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  • BYDがF1参戦を否定も「技術面で意義があれば関心」新PU規則を注視

    BYDがF1参戦を否定も「技術面で意義があれば関心」新PU規則を注視

    中国の自動車大手BYDが、F1参戦の可能性について初めて一定の含みを持たせた。一方で、現時点では具体的なF1プロジェクトは存在せず、参戦する場合でも技術的な価値が前提になるとの考えを強調している。

    近年、BYDはF1の12番目のチーム候補として名前が挙がっており、元レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーが関与する可能性も噂されている。しかし同社幹部は、現段階ではそうした計画を否定した。

    現時点でF1計画は存在せず
    グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでスペインメディア『Soy Motor』などの取材に応じたBYDのステラ・リー副会長兼エグゼクティブ・バイスプレジデントは、F1参戦計画について次のように語った。

    「いいえ、そのようなプロジェクトはありません」

    「計画はないと申し上げました。夢はいつもありますが、具体的な予定は何もありません」

    現時点ではF1への参戦プロジェクトは存在せず、あくまで将来的な可能性にとどまることを明確にした。

    「ステッカーを貼るだけでは参戦しない」
    一方、BYDの特別顧問を務めるアルフレド・アルタヴィッラは、F1への関心は技術面でのメリットがある場合に限られると説明した。

    「我々の技術がF1の目的に役立つ場合に限って、F1を検討します」

    「マシンの横にステッカーを貼るためだけにF1へ参戦することは決してありません」

    「その資金を投資する方法は他にもあります」

    BYDは単なるスポンサー活動ではなく、自社の技術力を生かせるプロジェクトでなければ参戦する考えはないという姿勢を示している。

    BYD

    2030年以降の新エンジン規則が判断材料に
    アルタヴィッラは、今後のF1エンジン規則次第では考え方が変わる可能性もあると明かした。

    「我々の技術がF1のテクノロジーパートナーとして生かせる方法が見つかれば、関心を持つかもしれません」

    「その場合は解決策を見つける必要があります。しかし、それが前提条件です」

    「ですから、新しい規則がどのように発展していくか見守りたいと思います」

    現在FIAは2030年以降の新たなパワーユニット規則として、ハイブリッド要素を縮小したV8エンジン中心の新フォーミュラを検討している。最終的なレギュレーションはまだ策定されていないが、その方向性がBYDの判断に影響を与える可能性がある。

    現時点でBYDはF1参戦計画を否定しているものの、技術パートナーとして価値を見いだせる環境が整えば参戦を検討する余地があることを認めた。2030年以降の新パワーユニット規則の議論が、同社の将来の判断を左右する重要な要素となりそうだ。

  • クリスチャン・ホーナー BYD支援のF1新チーム説を一蹴「ただの憶測」

    クリスチャン・ホーナー BYD支援のF1新チーム説を一蹴「ただの憶測」

    クリスチャン・ホーナーは、レッドブル離脱後初めてF1パドックに姿を見せ、古巣へのわだかまりはないと語った。一方で、中国の自動車大手BYDが支援するF1新チームへの関与が噂される中、その憶測を明確に否定した。

    シルバーストンで行われたイギリスGPでは、レッドブル・フォードのパワーユニット開発を誇りに振り返るとともに、将来的なF1復帰については含みを残しつつも、「噂を信じるべきではない」と冷静な姿勢を示した。

    ホーナー「レッドブルに恨みはない」
    レッドブルを突然離れることになったホーナーは、イギリスGPにF1とFIAのゲストとして参加した。決勝後には古巣レッドブルの関係者とも交流する姿が見られたが、チームに対する感情は穏やかなものだった。

