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  • ピレリ、トヨタ TF109をF1タイヤテストで使用

    ピレリ、トヨタ TF109をF1タイヤテストで使用

    ピレリは、2011年のF1タイヤ開発テストにトヨタの2009年F1マシン“TF109”を使用することを発表した。

    今季限りでF1から撤退するブリヂストンに代わり、2011年からF1にタイヤを供給するピレリ。テストで使用するF1マシンに注目が集まっていたが、2009年末でF1から撤退したトヨタがレースを戦ったTF109を使用することに決定した。

    ピレリのモータースポーツディレクターを務めるポール・ヘンベリーは、既存チームに有利にならないF1マシンを使うには、トヨタのF1シャシーを確保したことが、ピレリにとって最高の解決策だったと語る。

    「マシンについては、完全に公平なポリシーを持っているので、既存チームに有利になるようにはしたくなかった」

    「トヨタはパーフェクトなソリューションだ。スピードと信頼性のある現代のF1マシンであるが、現在F1で競争するどのメーカーとも繋がりがない」

    「来シーズンの開幕前にタイヤのポテンシャルを最大限にするあらゆるチャンスを与えてくれるかなり優れたパッケージを有していると確信している」

    ピレリは、F1タイヤ開発ドライバーにニック・ハイドフェルドの起用もあわせて発表。18日(火)からイタリアのムジェロ・サーキットでF1タイヤテストを開始する。

    関連:
    ・ピレリ、F1タイヤテストを開始 (画像)
    ・ニック・ハイドフェルド、ピレリの公式テストドライバーに就任

  • ヤルノ・トゥルーリ 「トヨタに初勝利をもたらす」

    ヤルノ・トゥルーリ 「トヨタに初勝利をもたらす」

    ヤルノ・トゥルーリは、今シーズン、トヨタに初勝利をもたらすことに自信をみせている。

    2002年からF1に参戦しているトヨタは、今年の冬季テストで優れたパフォーマンスをみせており、トゥルーリもTF109がこれまでドライブしたトヨタF1マシンの中でベストだと主張している。

    トヨタF1チームは、122戦でいまだ勝利はないが、トゥルーリはシーズンのスタートが近づくにつれ、物事がより良くなっていると主張する。

    「これまでのテストは非常に順調だったので、今シーズンに自信を持っている」

    「マシンはとてもコンペティティだと思うし、これまでは全てが良さそうだね」

    「このマシンは、僕がプレシーズンにドライブしたどのトヨタマシンよりも良い感じなので、期待でいっぱいだ」

    「僕たちが今年素晴らしいことをできることを望んでいる。これまでのテストはすべてが順調だ。間違いなく楽観的だね。僕たちは年々パフォーマンスを改善させようとしているし、多くの改善によって良いチームとして確立されていると思う」

    「昨年の力強い結果のあとだし、僕たちの目標は今年トップポジションのために戦うことだ。そして、僕の夢はトヨタに初勝利をもたらすことだ」

    「トヨタの初勝利のために戦いたいし、今シーズン本当にそれができると思っている。昨年の力強いパフォーマンスを基にして、もっと多くの表彰台やポイントを獲りたいね」

    トヨタは、世界的な経済危機により、F1での将来が不確かだったことを認めており、今年初勝利を達成する重圧に置かれている。

    「それは僕がコメントすることではないけど、トヨタが勝つためにF1にいることは間違いない」

    「チームは十分な経験を積んでおり、正しい人材やその他のことを持っていると思う。だから僕たちは届けたい」

    「僕とティモ(・グロック)にとって重要なシーズンになるだろう。僕たち二人ともがお互いよりも多く勝ちたいと思っているし、結果を届けたいと思っている。僕たち全員が同じ方向で作業しているし、僕たちは力強いシーズンを送れると思っている」

