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    スーパーフォーミュラ | トヨタ:第4戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    1か月ぶりの開催となったスーパーフォーミュラ富士ラウンドでは、ポールポジションからスタートしたニック・キャシディ(KONDO RACING)が石浦 宏明(P. MU / CERUMO・INGING)の猛追を凌ぎ切り自身スーパーフォーミュラでの初勝利を飾った。石浦が2位、国本 雄資(P. MU / CERUMO・INGING)が8番手スタートから好戦略で追い上げ3位。トヨタエンジン搭載車がホーム富士でトップ7を独占する速さを見せた。

    スーパーフォーミュラの第4戦が7月7日(土)、8日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。

    前戦SUGO大会から1か月以上のインターバルを経ての開催となったスーパーフォーミュラ。日本全国が豪雨に見舞われた週末、土曜日の予選は天候に翻弄される結果となったが、日曜日の決勝は好天の下で実施された。

    今大会、来季より使用される新型シャシー「SF19」がお披露目。5年間にわたって「クィック&ライト」で迫力あるバトルを見せてきたSF14での、最後の富士でのレースとなった。トヨタ勢はSF14に代わってからの4年間、富士では負け無し。SF14最後の戦いも勝利で締めくくるべく、富士のハイスピードコースに臨んだ。

    予選
    7日(土)、富士スピードウェイ周辺は雨自体はそれほど強くなく、それでも不規則に代わる天候に翻弄される予選となった。

    直前に行われたF3決勝レースは完全にドライコンディションだったが、スーパーフォーミュラ予選が開始される午後2時半を前に、軽い雨が落ちてきて、セッションはウェット宣言に。しかし、完全に路面を濡らすまでには至らず、全車スリックでQ1に挑んだ。

    まず1セット目のタイヤでアタックし、タイムを記録したところで全車ピットイン。タイヤを交換して2度目のアタックに出たが、この頃から第3セクターで雨が降り始め、タイム更新出来ないままピットへ戻ってくることに。関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)を先頭に、トヨタ勢は順当に上位タイムをマーク。今大会、スーパーフォーミュラ2戦目となるトム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)のみが17番手でQ1敗退となった。

    Q2は、濡れた路面でタイヤ選択が難しい状況の中、スリックとレインタイヤ装着車に分かれたが、レインタイヤ装着組は1周したところでピットへ戻り、スリックで再コースイン。チェッカー後、次々にタイムが更新される状況となる中、ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)が惜しくも9番手。フリー走行でトップタイムをマークするなど好調だった山下 健太(KONDO RACING)は、遅い車に阻まれ無念の12番手、大嶋 和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が13番手。小林 可夢偉(carrozzeria Team KCMG)はコースオフもあり、アタックに入ろうとした直前でチェッカーが振られ、14番手でQ3進出ならず。トヨタ勢は6台がQ3進出を果たした。

    Q3は開始直前に一気に空が暗くなり、第3セクター方面で雨が降り始める中で開始。中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)のみがレインタイヤ、それ以外の7台がスリックでコースインしたが、スリック勢は1周でピットへ戻り、レインでアタック開始。

    当初からレインタイヤでアタックした中嶋がタイムを出し、雨脚が強まっていったため、そのままポール確定かと思われたが、終盤、石浦が1周のみのアタックチャンスで着実に好タイムをマークし中嶋のタイムを上回ると、最後の最後にキャシディがトップに浮上。キャシディが昨年の第6戦SUGO大会以来自身2度目となるポールポジションを獲得した。

    石浦が3番手、中嶋4番手。関口、平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、国本が6、7、8番手で決勝レースに臨むこととなった。

    決勝
    8日(日)は天候が回復。空にはやや雲が多いものの、日差しも顔を出し、気温30度、路面温度37度の蒸し暑いコンディションで、午後2時15分、55周で競われる決勝レースのスタートが切られた。

    ポールポジションのキャシディがまずまずのスタートを切った一方で、3番手グリッドの石浦と5番手グリッドの関口が素晴らしいダッシュを決め、TGRコーナー(1コーナー)へは3台が横並びで進入する状況に。しかし、キャシディは首位をキープ。石浦、関口がこれに続く形となった。

    注目のタイヤ選択は、予選上位勢はソフト、後方はミディアムでのスタートが多く、ソフトタイヤでスタートしたキャシディと石浦が3位以下を引き離していく展開となった。

    13番手と後方スタートながらソフトタイヤを選択した大嶋が序盤から目覚ましい追い上げを見せ、10周目には7位へ浮上。一方、ミディアムタイヤスタート組は9周目過ぎからピットインしタイヤをソフトへ交換。ソフトタイヤへ交換した集団では、国本が最上位、平川がこれに続く形となった。

    レース中盤、関口らソフトタイヤでスタートした車両がピットへ向かう中、首位を争うキャシディと石浦は、ソフトタイヤのまま周回を続行。34周目を終えたところでキャシディがピットへ向かったが、石浦は入らず、5周後にピットイン。この間に追い上げを狙った石浦だったが、キャシディのすぐ後でコースに復帰した。

    42周目に中嶋、44周目に大嶋がピットインし、全車がタイヤ交換義務を消化。中嶋は5位、大嶋は7位でコースに戻ると、前を行く関口と激しいバトルを繰り広げた。

    首位争いは、2位の石浦がキャシディを追いましたが、その差は3秒ほどのまま詰まることなく、キャシディが逃げ切ってトップチェッカー。自身スーパーフォーミュラ参戦2年目にして、念願の初優勝を飾った。Kondo Racingにとっては10年ぶりの勝利となった。キャシディはこれで、ドライバーズランキングでも首位に1ポイント差まで詰め寄ることとなった。

    2位に石浦、3位に国本が入り、P. MU / CERUMO・INGINGの2台が共に今季初表彰台を獲得。4位に平川、5位に中嶋。6位は大嶋の猛追を最後まで凌ぎきった関口、そして13番手スタートから大健闘を見せた大嶋が7位でポイント獲得。トヨタエンジン搭載車が、ホーム富士でのSF14最後となるレースでトップ7独占の速さを見せた。

    KONDO RACING 3号車 ドライバー ニック・キャシディ
    月を飛び越えたような気分です。こんなタフなレースで勝てて嬉しいです。近藤監督とチームのみんなに本当に感謝しています。スタートは、新しいシステムを導入して学んでいる最中だったので、安全に、ホイールスピンをしないように心掛けていました。結果的にスタートは上手くいったので、その後はソフトタイヤを持たせるためにペースをコントロールしながら走りました。途中、15周から20周ほどにわたって周回遅れの車両に阻まれてしまい、厳しい状況でもう駄目かと思ったこともありましたが、最終的に勝つことが出来て良かったです。前戦SUGOのあと、チームと共に開発を続けてきた効果が出た勝利だと思っています。チャンピオンシップは考えず、毎戦確実にクルマを良くしていくことだけを意識して努力を続けます。

    P. MU / CERUMO・INGING 1号車 ドライバー 石浦 宏明
    今週末はどのセッションでもニック選手が速く、スタート前まで悩んでいたんですが、結果的にソフトタイヤで長いスティントになるという予想は立てていたので、スティント後半に合わせたセットアップを狙いました。そのため、序盤はニック選手とほぼ同じペースでついていくのでぎりぎりでしたが、スティント後半になって、ニック選手が辛そうになってきたのと、周回遅れが多く出てきたことでチャンスが出来、並びかけるまでは行ったんですが、逆転には至りませんでした。ニック選手がピットインした後プッシュしましたがやはり届かず、あそこで勝負がついてしまったかなというところです。悔しいですが、昨日今日と速さはありましたし、今シーズンの残り3戦に向けて、ぎりぎりチャンピオンシップ争いにも踏みとどまれたかなという感覚もあるので、後半戦は更に勝負していきたいと思います。

