タグ: 鈴鹿8時間耐久ロードレース

  • 【鈴鹿8耐】 ホンダ:2017年 鈴鹿8時間耐久ロードレース 決勝コメント

    【鈴鹿8耐】 ホンダ:2017年 鈴鹿8時間耐久ロードレース 決勝コメント

    「2016-2017 FIM世界耐久選手権シリーズ 最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第40回記念大会」の決勝が、三重県、鈴鹿サーキットで行われた。

    ホンダ勢はF.C.C. TSR Hondaが3位表彰台を獲得。MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaが4位、Honda Dream Racingが6位でフィニッシュした。

    ドミニク・エガーター (F.C.C. TSR Honda)

    「マシン的にも体力的にも大変な一日で、トラブルもありましたが、2位争いのバトルも楽しかったですし、最終的に3位という結果を残せたのはよかったです。鈴鹿は何度も表彰台に上がっている大好きなサーキットですし、来年も鈴鹿8耐に参戦したいと思っていますが、今年はまたMoto2に戻って、残りのシーズンを頑張ります。ファンやチームのみんなに感謝しています」

    ランディ・ドゥ・プニエ (F.C.C. TSR Honda)

    「ハッピーな一日でした。自分にとっては2回目の鈴鹿8耐で、2度目のポディウムは本当にうれしいです。いいレースができたと思っていますし、最後のスティントはレオン (ハスラム、カワサキ)と競いたかったのですが、終盤にトラブルが起きてピットインしなければならなくなったのは残念でした。マシンに不具合は感じていなくて、ピットインを指示されても何のことか分かりませんでした。マシンの不安よりも、ピットインで切れた集中力を戻せるのかが心配でした。Hondaやブリヂストン、そして家族のように接してくれた素晴らしいチームに感謝しています。そして、改めて1位と2位のみんなにおめでとうと言いたいです」

    ジョシュ・フック (F.C.C. TSR Honda)

    「私にとってはそれほど忙しい一日ではありませんでしたが、3位表彰台は素晴らしい結果だと思っています。TSRは情熱があって、スタッフも素晴らしいチームで、みんなのサポートに感謝しています。また鈴鹿8耐に参戦したいと思っています」

    藤井正和監督 (F.C.C. TSR Honda)

    「終盤に起きたトラブルは予期しないことでしたが、それでも3位を獲得できたのはうれしいですし、チームのみんなをほめたいです。開幕前日にライダーが変わってしまったりと、いろいろなことがありながらも、結果を出せたことはよかったと思います。絶対に、勝つまでやり続ける。あきらめない。そういうHondaから学んだ姿勢をこれからも大切にしたいです」

    高橋巧 (MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)

    「今年も運がなかったというか、やることはやれたので悔しいですね。また来年に向けて進めないといけない。ここまでうまくいかないとは思っていなかったので、今までは表彰台に乗れていたのも、ただ単に運がよかっただけかもしれない。今年は8耐の難しさを改めて知ることができました。また来年も8耐はあるので、今年改めてスタートということで、準備をしていければと思います。まだ来年のことは、どうなるか分かりませんがしっかりと体制を作ってがんばります」

    中上貴晶 (MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)

    「結果については非常に残念です。一言で言い表せない内容で、一番は自分のスティントで転倒してしまうという、最大のミスを犯してしまったことです。ペース的には非常によくて、トップを走るマイケル (ファン・デルマーク)との差を詰めているところで、勝負ができるところまできてました。そんな中で自分としてもビックリするような転倒でした。本当にチーム、メーカーに申し訳ないです。2度目のスティントでは不運なことに、リアタイヤがパンクしてしまいました。8耐ではすごくいい経験ができたので、またリベンジする機会があればと思っています」

    ジャック・ミラー (MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)

    「今日は本当にアンラッキーでした。レースの序盤はよかったのですが、終盤にはヘッドライトが壊れて1分ほどロスしたり、タイミング悪くパンクもありました。でも、そのあとは何とか乗り切ってフィニッシュできました。そんな状態だったので、4位は悪くないポジションだと思います。レースを終えたあとは肉体的にも精神的にもくたくたになりました。ハードなレースで表彰台を逃すことになりましたが、チームのみんなが今日一日一生懸命やってくれたのはわかっています。初めての耐久レースへの挑戦で、今日は特別な日になりました。レースを楽しむことができました。次に耐久レースに挑戦するときは優勝したいです」

    山口辰也 (Honda Dream Racing)

    「今年はTOHOレーシングが母体になって、HMJさんからの指導のもとHonda Dreamを盛り上げるためのレーシングチームを立ち上げることになりました。メインは8耐ということで、シーズンはじめから一緒にがんばってきましたが、これまでにいろいろなトラブルがあって、正直完走するのも難しい状況だったのです。ただ最後の最後に完走することができ、しかも6位に入賞という結果を残すことができました。チームの母体がしっかりしているということをアピールできたことが、とてもうれしいです。Honda Dreamのお客さんもたくさん観戦に来てくれたので、最後のゴールまで応援されているチームの代表としての責任を全うできたこともうれしく思います」

    小山知良 (Honda Dream Racing)

    「鈴鹿8耐は自身3回目と、そんなに経験が多くないにもかかわらず、トッププライベーターチームのHonda Dream Racingに声をかけていただくという、大きなチャンスをいただきました。トップのプライベーターチームとして、もちろん表彰台も狙っていたのですが、僕の力不足でトップ10トライアルに出場できなかったのが残念です。でも、チームスタッフが完ぺきなマシンを仕上げてくれたおかげで、ノーミス・ノートラブルで走りきることができ、最低限の目標はクリアできたのかなと思っています。テストも含めてこのウイーク中に一度も転倒することなく、バイクを壊さずに終えることができました。普段は250ccマシンに乗っているので、1000ccという大きな排気量のバイクに合わせるために、短時間で身体を作ったり、フィジカルを合わせたりとすべてが大変でしたが、とても楽しく走ることができました。昨年はワークスチームに抜かれたら、すぐに置いていかれてしまっていた状況が、今年は1周だけですがついていくことができたので、いろいろと観察できて勉強にもなりました。昨年の決勝ベストラップ2分12秒5に対して、今年は2分10秒2だったんです。いいバイクを提供していただいたこともありますが、 (山口)辰也さんが開幕戦から苦労してバイクを作り込んでくださったおかげでもあると思います」

    岩戸亮介 (Honda Dream Racing)

    「レースに誘っていただいたからには、自分の力でもっとハイペースでレースができたらよかった、というのが本音です。ただ、チームとして入賞というのを目標にしていたので、素直にこの結果はものすごくうれしいです。山口さんや小山さんに僕が落としてしまったペースを戻してもらったりと、チームには本当に感謝しています。1000ccで走ることで学べたことがたくさんありました。今回の経験をこれからの全日本選手権にも生かして、いろんな場面で発揮できるように、もっと力をつけたいと思います」

    ディマス・エッキー・プラタマ (Satu HATI. Honda Team Asia)

    「すばらしい気分です。スタートをうまく決めましたが、他のマシンに追突されて25番手くらいまで順位を落としてしまいました。そこからばん回を図り、僕のスティントで20番手くらいまで追い上げました。チームメートもがんばってくれて、トップ10まで順位を上げられましたし、最後は5位が狙える位置を走れました。不運なトラブルで順位を落とすことにはなりましたが、チームとライダーの力を見せることはできたと思いますし、昨年と同じ順位でフィニッシュできて満足しています。来年参加できれば、トップ5を狙いたいと思います」

    ラタポン・ウィライロー (Satu HATI. Honda Team Asia)

    「今日の結果はとてもうれしいです。メカニックをはじめとするチームスタッフにとっても、僕らライダーにとってもすごく厳しいレースでした。全員のハードワークによる成果で、ここにいるみんなの誰が欠けても、この結果は達成できなかったと思います。8位という結果に満足していますし、来年はもっといいポジションに挑戦したいです。Team Asiaとして参戦させてもらい、毎年成長できている実感があります。この機会を与えてくれたすべての人に感謝したいと思います」

    ザクワン・ザイディ (Satu HATI. Honda Team Asia)

    「安定した走りができて、トップ10トライアルにも出られたし、昨年度同様の8位という結果が得られたことがうれしいです。最後の走行でトラブルが出たときには、全力で順位を取り返そうとがんばりました。8耐でチェッカーフラッグを受けたのは初めての経験でしたが、グランドスタンドの美しい風景の中でゴールするのは、すばらしい経験でした。来年も参加できるかはまだ分かりませんが、もしまた来られたら、さらに成長できているところを見せるために全力を尽くし、もし表彰台に乗れたら最高ですね」

    玉田誠監督 (Satu HATI. Honda Team Asia)

    「ライダーたちはベストを尽くし、本当によくやってくれました。5位を狙えるポジションにいる中で、ヘッドライトのトラブルで順位を落としてしまい、本当に申し訳ないと思っています。チームのミスであり、私の責任です。Team Asiaとして毎年参戦していますが、年を追うごとにライダー、メカニックのレベルが上がっているのを実感しています。世界のレベルで戦えるようになるために、またこれからも成長していければと思います」

