投稿者: dbcheck

  • セルジオ・ペレス キャデラックF1の進化に自信「空力で大きく前進」

    セルジオ・ペレス キャデラックF1の進化に自信「空力で大きく前進」

    2026年のF1参戦初年度を戦うキャデラックは依然として苦戦を強いられているが、セルジオ・ペレスはチームが短期間で「明確な進歩」を遂げていると明かした。特に空力性能とダウンフォース面では着実な前進が見られており、将来への手応えを感じているという。

    一方で、メルセデスやフェラーリ、レッドブル・レーシングといった長年F1で戦ってきた強豪チームとの差は依然として大きく、キャデラックは厳しい戦いの真っただ中にある。

    キャデラックは厳しい現実の中で開発を継続
    キャデラックにとって2026年シーズンは学習と成長の年となっている。

    シルバーストンを拠点とするアメリカ系チームはここまでポイント獲得に成功しておらず、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスの両ドライバーも入賞には届いていない。

    モナコGPではペレスが10位でフィニッシュしたものの、レース後の裁定によって順位を失い、初ポイント獲得の機会を逃した。

    それでもペレスの経験と安定したパフォーマンスにより、MAC-26は徐々にグリッド後方から前進しつつある。

    ダウンフォースと空力で見える「明確なゲイン」
    バルセロナ・カタルーニャGPを前に、ペレスはチームが優先的に取り組むべき課題について説明した。

    「もし僕たちがさらに前進できるなら、まずは車高変化への対応が重要だ。今のクルマにとって非常に大事な部分だからね」

    「そして空力面で良い改善を見つけること。シミュレーションと実車の相関関係を正確に把握することが、サーキットで成功するための鍵になる」

    ペレスは、短期間で得られる改善余地がまだ残されていると強調した。

    「現時点でも短期間で得られる非常に明確な改善点が見えている。ただ僕たちが戦っている相手は世界最高のチームであり、長年F1に参戦してきた組織だ。だから簡単な状況ではない」

    セルジオ・ペレス(キャデラックF1)

    最も進歩したのは空力性能
    2026年に導入された新レギュレーションの影響で、各チームはシーズン開幕から現在まで継続的にマシンを進化させている。

    ペレスによると、キャデラックも特定分野では苦戦が続いているものの、ダウンフォースと空力性能については大きな改善が見られるという。

    「ダウンフォースという点では本当に大きく前進したと思う」

    「ある分野ではあまり進歩していないが、ダウンフォースと空力面では良い進歩を遂げることができた」

    これは新規参戦チームにとって重要な成果であり、今後のアップグレード開発に向けた基盤になりそうだ。

    2027年へ向けて追い風となるADUO制度
    次戦オーストリアGPが開催されるレッドブル・リンクは高速コーナーが多く、空力効率が求められるサーキットであるため、キャデラックにとっては厳しい週末になる可能性が高い。

    しかし中長期的には明るい材料もある。

    キャデラックが搭載するフェラーリ製パワーユニットは、FIAのADUO(追加開発機会制度)の対象となっており、今後さらなる性能向上が期待されている。

    キャデラックは依然としてグリッド後方に位置しているものの、ペレスの言葉からはチーム内部で開発の方向性が明確になりつつあることがうかがえる。空力性能の改善と相関精度の向上を積み重ねることができれば、2027年に向けてより確かな競争力を築く可能性は十分にある。

  • レッドブルF1 オスカー・ピアストリ獲得を注視? 契約解除条項の存在が浮上

    レッドブルF1 オスカー・ピアストリ獲得を注視? 契約解除条項の存在が浮上

    マックス・フェルスタッペンの去就を巡る憶測が続くなか、レッドブル・レーシングが将来的な後任候補としてオスカー・ピアストリに注目しているとの報道が浮上した。さらに、ピアストリのマクラーレンとの契約には、一定の条件下で発動できる解除条項が含まれているとされている。

    現在のF1ドライバー市場は大きな動きを見せていないが、その背景にはフェルスタッペンの将来が大きく影響しているとみられている。

    2028年までレッドブルとの契約を結んでいるものの、契約には離脱を可能にする条項が存在するとされており、引退や他チームへの移籍の可能性がたびたび取り沙汰されている。