    P. MU / CERUMO・INGING 2号車 ドライバー 国本 雄資
    スタートのタイヤ選択ですごく悩みました。結果ミディアムでスタートするなら、前半のスティントで後のソフト勢に飲まれず、ミディアム勢のトップにいなくてはダメだとチームから言われていました。そんな中で完璧なスタートを切れて、ミディアム勢のトップで前半スティントを走ることが出来ました。ただ、やはりソフト勢が速く徐々に離されてしまっていたので、12周目と早めにピットに入り、ソフトタイヤで後半長い距離を走るという作戦を採りました。そこから誰も居ないところで常にプッシュしてトップを狙っていったんですが、ちょっと足りませんでした。ラスト10周はタイヤのグリップはあったんですが、前にも追いつけず、最後までタイヤが持つか不安な部分もあったので、後続との間隔を知らせてもらいながらペースをコントロールするという、タフな展開を強いられました。抜き合いとかバトルは少なかったんですが、自分の中では結構ヒヤヒヤドキドキしながらのレースでした。ただ何とか3位表彰台を取ることが出来たので、チームの皆に感謝したいです。

    関連:【スーパーフォーミュラ】 第4戦 結果:ニック・キャシディが初優勝

  • スーパーフォーミュラ | ホンダ:第4戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    スーパーフォーミュラ | ホンダ:第4戦 富士スピードウェイ 決勝レポート

    2018年のスーパーフォーミュラ 第4戦が7月7日(土)~8日(日)に富士スピードウェイで開催され、ホンダ勢では山本尚貴の8位が最上位だった。

    週末の富士スピードウェイは停滞する梅雨前線の影響で不安定な天候に見舞われた。土曜日午後2時30分からノックアウト方式の公式予選が行われたが、Q1セッション開始直前に雨が降り出し、タイヤ選択が難しいコンディションとなった。

    ポールポジションは#3 ニック・キャシディ(トヨタ)が獲得、#16 山本尚貴(TEAM MUGEN)がHondaエンジン搭載車としては最上位の2番手、#17 塚越広大(REAL RACING)が5番手、#6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が10番手につけた。

    決勝レースは日曜日の午後2時15分にスタート。フロントロー発進の山本尚貴だったが、わずかに加速が鈍く、#1 石浦宏明(トヨタ)、キャシディ、#19 関口雄飛(トヨタ)、#36 中嶋一貴(トヨタ)に続く5番手で1コーナーを通過。しかしヘアピンで中嶋を抜き返し4番手でレース序盤を戦う。松下は6番手でこれに続いた。

    ソフトとミディアムの2種類のタイヤをレースでは必ず両方使わなければならない規定のなか、まずはソフトタイヤでのスタートを選び4番手を守っていた山本尚貴だったが、タイヤ摩耗が進んだレース中盤の27周目に中嶋の先行を許し、そのタイミングでピットイン。ミディアムタイヤに交換し、8番手でレースに復帰した。

    しかし、山本尚貴のペースはタイヤ交換後も上がらず、ピットインのロスタイムをばん回することができないまま8番手のポジションを守る展開となった。レース終盤、山本の後方から#37 ジェームズ・ロシター(トヨタ)が接近、並びかかる場面もあったがなんとかポジションを守り、その後は引き離して8位でフィニッシュ、貴重な選手権ポイント1点を獲得した。

    これで山本尚貴はシリーズランキングトップのままシリーズを折り返すことになったが、今回初優勝を遂げたキャシディが1点差に迫る接戦となっている。次回第5戦は山本尚貴の出身地である栃木県のツインリンクで、8月19日に決勝を迎える。

    佐伯昌浩 プロジェクトリーダー
    「予選ではレインコンディションで混乱が起きる中、山本選手が2番手になってくれましたが、決勝では苦しい展開になりました。前半はそれなりのペースでしたが、後半徐々にペースが落ち、結果的に大きく順位を落としてしまいました。エンジンそのもののパフォーマンスというより富士、特にセクター3に合わせた車両のセットアップやエンジンのドライバビリティの性格が、タイヤに対する攻撃性を少し高めてしまったせいかもしれません。残りの3戦に向けては、2基目のエンジンを投入しますが、そういう点を分析、改善して臨みます」

    山本尚貴 (予選2番手/決勝8位)「予選は荒れたコンディションの中で2番手を獲得できてよかったと思います。しかし、雨で本当に調子がよかったわけではなく、運がよかった結果で、あまり手応えはありませんでした。決勝に向けてはマシンもいろいろ変えてもらいましたが、ドライタイヤでちゃんと走ったのは日曜日の朝が初めてで、決勝に向けてやったことが裏目に出てしまったかもしれません。1ポイントを獲ったのはよかったのですが、一番勝たれたくない相手に勝たれてしまって、なんとかポイントリーダーではあるけれどもう差はなくなったに等しいと思っています」

    松下信治 (予選10番手/決勝9位)
    「雨の予選での一発については非常にパフォーマンスが高かったです。Q2は自分のスピンで台無しにしてしまい、それは悔やみましたが、富士スピードウェイでも十分勝負できるレベルにあると感じていました。ただ、いざ決勝が始まると、僕らよりも1秒以上も速いクルマがいて苦しい展開になってしまいました。そこには何か原因があると思うので、なんとか原因を解明してシリーズ後半戦でいい結果を出せるようがんばります」

    関連:【スーパーフォーミュラ】 第4戦 結果:ニック・キャシディが初優勝

  • 【スーパーフォーミュラ】 第4戦 結果:ニック・キャシディが初優勝

    【スーパーフォーミュラ】 第4戦 結果:ニック・キャシディが初優勝

    2018年のスーパーフォーミュラ 第4戦の決勝が7月8日(日)に富士スピードウェイで行われ、No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)が参戦2年目にして嬉しい初優勝を果たした。

    気温30℃、路面温度37℃というコンディションの下、午後2時15分にフォーメーションラップがスタート。1周の隊列走行を終え、55周のレースは開始した。

    スタートではポールポジションスタートのニック・キャシディが首位をキープ。石浦宏明、関口雄飛、中嶋一貴と続き、山本尚貴は5番手まで後退することになった。だが、山本はオープニングラップのヘアピン進入で、一貴をオーバーテイク。4番手にポジションを戻してくる。

    スタートから約10周というところで、ピットは早くも動き始める。まず9周を終え、燃費のウィンドウがギリギリ開いたところでピットに飛び込んできたのは、伊沢拓也、小林可夢偉、トム・ディルマンの3台。その翌周には、平川亮、野尻智紀、ナレイン・カーティケヤン。さらにその翌周には国本雄資、塚越広大、ジェース・ロシター、山下健太の4台がピットに入り、いずれもソフトタイヤへの交換と給油を終えてコースに戻った。この時点で、コース上を走っているクルマは、全車がソフトタイヤを履いている状況となる。

    この時、膠着していたのはトップ争いのニック・キャシディと石浦宏明。1秒から1.3秒という僅差の中で、2人は周回を重ねて行く。だが、その前に、ピット作業を終えたドライバーたちが出てきてしまったため、タービュランスの影響で、2人はラップタイムを落とすことになってしまった。

    その頃、3番手の関口雄飛以下、山本尚貴や中嶋一貴は思うようにタイムを上げられず、トップの2台からは引き離されることに。それに代わってトップと変わらないか、あるいはトップを上回るペースで走り始めたのが、ソフトに換えた国本雄資だった。20周を終えたところで、トップと国本の差は1分03秒。だが、キャシディと石浦がトラフィックに引っ掛かっている間に、その差は縮まり30周を終えたところで、国本との差は59秒となった。

    こうした中、上位勢の中でも、ピットが動き始める。まず24周を終えたところで3番手を走行していた関口雄飛がピットイン。だが、ミディアムタイヤへの交換と給油を終えた関口がコースに戻った時には、国本雄資と平川亮が先行。関口はポジションを落とす結果になった。