  • ティモ・グロック 「TF109の第一印象は良い」

    ティモ・グロック 「TF109の第一印象は良い」

    トヨタは21日、ポルトガルのアルガルベ・モーター・パークで、晴天に恵まれ、F1合同テスト3日目を迎えた。

    19日、20日の2日間、テストに影響が及ぶほどの雨に見舞われたが、この日ティモ・グロックは、快晴の下、新型車TF109のテスト走行を実施。湿気を含んだ路面だったため、ブリヂストン・ポテンザのエクストリームウェットタイヤで走り始めたグロックは、午前中の走行途中でスタンダードウエットに交換し走行。

    グロックは、セットアップオプションの比較や、今年のレギュレーション改正により導入された可動式フロントウィングを確認し、情報収集を行った。

    しかし、午前11時すぎ、オイルパイプが外れ、スモークを噴いた。TF109に修理が必要になり、グロックは午前中の走行を中断。午後テストに戻ったグロックは、明日22日のテスト最終日もステアリングを握る予定だ。

    ティモ・グロック
    「新型車の第一印象は良く、そのことに満足している。ウェット路面だったものの、開始当初は、とても快適に、運転し易く、何の問題もなかった。その後、オイルパイプのトラブルに少々時間をとられたが、仲間が懸命に修理をしてくれ、最終的には乾いた路面で走行距離を延ばすことができた。乾いた路面での走行で、TF109を完全にセットアップするまでには至らなかったが、非常に高い好感触を得られた。明日の天気予報はあまり良くないが、もっと周回を重ねて行きたい」

    パスカル・バセロン シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
    「大変ありがたいことに今日は、雨は降らなかったが、午前中はまだ路面が濡れており、気温も低かった。これまでの2日間、悪天候に強いられた不十分なテスト走行だったため、今日は、セットアップの確認、ブレーキのチェック、可動式フロントウィングの予備テストなどを含め、グロックに密度の濃いテストをしてもらった。初めの数時間は、順調に進行したが、残念なことに、オイルパイプが外れ、スモークしたため、グロックは車の走行を中止せざるを得なくなってしまった。修理に多少時間がかかったが、午後には更に走行をこなし、いくつかの興味深いデータを得ることができた」

  • ヤルノ・トゥルーリ、TF109で初走行

    ヤルノ・トゥルーリ、TF109で初走行

    トヨタは、前日に引き続き20日、ポルトガルのアルガルベ・モーター・パークでTF109のテスト走行を実施した。

    19日に初のテスト走行を終えた小林可夢偉に代わり、テスト走行2日目にステアリングを握ったのはヤルノ・トゥルーリ。

    走行開始直前から激しい雨が降り始め、トゥルーリは、テスト走行でTF109に関する初期データをできるだけ収集する予定だったが、参加した全チームのテストに影響を及ぼすほどの時にあられを伴う悪天候の下、何とか懸命に30周の走行をこなした。

    21日は、ティモ・グロックがTF109のテスト走行を行う。

    ヤルノ・トゥルーリ
    「今日はサーキットの状態が良くなかったので、TF109の初走行の感想を述べるのは難しい。とてもウェットな路面だったため、まったくグリップがきかなかった。もっと周回を重ねたかったが、かなわず残念だ。明日、ティモ・グロックが走る時には天候が良くなり、TF109の性能を更につかめることを望む」

    パスカル・バセロン シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
    「今日は天候がすべてを左右した。降雨に合わせた走行をしなければならず、私たちが期待したほどのテストを実施できなかった。しかし、もし今後のプレシーズンテスト期間中に雨が降らないとすれば、本日のウェットコンディションでのデータ収集は収穫だったと言えるだろう。今日は何のトラブルもなく走行を終えられた。着実に、TF109への理解が深まっていくことは、興味深い体験で、これまでの進捗に満足している。明日は、もう少し良い天候のもと、更に走行距離を延ばしたい」

