッリが続き、決勝はメルセデスとフェラーリを中心とした激しい優勝争いが期待される。

    一方で、マクラーレン勢はランド・ノリスが4番手、オスカー・ピアストリが7番手にとどまり、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーがその間に割って入った。

    気温と路面温度の高さからタイヤのデグラデーションが大きな課題となっており、多くのドライバーが戦略とタイヤマネジメントの重要性を強調している

    1番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「この週末に入る前に大きくリセットして、週末の最初からすべてのラップでトップ2に入っていた。それが一番うれしい。最近はいろいろな理由で厳しい結果が続いていたが、ここバルセロナでは本当にリズムを取り戻せて、マシンにも快適さを感じている。ここ数週間、自分を支えてくれたチームのみんなに本当に感謝している。今日の走りで、自分に何ができるかを示せたと思う。もちろんポールポジションには満足しているが、ポイントが与えられるのは明日だ。レーススタートは重要になるが、タイヤのデグラデーションが大きい長いレースになる。グランプリを通じて多くのチャンスがあるはずだし、戦略も興味深いものになると思う。クリーンに走り、確実にチェッカーまでたどり着いて、勝利を争える位置にいられればと思う」

    2番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「今日の結果には本当に満足している。バルセロナでフロントローからスタートできるのは素晴らしい結果だ。特に週末の入りが難しかっただけになおさらだ。マシンバランスに完全な自信を持てず、タイヤを適切なウインドウに入れるのにも苦労していた。今朝でさえ望んでいたフィーリングは得られていなかった。FP3後にいくつか変更を加え、リセットし、重要な場面で前進することができた。Q1以降は自信を持ってラップをまとめることができた。チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、アップデートも狙い通り機能している。マラネロのみんなに感謝したい。まだレースは残っているし簡単ではないが、全力を尽くす。メルセデスと戦いながら前方に留まれればと思う。このサーキットは大好きだし、明日何ができるか楽しみだ」

    3番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「最近のレースと比べると、ここまでの週末は少し難しかった。ここバルセロナではマシンと完全に一体になれていない感覚がある。非常に暑いうえにタイヤへの負荷が大きいコンディションも影響していると思う。予選では少しプッシュしすぎたかもしれず、最終セクターではタイムが逃げていくのを感じていた。FP2のロングランは良かったので、そのペースを明日に持ち込めればと思う。3番手スタートは悪くないし、長いレースになる。タイヤをしっかり労わることが重要で、ときには少しペースを落とすことが速く走るために必要になるだろう。戦略的に難しいレースになるが、最大限の結果を目指して戦う」

    4番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「今日は進歩を見せることができたし、4番手にはまずまず満足している。最初のアタックラップの最終コーナーで赤旗が出たのは不運だった。おそらく3番手を狙うチャンスを失ったと思う。それでも4番手は十分に強いスタート位置だ。モナコと比べれば本来いるべき位置に近づけたし、全体的にペースも改善した。ただ、ポールとの差が約0.35秒あるのは大きい。風と暑さの影響でマシンは扱いづらく、特にリアが不安定だった。明日は暑くてデグラデーションの大きいレースになるので、タイヤマネジメントがすべてになる。1ストップ、2ストップ、3ストップの可能性もあるし、多くのチームは似たような戦略になると思う。スタートや戦略次第で前進するチャンスはあるが、フェラーリやメルセデスを相手に66周戦うのは簡単ではない。あらゆるチャンスを狙い、ポジションを最大化し、相手のミスを誘いたい。今日の時点で1周あたり0.3秒遅いなら、明日は完璧でなければならない。前進できたことには満足しているが、その差には満足していない。引き続き努力を続ける」

    5番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    「セッションを通して速さはあった。特に第1セクターは良かった。ただ、最後のアタックの最終セクターではうまくまとめることができなかった。思っていた以上にスライドしてしまい、グリップも不足していた。その理由を理解する必要がある。それ以外は、3番手も狙えたと思うし、ここまでの週末を考えれば非常に良い結果になったはずだ。実際に3番手との差は小さかったし、ポールとの差も0.35秒だった。昨日はここまで戦えるとは思っていなかったので、これは前進だし非常に前向きな内容だ。全体として良い予選だったし、今日はマシンのフィーリングも改善していた。この週末はどのチームもタイヤに苦しんでいるので、明日は正しい戦略を選ぶことが重要になる」

    6番手:アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
    「予選ではフリー走行よりも良い進歩を見せることができた。自分でもトップ3とのギャップを見て驚いているし、とても励みになる。今日はしっかり仕事ができたと思う。Q3では第1セクターで攻めすぎてしまったので少し悔しいが、それ以外は本当に良かった。明日は面白いレースになると思う。ピットストップ回数が多くなり、タイヤのデグラデーションも大きくなるだろう。チーム全体での戦いになるが、僕たちは戦略に強いチームなので何ができるか見てみたい」