    その2周後、27周目の1コーナーでは、中嶋一貴がペースの上がらない山本尚貴をオーバーテイク。山本は、その周を終えるとピットに向かう。ここでミディアムタイヤへの交換と給油を終えた山本は、関口の後ろでコースに戻った。さらに、30周を終えたところで、見た目上の5番手まで浮上していたダニエル・ティクトゥムがピットイン。ミディアムタイヤへの交換と給油を終えたティクトゥムは、キャシディと石浦の目の前でコースに戻った。その影響でキャシディと石浦の差がグッと縮まり、石浦はオーバーテイクボタンを使いながら、ダンロップコーナーでキャシディ攻略を試みた。だが、ここでキャシディはギリギリ踏み止まる。

    そして、35周を終えたところで、ニック・キャシディがピットイン。チームはミディアムタイヤへの交換と給油を12秒9と素早い作業で済ませ、キャシディは国本雄資の前でコースに戻ることに成功する。一方の石浦は、キャシディがピットに入り、前が開けたところで猛プッシュ。ピット作業での逆転を狙った。しかし、ミディアムタイヤに履き替えてからのキャシディのタイムは、石浦とほぼ同等か、コンマ1~2秒速い。石浦はキャシディがピットに入ってから5周引っ張り、40周を終えたところでピットに入ったが、作業を終えてからの動き出しに少し時間が掛かったこともあり、逆転は叶わなかった。

    その後、見た目上のトップに立った中嶋一貴は42周を終えたところで、また和也は44周を終えたところでようやくピットイン。一貴は関口の前、大嶋は関口の後ろでコースに戻る。これで全車がピット作業を終え、順位はキャシディ、石浦、国本、平川、一貴、関口、大嶋、山本となっていた。

    ここからの終盤で、激しいポジション争いを演じたのは、大嶋と関口。大嶋は再三、関口の背後につき、攻略の機会を狙った。特に49周目の1コーナーでは大嶋が関口に並びかけたものの、コカ・コーラコーナーまでほぼ並走となり、関口がポジションを死守。その後も僅差のバトルが続いたが、最後まで順位の入れ代わりはなかった。

    さらに、その後方でも、小林可夢偉と塚越広大、ジェームス・ロシターと山下健太らのバトルが勃発。ロシターはコカ・コーラコーナーでイン側からオーバーテイクを仕掛けた山下と接触し、山下はコースアウト。ロシターが山下を飛ばす形となったため、レース後に危険行為と判定され、結果に60秒加算とペナルティーポイント1点を科されている。

    一方、ピットイン前までテール・トゥ・ノーズの息詰まる戦いとなったトップ争いだったが、ピットイン後はニック・キャシディのペースが若干勝っており、最後は4秒以上の差に。キャシディはそのまま逃げ切って、嬉しい初優勝を果たした。2位の石浦、3位の国本は、今季初表彰台を獲得。以下、平川、一貴、関口、大嶋、山本までがポイントを獲得した。

    今回のレースで、ポールポジションの1ポイントも加えて、ニック・キャシディは11点の大量得点。逆に1ポイントに留まった山本尚貴との差を大きく縮め、選手権ポイントでわずか1ポイント差にまで迫った。さらに石浦も13ポイントまで伸ばし、山本と9ポイント差となった。

    優勝 No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)
    「うれしくてたまらない。タフな戦いだったからね。スタートはホイールスピンしないように、安全に…、と気をつけていた。新しいクラッチシステムを導入していたこともあって、どう使うかも課題だったしね。まずスタートはOKだったし、レースもリードできたし、うまくソフトタイヤを使えるようマネージメントしたんだ。ただ、20周くらいの間、周回遅れのクルマに絡んでしまったこともあってダメかもと思ったこともあった。でも勝つことができたのはラッキーだったね。今日は、スタート時のタイヤがソフトでもミディアムでも大した差はなかったんだ。一方で20周くらいのバックマーカーによるトラフィックだけど、僕が完璧な状況を作ってリーダーとしてトップを走り、レースをマネージメントしていたにもかかわらず、バックマーカーが前にいることでペースが1秒ほど落ちてしまった。それに後ろにいた石浦選手はバックマーカーがいることでタイヤに熱が溜まってしまったしね。僕も同じ状況になってしまったんだ。こういう状況が改善されることを願ってるよ。ピットインのタイミングは自分で決めたんだけど、ミディアムに換えてからはグリップが良かったし、自分のペースを作ることもできたんだ。なにしろアウトラップは人生一番大事なラップだという思いで走ってたからね。SUGO戦のあとから、選手権のことよりもクルマを良くすることだけを考えてきたんだ。レースウィークまでによりクルマを理解することに努めてきたけれど、それが結果として現れたことを誇りに思ってるんだ。これからも、チャンピオンシップやポイントのことを考えるとレースとして大事なことがうやむやになるので、とにかくクルマを良くすることに集中していくことでチャンピオンシップにつながっていけばいいと思うね」

    優勝チーム監督コメント 近藤真彦監督
    「今日はありがとうございました。2008年第7戦富士戦以来の勝利らしいですが、何年ぶりになるのかも忘れていました。そんな長かったんですね。ニック(キャシディ)に関しては、いつ優勝してもおかしくない、すばらしい素質のあるドライバーなのはわかっていました。とにかくチームが一丸となって彼を完璧にバックアップできればいつでも優勝できるんじゃないかという期待はありました。去年からウチではルーキーとしてニックと山下(健太)を預かっているんですが、1年目は勉強もしなきゃいけない年だったと思いますが、2年目はどこかでどっちかが勝たなきゃいけないという意識もあったので、その第一段階をニックが達成しれくれたので非常にうれしいです。今回はニックの速さはもちろん、チームが一丸となってみんなで獲った勝利じゃないかと思います。今回の勝因としては、昨シーズンくらいからチーム内の人事の改革等をやってきたのですが、その歯車が合ってきたということもありますね。そして今日、ニックがいいきっかけを作ってくれたので、チームのモチベーションもさらに上がったと思います」

    第2位 No.1 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
    「ずっとどのセッションでもニック(キャシデイ)が速かったので、どうしようかとスタート前、グリッド上でもクルマのセットアップに悩んでいました。ソフトタイヤで長いスティントになるという予想は立てていたので、後半に合わせたセットアップを狙って走っていました。なので、序盤はついていくだけでギリギリ、まったく同じくらいのペースだなと思ってました。スティント後半になり、ニック選手がちょっとツラそうになってきたので、ここが勝負どころかなと思っていたのですが、一方でブルーフラッグを無視するクルマがたくさんいて、僕にとってはトップが押さえられている状態なのでチャンスは生まれやすくなっていたのですが、気持ち的には早くどいてほしいな、と思ったりして…。それで並びかけるところまでチャンスが来たんですが、それ以上のチャンスはなかったです。あとは作戦でどうなるかと思ってたんですが、ニック選手がピットに戻ってからプッシュしたものの、(クリアラップにもかかわらず)ニック選手のミディアムタイヤと同じくらいしかタイムが出なかったので、そこで勝負がついてしまったのかなと思います。周回遅れが前にいてタイムが落ちてしまったこともあり、国本が来ていることは聞いていたのですが、どれくらいの位置関係なのかは一切情報はありませんでした。とにかくプッシュする以外なかったので、なんとか厳しい状況をくぐり抜け、ニックと勝負するしかないと腹をくくって走っていました。(結果は)悔しいですが、昨日、今日と速さはあったし、今シーズン、ぎりぎりチャンピオンシップに関しても踏みとどまることができたので、後半戦はもっと勝負していきたいと思います」