  • 小林可夢偉 「KERS搭載のTF109は興味深い体験」

    小林可夢偉 「KERS搭載のTF109は興味深い体験」

    トヨタは19日、ポルトガルのアルガルベ・モーター・パークで、2009年の公式のテスト走行を開始。残念ながら、午後を中心に、風と雨がテストプログラムの妨げることとなってしまったが、小林可夢偉が、新型車TF109のサーキット走行を行った。

    前日の18日にも、トラブルもなく順調にTF109を走らせた小林は、新型車のパフォーマンスを確かめ、情報を集めるとともに、今週初めてサーキットで使用された運動エネルギー回生システム(KERS)のテストをこなし続けた。

    残念ながら、特に午後は風雨が強まり、予定のテストが妨げられ、明日20日はヤルノ・トゥルーリがテスト走行を行う。

    小林可夢偉
    「今日は上手く行き、新型車にも満足だった。KERSを搭載した車を初めて走らせるのは興味深い体験であり、同システムへの私たちの理解が更に深まった。アルガルベ・モーター・パークのサーキットは初めて走ったが、コースレイアウトは実にエキサイティングで、ドライバーにとって走りがいがあり、とてもいい印象を受けた。しかし、特に午後は、テストに適する天候にはほど遠く、予定していたテストは実施できなかった」

    パスカル・バセロン シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
    「シーズン前のテスト走行で、新型車のデビューを見るのは、いつでもエキサイティングな瞬間で、大幅なレギュレーションの改正があった今年は特にそうだ。全般的に、新型車TF109のこれまでの結果には満足しており、今シーズンに大いに期待したい。もちろん、オフシーズン中の、しかも良くない天候の下、他チームとの比較を精緻に行うのは難しい。新型車で通常実施するテスト以外に、今日は、KERSのテストを再び行った。これはF1にとって新しい技術であり、学ばなければならないことがたくさんあるが、私たちは今回の初テストのために、TMGのファクトリーで多くの重要な情報を集め、充分に準備をしてきた。」

  • トヨタ TF109が初走行

    トヨタ TF109が初走行

    トヨタは、ポルトガルのアルガルベ・サーキットでTF109の初走行を行った。

    合同テスト前日の18日、トヨタは2009年マシン「TF109」のシェイクダウンを行った。TF109のステアリングを握ったのは、サードドドライバーの小林可夢偉。

    トヨタ TF109には、発表会では装着されていなかったシャークフィンを装着された。シャークフィンは2009年のレギュレーションで装着が許されている。

    また、コックピット後方にはKERS搭載を示すステッカーが貼られた。2009年シーズンのスタートではKERSを搭載しないことを表明しているトヨタだが、着々とKERSの準備を進めているようだ。

    トヨタは、19日から同サーキットで開催されるF1合同テストに参加する予定。

    トヨタ TF109 初走行画像

    トヨタ TF109 シィイクダウン画像 トヨタ TF109 シャークフィンを装着(画像)

    関連:トヨタ TF109

  • トヨタ TF109の空力処理

    トヨタ TF109の空力処理

    トヨタ TF109は、正攻法なアプローチで空力処理を施してきたように思える。

    シャシーは、パスカル・バセロンによって設計され、マーク・ギランが初めてエアロダイナミクスをまとめたTF109は、規制の多い新しいレギュレーションを均整のとれた美しいデザインで対応している。

    両方エンジニアは、TF109の開発において、メカニカル面とエアロ面の両方で安定性を目指した。

    フロントウイングは、3次元曲線で外側へ向けて湾曲するエンドプレートが特徴的。フロントホイール周りの気流を整えてダウンフォースを稼ぐ意図が見てとれる。

    スリムで高い位置に設定されたノーズも印象的。先に発表されたフェラーリ F60とは異なり、先端を可能な限り短く設定されている。

    トヨタ TF109:フロントウイングのエンドプレートは外側へ向けて3次元曲線に湾曲 トヨタ TF109:ノーズコーン下部には大きなスペース

    ノーズコーン下部は多くのスペースが設けられ、コクピット下に規定で許されるギリギリのサイズの小さなバージボードへ向け、気流を送りこんでいる。

    サイドポットのショルダー部分には、フェラーリと比べると小さくシンプルなポッドウイングが装着される。サイドポットの下部は大胆にえぐられており、コークボトル形状に絞り込まれたマシン後方への気流の流れを作り出している。

