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  • ホンダ、F1イギリスGPに改良版MGU-Hを投入

    ホンダ、F1イギリスGPに改良版MGU-Hを投入

    ホンダは、今週末のF1イギリスGPに信頼性のためのアップデートを施したMGU-Hを導入している。

    今シーズン、ホンダは度重なるMGU-Hのトラブルに悩まされている。前戦F1オーストリアGPでは、その前のアゼルバイジャンGPで発生した問題に対して対策を施した改良のMGU-Hを投入したものの、その新型も故障。

    今週、さくらの拠点でMGU-Hの調査が行われ、ホンダは問題を特定。ペナルティを科せられる必要のない修正を施した。

    結果として、今週末のF1イギリスGPでは、フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンの両方が最新のMGU-Hを走らせている。

    「ベアリングに機械的な故障がありました」とホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介はコメント。

    「そのため、我々は新しいベアリングを導入しています。ベアリングが摩耗するのを防ぐための対策を施してあります」

    フェルナンド・アロンソは、日曜日のレースにむけて、内燃エンジン、MGU-H、MGU-K、ターボチャージャー、エネルギー貯蔵システムを新品に交換し、30グリッド降格ペナルティを受ける。

    長谷川祐介は、フェルナンド・アロンソのコンピーネントをそこまでたくさん交換したのは、今後のレースでフレッシュなパーツを得るためだと述べた。

    次戦ハンガリーGPは、マクラーレンにとってポイントを獲得できる最大のチャンスのひとつであり、ホンダはそこでのペナルティを避けたいと考えている。

    F1イギリスGPの予選では、ストフェル・バンドーンがトップから2.818秒遅れの9番手でフィニッシュ。バルテリ・ボッタスのグリッド降格により、8番グリッドから決勝をスタートする。

    関連:マクラーレン・ホンダ:F1イギリスGP 予選レポート

  • ホンダF1 「現在のMGU-Hは2戦しか持ちこたえることができない」

    ホンダF1 「現在のMGU-Hは2戦しか持ちこたえることができない」

    ホンダは、現在のF1エンジンでのMGU-H設計が、2戦しか持ちこたえることができないことを認めた。

    フェルナンド・アロンソの代役としてF1モナコGPに参戦するジェンソン・バトンは、予選で9番手タイムを記録したが、木曜フリー走行後にMGU-Hに不具合が見つかり、ターボチャージャーとともに交換を強いられたことで15グリッド降格ペナルティを科せられ、決勝は最後尾からスタートする。

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、正確な原因はまだ特定できていないものの、MGU-Hの“ベアリングの回転”に関連したものだと述べた。

    ホンダは、4月の第3戦バーレーンGPで数回の故障に見舞われた後、信頼性のためにMGU-Hの設計を修正している。

    長谷川祐介は、今回のトラブルがそれに関連しているかどうかは確信していないが、コンポーネントの挙動は類似しており、現在のMGU-Hの設計ではまだ2戦以上持ちこたえる十分な強さがないと認めた。

    「2戦ごとに変更する必要があります。それは許容されることではありません」と長谷川祐介は Autosport にコメント。

    「頑丈にするために特に回転するパーツをさらに改良する必要があると思っています」

    「現在、我々は温度や挙動をコントロールしています。その信頼性は管理すできています。今回、マイレージ面ではOKでしたが、まだ信頼性にいくつかの問題を抱えてます」

    モナコは、マクラーレン・ホンダにとって2017年でポイントを獲得する最大のチャンスであるため、今回のレースでのグリッドペナルティはその見通しに災いを及ぼすと考えたホンダは、当初、エンジンパーツを変更することを渋っていたという。だが、マクラーレンと状況を“非常に慎重”に協議した結果、ホンダはコンポーネントをレースの最後まで持ちこたえさせることは“あまりにリスキー”だと判断したという。

    「FP2の走行後、我々は通常すべての回転パーツ(エンジン、MGU-H)をチェックしています。そして、MGU-Hが通常の状況で少し奇妙な回転をしていることを確認しました」と長谷川祐介はコメント。

    「完全におかしいというわけではありませんでしたが、メカニックは若干のフリクションを感じていました。MGU-Hが完全に故障した場合、MGU-Hのタービンは完全に動かなくなります。急に止まります」

    「今回、そのような問題ではありませんでしたが、メカニックは若干の抵抗を感じていました」

    「我々は日本側と協議し、金曜日の朝い交換することを決定しました」

    「100,000rpmのパーツですし、何か異変を感じた場合、それは持ちこたえることができません。若干の可能性はありましたが、その価値はありませんでした」

    関連:【F1】 パワーユニット 用語解説 (ICE/MGU-H/MGU-K/TC/ES/CE)