    「すべては本当にあっという間に起きた。しかし、起きたことは起きたことだ。今では、もう少し違うやり方もあったのではないかという理解があると思う」

    「でも人生は続く。私は誰に対しても恨みは持っていない」

    レッドブル・フォードのPU開発を誇る
    ホーナーは、自身の在任中に立ち上げたレッドブル・フォードのパワーユニットプロジェクトについても大きな自信を示した。

    「私はあのエンジンは本当に素晴らしいと思っている」

    「忘れてはいけないのは、あの工場は以前は気泡緩衝材(プチプチ)を作っていたということだ。その成果はもっと評価されるべきだと思う」

    「どうやら今は誰よりも優れているようだ。私はその成果を本当に誇りに思っている」

    BYD支援のF1新チーム説は否定
    ホーナーは現在、契約上は他チームで活動できる立場となっており、中国の自動車大手BYDが支援するF1新チームへの参画が噂されている。

    しかし、この報道については強く否定した。

    「すべて憶測だ」

    さらにViaplayには次のように語っている。

    「人生にはF1以外にもいろいろある」

    「噂は信じるべきではない。毎週のように新しい噂が出るし、きっと明日にはまた別の噂が出るだろう」

    なお、今回のシルバーストン訪問では、2か月前にレッドブルを退職した元広報責任者アリス・ヘドワース氏が同行していたことも注目を集めた。

    F1関係者は12チーム制に慎重姿勢
    2026年からキャデラックが11番目のチームとして参戦したことで、F1が将来的に12チーム体制へ拡大する可能性についても話題となった。

    マクラーレンのザク・ブラウン代表は「それがF1にとって良いことなら12チームでもいいし、そうでなければ現状維持で構わない」と中立的な見解を示した。

    また、アルピーヌのスティーブ・ニールセン代表も「誰が参戦するのかによる部分がある」と述べ、新規参入には慎重な姿勢を見せている。

    今回のホーナーの発言からは、BYDとの新プロジェクトを否定する一方で、F1復帰の可能性そのものを閉ざしてはいない姿勢もうかがえる。今後も新チーム構想や主要チームとの関連が取り沙汰される可能性は高く、その動向には引き続き注目が集まりそうだ。

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  • BYDのF1参戦に追い風 FIA会長「中国に適切なチームがいる」

    BYDのF1参戦に追い風 FIA会長「中国に適切なチームがいる」

    中国のEV大手BYDによるF1参戦の可能性が再び注目を集めている。FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは、中国メーカーのF1参入を歓迎する姿勢を明確に示し、「適切なチーム」として中国勢の参戦を支持する考えを明かした。

    2026年からキャデラックが11番目のチームとして参戦したことで、F1には12番目のチーム枠が残されている。BYD幹部とF1首脳陣の接触も報じられるなか、ビン・スライエムの発言は同社の将来的な参入への期待を一段と高めるものとなった。

    FIA会長が中国チーム参戦を後押し
    モハメド・ビン・スライエムはル・マン24時間レースの会場でドイツのDPA通信の取材に応じ、新たなチーム参入について持論を展開した。

    キャデラックの参戦実現を後押ししてきたビン・スライエムは、グリッド拡大そのものが目的ではないと強調する。

    「単純にもう1チームを加えることが目的ではない。重要なのは適切なチームを加えることだ」

    そして、その候補として中国勢に言及した。

    「我々は中国に適切なチームがいると考えている」

    さらにビン・スライエムは、中国メーカーの参入を以前から望んでいたことも明かした。

    「もし新たなチームが加わるのであれば、中国からのチームであってほしいという考えは以前から明確だった」

    BYDとF1首脳陣の接触が憶測を加速
    こうした発言が注目を集める背景には、BYDとF1関係者との接触が報じられていることがある。

    報道によれば、BYDの副社長であるステラ・リーはモナコGPの週末にモハメド・ビン・スライエムおよびF1 CEOのステファノ・ドメニカリと会談したとされる。

    現時点でBYDはF1参戦計画を公式に認めていない。しかし、中国最大級の自動車メーカーであり、世界有数のEVメーカーでもある同社がF1プロジェクトを検討しているとの噂は以前から流れていた。

    今回のビン・スライエムの発言によって、その憶測はさらに勢いを増すことになりそうだ。

    クリスチャン・ホーナー関与説も浮上
    さらに最近では、元レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーがBYDのF1プロジェクトに関与する可能性も報じられている。