    トヨタ TF109:サイドポッド下部は大胆にえぐられた トヨタ TF109:小さくシンプルなポッドウイング

    エギゾーストパイプは、剥き出しにしたフェラーリ F60とは異なり、エンジンカバーの下にパイプが落し込まれている。

    フロントホイールには、TF108同様、前側に開口部を設けたフェアリングが使用されている。リアホイールには、新しい種類のフェアリングが採用された。

    トヨタ TF109:リアエンドは滑らかな曲線で絞り込まれる トヨタ TF109:リアホイールには新しいフェアリングを採用

    リアからの画像は公開されていないが、リアウイングをはじめ現段階ではシンプルな構成がとられており、テスト継続中に進化していくことが予想される。

    主要諸元表:トヨタ TF109

  • トヨタ TF109 開発ストーリー

    トヨタ TF109 開発ストーリー

    トヨタの2009年シーズン向けF1カーを意味する“TF109”は、最もホットなレースカーである。最新技術と人間的な情熱という2つの要素を上手く組み合わせることに成功した、衝撃的な作品が初めて一般の前に姿を現した。この素晴らしいコンビネーションの下で、“TF109”は2007年10月から開発が行われてきた。

    “TF109”はパナソニック・トヨタ・レーシングの近年のレースカーから進化し、FIAによって規定された、新しいボディ形状をまとった。それは幅の広がったフロントウィング、逆に狭くなったリアウィングと、より少なくなった空力パーツからなっており、それらが2009年向けF1カーの装備となる。

    脚本は異なるかもしれないが、パナソニック・トヨタ・レーシングはいつも通り高い目標を“TF109”に設定した。チーム代表の山科忠会長は語る。「我々の今年の目標は、トヨタにとってのF1初勝利を目指して戦うことだ」

    “TF109”は、パナソニック・トヨタ・レーシングの上位グループ復帰を確立させた“TF108”の次期型である。“TF108”は2つの表彰台と、1回の最前列スタート、そして合計で56点という、2006年(35ポイント)、2007年(13ポイント)の2年間を加えたよりも多いポイント獲得という好成績を残した。トヨタはグランプリ18戦中14戦でトップ10グリッドを獲得し、12回ポイントを獲得。9回のトップ6フィニッシュを果たした。

    TMG社長のジョン・ハウエットは語る。「F1で8年間を過ごす中で、我々は膨大な量の知識を得て、大きな進歩を遂げた。我々のチームは、非常に高いレベルに達しており、今こそ全てのギャップを埋め、組織全体が頂点で戦えるということを証明する時だ。そして我々は全ての準備を整え、全員でハードに戦って、成功を勝ち取らなければならない」

    ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは“TF108”と共に評論家の絶賛を浴びた。そして彼らのコースでの活躍は、新たな“TF109”と、今季もサードドライバーとしてサポートする小林可夢偉によって、更なる高みへと到達するだろう。

    山科忠は続ける。「個人的には、トヨタはF1界でも最高のドライバーラインナップを持つチームの一つだと思っており、彼らが“TF109”で何を成し遂げてくれるのか、とても楽しみにしている。我がチームの2人のドライバーは昨年、競争力のあるF1カーさえあれば、世界最高のレベルでの戦いが出来るということを証明してくれた。だから今年の我々の挑戦は、彼らが昨年以上の活躍が出来るようなF1カーを用意することだ」

    ヤルノにとっては、パナソニック・トヨタ・レーシングに加入して5年目のフルシーズンとなる。彼はチームメイトのティモ(2007年のGP2シリーズチャンピオン)が“TF108”でその才能を昇華させている間も、長い経験と心からの情熱を持って、彼のキャリアで初めてのチーム牽引という役割を果たし、洗練されたパフォーマンスで称賛を浴びた。

