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  • FIA、電気自動車の新カテゴリー『Electric Sport Vehicle』を創設

    FIA、電気自動車の新カテゴリー『Electric Sport Vehicle』を創設

    FIA(国際自動車連盟)は、市販車に近い電気自動車の新しいエントリーレベルクラスを創設した。

    エレクトリックスポーツビークル(Electric Sport Vehicle)として知られるこのカテゴリーには、GTマシンと、運営団体が標準仕様で最低出力300kW(402bhp)を持つ“クーペ型スポーツセダン”が参加できる。

    ESVは、長年にわたって開催されてきたグループNの市販車カテゴリーの精神に則って考案されたもので、国や地域レベルのレースやヒルクライム、スプリントイベントなど、既存の競技に電気自動車を組み込めるようにするものだ。

    また、新ルールによって各メーカーがEV用のワンメイク・シリーズを立ち上げることも想定されている。

    FIAは、世界モータースポーツ評議会がルールに署名した後の金曜日に発表した声明の中「将来に向けて持続可能なモータースポーツを発展させる」ために高電圧の安全における能力を活用したいと考えているで述べた。

    グループNのESV規則では、限られた範囲での改造が認められており、FIAは、メーカーがすぐにレースに出場できるような車両を用意することを想定している。

    FIAが想定しているのは、販売開始から2年間で最低300台の生産台数を達成した車両のみである。

    アウディRS e-tron GT、ポルシェ・テイカン、BMW i4、マセラティ グラントゥーリズモ フォルゴーレなどが新クラスの対象となる。

    FIAのサーキットスポーツ担当ディレクターであるマレク・ナワレッキは「世界のモータースポーツを統括するFIAの責任は、加盟クラブだけでなく、地元のオーガナイザーやプロモーターがFIAの知識と専門知識を利用できるようにすることでもある」と述べた。

    「したがって、異なる種目やフォーマット、異なるスポーツ・レベルに適用される一連の技術規則を設けることが、これを満たすための鍵となる」

    「FIA ESVはグループNの精神を復活させる。グループNでは、ディーラーで購入し、必要な安全装備がすべて装備されている車は、基本的に競技に使用でき、さまざまな分野や形式に適している」

    FIAのGT委員会委員長であるルッツ・ライフ・リンデンは、新レギュレーションが「市場の要求に非常に応えている」と付け加えた。

    「このテクニカルレギュレーションを持つことで、各メーカーのカスタマーレーシング部門は、電気自動車の競技用バージョンを提供できるようになり、GT3がそうであるように、かなりの収益源となるはずだ」

    「彼らが独自のワンメイク・シリーズを創設する道も開けるだろう」

    ESVでは2輪駆動と4輪駆動の両方が認められるが、全高は最大1460mmで、SUVやクロスオーバー車は対象外となる。

    また、ワイドなホイールやタイヤを装着するためにホイールアーチを大きくしたり、冷却ダクトを追加することは認められるが、オリジナルのシルエットは維持されなければならない。リアハッチやドアなどの一部のボディワークパネルは軽量素材で製造できる。

    ESVルールに沿って開発された車両は、重量、パワー、エアロダイナミクスを含む多くのパラメーターに基づくFIAのパフォーマンス・ファクター・システムによってクラス分けされる。

    また、これらの車両には、ハイブリッドマシンの世界耐久選手権やフォーミュラEで開発されたFIAセーフティライトシステムを搭載しなければならない。このシステムは、コース上で事故が発生した場合にマーシャルが車両に触れても安全であることを示す。

    GT委員会が主導するプロジェクトであるESVを発表したFIAの声明には、ラリーについての言及はない。

    ESVは、2021年に発表されたFIAエレクトリックGT選手権のルールとは一線を画している。

    ESVは、GT3レベルの性能を持つマシンを開発するために考案されたもので、当初は今年、パイロットレースシリーズで開幕する予定だった。

    この計画はメーカーからの支持を得ることができず、現在も後回しにされている。

  • 電気自動車SUVによる新シリーズ『エクストリームE』が旗揚げ

    電気自動車SUVによる新シリーズ『エクストリームE』が旗揚げ

    電気自動車SUVで過酷なオフロードを戦う新たなレーシングシリーズ『エクストリームE』を創設する構想を発表した。

    フォーミュラE会長のアレハンロド・アガグとマクラーレンF1チームのスポーティングディレクターを務めるジル・ド・フェランが計画している『エクストリームE(Extreme E)』は、「電気自動車SUVを極限の環境で競争させることでマシン性能やドライバーの腕、新たな技術を鍛えていくととともに、我々が直面している環境問題にも取り組む」というコンセプトを掲げ、2021年1月をスタートを目指す。