    ピアストリの契約解除条項に注目
    ドイツの『F1-Insider』のラルフ・バッハによると、ピアストリのマクラーレン契約には2028年までの長期契約が結ばれている一方で、2026年シーズンの夏休み時点でドライバーズランキング5位以内に入っていなければ契約を解除できる条項が盛り込まれているという。

    2026年の夏休みは7月24〜26日のハンガリーGP終了後に始まる。現在のランキングではピアストリは5位につけているが、6位ランド・ノリスとの差はわずか2ポイント。さらに7位のマックス・フェルスタッペンも17ポイント差に迫っており、順位争いは非常に接戦となっている。

    この状況から、もしピアストリがトップ5圏外へ転落した場合、契約解除条項が有効となる可能性があると報じられている。

    レッドブルはフェルスタッペン残留を最優先
    報道によれば、レッドブルは依然としてフェルスタッペンの残留を最優先事項としている。しかしチーム内部では離脱の可能性を完全には否定できず、有力な代替候補としてピアストリの状況を継続的に監視しているという。

    フェルスタッペンについては、夏休み時点でランキング2位以内に入っていなければ、8月から10月にかけて契約解除条項を発動できると考えられている。

    もしフェルスタッペンがレッドブルを離れる決断を下した場合、ピアストリが後任候補として浮上する可能性は十分にあるとの見方が広がっている。

    ノリス優遇疑惑も過去に浮上
    ピアストリの契約には、成績条件以外にも離脱の余地があるとの噂が以前から存在している。

    2025年シーズンには、マクラーレンがタイトル争いにおいてランド・ノリスを優遇しているとの指摘が一部で浮上した。これを受け、一部メディアはピアストリの契約に「チームがノリスを優先していると判断した場合に契約解除を検討できる条項」が存在すると報じていた。

    真偽は明らかになっていないものの、フェルスタッペンの将来が不透明な状況のなかで、レッドブルがピアストリの契約内容やチャンピオンシップ順位を注視していることは確かなようだ。

    現在のところ、フェルスタッペンの離脱もピアストリの移籍も現実化しているわけではない。しかし2026年夏のランキング次第では、ドライバー市場を大きく揺るがす展開へ発展する可能性がある。

  • ホンダF1に痛烈批判「F2へ行くべき」 シュタイナーがアストンマーティン不振を酷評

    ホンダF1に痛烈批判「F2へ行くべき」 シュタイナーがアストンマーティン不振を酷評

    2026年シーズンのアストンマーティンとホンダの苦戦に対し、元ハースF1代表のギュンター・シュタイナーが厳しい言葉を投げかけた。

    シュタイナーは、現在のアストンマーティンのパフォーマンスは「F1の基準に達していない」と断じ、さらにホンダのパワーユニットについても「このままならF2へ行くべきだ」と痛烈に批判している。

    今季のアストンマーティンは、エイドリアン・ニューウェイ加入やフェルナンド・アロンソの存在によって上位争いが期待されていた。しかし実際には、AMR26の競争力不足や信頼性問題に苦しみ、グリッド最後尾に沈むレースも少なくない状況となっている。

    「キャデラックを良く見せている」と酷評
    シュタイナーは『The Red Flags Podcast』に出演し、アストンマーティンの現状について次のように語った。

    「アストンマーティンはキャデラックを良く見せてしまっている。キャデラックはレース終了時に3周遅れだったが、それでもだ」

    「今のアストンマーティンがやっていることは、僕の意見では受け入れられない。もはやF1の基準ではない。圧倒的最下位で、しかも完走すらできないこともある」

    「ローレンス・ストロールも今起きていることを誇りに思ってはいないだろう。しかし最終的な責任は彼にある。チームオーナーなのだから」

    今季のアストンマーティンは、モナコGPでアロンソが初ポイントを獲得したものの、依然としてコンストラクターズ争いの下位に低迷している。

    「ホンダはF2へ行くべき」と過激発言
    さらにシュタイナーは、2026年からアストンマーティンへワークス供給を行っているホンダについても厳しい見方を示した。