    34歳になるヤルノは語る。「現在私は他のどのドライバーよりも長く、トヨタでF1ドライバーとして過ごしている。そして私が加わった2004年から、チームが非常に大きな進歩を遂げたのを見てきた。その長い道のりの中では、好調なときも、そうでないときもあったが、我々は一度も諦めたことが無く、信頼も失っていない」

    ティモは比較的新しいF1ドライバーであり、まだ22戦のグランプリ経験しか持っていないが、彼の高い順応性と迅速な判断は、“TF109”の技術的な挑戦に取り組む上で、彼が最適な人材であることを示している。

    26歳のティモは語る。「私がここ5年の間に戦ってきたレースカーを振り返ってみると、それらは大きく異なっている。2004年はジョーダンでF1カー、続いてチャンプカー、GP2と経てトヨタのF1カー“TF108”へと変わっていったが、どのレースカーでも、私は競争力を発揮していた。このことが、私が異なる種類の車両にどれだけ早く順応できるかということを示していると思う。だから、2009年型のF1カーに順応するということについては全く心配していない」

    舞台裏では、製作チームが技術的な面で困難なアプローチを要求されていた。今シーズンは“アクション”が求められるので、ダウンフォースは低減され、コース上では大接戦が展開されるだろうとパドックでは噂されている。最も顕著な相違は前後のウィングである。フロントウィングは全幅1800mmまで拡げられ、高さは75mm下げられる。リアウィングは75%に狭められ、全幅は750mmとなる。

    シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャーのパスカル・バセロンは語る「このプログラムは過去私が関わったいかなる新型車プロジェクトよりも要求が厳しかった」

    そして懐かしい存在が2009年には戻ってくる。ブリヂストン・ポテンザのスリックタイヤが、12年ぶりに復活し、制限された空力や馬力を補う形で、機械的なグリップの向上をもたらし、ショーに若干のスパイスを加えてくれることになるだろう。

    巧みに影響する空力と、花形となるスリックタイヤのパワーだけではなく、“TF109”の製作にあたっては、F1のパフォーマンスを左右するエンジンにもフォーカスが当てられた。エンジンはこれまでよりも5割増しの距離を走行しなくてはならない。それは少なくとも3戦のGPを1基のエンジンで戦わなければならないということであり、ヤルノとティモはそれぞれ僅か8基ずつのエンジンだけで、開幕戦オーストラリアGPから最終戦のアブダビGPまで全て戦わなければならないということを意味する。

    (トヨタ自動車 プレスリリースより)

    関連:トヨタ TF109

  • トヨタ TF109

    トヨタ TF109

    TOYOTA TF109
    トヨタの2009年F1マシン「TF109」は、パナソニック・トヨタ・レーシングの近年のレースカーから進化し、FIAによって規定された、新しいボディ形状をまとった。それは幅の広がったフロントウィング、逆に狭くなったリアウィングと、より少なくなった空力パーツからなっており、それらが2009年向けF1カーの装備となる。

    細く高いフロントノーズが印象的なTF109。フロントウイングは、中央部こそレギュレーションにのっとりシンプルな形状が取られているが、外側にはユニークな形状のエンドプレートが取り付けられる。サイドポット下部は美しく絞り込まれ、曲線的な処理が施されている。滑らかでシンプルか構成だ。

