タグ: 5大陸走破プロジェクト

  • トヨタ、“5大陸走破プロジェクト” 2019-20年はアジア大陸を走破へ

    トヨタ、“5大陸走破プロジェクト” 2019-20年はアジア大陸を走破へ

    トヨタ自動車は、5大陸走破プロジェクトにおいて、先月、南アフリカのダーバン工場でアフリカ大陸走破のゴールを迎えた。2014年に始動した当プロジェクトは4大陸の走破を終え、2019年春からは、中東をスタートとしたアジア大陸走破へと、最後の襷をつなぐ。

    アフリカ大陸走破では、2か月間に渡り、スズキ、日野自動車、トヨタ車体のメンバーを含む76名が10,600kmを走破した。

    参加メンバーは、多種多様なアフリカ特有の道を走り、過酷な車両の使用環境を肌で感じ、またお客様の声を直に聞くことで、アフリカで求められる「もっといいクルマ」について1人1人が考え、意見を交わしながらクルマと向き合う時間を過ごした。

    深い凸凹、尖った石、波状路、砂漠等の様々な過酷な未舗装路の走行を通じ、信頼性、耐久性、乗り心地の大切さを身を持って経験。また、舗装路においても、長い直線、頻繁に道路を横断する動物、急に現れる大きなポットホールやスピードブレーカー、多くの過積載大型トラックの追い抜きといった特殊な環境での走行を通じて、ブレーキ性能、高速安定性、パワー・トルクの重要性も再認識した。

    5大陸走破プロジェクトは、TOYOTA GAZOO Racingの一環として、グローバルトヨタ及び関連会社の従業員が自らステアリングを握り、世界中のお客様が日常的に使用する道を現地現物で走るプロジェクト。走行を通じて世界の道を知り、お客様の声を聞き、各国の文化に触れ、多くの課題・困難にチームで解決策を見出す経験の中で、デスクワークやテストコースでは得られない「もっといいクルマづくり」に向けたセンサーを磨く、人材育成を目的としている。

    2014年のオーストラリア大陸走破を皮切りに、2015年北米・2016年南米のアメリカ大陸、2017年ヨーロッパ大陸、2018年アフリカ大陸走破を通じ、延べ556人の国内外メンバーが、99,600kmを399日かけて走破した。

    参加メンバーからは、「車両の評価項目の見直しに反映し、日々の業務でも生かしている」、「クルマづくりへの“誇り”と“責任”を再確認できた」、「もっといいクルマづくりには、自機能ばかりにとらわれず、クルマ全体で考えなければならないことが解った」、「自分の感覚とお客様の感じ方には乖離がある事を改めて感じ、今まで以上にお客様の声に意識を向けて素直に見つめ直すきっかけになった」…など、現地現物で得られた知見をもとに、自らがトヨタのもっといいクルマづくりの原動力になるという意欲が芽生えている。

    2019年春からは、中東をスタートとしたアジア大陸走破へと、最後の襷をつなぐ。

    豊田章男 (トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長)
    本年のアフリカ大陸走破においても、メンバーが、安全に健康に戻ってくることができ、安心しました。走破から戻った皆さん、お疲れ様でした。無事に戻ってきてくれて、ありがとう。

    この5大陸走破プロジェクトは、「もっといいクルマをつくるトヨタになりたい。そのためには、もっと、世界の道を知る必要がある…」という想いで2014年からスタートしました。

    当初は、技術部門が中心となるメンバーでスタートした活動でしたが、5年間、走り続ける中で、営業、調達、人事、経理といった様々な部署も参加するようになり、若手社員の参加者も増えてまいりました。現地の事業体からの参加者も増え、「もっといいクルマづくり」に真剣に向き合う輪が、部署、役職、役割、そして国籍など、あらゆる垣根を越えて広がったと実感しています。

    私自身も、このプロジェクトの一環として、それぞれの大陸の道を走ってきました。今年は、トヨタ車体(株)のダカールラリー参加チーム「チームランドクルーザー」の走行テストに参画させていただき、モロッコにおいて、初めて砂漠を走る経験をさせていただきました。

