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  • 【WRC】 セバスチャン・オジェ、2018年のMスポーツ残留が決定

    【WRC】 セバスチャン・オジェ、2018年のMスポーツ残留が決定

    セバスチャン・オジェは、2018年もMスポーツに残留し、WRC(FIA世界ラリー選手権)に参戦することが発表された。

    Mスポーツは28日(火)、2018年のドライバーとしてエバスチャン・オジェとエルフィン・エバンスを起用することを発表。

    今年5度目のWRCチャンピオンを獲得したセバチャン・オジェは、しばらく考えて、自分がMスポーツに残留したいと考えていたことをわかったと述べた。

    また、チーム代表のマルコム・ウィルソンとの関係の強さが決定の重要な理由のひとつだとセバスチャン・オジェは語った。

    「この件について公式に話すことはできなかったけど、しばらく考えて、来年もこのチームと一緒にいたいという僕の気持ちははっきりしていた」とセバスチャン・オジェは Autosport にコメント。

    「僕の決定、僕がどこに進むのかについては、たくさんのことが語られていたし、多くのことが書かれていた。それらがお金について言っていることはわかっているけど、僕はお金だけで選択したわけではないと言うことができる」

    「他のチームとも話はしたし、お金の面だけでなく、本当に納得したものでなければならなかった。素晴らしいボスはお金では買えない。マルコムのようなフィーリングは誰も与えてはくれない」

    「マルコムが、僕をチームにキープするために本当に懸命に戦っていると本当に感じることができた。彼、そして、チームとの仕事をとても楽しんでいる。そこに関しては本当に良いフィーリングを得ている」

    今シーズン、セバスチャン・オジェは5度目のタイトルを獲得しただけでなく、フォードのワークス関与のないMスポーツの10年ぶりにマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献した。

    セバスチャン・オジェとエルフィン・エバンス以外のドライバーは、12月もしくは来年1月のオートスポーツ・インターナショナルで2018年WRCカーを発表されるとみられている。

    「セバスチャンとエルフィンをまとめることができ、本当に心が軽くなった」とマルコム・ウィルソンはコメント。

    「これから我々は来シーズンにむけてクルマと計画していた進化に注力することができる」

    「このニュースは待つ価値があった。来年もセブとジュリアン(イングラシア、コ・ドライバー)がいるのは非常に幸せなことだ」

    「交渉には時間がかかったし、昨シーズンよりも長かったかもしれない。だが、我々は全てを順調に進めことができた」

    「セバスチャンとの交渉は非常に簡単なプロセスだった。彼は自分が望んでいることを代わり、我々はそこにたどり着く方法を見つけなければならなかった」

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 最終戦 ラリー・オーストラリア 1日目レポート

    【WRC】 トヨタ:WRC 最終戦 ラリー・オーストラリア 1日目レポート

    11月17日(金)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・オーストラリアの競技初日となるデイ1が、オーストラリア東海岸のコフスハーバーを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が総合4位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#11号車)が総合11位につけた。

    ラリー・オーストラリアのデイ1は、サービスパークが置かれるコフスハーバーの北側エリアが戦いの主舞台となった。森林地帯の3本のステージを各2回走り、1日の終わりにはコフスハーバーの沿岸部で短距離のスーパーSSを2回走行。全8本のSSの合計距離は113.42kmだった。ラトバラはSS1でインターコム(ヘルメット内の通信装置)にトラブルが発生し、コ・ドライバーとの通話ができなくなった。しかしSS1終了後インターコムのケーブルを予備のパーツに交換したことで問題は解消。ただし、SS1で負ったボディワークのダメージは日中のサービスまで修理することができず、タイムロスを余儀なくされた。しかし、ひとたびサービスで修理がなされるとラトバラはスピードアップを果たし、午後のステージでは総合4位に順位を上げ、表彰台を狙える位置で1日を終えた。一方、ラッピは午前中のSSでパワーステアリングに問題が生じ大幅にタイムを失ったが、日中のサービスでメカニックの手により問題は解決。午後のSSでは5番手タイムを2回記録するなど、本来の速さを取り戻してデイ1を締めくくった。