    水野涼 (Honda DREAM RT 桜井ホンダ)

    「目標にしていた完走を果たすことができて、素直にうれしいです。チームメートとお互いに尊重しながら、そしてチーム一丸となってやってこられたから残せた結果だと思います。全日本のスケジュールだけでは、レースの経験がつめないので鈴鹿8耐に挑戦しました。すごくいい経験になりましたし、見つかるものもすごくありましたので、自信になりました。まだ全日本の日程も残っており、チャンピオン争いをしているので、この経験を糧にシーズンに臨みたいです」

    ジェイソン・オハローラン (Honda DREAM RT 桜井ホンダ)

    「桜井ホンダのライダーとして鈴鹿に戻ってこられて、うれしく思っています。自分をチームの一員として迎えてくれて、みんなには感謝しています。鈴鹿でのレースはいつも楽しいし、また来年戻ってきたいです。レースの内容は悪くなかったと思っています。18番手でのスタートでしたが、1時間後には6番手まであがることができました。ただ残念なことに、セーフティカーが出てピットレーンから出ることができず、あっという間に1ラップをロスしました。でも自分にできるだけのことはやりましたし、このチームで10位でフィニッシュできたことがうれしいです。クラッシュなどの問題は起きませんでしたし、チームのみんなが素晴らしい仕事をしてくれたことに感謝しています」

    ジェイミー・スタファー (Honda DREAM RT 桜井ホンダ)

    「リザルトには満足しています。テストでマシンに乗ったのが8ヵ月前だったので、まだ乗りこなすのは難しかったです。いくつかのミスはありましたが、いい形でフィニッシュできました。桜井ホンダはこのレースにむけてすごく努力を重ねてきましたし、それが10位という結果につながったと思います」

  • 【鈴鹿8耐】 ヤマハ初となる鈴鹿8耐3連覇、通算7回目となる優勝

    【鈴鹿8耐】 ヤマハ初となる鈴鹿8耐3連覇、通算7回目となる優勝

    2017年7月30日(日)、三重県鈴鹿市で、“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第40回記念大会の決勝が行われ、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の中須賀克行、アレックス・ローズ、マイケル・ファン・デル・マークが、2015年、2016年に続き、ヤマハ初となる鈴鹿8耐3連覇、通算では7回目の優勝を達成、合わせて中須賀克行は、日本人初、8耐史上2人目となる3連覇を達成した。

    「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」は、29日(土)のTOP10 TRIALで、中須賀克行のタイムにより3年連続のポールポジションを獲得。ファーストライダーを務めた中須賀克行は、スタートでやや出遅れるが、高橋巧(ホンダ)、レオン・ハスラム(カワサキ)とともにトップ集団を形成し周回を重ねた。この時の西コースでは雨が降っており、ドライ用タイヤで出走したトップ3は我慢のライディングを強いられる。その中で14周目から高橋と中須賀克行のマッチレースとなるが、最終的に中須賀克行はトップでYZF-R1をローズに託した。

    そのローズは、セーフティーカーの介入などで順位を落とすも、ジャック・ミラー(ホンダ)から、トップを取り戻し、ファン・デル・マークにR1をつなぎる。そのファン・デル・マークも安定したライディングでトップをキープ。徐々に中上貴晶(ホンダ)に詰められるも、ペースを上げて再び後方との差を広げ、さらにライバルの転倒もあり独走状態となる。

    レース前半で大きなアドバンテージを築いた「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」は、その後も危なげないライディングで216周を走破し、鈴鹿8耐での3連覇を達成した。

    EWCにレギュラー参戦する「GMT94 Yamaha Official EWC Team」は予選15番手。迎えた決勝は、第1スティント中に雨が降り始める難しいコンディションとなったが、ファーストライダーを務めたニッコロ・カネパが冷静に乗り切り、1時間を通過した時点で16番手とする。その後は、デビット・チェカ、マイク・ディ・メリオも含め、耐久チームらしい堅実な走りを続け1時間ごとに着実にポジションを上げ6時間経過後には9番手とするが、黄旗区間での追越しにより30秒のピット&ストップが課せられ順位を落としてしまう。

    しかし、直接のライバルとなる「Suzuki Endurance Racing Team」も、序盤のトラブルで順位を落としていたことから影響は少なく、残り2時間を確実に走り11位でフィニッシュ。この瞬間、「GMT94 Yamaha Official EWC Team」の3度目のチャンピオンが決定した。

    一方、2016-2017 FIM 世界耐久権EWCに参戦、今大会をはファクトリーチームとして参戦した「YART Yamaha Official EWC Team」のブロック・パークス、マービン・フリッツ、野左根航汰は、序盤から安定した走りを披露し常に上位をキープ。終盤にマシントラブルに見舞われますが、これを迅速に克服して5位でチェッカーを受け、EWCではランキング3位でシーズンを終えた。

    #21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM

    決勝:優勝(216周:8:00’32.959)
    中須賀克行
    「鈴鹿8耐の40回記念大会にふさわしい戦いができました。雨が降り始めた第1スティントではスリックタイヤを装着した状態だったため、攻めたい気持ちを抑え、冷静にアレックスにマシンを引き渡すことを考えました。もしここでタイムが遅れたとしても、アレックスやマイケルが巻き返してくれると信じていたからです。今回の優勝で、個人的には日本人初の鈴鹿8耐3連覇を成し遂げることができました。記録を作るというのは本当に気持ちがいいものですが、全日本では前半戦でうまくいかず、オートポリスでようやく勝ってチームの士気が上がり、これが今回の優勝、そして3連覇につながったと思っています。もちろん鈴鹿8耐は一人で勝つことはできません。チームメイト、スタッフ、そして応援してくれたファンのみなさんの力があったからこそ。本当に感謝しています」

    アレックス・ローズ
    「すばらしいレースイベントである鈴鹿8耐で再び勝つことができて、本当にうれしいです。最後のスティントはかなり緊張しました。中須賀サンとマイケルがいい仕事をしてくれて、優勝がすぐそこに見えていたためです。集中力を失いやすい難しい状況だったと思います。でも、チームがすばらしいマシンを作り上げてくれたおかげもあって、レースを楽しむことができました。また来年も鈴鹿8耐に参戦したいですね」

    マイケル・ファン・デル・マーク
    「ヤマハのライダーとして鈴鹿8耐に勝つことができたことを、とてもうれしく思います。すごく特別なフィーリングです。今日のレースはいつもの鈴鹿8耐とは違って、ずいぶんと気温が低かったですね。だから僕はいい走りができたのかもしれません(笑)。中須賀サンもアレックスも、とてもいいペースで走ってくれました。僕たちはファンタスティックなチームだったと思います。ヤマハもチームもすばらしい仕事をして、YZF-R1を最高のマシンに仕上げてくれました。また来年もこのチームで鈴鹿8耐に戻りたいです」

    吉川和多留 監督談
    「ヤマハにとって初の鈴鹿8耐3連覇であり、中須賀にとっては日本人ライダー初の鈴鹿8耐3連覇と記録が重なり、とてもうれしく思います。最終的には、スタッフそしてライダーが、冷静にやるべきことをしっかりとこなしたというのが大きな勝因であり、これは昨年とはまったく変わっていません。今回はレース中に雨が降り、セーフティーカーが介入するなどで昨年の周回数を上回ることはできませんでしたが、こうした難しい環境下でミスなく走りきることができたのは、昨年以上にチームがまとまっていた証拠でもあります。チームを支えてくださったみなさん、スタッフ、ライダー、そしてYAMAHA FACTORY RACING TEAMを応援してくださったすべての方々に今回の鈴鹿8耐3連覇を捧げるとともに感謝いたします。ありがとうございました」

    #7 YART Yamaha Official EWC Team

    決勝:5位(212周:8:01’56.136)
    ブロック・パークス
    「5位という結果は、今回の自分たちのベストリザルトだと思います。大きなクラッシュやトラブルもなく、レースウィークを過ごすことができましたからね。決勝の最初のスティントは難しい状況だったけど、まずまずうまくこなすことができました。2度目のスティントではもっといい走りができたし、3度目は自分の強さを示すこともできたと思う。最後に走った航汰は、ポジションを守るために本当に全力を尽くしてくれました。すばらしい走りでしたね。マービンも航汰もシーズンを通して大きく成長したと思うし、僕も彼らの先生として自分の経験を伝えることができました。EWCのランキングは3位になれたけど、正直言ってチャンピオン以外は何位でも同じ。来年はタイトルをめざします」

    マービン・フリッツ
    「5位はチームがベストを尽くしたすばらしい成果。ファクトリーチームに勝つのは本当に難しいですからね。終盤にちょっとトラブルが出ましたが、メカニックたちがすぐに修復してくれました。5位を守れたのは、メカニックたちの頑張りと最終スティントで航汰が全力を尽くしてくれたおかげ。僕にとっては初の鈴鹿8耐だったけど、自分としてはまずまずいい仕事ができたかな、と満足しています。決勝レースをミスなくこなすことができましたからね。こんなすばらしいレースに参戦する機会を与えてくれたヤマハには感謝しています。鈴鹿8耐に来る前、みんなに”すごいビッグレースだよ!”と聞いていましたが、表彰台からの眺めは本当に信じられないものでした。たくさんの人たちが拍手を送ってくれて、すごくうれしかったし、来年もまたここに来たいですね」