    トヨタ TF109 主要諸元表

    シャシー構造 カーボンファイバー及びハニカム構造
    燃料タンク ATL製安全タンク
    サスペンション カーボンファイバー製トラックロッド/プッシュロッド付
    カーボンファイバー製ダブルウィッシュボーン 
    ショックアブソーバー ペンスキー製
    ホイール BBS製鍛造マグネシウム
    タイヤ ブリヂストン製ポテンザ
    ブレーキ トヨタ/ブレンボ製キャリパー及びブレンボ製マスターシリンダー、ヒッコ社製カーボン素材
    ステアリング トヨタ製パワーステアリング及びトヨタ製カーボンファイバーステアリングホイール、トヨタ/マネッティ・マレリ製表示板
    ドライバーシート ドライバー体型成型カーボンファイバー製
    ドライバー拘束具 タカタ製
    HANSデバイス Hubbard-Downing 社製
    エレクトロニクス トヨタ、マネッティマレリ及びマクラーレンシステムECU(FIA 規定に則る)
    トランスミッション 7速後退付ギア
       
    TF109 フロント TF109 サイド
       
    <ディメンション>  
    全長 4636mm
    全高 950mm
    全幅 1800mm
    総重量 605kg(ドライバー及びカメラ含む)
       
    <エンジン主要諸元>
    エンジン・コード RVX-09
    気筒数 8
    排気量 2398cc
    馬力 およそ700馬力
    最高回転数 18,000rpm(FIA 規定に則る)
    バルブ駆動 圧搾空気式
    スロットル駆動 油圧
    スパークブラグ デンソー製
    燃料及び油脂類 エッソ製

    関連:トヨタ TF109の空力処理

  • パスカル・バセロン Q&A (2009年シーズンプレビュー)

    パスカル・バセロン Q&A (2009年シーズンプレビュー)

    パスカル・バセロン (トヨタF1チーム シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー)

    “TF109”には何を期待していますか?
    コース上で直接ライバルとのパフォーマンス比較をするまでは、どのような能力が発揮できるか、正確な予測をするのは難しい。しかしながら、我々の目標は明確であり、トヨタのF1初勝利を目指して戦うことだ。2009年シーズンはこの目標へ向けて戦っていくが、加えて、表彰台の常連となり、選手権でトップ3に割って入りたいと考えている。それは容易ではないだろうし、F1が易しいカテゴリーになることなどないということも学んできた。しかし、我々は自分自身に高い目標を課すことを望んでおり、それを達成できる能力を秘めていると信じている。昨年我々は表彰台と予選最前列グリッドへと復帰した。その勢いを維持し、また今回のような大きなレギュレーション変更のチャンスを活かしていかなければならない。

    “TF109”にはどれほどのエネルギーが注がれたのでしょうか?
    我々は常に自分たちの最大限の能力を注いで作業を行っているが、今回は特に、レギュレーションの変更が非常に大きく、全てを再考しなくてはならなかった。そのため、このプログラムの全体は、過去私が関わったいかなる新型車プロジェクトよりも要求が厳しかった。このプロジェクトは、過去のどのプロジェクトよりも早い時期から開始され、2007年10月に、2008年のレギュレーションが確定するとすぐに、我々は“TF109”のプログラムをスタートさせた。我々は早めにスタートを切り、年間を通して、それ以前のシーズン以上に新型車の開発に多くのリソースを割り当てた。シーズン中は、“TF109”と“TF108”の開発を並行して行った。

    “TF108”と“TF109”の開発についてはどのようにバランスを取ったのですか?
    当然の事ながら1年を通しての挑戦であったが、非常に上手くこなせたと思う。“TF109”について一切の妥協をすることなく、“TF108”についてもシーズンを通して大きな改良を成し遂げた。昨冬に決定した開発スケジュールを守ることが出来たのは、関係したメンバー全員の誇りだ。2008年を通して多くのリソースを“TF109”の開発に集中させたが、その努力が報われることを祈っている。