    第3位 No.2 国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
    「まずスタートでソフトタイヤにするかミディアムタイヤにするかすごく悩んだんですが、ミディアムでスタートするなら、前半スティントでミディアムのトップにいなきゃいけないとチームから言われていました。そのためには、スタートとそして前でミディアムタイヤを装着する平川(亮)選手と塚越(広大)選手を抜かなきゃいけませんでした。また後ろにもソフトタイヤを着けたクルマがいたので、1周目にそれに呑まれない(逆転されない)ようにということもチームから言われていました。その中で、自分は本当に完璧なスタートができたし、前のミディアムタイヤを抜くこともできました 1周目に100Rで(No.17 塚越との)接触があって、それで1台(No.6 松下)前に行かれてしまったのですが、ミディアムのトップで前半のスティントを走ることができました。でもやはりソフトタイヤのグリップが高く、徐々に離されてしまったので、12周目(11周終わり)にピットに入り、ソフトタイヤで長い距離を走るというレースをしました。そこからほんとに誰もいないところでプッシュして走り、トップを狙っていったんですが、ちょっと足らず…。ラスト10周はタイヤのグリップ自体はあったんですが前にも追いつけないし、タイヤも最後まで持つのかどうか不安な部分もあったので、(後方にいた)平川選手のペースを無線で教えてもらってコントロールしながら、という感じでした。抜いたりバトルは少なかったんですが自分の中では結構ヒヤヒヤドキドキしながらのレースになりました。なんとか3位表彰台を獲ることができたのでチームの皆さんに感謝したいです」

    2018年 スーパーフォーミュラ 第4戦 富士スピードウェイ 決勝 結果

    Pos No Name Team
    1 3 ニックキャシディ KONDO RACING
    2 1 石浦宏明 P.MU/CERUMO・INGING
    3 2 国本雄資 P.MU/CERUMO・INGING
    4 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
    5 36 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM’S
    6 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
    7 8 大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
    8 16 山本尚貴 TEAM MUGEN
    9 6 松下信治 DOCOMO TEAM DANDELION RACING
    10 7 トム・ディルマン UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
    11 15 ダニエル・ティクトゥム TEAM MUGEN
    12 18 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG
    13 17 塚越広大 REAL RACING
    14 5 野尻智紀 DOCOMO TEAM DANDELION RACING
    15 65 伊沢拓也 TCS NAKAJIMA RACING
    16 64 ナレイン・カーティケヤン TCS NAKAJIMA RACING
    17 50 千代勝正 B-MAX RACING TEAM
    18 4 山下健太 KONDO RACING
    19 37 ジェームス・ロシター VANTELIN TEAM TOM’S
  • 【スーパーフォーミュラ】 第4戦 予選:ニック・キャシディがPP獲得

    【スーパーフォーミュラ】 第4戦 予選:ニック・キャシディがPP獲得

    スーパーフォーミュラ 第4戦 富士スピードウェイの予選が7月7日(土)に行われ、No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)が今季初、昨年の第6戦菅生に続いて自身2度目のポールポジションを獲得した。

    土曜日の富士スピードウェイは雨の峠が過ぎたものの、Q1からウェット宣言が出され、セッション後半には雨がパラつき始める微妙なコンディション。その後、Q2、Q3も微妙なコンディションが続き、各ドライバーのタイヤ選択が分かれた。

    19台から14台に絞り込まれる20分間のQ1が始まったのは、午後2時半。この時点では、路面のほとんどが乾いていたものの、競技団からはウェット宣言がなされる。湿度が高く蒸し暑いコンディションとなり、セッション開始時の気温は25℃、路面温度は27℃。その中で、開始3分前から多くのクルマがピットロードに並んだ。装着しているタイヤは、全車ミディアムのスリック。金曜日の専有走行も、土曜日午前中のフリー走行も、ほとんどのドライバーはスリックタイヤを履いていなかったため、まさにぶっつけ本番の予選が始まった。

    20分のセッションを終えて、Q1をトップ通過したのは、No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)、No.4 山下健太(KONDO RACING)、No.20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.1 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、No.2 国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、No.65 伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)、No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)、No.18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)らがこれに続く。

    逆にQ1でノックアウトとなってしまったのは、No.5 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.50 千代勝正(B-Max Racing team)、No.7 トム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、No.64 ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)、No.15 ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)だった。

    10分間のインターバルを経て、14台から8台に絞り込まれる7分間のQ2が始まったのは、午後3時。この時も、雨がパラつく微妙なコンディションだったが、走り始めのタイヤチョイスは大きく分かれた。大嶋、平川、松下、塚越、山下、キャシディ、可夢偉がソフトのスリックタイヤでコースインしたのに対して、国本、山本、一貴、ロシター、伊沢、関口、石浦はレインタイヤでコースイン。関口を除くレインタイヤ組は、アウトラップを終えると、ピットに入り、スリックタイヤに交換する。想像していたよりも路面が乾いていたためだ。この時、山本だけは「すでに温まっているタイヤの方がリスクが少ない」ということで、Q1で使用したミディアムを装着。他のドライバーはソフトのニュータイヤを装着した。

    1分23秒641というトップタイムをマークしたのは、国本。同じくチェッカー周にタイムを縮めた平川が2番手。以下、キャシディ、石浦、塚越、一貴、山本、関口までがQ2を突破。

    逆に、ここで敗退となったのは、ロシター、松下、伊沢、山下、大嶋、可夢偉だった。可夢偉は、セッション初めのコースインが最も遅く、本来であればチェッカー目前にコントロールラインを通り、最終アタックをする予定だったが、その前の周のヘアピン立ち上がりでエスケープまで大きくコースアウトしてタイムロス。その影響でアタック前にチェッカーを受けてしまった。さらに、コースアウトした周に出したベストラップタイムも、走路外走行ということで予選終了後に削除されている。

    このQ2終了から、10分のインターバルを経て、いよいよPPを決定づける7分間のQ3が始まったのは、午後3時17分。この時も、同様に微妙なコンディションとなるが、ほとんどのドライバーはソフトのニュータイヤを装着して、すぐにコースイン。一貴だけがユーズドのレインタイヤを装着し、同様にすぐコースへと入った。ちょうどこのタイミングで、セクター3には雨が降り始める。見る見るセクター3はウェットコンディションとなり、一貴以外のドライバーはアウトラップを終えるとピットイン。タイヤを交換してコースに戻った。その間に、一貴は1分38秒840というトップタイムをマーク。雨が強くなってきたような気配もあったため、このまま一貴がPPをかっさらうのかと思われた。

    だが、実際には、一貴のタイヤがアタック1周で悲鳴を上げ、その後はタイムアップならず。これに対して、一旦ピットインしてレインタイヤを履いた選手たちがチェッカーと同時にタイムを上げてくる。その中で、計測1周目にも関わらずトップタイムを書き換えたのは、石浦。ディフェンディング・チャンピオンとして、さすがの力を見せた。だが、タイミング的に2周計測できたドライバーは、さらに大きくタイムアップ。その中で、ニック・キャシディが1分38秒098を叩き出し、今季初のPPを獲得している。これに続いてアタックしていた山本は、1分38秒289で惜しくも2番手。だが、ランキングトップに立っている山本にとっては、貴重なフロントロウとも言える。以下、石浦、一貴、塚越、関口、平川、国本というトップ8。

    明日の決勝は、ドライコンディションになると見られているが、どのドライバーも、2スペックそれぞれのスリックタイヤで、決勝セットを初めて試すのが明日の朝ということで、データ量は豊富ではない。その分、非常に興味深いレースが展開されることになりそうだ。

