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    WEC富士:トヨタ8号車はペナルティにより10位 7号車は接触で痛恨のリタイア

    9月15日(日)、2024年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第7戦富士6時間レースが富士スピードウェイで行われ、ホームコースでのレースに挑んだTOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)の2台のGR010 HYBRIDは、アクシデント多発のレースで上位争いを展開したが、8号車は表彰台を目前にしてドライバースルーペナルティにより10位でフィニッシュ。7号車は接触でダメージを負い、痛恨のリタイアに終わった。

    今大会、富士に向けたBoP(Balance of Performance=性能調整)で出力と車両重量に調整が入りながらも、チームは死力を尽くしたドライビングと大胆な戦略で一丸となって最後まで戦い続け、6年連続での勝利を目指しましたが、最終的に悔しい結果に終わった。

    今大会3日間の合計で65,800人ものモータースポーツファンの皆様が集結した富士スピードウェイで、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、終盤まで力強いレースを戦い、表彰台獲得かと思われましたが、チェッカー目前のドライブスルーペナルティにより順位を落とし、10位でチェッカーを受けた。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車は、残り2時間の時点で一時は首位に立つなど上位争いを繰り広げていたが、他車との接触によるダメージでリタイアを余儀なくされた。この結果により、最終戦での小林とデ・フリースの逆転チャンピオンは厳しいものとなってしまった。

    15日(日)午前11時に好天の下、大観衆が見守る前で6時間の激戦への幕が切られた。スタート直後から各所で激しい争いが繰り広げられ、2周目に早くもセーフティカーが出動。TGRの2台のGR010 HYBRIDは、2番手グリッドの8号車ブエミが4位へ、4番手グリッドの7号車コンウェイが5位へと、スタート直後の混乱の中で順位を落とすこととなった。

    その後、7号車と8号車が順位を入れ替えるも、7号車はタイヤ摩耗に苦しみ予定よりも早めにピットインし、デ・フリースへとドライバーチェンジ。まもなく8号車もピットインし、ハートレーへと交代した。

    前半戦では苦戦したものの、レースが折り返しを過ぎる頃にはチームの給油とタイヤ戦略が功を奏し始めた。デ・フリースの7号車はBMW15号車とフェラーリ50号車をパス。さらにピットでポルシェ6号車をかわして首位に立ち、8号車も着実に順位を上げていき、ハートレーが2台のフェラーリを見事パスし、平川へと表彰台争いを託した。

    接戦が続く中、4時間を経過したところで7号車は小林へと交代。TGRの2台は攻めの戦略でタイヤ、燃料共にライバルよりも有利な状況で終盤戦へ入ることとなったが、バーチャルセーフティカーが導入されたことで、全てのハイパーカーがピットインするチャンスを得ることとなり、この作戦は意図通りには行かなかった。

    続いて出されたセーフティカーで各車とのギャップがほぼ無くなり、残り1時間半でのスプリントレースの様相となった。8号車の平川は3位で再スタートしたが、アルピーヌの35号車にかわされ、また、7号車の小林は8位争いのバトルの中で、ポルシェ5号車と接触。リアサスペンションと車体にダメージを負い、レース中の修復は不可能と判断、無念のリタイアとなった。

    平川は最後の1時間も表彰台を目指し、激しくプッシュを続けた。JOTAの2台をパスし、アルピーヌ35号車がペナルティを受けたことで、ついに3位に浮上。しかし残り16分というところで、8号車は最後のピットアウト直後に首位のポルシェ6号車の直前にコースへ復帰したために、周回遅れとして首位に進路を譲ることを指示する青旗を無視したとして痛恨のドライブスルーペナルティ。後続車が接近していたこともあり、8号車は首位から58.879秒遅れの10位へと順位を落としてレースを終えることとなった。

    ホームレースは望んだ結果にはならなかったが、チームはマニュファクチャラーズチャンピオンを死守すべく、11月2日(土)に行われるシーズン最終戦バーレーンへと意識を切り替える。トヨタは首位のポルシェを10ポイント差で追う形で、このシーズン最終戦に挑む。