    競技2日目となる11月18日(土)のデイ2は、コフスハーバーのサービスパークを中心に8本のSSが行われる。そのうち、SS9「ナンブッカ17」は今大会最長となる全長48.89kmの超ロングステージである。また、1日の途中にはダートサーキットで全長1.37kmのSS11「レースウェイSSS」が組み込まれ、1日の最後にはデイ1と同様コフスハーバーの沿岸部で2本のスーパーSS「デスティネーションNSW SSS」が行われる。8本のSSの合計距離は140.27km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は428.64kmと、3日間でもっとも長い距離を走る1日となる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    朝は2台に異なる問題が発生しましたが、午後は良い展開になったと思います。オーストラリアはとてもチャレンジングなラリーだと言われていますが、今日はまさにその通りの1日になりました。選手たちは本当に頑張ってくれましたが、我々のメカニックも選手に勝るとも劣らない良い仕事をしてくれました。午後の好調な走りは、彼らの素晴らしい作業に支えられてのものです。サービスパークでのメカニックの活躍は称賛すべきもので、彼らのお陰で午後のステージに完全な状態のクルマを送り出すことができ、良いタイムが得られたのです。素晴らしい仕事をしてくれた選手、そしてメカニックに心から感謝します。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    最初のSSでインターコムが故障し完璧なスタートにはなりませんでした。全力で攻めている時こそコ・ドライバーの指示が重要になりますが、声が聞こえずに苦労しました。さらに、最初のSSではフロントのスプリッターも失い、ハンドリングに少なからず影響が生じました。しかし、午後にはクルマが良くなり満足できる走りができたと思います。森林ステージでは4位にポジションを上げることができたので、明日のデイ2ではより良い出走順で走行できます。このラリーでは総合5位以内に入っていないと翌日に不利な路面コンディションで走ることになりますが、5位以内につけていれば良い出走順が得られ表彰台を狙って戦うことができるため、満足しています。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #11号車)
    大変な初日でしたが、午後は状況が良くなりました。午前中のSSではパワーステアリングに問題が発生し苦労しましたが、サービスでメカニックが完璧に修理してくれた結果、問題は解決しました。同じステージをパワーステアリングが機能しない状態と、修理されて完璧な状態で2回走りましたが、あまりの違いの大きさに驚きました。パワーステアリングが正常に働かないと、グリップがきちんと感じられないことが分かり、ある意味とても新鮮でした。また、日中のサービスではフロントサスペンションを硬めに調整しましたが、その結果ドライブを楽しめるようになりました。明日は早い出走順で走ることになりますが、それも良い学習の機会だと考えています。明日からはクルマの限界まで攻め、最終日のパワーステージでは最大ポイントを獲得できるように頑張りたいと思います。

    ラリー・オーストラリア デイ1の結果
    1 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー(ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 57m51.9s
    2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +20.1s
    3 クリス・ミーク/ポール・ネーグル (シトロエン C3 WRC) +20.8s
    4 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +29.9s
    5 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +33.0s
    6 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード フィエスタ WRC) +37.1s
    7 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +38.2s
    8 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +47.9s
    9 ステファン・ルフェーブル/ギャバン・モロー(シトロエン C3 WRC) +57.3s
    10 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +1m13.8s
    11 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +3m27.6s

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 最終戦 ラリー・オーストラリア シェイクダウン

    【WRC】 トヨタ:WRC 最終戦 ラリー・オーストラリア シェイクダウン

    11月16日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・オーストラリアのシェイクダウンが、オーストラリア東部のコフスハーバー近郊で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)が4番手タイムを、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(#11号車)が8番手タイムを記録。明日から始まるSS(スペシャルステージ)に向けて、ヤリスWRCのセッティング作業を行なった。