    7番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「今日は本当に接戦だった。3番手から自分たちの7番手までの差はごくわずかだった。最終セクターで予想以上にタイムを失ったので、その理由を確認する必要がある。それまでは良いラップだと感じていた。現時点ではメルセデスが強く、フェラーリもアップデートによって前進したように見える。コーナリングスピードは今季を通じて印象的だし、その代償としてストレートで少し失っているだけだ。明日は暑く長いレースになるだろうし、おそらく2ストップ、多ければそれ以上になる。重要なのはデグラデーション管理と各スティントでのペース維持だ。今日はメルセデスとフェラーリの方が速かったが、戦略やタイヤのオフセットによってチャンスは生まれると思う。先週よりは確実に戦える位置にいる。近年のこのサーキットで見られたような複数回のピットストップとタイヤ寿命の違いが出れば、いくつか順位を上げるチャンスはある」

    8番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「今日はとても満足している。予選は本当に良い内容だったし、重要な場面でしっかりラップをまとめることができた。アービッドにとっては残念だった。間違いなく2台ともQ3進出できるポテンシャルがあったと思う。それでもチームにとってポジティブな要素はたくさんある。ペースは予想以上に良かったし、それは励みになる。今は明日に向けてさらに積み上げていくだけだ。さらにポイントを加える大きなチャンスがあるが、簡単なレースにはならない。ここはタイヤのデグラデーションが非常に大きいので、タイヤ管理とすべてを正確に実行することが重要になる。やるべきことに集中し、どこまで行けるか見てみたい」

    9番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「結果には満足している。9番手は僕たちにとって良い結果だし、今日はこれ以上はなかったと思う。予選は決して簡単ではなかった。Q1最初のランでターン3にミスがあり、ラップタイムが抹消された。そのため追加でタイヤを使う必要があり、後半に少し影響した。それでも冷静に進め、うまくまとめてQ3に進出できた。フィールドは非常に接近しているので、今季ベストの予選結果を得られたことは満足している。明日は今季最も暑いレースになるだろうし、タイヤマネジメントとデグラデーションが鍵になる。僕たちのマシンはロングランで比較的強いし、この週末は良いフィーリングを持てているので、ポイント争いに加われることを期待している」

    10番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「ターン4で少しスピードを持ち込みすぎた。その後ダーティなラインに乗ってしまい、リアを失った。言うことはそれほど多くない。自分のミスだ。明日は良いレースができると思う。アップグレードは確かな前進だったし、できるだけ多くのポジションを取り戻してチームに良い結果を持ち帰りたい」

    2026年のF1世界選手権 バルセロナ・カタルーニャGP

    11番手:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「Q2の最後が不運だったので少しがっかりしている。ターン1に向かう途中でデプロイメントがなくなり、最後のアタックを中止せざるを得なかった。その時点ですでに2秒近く失っていたので、どうすることもできなかった。それでも週末を通してマシンは速かったし、どのセッションでも競争力があった。素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝したい。明日はタイヤのデグラデーションが大きく、少なくとも2ストップになる長いレースになると思う。ポイント獲得のチャンスは十分にあるし、レース中には多くの機会が訪れるはずだ。そのすべてを活かし、マシンから最大限を引き出したい」

    12番手:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    「全体的にはまずまずの予選だった。最後のアタックラップも悪くなかったが、最終セクターではもう少しタイムを稼げたかもしれない。週末を通してフィールドは非常に接近していたので、クリーンなラップをまとめて持っている力を最大限に引き出すことが重要だった。明日にはいくつかチャンスがあると思う。多くはレースペース次第だが、良い仕事ができる自信はあるし、トップ10に入ることを目指したい」

    13番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日も難しい一日だったし、望んでいた結果にはならなかった。昨日から多少の改善はあったが、金曜日から土曜日にかけて期待していたほどの前進ではなかったし、これまでのレースで見せていたレベルにも届かなかった。マシンに快適さを感じられておらず、かなり滑っているので予測しづらく、特に予選アタックでは運転が難しかった。努力不足ではない。グループ全体で問題を理解しようと懸命に取り組んでいる。さまざまなことを試したが、Q3を争えるほどの改善は得られなかった。今週末はトップ10に近い位置で戦いたかったが、実際にはかなり離されていた。明日は暑さとデグラデーションによって戦略が分かれるかもしれないので、ポイント獲得を目指して全力を尽くす」