    砂漠の真ん中では、何度もスタックし、前にも後ろにも進まず、アクセルを踏めば、更にランドクルーザーは砂の中に沈んでいく、という経験もしました。チームメンバーに救出してもらい、再び走り出すことが出来ましたが、その時、強く感じたことは「クルマは、命を運ぶものだ」ということです。

    「ここで止まったら、ここで壊れたら、命が失われてしまうこともある…」走破から戻ってきたメンバー達も、アフリカの地で様々な道を走り、同じようにクルマの大切さを感じたと報告してくれました。

    どこの部署で、どんな役割であろうと、トヨタで働くことのミッションは、もっといいクルマをつくることです。

    社長であっても、新入社員であっても、技術職であっても、技能職であっても、事務職であっても、そこに垣根はなく、ミッションに変わりはありません。

    今まで、普通にやってきた各々の業務を、これからはアフリカの道での経験を想像しながら、ひとつひとつやってみる…そうすることで、ひとつひとつの仕事が、本当にお客様に笑顔になって頂けるもっといいクルマづくりのための、プロの仕事に近づいていけると思います。

    そして、走破経験をした人の仕事が変わっていけば、その周りも少しずつ変わっていきます。地道かもしれませんが、そうしてもっといいクルマをつくるトヨタに進化していけると信じています。メンバーの皆さん、よろしくお願いします。期待しています。

    今回は、私どもトヨタ自動車だけではなく、スズキ、日野自動車、トヨタ車体のメンバーとも一緒に走りました。

    「お客様に笑顔になっていただける“もっといいクルマ”をつくる。そして、モビリティの未来を創っていく」その想いを共有する仲間の皆さまです。もちろん、そこにも垣根はありません。

    一緒に、道の厳しさを知り、お客様の声を聞いてきました。この経験が、未来に繋がります。共に、もっといいクルマづくりを進めていきましょう。そして、一人でも多くのお客様に笑顔になっていただける未来を目指しましょう。

    過去の走破概要
    2014年 オーストラリア (約20,000km/72日間)
    世界の様々な道が凝縮されていると言われる砂漠や悪路などの過酷な道を走破

    2015年 北米(アメリカ) (約28,000km/109日間)
    夏季と冬季に分け、デスバレーなどの酷暑地や、アラスカ・カナダの寒冷地の厳しい環境下を走破

    2016年 南米(アメリカ) (約20,000km/84日間)
    熱帯の泥濘路や、標高5,640mの高地山岳路、砂丘などを走破

    2017年 ヨーロッパ (約21,000km/85日間)
    自動車発祥の地で欧州車と比較し、走行データの収集・分析を強化。夏季と冬季に分け、高速道路、長距離移動での走破

    2018年 アフリカ (約10,600km/49日間)
    一般生活道路に加え、未舗装路、高地山岳路、サファリ、砂漠などのアフリカ特有の道

  • トヨタ、“5大陸走破プロジェクト 第4弾”を欧州で開始

    トヨタ、“5大陸走破プロジェクト 第4弾”を欧州で開始

    トヨタ自動車は、2014年の豪州大陸、2015・2016年のアメリカ大陸に続き、今年3大陸目となる欧州で、8月下旬に、総計19,000kmにおよぶ“5大陸走破プロジェクト 第4弾”を開始する。

    “5大陸走破プロジェクト”は、TOYOTA GAZOO Racingの一環として、日本と現地事業体の従業員が自らステアリングを握り、現地のお客様が日常的に使用する道を走りながら「もっといいクルマづくり」を担う人材の育成を目的としている。

    4年目となる今年は、自動車文化発祥の地であり、お客様のクルマに対する評価が厳しい欧州でもっといいクルマづくりに役立つヒントを探るほか、テストコースでは得られない走行データの収集・分析を強化し、いいクルマづくりにつながる仕組みづくりを目指す。