  • ホンダ、F1ロシアGPに改良型MGU-Hを投入

    ホンダ、F1ロシアGPに改良型MGU-Hを投入

    ホンダは、F1ロシアGPに信頼性を向上させた改良型MGU-Hを投入する。

    マクラーレン・ホンダは、F1バーレーンGPで多発するMGU-Hのトラブルに悩まされた。フェルナンド・アロンソは予選Q2でタイムを記録することができず、ストフェル・バンドーンはレースをスタートすることさえできなかった。

    だが、ホンダは、バーレーンGP後の2日間のテストで暫定的な対策を施し、最終日にはストフェル・バンドーンがトラブルフリーで81周を走破している。

    それ以降、ホンダは問題を解決することに取り組んでおり、F1ロシアGPに改良型のMGU-Hを投入すると Autosport は報道。マクラーレン・ホンダの両方のドライバーがF1ロシアGPで改良された新しいMGU-Hコンポーネントを走らせる。

    ストフェル・バンドーンは4基目のMGU-Hを走らせることになり、それ以降の交換ではグリッドペナルティを受けることになる。フェルナンド・アロンソは3基目のMGU-Hを搭載することになる。

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は「バーレーンでの期待外れな週末以降、我々はさらにバーレーン・インターナショナル・サーキットでインシーズンテスト中にかなり忙しい数日間を過ごしました。チームはMGU-Hの問題のための対策を施すために懸命に取り組んできました」とコメント。

    「ストフェルが81周を走行し、我々はテスト2日目までに問題に対する解決策の方向性を確認できたと思います」

    マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、ホンダが解決策を見つけるためにプッシュを続ける間、マクラーレンはパフォーマンスの他のエリアに集中すると語る。

    「ここ数レースは、我々が期待やイメージしていたよりも予測できないものだった」とエリック・ブーリエはコメント。

    「我々はまだどちら側のガレージでもトラブルフリーな週末をまとめられていないし、そこがパフォーマンスに取り組むための第一歩だ」

    「ホンダはMGU-Hの問題の解決策を見つけることに懸命に取り組んでいるし、マクラーレン側は少なくとも2台揃ってチェッカーフラッグを見ることができるように運営上のプロセスと手順のすべてをあらゆる点で万全にしておくことが重要だ」

    関連:2017 F1ロシアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • ストフェル・バンドーン、MGU-H問題でスタートすらできず

    ストフェル・バンドーン、MGU-H問題でスタートすらできず

    マクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンが、F1バーレーンGPの決勝日について語った。

    ストフェル・バンドーンは、スタート直前にパワーユニットにトラブルが発生し、レースを走ることはできなかった。

    「今日、レースをスタートすることすらできなかったのは、非常に残念だ」とストフェル・バンドーンはコメント。

    「グリッドに向かう途中で、水圧の異常を検知した。ここバーレーンの地まで来たのに、レースに出場できないのは、当然のことながら残念な結果だ」

    「シーズン開幕当初から、難しい状況になることは予想していた。ただ、僕はチームと非常にいい関係にあるし、いずれは一連の問題にうまく対処できると思っている。また、すべてが一つにちゃんとまとまれば、自分はいい仕事ができるという自信もある。今、僕たちは難しいときを過ごしており、それは楽しいものではない。ただ、それが現状であり、今日の結果はそれを示す形となった」

    「さまざまな準備をし、多くの努力を重ねた上でレースに臨むので、当然フラストレーションは溜まる。僕たちドライバーはレースに備えて数々のトレーニングにより体を鍛え、サーキットに向っているが、肝心のレースをスタートすることすらできないのは残念だ」

    「今回は、金曜日のFP1とFP2で2つの不具合があり、今日のレースでも問題が発生したので、僕にとっては非常に難しい週末だった。当然のことながら、とても残念に思っている」

    「それでも僕は今後も全力でチームと懸命に仕事をするつもりだし、いずれは状況を改善できると確信している。いつ改善できるのかを具体的に説明することはできないが、必ず改善できると思っている。今回はほとんど走行できなかったので、もちろん理想的な状況ではないし、すこしでも早くプロジェクトを前に進める必要がある。次の数戦のうちに、良い方向に改善できることを願っている」