    14番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「難しい一日だった。このサーキットでは何らかの理由で苦戦しているようだ。今日はもう少し上を狙えたと思うが、Q3は明らかに遠かった。週末を通してマシンに快適さを感じられず、いくつかの点を理解しようとしている。ブレーキングで攻めることができず、自信も持てない。マシンがかなり動いてしまう。シャシー交換を含めて一晩でいくつか試したが、求めている答えはまだ見つかっていない。やるべきことはたくさんある。明日はタイヤのデグラデーションがかなり大きくなるはずなので、誰にとっても厳しいレースになるだろう。できる限り順位を取り戻したい」

    15番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「非常に難しい週末になっている。FP1からFP2にかけては前進できたと思ったが、一晩で後退してしまった。FP3は良くなかったし、今朝は本当に苦しかった。よく知っているベースセットアップに戻したが、正直これ以上はできなかったと思う。Q1のラップには満足しているし、その時は他チームに対して比較的競争力があった。ただ、他チームがタイヤ1~2セットだったのに対し、僕たちは3セット使った。Q2では条件がより平等になった。とはいえ明日に向けては前向きだ。昨日のレースペースは良かったし、決勝ではもっと競争力を発揮できると思う」

    16番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「今日は持っているものを最大限に引き出し、Q2進出という目標を達成できた。これがこのサーキットでの僕たちの実力を正直に示していると思う。Q1で新品タイヤをすべて使ったので、Q2ではこれ以上引き出せるものがほとんどなく、16番手以上に上がることはできなかった。明日は新たな気持ちで臨む。ここでは何が起きても不思議ではない。純粋なペースではポイントは難しいが、このサーキットはマシンへの負荷が大きく、戦略が大きな違いを生む可能性がある。訪れるチャンスを逃さないよう準備しておく。ここまでは難しい週末だが、スペインのファンの応援は本当に素晴らしい。明日は持てるすべてを出し切る」

    17番手:エステバン・オコン(ハース)
    「今日はもっと良い結果になるはずだった。2回目のランでデプロイメントの問題が発生し、不利な状況に追い込まれた。実際には最初のランは速かった。3回目のランではストレートによって速かったり遅かったりという状況になり、最後のラップを最適化することはできなかった。マシンについては良い仕事ができていたので、もっと上に行けなかったのは残念だ。明日は何が起こるかわからない。長いレースになるし、ピットストップも多くなるだろう。何ができるか見てみたい」

    18番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「難しい週末になっている。本来ここまで苦しむべきではなかったと思う。マシンバランスは完全にちぐはぐで、前後ともに滑っていたし、コーナーに入るたびに違う挙動をしていた。リズムも一貫性もなく、積み上げていくことができなかった。このサーキットが難しいことは分かっていたが、ここまでとは思っていなかった。カルロスは予選で僕より少し良いものを見つけていたので、今夜はそのデータを見て何が問題だったのか理解したい。純粋なペースではポイントは難しいが、ここはタイヤのデグラデーションが大きく、多くのピットストップとさまざまな戦略が見られるだろう」

    19番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    「週末の最初から決勝を重視していたので、予選ではある程度の妥協が必要になることは分かっていた。それでも今日はポテンシャルを最大限に引き出せたと思うし、予想以上に前との差を縮められたのは励みになる。特にこうしたサーキットではタイヤ戦略とデグラデーションが重要な要素になるだろう。そのために最善の準備をしてきた。できることはすべてやったので、あとはあらゆるチャンスを活かし、しっかり実行して、パッケージから最大限を引き出すだけだ」

    20番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    「FP3が大きく制限されたことを考えれば、良い予選だった。チームは問題を特定し、修復してくれた。フリー走行でのダメージによって一部の旧仕様パーツに戻さなければならなかったが、その状況を考えれば最大限を引き出せたと思う。ガレージの全員が時間内にマシンを準備してくれた。以前よりウィリアムズに近づき、アストンマーティンとの差も広げているように見えるが、まだ改善の余地はある。明日のレースではタイヤのデグラデーションとオーバーヒート管理が重要になる。おそらく最低でも2ストップになるので、そこからチャンスが生まれるだろう」

    21番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「ここバルセロナでは依然としてドライバビリティの問題に苦しんでいる。ダウンフォースが不足していて、このサーキットではそれが特に厳しい。そして必要なパワーも足りていない。明日どうなるか見てみよう」

    22番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「最後尾で予選を終えたことに驚きはない。今のマシンパフォーマンスを考えれば、これが僕たちのレベルだ。シフトダウンの問題があり、予選ラップでは非常に運転が難しかった。それでもスペインのファンの前で走るのは特別なことだ。週末を通して素晴らしい応援をしてくれたみんなに感謝したい」

  • ピエール・ガスリー F1モナコGP裁定撤回を擁護「罰せられる理由はなかった」

    ピエール・ガスリー F1モナコGP裁定撤回を擁護「罰せられる理由はなかった」

    ピエール・ガスリーは、モナコGPで自身に科されたピットレーン速度違反ペナルティの取り消しについて正当な判断だったと主張した。一方で、同じく速度違反で処分を受けたオスカー・ピアストリやジョージ・ラッセルについては「状況が同じだったか分からない」として判断を避けた。