    ホーナーは先日開催されたカンヌ映画祭でBYD関係者と行動をともにしている姿が目撃されており、一部では将来的なF1参戦計画との関連が取り沙汰されている。

    もっとも、現時点では具体的なチーム構想や参戦時期、パワーユニット計画などは明らかになっていない。また、新規参入には既存チームやFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)との調整も必要となる。

    F1の中国市場拡大戦略とも一致
    F1は近年、中国市場の成長を重要な戦略のひとつに位置付けている。

    中国GPの定着に加え、中国人ドライバーの活躍によって同国でのF1人気は拡大を続けている。そこにBYDのような世界的メーカーが参入すれば、F1にとって商業面やブランド価値の向上にも大きな意味を持つ可能性がある。

    モハメド・ビン・スライエムの今回の発言は、BYDのF1参戦が単なる憶測ではなく、少なくともFIAレベルでは歓迎される存在として認識されていることを示した。12番目のチームを巡る動きが今後どのように進展するのか、引き続き注目される。

  • BYDがモナコでFIA・F1首脳と会談 F1参戦構想の協議が進展

    BYDがモナコでFIA・F1首脳と会談 F1参戦構想の協議が進展

    BYDの副社長であるステラ・リーが2026年F1モナコGPの週末に、F1 CEOのステファノ・ドメニカリ、そしてFIA会長のモハメド・ビン・スライエムと相次いで会談していたことが明らかになった。

    世界有数の自動車メーカーであるBYDは、近年急速にグローバル市場で存在感を高めているが、今回の動きは同社のF1参入検討が単なる憶測ではなく、実際に最高レベルの協議段階へ進んでいることを示している。

    モナコで行われたトップレベル会談
    PlanetF1によると、ステラ・リーは金曜日にF1 CEOのステファノ・ドメニカリと会談し、その翌日にはモハメド・ビン・スライエムとも協議を行った。

    BYDは今年に入ってから中国メディアに対しF1への関心を認めていたが、今回のモナコでの一連の会談は、その検討がより具体的な段階へ進んでいることを示唆している。

    一方で、F1関係者の間では懐疑的な見方も残る。

    BYDは世界第3位規模の自動車メーカーではあるものの、モータースポーツ活動の実績がほとんどなく、チーム運営やレース活動のノウハウも持たない。そのため、一部では「ブランド宣伝のための調査活動に過ぎない」との声もある。

    しかし、BYDの急成長を考えれば、その可能性を軽視できないとの見方も少なくない。

    BYDは新チーム設立だけを考えているわけではない
    ステラ・リーは、BYDが新規チーム設立を最優先に考えているとは明言しなかった。

    「BYDの技術がFIAや他のチームにどのような貢献ができるのか、その機会を探っている」

    「そしてBYDとしては、この舞台でブランドを構築する必要もある」

    そう語り、複数の選択肢を検討していることを示唆した。

    F1パドックでは、既存チームの買収や出資というシナリオも取り沙汰されている。

    現時点で売却が公表されているチームは存在しないが、例えばアルピーヌの24%を保有するオトロ・キャピタルの持ち分取得などが候補として噂されている。

    V8回帰論とBYDの技術戦略
    興味深いのは、BYDが電動化技術の象徴的存在である一方、FIAが現在2031年以降のレギュレーションとしてV8エンジン回帰を模索している点だ。