    トヨタ WEC富士 FIA 世界耐久選手権

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    とても難しいレースでした。2度目のセーフティカー導入が我々には運の尽きでした。再スタート後、私はポルシェ5号車とのバトルを数周にわたって繰り広げましたが、ストレートでの速度差は明らかでした。そのため、ライバルは最初の3つのコーナーでオーバーテイクを試みました。第3コーナーで私はイン側にいて、ポルシェ5号車も同時にコーナーに進入したため、接触は避けられませんでした。残念なことにその時、他の箇所も接触してしまい、レース中に修復するにはダメージが大きすぎました。今日は我々の日ではありませんでした。応援してくれたファンの皆様に申し訳なく思います。最終戦のバーレーンではもっと強くなって戻って来たいと思います。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    2台共に大変な一日でした。残念ながら我々の7号車は接触を喫し、修復不能なダメージを負ってしまいました。これによりポイントを得られなかったのはドライバーズチャンピオン争いにおいて、もちろんマニュファクチャラーズチャンピオン争いにおいても痛い結果です。応援してくれたホームのファンの皆様と全てのパートナー、そしてトヨタ従業員の方々のためにも望んでいた結果ではなく、本当に悔しいレースとなってしまいました。しかしまだシーズンは終わっていませんし、最終戦は長い戦いで獲得ポイントも大きいので、全力で挑んで雪辱を果たしたいと思います。

    ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)
    チーム全員にとって受け入れがたい結果となってしまいました。レースウィークを通して苦戦を強いられました。我々のレースペースは上位を争うには十分でない中で、ドライバーズとマニュファクチャラーズの両選手権のためにも、可能な限りのポイントを獲得することを目指すだけでした。我々の戦略はとても良かったのですが、不運なレース状況で、狙ったとおりには行きませんでした。本当に残念です。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    我々にとってはちょっとした災難のようなレースでした。ライバルよりも速さでは劣る中で、まずまずのスタートが切れました。他の車両は我々よりも加速が良く、TGRコーナー(1コーナー)への進入でポジションを上げるのは不可能でした。そこから順位を上げていくことはできたのですが、不運なタイミングでセーフティカーが導入されてしまいました。最後のドライブスルーペナルティがなければ表彰台フィニッシュができていたはずで、それなら納得のいく結果だったと思います。全てを洗い直し、バーレーンでは力強くなって戻って来ます。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    我々はかなりクリーンなレースを戦いました。セブはタイヤを大事に持たせて走るという素晴らしい働きで、我々は戦略で順位を上げるチャンスを得ることができました。ペースではライバルに及ばなかったのですが、ベストを尽くしました。全力で戦ってくれたチームに本当に感謝しています。我々にとって重要なレースでしたが、様々な要因で残念な結果に終わりました。しかし気を落とすことなく、マニュファクチャラーズ選手権を決める次戦バーレーンでの巻き返しを図ります。今週我々をサポートしてくれたトヨタ関係者、パートナー、そしてファンの皆様全員に心から感謝します。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    本当に残念な一日だったのは確かです。ファンの皆様やパートナーの皆様の前で良いレースをしたかったのですが、そうはなりませんでした。あらゆることを試し、一時は期待の持てる展開となりましたが、最後は望み通りにはいきませんでした。シーズンは残り1戦となりましたが、なんとしてもチャンピオンを獲得し、良い形でシーズンを締め括れるよう頑張ります。今週ずっとハードワークで支えてくれたチームのみんなに感謝します。また、パートナーの皆様、ファンの皆様、応援ありがとうございました。

  • WEC富士:7号車がポール・トゥ・ウィンで地元トヨタが1-2フィニッシュ

    WEC富士:7号車がポール・トゥ・ウィンで地元トヨタが1-2フィニッシュ

    FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間の決勝レースが9月10日(日)静岡県の富士スピードウェイで行われ、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)のGR010 HYBRID 7号車がポール・トゥ・ウィン。GR010 HYBRID 8号車が2位で続き、チームの「ホーム」レースでの1-2フィニッシュを達成した。