    関連:F1バーレーンGP 結果:セバスチャン・ベッテルが今季2勝目

  • ホンダF1、2日間でMGU-Hに3度のトラブルも「原因は不明」

    ホンダF1、2日間でMGU-Hに3度のトラブルも「原因は不明」

    ホンダは、今週末3度発生しているF1パワーユニットのMGU-Hトラブルについて、いまだ正確な原因を把握できていないことを明らかにした。

    F1バーレーンGP初日のフリー走行では、ストフェル・バンドーンのMGU-Hにトラブルが発生し、ホンダはパワーユニットを交換。だが、土曜日の予選では今度はフェルナンド・アロンソのMGU-Hに不具合が発生し、アロンソはQ1は突破したものの、タイムを記録することができなかった。

    MGU-Hは、エンジンから出る排気の熱をエネルギーに変換するシステム。通常、エンジンの燃焼室を出た高温の排気は、排気管を通じて大気に放出されるが、この熱エネルギーを再利用するために、専用のモーター/ジェネレーターユニットを作動させて電気を作っているのが熱エネルギー回生システム。MGU-Hの「H」は、Heatの略で「熱」(排熱エネルギー)を意味している。

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は「正確な原因はわかっていません」とコメント。

    「ただ、MGU-Hのメカニカルトラブルであることは間違いなく、ベアリング周辺が動いていませんでした。それが3度も発生しました」

    「なぜここで3度も発生したのかははっきりしていません。ただ、このサーキット、もしくは環境や特性によって何かが起きたのではないかと思っています。可能性としては気温が非常に高く、かなりの砂が飛んでいることが考えられますが、原因はまだわかりません」

    このトラブルにより、フェルナンド・アロンソは決勝レースまでにパワーユニットの完全に交換することになる。また、ストフェル・バンドーンは4基のうちすでに3基目のターボとMGU-Hを投入している。

    長谷川祐介は、故障したパーツを修理することはできず、今年に再搭載されることはないと認める。

    「フェルナンドは新しいMGU-Hを搭載し、ストフェルもマイレージの少ないものを搭載するので、明日は大丈夫だと思っています」と長谷川祐介はコメント。

    だが、フェルナンド・アロンソは、事態をそれほど楽観的には捉えていない。

    エンジンのドライバビリティについて質問されたフェルナンド・アロンソは「ラップも走りきれず、予選も終えられないのにドライバビリティについて話しても意味はない」とコメント。

    「レースを完走することもできていないし、今日みたいに予選も終えられていないので、今はドライバビリティなんて気にもしていない」

    関連:
    ・MGU-Hとは?
    ・F1バーレーンGP 予選:バルテリ・ボッタスが初ポールポジション!

  • ホンダF1 「アロンソにもMGU-Hの不具合」 / F1バーレーンGP 予選

    ホンダF1 「アロンソにもMGU-Hの不具合」 / F1バーレーンGP 予選

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、マクラーレン・ホンダのF1バーレーンGP 予選を振り返った。

    フェルナンド・アロンソがQ2に進出するも、MGU-Hのトラブルによって走行することができなかった。前日のフリー走行ではストフェル・バンドーンのMGU-Hにもトラブルが発生している。

    「最終的に今日はとても残念な1日になってしまいました」と長谷川祐介はコメント。

    「昼間に行われたFP3では、両ドライバーともにさまざまなタイヤを試しながら、予定通りにセッティングを煮詰めていくことができました。残念ながら予選では、Q2にてフェルナンドのPUにMGUHの問題を感知したため、セッションを途中で終えざるをえませんでした。昨日のストフェルのMGUHの問題と同じかどうかについては、現在分析中です」

    「今日も2人のドライバーはマシンのポテンシャルを最大限引き出し、いいパフォーマンスを見せてくれました。フェルナンドは今日もQ2進出を果たしてくれましたし、ストフェルはフェルナンドからわずか0.2秒遅れというタイムで、昨日の難しい状況を考慮すると非常にいい仕事をしてくれたと思っています」

    「昨日のストフェルのMGUHの問題発生のあと、チームは今日のセッションに間に合わせるために限られた時間を有効に使い、マクラーレンとともに無事に作業を完了させました。今日はもう一度、明日フェルナンドをトラックに送り出すためにチームが一丸となり、全力で作業を行います。難しい状況ではありますが、明日よいレースを見せられるよう最大限の努力を続けます」

    関連:
    ・MGU-Hとは?
    ・F1バーレーンGP 予選:バルテリ・ボッタスが初ポールポジション!