    野左根航汰
    「今日はマービンとブロックがとても速く、自分もレースペースは問題ありませんでした。しかし、ウイークを通してもう少し速く走りたかったので、少しがっかりしていますが、これから改善していきたいと思います。この結果に貢献できたことはうれしいですし、このような機会を与えてくれたYARTと、ヤマハに感謝するとともに、一緒に戦ってくれたチームメイトにも感謝の気持ちでいっぱいです。そして、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの鈴鹿8耐3連覇、中須賀さんの日本人初となる鈴鹿8耐3連覇に脱帽するとともに、本当におめでとうございます」

    マンディ・カインツ 監督談
    「自分たちの持てる力を最大限に発揮したレースでした。レースをしている限り、表彰台を狙っていたのは当然ですが、今回のパッケージでは我々の前にいる4チームに勝つことは難しかったと思います。レース終盤でリヤまわりにトラブルが出てしまいましたが、レースに不運は付き物です。もっと大きな不運に見舞われたチームもたくさんある中、5位という結果には満足しなければいけません」

    #7 #94 GMT94 Yamaha Official EWC Team

    決勝:5位(212周:8:01’56.136)
    デビット・チェカ
    「ひとつのミスでタイトル争いをフイにする可能性があったため、難しいウィークエンドでした。各走行セッションでライバルより上の位置にいたため、プレッシャーはなかったのですが、”マシンに何かあったらどうしよう””誰かにぶつけられたらどうしよう”と不安だらけでした。その中で、このチームで自分にとっても3回目のタイトルを獲得できて本当にうれしく思います。精神的にもかなりタフなシーズンでしたが、チームやヤマハのおかげで成し遂げることができました。鈴鹿8耐ではYAMAHA FACTORY RACING TEAMが優勝し、僕たちはEWCのタイトルを獲得。まさにYZF-R1のポテンシャルを示すことができて誇りに思います」

    ニッコロ・カネパ
    「信じられない気分! 鈴鹿8耐は世界的にも有名なレース。MotoGPやMoto2、スーパーバイクからたくさんのライダーたちが参戦するレースは、他にはありませんからね。たくさんのファンの前で表彰台に立ったことは、僕の忘れられない記憶になりました。僕たちは本当にすばらしいシーズンを送り、3戦で勝つことができましたが、難しい状況の時もありました。それでも鈴鹿8耐でチャンピオンを獲得できたのは、チーム全員が、諦めないことの大切さを知っていたからと思います。ヤマハと、ダンロップと、チームと、そしてチームメイトに心から感謝します。どれかひとつでも欠けてもこのタイトルは得られませんでした」

    マイク・ディ・メリオ
    「シーズンを通していい戦いができました。こんなチャンスを与えてくれたヤマハには感謝しています。レースで得た経験をチームメイトとシェアしながら共に進化していくなんて、MotoGPでもできないことだからね(笑)。今回の鈴鹿8耐ではちょっとしたトラブルも出てしまいましたが、自分としてはラップタイムを短縮できたし、何よりも目標通りライバルの前でフィニッシュしてチャンピオンを獲得できました。応援してくれたたくさんの日本のファンの前でタイトルを獲れたことを誇りに思います」

    クリストフ・グィオ 監督談
    「何て言えばいいのでしょうか! 鈴鹿8耐は世界的にも偉大なレースのひとつでタイトルを決めることができて誇りに思います。EWCにレギュラー参戦するチームとしては、F.C.C.TSR Hondaが3位、YART Yamaha Official EWC Teamが5位に入り、我々は11位となかなかタフなレースでした。それでも、ポイント争いをしていたSERTより前にいたため、安全策をとったためです。ライダーたちはF.C.C.やYARTと戦いたかったはずなので、フラストレーションの溜まるレースだったと思います。でも、みんながチームの戦略をよく理解してくれたおかげで、タイトルを獲得できました。彼らには心から感謝しています」

  • 【鈴鹿8耐】 ヤマハ・ファクトリー、圧倒的な強さで3連覇!

    【鈴鹿8耐】 ヤマハ・ファクトリー、圧倒的な強さで3連覇!

    2017年
    鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)決勝が30日(日)に鈴鹿サーキットで行われ、ヤマハ・ファクトリー・レーシングが3連覇を達成した。

    ポールポジションからスタートしたYAMAHA FACTORY RACING TEAM(中須賀克行/アレックス・ロウズ/マイケル・ファン・デル・マーク)は、全車を周回遅れにする圧倒的な強さをみせて優勝。2015年にファクトリーとして復帰して以降、3連覇を達成した。ヤマハの通算優勝回数は7回目。

    2位にはKawasaki TeamGEEN(渡辺一馬/レオン・ハスラム/アズラン・シャー・カマルザマン)、3位にはF.C.C.TSR Honda(ドミニク・エガター/ランディ・ド・ピュニエ/ジョシュ・フック)が続いた。

    2017年 鈴鹿8時間耐久ロードレース 結果

    Pos. No. Team Machine GAP
    1 21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA  
    2 11 Kawasaki Team Green Kawasaki 1LAP
    3 5 F.C.C. TSR Honda Honda 2LAP
    4 634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda Honda 2LAP
    5 7 YART Yamaha Official EWC Team YAMAHA 5LAP
    6 104 Honda Dream Racing Honda 5LAP
    7 12 YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING Suzuki 5LAP
    8 22 SatuHATI Honda Team Asia Honda 6LAP
    9 03 MotoMapSUPPLY FutureAccess SUZUKI 6LAP
    10 72 Honda Dream RT 桜井ホンダ Honda 6LAP
  • 【鈴鹿8耐】 ホンダ:トップ10トライアルレポート

    【鈴鹿8耐】 ホンダ:トップ10トライアルレポート

    鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)決勝の10番手までのグリッドを決めるトップ10トライアルが行われた。参加できるのは各チームのライダー2名で、鈴鹿サーキットのコースをひとりのライダーが占有して、タイムアタックを行う。

    ホンダ勢でトップ10トライアルの出場権を獲得したのは全部で5チーム。

    予選3番手のMuSASHi RT HARC-PRO. Honda(高橋巧/ジャック・ミラー/中上貴晶)、5番手のF.C.C. TSR Honda(ドミニク・エガーター/ランディ・ドゥ・プニエ/ジョシュ・フック)、8番手のMORIWAKI MOTUL RACING(高橋裕紀/清成龍一/ダン・リンフット)。そして、9番手のHonda 鈴鹿レーシングチーム(日浦大治朗/亀井雄大/安田毅史)は、新型CBR1000RR SP2のキット車ではトップタイムを記録し進出。さらに、10番手のSatu HATI. Honda Team Asia(ディマス・エッキー・プラタマ/ラタポン・ウイライロー/ザクワン・ザイディ)がトップ10トライアルの出場権を得た。

    トップ10トライアルでは、平均タイムではなくどちらかのライダーのベストタイムが採用される。最初は予選10番手から6番手までのチームのライダーがタイムアタック。まず登場したのはSatu HATI. Honda Team Asiaのプラタマで、2分9秒966を記録。続いて登場したのはHonda 鈴鹿レーシングチームの亀井で、初めてのトップ10トライアルに挑む。快調にコースをクリアするが、西コースの2輪専用シケイン出口で転倒。残念ながら、亀井のタイムは記録されず、チームメートの日浦のアタックへと望みを繋ぐ。次にMORIWAKI MOTUL RACINGの清成が登場し、2分8秒178でトップに浮上した。続いての加賀山(スズキ)はスプーンで激しくマシンがスライドするが、立て直して2分8秒968で2番手タイムを記録。清成のタイムにはおよばなかった。野左根(ヤマハ)が2分8秒481で2番手となるが、清成のトップは変わらない。次のウイライロー(Satu HATI. Honda Team Asia)は、ダンロップであわや転倒という場面があったが、立て直してアタックを続ける。ウイライローは2分10秒561で4番手タイムとなる。続いて日浦(Honda 鈴鹿レーシングチーム)が登場し、2分8秒178で走って清成と同タイム。ここでトップタイムを塗り替えたのは高橋(MORIWAKI MOTUL RACING)。2分8秒041でトップに立つ。シャーリン(スズキ)が2分8秒616で4番手、パークス(ヤマハ)が2分7秒634でトップタイムをマークする。

    少しインターバルを挟み、予選トップから5番手までのチームのアタックタイムがスタート。すると、ドゥ・プニエ(F.C.C. TSR Honda)が2分7秒156でトップに浮上する。渡辺(カワサキ)は2分7秒892で3番手。そして、高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)の登場。セクター2でコンマ5とタイムを削って歓声を集めると、2分6秒674で1番手タイムを記録しトップに浮上する。ギントーリ(スズキ)はタイムを削っていくが、転倒してしまいタイム計測ならず。そして、中須賀(ヤマハ)は2分6秒038を記録してトップになる。続くエガーター(F.C.C. TSR Honda)は2分6秒600で2番手に浮上。ハスラム(カワサキ)は2分6秒381で3番手。次に中上(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)が登場し、タイムアップに期待が高まる。順調にタイムを削っていくが、2分6秒671で惜しくも3番手となる。そして、津田(スズキ)が2分6秒282で2番手。最終走者のローズ(ヤマハ)は2分6秒225だった。