    ビン・スライエムは、内燃機関を主軸とした新世代パワーユニットを推進しており、電動比率を大幅に縮小する案を支持している。

    一見するとBYDの企業戦略とは相反するように見える。

    しかしステラ・リーは、その点について柔軟な姿勢を示した。

    「たとえ内燃機関を使うとしても、最高レベルの材料工学が必要になる。その分野でBYDは非常に強い」

    BYDは2022年に純粋なガソリン車の生産を終了したが、内燃機関技術そのものを完全に否定しているわけではないことを示した格好だ。

    クリスチャン・ホーナーとの接触も判明
    今回の動きでさらに注目を集めているのが、ステラ・リーとクリスチャン・ホーナーの接触だ。

    PlanetF1は先日、リーがカンヌでホーナーと会談したことを報じている。

    ホーナーはレッドブル・レーシングで長年にわたり成功を収めた実績を持ち、将来的にF1へ復帰する場合は株式保有を含むオーナーシップを求めているとされる。

    BYDにとっては、F1経験を持たない最大の弱点を補える理想的なパートナー候補とも言える。

    リーもホーナーについて問われると笑顔を見せ、

    「彼は素晴らしい人物だ。良い友人でもある。私たちは彼を高く評価している」

    と語った。

    もっとも、BYDの参入が数年先になる可能性が高いことを考えると、ホーナーがその時期まで待つかどうかは不透明だ。

    BYDがF1にもたらすインパクト
    今回の会談で重要なのは、BYDが単なるスポンサー案件ではなく、自動車メーカーとしてF1参入の可能性を真剣に検討していることが見えてきた点だ。

    現在のF1にはメルセデス、フェラーリ、ホンダ、フォード、アウディ、GMといった世界的メーカーが集結しているが、中国メーカーはまだ存在しない。

    もしBYDが参入を実現すれば、F1にとって中国市場へのさらなる拡大を象徴する出来事になる。

    一方で、新規参入にはコンコルド協定に基づく厳格な審査が必要となる。

    FIAとFOMは現在、新たな参入希望者向けのEOI(関心表明)プロセスを共同で管理する体制へ移行しているが、関係者によれば新たな募集開始は差し迫った状況ではない。

    それでも、モナコで行われた一連の会談は、BYDがF1の未来において無視できない存在になりつつあることを示している。今後数年間の動向次第では、ホーナー率いるBYD F1チームという構想が現実味を帯びてくる可能性もある。

  • クリスチャン・ホーナー 中国BYDと協議 12番目のF1チーム構想が浮上

    クリスチャン・ホーナー 中国BYDと協議 12番目のF1チーム構想が浮上

    クリスチャン・ホーナーが、中国EV大手BYDの副社長ステラ・リーと複数回にわたって会談したことが明らかになり、F1復帰に向けた新たな可能性が浮上している。

    BYDはF1参入に関心を示しており、既存チームの少数株取得ではなく、新たなF1チームとしてグリッド参戦を目指す可能性を探っているとされる。ホーナーにとっては、レッドブル離脱後に求めている所有権や株式を伴う役割と合致する道筋となり得る。

    BYDが見据える12番目のF1チーム構想
    BYDは現在、アルピーヌF1チームの株式取得をめぐる動きにも関連して名前が挙がっているが、現時点での主な関心は既存チームへの少数出資ではなく、独自のF1チーム設立にあるとされている。

    ホーナーは先週末、南フランスのカンヌを訪れ、BYD副社長のステラ・リーと2日間にわたって複数回の会談を行ったとされる。BYDが公開した「カンヌ・ナイト」の映像にも、ホーナーが同社のゲストとして参加している姿が確認されている。

    リーは先月、F1グループCEOのステファノ・ドメニカリと上海で会談していることを認め、BYDがF1参入の可能性について「議論している」と発言していた。

    「F1が好きなのは、情熱と文化があり、人々がF1にいることを夢見るからだ」

    リーは、F1参入がBYDにとって自社技術を試す機会になるとも語っている。

    ホーナーにとって所有権付き復帰の現実的な選択肢
    ホーナーは2025年夏にレッドブルF1のチーム代表兼CEO職を離れた後、ガーデニングリーブ期間を経て、5月8日以降はF1での活動再開が可能になっている。

    その間、ホーナーはドメニカリやFIA会長モハメド・ビン・スライエムとも複数回会談しているとされ、12番目のF1チーム構想も話題に上がっていたという。レッドブルを成功に導いた実績は、投資家や新規参入を目指すメーカーにとって大きな魅力となる。

    ホーナーは次の役割について、単なるチーム代表職ではなく、所有権や株式を伴うポジションを望んでいるとされる。BYDのような巨大メーカーがF1参入を検討する場合、ホーナーの経験とF1内での人脈は、プロジェクトを現実化するうえで強力な武器になる。