    予選1位 No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)
    「すごくうれしいです。今シーズン、僕はこのスーパーフォーミュラで結果を残したいという思いが強くて頑張っているのですが、今日も集中して臨んだのですが結果が出てうれしいです。今回難しかったのは、セッティングでした。ウエットでもドライでも、タイヤ選択には自信がありました。なので、ピットで慌ただしくセットを変えようとする様子を見て、「ねぇ、みんな!聞いてる? セットは換えなくてもいいよ」、なんていう面白い状況だったんです。スタッフは驚いていましたね。とにかく僕としてはどういう状況であれ、今日はポールが獲れると思っていたので、落ち着いて行こうと思っていました。Q3でタイヤ交換のためにピットインするタイミングはチームと無線でやりとりし、僕がそのタイミングを決めました。ただ、(中嶋)一貴選手に抜かれたときは、もう彼がポールを獲ったとも思いましたね。ですが、ウエットタイヤを装着したとき、セットアップもタイヤの内圧もパーフェクトではなかったものの、自分でできることを最大限にやろう、いい仕事をしようと思って走りました」

    予選2位 No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)
    「どのドライバーにとっても難しいコンディションだったと思います。特に最後のQ3に関しては、ほとんどのドライバーがスリック(タイヤ)を着けていましたが、あれほど雨が降っているとは思いませんでした。唯一、中嶋一貴選手がウエットタイヤを着けたという情報が入ったので、(彼が)『ポールポジションを獲ったな』と思ったくらい戦略的には裏目に出たのですが、チームもすぐにタイヤ交換をしてくれて、2周(アタックが)できました。結果として、アタックが2周できたか1周になったかで差が出た予選でもあったと思います。それとドライバーがどれだけ頑張れたかの部分でもあったかと思います。個人的なことでいえばこういった荒れたコンディションの中でセカンドのポジションを得られたというのは、自身の成長を感じるものだったと思います。チームも戦略をすばらしくリカバリーしてくれたので、この2番手を得られたことを明日の決勝でしっかりと活かしたいと思います」

    予選3位 No.1 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
    「今日の予選はすごく判断が難しく、予測しようにもコースに出てみないとどのくらい雨が降っているかわからない状態でした。予測というよりも臨機応変にできたかどうか、みたいなところがありました。その中でしっかり(チームの)2台がQ3に進めたので、チームのとっさの判断だと思います。Q3は最初ドライタイヤで出ていって、しかも一番最後だったので、タイヤを換えるのが一番遅いタイミングになりました。ピットを出るときに『ごめん、タイミング的に計測1周しかできない』と言われたので、そこに集中するしかありませんでした。ここにいるメンバー(予選トップ3)の中で、僕が一番最初にチェッカーを受けてしまったので、その時点ではトップだったんですが…(結果は3位)。できる限りのことをしての3番手だと思うし、走りにも満足しているので仕方ないなと思います。勝負は明日なので、また頑張りたいと思います。Q3は最初出て行ったとき、セクター1、2はかなり水が少なく、ドライタイヤでも行けちゃうのかなと思ったくらいです。でもヘアピン立ち上がったくらいからすごい雨になり、セクター3が結構降ってて…。その時点でセクター1とかは結構(路面が)乾き気味だったんです。『これは早く出たもん勝ちだから、はやく(タイヤを)換えてくれ』と(無線で)言ったら、『石浦、一番最後だから(ポジションアップは)厳しい』と言われて…(苦笑)。なので、ウエットタイヤで最初から行った人がポールだろうなと思っていました。でも(タイヤ交換後)出て行ってからは、コンディションが安定していてタイヤが計測1周目のセクター3からやっとグリップが出てきたくらいでした。もう1周行けていればもうちょっとタイムが出てたかもしれませんね」

    2018年 スーパーフォーミュラ 第4戦 富士スピードウェイ 予選 結果

    Pos No Name Team Best Time  
    1 3 ニックキャシディ KONDO RACING 1分38秒098 Q3
    2 16 山本尚貴 TEAM MUGEN 1分38秒289 Q3
    3 1 石浦宏明 P.MU/CERUMO・INGING 1分38秒768 Q3
    4 36 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM’S 1分38秒840 Q3
    5 17 塚越広大 REAL RACING 1分38秒927 Q3
    6 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分39秒049 Q3
    7 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分40秒032 Q3
    8 2 国本雄資 P.MU/CERUMO・INGING 1分40秒738 Q3
    9 37 ジェームス・ロシター VANTELIN TEAM TOM’S 1分24秒397 Q2
    10 6 松下信治 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分24秒436 Q2
    11 65 伊沢拓也 TCS NAKAJIMA RACING 1分24秒680 Q2
    12 4 山下健太 KONDO RACING 1分24秒834 Q2
    13 8 大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分25秒237 Q2
    14 18 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG 1分25秒342 Q2
    15 5 野尻智紀 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分25秒001 Q1
    16 50 千代勝正 B-MAX RACING TEAM 1分25秒227 Q1
    17 7 トム・ディルマン UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分25秒289 Q1
    18 64 ナレイン・カーティケヤン TCS NAKAJIMA RACING 1分25秒307 Q1
    19 15 ダニエル・ティクトゥム TEAM MUGEN 1分25秒553 Q1
  • 【スーパーフォーミュラ】 トヨタ:第3戦 SUGO 決勝レポート

    【スーパーフォーミュラ】 トヨタ:第3戦 SUGO 決勝レポート

    スーパーフォーミュラの第3戦がスポーツランドSUGOで行われ、途中に入ったセーフティカーと戦略の違いで順位が大きく入れ替わり、ニック・キャシディ(KONDO RACING)が自身キャリアベストとなる2位フィニッシュ。中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が3位、スーパーフォーミュラの決勝レースとしては実質デビュー戦となるトム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が大健闘の4位に入った。

    スーパーフォーミュラの第3戦が5月26日(土)、27日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われた。

    悪天候のため決勝レースがキャンセルとなってしまった前戦オートポリスからわずか2週間。間にSUPER GTのレースを挟んでの連戦という厳しいスケジュールで迎えた第3戦は、杜の都仙台にほど近い、SUGOのマウンテンサーキット。高い技術と度胸が要求される難コースSUGOでは、一昨年デビューイヤーながら鮮烈な勝利を飾った関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が昨年も連続勝利。関口雄飛の3連勝がなるか、僅差での混戦が続くスーパーフォーミュラで、新たな覇者が生まれるか、そして今季より全戦採用となった2スペックタイヤ、ソフトタイヤでの走行は初めてとなるSUGOでどのようなレースが繰り広げられるか、注目の一戦となった。

    予選
    26日(土)は好天に恵まれ、爽やかな風と暖かな日差しという非常に過ごしやすい陽気の下、気温24度、路面温度41度というコンディションで、午後1時20分にノックアウト方式の予選が開始された。

    ミディアムタイヤでのアタックが義務づけられているQ1(20分)はまず各車一旦タイムを出してピットへ戻り、タイヤを交換して再アタック。1度目のアタックの時点で、上位16台が0.8秒位内に入るという、相変わらず僅差の争いが予想される幕開けとなった。

    各車が2度目のアタックに入り、次々にタイムが塗りかえられていく中、残り1分15秒というところで、今大会スーパーフォーミュラ2戦目の出場となるトム・ディルマンが電気系のトラブルから止まってしまい、セッションは赤旗中断。この時点で前戦ポールポジションの平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、昨年のSUGO大会ポールのニック・キャシディらがアタック出来ておらず、Q2進出圏外に。

    セッションは1発アタックがぎりぎりの、残り2分20秒で再開され、トップタイムの国本雄資(P. MU / CERUMO・INGING)ら上位の数台を除く、当落タイム近辺の車両が再アタックに入った。

    ここで平川亮らはタイムを上げQ2進出圏内へ浮上。山下健太(KONDO RACING)が15番手、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が16番手、ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)が17番手でQ1敗退が確定かと思われたが、ここで、中断前まで5番手につけており、Q2進出は確実として再アタックしていなかった関口雄飛が、黄旗区間で減速しなかったとしてベストラップタイムを抹消。16番手へと順位を落とし、Q2進出を逃すこととなってしまった。