    小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車は、ポルシェとの激しいバトルを制し、今季4勝目を挙げた。

    この勝利でTGRは今大会獲得可能な最大ポイントを得て、5シーズン連続、通算6度目となる世界耐久選手権のマニュファクチャラーズチャンピオンを最終戦待たずに確定した。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の8号車は7号車に遅れること39.119秒差の2位で続き、週末を通して合計54700人ものモータースポーツファンが終結したホームコース富士スピードウェイで、チームに完璧な結果をもたらした。

    7号車の3名のドライバーが今季4勝目を挙げたことで、ドライバーズチャンピオン争いはさらに激しさを増し、今季最終戦となる第7戦バーレーン8時間で決まることになる。8号車は今大会2位に入ったことで、ランキング首位の座を守ったが、2位の7号車との差は15ポイント。最終戦の8時間レースでは最大39ポイント獲得可能なため、最後まで激戦となることが予想される。

    結果だけ見れば、TGRは完璧な予選結果による最前列独占からスタートを切り、決勝も1-2フィニッシュを果たしたが、レースの内容は決して容易なものではなかった。2台のGR010 HYBRIDはスタートで順位を落とし、6時間のレースを通してライバルのフェラーリ、ポルシェらハイパーカーのライバル勢とドラマティックな接近戦を繰り広げることになった。TGRが首位に立ったのは残り2時間になってからのことだった。

    レースのスタートでは、ポールポジションの7号車コンウェイがTGRコーナー(第1コーナー)進入時の混乱で行き場を失い3位へ、2番手スタートの8号車ブエミも、同じく大混乱となったTGRコーナーでフェラーリ50号車と接触し、6位へと順位を落とすこととなった。1周目から導入されることとなったセーフティカー走行からレースが再開されると、7号車コンウェイは2位争いの中でコースアウトを喫し4位へと後退。8号車ブエミはキャデラック2号車をかわして5位へと順位を上げた。

    チャンピオンを争うTGRとフェラーリのエキサイティングなバトルは、TGRの2台が先行する形となった。コンウェイとブエミはそれぞれ2台のフェラーリとのバトルを繰り広げ、序盤首位に立っていたポルシェ6号車が最初にピットへ向かうと、7号車が首位に、8号車もフェラーリ50号車をかわし、TGRが1-2体制となった。

    TGRの2台も1時間を経過したところでピットへ向かい、首位のポルシェ6号車をTGRの2台が追う展開に。2時間を経過し、7号車はロペス、8号車は平川へとドライバーを交代すると、ロペスはその時点での最速ラップタイムをマークするハイペースで首位ポルシェとの差を詰めていき、平川も上位2台の争いに加わるべく追い上げを開始した。

    レースが折り返しとなる3時間を経過するころ、各車は3回目のピットへ向かい、給油を行ったあと、ロペスと平川はそのまま2スティント目へと突入。ロペスは首位のポルシェのすぐ後まで追いつき、さらに逆転を狙うが、その後方からは平川が素晴らしい走りで一時は20秒以上あった首位との差をじりじりと削っていき、首位争いは3台がそれぞれ1秒以内という接近戦に。平川は自身のスティント終盤となる4時間を迎える直前に見事なオーバーテイクを見せ、首位に浮上した。

    その数分後、2位の7号車が最後のドライバーとして小林へ、翌周8号車はハートレーに交代。8号車は7号車の前でコースに復帰したが、7号車小林が猛烈な速さで追い上げ、8号車をパス。首位に立った7号車の小林は、ポルシェ6号車との間に8号車を挟む形で、さらにファステストラップを叩き出すなど、後続との差を広げていった。

    残り1時間、最後のピットを終えた小林は、後続との差をコントロールしながら周回を重ね、229周でトップチェッカー。富士で行われた現行WEC10戦中の9勝目、そして、2016年以来続く連勝記録を6へと伸ばした。ハートレーの8号車は2位でチェッカーを受け、TGRは1-2フィニッシュという最高の形でホームレースを終えた。