  • F1パワーユニット:MGU-K / MGU-Hとは? / ERC(回生システム)

    F1パワーユニット:MGU-K / MGU-Hとは? / ERC(回生システム)

    2014年に導入されたF1パワーユニット。エンジンに加えて、新たに2種類のエネルギー回生システムがF1マシンの動力として採用されることになった。

    今年、F1に復帰したホンダは、エンジン面では他メーカーに負けていないと自信を見せている。

    だが、ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久が“想定外”だったと挙げたのが、ERC(回生システム)だ。

    「電気なので非常に効率はいいんですけど、実際にはラジエーターを持っているわけではないので、いろいろ熱のトラブル、それこそモーターもそうですが、回路自体に非常に苦労していました」と新井康久はフジテレビのF1特番で語っている。

    F1パワーユニットは、運動エネルギー回生システム(MGU-K)と熱エネルギー回生システム(MGU-H)という2種類のエネルギー回生システムを採用している。

    MGU-Kは、2009〜13年に搭載されていたKERS(Kinetic Energy Recovery System)の発展形。モーターとジェネレーター(発電機)ユニットを利用し、運動エネルギーを電気エネルギーに変換する。クルマを減速するときにはブレーキをかけるが、ハイブリッドシステムを持たないクルマは、運動エネルギーがブレーキユニットによって熱に変換され、大気に放出される。つまり、ブレーキ時に発生したエネルギーを捨ててしまう。一方、ハイブリッドシステムは、従来捨てていたエネルギーをモーター/ジェネレーターユニットを作動させて回収し、電気に変換してバッテリーに蓄える。そしてバッテリーに蓄えられた電気エネルギーは、モーターを動かして加速に使われることになる。この運動エネルギー回生システムを構成するモーター/ジェネレーターユニットは「MGU-K」と呼ばれている。MGU-Kの「MGU」はMotor Generator Unitの略、「K」はKineticの略で「運動」を意味している。

    MGU-Kの最高出力は120kW、1周あたりに蓄えられるエネルギー量は2MJと定められているため、規定上限まで回生するには、計算上、約16.7秒の減速時間が必要となる。

    MGU-Hは、エンジンから出る排気の熱をエネルギーに変換する。通常、エンジンの燃焼室を出た高温の排気は、排気管を通じて大気に放出される。この熱エネルギーを再利用するために、専用のモーター/ジェネレーターユニットを作動させて電気を作っているのが熱エネルギー回生システム。このユニットは、MGU-Hと呼ばれている。MGU-Hの「H」は、Heatの略で「熱」(排熱エネルギー)を意味している。

    ターボ車の場合、減速を終えて次に加速しようとアクセルを踏んでも、排ガスの流量が増えてタービンが本来の性能を発揮するのに一定の時間を要してしまう(ターボラグ)。そこで、MGU-Hを利用してコンプレッサーを回転させ、タービンが排気の到達を待たずに機能させることで、ターボラグの解消を行っている。

    全開加速時は、タービンに供給される排気エネルギーが増えるため、エンジンが必要な空気を圧縮するためのコンプレッサーの仕事を上回る場合がある。その際、使いきれなかった排気エネルギーによってMGU-Hで発電し、その電力を、直接MGU-Kに送る。MGU-Hでの発電量は制限されておらず、バッテリーの充放電エネルギー制限に縛られることなく、エンジンにMGU-Kの出力を上乗せして走ることができる。言い換えれば、余った排気エネルギーを、効率良く加速に使うことができる。コーナー出口の全開加速では、MGU-Hからだけでなく、バッテリーからもMGU-Kに電力を供給する場合がある。こうすることで、MGU-Kをレギュレーションで決められた最大出力(120kW)で駆動し、フル加速することができる。

    ホンダは、MGU-H / MGU-Kによるデプロイメント(アシスト量)が弱点であることを認めている。

    マクラーレン・ホンダ MP4-30は、“サイズ・ゼロ”と呼ばれるマシンのリア部分を極端にコンパクトにした非常にアグレッシブなコンセプトを採用している。ホンダはこれに対応するべき、通常エンジンの外にレイアウトされるコンプレッサーを、エンジンのVバンク内に収めたとされている。

    新井康久は「パッケージは非常に小さいです。もちろん、大きくはしたいですが、コンパクトな方がいいです。我々が苦しんでいるのがそのサイズです」と認める。

    エネルギー回生の不足を解決するには、コンプレッサーを含めた特定のコンポーネントの再考が必要だと考えられている。

    「レイアウトの問題によってそれは非常に難しいです。もちろん、来年にむけて我々はそこを変更したいと思っています」と新井康久はコメント。しかし、マクラーレンに寸法を大きくするよう要求するかという質問には「いいえ。このパッケージで行きます。我々はそれを改善するために頑張っていきます」と述べた。