    アルピーヌ株式争奪とは別の“より大きな道”
    ホーナーは現在、アルピーヌF1チームの24%株式を保有するオトロ・キャピタルの持ち分取得をめぐっても名前が挙がっている。ルノー・グループは、単なる受動的投資家ではなく、スポーティング面で関与できるパートナーを求めているとされ、ホーナーはその条件に合う候補と見られている。

    一方で、メルセデスもアルピーヌ株式取得に関心を示しているとされる。アルピーヌはメルセデス製パワーユニットを使用しており、その既存関係が交渉に影響する可能性もある。

    ただし、メルセデスによるアルピーヌ出資案には、共通所有構造への懸念も出ている。マクラーレンCEOのザク・ブラウンは、FIAに対して共通所有構造を規制する議論を求める書簡を送ったとされ、仮にそうした規制が進めば、メルセデスの選択肢は制限される可能性がある。

    その場合、ホーナーはアルピーヌ側の有力候補としてさらに浮上することになるが、BYDとの新規チーム構想は、それとは別に、より大きな裁量と所有権を伴う復帰ルートとなる。

    FIAとFOMが重視する“価値を加えるチーム”
    FIA会長モハメド・ビン・スライエムは以前、中国からのF1参入案について、適切な条件を満たせばFOMも前向きに受け止めるだろうとの見方を示していた。

    「中国からチームが来るとしよう。FOMが承認すれば、私は100%承認すると考えている。中国が加われば、より多くの収益を生むのではないか。私はそう思う」

    ただし、ビン・スライエムは12番目のF1チームについて、単にグリッドを埋めるためのものではなく、F1の事業と選手権の長期的価値を高める存在でなければならないとも強調している。

    ドメニカリも、新規チームについては慎重な姿勢を示しており、物流面ではすでに限界に近いとして、極めて重要な意味を持つ申請だけを評価する考えを示している。

    BYDは世界有数の自動車メーカーであり、EVやバッテリー技術で強い存在感を持つ。中国市場の戦略的重要性を考えても、BYDが本格的なF1参入案をまとめた場合、FIAとFOMにとって無視しにくい候補になる。

    BYDとホーナーの組み合わせが持つ説得力
    BYDは2025年に世界販売台数を伸ばし、EVと新エネルギー車分野で急速に存在感を拡大している。高性能ブランド「仰望(ヤンワン)」では、量産車の最高速記録やニュルブルクリンクでの電動スポーツカー記録も打ち立てており、F1参入に必要な技術的ストーリーも持っている。

    一方のホーナーは、レッドブルをF1のトップチームへと押し上げた実績を持ち、新規プロジェクトの顔として投資家、FIA、FOM、商業パートナーを説得できる存在だ。

    アルピーヌ株式取得、アストンマーティンとの関係、そしてBYDとの新規チーム構想。ホーナーのF1復帰には複数の道が残されているが、BYDとの連携は、その中でも最も野心的で、F1全体の勢力図を変える可能性を持つシナリオといえる。

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  • BYDはなぜF1を狙うのか EV専業ではない実像と参入の現実

    BYDはなぜF1を狙うのか EV専業ではない実像と参入の現実

    BYD副社長ステラ・リーが、F1 CEOステファノ・ドメニカリと会談し、将来的な参入について「協議している」と認めたことで、中国の電動車大手によるF1参入構想が現実味を帯びてきた。

    一方で、「EVメーカーならフォーミュラEではないか」という見方も少なくない。しかし、この認識は現在のBYDとF1の実態を十分に捉えているとは言い難い。

    BYDは“EV専業”ではない PHEV用エンジンを内製
    BYDは2022年に純内燃機関車の生産を終了し、現在はEVとプラグインハイブリッド(PHEV)に特化している。

    ただし重要なのは、PHEV向けに内燃エンジンを自社開発・生産している点だ。これらのエンジンは従来型の主動力ではなく、電動システムと組み合わせて効率を最大化するためのユニットとして設計されている。