    結果、中須賀(ヤマハ)のタイムがトップでポールポジションに決定。4番手にF.C.C. TSR Honda、5番手にMuSASHi RT HARC-PRO. Honda。MORIWAKI MOTUL RACINGは予選からひとつポジションを上げて7番手。8番手のHonda 鈴鹿レーシングチームもひとつ順位を上げた。そして、10番手はSatu HATI. Honda Team Asia。トップ10トライアルを終えて、決勝での1番手から10番手までのグリッドが決定した。

    ドミニク・エガーター(F.C.C. TSR Honda)

    「トップ10トライアルは本当に特別なセッションで、チームは決勝レースに焦点を当てているので、1ラップだけの走りにはそれほど集中はしていませんでした。自分にとっても、ソフトタイヤでの1ラップだけに集中した走りは難しかったです。それでも、2分6秒600という、自分にとって最速のラップタイムを出せましたので、チームスタッフの努力に感謝したいです。ライダー全員の走りもよくなってきています。このチームで走るのは3年目ですが、新しくなったCBR1000RR SP2のおかげで、昨年よりもパッケージ全体としてかなりいい仕上がりになっていると思います。表彰台を狙える、本当に強いチーム、そしてチームメートと一緒に明日のレースに臨み、日本人ファンの皆さんの前で、表彰台を獲得したいと思います」

    ランディ・ドゥ・プニエ(F.C.C. TSR Honda)

    「(赤旗中断などの影響で)ここまでのセッションでは予選用のソフトタイヤを使わずに、トップ10トライアルに臨むことになりました。それでも、ハイレベルな走りをすることができたので、ラップタイムには満足しています。特にチームメートのドミニク(エガーター)がとてもいい走りをしたので予選で4番手を獲得でき、本当によかったです。このチームは本当に強いと思うし、レースに自信を持っています。私自身、鈴鹿8耐は2度目の挑戦で、前回は2014年のヨシムラスズキチームで2位でした。なので、明日はトップを目指したいですね」

    高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)

    「毎年トップ10トライアルに参加していますが、予選用のやわらかいタイヤの使い方がうまくいかないので、自分ではあまり得意ではないと思っています。それもあって今年はレース用のタイヤで走りました。タイムは2分6秒6まで出すことができ、このパッケージでも6秒台が出せることが分かりましたので、気持ち的にも少し楽になりました。明日に向けていいかたちで終われたと思います。このレースウイークは天気が不安定なので、決勝はどういうコンディションになるか分かりませんが、ここまで準備してきたので、しっかりと自分たちの仕事をしてチームと力を合わせてがんばります」

    中上貴晶(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)

    「初のトップ10トライアルへの挑戦でしたが、不運が重なって予選用タイヤを前のセッションまでで試すことができていませんでした。そのため1周だけの一発勝負でしたが、マシンのバランスが取れていたので、まずまずのラップタイムを刻むことができました。マシンのフィーリングもよかったです。セクター2と最終シケインでミスがあって、タイムをロスしてしまったのは残念でしたが、これほど大勢のファンの前で一人で走るのは、なかなかできないことなので、すごく楽しめましたし、いい経験になりました。明日の決勝でもいいレースがしたいです」

    高橋裕紀(MORIWAKI MOTUL RACING)

    「トップ10トライアルを走りきって結果は7番手。予選の8番手より前進できたということなので、自分的にはまずまずだと思っています。これまで少しずつ前進させてきて、いい流れにあると感じていました。このタイムが、がんばって走った結果です。自分たちの位置を再確認できました。気持ちとしては転倒など大きなトラブルがなく、予選から今日のトップ10トライアルまでを走り終えたので、ここまできたら明日のレースを最後まで気を引き締めて走りきることです。社長(森脇護)が言っていた、モリワキには“なにがあっても諦めない”という気持ちがありますので、僕らもその思いで走ります」

    清成龍一(MORIWAKI MOTUL RACING)

    「自分が走行する前に転倒したライダーがいて、それによって走るときにコースが少し汚れていました。そのため、完全に攻めきれなかったので、そこが残念です。正直、一度止めてコースがクリアになってからスタートさせてもらいたかったという気持ちがあります。それでもこのトップ10トライアルではチームメートの(高橋)裕紀がスタート位置を一つ上げてくれたので、結果はこれで納得しています。テストからずっといい流れできているのですが、この結果から分かるとおり、まだまだ僕らの前にいるチームが一歩も二歩も先にいます。それを追いかけている状態なので、決勝に向けて自分の走りについては、まだまだ考えていこうと思っています。チームには結果で恩返ししたいです」

    日浦大治朗(Honda 鈴鹿レーシングチーム)

    「3年ぶりのトップ10トライアルなので、すごく楽しかったです。予選のときよりもタイムが落ちてしまったのは、楽しすぎて少し攻めすぎてしまったようですね。でも、トップ10トライアルに出ることを目標の一つにしていたので、とりあえずクリアできてよかったです。グリットも1つ上げることができました。決勝は焦らずに淡々といいペースを刻み、ミスなくしっかりと走ることができたら、いいところまでいけるかと思っています。チームの目標としては6位くらいに入ること。転ばずに最後まで走りきりたいと思います」

    亀井雄大(Honda 鈴鹿レーシングチーム)

    「日浦選手にずっと『トップ10トライアルに出るぞ』と言われていたので、実現できてうれしかったです。走るのを楽しみにしていたので、スプリントレースのような感覚で、攻めすぎて転倒してしまいました。身体も大丈夫だし、変な印象も残っていないのでダメージはほとんどありません。スタート前はものすごく緊張してしまっていたのですが、コースに出たらそれが和らいで、いい感じに走れていたので、転倒は残念です。決勝では、日浦選手と安田選手が出したタイムをキープする役目として、淡々と、転倒しないように走りきりたいと思います」

    ディマス・エッキー・プラタマ(Satu HATI. Honda Team Asia)

    「新型CBR1000RRはとてもいいマシンで、その上でチームがんばってくれたので、初めてのトップ10トライアルに出場することができました。チームのみんな、Honda、応援してくれた皆さんに、本当に感謝しています。多くの観衆の中で自分一人で走る、すばらしい時間を過ごすことができて、とてもいい経験になりました。明日のレースはとても厳しい戦いになると思います。ベストを尽くして、昨年の結果を上回ることができたらうれしいです」

    ラタポン・ウイライロー(Satu HATI. Honda Team Asia)

    「毎年、トップ10トライアルに出たいと思っていました。今回ついにそれが叶い、本当にうれしいかったです。初めてのトップ10トライアルはエキサイティングで、本当にいい経験になりました。こうした機会をもらえたことに感謝していますし、この経験が私をまた成長させてくれると思います。サポートしてくれたチーム、Hondaにお礼を言いたいです。大観衆が私に注目する中でアタックしたことは忘れられない経験になりましたし、また来年もこの場に出たいと思いました。明日はトップ5入りを目標に全力で臨み、いい結果を出したいと思います」

    玉田誠監督(Satu HATI. Honda Team Asia)

    「Honda Team Asiaとしては、ライダーに日本人を含まないアジア人のみという編成になってから、初めてのトップ10トライアル出場となりました。今日はいいタイムを出すことが目標ではなく、この場を楽しんで、いい経験をしてもらうことが狙いでした。ライダーはかなり緊張していましたが、それに慣れていくこともまた成長につながります。ここまでの走行で、我々はいいアベレージを持てているので、明日の決勝ではトラブルなく、しっかりと走りきれば結果がついてくるはずです」

  • 【鈴鹿8耐】 中須賀克行がヤマハ・ファクトリーを3年連続のポールに導く

    【鈴鹿8耐】 中須賀克行がヤマハ・ファクトリーを3年連続のポールに導く

    鈴鹿8耐のTOP10 TRIALが29日(土)に行われ、中須賀克行が、YZF-R1を、YAMAHA FACTORY RACING TEAMを3年連続のポール・ポジションに導いた。

    ライバルメーカーが、ニューマシンを投入してきた第40回記念大会。これに立ち向かうYAMAHA FACTORY RACING TEAMは、3年間にわたる熟成と経験、世界屈指のR1ライダー、中須賀克行選手、アレックス・ローズ選手、マイケル・ファン・デル・マーク選手が武器だ。

    その力は、28日の公式予選ではローズ選手の2分6秒405、中須賀選手の2分6秒779、ファン・デル・マーク選手の2分8秒164で、ライバルを抑えトップアベレージをマーク。ライダーの総合力と熟成・経験が、ライバルを凌駕した形となった。幸先の良いスタートだ。

    そして29日(土)、TOP10 TRIAL当日は、午前中こそ降雨があり曇天となったが、時とともに日差しが強さを増していった。この8耐ウィークにおいて最も夏らしい夏、8耐らしい8耐となった。