    F1のCEOであるステファノ・ドメニカリが介入できるかと問われると、シュタイナーは次のように答えた。

    「ステファノには権限がない。誰が参戦すべきか、どのような成績を残すべきかを決めることはできない」

    「残念ながらF1には降格制度がない。多くのスポーツでは結果を出せなければ降格するものだ」

    そのうえで、現在導入が議論されているADUO(性能均衡措置)にも言及した。

    「ローレンス・ストロールは努力していないわけではない。彼ほど自分の資金をF1につぎ込んでいる人物は多くない」

    「だが彼らにはADUO以上のものが必要だ」

    「ホンダはたくさんのADUO支援を受けることになるだろう。あまりにも悪いからだ。それは確実に助けになる」

    「もしホンダを今の状態のままにしておくなら、F2へ行くべきだ」

    もっとも、これはあくまでシュタイナーらしい挑発的な表現であり、実際にホンダのF1参戦継続が危ぶまれているわけではない。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    アストンマーティンは反攻に向け大型アップデート準備
    一方、アストンマーティン陣営は現状を重く受け止めている。

    バルセロナ・カタルーニャGP後には、チーフトラックサイドオフィサーのマイク・クラックがファンへ謝罪した。

    「サーキットへの行き帰りで、たくさんの緑色のシャツを着たファンを見た。本当に素晴らしかった」

    「しかし僕たちは彼らに喜びを与えることができなかった」

    「高額なチケットを購入してヒーローたちを見に来てくれたファンに対して、まずは申し訳ない気持ちだ。期待に応えるパフォーマンスを見せることができなかった」

    チームは現在、夏以降の反攻に向けて大規模アップデートを準備中とされており、ベルギーGPでの投入が有力視されている。ホンダもパワーユニット改良を進めているとみられるが、シュタイナーの辛辣な評価を覆すためには、結果による証明が必要になりそうだ。

    今回の発言は過激ではあるものの、アストンマーティンとホンダが2026年最大の失望勢力のひとつと見なされている現状を象徴している。ニューウェイ、アロンソ、ホンダという強力な布陣を揃えながら結果につながっていないだけに、今後数戦での巻き返しがチーム全体にとって重要な意味を持つことになる。

  • メルセデスF1 モナコGP再審請求撤回を説明「スポーツの利益にならない」

    メルセデスF1 モナコGP再審請求撤回を説明「スポーツの利益にならない」

    メルセデスF1は、ジョージ・ラッセルへのペナルティを巡って提出していた2026年F1モナコGPの再審請求(ライト・オブ・レビュー)を撤回した理由を説明した。

    チームはFIAおよびFOMとの協議を経て、問題の再検証と改善に取り組む姿勢が示されたことから、「これ以上の追及はチームにもスポーツにも利益をもたらさない」と判断したとしている。

    ガスリーの処分取り消しが再審請求のきっかけに
    モナコGPでのペナルティ問題は、ピエール・ガスリーに科されていたピットレーン速度違反のペナルティが覆されたことで再び注目を集めた。

    FOMは速度違反を判定するための測定距離に77cmの誤差があったことを認め、アルピーヌの再審請求を受理。その結果、ガスリーのタイムペナルティは取り消された。

    ガスリーはレース中にペナルティを消化していなかったため結果修正の対象となったが、他の多くのドライバーはすでにペナルティを消化済みであり、失ったポジションを取り戻すことはできなかった。

    ラッセルは追加ペナルティでポイント圏外へ
    その中で最も大きな影響を受けたのがジョージ・ラッセルだった。

    ラッセルはピットレーン速度違反によるペナルティを受けた後、その消化方法に問題があったとして追加のドライブスルーペナルティを科された。結果的にポイント圏外へ後退し、大きな痛手となった。

    こうした状況を受け、レッドブル・レーシングとマクラーレンがモナコGPの結果に対して異議申し立てを行う中、メルセデスはラッセルへの処分に焦点を当てた再審請求を提出した。

    チーム代表のトト・ヴォルフは当時、成功の可能性は高くないと認めながらも、「ジョージのために行動する必要があった」と説明していた。

    メルセデスが撤回理由を説明
    その後、FIA文書によってメルセデスが再審請求を取り下げたことが確認された。

    メルセデスの広報担当者は声明で次のように説明した。

    「モナコGPでジョージ・ラッセルが受け、消化したペナルティに関するライト・オブ・レビュー申請を撤回したことを確認する」

    さらにチームは、ガスリーのペナルティ取り消しを受けてラッセルのレース結果への影響を検証するため、利用可能なあらゆる選択肢を検討する必要があったと明かした。

    「ガスリーのタイムペナルティが取り消された後、ジョージのピットレーン速度違反ペナルティがレース結果に与えた影響について、利用可能なあらゆる選択肢を検討することが重要だった」