    地球温暖化による環境的問題に光を当てるべく、レースは北極圏やヒマラヤ、サハラ砂漠、アマゾンの熱帯雨林、インド洋の海抜の低い島々での開催を計画している。

    『エクストリームE』はフルEVのSUVで10km以上のステージを戦う。12チームが1台のマシンでエントリーし、年間5ラウンドを戦う。“カーボンニュートラル”を目標としいて、パドックは元英国郵便船のセントヘレナ号(RMS St Helena)の上におかれ、この船でマシンやチームメンバー、備品等がレース会場に輸送される。

    1月31日(木)のエクストリームEの発表イベントは、ロンドンのテムズ川に停泊されたこのセントヘレナ号で行われた。船内は数百万ポンドをかけてリノベーションされ、貨物室には12台のマシンを収容できるよう改修されている。この船には各チームやドライバー、組織の拠点が置かれるほか、研究船として使用することも可能となるという。

    エクストリームEはライブ放送を計画していないが、アカデミー賞映像作家であるフィッシャー・スティーブンスがドキュメンタリーシリーズを編集する。このドキュメンタリーでは、各レースのストーリーだけでなく、舞台となった地域の環境問題を取り上げていくという。

    アレハンロド・アガグは、フランスの探検家であり、環境活動家のジャック・クストーにインスピレーションを得て、エクストリームEのプロジェクト、打ち出したいメッセージが浮かんだと述べた。

    アレハンドロ・アガグは「海への憧れは子どもの頃に始まった。その理由はたった一つだ。フランスの生物学者、ジャック・クストーのドキュメンタリーを見たからだ」とコメント。

    「あのドキュメンタリーを見てから私の見方は変わった。海への愛情も変わった。ドキュメンタリーにはそれくらいの力がある」

    「なによりも、ジャック・クストーは私に夢を与えてくれた。彼はカリスポという船を持っていた。私の夢はこの船(セントヘレナ号)が新たなカリスポ、21世紀のカリスポになることだ。しかし、これはただ言えば叶うものではなく、勝ち取らなければならない名声だ。だからこそ、私はこの船が巨大なアドベンチャーを見せられるものになることを願っている。クストーが描いた美しい環境ではなく、我々の星が直面している非常に大きな問題を示す船だ」

    車両となるSUVにはフォーミュラEのテクノロジーが採用されるが、パワーは2倍になり、4輪駆動が採用される。マニュファクチャラーはマシンを駆動させるモーター発電ユニットを開発することが可能となり、公道を走行するSUVに似せてボディワークを加工する自由が与えられる。

    バッテリーはフォーミュラEと同じマクラーレン・アプライド・テクノロジーが供給する。また、第2世代のエクストリームEの車両には液体水素燃料セルが導入される予定だという。予算は各チーム500万ポンド(約7億1,000万円)ほどに制限され、公平な競争のためにマニュファクチャラーは独立系チームと技術を共有しなければならない。

    現状ではまだ契約を結んだチームやドライバー、開催地はないが、自動車メーカー9社がすでに関心を示しているいう。タイヤサプライヤーについてはコンチネンタルタイヤがパートナーを務めることが決定している。

    「我々は各メーカーと話し合っており、このシリーズはマニュファクチャラーにとって素晴らしいプラットフォームだというのが私の個人的な意見だ。なぜなら、彼らは公道を走る一般車両として販売するクルマで参戦できるからだ」とアレハンロド・アガグはコメント。

    「また、マニュファクチャラーが電気自動車、特に電動SUVを走らせることには非常に重要なメッセージがある。そのようなクルマが暑さ、寒さといったあらゆる気温、いかなる路面、コンディションでも走行できるというメッセージだ。これはマニュファクチャラーにとって非常に魅力的なコンセプトだと考えている」

    エクストリームEは、レースに適したロケーションを探すためにイギリスの探検家であり、環境保護主義者のデビッド・デ・ロスチャイルドを“チーフエクスプローラー”として起用する。