    TOP10 TRIALは、まず10番手から6番手までのタイムが遅かったライダー5人、タイムのよかったライダーが5人、合計10人がタイムアタックを行う。その後、公式予選の5番手からトップまでが同様の順序でアタックを行っていく。この中で最初のヤマハライダーとして登場したのが、公式予選6番手、ヤマハのファクトリーチームであるYART Yamaha Official EWC Teamの野左根航汰選手。そのタイムは2分8秒481となったが、前半の最後となる10番目に登場したブロック・パークス選手が2分7秒634を記録し、10人が終わった時点での暫定トップに躍り出た。

    各メーカーのトップチームが顔を揃えた後半は、さらに激しい戦いが待っていた。先手を打ったのが15番目に登場した中須賀選手。38回大会でポル・エスパルガロ選手がマークした6秒フラットに迫る2分6秒038を叩き出す。その後は、次々と6秒台の戦いが繰り広げられるが、中須賀選手のタイムを超える者はいない。そして19番目に走行した中上貴晶選手(ホンダ)のアタックが2分6秒671となった時点で、 YAMAHA FACTORY RACING TEAMの3年連続のポールポジションが決定。さらに、最終走者のローズ選手が2分6秒225となったことで、中須賀選手の2年ぶり3度目のポールポジションが決定した。なお、YARTは公式予選の順位と変わらず6番手から、表彰台の獲得を目標に決勝に挑む。

    40回目の決勝は、7月30日(日)、11時30分に幕をあける。

    2017年 鈴鹿8時間耐久ロードレース TOP10 TRIAL

    Pos. No. Team Machine Avg. Time
    1 21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA 2’06.038
    2 12 YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING Suzuki 2’06.282
    3 11 Kawasaki Team Green Kawasaki 2’06.381
    4 5 F.C.C. TSR Honda Honda 2’06.600
    5 634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda Honda 2’06.671
    6 7 YART Yamaha Official EWC Team YAMAHA 2’07.634
    7 19 MORIWAKI MOTUL RACING Honda 2’08.041
    8 25 HondaSuzukaRacingTeam Honda 2’08.178
    9 71 Team KAGAYAMA Suzuki 2’08.616
    10 22 SatuHATI Honda Team Asia Honda 2’09.966

    YAMAHA FACTORY RACING TEAM

    ポールポジション:2分06秒038
    中須賀克行
    「レースウイークに入ってから、ずっと天候が悪くていつもの鈴鹿8耐とは違っていましたが、今日のフリー走行でようやく路面温度が上がってきて、いよいよという雰囲気になってきました。公式予選を含めて、すべてのセッションで3人がいいフィーリングで走れているので問題ないし、TOP10 TRIALは僕とアレックスで出走しましたが、マイケルでも問題なくいい走りができたはず。天気予報が目まぐるしく変化していて、明日の天候はわからないけれど、3人で力を合わせ優勝を狙っていきます」

    アレックス・ローズ
    「TOP10 TRIALはすごく楽しかったよ! YZF-R1はすばらしいパフォーマンスを見せてくれたが、僕自身が最終セクターでちょっとミスをしてしまって、タイムロスしたんだ。中須賀サンのタイムを破る自信があったんだけどね(笑)。でも、僕たちの目標はただひとつ、鈴鹿8耐で勝って、ヤマハを再び表彰台の頂点に導くことだ。持てる力をすべて発揮して、明日の勝利をめざすよ」

    マイケル・ファン・デル・マーク
    「ポールポジションを獲れたのは、チームとってすばらしいことだよね! 中須賀サンとアレックス(ローズ選手)が信じられないほどの走りを見せてくれたことに感謝してる。彼らのことを誇りに思うよ。本音を言えば僕も走りたかったけど、今回は彼らの方がスゴかったから仕方ないかな(笑)。もちろん鈴鹿8耐での僕たちの目的はポールポジションを獲ることではなく、レースに勝つことだ。でも、チームとして速さを示すことができたし、難しいコンディションでもコンスタントに走ることもできている。ライバルたちは速いけど、僕たちは3人とも同じぐらいのハイペースで走れているからね。明日は勝利に向けていいレースができると確信してるよ」

    吉川和多留 監督
    「久しぶりに中須賀選手がポールポジション・タイムをマークしてくれましたが、2分6秒を切るには大きな壁があると実感しました。しかし、大切なのは明日の決勝であり、今日までにマシン、ライダー、そしてチームも順調に仕上がりました。ただ、公式予選やTOP10 TRIALで転倒者が多く、赤旗も頻繁に提示されていたので、おそらく今年の鈴鹿8耐は荒れた展開になることが予想されます。何が起きても素早く対処できるようチーム力を高めてきましたが、改めていろいろなことを想定して準備を整えます」

    YART Yamaha Official EWC Team

    6番グリッド:2分07秒634
    ブロック・パークス
    「タイムアタックでは最終シケインでミスをしてしまって、完璧とは言えないラップだった。それでもベストなパフォーマンスを発揮できたと思うし、6番グリッドという結果はチームにとっては喜ばしいものだよ! 僕たちの上にいるのは強豪チームばかりだし、タイム差もそれほど大きくないからね。これで決勝は前方からスタートすることができる。さらに自分たちの前にいるライバルたちを追い落とすために、チームを挙げてベストを尽くすよ」

    マービン・フリッツ
    「並み居るファクトリー勢に続く6番手という結果は、すばらしいものだ。特にマシンに大きな変更も加えていないのに、これだけの速さを発揮できたんだからね。僕自身は残念ながらTOP10 TRIALに出走できなかったけど、昨日までのセッションではいい走りができているからOK。初めての鈴鹿サーキットでどんどんタイムを短縮できているし、ユーズドタイヤでも航汰(野左根選手)やブロック(パークス選手)と同じようなペースでコンスタントに走れてるからね。明日のレースは3スティントを走る予定で、僕のレースキャリアの中でももっともタフな1日になるだろう(笑)。でも、すごく楽しみにしてるんだ!」

    野左根航汰
    「TOP10 TRIALを走るのは去年に続いて2回目で、去年も感じたことですが、たった1周なのにマシンや自分をアピールできる場なので、いつもとはまったく違う感覚の1周です。ただ、昨日の夜間走行でマービンが転倒していて、マシンが1台しかなかったので、僕が転倒したらブロックが走るマシンがなくなってしまうため、守りの走りになってしまいました。この辺を跳ね返すくらいの力を身につけたいですね。ただ、マービンの転倒は想定内で、EWCでは決勝までにかならず1度は転倒しているんです。だからブロックも、これでようやくいつもの流れになったと言っていました。明日はいよいよ決勝ですが、展開次第では表彰台を狙えると思うので、チーム一丸でがんばります」

    マンディー・カインツ 監督
    「6番グリッドという結果には満足しているよ。ブロック(パークス選手)も航汰(野左根選手)も、YZF-R1のポテンシャルの高さをアピールしてくれた。私たちのチーム、マシン、タイヤ、そしてライダーというパッケージの中で、最大限のパフォーマンスを見せてくれたと思う。明日は複雑なコンディションになると思うが、同じように持てる力を最大限発揮できるように全力を尽くすつもりだ」

  • 【鈴鹿8耐】 ホンダ:公式予選レポート

    【鈴鹿8耐】 ホンダ:公式予選レポート

    鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿)の予選が7月28日(金)に行われた。レースウイーク直前にF.C.C. TSR Hondaから参戦するはずだったステファン・ブラドルが中耳炎のため渡航できなくなり、急きょ、Team SuP Dream Hondaから参戦予定だったジョシュ・フックがチームに加わり、空いた枠はダミアン・カドリンが入ることになった。

    F.C.C. TSR Hondaはドミニク・エガーター、ランディ・ドゥ・プニエ、そしてフック、Team SuP Dream Hondaは伊藤真一、グレッグ・ブラック、新加入のカドリンと、それぞれ布陣が変わった。

    そのほか主なHondaチームは、MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaは高橋巧、ジャック・ミラー、中上貴晶、MORIWAKI MOTUL RACINGは高橋裕紀、清成龍一、ダン・リンフット、Honda Dream Racingは、山口辰也、小山知良、岩戸亮介。Satu HATI. Honda Team Asiaはディマス・エッキー・プラタマ、ラタポン・ウイライロー、ザクワン・ザイディのラインアップで鈴鹿8耐の公式予選に挑んだ。

    今年、世界耐久選手権(EWC)の最終戦として開催される鈴鹿8耐は、レギュレーションもEWCに準じており、予選は3ライダーのベストタイムの平均で順位が決まることになった。また、ライダーがつける腕章は、第1ライダーがブルー、第2ライダーがイエロー、第3ライダーはレッドとなっている。