    レースウィークを通してチームに帯同したトヨタ自動車社長兼TGRヨーロッパ会長の佐藤恒治を中心に、パートナー、富士に集結したTGRファンの皆様、ドライバー、そしてチームが一体となり困難なレースの末に勝利することができた。ドライバーズランキングを決する今季最終戦は、中東バーレーンで、バーレーン8時間として11月4日(土)に決勝が行われる。

    WEC 2023年シーズン 第6戦 富士6時間 決勝TOYOTA GAZOO Racing、「ホーム」富士で1-2フィニッシュ!マニュファクチャラーズチャンピオンも確定し、小林/コンウェイ/ロペス組GR010 HYBRID 7号車が今季4勝目

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    目標だった1-2フィニッシュを達成するのは容易なことではありませんでしたが、我々のペースは素晴らしかったです。ハードワークでこの素晴らしいGR010 HYBRIDを仕上げてくれたチームと、共に支えてくれたパートナーの皆様やトヨタ関係者に感謝いたします。あれほど多くのTGRの旗がコース上で振られているのを見ることができて本当に嬉しいですし、力強く応援してくれたファンの皆様にも本当に感謝しています。今日はとても難しいレースでした。特にスタートで幾つかポジションを落とすこととなったのが大きかったです。このコースで他のハイパーカーを追い抜き、また周回遅れの車両をかわすのは、とても難しいのですが、なんとか上手く対処し、やるべきことをやってチームが本当にドライバーを助けてくれました。ホームレースでマニュファクチャラーズチャンピオンを決められたこともとても嬉しいです。今シーズン、このタイトルを獲得することは難しい挑戦でしたが、速いクルマと強力なチームがあり、そして、ドライバーもミスすることなく素晴らしい走りをしました。我々の最初の目標であるマニュファクチャラーズタイトルを勝ち取ることができたので、まずは祝いたいと思います。次のステップはドライバーズタイトル獲得で、我々7号車は追う立場ですが、最終戦バーレーンでは全力を尽くします。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    チームにとって最高の一日になりました。我々は1-2フィニッシュでマニュファクチャラーズタイトルを決めることを目標にここ富士へとやってきて、それを成し遂げました。簡単なことではなく、ポジションを取り戻すためにとても苦労しましたが、最終的な結果には満足しています。ホセと可夢偉が素晴らしい仕事をしてくれました。我々全員にとって厳しいレースで、オーバーテイクの難しい場面もありました。我々とポルシェとのペースは非常に拮抗していたので、難しい戦いになることはわかっていました。チャンスが来るのを待ち、可夢偉が首位に立ったあとは大丈夫でした。この週末だけでなく、シーズンを通して我々ドライバー全員と、エンジニアも最高の仕事をしました。TOYOTA GAZOO Racingの皆さん、マニュファクチャラーズタイトル獲得おめでとう。次はドライバーズタイトル獲得へ向けての戦いがバーレーンで待っています。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    富士で勝てて最高の気分です。7号車にとって、今季4勝目という素晴らしい結果にもなりました。チームがマニュファクチャラーズタイトルを獲得できたことも嬉しいです。今回の勝利を可能にしてくれたこのWECプロジェクトは、ここ日本の東富士、ドイツ・ケルンなど多くの皆様が支えてくれたおかげであり、みんなに祝福を贈りたいと思います。このグループの一員であることを誇りに思います。可夢偉とマイクは素晴らしいレースを戦ってくれました。私自身の走りにもとても満足していますが、ポルシェを追い抜くのはとても難しく、最後はフロントタイヤが摩耗して逆転は叶いませんでした。しかし、あの時点で重要だったのは大きく引き離されることなくついていき、可夢偉へとバトンを渡すことでした。彼はペースも良く、首位に立ってからは振り返ることなく、後続を引き離していきました。我々はまだドライバーズタイトルを争っており、バーレーンでの戦いが楽しみです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    チームに取って完璧な結果となりました。みんなが素晴らしい仕事をした証として、マニュファクチャラーズチャンピオン獲得を祝いましょう。非常に接近したレースで、ファンの皆様には間違いなく楽しんで頂けただろうと思います。我々はスタートでポジションを落とし、他のハイパーカーのライバルをかわすのに時間がかかってしまったので、燃料をセーブしながら戦うことを選択しました。そして最後に、亮が素晴らしいスティントでトップ争いに復帰させてくれました。ただ、今日の7号車には叶いませんでした。彼らを祝福したいと思います。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    母国ファンの皆様の前でチームが1-2を成し遂げ、世界タイトルを勝ち取る、それが今日の我々のミッションであり、無事に達成することができました。2台のGR010 HYBRIDは共に1周目でポジションを落とし、その後ポジションを取り戻すのは大変苦労しましたが、チームが頑張ってくれたおかげで1-2を勝ち取れました。終盤の可夢偉は我々よりも圧倒的に速く、とても太刀打ちできませんでした。この理由を分析する必要があると思います。7号車は今日の勝利にふさわしく、本当に速かったです。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    今日は全力を尽くし、ホームレースで可能な限り最高の結果を勝ち取ることができました。大変な戦いで、簡単なレースではありませんでした。我々8号車にとっては、勝てなかったのでもちろん少し残念ではありますが、全体としてみれば1-2フィニッシュを果たせたのでとても満足しています。マニュファクチャラーズチャンピオンを獲得できたことも最高ですし、今日の結果はドライバーズタイトル争いにおいても悪くありません。シーズンはあと1レースを残すのみですが、バーレーンでも同様の結果が得られることを期待しています。