    今後、東京オリンピック・パラリンピックの開催される2020年をマイルストーンとし、継続的な活動を実施していく。

    【2017欧州走破概要】

    走破日程・ルート 夏走破 8月下旬から約2か月間
    [スタート] ポルトガル・カエターノ社(欧州初の生産拠点)
    [ゴール] ベルギー・Toyota Motor Europe NV/SA(欧州地域統括会社)
    冬走破 11月下旬から約1か月間
    [スタート] デンマーク・コペンハーゲン
    [ゴール] フィンランド・トミマキネンレーシング
    走破車両 欧州生産車であるYaris HVやC-HR HVなどのハイブリッド車を中心に構成。
    参加メンバー構成 トヨタと欧州事業体の従業員約130名からなる混成チームを編成。
    今年は、グループ会社の参画も図る。
    データ収集 データロガーを使用し、走破車両/ルートデータを収集。
    欧州の特徴 [走り方] 高速走行(含む一般道)、長距離移動
    [市 場] 厳しい競合環境/環境規制、お客様の高い要求レベル/安全基準、小型セグメント主体
    [多様性] 53か国、30言語、交通法規、文化、宗教、民族、通貨、経済情勢

    豊田章男社長 コメント

    「もっといいクルマをつくろうよ」 私が、社内の皆に呼びかけ続けている言葉です。社長に就任して以来、口に出し続けている言葉ですが、その想いに至ったのは、私に運転を教えてくださった当社のマスタードライバーであった故成瀬弘から「道がクルマをつくる」という言葉の意味を幾度も教わり、それを実践しようとしてきたからだと思います。

    “道がクルマをつくる”…、それを実践し“もっといいクルマをつくる”ためにエンジニアではない私に何が出来るだろう?と考えた時、その答えは「自らハンドルを握り、様々なクルマ、様々な道と会話をすること」以外にないと至りました。

    そうして、エンジニアとも同じ感覚、同じ言語で話し、開発の最後の最後の瞬間まで議論し尽くすことが、「もっといいクルマ」に近づけていける私なりの方法であると思っています。

    その考えのもと従業員と一緒に続けてきた活動が、ニュルブルクリンク24時間レースへの挑戦でした。レースでは、ドライバー、メカニック、エンジニアが一台のクルマを囲み、クルマを走らせてドライバーが感じた違和感を、次は、いかに気持ちよく、安心して、そして強く、速く、走らせられるか…最後の最後まで知恵を絞り合います。

    それは開発段階だけでなく、レース中にトラブルが起きた時も同じです。限られた時間の中で解決策を見出し、限られた道具だけで直し、再び、ドライバーに
    命懸けのレースに戻ってもらう…こうしたことの繰り返しの中で、鍛えられ成長を遂げていくメンバーを何人も見てきました。

    “道がクルマをつくる”を言い換えれば、“道がヒトを鍛え、ヒトがクルマをつくる”ということだと思います。しかし、このような体験ができる従業員は数が限られます。同じことは出来なくとも、少しでも多くの従業員に、“道がクルマをつくる”を体験してもらいたいとの想いで始めたのが「5大陸走破プロジェクト」です。

    ドライバーが走りやすいレースカーは、実際の戦いの道の上でこそ、本当に強いクルマになっていきました。お客様にお届けするクルマも同じです。テストコースだけでは“もっといいクルマ”はつくれません。

    現地現物で、お客様の使われる道を自ら走り、現地の文化や気候の中でクルマと向き合いながらクルマを感じるセンサーを磨く…、そして、テストコースの上にきても、実際に現地の道をお客様が走っている感覚を頭にイメージしながら走り、感じる…そうすることで“もっといいクルマ”に繋げていけると考えています。

    豪州、北米、南米の大陸を走り終え帰ってきたメンバーからも、そうした声を聞くことができ、“もっといいクルマをつくるためのガッツ”などを感じ、クルマ屋としての魂を一層輝かせて帰ってきてくれたように思います。

    また、日本での日常から離れ、異なる文化の人々と生活を共にし、時には厳しい自然環境の中で仲間とクルマを走らせ続けるという過酷な日々を過ごした彼らは、一人の人間としても更なる成長を遂げてくれました。そんな彼らを本当に頼もしく思います。