    本日始めのセッションとして午前8時30分から同10時30分までフリー走行が予定されていたが、直前に雨がパラつき15分遅れで始まった。雨はすぐに上がりハーフウエットとなり、MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaがトップタイムでフリー走行を終えた。午前11時30分からのそれぞれ20分間の予選は、ドライコンデションで行われた。腕章の色(青、黄、赤)で組み分けされたライダーが、順番に予選に挑んだ。午後15時10分には2回目の予選が始まり、同じく3組に分かれたライダーがコースイン。この2回の走行で、29日に行われるトップ10トライアルへの進出が決まる。上位10チームがトップ10への出場権を得て、それ以降の11番手から最後尾は予選の順位でグリッドが決定する。

    1回目の予選は、ブルーライダーの走行から始まった。高橋巧が2分6秒610でリーダーボードのトップに躍り出るが、転倒者があって赤旗が提示されたタイミングと重なり、そのタイムは認められなかった。トップタイムはヤマハの中須賀克行で、2番手にエガーター、5番手に高橋巧、7番手に高橋裕紀、8番手にHonda 鈴鹿レーシングチームの日浦大治朗が。13番手にHonda DREAM RT 桜井ホンダの水野涼が入り、若手が躍進。プラタマが14番手、小山が15番手、伊藤が19番手だった。

    その後、イエローライダーの走行が始まるが、転倒者が出て赤旗が提示された。コースクリアをして残り約11分で走行開始。終了間際にも転倒者が出て赤旗終了となった。トップタイムはアレックス・ローズ(ヤマハ)、3番手にドゥ・プニエ、7番手にミラー、8番手に清成。10番手にHonda 鈴鹿レーシングチームの亀井雄大。11番手にHonda DREAM RT 桜井ホンダのジェイソン・オハローラン、14番手にザイディ、15番手にカドリン、16番手に岩戸がつける。

    そして、レッドライダーのトップは津田拓也(スズキ)、2番手に中上、4番手に山口、5番手にフック、9番手にリンフット、12番手にブラック、14番手にウイライローがつけた。

    太陽が顔を出した午後からの予選は、路面温度が上昇し、タイムアップは難しい中でライダーたちがコースイン。ブルーライダーのトップタイムは高橋巧、4番手に日浦が躍進。8番手にエガーター、9番手に伊藤、10番手にプラタマ、11番手に小山がつけた。イエローライダーはミラーがトップタイムをマーク。6番手にオハローラン、7番手にザイディ、8番手にカドリン、9番手にドゥ・プニエ、10番手に清成、13番手に岩戸がつけた。レッドライダーのトップは中上、6番手にウイライロー、7番手にHonda 鈴鹿レーシングチームの安田毅史、11番手にブラック、14番手にフックとなった。

    転倒者が続出し、赤旗中断の多い波乱の予選となり、総合順位はヤマハ ファクトリー レーシング チームがトップ。2番手がヨシムラ スズキ MOTUL レーシング、3番手にMuSASHi RT HARC-PRO. Honda。5番手にF.C.C. TSR Hondaがつけた。8番手にMORIWAKI MOTUL RACING、9番手にHonda 鈴鹿レーシングチーム。10番手にSatu HATI. Honda Team Asiaが入り、トップ10トライアル進出を決めた。そしてそのトップ10トライアルの結果により、上位10台までのグリッドが決まる。

    11番手以下は公式予選の順位の通りとなり、12番手がHonda Dream Racing、14番手がTeam SuP Dream Honda、18番手がHonda Dream RT 桜井ホンダとなった。

    高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)

    「今日のセッションは、限られたセットのタイヤを使用するので難しかったですね。最初はニュータイヤでスタートし、タイムを上げていたラップで赤旗になってしまいリセットに。そのあとはタイムを上げることができなかったのですが、結果的には3人ともタイムを揃えられているのでバランスは悪くないと思います。決勝に向けて満足できるところまでマシンは仕上がっています。テストで見つけた課題がすべてクリアになっているわけではないのですが、レースウイークに入って気持ちが入り、タイムも上がってきているので、テストのときよりは確実に前進しています。昨日、今日と走行時間はあまりなかったのですが、ある程度走行したユーズドタイヤでも、ニュータイヤでも、安定してはしれているので、決勝は楽しみにしててください。明日のトップ10トライアルでは、あまりいい思いをしたことがないので、そろそろ結果を残したいですね。このセッションではソフトタイヤで走ると思うのですが、自分はそれが苦手なのでレース用のタイヤで走るかチームと相談して決めて臨みます」

    ジャック・ミラー(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)

    「昨日からセッティングを煮詰めているのですが、3人とも2分7秒5の同じようなタイムを出せているので上手くいっていると思います。赤旗によって記録には残らなかったのですが、(高橋)タクミはとても速いタイムを出していたし、チームのサポートにもとても満足しています。今、僕らは全力を尽くしていますし、そして今後も全力で取り組んでいくつもりなので、きっと明日のトップ10トライアルもいい結果になるはずです。ここまで全てが上手くいっているから、日曜日の決勝でもいい結果を得られると思います」

    中上貴晶(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)

    「予選は3人で6セッションを行いますが、2セットの新品タイヤしか使用できないという厳しい状況。ただ3人とも2分7秒5という悪くないペースで走れました。自分としてもユーズドタイヤで7秒台に入れることができ、連続でいいペースで走れています。予選のチームアベレージも3番手ということで、無事にトップ10トライアルを走ることができます。テストでフロントとリアのタイヤの組み合わせを試して、現状の中では満足できるバランスを見つけることができ、安定して走れるようになりました。ヤマハをはじめ、ライバル勢もタイムは速いですが、8耐は安定したラップタイムを刻むことが重要で、そこは他チームに負けていないと思うので決勝に向けて不安はありません。トップ10トライアルは、決勝とは違う走り方が要求されますが、一番大事なのは決勝で勝つことなのでグリッドはあまり気にしていません。先輩の(高橋)巧選手にいいグリッドを取ってもらうつもりで、自分はしっかりと決勝に備えます」

    ドミニク・エガーター(F.C.C. TSR Honda)

    「午前中は特に調子がよく、朝の予選タイムは2分7秒3台で走ることができたのでよかったです。午後は気温も上がって、少し問題も見つかりましたが、チームがしっかりと直してくれたので調子を戻すことができました。マシン自体は非常に速いし、とても調子がいいです。新しいチームメートのジョシュ・フックが入ったので、昨日、今日はなるべく彼に走ってもらうようにしました。予選ではトップ10に入ってよかったです。レースにも自信を持って臨めます。チームは決勝に向けて集中しています。明日のタイムアタックは1ラップだけの走行。慣れていないので緊張します。ソフトタイヤをあまり試していないこともあります。自分はどちらかというと予選用タイヤよりもレース用で速いタイムを出すほうなので、明日は可能な限りいいタイムが出せるように走行します。予選で5番手のポジションになったのはよかったですが、鈴鹿8耐で重要なのはスタートのグリッドだけではありませんので」

    ランディ・ドゥ・プニエ(F.C.C. TSR Honda)

    「ラップタイムは、とてもよくて満足しています。赤旗やトラフィックの影響でクリアラップが1回しか取れませんでしたが、それはほかのライダーも同じことですから言い訳にはなりませんね。予選で5番手を獲得できたのでよかったと思います。表彰台の獲得に向けて、この週末はいいペースで走行を楽しめています。ナイトセッションでは、もう少し改良するためにセッティングの調整を試してみようと思います。スーパーポールを走るのはライダーにとってすばらしい機会で、ニュータイヤで走れるから、リミットまでプッシュしたいですね。レースウイークエンドを楽しんで過ごしているし、決勝に向けて準備を着々と進めています」

    ジョシュ・フック(F.C.C. TSR Honda)

    「チーム、マシンが変わり、全てが新しくなりました。ドミニク(エガーター)もランディ(ドゥ・プニエ)もすでに速く走っているので、ちょっと難しさを感じました。今月のテスト期間を通じてランディたちが走ってきた時間と比べると、自分がこのチームで走った時間はまだ短いですしね。電装やエンジンのキャラクターも違うので、慣れるのに時間がかかりますが、セッションを走るごとに速くなっていることはポジティブなポイントだと思います。チームもチームメートもしっかりやってくれているので、もう少しラップを重ね、新しいタイヤで走れば、さらにタイムをよくすることができると思います。小さなクラッシュもあり、予選のタイムには満足できていません。今夜のナイトセッションでもセッティングを試して、この週末に向けてよりいいセットアップを見つけたいです。今のタイヤでは苦戦しているのも事実なので、レースディスタンスに合うタイヤを見つけるのことが課題です。今週末のレースは期待できるし、楽しみにしています」

    高橋裕紀(MORIWAKI MOTUL RACING)

    「まずは自分も含めて3人のライダーが決勝に向けてやらなければならないことを実施できたので満足しています。個人的には、予選用のやわらかいタイヤではなく、決勝用タイヤを履いて、2分7秒837が出せたことに満足しています。このタイムは自己ベストでしたので、これまでより確実に前進したと思っています。はっきりとした手応えを感じていますね」

    清成龍一(MORIWAKI MOTUL RACING)

    「トップ10トライアルに出られる予選順位で終えることができて、ホッとしていますね。もちろん大事なのは決勝でいい結果を残すことです。決勝本番はル・マン式でのスタートなので、グリッド位置が前の方であれば、あまり気にしなくてもいいと思っています。今日はレースまでにみんながタイムを詰めなければいけない状況で、それができたということがとてもよかったですね。そのおかげで少し安心できましたし、自信にもなりました」