    全長5.02kmのグラベルコースで行われたシェイクダウンでは、ラトバラが4回の走行を実施。そして4回目のアタックで3回目のタイムを約1秒上回る好タイムを記録した。ただし、その時サイドシートに座っていたのはレギュラーのコ・ドライバーであるミーカ・アンティラではなく、オーストラリアでもっとも人気があるニュース番組「NBNニュース チャンネル9」のプレゼンターである、サラ・ジーン・ベルさんだった。シェイクダウンでシステムの確認を行なった2台のヤリスWRCは、今晩開催されるコフスハーバー市内でのセレモニアルスタートを経て、明日からグラベル(未舗装路)ステージで今季最後の戦いに臨む。

    競技初日となる11月17日(金)のデイ1は、サービスパークが置かれるコフスハーバーの北側エリアが戦いの舞台となる。3本の新設グラベルSSを各2回走行し、1日の終わりにはコフスハーバー沿岸の特設コースで2本のスーパーSSが行われる。8本のSSの合計距離は113.42km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は311.80kmとなる。

    トム・フォウラー(チーフ・エンジニア)
    シェイクダウンは適切なコースで行なわれ、ヤリ-マティは4回目の走行時にそれまでよりも約1秒速いタイムを記録しました。その時ヤリ-マティはゲストを横に乗せて走ったのですが、きっと彼女にとってはスリリングな経験だったでしょう。我々は2台のクルマで異なる戦略を実施し、最高のセッティングを得るべく微妙に異なる2種類のフロントサスペンションを試しました。そしてチームワークに支えられてのシェイクダウン作業により、大幅なタイム更新が可能となったのです。それ以外にも、ラリーに合わせたエンジンセッティングの最適化を実施しましたが、それはいつもシェイクダウンで行なっている通常の調整作業です。今晩はステージがないため、普段よりもリラックスした雰囲気の木曜日です。サービスパークもとても静かでした。シェイクダウンでは良いスタートをきることができたので、明日からも好調を維持できればと思います。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    オーストラリアはいつも、素晴らしい休日のようなリラックスした雰囲気の中でラリーが行なわれます。ステージは流れるように高速でドライブが面白く、楽しみにしているラリーのひとつです。直近の2戦は少し苦労しましたが、ようやく本来の調子を取り戻したと思います。これまでのところクルマには満足しています。競技初日となる明日のデイ1はもっとも難易度が高く、最初から全力で挑まなくてはなりません。いくつかの高速なセクションではアクセル全開で行けるかどうかの判断が難しく、長くて速いコーナーでは、自信を持って思いきり攻めることができた者が良いタイムを記録できます。表彰台でシーズンを終えることができればとても素晴らしいですし、それが今回のラリーでの私の目標です。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #11号車)
    私にとってオーストラリアは大きな挑戦です。特に森の中のステージは高速で、なおかつ土煙が問題となります。また、木々の間から差し込む光によって、明るいところと暗いところの明暗差が大きく、視界の面でも難があります。私にとっていくつかのSSは初めて走ることになりますが、5年ほど前のラリールートには含まれていたSSですので、他の選手は既に経験があります。ですので、レッキでは経験の差を埋めようと努力しました。シェイクダウンは、ここ3戦の中でもっともうまく行き、大きな自信を持つことができました。最初のコーナーから良いフィーリングが得られ、今年最初にラリーに出た時の事を思い出しました。今回は、できるだけ上位でのフィニッシュすることを目標に頑張ります。

  • 【WEC】 トヨタ:WRC 最終戦 ラリー・オーストラリア プレビュー

    【WEC】 トヨタ:WRC 最終戦 ラリー・オーストラリア プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、11月16日(木)から19日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・オーストラリアに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(#11号車)の、2台のヤリスWRCで参戦する。WRC復帰初年度のフィナーレに相応しい結果を得るべく、チームは一丸となってシーズン最後の戦いに臨む。