    アレハンロド・アガグは、地域の環境にダメージを与えることなく極限的な環境でレースすることで各政府がレース開催を前向きに検討してくれるはずだと語る。

    「我々が望んでいることを知れば、各政府はこのコンセプトに関心を持ってくれるはずだ。フォーミュラEでは“どうやって市街地でレースをする許可を各都市から取るか”が大きな問題だったが、その答えはシンプルでだ。『我々はエレクトリックだ』ということに尽きる」

    「また面積も非常に小さい。我々は10kmのループを4つ設定する予定だが、大きな面積を占有するつもりはない。まだ政府との話し合いは始まっていないが、調査が始まれば政府との話し合いに取り組むことになるだろう。しかし、フォーミュラEと各都市の話し合いよりも容易になると考えている」

    Extreme E

  • 日産自動車、電気自動車のコンセプトカー「Nissan IMs」を世界初公開

    日産自動車、電気自動車のコンセプトカー「Nissan IMs」を世界初公開

    日産自動車は、2019年北米国際自動車ショーにて革新的なパッケージやパワートレイン技術を採用し、将来の「ニッサン インテリジェント モビリティ」を体現した電気自動車(EV)のコンセプトカー「Nissan IMs」を世界で初めて公開した。

    セダンともクロスオーバーとも違う魅力的なフォルムの「Nissan IMs」は、驚くほど広い室内空間に「2+1+2」の独自のシートレイアウトを採用しており、回転式のフロントシートと小型アウトボードシートを両サイドに備えた高級感あふれる「プレミア」リアセンターシートを装備している。

    日産自動車は、2019年北米国際自動車ショーにて革新的なパッケージやパワートレイン技術を採用し、将来の「ニッサン インテリジェント モビリティ」を体現した電気自動車(EV)のコンセプトカー「Nissan IMs」を世界で初めて公開した。

    セダンともクロスオーバーとも違う魅力的なフォルムの「Nissan IMs」は、驚くほど広い室内空間に「2+1+2」の独自のシートレイアウトを採用しており、回転式のフロントシートと小型アウトボードシートを両サイドに備えた高級感あふれる「プレミア」リアセンターシートを装備している。

    また、フロントとリアに高性能モーターを採用し、115kWhの大容量バッテリーを搭載したパワートレインは、360kWの出力と800Nmのトルクを発生し、一充電あたりの走行距離380マイルを実現する。前後の高性能モーターによる4輪駆動システムは高いコーナリング性能を発揮し、路面の状況と運転モードに合わせて乗り心地とハンドリングを調整できる最新式のエアサスペンションも搭載している。

    日産のグローバルデザインを担当する専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサは、「EV技術や自動運転技術の革新により、デザイナーは従来の乗用車に求められたプラットフォームやパッケージングのあり方に捉われることなく、まったく新しいスタイルのクルマを創り出すことができるようになりました。『Nissan IMs』はセダンのデザインと機能をあらたな次元へと高めています」と語った。

    ニッサンインテリジェントモビリティと時を越えた日本の未来志向に裏打ちされたデザイン
    日産 電気自動車 コンセプトカー 北米国際自動車ショー日産 電気自動車 コンセプトカー 北米国際自動車ショー
    刺激的なスタイルとパフォーマンスをあわせ持つ「Nissan IMs」のエクステリアは、未来志向のハイテクタッチと、日本のDNAの一つである伝統の職人技が溶け合っている。 滑らかでセクシーなエクステリアはシンプルな縦横のラインで構成され、長いホイールベースとウエストライン、特徴的なAピラーやリアウィンドウなど、個性的なスタイルでありながらすっきりしたシンプルなシルエットに仕上げられている。

    「日産の歴史と伝統を振り返ると、初代『ムラーノ』や『Z』 などは、どれもシンプルなシルエットであることに改めて気が付きました。シンプルなデザインは、おのずと高級感を高めます。例えば、直線的でシンプルなトランクラインは、それ自身が高級感を生み出しているのです」 とアルバイサは続ける。

    フロントには、日産のデザインランゲージである「Vモーション」を採用している。グリルレスの大胆でスリムなV字型デザインは、目をひくと同時に実用的で、未来的な印象を与えている。その他、日本伝統の「麻の葉」柄からインスピレーションを得た幾何学模様をルーフのスモークガラス表面や、ホイールや内装を含め、デザイン全体に取り入れている。