    ダン・リンフット(MORIWAKI MOTUL RACING)

    「今日の予選は楽しめました。毎ラップ、毎セッションで前進できました。エンジニアが素晴らしい仕事をしてくれたのでマシンのフィーリングがとても良くなり、ラップタイムを縮めていけると思っていました。今日までとても順調に走れています。マシンもチームもとてもいい感じだし、鈴鹿のトラックもいい感じです。鈴鹿サーキットはいつか走りたいと思っていたので、このモリワキチームでそれが実現できてとてもうれしいです」

  • 【鈴鹿8耐】 ヤマハ・ファクトリーが暫定ポール獲得

    【鈴鹿8耐】 ヤマハ・ファクトリーが暫定ポール獲得

    鈴鹿8耐2日目の7月28日(金)は公式予選が行われ、今年は3人のライダーのそれぞれトップタイムの平均がチームタイムとなり、上位10チームが、7月29日(土)のTOP10 TRIALに進出する。

    YAMAHA FACTORY RACING TEAMは、中須賀克行が2分6秒779、アレックス・ローズが2分6秒405、マイケル・ファン・デル・マークが2分8秒164でアベレージタイムは2分7秒116となり、チームとして2年連続でTOP10 TRIALの最終出走となった。

    また、YART Yamaha Official EWC Teamはブロック・パークスが2分7秒718、野左根航汰が2分8秒056、マービン・フリッツが2分8秒754で、アベレージタイムは2分8秒176となり、総合6番手でTOP10 TRIAL進出を決めた。一方、EWCチャンピオンを狙うGMT94 Yamaha Official EWC Teamは、アベレージタイム2分9秒956で15番グリッドに決勝。明後日の決勝は、このポジションからスタートする。

    2017年 鈴鹿8時間耐久ロードレース 公式予選

    Pos. No. Team Machine Avg. Time
    1 21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA 2’07.116
    2 12 YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING Suzuki 2’07.523
    3 634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda Honda 2’07.538
    4 11 Kawasaki Team Green Kawasaki 2’07.867
    5 5 F.C.C. TSR Honda Honda 2’07.919
    6 7 YART Yamaha Official EWC Team YAMAHA 2’08.176
    7 71 Team KAGAYAMA Suzuki 2’08.553
    8 19 MORIWAKI MOTUL RACING Honda 2’08.796
    9 25 HondaSuzukaRacingTeam Honda 2’08.984
    10 22 SatuHATI Honda Team Asia Honda 2’09.295

    YAMAHA FACTORY RACING TEAM

    公式予選総合トップ:2分07秒116
    中須賀克行
    「鈴鹿8耐らしくない天気が続いていて、この先、このままの天気なのか、8耐らしく暑くなるのか、雨になるのかで作戦が変わってきます。ただ、マシンは3年目なので信頼性が高く、ブリヂストンタイヤの16.5インチも実績があるので心配はしていません。決勝がたとえ雨だったとしても、事前テストでウェットコンディションを走っているから大丈夫。明日はTOP10 TRIALだけれど、チームのベストタイムはアレックスが出しているから彼が最終走者。去年、僕が最終走者だったけれど緊張してタイムが出せなかったのですが、今年はプレッシャーのない出走順。ぜひともいいタイムを出したいですね」

    アレックス・ローズ
    「いい結果が残せて満足しています。でも、決勝は8時間あって、1周だけじゃないからね……。もちろん予選でトップタイムをマークできたことはうれしいけど、自分としてはあくまでも決勝でコンスタントに走ることに照準を合わせているんだ。YZF-R1は調子がよくて何の問題もないし、チームの雰囲気も最高! ライダーは3人とも速いペースで走れているから、いいレースができるだろう」

    マイケル・ファン・デル・マーク
    「今日の予選ではチームメイトのアレックスと中須賀さんがすばらしい走りをしてくれた。赤旗もあったけど、ふたりの頑張りのおかげでプレッシャーを感じることなくベストを尽くすことができたよ。残念ながらバックマーカーがたくさんいて、僕はいいタイムを出すことができなかった。YZF-R1のコンディションもいいし、クリアラップさえ取れればもっとタイムを縮められただろう。でも、これが耐久レースだからね。ユーズドタイヤでコンスタントに走ることができたから、決勝に向けていいセッションになったよ」

    吉川和多留 監督
    「公式予選1回目では、中須賀選手とアレックス選手が前後にニュータイヤを装着し、マイケル選手にはユーズドタイヤで走ってもらいました。マイケル選手は、本来は2分7秒台を記録できるライダーなので2分8秒台に満足はしていないと思いますが、チームのためと納得してもらっています。公式予選2回目は、3人のライダーには最終的なマシンチェックをしてもらい、問題なく公式予選を終了できました。昨年は、攻めの姿勢を打ち出していたアレックス選手も、今年は自ら耐久レースだから、落ち着いて安全に行こうと言ってくれるほどで、いい形でチームはまとまっています」

    YART Yamaha Official EWC Team

    公式予選総合6番手:2分08秒176
    ブロック・パークス
    「いい予選になったね。いいタイムで走ることができたし、全般的にYZF-R1の調子もいい。3人ともいいペースでコンスタントに走れているし、明日のTOP10 TRIALに向けてもいいポジションにいる。航汰(野左根選手)はレースウィーク中にも頑張ってどんどんステップアップしてるし、マービン(フリッツ選手)も1秒近くタイムアップしている。ふたりのがんばりは、チームにとってもすごく大事なことなんだ」

    マービン・フリッツ
    「午前中のフリープラクティスはまずまずのタイムで走れたけど、午後の予選になってからは気温が上がって、ラップタイムを縮めるのが難しくなってしまった。もちろん予選でも一生懸命頑張ったけど、思うようにタイムが上がらなかったね。決勝レースに向けてタイヤをセーブした予選だったから、その中では悪くないかな。航汰(野左根選手)とブロック(パークス選手)がいいタイムを出してくれたから、チーム全体としてはすごくポジティブだよ!」

    野左根航汰
    「昨日までは全体的にフィーリングが良くなかったのですが、今日の公式予選ではユーズドタイヤで走って、予想していた以上にいい感触だったので安心しました。それと、3人ともアベレージタイムが上がっているので、これまで以上に上位入賞の可能性が高まってきたし、ファクトリーチームに次ぐ安定感のあるチームになりました。EWCでの逆転チャンピオンは、可能性のある限り諦めませんが、まずは自分たちの走りに徹して表彰台を狙い、そしてGMT94とSERTの結果待ちという形にしたいですね」

    マンディー・カインツ 監督
    「リザルトには満足してる。予選というセッションの中で、やるべきことをきちんとこなせたよ。ブロック(パークス選手)はすばらしいタイムを出してくれた。航汰(野左根選手)は中須賀サンを意識して少しプレッシャーを感じていたようだが、その中でもがんばっている。マービン(フリッツ選手)も全力を尽くしてタイムアップしているね。YZF-R1もブリヂストンタイヤもいいパフォーマンスを見せてくれているし、チームもうまく機能している。ライバルよりいいまとまりを見せていると思うよ!」

    GMT94 Yamaha Official EWC Team

    公式予選総合15番手:2分09秒950
    デビット・チェカ
    「2週間前のテストとは違うタイヤを使って、調子はすごくいいんだ。レースをするからには少しでも上をめざしているけど、僕たちのターゲットは鈴鹿8耐で勝つことというより、EWCのチャンピオンを獲得することだ。去年に比べてマシンやライダーを含めて、チームの状態は非常にいい。トップチームに何かない限り表彰台はちょっと難しそうだけど、何があるか分からないのが耐久レースだからね。少しでも前の方を走れるように全力を尽くすよ。あまりチャンピオンシップのことを意識しすぎずに、自分たちのやるべきことをやれば、結果はついてくると思っているんだ」

    ニッコロ・カネパ
    「僕たちは予選用に何かスペシャルなことをしたわけじゃなくて、あくまでも決勝用にマシンを仕上げながらがんばってタイムアタックしたんだ。その結果として予選ではトップ10に入ることができたから、すごくうれしい。自分自身のタイムも決勝用タイヤで出しものだから、満足してるよ。大事なのは決勝だからね。レースに向けて、準備OKだよ!」

    マイク・ディ・メリオ
    「予選ではラップタイムを縮めることができて、満足してる。それに、ターゲットはあくまでも決勝だからね。鈴鹿8耐は他とは違う特別なレースだけど、自分たちは何をするべきか理解できている。僕たちの目的である”EWCでナンバー1になること”に向けて、全力を尽くすよ」

    クリストフ・グィオ 監督
    「予選結果には満足してる。強豪がひしめく鈴鹿8耐でポールポジションを争うのは本当に難しいことだからね。15番手は十分な結果だと思っている。決勝での表彰台争いは難しいかもしれないが、EWCのチャンピオン獲得に向けていいポジションにつけられたよ。今日の走行セッションで特によかったのは、午前中のフリープラクティスだ。ウエットパッチが残る難しいコンディションだったが、いいペースで走ることができた。これは決勝に向けて準備が整っているということだからね。それに、ダンロップがより良いタイヤを用意してくれたことにも満足している。チャンピオン獲得をターゲットに、浮き足立つことなくやるべきことをやるよ」