    コースアウトしたトム・ディルマンの車両撤去にも手間取り、予定よりも遅れて午後2時15分から7分間のQ2がスタート。今大会、フリー走行からトップタイムをマークするなど好調な石浦宏明(P. MU / CERUMO・INGING)がこれまでのコースレコードを更新する好タイムをマークし2番手。チームメイトの国本雄資もコースレコード更新タイムでこれに続き3番手。小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が5番手、平川亮が6番手、中嶋一貴が7番手でQ3へ進出。関口雄飛の脱落によりQ2進出を果たした山下健太は進出ラインの8番手にコンマ1秒及ばず10番手、ニック・キャシディが11番手でQ3進出を逃すこととなった。

    Q3(7分)は午後2時32分にスタート。各車Q2までとはなぜかタイヤのグリップ感が変わったコンディションに苦しみながらもタイムアップ。平川亮がまず1分4秒台に入れると、小林可夢偉がこれを上回るタイムで2番手、最前列グリッドを獲得。平川亮は3番手。国本雄資が平川亮のタイムと1000分の1秒差の4番手で2列目に並ぶことに。

    中嶋一貴は7番手。石浦宏明はセクター2で最速タイムをマークし期待されたが、僅かに攻めすぎ、SPコーナー出口でハーフスピン。なんとかクラッシュは免れたものの、以降のアタックは諦めざるを得ず、8番手から決勝に臨むこととなった。

    決勝
    27日(日)も好天に見舞われ、気温24度、路面温度41度のコンディション。暖かな日差しの下、多くのレースファンが見守る中で予定よりも4分遅れの午後2時19分、68周で争われる決勝レースのスタートが切られた。

    最前列2番手グリッドの小林可夢偉はそのままの順位をキープすると、首位の車両から離されることなく周回を重ね、14周目のストレートエンドで首位を奪取した。

    首位に立った小林可夢偉は、後続をみるみる引き離し、2位に4秒もの差を付けたが、17周目、ジェームス・ロシターが前車をパスしようとして接触、2台共にコースオフ。これでセーフティカーが導入されることとなり、小林可夢偉が築いたマージンは帳消しとなってしまった。

    中嶋一貴ら数台がこのセーフティカー導入と同時にピットインし、その翌周には平川亮らもピットへ。これに対し小林可夢偉と国本雄資の2台はピットインせず、1-2位につけて24周目にセーフティカーが戻り、本格戦が再開された。

    小林可夢偉はどこかで一度ピットインしなくてはならないため、ピットインを終えた車両よりも前でコースに戻るためには、その車両と約35秒以上のマージンを稼ぐことが必要となり、再スタートから猛プッシュを開始。周回毎に後続との差を広げて行った。

    43周目、実質的な首位となる、ピットイン終了組最上位との差を30秒まで広げてピットインした小林可夢偉だったが、ピット作業でタイヤの交換に手間取りタイムロス。アウトラップでも数台にかわされ、実質6位でコースへ復帰した。

    その直後にピットインした国本雄資は、ピットアウト直後にシフトのトラブルに見舞われ痛恨のリタイア。最後までピットインを引っ張った関口雄飛、石浦宏明もピットアウト後はポジションを落とすこととなってしまった。

    全車がピットを終えた時点でトヨタ勢最上位の2位に浮上したのは、5周終了という早い時期にピット作業を終えるという、独自の戦略を採ったニック・キャシディ。これにセーフティカー導入と同時にピットインした中嶋一貴が続き、そしてやはり7周目という早いタイミングでのピット作戦を採ったトム・ディルマンが4位に浮上した。

    中嶋一貴は前を行くニック・キャシディを攻めましたが逆転には至らず。小林可夢偉も再び猛烈な追い上げを見せ前車との差を1秒以内まで詰めて行ったが追い上げもそこまで。

    ニック・キャシディがスーパーフォーミュラ2年目にして自身キャリアベストとなる2位でチェッカー。中嶋一貴が3位で表彰台を獲得。第2戦から7号車をドライブ。前戦の決勝が中止となったため、事実上のデビュー戦となったトム・ディルマンが大健闘の4位入賞。この日最速の強さを見せながらもセーフティカーなど不運に泣いた小林可夢偉が6位。山下健太が8位、平川亮が9位。石浦宏明は11位、関口雄飛は終盤ファステストラップをマークする速さを見せましたが13位に終わった。

    ニック・キャシディ (KONDO RACING 3号車)
    とても嬉しいです。予想していたよりもはるかに良い結果の週末となりました。金曜日、土曜日共に好調とは言い難い状況で、昨年ポールポジションを獲得したコースだというのに、方向性が見えず悩みました。しかし、今朝のウォームアップで手応えが得られたので、5周でピットインし、残り63周をソフトタイヤで走るという作戦を僕から提案しました。ソフトタイヤの持ちが未知数な中で、チームからはクレイジーだと言われました。途中でセーフティカーが入ったことで、タイヤが冷えてしまい厳しいかと思ったのですが、結果的には燃料面で助かりました。それでも燃料はぎりぎりで、最後の5周は、私のレースキャリアの中でも最も苦労した5周でした。スタート順位を考えれば2位は望外の結果です。

    中嶋一貴 (VANTELIN TEAM TOM’S 36号車)
    展開的に幸運だったというのもありますし、セーフティカーが入ることをある程度頭に入れながら戦略を立てていた部分もあるので、それがある程度当たってくれた結果だと思います。SUGOはちょっとツキがあるのかなとも感じています。今季はここまで鈴鹿、オートポリスと非常に苦しいレースが続いていて、今回もQ3進出こそ果たせましたが、決して良い状況ではありませんでした。なかなか気持ち良く走れる状況では無い中で、何とか結果を出すことが出来たというのは非常に重要だと思います。これで流れが変わってくれれば良いですし、次戦以降に繋げていきたいです。

  • 【スーパーフォーミュラ】 ホンダ:第3戦 SUGO 決勝レポート

    【スーパーフォーミュラ】 ホンダ:第3戦 SUGO 決勝レポート

    5月26日(土)~27日(日)にかけて、スポーツランドSUGO(宮城県)で2018年全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズの第3戦が開催された。オートポリスでの第2戦が悪天候によりキャンセルされたため、今回がシーズン2レース目となる。#15 福住仁嶺(TEAM MUGEN)はFIA-F2選手権参戦のため今大会を欠場し、その代役は昨年のマカオF3勝者であるダニエル・ティクトゥムが務めた。

    土曜日の午後1時20分からノックアウト方式の公式予選が行われ、#5 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がポールポジションを獲得、#6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が5番手、#16 山本尚貴(TEAM MUGEN)が6番手につけた。

    決勝レースは日曜日の午後2時22分から始まった。ポールポジションの野尻智紀はトップで第1コーナーに飛び込んだが、5番手スタートの松下信治は大きく後退。野尻智紀はトップを守ったものの、その後はペースが上がらず、#18 小林可夢偉(トヨタ)らに追いかけられる展開となった。一方、山本尚貴はそのトップ集団の後方につけていた。

    15周目にコース上でアクシデントが発生し、セーフティカーがコースイン。ちょうどタイヤ交換のためのピットインのタイミングと重なり、ここで順位が大きく変動することとなった。これまで6番手につけていた山本尚貴は、セーフティカーが入った直後に素早くピット作業を終えてコースに復帰し、コースにステイアウトした上位陣より優位な展開を築くと、68周レースの61周目にしてついに首位に立った。

    山本尚貴はそのまま後続を振りきってレースを走りきり、鈴鹿サーキットでの開幕戦に続いて今季2勝目を達成、ポイントランキングでは首位の座を守った。5位には#64 ナレイン・カーティケヤン、7位に野尻智紀が続いた。