    2023年WEC第6戦富士6時間レース

    佐藤恒治社長
    WEC第6戦富士6時間レースでは、日本のファンの皆様、WECの挑戦を支えてくださっているパートナーの皆様と一緒に、7号車のポールトゥウィン、8号車との1-2フィニッシュ、マニュファクチャラーズチャンピオンの獲得という素晴らしい形で勝利を飾ることができました。応援してくださった皆様に感謝いたします。

    今日は、たくさんのファンの皆様がTGRの旗を振りながら観戦されていました。私自身、ピットでレースを見守っていましたが、厳しいレース展開の中、目の前に見えるスタンドの皆様の熱い応援や笑顔がとても心強かったです。チームの挑戦を後押しする大きな力にもなったと思います。本当にありがとうございました。

    そして、今回のWEC富士で実感したのは、可夢偉代表のもとでつくりあげてきたチーム力です。日頃のコミュニケーションができているからこそ、自ら考え、チームのために自律的に動く。一人ひとりのそんな行動の積み重ねが、僅差の闘いを最後に勝ち切る強さにもなりました。

    トヨタWECチームの転機になったのは、ル・マンでの悔しさであり、豊田会長の「マイチームにはスポーツをさせてあげたい」という言葉です。そこに込められた豊田会長の想いがチーム全員の魂に火をつけました。そこからみんなで目指してきた「真のワンチームの強さ」を、今回はホームで示すことができたと思います。

    この週末は、WECチームだけではなく、全日本ラリーチームは北海道でモリゾウとともに、WRCチームはギリシャで、それぞれの耐久レースに挑みました。闘うフィールドは違っても共通しているのは、「モータースポーツで笑顔を増やしていきたい」という想いです。五感を使ってクルマの魅力を伝えたい。モータースポーツでクルマを鍛え、多くのお客様に喜んでいただきたい。この想いを原点に、WECを通じてもっと多くの笑顔を生み出せるよう、今後とも挑戦を続けてまいります。

    次のバーレーンでの最終戦も、ワンチームで、全力で闘ってまいります。

    追伸
    ケッセル・レーシングから急遽参戦した宮田莉朋選手は、初挑戦ながらWECの舞台で素晴らしい走りを見せてくれました。見事3位表彰台の獲得、おめでとう!莉朋選手に貴重な挑戦の機会をいただいたケッセル・レーシングの皆様、お声がけいただいた木村武史選手、ありがとうございました。