    日産 電気自動車 コンセプトカー 北米国際自動車ショー日産 電気自動車 コンセプトカー 北米国際自動車ショー

    また、自動運転モードで走行中は、ヘッドライトとリアのイルミネーションライトがブルーに変わり、前後それぞれのイルミネーションの中央が点滅することで歩行者や周囲のドライバーに自動運転で走行していることを知らせる。

    インテリアは、「2+1+2」の独自のシートレイアウトが特徴。リアコンパートメントの中心を占めるのは、両側に小型アウトボードシートを備えた「プレミア」シート。アウトボードシートの背もたれを倒すとアームレストになり、座席中央の背もたれをリクライニングしたり、オットマンを使用することができる。

    自動運転時は、フロントシートを内側におよそ15度回転させて、後部座席と会話のしやすい配置にすることができる。 ステアリングは格納され、快適にくつろぐことができる広々とした空間が生まれる。

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    インテリアはシンプルなエクステリアと対照的に、現代日本のモダンな家屋を想起させる。洗練された日本の職人技によって、ハイテクで個性的な印象を作り出している。例えば、計器パネルやドアトリムの形状は月面探査機や屏風にヒントを得ており、暗色のファブリックに光の筋をあしらったデザインは月光と影を表現している。また、落ちついたムードの素材とカラーの周囲にライトを配置することで、インテリアに躍動感を与えている。

    シームレスでシンプルなGUI
    最先端のグラフィックユーザーインターフェイス(GUI)は、スイッチとコントロールの数を最小限に抑えるなどしてシンプルなデザインとしている。

    4枚の小型スクリーンを配した横長の薄型パネルはすっきりした配置で車内を広々と感じさせ、情報を水平方向に配置することで目の動きを最小限に抑え、ドライバーの負担を軽減する。また、運転席正面に配置した二層式のメーターは、一層目にドライバーが運転に集中できるように重要な情報のみを表示し、二層目には必要に応じてその他の情報を表示する。

    車内に設置されたセンシングプラットフォームは、センサーとカメラの情報を使ってドライバーの状態をモニターしている。例えば、何らかの理由でドライバーが車を制御できなくなった場合には、センシングプラットフォームがその状態を感知して、クルマを安全な場所に停止させる。

    日産 電気自動車 コンセプトカー 北米国際自動車ショー日産 電気自動車 コンセプトカー 北米国際自動車ショー

    リアルとバーチャル世界の融合
    「Nissan IMs」では、CES2019で発表した「Invisible-to-Visible(I2V)」技術も搭載している。「I2V」は、仮想世界と繋がることでサービスやコミュニケーションの可能性を無限大に広げ、ドライビングをより便利で快適、エキサイティングなものにする。また、運転の楽しさを向上させるため、例えばアバターが車内に現れるなどし、人間のようなインタラクティブな方法で運転をサポートする。

    主要諸元
    全長:4845mm
    全幅(ドアミラー除く):1900mm
    全高:1500mm
    ホイールベース:2900mm

  • 「F1のハイブリッド開発がテスラの電気自動車を可能にした」

    「F1のハイブリッド開発がテスラの電気自動車を可能にした」

    ウィリアムズの最高技術責任者を務めるパディ・ロウは、10年前にF1が着手したハイブリッド技術の開発が、今日のテスラの電気自動車技術に貢献したと考えている。

    F1は、2009年にKERSを導入してハイブリッドパワーを採用。KERS(Kinetic Energy Recovery System)はブレーキングによって発生する熱エネルギーを回生して、加速にそのエネルギーを再利用するシステムだ。

    「リチウムイオン電池を見れば、我々が2007年にKERSの開発をスタートした際は、電気的なソリューションにはなりえなかった。話にすらならなかった。そして、フライホイールが採用された」とパディ・ロウは RaceFans にコメント。

    「当時は電力密度が問題だった。限界があったし、バッテリーからエネルギーを生み出すことができていなかった。そして、我々は予想していた100倍の電力密度を達成した。私の考えでは、それが今日のテスラがある理由だと思う。そのようなクルマはバッテリーから電力密度を必要とするし、それはF1から来たものだ」

    ハイブリッド技術は、10年前にF1が開発をスタートした時点よりもはるかに専門的かつ技術的になっている。パディ・ロウは、市販車のための新技術開発におけるF1の重要性は、各チームの予算の増加と密接に関連してきたと考えている。