    山本尚貴(優勝)
    「正直なところ、今回勝てるとは思っていませんでした。今日のレースは戦略面での勝ちです。コースを半分くらいまで走ったところでピットに呼ばれたのでピットインしました。自分としてはリスタート直後に前を走っていたマシンを2台オーバーテイクしたのが勝負のポイントの一つだったと思います。昨年はなにをやっても駄目で、苦しい時期もありましたが、今年はいろいろなことがうまく行く感じがしていて、こういうこともあるのだなと思っています。鈴鹿以外のサーキットで初めて勝ったので、とてもうれしいです」

    佐伯昌浩 (プロジェクトリーダー)
    「野尻選手がポールポジションを獲得してくれて、予選一発の速さを確かめることができました。ただ、決勝レースのペースには課題があるように感じました。まだ決勝レースでソフトタイヤを使いこなしてはいない傾向が見られます。今回はTEAM MUGENさんの戦略勝ちです。とはいえ、山本選手が連勝(*)したので、シリーズチャンピオン争いを考えると非常に大きな戦果です」
    *第2戦が中止となったため、開幕戦と第3戦で実質的な連勝となります。

  • 【スーパーフォーミュラ】 第3戦SUGO 予選:野尻智紀がポールポジション

    【スーパーフォーミュラ】 第3戦SUGO 予選:野尻智紀がポールポジション

    2018年のスーパーフォーミュラ 第3戦の予選が5月26日(土)に宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がポールポジションを獲得した。

    前戦オートポリスでは悪天候で決勝が中止になったスーパーフォーミュラ。土曜日のスポーツランドSUGOは快晴のなかで予選を迎えた。

    予選はQ1から波乱。残り2分20分で赤旗。WECで負傷したピエトロ・フィッティパルディの代役として参戦しているトム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)がクラッシュ。一旦再開が宣言されてピットレーンにマシンが並んだが、回収に時間がかり、スタートしないというトラブルがあった。

    Q1では国本雄資が1分05秒330でトップ通過。山下健太(KONDO RACING)、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)、トム・ディルマン、そして、午前中のクラッシュで予選に出走できなかった伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)がノックアウト。

    しかし、その後、5番手タイムだった関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が赤旗中にタイムを記録したとしてタイム抹消。16番手に下がり、Q1脱落。山下健太がQ2に進出することになった。

    7分間のQ2。松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分04秒でトップ通過。今回の大会にはF2に参戦する福住仁嶺に代わってTEAM MUGENの15号車をドライブしているレッドブルの育成ドライバーでマカオGPのウィナーであるダニエル・ティクトゥムが9番手で脱落。以下、山下健太、ニック・キャシディ(KONDO RACING)、塚越広大(REAL RACING)、千代勝正(B-MAX RACING TEAM)、ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)がノックアウントとなった。

    8台で争われたQ3。野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がコースレコードを更新する1分04秒694を記録して自信3度目となるポールポジションを獲得。

    2番手には0.247秒差で小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が続いてフロントローを獲得。3番手に平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、4番手には国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が続いた。

    2018年 スーパーフォーミュラ 第3戦 スポーツランドSUGO 予選 結果

    Pos No Name Team Best Time  
    1 5 野尻智紀 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分04秒694 Q3
    2 18 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG 1分04秒941 Q3
    3 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分04秒985 Q3
    4 2 国本雄資 P.MU/CERUMO・INGING 1分04秒986 Q3
    5 6 松下信治 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分05秒048 Q3
    6 16 山本尚貴 TEAM MUGEN 1分05秒313 Q3
    7 36 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM’S 1分05秒498 Q3
    8 1 石浦宏明 P.MU/CERUMO・INGING 1分12秒71 Q3
    9 15 ダニエル・ティクトゥム TEAM MUGEN 1分05秒256 Q2
    10 4 山下健太 KONDO RACING 1分05秒286 Q2
    11 3 ニックキャシディ KONDO RACING 1分05秒377 Q3
    12 17 塚越広大 REAL RACING 1分05秒497 Q2
    13 50 千代勝正 B-MAX RACING TEAM 1分05秒562 Q2
    14 64 ナレイン・カーティケヤン TCS NAKAJIMA RACING 1分05秒584 Q2
    15 8 大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分05秒920 Q1
    16 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分06秒063 Q1
    17 37 ジェームス・ロシター VANTELIN TEAM TOM’S 1分06秒091 Q1
    18 7 トム・ディルマン UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分07秒239 Q1
      65 伊沢拓也 TCS NAKAJIMA RACING   Q1
  • スーパーフォーミュラ 第2戦 オートポリス:悪天候により決勝は中止

    スーパーフォーミュラ 第2戦 オートポリス:悪天候により決勝は中止

    2018年のスーパーフォーミュラ 第2戦 オートポリスのレースは悪天候により中止となった。

    前日までの好天から一転、朝から小雨が降り始めた大分県地方。その段階で、オートポリス周辺は、霧に包まれていた。だが、そこから霧が濃くなってコース上の視界が悪くなったため、午前9時50分から予定されていたフリー走行は、一旦10時35分からと開始時間が変更になる。しかし、その決定後、今度は雨脚が強まり、フリー走行はキャンセルされることが決定した。

    その後、ピットウォークからは一時天候が回復。併催のJSB1000クラスに関しては、距離を75%に短縮しての決勝レースが行われた。

    これに続いて、スーパーフォーミュラのフリー走行が午後1時20分から40分の予定で行われる。しかし、開始から7分余りというところで、No.20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が13コーナーで、No.8 大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が16コーナーでコースアウトしストップ。セッションは赤旗で中断された。その後、再び雨脚が強まったため、フリー走行はここで終了した。

    当初の予定よりも10分遅れの午後1時55分、各ドライバーはグリッドへの試走のため、ピットを後にすることになった。ところが、このタイミングになると、場内放送が入り、チーム代表者がブリーフィングルームに召集される。そして、午後2時15分、これ以上の天候回復が見込めないということで、本日の決勝レースは中止されることが決定した。

    今回のレースでは、予選でポールポジションを獲得した平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1ポイントを獲得した。

    前日、ポールポジションを獲得するも3グリッド降格が決まっていた平川亮は「明日は雨で中止なんで」と自嘲気味に語っていたが、その予言が的中する結果となった。

  • 【スーパーフォーミュラ】  第2戦:平川亮が初ポールポジション!

    【スーパーフォーミュラ】 第2戦:平川亮が初ポールポジション!

    2018年のスーパーフォーミュラ 第2戦の予選が5月12日(土)に大分県のオートポリスで行われ、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がポールポジションを獲得した。だが、平川は前戦のクラッシュにより3グリッド降格となる。

    2018年からスーパーフォーミュラは2スペックタイヤ制を導入。1大会で使用できるのはソフトとミディアムの新品を2セットずつ、また前戦からの持越しドライタイヤ2セットの合計6セットとなる。

    オートポリスは、阿蘇の大自然に抱かれ、地形を生かしたコース。大きく2回のアップダウンがあり、フルブレーキングするポイントはあまり多くない。第1ヘアピン、第2ヘアピンと、2つの低速コーナーを除けば、ほとんどが中・高速コーナーで構成されたレイアウトとなっている。特に、後半の上り区間はコーナーが連続しており、タイヤへの負荷が高い。

    例年、オートポリスは秋口に大会が開催されてきたが、今年は初夏の開催。気温24℃、路面温度38℃まで上昇し、午前中のフリー走行とは異なるコンディションでセッションはスタートした。

    今回のオートポリス戦では、他カテゴリーとの日程重複により、No.15 福住仁嶺(TEAM MUGEN)とNo.7 ピエトロ・フィッティパルディ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が欠場し、福住の代わりには阪口晴南、フィッティパルディの代わりにはトム・ディルマンが出場している。