  • WEC:トヨタ 2023年第6戦 富士6時間 公式練習レポート

    WEC:トヨタ 2023年第6戦 富士6時間 公式練習レポート

    9月8日(金)に静岡県の富士スピードウェイでFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間の公式練習が開始され、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing/TGR)にとってホームコースである富士でのレースが幕を開けた。

    約2か月のインターバルを挟んでの開催となった今大会、舞台となる富士スピードウェイは台風の接近に伴い、8日(金)は朝まで断続的な雨に見舞われていたが、雨は弱まり、午前11時からの公式練習第1回目はウェットコンディションながら予定通りに実施。

    午後の公式練習第2回目は日差しものぞくほどに天候が回復し、完全なドライコンディションで予選、決勝へ向けた本格的な走行が進められた。

    来日して以来、日本のファンの皆様、パートナー企業やトヨタ従業員からの熱烈な歓迎を受けてきたチームは、予選、決勝へ向けた準備を開始した走行初日から好走を見せ、フェラーリ、キャデラック、ポルシェ、プジョー、ヴァンウォールらとのハイパーカーの激戦に向け、1-2という好スタートを切った。

    ドライバーズチャンピオン争いで首位に付けるセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車が、この日最速となる1分29秒523をマーク。前戦モンツァを制した小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車が0.597秒差の2番手につけた。

    現行WECでは、富士スピードウェイでこれまでに9戦が開催され、うち8戦を制しているTGRは、富士での9勝目及び6連覇を目指すと共に、リードしているチャンピオン争いでよりその位置を固めることを目指している。TGRはマニュファクチャラータイトル争いで、2位のフェラーリに26ポイント差をつけてリードしており、この富士ラウンドを終えた時点でさらに13ポイント差を拡げることができれば、最終戦を待たずしてマニュファクチャラーズチャンピオンを決めることができる。

    昨夜から続く雨によりウェットコンディションで公式練習第1回目は開始されたが、チームはこの時間も無駄にすることなく、7号車はロペス、8号車はブエミがウェットタイヤを装着した車両セットアッププログラムとシステムチェックを開始した。その後、6名のドライバー全員がウェット下での走行をこなし、トラブル無く90分間のセッションを終えた。

    この公式練習第1回目は、セッション終盤に雨が弱まったことで路面コンディションが徐々に良くなっていき、最後の数分で各車このセッションでのベストタイムをマーク。7号車はコンウェイ、8号車はハートレーのタイムによりこのセッションは6番手、7番手となった。

    公式練習第1回目の後、第2回目までの3時間のインターバルの間に天候が回復し、コース路面はほぼドライに。午後3時半からの公式練習第2回目が開始されると共に、7号車は小林、8号車はブエミがステアリングを握り、スリックタイヤでコースイン。この90分間のセッションは、2台のGR010 HYBRIDの車両パフォーマンス比較やミディアム及びハードタイヤの摩耗に関する確認など、様々なセットアップを試す忙しい時間となった。

    このセッションでは、開始直後にブエミが1分30秒を切る好タイムを記録すると、最後まで破られることなく、この日のトップタイムに。また、ブエミと共にセッション序盤に小林がマークしたタイムはこの日2番手となった。チームはこの2回の公式練習走行で得られたデータを分析し、明日9日(土)午前中の公式練習第3回目へ向けたセットアップ及びレース戦略の最適化を図っていく。

    明日は午後3時半からハイパーカークラスの予選が行われ、TGRは今季4度目のポールポジション獲得を目指す。決勝レースは10日(日)の午前11時から6時間にわたって行われる。

    WEC 2023年シーズン 第6戦 富士6時間 公式練習TOYOTA GAZOO Racing、天候一転の富士で6連覇へ向け走行開始

    小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)
    日本に戻ってきて母国ファンの皆様や多くのトヨタ関係者の前でドライブできることをとても嬉しく思います。今日は路面コンディションが大きく変わりました。ウェットコンディションではまだやるべきことがありますが、ドライコンディションではとても好調です。まだクルマのバランス面で幾つか調整すべき点はありますが、多くの周回をこなせて良かったです。ここ富士では、決勝レース中のコース路面の変化が大きな要因になります。大雨で洗い流された路面が、この後多くの車両が周回を重ねていくことで変わっていくので、それにあわせた車両セットアップをしておく必要があります。まだイベントは始まったばかりですし、プッシュを続けて行きます。

    マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)
    ここ富士ではまだこの先も、いつ雨が降るかわからないので、ウェットコンディションでどのような挙動を示すかなど、経験できたのは良かったです。ドライコンディションでのクルマのバランスは悪くないですが、まだ細かい調整を試し、可能な限りパフォーマンスを引き出したいと思っています。今夜も作業を続けますが、まずは順当なポジションにつけられたと思いますし、この勢いで前向きに進めていくだけです。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)
    今日は順調な一日でした。ウェットコンディションで走れたことは、さらに雨が降ったときのクルマへの理解を深める手助けになりますし、その後はドライで順調に周回を重ねることができました。最初の各車のパフォーマンスレベルは確認できたと思いますが、まだドライでは1時間半しか走っていませんし、コース路面はこれから変わっていくので、まだまだわかりません。ここはブレーキやタイヤを含め、クルマに厳しいコースなので、全てを最適化するためにどうするかがポイントになります。

    セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)
    今日は、ウェットとドライの両方を経験して比較することができたので、天候的には予想していた以上にラッキーでした。両セッション共に順調で、片方が完全なウェット、もう片方は完全なドライで走ることができました。実りある金曜日だったと思います。多くのデータを収集できましたし、我々の競争力も高そうです。これからは明日に向けた改良が大事になってきますし、決勝レースではタイヤ摩耗が非常に重要な要素となるので、それをコントロールできるよう作業を続けていく必要があります。

    ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)
    トラブルなく進んだ一日でした。ドライの公式練習第2回目を1-2で終えられたというのは好結果ですが、タイムは非常に拮抗しています。ウェットコンディションでは、我々はライバルに対しあまり良いペースとは言えなかったので、残りのレースウィークはドライのまま進んでくれることを願っています。全体的に見ればとても良いスタートが切れました。我々は2台で異なる車両セットアップをテストし、異なるタイヤコンパウンドを試すなど、多くのデータを得ることができました。金曜日としては完璧な一日でした。

    平川亮(8号車 ドライバー)
    走行初日としてはとても満足しています。午前中は天候に恵まれませんでしたが、それでも富士で走れるのは毎回嬉しく思います。公式練習第1回目は、降雨により最初は濡れていた路面が徐々に乾いていくという、とても変わりやすく、トリッキーなコンディションでした。午後の公式練習2回目は完全なドライとなり、チームが1-2で終えられ良いスタートが切れたと思います。予選と決勝でも同じ結果が達成できることを祈っています。今日は良いスタートとなりましたし、この勢いのままプッシュを続けます。

  • BSフジ、特番「FIA WEC富士6時間耐久レース見所徹底紹介スペシャル」

    BSフジ、特番「FIA WEC富士6時間耐久レース見所徹底紹介スペシャル」

    BSフジは8月26日(日)に特番『世界最高峰のモータースポーツが富士に!FIA WEC富士6時間耐久レース見所徹底紹介スペシャル』を放送する。

    自動車耐久レースの世界最高峰がこのWEC=FIA世界耐久選手権。10月14日から16日の3日間、富士スピードウェイで開催されるWECの見どころを徹底分析する。

    番組では、トヨタから参戦する中嶋一貴、小林可夢偉をゲストに招き、ドライバー目線のコース説明と大会の見どころもご紹介する。

    『世界最高峰のモータースポーツが富士に!
    FIA WEC富士6時間耐久レース見所徹底紹介スペシャル』

    BSフジ:2016年8月28日(日) 15:00〜15:55

    <ゲスト> 中嶋一貴選手、小林可夢偉選手
    <番組進行> 赤平 大、梅田彩佳