    つまりBYDは、完全な電動専業メーカーではなく、「電動と内燃を統合したパワートレイン」を扱う技術企業である。

    現在のF1も“電動主体のハイブリッド競技”
    この点は、現在のF1の技術方向性とも重なる。

    2026年F1レギュレーションでは、パワーユニットの出力配分は内燃エンジンと電動側で「50対50」に近い構成となり、電動化の比率は過去最高レベルに達している。

    この配分はすでに見直し議論が始まっており、2027年以降には「60対40」への転換案も浮上しているが、それでもF1が電動と内燃の融合技術を競うカテゴリーである点に変わりはない。

    つまり現在のF1は純粋な内燃機関の競技ではなく、電動技術を中核としたハイブリッドカテゴリーであり、BYDの技術領域と一定の重なりを持つ。

    新規チーム設立は可能か 技術面では“土台あり”
    BYDはPHEV用エンジンと電動システムを統合したパワートレインを量産しており、この点を踏まえれば理論上はF1パワーユニット開発に必要な基盤技術を持っていると見ることもできる。

    もちろん、F1のパワーユニットは極めて特殊であり、市販車の延長で参入できるものではない。ただし、「内燃機関を持たないメーカーではない」という点は、参入可能性を議論するうえで無視できない要素だ。

    参入ルートは複数 買収や資本参加が現実的
    一方で、BYDがF1に関与する形は新規チーム設立に限らない。

    F1への新規参入は極めてハードルが高く、キャデラックのケースでも巨額の資金が必要とされた。こうした状況を踏まえると、既存チームの買収や資本参加といったルートの方が現実的な選択肢となる可能性がある。

    さらに、パワーユニットメーカーとしての関与や、タイトルスポンサーとしての参入といった形も考えられ、関わり方は多様だ。

    中国市場と資本が後押しする可能性
    近年のF1はアメリカ市場での成功を背景に、さらなる商業拡大を重視している。その中で、中国市場の存在感も無視できない。

    BYDのような中国の大手電動車メーカーが関与する場合、その影響は技術面にとどまらず、スポンサーシップや資本投下を通じたチーム運営にも及ぶ可能性がある。

    F1ではチーム価値の高騰が続いており、新規参入よりも既存チームへの投資や買収の方が現実的なケースが増えている。その文脈において、中国資本の関与は特異なものではなく、むしろ自然な流れとも言える。

    フォーミュラEではなくF1という選択肢
    「BYDならフォーミュラEではないか」という見方は直感的ではあるが、現在の技術構造を踏まえると必ずしも適切とは言えない。

    BYDは電動技術に加え、内燃エンジンとの統合領域でも実績を持つ。その技術は、電動と内燃の融合を前提とする現在のF1パワーユニットと方向性が重なる部分がある。

    BYDのF1参入構想はまだ初期段階にあるが、単なるEVメーカーの話として片付けるには不十分であり、技術・資本・市場の三要素が交差する動きとして捉える必要がある。

  • BYDがドメニカリとF1参入を協議 副社長ステラ・リー「技術を試す本当の機会」

    BYDがドメニカリとF1参入を協議 副社長ステラ・リー「技術を試す本当の機会」

    BYDの副社長ステラ・リーは、上海でF1 CEOのステファノ・ドメニカリと会談したことを認め、将来的なF1参入について「協議している」と語った。

    中国の電気自動車大手であるBYDは、F1が12番目のチーム枠を残すなかで参入候補として浮上している。FIA会長モハメド・ビン・スライエムも12チーム体制を支持しており、その中に中国とアメリカのチームを含めたい考えだとされる。

    BYD副社長がF1参入協議を認める
    ステラ・リーは3月のF1中国GPでドメニカリと面会した。F1のグリッドは今季、キャデラックの加入によって11チームに拡大したが、規則上は12番目のチームが参入できる余地が残されている。

    「上海でステファノ・ドメニカリとお会いしました」とリーはSportMediasetに語った。

    「私はF1が好きです。F1には情熱があり、文化があり、人々はF1にいることを夢見ています」

    「はい、それは我々が協議していることです。自分たちの技術を試す本当の機会だと考えています」

    BYDは電動化技術を中核とする自動車メーカーであり、F1の技術競争をブランドと技術の実証の場として捉えている。ただし、SportMediasetはBYDのF1参入について「決まっているわけではない」とも伝えている。