    また、スペインGP週末中に再審請求を提出した理由についても説明した。

    「バルセロナのレースウイーク中にライト・オブ・レビューを申請できる時間は限られており、その権利を確保するために申請を行った」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 モナコGP

    FIAの改善姿勢を評価
    その後の協議を通じて、FIAとFOMが今回の問題を真剣に受け止めていることが確認できたという。

    「その後のFIAおよびF1との建設的な協議により、モナコGPで発生した特殊な状況を見直し、その原因となった要素に積極的に対処しようとする強い意思が示された」

    そしてメルセデスは、再審請求を続ける必要はないとの結論に達した。

    「こうした明確な姿勢を踏まえ、ライト・オブ・レビュー申請をこれ以上追及することはチームにもスポーツにも利益をもたらさないと判断し、申請を撤回した」

    今回の決定により、ラッセルのモナコGP結果の見直しを求めるメルセデスの法的手続きは終了した。一方で、FIAとFOMは今回の混乱を招いた計測および運用上の問題について引き続き検証を進める見通しとなっている。

  • MotoGPメーカー5社が新商業契約で合意 2027年ライダー市場解禁へ

    MotoGPメーカー5社が新商業契約で合意 2027年ライダー市場解禁へ

    MotoGPのメーカー5社とMotoGP Sports Entertainment Group(SEG)が、2027年から始まる新たな商業契約で正式合意に達した。長期間続いていた交渉が決着したことで、停滞していた2027年のライダー移籍発表も本格的に動き出す見通しとなった。

    MotoGPは2027年から排気量850ccの新規則導入を控えているが、その一方でドゥカティ、アプリリア、KTM、ホンダ、ヤマハの各メーカーは、リバティ・メディアによるドルナ買収を機に、新たな収益分配モデルを求めて集団交渉を行っていた。

    MotoGP史上初のメーカー共同合意
    チェコGPが開催されているブルノで行われた特別記者会見には、5メーカーの代表者とMotoGPのカルロス・エスペレータが出席した。

    MSMA(国際ロードレース製造者協会)会長を務めるアプリリアのマッシモ・リヴォラは、今回の合意を高く評価した。

    「MSMA会長として、MotoGP SEGとの合意に達したことを大変うれしく、誇りに思う」

    「MotoGPの歴史上、すべてのメーカーが満場一致で同じ立場に立ち、MotoGPと合意したのは今回が初めてだ。これは私たち全員がこのスポーツの未来について同じビジョンを共有していることを意味する」

    「MotoGPブランドには大きな可能性があり、その機会を最大限に生かすには協力が不可欠だ」

    今回の合意はメーカー間の利害調整だけでなく、MotoGPの将来的な成長戦略でも共通認識を形成した点が大きな意味を持つ。

    契約期間は2027年から2031年までの5年間
    詳細な契約内容は公表されていないが、新契約は2027年から2031年までの5年間となる。

    メーカー側は当初、参戦権の長期保証なども求めていたとみられるが、最終的には従来と同様の5年契約に落ち着いた。

    収益分配の具体的な内容についても明らかにされていない。ただしパドックでは、F1のような利益配分方式ではなく、従来より増額された固定支払い方式が維持されるとの見方が有力視されている。

    ドゥカティのジジ・ダッリーニャは次のように語った。

    「新たな5年契約に署名した。こうした安定性は重要だ」

    「メーカー同士はコース上では戦っているが、このような重要な合意を結ぶために団結できたことをうれしく思う」

    またヤマハのパオロ・パヴェジオは、「今日はひとつのプロセスの終わりであり、新時代の始まりでもある」と位置づけた。

    ホンダも長期参戦を改めて約束
    ホンダを代表してコメントを発表したHRC社長の渡辺康治は、今回の合意の重要性を強調した。

    「MSMAとMotoGP SEGによる協議は、競技面から商業面まで契約のあらゆる要素を対象に行われた」

    「この重要な節目に到達するため尽力した関係者すべてに感謝したい」

    ヤマハも「今後5年間、そしてその先もMotoGPへのコミットメントを維持する」と表明しており、日本メーカー2社が長期的な参戦継続の意思を明確に示した格好だ。

    2027年ライダー市場が一気に動く可能性
    今回の合意によって最大の注目点となるのが、2027年のライダー契約発表である。

    実際には各メーカーのシート構成は数カ月前からほぼ固まっているとみられていたが、商業契約交渉の行方が不透明だったため、正式発表が見送られてきた。

    今後はマルク・マルケスのドゥカティ残留契約をはじめ、

    ・ペドロ・アコスタ(KTM→ドゥカティ)
    ・フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ→アプリリア)
    ・ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ→ホンダ)
    ・ホルヘ・マルティン(アプリリア→ヤマハ)