    ミディアムタイムでのセッションとなるQ1では、開始早々にまずその阪口晴南がトップタイムとなる1分277秒667を刻む。その後、2回目のアタックで伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)が1分27秒053でトップでQ1を通過。

    Q1では国本雄二(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)、ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)、そして、大嶋和也とトム・ディルマンのUOMO SUNOCO TEAM LEMANSの2台がノックアウトとなった。

    ソフトタイヤでのセッションとなったQ2では、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)がトップ通過。昨年、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が記録したコースレコード(1分26秒196)を上回る1分25秒799というタイムを叩き出した。

    Q2では石浦 宏明(JMS P秒MU/CERUMO・INGING)、山下 健太(KONDO RACING)、阪口 晴南、塚越 広大(REAL RACING)、千代 勝正(B-Max Racing team)、そして、中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がノックアウト。中嶋一貴はアタックラップでスピンを喫している。

    迎えたQ3。ポールポジションを獲得したのは平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。1分25秒937を記録して自身初ポールポジションを獲得した。しかし、平川亮は開幕戦でのクラッシュによって3グリッド降格ペナルティを科せられるため、決勝は4番グリッドからスタートとなる。

    そのため、2番手の野尻智紀がポールポジション、3番手の松下信治とDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの2台がフロントローからスタートする。

    スーパーフォーミュラ 第2戦の決勝は明日5月13日(日)の14時10分からスタートする。

    2018年 スーパーフォーミュラ 第2戦 オートポリス 予選 結果

    Pos No Name Team Best Time  
    1 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分25秒937 Q3
    2 5 野尻智紀 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分26秒088 Q3
    3 6 松下信治 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1分26秒266 Q3
    4 3 ニックキャシディ KONDO RACING 1分26秒266 Q3
    5 65 伊沢拓也 TCS NAKAJIMA RACING 1分26秒590 Q3
    6 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 1分26秒625 Q3
    7 16 山本尚貴 TEAM MUGEN 1分26秒714 Q3
    8 18 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG 1分26秒732 Q3
    9 1 石浦宏明 P.MU/CERUMO・INGING 1分26秒476 Q2
    10 4 山下健太 KONDO RACING 1分26秒554 Q2
    11 15 阪口晴南 TEAM MUGEN 1分26秒964 Q2
    12 17 塚越広大 REAL RACING 1分27秒266 Q2
    13 50 千代勝正 B-MAX RACING TEAM 1分27秒268 Q2
    14 36 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM分S 1分38秒963 Q2
    15 2 国本雄資 P.MU/CERUMO・INGING 1分27秒570 Q1
    16 37 ジェームス・ロシター VANTELIN TEAM TOM分S 1分27秒631 Q1
    17 64 ナレイン・カーティケヤン TCS NAKAJIMA RACING 1分27秒645 Q1
    18 8 大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分28秒647 Q1
    19 7 トム・ディルマン UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 1分28秒934 Q1
  • 【スーパーフォーミュラ】 第2戦 オートポリス プレビュー

    【スーパーフォーミュラ】 第2戦 オートポリス プレビュー

    2018年のスーパーフォーミュラ第2戦が5月12日(土)~13日(日)に大分県のオートポリスで開催される。

    “全戦2スペックタイヤ制”という新たなレギュレーションのもとでスタートした2018年のスーパーフォーミュラ。4月下旬に鈴鹿サーキットで行われた開幕戦は、レース距離が300㎞という条件だったこともあり、各チームのタイヤの使い方にそれぞれ違いがみられた。

    そこで2年ぶりにポール・トゥ・ウィンを達成して勝利したのは、No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)。予選14番手から大躍進を見せたNo.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が2位、スタートのミスを走りでリカバリーしたNo.5 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が3位と続いた。

    その鈴鹿戦から3週間のインターバルを経て、注目の第2戦がオートポリスで開催される。例年、オートポリスは秋口に大会が開催されてきたが、今年は初夏の開催。しかも、今年の5月は例年より気温が高いとされており、ドライコンディションになった場合には、気候条件も予選と決勝の結果に影響を与えるかもしれない。

    オートポリスは、阿蘇の大自然に抱かれ、地形を生かしたコース。大きく2回のアップダウンがあり、フルブレーキングするポイントはあまり多くない。第1ヘアピン、第2ヘアピンと、2つの低速コーナーを除けば、ほとんどが中・高速コーナーで構成されたレイアウトとなっている。特に、後半の上り区間はコーナーが連続しており、タイヤへの負荷が高い。しかも、オフシーズンのテストが実施されていないため、今シーズンの新スペックのソフトタイヤがどれぐらいの周回、性能を保てるのかは未知数だ。

    開幕戦から持ち越せるタイヤは2セット。ほとんどのドライバーが今回ミディアムとソフトを1セットずつオートポリスに持ち込むが、それらのタイヤでのセットアップ確認やタイヤ自体の持ちの確認が初日から重要な作業となるはずだ。特に、今年のソフトタイヤは昨年スペックよりも柔かく、横浜ゴム曰く“あえて持たない仕様”となっているだけに、タイヤに厳しいオートポリスでのグリップダウンに関して決勝前に確実なデータを取りたいところだ。開幕戦では、関口が51周のうち24周もの長距離にわたってソフトタイヤを持たせたが、オートポリスでは誰が最も上手くソフトタイヤを使いこなせるのかも決勝レースに大きな影響を与えるポイントだ。

    また、エンジンウォーズに関しても、気になるところだ。決勝こそトヨタエンジンユーザー勢が挽回を見せたものの、開幕戦の予選ではホンダエンジンユーザー勢がトップ5を独占した。それが、オートポリスではどのような勢力図になるか。鈴鹿でコーナー区間でセクタータイムが速かったホンダ勢が予選も席巻するの、もしくはトヨタが巻き返してくるのか。その点も興味深いポイントとなる。

    さらに、今回のオートポリス戦では、他カテゴリーとの日程重複により、No.15 福住仁嶺(TEAM MUGEN)とNo.7 ピエトロ・フィッティパルディ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が欠場し、福住の代わりには阪口晴南、フィッティパルディの代わりにはトム・ディルマンが出場する。特に、阪口にとっては今後を見据えた非常に重要な経験となるだけでなく、存在感を示すいいチャンスとなる。一方のディルマンは、日本のコース&レース未体験ということで、いきなり順応するのは簡単ではないかもしれないが、ピエトロ・フィッティパルディがスパ6時間レースでのクラッシュで両足を骨折して長期離脱が予想されるため、その走り次第では日本でキャリアを積むという選択肢も出てくるだろう。

    また、開幕ノーポイントに終わったNo. 18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)や8位に留まったNo.36 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)といった元F1ドライバー、また予選Q1で圧倒的な速さを見せたものの、その後の流れに翻弄されたNo.6 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION)など、ここからさらに上を目指す若手ドライバーには、オートポリスでの巻き返しに期待がかかる。

    さらに、開幕戦の決勝日朝に担当の山田健二エンジニアが急逝し、精神的に厳しい中でレースを走り切ったNo.8 大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)にとって、スーパーフォーミュラではオートポリスがある意味“弔い合戦”。ファンの皆さんの声援は彼にとって、何にも勝る後押しとなるだろう。

    2018年 スーパーフォーミュラ 第2戦 オートポリス スケジュール

    5月11日(金)
    15:00 – 16:00:専有走行

    5月12日(土)公式予選
    10:00 – 11:00:SUPER FORMULA フリー走行
    15:50 – 16:10:公式予選(Q1)
    16:20 – 16:27:公式予選(Q2)
    16:37 – 16:44:公式予選(Q3)

    5月13日(日)決勝レース
    09:50 – 10:30:フリー走行
    14:10:決勝(54Laps)