    「チームはこれまでよりもプロフェッショナルになっており、資金も充実している。我々は常にお金が足りないと文句を言ってるが、それは30年以上前から言っていたことだ」とパディ・ロウはコメント。

    「収益分配に問題があるのは我々全員がわかっていることだ。グリッド全体の資金バランスは大きな問題になっている。だが、全体的に全てのチームにおいて、最も資金不足のチームであっても、過去の状況と比較すれば資金は非常に充実している」

    「それは、これまでにないほどプロフェッショナルにより素晴らしいエンジニアリングへと変換されている。F1は商業的に成長し続けているし、技術的にも成長し続けている」

  • F1にもいずれ電気自動車化の波?F1マシンの完全EV化を除外せず

    F1にもいずれ電気自動車化の波?F1マシンの完全EV化を除外せず

    F1のモータースポーツディレクターを務めるロス・ブラウンは、それがF1にとって最も適してると考えられるならば、10年以内にもF1マシンを完全に電気自動車化する可能性もあると考えている。

    だが、ロス・ブラウンは、フォーミュラEの“単調”なレースと“スペクタクル”の欠如を例に挙げて、短期的にその可能性はないとも語る。

    現在、F1は2021年のエンジンレギュレーションの改定にむけて取り組んでいるが、基本的には現在レースで使用されているV6ターボハイブリッドエンジンがベースとなっている。

    F1マシンを完全に電気自動車化することについてはまだ本格的には検討がなされていないが、ロス・ブラウンは、市販車に電気自動車が増加していることを考えれば、5年あるいは10年単位でF1が電気化する可能性を除外していない。

    2014年にスタートした完全な電気自動車によるレースであるフォーミュラEは、来期で5年目を迎え、マシンは大幅なアップグレードが施される。“Gen2”マシンは、まだパフォーマンス的にはF1マシンに対して大幅に劣ってはいるものの、過去4シーズンで使用されてきた“Gen1”よりもバッテリー容量は2倍となり、パワー出力は250kwに引き上げられる。

    ロス・ブラウンは、まだフォーミュラEをF1の直接的なライバルとは見なしていないが、レースのクオリティの向上とモータースポーツの最高峰としてのF1に見舞ったスペクタクルをもたらせるのであれば、F1マシンを完全電気化するというアイデアにオープンだと語る。

    「フォーミュラEがやっていること、成し遂げてきたことは尊重しなければならないと思う」とロス・ブラウンは F1 Fan Voice にコメント。

    「だが、F1とフォーミュラEの2つの大きさを見れば、F1のファンの多さと魅力はあまり比較できるものではない。その点でフォーミュラEはまだ非常にジュニアだ」

    「F1は、スポーツの適切なバランス、適合性、ファンとのエンゲージメントを持った方向性に発展していくと思う。5年もしくは10年単位で見て、F1に異なるタイプのパワーユニットが必要になったり、そのような願望や期待が出てくるようであればそうするだろう。将来的に電気化されたF1マシンの採用を止めるものは何もない」

    「だが、現時点で彼らはスペクタクルをもたらせてはいないし、失礼ながら、フォーミュラEのレースはまだモーターレーシングとしては非常にジュニアカテゴリーだ。関連する様々なことを含めて考えれば素晴らしいイベントではあるが、レースそのものはF1のイベントと比較してとかなり単調だ。マシンが特に速いわけでもないし、強烈な個性の持ち主が関与しているわけでもない。より小さなジュニアフォーミュラだと言える」

    「だが、彼らはストリートパーティを行うイベントとして素晴らしい仕事をしている。だが、F1は異なる。スピード、ドライバーの力量、チームの能力といった点でF1はモータースポーツの最高峰だ」

    「その上で5年もしくは10年の時間で異なるパワーソースという動きになり、最も魅力的かつ自分たちが望むものを達成できるのであればやるだろう。F1が永久に内燃エンジンにこだわるとは思っていないが、10年後にどうなっているかは誰にもわからない」

    「10年前に現在の世界を予想できた者は多くないと思う。だからこそ、10年後にどうなっているかはわからない。ただ、F1は正しい方向に進むと思っている」

    2021年の新しいF1デギュレギュレーションでは、エンジンサウンドとパワーの増加に加え、より安価なエンジンに調整していくことで議論は進んでいるが、基本は現行のV6ターボ構造が継続される予定となっている。一部のファンは、かつてのエンジンサウンドが大きい自然吸気V8エンジンやV10エンジンの復活を求めている。