    など、複数の大型移籍案件が順次発表される可能性が高まっている。

    MotoGPは2027年に850cc新規則と新商業契約という大きな転換点を迎える。今回のメーカー5社による歴史的合意は、単なる契約更新にとどまらず、新時代のMotoGP体制を支える重要な土台となりそうだ。

  • フェルスタッペンにレーシングブルズ支配株譲渡? レッドブルF1慰留策の噂

    フェルスタッペンにレーシングブルズ支配株譲渡? レッドブルF1慰留策の噂

    マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測が続く中、レッドブルが前例のない慰留策を検討しているとの噂がF1パドックで浮上している。

    F1ジャーナリストのジョー・サワードによると、レッドブルが姉妹チームであるレーシングブルズの支配的な株式をフェルスタッペンに提供する可能性が取り沙汰されているという。実現性は不透明だが、この噂そのものがレッドブルの危機感を示している。

    レーシングブルズ株式譲渡説の背景
    ジョー・サワードは自身のニュースレター『Business of Motorsport』で、パドック内で語られている説として、レッドブルがフェルスタッペンにレーシングブルズの支配株を提供する可能性があると伝えた。

    レーシングブルズは2006年にミナルディを買収して誕生したチームであり、現在もレッドブルが所有している。しかし近年は、1つの企業が2チームを保有する体制に対して疑問の声も高まっている。

    FIA会長モハメド・ビン・スライエムは複数チーム所有に関する規制強化の可能性を示唆しており、将来的にレッドブルがレーシングブルズの売却を迫られるとの見方もある。

    そのため、一部ではフェルスタッペンへの株式譲渡が解決策になるとの憶測が広がっている。ただしサワード自身は、この案が実現する可能性は高くないとの見方を示している。

    フェルスタッペン残留が最優先課題
    2026年からの新レギュレーション時代に入り、レッドブルはかつての圧倒的な優位性を失っている。

    技術部門や経営陣から重要人物が流出したことに加え、フェルスタッペンの去就も不透明な状況となっている。メルセデス移籍説や引退説まで飛び交う中、チームとしては何としてもエースドライバーを引き留めたい考えだ。

    サワードは、フェルスタッペンが少なくとも2027年末まではレッドブルに残留すると予想している。これは現行契約の終了より1年前にあたる時期であり、その頃には長年コンビを組んできたレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼがマクラーレンへ移籍するとみられている。

    レッドブルはフェルスタッペン側に対し、近年の人材流出によって生じた穴を埋めるため、一流人材の獲得を進める方針を伝えているという。

    現役ドライバーによるチーム所有の現実性
    フェルスタッペンは2015年にトロロッソ(現レーシングブルズ)からF1デビューを果たしており、チームとの縁は深い。

    F1の歴史を振り返れば、ジャック・ブラバムやブルース・マクラーレン、グラハム・ヒルらが自身のチームを所有しながらレースに参戦した例も存在する。しかし、その多くは1960〜70年代の話であり、現代F1ではほぼ前例がない。

    フェルスタッペン自身もGT3レースで自らのチームを運営しているが、現役F1ドライバーが他チームのオーナーとなれば利益相反の問題が生じる可能性もある。

    そのため、レーシングブルズ株式譲渡案よりも、契約解除条項への対応や競争力向上による残留説得の方が現実的との見方が強い。

    夏休み前の決断に注目
    フェルスタッペンのマネジメント陣は、夏休み前までに将来に関する方向性を定める見込みだ。

    契約には解除条項の存在が指摘されているものの、マネージャー陣は「これまでもレッドブルには忠誠を尽くしてきた」と語っており、現時点で即座の離脱を示唆しているわけではない。

    レーシングブルズの株式譲渡という噂は実現性こそ低いかもしれない。しかし、それほどまでにレッドブルがフェルスタッペン残留を重視していることを示す話題であることは間違いない。