    オーストラリア東部、ニューサウスウェールズ州北東部のコフスハーバーを中心に開催されるラリー・オーストラリアは、全13戦で構成される2017年WRCの最終戦である。SS(スペシャルステージ)はその大部分がグラベル(未舗装路)となるが、コースはバリエーションに富んでいる。森林地帯の道は幅が狭く曲がりくねっており、開けた田舎道は流れるような高速コーナーが続く。道のすぐ脇に木々が迫るコースも多く、僅かなミスも許されない。また、ドライコンディションでは、もうもうと立ち上る土煙によって視界が奪われることもあるため、選手は様々な走行条件に適応しなければならない。

    ラリーの中心となるサービスパークは、山と海の自然に恵まれた観光都市コフスハーバーに置かれる。競技初日となる17日(金)のデイ1は、コフスハーバーの北側エリアで3本のSSを各2回走行し、1日の最後にはコフスハーバーの海沿いの道に設けられるスーパーSSを2回走行する、全8本のSSで構成される。翌日のデイ2はコフスハーバーの南側に舞台を移し、3本のスーパーSSを含む全8本のSSが行われる。そして最終日となる19日(日)のデイ3は、コフスハーバーの北側で5本のSSが行なわれるが、そのうち最終ステージのSS21はボーナスの選手権ポイント獲得が可能なパワーステージに指定されている。SSの数は全部で21本、計318.33km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は947.55kmとなる。

    カイ・リンドストローム (スポーティングディレクター)
    チーム代表のトミ(マキネン)からスポーティングディレクターに任命され、今回が最初のイベントになります。私にとっては大きな挑戦となりますが、本当に楽しみです。私は長年コ・ドライバーとしてラリーに携わり、今年はTOYOTA GAZOO Racingの一員としてチームと共に戦ってきました。ですので、ラリー期間中にどのような事が起こるのかは理解していますが、例えば競技中のサービスパークにおける仕事など、まだ知らない面もあり、今回は新人の気構えで臨むつもりです。ラリーに向けての準備は極めて順調なので、きっとうまく行くと信じています。ヤリ-マティは過去に何度も出場していますし、エサペッカは去年WRC 2クラスで優勝しています。天気予報によればラリー期間中は雷雨の可能性もあるようですが、もしそうなればおもしろい展開になるかもしれません。

    ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
    ラリーの開幕がとても楽しみです。通常ラリー・オーストラリアは温暖かつ溢れる陽光の下で行われるため、1年を締めくくるのには最適なイベントです。ステージは全体的に高速で流れるようなコーナーが続き、いつも楽しみながらラリーを戦っています。今年は、いくつか新しいセクションや、しばらくWRCで使われていなかった道を走行するようです。前戦のラリー・グレートブリテンでは少し苦戦しましたが、オーストラリアのSSはヤリスWRCに合っているはずです。私としては表彰台を目指して全力を尽くして戦うつもりですし、その結果として、優勝争いに加わることができれば最高です。

    エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC #11号車)
    ラリー・オーストラリア最大の特徴は、道の表面が滑りやすいルーズグラベル(砂状の砂利)で覆われていることです。最初にSSを走る選手はルーズグラベルを「掃除」しながら走行するため不利となり、出走順が遅い選手のほうが有利になります。しかし、何よりも重要なのは、レーシングライン上から外れないようにドライブすることです。また、タイヤのマネージメントも重要な要素です。1本のSSを2回走る場合、2回目の走行時は下から硬い路面が露出するためタイヤに大きな負担がかかります。そして、気温が高くなると、タイヤにより多くの注意を払って走る必要があります。我々にとってラリー・グレートブリテンは望ましくない結果になってしまいましたが、オーストラリアはきっと良いラリーになると思っています。良い形でシーズンの終わりを迎えられるように頑張ります。