    しかし、ロス・ブラウンはそのような“後退”はF1の課題でないと語る。

    「私もそうなってくれればと願う一人ではある。昔のF1エンジンが大好きだらね」とロス・ブラウンは語る。

    「だが、F1を二極化し、分裂させるような急進的な革命をせずに、どうしてそのような後退を遂げなければならないのかわからない」

    「現在F1に参戦するメーカーは現状にエンジンにコミットしているのに革命が必要なのだろうか? 私はそうは思わない。私はそれらのエンジンを好むものの、そうなることはないだろう。どうすればファンにとってもう少し魅力的になる方向性に進めていくか、それを考えるためにも今のエンジンを発展させ、これらのエンジンを導入した教訓を学ばなければならないと考えている」

  • ポルシェ、初の電気自動車「ミッションE」を2020年に日本で発売決定

    ポルシェ、初の電気自動車「ミッションE」を2020年に日本で発売決定

    ポルシェは、全世界で2025年までにモデルラインナップの50%を電動化することを目標に掲げるなか、ポルシェ初の電気自動車「ミッションE」を2020年より日本国内において発売することを決定した。

    ミッションEは、2015年のフランクフルト・モーターショーで初めて発表された、ポルシェ初の純電気駆動システムを搭載する電気自動車。

    2015年からル・マンを3年連続で制した919ハイブリッドや918スパイダーのテクノロジーを受け継いだ電気自動車のコンセプトモデルとして公開され、2018年のジュネーブ・モーターショーでは、CUVタイプの派生版であるミッションEクロスツーリスモが公開された。

    ミッションEは、4ドア、4セパレートシート、440kW(600PS)のシステム出力により、静止状態から100km/hまで3.5秒未満での加速を実現。最大航続距離を、500km以上(NEDC準拠)を実現し、実用性を兼ね備えた電気自動車。このミッションEが、2020年より日本国内のポルシェジャパン正規販売店において販売が開始される。

    1900年のパリ万博で発表された世界初の走行可能なフルハイブリッドカー、ローナーポルシェをはじめとして918スパイダー、カイエンS Eハイブリッド、パナメーラS Eハイブリッド、そしてル・マン3連覇を果たした919ハイブリッドなど、ポルシェはこれまでも積極的に電動化に取り組んできた。現在ポルシェでは、パナメーラ 4モデルと、欧州ではすでに発売が開始されているカイエンの1モデルを含めると、すでに5モデルのEV車を市場に導入している。これを2025年までに、全モデルラインナップのうち、50%をプラグイン ハイブリッドモデルとミッションEなどの電気自動車とすることを目標として掲げている。

    本年は、初めてポルシェの名を冠した356 No.1ロードスターが1948年にグミュント(オーストリア)で誕生してから70周年という記念すべき年となる。これまでも様々な革新的技術により時代を代表するスポーツカーを生み出し、マーケットをリードし続けてきたポルシェは、ミッションEの導入により純電気駆動システムを搭載する電気スポーツカーの分野においてもその地位を不動のものとする。

    ポルシェ ジャパンは「ポルシェ誕生から71年目以降を見据え、お客様の期待を越えた歓びを提供するために、ポルシェブランドの情熱と革新性をもって勇敢に挑戦し続けます」と述べた。

  • ポルシェ、電気自動車「ミッションE」を2020年末までに市販化

    ポルシェ、電気自動車「ミッションE」を2020年末までに市販化

    ポルシェの監査役会は、同社にとって初の100%電気自動車のプロジェクト、ミッションEプロジェクトを推進することを12月4日に決定した。

    Dr.オリバー・ブルーメは、「ポルシェはこれによってスポーツカーの歴史の新たな章を始めることになります」とコメント。この車両は2020年末までに発売される予定としている。

    ミッションEプロジェクトによって、ポルシェは再生可能な成長の道を歩み続けていく。シュトゥットガルト-ツッフェンハウゼン地域だけでも1,000以上の新しい雇用が生まれる。この本社工場付近だけでも約7億ユーロの投資を行う。今後数年の間に新しい塗装工場と組立工場が建設され、現行のエンジン工場は電気モーター生産のために拡張されることになる。現在稼働中のボディ工場も拡大される。さらにこの方針に従ってヴァイザッハのR&Dセンターなど、別の地域への投資も加わる。