  • 【鈴鹿8耐】 ヤマハ・ファクトリーが初日総合トップ! 3連覇向け好発進

    【鈴鹿8耐】 ヤマハ・ファクトリーが初日総合トップ! 3連覇向け好発進

    7月27日(木)、鈴鹿8耐の第40回記念大会がついに開幕した。

    走行初日は、13時50分と16時からそれぞれ1時間の走行枠が設けられ、走行1本目では中須賀克行が2分07秒540を記録してYAMAHA FACTORY RACING TEAMがトップとなった。YART Yamaha Official EWC Teamは2分09秒343で9番手、ポイントリーダーを1ポイント差で追うGMT94 Yamaha Official EWC Teamは2分11秒415で15番手となった。

    走行2本目では、ユーズドタイヤで引っ張るYAMAHA FACTORY RACING TEAMはベストタイム2分08秒020で2番手。YART Yamaha Official EWC Teamは2分09秒383で10番手、GMT94 Yamaha Official EWC Teamはタイムを2分09秒873にまで詰めて14番手となった。

    走行初日の総合結果はYAMAHA FACTORY RACING TEAMがトップで、YARTは10番手、GMT94は14番手となったが、この日はあくまでも走り始めであり、いずれのチームもマシンのチェックやセッティングの微修正に終始した形だ。

    鈴鹿8時間耐久ロードレース フリー走行総合結果(トップ10)

    Pos. No. Team Machine Time
    1 21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA 2’07.540
    2 634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda Honda 2’07.756
    3 12 YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING Suzuki 2’08.321
    4 5 F.C.C. TSR Honda Honda 2’08.342
    5 11 Kawasaki Team Green Kawasaki 2’08.430
    6 25 HondaSuzukaRacingTeam Honda 2’08.617
    7 39 BMW Motorrad39 BMW 2’08.926
    8 19 MORIWAKI MOTUL RACING Honda 2’08.938
    9 95 S-PULSE DREAM RACING・IAI Suzuki 2’09.312
    10 7 YART Yamaha Official EWC Team YAMAHA 2’09.343

    YAMAHA FACTORY RACING TEAM

    初日総合トップ:2分07秒540
    中須賀克行
    「今日は事前テストでまとめてきたマシンの再確認で、とくに問題はありませんでした。1本目の走行で2分07秒540を記録できて、これがトップタイムになりましたが、その後は僕もアレックスも、そしてマイケルもユーズドタイヤでの走行になりましたが、それでも2本目の走行では2分08秒020をマークできました。ただ、天気がすぐれずに路面温度も低かったので、今日の走行データは参考程度と思った方がいいかもしれないですね」

    アレックス・ローズ
    「今日のセッションはとてもよかったですね。3連覇に向けていいスタートを切ることができたよ。今日はいつもより涼しかったし、明日以降の天候がどうなるかはわからないけど、マシンにもセッティングも何の問題もなかった。明日も楽しみにしてる」

    マイケル・ファン・デル・マーク
    「すごくいい1日だったよ。いつもに比べて気温がだいぶ低かったけど、YZF-R1はよく走ってくれたし、セッティングも含めて何の問題もなかった。決勝はもっと気温が上がるから状況は変わると思うけど、今日のところは速いペースで走れて、いいスタートが切れたと思う」

    吉川和多留監督
    「いよいよ鈴鹿8耐がスタートしましたが、今日は天候がすぐれず、路面温度も上がらなかったので、まずはこれまでのテストでセットアップしてきたマシンの細部を再点検することに務めました。また、3人のライダーにはタイムの遅いライダーのパッシングや、混んでいるときの走り方などを思い出してもらいました。マシンそしてライダーともにまったく問題はなく、調整レベルで初日を終えました」

    YART Yamaha Official EWC Team

    初日総合9番手:2分09秒343
    ブロック・パークス
    「よかったよ。大きくセッティングを変えてみたんだけど、いいところ、悪いところがあった。明日にはセッティングの方向性を決めるつもりだ。今日はいつも鈴鹿8耐に比べるとずいぶん涼しかったから、正直言って100%のコンディションとは言えない。明日も涼しそうだしね。でもウィークエンドに向けては暑くなるだろうから、あくまでも決勝を見据えてセットアップを進めているんだ」

    マービン・フリッツ
    「2週間前の合同テストも、そして今日も、いいセッションになったよ。鈴鹿サーキットを走るのは今回が初めてで、僕にとってはすべてが新しい。でも、経験豊富でコースのこともよく知っているブロックたちとほとんど同じぐらいのペースで走ることができた。すごくハッピーだよ。チームとしても大きく前進できたし、いいレースができそうだ」

    野左根航汰
    「この初日は、フラストレーションの溜まる一日になりました。1本目、2本目ともに僕の走行中にマシントラブルが出てしまい、気持ちよく走ることができませんでした。ただ、マシンセッティングに関して、僕が提案したことをブロック、マービンともに理解して取り入れてくれたので、いい方向にいっていると思います。今大会で逆転チャンピオンの可能性はありますが、チームとしてはそこに照準を置くのではなく、8時間レースをしっかりと走りきることが目標です」

    マンディ・カインツ監督
    「テストの時とはまったく違う方向性のセッティングを試したんだ。ラップタイムはいいけど、ライダーはまだ満足していないようだ。明日はまた違うセッティングをテストして、よりよい結果を得たいね」

    GMT94 Yamaha Official EWC Team

    初日総合14番手:2分09秒873
    デビット・チェカ
    「合同テストの時よりいいフィーリングで走ることができた。テストの時とは天候はだいぶ違うし、タイヤも違う。天候のタイヤの組み合わせでどうなるか分からない部分もあるけど、いいレースができそうだ」

    ニッコロ・カネパ
    「ラップタイムを縮めることができて、いい1日だった。ダンロップがいいタイヤを提供してくれて、とてもいいフィーリングで走ることができた。今日は信じられないぐらい涼しかったから、ライディングをエンジョイできたよ(笑)。でも、セッティングは決勝を見越して進めているんだ。僕たちのターゲットはチャンピオンシップを勝ち取ること。今日はライバルよりいい結果が残せたし、ライダーはみんないいペースで走れているし満足だ。チームの雰囲気はいいし、ヨーロッパで3勝を挙げて鈴鹿入りできているし、セッティングもうまくいっているから、自信を持ってるよ。自分たちのやるべきことをやれば、チャンピオン獲得という目標を達成できるはずだ」

    マイク・ディ・メリオ
    「テストに比べてタイムを短縮することができた。たくさんのタイヤをテストしながらだったけど、いいペースで走れたんだ。セッションの間、長いことトップ10に名を連ねられたし、満足してるよ。この調子でセッションを進めることができれば、チャンピオンシップもいい結果が得られると思っている」

    クリストフ・グィオ監督
    「9秒8はとてもいいペースだと思う。今日の走行セッションは1枠1時間しかなかったから、各セッションでライダーふたりずつ走ってもらい、セットアップを優先した。ポジションとしては14番手だけど、鈴鹿8耐はファクトリーチームもたくさん走っているからね。順位よりも、決勝に向けていいペースで走れていることの方が重要だ。そういう意味では満足している。EWCのチャンピオン獲得はもちろん意識しているし、そのための今回の鈴鹿8耐だ。でも、何があるか分からないのが耐久レース。過信せずに、やるべきことをやるよ」

  • 【鈴鹿8耐】 ヤマハ、19年ぶりの優勝!

    【鈴鹿8耐】 ヤマハ、19年ぶりの優勝!

    2015 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第38回大会の決勝レースが、鈴鹿サーキットにおいて、70チームが参戦して7月26日(日)に行われた。

    優勝は、No.21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM(中須賀克行 / ポル・エスパルガロ / ブラッドリー・スミス)。今年設立60周年を迎えたヤマハは、1996年以来19年ぶりの勝利となった。

    2位にはNo.778 F.C.C. TSR Honda(ジョシュ・フック/カイル・スミス/ドミニク・エガーター)が入り、チームとしては2012年以来となる表彰台。3位にはNo.17 TEAM KAGAYAMA(加賀山就臣/芳賀紀行/清成龍一)が入り、3年連続で3位表彰台を獲得した。

    鈴鹿8耐を2連覇している「#634 MuSASHi RT HARC-PRO.」は3番手からスタートし、第1ライダーの高橋巧が激しいトップ争いを展開。24周を終えた時点で2番手でピットインし、第2ライダーで元MotoGPチャンピオンのケーシー・ストーナーにライダー交代を行った。

    ケーシ・ストーナーは交代した周にトップを奪回するも、ヘアピンコーナーの手前で激しく転倒を喫し、救急車で搬送されたため、残念ながらリタイアとなった。この結果、「#634 MuSASHi RT HARC-PRO.」の鈴鹿8耐3連覇達成はならなかった。