    2026年の新時代に苦戦するレッドブルにとって、チーム再建とフェルスタッペンの将来は切り離せない問題となっている。今後数週間の動向が、2027年以降のF1勢力図を左右する大きな鍵となりそうだ。

  • ルイス・ハミルトン 「バスールでさえ僕を疑った瞬間があったはず」

    ルイス・ハミルトン 「バスールでさえ僕を疑った瞬間があったはず」

    ルイス・ハミルトンは、F1バルセロナ・カタルーニャGPでフェラーリ移籍後初勝利を挙げた後、チーム代表フレデリック・バスールへの感謝を改めて語った。

    2025年の苦しいシーズンを経て復活を遂げたハミルトンは、自身だけでなく周囲にも疑念があったことを認めながらも、最後まで支え続けたバスールの存在が復活の大きな要因だったと明かしている。

    「僕は何度でも立ち上がる」 ハミルトンが語る復活への道のり
    ルイス・ハミルトンのモットーは「Still I rise(それでも僕は立ち上がる)」だ。

    バルセロナでの勝利は、その言葉を象徴する結果となった。

    ハミルトンはフランスの放送局Canal+に対し、現在の心境を次のように語った。

    「言葉で説明するのは難しい。感謝の気持ちでいっぱいだし、一緒に働いているチームや人々を本当に誇りに思う」

    「昨年はチームにとっても、僕自身にとっても、公私ともに本当に厳しい一年だった」

    「でも冬の間に自分を立て直すことができた。トレーニングを積み、集中力と精神的な強さを取り戻した。そして周囲のチームや支えてくれる人たちとの体制も再構築した」

    「それによって、どんな時でも決して諦めてはいけないということを改めて思い出した」

    「バスールにも疑念はあったはず」 それでも支え続けたフェラーリ代表
    ハミルトンは、期待された結果を残せなかった2025年シーズンについて率直に振り返った。

    そして、自身をフェラーリへ招いたフレデリック・バスールに対して深い感謝を示した。

    「僕を信じてくれたこと、支えてくれたこと、そしてこのチームへ連れてきてくれたことに対して、フレッド(バスール)には永遠に感謝している」

    「昨年は彼にとっても僕にとっても難しい一年だった。そして彼自身にも、周囲の人たちにも、僕に対する疑念が生まれた瞬間は間違いなくあったと思う」

    「それでも彼は下を向かず、僕を支え続けてくれた」

    ハミルトンによれば、特にシーズン終盤におけるバスールとの対話が復調のきっかけになったという。

    「とりわけシーズン終盤には、彼は本当に僕の話に耳を傾けてくれた。そしてパズルのピースを正しい位置へ動かす手助けをしてくれた。そのおかげで僕は最高の状態を取り戻すことができた」

    「そして僕自身もチームを前へ押し上げたと思っている。ただ、それは工場で懸命に働く素晴らしい人たちがいなければ実現できなかった」

    フェラーリF1の課題は依然としてパワー不足
    バルセロナで勝利を手にしたものの、ハミルトンはフェラーリが依然として課題を抱えていることも認めている。

    特にパワーユニット面では改善の余地があるとの見方を示した。

    「僕はこのチームが成し遂げられることを本当に信じている。今日もそうだったように、まだパワー不足はある」

    「でも僕たちには進むべき方向性があるし、どこへ向かわなければならないかも分かっている」

    「今は一つひとつレンガを積み上げていく段階だ。まだ道のりは長い」

    「学び続け、小さなものであっても前進し続けなければならない」

    「そうすれば、これからもライバルたちにプレッシャーをかけ続けられると本当に信じている」

    バルセロナで待望のフェラーリ初勝利を手にしたハミルトン。2025年の苦闘を経て築かれたバスールとの信頼関係が、スクーデリア復活への大きな原動力となっている。

  • マーク・ウェバーに“マクラーレン出禁”説 ピアストリ陣営とチームの亀裂が再燃か

    マーク・ウェバーに“マクラーレン出禁”説 ピアストリ陣営とチームの亀裂が再燃か

    オスカー・ピアストリのマネージャーを務める元F1ドライバーのマーク・ウェバーが、マクラーレンのホスピタリティ施設への立ち入りを事実上禁じられているとの衝撃的な噂が浮上した。