    ミッションEコンセプトカーは9月に開催されたフランクフルト国際モーターショー(IAA)でワールドプレミアを果たした。観客は何よりもそのエモーショナルなデザインに心を掴まれた。Eパフォーマンスというキャッチフレーズとともに、この最先端技術のパイオニアは傑出したパフォーマンスと、最上級の現代的な実用性を兼ね備えている。4つの独立したシートを備えた4ドアボディには600PS(440kW)を超す出力が隠されている。これによりミッションEは0‐100km/h加速を3.5秒以下でこなし、500km以上の航続距離を可能とする。この車専用に開発された現代の一般的なクイックチャージの2倍に相当する800Vのチャージャーユニットを介して、車両フロア部に搭載されたリチウムイオンバッテリーは僅か15分の充電で最大航続距離の80%に相当するエネルギーを充電することが可能。

    ポルシェAGの監査役会会長であるDr.ヴォルフガング・ポルシェは「ミッションEによって我々はこのブランドの将来像をはっきりと示すことになります。激動する自動車の世界において、ポルシェは魅力的なスポーツカーの第一人者の地位を確保します。」とコメント。

    取締役会社長のDr.オリバー・ブルーメは「我々は電気モビリティに対して堅い決意のもと挑戦します。完全な電気自動車スポーツカーの分野においてもポルシェの哲学は揺らぐことなく、顧客に対してマーケットの中で最もスポーティで技術的に洗練されたモデルを提供していきます。」と述べ、このプロジェクトが技術の中心であり、ドイツ自動車産業の中心でもあるシュトゥットガルト-ツッフェンハウゼンの工場で生産されることも強調した。

    ポルシェAG労働組合の議長であり、監査役会副議長でもあるウーヴェ・ヒュックは「今日は祝いの日です。ついにこの日がやってきたのです。我々はミッションEプロジェクトを未来への伝統が息づくツッフェンハウゼンとヴァイザッハにもたらすことになりました。これは労働者にとっても経営者にとっても魅力的な考えでした。ツッフェンハウゼンとヴァイザッハは新たな時代の幕開けを迎えます。デジタル化は我々とともにあります。ファクトリー4.0プロジェクトは労働者にも労働組合にも経営者にとっても大きな挑戦となります。我々は社会的な責任を果たすことを忘れることなく、新しいアプローチをしていきます。今日なされた決断によって、ポルシェは自動車と産業の将来に対して一切の速度制限なく、スロットル全開で突き進んでいきます」と述べた。

    関連:ポルシェ、電気自動車コンセプト「ミッションE」を発表

  • アウディ、SUV電気自動車をフランクフルトモーターショーで公開

    アウディ、SUV電気自動車をフランクフルトモーターショーで公開

    アウディは、2015年のフランクフルトモーターショーにおいて、アウディ初の本格量産電気自動車であり、スポーティなSUV「Audi e-tron quattro concept」の概要を披露する。

    Audi e-tron quattro conceptは電気自動車としてゼロから開発された。このモデルはアウディの「Aerosthetics:エアロセティックス」コンセプトに基づいており、空気抵抗を減らす技術とクリエイティブなデザインが組み合わされている。

    フロント、両サイド、リヤにある可動式の空力パーツが車両周りの空気の流れを改善。空力的に最適化されたアンダーボディは完全に塞がれている。cd値は0.25という、SUVセグメントの新しい記録を打ち立てる。これは500km以上という長い航続距離に大きく貢献している。

    このコンセプトカーのベースは2世代目のモジュラー縦置きプラットフォームで、ドライブシステムとパッケージに多くがそれに由来する。全長はアウディ Q5とアウディ Q7の中間。その典型的なSUVスタイルのボディと、フラットでクーペのようなキャビンによりAudi e-tron quattro conceptの外観は非常にダイナミックなものとなっている。広い室内には4人が乗車できる。

    大型のリチウムイオンバッテリーが両アクスル間、乗員の下のフロアに搭載されている。この搭載位置により重心を低くし、前後のアクスル加重のバランスが向上している。これにより、ドライビング ダイナミクスと安全性も向上している。

    ドライブシステムについては、電気駆動のAudi R8 e-tronスポーツカーでの経験を生かしている。Audi e-tron quattro conceptは、フロントアクスル上に1つ、リヤアクスルに2つの計3つの電気モーターで動jy。これにより、電動のquattroであるe-tron quattroがダイナミックかつ効率的に作動する。