    BYD F1

    FIA会長は12チーム体制と中国チームを支持
    モハメド・ビン・スライエムは、F1が12チーム体制になることを望んでいるとされる。特に、アメリカのチームに加えて、中国からのチームがグリッドに加わることを支持しているという。

    F1は新規参入に対し、シリーズに「本物の価値」を加えることを条件としている。キャデラックも、ゼネラルモーターズがアンドレッティの参入計画を引き継ぐ形になって初めて、F1から最終的な承認を得た。

    一方で、新規チームとしてF1に参入するハードルは極めて高い。キャデラックの参入に際しては、既存10チームに対する反希薄化手数料として3億5800万ポンドが必要になったとされ、チーム設立や運営コストを含めれば、BYDにとっても大きな判断となる。

    新規参入か既存チーム買収か
    BYDがF1参入を進める場合、新規チームを立ち上げるだけでなく、既存チームを買収する選択肢も浮上している。

    報道では、BYDがアストンマーティンを買収候補として見ているとの見方がある。ローレンス・ストロールが売却を検討する段階に近づいているとみられているためだ。

    また、レッドブルがレーシングブルズをBYDに売却する可能性も伝えられている。ただし、このファエンツァ拠点のチームには中国のライバルである吉利も関心を持っているとされ、BYDと吉利はいずれも、F1参入する場合には新チーム設立を好むともみられている。

    BYDのF1参入はまだ構想段階にあるが、ステラ・リーが「協議している」と明言したことで、単なる噂から一歩進んだ。F1がアメリカに続いて中国メーカーを迎えることになれば、グリッド拡大だけでなく、シリーズの商業的・技術的な重心にも大きな変化をもたらす可能性がある。

  • BYDがF1参戦を検討 “買えない価値=ブランド”を狙う理由

    BYDがF1参戦を検討 “買えない価値=ブランド”を狙う理由

    中国自動車大手BYDが、F1参戦の可能性を模索していることが明らかになった。電動化で急成長を遂げた同社は、次のステップとして「ブランド価値の獲得」に照準を合わせている。

    近年、中国メーカーは欧州市場を中心に急速な拡大を見せており、BYD、長安汽車、奇瑞汽車、吉利汽車といった企業がグローバルでの存在感を高めている。しかし、その一方で「プレミアムブランドとしての評価」は依然として課題として残っている。

    F1という“最強の広告媒体”への関心
    BYDの副会長ステラ・リーは、2025年アブダビGPに続き、2026年中国GPにも姿を見せており、F1への関心の高さがうかがえる。

    かつては観客が少なかった中国GPも、近年は観客動員で記録を更新するなど、中国市場におけるF1人気は急上昇している。

    BYDは電気自動車およびプラグインハイブリッド(PHEV)に特化しており、現在のF1のハイブリッド(HEV)技術とは方向性が異なる。しかし、電動カテゴリーであるフォーミュラEと比較しても、F1が持つ世界的な影響力とブランド価値は圧倒的であり、参入を検討する十分な理由となっている。

    参入方法は「チーム買収」か「ブランド提携」
    F1への参入には複数の選択肢がある。

    最も直接的なのは、アウディのように既存チームを買収する方法だ。一方で、アルファロメオや現在のアストンマーティンのように、既存チームとパートナーシップを結び、ブランドとしての存在感を前面に出す形も現実的な選択肢となる。