    発信元はオランダ人ジャーナリストのジャック・マルテンスで、レッドブル移籍説とも絡み、パドック内で新たな注目を集めている。

    ピアストリ陣営の再編とウェバーの役割変化
    2026年シーズン開幕前、ピアストリはマネジメント体制を見直し、ウェバーをビジネス面中心の役割へ移行させた。同時に元F2エンジニアのペドロ・マトスをレース週末のサポート担当として起用している。

    ピアストリ自身は、F1での経験を重ねたことでウェバーへの依存度が以前より低下したと説明している。スペインGPでは自身75回目のF1スタートを迎えており、ドライバーとして着実に成熟している段階だ。

    しかし、この体制変更の背景には単なる業務分担以上の事情が存在する可能性が指摘されている。

    2025年のチームオーダー問題が火種か
    マルテンスによれば、2025年シーズンを通じてマクラーレン内部ではピアストリ側とチーム首脳陣の間に緊張関係が生じていたという。

    当時は複数の戦略判断やチームオーダーがランド・ノリス寄りだったとの見方があり、ピアストリ本人は公の場で「公平に扱われている」と主張していたものの、ウェバーは異なる認識を持っていたとされる。

    その結果、舞台裏でウェバーとマクラーレン首脳陣の間に激しい対立が発生したとの証言が出ている。

    マルテンスは『Paddock Access』ポッドキャストで次のように語った。

    「レッドブルのリスト最上位にいるのはオスカー・ピアストリだ。すでに双方は話をしている」

    「マーク・ウェバーは今でもピアストリのマネージャーだが、最近サーキットで見かけなくなった」

    「私は彼がマクラーレンのホスピタリティに入れない状態だと思っている。マクラーレンはサーキットで彼をピアストリの近くに置きたくないのだろう」

    レッドブル移籍説との関連
    今回の話題が注目を集める最大の理由は、ピアストリのレッドブル移籍説と結び付いているためだ。

    現在、マックス・フェルスタッペンには成績条項による契約解除オプションが存在すると報じられており、将来について様々な憶測が飛び交っている。

    ウェバーはレッドブル・レーシングで長年活躍した経歴を持ち、現在もチームとの関係は深いとみられている。マルテンスは、レッドブルとウェバー陣営の接触が行われていること自体は自然な流れだと指摘した。

    さらに彼は「話し合われているのはフェルスタッペンのチームメイトの座ではなく、フェルスタッペンの後任としての可能性だ」と主張している。

    現時点では裏付けのない噂段階
    ただし、この情報は現時点でマルテンス個人の証言に基づくものであり、客観的な裏付けは示されていない。

    記事によれば、F1 Oversteerはマクラーレンにコメントを求めているが、記事公開時点で公式な回答は得られていない。

    また、ピアストリ自身はこれまで一貫してマクラーレンとの関係に問題はないと説明しており、2026年もタイトル争いを展開している。したがって、「ウェバー出禁説」や「レッドブル移籍交渉」が事実であるかどうかは、今後さらなる証拠や関係者の発言を待つ必要がある。

    現段階では、パドック内で広がる興味深い噂の一つとして受け止めるのが妥当だろう。

  • ホンダF1が声明 「期待した結果ではないが団結して前進する」

    ホンダF1が声明 「期待した結果ではないが団結して前進する」

    ホンダは、アストンマーティンとの2026年F1プロジェクトについて声明を発表し、「期待した結果ではない」と現状を認めた。

    アストンマーティンは開幕から苦戦が続き、スペインGPではフェルナンド・アロンソがパワーユニットトラブルでリタイア。それでもホンダは「団結し、集中力を保ち、前進し続ける」と強調し、今後の巻き返しに向けた姿勢を示した。

    ホンダが現状を率直に認める
    アストンマーティンとホンダは2026年の新レギュレーション導入に合わせて本格的なパートナーシップを開始したが、シーズン序盤から厳しい戦いを強いられている。

    モナコGPではアロンソが今季初ポイントを獲得したものの、AMR26の根本的な課題は依然として解決されていない。空力性能や車体バランス、そしてパワーユニットを含む複数の要素が競争力不足の要因となっている。

    スペインGPではアロンソがパワーユニットトラブルによって母国レースをリタイア。チームの苦境が改めて浮き彫りとなった。

    こうした状況のなか、HRC UKは声明を発表した。

    「アストンマーティンとともに戦うなかで、現在のサーキットでの結果は私たちの期待に達していない」

    ホンダは期待通りの結果を得られていないことを認めながらも、開発への取り組みに揺らぎはないと強調した。

    「私たちの集中力は依然として完全なものだ」

    渡辺康治社長が英国拠点を訪問
    声明によると、HRCおよびHRC UKの社長を務める渡辺康治氏は英国ミルトンキーンズの拠点を訪問し、現場で働くスタッフたちと直接対話を行った。