    モナコGPではガスリーが3位でフィニッシュしたものの、ピットレーンで2度の速度違反を犯したとして10秒加算ペナルティを受け、7位へ降格。

    しかしアルピーヌによる再審請求(ライト・オブ・レビュー)が認められ、FIAは裁定を覆してガスリーの3位を復活させた。

    ピアストリとラッセルのケースには踏み込まず
    ガスリーはGPblogの取材に対し、自身のケースについては明確に誤審だったと主張した。

    「僕たちが何をしていたかは分かっている。僕たちはピットレーンで59km/hで走っていたのに、60km/hを超えたと判断された。しかし実際にはそんなことはなかった」

    さらに、誤った裁定を維持するべきではないとの考えを示した。

    「僕が言いたいのは、やってもいないことで罰せられるべきではないということだ。他に同じようなミスが1回、2回、3回あったからといって、4回目も続ける理由にはならない」

    一方で、ピアストリやラッセルが同じ理由で処分されたかどうかについては情報を持っていないと説明した。

    「オスカーやジョージが速度超過したかどうかは知らない。彼らのデータを見ていないし、僕たちと同じ問題だったのかも分からない」

    「その状況を知らない以上、コメントはできない。ただ、もし彼らも速度超過していなかったのであれば、それは非常に残念なことだ。彼らは結果を失ったわけだからね」

    アルピーヌの戦略が再審請求につながる
    ガスリーはモナコGPでペナルティを受けた後も追加ピットストップを行わず、レース後に異議申し立てを行う方針を選択した。

    その結果、アルピーヌは新たな証拠を提出して再審請求を実施。FIAは審理の末にペナルティを取り消し、ガスリーの3位表彰台を認めた。

    ガスリーは当時の対応について次のように振り返った。

    「僕たちは何も悪いことをしていないと分かっていたし、抗議するつもりだった。レース中にペナルティを消化したドライバーたちとは少し状況が違ったのかもしれない」

    「でもスポーツのためには良いことだったと思う。FIAとF1はミスを認め、その責任を引き受けた。そして最終的には判断を覆した。それは正しい対応だった。僕たちは何も悪いことをしていなかったのだから」

    表彰台トロフィーは後日授与へ
    モナコGP当日に表彰台へ上がることはできなかったガスリーだが、本来3位に与えられるはずだったトロフィーは後日授与される見込みとなっている。

    ただし、レッドブル・レーシングとマクラーレンはガスリーへの3位返還に対して上訴を検討しており、正式に手続きが行われた場合はFIA国際控訴裁判所(ICA)が審理を行う。

    その結果次第では、モナコGPの最終順位が再び変更される可能性も残されている。

    【関連】
    ・オスカー・ピアストリ ガスリー処分撤回でFIAを批判「F1に危険な前例を作った」

  • ランス・ストロール F1予選で42戦ぶりにアロンソ超えも「どうでもいい」

    ランス・ストロール F1予選で42戦ぶりにアロンソ超えも「どうでもいい」

    ランス・ストロールは、F1バルセロナ・カタルーニャGP予選でフェルナンド・アロンソを上回ったものの、その結果に特別な意味を見出していないことを明かした。

    アストンマーティンの両ドライバーは苦しい予選を強いられ、ストロールが21番手、アロンソが22番手でQ1敗退。母国レースを迎えたアロンソとともに最後尾グリッドから決勝をスタートすることになった。

    ストロールがグランプリ予選でアロンソを上回ったのは、2024年イギリスGP以来のことだった。それまでアロンソは42戦連続でチームメイトを予選で上回っていた。

    しかし、その記録を止めたことについてストロールは関心を示さなかった。

    予選後、RacingNews365を含むメディアから、この結果に何か意味を感じるかと質問されると、ストロールは短く答えた。

    「いや、興味はない」

    今回の予選でアストンマーティンは厳しいパフォーマンスに終始した。AMR26はF1新規参戦チームのキャデラックにも及ばず、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスが確保した21列目の後方に沈んだ。

    記者から「もしチームがもっと上位で戦っている状況なら、その記録に意味を感じたか」と重ねて問われると、ストロールはさらに率直な言葉を口にした。

    「分からない。そんなことどうでもいい」

    ストロールはグランプリ予選では長らくアロンソに後れを取っていたが、2025年の中国GPスプリント予選ではアロンソを上回っていた。

    それでも今回の発言からは、42戦ぶりにアロンソを予選で上回ったことよりも、最後尾争いを強いられているアストンマーティンの競争力不足に対する不満の方が大きいことがうかがえた。

    【関連】
    ・F1バルセロナ・カタルーニャGP 予選 結果・タイムシート