    本年は、欧州大陸に130人のメンバーが挑みます。欧州はクルマ発祥の地であり、先輩ともいえる数々のカーメーカーがクルマづくりの力を培ってきた土地です。その道に向かうメンバーには、様々な学びを得て戻ってきてくれることを期待しています。

    過去3年間の取り組みで、様々な道を走ってきたメンバー、そして私も含め、このメンバー達と、トヨタのもっといいクルマづくりを更に進めてまいりたいと思います。

    【参考:過去の走破概要】

    年 大陸 距離 日数 特徴
    2014 豪州 約20,000 km 72日間 世界の様々な道が凝縮されていると言われる砂漠や悪路などの過酷な道を走破。
    2015 北米 約28,000 km 109日間 夏季と冬季に分け、デスバレーなどの酷暑地や、アラスカ・カナダの寒冷地の厳しい環境下を走破。
    2016 南米 約20,000 km 84日間 熱帯の泥濘路や、標高5,640mの高地山岳路、砂丘などを走破。
  • トヨタ、“5大陸走破プロジェクト 第3弾”を南米で開始

    トヨタ、“5大陸走破プロジェクト 第3弾”を南米で開始

    トヨタは、2014・15年に続いて、第3弾となる“5大陸走破プロジェクト”を南米で8月22日に開始したと発表した。

    日本と現地事業体の従業員約110名が協力しながら、約3か月半にわたり、南米大陸の多様で厳しい道を走破。従業員自らがステアリングを握り、走行するという現地現物の経験を通じて、「もっといいクルマづくり」を担う人材の育成を目的としている。

    トヨタは2014年に豪州で5大陸走破プロジェクトの第1弾を開始。従業員80名が世界の様々な道が凝縮されていると言われるオーストラリアの砂漠や悪路が続く過酷な道を約20,000km走破し、テストコースでは得ることのできないクルマづくりの数々のヒントを得た。

    2015年には、北米で第2弾を実施し、トヨタ従業員140名が約28,000kmの道を走破。夏季と冬季に分けて実施することで、デスバレーなどの酷暑地やアラスカ・カナダの寒冷地など、厳しい走行環境下でクルマに求められる性能や水準を学んだ。

    第3弾となる今回の南米大陸走破では3チームに分かれ、計7か国で約20,000kmを走破する予定。いくつもの国境を越える中で、多様な文化、風土を肌で感じながら、熱帯の泥濘路や標高4,000m以上の高地山岳路を走行するほか、強い横風が吹く道での高速走行などを実施。また、世界一過酷なモータースポーツと言われるダカール・ラリーのコースにもなっている砂丘やワジ(涸(か)れ川)なども走行し、厳しい環境を走り抜くなかで、参加メンバーの「もっといいクルマづくり」の感性を磨いていく。

    豊田章男社長は「自らステアリングを握り、さまざまな道と対話する現地現物の経験の中で、感じたことや考えたことが、『もっといいクルマづくり』のヒントになる。今回の南米走破は国や地域によって『道が変わる』だけでなく、『気温や高低差が変わる』クルマにとってもドライバーにとっても数多くの困難に直面するプロジェクト。さまざまな壁を乗り越える中で、それぞれの感性を磨いてきてほしい」と述べた。

    トヨタはモータースポーツをクルマの持つ「夢」や「感動」をお客様にもたらす重要な活動と位置づけ、TOYOTA GAZOO Racingの傘のもとで、「もっといいクルマづくり」に向け、人を鍛え、クルマを鍛える活動から、クルマファン層を広げる活動まで一貫して取り組んでいる。

    2007年からはドイツで開催する「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」に従業員で構成したチームで参戦。クルマを極限状態に置くレースを通じて「人づくり」を進めてきた。5大陸走破プロジェクトもこのモータースポーツ活動の思想を根幹とした「TOYOTA GAZOO Racing」の取り組みの一環として推進。東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年をマイルストーンとし、グローバルトヨタ34万人が心ひとつに「もっといいクルマづくり」を推し進め、より多くのお客様に笑顔になっていただけるよう、今後も活動を継続していく。

    トヨタ自動車 5大陸走破プロジェクト 第3弾 TOYOTA