    ホンダは日本のさくら研究所と英国ミルトンキーンズの拠点が一体となって開発を進めていることを改めて強調している。

    「F1における進歩は新たな発見だけによって生まれるものではない。エンジニアや技術者たちが積み重ねる何千時間もの努力によっても実現される」

    「私たちは日本のさくらと英国ミルトンキーンズを結ぶ一つのグローバルチームだ」

    現場への支援と開発体制への信頼を示すことで、ホンダは苦境のなかでも着実に前進していることをアピールした。

    ホンダ・レーシング 渡辺康治

    巻き返しへ向けて結束を強調
    ホンダは声明の最後で、現在の苦戦にもかかわらず組織全体の結束が揺らいでいないことを強調した。

    「私たちは団結し続け、集中力を保ち、前進し続けている」

    アストンマーティンとホンダは今後投入されるアップデートや、パワーユニット性能調整策として導入が予定されているADUO制度による改善に期待を寄せている。

    ただし、現状のAMR26にはパワーユニットだけでなくシャシーや空力面を含む複数の課題が残されており、一朝一夕で状況が好転するわけではない。

    それでもホンダは、かつてハイブリッド時代初期の苦戦を乗り越え、レッドブル・レーシングとともに世界タイトルを獲得した経験を持つ。今回の声明でも現状を率直に認めながら、長期的な視点で改善を続ける姿勢を鮮明にした。

    開幕から7戦でアストンマーティンは2台合計9回のリタイアを喫しているが、ホンダはなおチームとの結束を強調しており、夏以降の巻き返しに向けて開発を継続していく構えだ。

  • リアム・ローソン レーシングブルズF1の課題を指摘「決勝ペース改善が必要」

    リアム・ローソン レーシングブルズF1の課題を指摘「決勝ペース改善が必要」

    レーシングブルズのリアム・ローソンは、バルセロナ・カタルーニャGPでのダブル入賞を受け、チームがF1中団グループのトップとしての地位を固めるためには決勝ペースの向上が必要だと語った。

    予選では高い競争力を示しているものの、シーズンを通して安定して結果を残すためには、レースでのパフォーマンス改善が重要な課題だという。

    レーシングブルズは中団トップ争いを継続
    バルセロナ・カタルーニャGPでは、ローソンとアービッド・リンドブラッドの両ドライバーが入賞を果たし、レーシングブルズは再び中団勢の最有力チームのひとつであることを示した。

    ローソンは今季ここまで7戦中5戦でポイントを獲得しており、ドライバーズランキングでは10位につけている。

    2026年から導入された新レギュレーションによって勢力図には変化が生じているが、レーシングブルズは引き続きアルピーヌなどをライバルとする中団トップ争いの中心にいる。

    課題は決勝での競争力向上
    アルピーヌが最近好調な結果を残していることについて問われたローソンは、ライバルの実力を認めつつも、自チームの強みを維持することが重要だと語った。

    「僕たちにとっては良い状況だと思う。シーズンは長いし、まだ多くのレースが残っている」

    「アルピーヌは最近いくつか良いレースをしているし、多くのポイントを獲得している」

    「でも、この流れを維持できればいいと思う。予選では速いマシンを持っていたし、それがシーズン残りのレースでも続いてくれることを期待している」

    さらにローソンは、バルセロナ・カタルーニャGPがチームの実力を測る上で重要な指標になると説明した。

    「バルセロナは通常、そうした判断をする上で良い基準になる。だから僕たちは決勝用のマシンを改善する必要がある」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    オーストリアGPでも好結果を狙う
    ローソンは昨年のレッドブル・リンクで印象的な走りを見せており、来週開催されるオーストリアGPでも再び好成績を目指している。

    レーシングブルズは予選での一発の速さをすでに証明しているが、中団トップの座を確実なものにするためには決勝でのタイヤマネジメントやレースペースの改善が鍵となる。

    アルピーヌとの接戦が続くなか、ローソンが指摘した「決勝で速いマシン」を実現できるかが、今後のコンストラクターズ争いを左右する重要なポイントとなりそうだ。