    また、トヨタのようにチームを持たず、技術協力やスポンサーとして関与するモデルも存在する。

    現在F1は最大12チーム体制となっており、残る枠は1つ。さらに中国市場の重要性を考えれば、F1側にとっても中国メーカーの参入は大きな魅力となる。

    BYD(比亜迪汽車) F1

    “性能ではなく価値”を求める参戦動機
    BYDにとってF1参戦の最大の目的は、技術開発そのものではなく「ブランド価値の獲得」にある。

    すでに生産規模や技術面では世界トップクラスに達している同社にとって、最後に不足しているのは“歴史と格式”であり、それは市場では購入できない。

    F1はまさにその価値を最短距離で手に入れるための舞台であり、中国メーカーの参入は時間の問題とも言える状況だ。

    今後、BYDがどの形でF1に関与するのか――その動きは、2026年以降の勢力図に新たな軸を加える可能性を秘めている。

  • 中国EV大手BYD F1参戦を検討 既存チーム買収でアルピーヌ浮上

    中国EV大手BYD F1参戦を検討 既存チーム買収でアルピーヌ浮上

    世界最大の電気自動車メーカーであるBYDが、ブランドの国際的な認知度向上を狙い、F1参入の可能性を検討していることが明らかになった。報道によると、既存チームの買収や新規チーム設立など複数の選択肢が検討されているが、現時点で最終決定は下されていない。

    中国市場で圧倒的な販売実績を誇るBYDにとって、F1はグローバル市場でのブランド価値を高めるための新たな手段となる可能性がある。

    特に欧州やオーストラリアなどの市場では、販売台数の伸びに比べてブランドイメージの構築が課題とされており、世界的なモータースポーツへの参入はその解決策のひとつと見られている。

    EV販売でテスラを上回るBYDの次の戦略
    BYDは2025年に約225万台のバッテリー電気自動車を販売し、約163万台だったテスラを上回った。さらに海外販売は初めて100万台を突破し、前年比150%増を記録している。

    同社は2026年には海外販売130万台を目標としており、欧州など主要市場でのブランド強化を急いでいる。販売台数の成長は著しいものの、プレミアムブランドとしての評価を確立するにはさらなる露出が必要とされている。

    F1への参入は、世界規模のメディア露出と技術的イメージ向上を同時に得られるため、BYDにとって魅力的な選択肢となる。

    BYD F1 アルピーヌ

    有力候補はアルピーヌF1チーム
    もしBYDがチーム買収という形で参入を進める場合、最も現実的な候補として挙げられているのがアルピーヌだ。

    アルピーヌは現在ルノーが所有するチームで、F1に加えてWECにも参戦している。しかし同チームは今季限りでWEC活動を終了する予定であり、さらに2026年からは自社エンジン計画を終了してメルセデスのカスタマーPUを使用する体制に移行している。

    ただし、ルノーCEOのルカ・デメオはチーム売却の可能性を否定しており、約12億ドル規模とされる買収提案も検討せず拒否したと報じられている。デメオはF1参戦をアルピーヌブランドの信頼性に不可欠な要素だと説明している。

    2026年F1レギュレーションはBYDに追い風
    BYDのF1参入検討の背景には、2026年F1レギュレーションの大幅な電動化もある。

    2026年のパワーユニットでは電動出力が大幅に増加し、MGU-Kは最大350kWを発生する。従来の120kWから大きく引き上げられ、パワーユニット全体の出力の約50%が電動モーターによって生み出される構成となった。

    さらに持続可能燃料の導入も進められており、電動化技術を強みとするメーカーにとっては研究開発の価値が高いカテゴリーとなっている。

    BYDはバッテリー、モーター、パワーエレクトロニクスを自社で開発する垂直統合型メーカーであり、この技術的方向性は同社の事業戦略と一致している。

    電動スーパーカーとモータースポーツへの布石
    BYDはすでに高性能EVブランド「ヤンワン」を展開しており、その電動ハイパーカーU9は約3000馬力に迫る出力を持つとされる。

    テストでは最高速度472km/hを記録したと報じられており、性能面での技術力をアピールしている。

    さらに同社は中国国内にオフロードレース専用サーキットを開設するなど、モータースポーツ分野への関心を高めている。

    中国メーカーF1参入の可能性
    FIA会長モハメド・ビン・スライエムは、キャデラックF1チームの参入に続く次のステップとして、中国メーカーのF1参入を歓迎する姿勢を示している。

    もしBYDが実際に参入すれば、中国メーカーによる本格的なF1プロジェクトとしては初のケースとなる可能性がある。

    また、BYDはWEC参戦も選択肢として検討しているとされ、中国メーカーによる国際モータースポーツ進出の流れが広がりつつある。