    “TF109”には、どんな特徴を望んでいますか?
    もちろん速いことだ! それが我々の最優先項目だ。“TF108”の開発でも同様だったが、高い競争力を持つために、安定性と、セッティングの幅の広さを求めた。昨年“TF107”の欠点を分析したところ、安定性とドライバビリティに欠けていたので、“TF108”では、安定性を目標とし、その分野で大きな努力を重ねてきた。2009年シーズンに向けても、安定性には大きな重点を置いているが、それは理由が異なる。今年は最高速こそ昨年と同じようなレベルか、時には速くなるだろうが、ダウンフォースは小さくなる。そのため安定性が非常に重要になる。また、スリックタイヤが生み出す前後のタイヤのグリップ比も異なると予想しており、それも安定性に影響する。そのため、安定性の確保が“TF109”開発の主要な目的の一つとなる。

    レギュレーション変更への適合はどのくらい大変でしたか?
    1998年に車幅が変更されて以来、最大とも言える非常に大きなレギュレーション変更だったので、確かに大きなチャレンジとなった。しかしそれは、特に我々のチームが置かれた状況においては非常に興味深く、エキサイティングな経験でもあった。我々はF1の歴史においてはまだ若いチームであり、我々が参戦する以前から多くの経験を積んでいるライバルチームに追いつこうとしてきた。そして今、新レギュレーションの下で、全てのチームは白紙からスタートすることとなる。チームメンバーが、いかなる制約を受けることもなく自由に創造性を発揮させることができた。そしてそれは非常にやり甲斐のある開発であった。

    2009年型車両のダウンフォースは昨年型と比べてどの程度落ちるのでしょうか?
    新レギュレーションの目的は、2006年のレベルと比較してダウンフォースを50%削減するというものであった。しかし、その後誰もが懸命な努力で、失われたダウンフォースを取り戻そうとしてきた。それがエンジニアとしての我々の使命だからだ。我々は失われたダウンフォースのうち、一部を取り戻した。全てを取り戻すことは出来ないが、大きく進歩を遂げてきた。もちろん、まもなく新型車がコースでの走行を開始するので、その際に全てのチームがどれだけのダウンフォース回復を成し遂げているか予測できる。最終的にどうなるかを正確に語るのは難しいが、2008年よりはかなりダウンフォースは少なくなっているだろう。それだけは確かだ。

    それは2009年仕様の車両が遅くなるということを意味しますか?その場合、どのくらい遅くなると思いますか?
    難しい質問だ。なぜならそれは多くの未知の要因の組み合わせによるものだからだ。しかしながら、2009年仕様の車両が、以前の車両よりも大幅に遅くなることはないと考えるのが正当だろう。いくらかダウンフォースは失われることになるだろうが、チームの才能溢れるスタッフがダウンフォースを取り戻すべく作業を行っており、最終的に失われるダウンフォースは、当初考えられていた50%台には達しないだろう。また空力的なレギュレーション変更に加えて、スリックタイヤへの復帰も考慮しなくてはならない。スリックタイヤによりグリップが向上することで、低・中速コーナーでは速くなるはずだ。簡単に言えば、ある範囲では空力レギュレーション変更によりスピードが落ちるが、ある範囲ではスリックタイヤによって向上する。全体的に見て、2009年仕様の車両は、2008年の車両と比べても大幅に遅くなるようなことはないだろう。

    多くのレギュレーション変更を考慮すると、今年それぞれのサーキットで理想的なセットアップを見出すのは難しくなるのでは?
    もちろんだ。車体の変更と、スリックタイヤへの移行によって、セットアップの最適解を見つけ出すのは大きなチャレンジになるだろう。今季我々はセットアップを決める範囲が広がると見ている。比較的レギュレーションが安定していた、過去数年のような期間は、それぞれのサーキットにおいて、狭い範囲の中で最適なセットアップを決めることは極めて易しかった。今年我々は、まだ研究中の多くの要素があることを考慮に入れ、より広い範囲の中から正しいセットアップを見出さなければならない。シーズン前のテストでは、セットアップの範囲を狭めるための情報を集めるのが、我々の主な仕事の一つになるだろう。しかしどのグランプリでも、正しいセットアップを見出すために、公式練習が更に忙しくなるということだけは間違いない。

    関連:トヨタ TF109