  • 【WRC】 トヨタ:WRC 第11戦 ラリー・スペイン プレビュー

    【WRC】 トヨタ:WRC 第11戦 ラリー・スペイン プレビュー

    TOYOTA GAZOO Racingは、10月5日(木)から8日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・スペインに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC #10号車)、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム組(#11号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(#12号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。ターマック(舗装路)とグラベル(未舗装路)の両方のロードサーフェス(路面)を走行する「ミックスサーフェス・ラリー」は新たなる挑戦となるが、クルマの総合性能をさらに高め、好結果を得るべくチーム一丸となってラリー・スペインに臨む。

    今シーズン、ヤリスWRCはスノーラリーの第2戦ラリー・スウェーデンと、グラベルラリーの第9戦ラリー・フィンランドで優勝を果たした。また、8月に開催されたターマックラリーの第10戦ラリー・ドイチェランドでもSS(スペシャルステージ)ベストタイムを記録するなど、様々な路面で着実にパフォーマンスを高めてきている。そして迎える第11戦ラリー・スペインは、ヤリスWRCにとって新たなる挑戦となる。なぜなら、ラリー・スペインは競技初日のデイ1がグラベル中心のSSとなり、残る2日間のデイ2およびデイ3はターマックSSで構成されるからだ。デイ1に関してはグラベル仕様のクルマで走行し、タイヤやサスペンションもグラベル用となる。しかし、デイ1の夜には通常よりも長い75分間のサービス時間が設けられ、ヤリスWRCはグラベル仕様からターマック仕様へと大幅変更され、デイ2以降を戦うことになる。つまり、ラリー・スペインはグラベルとターマックのふたつのラリーを連続して戦うような特殊な一戦であり、クルマには両方の路面での速さが求められる。また、選手はドライビングスタイルをグラベル用からターマック用に、迅速に切り替える必要がある。

    ラリー・スペインのサービスパークは、スペイン北東部カタルニア地方のシーサイドリゾート、サロウに置かれる。グラベルのデイ1はサロウの西側エリアで計6本のSSが行なわれ、SS3とその再走SSであるSS6はグラベル中心のコースながら、途中に比較的長いターマック区間を含む。ただしタイヤや足まわりはグラベル仕様のままで走行することになる。ターマック初日のデイ2はサロウの東北部が戦いの中心となり、SSは全部で7本。1日の最後にはサロウの海岸近くでショートSSが行われる。そして競技最終日のデイ3は、サロウから比較的近い北側から西側にかけてのエリアで6本のターマックSSが行われる。3日間で19本のSSを走行し、その合計距離は312.02km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1297.62kmとなる。

    また、今回TOYOTA GAZOO Racingは、WRCにおけるテクノロジー・パートナーのマイクロソフトと共に「HoloLens(ホロ・レンズ)」サービスをファンブースにて試験導入する。ラリー・フィンランドで実施した「EchoCam(エコーカム)」に続き、2度目の共同施策となる。

    トミ・マキネン(チーム代表)
    私がドライバーとしてスペインで戦ったのは、現在のようなミックスサーフェス・ラリーとなる前の時代です。私にとっては未知なるイベントなので、私個人として展望を多く述べることはできませんが、ヤリ-マティはもちろんこのラリーのことを熟知しています。グラベルとターマックというふたつの路面で走るために、他のラリー以上に多くの機材やパーツを用意する必要があり、エンジニアやメカニックの仕事量も格段に増えます。しかし、彼らはクルマがサービスに入った時にすべきことをきちんと把握しており、そのための準備も充分にできているはずです。今季ここまで我々のクルマは着実に進化してきました。そして今回、いくつか新しいパーツやアイディアを投じることで、クルマがさらに良くなることを期待しています。

    ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
    初日がグラベル、残る2日間がターマックという組み合わせを私は気に入っています。スペインの舗装路はまるでサーキットのようで、WRC最高のターマックSSだと思います。また、グラベルに関しても、とても良いSSが揃っています。スペインに向けては今週2日間テストを行ないました。ターマックではサスペンションを、グラベルではディファレンシャルを集中的にテストしました。我々のクルマはグラベルのフィンランドで勝つだけの速さがあり、ターマックのドイツでも高いパフォーマンスを示しました。ですので、スペインでもきっと高い競争力を発揮できると信じています。

    ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC #11号車)
    事前のテストではドイツの時のように、クルマはとても良いフィーリングでした。本番でもドイツと同じようにラリーを戦う予定です。私はしばらくこのラリーに出ていなかったので、ここ数年間同じコースを使い続けている金曜日のグラベルSSは私にとって大きなチャレンジとなります。ですので、ライバルと対等に戦うためには、かなり攻めて走る必要があるでしょう。ただし、去年のように雨が降らない限りは、それほど大きな差はつかないのではないかと思います。ターマックの土曜日と日曜日に関しては、いくつか新しいSSがあるので、自分にとってはプラスになるのではないかと期待しています。

    エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
    グラベルとターマックが混合するスペインは、とても挑戦し甲斐があり、今季これまで自分たちが戦ってきた他のラリーとはタイプが完全に異なります。グラベルのSSはポルトガルと似ていると思います。ターマックのSSは非常にユニークで、世界でもっとも素晴らしいターマックステージだと思います。スペインのターマックはクリーンかつスムーズで、フランスのコルシカ島の道ほどツイスティではなく、ドイツの道ほど幅が狭くないため、運転がとても楽しく、ラリーのスタートが待ちきれません。前戦のドイツは浮き沈みが激しいラリーでしたが、最終的には競争力のある速さを得られたので、スペインでは両方の路面で良いパフォーマンスを発揮することができると思います。

  • WRC:2018年 開催スケジュール  … トルコが8年ぶりに復帰

    WRC:2018年 開催スケジュール … トルコが8年ぶりに復帰

    2018年のWRC(FIA世界ラリー選手権)の全13戦の開催日程が発表された。

    2018年もWRCは年間13戦のカレンダー。1月25~28日にモンテカルロで開幕し、11月15~18日に最終戦を迎える。

    開催地には変更があり、今年は第8戦に組み込まれていたポーランドは脱落。代わりにトルコが組み込まれた。

    トルコは2010年以来となるカレンダー復帰。9月13~16日に開催される。

    また、スペインとGB(英国)は日程が入れ替わり、GPが第11戦、スペインが第12戦となった。

    WRCマネージングディレクターのオリバー・シエスラは「トルコの復帰により、2018年のWRCはスウェーデン、アルゼンチン、フィンランドのといった伝統と歴史のあるラリーと新しい要素が魅惑的に融合したシーズンとなる」とコメント。

    「トルコは自動車販売と製造という点で非常に重要なマーケットだ。2016年には約100万台という記録的な販売台数が記録され、カレンダーへの復帰は魅力的なビジネスの根拠と一致している。我々は選手権で、販売されているクルマに焦点を当てたプロダクトを紹介する機会を参戦するマニュファクチャラーに提供している。トルコの復帰が参加メーカーの全会一致で支持されたことを喜ばしいことだ」

    2018年 WRC(FIA世界ラリー選手権) 開催スケジュール

    開催日 開催国
    第1戦 1月25日(木)~28日(日) モンテカルロ
    第2戦 2月15日(木)~18日(日) スウェーデン
    第3戦 3月8日(木)~11日(日) メキシコ
    第4戦 4月5日(木)~8日(日) フランス
    第5戦 4月26日(木)~29日(日) アルゼンチン
    第6戦 5月17日(木)~20日(日) ポルトガル
    第7戦 6月7日(木)~10日(日) イタリア
    第8戦 7月26日(木)~29日(日) フィンランド
    第9戦 8月16日(木)~19日(日) ドイツ
    第10戦 9月13日(木)~16日(日) トルコ
    第11戦 10月4日(木)~7日(日) GB
    第12戦 10月25日(木)~28日(日) スペイン
    第13戦 11月15日(木)~18日(日) オーストラリア